JP2004529117A - 認知欠陥障害の処置における二重のh3/m2アンタゴニストの使用 - Google Patents
認知欠陥障害の処置における二重のh3/m2アンタゴニストの使用 Download PDFInfo
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Abstract
本発明は、認知欠陥障害の処置のための医薬の調製のための二重のヒスタミンH3レセプターアンタゴニスト/m2ムスカリン性アンタゴニスト、またはヒスタミンH3レセプターアンタゴニストとm2ムスカリン性アンタゴニスとの組み合わせの使用に関する。特に、本発明は、アルツハイマー病、注意欠陥障害または自閉症の処置における二重のアンタゴニストまたはアンタゴニストの組合せの使用に関する。本発明の二重のH3/m2アンタゴニスト化合物は、好ましくは、二重のアンタゴニストおよび薬学的に受容可能なキャリアを含む薬学的組成物として投与される。別々のH3アンタゴニストおよびm2アンタゴニストが組合せて使用される場合、有効量のH3アンタゴニストとm2アンタゴニストとの組合せは、単一の薬学的組成物中の薬学的に受容可能なキャリアと併用され得る。
Description
【技術分野】
【0001】
(背景)
本発明は、二重のヒスタミンH3レセプターアンタゴニスト/m2ムスカリン性アンタゴニスト、またはヒスタミンH3レセプターアンタゴニストとm2ムスカリン性アンタゴニストとの組合せを投与することによる認知欠陥障害の処置に関する。特に、本発明は、認知欠陥障害(例えば、アルツハイマー病(AD))または他のCNS学習障害(例えば、注意欠陥障害および自閉症)の処置に関する。
【背景技術】
【0002】
欧州特許出願番号第0 420 396 A2号およびHowsonら、Bioorg.& Med.Chem.Letters,Vol.2 No.1(1992),pp.77〜78は、H3アゴニストとしてアミジン基を有するイミダゾール誘導体を記載する。Van der Grootら(Eur.J.Med.Chem.(1992)Vol.27,pp511〜517)は、ヒスタミンH3レセプターの強力なアゴニストまたはアンタゴニストとしてヒスタミンのイソチオウレアアナログを記載し、そしてこれらのヒスタミンのイソチオウレアアナログは、上記で引用された2つの参考文献と一部重複する。Claphamら、J.Psychopharmacol.(British Assn.for Psychopharmacology,July 25〜28 1993,Abstr.Book),A17)は、ラットにおいて認知を向上し、そしてインビボでのアセチルコリンの放出を増加するヒスタミンH3レセプターアンタゴニストの能力を記載する。Claphamら,Brit.J.Pharm.補遺,1993,110,要約65Pは、チオペラミドが、ラットにおける短期間の記憶および逆転学習を向上し得、そして認知機能の調節におけるH3レセプターの関与に結び付け得ることを示す結果を表す。Yokoyamaら、Eur.J.Pharmacol.,vol.234(1993)、pp129〜133は、いかにしてチオペラミドが、痙攣の各局面の持続時間を減少させ、そして電気性痙攣の閾値を上昇させるかを報告し、そしてこれらの発見および他の発見が、中枢のヒスタミン作動性システムが、発作の阻害に関与するという仮説を支持することを示唆する。WO9301812−A1は、特に認知障害(例えば、アルツハイマー病および加齢性記憶障害)の処置のためのヒスタミンH3アンタゴニストとしてのS−[3−(4(5)−イミダゾリル)プロピル]−イソチオウレアの使用を記載する。Schlickerらは、多数のイミダゾリルアルキル化合物を記載し、ここでイミダゾリルアルキル基は、グアニジン基、エステル基またはアミド基(チオアミドおよび尿素を含む)に結合し、そしてこれらをチオペラミドと比較する。Leursら、Progr.Drug Res.(1992)vol.39,pp.127〜165、およびLippら、The Histamine Receptor,eds.:SchwartzおよびHaas,Wiley−Liss,New York(1992),pp.57〜72は、種々の合成H3レセプターアンタゴニストを再検討し、そしてLippら(同書)は、H3レセプターアンタゴニストのために必要な構造的所要量を定義する。
【0003】
様々なムスカリン性レセプターのサブタイプ(すなわち、m1、m2、m3、m4、およびm5)が同定されており、そして種々のサブタイプの潜在的な治療効果が、多くの刊行物の対象である。例えば、米国特許第5,446,057号を参照のこと:ここで、m1レセプターは、胃液分泌を媒介するとして同定され;m2およびm3レセプターは、鼻粘膜分泌を媒介するとして同定され;そしてm2は、心臓血管状態およびアセチルコリンの放出に関連するCNS状態(例えば、アルツハイマー病および他の痴呆)を媒介するとして同定された。一般に、ムスカリン性レセプターは、コリン作動性神経伝達の媒介物であると報告された。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(発明の要旨)
