JP2004532255A - 天然油を含有するヘアケア製剤 - Google Patents

天然油を含有するヘアケア製剤 Download PDF

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コグニス・ドイッチュランド・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト
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Abstract

本発明は、トコフェロールおよびステロールおよび/またはカロチノイドを含有する天然油を含んで成るヘアケア製剤に関する。本発明はまた、該ヘアケア製剤を、毛髪損傷および枝毛の防止のため、並びに有害UV光作用からの毛髪保護のために使用することにも関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧用製剤、とりわけ、毛髪を強化し、UV光の作用から毛髪を保護するために使用する、トコフェロールおよびステロールおよび/またはカロチノイドを含有する天然油を含んで成るヘアケア製剤に関する。
【背景技術】
【0002】
枝毛および毛髪損傷を防止するためのヘアケア製剤は、既に数多く市場に出回っている。環境的影響による損傷、強い化学薬品による処理(薬品は染毛、脱色または洗浄中に毛髪および頭皮に必ず残留する)、または頻繁な負担の大きいスタイリングは、毛髪の荒れをもたらし、短期間で肉眼で見えるようにすらなる。特に強い日光によって毛髪は乾燥および脱色し、これは自然の毛髪色および染色した毛髪のいずれにも同様に言えることである。
【0003】
枝毛および有害なUV線作用に抗する様々な活性成分を含有するヘアトリートメント製剤が、既に多くの特許出願により知られている。JP01211515およびJP01272513によると、シリコーン化合物を抗酸化剤との組み合わせとして含有する製剤が、枝毛およびUV光作用に抗して用いられる。抗酸化剤、例えばトコフェロールおよびカロチノイドは、人毛の白髪化に抗しても用いられる(DE4139921A1)。
【0004】
国際特許出願WO05/17157には、光および/またはレーザー光の作用に対する前処理および後処理のための、ビタミンB1、B6、B12、Cおよびトコフェロールのビタミン組み合わせを含有するリポソーム形態のヘアケア生成物が記載されている。
【0005】
US6156296には、有害な環境的影響から毛髪を保護する発毛促進剤としてのステロールが記載されている。該ステロールは、ヘアケア製剤中にα−ヒドロキシカルボン酸との組み合わせとして用いられる。更に、ヨーロッパ特許出願EP0943313A2には、有害な環境的影響に抗するヘアケア製剤中にヒマワリ蝋を使用することが記載されている。
【0006】
活性成分は、その効果を発揮するためには、毛髪および頭皮に充分吸収されることが重要である。使用濃度は通例、比較的高い。
多様な試みがなされているのにもかかわらず、上記問題を克服する有効な製剤が依然必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、毛髪損傷および枝毛、並びに環境的影響(特に有害UV線)に対抗する改善された効果を示す製剤を提供することである。本発明の製剤は、適用後に毛髪損傷を軽減するものであり、毛髪を安定化し、それによって毛髪構造維持に寄与するものである。そのような製剤はまた、皮膚科学的適合性が高く、高温でも貯蔵安定性が高いものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
(a)トコフェロールおよび
(b)ステロールおよび/または
(c)カロチノイド
を含有する天然油を含んで成るヘアケア製剤に関し、また、毛髪損傷および枝毛の防止、並びにUV光の有害作用からの保護のための該ヘアケア製剤の使用に関する。
本発明は、トコフェロールおよびステロールおよび/またはカロチノイドを含有する天然油をヘアケア製剤の製造に使用することにも関する。
【0009】
驚くべきことに、毛髪損傷および枝毛の防止におけるトコフェロール、ステロールおよびカロチノイドの効果は、それらをヘアケア製剤中で天然油中で使用すると著しく高まることがわかった。油は環境的影響および機械的ストレスに対してケアおよび保護作用を示し(特に、損傷および乾燥毛髪の場合)、他方ではUV光の有害作用に対抗する活性成分の利用率を向上する。とりわけ、トコフェロールとステロールまたはカロチノイドとの組み合わせは、毛髪損傷および枝毛に対して改善された効果を示す。ステロールおよびカロチノイドとトコフェロールとの組み合わせを使用すると、UV光の有害作用に対する効果が一層向上し得る。更に、該製剤は予防的に毛髪構造の損傷を軽減し、それ故毛髪構造の維持に寄与する。
【0010】
トコフェロールおよびステロールおよび/またはカロチノイドを含有する天然油
本発明の製剤は、天然油を0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%、より好ましくは2〜5重量%の量で含有する。本発明において天然油は、動物および好ましくは植物由来の油であると理解される。
【0011】
