JP2004534090A - 消化管における薬物の滞留時間を延長する方法及び組成物 - Google Patents

消化管における薬物の滞留時間を延長する方法及び組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、細胞の調節性の化合物の環状GMPを利用することによって、胃腸管を通じた医薬品の化合物、栄養補助食品、及びビタミンの移動時間を遅くする、このような化合物の滞留時間を延長する、それによって小腸における吸収を増加させるための方法及び組成物を提供する。また、本発明は、薬学的に活性な薬剤、ビタミン、及び栄養補助食品の生物学的利用能及び治療の効力を高めるための方法及び組成物も提供する。

Description

【0001】
[関連出願の相互参照]
この出願は、ここでは参照によって組み込まれる、2001年7月2日に出願された米国仮出願番号第60/302,502号に対する35U.S.C.§119(e)に基づく優先権を主張する。
【0002】
[連邦政府の支援]
この発明は、以下の機関、NIH A1433007によって授与された米国政府の支援と共になされた。米国は、この発明に対して所定の権利を有する。
【0003】
[引用に対する参照]
参考文献に対する完全な引用文献の引用を請求項に先立つ一覧表に見出すことができる。
【0004】
[発明の分野]
本発明は、一般に、ヒト及び他の動物の胃腸管を通じた移動を延長し、それによって吸収を増加させるために使用される、医薬品の化合物、ビタミン、及び栄養補助食品の方法及び処方の組成物に関する。本発明の目的に関して、特に断りのない限り、用語“補助食品”は、集合的に、医薬品の化合物、ビタミン、栄養補助食品、及び/又は薬物に当てはまることになる。
【0005】
[発明の背景]
胃腸管は、補助食品のみならず食品を処理すると共に吸収する。化合物は、食品及び補助食品を蓄積すると共に、三つの区域、十二指腸、空腸、及び回腸を含む小腸へ消化する胃を通過する。小腸は、消化された食品及び補助食品を吸収するために機能する。
【0006】
補助食品及び食品を吸収する過程は、化合物が摂食されるときの運動で設定される抑制性及び刺激性の運動性機構の複合系によって制御される。小腸における特定の受容体は、摂食された特定の栄養素に応答し、化合物の移動及び吸収の速度を調整する。栄養素の吸収に影響を及ぼす同じ因子が、補助食品の腸管の吸収に影響する。小腸は、これらの物質の吸収に関して最大の容量を有する。
【0007】
吸収が有効に進行するために、補助食品は、吸収に適切な形態で吸収する表面に到着しなければならず、吸収を高める濃度で十分長くそこに残存しなければならない。そして補助食品は、通常の粘膜によって吸収されなければならない。よって、仮に補助食品の適用量を、吸収が起こる小腸内でより長い期間の間保持することができるとすれば、相当の利点を得ることができるであろう。薬物が小腸と接触している期間は、吸収の効力に関して重大である。従って、運動性の速度及び移動時間の減少は、吸収性の表面の最適な利用を保証することになる。
【0008】
小腸における補助食品の吸収は、補助食品それ自体の分子構造及び組成、補助食品に対する及び小腸を通じた全体の移動時間に対する小腸の応答の関数である。医薬品産業に対して、小腸を通じた通過の速度は、それが、吸収された薬物の量に影響を及ぼすので、大きな意義のものである。例えば、いくつかの場合には、たった1%の薬物の組成物は、重症の医療の状態に対する薬物でさえ、腸によって吸収される。仮に、ちょうど1%以上が吸収されたような、化合物の移動の速度を落とすことができるとすれば、吸収された合計の薬物は、二倍になり、それによって治療の効率を改善するであろう。
【0009】
小腸の移動時間を変更するいくつかの先行する試みは、成功されてこなかった(Kholsa and Davis,1987、Davis et al.1986)か、又は栄養及び体重の増進の目的のために胃腸の状態で患者における脂肪酸の吸収不良に焦点が合わされてきた(米国特許第5,977,175及び第5,817,641号)かいずれかである。また、侵襲的な線虫の寄生体を使用して腸管の運動性のパターンを変更する試みは、ラットにおいてなされてきた(Castro,1989)。加えて、管腔の一時停止の粘膜でない非侵襲的な器官は、ホストの消化管における吸収及び運動性を遅くすることが、見出されてきた(Dwinell et al.,1998)。しかしながら、これらの寄生体のいずれかに関するこれらの発見の実際の適用は、ヒトにおける薬物、ビタミン、及び栄養補助食品の吸収を改善することに首尾よく適合されてこなかった。このように、非常に多くの医薬品、補助食品、及び栄養性の組成物の全体的な効力を改善するために、小腸において摂食された薬物の化合物の生物学的利用能を具体的に最適化することに関する要求が存在する。
【0010】
条虫の縮小条虫(H.ジミヌータ(H. diminuta))は、小腸の管腔内に在住すると共にホストの食品の摂取に対応して、昼行性の様式で管腔に沿って体内移行する慢性の寄生体である(Braten and Hopkins,1969,Read and Kilejian,1969,Hopkins(1970))。H.ジミヌータは、多くの小さい分子、タンパク質、及び糖脂質を分泌する(Pappas and Read,1972a、Knowles and Oaks,1979、Uglem and Just,1983、Zavras and Roberts,1985、Oaks and Horry、1994)が、この条虫は、そのラットのホストに対する明白な有害な効果と関連付けられない(Insler and Roberts,1976)。これらの分泌物のいくらかは、成長のような条虫の生理的な過程を規制する(Cook and Roberts,1991)。さらに他の分泌物は、消化酵素の活性のような、ホストの生理的な過程を不活性化する(Pappas and Read,1972ab、Uglem and Just,1983、Pappas and Uglem,1990)。Dwinell et al,1998は、条虫からの分泌物は、ホストの腸の平滑筋の収縮を変更することが可能であることを前提とした。
