JP2004535317A - 多色マーカー - Google Patents
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Abstract
様々な色や濃淡のインクを個別に受け取る複数の着色ペン先を備えた多色マーカー（８０）。ペン先（９６）は、一方向に伸びた着色表面（９８）を備え、端と端とをつなぐように選択的に一列に並べることができ、１つのペン先から次のペン先にかけて色が変わる連続した線を描くことができる。
Description
【０００１】
（発明の技術分野）
本発明は、使用者が、様々な色（特定の色の様々な濃淡を含む）の着色を並行して行なったり、様々な色の着色部の間に選択した間隔を設けるようにして行なうことを可能するマーカーに関する。
【０００２】
（先行技術）
各種の多色マーカーはこれまで、近接するように間隔をあけて配置された比較的小さい断面の着色ペン先（marking nibs）がマーカー容器の一端に保持され、マーカー容器の個々のインク供給部から様々な色やある色の様々な濃淡のインクが供給されるものであった。以下のＵＳ特許は、シジオン（Sixiong）５，３６８，４０５、ロッシュ（Rosh）３，８８７，２８７、およびタリー（Tully）５，１１６，１５３などのマーカーを開示している。
【０００３】
チャオ（Chao）５，３８８，９２４は、ペン容器内の個々の貯蔵部が、防水結合剤によって互いに取り付けられた隣接する線描先端部に様々な濃淡のインクを供給する製図用ペンを開示している。
【０００４】
ベーカー（Baker）４，５８０，９１８などは、小さい断面の同軸ペン先を備えるペンを開示しており、ペン先のひとつは伸縮自在であるため、ペンは様々な所定の幅の線を描くことができる。
【０００５】
アーメド（Ahmed）５，９７１，６４３は、着色ペン先の各隣接部分に複数の着色液を別々に保持する単独の容器を備える多色マーカーを開示している。
【０００６】
ジェンク（Jenq）５，３０６，０９２は、いくつかのチューブから様々なカラーインクを受け取るための単独の着色先端部分を備える多色効果の得られる着色ペンを開示している。
【０００７】
（発明の要約）
本発明は、複数の同一のマーカー組み立てユニットを有する多色マーカーであり、上記着色用モジュールは、上記着色ペン先が相互に隣接して露出されるように、並行して伸びるように選択的に配置することができ、着色表面に様々な色や濃淡の連続した着色を行なったり、選択した幅や互いに近接する間隔の様々な色や濃淡が付けられた着色を行なうことができる。
【０００８】
本発明の主な目的は、より優れた調整機能により、選択した種々の多色着色効果を得ることを可能にする新規な組み立てユニット構造の多色マーカーを提供することである。
【０００９】
上記発明の別の目的は、いくつかの同一なマーカー組み立てユニットを備える新規な多色マーカーを提供することであり、上記マーカー組み立てユニットは、並行した関係となるように選択的に保持することが可能であり、これにより所望の多色着色を行なうことができる。
【００１０】
さらに、本発明の目的および利点は、付随する図面で図示された、以下に示すいくつかの現在の好ましい実施形態の詳細な説明から明らかであろう。
【００１１】
（図面の簡単な説明）
図１は、本発明の第１の実施形態に係るマーカー組み立てユニットの透視図である。
【００１２】
図２は、キャップが取り付けられて着色ペン先を覆っている状態のマーカー組み立てユニットを示す縦断面図である。
【００１３】
図３は、キャップが取り外された状態の、図２の線３−３に沿った縦断面図である。
【００１４】
図４は、各着色ペン先を端と端とをつなぐようにして、互いに並行となるように取り付けた図１のマーカー組み立てユニットを３つ有する多色マーカーの透視図である。
【００１５】
図５は互いに着色ペン先が平行となるように互いに取り付けられた、図１のマーカー組み立てユニットを２つ備える２色マーカーの透視図である。
【００１６】
図６は、本発明の第２の実施形態に係る単独のマーカー組み立てユニットの分解透視図である。
【００１７】
図７は、マーカー組み立てユニットの容器に取り付けられた、図６のマーカー組み立てユニットの着色ペン先、およびマーカー組み立てユニットから取りはずされた先端キャップを示す部分透視図である。
【００１８】
図８は、図７に示すマーカー組み立てユニットの同じ部分の、先端キャップが取り付けられ着色ペン先を覆っている状態を示す透視図である。
【００１９】
図９は、３色マーカーとなるように部分的に組み立てられた、図６のマーカー組み立てユニット３つの透視図である。
【００２０】
図１０は、完全に一体に組み立てられ、３色のマーカーを形成する図６のマーカー組み立てユニット３つの透視図である。
【００２１】
図１１は、本発明の第３の実施形態に係る３つのマーカー組み立てユニット、および３つの組み立てユニットを３色マーカーとして使用するために配置する、３つの組み立てユニット用先端キャップの分解透視図である。
【００２２】
図１２は、それぞれの着色位置で先端キャップにより一体に保持されたマーカー組み立てユニットを示す分解透視図である。
【００２３】
図１３は、先端キャップがマーカー組み立てユニットの着色ペン先用の覆いとして使用される場合の図１１および図１２のマーカー組み立てユニットおよび保持部組み立て部の部分透視図である。
【００２４】
図１４は、図１１に示すタイプの３つのマーカー組み立てユニット全ての着色ペン先の定位置にある先端キャップを示す透視図である。
【００２５】
図１５は、マーカー組み立てユニットを個別に伸ばしたり引っ込める手段を備える本発明の第４の実施形態に係る３色マーカーの透視図であり、互いに隣り合うように着色位置まで十分に伸ばされた３つのマーカー組み立てユニットを示す。
【００２６】
図１６は、マーカー組み立てユニットの１つが他の２つよりよく伸びた状態の図１５のマーカーの透視図である。
【００２７】
図１７は、図１５及び図１６のマーカーの分解透視図である。
【００２８】
図１８は、３つの組み立てユニットの着色ペン先、上記着色ペン先を伸ばしたり引っ込める個別のスライド可能な搬送部、および上記搬送部をスライド可能に受け取るマーカー容器の溝付き部分を示す、本発明の第４の実施形態にかかる部分透視図である。
【００２９】
図１９は、溝付き容器部分と２つの着色ペン先と、上記着色ペン先をスライド可能に調節できる搬送部とを示す別の部分透視図である。
【００３０】
図２０は、溝付き容器部分と、着色ペン先用のスライド可能に調節できる３つの搬送部とを示す底面透視図である。
【００３１】
図２１は、本発明の第４の実施形態におけるマーカー容器の他の部分を示す部分分解透視図である。
【００３２】
図２２は、本発明の第５の実施形態に係る、動作部分がある状態にある多色マーカーを示す縦断面図である。
【００３３】
図２３は、別の状態の図２２のマーカーの動作部分を示す縦断面図である。
【００３４】
図２４は、本発明の第６の実施形態に係る、動作部分がある状態にあるときの多色マーカーの縦断面図である。
【００３５】
図２５は、別の状態の図２４のマーカーの動作部分を示す縦断面図である。
【００３６】
（発明の詳細な説明）
本発明を詳細に説明する前に、上記発明は、ここで示され、記載される特定の構成に対する応用に限定されるものではなく、他の実施形態に応用可能である。また、ここで使用される用語についても、説明のためであって、限定されるものではない。
【００３７】
図１から図３は、新規で有利な構成を有する本発明の第１の実施形態に係るマーカー組み立てユニットを示しており、上記の構成によれば、所望のいくつかの数の組み立てユニットを、互いに取り付けられるようにしたり、互いから取り外すことができるようにするとともに、引き伸ばされた着色表面が端と端とをつなぐように、または平行に隙間をあけて配置された状態となるように配置された対応する数の着色ペン先を、上記組み立てユニットの側面から供給することが可能になる。
【００３８】
本発明の上記実施形態に係るマーカー組み立てユニットは、正方形の断面の、細長い中空の容器または主要部（body）３０を備え、上記容器は、容器の一端に適当な孔（porosity）を有する傾斜した着色ペン先３１に、適当な方法で供給されるインクの供給部を保持している。図２および図３は、ある特定の色や濃淡のインクを保持する円筒部３２としてのインク供給部を示している。手動で挿入可能または取り外し可能なプラグＰは、容器３０の反対側の端部を閉じ、着色ペン先３１にインクを供給するために配置されたインク円筒部３２を保持している。
【００３９】
４つの側面のうち２つで、マーカー組み立てユニットの容器３０は、容器の縦方向に細長い、外側に伸びている長方形の断面の突起部３３を備えている（図１）。残りの側面（突起部が設けられている面の反対側の面）のそれぞれに、上記容器は、相補的な凹部３４を備えており、上記凹部３４は、図１から図３に示す１つのマーカー組み立てユニットと同一の、第２のマーカー組み立てユニット上の突起部３３を接近して受け取るようになっている。
【００４０】
特定の多重組み立てユニットマーカーを構成する組み立てユニットは、互いに側面で（すなわち、各マーカーの伸長方向に対して垂直方向に共に移動させることにより）取り付けられており、隣接する組み立てユニットの凹部３４内に、一方の組み立てユニットの突起部３３のスナップ取り付け受容部（snap-in reception）を備えている。それゆえ、突起部３３および凹部３４は、並行して組み立てユニットを保持する固定手段を構成している。マーカー組み立てユニットは、側面から離れるように突起部３３および凹部３４を引き離すことにより、手動で取り外すことができる。
【００４１】
図１に示すように、各着色ペン先３１の頂点部にある露出された着色面３５は、突起部３３および凹部３４のないマーカー組み立てユニット容器３０の幅と同じ広がりを持つ互いに接する側面（side-to-side）から引き伸ばされている。図１は、その長さに対して垂直方向の幅が狭くなった端部着色面３５を示しているが、望むなら、より鋭いＶ字型端部や円形、その他代わりの何らかの望ましい形の形状となっていてもよい。
