JP2004533171A - リアルタイムストリームのコンテンツと対話するデバイス - Google Patents
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Abstract
リアルタイムのコンテンツのストリームを出力プレゼンテーションに変換するエンドユーザデバイス(10)は、ユーザに、プレゼンテーションに適合するためにストリームと対話させる入力デバイス(30)を含む。入力デバイス(30)は、それぞれ特定のコンテンツのストリームを表す表現オブジェクト(340)と伝送オブジェクト(300)とを含む。特定のコンテンツのストリームを起動するために、ユーザは、対応する表現オブジェクト(340)を伝送オブジェクト(300)につなげる。ユーザは、伝送オブジェクト(300)から対応する表現オブジェクト(340)を除くことによりコンテンツのストリームを停止することができる。伝送オブジェクト(300)は、どの表現オブジェクト(340)がそれにつなげられ、それに応じてストリームを起動及び停止するエンドユーザシステム(10)にこれらのつながりを指示するかを決定する。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、リアルタイムのコンテンツのストリームを受信し表示するシステム及び方法に関する。特に本発明は、ユーザが表示されたリアルタイムのコンテンツのストリームと対話(interact)しパーソナライズ(personalize)することを可能とする。
【背景技術】
【0002】
ストーリ提示(storytelling)、及びナレーションの他の形態は、常に娯楽及び教育の普及した形態である。これらの初期の形態の中には、口述のナレーション、歌、書面でのコミュニケーション、劇及び印刷された出版物がある。19世紀及び20世紀の技術進歩の結果、今や物語は異なる場所に居る多くの人々に放送されることができる。ラジオ及びテレビジョンのような放送メディアは、エンドユーザの装置にコンテンツ又はデータのストリームを同時に送信することにより、ストーリ提示者がストーリ提示者の思想を聴衆に表現することを可能とする。その装置は、ストリームをオーディオ及び/又はビジュアル出力に変換する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのような放送メディアは、エンドユーザの装置にコンテンツの単一のストリームを送信し、それゆえ所定のシーケンスから逸脱し得ないストーリを伝達するという点で制約されている。これらの装置のユーザは単なる観客であって、ストーリの結果に影響を与えることはできない。ユーザがテレビジョン又はラジオによって放送されるリアルタイムのコンテンツのストリームとなし得る唯一の対話は、コンテンツのストリーム間の切り換え、すなわちチャネルの切り換えによるものである。ユーザにストーリを提示するプロセスとの対話をより提供してユーザを創造力のあるものとし、ユーザの好みに従って筋(plot)がどのように展開するかを決定することを援助し、それゆえ体験をより楽しいものにすることは有利となるであろう。
【0004】
現在のところ、コンピュータはユーザにリアルタイムのコンテンツのストリームと対話するための媒体を提供する。例えば、ユーザが洞窟又は城といった仮想環境におかれたキャラクタの動作を制御することを可能とするコンピュータゲームがつくられてきた。プレイヤは、他のキャラクタと対話し、障害を切り抜け、仮想環境内でとるべき経路を選択するために、プレイヤのキャラクタを制御する必要がある。オンラインのコンピュータゲームにおいては、リアルタイムなコンテンツのストリームは、サーバからネットワークによって多くのパーソナルコンピュータに放送され、そのため多くのプレイヤが同じキャラクタ、障害及び環境と対話することができる。そのようなコンピュータゲームはストーリがどのように展開するか(キャラクタに何が起こるか)を決定するための幾らかの自由度をユーザに与えるが、ストーリは非常にくどく、ドラマ的な価値を欠く傾向がある。なぜなら、キャラクタは、ゲームの時間の大部分の間、同じ動作(例えば銃を撃つこと)を繰り返すことを要求され、同じ結果に帰着するからである。
【0005】
コンピュータにおいて子供がストーリ提示環境と対話することを可能にする、様々なタイプの子供向け教育ソフトウェアも開発されてきた。例えば、LivingBooks(登録商標)は、ストーリを幾つかの場面に分割し、各場面について短い動画化されたクリップを再生した後、短い動画又はギャグ(gag)を再生するために、子供がその場面において様々な要素を操作する(例えばマウスで「ポイント−クリックする」)ことを可能にする、あるタイプの「対話型の本」を発展させた。他のタイプのソフトウェアは子供に、子供自身のストーリを創造することによって子供自身の感情を表現するためのツールを提供する。娯楽的な価値を持つことに加え、対話型のストーリ提示は、幼い子供の言語、社会及び認識の能力を発達させるための強力なツールであることがわかっている。
【0006】
しかしながら、そのようなソフトウェアに関連する1つの問題は、対話のために通常子供がキーボード又はマウスのいずれかを使うことが必要とされることである。そのような入力装置は独特な方法で保持される必要があり、かつある程度の手と目との協調を必要とするため、幼い子供には使うことが非常に難しいものであり得る。さらに、初期の子供の認識の発達の非常に重要な要素は、身体的な環境に対処することである。「遊ぶ」ことにより子供に対話することを促すインタフェースは、従来のキーボード及びマウスのインタフェースに比べて有利である。なぜなら、教育の観点からより有益であり、より直感的で使うのに易しく、また遊ぶことは学習プロセスに参加することに対するより大きな動機付けを子供に与えるからである。また、プレイ領域(子供が対話できる領域)を拡張するインタフェース及び子供が通常遊ぶ物体と対話することを可能にすることは、より楽しい対話を促進することができる。
【0007】
ActiMates(TM)Barney(TM)は、生き物のように動くフラシ天製の人形に埋め込まれた小さなコンピュータからなる、Microsoft(R)社によってつくられた対話型の学習製品である。この製品のより詳細な説明は、CHI’98のプロシーディング中のE.Strommenによる”When the Interface is a Talking Dinosaur: Learning Across Media with ActiMates Barney”(288-295頁)と題された論文において提供されている。ゲームを遊ぶために該人形の手を握る、歌を聴くために該人形の足を握る、及び「いないいないばあ」を遊ぶために該人形の目を覆い隠すことにより、子供はこのおもちゃと対話する。ActiMates Barneyはまた、パーソナルコンピュータからの無線信号を受信し、子供がActiMatesソフトウェアによって提供される教育ゲームを遊んでいる間、子供を指導することができる。この独特な製品は子供の間の対話を育成するが、対話は指示に従うこと以上のものは含まない。人形は、発育上の学習において非常に重要である、創造性又は協調を教えるものではない。なぜなら該人形は子供に動作のいずれをも制御することを可能とするものではないからである。
【0008】
CARESS(Creating Aesthetically Resonant Environments in Sound)は、身体的な身振りを音声に変換するコンピュータインタフェースを利用することにより、創造性及びコミュニケーション能力を発達させる動機付けを子供に与えるツールを設計するプロジェクトである。インタフェースは、筋肉の活動を検出し、意図された動きを検出するのに十分に感度の高い、装着可能なセンサを含む。これらのセンサはとりわけ、身体的な障害を持った子供が、自分を表現し他者とコミュニケートすることを可能にし、これによって学習プロセスに参加させる動機付けを子供に与える点でとりわけ有用である。しかしながら、CARESSプロジェクトは、コンテンツのストリームとのいずれのタイプの対話をもユーザに許容するインタフェースを企図するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的は、ユーザがエンドユーザ装置において受信されたリアルタイムのコンテンツのストリームと対話することを可能とすることにある。この目的は、請求項1に記載される入力デバイスにおいて本発明によって達成される。リアルタイムのコンテンツのストリームは、テレビジョン又はコンピュータディスプレイのような出力装置によってユーザに出力されるプレゼンテーションに変換される。プレゼンテーションは、変換されたリアルタイムのコンテンツのストリームにしたがって筋が展開する物語を伝達し、これらのコンテンツのストリームとのユーザの対話は、コンテンツのストリームを起動あるいは停止することにより、又はこれらのストリームに伝送される情報を変更することにより、ストーリの結果を決定することを援助する。入力デバイスは、単純で、直接的で、直感的な方法によって、ユーザがリアルタイムのコンテンツのストリームと対話することを可能にする。入力デバイスは、リアルタイムのコンテンツのストリームとの対話の間、ユーザに精神的な刺激と同様に身体的な刺激を与える。
【0010】
本発明の一つの実施の形態は、リアルタイムのコンテンツのストリームを出力されるべきプレゼンテーションに変換するシステムと、プレゼンテーション内のコンテンツのストリームを起動又は停止するためにユーザにより扱われる入力デバイスとに向けられる。この入力デバイスは、それぞれがコンテンツのストリームを表す一つ又はそれ以上の表現オブジェクトと、プレゼンテーションにおける対応コンテンツのストリームを起動するためにユーザが表現オブジェクトとつなぐための伝送オブジェクトとを含む。
【0011】
他の実施の形態においては、伝送オブジェクトは、表現オブジェクトが物理的につながれ得る一つ又はそれ以上のオブジェクトインタフェースと、そのインタフェースとつながれている表現オブジェクトを検出するマイクロプロセッサとを含む。マイクロプロセッサは、検出された表現オブジェクトを識別する、エンドユーザデバイスへの伝送のための信号を生成する。エンドユーザデバイスは、識別された表現オブジェクトに対応するコンテンツのストリームを起動する。
【0012】
本発明の他の実施の形態においては、マイクロプロセッサは、伝送オブジェクトから除かれている一つ又はそれ以上の表現オブジェクトを検出する。そのマイクロプロセッサは、除かれた表現オブジェクトを識別する、エンドユーザデバイスへの伝送のための信号を生成する。それは、識別された表現オブジェクトに対応するコンテンツのストリームを停止する。
【0013】