【0011】
内寄生されてないラット及び他の脊椎動物種において、その小腸の平滑筋に、二つのパターンの電気的活動が存在する。一つは、栄養素の摂食の後に起こると共に小腸の長さのいたるところにおける無作為の電気的なスパイクによって特徴付けられる筋電気性の活動の消化性のパターンである。移動性筋電気性複合(MMC)と称される、筋電気性の活動の第二のパターンは、消化間の状態に存在する(Szurszewski,1969、Carlson et al.,1978)。MMCは、3つの相に分割される。相Iは、ある期間の筋電気性の休止であり、相II、ある期間の不規則なスパイクの活動、及び相III、ある期間の最大の筋電気性のスパイクの頻度及び振幅が連続的に後に続く。相IIIは、腸管の管腔の閉鎖との平滑筋の収縮の電気的な相関である。相IIIは、尾側に体内移行するので、それは、管腔の内容物の結腸への推進を引き起こす。ラットにおいて、MMCの完全な周期は、おおよそ15分毎に起こる。結果として、MMCは、管腔に存在する任意の細菌のみならず、以前の食事の残骸を盲腸及び結腸の方へ掃除する、小腸の“管理人”として役立つ。
【0012】
寄生生物の内寄生は、MMCを崩壊させ、特定の寄生体に特徴的な筋電気性の変更の幅を誘導する(Palmer et al.,1984、Berry et al.,1986、Dwinell et al.,1994、Palmer and Greenwood−Van Meerveld,2001)。条虫のH.ジミヌータの場合には、筋電気性の活動の二つの特徴的な変更、活動電位の反復の突発(RBAP)及び持続したスパイク電位(SSP)がある。小腸の管腔中に注入された条虫の全体のホモジェネートの分画が、条虫の内寄生によって誘導されたものと区別がつかないRBAP及びSSPを誘導することによって筋電気性の活動を変更することを示した(Dwinell et al.,1998)。条虫の存在で誘導されたこれらの筋電気性のパターンは、腸管の管腔内の内容物の動きを遅くする(Dwinell et al.,1997)。この観察は、条虫の身体的な存在が、変更された筋電気性のパターンを誘導していなかったが、条虫に存在するいくらかの構成成分が、生体内でこれらの筋電気性のパターンを活性化させていたことを示した(Dwinell et al.,1998)。条虫で条件付けられた培地(“TCM”)として知られた、H.ジミヌータを試験管内で維持するために以前に使用した培地は、条虫が、腸管の運動性に変化を引き起こすその周囲に化合物を分泌することを証明するSSPを導入する(Kroening et al.,2002)。
【0013】
[発明の要約]
本発明は、このような化合物の滞留時間を延長する、及び小腸における吸収を増加させる、胃腸(GI)管を通じた医薬品、ビタミン、及び補助食品の化合物の移動時間を遅くするための方法及び組成物を提供する。また、本発明は、ビタミン及び栄養補助食品のみならず薬学的に活性な薬剤の生物学的利用能及び治療の有効性を高めるための方法及び組成物を提供する。
【0014】
よって、本発明は、固体、溶液、乳濁液、分散物などの形態で使用することができる医薬品、ビタミン、又は栄養補助食品の組成物を提供し、ここで、結果として生じる組成物は、有機又は無機の担体又は賦形剤との混合物中に有効成分として本発明の化合物を含有する。
【0015】
加えて、本発明は、被験者の小腸に投与された物質の滞留時間を延長するための方法に向けられる。その方法は、その物質を必要とした被験者へ担体及びcGMPを含む組成物を、被験者の小腸とのcGMPの接触を促進するために有効な量及び形態で投与することを含む。その投与は、溶解、生物学的利用能、及び/又は小腸を通じた増加した物質の吸収を援助するために、投与された物質の滞留時間を延長する。
【0016】
さらに、本発明は、経口的に投与された医薬品、ビタミン、及び/又は補助食品の吸収を高める方法に向けられる。その方法は、小腸とのcGMPの接触を促進する、腸管の移動を遅くしてそれによって滞留時間を延長する、及び小腸中における経口的に投与された医薬品、ビタミン、及び/又は栄養補助食品の吸収を高めるために、有効な形態で、担体及びcGMPからなる分散物を含む組成物を患者へ投与することを含む。
【0017】
また、本発明は、経口的に消化された医薬品、ビタミン、又は栄養補助食品の生物学的利用能を高める方法に向けられる。その方法は、小腸とのcGMPの接触を促進する、滞留時間を延長する、及び医薬品、ビタミン、又は栄養補助食品の吸収/生物学的利用能を促進するために、有効な量及び形態でcGMPを含む組成物を被験者へ投与することを含む。
【0018】
さらにまた、本発明は、被験者の小腸とのcGMPの接触を促進し、それによって、溶解、生物学的利用能、及び/又は小腸を通じた増加した物質の吸収を援助するために投与された物質の滞留時間を延長するために、有効な量及び形態で担体及びcGMPを含む、被験者の小腸中で投与された物質の滞留時間を延長することに有用な組成物に向けられる。
【0019】
今の発明は、限定された吸収の問題を解決し、それによって与えられた医薬品、ビタミン、又は栄養性の化合物の生物学的利用能を改善する。この発明の方法は、消化管における化合物の滞留時間を増加させるための手段を提供する。加えて、小腸における補助食品の吸収を改善するために、本発明は、任意の服用量の形態における化合物をより完全に溶解させると共に吸収することを可能にすることになる、GIの滞留時間を延長するための方法を提供する。
【0020】
さらに、本発明の利点は、以下の図面及び詳細な説明の完全な検討から明白であると思われる。
【0021】
[発明の詳細な説明]