【００４２】
着色ペン先３１が設けられているマーカー組み立てユニット容器３０の端部に、上記容器は、ある側面（図１及び図２）上の外側に突出した円形のへり３７、および、反対側の側面の、マーカー組み立てユニットの縦方向に同じ位置にある相補的な溝部（groove）３８とを有する傾斜した端部部分３６を備えており、上記溝部３８は、隣接する組み立てユニット上の上記へり３７を手動で挿入可能かつ取り外し可能なスナップ取り付け式（snap-in fit）に受け取るようになっている。溝部３８が設けられている側面に、着色ペン先３１は、ちょうど溝部３８の下にある外側に突出しているへり３９を備えており、上記へり３９は、着色表面が端と端とをつなぐように配列されるように組み立てユニットを配置する際に、隣接する組み立てユニットの着色ペン先にあるへり３７の下側面にぴたりと合うようにはめ込む（snug engagement）ようになっている（図４）。各へり３９は、隣接する組み立てユニットのへり３７の下の隣接するマーカー組み立てユニットの着色ペン先に、平らな周辺表面４１に接触してはめ込まれる外側表面４０を備えている。
【００４３】
図２に示すように、上記マーカー組み立てユニットの着色ペン先３１は、段状の配置になっているとともに、インク容器３２内に伸びているとともに、そこからインクを受け取るための、先のとがった内側端部部分４２、より幅の広い中間部分４３、および着色端部３５に終端があるさらに幅の広い外側端部部分４４を備えている。上記マーカー組み立てユニット容器３０の端部は、着色ペン先３１の内側端部部分４２および中間端部部分４３に対して相補的な形をした開口部４６、４７を備えており、上記開口部４６、４７は、容器３０に液漏れを防ぐように所定の位置に着色ペン先を確実に保持するためのものである。手動で、取り付け可能かつ取り外し可能なキャップ４８は、マーカー組み立てユニットが使用されていないとき、マーカー組み立てユニット容器の端部に取り付けて着色ペン先３１を覆ってもよい。
【００４４】
図４は、端と端とをつなぐように着色ペン先３１を配置するように、単一の組み立て部中に共に取り付けられた３つのマーカー組み立てユニット（キャップ４８は取り外された状態）を示しており、あるマーカー組み立てユニットの着色端部３５は、その隣の着色端部の延長であり、ある着色ペン先３１から次の着色ペン先にかけて色（またはある色の濃淡）が変化する連続した幅の広い線を描くことができる。
【００４５】
上記の構成によれば、あるマーカー組み立てユニットのへり３７は、隣接するマーカー組み立てユニットの凹部３８と組み合わさっている。
【００４６】
その代わり、図５に示すように、マーカー組み立てユニットは、分離した平行な線を描くために着色端部３５を隙間をあけて平行に配置するように取り付けられてもよく、上記線のそれぞれの幅はそれぞれの着色端部の狭い寸法の幅に対応している。上記構成によれば、隣接するマーカー組み立てユニットにあるへり３７および溝部３８は、組み合わされないが、１つの組み立てユニットの容器３０の突起部３３は、隣接する組み立てユニットの容器の凹部３４に組み合わされる。いくつかの必要な数のマーカー組み立てユニットは、図５に示すように、互いに取り付けられていてもよく、これにより、対応する数の平行な着色を行なうことができる。
【００４７】
必要であれば、各マーカー組み立てユニットの側面の突起部３３および凹部３４の代わりに、上記マーカー組み立てユニットは、各側面にある種々の他のタイプのスナップファスナー、薄く平らな永久磁石片、または、ベルクロ（Velcro（登録商標））によって、手動で取り付け可能及び取り外し可能に接続されていてもよい。
【００４８】
図６は、本発明の第２の実施形態に係るマーカー組み立てユニットを示しており、上記マーカー組み立てユニットは、新規で有利な構成を有している。このような組み立てユニットが互いに取り付けられ並行して伸びるようにが可能になっているか、またはスライドさせてある組み立てユニットをその隣の長軸方向の組み立てユニットと置換することにより互いに取り外すことができるようになっている。
【００４９】
上記実施形態によれば、各マーカー組み立てユニットは、狭い接続部分Ｃによって分けられた８つの等しいサイズの長軸方向側面Ｓを備える細長く中空の容器または主要部５０を含んでいる。あらゆる他の側面Ｓは、外側に伸びた突起部５１を備えている。上記突起部５１は、容器の側面に接着して取り付けられた一片（strip）であってもよいし、上記側面と一体になっていてもよい。上記突起部５１は切断面が長方形として示されているが、その他何らかの適当な切断面を有していてもよい。容器５０の残りの側面Ｓ（すなわち、突起部５１のない側面）は、突起部５１を補完する長軸方向の溝部５２を備えるように形成されている。これにより、上記突起部５１を第２のマーカー組み立てユニットの溝部に後者の後方端部（図６の右端部）で合わせるとともに、２つの組み立てユニットを長軸方向に互いに向かってスライドさせ、相互連結された２つの組み立てユニットを有する一体のマーカーに組み立てることによって、１つの組み立てユニットを第２の組み立てユニットに取り付けることができる。それゆえ、相互連結された突起部５１および溝部５２は、組み立てユニットを並行に保持するための固定手段を構成している。
【００５０】
このような必要な数の組み立てユニットは以上のように、すなわち図９の部分的に組み立てられた３つの組み立てユニットのようにともに取り付けられてもよい。
【００５１】
容器５０に加えて、図６のマーカー組み立てユニットは、前面端部内に小さくなった内側端部部分５４を備えるペン先保持部５３を有し、上記内側端部部分５４は、容器５０の前面端部（図６の左端）内にスライドさせて挿入可能であるとともに、そこにしっかりと適合するように保持されている。保持部５３は、円形の軸開口部５６を備えるように形成された傾斜した外側端部部分５５を備えている。
【００５２】
上記マーカー組み立てユニットの着色ペン先５７は、保持開口部５６内に手動で強制的に移動されるわずかに円錐状の内側端部部分５８を有している。上記着色ペン先は外側端部部分５８に、保持部５３の開口部５６周りの保持部５３の端部面にはめ込むための横方向に環状となった肩部５９と、上記肩部から外側に伸びているとともに保持部開口部５６にぴたりと合うが回転可能なはめ込み部を備える円筒状の軸部６０を有している。これにより、着色ペン先を、保持部５３（マーカー組み立てユニット容器５０の軸に結合している）の軸周りに角度を有するように様々な位置に向けることができる。
【００５３】
上記着色ペン先は、インクを平らな着色表面６１に通過させる適当な孔を有しており、着色表面６１の外側端部にある、一方向に細長くなっているとともに、その一方向に対して垂直方向に狭くなっている。
【００５４】
先端キャップ６２は、図８に示すように、マーカー組み立てユニットが使用中でないとき、着色ペン先５７および保持部５３を覆ってぴたりと合うように適合する。
【００５５】
図１０は、図６の３つの組み立てユニットを示す。上記組み立てユニットは、一体に接続されているとともに、端と端とをつなぐように一列に並べられた着色ペン先を有しており、これにより、ある着色ペン先から次の着色ペン先にかけて色や濃淡が変化する連続した線を描くことができる。
【００５６】
しかしながら、各着色ペン先５７は上で述べたように向きを変えることができ、これにより、特定の色線部分（color segment）すなわち線で描いた部分（draw）を、単一の組み立て部内の他の着色ペン先により描かれた色線部分から分離したり、上記着色ペン先の角度の位置に応じて色部分の幅を減少させることができることが理解されるであろう。
【００５７】
必要であれば、図１から図５の側面に沿って取り付け可能なマーカー組み立てユニットは、例えば、図６から図１０の長軸方向に取り付け可能なマーカー組み立てユニットの着色ペン先のように、それぞれ回転可能で調節可能な着色ペン先を備えていてもよい。
【００５８】
図１１から図１４は、本発明の第３の実施形態を示している。本実施形態は、突起部及びネジ部をマーカー組み立てユニット容器にないことを除いて、多くの点で図６から図１０の実施形態と同様である。その代わりに、マーカー組み立てユニット全てに共通の先端キャップによって、マーカー組み立てユニットが所定の位置に保持されている。図６の組み立てユニットの構成要素に対応する、図１１から図１４の各マーカー組み立てユニットの構成要素は、図６と同じ参照番号に１００を加えた参照番号が与えられており、これらの対応する構成要素の詳細な説明は繰り返す必要はないであろう。
【００５９】
図１１に示すように、先端キャップ７０は、３つの長軸方向の凹部７１を備えるように形成されており、凹部７１のいずれかの端部にマーカー組み立てユニット容器１５０をぴたりと合うように但しスライド可能に受け取ることができる。
【００６０】
図１２は、並行して組み立てユニットを保持する固定手段である先端キャップ７０によって操作（着色）位置に保たれている３つのマーカー組み立てユニットを示す。この図は、端と端とをつなぐように並べられたマーカー組み立てユニットの、ある着色ペン先から次の着色ペン先にかけて色（または濃淡が）変化する連続した着色部を描くための、穴のある着色ペン先１５７を示す。しかしながら、図６から図１０の実施形態で詳細に説明したように、着色ペン先１５７はいずれも保持器１５３内で向きを変えることができ、これにより、上記ペン先が描く色線部分と隣接する色線部分との間に隙間を設けるとともに、保持部１５３内の回転調整によって上記着色ペン先が描く色線部分を狭めることができる。また、マーカー先端部と上記保持部とは、一体構造ユニットとして形成されているなら、それらを調整することなく、先端キャップ７０への挿入前にマーカー組み立てユニット１５０全体は向きを変えてもよく、これにより、着色ペン先は、隣接する着色ペン先に対して斜めになり、端と端とをつなぐように一列に並んだ状態でなくなる。
【００６１】