他の実施の形態においては、それぞれの表現オブジェクトは、表現オブジェクトが伝送オブジェクトにつなげられ、対応するコンテンツのストリームが起動したときにトリガされるインジケータを含む。
【0014】
他の実施の形態においては、それぞれの表現オブジェクトは、それが表現するコンテンツのストリームのビジュアル又は音響の表現を含む。
【0015】
他の実施の形態においては、表現オブジェクトは、伝送オブジェクトの目的とするオブジェクトインタフェースにつなげられる必要がある。
【0016】
他の実施の形態においては、表現オブジェクトは、伝送オブジェクトの何れかのオブジェクトインタフェースにつなげられ得る。
【0017】
本発明の他の実施の形態においては、伝送オブジェクトのそれぞれのオブジェクトインタフェースがコンテンツのストリームに対応し、マイクロプロセッサがそれらにつなげられた表現オブジェクトを有するインタフェースを識別する信号を生成する。その信号は、識別されたインタフェースに対応するコンテンツのストリームを起動又は停止するエンドユーザデバイスに送信される。
【0018】
本発明の他の実施の形態は、ユーザが入力デバイスを介してコンテンツのストリームを起動及び停止する、リアルタイムのコンテンツのストリームをプレゼンテーションに変換する方法に向けられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明のこれらの及び他の実施の形態は、添付する図と共に考慮される以下の詳細な説明から明らかとなり、この説明を参照しながら説明されるであろう。
【0020】
これらの図は説明の目的のみのために意図されたものであって、本発明の制限の規定として意図されたものではなく、これらの図について添付する請求項へ参照がなされるべきであることは理解されるべきである。
【0021】
図を参照すると、図1は、本発明の代表的な実施の形態に係るリアルタイムのコンテンツのストリームをプレゼンテーションに変換するシステムの構成を示す。エンドユーザデバイス10は、リアルタイムのデータ又はコンテンツのストリームを受信し、このストリームを出力デバイス15においてユーザに出力するために適切な形に変換する。エンドユーザデバイス10は、ハードウェア、マイクロプロセッサ上で実行されるソフトウェア、又はこれら2つの組み合わせのいずれかとして構成されることができる。本発明のエンドユーザデバイス10及び出力デバイス15の1つの採り得る実装は、テレビジョンセットに送信されるべきデータのストリームを復号するセットトップボックスとしてのものである。エンドユーザデバイス10は、コンピュータのCRTディスプレイ及びスピーカに出力されるべきデータストリームを復号し処理するパーソナル・コンピュータ・システムに実装されることもできる。当業者には知られているような多くの異なる構成が可能である。
【0022】
このリアルタイムのコンテンツのストリームは、例えば動画専門家グループ(MPEG:Moving Picture Experts Group)シリーズの規格の一つような、マルチメディアデータを圧縮し送信するために適切な規格にしたがって符号化されたデータストリームがなり得る。しかしながら、リアルタイムのコンテンツのストリームは、いずれの特定のデータフォーマット又は符号化方式に制限されるものではない。図1に示すように、リアルタイムのコンテンツのストリームは、テレビジョン放送局50又はコンピュータネットワークサーバのような、幾つかの異なる外部の送信源の一つから、有線又は無線ネットワークによってエンドユーザデバイスに送信され得る。あるいは、リアルタイムのデータのストリームは、例えばCD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、又はデジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)のような、エンドユーザデバイスに接続されたデータ記憶デバイス70から取得され得る。
【0023】
上述したように、リアルタイムのコンテンツのストリームは、出力デバイス15を介してユーザに伝達されるべきプレゼンテーションに変換される。本発明の代表的な実施の形態においては、プレゼンテーションは、ユーザに物語を伝達する。単にリアルタイムのコンテンツのストリームによって筋が予め決定されるストーリを伝達する先行技術のシステムとは異なり、本発明は、入力デバイス30を操作することにより、ユーザを物語プレゼンテーションに関連させ、物語の結果を決定することを補助することを可能にする。これらの操作により、ユーザは、プレゼンテーションに関するコンテンツのストリームを起動し又は停止する。例えば、それぞれのコンテンツのストリームは、物語を特定の構想(storyline)に従わせても良く、ユーザは、特定のストリームを起動することにより又は構想によりどのように筋が展開するかを決定する。したがって、本発明は、ユーザに、創造性を出させ及び自分の望みにしたがってストーリを自分のものにさせる。しかしながら、本発明は、リアルタイムのコンテンツのストリームをユーザに表現されるストーリに変換することに限定されない。本発明の他の代表的な実施の形態によれば、リアルタイムのストリームは、歌、詩、楽曲、ゲーム、仮想環境、改作可能な画像、又はユーザがユーザの個人的な希望にしたがって適応させることができるいかなる他のタイプのコンテンツを伝達するために利用され得る。
【0024】
上述したように、図2は、表現オブジェクト340及び伝送オブジェクト300を含む入力デバイス30を詳細に示す。伝送オブジェクトは、表現オブジェクト340が物理的につなげられ得るためのポートをそれぞれ有する複数のオブジェクトインタフェース330を含むデバイスである。代表的な実施の形態において、図2に示すように、それぞれのオブジェクトインタフェース330は、特定の表現オブジェクト340とつなげられるように明確に構成される。すなわち、オブジェクトA342のみがオブジェクトインタフェースA332につなげられる。代表的な実施の形態において、それぞれのオブジェクトインタフェースは、表現オブジェクトのセットから何れかの表現オブジェクトを受信することができる。図2は、3つの異なる表現オブジェクトA,B及びC(それぞれ342,343,344)に対応する3つの異なるオブジェクトインタフェースA,B及びC(それぞれ332,333及び334)のみを示すが、この図は代表的なものであり、入力デバイス30が、出力プレゼンテーションの要求に合ういかなる数のオブジェクトインタフェース330及び表現オブジェクトを含み得ることは、当業者には明らかであろう。
【0025】
代表的な実施の形態において、それぞれのオブジェクトインタフェース330は、伝送オブジェクト300とつなげられた表現オブジェクト340との間のデータ通信をサポートする。この実施の形態において、表現オブジェクトは、それ自身を表現オブジェクト340として又は特定のタイプの表現オブジェクト340として識別する伝送オブジェクト300に信号を送信し得る。しかしながら、他の代表的な実施の形態において、オブジェクトインタフェース330は、センサ、例えば圧センタにより、それらにつなげられる表現オブジェクト340を検出し得る。この別の実施の形態において、オブジェクトインタフェース330は、同種の形を有する表現オブジェクト340のみが挿入され得る、特定の形を有する穴を有し得る。この実施の形態において、それぞれのオブジェクトインタフェース330は、それがつなげられる表現オブジェクト340のタイプを自動的に決定することができる。
【0026】
それぞれのオブジェクトインタフェース330は、伝送オブジェクトにおけるマイクロプロセッサ310に、表現オブジェクト340がつなげられていることを示す信号を送信する。それぞれの表現オブジェクトがコンテンツのストリームを表す代表的な実施の形態において、オブジェクトインタフェース330は、表現オブジェクト340からマイクロプロセッサ310に送られた識別データをフォーマットし送信する。
【0027】
しかしながら、他の代表的な実施の形態において、それぞれのオブジェクトインタフェースは、コンテンツのストリームを表す。この実施の形態において、それぞれのオブジェクトインタフェース330は、表現オブジェクトのタイプを識別することなしに、表現オブジェクトがつなげられていることを指示する信号をマイクロプロセッサ310に送信する。
【0028】
それぞれの表現オブジェクト340がコンテンツのストリームを表し又は対応する実施の形態において、マイクロプロセッサ310は、オブジェクトインタフェース330から送信された信号を受信し、どの表現オブジェクト340がつなげられているかを決定する。マイクロプロセッサは、エンドユーザデバイス15に送信される、オブジェクトインタフェース330につなげられている表現オブジェクト340を識別する信号を生成する。マイクロプロセッサ310は、表現オブジェクト340に対する接続を示す信号をオブジェクトインタフェース330から受信した後に、この信号を直ちに生成し送信する。あるいは、マイクロプロセッサ310は、所定のとき(物語のプレゼンテーションにおいて新しいシーンの始めのように)に信号を生成し送信しても良い。その信号は、伝送オブジェクト300に現在つなげられた表現オブジェクト340のセットを識別する。
【0029】
それぞれのオブジェクトインタフェース330が特定のコンテンツのストリームに関連する別の実施の形態において、マイクロプロセッサ310は、表現オブジェクト340につなげられたオブジェクトインタフェース330を識別する信号を生成する。前の実施の形態と同様に、マイクロプロセッサ310は、オブジェクトインタフェース330から受信した信号に対応して直ちにこの信号を生成し送信しても良い。あるいは、マイクロプロセッサ310は、現在表現オブジェクト340との接続を有するオブジェクトインタフェース330を識別する信号を所定のときに生成し送信しても良い。
【0030】
代表的な実施の形態において、オブジェクトインタフェース330はまた、表現オブジェクト340が除かれ又は切り離されたことを指示する信号をマイクロプロセッサに送信する。それに応じて、マイクロプロセッサ320は、エンドユーザデバイス10に送信される、表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330を識別する信号を生成し得る。
【0031】
マイクロプロセッサにより生成された信号は、送信用の信号にフォーマットするエンドユーザデバイスインタフェース320に送られ、その信号を有線、無線信号、又は当業者により考えられるであろういかなる他のタイプの通信リンクを介してエンドユーザデバイス10に送信する。エンドユーザデバイス10は、送信信号を受信して復号し、どのコンテンツのストリームが、識別された表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330と関連するかを決定し、並びにプレゼンテーションにおいて、決定されたストリームを起動する。