条虫、H.ジミヌータの分泌の生産物、細胞内の調節薬剤、グアノシンの環状の3’,5’−リン酸水素塩(guanosine cyclic 3’,5’−hydrogen phosphate)(“環状GMP”又は“cGMP”)は、通常の腸管の活動を変更すると共にこのように消化管を通じた医薬品の組成物、ビタミン、及び栄養補助食品の運動性を遅くするために、発明者等によって決定されてきた。cGMPの他の形態は、Budavari et al.,Eds.(1980)に挙げられるように、環状グアノシン3’,5’−環状一リン酸塩(cyclic guanosine 3’,5’−cyclic monophosphate)、グアノシン3’,5’−一リン酸塩(guanosine 3’,5’−monophosphate)、3’,5’−GMP、cGMP、 グアノシン3’,5’−リン酸水素塩(guanosine 3’,5’−(hydrogen phosphate))、グアノシン3’,5’−環状一リン酸塩(guanosine 3’,5’−cyclic monophosphate)、及びグアノシン3’,5’−環状リン酸塩(guanosine 3’,5’−cyclic phosphate)を含む。
【0022】
加えて、今の出願で言及されるような一般的な分類区分の‘cGMP’は、(1)脱リン酸化されたリボヌクレオチド、リボグアノシン若しくはグアノシン又はデオキシリボグアノシン若しくはデオキシグアノシン、(2)cGMPの他のリン酸化された形態、グアニル酸塩の一リン酸塩若しくはリボグアニル酸塩の一リン酸塩又はリボデオキシグアニル酸塩の一リン酸塩若しくはデオキシリボグアニル酸塩の一リン酸塩を含む腸管の酵素の変更から結果として生じる場合もある任意の又は全ての追加の化合物を含むものとする。これらのリン酸化された形態は、5’−一リン酸塩、2’−一リン酸塩、3’−一リン酸塩、及び2’,3’−一リン酸塩の中間の形態、(3)ヌクレオチドのリボースの糖の水酸化された若しくはデオキシ−の形態、リボース、デオキシリボース、リボースの一リン酸塩、若しくはデオキシリボースの一リン酸塩、(4)プリン、グアニン、(5)グアニンのメチル化された形態、N2−メチルグアニン若しくはN7−メチルグアニン、又は(6)GMPの代謝の最終生成物、キサンチン及び尿酸として起こり得る。
【0023】
医薬品産業は、個々の薬学的に活性な薬剤及び化合物に関する吸収時間についての多大な情報を出版してきた。このような情報は、当業者にとって容易に入手可能である非常に多くの薬学の刊行物に見出される。例えば、仮に薬剤の吸収及び放出に関する試験管内での標準型が1.5時間であるとすれば、そのとき薬剤の最適な吸収のための小腸の滞留時間は、少なくとも1.5時間であろう。このように、薬学的に活性な薬剤に関して、適切な滞留時間は、活性な薬剤の放出のための時間に依存する。
【0024】
ビタミン及び栄養補助食品は、食品の分子が吸収されるのとほとんど同じ方法で吸収され、これらの化合物の吸収のための時間は、類似のビタミン及び無機質を含有する食品に関する吸収時間と類似であるはずである。
【0025】
ここで使用するように、“消化”は、大きい分子をそれらのより小さい構成成分の分子に破壊する過程を包含し、“吸収”は、腸管の管腔から粘膜の上皮細胞の障壁を通じて血液及び/又はリンパ系中への物質の輸送を包含する。
【0026】
(活性な薬剤)
医薬品の薬剤、ビタミン、及び栄養補助食品の効力を改善するために、滞留時間を、吸収を高めるために増加させなければならない。薬物、ビタミン、又は栄養補助食品の吸収を増加させる一つの手段は、細胞の調節の薬剤、cGMPを使用して、消化管の収縮性を変更することである。条虫、H.ジミヌータに、試験管内の培養の間にcGMPを生産させることができる。そして、cGMPを、虫が成長していると共に調合物に使用される培地から単離することができる(Zavras&Roberts,1985)。Ishikawa et al.(1969)は、cGMPが、哺乳動物の小腸中に天然に存在することを決定した。Dwinell et al.(1997)は、SSPの頻度を、増加した滞留時間と相互に関連させた。しかしながら、以下の実験で図説するように、cGMPは、消化管の運動性を顕著に変更し、それによってその中の物質の滞留時間を増加させる。
【0027】
(担体)
有効成分を、錠剤、カプセル、溶液、乳濁液、懸濁液、及び使用に適切な当技術で既知の任意の他の形態のために、通常の非毒性の薬事的に許容可能な担体と配合してもよい。これらの担体は、固体、半固体、又は液体の形態に医薬品、補助食品、又はビタミンの調剤を製造することにおける使用に適切な任意の担体を含んでもよい。加えて、乳化剤、助剤、安定剤、増粘剤、及び着色剤を使用してもよい。例えば、アラビアゴム、寒天ゴム、アルギン酸ナトリウム、ベントナイト、及び粉末セルロースを使用することができる。
【0028】
cGMPは、消化管における運動性を変更する所望の効果を生成するために十分な量で医薬品の組成物に含まれる。cGMPの化合物を含有する医薬品、ビタミン、又は補助食品の組成物は、舐剤、硬質のゼラチンのキャプレッツ、軟質のゼラチンのキャプレッツ、錠剤、懸濁液、乳濁液などを含む経口的な使用に関して適切な任意の形態であってもよい。また、それらを、水、油、パラフィン、粉末、顆粒、シロップ、界面活性剤、塩、懸濁する、又は乳化する、安定化させる、緩衝する、防腐する、着色する、壊変する、可溶化させる、調味する、甘味を付けるなどのための薬剤とのような不活性な材料と混合してもよい。
【0029】
(服用量)
有効な適用量は、補助食品のタイプ及び受容者の年齢及び体重を含む、因子の数に依存する。一般的に、有効な適用量は、補助食品の追加の時間が吸収されることを可能にするためにGIの移動を遅くするために有効である量である。当業者の一人は、最適な適用量、適用量の手法、一日当りの服用量の数を容易に決定することができるはずである。使用において、包含された又はされてない組成物は、典型的には、補助食品の吸着のための管腔における増加した時間を促進するための補助食品より先にか又はそれと一緒にかいずれかで経口的に消化される。
【0030】