そのような天然油は、直鎖C6-22脂肪酸と直鎖C6-22脂肪アルコールとのエステル、分枝状C6-13カルボン酸と直鎖C6-22脂肪アルコールとのエステル、例えばミリスチル ミリステート、ミリスチル パルミテート、ミリスチル ステアレート、ミリスチル イソステアレート、ミリスチル オレエート、ミリスチル ベヘネート、ミリスチル エルケート、セチル ミリステート、セチル パルミテート、セチル ステアレート、セチル イソステアレート、セチル オレエート、セチル ベヘネート、セチル エルケート、 ステアリル ミリステート、ステアリル パルミテート、ステアリル ステアレート、ステアリル イソステアレート、ステアリル オレエート、ステアリル ベヘネート、ステアリル エルケート、イソステアリル ミリステート、イソステアリル パルミテート、イソステアリル ステアレート、イソステアリル イソステアレート、イソステアリル オレエート、イソステアリル ベヘネート、イソステアリル オレエート、オレイル ミリステート、オレイル パルミテート、オレイル ステアレート、オレイル イソステアレート、オレイル オレエート、オレイル ベヘネート、オレイル エルケート、ベヘニル ミリステート、ベヘニル パルミテート、ベヘニル ステアレート、ベヘニル イソステアレート、ベヘニル オレエート、ベヘニル ベヘネート、ベヘニル エルケート、エルシル ミリステート、エルシル パルミテート、エルシル ステアレート、エルシル イソステアレート、エルシル オレエート、エルシル ベヘネート、およびエルシル エルケートである。C6−10脂肪酸のトリグリセリド、C6−18脂肪酸のモノ/ジ/トリグリセリドの液体混合物も適当である。
【0012】
トコフェロール、ステロールおよび/またはカロチノイドは、油に添加し得るが、好ましくは油中に天然の形で既に存在する。Cremeol(登録商標)、現在ではCegesoft(登録商標)(デュッセルドルフのCognis)の名称で知られるAarhus Oliefabrik A/S(デンマーク、オーフス)の市販生成物が好ましい。このような生成物は、次のものを包含する:
Cegesoft(登録商標)(旧Cremeol(登録商標))PS6:植物油、C18:1 84%、C18:2 5%、不ケン化物(主としてフィトステロール、例えばβ−シトステロール、カンペステロール)1.1%、トコフェロール1400ppm
Cegesoft(登録商標)(旧Cremeol(登録商標))PS17:植物油、C18:1 72%、C18:2 11%、不ケン化物(主としてフィトステロール、例えばβ−シトステロール、カンペステロール)1.5%、トコフェロール2000ppm
Cegesoft(登録商標)(旧Cremeol(登録商標))PFO:トケイソウ(Passiflora incarnata)油、C18:1 16%、C18:2 70%、不ケン化物(フィトステロール、例えばβ−シトステロール、カンペステロール)<1ないし最高2.5%(そのうち、β−シトステロール49%、スチグマステロール23%、カンペステロール11%、その他17%)、トコフェロール600ppm
Cegesoft(登録商標)(旧Cremeol(登録商標))GPO:ゴールデンパーム(Elaeis guineensis)油、トコフェロール+トコトリエノール1000ppm、カロチノイド400ppm
Cegesoft(登録商標)(旧Cremeol(登録商標))SBE:シアバター(Butyrospermum parkii)抽出物、C18:1 63.4%、C18:2 1.8%、不ケン化物30〜40%(そのうち、トリテルペンアルコール85%、ステロール8%)、トコフェロール1400ppm
【0013】
すなわち、ステロールとしてフィトステロールを主に使用する。その例は、シトステロール、カンペステロール、ブラシカステロール、ルペノール(Lupenol)、スチグマステロール、α−スピナステロールおよびアベンナステロール(Avennasterol)を包含する。β−シトステロール、スチグマステロールおよびカンペステロールが特に好ましい。
【0014】
トコフェロールは、2位において4,8,12−トリメチルトリデシル基で置換されたクロマン−6−オール(3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−6−オール)である。同種のバイオキノン、すなわちポリプレニル化1,4−ベンゾ−またはナフトキノンは、プラストキノン、トコフェロールキノン、ユビキノン、ボビキノン(Bovichinone)、Kビタミンおよびメナキノン(2−メチル−1,4−ナフトキノン)を包含する。特に適当なトコフェロールは、α−、β−、γ−およびδ−トコフェロールである。トコフェロールのほか、その誘導体、特にカルボン酸とのエステル、例えばトコフェロールアセテートまたはパルミテートを使用してもよい。
【0015】
本発明においてカロチノイドは、野菜および果物に黄色、橙色または赤色をもたらす植物成分である。カロチノイドは化学的には、11〜12不飽和テトラテルペンで、基本骨格は9個の共役二重結合、8個のメチル分枝(環構造の可能性を包含する)、および分子の一端にβ−イオノン環構造を有するが、分子の他端の構造は様々である。カロチノイドの例は、β−カロテンまたはプロビタミンA、α−カロテン、ルテイン、クリプトキサンチン、ゼアキサンチンおよびリコペンである。更に、経口適用のためのカロチノイドおよびトコフェロールの可溶化物が、DE19609477A1により知られている。カロチノイドは個々の化合物として、または混合物として使用し得る。
【0016】
エステルクォート
「エステルクォート(esterquats)」は通常、第四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩であると理解される。これは、適当な有機合成化学的方法によって得られる既知の化合物である。これに関する参考文献は、国際特許出願WO91/01295(Henkel)であり、それによると、トリエタノールアミンを次亜リン酸の存在下に脂肪酸で部分的にエステル化し、反応混合物に空気を通した後、全体を硫酸ジメチルまたはエチレンオキシドで第四級化する。更に、DE4308794C1(Henkel)には、固体エステルクォートの製法であって、適当な分散剤(好ましくは脂肪アルコール)の存在下にトリエタノールアミンエステルの第四級化を行うことを含んで成る方法が記載されている。エステルクォートに関する概要は、例えばR.Puchtaら、Tens.Surf.Det.,30,186(1993)、M.Brock、Tens.Surf.Det.,30,394(1993)、R.Lagermanら、J.Am.Oil Chem.Soc.,71,97(1994)およびI.Shapiro、Cosm.Toil.,109,77(1994)に記載されている。