本発明は、認知欠陥障害の処置のための医薬の調製のための二重のヒスタミンH3レセプターアンタゴニスト/m2ムスカリン性アンタゴニスト、またはヒスタミンH3レセプターアンタゴニストとm2ムスカリン性アンタゴニスとの組み合わせの使用に関する。特に、本発明は、アルツハイマー病、注意欠陥障害または自閉症の処置における二重のアンタゴニストまたはアンタゴニストの組合せの使用に関する。
【0005】
本発明の二重のH3/m2アンタゴニスト化合物は、好ましくは、二重のアンタゴニストおよび薬学的に受容可能なキャリアを含む薬学的組成物として投与される。別々のH3アンタゴニストおよびm2アンタゴニストが組合せて使用される場合、有効量のH3アンタゴニストとm2アンタゴニストとの組合せは、単一の薬学的組成物中の薬学的に受容可能なキャリアと併用され得る。あるいは、H3アンタゴニストを含む薬学的組成物およびm2アンタゴニストを含む別の薬学的組成物が、同時または経時的に投与され得、ここで、個々のアンタゴニストは、組合せが認知欠陥障害を処置するために有効であるように選択された量で投与される。単一の容器中に別々のH3薬学的組成物およびm2薬学的組成物を含むキットもまた、企図される。
【0006】
なお別の局面において、本発明は、認知欠陥障害または神経変性疾患の処置のための医薬の調製のために、アセチルコリンエステラーゼインヒビターとさらに組合わされた、二重のヒスタミンH3レセプターアンタゴニスト/m2ムスカリン性アンタゴニスト、またはヒスタミンH3レセプターアンタゴニストとm2ムスカチン性アンタゴニストとの組み合わせの使用に関する。薬学的に受容可能なキャリア中にヒスタミンH3レセプターアンタゴニスト/m2ムスカリン性アンタゴニストおよびアセチルコリンエステラーゼインヒビター、または薬学的に受容可能なキャリア中に別々のH3アンタゴニストおよびm2アンタゴニストおよびアセチルコリンエステラーゼインヒビターを含む薬学的組成物が、企図される。単一の容器中に、別々の二重のH3/m2アンタゴニストおよびアセチルコリンエステラーゼインヒビター薬学的組成物、ならびに別々のH3、m2およびアセチルコリンエステラーゼインヒビター薬学的組成物を含むキットもまた企図される。
【0007】
本発明はまた、処置を必要とする哺乳動物に、有効量の二重のヒスタミンH3レセプターアンタゴニスト/m2ムスカリン性アンタゴニスト、またはヒスタミンH3レセプターアンタゴニストとm2ムスカリン性アンタゴニストとの組み合わせを投与する工程を包含する認知欠陥障害を処置する方法に関する。
【0008】
なお別の局面において、本発明は、アセチルコリンエステラーゼインヒビターとのさらなる組合せにおいて、処置を必要とする哺乳動物に、有効量の二重のヒスタミンH3レセプターアンタゴニスト/m2ムスカリン性アンタゴニスト、またはヒスタミンH3レセプターアンタゴニストとm2ムスカリン性アンタゴニストとの組み合わせを投与する工程を包含する認知疾患もしくは神経変性疾患を処置する方法に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(詳細な説明)
本発明の二重のH3/m2アンタゴニストは、以下の表に示される化合物によって例示される:
【0010】
【化4−1】
【0011】
【化4−2】
二重のH3/m2アンタゴニスト活性を有する他の化合物は、以下に記載される試験方法を用いて、H3レセプターでの活性およびm2レセプターでの活性について化合物を評価することによって同定され得る。
【0012】
一般に公知であるヒスタミンH3レセプターアンタゴニストは、化学的に容易に分類され得ないが、限定なしで以下が挙げられる:チオペラミド、イムプロミジン、ブリマミド、クロベンプロピット、イムペンタミン(impentamine)、ミフェチジン、クロザピン、S−ソプロミジン(sopromidine)、R−ソプロミジン(sopromidine)、シプロキシファン(ciproxifam)、SKF−91486、GR−175737、GT−2016、GT−2331およびUCL−1199。
【0013】
特定のH3アンタゴニストが、様々な米国特許に開示される。米国特許第5,463,074号は、以下の化合物:
【0014】
【化5】
またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示し、ここで:
(A)mは、0、1および2からなる群から選択される整数であり;
(B)nおよびpは、整数であり、そしてnとpとの合計が2もしくは3であるように、0、1、2および3からなる群からそれぞれ独立して選択され;
(C)各R1、R2、R3、R4、R6、R7およびR8は、以下からなる群から独立して選択され:
(1)H;
(2)C1〜C6アルキル;
(3)C3〜C6シクロアルキル;および
(4)−(CH2)q−R9、ここでqは、1〜7の整数であり、そしてR9は、フェニル、置換フェニル、−OR10、−C(O)OR10、−C(O)R10、−OC(O)R10、−C(O)NR10R11、CNおよび−SR10からなる群から選択され、ここでR10およびR11は、以下のように定義され、そしてここで前記置換フェニル上の置換基は、−OH、−O−(C1〜C6)アルキル、ハロゲン、C1〜C6アルキル、−CF3、−CN、および−NO2からなる群からそれぞれ独立して選択され、そしてここで、前記置換フェニルは、1〜3の置換基を含み;