本発明の好適な実施形態において、医薬品、ビタミン、又は消化性の補助食品の品物は、cGMP及び不活性な薬剤との適切な形態で腸溶性に組み合わせられる。cGMPは、小腸において延長された移動時間を生成することになり、活性な薬物、ビタミン、又は栄養性の化合物は、より長い期間にわたって小腸に存在することになり、このようにして吸収を増加させる。
【0031】
(実験)
以下の実験は、単に、本発明のより完全な理解を援助するために含まれる。実験は、任意の様式でここに記載した本発明の範囲を限定しない。
【0032】
本研究において、H.ジミヌータが、試験管内で培養物中へ筋電気性の(運動性の)変更する化合物を分泌するという仮説を検定した。腸管の生理学を変更するための能力を所有する寄生体のそれらの内因性の化合物は、信号因子と呼ばれる。条虫からのこれらの信号因子の分泌は、変更された腸の平滑筋の活動を誘導することが必要である。
【0033】
(実験1)
この実験の目的は、小腸の平滑筋の収縮性における条虫に誘導された変化を介在するかもしれない、それらの輸入性の神経感覚の経路に伴われた潜在的な内因性の物質としてのcGMPを評価することであった。おそらく様々な受容体のタイプに作用する、外因性の十二指腸に投与されたcGMPが、ラットにおける条虫の内寄生によって発生するSSPのパターンに擬態することを見出した。これらの新規な観察は、厳密に管腔の寄生体と関連した管腔内の信号の分子が、ある能力の範囲の腸管の病態生理学の応答を活性化させるために、ホストの調節系において神経経路とどのように相互作用するかの理解を増加させた。
【0034】
(信号分子の生物検定用の動物の標本)
この研究で使用したOutbredの雄のラット(Sprague Dawley,Harlan Sprague Dawley,Inc.,Indianapolis,Indiana)を、単独で屋内に閉じ込め、12:12時間の光:闇の生活規則で維持した。この生物検定の手順で使用した全てのラットは、内寄生されてなかった。腸管の細胞外の双極電極の設計及び外科的な埋め込みの手法は、以前に記載された(Dwinell et al.,1994,1997)。簡単に、4つの双極電極は、この実験の材料及び方法の記載に関してここでは参照によって組み込まれる、Dwinell et al(1994)の方法に従って各々のラットの腸管の漿膜へ外科的に縫合された。三個の電極(J1−J3)を、第一の電極(J1)をトライツの靭帯から10cm尾側に置き、10cmの間隔で空腸上に埋め込ませた。第四の電極(J4)を、回腸の盲腸の接合部から20cm口の方へ置いた。加えて、カニューレを中央の十二指腸の管腔に属する一つの端と共に、他の端を試験の分画の注入を可能にするために体外に出したのに対して、埋め込んだ。
【0035】
試験された全ての化合物を、カニューレを介して十二指腸中へ注入した。化合物を、0.2mlの生理食塩水のカニューレの洗浄処理が直ちに後に続く、0.2mlの部分標本に配送した。これらの容積を、より大きい巨丸の容積から緊張による筋肉の収縮を予防するために、使用した。SSPの誘導を観察するために、腸管の筋電気性の活動を、注入に続く90分間記録した。
【0036】
Dwinell et al.(1994)のプロトコルと矛盾なく、腸管の筋電気性の活動は、埋め込み手術後の最初の5日間、記録されなかった。対照標準の記録を、手術後の腸閉塞の休止に続くMMCの正常の筋電気性のパターンの再発を確実にするために、この期間の後に取得した。定期的に、“対照標準の”記録は、TCM又はその分画との試験の間における介在する日に生理食塩水と共になされた。
【0037】
胃内の注入に関して、経口的に胃のチューブを挿入するためにラット(n=4)に少しばかりハロタンの鎮静剤を飲ませ、直接的に胃の管腔中へ0.3mlの生理食塩水における10mMのcGMPを注入した。三十分の対照標準の筋電気性の記録を、任意の物質の注入の前に、いつも行った。注入の後五から七分で、ラットを記録器に再接続した。操作及び麻酔の効果は、記録器へのそれらの再接続に関して全てのラットが、正常の腸管の筋電気性の活動を示したので、腸管の運動性に関して明白ではなかった。この手順を、0.3mlの100mMのcGMP(100×小腸の管腔への注入によってSSPの頻度を増加させるために要求される最小限の服用量に等しい)で異なる日に、及びビヒクルの対照標準としての0.3mlの生理食塩水で別々の日に、同じラットで繰り返した。経口後の服用の筋電気性の記録は、継続時間で90であった。
【0038】
(条虫の培養の培地の調製)
試験管内の培養に使用した条虫を、室温(22℃)のクレーブス−リンガーのトリスマレアート緩衝剤(KRTM,pH7.2)でラットの小腸を水で洗い流すことによって、注入の後20−40日収集した。Dwinell et al.(1994)が、最大の変更した筋電気性の活動は注入の後少なくとも10日まで起こらなかったことを証明したので、この年齢の条虫を選択した。試験管内の培養に使用した全ての条虫は、ラット当り35個の擬嚢尾虫の内寄生からであり、培養物へ移行した全ての条虫は、視覚的に無傷であった。条虫を、KRTMで二回、そして、培養物に置く前に無菌のRoswell Park Memorial Institute(RPMI)(Fisher Scientific,Chicago,Illinois)1640の培地でもう二回水洗した。
【0039】
TCMを得るために、5個の条虫を、25mMのN−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−N’−[2−エタンスルホン酸](HEPES)、100U/mlのペニシリン、及び0.1g/mlのストレプトマイシン(Sigma Co.,St.Louis,Missouri)を含有する50mlの無菌のRPMI1640(pH7.5)中に入れた。ゆるめられたキャップ付きの培養のフラスコを、37℃、80%の湿度、5%CO/空気で静的な組織培養の培養器(Forma Scientific,Marietta,Ohio)中に置き、そして一晩中培養した(おおよそ12時間)。
【0040】