【0032】
エンドユーザデバイス10はまた、どのストリームが、伝送オブジェクト300から切り離されたとして識別された表現オブジェクト340、又は表現オブジェクト340に対するその接続を失っているとして識別されたオブジェクトインタフェース330と関連するかを決定する。エンドユーザデバイス10は、それからこれらのコンテンツのストリームを停止する。
【0033】
代表的な実施の形態において、エンドユーザデバイス10は、送信されたリアルタイムのコンテンツのストリームに含まれた、制御データを調べることにより、どのコンテンツのストリームがそれぞれの表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェースと関連するかを決定する。逆に、エンドユーザデバイス10は、メモリにこの制御データを格納しても良い。あるいは、制御データは、伝送オブジェクト300のマイクロプロセッサ320からエンドユーザデバイスに送信されても良い。
【0034】
以下に詳細に記述された図3から図6は、表現オブジェクト340がその中に栓され得る一つ又はそれ以上のオブジェクトインタフェース330を有するボールの形状を伝送オブジェクト300がとる、本発明の実施の形態を図示する。これらの形状は、代表的であり、入力デバイス30の要素の形状に関して決して限定されない。例えば、他の代表的な実施の形態において、伝送オブジェクトは、ゲームピースの形の表現オブジェクト340がその上に置かれるゲーム板のような平坦な板やマットになり得る。さらに、伝送オブジェクト300は、アクション形状や人形の形の表現オブジェクト340が挿入され得る城やビーチハウスのような設定をシミュレートしても良い。本発明の伝送オブジェクト300及び表現オブジェクト340は、当業者に明らかであろう種々の形をとり得る。
【0035】
図3は、本発明の入力デバイス30の代表的な実施の形態の例をさらに図示する。この実施の形態において、それぞれのオブジェクトインタフェース330a−dは、特定の形を持つ穴を有する。それぞれのオブジェクトインタフェースは、表現オブジェクト340a−dの一つのみ、特に同種の形を持つ表現オブジェクトにつながるように構成されている。図3の例において、表現オブジェクト340a−dは、プレゼンテーションのアウトドアの場面の空において置かれ得る要素に対応するコンテンツのストリームを表す。ユーザは、表現オブジェクト340cをオブジェクトインタフェース330cに置くことによりその場面に太陽を含むことを選択することができる。図3に示す実施の形態において、それぞれのオブジェクトインタフェース330は、それぞれの表現オブジェクト340に対するデータ通信を可能にするソケットを含む。例えば、表現オブジェクト340cがオブジェクトインタフェース330cにつなげられるとき、表現オブジェクト340cの差し込み式の部品(図示せず)がソケット331cに挿入される。それを介してデータが伝送オブジェクト300から表現オブジェクト340cに通信される。
【0036】
しかしながら、上述したように、オブジェクトインタフェース330cは、ソケット331cを含まなくても良い。代わりに、オブジェクトインタフェース330cは、穴の底に、いつオブジェクトが穴に完全に挿入されたかを検出する圧センサのようなセンサを含んでも良い。表現オブジェクト340cのみが、穴に挿入され得るであろう形を有するので、オブジェクトインタフェース330cはどのタイプの表現オブジェクト340が挿入されたかが分かるであろう。
【0037】
図4A及び4Bは、伝送オブジェクト300に対する表現オブジェクト340の接続により、どのように出力プレゼンテーションが影響され得るかをさらに図示する。図4Aは、夜の野外設定の画像に対応して出力デバイス15に表示されたプレゼンテーションを示す。伝送オブジェクト300は、星と関連するコンテンツのストリームを表す、表現オブジェクト340を受けるオブジェクトインタフェース330を含む。図4Bは、一度表現オブジェクト340が伝送オブジェクト300につなげられ、星に関連するコンテンツのストリームが起動して、星が出力デバイス15における空に現れることを示す。
【0038】
エンドユーザデバイス10により起動された後に、コンテンツのストリームが直ちに起動しないことに留意すべきである。例えば、図4Aにおける画像が、空に太陽を含む昼間の画像を示し、ユーザが星形の表現オブジェクト340をオブジェクトインタフェース330に挿入したならば、そのとき、星がアクティブになり、表示される前に、プレゼンテーションは、太陽を沈ませ、空を暗くしても良い。これの例は、表現オブジェクト340がインジケータ341を含む、代表的な実施の形態に関する図5A及び5Bに図示される。
【0039】
図2に示すように、データは、エンドユーザデバイス10から伝送オブジェクト300に送信され得る。したがって、コンテンツのストリームがプレゼンテーションにおいて直ちにストリームを出力させないとき、エンドユーザデバイス10は、コンテンツのストリームが出力されるときに、伝送オブジェクト300に知らせるように構成され得る。そのような通知は、マイクロプロセッサ310に送るように、エンドユーザデバイス10からインタフェース320に送信され得る。マイクロプロセッサ310は、通知データを復号し、現在出力するストリームに対応する特定の表示オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330に指示コマンドを送る。オブジェクトインタフェース330が起動ストリームに対応するならば、つなげられた表示オブジェクト340に対してコマンドを中継する。
【0040】
そのような指示コマンドを受信することに対応して、表示オブジェクト340は、そのインジケータ341をトリガして、ビジュアル又は音響の指示を出力する。インジケータ341は、発光ダイオード(LED)、スモールライトバルブ、ブザー、音楽演奏デバイス、トリガしたときにある方法で動く像、又は対応ストリームが起動することをユーザにシグナリングすることができるいかなる他のデバイスを含み得る。
【0041】
図5Aは、伝送オブジェクトにつなげられた表現オブジェクト340により表現され、出力デバイス15で直ちに起動しない、(星を表示する)コンテンツのストリームの状況を示す。インジケータは、いかなる指示信号をも生成しない。一度関連ストリームが起動する、すなわち星が表示される(図5Bに示すように)と、インジケータは、トリガされ、ユーザに指示信号を出力する。
【0042】
たとえ特定のコンテンツのストリームに表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330をつなぐマーキング又は明らかな類似点がなくても、ユーザは、どのインジケータ341がプレゼンテーションにおいてコンテンツのストリームの登場によりトリガされるかを決定することができる。したがって、ユーザは、表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330とコンテンツのストリームとの間の関係を論理的に推理することができるであろう。
【0043】
図6に示すように、他の代表的な実施の形態において、それぞれの表現オブジェクト340は、それを表すコンテンツのストリームの表現を含む。この表現は、コンテンツのストリームと視覚的に似ていても良く、又はコンテンツのストリームに普通に関連する音を発しても良い。図6は、その関連したコンテンツのストリームと視覚的に似ている像をそれぞれ含む、3つの表現オブジェクト340a−cを示す。表現オブジェクト340a,340b及び340cは、それぞれ魚、木及びボートに対応するストリームを表す。図6に示すように、表現オブジェクト340a及び340bは、伝送オブジェクトにつなげられ、魚及び木が出力デバイス15に表示される。表現が音響的である実施の形態において、表現オブジェクトは、それが牛に対応するストリームを表すならば、「モー」という音を発する。図6は、それぞれの表現オブジェクト340a−cがいずれかのオブジェクトインタフェース330に適合し得る実施の形態を示すことに留意すべきである。この実施の形態においては、オブジェクトインタフェース330を介して表現オブジェクト340から送信される識別データは、マイクロプロセッサ310に表現オブジェクト340を識別させる。
【0044】
他の代表的な実施の形態において、オブジェクトインタフェース330は、それが表すコンテンツのストリームのビジュアル又は音響の表現を含む。例えば、映像がオブジェクトインタフェース330のそばに出力され、音が、表されたストリームに似ている又は論理的につなげられた、オブジェクトインタフェース330から発せられても良い。
【0045】
他の代表的な実施の形態において、エンドユーザデバイス10は、どの表現オブジェクト340又はどのオブジェクトインタフェース330がそれぞれのコンテンツのストリームを表すのかを示すように、ユーザに指示を出力する。例えば、出力デバイス15は、星形オブジェクト340bを伝送オブジェクトの星形穴330bに置くこと(図3に示すように)が昼間の画像を夜の画像に変換させるであろうことをユーザに告げるビジュアル又は音響メッセージを出力し得る。
【0046】
他の代表的な実施の形態によれば、制御データは、あるコンテンツのストリームを自動的に起動又は停止させるエンドユーザデバイス10で受信したリアルタイムのコンテンツのストリームに与えられても良い。これは、リアルタイムのコンテンツのストリームの創作者に、どのコンテンツのストリームが起動し又は停止するかを幾分か制御することを可能とする。例えば、物語の著者は、送信されたリアルタイムのコンテンツのストリーム内の制御データにしたがってあるコンテンツのストリームを起動し又は停止することにより、どのように筋が展開するかについてある程度制御することができる。
【0047】
コンテンツのストリームは、映像に表示される要素に限定されない。上述したように、本発明の代表的な実施の形態は、リアルタイムのコンテンツのストリームを、出力デバイス15を介してユーザに与えられる物語に変換するエンドユーザデバイスに向けられる。これらのストリームの起動又は停止は、物語の結果に著しく影響し得る。
【0048】
この実施の形態の一つの可能な実装は、対話テレビシステムである。エンドユーザデバイス10は、セットトップボックスとして実装され得る。そして、出力デバイスは、テレビセットである。ユーザがそのようなシステムと対話する方法は、図7のフローチャート100に関連して以下に説明される。
【0049】
