JP2004532287A - 液相豊富化およびベッド注入を伴う流動床において凝縮モードを用いるプロセス - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、粒子状の生成物を流動床反応器にて製造する気相発熱性反応に関する。本発明は、オレフィン重合に関し記載されるが、ポリマー性生成物の製造に限定されるものではなく、むしろそれは、外部冷却を伴う気相流動床において行われる発熱性反応のいずれかに関連して実施される。特に、流動している気体または液体が反応器から抜取られ、反応熱を除去するために冷却され、一部凝縮され、そして流動床反応器に再循環される、凝縮モード操作の改良に関する。本発明で再循環は、再循環ストリームを、反応器の異なる領域に導かれる少なくとも2本のストリームに分けることによってもたらされる。
【0002】
重合のための気相流動床プロセスは、従来のプロセスと比較し、エネルギーに対する要求と設備投資の縮小を可能にする。しかし、制限要素は流動床の中で起こる放熱反応から除去可能な熱の比率である。反応熱は一般的に、反応容器外部における再循環ストリームの圧縮と冷却により、流動床から除去される。循環された再循環ストリームは、反応器内でベッドの流動化を促進する。反応器から再循環のために排出される、流動する気体ストリーム中における固体の過度のエントレインメント(entrainment)を防止する必要があるため、反応器内の液体速度は制限される。それゆえに、重合の発熱を除去可能な単位時間あたりの循環および冷却する液体の量は限定される。ポリマー生成物が生産され、および、流動床から除去されて、反応物と触媒材料は再循環ストリームへ、または、直接に流動床の反応区域へのいずれかに連続的に供給される。
【0003】
所定の体積の流動床において発熱を伴い生産されるポリマーの量は、反応区域から熱を除去する能力に関連がある。十分な熱移動は、流動床内の温度を均一に維持し、また触媒劣化とポリマー凝集を避けるために重要である。反応区域の温度は、ポリマー粒子の溶融温度より低く制御される。再循環ストリームの露点は、再循環ストリーム内に液体凝縮物が生じ始める温度である。再循環ストリームを露点温度より低く冷却して、続いてそれにより生ずる2相の混合物を反応区域に注入することによって、液体の蒸発熱を重合の発熱の一部を消費するために利用できる。このプロセスは気相重合プロセスの「凝縮モード」操作として知られている。J.M.Jenkinsらによる米国特許第4,543,399号および第4,588,790号、ならびに、M.L.DeChellisらによる米国特許第5,352,749号に開示されているように、「凝縮モード」の操作は、反応システムの空時収量を増加させ、すなわち、所定の流動床反応器容量において製造される単位時間あたりのポリマー量を増加させる。
【0004】
気体分配格子板(gas distributor grid plate)は、流動床の反応区域の下にある。その機能は、ベッドの底にむけて再循環ストリームを均一に分配することである。気体分配格子板の下にはボトムヘッド混合チャンバーが配置され、圧縮および冷却後の再循環ストリームが戻される。 S.J.Rheeらが米国特許第4,933,149号で検討したように、再循環ストリームを部分的な凝縮無しで稼働する場合に、ボトムヘッド混合チャンバー内に同伴(entrain)する固体の過度の集積を避けるために、流動偏向装置をボトムヘッド混合チャンバー内に設計および配置することが可能である。「凝縮モード」で稼働中は、特許`149号で開示された偏向板の形状を用い、ボトムヘッド混合チャンバーにおける過度の液体の溢水または泡立ちを避けることができる。 しかし、さらに熱除去と空時収量を増強するために凝縮レベルが増大されて、過度の量の液体がボトムヘッド混合チャンバー内に存在するおそれがある。これは、液体がたまり、不安定になる問題を引き起こす。
【0005】
米国特許第4,621,952号でAronsonらにより記載された流動床排出プロセスは、複数の容器を通して固体と気体を圧力差によって移送することを含む、断続的セミバッチプロセスである。セミバッチにおいては本質的に、所定の設備の生成物除去能力は、プロセスを完了する為に必要な工程の時間に拘束される。Aronsonの排出プロセスは、反応容器間をバルブを有する導管で相互接続し、気体の排気および圧力均等化を可能にすることを含む。気体は、流動床反応システムの有価原料を含む。気体は未反応モノマーおよびコモノマーを含み、および、不活性物質もまた一般的である。Aronsonは、気体損失を最小にする上に、望ましい固体材料の移送を得る排出プロセスを開示する。しかしAronsonは、生成物排出タンク内の液体を監視せず、または、生成物抜取より高い点まで液体を注入しない。
【0006】
Jenkinsらが米国特許第4,543,399号において、および、Aronsonらが米国特許第4,621,952号において開示するように、ポリマー生成物は気体分配格子板より上の高さで、間欠的に流動床から抜取られる。再循環ストリームの部分的凝縮のレベルが高くなると、流動床の低い部分に高レベルの望ましくない液体層が存在する可能性が増加する。あいにく、生成物排出の間に、粒子状ポリマーおよび気体と共に液体が反応器から排出される可能性がある。生成物排出の間に起こる減圧のため、液体は膨張および気化し、排出装置内の温度低下と圧力上昇が生じる恐れがある。これは排出システムの充填効率を低下させる恐れがあり、充填効率の減少はさらに、減圧に要する時間が長くなるため生産能力を低下させ、プロセスの使用原料を増加させる。このように、再循環ストリームの液体含有量を増し、反応熱の除去効率を改良することは困難であった。
【0007】
Chinhらの米国特許第5,804,677号において、特許権者は、再循環ストリームからの液体の分離の記載を主張する。分離され回収された液体は、気体分配板上から流動床に注入される。本発明においても、分配板より上から液体を注入するが、しかし出願人の液体は、液体/気体混合物として、および、程度の差はあっても所定の再循環ストリームの一部として、簡単および直接に再循環導管に分配されるスリップストリーム(slip stream)として取り扱われる。出願人の分離方法においては、抜取られた再循環ストリームと比較したスリップストリーム中の液体対気体の比率を改良することが可能であり、よって追加のまたは特別の装置無しに、簡単および直接に熱交換効率を改良し、プロセスの空時収率を向上することが可能である。さらに出願人は、分配板より上から液体を注入する割合および排出タンク内の液体の体積を調整し、生成物排出サイクルの最適化を可能にした。
【0008】
本発明は、圧縮および冷却後に、少なくとも2つのストリームに再循環ストリームを分割することを含む。ストリームのうちの1つは、分配格子板もしくは類似の装置の下またはベッドの底部の近傍に戻され、そして、他のストリームは分配格子板より上の1つ以上の場所で流動床に戻される。ストリームは、本明細書中では場合によりスプリッターと呼ばれる本目的のために設計された導管部分によって分割される。
【0009】
好適には、再循環ストリームは2つのストリームに分割され、そのうち小さい方は再循環ストリーム全体の5から30パーセントであり、再循環ストリームの液体および気体成分の相対的運動量、スプリッターへの衝突、液滴サイズ、および、スプリッターの特定の構造の関数として、液体分が豊富化される。小さなストリームの液体含有量(重量パーセント)は、分離前のストリームの1.01から3.0倍、さらに好適には1.1から2.5倍に高められる。液体濃度が低く、しかしより体積が大きい、より大きな分離ストリームは、反応容器のボトムヘッド混合チャンバーに再循環され、ある程度は従来方法で気体分配格子板を通して、均一状に反応区域に導入される。小さいストリームまたは液相が豊富なストリームは、分配板より高い位置で反応域に再循環される。大きいストリームは、元の冷却/凝縮ストリームと比較して液体対気体の比率が低いため、それによって引き起こされる流動床の乱れは最小限にとどまる。出願人は、生成物抜取系を妨害することなく、より大量の再循環液体をベッドに注入することが可能である。
【0010】
出願人の改良された再循環技術の好ましい新規な特徴は、分離器、液体サイクロン、デミスタ、ガス洗浄器、エントレインメント収集装置、ポンプ、圧縮機、または噴霧器のような機械的装置を要さず、再循環ストリームを分離できることである。むしろ、L字継手、ベンド、T字継手または他の配管構造の使用によって、再循環配管系統から小さな2相ストリームまたはストリームを抜取ることによって、小さなストリームにおける液体含有物の豊富化が生ずる。これは、可動部品またはエネルギーのいずれをも適用すること無しに行われる。この豊富化は、低密度蒸気相と高密度液体相の間の運動量の違いによる。慣性のため液滴の軌道は、バルク蒸気流のストリームラインからそれる。液相は、サイズが50から2000ミクロンの範囲にある液滴の形で存在してもよい。適当な配管システムを選択することにより、液体含有物が豊富化された小さなストリームまたは複数のストリームを、流動床の反応区域の気体分配格子プレートより上の場所、好適には生成物抜取レベルより上に、再注入できる。このように、冷却器から排出される大量の凝縮された液体は、機械的装置を用い気体と液体相とを分離することなく、流動床の上部に注入可能である。これは、Chinhらにより米国特許第5,541,270号、第5,668,228号、第5,733,510号及び第5,804,677号(上述の概要を参照)に開示された方法より、分離器、液体サイクロン、ガス洗浄器、エントレインメント収集装置、ポンプ、圧縮機、または噴霧器のような機械的装置の経費がかからない点で有利である。これらの一部は可動部品を有し、そして、すべて本質的に保守上の問題を伴う。ユニオンカーバイド社によって具体化され、および、Jenkinsらにより米国特許第4,543,399号、および米国特許第4,588,790号に開示された従来技術に比較した利点は、気体分配格子板より上の1つ以上の点から、実質的な流動床の乱れ無しで、流動床の反応区域へ液体の再注入が可能なことである。
【0011】
出願人は「スプリッター」の語を、L字継手、ベンド、T字継手、または吸入(上流)部と2つ以上の排出(下流)部を有する他の導管部分を示すために用いる。排出部は、全体的な内径を小さくするか、または、障害物もしくは分岐を設け液体の流れに抵抗を与えるかのどちらかで、液体の流れに対する抵抗を与えるよう設計されていてもよく、そしてある程度は、少なくとも1つの排出部で液体が合流または貯留を生ずるであろう。好適には、流入する液体は、第2のストリームに比較し液体対気体の比率が高い第1のストリーム、および、スプリッターに流入する液体と比較し、気体対液体の比率が比較的高い、少なくとも1つの、第2の、または、スリップストリームに分割される。第2のストリームはより大きくてもよく、すなわち、第2のストリームのパイプ直径が第1のストリームのものより大きいか、および/または、第2のストリームの流体全体の流れがより大きくてもよく、しかし、第2のストリーム、すなわち液体の気体に対する比率がより高いストリームの直径が、第1のストリームより小さいことが好ましい。出願人は「第2のストリーム」「バイパス」「スリップストリーム」の語を同義に用いる。
【0012】