TCMを収集するために、条虫を、無菌の鈎付きの培養のフラスコから取り除いた。しかしながら、培養のフラスコから条虫を取り除く前に、中性の赤色のpH指示薬の色を、pHが6.8以下でなかったことを決定するために確かめ、全ての条虫を、それらが培養の期間の終わりに運動性及び無傷であったことを保証するために、視覚的に調べた。これらの実験の間に、自己分解又は壊れた条虫は、観察されなかったし、一晩中の試験管内の培養の後でpH6.8以下のTCMのpHでもなかった。
【0041】
(条虫で条件付けられた培地の処理)
筋電気性の活動を変更するために寄与する信号因子を部分的に特徴付けるために、TCMを、以下の方法で生物検定の前に処理した。
【0042】
1.10,000のMWよりも小さい分子を収集するための圧力下で4℃でAmicon DIAFLOW Ultrafiltration PM10膜(Millipore Corp.,Bedford,Massachusetts)を通過させた。
【0043】
2.−20℃で6ヶ月まで凍結させた。
【0044】
3.煮沸させた(30分間100℃)。
【0045】
4.クロロホルムで抽出した。
【0046】
5.Flosch et al.(1957)の方法によって抽出した、又は
6.プロテイナーゼKで消化させた。
【0047】
濾過の後、濾過されたTCMのみならずフィルターより上に残るTCMを収集した。処理したTCM及び対照標準試料を、SSP又はRBAPの筋電気性の活動を開始するためのそれらの能力に関して生物検定した。生物検定した試料は、以下のものからなった。
【0048】
1.生理食塩水(“生理食塩水”と名称を付けた)
2.TCMの標本と同一の条件下で培養された対照標準のRPMI1640の培地(“RPMI”と名称を付けた)
3.生物検定の前に直ちに培養から直接取り除かれたTCM(“新鮮なTCM”と名称を付けた)
4.24時間凍結させ、そして解凍したTCM(“凍結したTC”と名称を付けた)
5.<10,000のMWの分子を含有するTCMの濾液(“濾過したTCM”と名称を付けた)
6.圧力下で保持したが、薄膜フィルターを通過することは許容されなかったTCM(“保持したTCM”と名称を付けた)、又は
7.1/1(v/v)のRetentateを加えた濾過したTCの“加減”(“Filt+Ret”と名称を付けた)
TCMを、等しい容積のクロロホルムTCMを混合すると共に4℃で5分間、15,000×gで遠心分離することによって、無極性の脂質に関して脂質の抽出にかけた。クロロホルムの層を取り除き、クロロホルムでの水層の抽出を繰り返した(“クロロホルムEXT.”と名称を付けた)。加えて、極性および無極性の脂質の両方は、Folch et al.(1957)の方法の後で抽出され、Cain et al.(1977)によって報告された。簡単に、等しい容積のTCM及びクロロホルム/メタノール(2:1)を混合した。上側のクロロホルムを含有する相を取り除き、廃棄した。MgClを含有する等しい容積のクロロホルム/メタノール(2:1)を、保持した水相と徹底的に混合し、以前のように遠心分離し、水相(“Folch洗浄物”と名称を付けた)をラットの生物検定で試験するために取り除いた。
【0049】
また、TCMをプロテイナーゼ処理にもかけた。アガロースのビード(5mg/ml、Sigma)に束縛されたプロテイナーゼKを、製造業者の指示に従って調製した。プロテイナーゼK−アガロースを、50mMのHEPESの緩衝剤(pH7.4)中で二回水洗し、200μlのHEPESの緩衝剤(pH7.4)中で再懸濁させた。そして、100μlのこの懸濁液を、2時間又は一晩中37℃で900μlのTCMに添加した。そして、プロテイナーゼKで処理したTCM(“プロテイナーゼK”と名称を付けた)を、以下に記載するように生物検定した。信号因子を変性させることができるか否かを決定するために、TCMを30分間煮沸した(“煮沸したTCM”と名称を付けた)。
【0050】
(pH及び筋電気性の活動)
Mettrick(1971)は、H.ジミヌータに内寄生されたラットにおいて、小腸のPHが、5.5まで低下させられたことに注意した。内寄生された腸管の管腔の変更されたpHの環境は、条虫の存在下で観察された筋電気性の変更を含むかもしれないので、pH7.4又は5.5の両方に調節されたRPMI1640の培地を、生物検定系において試験した。
【0051】
(筋電気性の記録スケジュール)
生体内の腸管の筋電気性の活動を、ポリグラフチャート記録器(Grass Instruments,Quincy,Massachusetts)で記録した。各々の電極からの筋電気性の信号を、紙に並びにアナログ−ディジタル変換器(Dataq Instruments)によってポリグラフ記録器に接続されたI/Oボード及びWINDAQソフトウェア(Dataq Instruments,Akron,Ohio)付きのパーソナルコンピュータによって同時に記録した。
【0052】
食品を、動物飼育及び消化間の筋電気性のパターンのその後の崩壊を予防するために、各々の記録日で0800時に取り除いた。記録は、1300及び1900時の間に起こった。各々の動物に関する全ての記録のセッションは、持続時間で少なくとも1.5時間であり、全ての動物は、覚醒すると共に抑制されない間に、記録された。ビヒクル(0.9%の生理食塩水又はいくつかの場合にはRPMI1640)を、試験の物質に関する対照標準として使用した。
【0053】
以下の化合物、*酢酸塩(50mM)、アデノシン3’,5’−環状リン酸塩(cAMP、10nM−100mM)、*D−グルコサミン酸(25mM)、グアニン(100nm−10mM)、グアニン一リン酸塩(10mM)、グアノシン(10mM)、*グアノシン3’,5’−環状一リン酸塩(cGMP、100nM−100mM)、乳酸塩(20mM)、及び琥珀酸塩(100mM)を示した濃度で個々に注入した(*は、Zavras and Roberts,1984,1985によって識別された成長を調整する因子を示す)。
【0054】