ステップ110において、エンドユーザデバイス10は、物語の新しい場面に対応するデータのストリームを受信し、直ちにデータのストリームを処理して場面データを抽出する。それぞれの物語プレゼンテーションは一連の場面を含む。それぞれの場面は、あるタイプの動作が行われる設定を含む。さらに、それぞれの場面は、それに関連する多数のコンテンツのストリームを有し、それぞれのコンテンツのストリームは、筋に影響する要素を導入する。
【0050】
例えば、コンテンツのストリームの起動は、キャラクタにある行動を行わせ(例えば、王子がある方向に歩く)、設定に影響を与えるイベントを起こさせ(例えば雷雨、地震)、又は物語に新たなキャラクタ(例えば、蛙)を導入し得る。逆に、コンテンツのストリームの停止は、キャラクタに特定の動作を停止させ(例えば、王子が歩くのを止める)、イベントを終了させ(例えば、雷雨又は地震が終わる)、又はキャラクタをストーリから離れさせ得る(例えば、蛙が跳び去る)。
【0051】
コンテンツのストリームの起動又は停止は、プレゼンテーションにおけるオブジェクトの内部属性又は特性を変化させても良い。例えば、特定のストリームの起動が、王子のようなキャラクタの気持ちを、楽しいから悲しいに変化させても良い。そのような変化は、プレゼンテーションにおいて直ちに明らかになっても良く、又はプレゼンテーションにおける後まで明らかにならなくても良い。そのような内部の変化は、キャラクタに限定されるものではなく、変化させられ得るいくつかの特性又はパラメータを含む、プレゼンテーションの一部であるいずれのオブジェクトに適用しても良い。
【0052】
ステップ120において、セットトップボックスは、抽出された場面データを復号する。設定は、入力デバイス30を操作することによりどのように物語が進行するかをユーザが決定しなければならないというユーザに対する指示と共に、テレビジョン画面上に表示される。このステップはまた、それぞれの表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330が関連するコンテンツのストリームをユーザに知らせる指示を与え得る。次に、ステップ130に示されるように、ユーザは、一つ又はそれ以上の表現オブジェクトを伝送オブジェクト300のオブジェクトインタフェース330につなげる。
【0053】
ステップ140において、表現オブジェクト340につなげられたそれぞれのオブジェクトインタフェース330は、それ自身又はつなげられた表現オブジェクト340を識別する信号をマイクロプロセッサ320に送る。マイクロプロセッサ320は、セットトップボックスにこの情報を送信する。ステップ150において、セットトップボックスは、識別された表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330にリンクされるコンテンツのストリームを決定し、続けて決定されたストリームを起動又は停止する。したがって、入力デバイスとのユーザの対話にしたがって、一つ又はそれ以上の異なる行動又はイベントが物語プレゼンテーションにおいて起こり得る。
【0054】
ステップ160において、起動/停止されたコンテンツのストリームにしたがって、新たな筋書きがテレビジョンに再生される。この特定の例においては、それぞれのコンテンツのストリームは、起動されている間にテレビジョンに再生されるMPEGファイルである。
【0055】
ステップ170において、セットトップボックスは、起動されたコンテンツのストリームが必ず筋書きを新たな場面へ進行させるか否かを決定する。そうであるならば、新たな場面に対応するコンテンツのストリームを受信するため、処理はステップ110に戻る。しかしながら、新たな場面が筋書きによって必要とされない場合、ステップ180において、セットトップボックスは、物語が適切な終結点に到達したか否かを決定する。そうでない場合は、ユーザは、コンテンツのストリームを起動又は停止するためにユーザインタフェース30を利用するように指示され、それによって物語を継続する。図7のフローチャート及び対応する上述の説明は、実施の形態を説明することを意図しており、決して限定することを意味するものではない。
【0056】
本発明は、子供の発育教育において多くの用途を持つシステムを提供する。本発明は、プレゼンテーション又は物語と対話し適応することによって子供が自己を表現することを可能にすることにより、創造性及びコミュニケーション能力の発達を促進させる。子供は、本発明の入力デバイス30がコンテンツのストリームと対話するためにとても直感的であることを分かるであろう。なぜなら、入力デバイス30の各操作、すなわち要素の付加及び除去が、プレゼンテーションと類似の効果、すなわち要素(ストリーム)の付加(起動)及び削除(停止)を有するからである。
【0057】
さらに、本発明の入力デバイス30は、異なる概念間の関連及び関係を子供が学ぶことを援助し得る。例えば、表現オブジェクト340の登場は、ユーザに直ちに明らかでないコンテンツのストリームとの論理的関係を有し得る。しかしながら、ユーザは、いつストリームがプレゼンテーションにおいて起動され、表現オブジェクト340のインジケータ341がトリガされるかの関係が存在することを発見する。例えば、プレゼンテーションにおいて暴風雨を表すために雲形のオブジェクトを用いることにより、本発明が、雲と雨との間の原因−結果関係を子供に教えるために使用され得る。
【0058】
しかしながら、本発明の入力装置30は、決して子供への利用に限定されるものではなく、教育的な応用に限定されるものでもないことは留意すべきである。本発明は、すべての年齢のユーザに適合された多くの異なる種類のプレゼンテーションと対話するための直感的で刺激的なインタフェースを提供する。
【0059】
ユーザは、本発明の入力デバイス30を使用するプレゼンテーションと種々の異なるタイプの対話をすることができる。上述したように、ユーザは、キャラクタにあるタイプの行動を行わせることにより、又は設定及びそこに居るすべてのキャラクタに影響を与える自然災害や嵐のような特定のイベントを開始することによって、物語プレゼンテーションの結果に影響を与え得る。入力デバイス30は、ビルディングの色又は森の中の木の数を変更するような、設定内の詳細を単に変更するために利用されることもできる。しかしながら、ユーザは、本来物語であるプレゼンテーションとの対話に限定されるものではない。入力デバイス30は、画面に表示されるべき要素を選択するために、歌もしくは詩において使用されるべき歌詞を決定するために、ゲームにおいて順番に行うために、コンピュータ・シミュレーションと対話するために、又はプレゼンテーション内で自己表現を許容するいずれのタイプの対話を実行するために利用され得る。
【0060】
さらに、本発明は、一つのコンテンツのストリームに対して一つの表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330のみが関連することに限定されない。代表的な実施の形態において、多数の表現オブジェクト340は、それぞれの表現オブジェクト340が伝送オブジェクト330に加えられたときに起動する、一つのコンテンツのストリームにリンクされ得る。同様に、多数のオブジェクトインタフェース330は、一つのコンテンツのストリームにリンクされ得る。例えば、伝送オブジェクト300に家オブジェクトのみを加えることで、家を表示するストリームを起動することができ、雪片オブジェクトを加えることで、雪を表示するストリームを起動することができる。しかしながら、この実施の形態において、家オブジェクト及び雪片オブジェクトの両方が伝送オブジェクトに加えられたならば、ドーム型の建物(igloo)を表示するストリームが起動されても良い。
【0061】
他の実施の形態において、一つの表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330は、多数のコンテンツのストリームにリンクされ得る。例えば、月オブジェクトは、夜に関する多数のコンテンツのストリームを起動し、プレゼンテーションに月及び星の画像、コウロギの鳴き声に似た音などを出力させ得る。
【0062】
本発明は、代表的な実施の形態を参照して説明された。当業者には明らかなように、請求項の範囲から逸脱することなく、本発明の種々の変形が上述の開示内容に照らしてなされる又は模倣され得る。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】図1は、リアルタイムのコンテンツのストリームをプレゼンテーションに変換するシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、代表的な実施の形態に係る入力デバイスの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、それぞれの表現オブジェクトが伝送オブジェクトの特定のオブジェクトインタフェースに対応する実施の形態を示す。
【図4A】図4Aは、伝送オブジェクトにおける表現オブジェクトの配置に対応したコンテンツのストリームの起動を示す。
【図4B】図4Bは、伝送オブジェクトにおける表現オブジェクトの配置に対応したコンテンツのストリームの起動を示す。
【図5A】図5Aは、対応するコンテンツのストリームがプレゼンテーションにおいて起動するときにトリガされる表現オブジェクトのインジケータを示す。
【図5B】図5Bは、対応するコンテンツのストリームがプレゼンテーションにおいて起動するときにトリガされる表現オブジェクトのインジケータを示す。
【図6】図6は、表現オブジェクトが何れかのオブジェクトインタフェースに配置され得る実施の形態を示す。
【図7】図7は、リアルタイムのコンテンツのストリームが物語に変換されることができるようにする方法を示すフローチャートである。
【0001】
本発明は、リアルタイムのコンテンツのストリームを受信し表示するシステム及び方法に関する。特に本発明は、ユーザが表示されたリアルタイムのコンテンツのストリームと対話(interact)しパーソナライズ(personalize)することを可能とする。
【背景技術】
【0002】
