JP2004530900A - 誘電率に基づいた温度測定及び関連する方法 - Google Patents

誘電率に基づいた温度測定及び関連する方法 Download PDF

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Abstract

材料(32)の温度を測定する方法は、誘電率が温度の関数として判明している材料内の一つの既知の成分のみが、材料(32)の誘電率に実質的に寄与する少なくとも一つの周波数(36)のそれぞれで、材料(32)の誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つを測定すること、及び既知の成分の温度、従って材料(32)の温度を決定するために、少なくとも一つの周波数のそれぞれにおいて測定された誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つ、及び既知の成分の誘電率

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、温度を決定するための、特に材料の複素誘電率の測定から材料の温度を決定するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
温度測定が、膨大な範囲の作業及び処理に必要とされており、数多くの種類の装置が、異なる用途、温度範囲、環境状態、に対する温度測定のために使用されている。通常は、材料の温度を測定するための非侵襲性の装置により、材料の表面での又は付近での、材料の温度が測定される。一般的に、材料の内部温度を測定することは、材料の内部領域に侵入して接触すること及び内部領域の温度を測定することを必要とする。温度を簡便且つ正確に測定するために、新しい代替方法及び装置が必要とされている。
【0003】
材料の特性を決定するためには、材料の複素誘電率の測定値を使用することが良く知られており、様々な方法及び装置が材料の誘電率を測定するために知られている。例えば、組成又は水の含有量を決定するために誘電率を測定すること、及び重合の割合をモニターするために誘電率の測定値を使用することが知られている。参照として本明細書に組み込まれているPCT公開WO99/58965には、油の特性を評価するために誘電体分光学を使用する例が記述されている。この刊行物には、コンデンサを通過するように油を流すことによる誘電率の測定及びコンデンサの電気容量の測定について記述されている。参照として本明細書に組み込まれている米国特許5744971には、材料から反射してくる電磁波により材料の誘電率を測定するプローブについて記述されている。このプローブの発明者は、プローブが、塗装の厚みの調査に使用でき、又、領域内の塗料が酸性化しないように塗装領域に塗られたメタノールがどれだけ急速に気化するか測定するために使用できることを示唆している。
【0004】
材料の誘電率は材料の温度に依存することが、一般的に良く知られている。有意な結果を提供するために、材料の特性を決定するために材料の誘電率を測定する分析或いはテスト方法では、一般的に既知である且つ慎重に制御された温度で測定が実施される。例えば、WO99/58965に記述された油の特性を決定するための方法では、油の誘電率は、コントロールされた温度範囲に亘る温度の関数として決定される。
【0005】
しかしながら、誘電率の測定により複数の異なる材料の特性を決定すること及び誘電率の値が温度に依存することが知られているものの、誘電率の測定によって材料の温度を決定することは世の中に知られていないと思われる。加えて、材料の温度を決定するために材料の誘電率の測定を使用することが実用的であることは、まだ知られていない。
【0006】
材料の誘電率は、一般的に、材料及びその中にある不純物を組成する成分のタイプ並びに相対量の複雑な関数である。上記で記述されたWO99/58965では、例えば、油の誘電率の実数部分に対する虚数部分の比率は、油の酸の含有率及び油の水の含有率の関数にできる。このように、温度が測定される材料の正確な成分はしばしば不明であるので、材料の誘電率の測定値を如何にして材料の温度に関連付けるかは明らかになっていない。
【0007】
加えて、材料の誘電率を測定することは、一般的に、材料に、しばしば高周波数で、電場を変化させることを含む。材料の誘電率は、一般的に、加えられる場の周波数の関数であるだけでなく、加えられる場は材料のエネルギーを損失させ且つ材料を加熱する傾向がある。材料の誘電率を測定する行為そのものが、材料の持つ温度を変化させる傾向があるので、誘電率の測定によって材料の温度の測定を試みることが有利であることは明らかになっていない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の一側面では、物体の(一般的に複素)誘電率を決定することにより、物体の温度を測定する方法を提供することに関係がある。ここで使用される用語“誘電率(dielectric permittivity)”、“誘電率(permittivity)”は、実数で8.85X10-12F/mに等しい自由空間の誘電率と相関性がある材料の複素誘電率を示す。
【0009】
本発明のいくつかの実施形態の側面は、材料の温度を決定するために、材料の一つの既知の成分の誘電率を決定することに関係がある。本発明の様々な実施形態によれば、一つの既知の成分の誘電率は、一つの成分のみが材料の誘電率に寄与する周波数をもつ材料の誘電率を測定することにより、決定される。
【0010】
上述のごとく,材料の誘電率は、誘電率の測定で使用される加えられる場の周波数の関数であり、及び一般的にいくつかの特別な周波数では、材料の異なる成分の数が、誘電率に寄与する。しかしながら、いくつかの材料に関しては、以下“指標成分(indicator component)”と称する実質的に一つの成分のみが材料の誘電率に寄与する、以下“隔離周波数(isolation frequencies)”と称する周波数の範囲が、見出されてている。指標成分の誘電率の温度依存性が既知と仮定すると、決定された誘電率は材料の温度の決定に使用できる。