1つ以上の第2のまたはスリップストリームがあってもよい。さらに、第1のストリームは、他のスプリッターに導かれ、好適には生成物抜取レベルより上方の、反応器の上部領域に追加注入される追加のストリームにさらに分割されてもよく、その少なくとも1つは流入してくる流体よりも液体対気体の比率が高い。しかし、ベッド2(図1)の流動化は全体的に維持される必要があり、流動化には、ライン3から分配板7を通じた十分な量および速度の流体を要する。
【0013】
出願人は「直接流路を通じて」の語を、スリップストリームが直接、L字継手、ベンド、T字継手、または他の導管部分(スプリッター)から、反応器の反応区域または他のスプリッターの上流端部へ、分離器、液体サイクロン、ガス洗浄器、エントレインメント収集装置、ポンプ、圧縮機、または噴霧器のような、機械的装置を通さず直接送られることを示すため用いる。
【0014】
スリップストリームを直接流路を通じて流動床の反応区域に送る能力は、流動床の圧力をその下部領域から上部領域にかけて通常わずかに低下させることにより向上する。一般的に、上部領域の圧力はベッド下部領域の圧力より0.04から0.15psi/高さ(フィート)低い。よって、ベッドの注入点が高くなればなるほど、スリップストリームと反応ベッドの圧力の差は大きくなり、それは当然に第2のストリームを流動床に流れやすくするであろう。一般的に、第2のストリームは、図1に示すように、商業用ポリオレフィン反応器においては、分配板の6インチから10フィート上部の1つ以上の点に注入されるであろうが、しかし、第2のストリームは分配板から18インチから96インチ上の高さに注入することが好適である。再循環注入は、生成物抜取点より上であることが望ましい。
【0015】
本発明は、沈降チャンバーおよびL字継手端部に配置されたスリップストリームの排出管路を規定した、好適なL字継手構造からの直接流路を通じたスリップストリームを提供するであろう導管部分を含む。さらに詳細には、本発明は、流動床ポリオレフィン反応器中の再循環ストリームからの、部分的に濃縮された再循環ストリームを分割するスプリッターを含み、前記スプリッターは、吸入部分、屈曲部と連絡する第1の排出部、第2の排出部を含み、前記第2の排出部は、好適には前記屈曲部の下流側に隣接し、および、外周部上に配置された沈降チャンバーを含み、前記スリップストリーム導管は、好適には有効径が第1の排出部および沈降チャンバーより小さい。
【0016】
本発明は、「凝縮モード」の操作の改良である。J.M.Jenkinsらによる米国特許第4,543,399号および4,588,790号、ならびに、M.L.DeChellisらによる米国特許第5,352,749号に開示されているように、「凝縮モード」の操作は、反応システムの空時収量、すなわち、所定の流動床反応器容量において製造される単位時間あたりのポリマー量を増加させる。DeChellisの前述の米国特許にも、過剰に高いレベルの液体が流動床に導入されると、望ましくないポリマーの凝集物を生じるおそれがあり、それが存在することで流動床が崩れて反応器の運転停止につながる可能性があることが開示されている。過剰な液体はまた、ベッド温度に局所的に影響し、ポリマー生成物の特性に望ましくないばらつきを生ずる恐れがある。
【0017】
本発明は、他の凝縮モード技術と比較して、所定の容量の反応システムの空時収量(単位時間あたりのポリマー製造)を増加させる。特に、本発明の部分的に凝縮した再循環ストリームは、分離器、液体サイクロン、デミスタ、ガス洗浄器、エントレインメント収集装置、ポンプ、圧縮機、または噴霧器のような、費用のかかる機械的分離装置を使用すること無しに達成される。
【0018】
本発明の重要な態様は、生成物抜取点より上部に液体を注入し、排出プロセスの間、固体および気体を伴う流動床から除去される液体の量を減少させることである。これは、セミバッチ回収プロセスにおける生成物除去能力および原料効率を向上させる。
【0019】
排出タンク中の監視またはモデル化された液体の作用として、液体の分割を制御することは、システムの効率を向上させる。
【0020】
図1の図面を参照し、本発明のプロセスを実行するシステムの好適な実施態様を示す。反応容器1は、底部吸入ライン3より入り、拡張区域28から排出ライン4を通じて排出される流体再循環ストリームを伴う、粒子状の生成物の流動床2を含む。反応触媒は、断続的または連続的にリザーバ5から気体分配格子板7より上で流動床2の直下である場所6に供給される。
【0021】
ポリマー生成物は、断続的または連続的に、バルブ9を通る排出ライン8を通じて、タンク10に抜取られる。排出タンク10は、バルブ11によって、他のタンク12と直列に接続される。ポリマー生成物はその後、場合によってライン15を通じ移動補助ガスを加え、バルブ13およびライン14を通じて、下流の加工装置に移送される。この生成物除去プロセスを達成する別の方法が公知であり、Aronsonの米国特許第4,621,952号に一部が開示されている。本発明はポリマー生成物の製造に限定されず、むしろ、気相流動床において行われる外部冷却を伴う発熱性反応のいずれかに関連して実施可能である。変更は、流動状態にベッドを維持し、触媒を供給し、モノマー(類)を供給し、生成物ストリームから未反応モノマーを回収する技術において、公知である。本発明は、当業者により、容易にそのような変更を取り入れ適用することが可能である。
【0022】
本発明の好適なシステムのライン4から排出された再循環ストリームは、圧縮機16および冷却器17を通る。反応が進行すると、モノマーのような原料はライン18を通じて再循環ストリーム3に、または、プロセスの他の場所、例えば直接に流動床2もしくは再循環ライン4に導入される。ライン4から排出される再循環ストリームの最大速度は、過剰なポリマー粒子のリサイクラインへのエントレインメントを回避するために制限される。これは、粒子が圧縮機16、冷却器17、および気体分配格子板7に、詰まりや汚れを生じやすい恐れがあるためである。気体分配格子板の機能は、ベッドの底部にむけて再循環流を均一に分配することである。反応容器1は通常、局所的に気体速度を低下させ、頂部ライン4を通じて反応器からポリマー粒子が除去される傾向を減少させるため、拡張された上部区域28を有する。ライン4中の再循環ストリームの最小速度は、通常は、流動状態にあるベッド2内の粒子を浮遊させるのに最低限必要な速度の数倍である。
【0023】
冷却器17は、重合の発熱と圧縮熱を除去する。十分な熱移動は、流動床内の温度を均一に維持し、また触媒劣化とポリマー凝集を避けるために重要である。反応区域の温度は、ポリマー粒子の溶融温度より低く制御される。定常状態下では、ベッドの温度はほぼ均一である。温度勾配は、ベッドの底層の小区域内に存在する。一般的に(そして、本発明のように、特にベッドの上部領域への液体の導入が無い場合)温度勾配はベッド2の底部から12インチより上には広がらない。温度勾配は、流動床2の底部に戻される低温度の再循環ストリームにより生ずる。Jenkinsらが米国特許第4,543,399号および第4,588,790号に開示しているように、冷却器17から排出される再循環ストリームの排出温度は、混合物の露点温度より低くてもよい。露点は混合物が凝縮し始める温度である。再循環ストリームは、ゆえに、冷却器17から排出されるため一部が凝縮される。これは「凝縮モード」操作として知られる。再循環ストリーム中の気体および凝縮されていない蒸気の量およびその非−液体相の速度は、再循環ライン4中の液体の沈降および蓄積を避けるため、再循環ストリームの液体部を浮遊させ続けるのに十分であるべきである。Rheeらが米国特許第4,933,149号で開示したように、ライン4中の再循環ストリームの一部凝縮を伴う、または、伴わない定常操作を可能にするために、デフレクター機器23を反応器1の底部に設計および配置してもよい。
【0024】
本発明によれば、冷却器17中から排出される一部凝縮された再循環ストリームは、2つ以上のストリームに分離される。 分離は、L字継手、ベンド、T字継手、または、少なくとも1つのスリップストリームを分割するであろう他のスプリッターのいずれかを含む再循環導管部分22内で、スリップストリームライン19内の液体豊富化を伴い、または伴わずに行われる。導管部分22の設計および配置を変更することにより、「スリップストリーム」ライン19(場合により、本明細書ではバイパスまたはバイパスラインと呼ばれる)は、液体含有物を、第1の排出ストリームに比べて豊富化可能である。詳細には、ライン19は、好適には再循環ストリーム全体の5から30パーセントの物質を含有する。L字継手、ベンド、T字継手、または他のスプリッターにて分離を生じさせることによって、ライン19内の小さいまたはスリップストリーム(バイパス)中の液体内容物の豊富化が生じる。これは、低密度の蒸気相と高密度の液相との間の運動量の違いにより、これらがスプリッター(導管部位22)の外周にぶつかることにより生じ、図2に関してさらに説明される。ライン19中のストリームは、好適には液体含有物で豊富化されており、気体分配格子板7より上の1つ以上の場所20で、流動床の反応区域中に注入されてもよい。このように、冷却器から排出される大量の凝縮された液体は、機械的装置を用い気体と液体相とを分離することなく、流動床の分配板より上部に直接注入可能である。ライン19内のストリームを再注入する場所は、流動床の円周に沿った複数の場所、および、流動床の軸に沿った複数の場所でよい。場所は、ライン19内の2相ストリームに含まれる比較的冷たい液体に、迅速な分散および蒸気化が確保されるよう選ばれる。ライン10内の流れは、バルブ21によってさらに調製可能である。特に、好適な実施態様は、バルブ21を操作し、ベッド中のより低い場所がより高い圧力を有するように、吸入口の場所20とライン3が反応器に入る場所の間の差圧を10psiまで、好適には0.01から3psiに、維持することである。ライン3を反応器内に延長してもよい。直線部でおよそ50フィートの高さを有する一般的な大型実用流動床ポリオレフィン反応器においては、最低部の再注入点は、気体分配板7の少なくとも12インチ上方になるだろう。再注入は、それが迅速に気化するであろう流動床の区域に行われるべきであり、通常はベッドの下半分、好適には下3分の1で行う。さらに、生成物取出ライン8で図示される、生成物取出レベルより上に注入されるのが好ましい。しかし、基本的に、再循環流体は流動床のどこにでも再注入可能である。ベッドの下3分の1内の1つ以上の場所が望ましく、例えば、気体分配板の8〜10フィート上方である。
【0025】
ライン19内の通常は小さい2相ストリームの相対的な液体豊富化は、冷却器17から排出されるバルクストリームの速度により影響され、また、蒸気および液体相の密度の差にも影響される。前記速度は、再循環ラインの物理的サイズ、および、圧縮機16の設計および操作特性よりある程度求められる。Jenkinsら(請求項21および22を参照)の米国特許第4,588,790号に開示されているように、不活性成分の追加は、再循環ストリーム混合物の露点を調製するために用いられる。本発明に関しては、凝縮液体相の密度と蒸気相の密度の差が増加すると、ライン19内の好適には小さい第2の再循環ストリーム内の液体豊富化が増加する。再循環ストリームの組成が変わると、液体および蒸気相の密度が変化する。密度は、より揮発性の高い、または、より揮発性の低い(すなわち濃密さがより高いか、および/または、濃密さがより低いか)化学組成物が、再循環ストリームまたは反応器に添加、または、除去されることにより操作可能である。よって、凝縮促進のため添加される不活性成分を顕著に異なる密度にすることにより、ライン19内の第2の再循環ストリームへの液体の豊富化を促進する為にもまた選択可能である。また、反応器1の操作条件の変更により、ライン6を通じて供給される触媒の種類、および、ライン18を通じて供給される原料に応じて、冷却器17から排出される蒸気および液体相の密度の差が変化するであろう。