図１３に示すように、多色マーカーが使用されていない時、組み立てユニットの非着色端部（non-marking ends）は先端キャップ７０から取り外すことができ、組み立てユニットは、端と端とをつないで裏返すことができる。この結果、それぞれの着色ペン先１５７および保持部１５３をそれぞれの先端キャップ凹部７１に挿入することができる。図１４は、非操作状態のマーカー組み立て部（marker assembly）の部分の最終的な位置を示しており、先端キャップ７０は３つのマーカー組み立てユニットの着色端部を保持するとともに覆っている状態となっている。
【００６２】
図１５から２１は、本発明の第４の実施形態を示し、本実施形態は、着色位置に個別に伸長可能であるとともに上記マーカー組み立てユニットすべてを保持する容器に対する位置から伸縮自在となっている複数のマーカー組み立てユニットを備えている。
【００６３】
図１７に示すように、マーカー容器は、接着剤やネジ等の、何らかの適当な手段で互いに固定されている細長い主要上面部８０および同様に細長い主要底面部８２を備え、インク容器のような、異なる色や濃淡の、各インク供給部を保持するための３つの長軸方向に細長い区画部（chamber）８２、８３および８４の間の境界を定めている。マーカー容器は、概して溝状断面の反転された上側前面部８５を備え、主要上面部８０の前面端部を覆うように取り付けられる。また、マーカー容器は、主要底面部８２の前面端部の下に適合するとともに、上側前面部８５に適合し接する、概して溝状断面の下側前面部８６を備えている。
【００６４】
マーカー容器の上側前面部８５は、内側にそして前方に傾斜した前面端部に、付随的な向かい合う側面部分８７および８８を備えている。同様に、下側前面容器部８６は、その前面端部に、上側前面部の傾斜した側面部８７および８８にそれぞれ適合する同様に傾斜し直立した側面部８９および９０を備えている。上側前面部８５は、上記側面部８７および８８の間の前面に、一組の側面に沿って間隔のあいた、わずかに丸い、下側に伸びた垂直な分割部材９１および９２を備えている（図２０）。同様に、図１７に示すように、下側前面部８７は、マーカー容器の前面端部のちょうど内側にある上側前面部の分割部材９１および９２に対して適合し接する一組の上側に伸びた分割部材９３および９４を備えている。マーカー容器の上側および下側の前面部８５および８７の同じ側の、傾斜した前面側部部分８７および８９、これら容器の前面部分の位置合わせされた分割部材９１および９３、前面部の上面および底面の壁はともに、第１の伸長可能かつ伸縮自在な着色ペン先９６のための、マーカー容器の前面端部の１つの側面における第１の通路の境界を定めている。位置決めされた分割部材９１および９３、位置決めされた分割部材９２および９４、マーカー容器の上側および下側の前面部の上面および底面の壁はともに、マーカー容器の前面端部の中央部の第２の伸長可能かつ伸縮自在な着色ペン先のための、第２の通路の境界を定めている。位置決めされた分割部材９２および９４、マーカー容器の上側および下側の前面部分８５および８６にある傾斜した前面側面部分８８および９０、前面部の上面および底面の壁はともに、マーカー容器の前面端部の反対側側面の第３の伸長可能かつ伸縮自在な着色ペン先のための第３の通路の境界を定めている。
【００６５】
マーカー組み立てユニットは全く同一で、それぞれは外側端部（図１７）にある着色ペン先９６と、着色ペン先の後方に伸び、主要容器の対応するインク貯蔵部に通じている円筒状軸部９７とからなる。着色ペン先９６および軸部９７は両方とも、マーカー容器の対応する区画部８２、８３、または８４内のインク供給部から、着色ペン先の外側着色面９８にインクを通過させるため、適当な多孔性材料からなる。各マーカー組み立てユニットは、搬送部９９により保持されており、上記搬送部９９は、マーカー組み立てユニットの軸部９７を締め付けている下側端部にあるバネクリップ１００と、バネクリップから上に伸びた薄く剛直なつまみ部１０１と、上記つまみ部の上側端部に波型の上端面を持つ滑動部１０２とを備えている。
【００６６】
マーカー容器はまた、容器の上側前面部８５および下側前面部８７の内側に近接して適合する上側規制部材１１３および下側の規制部材１１４を備えている（図１７）。上側の規制部材１１３は、マーカー容器の上側前面部８５の付随的な垂直隔板９１および９２の後方に伸びており、これら隔板のいずれかの側面に、３つの側面に沿って間隔のあいた、下向きで半円筒状の長軸方向凹部１１５を備え、それぞれが対応するマーカー組み立てユニットの軸部９７の上側半分をスライド可能に受け取るようになっている。いずれかの側面の２つの凹部１１５は、前方方向（つまり、図１７の左側に向かう方向）にわずかに斜めになり、収束する、つまり互いに近づくようになっている（converge）。下側の規制部材１１４は、実質的に上側の規制部材１１３の鏡像であり、３つの側面に沿って間隔のあいた、上向きで半円筒状の長軸方向凹部１１６を備え、それぞれが対応するマーカー組み立てユニットの軸部９７の下半分をスライド可能に受け取るようになっている。下側の規制部材は、直立した垂直分割部材９３および９４の後方にあるマーカー容器の下側前面部８７の内側に近接して適合する。マーカー容器の上半分および下半分がともに押されると、上側の規制部材１１３および下側の規制部材１１４が接し、それらに対応する上側溝部１１５および下側溝部１１６は位置合わせした状態となり、対応するマーカー組み立てユニットの軸部９７用の円筒状の規制通路を形成する。
【００６７】
マーカー容器の上側前面部８５の上面壁は、３つの長軸方向に伸びた、細長く、狭い開口部１１７（図１７）を有しており、それぞれが対応する搬送部９９の軸部１０１を受け取るようになっているとともに、上記搬送部の滑動部１０２は上側前面部の上面壁のちょうど上に配置されている。どちらか一方の側面にある開口部１１７は、上側の規制部材１１４および下側の規制部材１１４の対応する凹部１１５および１１６と同様に収束するようになっている。マーカー容器の主要上面部８０は、側面に沿って間隔のあいた３つの溝（slot）１１８を備えるように形成され、上記溝１１８は、前面端部から長軸方向後方に伸び、対応する上側前面部８５の開口部１１７に対して個別に位置決めされている。上側の規制部材１１３は、溝１１９を備えるように形成され、上記溝１１９は、図２１で最もよくわかるように、容器の主要上面部８０の溝１１８の連続した部分または拡張部分として、上側の規制部材１１３の後方端部から前方に伸びている。
【００６８】
上記の構成によれば、各運搬部９９の滑動部１０２は、マーカー容器の上側の前面部８５にあるそれぞれの長軸方向の開口部１１７に沿って個別に調節可能であり、対応する着色ペン先を、マーカー容器の前面端部から離れるように、または向かうように配置する。上記着色ペン先が十分に伸縮自在であるとき、その着色面は、わずかに離れて広がっている。３つの着色ペン先すべてが伸びている場合、その前面端部（着色面における）は図１５に示すように接しており、それぞれのインクの色を描画面に並行して沈着させる。図１６は、他の着色ペン先よりも伸びた着色ペン先を示しており、そのペン先のインクのみが描画面に沈着される。
【００６９】
図２２および２３は、本発明の第５の実施形態を示している。マーカー容器２００は、対応する個々の多孔性着色ペン先２０４、２０５、２０６に、異なる色や濃淡の着色インクを供給する３つの別個のインク貯蔵部２０２、２０２、２０３を保持している。３つのペン先用の傾斜した環状保持部２０７は、容器２００の長軸方向に、引き込められた位置（図２２）と伸びた位置（図２３）との間で調節可能である。引き込められた位置で、保持部２９７から突出している丸い環状へり２０８は、マーカー容器２００の内側にある第１の内側に突出したへり２０９の後ろ側でかみ合う（engage）。保持部２０７が伸びた位置では、内側のへり２０８は、容器２００の前面端部（図２２および２３の上側端部）に近接して設けられた容器２００の内側にある第２の内側に突出しているへり２１０の後ろ側でかみ合う。これらの位置のいずれかから他の位置に移動させる際、ペン先保持部２０７は、聞き取れるカチリという音ととともに所定の位置にはまる。
【００７０】
ペン先保持部２０７の開いた全面端部では、丸い分割部材２１１がペン先２０４および２０５を分離し、同様の分割部材２１２はペン先２０５および２０６を分離する。ペン先２０４の外側側面は、その開いた全面端部の側面でペン先保持部２０７の丸くなった内側表面２１３にスライド可能にはまり込む。同様に、外側の側面ペン先２０６は、その前面端部の側面で、ペン先保持部２０７の丸い内側表面２１４をスライド可能にはめ込む。ペン先保持部２０７は前面端部に向かって内側に傾斜しているため、いずれかの側面のペン先２０４および２０６は、中央のペン先２０５に向かって収束する。
【００７１】
ペン先保持部２０７は、引き込められた位置にはめ込まれるとき、着色ペン先２０４、２０５、２０６は、操作可能な着色位置にあり、互いに連続してマーカーの前面端部を越えて接している。
【００７２】
ペン先保持部が伸びた位置にはめ込まれると（図２３）、上記ペン先保持部の分割部材２１１は、隣接するペン先２０４、２０５、２０６の側面に沿って前方に移動するとともに、その前面端部でわずかに離れて広がる。ペン先保持部が伸びた位置では、ペン先保持部の開いた前面端部はわずかにペン先の着色表面の前方にあり、これが、操作不能な、非着色位置である。
【００７３】
それゆえ、図２２および２３の実施形態では、ペン先の着色位置と非着色位置との間で、ペン先２０４及び２０６とはわずかに横に移動し、中央のペン先２０５は移動しない。その代わりに、ペン先が着色位置か非着色位置かを設定するために、ペン先保持部２０７が着色容器２００に対して大きく移動する。
【００７４】
図２４および２５は、本発明の第６の実施形態を示しており、３つのペン先用の分離した保持部を備える点を除けば、概ね図２２および２３の実施形態と同様である。
【００７５】
中央のペン先２２５は、本発明の第６の実施形態によれば、環状部２４０により保持され、適当な方法で、マーカー容器２００に固定して取り付けられている。それゆえ、中央のペン先２２５は、マーカー容器に対して固定して配置されている。
