JP2004529342A - 試料中の実効的な副甲状腺ホルモン活性の測定方法 - Google Patents

試料中の実効的な副甲状腺ホルモン活性の測定方法 Download PDF

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Abstract

試料中の活性な副甲状腺ホルモンの含有量を測定する方法であり、アミノ酸15〜22を有するPTH受容体結合構造の近傍で1つまたはそれ以上の部位で酸化された副甲状腺ホルモンのポリペプチド鎖の要素が含有量測定から特定的に排除される。副甲状腺ホルモンの酸化は特に透析患者において発生し、彼らの血液プラスマは透析中に酸化ストレスに曝される。本発明は、酸化され、または還元された副甲状腺ホルモンおよびその断片の特定のコンフォメーションエピトープに結合する抗体の使用に基づく。さらに、試料中の副甲状腺ホルモンとこの活性な断片を定量する試験システムを提供する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は試料中に含有される副甲状腺ホルモンの実効的な濃度を測定する免疫学的方法に関する。本発明は特に、カルシウム代謝の障害、骨障害、上皮小体機能の亢進症または低下症に対する診断、病因究明および治療のための活性な副甲状腺ホルモンおよびその生物学的に活性な断片(fragment)の含有量を測定するための試験キットに関する。
【背景技術】
【0002】
副甲状腺ホルモン(PTH)は上皮小体(parathyroid gland;glandulae parathyroidea)で形成され、血液循環へと分泌される。完全形(intact form)では、それは84のアミノ酸を有する単一のポリペプチド鎖からなり、約9500ダルトンの分子量を有する(SWISS−PROT:P01270,PTHY−HUMANを参照せよ)。それは、ビタミンDおよびカルシトニンとともに、カルシウムおよリン酸塩の骨格(bone skeleton)からの動員(mobilization)をもたらし、腸でのカルシウムの摂取と腎臓によるリン酸塩の排出を増加させる。このように、プラスマ(plasma)あるいは血清中の実効的なPTHの活性は、重要な診断パラメータであり、以下のことを決めるのに必要である:1)上皮小体機能の亢進症または低下症の存在および程度、2)骨芽細胞の活性の定量、3)破骨細胞の活性の定量、4)ビタミンDと活性ビタミンD代謝物での治療のモニタ、5)アルミニウムの存在の推定、6)閉経後の透析患者の起こりうるエストロゲン欠乏の推定、6)腎臓移植後の必要なステロイドまたはシクロスポリンの投薬、7)病理学的な骨髄(bone marrow)の変化、尿毒症状態および慢性腎不全の治療と防止の必要性。
【0003】
従来技術においては、PTHの測定はPTHポリペプチド鎖上の2つの分離したエピトープ(epitope)の検出によりもたらされる。人の血清中の完全な(intact)PTH鎖を定量する特に高感度なイムノアッセイの導入で、カルシウムのホメオスタシス(homeostasis)、骨の変換(transformation)および上皮小体などの原因である制御器官の分野の全ての診断上の質問に対して回答されるようである。
【0004】
しかし、そのように測定された値は、プラスマあるいは血清試料中の実際に存在するPTH活性にしばしば対応しない。それらはしばしば患者の症状に調和できないPTH含有量を供するからである。通常の骨の変換を有する尿毒症状態の患者の場合、血清中の完全なPTHのレベルは、大抵は健康な腎臓を有する患者の2.5倍高いところにある(健康な腎臓の患者の病理学的限界:65μg PTH/L;尿毒症状態の患者に対して:165μg PTH/L血清)。さらに、PTH値が比較的高い尿毒症の患者は、骨の変換について明らかな差をしばしば表す(Slatopolsky Eら(2000),Kidney Int.,58,753−761)。このように、これらの患者は、血清中に8〜10倍に増加したPTH濃度を、しかし骨の特定のアルカリフォスファターゼ(ostase)については低い通常値を、しばしば有する。このように、彼らは過度のPTH活性の症状がない。可能性のある原因として、測定の系統的な誤り、あるいは、例えばPTH受容体の遺伝的に減少した発現(expression)によることなど、骨芽細胞中のPTH抵抗が議論されてきた。さらに、循環あるいは肝臓中でホルモンが数分のうちの活性あるいは不活性な断片に破壊されてしまうという点で、血清あるいはプラスマ中の実効的なPTH含有量の測定はより困難となる。これらの断片のいくつかは、完全なPTH(以下を参照せよ;EP−A0349545;Schmidt−Gaykら(1999),Osteologieforum,5,48−58)に匹敵する活性を有し、他方で残りは拮抗するように(antagonistically)機能する。このように、断片hPTH(3−34)およびhPTH(7−34)はPTHの効果を阻害しうることが知られている(Suvaら(1987),Science,237,893ff;EP0451867)。
【0005】
さらに、”(1−84)ではない”大きなPTH断片は、誤った測定がなされているのではないかと疑われてきた(LePage R.ら(1998),Clin.Chem.,44,805−809)。”大きなPTH断片”との名称は、少なくともアミノ酸39〜84と、N末端アミノ酸1〜3が失われているN末端断片hPTH(1−33)、hPTH(1−34)、hPTH(1−37)あるいはhPTH(1−38)のエピトープを有するポリペプチド鎖を含む断片に対して一般的に用いられる。WO96/10041は、N末端アミノ酸であるセリンとバリンが失われた後はPTH断片はもはや活性ではないことを開示している。hPTH(7−84)のタイプの合成の断片を用いる様々な免疫学的試験の特徴づけは、概してこれらは不活性な大きなPTH(7−84)断片も測定していることを示す(John MRら(1999),J.Clin.Endocrinol.Metab.,84,4287−4290;Gao Pら,2000,ポスターM455,ASBMR第22回年回(Annual Meeting);Roth HJら(2000),ポスターP1288;第11回国際内分泌学会,シドニー)。不活性な大きなPTH断片の同時測定は、測定されたPTH濃度と臨床的な所見との間の相違の原因となった。完全なPTH分子はPTH受容体上の結合部位に対して大きなPTH断片と競合し、また、CAP(Cyclase activating PTH−生物学的に活性)あるいはCIP(Cyclase Inhibiting PTH−生物学的に不活性、受容体ブロック(blocking))の濃度に応じて、異なる細胞活性化が生じるのではと疑われた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、試料中の実効的なPTH含有量の定量方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は請求項1による方法によって達成される。さらに、この方法の都合のよい実施の形態が従属請求項に示されている。