【0026】
特定の操作条件は、ライン14から排出される、むらのない所望の生成物が製造されるように、およそ一定で均一な値になるよう一般的に選択および調節される。
【0027】
好適なL字継手型のスプリッター(導管部分22)は、さらに図2に図示される。図2は、図1の導管部分22の拡大図であり、部分的に凝縮された再循環流体が冷却器17から入り、ライン3に入る第1のストリーム、および、ライン19を通じて進行する第2のストリームの、2つのストリームに分割される、好適な構造を示す。ライン19は、導管部分22の屈曲部24の外側、沈降チャンバー25の下流に接続する。流体のスプリッターとしての効率に影響する導管部分22の詳細な寸法および曲率は、生成物の特性およびプロセスパラメータ、そして所望の再循環率によって変更してもよい。一般的に、第2の排出ライン19の直径は、好適には第1の排出ライン3の直径の5パーセントから20パーセントであり、沈降チャンバー25の直径は、ライン19のそれよりも大きく、第1の排出ライン3の直径の10パーセントから30パーセントであろう。図示された沈降チャンバー25は、下流側の壁29を有し、ライン19に入る液体の自由な流路に妨害を与える。
【0028】
さらに拡大され、コンピュータで作成した沈降チャンバー26の停滞領域27中への液体の集積の図解を含む、沈降チャンバー25の変形を図3に示す。このバージョンでは、下流側壁29は、図2に示すバージョンとは対照的に、図示のように本質的に垂直であり、それは冷却器17からのライン4(図1)中の流れを横切る面にある。
【0029】
停留領域27は破線で示され、液体がライン19への移動のために集積する領域を表し、図1に関して記載されるように流動床の下にある。
【0030】
図3および4に図解されたコンピュータ分析は、回収ストリームの液体含有量が高められていることを明らかにする。結果を下記の表4に示す。7.65重量パーセントの液体を含む原料供給を用いたPE(ポリエチレン)操作について、24.00から28.82パーセントの液体回収効率が得られた。同様の分析を、15.6および24.9重量パーセントの凝集液体を用いたPP(ポリプロピレン)操作について行った。バイパスストリームへの液滴の回収効率は、冷却器17から排出される液体の全量に比例する。バイパスストリームを通る蒸気速度もまた計算された。バイパスストリームへの液体の豊富化は、バイパスストリーム中の液体の重量パーセントが、冷却器17から排出された混合物のそれを超えるときに発生する。下記の表中では、「バイパスストリーム豊富化比率」は、ゆえに、スリップストリーム(バイパスストリーム)中の液体の量を冷却器17から脱離した量と比較して表わす。20.30から24.30パーセントのPP液体回収効率が得られた。結果を表5に示す。回収効率は、液滴サイズと強い相関を有する。表4および5に示すように、バイパスストリームにおいて、スプリッターに入るストリームの液体含有量の1.1倍を超える、液体豊富化を達成するように、スプリッターを設計することが可能である。
【0031】
モデルと形状の仮定
FLUENTソフトウェアプログラム(Fluent社、レバノン、NH)は、導管およびL字継手領域内の、蒸気と気体の流れ分配を計算した。
【0032】
SIMPLE(semi−implicit method for pressure−linked equations)アルゴリズムを、Unstructured Mesh VersionのFLUENTの自動格子生成機能(automatic grid generation feature)と共に用いた。
【0033】
定常状態モデルは、質量および運動量の保存から考察した。
【0034】
標準k−e乱流モデル(standard k−e turbulence model)を5パーセントの吸入強度で用いた。L字継手上流のサイクルガス(Cycle Gas)導管の流れプロファイルがよく定義され相対的に均一であると推測されるため、この低レベルの乱流を用いた。表1は3次元形状の結果を含む。急な90°L字継手を図9および10に図示する。長方形バイパス管路を備えるASMEクラスB16.9の90°L字継手を、図11および11aに示す。図9、10および11では、吸入口直径が40.25であり、排出ライン3の直径もまた40.25である。
【0035】
なお、図11においては、長方形バイパスライン53の中心は、吸入口4の中心と同じレベルにある。
【0036】
【表1】
【0037】
離散的液体相液滴モデル
液滴粒子追跡を、ラグランジュ離散相近似(Lagrangian discrete phase approach)を用いて行った。ラグランジュ粒子追跡機能は、グループの個別の液滴の軌道を計算可能にする。この機能は、液滴の慣性、抵抗、浮力および重力を考慮する。液滴は、吸入口の境界を越え、等間隔の注入点から注入される。
【0038】
図4に示すように、壁面に沿った領域および排出口境界の区域を定義づけ、液滴を捕捉した位置を監視することを可能にした。壁面区域A、B、C、D、E、F、GおよびHのすべてに、軌道をそこで停止された液滴をすべて捕捉する性質を割り当てた。区域C、D、E、F、GおよびL内の液滴は回収されるであろう。液体回収効率は、これらの区域で捕捉した液滴の量を全体の注入量で除して求めた。区域B、すなわちサイクルガス導管の底面に接触する液滴は、混合物中に再浮遊したかもしれない。
【0039】
液体回収効率を定性的に評価するために、図解式液相プロファイルを用いた・最低平均液滴サイズは104ミクロン(0.0041インチ)、最大液滴サイズは312ミクロン(0.0123インチ)が用いられた。豊富化結果は2つの液滴サイズの平均値の計算に基づく。FLUENTによる粒子追跡を用いる後処理を、両方の液滴サイズを用いて行った。
【0040】
蒸気速度、連続相の圧力および乱流プロファイルを求めた後に、不活性液体の液滴を、吸入口の境界に注入した。図5は、サイズが0.0041インチ(104ミクロン)であり、速度が35フィート/秒である、3滴の一般的なポリエチレン滴の軌跡を図解する。
液滴のサイズおよび慣性は、L字継手機器の捕捉効率と強い相関を有することが明らかになった。図4および6は、それぞれ0.0041インチおよび0.0123インチL字継手吸入口の、異なる速度におけるポリエチレンプロセス再循環速度プロファイルを説明する。図7および8は、ポリプロピレンプロセスにおける、同様の滴軌道結果である。 図9は、吸入ライン4のレベルより若干低いバイパスライン50を有する直角L字継手を図示し、図10は、吸入ライン4のレベルより若干高いバイパスライン52を図示し、図11は、ASMEモデル16.9のような、吸入口4の中心と同じレベルの中心を有する長方形バイパス管路53を示す。図11aは、バイパス管路53の断面であり、寸法は9×18インチである。好適には、本発明の形状のいずれかのバイパス管路は、水力直径が、第1の排出口の直径の5から30パーセント、さらに好適には5から20パーセントであろう。これらの形状は、本発明において好ましいものである。
【0041】
モデル液体特性の仮定
分析のために、エチレンおよびプロピレンの一般的な商業的ホモポリマーと同様の反応器液体特性を仮定した。
【0042】
これらを以下の表2に示す。FLUENT連続相は、サイクル気体蒸気特性で表される。
【表2】
【0043】
モデル境界条件および計算モデル結果
図4を参照すると、定常状態では、左側の計算ドメインに均一な速度の等温蒸気が流入する。いくらかの液体は、チャンバーおよび回収ノズル(区域Eおよび排出口L)を通じ排出される。ほとんどの液体は、L字継手で方向変換し、垂直に移動する。それは、頂部の境界(排出口区域K)から排出される。速度の仕様および対照圧力を、吸入境界(区域J)にて用いた。圧力および/または速度の仕様は、両方の排出口境界(区域KおよびL)で用いた。
【0044】
回収ノズル(区域Eおよび排出口L)を通じて排出される蒸気の量は、2つの排出境界(区域KおよびL)の圧力の差の関数となる。排出口Lは再循環導管(スリップストリームライン19)に接続され、混合物を流動床2(図1)の上部に移送する。反応相底部ヘッド23および板7をバイパスする流れの調節は、ライン19およびバルブ21における抵抗を変化させることにより行う。
【0045】
上記の表3に液滴の回収の情報を示す。液滴の回収は、区域C、D、E、F、GおよびLにおける液滴の量を注入した全量で除して求める。上記の回収は、L字継手の回収装置を通じて排出される蒸気流れの総計のパーセントである。液滴の回収が蒸気の回収を上回るため、回収ノズルから排出される第2のストリームにおいて、結局は液体豊富化が起こる。
【表3】
【0046】
PE液滴の母集団分布を、ポリエチレンを表4に、ポリプロピレンを表5に示す。図5は、液滴が8個のみの部分集合の場合の、一般的な液滴軌道プロファイルを示す。
【表4】
【表5】
【0047】
この分析は、再循環ストリーム中の20.30から24.20パーセントの液体を小さな分割ストリームに回収すること、および、メイン再循環ストリームの比率と比較した小さなストリーム中の液体対気体の比率を増加させることが実現可能であることを明らかにする。液体回収効率は、液滴サイズおよび密度、ならびに、蒸気および液体相の間の運動量の差と強い相関を有する。
【0048】
計算モデルの結論
2−および3−次元のモデルを再循環流体導管L字継手のために構築した。FLUENT Unstructured Meshソフトウェアプログラムから結果を得た。液滴粒子追跡を、ラグランジュ近似(Lagrangian approach)を用いて行った。商業ポリエチレンおよびホモポリプロピレンプロセスの一般的な再循環流体特性を、分析中で仮定した。ポリエチレンの場合、7.65重量パーセントの液体凝縮レベルにおいて、35および55(フィート/秒)の再循環速度で検討した。ポリプロピレンの場合は、15.6重量パーセントおよび24.9パーセント凝縮であり、各比較速度は25および35フィート/秒である。
【0049】
この分析では、回収装置を通じての蒸気回収は、流入フローの比率の21パーセントより低く維持された。この量の反応器分配プレートを回避するバイパスは、ポリマーベッドの流動化を乱すことなく許容可能である。
【0050】
増加した再循環ライン速度においてポリエチレンの結果と比較したとき、ほぼ同一の液滴回収効率が観察された。ポリエチレンシステムにおいては、平均液滴サイズが104から312ミクロンに増加すると、液滴の回収は約4パーセント増加した。ポリプロピレンシステムでは、蒸気相と液相の間の密度の差がより小さい。従って、相の間の運動量の差は小さい。液滴サイズを増加させることによる液体回収効率の改良は、より小さい。
【0051】
この分析は、差圧、すなわちより小さいストリームの反応器への入口と、ライン3のより大きいストリームの圧力の差が、3psiより小さい場合に、20パーセントから29パーセントの液体をより小さい分割ストリームへ回収することが実現可能であることを明らかにする。液体回収効率は、液滴サイズ、ならびに、蒸気および液体相の間の運動量の差と強い相関を有する。
【0052】
スプリッターの設計