【００７６】
マーカーの１つの側面に配置された着色ペン先２２４は、引き込められた位置（図２４）と伸びた位置（図２５）との間で、マーカー容器の長軸方向にスライド可能に調節できる個別の保持部２４１により搬送される。保持部２４１は、その後端部に丸い外側へり２４２を備え、上記へり２４２は、保持部２４１が引き込められた状態（図２４）ではマーカー容器の第１の丸くなった内側のへり２４３の後ろ側にかみ合い、保持部２４１が伸ばされた状態では第２の丸い内側へり２４４の後ろ側にかみ合う。
【００７７】
他方の側面の着色ペン先２０６は、保持部２４１の鏡像である個別の保持部２４５により搬送される。保持部２４５は、保持部２４５が引き込められた状態および伸ばされた状態でマーカー容器の第１および第２のへり２４７および２４８の後ろ側にかみ合わせるための丸い外側へり２４６を備えている。
【００７８】
ペン先保持部２４１および２４５が両方とも引き込められた場合、各側面のペン先２２４および２２６は、その前面端部で中央のペン先２２５に接するとともに、これらペン先の着色表面はある表面から別の表面にかけて連続して切れ目なく伸びている。
【００７９】
ペン先２２４用の保持部２４１が伸ばされている場合、保持部２４１は、中央のペン先２２５の前面端部を通り越すように上記ペン先の前面端部を前方にスライドさせ、これにより、ペン先２２４は着色位置にくるが、中央のペン先は着色位置にくることがない。同様に、ペン先２２６用の保持部２４５が伸ばされている場合、上記保持部２４５は、ペン先の前面端部を中央のペン先２２５の前面端部を超えて前方にスライドさせる。図２５は伸びた位置にある保持部２４１および２４５の両方を示しており、これにより、ペン先２２４および２２６をそれぞれの着色位置に押し出し、描画面に近接して間隔のあいた平行な、様々な色や濃淡の着色部を描くことができる。
【００８０】
上記の構成によれば、３つの着色ペン先がそれぞれの着色位置にあるようにすることができるし（図２４）、両側面のペン先２２４および２２６を着色位置にあるようにし、中央のペン先は着色位置にないようにすることもできる（図２５）。さらに、ペン先２２４または２２６のいずれかを着色位置にあるようにして、その他のペン先は着色位置にないようにすることもできる。
【００８１】
本発明の前記各実施形態は、私が羊毛フェルト先端を有する単独の１インチ幅の水彩ブラシを使用する芸術家として経験した、水性塗料の３つから５つの異なる色をブラシの様々な部分に一筆で描いたり（stroke）、種々の動物や植物、昆虫、景色に類似した様々な色を画面に塗るためにブラシを使用する際に直面する困難を克服するものである。通常、発明者は、様々な色の組み合わせや、様々な虹効果をつくり出すために６つのブラシを使用する。この塗料は、それぞれ絵の具を瓶の底から出す（wick）ための突き出たスポンジを備えた小さい瓶に入っている。これらのスポンジは、乾燥や硬化を防ぐために、注意深い維持が必要である。また、瓶はしばしば充填する必要があり、溶媒が蒸発するため塗料を希釈する必要もある。これら全ては、芸術家の時間や注意を取りかかっている仕事からそらすもので、子供の創作活動にとっては特に厄介である。
【００８２】
本発明は、これらの困難を未然に防ぎ、非常に融通のきく、容易に使用できる構成を提供するものであり、これにより、使用者が便利な様々な色を便利に選択することが可能になるとともに、特に隣接する色の間に隙間のない多色の線という、多様な魅力的な芸術的効果を生み出すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【００８３】
【図１】図１は、本発明の第１の実施形態に係るマーカー組み立てユニットの透視図である。
【図２】図２は、キャップが取り付けられて着色ペン先を覆っている状態のマーカー組み立てユニットを示す縦断面図である。
【図３】図３は、キャップが取り外された状態の、図２の線３−３に沿った縦断面図である。
【図４】図４は、各着色ペン先を端と端とをつなぐようにして、互いに並行となるように取り付けた図１のマーカー組み立てユニットを３つ有する多色マーカーの透視図である。
【図５】図５は互いに着色ペン先が平行となるように互いに取り付けられた、図１のマーカー組み立てユニットを２つ備える２色マーカーの透視図である。
【図６】図６は、本発明の第２の実施形態に係る単独のマーカー組み立てユニットの分解透視図である。
【図７】図７は、マーカー組み立てユニットの容器に取り付けられた、図６のマーカー組み立てユニットの着色ペン先、およびマーカー組み立てユニットから取りはずされた先端キャップを示す部分透視図である。
【図８】図８は、図７に示すマーカー組み立てユニットの同じ部分の、先端キャップが取り付けられ着色ペン先を覆っている状態を示す透視図である。
【図９】図９は、３色マーカーとなるように部分的に組み立てられた、３つの図６のマーカー組み立てユニットの透視図である。
【図１０】図１０は、完全に一体に組み立てられ、３色のマーカーを形成する３つの図６のマーカー組み立てユニットの透視図である。
【図１１】図１１は、本発明の第３の実施形態に係る３つのマーカー組み立てユニット、および３つの組み立てユニットを３色マーカーとして使用するために配置する、３つの組み立てユニット用先端キャップの分解透視図である。
【図１２】図１２は、それぞれの着色位置で先端キャップにより一体に保持されたマーカー組み立てユニットを示す分解透視図である。
【図１３】図１３は、先端キャップがマーカー組み立てユニットの着色ペン先用の覆いとして使用される場合の図１１および図１２のマーカー組み立てユニットおよび保持部組み立て部の部分透視図である。
【図１４】図１４は、図１１に示すタイプの３つのマーカー組み立てユニット全ての着色ペン先の定位置にある先端キャップを示す透視図である。
【図１５】図１５は、マーカー組み立てユニットを個別に伸ばしたり引っ込める手段を備える本発明の第４の実施形態に係る３色マーカーの透視図であり、互いに隣り合うように着色位置まで十分に伸ばされた３つのマーカー組み立てユニットを示す。
【図１６】図１６は、マーカー組み立てユニットの１つが他の２つよりよく伸びた状態の図１５のマーカーの透視図である。
【図１７】図１７は、図１５及び図１６のマーカーの分解透視図である。
【図１８】図１８は、３つの組み立てユニットの着色ペン先、上記着色ペン先を伸ばしたり引っ込める個別のスライド可能な搬送部、および上記搬送部をスライド可能に受け取るマーカー容器の溝付き部分を示す、本発明の第４の実施形態にかかる部分透視図である。
【図１９】図１９は、溝付き容器部分と２つの着色ペン先と、上記着色ペン先をスライド可能に調節できる搬送部とを示す別の部分透視図である。
【図２０】図２０は、溝付き容器部分と、着色ペン先用のスライド可能に調節できる３つの搬送部とを示す底面透視図である。
【図２１】図２１は、本発明の第４の実施形態におけるマーカー容器の他の部分を示す部分分解透視図である。
【図２２】図２２は、本発明の第５の実施形態に係る、動作部分がある状態にある多色マーカーを示す縦断面図である。
【図２３】図２３は、別の状態の図２２のマーカーの動作部分を示す縦断面図である。
【図２４】図２４は、本発明の第６の実施形態に係る、動作部分がある状態にあるときの多色マーカーの縦断面図である。
【図２５】図２５は、別の状態の図２４のマーカーの動作部分を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【００８４】
３１ 着色ペン先
３３ 突起部
３４ 凹部
３５ 着色面
３６ 端部部分
３７ へり
３８ 溝部
４１ 周辺表面
４８ キャップ
５０ 容器
５３ 保持部
５６ 開口部
５７ 着色ペン先
６０ 軸部
６１ 着色表面
７０ 先端キャップ
８０ 多色マーカー
９１、９２、９３、９４ 分割部材
９６ 着色ペン先
９８ 着色表面
９９ 搬送部
１０１ つまみ部
１０２ 滑動部
１１３、１１４ 規制部材
１１５ 凹部
１１６ 溝部
１１７ 開口部
２０４、２０５、２０６ 着色ペン先
２４１、２４５ 保持部
２４２、２４３、２４４ へり
（発明の技術分野）
本発明は、使用者が、様々な色（特定の色の様々な濃淡を含む）の着色を並行して行なったり、様々な色の着色部の間に選択した間隔を設けるようにして行なうことを可能するマーカーに関する。
【０００２】
（先行技術）
各種の多色マーカーはこれまで、近接するように間隔をあけて配置された比較的小さい断面の着色ペン先（marking nibs）がマーカー容器の一端に保持され、マーカー容器の個々のインク供給部から様々な色やある色の様々な濃淡のインクが供給されるものであった。以下のＵＳ特許は、シジオン（Sixiong）５，３６８，４０５、ロッシュ（Rosh）３，８８７，２８７、およびタリー（Tully）５，１１６，１５３などのマーカーを開示している。
【０００３】
チャオ（Chao）５，３８８，９２４は、ペン容器内の個々の貯蔵部が、防水結合剤によって互いに取り付けられた隣接する線描先端部に様々な濃淡のインクを供給する製図用ペンを開示している。
【０００４】
ベーカー（Baker）４，５８０，９１８などは、小さい断面の同軸ペン先を備えるペンを開示しており、ペン先のひとつは伸縮自在であるため、ペンは様々な所定の幅の線を描くことができる。
【０００５】
アーメド（Ahmed）５，９７１，６４３は、着色ペン先の各隣接部分に複数の着色液を別々に保持する単独の容器を備える多色マーカーを開示している。
【０００６】
ジェンク（Jenq）５，３０６，０９２は、いくつかのチューブから様々なカラーインクを受け取るための単独の着色先端部分を備える多色効果の得られる着色ペンを開示している。
【０００７】
（発明の要約）
本発明は、複数の同一のマーカー組み立てユニットを有する多色マーカーであり、上記着色用モジュールは、上記着色ペン先が相互に隣接して露出されるように、並行して伸びるように選択的に配置することができ、着色表面に様々な色や濃淡の連続した着色を行なったり、選択した幅や互いに近接する間隔の様々な色や濃淡が付けられた着色を行なうことができる。