【0008】
本発明に係る試料中のPTH含有量の定量方法は、完全なPTHのポリペプチド鎖とPTH受容体結合構造(15〜22)を有するN末端の完全な断片であり、PTH受容体結合構造(15〜22)の近傍の1つ以上の部位で酸化されたものは、含有量測定から排除されることを特徴とする。換言すると、PTH活性あるいは実効的なPTH含有量の測定から、メチオニン−8あるいは−18またはその両方位置で酸化された全てのPTHポリペプチド鎖および断片が排除される。これは、少なくとも1つの8位および/または18位の酸化されたメチオニン基からなるPTHエピトープに結合する抗体、特定的にメチオニン8および/または18において酸化されたPTHポリペプチド鎖または断片に結合する抗体、または、酸化された、および、”天然の”非酸化の副甲状腺ホルモンの特定のコンフォメーションエピトープを識別できる抗体の使用によりもたらされる。このように、受容体結合構造であるPTH(15−22)を含む、hPTH(7−84)またはhPTH(3−84)のタイプの不活性の大きなPTH断片、酸化された完全なhPTH(1−84)、および、ox−hPTH(1−34)あるいはox−hPTH(1−37)のタイプの酸化されたN末端の完全な酸化されたhPTH断片が測定から排除されることが保証される。
【0009】
本発明によれば、抗体は、8位および/または18位が酸化された副甲状腺ホルモンでの精製あるいは選択を通して得ることができる。抗体は、合成の、あるいは特定的に酸化されたPTH断片の免疫処置を通して得ることができる(Logue FCら(1991),Ann.Clin.Biochem.,28,160−166;Journal of Immunological Methods,39,159)。例えば、合成のPTH(1−34)は、H22の添加によりメチオニン8および18で酸化され、免疫処置での使用に供せられうる。特に、明らかに最初に酸化されるメチオニン−8に抗する単クローン抗体が好ましい。
【0010】
本発明に係る方法の実施形態において、副甲状腺ホルモンと潜在的に活性なその断片は、化学的に後から酸化され、および/または後から還元され、完全な副甲状腺ホルモンとその活性な断片の含有量が二重の測定(前と後)によって測定される。さらなる実施形態では、試料中の酸化された完全な副甲状腺ホルモンとこの断片の含有量が、分離して追加で測定され、PTHの総計と酸化されていないPTHおよびその生物学的に活性な断片の含有量の同時の測定を通して算出される。
【0011】
この方法の特に好ましい実施形態において、酸化された副甲状腺ホルモンのマスキングために、8位および/または18位で酸化された副甲状腺ホルモンに抗する抗体が添加され、全く、酸化されていない、または生物学的に活性な副甲状腺ホルモンとその断片のみが第1および第2の抗体によって結合される。それから、本発明に係る方法は、次に示す、8位および/または18位において酸化された副甲状腺ホルモンか関係するエピトープ識別する抗体で試料を処理する工程;副甲状腺ホルモンのN末端アミノ酸1〜3からなる識別する抗体で試料を処理する工程;人の副甲状腺ホルモンの受容体結合構造(アミノ酸15〜22)の領域におけるエピトープを識別し、酸化されたメチオニン8および/または18の領域で抗体が既に結合しているときには結合できない抗体で試料を処理する工程;および2つの抗体で識別された分子数の測定工程、を含む。好ましくは、2つの抗体の結合は、0.05〜0.1重量%のTweenTM20またはTritonTMX−100などの穏やかな洗浄剤(detergent)の存在下でもたらされる。本発明によれば、特に好ましい実施形態において、このように、副甲状腺ホルモンの受容体結合部位において結合する抗体が酸化されたPTHポリペプチド鎖に結合できないように、試料はまず酸化された副甲状腺ホルモンに抗する抗体で処理される。酸化された副甲状腺ホルモンとこの断片のマスキングのための抗体は、サンドイッチ錯体を形成し、あるいは検出する抗体よりも異なるタイプである方が好ましいということを当業者は知っている。捕獲体(captor)あるいはトレーサ(tracer)として用いられる抗体もまた、当業者が知るように、機能的に交換されうる。
【0012】
さらなる実施形態において、少なくとも1つの抗体が、蛍光性または化学発光性の基、または、検出反応の触媒作用のための酵素から選択されたマーキングを伴う。好ましくは、抗体の1つは、ルテニウム錯体でマークされ、アミノ酸15〜22または26〜32の領域のエピトープを識別する単クローン抗体である。抗体の1つがビオチン化(biotinylated)されて、ストレプタビディン(Streptavidin)を介して固相に結合されていてもよい。本方法では、さらにアミノ酸4〜14または15〜35v39を有するPTHポリペプチド鎖に結合する抗体を用いることができる。アミノ酸15〜22の領域のいエピトープを識別する抗体は、一方でこのエピトープが受容体結合構造の領域に存在し、他方ではそのような抗体はメチオニン18に起因して酸化されたhPTHと天然のhPTHを識別できるので、特に好ましい。
【0013】
本発明に係る試料中の副甲状腺ホルモンとこの断片の定量のための試験システムは、一実施形態において、副甲状腺ホルモンのPTH受容体結合構造に、あるいはその近傍に、抗体が結合する相に結合された抗体(捕獲抗体)と、マスキングのために、酸化されたメチオニン8および/または18を有する副甲状腺ホルモンエピトープに結合する、遊離した(結合していない)抗体を含む。抗体は、例えば酸化された副甲状腺ホルモンのメチオニン8および/または18へのそれらの結合を通し、親和力クロマトグラフィ(affinity chromatography)によって精製されうる。トレーサ抗体として、(還元された構造の)副甲状腺ホルモンのN末端アミノ酸1〜3に抗する抗体が用いられる。捕獲およびトレーサ抗体は交換されうる。