上述のように、スプリッターは、好適には直径が大きな側に小さいライン19を有し、さらに好適には、枝管の直径が小さいライン19より大きいことで規定される沈降チャンバー25を有するL字継手を用いて、程度の差はあっても図2、3、9、10および11に図示するように設計される。ライン19の狭窄は、図3の壁29のように流れに垂直でも、または、図2のようにいくらか勾配もしくは緩勾配があってもよく、図11aに見られるように、ライン19は断面が長方形でもよい。上記の速度および液滴分布データに見られるように、沈降チャンバーの使用は、スリップストリームと共に排出されるであろう液体を集積する結果となり、流入再循環ストリームまたは第1の再循環ストリームよりも高い液体対気体の比率を与えるであろう。沈降チャンバーが垂直の終端壁29を有する図3に図示される設計は、ライン19中に、液体が比較的高度に豊富化され、しかし、相対的に体積が少ない、スリップストリームを生成し、図2のような勾配壁29は、液体のパーセンテージが低い流体の体積が高い結果となるであろう。
【0053】
図12を参照すると、導管およびバルブを含む並列排出タンクは、Aronsonにより米国特許第4,621,952に開示されたような交互順次モード(alternate sequential mode)で、断続的に操作されることが可能である。連絡導管、隔離バルブおよび流動床の上部領域のベントは、生成品固体を伴う有価気体のロスを最小化するよう操作される。
【0054】
排出プロセスの間、ポリマー生成物および原料液体は、容器10または10’のいずれかに導入されるライン8または8’を通じて排出される。この生成物除去は、当初、下流の容器が反応容器1より低い圧力にあるときに、バルブ9または9’のいずれかを開くことにより行われる。生成物を抜取るため、容器10または10’は交互に選択され、その間並列の容器は圧力均等化容器としての役目を果たす。よって、排出サイクル容器10は反応器1から固体および流体を受け取る。容器10’は、この時点では実質的に固体を含まない。それに続いて容器10からの、圧力均等化のガス抜きを受けることが可能である。
【0055】
排出サイクル1回で、反応器1からのポリマー生成物および流体は、動作中の排出容器10に入る。容器10を流動床2の上部領域と連絡する導管62中のベントバルブ65が開かれ、従って流体は反応器1に戻ることが可能である。バルブ9および65は次に閉じられ、容器10を反応容器とほぼ等しい圧力で、反応容器1から切り離す。ポリマー生成物は容器10中に沈降する。並列容器10’に接続する導管61中のバルブ66は開かれ、容器10および10’の間の圧力は等しくされる。
【0056】
容器10および10’を連絡するバルブ61は、次に閉じられる。圧力均等化の間、流体はこのように容器10から10’に移送される。容器10’への順次交互排出サイクルにより、その均等化流体の一部が反応容器1中へ排出され戻される。この排気および圧力均等化は、圧縮機およびポンプのような機械的装置を用いることなく、セミバッチ排出システムから、有価の未反応モノマーおよび不活性物質を回収する魅力的な機構を与える。
【0057】
ポリマー生成物は次に、重力および圧力均等化により、容器10から容器12に移送される。バルブ11は次に容器12を容器10から切り離すために閉じられる。ポリマー生成物が容器12内で沈降した後に、並列容器12’に接続する導管60中のバルブ63は開かれ、容器12および12’の間の圧力は等しくされる。圧力均等化の間、流体はこのように容器12から12’に移送される。容器10’への順次交互排出サイクルおよびポリマー生成物の容器12’への移送により、その均等化流体の一部が排出容器10中へ排出され戻される。容器10’への次の排出イベントにおいて、10’中の流体の一部が、導管64’およびバルブ65を通じて反応容器1に排出され戻される。
【0058】
追加の均等化排気および導管14を通じたポリマー生成物移送工程の後に、ポリマー生成物および残留流体は、下流の装置にて加工される。流体は有価原料を含むため、反応容器1からそれが回収される純量を最小化することが経済的に望ましい。生産設備における生成物除去の能力は、このように排出および圧力均等サイクルを経済的に完了する為に要する時間により決定され、反応器システムの全体的な製造能力は、生成物除去の効率により制限される恐れがある。これは、反応の工程熱の除去率を改良するため、ますます高い凝縮率が使用されるほどに、特にそうである。プロセスの原料効率は、容器圧力均等化工程により得られる最小圧力により影響される。より低い均等化圧力を達成することは、設備の原料使用を削減する余裕を生じさせる。
【0059】
導管3を通じた一部が凝縮された再循環を用いて反応システムを運転することは、流動床2の低い領域に液体が存在する結果を可能にする。実質的量の液相もまた断続的に流動床2からの固体および気体を伴って容器10および10’に除去されるとき、排出プロセス工程の時間が増加する可能性がある。これは、排出プロセスの排気および圧力均等化段階では圧力が低下し、液相の一部が気化するであろうためである。この液体気化は最終圧力を高くし、排出容器および下流工程の機器間の、すべての排気および圧力均等化工程の完了に要する時間を長くする。セミバッチ排出プロセスに必要な工程を完了する時間の増加は、設備の生成物除去能力を減じる。
【0060】
セミバッチ排出プロセスのサイクル時間は、圧力均等化から排出容器の排気工程を禁止することにより、削減が可能である。しかし、圧力が均等化していない場合、次により大きい分量の排出流体が反応システムを脱するだろう。よって、より分量が大きい流体物質が失われ、または下流の操作で回収処理される必要がある。プロセスの原料効率は、排気および容器圧力均等化工程により得られる最小圧力により影響される。より低い均等化圧力を達成することは、製造設備の原料使用を削減する余裕を生じさせる。設備の最適な生成物除去能力は、ゆえに、排出および圧力均等化サイクルを経済的に完了するために要する時間により決定される。
【0061】
本発明の実施においては、従来の圧力測定および移送装置が、排出容器10、10’、12および12’に設置される。ストリーム8および8’中の液体含有量が増加すると、排出容器の均等化圧力の増加が見られる。再循環ストリーム3の液体含有量を減らすため、蒸気液体分離機器を用いてもよい。衝突デミスタ(impingement demister)および液体サイクロンのような機械的装置を用い、蒸気液体分離が達成可能なことは、蒸気液体分離技術の当業者には周知である。
【0062】
本発明の好適な実施態様においては、サイクル気体冷却器17から排出される再循環ストリームの蒸気液体分離は、内部バイパスストリーム19用いて達成される。「凝縮モード」操作の間、排出容器の均等化圧力の上昇が見られたとき、バイパスバルブ21が開けられ、豊富化液体バイパスストリーム19の流速が増加され、再循環ストリーム3の液体含有量が減少される。これは、ポリマー生成物排出ストリーム8および8’の液体含有量を減じる役目を果たす。 その結果、排出容器10、10’、12、12’で測定される圧力の大きさは減らされ、生成物移送率が改良される。
【0063】
本発明は、濃縮モードで運転されているときに、流動床2から、容器10および10’にポリマー生成物を伴い排出される恐れのある液体の量を削減する。バイパスストリームを、反応器流動床2の、ポリマー生成物排出ライン8および8’より高い位置に戻すことができる。バイパスストリームの液体含有量が高められ、第1の再循環ストリーム3の液体含有量が減らされるように、再循環ストリームの分離が行われる。バルブ21を開き、再循環流の液体豊富化部分をストリーム19にバイパスすることにより、より少ない量の液体が、ストリーム3を通じて反応器底部に戻される。反応器吸入口へ向かう再循環ストリーム3の液体含有量を減らすことにより、排出ストリーム8および8’中の、固体ポリマー生成物を伴う反応器から排出された混合流体の液体含有量もまた減少する。
【0064】
本発明を「凝縮モード」で実施することにより、より長時間のセミバッチ排出サイクルおよび原料使用の増加の、両方の経済的損失が削減される。液体含有量が増加したバイパスストリーム19および20を、生成物除去ストリーム8および8’より上部の場所から流動床2に戻すことにより、「凝縮モード」運転の熱除去製造の利点が保持される。
【0065】
図13で比較されているのは、同等の原料容器および沈殿容器の初期圧力で運転される、同一の排出容器における乾燥および湿潤排出イベントである。湿潤排出は、24.66重量パーセントの液体を含有する、固体ポリマー生成物、蒸気および液体流体の混合物を含む。湿潤排出イベントの最終均等化圧力は、乾燥排出と比較して高い。湿潤排出イベントの圧力を均等化する時間は、乾燥排出イベントよりも長い。液体が蒸気および固体流れを伴って排出される場合、生成物除去能力はこれにより低下し、原料損失は高くなる。
【実施例】
【0066】
本発明をさらによく理解するために、以下に実施例を示す。これらは、気相流動床における発熱反応によるポリエチレンおよびポリプロピレンの製造用の、商業スケール運転設備の計算機シミュレーションを表す。
【0067】
実施例1
図1と同様の流動床重合反応器システムは、約10重量パーセントのヘキセンをコポリマーとして含む直鎖状低密度ポリエチレンを製造する。図1に関して、ライン4の再循環ストリームは、水素、窒素、メタン、エタン、エチレン、ヘキセンおよびヘキサンの混合物を含む。外部冷却器17の出口での圧力が374.4psiおよび温度が53.0℃であり、7.65重量パーセントの液体を含有するバルク再循環ストリームを生ずる。液体の浮遊小滴のサイズは、104から312ミクロン、または0.0041から0.0123インチの範囲である。液相は、ヘキセンおよびヘキセンが豊富であり、密度が38.6ポンド/立方フィートである。蒸気相は、混合物の高揮発性成分が豊富であり、密度が1.80ポンド/立方フィートである。図1に図示される、ライン19内の小さいバイパスまたはスリップストリームは、差圧が0.9psiである吸入蒸気(吸入流体の気相)を19.59パーセント含む。流体の速度は、冷却器17の排出口、および、分割L字継手の上流において、35フィート/秒である。小さなストリーム19は、吸入口に入る、平均25.95パーセントの液体を含む。平均の豊富化は、ゆえに、冷却器17から排出されるバルク再循環ストリームの液体含有率の1.29倍である。
【0068】
実施例2
流動床重合反応器は、約10重量パーセントの重合されたヘキセンを含む直鎖状低密度ポリエチレンを製造する。図1を参照すると、再循環ストリーム4は、水素、窒素、メタン、エタン、エチレン、ヘキセンおよびヘキサンの混合物を含む。外部冷却器17の出口の圧力374.4psiおよび温度53.0℃は、7.65重量パーセントの液体を含有する再循環ストリームをもたらす。液相は、ヘキセンおよびヘキセンが豊富であり、密度が38.6ポンド/立方フィートである。蒸気相は、混合物の高揮発性成分が豊富であり、密度が1.80ポンド/立方フィートである。図1に図示されるように、小さなストリーム19は、19.61パーセントの吸入蒸気を含み、差圧が2.3psiとなるように、設計される。再循環ストリームの速度は、冷却器17の排出口、および、分割L字継手の上流において、55フィート/秒である。小さなストリーム19は、平均26.61パーセントの吸入液体を含む。小さいストリーム19の平均重量比豊富化は、ゆえに、冷却器17から排出されるバルク再循環ストリームの液体含有量の1.33倍である。
【0069】
実施例3