【０００８】
本発明の主な目的は、より優れた調整機能により、選択した種々の多色着色効果を得ることを可能にする新規な組み立てユニット構造の多色マーカーを提供することである。
【０００９】
上記発明の別の目的は、いくつかの同一なマーカー組み立てユニットを備える新規な多色マーカーを提供することであり、上記マーカー組み立てユニットは、並行した関係となるように選択的に保持することが可能であり、これにより所望の多色着色を行なうことができる。
【００１０】
さらに、本発明の目的および利点は、付随する図面で図示された、以下に示すいくつかの現在の好ましい実施形態の詳細な説明から明らかであろう。
【００１１】
（図面の簡単な説明）
図１は、本発明の第１の実施形態に係るマーカー組み立てユニットの透視図である。
【００１２】
図２は、キャップが取り付けられて着色ペン先を覆っている状態のマーカー組み立てユニットを示す縦断面図である。
【００１３】
図３は、キャップが取り外された状態の、図２の線３−３に沿った縦断面図である。
【００１４】
図４は、各着色ペン先を端と端とをつなぐようにして、互いに並行となるように取り付けた図１のマーカー組み立てユニットを３つ有する多色マーカーの透視図である。
【００１５】
図５は互いに着色ペン先が平行となるように互いに取り付けられた、図１のマーカー組み立てユニットを２つ備える２色マーカーの透視図である。
【００１６】
図６は、本発明の第２の実施形態に係る単独のマーカー組み立てユニットの分解透視図である。
【００１７】
図７は、マーカー組み立てユニットの容器に取り付けられた、図６のマーカー組み立てユニットの着色ペン先、およびマーカー組み立てユニットから取りはずされた先端キャップを示す部分透視図である。
【００１８】
図８は、図７に示すマーカー組み立てユニットの同じ部分の、先端キャップが取り付けられ着色ペン先を覆っている状態を示す透視図である。
【００１９】
図９は、３色マーカーとなるように部分的に組み立てられた、図６のマーカー組み立てユニット３つの透視図である。
【００２０】
図１０は、完全に一体に組み立てられ、３色のマーカーを形成する図６のマーカー組み立てユニット３つの透視図である。
【００２１】
図１１は、本発明の第３の実施形態に係る３つのマーカー組み立てユニット、および３つの組み立てユニットを３色マーカーとして使用するために配置する、３つの組み立てユニット用先端キャップの分解透視図である。
【００２２】
図１２は、それぞれの着色位置で先端キャップにより一体に保持されたマーカー組み立てユニットを示す分解透視図である。
【００２３】
図１３は、先端キャップがマーカー組み立てユニットの着色ペン先用の覆いとして使用される場合の図１１および図１２のマーカー組み立てユニットおよび保持部組み立て部の部分透視図である。
【００２４】
図１４は、図１１に示すタイプの３つのマーカー組み立てユニット全ての着色ペン先の定位置にある先端キャップを示す透視図である。
【００２５】
図１５は、マーカー組み立てユニットを個別に伸ばしたり引っ込める手段を備える本発明の第４の実施形態に係る３色マーカーの透視図であり、互いに隣り合うように着色位置まで十分に伸ばされた３つのマーカー組み立てユニットを示す。
【００２６】
図１６は、マーカー組み立てユニットの１つが他の２つよりよく伸びた状態の図１５のマーカーの透視図である。
【００２７】
図１７は、図１５及び図１６のマーカーの分解透視図である。
【００２８】
図１８は、３つの組み立てユニットの着色ペン先、上記着色ペン先を伸ばしたり引っ込める個別のスライド可能な搬送部、および上記搬送部をスライド可能に受け取るマーカー容器の溝付き部分を示す、本発明の第４の実施形態にかかる部分透視図である。
【００２９】
図１９は、溝付き容器部分と２つの着色ペン先と、上記着色ペン先をスライド可能に調節できる搬送部とを示す別の部分透視図である。
【００３０】
図２０は、溝付き容器部分と、着色ペン先用のスライド可能に調節できる３つの搬送部とを示す底面透視図である。
【００３１】
図２１は、本発明の第４の実施形態におけるマーカー容器の他の部分を示す部分分解透視図である。
【００３２】
図２２は、本発明の第５の実施形態に係る、動作部分がある状態にある多色マーカーを示す縦断面図である。
【００３３】
図２３は、別の状態の図２２のマーカーの動作部分を示す縦断面図である。
【００３４】
図２４は、本発明の第６の実施形態に係る、動作部分がある状態にあるときの多色マーカーの縦断面図である。
【００３５】
図２５は、別の状態の図２４のマーカーの動作部分を示す縦断面図である。
【００３６】
（発明の詳細な説明）
本発明を詳細に説明する前に、上記発明は、ここで示され、記載される特定の構成に対する応用に限定されるものではなく、他の実施形態に応用可能である。また、ここで使用される用語についても、説明のためであって、限定されるものではない。
【００３７】
図１から図３は、新規で有利な構成を有する本発明の第１の実施形態に係るマーカー組み立てユニットを示しており、上記の構成によれば、所望のいくつかの数の組み立てユニットを、互いに取り付けられるようにしたり、互いから取り外すことができるようにするとともに、引き伸ばされた着色表面が端と端とをつなぐように、または平行に隙間をあけて配置された状態となるように配置された対応する数の着色ペン先を、上記組み立てユニットの側面から供給することが可能になる。
【００３８】
本発明の上記実施形態に係るマーカー組み立てユニットは、正方形の断面の、細長い中空の容器または主要部（body）３０を備え、上記容器は、容器の一端に適当な孔（porosity）を有する傾斜した着色ペン先３１に、適当な方法で供給されるインクの供給部を保持している。図２および図３は、ある特定の色や濃淡のインクを保持する円筒部３２としてのインク供給部を示している。手動で挿入可能または取り外し可能なプラグＰは、容器３０の反対側の端部を閉じ、着色ペン先３１にインクを供給するために配置されたインク円筒部３２を保持している。
【００３９】
４つの側面のうち２つで、マーカー組み立てユニットの容器３０は、容器の縦方向に細長い、外側に伸びている長方形の断面の突起部３３を備えている（図１）。残りの側面（突起部が設けられている面の反対側の面）のそれぞれに、上記容器は、相補的な凹部３４を備えており、上記凹部３４は、図１から図３に示す１つのマーカー組み立てユニットと同一の、第２のマーカー組み立てユニット上の突起部３３を接近して受け取るようになっている。
【００４０】
特定の多重組み立てユニットマーカーを構成する組み立てユニットは、互いに側面で（すなわち、各マーカーの伸長方向に対して垂直方向に共に移動させることにより）取り付けられており、隣接する組み立てユニットの凹部３４内に、一方の組み立てユニットの突起部３３のスナップ取り付け受容部（snap-in reception）を備えている。それゆえ、突起部３３および凹部３４は、並行して組み立てユニットを保持する固定手段を構成している。マーカー組み立てユニットは、側面から離れるように突起部３３および凹部３４を引き離すことにより、手動で取り外すことができる。
【００４１】
図１に示すように、各着色ペン先３１の頂点部にある露出された着色面３５は、突起部３３および凹部３４のないマーカー組み立てユニット容器３０の幅と同じ広がりを持つ互いに接する側面（side-to-side）から引き伸ばされている。図１は、その長さに対して垂直方向の幅が狭くなった端部着色面３５を示しているが、望むなら、より鋭いＶ字型端部や円形、その他代わりの何らかの望ましい形の形状となっていてもよい。
【００４２】
着色ペン先３１が設けられているマーカー組み立てユニット容器３０の端部に、上記容器は、ある側面（図１及び図２）上の外側に突出した円形のへり３７、および、反対側の側面の、マーカー組み立てユニットの縦方向に同じ位置にある相補的な溝部（groove）３８とを有する傾斜した端部部分３６を備えており、上記溝部３８は、隣接する組み立てユニット上の上記へり３７を手動で挿入可能かつ取り外し可能なスナップ取り付け式（snap-in fit）に受け取るようになっている。溝部３８が設けられている側面に、着色ペン先３１は、ちょうど溝部３８の下にある外側に突出しているへり３９を備えており、上記へり３９は、着色表面が端と端とをつなぐように配列されるように組み立てユニットを配置する際に、隣接する組み立てユニットの着色ペン先にあるへり３７の下側面にぴたりと合うようにはめ込む（snug engagement）ようになっている（図４）。各へり３９は、隣接する組み立てユニットのへり３７の下の隣接するマーカー組み立てユニットの着色ペン先に、平らな周辺表面４１に接触してはめ込まれる外側表面４０を備えている。
【００４３】
図２に示すように、上記マーカー組み立てユニットの着色ペン先３１は、段状の配置になっているとともに、インク容器３２内に伸びているとともに、そこからインクを受け取るための、先のとがった内側端部部分４２、より幅の広い中間部分４３、および着色端部３５に終端があるさらに幅の広い外側端部部分４４を備えている。上記マーカー組み立てユニット容器３０の端部は、着色ペン先３１の内側端部部分４２および中間端部部分４３に対して相補的な形をした開口部４６、４７を備えており、上記開口部４６、４７は、容器３０に液漏れを防ぐように所定の位置に着色ペン先を確実に保持するためのものである。手動で、取り付け可能かつ取り外し可能なキャップ４８は、マーカー組み立てユニットが使用されていないとき、マーカー組み立てユニット容器の端部に取り付けて着色ペン先３１を覆ってもよい。
【００４４】
図４は、端と端とをつなぐように着色ペン先３１を配置するように、単一の組み立て部中に共に取り付けられた３つのマーカー組み立てユニット（キャップ４８は取り外された状態）を示しており、あるマーカー組み立てユニットの着色端部３５は、その隣の着色端部の延長であり、ある着色ペン先３１から次の着色ペン先にかけて色（またはある色の濃淡）が変化する連続した幅の広い線を描くことができる。
【００４５】