以下の化合物、アラニン(22.45mM)、アスパラギン(430nM)、アスパラギン酸(150nM)、グルタミン酸(1.36mM)、グリシン(1.33mM)、ヒスチジン(96.7nM)、イソロイシン(381nM)、ロイシン381(nM)、リシン(274nM)、メチオニン(101nM)、フェニルアラニン(90.8nM)、プロリン(174nM)、セリン(285nM)、トレオニン(168nM)、チロシン(159nM)、及びバリン(171nM)を群として注入した。
【0055】
二つのタイプの対照標準の記録、基準線及び間欠的な対照標準の記録は、電極が適切に記録していた否かを決定するために、また、これらの実験で観察された正常な消化間の筋電気性のパターンの頻度が、以前の研究(Dwinell et al.,1994,1998)のものと矛盾しなかったことを確実にするために、生理食塩水の注入と共になされた。電極及びカニューレの埋め込み手術の後五日は、3つの連続的な基準線の90分の記録は、手術直後の期間の終わりに、正常な腸管の筋電気性の活動の存在を確認するために、各々のラットにおいて別々の日になされた。加えて、間欠的な対照標準の記録は、筋電気性の活動が、実験の期間の経過にわたって正常のままであったことを示すために、なされた。
【0056】
(結果)
分泌された化合物を、十二指腸のカニューレを介して注入し、SSPの電気的なパターンの頻度を筋電気性の活動の記録から決定した。図1は、小腸の筋電気性のパターンを図説する。生理食塩水の注入における正常の消化間の筋電気性のパターンをセクションAに示す。消化間のパターンは、移動性筋電気性複合(MMC)、三個の電極、J1、J2、及びJ3における異なるレベルの電気的なスパイクによって印を付けられた一連の3相を構成する。(矢印によって印を付けられた)MMCの第三及び最後の相は、ある期間の>90%のスパイクであり、小腸に沿って尾の方に移動する一連の収縮を表す。電極の部位の間における相IIIの尾の方への移動は、管腔の内容物を盲腸の方へ推進させる。10mMのcGMPの注入における持続したスパイク電位(SSP)をセクションBに示す。SSPを、電極J1及びJ2について括弧によって示す。SSPは、腸管の管腔を閉じる収縮を表し、電極から電極へ移動しない。SSPの頻度及び長さ並びにMMCの頻度の相IIIの減少は、小腸の移動の減速に帰着する、腸管の内容物の全体的な推進を減少させる。
【0057】
図2は、SSPの誘導における管腔のcGMPの服用量の効果を図説する。SSPの頻度における顕著な増加が、cGMPに対するSSPの応答は、服用量依存性であることを示す、1−100mMの範囲に見られた。星印(*)は、SSPの頻度が、生理食塩水に応じて起こるSSPの数と顕著に異なることを示す。括弧中の数は、試験されたラットの数である。データをスチューデントのt検定によって分析した。有意性は、P≧0.05であった。
【0058】
試験された物質のcGMPのみが、SSPの筋電気性のパターンを開始した。cGMPは、濃度に依存する様式でSSPを活性化させた。腸管に直接注入された、分泌されたcGMPを含有するTCM及び10mMの生理学的な生理食塩水中のcGMPの両方は、生物検定の前にホスホジエステラーゼで培養したとき、SSPを刺激するそれらの能力を失った。
【0059】
環状のヌクレオチドを、ウシの脳のホスホジエステラーゼ(PDE;cat.#P−0134,Sigma Co.,St.Louis,Missouri)との培養によって、それらの5’−一リン酸塩の誘導体に劣化させた。PDEの一つの活性単位(30℃で1μMの環状のヌクレオチド/分を脱エステル化する)を、1mlの10mMのcGMP又はTCMに添加し、16時間30℃で培養した。その後、試料を、PDEの活性を消失させるために、3分間100℃まで加熱し、室温まで冷却することが許容され、そして、十二指腸のカニューレを介して内寄生されてない機器に備えたラットの小腸の管腔の中へ注入した(0.2mlの生理食塩水のカニューレの水洗が直ちに続けられる0.2mlの部分標本)。cGMPに特有のELISA(Amersham)は、10mMのcGMP及びTCMの両方のPDE処理が、両方の試料におけるcGMPを検出可能な限界以下まで減少させたことを決定した。試験の物質の注入後になされた記録は、長さで90分であった。対照標準の筋電気性の記録を、記録前の日(90分)及び試料の注入に先立つ注入の日(30分)の両方で、取得した。
【0060】
図3は、SSPの頻度についての腸管の管腔中へ(0.2ml)注入された様々な物質の効果を図説する。cGMP(10mM)及び5匹の条虫での培養の後12時間収集された条虫で条件付けられた培地の腸管への注入は、SSPの頻度を顕著に増加させた。50mlの培地RPMI1640における15日の古い条虫は、対照標準の生理食塩水か又は対照標準の培地(RPMI1640)かいずれかの注入と比較したとき、SSPの頻度を顕著に増加させた。しかしながら、10mMのcGMPの溶液又は条虫で条件付けられた培地を、注入の前にホスホジエステラーゼ(PDE)中で培養したとき、SSPの頻度に関する対照標準の値もまた得られた。10mM若しくは100mMのcAMP、10mMのグアニン、又は10mMのグアノシンの注入に対するSSPの頻度の応答は、生理食塩水の対照標準と顕著には異ならなかった。表1は、これらの結果のいくつか及び他の試験された物質の結果を以下に示す。
【0061】
【表1】
Figure 2004534090
構造的に関係したプリンのヌクレオチド、cAMPを含む、他の条虫が分泌した分子のいずれも、図3に図説したような背景のレベルより上にSSPを刺激することができなかった。加えて、応答は、環状のヌクレオチド、cUMP及びcIMPの注入について(示してないデータ)観察されなかった。腸管の管腔中へ導入された細胞浸透性のcGMPの類似体、8−Br−cGMP(10mMの0.2ml)は、背景より上にSSPの頻度を顕著には増加させなかった。これらのデータは、SSPの筋電気性のパターンが、GMPの環化された形態に対する特有の応答であると共にプリンに対する又は他の環化されたヌクレオチドに対する一般化された応答ではないことを提案する。加えて、腸管の管腔中に置かれた8−Br−cGMPに対する応答の欠如は、cGMPに関する受容体が、腸管におけるcGMPに応答性の細胞の外部にあることを強く提案する。