流動床重合反応器は、ポリプロピレンホモポリマーを製造する。図1を参照すると、再循環ストリーム4は、水素、窒素、プロピレンおよびプロパンの混合物を含む。外部冷却器17の出口の圧力556.2psiおよび温度63.1℃は、15.60重量パーセントの液体を含有する再循環ストリームをもたらす。液相は、プロピレンおよびプロパンが豊富であり、密度が26.4ポンド/立方フィートである。蒸気相は、混合物の高揮発性成分が豊富であり、密度が4.80ポンド/立方フィートである。図1に図示されるように、小さなストリーム19は、17.38パーセントの吸入蒸気を含み、差圧が0.9psiとなるように、設計される。流体の速度は、冷却器17の排出口、および、分割L字継手の上流において、25フィート/秒である。小さなストリーム19は、平均21.3パーセントの吸入液体を含む。平均の豊富化は、ゆえに、冷却器17から排出されるバルク再循環ストリームの液体含有率の1.18倍である。
【0070】
実施例4
流動床重合反応器は、ポリプロピレンホモポリマーを製造する。図1を参照すると、再循環ストリーム4は、水素、窒素、プロピレンおよびプロパンの混合物を含む。外部冷却器17の出口の圧力(556.2psi)および温度(63.1℃)は、15.60重量パーセントの液体を含有する再循環ストリームをもたらす。液相は、プロピレンおよびプロパンが豊富であり、密度が26.4ポンド/立方フィートである。蒸気相は、混合物の高揮発性成分が豊富であり、密度が4.80ポンド/立方フィートである。図1に図示されるように、小さなストリーム19は、17.28パーセントの吸入蒸気を含み、差圧が1.7psiとなるように、設計される。流体の速度は、冷却器17の排出口、および、分割L字継手の上流において、35フィート/秒である。小さなストリーム19は、平均21.4パーセントの吸入液体を含む。平均の豊富化は、ゆえに、冷却器17から排出されるバルク再循環ストリームの液体含有率の1.19倍である。
【0071】
実施例5
流動床重合反応器は、ポリプロピレンホモポリマーを製造する。図1を参照すると、再循環ストリーム4は、水素、窒素、プロピレンおよびプロパンの混合物を含む。外部冷却器17の出口の圧力501.2psiおよび温度57.2℃は、24.96重量パーセントの液体を含有する再循環ストリームをもたらす。液相は、プロピレンおよびプロパンが豊富であり、密度が27.3ポンド/立方フィートである。蒸気相は、混合物の高揮発性成分が豊富であり、密度が4.14ポンド/立方フィートである。図1に図示されるように、小さなストリーム19は、18.45パーセントの吸入蒸気を含み、差圧が0.9psiとなるように、設計される。流体の速度は、冷却器17の排出口、および、分割L字継手の上流において、25フィート/秒である。小さなストリーム19は、平均22.60パーセントの引入口液体を含む。平均の豊富化は、ゆえに、冷却器17から排出されるバルク再循環ストリームの液体含有率の1.16倍である。
【0072】
実施例6
流動床重合反応器は、ポリプロピレンホモポリマーを製造する。図1を参照すると、再循環ストリーム4は、水素、窒素、プロピレンおよびプロパンの混合物を含む。外部冷却器17の出口の圧力501.2psiおよび温度57.2℃は、24.96重量パーセントの液体を含有する再循環ストリームをもたらす。液相は、プロピレンおよびプロパンが豊富であり、密度が27.3ポンド/立方フィートである。蒸気相は、混合物の高揮発性成分が豊富であり、密度が4.14ポンド/立方フィートである。図1に図示されるように、小さなストリーム19は、18.44パーセントの吸入蒸気を含み、差圧が1.7psiとなるように、設計される。流体の速度は、冷却器17の排出口、および、分割L字継手の上流において、35フィート/秒である。小さなストリーム19は、平均22.95パーセントの吸入液体を含む。豊富化は、ゆえに、冷却器17から排出されるバルク再循環ストリームの液体含有率の1.17倍である。
【0073】
実施例7
内径が40.25インチの3次元円柱状再循環導管は、急な90度L字継手と共に分析された。12インチ内径のスリップストリーム円柱状導管は、図9に示すように、吸入導管の底部の真向かいに配置された。吸入口から領域へ、1000液滴が横断面全体にわたって注入された。第2のバイパススリップストリームから排出された小滴のフラクションを、第1の排出口から排出されたフラクションと比較した。バイパスおよび第1の排出口から排出される蒸気のフラクションもまた比較された。バイパスから排出される液体の重量フラクションは、物質収支から計算され、吸入口における液体の重量フラクションと比較された。操作条件は、実施例1に示すものと同一である。第2のバイパススリップストリームは、16.17パーセントの吸入蒸気を含むように設計された。その設計は、第1の排出口と第2のバイパススリップストリームとの差圧を1.0psi要する。この排出差圧は、35フィート/秒の吸入流体速度におけるものである。第2のバイパススリップストリームは、吸入液体全体の平均25.81パーセントを含むように計算された。平均重量率豊富化は、吸入における液体の重量部分の1.51倍であった。
【0074】
実施例8
内径が40.25インチの3次元円柱状再循環導管は、急な90度L字継手と共に分析された。12インチ内径のスリップストリーム円柱状導管は、図10に示すように、吸入導管の頂部の真向かいに配置された。吸入口から領域へ、1000液滴が横断面全体にわたって注入された。第2のバイパススリップストリームから排出された小滴のフラクションを、第1の排出口から排出されたフラクションと比較した。バイパスおよび第1の排出口から排出される蒸気のフラクションもまた比較された。バイパスから排出される液体の重量フラクションは、物質収支から計算され、インレットにおける液体の重量フラクションと比較された。操作条件は、実施例1に示すものと同一である。第2のバイパススリップストリームは、15.25パーセントの吸入蒸気を含むように設計された。その設計は、第1の排出口と第2のバイパススリップストリームとの差圧を1.0psi要する。この排出差圧は、35フィート/秒の吸入流体速度におけるものである。第2のバイパススリップストリームは、吸入液体全体の平均29.07パーセントを含むように計算された。平均重量率豊富化は、吸入における液体の重量部分の1.77倍であった。
【0075】
実施例9
内径が40.25インチの3次元円柱状再循環導管は、ASME B16.9使用のL字継手と共に分析された。幅18インチ、高さ9インチの長方形のスリップストリーム管路を、図11に示すように、吸入導管の中心ストリームラインの真向かいに配置した。吸入口から領域へ、1000液滴が横断面全体にわたって注入された。第2のバイパススリップストリームから排出された小滴のフラクションを、第1の排出口から排出されたフラクションと比較した。バイパスおよび第1の排出口から排出される蒸気のフラクションもまた比較された。バイパスから排出される液体の重量フラクションは、物質収支から計算され、吸入における液体の重量フラクションと比較された。操作条件は、実施例1に示すものと同一である。第2のバイパススリップストリームは、20.70パーセントの吸入蒸気を含むように設計された。その設計は、第1の排出口と第2のバイパススリップストリームとの差圧を0.7psi要する。この排出差圧は、35フィート/秒の吸入流体速度におけるものである。第2のバイパススリップストリームは、吸入液体全体の平均36.88パーセントを含むように計算された。平均重量率豊富化は、吸入における液体の重量部分の1.69倍であった。
【0076】
実施例10
内径が40.25インチの3次元円柱状再循環導管を、ASME B16.9使用のL字継手と共に分析した。幅18インチ、高さ9インチの長方形のスリップストリーム管路を、図11に示すように、吸入導管の中心ストリームラインの真向かいに配置した。吸入口から領域へ、1000液滴を横断面全体にわたって注入した。第2のバイパススリップストリームから排出された小滴のフラクションを、第1の排出口から排出されたフラクションと比較した。バイパスおよび第1の排出口から排出される蒸気のフラクションもまた比較した。バイパスから排出される液体の重量フラクションを、物質収支から計算し、吸入における液体の重量フラクションと比較した。操作条件は、実施例2に示すものと同一である。第2のバイパススリップストリームが、20.79パーセントの吸入蒸気を含むように設計した。この設計は、第1の排出口と第2のバイパススリップストリームとの差圧を1.8psi要する。この排出差圧は、55フィート/秒の吸入流体速度におけるものである。第2のバイパススリップストリームは、吸入液体全体の平均38.59パーセントを含むように計算した。平均重量率豊富化は、吸入における液体の重量部分の1.73倍であった。
【0077】
実施例11
内径が40.25インチの3次元円柱状再循環導管を、ASME B16.9使用のL字継手と共に分析した。幅18インチ、高さ9インチの長方形のスリップストリーム管路を、図11に示すように、吸入導管の中心ストリームラインの真向かいに配置した。吸入口から領域へ、1000液滴を横断面全体にわたって注入した。第2のバイパススリップストリームから排出された小滴のフラクションを、第1の排出口から排出されたフラクションと比較した。バイパスおよび第1の排出口から排出される蒸気のフラクションもまた比較した。バイパスから排出される液体の重量フラクションを、物質収支から計算し、吸入における液体の重量フラクションと比較した。操作条件は、実施例3に示すものと同一である。第2のバイパススリップストリームが、18.12パーセントの吸入蒸気を含むように設計した。その設計は、第1の排出口と第2のバイパススリップストリームとの差圧を0.6psi要する。この排出差圧は、25フィート/秒の吸入流体速度におけるものである。第2のバイパススリップストリームを、吸入液体全体の平均35.38パーセントを含むように計算した。平均重量率豊富化は、吸入における液体の重量部分の1.67倍であった。
【0078】
実施例12
内径が40.25インチの3次元円柱状再循環導管を、ASME B16.9使用のL字継手と共に分析した。幅18インチ、高さ9インチの長方形のスリップストリーム管路を、図11に示すように、吸入導管の中心ストリームラインの真向かいに配置した。吸入口から領域へ、1000液滴を横断面全体にわたって注入した。第2のバイパススリップストリームから排出された小滴のフラクションを、第1の排出口から排出されたフラクションと比較した。バイパスおよび第1の排出口から排出される蒸気のフラクションもまた比較した。バイパスから排出される液体の重量フラクションを、物質収支から計算し、吸入における液体の重量フラクションと比較した。操作条件は、実施例4に示すものと同一である。第2のバイパススリップストリームが、18.15パーセントの吸入蒸気を含むように設計した。その設計は、第1の排出口と第2のバイパススリップストリームとの差圧を1.3psi要する。この排出差圧は、35フィート/秒の吸入流体速度におけるものである。第2のバイパススリップストリームを、吸入液体全体の平均30.10パーセントを含むように計算した。平均重量率豊富化は、吸入における液体の重量部分の1.49倍であった。
【0079】
実施例13