ストーリ提示(storytelling)、及びナレーションの他の形態は、常に娯楽及び教育の普及した形態である。これらの初期の形態の中には、口述のナレーション、歌、書面でのコミュニケーション、劇及び印刷された出版物がある。19世紀及び20世紀の技術進歩の結果、今や物語は異なる場所に居る多くの人々に放送されることができる。ラジオ及びテレビジョンのような放送メディアは、エンドユーザの装置にコンテンツ又はデータのストリームを同時に送信することにより、ストーリ提示者がストーリ提示者の思想を聴衆に表現することを可能とする。その装置は、ストリームをオーディオ及び/又はビジュアル出力に変換する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのような放送メディアは、エンドユーザの装置にコンテンツの単一のストリームを送信し、それゆえ所定のシーケンスから逸脱し得ないストーリを伝達するという点で制約されている。これらの装置のユーザは単なる観客であって、ストーリの結果に影響を与えることはできない。ユーザがテレビジョン又はラジオによって放送されるリアルタイムのコンテンツのストリームとなし得る唯一の対話は、コンテンツのストリーム間の切り換え、すなわちチャネルの切り換えによるものである。ユーザにストーリを提示するプロセスとの対話をより提供してユーザを創造力のあるものとし、ユーザの好みに従って筋(plot)がどのように展開するかを決定することを援助し、それゆえ体験をより楽しいものにすることは有利となるであろう。
【0004】
現在のところ、コンピュータはユーザにリアルタイムのコンテンツのストリームと対話するための媒体を提供する。例えば、ユーザが洞窟又は城といった仮想環境におかれたキャラクタの動作を制御することを可能とするコンピュータゲームがつくられてきた。プレイヤは、他のキャラクタと対話し、障害を切り抜け、仮想環境内でとるべき経路を選択するために、プレイヤのキャラクタを制御する必要がある。オンラインのコンピュータゲームにおいては、リアルタイムなコンテンツのストリームは、サーバからネットワークによって多くのパーソナルコンピュータに放送され、そのため多くのプレイヤが同じキャラクタ、障害及び環境と対話することができる。そのようなコンピュータゲームはストーリがどのように展開するか(キャラクタに何が起こるか)を決定するための幾らかの自由度をユーザに与えるが、ストーリは非常にくどく、ドラマ的な価値を欠く傾向がある。なぜなら、キャラクタは、ゲームの時間の大部分の間、同じ動作(例えば銃を撃つこと)を繰り返すことを要求され、同じ結果に帰着するからである。
【0005】
コンピュータにおいて子供がストーリ提示環境と対話することを可能にする、様々なタイプの子供向け教育ソフトウェアも開発されてきた。例えば、LivingBooks(登録商標)は、ストーリを幾つかの場面に分割し、各場面について短い動画化されたクリップを再生した後、短い動画又はギャグ(gag)を再生するために、子供がその場面において様々な要素を操作する(例えばマウスで「ポイント−クリックする」)ことを可能にする、あるタイプの「対話型の本」を発展させた。他のタイプのソフトウェアは子供に、子供自身のストーリを創造することによって子供自身の感情を表現するためのツールを提供する。娯楽的な価値を持つことに加え、対話型のストーリ提示は、幼い子供の言語、社会及び認識の能力を発達させるための強力なツールであることがわかっている。
【0006】
しかしながら、そのようなソフトウェアに関連する1つの問題は、対話のために通常子供がキーボード又はマウスのいずれかを使うことが必要とされることである。そのような入力装置は独特な方法で保持される必要があり、かつある程度の手と目との協調を必要とするため、幼い子供には使うことが非常に難しいものであり得る。さらに、初期の子供の認識の発達の非常に重要な要素は、身体的な環境に対処することである。「遊ぶ」ことにより子供に対話することを促すインタフェースは、従来のキーボード及びマウスのインタフェースに比べて有利である。なぜなら、教育の観点からより有益であり、より直感的で使うのに易しく、また遊ぶことは学習プロセスに参加することに対するより大きな動機付けを子供に与えるからである。また、プレイ領域(子供が対話できる領域)を拡張するインタフェース及び子供が通常遊ぶ物体と対話することを可能にすることは、より楽しい対話を促進することができる。
【0007】
ActiMates(TM)Barney(TM)は、生き物のように動くフラシ天製の人形に埋め込まれた小さなコンピュータからなる、Microsoft(R)社によってつくられた対話型の学習製品である。この製品のより詳細な説明は、CHI’98のプロシーディング中のE.Strommenによる”When the Interface is a Talking Dinosaur: Learning Across Media with ActiMates Barney”(288-295頁)と題された論文において提供されている。ゲームを遊ぶために該人形の手を握る、歌を聴くために該人形の足を握る、及び「いないいないばあ」を遊ぶために該人形の目を覆い隠すことにより、子供はこのおもちゃと対話する。ActiMates Barneyはまた、パーソナルコンピュータからの無線信号を受信し、子供がActiMatesソフトウェアによって提供される教育ゲームを遊んでいる間、子供を指導することができる。この独特な製品は子供の間の対話を育成するが、対話は指示に従うこと以上のものは含まない。人形は、発育上の学習において非常に重要である、創造性又は協調を教えるものではない。なぜなら該人形は子供に動作のいずれをも制御することを可能とするものではないからである。
【0008】
CARESS(Creating Aesthetically Resonant Environments in Sound)は、身体的な身振りを音声に変換するコンピュータインタフェースを利用することにより、創造性及びコミュニケーション能力を発達させる動機付けを子供に与えるツールを設計するプロジェクトである。インタフェースは、筋肉の活動を検出し、意図された動きを検出するのに十分に感度の高い、装着可能なセンサを含む。これらのセンサはとりわけ、身体的な障害を持った子供が、自分を表現し他者とコミュニケートすることを可能にし、これによって学習プロセスに参加させる動機付けを子供に与える点でとりわけ有用である。しかしながら、CARESSプロジェクトは、コンテンツのストリームとのいずれのタイプの対話をもユーザに許容するインタフェースを企図するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的は、ユーザがエンドユーザ装置において受信されたリアルタイムのコンテンツのストリームと対話することを可能とすることにある。この目的は、請求項1に記載される入力デバイスにおいて本発明によって達成される。リアルタイムのコンテンツのストリームは、テレビジョン又はコンピュータディスプレイのような出力装置によってユーザに出力されるプレゼンテーションに変換される。プレゼンテーションは、変換されたリアルタイムのコンテンツのストリームにしたがって筋が展開する物語を伝達し、これらのコンテンツのストリームとのユーザの対話は、コンテンツのストリームを起動あるいは停止することにより、又はこれらのストリームに伝送される情報を変更することにより、ストーリの結果を決定することを援助する。入力デバイスは、単純で、直接的で、直感的な方法によって、ユーザがリアルタイムのコンテンツのストリームと対話することを可能にする。入力デバイスは、リアルタイムのコンテンツのストリームとの対話の間、ユーザに精神的な刺激と同様に身体的な刺激を与える。
【0010】
本発明の一つの実施の形態は、リアルタイムのコンテンツのストリームを出力されるべきプレゼンテーションに変換するシステムと、プレゼンテーション内のコンテンツのストリームを起動又は停止するためにユーザにより扱われる入力デバイスとに向けられる。この入力デバイスは、それぞれがコンテンツのストリームを表す一つ又はそれ以上の表現オブジェクトと、プレゼンテーションにおける対応コンテンツのストリームを起動するためにユーザが表現オブジェクトとつなぐための伝送オブジェクトとを含む。
【0011】
他の実施の形態においては、伝送オブジェクトは、表現オブジェクトが物理的につながれ得る一つ又はそれ以上のオブジェクトインタフェースと、そのインタフェースとつながれている表現オブジェクトを検出するマイクロプロセッサとを含む。マイクロプロセッサは、検出された表現オブジェクトを識別する、エンドユーザデバイスへの伝送のための信号を生成する。エンドユーザデバイスは、識別された表現オブジェクトに対応するコンテンツのストリームを起動する。
【0012】
本発明の他の実施の形態においては、マイクロプロセッサは、伝送オブジェクトから除かれている一つ又はそれ以上の表現オブジェクトを検出する。そのマイクロプロセッサは、除かれた表現オブジェクトを識別する、エンドユーザデバイスへの伝送のための信号を生成する。それは、識別された表現オブジェクトに対応するコンテンツのストリームを停止する。
【0013】
他の実施の形態においては、それぞれの表現オブジェクトは、表現オブジェクトが伝送オブジェクトにつなげられ、対応するコンテンツのストリームが起動したときにトリガされるインジケータを含む。
【0014】
他の実施の形態においては、それぞれの表現オブジェクトは、それが表現するコンテンツのストリームのビジュアル又は音響の表現を含む。
【0015】
他の実施の形態においては、表現オブジェクトは、伝送オブジェクトの目的とするオブジェクトインタフェースにつなげられる必要がある。
【0016】
他の実施の形態においては、表現オブジェクトは、伝送オブジェクトの何れかのオブジェクトインタフェースにつなげられ得る。
【0017】
本発明の他の実施の形態においては、伝送オブジェクトのそれぞれのオブジェクトインタフェースがコンテンツのストリームに対応し、マイクロプロセッサがそれらにつなげられた表現オブジェクトを有するインタフェースを識別する信号を生成する。その信号は、識別されたインタフェースに対応するコンテンツのストリームを起動又は停止するエンドユーザデバイスに送信される。
【0018】
本発明の他の実施の形態は、ユーザが入力デバイスを介してコンテンツのストリームを起動及び停止する、リアルタイムのコンテンツのストリームをプレゼンテーションに変換する方法に向けられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明のこれらの及び他の実施の形態は、添付する図と共に考慮される以下の詳細な説明から明らかとなり、この説明を参照しながら説明されるであろう。
【0020】
これらの図は説明の目的のみのために意図されたものであって、本発明の制限の規定として意図されたものではなく、これらの図について添付する請求項へ参照がなされるべきであることは理解されるべきである。
【0021】