【0011】
しかしながら、隔離周波数における材料の誘電率は、隔離周波数に関連する指標成分の誘電率の関数であるだけではなく、材料内の指標成分の濃度の関数でもある。一般的に濃度は既知でないので、本発明の実施形態によれば、材料の誘電率の測定値間の比率は、材料の温度の決定に使用される。本発明の実施形態によれば、比率は、指標成分の2つの異なる隔離周波数における、誘電率の実数部分と虚数部分間の比率である。本発明の実施形態によれば、比率は、指標成分の同じ隔離周波数における誘電率の実数部分と虚数部分間の比率である。比率は、指標成分の濃度とは無関係であり及び材料の指標成分の誘電率の温度依存性が既知である場合、比率の温度依存性は既知となる。
【0012】
多くの材料に対しての適切な指標成分は、本発明の実施形態によれば、多くの材料に様々な量で偏在し且つ全ての生物の成分である水である。水は電磁場と相互作用するダイポール分子(dipolar molecule)であり且つそれが見出される材料の誘電率に寄与する。加えて、一般的に、水が見出される材料の誘電率に実質的に水のみが寄与する、加えられる電磁場の周波数範囲を、見出すことができる。
【0013】
材料内のダイポール分子の誘電緩和時間は、材料に加えられる電場の方向に分子が並べられる時間と相関性がある。分子の“誘電緩和周波数(dielectric relaxation frequency)”は、誘電緩和時間の逆数であるものとする。加えられる電場は、材料内の分子の誘電緩和周波数よりも実質的に大きい周波数をもつので、分子は電場方向の変化に追従しない且つ分子はこのように周波数で材料の誘電率に実質的に寄与しない。
【0014】
液体状態であり及び他の分子と結合しない水は、その大きさ及び重さが比較的小さい為、一般的に、例えば、血液内のリンパ球のような、より大きい又は重い分子、又は比較的大きい組成の物質よりも実質的に大きい誘電緩和周波数をもつ。このように、一般的に“自由水(free water)”と称される液体である“非結合(unbound)”水の誘電緩和周波数に近い周波数では、自由水は一般的且つ実質的に、自由水が見出される材料の誘電率に寄与する唯一のダイポール分子である。本発明の実施形態によれば、水はこのように、材料の温度の測定に使用するのに、簡便且つ実質的に“万能”な指標成分である。一般的に、誘電緩和周波数は、およそ20GHzのオーダーをもつ。“結合水(bound water)”又は“水和水(hydrate water)”と称されるより重い分子と結合した水は、一般的に10Hzから約10Hzまでの間で変動する緩和周波数を持つ。
【0015】
本発明の実施形態によれば、材料の表面領域の温度は、表面領域で材料の誘電率を測定することによって、測定される。材料の指標成分の少なくとも一つの隔離周波数での電磁波は、表面領域に入射するように方向づけられる。入射波は材料の表面領域で反射され、その反射された電磁波の強度及び位相が測定される。測定された強度及び位相は、前記少なくとも一つの隔離周波数のそれぞれについて、材料の複素誘電率を決定するために使用される。誘電率は、表面領域又は付近での材料の温度の決定に使用される。
【0016】
本発明の実施形態によれば、材料の内部温度は、材料の誘電率の虚数部分を測定することにより決定される。材料の指標成分の少なくとも一つの隔離周波数で電磁波は、表面領域に入射するように、方向づけられる。材料を通過する各入射波からのエネルギー量が測定される。与えられた隔離周波数で測定される伝達エネルギー量は、材料を通過する伝達エネルギーの経路長に沿った、隔離周波数における材料の誘電率の虚数部分の平均値の関数であり、これを決定するために使用される。少なくとも一つの隔離周波数それぞれに対して決定される誘電率の虚数部分は、伝達エネルギーの経路長に沿った、材料の平均内部温度を決定するために使用される。
【0017】
誘電率の測定中に場が実質的に材料の温度を変化させないために、本発明のいくつかの実施形態の側面は材料の誘電率の測定に使用される加えられる場のエネルギーを制限することに関する。
【0018】
本発明のいくつかの実施形態の側面は、材料の誘電率及びそれによる温度の決定に使用される電磁場による材料の加熱に対して、材料の測定値を修正することに関する。
【0019】
決定された誘電率の虚数部分は、誘電率の測定中に材料内の場によって堆積されたエネルギーを推測するために使用される。堆積されたエネルギー、材料の密度及び比熱の量は、測定中の材料の加熱量の推測及び誘電率から決定された材料の温度の修正に使用される。
【0020】
次のことからなる材料の温度を測定する方法が本発明の実施形態により提供される:
誘電率が温度の関数として判明している材料内の一つの既知の成分のみが、材料の誘電率に実質的に寄与する少なくとも一つの周波数のそれぞれで、前記材料の誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つを測定すること、及び
前記既知の成分の温度、従って前記材料の温度を決定するために、前記少なくとも一つの周波数のそれぞれにおいて測定された誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つ、及び前記既知の成分の誘電率の温度依存性を使用すること。
【0021】
さらに、温度を決定するために測定される誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つを使用することは、前記少なくとも一つの周波数と同じ周波数で測定される誘電率の実数部分と虚数部分間の比率の値を決定すること、及び前記比率の値から温度を決定すること、からなる。
【0022】