内径が40.25インチの3次元円柱状再循環導管を、ASME B16.9使用のL字継手と共に分析した。幅18インチ、高さ9インチの長方形のスリップストリーム管路を、図11に示すように、吸入導管の中心ストリームラインの真向かいに配置した。吸入口から領域へ、1000液滴を横断面全体にわたって注入した。第2のバイパススリップストリームから排出された小滴のフラクションを、第1の排出口から排出されたフラクションと比較した。バイパスおよび第1の排出口から排出される蒸気のフラクションもまた比較した。バイパスから排出される液体の重量フラクションを、物質収支から計算し、吸入における液体の重量フラクションと比較した。操作条件は、実施例5に示すものと同一である。第2のバイパススリップストリームが、19.71パーセントの吸入蒸気を含むように設計した。その設計は、第1の排出口と第2のバイパススリップストリームとの差圧を0.7psi要する。この排出差圧は、25フィート/秒の吸入流体速度におけるものである。第2のバイパススリップストリームを、吸入液体全体の平均40.09パーセントを含むように計算した。平均重量率豊富化は、吸入における液体の重量部分の1.59倍であった。
【0080】
実施例14
内径が40.25インチの3次元円柱状再循環導管を、ASME B16.9使用のL字継手と共に分析した。幅18インチ、高さ9インチの長方形のスリップストリーム管路を、図11に示すように、吸入導管の中心ストリームラインの真向かいに配置した。吸入口から領域へ、1000液滴を横断面全体にわたって注入した。第2のバイパススリップストリームから排出された小滴のフラクションを、第1の排出口から排出されたフラクションと比較した。バイパスおよび第1の排出口から排出される蒸気のフラクションもまた比較した。バイパスから排出される液体の重量フラクションを、物質収支から計算し、吸入における液体の重量フラクションと比較した。操作条件は、実施例1に示すものと同一である。そのサイズより下では液体が第2のバイパススリップストリーム中へ豊富化されない、制限小滴サイズを識別するため、小滴サイズの変化を検討した。第2のバイパススリップストリームを、20.70パーセントの吸入蒸気を含むように設計した。その設計は、第1の排出口と第2のバイパススリップストリームとの差圧を0.7psi要する。この排出差圧は、35フィート/秒の吸入流体速度におけるものである。20ミクロンより大きい液滴サイズにおいて、第2のバイパススリップストリームは、吸入再循環導管よりも、多量の液体を含有すると計算された。ゆえに、第2のバイパスストリームへの液体豊富化は、吸入小滴サイズが20ミクロンを超える場合に得られた。
【0081】
実施例15
内径が40.25インチの3次元円柱状再循環導管を、ASME B16.9使用のL字継手と共に分析した。幅18インチ、高さ9インチの長方形のスリップストリーム管路を、図11に示すように、吸入導管の中心ストリームラインの真向かいに配置した。吸入口から領域へ、1000液滴を横断面全体にわたって注入した。第2のバイパススリップストリームから排出された小滴のフラクションを、第1の排出口から排出されたフラクションと比較した。バイパスおよび第1の排出口から排出される蒸気のフラクションもまた比較した。バイパスから排出される液体の重量フラクションを、物質収支から計算し、吸入における液体の重量フラクションと比較した。操作条件は、実施例3に示すものと同一である。そのサイズより下では液体が第2のバイパススリップストリーム中へ豊富化されない、制限小滴サイズを識別するため、小滴サイズの変化を検討した。第2のバイパススリップストリームが、18.12パーセントの吸入蒸気を含むように設計した。その設計は、第1の排出口と第2のバイパススリップストリームとの差圧を0.6psi要する。この排出差圧は、25フィート/秒の吸入流体速度におけるものである。47ミクロンより大きい液滴サイズにおいて、第2のバイパススリップストリームは、吸入再循環導管よりも、多量の液体を含有すると計算された。ゆえに、第2のバイパスストリームへの液体豊富化は、吸入小滴サイズが47ミクロンを超える場合に得られた。
【0082】
実施例16
図1と同様の流動床重合反応器は、ポリプロピレンホモポリマーを製造する。図1を参照すると、再循環ストリーム4は、水素、窒素、プロピレンおよびプロパンの混合物を含む。外部冷却器17の排出口の圧力は501.2psiであり、および、温度は57.2℃であり、冷却器の排出口で24.96重量パーセントの液体を含有する再循環ストリームをもたらす。液相は、プロピレンおよびプロパンが豊富であり、密度が27.3ポンド/立方フィートである。蒸気相は、高揮発性種が豊富であり、密度が4.14ポンド/立方フィートである。図1に図示されるように、小さなライン19は、19.71パーセントの吸入蒸気を含み、第1の排出口と第2のバイパスとの間の差圧が0.7psiとなるように、設計される。再循環ストリームの速度は、冷却器17の排出口、および、スプリッター22の上流において、25フィート/秒である。バルブ21がバイパスライン19内で閉じているときは、ポリマー生成物がライン8を通じて容器10に抜取られるに伴い、一部の量の液体が流動床2から除去される。容器10内において気化した液体は、容器10の圧力を高める。この背圧は、ポリマー生成物がライン8を通じて流れるのを妨害する。設備のポリマー製造能力は、ゆえに、ポリマー生成物をライン8を通じて除去する能力により制限される。バイパス19内のバルブ21を開くと、ライン3を通じて流動床2に入る液体の量が減少する。第2のバイパススリップストリーム(ライン19)を、吸入液体全体の平均40.09パーセントを含むように計算した。バイパスライン19は、液体含有量が冷却器17から排出されたストリームの液体含有量の1.59倍になるよう、豊富化を達成し、ポリマー生成物の生成および除去は、18パーセント増加する。
【0083】
実施例17
図12と同様の、並列および連結された排出タンクを備える流動床重合反応器は、ポリプロピレンホモポリマーを製造した。490psiの圧力における再循環ストリーム4は、水素、窒素、プロピレンおよびプロパンの混合物を含有した。排出ライン8および8’における圧力は、492.6psiaであった。 外部冷却器17の排出口における圧力は、501.2psiaであった。露点の61℃より低い温度においては、ストリーム67中には、冷却器17の排出口において液体が存在した。
【0084】
いくらかの液体を含む再循環ストリーム3を用い「凝縮モード」で運転されているとき、ライン8および8’を通じてポリマー生成物が断続的に抜取られるのにしたがって、次に液体の一部は流動床2から運び去られる。この実施例においては、ストリーム8および8’は分配板7の最高部より2フィート未満に配置された。発明者は、排出ストリーム8および8’中の、液体の気体に対する相対的濃度が、ストリーム3中の濃度を超えることを見いだした。表6では、排出容器10または10’に流入するストリーム8または8’中の、液体のレベルの増加が比較される。排出条件および排出プロセスの結果の時間を表6に示す。
【0085】
この実施例17のテストケースにおいては、冷却器17から排出される2相流体再循環ストリームは、第1の再循環ストリーム3およびバイパスストリーム19に分割される。バイパスストリームは、反応器流動床2の、ポリマー生成物排出ストリーム8および8’より高い位置に戻された。バイパスストリームの液体含有量が高められ、第1の再循環ストリームの液体含有量が減らされるように、分離が行われる。反応器吸入口において液体を減らしたテストケースは、排出ストリーム8および8’中の固体ポリマー生成物と共に排出される流体混合物中の液体の減少を、結果として生じた。
【0086】
排出プロセスの間、ポリマー生成物および原料液体は、容器10または10’のいずれかに導入されるライン8または8’を通じて排出される。この生成物除去は、当初、下流の容器が反応容器1より低い圧力にあるときに、バルブ9または9’のいずれかを開くことにより得られる。固体および流体の容器への移送の間、ベントバルブ65または65’は開かれ、容器中の流体の一部を反応容器1に戻すことを可能にする。
【0087】
生成物抜取容器10または10’は交互に選択される。ポリマー生成物を受け取らなかった並列容器は、続いて、排出容器からの排気を用いる圧力均等化容器としての役目を果たすであろう。均等化の時間および最終的な圧力を求め、表6に記録した。
【0088】
少量の吸収された気体も、排出プロセスの間に、固体ポリマー生成物から排出される。固体生成物に溶解する気体、および、排出プロセスの間に放出される気体の量は、ポリマー生成物の結晶性、粒径、分子量およびレオロジー特性、吸収される物質の物理特性、ならびに、周囲の流体の組成、温度、および、圧力に依存する。
【0089】
この実施例17における4つのテストケースでは、ポリマー生成物の固体相密度は、56.4ポンド/立方フィートであった。所定のセミバッチ排出サイクルにおいて、固体ポリマー生成物は、容器中で17.17立方フィートの体積を占めた。各排出イベントは、反応器流動床2から968ポンドの固体ポリマー生成物を除去した。体積の収支は、原料流体で占められた。これらの流体は、蒸気であり、任意に液相であった。これらは、未反応モノマーおよび不活性種を含んでいた。 容器10および10’の連結システムの全体の体積は、容器12および12’で利用可能な体積の94パーセントであった。
【0090】
排出プロセス全体の時間の長さは、表6に例示される。複数排気および均等化工程を有する場合が含まれる。バルブ開閉の時間は、各イベントに含まれる。全体の時間の長さは、いくつかの一連のバッチ工程を含む。第1の工程は、容器10へのポリマーの排出および排気である。容器10’を用いる圧力均等化は第2工程であった。第3工程は、ポリマーおよび流体の容器12への移送であった。この工程は、容器10および12の間の排気および圧力均等化を含む。容器12および12’の間の排気均等化は、排出プロセスの第4工程であった。
【0091】
ライン14または14’を通じての、下流の処理装置への排気および移送が、排出プロセスの最終工程であった。この実施例におけるすべてのテストケースでは、ライン14または14’を通じた排気は、固体ポリマー生成物の移送前に、容器12または12’の圧力を140psiaに下げることに含まれた。排気がその中に導かれ移送が完了する機器は、容器10の有効体積の27倍の有効体積を有した。生産施設の生成物除去能力は、ゆえに、排出および圧力均等化サイクルを経済的に完了するために要する時間により制限される。液体をいくらか含有する流体の排出を伴う「凝縮モード」で運転しているときは、排出ストリーム8および8’中の液体の量の増加に伴い、断続的排出プロセスの完了に要する時間が長くなることが明らかになった。
【0092】
この実施例17では、ストリーム8または8’中の液体凝縮が15.59から29.61重量パーセントに増加するのに伴い、排出システムの生成物除去能力は、17,744から16,933ポンド・ポリマー/時に低下した。
【0093】
圧力均等化工程の間に、質量移動した原料の量の概要もまた、表6に含まれる。均等化によって並列容器に移送されなかった原料質量は、固体ポリマー生成物と共に排出システムを脱する。経済的な運転のためには、これらの流体の一部は、反応システムへの回収の処理をされなければならない。原料効率は、容器圧力均等化工程により得られた最小圧力により影響される。第4の工程の最終圧力が上昇すると、より大量の有価原料が、ストリーム14または14’中の固体ポリマー生成物と共に排出される。よって、これらの流体物質が失われ、または、下流の操作で回収処理される必要がある。
【0094】