【0014】
さらに本発明は、透析患者の酸化ストレスの診断に関し、それによって本発明に従う副甲状腺ホルモンとその活性な断片の定量のための試験管内試験が用いられる。
【0015】
PTH断片の試験から酸化された副甲状腺ホルモンあるいは酸化された副甲状腺ホルモン断片が生物学的に活性であることがわかっても、この酸化が生理学的に妥当な準位を装い(assume)、試料中の真の生理学的なPTH活性の測定を妨げうることを想像することはできなかった。このように、従来のある試験方法では、試料バッファ中に抗体を安定化するための還元手段が添加され、他の方法では、後に続くPTH分子の部分的な酸化が許容された。
【0016】
本発明はまた、実施形態において、上皮小体機能の亢進症および低下症の診断および程度方法、カルシウム代謝の障害の病因究明、骨障害、腎不全および血液中のカルシウムのおよびリン酸塩の含有量の阻害されたホメオスタシスから生じる状態に関する。さらに、本発明に従って、N末端PTH断片の直接的な生成も、これが生じる限り指示される。これは、本発明に従うPTH診断は、完全な活性副甲状腺ホルモンに加えて、直接生成された生物学的に活性なPTH断片も検出するということを意味する。
【0017】
酸素は好気性生物にとって不可欠のものであるが、しかし同時に、たんぱく質、脂質および核酸との反応を通して細胞にダメージを与え、反応性のアミノ酸の酸化を通してたんぱく質の構造を作り変えることができる、遊離した反応性酸素種(ROS;reactive oxygen species)の最も重要な先駆体分子である。多くの発表は、慢性的に腎機能の不完全な患者の場合の複雑化した病因への酸化ストレスの効果および”進歩したグリケーション最終生成物(advanced glycation endproducts)”の影響に関するものである(Martin−Mateo MC.ら(1999),Ren.Fail.,21,155−167;HasselwanderO.ら(1998),Free Radic.Res.,29,1−11;Zoccali C.ら(2000),Nephrol.Dial.Transplant.,15,Suppl.2;Canaud Bら(1999),Blood Purif.,17,99−106)。酸化ストレスによって非常に強く影響された透析患者が通常の人と比較される。様々な調査グループが、酸化された副甲状腺ホルモンとその生物学的な活性を調査してきた(Alexiewicz LMら(1990),J.Am.Soc.Nephrol.,1,236−244;Zull JEら(1990),J.Biol.Chem.,265,5671−5676;Pitts TOら(1988),Miner.Electrolyte Metab.,15,267−275;Horiuchi N.(1988),J.Bone Miner.Res.,3,353−358;Frelinger ALら(1986),Arch.Biochem.Biophys.,244,641−649;Galceran Tら(1984),Endocrinology 115,2375−2378;Frelinger ALら(1984),J.Biol.Chem.,259,5507−5513;O’Riordan JLHら(1974),J.Endocr.,63,117−124;Logue FCら(1991),Ann.Clin.Biochem.,28,160−166;Logue FC(1991b),J.Immun.Meth.,39,159)。しかしながら、透析患者の酸化ストレスおよびそのPTH診断に対する結果は、それほど調査され、認められてはこなかった。
【0018】
現在、従来の定量方法はどの場合も、試験キットおよび抗体に依存して両方の生物活性の(天然および還元された)完全のPTHを検出し、もし適用できれば、その断片および酸化されたPTHを検出し、そしてまた適用できれば、その断片を検出し、このように副甲状腺ホルモンの実効的なレベルを誤って測定するということが見いだされている。
【0019】
さらに、仮定された大きなPTH断片は、それらがただ生じる限りでは、全く生物学的な意義を持たず、むしろ、測定されたPTH含有量と医学的な決定の間の間の不一致が、少なくとも一部的に透析患者が受けてしまう酸化ストレスから生じる、ということが見いだされている。すなわち、プラスマあるいは血清試料中の実効的なPTH含有量は酸化ストレスに依存し、酸化ストレスは同時に病理学的状態の原因である。
【0020】
本発明はさらに、第1の捕獲抗体が固相に結合される方法に関する。第2のトレーサ抗体は、例えば蛍光性または化学発光性の基であるマーカーを伴ってもよく、あるいは、アルカリフォスファターゼまたはペルオキシダーゼなどの酵素で接合(conjugated)されてもよい。この方法は、本発明に従って、それ自体知られたイムノアッセイ、好ましくはELISA、ECLIA、IEMA、IRMA、ILMAまたはLIAにおいてもたらされる。N末端エピトープPTH(1−3)のPTH受容体結合構造への組み込み(folding)を防止するために、あるいは、N末端エピトープPTH(1−3)を抗体に結合可能にしておくために、2つの抗体のPTHへの結合は、好ましくは、0.05〜0.1重量%のTweenTM20またはTritonTMX−100などの穏やかな洗浄剤の存在下でもたらされる。生物学的活性とPTHの組み込みについて、受容体結合構造とアミノ末端エピトープPTH(1−3)の両方が必要であるので、恐らくこれらの2つの構造はお互いと相互作用する。穏やかな洗浄剤の存在下でも、hPTH(1−3)に抗する抗体を用いる上述の実施形態では、アッセイの感度と精度は明らかに向上できる。
【0021】
方法の実施形態において、試料の知られたアリコート(aliquot)がさらにアミノ酸4〜14および/または15〜37の間のPTH配列に結合する抗体で処理される。エピトープPTH(1−3)およびPTHの受容体結合構造に抗する抗体によって結合された分子の試料中の数と、PTH領域4〜14および15〜37に抗する抗体によって結合された分子の数は、お互いに関連を持っており、生物学的に実効的なPTH活性が測定される。
【0022】