選択的又は付加的には、前記少なくとも一つの周波数はさらに第一の周波数及び第二の周波数からなり、温度を決定するために測定される誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を使用することは、前記第一の周波数での誘電率の実数部分又は虚数部分と前記第二の周波数での誘電率の実数部分又は虚数部分との比率の値を決定すること及び前記比率の値から温度を決定することからなる。
【0023】
本発明のいくつかの実施形態によれば、少なくとも一つの周波数それぞれで材料の誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を決定することは材料の表面付近の誘電率を測定すること、及び温度を決定することは表面領域の近傍での又は近傍内での材料の温度を決定することからなる。
【0024】
さらに、表面領域付近での誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を測定することは、前記表面領域に入射する電磁波に対しての前記表面領域の反射率を測定すること、及び前記反射率から、前記表面領域近傍での又は近傍内での材料領域の誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を決定することからなる。
【0025】
本発明の実施形態により材料の複数の表面領域それぞれの温度を測定すること、及び材料の表面温度マップを作成するために、前記複数の表面領域で決定される温度を使用することからなる方法が、本発明の実施形態によれば、さらに提供される。
【0026】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記少なくとも一つの周波数それぞれで誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を測定することは材料の内部の誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を測定すること、及び温度を決定することは材料の内部温度を決定すること、からなる。
【0027】
さらに、材料の内部の誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を測定することは、材料によって反射される電磁波及び材料に入射する電磁波のエネルギーが材料を通り抜けて伝達されるエネルギー量を測定すること、及び反射及び伝達されるエネルギーから材料の内部の誘電率の虚数部分の平均値を決定すること、からなる。
【0028】
選択的もしくは付加的には、材料の内部の誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を測定することは、下記のことからなる:材料に入射するように電磁波を方向づけること;入射波が材料によって反射された電磁波の振幅及び位相を測定すること;材料を介して伝達される入射波から発生する電磁波の振幅及び位相を測定すること;及び前記測定された振幅及び位相から材料の内部の誘電率の実数部分及び/又は虚数部分の平均値を決定すること;
【0029】
本発明の実施形態によれば、さらには、次の方法が提供される、本発明の実施形態により材料の複数の内部位置での材料の内部温度を決定すること、及び材料の内部領域の温度マップを作成するために、前記複数の内部位置で決定された温度を使用すること、からなる方法。
【0030】
本発明の実施形態によれば、誘電率の実数部分及び/又は虚数部分の測定にかかる時間内に、入射波から材料に吸収されるエネルギー量が材料の温度を実質的に変化させないために、入射する電磁波のパワーを制限することからなる。
【0031】
さらに、温度変化率が一秒間に摂氏約0.05度未満になるように、前記パワーが決定されてもよい。よる。さらに、温度変化率が一秒間に摂氏約0.02度未満になるように、前記パワーが決定されてもよい。
【0032】
本発明の実施形態によれば、材料の温度を決定することは、入射する電磁波から材料に吸収されるエネルギーが誘電率の実数部分及び/又は虚数部分の測定中に材料の温度を変化させることによって、温度変化量を見積もること、及び温度を決定するために前記見積もられた温度変化量を使用することからなる。
【0033】
本発明の実施形態によれば、前記材料の既知の成分は、他の分子と結合しないダイポール分子である。さらに、前記ダイポール分子は、水でもよい。
【0034】
さらに、前記少なくとも一つの周波数は、およそ1010から50X1010の範囲の周波数でもよい。
【0035】
本発明の実施形態によれば、さらには、次の方法が提供される、材料に吸収される放射量を決定するための方法は以下のことからなる:本発明によれば、一回目及び二回目の測定の間に放射によって材料を照射すること、本発明により、一回目及び二回目の測定で材料の温度を測定すること、及び放射によって材料に吸収されるエネルギー量の決定のために、一回目の測定で測定された温度と二回目の測定で測定された温度との温度差を使用すること、からなる材料に吸収される放射量を決定するための方法。
【0036】
放射は、電磁波放射でもよい。電磁波放射は、光でもよい。光は、IR光でもよい。放射は、音響放射でもよい。
【0037】
本発明の実施形態によれば、さらには、次の方法が提供される、方法は、本発明の実施形態により複数の材料領域それぞれにおける材料に吸収される放射量を決定すること、及び材料による放射吸収の空間マップを提供するために複数の領域における前記放射吸収量を使用することからなる。
【0038】
本発明の実施形態によれば、さらには、次の方法が提供される、本発明の実施形態により材料に吸収される放射量を決定すること、吸収されるエネルギー量から、放射に対しての前記成分の吸収係数を決定すること、及び決定された吸収係数及び前記成分の既知の吸収断面積から材料内の前記成分の濃度を決定すること、からなる材料の成分を分析する方法。
【0039】
本発明の実施形態によれば、さらには、次の方法が提供される、材料内の成分の濃度をマッピングする方法は、本発明の実施形態により、材料の複数の領域で成分を分析すること、及び位置の関数として材料の濃度をマッピングするために、前記複数の領域における前記分析を使用することからなる。