【0017】
第四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩は、式(I):
【化1】
Figure 2004532255
[式中、R1COは炭素原子数6〜22のアシル基であり、R2およびR3は互いに独立して、水素またはR1COと同意義であり、R4は炭素原子数1〜4のアルキル基または(CH2CH2O)qH基であり、m、nおよびpは、いずれも0であるか、または1〜12の数であり、qは1〜12の数であり、Xはハライド、アルキルスルフェートまたはアルキルホスフェートである。]
で示される。
【0018】
本発明に従って使用し得るエステルクォートの通常の例は、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、アラキン酸、ベヘン酸、エルカ酸並びにそれらの工業用混合物(例えば天然油脂の加圧加水分解によって得られる)から誘導する生成物である。工業用C12/18ヤシ油脂肪酸、および特に部分水素化したC16/18獣脂またはパーム油脂肪酸、並びにエライジン酸含量の高いC16/18脂肪酸フラクションを使用することが好ましい。
【0019】
第四級化エステルを製造するために、脂肪酸およびトリエタノールアミンを1.1:1ないし3:1のモル比で使用し得る。エステルクォートの性能に関して、1.2:1ないし2.2:1(好ましくは1.5:1ないし1.9:1)の比が、特に有利であることがわかった。好ましいエステルクォートは、平均エステル化度1.5〜1.9のモノ−、ジ−およびトリエステルの工業用混合物で、工業用C16/18獣脂またはパーム油脂肪酸(ヨウ素価0〜40)から誘導したものである。R1COが炭素原子数16〜18のアシル基、R2がR1COと同意義、R3が水素、R4がメチル基、m、nおよびpが0、Xがメチルスルフェートである式(I)で示される第四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩が、性能の点で特に有利であることがわかった。
【0020】
第四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩のほかに適当なエステルクォートは、式(II):
【化2】
Figure 2004532255
[式中、R1COは炭素原子数6〜22アシル基であり、R2は水素またはR1COと同意義であり、R4およびR5は互いに独立して、炭素原子数1〜4のアルキル基であり、mおよびnは、いずれも0であるか、または1〜12の数であり、Xはハライド、アルキルスルフェートまたはアルキルホスフェートである。]
で示されるジエタノールアルキルアミンと脂肪酸の第四級化エステル塩である。
【0021】
更に他の適当なエステルクォートは、式(III):
【化3】
Figure 2004532255
[式中、R1COは炭素原子数6〜22のアシル基であり、R2は水素またはR1COと同意義であり、R3、R4およびR5は互いに独立して、炭素原子数1〜4のアルキル基であり、mおよびnは、いずれも0であるか、または1〜12の数であり、Xはハライド、アルキルスルフェートまたはアルキルホスフェートである。]
で示される1,2−ジヒドロキシプロピルジアルキルアミンと脂肪酸の第四級化エステル塩である。
【0022】
好ましい脂肪酸および好適なエステル化度の選択に関しては、式(I)に関する例示説明を式(II)および式(III)のエステルクォートにも適用する。
【0023】
エステルクォートは通例、アルコール中50〜90重量%溶液の形態で市販され、これは必要に応じて水で容易に希釈し得る。エステルクォートは本発明のヘアケア製剤中に、0〜10重量%、好ましくは1〜5重量%、より好ましくは1.5〜3重量%の量で存在し得る。
【0024】
工業的適用
比較的長時間にわたって毛髪または頭皮に残留するか、あるいは強い化学薬品をしばしば含有する製剤は、毛髪損傷、枝毛およびUV光作用に抗する効果を現すために特に適当である。そのような製剤は、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアローション、ヘアゲル、ヘアカラー、脱色製剤、パーマネントウェーブ製剤、毛髪用の日光対策または後処理製剤を包含する。本発明の製剤は、予防効果を伴って長時間適用することが特に適当である。毛髪損傷および枝毛の防止のほか、本発明の製剤は、頭皮の集中ケア、光沢の向上、および感触の改善、並びに天然毛髪色および適用した合成染毛剤の褪色防止にも使用し得る。
【0025】
化粧用および/または医薬製剤
好ましい態様においては、トコフェロールおよびステロールを含有する天然油を含む本発明のヘアケア製剤は、油の量に対して、
トコフェロール0.01〜5重量%およびステロール0.01〜10重量%
の組成を有する。
【0026】
天然油は好ましくは、
トコフェロール0.03〜3重量%およびステロール0.5〜8重量%
を含有し、より好ましくは、
トコフェロール0.05〜2重量%およびステロール1〜5重量%
を含有する。
【0027】
他の態様においては、トコフェロールおよびカロチノイドを含有する天然油を含む本発明のヘアケア製剤は、油の量に対して、
トコフェロール0.01〜5重量%およびカロチノイド0.001〜2重量%
の組成を有する。
【0028】
天然油は好ましくは、
トコフェロール0.03〜3重量%およびカロチノイド0.005〜1重量%
を含有し、より好ましくは、
トコフェロール0.05〜2重量%およびカロチノイド0.01〜0.5重量%
を含有する。
【0029】
他の態様においては、トコフェロールおよびステロールおよびカロチノイドを含有する天然油を含む本発明のヘアケア製剤は、油の量に対して、
(a)トコフェロール0.01〜5重量%、
(b)ステロール0.1〜10重量%、および