【0062】
腹膜内に注入されたcGMP(100mMの0.1ml)も経口的に胃へ導入されたcGMP(10mM及び100mMの0.3ml)も、小腸においてSSPのパターンを開始しなかった。胃の中へのcGMPの注入に対する腸管の応答の欠如は、胃のcGMPに応答性の細胞が存在するとすれば、それらは、腸管におけるSSPの応答に関して寄与しないことを提案する。cGMPの管腔の注入に対する腸管の寄与は、腹膜内に注入されたcGMPに応答するための腸管のその欠損を除いて、cGMPに関する受容体が、たいがい、小腸の管腔の面にあることを示す。他の環状のヌクレオチドによるSSPの導入の欠如は、特定のcGMPの受容体を伴うことを強く提案する。総合すれば、これらのデータは、腸管の管腔へ膜様条虫属によって分泌されたcGMPが、ホストの小腸の運動性を調整する特有の細胞外の信号分子として役立ち得ることを示す。
【0063】
cGMPが、SSP、相対的に長い持続時間(6.5−45分)に対して腸管の管腔を収縮させる腸管の平滑筋における独特の筋電気性のパターンを活性化することを示してきた。ホストにおいて信号を出すcGMPの細胞性の変換部に関する位置は、未知であるが、我々のデータは、それが、腸の神経系の内因性又は外因性の神経のような、管腔の上皮細胞又は密接に関連した細胞のいずれかにおそらく表示されることを示す。その証拠は、条虫の内寄生の結果として起こる遅くなった腸管の移動が、移動を減らすcGMPで導入された腸管の収縮(SSP)の結果であることを示す。これは、条虫が、その口の方への慨日の移動を完了すること、及びホストの生命に関して小腸の管腔中に残ることを許容する。
【0064】
(実験2.薬物の摂取の速度)
この実験の目的は、cGMPを遅くする移動で処理したラットの小腸によって、標準型の薬物の摂取の速度を評価することである。cGMPが、消化間の平滑筋の収縮性のパターンにおける変化を引き起こすと共に腸管の管腔における移動を遅くする信号分子であることを示した。cGMPによって引き起こされた収縮性のパターン、すなわちSSPは、腸管の下に移動せず、推進の収縮性の活動を45分までの間に交換する。これらのパターンは、ラットの条虫の内寄生にもともと観察され、条虫の分泌物がcGMPを含有することを示した。
【0065】
腸管の管腔からの化合物、すなわち、薬物及び栄養素の摂取が、腸管の摂取機構に対するこれらの化合物の露出の長さに依存するので、腸管における吸収された化合物の滞留時間は、摂取機構に対するそれらの露出を決定する。腸管の管腔を通じた化合物の通過の減速は、管腔の内容物に関する滞留時間を増加させ、吸収された化合物の摂取及びそれらのその後の生物学的利用能を増加させる。
【0066】
簡単に、標準型の薬物をラットの小腸の管腔中へ直接導入し、これらの標準型の薬物の濃度を、時間に対して血液中で測定する。これらの標準型の薬物の血液の値及び濃度の動特性を、腸管のみへの注入の後、又はcGMPと共に注入したとき、比較する。
【0067】
より詳しくは、カニューレを、腹部の壁に対する及び最終的には首の首筋における皮膚からの出口への皮膚の下で、腹膜をわたって十二指腸の管腔から延びる、各々の試験のラットの十二指腸の領域中へ外科的に埋め込む。第二のカニューレを、首の首筋から首へ設置し、頸部の胸部の入口に近くの上等な大静脈中へ挿入する。手術の間に、両方のカニューレを無菌の生理食塩水で満たし、金属のピンで栓をする。ラットが、任意の手技が起こる前に、少なくとも5日、埋め込み手術から回復することを許容する。全てのラットは、カニューレに対する損傷を予防するために、手術後に個々に屋内に閉じ込められる。全ての実験動物は、実験前の5日の間に自由に食べると共に飲むことをしてきている。
【0068】
実験の日に、食品を、試験群における全ての動物のかごから取り除くが、水は、随意に(ad libitim)提供される。全てのカニューレが開放であることを確実にするために、両方のカニューレを、各々の実験のラットにおいて無菌の生理食塩水で洗い流す。0.1mlの予めの薬物の投与の試料を取得し、標準型の薬物を十二指腸に注入する。0.1mlの血液の試料を0、15、30、45、60、及び75分の時間で取得する。薬物の濃度を、血液の試料で定量し、摂取の動特性を、実験動物の群の間で統計的に比較する。
【0069】
三つの郡の実験動物を以下の処理で試験する。群1は、十二指腸のカニューレを介して標準型の薬物のみを受ける。群2は、−15、0、15、及び30分でcGMP(10mMの0.2ml、SSPを活性化することが知られている服用量)を受けると共に、薬物は0分で注入されることになる。並びに、群3は、cGMP(10mMの0.2ml)を一度だけ、すなわち0分で薬物と一緒に受ける。
【0070】
実験プランの下で調査された二つの標準型の薬物の摂取は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及び4−[2−ヒドロキシ−3−[(1−メチレン)アミノール]プロポキシ]ベンゼンアセトアミド(アテノロール)である。これらの二つの薬物は、それらが、乏しく吸収されると共に腸管の組織中への管腔の上皮を横切るための異なる経路を使用するので、選ばれる。EDTAは、細胞間隙拡散に依存し、アテノロールは、細胞透過の摂取によって腸管に入る。EDTAは、放射性核種14Cで標識されて使用され、シンチレーション計数によって定量される。アテノロールは、電気化学的検出を使用して高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を介して定量される。
【0071】
本発明を開示した実施形態を参照して記載してきたが、当業者は、ここより上で教示した特定の実施形態は、単に本発明の実例であることを認識すると思われる。本発明の主旨から逸脱することなく様々な変形をなすことができることは理解されるはずである。