【0040】
本発明の実施形態によれば、さらには、次の方法が提供される、材料の温度を決定するための方法は、材料の複数の既知の成分それぞれについて誘電率が温度の関数として判明及び前記複数の既知の成分の他の成分に対する成分濃度が判明している、前記複数の既知の成分のみが、材料の誘電率に実質的に寄与する少なくとも一つの周波数のそれぞれで、前記材料の誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つを測定すること、及び
前記材料の温度を決定するために、前記少なくとも一つの周波数のそれぞれにおいて測定された誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つ、及び前記既知の成分の誘電率の温度依存性を使用すること、からなる。
【0041】
本発明の実施形態によれば、さらには、次の方法が提供される、材料に吸収される放射量を決定するための方法は、一回目と二回目の測定の間に放射によって材料を照射すること、
既知の成分それぞれについて誘電率が温度の関数として判明及び前記既知の成分の他の成分に対する成分濃度が判明している、材料内の前記既知の成分のみが、材料の誘電率に実質的に寄与する少なくとも一つの周波数のそれぞれで、一回目と二回目の温度における材料の誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つを測定すること、及び
一回目と二回目の温度差を決定するために、少なくとも一つの周波数それぞれにおける一回目と二回目の測定での誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つ、及び前記少なくとも一つの既知の成分それぞれの誘電率の温度依存性、及びそれらの相対的な濃度を使用すること、からなる。
【0042】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記材料は、生体の組織である。
【0043】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記生体の組織は、耳である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
図1は、生態系で一般に発見されている分子や組織の種類に対応する誘電緩和周波数を模式的に示す。誘電緩和周波数は、軸20に沿って示されている。軸20の下側に軸方向に伸びた境界線22があり、分子又は組織の種類の名前が付けられている。それぞれの境界線22は、境界線を名付ける分子又は組織の種類特有の誘電緩和周波数を示す。分子又は組織は、その誘電緩和周波数以下の周波数に見られる材料の誘電率に寄与する。誘電緩和周波数より上の周波数については、材料の誘電率への分子又は組織の寄与は急激に減少し、誘電緩和周波数よりも実質的にかなり大きい周波数については、誘電率への寄与は実質的に0になる。
【0045】
図1に見られるように液体の形態をとる水は、生態系に一般に発見されている分子又は組織の中で最も高い誘電緩和周波数を持つ。同様に、水が存在する非生物性の材料についても、水は一般に他の材料の成分や組織の誘電緩和周波数よりも大きい誘電緩和周波数を持つ。従って、水が存在する多くの材料についても、水の誘電緩和周波数の範囲の周波数では、材料の誘電率は主に水の誘電率となる。本発明の実施形態では、これらの材料にとって水は材料の温度を測定するのに格好な指標成分である。材料内の水の隔離周波数は、水の誘電緩和周波数の範囲に降下した周波数である。
【0046】
水の誘電特性は良く知られており、周波数“ω”と温度“T”の関数である水の複素誘電率“ε(ω,T)”は、比較的正確にε(ω,T)=ε‘(ω,T)+iε“(ω,T)=ε∞+(εs−ε∞)/(1+iετ(T))と近似される。ここでiは虚数iを示す。ε(ω、T)に関する表現で、εsは、ω=0に対するε(ω,T)の“静的”な値であり、ε∞はω=∞に対するε(ω,T)の値であり、及びε(ω,T)は誘電緩和時間τ(T)の間、温度Tに依存する。τ(T)の温度依存性に関して様々な理論モデルが知られている、そして純水の温度の関数としてτ(T)の値が表にされている。τの逆数は、温度Tにおける水の誘電緩和周波数である。図2Aと2Bは、 2.5GHz,10GHz及び20GHzの“隔離”周波数における水の複素誘電率ε(ω,T)の実数部分ε‘(ω,T)及び虚数部分ε“(ω,T)それぞれを温度の関数としたグラフである。
【0047】
上述のごとく、水の隔離周波数では、水を含む材料の誘電率は、水の誘電率の関数であるだけではなく,材料中の水の濃度の関数でもある。本発明の実施形態によれば、したがって、材料の誘電率の測定値及び水の誘電率の既知の値から材料の温度を決定するために、濃度に関係しないε(ω,T)の関数は材料の測定された誘電率から決定される。関数の温度依存性は、材料の温度を決定するために使用される。
【0048】
εmat(ω、T)は材料の複素誘電率を示し及び材料は水を濃度“k”g/mとしてもつものとする。一般的に水の隔離周波数では,εmat(ω、T)は、kε(ω、T)に等しいことが予測される。したがって, 本発明の実施形態によれば、εmat(ω、T)の実数と虚数部分間の測定比は、濃度に関係しないε(ω、T)の適切な関数の決定及び温度の決定に用いることができる。
【0049】
例えば、同じ周波数でのεmat(ω、T)の実数と虚数部分間の比は、その周波数におけるε(ω、T)の実数と虚数部分間の比を決定し、及び既知のε(ω、T)の値から材料の温度を決定するために用いることができる。同様に、異なる周波数でのεmat(ω、T)の実数及び/又は虚数部分間の比は、それらの周波数における対応するε(ω、T)の実数及び/又は虚数部分間の比を決定し、及び、本発明の実施形態によれば、材料の温度の決定に用いることができる。
【0050】