本発明はさらに、試料中のPTH発生の測定のための診断システムに関する。そのシステムは、アミノ酸1〜3を有するN末端エピトープを特定的に識別する抗体と、PTH受容体結合構造の領域に結合する抗体によって特徴付けられる。さらなる実施形態では、診断システムはさらに、アミノ酸4〜14の間の領域に結合する抗体を有する。第3の実施形態では、システムは副甲状腺ホルモンのアミノ酸24と37の間の部分、あるいは、PTHポリペプチド鎖の中央部(53〜86)あるいはC末端(53〜84)部分に結合する抗体を含む。
【0023】
以前のイムノアッセイとは著しく異なり、本発明に係る方法は完全ではないPTH断片のPTH活性も考慮に入れ、また、副甲状腺ホルモンのアミノ末端の一番端のあるいは端から2つのアミノ酸が欠けているとき、あるいは、N末端断片の8位と18位のメチオニンの1つあるいは両方が酸化されているときは、完全なPTHは明らかに生物学的に不活性であることを考慮に入れる。アミノ酸15〜22を有する受容体結合構造と完全なN末端エピトープPTH(1−3)のどちらも持たないPTH断片は、アゴニストの(agonistic)活性あるいは拮抗(antagonistic)活性をどちらも持たない。
【0024】
完全な副甲状腺ホルモンあるいはhPTH(1−37)を定量する従来の免疫学的試験は、生理学的活性が2つのエピトープの存在からのみ結論付けられていれば、誤った活性値を得る。従来の方法は、正しい組み込みあるいはPTH受容体への結合がアミノ酸セリンおよびバリンを有する完全なアミノ末端依存すること、および、PTH受容体結合構造の近傍の8位および18位のメチオニン基が酸化されてはならないことを考慮に入れない。本発明は、特に透析患者の場合、上述の位置でのPTHの酸化は相当な量であり、診断上重要でありうる、という発見に基づく。活性PTHとして従来の試験で測定された、hPTH(7−84)、hPTH(3−84)あるいはhPTH(4−37)の断片は、それらが存在する限り、拮抗活性を持たないか、または計測不可能な程度である。中央部(53−68)あるいはC末端部(53−84)に抗する抗体に基づく試験システムは、ある患者がhPTH(1−37)、hPTH(1−32〜36)あるいはhPTH(1−38)というタイプの生物学的に活性なPTH断片を直接生成するという事実を見逃す。
【0025】
hPTH(1−3)、hPTH(1−6)に抗する、あるいはhPTH(1−37)断片から得られるペプチドに抗する抗体に基づく免疫学的方法もまた、生物学的に活性な(還元された)構造単位のみが測定されるのではないので、誤った活性を反映する。アミノ酸1〜5あるいは6を部分的に有するN末端ペプチドに抗する多クローンの抗体あるいは抗血清を用いて、拮抗活性な断片でさえ活性PTH断片と識別される。
【0026】
本発明に係る方法は、このように、天然の(還元された)副甲状腺ホルモンとその活性断片の生理学的な効果を示すPTH活性値を医師に与えるものである。それはまた、血清中の完全なhPTH(1−84)の正常または低下した含有量を有し、血流中にhPTH(1−37)およびhPTH(1−38)などのPTH断片を直接分泌する患者の上皮小体機能の亢進症を識別する。
【0027】
本発明に係る試料中のPTHおよびその断片の活性を測定する方法は、手動の試験システムとしては、EIA、ELISA、RIA、IRMA、LIAあるいはICLIA、ILMA、FIAまたはIFMAとして実現可能であり、あるいは好ましくは、自動システムに適合したバージョンに、液相あるいは固相技術に、実現可能である。
【0028】
さらなる本発明の利点、特徴および実施形態が、以降の実施例とそれに伴う図面を通して提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
(実施例)
実施例1:大きなPTH断片の生物学的効果
従来技術において仮定されていた、大きなPTH断片が人の血清中に発生し、PTH受容体への拮抗効果を有するか調べた。用いたイムノアッセイは合成したhPTH(7−84)(Bachem AG)と交差反応(cross−react)をしない抗体を基にしているので、測定値は人の血清中の完全な活性を持つhPTHの正確な濃度を示すはずである。これらの値を骨の変換のパラメータと比較した。従来技術によると、大きなPTH断片の生成は、フィードバック機構を介して規制されており、必要性が高くまたは低くなったときは、上皮小体の刺激あるいは抑制が適切な発現へと導く。現在、合成した大きなPTH断片hPTH(7−84)とは臨床的に明らかな交差反応性を持たないPTHを定量するための2つの試験システムが知られている。マンハイムのロチェ・ディアグノスティック(Roche Diagnostics)GmbH社のエレクシス(Elecsys、商標)2010 PTHイムノアッセイと、スキャンチボディ(Scantibodies)社のCAP−PTH−IRMAがある。電気化学発光イムノアッセイ(ロチェ・ディアグノスティックGmbH社(マンハイム))は、アミノ酸26〜32に対応するN末端PTHエピトープに抗する単クローンの捕獲(captor)抗体と、アミノ酸55〜64に対応するC末端hPTHエピトープに抗するルテニウム錯体でマークしたトレーサ抗体を基にしている。用いた合成した大きなhPTH(7−84)断片(Bachem AG)は、エレクシスTM2010 PTHイムノアッセイの捕獲抗体によって識別されないので、それは第三(tertiary)折りたたみ(folding)構造を識別しなければならず、いわゆるコンフォメーション抗体である。恐らく、用いられた大きなhPTH(7−84)断片(Gao Pら,2000,ポスターM455,ASBMR
第22回年会(Annual Meeting);Roth HJら(2000),ポスターP1288,第11回国際内分泌学会、シドニー)は、今回の結果が明らかにするように、合成あるいは保管中に酸化されたものである。エレクシスTM2010 PTHイムノアッセイの捕獲抗体は、恐らく酸化されたhPTH(7−84)だけでなく、還元されたPTH(7−84)とも結合する。スキャンチボディ社のCAP−PTH−IRMAは、大きなPTH(7−84)断片には結合できなかったN末端hPTH(1−6)に抗する多クローンの抗体を用いる。
【0030】