【0072】
引用の引用文献
【0073】
【表2】
Figure 2004534090
【0074】
【表3】
Figure 2004534090
【0075】
【表4】
Figure 2004534090

【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】実験1で試験されたラットの小腸の筋電気性のパターンを描くグラフである。
【図2】実験1において持続したスパイク電位(SSP)の誘導における管腔のcGMPの服用量の効果を図説する棒グラフである。
【図3】実験1におけるSSPの頻度でのラットの腸管の管腔中へ注入された様々な物質の効果を図説する棒グラフである。

Claims (26)

  1. 被験者の小腸における投与された物質の滞留時間を延長する方法であって、
    前記物質を必要とする被験者に、担体及びcGMPを含む組成物を、前記被験者の小腸との前記cGMPの接触を促進させるために有効な量及び形態で投与すること、それによって溶解、生物学的利用能、及び/又は前記小腸を通じた増加した物質の吸収を援助するために前記投与された物質の前記滞留時間を延長することを含む方法。
  2. 前記組成物は、経口的に投与される請求項1記載の方法。
  3. 前記物質と同時に前記組成物を投与することをさらに含む請求項1記載の方法。
  4. 前記投与された物質は、一つ以上の活性な医薬品、ビタミン、又は補助食品の薬剤を含む請求項3記載の方法。
  5. 前記cGMPは、固体、半固体、又は液体の形態にある請求項1記載の方法。
  6. 前記cGMPは、環状グアノシン3’,5’−環状一リン酸塩、グアノシン3’,5’−一リン酸塩、3’,5’−GMP、cGMP、 グアノシン3’,5’−(リン酸水素塩)、グアノシン3’,5’−環状一リン酸塩、及びグアノシン3’,5’−環状リン酸塩からなる群より選択される請求項1記載の方法。
  7. 前記担体は、錠剤、カプセル、溶液、乳濁液、及び懸濁液からなる薬事的に許容可能な担体の群より選択される請求項1記載の方法。
  8. 経口的に投与された医薬品、ビタミン、及び/又は補助食品の吸収を高める方法であって、
    担体及びcGMPからなる分散物を含む組成物を、小腸との前記cGMPの接触を促進するために有効な形態で、患者に投与すること、それによって滞留時間を延長すると共に前記小腸において前記経口的に投与された医薬品、ビタミン、及び/又は補助食品の吸収を高めることを含む方法。
  9. 前記組成物は、経口的に投与される請求項8記載の方法。
  10. 前記物質と同時に前記組成物を投与することをさらに含む請求項8記載の方法。
  11. 前記cGMPは、固体、半固体、又は液体の形態にある請求項8記載の方法。
  12. 前記cGMPは、環状グアノシン3’,5’−環状一リン酸塩、グアノシン3’,5’−一リン酸塩、3’,5’−GMP、cGMP、 グアノシン3’,5’−(リン酸水素塩)、グアノシン3’,5’−環状一リン酸塩、及びグアノシン3’,5’−環状リン酸塩からなる群より選択される請求項8記載の方法。
  13. 前記担体は、錠剤、カプセル、溶液、乳濁液、及び懸濁液からなる薬事的に許容可能な担体の群より選択される請求項8記載の方法。
  14. 経口的に消化された医薬品、ビタミン、又は栄養補助食品の生物学的利用能を高める方法であって、
    cGMPを含む組成物を、小腸との前記cGMPの接触を促進するために有効な量及び形態で、被験者に投与すること、
    滞留時間を延長すること、及び
    前記医薬品、ビタミン、又は栄養補助食品の吸収/生物学的利用能を促進させることを含む方法。
  15. 前記組成物は、固体、溶液、乳濁液、又は分散物の形態にある請求項14記載の方法。
  16. 前記組成物は、有機又は無機の担体又は賦形剤との混合にある請求項14記載の方法。
  17. 前記組成物は、錠剤、カプセル、溶液、乳濁液、懸濁液、及び使用に適切な任意の他の形態用の薬事的に許容可能な担体と配合される請求項16記載の方法。
  18. 前記担体は、固体、半固体、又は液体の形態で医薬品、補助食品、又はビタミンの調剤を製造する際の使用に適切な任意の担体を含む請求項17記載の方法。
  19. 以下の成分、水、油、パラフィン、粉末、顆粒、シロップ、増粘剤、界面活性剤、塩、懸濁する、乳化する、安定化させる、緩衝する、防腐する、着色する、壊変する、可溶化させる、調味する、及び甘味を付ける薬剤の少なくとも一つをさらに含む請求項16記載の方法。
  20. 被験者の小腸に投与された物質の滞留時間を延長することに有用な組成物であって、
    a.担体、及び
    b.前記被験者の小腸との前記cGMPの接触を促進し、それによって溶解、生物学的利用能、及び/又は前記小腸を通じた増加した物質の吸収を援助するために前記投与された物質の前記滞留時間を延長するために有効な量及び形態におけるcGMPを含む組成物。
  21. 前記投与された物質は、医薬品、ビタミン、薬物、及び補助食品の薬剤からなる群より選択される請求項20記載の組成物。
  22. 前記cGMPは、固体、半固体、又は液体の形態にある請求項20記載の組成物。
  23. 前記cGMPは、環状グアノシン3’,5’−環状一リン酸塩、グアノシン3’,5’−一リン酸塩、3’,5’−GMP、cGMP、 グアノシン3’,5’−(リン酸水素塩)、グアノシン3’,5’−環状一リン酸塩、及びグアノシン3’,5’−環状リン酸塩からなる群より選択される請求項20記載の組成物。
  24. 前記担体は、錠剤、カプセル、溶液、乳濁液、及び懸濁液からなる薬事的に許容可能な担体の群より選択される請求項20記載の組成物。
  25. 前記投与された物質をさらに含む請求項20記載の組成物。
  26. 前記投与された物質は、活性な医薬品、ビタミン、又は補助食品の薬剤の一つ以上を含む請求項25記載の組成物。
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