図3Aは、ε(ω,T)の実数部分であるRe[ε(20,T)]と、2.5GHzにおけるε(ω,T)の虚数部分であるRe[ε(2.5,T)]の比率“R20/R2.5”=Re[ε(20,T)]/Re[ε(2.5,T)]を、0−60℃の温度範囲で温度の関数としたグラフである。グラフから、比率は温度の一次関数であることが理解できる、そして材料のR20/R2.5の値が判れば、材料の温度を決定することができる。
【0051】
今のところ材料の誘電率の実数部分を決定するために利用可能なセンサーは、0.1%の精度でε‘(ω,T)を決定できる。比率R20/R2.5は、したがって約0.14%まで決定でき、材料の温度は約0.15℃まで決定できる。
【0052】
図3Bは、20GHzにおけるε(ω,T)の実数部分であるRe[ε(20,T)]と、ε(ω,T)の虚数部分であるIm[ε(20,T)]の比率“R20/I20”=Re[ε(20,T)]/Im[ε(20,T)]を、0−60℃の温度範囲で温度の関数としたグラフである。図3Cは、20GHzにおけるε(ω,T)の実数部分と10GHzにおけるε(ω,T)の虚数部分の比率“I20/I10”を温度の関数としたグラフである。グラフから、本発明の実施形態によれば、材料を決定するためのR20/I20及びI20/I10は、材料の温度を決定するためにも使用できることが理解できる。
【0053】
ところが、材料の誘電率の虚数部分及び/又は誘電率の実数部分は、本発明の実施形態によれば、材料の温度を決定するために使用されるが、材料の誘電率の虚数部分に関しては、誘電率を測定する現在の方法は約0.5%だけの測定精度しか提供しないことに留意すべきである。結果として、R20/I20又はI20/I10を使用する温度測定の精度は、一般的にR20/R2.5を使用する温度測定の精度以下となる。例えば、R20/I20を使用して、及びIm[ε(20,T)]は約0.5%の精度及びRe[ε(20,T)]は約0.1%の精度で測定されるものと仮定して、30℃付近の温度に対する温度測定の精度は約0.1℃となる。他方では、比率R20/R2.5の使用によって、30℃付近の温度は0.04℃の精度で決定することができる。温度測定の精度は、複数の異なる周波数で誘電率の実数及び/又は虚数部分の適切な比率から温度を決定することにより改善できることに留意すべきである。
【0054】
図4は、本発明の実施形態による、水の濃度をもつ材料32の表面領域30の温度の測定について説明するための概略図である。米国特許5744971に記載されたような適切なプローブ34が、少なくとも1つの水の隔離周波数で、表面領域30に入射する波線36で表わされる電磁波を生成するために使用される。入射波36が表面領域30により反射された、破線状の波線38によって表わされる反射波のエネルギーは、既知の方法を使用して反射波の振幅及び位相を測定するプローブ34によって検知される。
【0055】
プローブ34内のプロセッサー(図示されていない) は、入射波36を特徴づける隔離周波数ωでの、表面領域30の反射率“R(ω)"を決定するために、反射波38の振幅及び位相の測定値を使用する。反射率は、表面領域30における材料32の誘電率ε(ω,T)の値を決定するために順番に使用される。例えば、入射波36が表面領域30に垂直であると仮定すると、領域30の誘電率は、通常の式R(ω) = [1−εmat(ω,T)0.5]/[1+εmat(ω,T)0.5]による反射率から決定できる。上記で議論されたように、少なくとも1つの隔離周波数における、誘電率εmat(ω,T)の実数及び/又は虚数部分の適切な比率は、表面領域30の温度を決定するために使用される。
【0056】
本発明の実施形態によれば、入射波36の強度は、領域の誘電率が測定されている間、表面領域30が加熱されるのを防ぐために制限される。
【0057】
全ての材料32によって反射されない入射波36のエネルギーは、表面領域30から材料32内部に向かって、波36の1つの吸収長さ“d(ω)”とほぼ等しい深さの材料32の領域に、全て吸収されると仮定する。この仮定の下で、反射波38内に反射されていない入射波36からのエネルギーは、ほぼd(ω)cmに等しい、表面領域30の1平方センチメートル当たりの材料の体積を加熱する。材料の密度は"ρ"で表されるものとし且つ材料の比熱は"J"で表されるものとする。それから表面領域30の温度Tは、dT/dt=Pin(1−|R(ω)2|)/(d(ω)ρJ)で近似される入射波にさらされる間中、時間変化率dT/dtをもつ。ここでPinは入射波36の強度である。
【0058】
材料32の比熱Jは水の比熱と等しい、ρは約1gm/cm、入射波の周波数は20GHz、波は温度測定を妨害しないと仮定して、dT/dtは0.02℃/s以下となる必要がある。波の吸収長d(ω)は、式d(ω)=λo(ω)/[2πIm(ε(ω,T)0.5)]で見積もられる。ここでλo(ω)は、入射波36の自由空間での波長である。ω=20GHz、温度は約35℃、d(ω)≒0.1cm及び|R(ω)2|≒0.65とする。それからdT/dtがdT/dt≦0.02℃/sの関係を満たすためには、Pinは、Pin≦24ミリワット/cmの関係を満足しなければならない。
【0059】
本発明のいくつかの実施形態によれば、温度の測定値は、表面30の温度の測定中に入射波36によって材料32内に堆積されるエネルギーがあるため、補正される。εmat(ω,T)の虚数部分は、表面30の温度の測定中に波36によって材料32内に堆積されるエネルギーを推測するために使用される。堆積されたエネルギーの量は、εmat(ω,T)の測定中における材料32の加熱量を推測するために使用され、及びεmat(ω,T)によって決定された表面30の温度を、補正する。例えば、本発明のいくつかの実施形態によれば、εmat(ω,T)の虚数部分は、測定中に表面30から吸収長d(ω)だけ材料の内部に広がった材料32の領域に堆積されるエネルギーを推測するために使用される。推測された堆積されるエネルギー量、比熱、及び材料32の密度は、測定中に領域がどれだけ加熱されたか推測するために使用される。加熱量は、εmat(ω,T)から決定された表面30の温度を補正するために使用される。