「除去比率」は、固体ポリマー生成物の質量に対する、除去された原料の質量として規定された。原料の質量は、ライン14または14’を通じ固体ポリマー生成物と共に移送された流体と共に、ライン14または14’を通じての最初の排気を含む。この「除去比率」は、排出の中の液体の量と共に増加することが明らかになった。有価原料の回収または損失の費用は、排出の中の液体の量と共に増加する。この実施例17では、ストリーム8または8’中の液体濃度が15.59から29.61重量パーセントに増加したことに伴い、「除去率」は0.1182から0.1481流体のポンド数/ポリマーのポンド数に増加した。ストリーム8および8’の高液体含有量は、明らかに望ましくない。
【表6】
【0095】
実施例18
図12と同様の、並列および連結排出タンクを備えた流動床重合反応器は、約10重量パーセントの重合されたコポリマーヘキセンを含む直鎖状低密度ポリエチレンを製造した。364.7psiの圧力における再循環ストリーム4は、水素、窒素、メタン、エタン、エチレン、ヘキセン、およびヘキサンの混合物を含有していた。排出ライン8および8’における圧力は、369.0psiaであった。外部冷却器17の排出口における圧力は、374.4psiaであった。露点の68.7℃より低い温度においては、ストリーム67中には、冷却器17の出口において液体が存在した。
【0096】
いくらかの液体を含む再循環ストリーム3を用い「凝縮モード」で運転されているとき、ライン8および8’を通じてポリマー生成物が断続的に抜取られるのにしたがって、次に液体の一部は流動床2から運び去られた。この実施例においては、ストリーム8および8’は分配板7の最高部より2フィート未満に配置された。我々は、排出ストリーム8および8’中の、液体の気体に対する相対的濃度が、ストリーム3中の濃度を超えたことを見いだした。表7では、排出容器10または10’に流入するストリーム8または8’中の、液体のレベルの増加が比較される。排出条件および排出プロセスの結果の時間を表7に示す。
【0097】
この実施例18のテストケースにおいては、冷却器17から排出される2相流体再循環ストリームは、第1の再循環ストリーム3およびバイパスストリーム19に分割された。バイパスストリームは、反応器流動床2の、ポリマー生成物排出ストリーム8および8’より高い位置に戻された。バイパスストリームの液体含有量が高められ、第1の再循環ストリームの液体含有量が減らされるように、分離が行われた。反応器吸入口において液体を減らしたテストケースは、排出ストリーム8および8’中の固体ポリマー生成物と共に排出される流体混合物中の液体の減少を、結果として生じた。
【0098】
実施例17は、排出プロセス工程のさらに詳細な検討を含み、その結果を実施例18の表7に示す。
【0099】
この実施例18における4つのテストケースでは、ポリマー生成物の固体相密度は、57.3ポンド/立方フィートであった。所定のセミバッチ排出サイクルにおいて、固体ポリマー生成物は、容器中で20.02立方フィートの体積を占めた。各排出イベントは、反応器流動床2から1,147ポンドの固体ポリマー生成物を除去した。体積の収支は、原料流体で占められた。これらの流体は、蒸気であり、任意に液相であった。これらは、未反応モノマー、コモノマーおよび不活性種を含んでいた。容器10および10’の連結システムの全体の体積は、容器12および12’で利用可能な体積の102パーセントであった。
【0100】
排出プロセス全体の時間の長さは、表7に説明される。複数排気および均等化工程を有する場合が含まれる。バルブ開閉の時間は、各イベントに含まれる。全体の時間の長さは、いくつかの一連のバッチ工程を含む。これらは実施例17で特定される。
【0101】
排出プロセスを完了させるため、固体ポリマー生成物および残留原料流体の一部は、ライン14または14’のいずれかを通じて、下流の処理装置に移送された。そこに排気が行われ移送が完了する第1の容器は、容器10の有効体積の6倍の有効体積を有した。
【0102】
生産施設の生成物除去能力は、ゆえに、排出および圧力均等化サイクルを経済的に完了するために要する時間により制限された。液体をいくらか含有する流体の排出を伴う「凝縮モード」で運転しているときは、排出ストリーム8および8’中の液体の量の増加に伴い、断続的排出プロセスの完了に要する時間が長くなることが示された。
【0103】
この実施例18では、ストリーム8または8’中の液体凝縮が4.29から16.77重量パーセントに増加するのに伴い、排出システムの生成物除去能力は、26,118から25,954ポンド・ポリマー/時に低下した。
【0104】
圧力均等化工程の間に、質量移動した原料の量の概要もまた、表7に含まれる。均等化によって並列容器に移送されなかった原料質量は、固体ポリマー生成物と共に排出プロセスを脱する。経済的な運転のためには、これらの流体の一部は、反応システムへの回収の処理をされなければならない。原料効率は、容器圧力均等化工程により得られた最小圧力により影響される。第4の工程の最終圧力が上昇すると、より大量の有価原料が、ストリーム14または14’中の固体ポリマー生成物と共に排出される。よって、これらの流体物質が失われ、または、下流の操作で回収処理される必要がある。
【0105】
この「除去比率」は、排出の中の液体の量と共に増加することが明らかになった。この実施例18では、ストリーム8または8’中の液体濃度が4.29から16.77重量パーセントに増加したことに伴い、「除去率」は0.0138から0.0161流体のポンド数/ポリマーのポンド数に増加した。ストリーム8および8’の液体濃度が高いことは、望ましくない。
【表7】
【0106】
実施例19
図12と同様の、並列および連結排出タンクを備えた流動床重合反応器は、約9重量パーセントの重合されたコポリマーブタンを含む直鎖状低密度ポリエチレンを製造した。364.7psiの圧力における再循環ストリーム4は、水素、窒素、メタン、エタン、エチレン、ブテン、ブタン、およびイソペンタンの混合物を含有していた。イソペンタンは、再循環ストリームの部分的凝縮を促進するために加えられる。排出ライン8および8’における圧力は、369.0psiaであった。外部冷却器17の出口における圧力は、375.2psiaであった。露点の65.4℃より低い温度においては、ストリーム67中には、冷却器17の出口において液体が存在した。
【0107】
いくらかの液体を含む再循環ストリーム3を用い「凝縮モード」で運転されているとき、ライン8および8’を通じてポリマー生成物が断続的に抜取られるのにしたがって、次に液体の一部は流動床2から回収された。この実施例においては、ストリーム8および8’は分配板7の最高部より2フィート未満に配置された。我々は、排出ストリーム8および8’中の、液体の気体に対する相対的濃度が、ストリーム3中の濃度を超えることを見いだした。表8では、排出容器10または10’に流入するストリーム8または8’中の、液体のレベルの増加が比較される。排出条件および排出プロセスの結果の時間を表8に示す。
【0108】
この実施例18のテストケースにおいては、冷却器17から排出される2相流体再循環ストリームは、第1の再循環ストリーム3およびバイパスストリーム19に分割された。バイパスストリームは、反応器流動床2の、ポリマー生成物排出ストリーム8および8’より高い位置に戻された。バイパスストリームの液体含有量が高められ、第1の再循環ストリームの液体含有量が減らされるように、分離が行われる。反応器吸入口において液体を減らしたテストケースは、排出ストリーム8および8’中の固体ポリマー生成物と共に排出される流体混合物中の液体の減少を、結果として生じた。
【0109】
実施例17は、排出プロセス工程のさらに詳細な検討を含み、その結果を実施例19の表8に示す。
【0110】
この実施例19における4つのテストケースでは、ポリマー生成物の固体相密度は、57.3ポンド/立方フィートであった。所定のセミバッチ排出サイクルにおいて、固体ポリマー生成物は、容器中で20.02立方フィートの体積を占めた。各排出イベントは、反応器流動床2から1,147ポンドの固体ポリマー生成物を除去した。体積の収支は、原料流体で占められた。これらの流体は、蒸気であり、任意に液相であった。これらは、未反応モノマー、コモノマーおよび不活性種を含んでいた。容器10および10’の連結システムの全体の体積は、容器12および12’で利用可能な体積の102パーセントであった。
【0111】
排出プロセス全体の時間の長さは、表8に説明される。複数排気および均等化工程を有する場合が含まれる。バルブ開閉の時間は、各イベントに含まれる。全体の時間の長さは、いくつかの一連のバッチ工程を含む。これらは実施例17で特定される。
【0112】
排出プロセスを完了させるため、固体ポリマー生成物および残留原料流体の一部は、ライン14または14’のいずれかを通じて、下流の処理装置に移送された。そこに排気が行われ移送が完了する第1の容器は、容器10の有効体積の6倍の有効体積を有した。
【0113】
生産施設の生成物除去能力は、ゆえに、排出および圧力均等化サイクルを経済的に完了するために要する時間により決定された。液体をいくらか含有する流体の排出を伴う「凝縮モード」で運転しているときは、排出ストリーム8および8’中の液体の量の増加に伴い、断続的排出プロセスの完了に要する時間が長くなることが示された。
【0114】
この実施例19では、ストリーム8または8’中の液体凝縮が4.72から20.01重量パーセントに増加するのに伴い、排出システムの生成物除去能力は、25,727から25,633ポンド・ポリマー/時に低下した。逆に、ストリーム8および8’の低濃度は、凝縮モード中であっても、生成物除去能力を増加する結果をもたらした。
【0115】
圧力均等化工程の間に、質量移動した原料の量の概要もまた、表8に含まれる。均等化によって並列容器に移送されなかった原料質量は、固体ポリマー生成物と共に排出プロセスを脱する。経済的な運転のためには、これらの流体の一部は、反応システムへの回収の処理をされなければならない。原料効率は、容器圧力均等化工程により得られた最小圧力により影響される。第4の工程の最終圧力が上昇すると、より大量の有価原料が、ストリーム14または14’中の固体ポリマー生成物と共に排出される。よって、これらの流体物質が失われ、または、下流の操作で回収処理される必要がある。
【0116】
この「除去比率」は、排出の中の液体の量の減少と共に減少した。有価原料の回収または損失の費用は、排出の中の液体の量と共に増加し、そしてまたそれは、ライン3よりもライン19を通じて注入された液体の量に規定される。この実施例19では、ストリーム8または8’中の液体濃度が4.72から20.01重量パーセントに増加したことに伴い、「除去率」は0.0195から0.0216流体のポンド数/ポリマーのポンド数に増加した。
【表8】
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】図1は、気相流動床発熱重合プロセスの略図であり、再循環ストリーム分離および液体豊富化システムを含む。
【図2】図2は、再循環ストリームの所望の分離点に設置され、図1のような流動床の反応区域に導入するスリップストリームを与えるL字継手(elbow)を図示する。
【図3】図3はさらに、好適なスプリッターを、任意の沈降区域を強調し、図示する。
【図4】図4は、種々の条件および生成物についてコンピュータシミュレーションで予測された、好適なL字継手構造中の、液滴分配データを伴う速度分布図である。