様々なイムノアッセイ(ニコルズ(Nichols)社IRMA、ロチェ社エレクシスTM2010、DUO−PTH スキャンチボディ社、PTH−イムンディアグノスティク社(Immundiagnostik))を用いて完全なPTHの測定に伴って、生成(formation)マーカーとしての骨マーカーBAP(ostase)と吸収(resorption)マーカーであるTRAP5bも測定した。結果は次の表1に示されている。
【0031】
(表1)
骨の成長(growth)および還元(reduction)マーカーと
PTH測定値の相関
Figure 2004529342
【0032】
成長および変形マーカーの値と血清中のPTH含有量との相関は、ニコルス・インスティチュート社のIRMAと比較して、より特定の試験に対して明らかにより大きな相関は示さない(大きなPTH断片に対して交差反応性がない)。個々のPTHアッセイのお互いとの相関は、他の研究でも示されてきたことであるが、非常に良い。これは、知られている試験システムは一つも満足な結果をもたらさないことを示す。
【0033】
実施例2 酸化および還元試験
エレクシスTM2010試験とニコルス社のインタクト(Intact)PTH試験が、天然のPTHあるいは酸化したPTHのどちらをどのような限界まで識別するか調べた。
【0034】
ニコルス社のインタクトPTHアッセイ(ニコルス・インスティチュート社,サンジュアンカピストラノ(San Juan Capistrano),カリフォルニア州、USA)は、2つの多クローンの山羊(goat)の抗体で2重に結合させたイムノラジオメトリー(IRMA)である。捕獲抗体は、プラスチックビーズ中に固定され、hPTH(アンチhPTH(39−89))の中央またはC末端部のみに結合する。第2の抗体検出は、125I(ヨウ素)でマークされ、hPTH(アンチhPTH(1−34))のN末端部のエピトープを識別する。試料は抗体が塗られたビーズおよび125I(ヨウ素)でマークした検出抗体とともに同時に一晩(12±2時間)室温で培養される。培養後、ビーズは洗浄され、固相に結合している放射能がガンマカウンタ(LKB1277パーキンエルマー(Perkin−Elmer)のガンママスター)で測定された。試料の限界放射能と濃度の間のドーズ量測定曲線(マルチカルク・ソフトウェア(MultiCalc
Software))が、同時に測定された標準によって、生産者の指示に従って厳密に測定された。アッセイ間の分散は、通常および増加領域において10%の分散係数(CV)より小さかった。
【0035】
ロチェ・エレクシスTMPTHアッセイは、全自動免疫解析機エレクシスR2010については、電気化学発光イムノアッセイ(ECLIA)である。ビオチン化された捕獲抗体で識別されるエピトープは、PTHアミノ酸26〜32を含み、また、単クローンのルテニウム検出抗体は、生産者の情報によると、PTHアミノ酸55〜64の領域のエピトープを識別する。試料と抗体は一緒に37℃で9分間培養され、ストレプタビディンが塗られた常磁性のビーズが培養混合物中に導入され、最終的に9分間培養された。結合した共役系(conjugates)を遊離した共役系から電極の表面上で磁気的に分離した後で、発光が測定され、最終的なPTHの濃度が再較正されたマスター曲線によって決定された。アッセイ間の分散は、低い方および高い方の通常領域で7%の分散係数より小さく、高濃度領域で5%の分散係数であった。
【0036】
酸化および還元実験の標準と、異なる濃度および酸化状態のhPTH(1−37)断片を有する透析患者からの貯留(pool)プラスマが処理された。全ての試料は抗凝固剤としてEDTAを受け取った。天然の変わらない初期試料(参照パラメータ)と処理された貯留プラスマの測定が同時に実行された。決定は生産者の指示に厳密に従って各ケース毎に実行された。
【0037】
1.標準実験
46.8pmol/lの通常の濃度を有するニコルス・インスティチュート社のPTH IRMA標準
【0038】
2.貯留プラスマでの実験
完全なPTHの増加した内容物を有する透析患者から分離された2つのEDTAプラスマ試料が貯留された。
【0039】
Figure 2004529342
【0040】
標準試料およびプラスマ貯留が、各ケースで3つの異なるhPTH(1−37)断片の濃度および5つの異なる酸化および状態の形態で処理され、それから回復したPTHが測定された。
【0041】
2つの処理されたPTH(1−37)断片溶液は、様々な生産者(1:IPF=Institut fur Peptidforschung, Braunschweig,2=Immundiagnostik AG,Bensheim)からの天然のhPTH(1−37)を受け取った。第3のhPTH(1−37)の断片溶液中でメチオニンが8位で酸化され、第4の溶液中ではメチオニンが18位で酸化され、第5の溶液中ではメチオニンが8位と18位の両方で酸化された。
【0042】
各断片容器から3つの初期濃度(1000nM、100nMおよび10nM)が生成された。標準試料および貯留プラスマの断片容液の1:100でのさらなる希釈が、解析する試料中での10000pMol、1000pMol、100pMolの最終濃度を生成した。N末端PTH断片に対する商業的な試験で用いられる捕獲抗体の結合容量(binding capacities)が知られていないので、各ケースで3つの断片濃度が用いられた。実験の目的は、サンドイッチ錯体はもはや生成されず、測定信号はそれぞれの検出限界以下となるような、天然または酸化したhPTH(1−37)で捕獲抗体を完全に占めることである。天然のhPTH(1−37)断片あるいは酸化した断片を添加した試料から得られた測定値の比較は捕獲抗体の特性の情報をもたらす。結果は図1〜4に示される図面にまとめられる。
【0043】
N末端抗体のブロック(blockage)を計算するために、標準および貯留プラスマの測定濃度は天然のPTH調整で処理され、IPFから得られたhPTH(1−37)は100%と決定され、すべてのさらなる値はそれらに関連付けて位置された。
【0044】
エレクシスTM2010 PTH試験の結果の議論