【0060】
図5は、本発明の実施形態による、水の濃度を持つ材料40の内部温度の測定について説明するための概略図である。
【0061】
本発明の実施形態によれば、適切な電源、回路、ネットワーク分析器(図示されず)及び2つのアンテナを備えたプローブ42が、材料40の内部温度を決定するために使用される。ストリップアンテナ又はホーンアンテナ又は水の隔離周波数で電磁波を放射及び/又は受信するのに適切な他のアンテナが、実質的にアンテナの間に材料40の体積領域46を挟み込むように、配置される。
【0062】
プローブ42内の電源及び回路は、少なくとも一つの水の隔離周波数で、あるアンテナから別のアンテナ44に向けて放射される電磁波を生成する。既知の方法を用いた回路分析器が、放射された波が材料40によって反射される波の及び放射された波が材料40を透過して伝達される波の、振幅及びさらに位相を決定する。反射及び伝達される波の振幅及び位相から、回路分析器は体積領域46の平均誘電率εmat(ω,T)を決定する。少なくとも一つの水の隔離周波数での、誘電率εmat(ω,T)の実数部分及び/又は虚数部分の適切な比率は、体積領域の平均内部温度である体積領域46の平均温度を決定するために使用される。
【0063】
例えば、本発明のいくつかの実施形態によれば、回路分析器は、反射及び伝達される波の振幅及びエネルギー、及び測定された放射波から体積46に吸収されたエネルギー量の値のみを決定する。吸収されたエネルギー量は、体積領域46におけるεmat(ω,T)の虚数部分の平均値を求めるのに使用される。水の2つの隔離周波数間に於けるεmat(ω,T)の虚数部分の平均値間の比率は、体積領域46の平均内部温度を決定するのに使用される。材料44の異なる領域にアンテナ44を動かすことにより及びアンテナ44に類似したアンテナのペアの列を位置決めすることにより、材料44の異なる領域の内部温度が決定され、及び材料44の熱のマップが提供されることに留意すべきである。同様に、図4に示されるプローブ34を動かす事により又は材料32の表面の反対側に複数のプローブ34を位置決めすることにより、材料の異なる表面領域30の表面温度が決定され、及び材料44の熱のマップが提供される。
【0064】
本発明のいくつかの実施形態によれば、誘電率による温度の測定は、光に対しての材料の吸収係数を決定するために使用される。材料は、一回目と二回目の測定の間に適切な波長の光によって照射される。本発明の実施形態によれば、材料の温度は、材料が光によってどれくらい加熱されたか決定するために、一回目と二回目の測定での誘電率の測定により測定される。加熱の量は、光に対しての材料の吸収係数を決定するために使用される。
【0065】
光に対しての材料の吸収係数の測定により材料の成分を分析することは、既に知られている。一般的に、分析を実施するために、材料の吸収係数が複数の異なる波長で測定される。例えば、参照として本明細書に組み込まれるV.クリフトによる米国特許5452716には、血糖値を分析するために複数の波長で血液の吸収係数を測定することが記載されている。本発明の実施形態によれば、誘電率による温度の測定から決定された、光に対しての材料の吸収係数は、材料の成分を分析することに使用される。
【0066】
上記の議論が、光に対しての材料の吸収係数の測定について述べているのに対して、本発明のいくつかの実施形態によれば、同様の方法が、別のタイプの放射に対しての吸収係数を決定するために使用される。材料に吸収されるいくつかのタイプの放射に対しての実質的な吸収係数が、同様に決定される。例えば、本発明のいくつかの実施形態によれば、音響放射に対しての吸収係数が、誘電率による温度測定から決定されてもよい。
【0067】
上記の記述においては、材料の温度は、材料の指標成分の少なくとも一つの隔離周波数の決定により及び少なくとも一つの隔離周波数での材料の誘電率の決定により、測定される。本発明のいくつかの実施形態によれば、隔離周波数は、どの材料の複数の既知の指標成分が材料の誘電率に寄与するか及びどの材料の別の成分が誘電率に寄与しないかによって、決定される。材料の温度は、本発明の実施形態によれば、少なくとも一つの隔離周波数で、材料の誘電率の少なくとも一つの実数部分又は虚数部分を測定することにより、各指標成分それぞれの誘電率の既知の依存性から決定できる。複数の指標成分に対応する隔離周波数での誘電率の測定は、一つの指標成分に対応する隔離周波数での誘電率の測定が温度を決定することに使用される方法と同様に、温度を決定することに使用される。しかしながら、複数の指標成分の隔離周波数の場合には、既知の成分の相対的な濃度が、隔離周波数での材料の誘電率の温度への依存性を決定するために、知られるべきである。
【0068】
本発明の実施形態によれば、誘電率の測定から温度を決定することは、様々な異なるタイプの材料の温度の決定に応用できることが注目されるべきである。特に、誘電体の温度測定は、本発明の実施形態によれば、生体組織の温度の測定に使用できる。例えば、本発明の実施形態によれば、人間の温度が、人間の耳の領域の誘電率の測定により測定できる。又は、本発明の実施形態によれば、癌に対する超音波、高熱又は低熱治療を受けている人間の体の領域の温度を測定することに使用できる。
【0069】
本出願の明細書と請求項において、 “備える(comprise)”、“含む(include)”、“有する(have)”の各動詞およびその活用形は、各動詞の一つあるいは複数の目的語が、必ずしも部材(members)、構成物(components)、要素(elements)、もしくは単数あるいは複数の動詞の主語の部分(parts)を完全に列挙したものではない。
【0070】