(c)カロチノイド0.001〜2重量%
の組成を有する。
【0030】
天然油は好ましくは、
(a)トコフェロール0.03〜3重量%、
(b)ステロール0.5〜8重量%、および
(c)カロチノイド0.005〜1重量%
を含有し、より好ましくは、
(a)トコフェロール0.05〜2重量%、
(b)ステロール1〜5重量%、および
(c)カロチノイド0.01〜0.5重量%
を含有する。
【0031】
本発明のヘアケア製剤は、更なる助剤および添加剤として、界面活性剤、補助乳化剤、過脂肪剤、真珠光沢ワックス、コンシステンシー調節剤、ポリマー、シリコーン化合物、ワックス、安定剤、フケ防止剤、フィルム形成剤、膨潤剤、ヒドロトロープ、防腐剤、可溶化剤、錯化剤、還元剤、アルカリ化剤、抗酸化剤、香油等を含有し得る。
【0032】
他の好ましい助剤および添加剤は、アニオン性および/または両性もしくは双性イオン性界面活性剤である。アニオン性界面活性剤の例は、石鹸、アルキルベンゼンスルホネート、アルカンスルホネート、オレフィンスルホネート、アルキルエーテルスルホネート、グリセロールエーテルスルホネート、α−メチルエステルスルホネート、スルホ脂肪酸、アルキルスルフェート、脂肪アルコールエーテルスルフェート、グリセロールエーテルスルフェート、脂肪酸エーテルスルフェート、ヒドロキシ混合エーテルスルフェート、モノグリセリド(エーテル)スルフェート、脂肪酸アミド(エーテル)スルフェート、モノおよびジアルキルスルホスクシネート、モノおよびジアルキルスルホスクシナメート、スルホトリグリセリド、アミド石鹸、エーテルカルボン酸およびその塩、脂肪酸イセチオネート、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリド、N−アシルアミノ酸、例えばアシルラクチレート、アシルタートレート、アシルグルタメートおよびアシルアスパルテート、アルキルオリゴグルコシドスルフェート、タンパク質脂肪酸縮合物(特に、小麦系植物性の生成物)、並びにアルキル(エーテル)ホスフェートである。アニオン性界面活性剤がポリグリコールエーテル鎖を有する場合、通常の同族体分布を有し得るが、狭い同族体分布を有することが好ましい。
【0033】
両性または双性イオン性界面活性剤の例は、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アミノプロピオネート、アミノグリシネート、イミダゾリニウムベタインおよびスルホベタインである。
【0034】
上記界面活性剤は、いずれも既知の化合物である。そのような界面活性剤の構造および製造に関しては、関連文献、例えばJ. Falbe (編)、"Surfactants in Consumer Products"、Springer Verlag、ベルリン、1987、第54〜124頁、またはJ. Falbe (編)、"Katalysatoren, Tenside und Mineraloeladditive"、Thieme Verlag、シュトゥットガルト、1978、第123-217頁に記載されている。本発明の製剤中の界面活性剤含量は、製剤に対して0.1〜10重量%であり得、好ましくは0.5〜5重量%である。
【0035】
本発明のヘアケア製剤に補助乳化剤として他の界面活性剤をも添加し得る。その例は次のものを包含する。
(1)直鎖C8-22脂肪アルコール、C12-22脂肪酸、およびアルキル基の炭素原子数8〜15のアルキルフェノールの、エチレンオキシド2〜30モルおよび/またはプロピレンオキシド0〜5モル付加物;
(2)グリセロールのエチレンオキシド1〜30モル付加物の、C12/18脂肪酸モノエステルおよびジエステル;
(3)飽和および不飽和C6-22脂肪酸の、グリセロールモノエステルおよびジエステル、およびソルビタンモノエステルおよびジエステル、並びにそれらのエチレンオキシド付加物;
(4)アルキル基の炭素原子数8〜22のアルキルモノ−およびオリゴグリコシド、並びにそれらのエトキシル化類似体;
(5)ヒマシ油および/または水素化ヒマシ油のエチレンオキシド15〜60モル付加物;
(6)ポリオールエステルおよびとりわけポリグリセロールエステル、例えばポリグリセロールポリリシノレート、ポリグリセロールポリ−12−ヒドロキシステアレート、またはポリグリセロールダイメレートイソステアレート。複数の上記群の化合物の混合物も適当である;
【0036】
(7)ヒマシ油および/または水素化ヒマシ油のエチレンオキシド2〜15モル付加物;
(8)直鎖、分枝状、不飽和または飽和C6/22脂肪酸、リシノール酸および12−ヒドロキシステアリン酸と、グリセロール、ポリグリセロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、糖アルコール(例えばソルビトール)、アルキルグルコシド(例えばメチルグルコシド、ブチルグルコシド、ラウリルグルコシド)およびポリグルコシド(例えばセルロース)との、部分エステル;
(9) モノ−、ジ−およびトリアルキルホスフェート、およびモノ−、ジ−および/またはトリ−PEG−アルキルホスフェート、並びにそれらの塩;
(10)羊毛ワックスアルコール;
(11)ポリシロキサン/ポリアルキルポリエーテルコポリマーおよび対応する誘導体;
(12)DE−PS1165574による、ペンタエリスリトール、脂肪酸、クエン酸および脂肪アルコールの混合エステル、および/またはC6-22脂肪酸、メチルグルコースおよびポリオール(好ましくはグリセロールまたはポリグリセロール)の混合エステル;
(13)ポリアルキレングリコール;および
(14)グリセロールカーボネート。
【0037】