図1および2を参照せよ。異なる位置で酸化された全てのPTH断片の測定値の最小の百分率の偏差を基礎として、ロチェ・エレクシスTM2010試験は、わずかな親近性のみをもって酸化したPTHを検出し、主として天然およびこのように生物学的に活性な副甲状腺ホルモンと反応すると推定することができる。10000pMの大変高い断片濃度をもっても信号低下がないことは、捕獲抗体の結合容量が極端に高いことを示す。天然の測定された試料は、対応する処理された試料よりも最大の10%高い絶対の濃度とする。エレクシスTM2010のPTH試験によっても、トレーサ抗体がPTHのC末端部に結合するので、直接生成された活性N末端PTH断片が検出されないという点で不利益なままである。しかしながら、一方で、アミノ酸1〜3のN末端エピトープが欠けて、生物学的に不活性なPTH(4−37)断片は部分的に検出される。
【0045】
ニコルス社IRMA PTH試験の結果の議論
図3および4を参照せよ。エレクシスTM2010 PTH試験と異なり、IRMAの完全なPTHの試験でのスパイク実験は、様々な断片の追加に依存する反応性の明らかな違いを生成した。用いた標準もまた、貯留プラスマと異なる反応性を示し、それは、たんぱく質含有量などの異なるマトリックスによるかもしれない。1000pMのhPTH(1−37)の濃度での可視信号の天然の測定試料に対する50%までの低下は、N末端PTH断片に抗する捕獲抗体の結合容量の低さを示す。IPFおよびImmundiagnostik社からの酸化されていないhPTH(1−37)断片は異なる反応性を示し、貯留プラスマのケースでは、それによって相違点が特に明らかである。また、酸化したhPTH(1−37)断片が添加されるとすぐに、測定信号が明らかに低下した。結果をもとに、ニコルス社のテストキットで用いられた多クローンの抗体物質は、天然のPTHとまた酸化したPTHのどちらとも反応する様々な抗体集団を含むと推定することができる。様々な酸化されたhPTH(1−37)断片の異なる結合の反応性は興味深い。(8位、18位あるいはその両方で)いろいろと酸化された分子が異なる生物学的効果を持つか調べる予定である。
【0046】
実験により、多クローンの抗体物質(ニコルス社IRMA)では、単クローン抗体(エレクシスTM2010)と対照的に、天然のPTHとともに、酸化された不活性のPTHの形態も検出される、ということが示される。酸化されたPTHは、カルシウムホメオスタシス(腎臓、骨)に対する対象細胞にとって、生物学的に制限されない活性を有する。
【0047】
実施例3 尿毒症(uraemic)患者のプラスマ試料の酸化および還元
透析において、透析患者は増加した酸化のストレスに曝されている。その生物学的な活性の結果に対応して、生体中でPTHの酸化が生じるか調べた。さらに、試料中で、PTH分子の直接酸化、還元、逆転の還元のいずれがそのような限界まで可能か調べた。
【0048】
透析患者およびESRD患者(ESRD=末期腎臓病(end stage renal disease))の30のプラスマ試料がランダムに選択され、過酸化水素(30%;最終濃度:1.5Mol/L)で酸化され、あるいは、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4,100nMol/Lの水溶液)で還元された。全ての試料は処理され、あるいは未処理とされ、ロチェ・エレクシスTM2010とニコルス社IRMA試験で同時に測定された。
【0049】
酸化は30%の過酸化水素溶液でもたらされた。培養調製における過酸化水素は30%溶液のうちの17%であった。全ての試料は37℃で45分間培養され、それから−70℃に冷却され、凍結乾燥され、PTHの定量測定まで−20℃で保存された。
【0050】
20の試料のうちのそれぞれの1:1比(v/v)でのアリコートが処理され、100nMolのNaBH4溶液で還元された。さらに、10の酸化された試料のうちの各ケースでアリコートが100nMolNaBH4溶液の1:1の比での追加で逆転の還元がなされた。試料は室温で45分間培養され、反応はドライアイス上で停止した。凍結乾燥の後、試料は−20℃で測定まで過度に凍結された。図5〜11の図面が結果を示す。
【0051】
図5および図6を参照せよ。天然のPTHに対するロチェ・エレクシスTM2010試験で得られた測定値は、酸化の後も平均で初期値の29%であった。ここで、個々の試料は大変異なって反応した。測定信号の最大の減少は初期値の10%であり、測定信号の最小の減少は初期値の53%であった。結果は、ロチェ・エレクシスTM2010 PTH試験で用いられた捕獲抗体が主に天然の還元されたPTHの形を識別したことを示している。
【0052】
図7および図8を参照せよ。ニコルス社のIRMAにおいて酸化は明らかに測定値に対する影響がより小さい。平均で、濃度は初期値の76%に、最大の減少で33%に、最小の減少で98%に、減少した。
【0053】
試料のH22による前処理での結果としてPTH分子が部分的に破壊されるのを排除するために、酸化された試料はNaBH4で再び逆転の還元がなされた。エレクシスTM2010 PTH試験での逆転の還元がなされた試料の測定において、初期値の約50%のみが達成された。しかしながら、検出システムは電気科学的な発光反応を基にしているため、反応媒体が恐らく測定を混乱させた。さらなる実験において、エレクシスシステムでの測定信号の混乱が他の抗オキシダント剤によって見いだされた。しかし、恐らく、メチオニンの一部もまたスルホン(sulfone)へと酸化され、それは再び逆転の還元がされることができない。
【0054】
図9および図10はニコルス社のIRMAでの平行の実験の結果を示す。結果は、ペプチドの酸化あるいは還元は免疫学的活性に影響を与えないことを示す。酸化および対応する逆転の還元の後で、天然の初期濃度は大きく到達された。逆転の還元後の回復におけるわずかな差は、恐らくペプチドの異なる(酸化の)初期状態によるものである。
【0055】
図11は天然のPTHの還元単独に対する結果を示す。還元単独では、天然の初期値に対してわずかに増加した回復(+4%)へと導く。ニコルス試験で用いられた多クローンの抗体は、ペプチドの酸化型に対して高い親和性をもち、ペプチドの還元前後における異なるPTH濃度の検出可能な強調された明示を恐らく妨げる。
【0056】