上記の構成によれば、あるマーカー組み立てユニットのへり３７は、隣接するマーカー組み立てユニットの凹部３８と組み合わさっている。
【００４６】
その代わり、図５に示すように、マーカー組み立てユニットは、分離した平行な線を描くために着色端部３５を隙間をあけて平行に配置するように取り付けられてもよく、上記線のそれぞれの幅はそれぞれの着色端部の狭い寸法の幅に対応している。上記構成によれば、隣接するマーカー組み立てユニットにあるへり３７および溝部３８は、組み合わされないが、１つの組み立てユニットの容器３０の突起部３３は、隣接する組み立てユニットの容器の凹部３４に組み合わされる。いくつかの必要な数のマーカー組み立てユニットは、図５に示すように、互いに取り付けられていてもよく、これにより、対応する数の平行な着色を行なうことができる。
【００４７】
必要であれば、各マーカー組み立てユニットの側面の突起部３３および凹部３４の代わりに、上記マーカー組み立てユニットは、各側面にある種々の他のタイプのスナップファスナー、薄く平らな永久磁石片、または、ベルクロ（Velcro（登録商標））によって、手動で取り付け可能及び取り外し可能に接続されていてもよい。
【００４８】
図６は、本発明の第２の実施形態に係るマーカー組み立てユニットを示しており、上記マーカー組み立てユニットは、新規で有利な構成を有している。このような組み立てユニットが互いに取り付けられ並行して伸びるようにが可能になっているか、またはスライドさせてある組み立てユニットをその隣の長軸方向の組み立てユニットと置換することにより互いに取り外すことができるようになっている。
【００４９】
上記実施形態によれば、各マーカー組み立てユニットは、狭い接続部分Ｃによって分けられた８つの等しいサイズの長軸方向側面Ｓを備える細長く中空の容器または主要部５０を含んでいる。あらゆる他の側面Ｓは、外側に伸びた突起部５１を備えている。上記突起部５１は、容器の側面に接着して取り付けられた一片（strip）であってもよいし、上記側面と一体になっていてもよい。上記突起部５１は切断面が長方形として示されているが、その他何らかの適当な切断面を有していてもよい。容器５０の残りの側面Ｓ（すなわち、突起部５１のない側面）は、突起部５１を補完する長軸方向の溝部５２を備えるように形成されている。これにより、上記突起部５１を第２のマーカー組み立てユニットの溝部に後者の後方端部（図６の右端部）で合わせるとともに、２つの組み立てユニットを長軸方向に互いに向かってスライドさせ、相互連結された２つの組み立てユニットを有する一体のマーカーに組み立てることによって、１つの組み立てユニットを第２の組み立てユニットに取り付けることができる。それゆえ、相互連結された突起部５１および溝部５２は、組み立てユニットを並行に保持するための固定手段を構成している。
【００５０】
このような必要な数の組み立てユニットは以上のように、すなわち図９の部分的に組み立てられた３つの組み立てユニットのようにともに取り付けられてもよい。
【００５１】
容器５０に加えて、図６のマーカー組み立てユニットは、前面端部内に小さくなった内側端部部分５４を備えるペン先保持部５３を有し、上記内側端部部分５４は、容器５０の前面端部（図６の左端）内にスライドさせて挿入可能であるとともに、そこにしっかりと適合するように保持されている。保持部５３は、円形の軸開口部５６を備えるように形成された傾斜した外側端部部分５５を備えている。
【００５２】
上記マーカー組み立てユニットの着色ペン先５７は、保持開口部５６内に手動で強制的に移動されるわずかに円錐状の内側端部部分５８を有している。上記着色ペン先は外側端部部分５８に、保持部５３の開口部５６周りの保持部５３の端部面にはめ込むための横方向に環状となった肩部５９と、上記肩部から外側に伸びているとともに保持部開口部５６にぴたりと合うが回転可能なはめ込み部を備える円筒状の軸部６０を有している。これにより、着色ペン先を、保持部５３（マーカー組み立てユニット容器５０の軸に結合している）の軸周りに角度を有するように様々な位置に向けることができる。
【００５３】
上記着色ペン先は、インクを平らな着色表面６１に通過させる適当な孔を有しており、着色表面６１の外側端部にある、一方向に細長くなっているとともに、その一方向に対して垂直方向に狭くなっている。
【００５４】
先端キャップ６２は、図８に示すように、マーカー組み立てユニットが使用中でないとき、着色ペン先５７および保持部５３を覆ってぴたりと合うように適合する。
【００５５】
図１０は、図６の３つの組み立てユニットを示す。上記組み立てユニットは、一体に接続されているとともに、端と端とをつなぐように一列に並べられた着色ペン先を有しており、これにより、ある着色ペン先から次の着色ペン先にかけて色や濃淡が変化する連続した線を描くことができる。
【００５６】
しかしながら、各着色ペン先５７は上で述べたように向きを変えることができ、これにより、特定の色線部分（color segment）すなわち線で描いた部分（draw）を、単一の組み立て部内の他の着色ペン先により描かれた色線部分から分離したり、上記着色ペン先の角度の位置に応じて色部分の幅を減少させることができることが理解されるであろう。
【００５７】
必要であれば、図１から図５の側面に沿って取り付け可能なマーカー組み立てユニットは、例えば、図６から図１０の長軸方向に取り付け可能なマーカー組み立てユニットの着色ペン先のように、それぞれ回転可能で調節可能な着色ペン先を備えていてもよい。
【００５８】
図１１から図１４は、本発明の第３の実施形態を示している。本実施形態は、突起部及びネジ部をマーカー組み立てユニット容器にないことを除いて、多くの点で図６から図１０の実施形態と同様である。その代わりに、マーカー組み立てユニット全てに共通の先端キャップによって、マーカー組み立てユニットが所定の位置に保持されている。図６の組み立てユニットの構成要素に対応する、図１１から図１４の各マーカー組み立てユニットの構成要素は、図６と同じ参照番号に１００を加えた参照番号が与えられており、これらの対応する構成要素の詳細な説明は繰り返す必要はないであろう。
【００５９】
図１１に示すように、先端キャップ７０は、３つの長軸方向の凹部７１を備えるように形成されており、凹部７１のいずれかの端部にマーカー組み立てユニット容器１５０をぴたりと合うように但しスライド可能に受け取ることができる。
【００６０】
図１２は、並行して組み立てユニットを保持する固定手段である先端キャップ７０によって操作（着色）位置に保たれている３つのマーカー組み立てユニットを示す。この図は、端と端とをつなぐように並べられたマーカー組み立てユニットの、ある着色ペン先から次の着色ペン先にかけて色（または濃淡が）変化する連続した着色部を描くための、穴のある着色ペン先１５７を示す。しかしながら、図６から図１０の実施形態で詳細に説明したように、着色ペン先１５７はいずれも保持器１５３内で向きを変えることができ、これにより、上記ペン先が描く色線部分と隣接する色線部分との間に隙間を設けるとともに、保持部１５３内の回転調整によって上記着色ペン先が描く色線部分を狭めることができる。また、マーカー先端部と上記保持部とは、一体構造ユニットとして形成されているなら、それらを調整することなく、先端キャップ７０への挿入前にマーカー組み立てユニット１５０全体は向きを変えてもよく、これにより、着色ペン先は、隣接する着色ペン先に対して斜めになり、端と端とをつなぐように一列に並んだ状態でなくなる。
【００６１】
図１３に示すように、多色マーカーが使用されていない時、組み立てユニットの非着色端部（non-marking ends）は先端キャップ７０から取り外すことができ、組み立てユニットは、端と端とをつないで裏返すことができる。この結果、それぞれの着色ペン先１５７および保持部１５３をそれぞれの先端キャップ凹部７１に挿入することができる。図１４は、非操作状態のマーカー組み立て部（marker assembly）の部分の最終的な位置を示しており、先端キャップ７０は３つのマーカー組み立てユニットの着色端部を保持するとともに覆っている状態となっている。
【００６２】
図１５から２１は、本発明の第４の実施形態を示し、本実施形態は、着色位置に個別に伸長可能であるとともに上記マーカー組み立てユニットすべてを保持する容器に対する位置から伸縮自在となっている複数のマーカー組み立てユニットを備えている。
【００６３】
図１７に示すように、マーカー容器は、接着剤やネジ等の、何らかの適当な手段で互いに固定されている細長い主要上面部８０および同様に細長い主要底面部８２を備え、インク容器のような、異なる色や濃淡の、各インク供給部を保持するための３つの長軸方向に細長い区画部（chamber）８２、８３および８４の間の境界を定めている。マーカー容器は、概して溝状断面の反転された上側前面部８５を備え、主要上面部８０の前面端部を覆うように取り付けられる。また、マーカー容器は、主要底面部８２の前面端部の下に適合するとともに、上側前面部８５に適合し接する、概して溝状断面の下側前面部８６を備えている。
【００６４】
マーカー容器の上側前面部８５は、内側にそして前方に傾斜した前面端部に、付随的な向かい合う側面部分８７および８８を備えている。同様に、下側前面容器部８６は、その前面端部に、上側前面部の傾斜した側面部８７および８８にそれぞれ適合する同様に傾斜し直立した側面部８９および９０を備えている。上側前面部８５は、上記側面部８７および８８の間の前面に、一組の側面に沿って間隔のあいた、わずかに丸い、下側に伸びた垂直な分割部材９１および９２を備えている（図２０）。同様に、図１７に示すように、下側前面部８７は、マーカー容器の前面端部のちょうど内側にある上側前面部の分割部材９１および９２に対して適合し接する一組の上側に伸びた分割部材９３および９４を備えている。マーカー容器の上側および下側の前面部８５および８７の同じ側の、傾斜した前面側部部分８７および８９、これら容器の前面部分の位置合わせされた分割部材９１および９３、前面部の上面および底面の壁はともに、第１の伸長可能かつ伸縮自在な着色ペン先９６のための、マーカー容器の前面端部の１つの側面における第１の通路の境界を定めている。位置決めされた分割部材９１および９３、位置決めされた分割部材９２および９４、マーカー容器の上側および下側の前面部の上面および底面の壁はともに、マーカー容器の前面端部の中央部の第２の伸長可能かつ伸縮自在な着色ペン先のための、第２の通路の境界を定めている。位置決めされた分割部材９２および９４、マーカー容器の上側および下側の前面部分８５および８６にある傾斜した前面側面部分８８および９０、前面部の上面および底面の壁はともに、マーカー容器の前面端部の反対側側面の第３の伸長可能かつ伸縮自在な着色ペン先のための第３の通路の境界を定めている。