脂肪アルコール、脂肪酸、アルキルフェノール、脂肪酸のグリセロールモノおよびジエステル、脂肪酸のソルビタンモノおよびジエステル、またはヒマシ油の、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド付加物は、既知の市販生成物である。それらは同族体混合物であって、その平均アルコキシル化度は、付加反応を行う基質化合物とエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドとの量比に対応する。グリセロールのエチレンオキシド付加物のC12/18脂肪酸モノエステルおよびジエステルは、DE−PS2024051により、化粧用製剤用の脂質層改善剤として知られている。
【0038】
8/18アルキルモノ−およびオリゴグリコシド、その製法並びに界面活性剤としてのその使用は、従来の文献により知られている。そのようなグリコシドは、とりわけ、グルコースまたはオリゴ糖と、第一級C8-18アルコールとの反応によって製造する。グリコシド成分に関しては、環状糖単位1個が脂肪アルコールにグリコシド結合によって結合したモノグリコシド、およびオリゴマー化度が好ましくは約8までのオリゴグリコシドのいずれも適当である。オリゴマー化度は、そのような工業用生成物の同族体分布の統計学的平均値である。
【0039】
他の適当な乳化剤は、双性イオン性界面活性剤である。双性イオン性界面活性剤は、分子中に少なくとも1個の第四級アンモニウム基および少なくとも1個のカルボキシレートおよびスルホネート基を有する界面活性化合物である。特に適当な双性イオン性界面活性剤は、いわゆるベタイン、例えば、アルキルまたはアシル基の炭素原子数8〜18の、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えばヤシ油アルキルジメチルアンモニウムグリシネート)、N−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えばヤシ油アシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート)、および2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリン、並びにヤシ油アシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネートである。CTFA名コカミドプロピルベタイン(Cocamidopropyl Betaine)として既知の脂肪酸アミド誘導体が、特に好ましい。
【0040】
両性界面活性剤も、適当な乳化剤である。両性界面活性剤は、分子中に、C8/18アルキルまたはアシル基に加えて、少なくとも1個の遊離アミノ基および少なくとも1個の−COOHまたは−SO3H基を有する界面活性化合物で、分子内塩を形成し得る。適当な両性界面活性剤の例は、アルキル基の炭素原子数約8〜18の、N−アルキルグリシン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキルアミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2−アルキルアミノプロピオン酸およびアルキルアミノ酢酸である。特に好ましい両性界面活性剤は、N−ヤシ油アルキルアミノプロピオネート、ヤシ油アシルアミノエチルアミノプロピオネート、およびC12/18アシルサルコシンである。
【0041】
過脂肪剤は、例えば、ラノリン、レシチン、ポリエトキシル化もしくはアシル化ラノリンおよびレシチン誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセリド、および脂肪酸アルカノールアミドのような物質から選択し得る。脂肪酸アルカノールアミドは、泡安定剤としても機能する。
【0042】
コンシステンシー調節剤は主として、炭素原子数12〜22(好ましくは16〜18)の脂肪アルコールもしくはヒドロキシ脂肪アルコール、および部分グリセリド、脂肪酸もしくはヒドロキシ脂肪酸である。このような物質は、同鎖長のアルキルオリゴグルコシドおよび/または脂肪酸N−メチルグルカミド、および/またはポリグリセロールポリ−12−ヒドロキシステアレートと組み合せて使用することが好ましい。
【0043】
適当な増粘剤は、ポリマー増粘剤、例えばAerosil(登録商標)種(親水性シリカ)、多糖、とりわけキサンタンガム、グアー、寒天、アルギネート、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース、比較的高分子量の脂肪酸ポリエチレングリコールモノ−およびジエステル、ポリアクリレート(例えばCarbopols(登録商標)[Goodrich]またはSynthalens(登録商標)[Sigma])、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドン、界面活性剤、例えばエトキシル化脂肪酸グリセリド、脂肪酸とポリオール(例えばペンタエリスリトールまたはトリメチロールプロパン)とのエステル、狭範囲脂肪アルコールエトキシレート、並びに電解質、例えば塩化ナトリウムおよび塩化アンモニウムである。
【0044】
適当なカチオン性ポリマーの例は、カチオン性セルロース誘導体、例えば第四級化ヒドロキシエチルセルロース[Polymer JR 400(登録商標);Amerchol]、カチオン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩およびアクリルアミドのコポリマー、第四級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、例えば Luviquat(登録商標)(BASF)、ポリグリコールおよびアミンの縮合生成物、第四級化コラーゲンポリペプチド、例えばラウリルジモニウム・ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(Lauryldimonium Hydroxypropyl Hydrolyzed