データは、様々な試験で測定された完全なPTHの濃度に対する酸化の影響を明らかに示す。天然のPTHおよび酸化されたPTHは、様々な対象器官における生物学的活性に明らかな差を示す。特に、透析患者は明らかに高い酸化のストレスに曝されており、遊離した反応性の酸素種が、その構造におけるメチオニンの酸化を通して、副甲状腺ホルモンを明らかに変化させ、このように明らかに生物学的活性を変化させることの疑いが手の届くところにある。このように、透析患者はしばしば、酸化ストレスおよび混乱したホモシスチン代謝に対する知られた指標である、高ホモシスチン血症(hyperhomocystinemea)を患う(Durand P.ら,Laboratory Investigation,2001,81(5),645−672)。副甲状腺ホルモンにおいて8位および18位のメチオニンは全て上記の酸化の影響を受けやすい。8位および18位のメチオニンのメチオニルスルホキシドへの酸化は、組織中に発生するメチオニルスルホキシド還元酵素により、恐らく生物学的に可逆である(Vogt W.ら,Free Radical Biology & Medicine,1995,18(1),93−105)。それは確実に生理学的効果の損失につながる(Galceranら,Endocrinology,1984,115(6),2375−2378;Horiuchi N.J.Bone Miner Res.,1988,3(3),353−358,Zull JEら,J.Biol.Chem.,1990,265(10),5671−5676;O’Riordan JLHら,J.Endocr.,1974,63,117−124)。このように、現在可能な試験は、生物学的に活性なPTHを不活性なPTHから識別することができない。
【0057】
実施例4 酸化したPTHに抗する単クローン抗体の追加による酸化したPTHのN末端が結合した部位の選択的なブロック
Logue FCら(Annu.Clin.Biochem.,1991,28,160−166;J.Immunol.Methods,1991,137,156−166)に従って、酸化したPTHに抗する単クローンの抗体を用いた。簡単に言うと、これは合成したhPTH(1−34)が過酸化水素(30%)の添加により酸化され、それからDAラットがこれで免疫化されたことにおいて得られた。8位あるいは18位にメチオニルスルホキシドを含む合成のPTH断片(1−37)でも免疫化がもたらされるかもしれない。ラットの脾臓細胞とマウスの骨髄腫線X63Ag8.653との混合物に、酸化したPTHを結合し、マスクする特性に対するイムノアッセイにおいて試験された様々な単クローン抗体を導入した。
【0058】
図12および図13は、単クローン抗体mAK−hPTH(1−37)−metox−8/18(3B3)での脱離実験を示し、それはPTHメチオニルスルホキシドを有するエピトープを識別する。比較する目的のために、この抗体は従来の(conventional)ニコルス・インスティチュート社のPTH IRMAおよびロチェ社のエレクシスTM2010PTHに用いられた。
【0059】
この目的のために、高濃度領域で平均のPTH値(平均値±SD:NID 46±17pMol/L;ロチェ 41±14pMol/L)を有する10のEDTAプラスマ貯留物が生成され、N末端結合部位のブロックのために上記記載の酸化したPTHに抗する単クローン抗体で処理された。この目的のために、試料は単クローン抗体の溶液と混合され、単クローン抗体に関する試料中の最終的な濃度は200ng/mlまたは20ng/mlであった。試料は、酸化したPTHに抗するマスキング抗体とともに室温で1時間予め培養され、その後にロチェ社またはニコルス社のそれぞれの試験キットにより従来の方法で測定された。結果は図12および図13に示される。
【0060】
ここで、NIDおよびRはニコルスまたはロチェの試験を示し、”neat”は未処理試料を示し、200は200ng/mlのmAK−hPTH(1−37)−metox−8/18(3B3)マスキング抗体の添加を示し、20は20ng/mlのマスキング抗体の添加を示し、RoxおよびNIDoxは実施例3による過酸化水素で酸化した試料を示し、200あるいは20はマスキング抗体の表示されたドーズ量を示す。
【0061】
結果は、ニコルス・インスティチュート社のPTHアッセイは酸化された不活性のPTHと天然の活性なPTHを識別できないが、酸化されたPTHに抗するマスキング抗体の添加によって、hPTH(1−34)に抗する多クローンの山羊の抗体と一緒であっても、抗体のN末端部位への結合と不正確な測定が最も広い範囲にわたって抑制されることを示す。実験はさらに通常の貯留プラスマでも約10%の酸化したPTHを含むことを示す。
【0062】
ロチェ社のPTH試験は、明らかに酸化したPTHと天然の活性PTHとを識別できるコンフォメーション検出抗体(PTH55−64)を含む。しかし、マスキング抗体の添加によって、特に未処理の試料において、間違った過度の測定は明らかに抑制される。
【0063】
どちらの比較試験も、hPTH(1−34v37)の型の活性PTH断片を検出せず、内在的に不正確なPTH含有量をもたらすということに注意しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】図1はPTH標準に対するスパイク実験の結果を示す図である(試験システム:ロチェ・ディアグノスティックスGmbH社(マンハイム)のエレクシスTM2010)。
【図2】図2は貯留プラスマに対するスパイク実験の結果を示す図である(ロチェ・ディアグノスティックス社のエレクシスTM2010)。
【図3】図3はPTH標準に対するスパイク実験の結果を示す図である(試験システム:ニコルス・インスティチュート社(米国)のPTH−IRMA)。
【図4】図4は貯留プラスマに対するスパイク実験の結果を示す図である(ニコルス・インスティチュート社のPTH−IRMA)。
【図5】H22で酸化した後のプラスマ試料の測定値を示す図である(ロチェ社のエレクシスTM2010)。
【図6】H22で酸化した後のプラスマ試料の百分率測定値を示す図である(ロチェ社のエレクシスTM2010)。
【図7】H22で酸化した後のプラスマ試料の測定値を示す図である(ニコルス・インスティチュート社のPTH−IRMA)。
【図8】H22で酸化した後のプラスマ試料の百分率測定値を示す図である(ニコルス・インスティチュート社のPTH−IRMA)。
【図9】試料の酸化および逆転の還元の後の測定値を示す図である(ニコルス・インスティチュート社のPTH−IRMA)。
【図10】試料の酸化および逆転の還元の後の百分率測定値を示す図である(ニコルス・インスティチュート社のPTH−IRMA)。
【図11】試料の酸化および直接還元の後の百分率測定値を示す図である(ニコルス・インスティチュート社のPTH−IRMA)。