【００６５】
マーカー組み立てユニットは全く同一で、それぞれは外側端部（図１７）にある着色ペン先９６と、着色ペン先の後方に伸び、主要容器の対応するインク貯蔵部に通じている円筒状軸部９７とからなる。着色ペン先９６および軸部９７は両方とも、マーカー容器の対応する区画部８２、８３、または８４内のインク供給部から、着色ペン先の外側着色面９８にインクを通過させるため、適当な多孔性材料からなる。各マーカー組み立てユニットは、搬送部９９により保持されており、上記搬送部９９は、マーカー組み立てユニットの軸部９７を締め付けている下側端部にあるバネクリップ１００と、バネクリップから上に伸びた薄く剛直なつまみ部１０１と、上記つまみ部の上側端部に波型の上端面を持つ滑動部１０２とを備えている。
【００６６】
マーカー容器はまた、容器の上側前面部８５および下側前面部８７の内側に近接して適合する上側規制部材１１３および下側の規制部材１１４を備えている（図１７）。上側の規制部材１１３は、マーカー容器の上側前面部８５の付随的な垂直隔板９１および９２の後方に伸びており、これら隔板のいずれかの側面に、３つの側面に沿って間隔のあいた、下向きで半円筒状の長軸方向凹部１１５を備え、それぞれが対応するマーカー組み立てユニットの軸部９７の上側半分をスライド可能に受け取るようになっている。いずれかの側面の２つの凹部１１５は、前方方向（つまり、図１７の左側に向かう方向）にわずかに斜めになり、収束する、つまり互いに近づくようになっている（converge）。下側の規制部材１１４は、実質的に上側の規制部材１１３の鏡像であり、３つの側面に沿って間隔のあいた、上向きで半円筒状の長軸方向凹部１１６を備え、それぞれが対応するマーカー組み立てユニットの軸部９７の下半分をスライド可能に受け取るようになっている。下側の規制部材は、直立した垂直分割部材９３および９４の後方にあるマーカー容器の下側前面部８７の内側に近接して適合する。マーカー容器の上半分および下半分がともに押されると、上側の規制部材１１３および下側の規制部材１１４が接し、それらに対応する上側溝部１１５および下側溝部１１６は位置合わせした状態となり、対応するマーカー組み立てユニットの軸部９７用の円筒状の規制通路を形成する。
【００６７】
マーカー容器の上側前面部８５の上面壁は、３つの長軸方向に伸びた、細長く、狭い開口部１１７（図１７）を有しており、それぞれが対応する搬送部９９の軸部１０１を受け取るようになっているとともに、上記搬送部の滑動部１０２は上側前面部の上面壁のちょうど上に配置されている。どちらか一方の側面にある開口部１１７は、上側の規制部材１１４および下側の規制部材１１４の対応する凹部１１５および１１６と同様に収束するようになっている。マーカー容器の主要上面部８０は、側面に沿って間隔のあいた３つの溝（slot）１１８を備えるように形成され、上記溝１１８は、前面端部から長軸方向後方に伸び、対応する上側前面部８５の開口部１１７に対して個別に位置決めされている。上側の規制部材１１３は、溝１１９を備えるように形成され、上記溝１１９は、図２１で最もよくわかるように、容器の主要上面部８０の溝１１８の連続した部分または拡張部分として、上側の規制部材１１３の後方端部から前方に伸びている。
【００６８】
上記の構成によれば、各運搬部９９の滑動部１０２は、マーカー容器の上側の前面部８５にあるそれぞれの長軸方向の開口部１１７に沿って個別に調節可能であり、対応する着色ペン先を、マーカー容器の前面端部から離れるように、または向かうように配置する。上記着色ペン先が十分に伸縮自在であるとき、その着色面は、わずかに離れて広がっている。３つの着色ペン先すべてが伸びている場合、その前面端部（着色面における）は図１５に示すように接しており、それぞれのインクの色を描画面に並行して沈着させる。図１６は、他の着色ペン先よりも伸びた着色ペン先を示しており、そのペン先のインクのみが描画面に沈着される。
【００６９】
図２２および２３は、本発明の第５の実施形態を示している。マーカー容器２００は、対応する個々の多孔性着色ペン先２０４、２０５、２０６に、異なる色や濃淡の着色インクを供給する３つの別個のインク貯蔵部２０２、２０２、２０３を保持している。３つのペン先用の傾斜した環状保持部２０７は、容器２００の長軸方向に、引き込められた位置（図２２）と伸びた位置（図２３）との間で調節可能である。引き込められた位置で、保持部２９７から突出している丸い環状へり２０８は、マーカー容器２００の内側にある第１の内側に突出したへり２０９の後ろ側でかみ合う（engage）。保持部２０７が伸びた位置では、内側のへり２０８は、容器２００の前面端部（図２２および２３の上側端部）に近接して設けられた容器２００の内側にある第２の内側に突出しているへり２１０の後ろ側でかみ合う。これらの位置のいずれかから他の位置に移動させる際、ペン先保持部２０７は、聞き取れるカチリという音ととともに所定の位置にはまる。
【００７０】
ペン先保持部２０７の開いた全面端部では、丸い分割部材２１１がペン先２０４および２０５を分離し、同様の分割部材２１２はペン先２０５および２０６を分離する。ペン先２０４の外側側面は、その開いた全面端部の側面でペン先保持部２０７の丸くなった内側表面２１３にスライド可能にはまり込む。同様に、外側の側面ペン先２０６は、その前面端部の側面で、ペン先保持部２０７の丸い内側表面２１４をスライド可能にはめ込む。ペン先保持部２０７は前面端部に向かって内側に傾斜しているため、いずれかの側面のペン先２０４および２０６は、中央のペン先２０５に向かって収束する。
【００７１】
ペン先保持部２０７は、引き込められた位置にはめ込まれるとき、着色ペン先２０４、２０５、２０６は、操作可能な着色位置にあり、互いに連続してマーカーの前面端部を越えて接している。
【００７２】
ペン先保持部が伸びた位置にはめ込まれると（図２３）、上記ペン先保持部の分割部材２１１は、隣接するペン先２０４、２０５、２０６の側面に沿って前方に移動するとともに、その前面端部でわずかに離れて広がる。ペン先保持部が伸びた位置では、ペン先保持部の開いた前面端部はわずかにペン先の着色表面の前方にあり、これが、操作不能な、非着色位置である。
【００７３】
それゆえ、図２２および２３の実施形態では、ペン先の着色位置と非着色位置との間で、ペン先２０４及び２０６とはわずかに横に移動し、中央のペン先２０５は移動しない。その代わりに、ペン先が着色位置か非着色位置かを設定するために、ペン先保持部２０７が着色容器２００に対して大きく移動する。
【００７４】
図２４および２５は、本発明の第６の実施形態を示しており、３つのペン先用の分離した保持部を備える点を除けば、概ね図２２および２３の実施形態と同様である。
【００７５】
中央のペン先２２５は、本発明の第６の実施形態によれば、環状部２４０により保持され、適当な方法で、マーカー容器２００に固定して取り付けられている。それゆえ、中央のペン先２２５は、マーカー容器に対して固定して配置されている。
【００７６】
マーカーの１つの側面に配置された着色ペン先２２４は、引き込められた位置（図２４）と伸びた位置（図２５）との間で、マーカー容器の長軸方向にスライド可能に調節できる個別の保持部２４１により搬送される。保持部２４１は、その後端部に丸い外側へり２４２を備え、上記へり２４２は、保持部２４１が引き込められた状態（図２４）ではマーカー容器の第１の丸くなった内側のへり２４３の後ろ側にかみ合い、保持部２４１が伸ばされた状態では第２の丸い内側へり２４４の後ろ側にかみ合う。
【００７７】
他方の側面の着色ペン先２０６は、保持部２４１の鏡像である個別の保持部２４５により搬送される。保持部２４５は、保持部２４５が引き込められた状態および伸ばされた状態でマーカー容器の第１および第２のへり２４７および２４８の後ろ側にかみ合わせるための丸い外側へり２４６を備えている。
【００７８】
ペン先保持部２４１および２４５が両方とも引き込められた場合、各側面のペン先２２４および２２６は、その前面端部で中央のペン先２２５に接するとともに、これらペン先の着色表面はある表面から別の表面にかけて連続して切れ目なく伸びている。
【００７９】
ペン先２２４用の保持部２４１が伸ばされている場合、保持部２４１は、中央のペン先２２５の前面端部を通り越すように上記ペン先の前面端部を前方にスライドさせ、これにより、ペン先２２４は着色位置にくるが、中央のペン先は着色位置にくることがない。同様に、ペン先２２６用の保持部２４５が伸ばされている場合、上記保持部２４５は、ペン先の前面端部を中央のペン先２２５の前面端部を超えて前方にスライドさせる。図２５は伸びた位置にある保持部２４１および２４５の両方を示しており、これにより、ペン先２２４および２２６をそれぞれの着色位置に押し出し、描画面に近接して間隔のあいた平行な、様々な色や濃淡の着色部を描くことができる。
【００８０】
上記の構成によれば、３つの着色ペン先がそれぞれの着色位置にあるようにすることができるし（図２４）、両側面のペン先２２４および２２６を着色位置にあるようにし、中央のペン先は着色位置にないようにすることもできる（図２５）。さらに、ペン先２２４または２２６のいずれかを着色位置にあるようにして、その他のペン先は着色位置にないようにすることもできる。
【００８１】