図を参照すると、図1は、本発明の代表的な実施の形態に係るリアルタイムのコンテンツのストリームをプレゼンテーションに変換するシステムの構成を示す。エンドユーザデバイス10は、リアルタイムのデータ又はコンテンツのストリームを受信し、このストリームを出力デバイス15においてユーザに出力するために適切な形に変換する。エンドユーザデバイス10は、ハードウェア、マイクロプロセッサ上で実行されるソフトウェア、又はこれら2つの組み合わせのいずれかとして構成されることができる。本発明のエンドユーザデバイス10及び出力デバイス15の1つの採り得る実装は、テレビジョンセットに送信されるべきデータのストリームを復号するセットトップボックスとしてのものである。エンドユーザデバイス10は、コンピュータのCRTディスプレイ及びスピーカに出力されるべきデータストリームを復号し処理するパーソナル・コンピュータ・システムに実装されることもできる。当業者には知られているような多くの異なる構成が可能である。
【0022】
このリアルタイムのコンテンツのストリームは、例えば動画専門家グループ(MPEG:Moving Picture Experts Group)シリーズの規格の一つような、マルチメディアデータを圧縮し送信するために適切な規格にしたがって符号化されたデータストリームがなり得る。しかしながら、リアルタイムのコンテンツのストリームは、いずれの特定のデータフォーマット又は符号化方式に制限されるものではない。図1に示すように、リアルタイムのコンテンツのストリームは、テレビジョン放送局50又はコンピュータネットワークサーバのような、幾つかの異なる外部の送信源の一つから、有線又は無線ネットワークによってエンドユーザデバイスに送信され得る。あるいは、リアルタイムのデータのストリームは、例えばCD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、又はデジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)のような、エンドユーザデバイスに接続されたデータ記憶デバイス70から取得され得る。
【0023】
上述したように、リアルタイムのコンテンツのストリームは、出力デバイス15を介してユーザに伝達されるべきプレゼンテーションに変換される。本発明の代表的な実施の形態においては、プレゼンテーションは、ユーザに物語を伝達する。単にリアルタイムのコンテンツのストリームによって筋が予め決定されるストーリを伝達する先行技術のシステムとは異なり、本発明は、入力デバイス30を操作することにより、ユーザを物語プレゼンテーションに関連させ、物語の結果を決定することを補助することを可能にする。これらの操作により、ユーザは、プレゼンテーションに関するコンテンツのストリームを起動し又は停止する。例えば、それぞれのコンテンツのストリームは、物語を特定の構想(storyline)に従わせても良く、ユーザは、特定のストリームを起動することにより又は構想によりどのように筋が展開するかを決定する。したがって、本発明は、ユーザに、創造性を出させ及び自分の望みにしたがってストーリを自分のものにさせる。しかしながら、本発明は、リアルタイムのコンテンツのストリームをユーザに表現されるストーリに変換することに限定されない。本発明の他の代表的な実施の形態によれば、リアルタイムのストリームは、歌、詩、楽曲、ゲーム、仮想環境、改作可能な画像、又はユーザがユーザの個人的な希望にしたがって適応させることができるいかなる他のタイプのコンテンツを伝達するために利用され得る。
【0024】
上述したように、図2は、表現オブジェクト340及び伝送オブジェクト300を含む入力デバイス30を詳細に示す。伝送オブジェクトは、表現オブジェクト340が物理的につなげられ得るためのポートをそれぞれ有する複数のオブジェクトインタフェース330を含むデバイスである。代表的な実施の形態において、図2に示すように、それぞれのオブジェクトインタフェース330は、特定の表現オブジェクト340とつなげられるように明確に構成される。すなわち、オブジェクトA342のみがオブジェクトインタフェースA332につなげられる。代表的な実施の形態において、それぞれのオブジェクトインタフェースは、表現オブジェクトのセットから何れかの表現オブジェクトを受信することができる。図2は、3つの異なる表現オブジェクトA,B及びC(それぞれ342,343,344)に対応する3つの異なるオブジェクトインタフェースA,B及びC(それぞれ332,333及び334)のみを示すが、この図は代表的なものであり、入力デバイス30が、出力プレゼンテーションの要求に合ういかなる数のオブジェクトインタフェース330及び表現オブジェクトを含み得ることは、当業者には明らかであろう。
【0025】
代表的な実施の形態において、それぞれのオブジェクトインタフェース330は、伝送オブジェクト300とつなげられた表現オブジェクト340との間のデータ通信をサポートする。この実施の形態において、表現オブジェクトは、それ自身を表現オブジェクト340として又は特定のタイプの表現オブジェクト340として識別する伝送オブジェクト300に信号を送信し得る。しかしながら、他の代表的な実施の形態において、オブジェクトインタフェース330は、センサ、例えば圧センタにより、それらにつなげられる表現オブジェクト340を検出し得る。この別の実施の形態において、オブジェクトインタフェース330は、同種の形を有する表現オブジェクト340のみが挿入され得る、特定の形を有する穴を有し得る。この実施の形態において、それぞれのオブジェクトインタフェース330は、それがつなげられる表現オブジェクト340のタイプを自動的に決定することができる。
【0026】
それぞれのオブジェクトインタフェース330は、伝送オブジェクトにおけるマイクロプロセッサ310に、表現オブジェクト340がつなげられていることを示す信号を送信する。それぞれの表現オブジェクトがコンテンツのストリームを表す代表的な実施の形態において、オブジェクトインタフェース330は、表現オブジェクト340からマイクロプロセッサ310に送られた識別データをフォーマットし送信する。
【0027】
しかしながら、他の代表的な実施の形態において、それぞれのオブジェクトインタフェースは、コンテンツのストリームを表す。この実施の形態において、それぞれのオブジェクトインタフェース330は、表現オブジェクトのタイプを識別することなしに、表現オブジェクトがつなげられていることを指示する信号をマイクロプロセッサ310に送信する。
【0028】
それぞれの表現オブジェクト340がコンテンツのストリームを表し又は対応する実施の形態において、マイクロプロセッサ310は、オブジェクトインタフェース330から送信された信号を受信し、どの表現オブジェクト340がつなげられているかを決定する。マイクロプロセッサは、エンドユーザデバイス15に送信される、オブジェクトインタフェース330につなげられている表現オブジェクト340を識別する信号を生成する。マイクロプロセッサ310は、表現オブジェクト340に対する接続を示す信号をオブジェクトインタフェース330から受信した後に、この信号を直ちに生成し送信する。あるいは、マイクロプロセッサ310は、所定のとき(物語のプレゼンテーションにおいて新しいシーンの始めのように)に信号を生成し送信しても良い。その信号は、伝送オブジェクト300に現在つなげられた表現オブジェクト340のセットを識別する。
【0029】
それぞれのオブジェクトインタフェース330が特定のコンテンツのストリームに関連する別の実施の形態において、マイクロプロセッサ310は、表現オブジェクト340につなげられたオブジェクトインタフェース330を識別する信号を生成する。前の実施の形態と同様に、マイクロプロセッサ310は、オブジェクトインタフェース330から受信した信号に対応して直ちにこの信号を生成し送信しても良い。あるいは、マイクロプロセッサ310は、現在表現オブジェクト340との接続を有するオブジェクトインタフェース330を識別する信号を所定のときに生成し送信しても良い。
【0030】
代表的な実施の形態において、オブジェクトインタフェース330はまた、表現オブジェクト340が除かれ又は切り離されたことを指示する信号をマイクロプロセッサに送信する。それに応じて、マイクロプロセッサ320は、エンドユーザデバイス10に送信される、表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330を識別する信号を生成し得る。
【0031】
マイクロプロセッサにより生成された信号は、送信用の信号にフォーマットするエンドユーザデバイスインタフェース320に送られ、その信号を有線、無線信号、又は当業者により考えられるであろういかなる他のタイプの通信リンクを介してエンドユーザデバイス10に送信する。エンドユーザデバイス10は、送信信号を受信して復号し、どのコンテンツのストリームが、識別された表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330と関連するかを決定し、並びにプレゼンテーションにおいて、決定されたストリームを起動する。
【0032】
エンドユーザデバイス10はまた、どのストリームが、伝送オブジェクト300から切り離されたとして識別された表現オブジェクト340、又は表現オブジェクト340に対するその接続を失っているとして識別されたオブジェクトインタフェース330と関連するかを決定する。エンドユーザデバイス10は、それからこれらのコンテンツのストリームを停止する。
【0033】
代表的な実施の形態において、エンドユーザデバイス10は、送信されたリアルタイムのコンテンツのストリームに含まれた、制御データを調べることにより、どのコンテンツのストリームがそれぞれの表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェースと関連するかを決定する。逆に、エンドユーザデバイス10は、メモリにこの制御データを格納しても良い。あるいは、制御データは、伝送オブジェクト300のマイクロプロセッサ320からエンドユーザデバイスに送信されても良い。
【0034】
以下に詳細に記述された図3から図6は、表現オブジェクト340がその中に栓され得る一つ又はそれ以上のオブジェクトインタフェース330を有するボールの形状を伝送オブジェクト300がとる、本発明の実施の形態を図示する。これらの形状は、代表的であり、入力デバイス30の要素の形状に関して決して限定されない。例えば、他の代表的な実施の形態において、伝送オブジェクトは、ゲームピースの形の表現オブジェクト340がその上に置かれるゲーム板のような平坦な板やマットになり得る。さらに、伝送オブジェクト300は、アクション形状や人形の形の表現オブジェクト340が挿入され得る城やビーチハウスのような設定をシミュレートしても良い。本発明の伝送オブジェクト300及び表現オブジェクト340は、当業者に明らかであろう種々の形をとり得る。
【0035】