実施形態の詳細な記述を用いて本発明を説明してきたが、これらの記載は、例証として提供されているものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。記載された実施形態は、様々な特徴を備えるが、発明の全ての実施形態でそれらの特徴全てが必要な訳ではない。本発明のいくつかの実施形態は、いくつかの特徴のみ、または特徴のいくつかの可能な組合せを利用する。当業者は、記述された実施形態の変形および記述された実施形態において指摘された特徴の組合せとは別の組み合わせを有する本発明の実施態様を思いつくであろう。本発明の範囲は、添付の請求項によってのみ限定される。
【0071】
下記は、本発明の実施形態の例を記載したものであり、ここに添付した図面を参照しながら読まれるべきものである。図面において、1以上の図面に現れる同一の構造、要素又は部分は、通常、それらが現れる全ての図面において同じ符号を付されている。図面に示されている部品及び特徴の寸法は、説明の便利と明瞭のために選択されたもので必ずしも実寸ではない。図面は、以下に列挙されている。
【図面の簡単な説明】
【0072】
下記は、本発明の実施形態の例を記載したものであり、ここに添付した図面を参照しながら読まれるべきものである。図面において、1以上の図面に現れる同一の構造、要素又は部分は、通常、それらが現れる全ての図面において同じ符号を付されている。図面に示されている部品及び特徴の寸法は、説明の便利と明瞭のために選択されたもので必ずしも実寸ではない。図面は、以下に列挙されている。
【図1】図1は、生態系で一般的に発見されている分子や物質の構造に対応する誘電緩和周波数を模式的に示す。
【図2】図2Aと2Bは、異なる3つの隔離周波数における、水の誘電率の実数部分及び虚数部分のグラフである。
【図3A】図3Aは、本発明の実施形態による、材料の温度を決定するために使用される、20GHzでの、水の誘電率の実数部分と虚数部分との比率を、温度の関数として表したグラフである。
【図3B】図3Bは、本発明の実施形態による、材料の温度を決定するために使用される、20GHz及び2.5GHzでの、水の誘電率の実数部分と虚数部分との比率を、温度の関数として表したグラフである。
【図3C】図3Bは、本発明の実施形態による、材料の温度を決定するために使用される、20GHzでの水の誘電率の実数部分と、10GHzでの誘電率の虚数部分との比率を、温度の関数として表したグラフである。
【図4】図4は、本発明の実施形態による、材料の表面領域の温度の決定について説明するための概略図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態による、材料の内部温度の決定について説明するための概略図である。

Claims (29)

  1. 誘電率が温度の関数として判明している材料内の一つの既知の成分のみが、材料の誘電率に実質的に寄与する少なくとも一つの周波数のそれぞれで、前記材料の誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つを測定すること、及び
    前記既知の成分の温度、従って前記材料の温度を決定するために、前記少なくとも一つの周波数のそれぞれにおいて測定された誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つ、及び前記既知の成分の誘電率の温度依存性を使用すること、
    からなる材料の温度を測定する方法。
  2. 温度を決定するために測定される誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つを使用することは、前記少なくとも一つの周波数と同じ周波数で測定される誘電率の実数部分と虚数部分間の比率の値を決定すること、及び前記比率の値から温度を決定すること、
    からなる請求項1に記載の方法。
  3. 前記少なくとも一つの周波数は第一の周波数及び第二の周波数からなり、温度を決定するために測定される誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を使用することは、前記第一の周波数での誘電率の実数部分又は虚数部分と前記第二の周波数での誘電率の実数部分又は虚数部分との比率の値を決定すること及び前記比率の値から温度を決定すること、
    からなる請求項1に記載の方法。
  4. 少なくとも一つの周波数それぞれで材料の誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を決定することは材料の表面付近の誘電率を測定すること、及び温度を決定することは表面領域の近傍での又は近傍内での材料の温度を決定すること、
    からなる請求項1に記載の方法。
  5. 表面領域付近での誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を測定することは、前記表面領域に入射する電磁波に対しての前記表面領域の反射率を測定すること、及び前記反射率から前記表面領域近傍での又は近傍内での材料領域の誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を決定すること、
    からなる請求項4に記載の方法。
  6. 請求項4に記載の方法により材料の複数の表面領域それぞれの温度を測定すること、及び材料の表面温度マップを作成するために、前記複数の表面領域で決定される温度を使用すること、
    からなる方法。
  7. 前記少なくとも一つの周波数それぞれで誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を測定することは材料の内部の誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を測定すること、及び温度を決定することは材料の内部温度を決定すること、
    からなる請求項1に記載の方法。
  8. 材料の内部の誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を測定することは、材料によって反射される電磁波及び材料に入射する電磁波のエネルギーが材料を通り抜けて伝達されるエネルギー量を測定すること、及び反射及び伝達されるエネルギーから材料の内部の誘電率の虚数部分の平均値を決定すること、