Collagen)[Lamequat(登録商標)L;Gruenau]、第四級化小麦ポリペプチド、ポリエチレンイミン、カチオン性シリコーンポリマー、例えばアミドメチコン(Amidomethicone)、アジピン酸およびジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー[Cartaretine(登録商標); Sandoz]、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリドとのコポリマー[Merquat(登録商標)550; Chemviron]、ポリアミノポリアミド、例えばFR2252840A1に記載のもの、およびその架橋水溶性ポリマー、カチオン性キチン誘導体、例えば第四級化キトサン(場合により、微結晶分布したもの)、ジハロアルキル(例えばジブロモブタン)とビス−ジアルキルアミン(例えばビス−ジメチルアミノ−1,3−プロパン)との縮合生成物、カチオン性グアーガム、例えば Jaguar(登録商標)CBS、Jaguar(登録商標)C−17、Jaguar(登録商標)C−16(Celanese)、並びに第四級化アンモニウム塩ポリマー、例えば Mirapol(登録商標)A−15、Mirapol(登録商標)AD−1、Mirapol(登録商標)AZ−1(Miranol)である。
【0045】
適当なアニオン性、双性イオン性、両性およびノニオン性ポリマーは、例えば酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/アクリル酸ビニルコポリマー、酢酸ビニル/マレイン酸ブチル/アクリル酸イソボルニルコポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマーおよびそのエステル、未架橋およびポリオール架橋ポリアクリル酸、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、オクチルアクリルアミド/メタクリル酸メチル/メタクリル酸t−ブチルアミノエチル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピルコポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、ビニルピロリドン/メタクリル酸ジメチルアミノエチル/ビニルカプロラクタムターポリマー、並びに場合により誘導体化したセルロースエーテル、およびシリコーンである。
【0046】
適当な真珠光沢ワックスの例は、アルキレングリコールエステル、とりわけエチレングリコールジステアレート;脂肪酸アルカノールアミド、とりわけヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド;部分グリセリド、とりわけステアリン酸モノグリセリド;多塩基性の(場合によりヒドロキシ置換した)カルボン酸と、炭素原子数6〜22の脂肪アルコールとのエステル、とりわけ酒石酸の長鎖エステル;脂肪化合物、例えば脂肪アルコール、脂肪ケトン、脂肪アルデヒド、脂肪エーテルおよび脂肪カーボネート(総炭素原子数少なくとも24のもの)、とりわけラウロンおよびジステアリルエーテル;脂肪酸、例えばステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸またはベヘン酸;炭素原子数12〜22のオレフィンエポキシドの、炭素原子数12〜22の脂肪アルコールおよび/または炭素原子数2〜15/ヒドロキシル基数2〜10のポリオールによる開環生成物;並びにそれらの混合物である。
【0047】
適当なシリコーン化合物は、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状シリコーン、並びにアミノ−、脂肪酸−、アルコール−、ポリエーテル−、エポキシ−、フッ素−、グリコシド−および/またはアルキル−修飾シリコーン化合物(室温で液状および樹脂様であり得るもの)である。他の適当なシリコーン化合物は、ジメチルシロキサン単位数200〜300の平均鎖長を有するジメチコンと水素化シリケートとの混合物であるシメチコンである。適当な揮発性シリコーンに関しては、Toddら、Cosm. Toil. 91、27(1976)に詳細に記載されている。
【0048】
使用する天然油のほかに、本発明の製剤中にワックスをも使用してもよい。ワックスはとりわけ、天然ワックス、例えばカンデリラ蝋、カルナウバ蝋、木蝋、エスパルト蝋、コルク蝋、グアルマ蝋(Guarumawachs)、米糠蝋、サトウキビ蝋、オーリキュリ蝋(Ouricurywachs)、モンタン蝋、蜜蝋、シェラック蝋、鯨蝋、ラノリン(羊毛蝋)、尾脂(Buerzelfett)、セレシン、オゾケライト(地蝋)、ワセリン、パラフィン蝋およびマイクロワックス;化学修飾ワックス(硬蝋)、例えばモンタンエステル蝋、サソール蝋、水素化ホホバ蝋、並びに合成ワックス、例えばポリアルキレンワックスおよびポリエチレングリコールワックスである。
【0049】
安定剤として、脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸またはリシノール酸のマグネシウム塩、アルミニウム塩および/または亜鉛塩を使用し得る。
【0050】
適当なフケ防止剤は、Pirocton Olamin (1-ヒドロキシ-4-メチル-6-(2,4,4-トリメチルペンチル)-2-(1H)-ピリジノン モノエタノールアミン塩)、Baypival(登録商標)(Climbazole)、Ketoconazol(登録商標)(4-アセチル-1-{4-[2-(2,4-ジクロロフェニル) r-2-(1H-イミダゾール-1-イルメチル)-1,3-ジオキシラン-c-4-イルメトキシフェニル}-ピペラジン、ケトコナゾール、エルビオール、二硫化セレン、コロイドイオウ、イオウポリエチレングリコールソルビタンモノオレエート、イオウリシノールポリエトキシレート、イオウタール蒸留物、サリチル酸 (またはヘキサクロロフェンとの組み合わせ)、ウンデシレン酸、モノエタノールアミド スルホスクシネート Na塩、Lamepon(登録商標)UD (タンパク質/ウンデシレン酸縮合物)、ジンクピリチオン、アルミニウムピリチオン、およびマグネシウムピリチオン/ジピリチオン マグネシウムスルフェートである。