図3は、本発明の入力デバイス30の代表的な実施の形態の例をさらに図示する。この実施の形態において、それぞれのオブジェクトインタフェース330a−dは、特定の形を持つ穴を有する。それぞれのオブジェクトインタフェースは、表現オブジェクト340a−dの一つのみ、特に同種の形を持つ表現オブジェクトにつながるように構成されている。図3の例において、表現オブジェクト340a−dは、プレゼンテーションのアウトドアの場面の空において置かれ得る要素に対応するコンテンツのストリームを表す。ユーザは、表現オブジェクト340cをオブジェクトインタフェース330cに置くことによりその場面に太陽を含むことを選択することができる。図3に示す実施の形態において、それぞれのオブジェクトインタフェース330は、それぞれの表現オブジェクト340に対するデータ通信を可能にするソケットを含む。例えば、表現オブジェクト340cがオブジェクトインタフェース330cにつなげられるとき、表現オブジェクト340cの差し込み式の部品(図示せず)がソケット331cに挿入される。それを介してデータが伝送オブジェクト300から表現オブジェクト340cに通信される。
【0036】
しかしながら、上述したように、オブジェクトインタフェース330cは、ソケット331cを含まなくても良い。代わりに、オブジェクトインタフェース330cは、穴の底に、いつオブジェクトが穴に完全に挿入されたかを検出する圧センサのようなセンサを含んでも良い。表現オブジェクト340cのみが、穴に挿入され得るであろう形を有するので、オブジェクトインタフェース330cはどのタイプの表現オブジェクト340が挿入されたかが分かるであろう。
【0037】
図4A及び4Bは、伝送オブジェクト300に対する表現オブジェクト340の接続により、どのように出力プレゼンテーションが影響され得るかをさらに図示する。図4Aは、夜の野外設定の画像に対応して出力デバイス15に表示されたプレゼンテーションを示す。伝送オブジェクト300は、星と関連するコンテンツのストリームを表す、表現オブジェクト340を受けるオブジェクトインタフェース330を含む。図4Bは、一度表現オブジェクト340が伝送オブジェクト300につなげられ、星に関連するコンテンツのストリームが起動して、星が出力デバイス15における空に現れることを示す。
【0038】
エンドユーザデバイス10により起動された後に、コンテンツのストリームが直ちに起動しないことに留意すべきである。例えば、図4Aにおける画像が、空に太陽を含む昼間の画像を示し、ユーザが星形の表現オブジェクト340をオブジェクトインタフェース330に挿入したならば、そのとき、星がアクティブになり、表示される前に、プレゼンテーションは、太陽を沈ませ、空を暗くしても良い。これの例は、表現オブジェクト340がインジケータ341を含む、代表的な実施の形態に関する図5A及び5Bに図示される。
【0039】
図2に示すように、データは、エンドユーザデバイス10から伝送オブジェクト300に送信され得る。したがって、コンテンツのストリームがプレゼンテーションにおいて直ちにストリームを出力させないとき、エンドユーザデバイス10は、コンテンツのストリームが出力されるときに、伝送オブジェクト300に知らせるように構成され得る。そのような通知は、マイクロプロセッサ310に送るように、エンドユーザデバイス10からインタフェース320に送信され得る。マイクロプロセッサ310は、通知データを復号し、現在出力するストリームに対応する特定の表示オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330に指示コマンドを送る。オブジェクトインタフェース330が起動ストリームに対応するならば、つなげられた表示オブジェクト340に対してコマンドを中継する。
【0040】
そのような指示コマンドを受信することに対応して、表示オブジェクト340は、そのインジケータ341をトリガして、ビジュアル又は音響の指示を出力する。インジケータ341は、発光ダイオード(LED)、スモールライトバルブ、ブザー、音楽演奏デバイス、トリガしたときにある方法で動く像、又は対応ストリームが起動することをユーザにシグナリングすることができるいかなる他のデバイスを含み得る。
【0041】
図5Aは、伝送オブジェクトにつなげられた表現オブジェクト340により表現され、出力デバイス15で直ちに起動しない、(星を表示する)コンテンツのストリームの状況を示す。インジケータは、いかなる指示信号をも生成しない。一度関連ストリームが起動する、すなわち星が表示される(図5Bに示すように)と、インジケータは、トリガされ、ユーザに指示信号を出力する。
【0042】
たとえ特定のコンテンツのストリームに表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330をつなぐマーキング又は明らかな類似点がなくても、ユーザは、どのインジケータ341がプレゼンテーションにおいてコンテンツのストリームの登場によりトリガされるかを決定することができる。したがって、ユーザは、表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330とコンテンツのストリームとの間の関係を論理的に推理することができるであろう。
【0043】
図6に示すように、他の代表的な実施の形態において、それぞれの表現オブジェクト340は、それを表すコンテンツのストリームの表現を含む。この表現は、コンテンツのストリームと視覚的に似ていても良く、又はコンテンツのストリームに普通に関連する音を発しても良い。図6は、その関連したコンテンツのストリームと視覚的に似ている像をそれぞれ含む、3つの表現オブジェクト340a−cを示す。表現オブジェクト340a,340b及び340cは、それぞれ魚、木及びボートに対応するストリームを表す。図6に示すように、表現オブジェクト340a及び340bは、伝送オブジェクトにつなげられ、魚及び木が出力デバイス15に表示される。表現が音響的である実施の形態において、表現オブジェクトは、それが牛に対応するストリームを表すならば、「モー」という音を発する。図6は、それぞれの表現オブジェクト340a−cがいずれかのオブジェクトインタフェース330に適合し得る実施の形態を示すことに留意すべきである。この実施の形態においては、オブジェクトインタフェース330を介して表現オブジェクト340から送信される識別データは、マイクロプロセッサ310に表現オブジェクト340を識別させる。
【0044】
他の代表的な実施の形態において、オブジェクトインタフェース330は、それが表すコンテンツのストリームのビジュアル又は音響の表現を含む。例えば、映像がオブジェクトインタフェース330のそばに出力され、音が、表されたストリームに似ている又は論理的につなげられた、オブジェクトインタフェース330から発せられても良い。
【0045】
他の代表的な実施の形態において、エンドユーザデバイス10は、どの表現オブジェクト340又はどのオブジェクトインタフェース330がそれぞれのコンテンツのストリームを表すのかを示すように、ユーザに指示を出力する。例えば、出力デバイス15は、星形オブジェクト340bを伝送オブジェクトの星形穴330bに置くこと(図3に示すように)が昼間の画像を夜の画像に変換させるであろうことをユーザに告げるビジュアル又は音響メッセージを出力し得る。
【0046】
他の代表的な実施の形態によれば、制御データは、あるコンテンツのストリームを自動的に起動又は停止させるエンドユーザデバイス10で受信したリアルタイムのコンテンツのストリームに与えられても良い。これは、リアルタイムのコンテンツのストリームの創作者に、どのコンテンツのストリームが起動し又は停止するかを幾分か制御することを可能とする。例えば、物語の著者は、送信されたリアルタイムのコンテンツのストリーム内の制御データにしたがってあるコンテンツのストリームを起動し又は停止することにより、どのように筋が展開するかについてある程度制御することができる。
【0047】
コンテンツのストリームは、映像に表示される要素に限定されない。上述したように、本発明の代表的な実施の形態は、リアルタイムのコンテンツのストリームを、出力デバイス15を介してユーザに与えられる物語に変換するエンドユーザデバイスに向けられる。これらのストリームの起動又は停止は、物語の結果に著しく影響し得る。
【0048】
この実施の形態の一つの可能な実装は、対話テレビシステムである。エンドユーザデバイス10は、セットトップボックスとして実装され得る。そして、出力デバイスは、テレビセットである。ユーザがそのようなシステムと対話する方法は、図7のフローチャート100に関連して以下に説明される。
【0049】
ステップ110において、エンドユーザデバイス10は、物語の新しい場面に対応するデータのストリームを受信し、直ちにデータのストリームを処理して場面データを抽出する。それぞれの物語プレゼンテーションは一連の場面を含む。それぞれの場面は、あるタイプの動作が行われる設定を含む。さらに、それぞれの場面は、それに関連する多数のコンテンツのストリームを有し、それぞれのコンテンツのストリームは、筋に影響する要素を導入する。
【0050】
例えば、コンテンツのストリームの起動は、キャラクタにある行動を行わせ(例えば、王子がある方向に歩く)、設定に影響を与えるイベントを起こさせ(例えば雷雨、地震)、又は物語に新たなキャラクタ(例えば、蛙)を導入し得る。逆に、コンテンツのストリームの停止は、キャラクタに特定の動作を停止させ(例えば、王子が歩くのを止める)、イベントを終了させ(例えば、雷雨又は地震が終わる)、又はキャラクタをストーリから離れさせ得る(例えば、蛙が跳び去る)。
【0051】
コンテンツのストリームの起動又は停止は、プレゼンテーションにおけるオブジェクトの内部属性又は特性を変化させても良い。例えば、特定のストリームの起動が、王子のようなキャラクタの気持ちを、楽しいから悲しいに変化させても良い。そのような変化は、プレゼンテーションにおいて直ちに明らかになっても良く、又はプレゼンテーションにおける後まで明らかにならなくても良い。そのような内部の変化は、キャラクタに限定されるものではなく、変化させられ得るいくつかの特性又はパラメータを含む、プレゼンテーションの一部であるいずれのオブジェクトに適用しても良い。
【0052】
ステップ120において、セットトップボックスは、抽出された場面データを復号する。設定は、入力デバイス30を操作することによりどのように物語が進行するかをユーザが決定しなければならないというユーザに対する指示と共に、テレビジョン画面上に表示される。このステップはまた、それぞれの表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330が関連するコンテンツのストリームをユーザに知らせる指示を与え得る。次に、ステップ130に示されるように、ユーザは、一つ又はそれ以上の表現オブジェクトを伝送オブジェクト300のオブジェクトインタフェース330につなげる。