【図5】図5は、好適なL字継手構造内の、8滴の投影断面図である。
【図6】図6は、種々の条件および生成物についてコンピュータシミュレーションで予測された、好適なL字継手構造中の、液滴分配データを伴う速度分布図である。
【図7】図7は、種々の条件および生成物についてコンピュータシミュレーションで予測された、好適なL字継手構造中の、液滴分配データを伴う速度分布図である。
【図8】図8は、種々の条件および生成物についてコンピュータシミュレーションで予測された、好適なL字継手構造中の、液滴分配データを伴う速度分布図である。
【図9】図9は、本発明で使用可能な種々のL字継手を示す。
【図10】図10は、本発明で使用可能な種々のL字継手を示す。
【図11】図11および11aは、本発明で使用可能な種々のL字継手を示す。
【図12】図12は、図1と同様な概略図であり、Aronsonが米国特許第4,621,952号に記載した装置と同様の、並列の複数の排出タンクを含む。
【図13】図13は、容器10および10’間の一般的な圧力均等化を図示する。
Claims (39)
- 流体分配レベルにおける流体の分配により維持された流動床を含む反応器内で発熱反応を行い、粒子状の生成物を製造し、および、前記粒子状の生成物は、前記流動床内の生成物抜取りレベルにて抜取られる、流動床における温度調整の方法であり、
前記方法は、
連続的に、または、断続的に前記反応器から流体のストリームを除去し、
前記流体のストリームから、熱を除去し、および、少なくともその一部分を凝縮し、
前記流体のストリームを、前記第2の出口管路中の液体および気体を、前記第1の出口管路中の液体および気体から分離するために、第1の出口管路および第2の出口管路を有する導管区域を通過させ、
前記第1の出口管路中の前記液体および気体を、前記流体分配レベルに再循環し、ならびに、
前記第2の出口管路中の前記液体および気体を、前記流動床内の領域への直接流路により前記流体分配レベルより上方に再循環することを含む、温度調整の方法。 - 前記発熱反応が、ポリオレフィンを製造するためのものである、請求項1の方法。
- 前記導管区域がL字継手であり、ならびに、前記第2の出口管路が、前記L字継手の外側半径上に配置され、および、前記第1の出口管路より小さい内径を有する、請求項1に記載の方法。
- 前記第2の出口管路内の前記液体および気体が、前記流体のストリームを5〜30重量パーセント含む、請求項3に記載の方法。
- 前記流体分配レベルと、前記流体分配レベルより上方の前記領域の間の差圧が、0.01から3psiである、請求項1に記載の方法。
- 前記第2の出口管路中の前記液体および気体は、前記第1の出口管路中の液体対気体の比率より高い、液体対気体の比率を有する、請求項1に記載の方法。
- 前記第2の出口管路中の前記液体および気体が、前記流動床内の前記生成物抜取レベルより上方の少なくとも1つの領域に再循環される、請求項1に記載の方法。
- 前記第2の出口管路は、凝縮後の、液体の濃度が1.01から3.0倍である前記流動床より除去された前記流体を受け取る、請求項1に記載の方法。
- 凝縮後の、前記第2の出口管路中の液体対気体の前記比率が、前記流動床より除去された前記流体よりも、1.1から2.5倍高い、請求項6に記載の方法。
- 前記導管区域は、少なくとも1つの追加の出口管路をふくむ、請求項1に記載の方法。
- ポリオレフィン反応器内の流動床中の流体を再循環させる方法であり、前記流動床は、流体を前記流動床に注入する分配手段の上方に位置し、
前記方法は、
前記流動床より連続的または断続的に流体を抜取り、
前記抜取られた流体を冷却し、
前記流体をスプリッターにより第1のストリームおよびスリップストリームに分割し、
前記スリップストリームは、前記第1のストリームより高い液体対気体の比率を有し、
前記第1のストリームを第1の注入レベルで前記流動床に注入し、ならびに、
前記スプリッターからの前記スリップストリームを、前記流動床に、前記第1の注入レベルより高い第2の注入レベルにおいて、注入することを含む、方法。 - 前記スプリッターがL字継手である、請求項11に記載の方法。
- 前記第1の注入レベルが、前記分配手段のレベルであり、および、前記スリップストリームは、前記分配手段の少なくとも12インチ上方の直接流路を通じ前記流動床へ注入される、請求項11に記載の方法。
- 前記スリップストリームは、前記抜取られた流体より少なくとも10パーセント液体が豊富化されている、請求項11に記載の方法。
- 流動床ポリオレフィン反応器のための流体再循環装置であり、再循環流体を前記反応器から除去する導管と、その中の流体を圧縮する前記導管中の圧縮手段と、その中の流体を冷却する前記導管中の冷却手段と、ならびに、前記冷却手段からの部分的に凝縮された流体を受取り、および、第1の排出部分により、前記流動床より低いレベルに、および、スリップストリーム導管により、直接流路を通じて、前記流動床内の反応領域へそれを返すための、第1の排出口と少なくとも1つのスリップストリーム導管を有するスプリッターとを含む、流体再循環装置。
- 前記スリップストリーム導管は、前記第1の排出口の直径の5パーセントから30パーセントの水力直径を有する、請求項15に記載の流体再循環装置。
- 流動床ポリオレフィン重合反応器の生産能力を増加する方法であり、
前記方法は
(a)反応熱を除去するために流体を除去および再循環し、前記流体は前記流動床より低いレベルで前記反応器に返され、および、
(b)生成物抜取レベルにおいて、差圧により導管を通じて、少なくとも部分的に、生成物を生成物排出タンクに抜取り、
ここで、前記生成物と共に前記生成物排出タンクに移される液体の気化は、前記差圧を減少させる傾向がある方法であり、
前記再循環流体を流体ストリームスプリッターに通し、前記流動床より低いレベルで前記反応器に返される第1のストリーム、および、より小さい第2のストリームに分割し、
前記第2のストリームは、パーセント換算で前記再循環流体の1.01から3.0倍の、パーセント換算での液体含有量を有し、直接流路により前記第2のストリームを前記反応器の前記生成物抜取レベルより上方に注入し、それによって、前記反応器から前記生成物を伴い移される液体の量が減少し、前記差圧の低下を防ぐことを含む方法。 - 流動床オレフィン重合プロセスの生成物排出タンク中の液体の量を、所定の限界より低く保持する方法であり、前記プロセスは、前記流動床の底部、および、前記底部より上方の生成物排出導管に再循環する流体を含み、連続的または断続的に前記生成物排出タンク内の液体の量を監視し、および、連続的または断続的に、液体を前記流動再循環から、前記ベッドの生成物排出導管より高い位置に、前記生成物排出タンクの前記所定の限界より低く、前記液体の量を保持するために効果的な量を迂回することを含む方法。
- 前記生成物排出タンク中の液体の量の監視は、前記生成物排出タンク内の圧力を監視し、および、前記圧力を液体の量と相関づけることにより行われる、請求項18の方法。
- 前記流体の再循環は、少なくとも25パーセントの凝縮を含む、請求項18に記載の方法。
- 前記オレフィンが、エチレンを含む、請求項18に記載の方法。
- 前記オレフィンが、プロピレンを含む、請求項18に記載の方法。
- 前記流動床オレフィン重合プロセスが、2つの生成物排出タンクを使用する、請求項18に記載の方法。
- 前記生成物排出タンクのどちらも生成物を受け取っていないときに、前記2つの生成物排出タンク間を圧力均等化する工程を含む、請求項23に記載の方法。
- 前記生成物排出タンク中の前記液体の量が、前記生成物排出タンクの少なくとも1つの圧力からの推測により監視される、請求項18に記載の方法。
- 流入する流体のために分配板を有する流動床重合反応器からの粒子状の生成物と共に、生成物抜取レベルにおいて除去されてしまうであろう、未反応モノマーを節約する方法であり、前記反応器は、凝縮モードで運転され、ここで、流体は、選択によるパーセンテージの前記流体を液体を得るため凝縮することにより反応熱を除去するため、前記反応器から再循環され、前記液体の一部を前記生成物抜取レベルより上方から注入し、前記部分を、前記プロセスのモデルにより前記パーセンテージに相関づけることを含む方法。
- 前記粒子状の生成物は、前記生成物抜取レベルにおいて、前記反応器から導管を通じて、2つの生成物排出タンクAおよびBに、少なくとも部分的には前記反応器と前記生成物排出タンクAおよびBとの間の差圧により除去され、前記方法は、生成物排出タンクAおよびB間に交互に生成物を排出し、交互に前記生成物排出タンクAおよびBから粒子状生成物を実質的に空にし、および、交互に実質的に生成物排出タンクAおよびBの圧力を均等化する工程を含む、請求項26に記載の方法。
- 少なくとも1つの前記タンクAおよびB中の液体を表す要素により、前記液体の分量が改良される、請求項27に記載の方法。
- 前記タンクAおよびBのうち少なくとも1つの圧力を表す要素により、前記液体の分量が改良される、請求項27に記載の方法。
- 前記要素が、前記反応器の運転のモデルから誘導される、請求項29に記載の方法。
- 前記の要素が、前記タンクAおよびBのうち少なくとも1つを監視した圧力から誘導される、請求項29に記載の方法。
- 凝縮モードで運転されており、流動床の底部より本質的上方に粒子状生成物除去導管を含む、流動床ポリオレフィン重合反応器の、生成物除去能力増加方法であり、粒子状生成物除去導管は、生成物排出タンクへ導かれ、前記流動床の下の場所に再循環される液体対前記生成物除去導管の上方に注入される液体の比率を、前記排出タンクの圧力を、生成物排出を通じて、少なくとも1つの所望のレベルに維持する、前記反応器のモデルにより操作し、それにより、生成物排出サイクルを、所望の時間制限内に保持し、前記生成物除去能力を、本質的に前記の所望の時間制限により、拘束されないようにすることを含む方法。
- 前記重合反応器は、2つの生成物除去導管を有し、それぞれが生成物排出タンクに導かれている、請求項32に記載の方法。
- 前記生成物排出タンクの1つが粒子状生成物をふくみ、他の前記生成物排出タンクが、本質的に粒子状生成物を含まないときに、前記生成物排出タンクの圧力を均等化することを含む、請求項33に記載の方法。
- 前記重合反応器が、少なくとも1つの追加の生成物排出タンクに導かれている少なくとも1つの追加の生成物除去導管を含む、請求項33に記載の方法。
- 凝縮モードの流動床として運転され、少なくとも2つの生成物排出タンクを有するオレフィン重合反応器の生成物除去能力を最適化し、その上また、生成物除去の間の原料転換を最適化する方法であり、前記流動床の下の点に再循環される液体対前記流動床から生成物を除去する点の上方に注入される液体の比率を、前記生成物排出タンクにおいて監視された少なくとも1つの圧力の関数として操作し、ならびに、断続的に1つの排出タンクを他の排出タンクへ排気し、それによって、前記生成物除去率と前記原料の転換を平衡させることにより、最適な効率を達成することを含む方法。
- 前記原材料がエチレンを含む、請求項36に記載の方法。
- 前記原材料がプロピレンを含む、請求項36に記載の方法。
- 少なくとも25パーセント凝縮の凝縮モードで運転されている重合反応器の再循環スプリットを制御する方法であって、前記再循環スプリットを、少なくとも1つの生成物排出タンク内の液体の関数として制御することを含む方法。
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