【0051】
流動性を改善するために、更にヒドロトロープ、例えばエタノール、イソプロピルアルコール、またはポリオールを使用し得る。適当なポリオールは、好ましくは炭素原子数2〜15で、少なくとも2個のヒドロキシル基を有する。ポリオールは、他の官能基(とりわけアミノ基)を有し得るか、または窒素で修飾されていてもよい。ポリオールの例は、
・グリセロール;
・アルキレングリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、および平均分子量100〜1000ダルトンのポリエチレングリコール;
・自己縮合度1.5〜10の工業用オリゴグリセロール混合物、例えばジグリセロール含量40〜50重量%の工業用ジグリセロール混合物;
・メチロール化合物、例えばとりわけ、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリスリトールおよびジペンタエリスリトール;
・低級アルキルグルコシド(特に、アルキル基の炭素原子数1〜8のもの)、例えばメチルおよびブチルグルコシド;
・炭素原子数5〜12の糖アルコール、例えばソルビトールまたはマンニトール;
・炭素原子数5〜12の糖、例えばグルコースまたはスクロース;
・アミノ糖、例えばグルカミド
・ジアルコールアミン、例えばジエタノールアミンまたは2−アミノプロパン−1,3−ジオール
である。
【0052】
適当な防腐剤は、例えば、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド溶液、パラベン、ペンタンジオールまたはソルビン酸、並びにKosmetikverordnung の補遺6、パートAおよびBに挙げられた種類の化合物である。
【0053】
上記二群の主な日焼け止め剤のほかに、抗酸化剤タイプの副次的日焼け止め剤をも使用し得る。抗酸化剤タイプの副次的日焼け止め剤は、UV線が皮膚に侵入すると開始される光化学反応鎖を断つ。その例を次に挙げる:アミノ酸(例えばグリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびその誘導体、イミダゾール(例えばウロカニン酸)およびその誘導体、ペプチド、例えばD,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシンおよびそれらの誘導体(例えばアンセリン)、カロチノイド、カロテン(例えばα−カロテン、β−カロテン、リコペン)およびその誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リポン酸およびその誘導体(例えばジヒドロリポン酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えばチオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン、それらのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル、ラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリルおよびグリセリルエステル)およびそれらの塩、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸およびその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)、スルホキシミン化合物(例えばブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ−、ヘキサ−およびヘプタ−チオニンスルホキシミン)(例えばピコモルないしマイクロモル/kg程度の極く少ない適合量で)、
【0054】
(金属)キレート剤(例えばα−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTAおよびそれらの誘導体、不飽和脂肪酸およびその誘導体(例えばγ−リノレン酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸およびその誘導体、ユビキノン、ユビキノールおよびそれらの誘導体、ビタミンCおよびその誘導体(例えばアスコルビルパルミテート、Mgアスコルビルホスフェート、アスコルビルアセテート)、トコフェロールおよび誘導体(例えばビタミンEアセテート)、ビタミンAおよび誘導体(ビタミンAパルミテート)、ベンゾイン樹脂のコニフェリルベンゾエート、ルチン酸およびその誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤク樹脂酸、ノルジヒドログアヤレト酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導体、スーパーオキシド−ジスムターゼ、亜鉛およびその誘導体(例えばZnO、ZnSO4)、セレンおよびその誘導体(例えばメチオニンセレン)、スチルベンおよびその誘導体(例えば酸化スチルベン、酸化トランススチルベン)、並びに本発明の目的に適当な上記活性物質の誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチドおよび脂質)。
【0055】
使用する錯化剤は、EDTA、NTA、ホスホン酸、Triton B、Turpinalおよびフェナセチンから選択し得る。更に、還元剤、例えばアスコルビン酸、硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムなどを使用し得る。適当なアルカリ化剤は、アンモニア、モノエタノールアミン、(L)アルギニン、AMPなどである。