【0053】
ステップ140において、表現オブジェクト340につなげられたそれぞれのオブジェクトインタフェース330は、それ自身又はつなげられた表現オブジェクト340を識別する信号をマイクロプロセッサ320に送る。マイクロプロセッサ320は、セットトップボックスにこの情報を送信する。ステップ150において、セットトップボックスは、識別された表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330にリンクされるコンテンツのストリームを決定し、続けて決定されたストリームを起動又は停止する。したがって、入力デバイスとのユーザの対話にしたがって、一つ又はそれ以上の異なる行動又はイベントが物語プレゼンテーションにおいて起こり得る。
【0054】
ステップ160において、起動/停止されたコンテンツのストリームにしたがって、新たな筋書きがテレビジョンに再生される。この特定の例においては、それぞれのコンテンツのストリームは、起動されている間にテレビジョンに再生されるMPEGファイルである。
【0055】
ステップ170において、セットトップボックスは、起動されたコンテンツのストリームが必ず筋書きを新たな場面へ進行させるか否かを決定する。そうであるならば、新たな場面に対応するコンテンツのストリームを受信するため、処理はステップ110に戻る。しかしながら、新たな場面が筋書きによって必要とされない場合、ステップ180において、セットトップボックスは、物語が適切な終結点に到達したか否かを決定する。そうでない場合は、ユーザは、コンテンツのストリームを起動又は停止するためにユーザインタフェース30を利用するように指示され、それによって物語を継続する。図7のフローチャート及び対応する上述の説明は、実施の形態を説明することを意図しており、決して限定することを意味するものではない。
【0056】
本発明は、子供の発育教育において多くの用途を持つシステムを提供する。本発明は、プレゼンテーション又は物語と対話し適応することによって子供が自己を表現することを可能にすることにより、創造性及びコミュニケーション能力の発達を促進させる。子供は、本発明の入力デバイス30がコンテンツのストリームと対話するためにとても直感的であることを分かるであろう。なぜなら、入力デバイス30の各操作、すなわち要素の付加及び除去が、プレゼンテーションと類似の効果、すなわち要素(ストリーム)の付加(起動)及び削除(停止)を有するからである。
【0057】
さらに、本発明の入力デバイス30は、異なる概念間の関連及び関係を子供が学ぶことを援助し得る。例えば、表現オブジェクト340の登場は、ユーザに直ちに明らかでないコンテンツのストリームとの論理的関係を有し得る。しかしながら、ユーザは、いつストリームがプレゼンテーションにおいて起動され、表現オブジェクト340のインジケータ341がトリガされるかの関係が存在することを発見する。例えば、プレゼンテーションにおいて暴風雨を表すために雲形のオブジェクトを用いることにより、本発明が、雲と雨との間の原因−結果関係を子供に教えるために使用され得る。
【0058】
しかしながら、本発明の入力装置30は、決して子供への利用に限定されるものではなく、教育的な応用に限定されるものでもないことは留意すべきである。本発明は、すべての年齢のユーザに適合された多くの異なる種類のプレゼンテーションと対話するための直感的で刺激的なインタフェースを提供する。
【0059】
ユーザは、本発明の入力デバイス30を使用するプレゼンテーションと種々の異なるタイプの対話をすることができる。上述したように、ユーザは、キャラクタにあるタイプの行動を行わせることにより、又は設定及びそこに居るすべてのキャラクタに影響を与える自然災害や嵐のような特定のイベントを開始することによって、物語プレゼンテーションの結果に影響を与え得る。入力デバイス30は、ビルディングの色又は森の中の木の数を変更するような、設定内の詳細を単に変更するために利用されることもできる。しかしながら、ユーザは、本来物語であるプレゼンテーションとの対話に限定されるものではない。入力デバイス30は、画面に表示されるべき要素を選択するために、歌もしくは詩において使用されるべき歌詞を決定するために、ゲームにおいて順番に行うために、コンピュータ・シミュレーションと対話するために、又はプレゼンテーション内で自己表現を許容するいずれのタイプの対話を実行するために利用され得る。
【0060】
さらに、本発明は、一つのコンテンツのストリームに対して一つの表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330のみが関連することに限定されない。代表的な実施の形態において、多数の表現オブジェクト340は、それぞれの表現オブジェクト340が伝送オブジェクト330に加えられたときに起動する、一つのコンテンツのストリームにリンクされ得る。同様に、多数のオブジェクトインタフェース330は、一つのコンテンツのストリームにリンクされ得る。例えば、伝送オブジェクト300に家オブジェクトのみを加えることで、家を表示するストリームを起動することができ、雪片オブジェクトを加えることで、雪を表示するストリームを起動することができる。しかしながら、この実施の形態において、家オブジェクト及び雪片オブジェクトの両方が伝送オブジェクトに加えられたならば、ドーム型の建物(igloo)を表示するストリームが起動されても良い。
【0061】
他の実施の形態において、一つの表現オブジェクト340又はオブジェクトインタフェース330は、多数のコンテンツのストリームにリンクされ得る。例えば、月オブジェクトは、夜に関する多数のコンテンツのストリームを起動し、プレゼンテーションに月及び星の画像、コウロギの鳴き声に似た音などを出力させ得る。
【0062】
本発明は、代表的な実施の形態を参照して説明された。当業者には明らかなように、請求項の範囲から逸脱することなく、本発明の種々の変形が上述の開示内容に照らしてなされる又は模倣され得る。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】図1は、リアルタイムのコンテンツのストリームをプレゼンテーションに変換するシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、代表的な実施の形態に係る入力デバイスの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、それぞれの表現オブジェクトが伝送オブジェクトの特定のオブジェクトインタフェースに対応する実施の形態を示す。
【図4A】図4Aは、伝送オブジェクトにおける表現オブジェクトの配置に対応したコンテンツのストリームの起動を示す。
【図4B】図4Bは、伝送オブジェクトにおける表現オブジェクトの配置に対応したコンテンツのストリームの起動を示す。
【図5A】図5Aは、対応するコンテンツのストリームがプレゼンテーションにおいて起動するときにトリガされる表現オブジェクトのインジケータを示す。
【図5B】図5Bは、対応するコンテンツのストリームがプレゼンテーションにおいて起動するときにトリガされる表現オブジェクトのインジケータを示す。
【図6】図6は、表現オブジェクトが何れかのオブジェクトインタフェースに配置され得る実施の形態を示す。
【図7】図7は、リアルタイムのコンテンツのストリームが物語に変換されることができるようにする方法を示すフローチャートである。
Claims (10)
- 入力デバイスの操作にしたがって、コンテンツのストリームを受信し、出力されるべきプレゼンテーションに変換する対話システム用の入力デバイスであって、
伝送オブジェクトにつなぐことができる少なくとも一つの表現オブジェクトを含み、
前記伝送オブジェクトは、前記伝送オブジェクトに対する前記少なくとも一つの表現オブジェクトのつながりを検出し、前記検出された少なくとも一つの表現オブジェクトに基づいて前記対話システムに信号を送信する、対話システム用の入力デバイス。 - 請求項1記載の入力デバイスであって、それぞれの表現オブジェクトは、コンテンツのストリームを表す、入力デバイス。
- 請求項2記載の入力デバイスであって、表現オブジェクトにより表されたコンテンツのストリームは、対応する表現オブジェクトが前記伝送オブジェクトにつなげられたときに、前記プレゼンテーションにおいて起動される、入力デバイス。
- 請求項3記載の入力デバイスであって、それぞれの表現オブジェクトは、前記表現オブジェクトが前記伝送オブジェクトにつなげられ、前記表現オブジェクトにより表されたコンテンツのストリームが前記プレゼンテーションにおいて起動されたときに指示信号を出力するインジケータを含む、入力デバイス。
- 請求項2記載の入力デバイスであって、表現オブジェクトにより表されたコンテンツのストリームは、対応する表現オブジェクトが前記伝送オブジェクトから切り離されたときに、前記プレゼンテーションにおいて停止される、入力デバイス。
- 請求項1記載の入力デバイスであって、前記伝送オブジェクトは、前記信号を生成するマイクロプロセッサを含み、前記信号は、前記伝送オブジェクトにつなげられたそれぞれの表現オブジェクトを識別する、入力デバイス。
- 請求項1記載の入力デバイスであって、前記信号は、無線信号を介して前記対話システムに送信される、入力デバイス。
- 請求項1記載の入力デバイスであって、前記プレゼンテーションは物語を含む、入力デバイス。
- コンテンツのストリームを出力されるべきプレゼンテーションに変換するシステムにおける方法であって、
伝送オブジェクトでの一つ又はそれ以上の表現オブジェクトのつながりを検出し、
前記伝送オブジェクトにつなげられた前記一つ又はそれ以上の表現オブジェクトを識別し、
前記識別された一つ又はそれ以上の表現オブジェクトを一つ又はそれ以上のコンテンツのストリームに関連付け、
前記プレゼンテーションにおいて、前記一つ又はそれ以上の関連付けられたコンテンツのストリームを起動又は停止する、方法。 - コンテンツのストリームを受信し、プレゼンテーションに変換するエンドユーザデバイスと、
一つ又はそれ以上の表現オブジェクトと、伝送オブジェクトに対する一つ又はそれ以上の表現オブジェクトのつながりを検出する伝送オブジェクトとを含む入力デバイスと、
前記プレゼンテーションを出力する出力デバイスと、
を有し、
前記エンドユーザデバイスは、前記伝送オブジェクトに対する表現オブジェクトの検出されたつながりに基づいて前記プレゼンテーションにおいてコンテンツのストリームを起動又は停止する、システム。
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