本発明の前記各実施形態は、私が羊毛フェルト先端を有する単独の１インチ幅の水彩ブラシを使用する芸術家として経験した、水性塗料の３つから５つの異なる色をブラシの様々な部分に一筆で描いたり（stroke）、種々の動物や植物、昆虫、景色に類似した様々な色を画面に塗るためにブラシを使用する際に直面する困難を克服するものである。通常、発明者は、様々な色の組み合わせや、様々な虹効果をつくり出すために６つのブラシを使用する。この塗料は、それぞれ絵の具を瓶の底から出す（wick）ための突き出たスポンジを備えた小さい瓶に入っている。これらのスポンジは、乾燥や硬化を防ぐために、注意深い維持が必要である。また、瓶はしばしば充填する必要があり、溶媒が蒸発するため塗料を希釈する必要もある。これら全ては、芸術家の時間や注意を取りかかっている仕事からそらすもので、子供の創作活動にとっては特に厄介である。
【００８２】
本発明は、これらの困難を未然に防ぎ、非常に融通のきく、容易に使用できる構成を提供するものであり、これにより、使用者が便利な様々な色を便利に選択することが可能になるとともに、特に隣接する色の間に隙間のない多色の線という、多様な魅力的な芸術的効果を生み出すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【００８３】
【図１】図１は、本発明の第１の実施形態に係るマーカー組み立てユニットの透視図である。
【図２】図２は、キャップが取り付けられて着色ペン先を覆っている状態のマーカー組み立てユニットを示す縦断面図である。
【図３】図３は、キャップが取り外された状態の、図２の線３−３に沿った縦断面図である。
【図４】図４は、各着色ペン先を端と端とをつなぐようにして、互いに並行となるように取り付けた図１のマーカー組み立てユニットを３つ有する多色マーカーの透視図である。
【図５】図５は互いに着色ペン先が平行となるように互いに取り付けられた、図１のマーカー組み立てユニットを２つ備える２色マーカーの透視図である。
【図６】図６は、本発明の第２の実施形態に係る単独のマーカー組み立てユニットの分解透視図である。
【図７】図７は、マーカー組み立てユニットの容器に取り付けられた、図６のマーカー組み立てユニットの着色ペン先、およびマーカー組み立てユニットから取りはずされた先端キャップを示す部分透視図である。
【図８】図８は、図７に示すマーカー組み立てユニットの同じ部分の、先端キャップが取り付けられ着色ペン先を覆っている状態を示す透視図である。
【図９】図９は、３色マーカーとなるように部分的に組み立てられた、３つの図６のマーカー組み立てユニットの透視図である。
【図１０】図１０は、完全に一体に組み立てられ、３色のマーカーを形成する３つの図６のマーカー組み立てユニットの透視図である。
【図１１】図１１は、本発明の第３の実施形態に係る３つのマーカー組み立てユニット、および３つの組み立てユニットを３色マーカーとして使用するために配置する、３つの組み立てユニット用先端キャップの分解透視図である。
【図１２】図１２は、それぞれの着色位置で先端キャップにより一体に保持されたマーカー組み立てユニットを示す分解透視図である。
【図１３】図１３は、先端キャップがマーカー組み立てユニットの着色ペン先用の覆いとして使用される場合の図１１および図１２のマーカー組み立てユニットおよび保持部組み立て部の部分透視図である。
【図１４】図１４は、図１１に示すタイプの３つのマーカー組み立てユニット全ての着色ペン先の定位置にある先端キャップを示す透視図である。
【図１５】図１５は、マーカー組み立てユニットを個別に伸ばしたり引っ込める手段を備える本発明の第４の実施形態に係る３色マーカーの透視図であり、互いに隣り合うように着色位置まで十分に伸ばされた３つのマーカー組み立てユニットを示す。
【図１６】図１６は、マーカー組み立てユニットの１つが他の２つよりよく伸びた状態の図１５のマーカーの透視図である。
【図１７】図１７は、図１５及び図１６のマーカーの分解透視図である。
【図１８】図１８は、３つの組み立てユニットの着色ペン先、上記着色ペン先を伸ばしたり引っ込める個別のスライド可能な搬送部、および上記搬送部をスライド可能に受け取るマーカー容器の溝付き部分を示す、本発明の第４の実施形態にかかる部分透視図である。
【図１９】図１９は、溝付き容器部分と２つの着色ペン先と、上記着色ペン先をスライド可能に調節できる搬送部とを示す別の部分透視図である。
【図２０】図２０は、溝付き容器部分と、着色ペン先用のスライド可能に調節できる３つの搬送部とを示す底面透視図である。
【図２１】図２１は、本発明の第４の実施形態におけるマーカー容器の他の部分を示す部分分解透視図である。
【図２２】図２２は、本発明の第５の実施形態に係る、動作部分がある状態にある多色マーカーを示す縦断面図である。
【図２３】図２３は、別の状態の図２２のマーカーの動作部分を示す縦断面図である。
【図２４】図２４は、本発明の第６の実施形態に係る、動作部分がある状態にあるときの多色マーカーの縦断面図である。
【図２５】図２５は、別の状態の図２４のマーカーの動作部分を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【００８４】
３１ 着色ペン先
３３ 突起部
３４ 凹部
３５ 着色面
３６ 端部部分
３７ へり
３８ 溝部
４１ 周辺表面
４８ キャップ
５０ 容器
５３ 保持部
５６ 開口部
５７ 着色ペン先
６０ 軸部
６１ 着色表面
７０ 先端キャップ
８０ 多色マーカー
９１、９２、９３、９４ 分割部材
９６ 着色ペン先
９８ 着色表面
９９ 搬送部
１０１ つまみ部
１０２ 滑動部
１１３、１１４ 規制部材
１１５ 凹部
１１６ 溝部
１１７ 開口部
２０４、２０５、２０６ 着色ペン先
２４１、２４５ 保持部
２４２、２４３、２４４ へり
Claims (20)
- それぞれ一方向に伸長された着色表面を備える複数の着色ペン先と、様々なカラーインクを個別に上記ペン先に供給する手段と、上記ペン先を着色位置に互いに隣接するように選択的に配置するとともに、各着色面をそれぞれの上記伸長方向に位置決めする位置決め手段とを備えている、多色マーカー。
- 上記位置決め手段は、様々な色の連続した部分を持つ細長い線を描くために、上記ペン先を互いに接触させて選択的に配置するように操作可能となっている請求項１記載のマーカー。
- 上記位置決め手段は、上記隣接するペン先の着色表面を互いに間隔をあけて選択的に配置するように操作可能となっている請求項１記載のマーカー。
- 上記位置決め手段は、様々な色の連続した部分を持つ細長い線を描くために、選択的に上記ペン先の着色表面を互いに接触させて配置するように操作可能であるとともに、上記位置決め手段はまた、上記隣接するペン先の着色表面を互いに間隔をあけて選択的に配置するように操作可能となっている請求項１記載のマーカー。
- 位置決め手段は、それぞれが上記着色ペン先のうち１つを保持している複数のマーカー組み立てユニット容器と、上記容器を並行するように選択的に保持する固定手段とを備えている請求項２記載のマーカー。
- 上記ペン先それぞれの上記着色ペン先は、対応する容器と上記一方向に同じ幅である請求項５記載のマーカー。
- 上記固定手段は、上記容器の側面に手動で取り付け可能な保持部材を備えている、請求項５記載のマーカー。
- 上記保持部材は、同時に容器を側面に沿って移動させることによって取り付け可能である請求項７記載のマーカー。
- 上記保持部材は、同時に容器を長軸方向に移動させることによって取り付け可能である請求項７記載のマーカー。
- 上記固定手段は、上記容器の側面に手動で取り付け可能な部材を備えている請求項６記載のマーカー。
- 上記保持部材は、上記各容器の外周上の、周囲に間隔をあけた位置にある突起部と、上記突起部に対して相補的な形状の凹部であり、同時に上記容器が側面に沿って移動されたとき、相補的な凹部と隣接する容器の突起部とをかみ合わせ接合させるようになっている請求項１０記載のマーカー。
- 上記保持部材は、上記容器の外側にある細長い突起部および上記容器の外側にある細長い溝部であり、
上記溝部は、上記突起部に対して相補的な形状であり、同時に容器が長軸方向にスライドされたとき、隣接する容器の上記突起部にぴたりと合い、上記突起部をスライド可能なように受け取るようになっている請求項１０記載のマーカー。 - 上記固定手段は、上記容器を並行に保持するために、上記容器にぴたりと合い、上記容器をスライド可能なように受け取る凹部を有する先端キャップを備えている請求項５記載のマーカー。
- 上記固定手段は、上記容器を並行に保持するために、上記容器にぴたりと合い、上記容器をスライド可能なように受け取る凹部を有する先端キャップを備えている請求項６記載のマーカー。
- 上記位置決め手段は、上記着色ペン先を受け取るとともに上記ペン先が設けられた開口端部を有する容器と、上記容器に備え付けられた上記ペン先を、上記容器の開口端部に向かうように、または離れるように調節するための個別の搬送部とを備えている請求項２記載のマーカー。
- 上記位置決め手段は、容器とペン先と固定手段とを備え、上記容器は、上記着色ペン先を受け取るとともに上記ペン先が設けられた開口端部を有し、上記ペン先は、上記容器の長軸方向に固定して配置され、上記保持手段は、上記ペン先の着色表面が互いに接触する位置と、上記ペン先の着色表面が互いに間隔をあけて配置されている位置との間で、手動調整により上記容器の開口端部で往復可能になっている請求項４記載のマーカー。
- 上記固定手段は、それぞれの着色表面の位置を制御するために、すべてのペン先と相互に作用する保持部である請求項１６記載のマーカー。
- 上記保持手段は、個別に対応するペン先と相互に作用し、着色表面の位置を制御するための、いくつかの上記ペン先用の複数の個別の保持部を備えている請求項１６記載のマーカー。
- それぞれの着色表面が互いに斜めになった状態で上記ペン先を選択的に位置決めする手段をさらに備えている請求項１記載のマーカー。
- 上記マーカー組み立てユニットはそれぞれ、対応する組み立てユニット容器内で、組み立てユニット容器の長軸方向の軸まわりに回転するように調節可能である請求項６記載のマーカー。
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