【0056】
適当な香油は、天然および合成香料の混合物である。天然香料は、下記植物の抽出物を包含する:花(ユリ、ラベンダー、バラ、ジャスミン、ネロリ、イラン−イラン)、茎および葉(ゼラニウム、パチョリ、プチグレン)、果実(アニス、コリアンダー、キャラウェー、ビャクシン)、果皮(ベルガモット、レモン、オレンジ)、根(ナツメグ、アンゼリカ、セロリ、カルダモン、コスタス、アヤメ、ショウブ)、木(マツ、ビャクダン、グアヤク、シーダー、シタン)、草(タラゴン、レモングラス、セージ、タイム)、針葉および枝(トウヒ、モミ、マツ、低木マツ)、樹脂およびバルサム(ガルバヌム、エレミ、ベンゾイン、ミルラ、乳香、オポパナクス)。動物性原料、例えばシベットおよびビーバーを使用してもよい。
【0057】
合成香料化合物は通例、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコールおよび炭化水素型の生成物である。エステル型香料化合物の例は、ベンジルアセテート、フェノキシエチルイソブチレート、p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、リナリルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、フェニルエチルアセテート、リナリルベンゾエート、ベンジルホルメート、エチルメチルフェニルグリシネート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、スチラリルプロピオネート、ベンジルサリチレートである。エーテルは例えば、ベンジルエチルエーテルを包含し、アルデヒドは例えば、炭素原子数8〜18の直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラル、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラル、リリアールおよびブルゲオナールを包含する。適当なケトンは例えば、イオノン類、α−イソメチルイオノンおよびメチルセドリルケトンである。適当なアルコールは、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、イソオルゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコールおよびテルピネオールである。炭化水素は主として、テルペン類、バルサム類を包含する。しかし、共同で快い香を発する種々の香料化合物の混合物を使用することが好ましい。
【0058】
他の適当な香油は、芳香成分として用いられることの多い比較的揮発性の低い精油である。その例は、セージ油、カモミール油、丁子油、メリッサ油、ミント油、シナモン葉油、ライム花油、ジュニパーベリー油、ベチベル油、乳香油、ガルバヌム油、ラブダヌム油およびラバンジン油である。下記のものを単独で、または混合物として使用することが好ましい:ベルガモット油、ジヒドロミルセノール、リリアール、リラール、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、α−ヘキシルシンナムアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、Boisambrene Forte、Ambroxan、インドール、ヘジオン(Hedione)、サンデリス(Sandelice)、シトラス油、マンダリン油、オレンジ油、アリルアミルグリコレート、シクロベルタル(Cyclovertal)、ラバンジン油、クラリー油、β−ダマスコン、ゼラニウム油バーボン、シクロヘキシルサリチレート、Vertofix Coeur、Iso−E−Super、Fixolide NP、エベルニル、イラルデイン(Iraldein)ガンマ、フェニル酢酸、ゲラニルアセテート、ベンジルアセテート、ローズオキシド、ロミレート(Romilat)、イロチル(Irotyl)およびフロラメート(Floramat)。
【0059】
実施例
ヘアエマルジョンを製造するために、液体および固体の成分(Dehyquart(登録商標)L 80を含む)を含有する油相を75〜80℃で溶融した。この高温の油相に、水相を同じく75〜80℃に加熱して注ぎ、全体を撹拌しながらゆっくりと30℃に冷却した。
【0060】
【表1】
Figure 2004532255

Claims (10)

  1. 油の量に対して、
    (a)トコフェロールおよび
    (b)ステロールおよび/または
    (c)カロチノイド
    を含有する天然油を含んで成るヘアケア製剤。
  2. 天然油がトコフェロールを0.01〜5重量%の量で含有する請求項1に記載の製剤。
  3. 天然油がステロールを0.01〜10重量%の量で含有する請求項1または2に記載の製剤。
  4. 天然油がカロチノイドを0.01〜2重量%の量で含有する請求項1〜3のいずれかに記載の製剤。
  5. 天然油を0.1〜20重量%の量で含有する請求項1〜4のいずれかに記載の製剤。
  6. 天然油が更なる成分として不飽和脂肪酸を含有する請求項1〜5のいずれかに記載の製剤。
  7. 更なる成分としてエステルクォートを含有する請求項1〜6のいずれかに記載の製剤。
  8. (a)トコフェロールおよび
    (b)ステロールおよび/または
    (c)カロチノイド
    を含有する天然油の、ヘアケア製剤製造のための使用。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の製剤の、毛髪損傷および枝毛の防止のための使用。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の製剤の、UV光作用からの毛髪および頭皮の保護のための使用。
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