【図12】酸化したあるいは酸化せずに、酸化した副甲状腺ホルモンに抗する単クローンの抗体を追加したプラスマ試料の百分率測定値を示す図である(ニコルス・インスティチュート社のPTH−IRMA)。
【図13】酸化したあるいは酸化せずに、酸化した副甲状腺ホルモンに抗する単クローンの抗体を追加したプラスマ試料の百分率測定値を示す図である(ロチェ社のエレクシスTM)。

Claims (22)

  1. アミノ酸15〜22を有するPTH受容体結合構造の近傍の1つもしくはそれ以上の部位において酸化された、完全な(intact)副甲状腺ホルモンのポリペプチド鎖およびN末端の完全な断片(fragment)を、含有量測定から特定的に(specifically)排除したことを特徴とする
    体液試料中の実効的な副甲状腺ホルモン含有量の測定方法。
  2. 副甲状腺ホルモンのポリペプチド鎖の8位、18位あるいはその両位置のメチオニンが酸化されている
    請求項1に記載の方法。
  3. 8位および/または18位における少なくとも1つの酸化されたメチオニン基からなるPTHエピトープ(epitope)に結合する抗体が用いられる
    請求項1または2に記載の方法。
  4. 8位および/または18位のメチオニンが酸化された特定の副甲状腺ホルモンのポリペプチド鎖あるいは断片と結合する抗体が用いられる
    請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 酸化された、天然の、あるいは、還元された副甲状腺ホルモンの特定のコンフォメーションのエピトープに結合する抗体が用いられる
    請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 用いられる抗体は、8位および/または18位で酸化された副甲状腺ホルモンに結合することで精製され、または選択される
    請求項3〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 完全な副甲状腺ホルモンとこの断片が酸化され、および/または還元され、それから完全な副甲状腺ホルモンとその活性な断片の総計の含有量が測定される
    請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 酸化され、および還元された完全な副甲状腺ホルモンおよびその断片の総計の含有量が測定される
    請求項7に記載の方法。
  9. 酸化された完全な副甲状腺ホルモンとこの断片の含有量が分離して測定される
    請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 請求項3または4に記載の抗体が、酸化された副甲状腺ホルモンおよびその断片のマスキングのために用いられて添加され、それにより、還元されて生物学的に活性な副甲状腺ホルモンおよびその断片のみが測定される
    請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 副甲状腺ホルモンのN末端アミノ酸1〜3の端部からなるエピトープを識別する抗体で前記試料を処理する工程と、
    人の副甲状腺ホルモンのアミノ酸15と22の間の受容体結合部位の領域におけるエピトープを識別する抗体で前記試料を処理する工程と、
    2つの前記抗体で識別される分子の測定工程と
    を有する請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 2つの前記抗体の結合は、0.05〜0.1重量%のTweenTMまたはTritonTMX−100などの穏やかな洗浄剤(detergent)の存在下でもたらされる
    請求項11に記載の方法。
  13. 副甲状腺ホルモンの受容体結合部位の領域において結合する抗体が、酸化された副甲状腺ホルモン鎖に結合できないように、請求項3または4に記載の酸化された副甲状腺ホルモンに抗する抗体で前記試料が処理される
    請求項11または12に記載の方法。
  14. 酸化された副甲状腺ホルモンとこの断片のマスキングのための抗体は、サンドイッチ錯体を構成するための抗体とは異なるタイプである
    請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 少なくとも1つの抗体が、蛍光性または化学発光性の基、または、検出反応の触媒作用のための酵素から選択されたマーキングを伴う
    請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
  16. 前記抗体の1つは、ルテニウム錯体でマークされ、アミノ酸15〜22または26〜32の領域のエピトープを識別する単クローン抗体である
    請求項1〜15のいずれかに記載の方法。
  17. 前記抗体の1つがビオチン化(biotinylated)される
    請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  18. アミノ酸4〜14または15〜35v39を有する副甲状腺ホルモンのポリペプチド鎖に結合する抗体が用いられる
    請求項1〜17のいずれかに記載の方法。
  19. 副甲状腺ホルモンのPTH受容体結合構造またはこの近傍に結合する抗体と、
    8位および/または18位の酸化されたメチオニンを有する副甲状腺ホルモンのエピトープに結合する抗体と
    により特徴付けられる
    試料中の副甲状腺ホルモンとこの断片を定量する試験システム。
  20. 副甲状腺ホルモンのN末端断片1〜37に抗する多クローン抗体が、酸化された副甲状腺ホルモン断片の8位および/または18位のメチオニンに結合する抗体の親和力クロマトグラフィ(affinity chromatography)によって精製される
    請求項19に記載の試験システム。
  21. 還元された構造のアミノ酸1〜3を有する、完全な副甲状腺ホルモンとこのN末端断片が測定される
    請求項19または20に記載の試験システム。
  22. 上記のいずれかの請求項に記載の副甲状腺ホルモンとこの活性断片を定量する試験管内の試験が用いられることにより特徴付けられる
    透析患者の酸化ストレスの診断。
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