    からなる請求項7に記載の方法。
  9. 材料の内部の誘電率の実数部分及び/又は虚数部分を測定することは、
    材料に入射するように電磁波を方向づけること、
    入射波が材料によって反射された電磁波の振幅及び位相を測定すること、
    材料を介して伝達された入射波から発生する電磁波の振幅及び位相を測定すること、及び
    前記測定された振幅及び位相から材料の内部の誘電率の実数部分及び/又は虚数部分の平均値を決定すること、
    からなる請求項7に記載の方法。
  10. 請求項5または7に記載の方法により材料の複数の内部位置での材料の内部温度を決定すること、及び材料の内部領域の温度マップを作成するために、前記複数の内部位置で決定された温度を使用すること、
    からなる方法。
  11. 誘電率の実数部分及び/又は虚数部分の測定にかかる時間内に、入射波から材料に吸収されるエネルギー量が材料の温度を実質的に変化させないために、入射する電磁波のパワーを制限すること、
    からなる請求項5または7に記載の方法。
  12. 温度変化率が一秒間に摂氏約0.05度未満になるように、前記パワーが決定される、
    請求項11に記載の方法。
  13. 温度変化率が一秒間に摂氏約0.02度未満になるように、前記パワーが決定される、
    請求項11に記載の方法。
  14. 材料の温度を決定することは、入射する電磁波から材料に吸収されるエネルギーが誘電率の実数部分及び/又は虚数部分の測定中に材料の温度を変化させることによって、温度変化量を見積もること、及び温度を決定するために前記見積もられた温度変化量を使用すること、
    からなる請求項5または7に記載の方法。
  15. 前記材料の既知の成分は、他の分子と結合しないダイポール分子である、
    請求項1に記載の方法。
  16. 前記ダイポール分子は、水である、
    請求項15に記載の方法。
  17. 前記少なくとも一つの周波数は、およそ1010から50X1010の範囲の周波数である、
    請求項16に記載の方法。
  18. 一回目及び二回目の測定の間に放射によって材料を照射すること、
    いずれかの先行請求項に記載の方法により、一回目及び二回目の測定で材料の温度を測定すること、及び
    放射によって材料に吸収されるエネルギー量の決定のために、一回目の測定で測定された温度と二回目の測定で測定された温度との温度差を使用すること、
    からなる材料に吸収される放射量を決定するための方法。
  19. 前記放射は、電磁波放射である、
    請求項18に記載の方法。
  20. 前記電磁波放射は、光である、
    請求項19に記載の方法。
  21. 前記光は、IR光である、
    請求項20に記載の方法。
  22. 前記放射は、音響放射である、
    請求項18に記載の方法。
  23. 請求項18に記載の方法により複数の材料領域それぞれにおける材料に吸収される放射量を決定すること、及び材料による放射吸収の空間マップを提供するために複数の領域における前記放射吸収量を使用すること、
    からなる方法。
  24. 請求項15または18に記載の方法により、材料に吸収される放射量を決定すること、
    吸収されるエネルギー量から、放射に対しての前記成分の吸収係数を決定すること、及び
    決定された吸収係数及び前記成分の既知の吸収断面積から材料内の前記成分の濃度を決定すること、
    からなる材料の成分を分析する方法。
  25. 請求項24に記載の方法により、材料の複数の領域で成分を分析すること、及び
    位置の関数として材料の濃度をマッピングするために、前記複数の領域で前記分析を使用すること、
    からなる材料内の成分の濃度をマッピングする方法。
  26. 材料の複数の既知の成分それぞれについて誘電率が温度の関数として判明及び前記複数の既知の成分の他の成分に対する成分濃度が判明している、前記複数の既知の成分のみが、材料の誘電率に実質的に寄与する少なくとも一つの周波数のそれぞれで、前記材料の誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つを測定すること、及び
    前記材料の温度を決定するために、前記少なくとも一つの周波数のそれぞれにおいて測定された誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つ、及び前記既知の成分の誘電率の温度依存性を使用すること、
    からなる材料の温度を測定する方法。
  27. 一回目と二回目の測定の間に放射によって材料を照射すること、
    既知の成分それぞれについて誘電率が温度の関数として判明及び前記既知の成分の他の成分に対する成分濃度が判明している、材料内の前記既知の成分のみが、材料の誘電率に実質的に寄与する少なくとも一つの周波数のそれぞれで、一回目と二回目の温度における材料の誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つを測定すること、及び
    一回目と二回目の温度差を決定するために、少なくとも一つの周波数それぞれにおける一回目と二回目の測定での誘電率の実数部分及び虚数部分の少なくとも一つ、及び前記少なくとも一つの既知の成分それぞれの誘電率の温度依存性、及びそれらの相対的な濃度を使用すること、
    放射によって材料に吸収されるエネルギー量の決定のために前記温度差を使用すること、
    からなる材料に吸収される放射量を決定するための方法。
  28. 前記材料は、生体の組織である、
    請求項1、18、26又は27のいずれかに記載の方法
  29. 前記生体の組織は、耳である、
    請求項28に記載の方法。
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