(D)R5は、以下からなる群から選択され:
(1)H;
(2)C1〜C20アルキル;
(3)C3〜C6シクロアルキル;
(4)−C(O)OR10’;ここでR10’は、R10’がHでないことを除き以下に定義されるR10と同様であり;
(5)−C(O)R10;
(6)−C(O)NR10R11;
(7)アリル;
(8)プロパギル;および
(9)−(CH2)q−R9、ここで、qおよびR9は、上記に定義されるとおりであるが、但しqが1である場合、R9は−OHまたは−SHでなく;
(E)R10およびR11は、H、C1〜C6アルキル、およびC3〜C6シクロアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され;そして置換基−C(O)NR10R11について、R10およびR11は、これらが結合する窒素と一緒になって、5、6、もしくは7個の原子を有する環を形成し得;
(F)点線(・・・・)は、mが1であり、そしてTが5員環であり、そしてnが0でなく、そしてpが0でない場合、必要に応じて存在する二重結合を表し、そして前記二重結合が存在する場合、R2およびR8は存在せず;
(G)mが2である場合、各R1は、各mについて同じか、または異なる置換基であり、そして各R2は、各mについて同じか、または異なる置換基であり;
(H)nが、2または3である場合、各R3は、各nについて同じか、または異なる置換基であり、そして各R4は、各nについて同じか、または異なる置換基であり;そして
(I)pが、2または3である場合、各R6は、各pについて同じか、または異なる置換基であり、そして各R7は、各pについて同じか、または異なる置換基である。
【0015】
米国特許第5,807,872号は、以下の化合物:
【0016】
【化6】
またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示し、ここで:
(A)mは、1または2であり;
(B)nおよびpは、nとpとの合計が4であり、そしてTが6員環であるように0、1、2、3および4から独立して選択され;
(C)R3およびR4は、環Tにおいて1つのR3基および1つのR4基のみがあるように同じか、または異なる環Tの炭素原子にそれぞれ独立して結合され、そして各R1、R2、R3およびR4は、以下からなる群から独立して選択され:
(1)H;
(2)C1〜C6アルキル;および
(3)−(CH2)q−R6、ここでqは、1〜7の整数であり、そしてR6は、フェニル、置換フェニル、−OR7、−C(O)OR7、−C(O)R7、−OC(O)R7、−C(O)NR7R8、CNおよび−SR7からなる群から選択され、ここで、R7およびR8は、以下のように定義され、そしてここで、前記置換フェニル上の置換基は、−OH、−O−(C1〜C6)アルキル、ハロゲン、C1〜C6アルキル、−CF3、−CNおよび−NO2からなる群からそれぞれ独立して選択され、そしてここで、前記置換フェニルは、1〜3の置換基を含み;
(D)R5は、以下からなる群から選択され:
(1)H;
(2)C1〜C20アルキル;
(3)C3〜C6シクロアルキル;
(4)−C(O)OR7’;ここでR7’は、R7’がHでないことを除き以下に定義されるR7と同様であり;
(5)−C(O)R7;
(6)−C(O)NR7R8;
(7)アリル;
(8)プロパギル;および
(9)−(CH2)q−R6、ここで、qおよびR6は、上記に定義されるとおりであるが、但しqが1である場合、R6はOHまたはSHでなく;
(E)R7およびR8は、H、C1〜C6アルキル、およびC3〜C6シクロアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され;
(F)点線(・・・・)は、mが1であり、そしてnが0でなく、そしてpが0でない場合、必要に応じて存在する二重結合を表し、そして前記二重結合が存在する場合、R2は存在せず;そして
(G)mが2である場合、各R1は、各mについて同じか、または異なる置換基であり、そして各R2は、各mについて同じか、または異なる置換基であり、そして少なくとも2つの置換基R1および/またはR2がHである。
【0017】
米国特許第5,633,250号は、以下の化合物:
【0018】
【化7】
またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示し、ここで:
(A)nは、1または2であり;
(B)R1は、以下からなる群から選択され:
(1)H;
(2)C1〜C6アルキル;
(3)アリル;および
(4)プロパギル;
(C)R3およびR4は、以下からなる群から独立して選択され:
(1)H;
(2)C1〜C6アルキル;
(3)アリル;
(4)プロパギル;および
(5)−(CH2)q−R5、ここでqは、1〜7の整数であり、そしてR5は、フェニル、置換フェニル、−OR6、−C(O)OR6、−C(O)R6、−OC(O)R6、−C(O)NR6R7、CNおよび−SR6からなる群から選択され、ここでR6およびR7は、以下のように定義され、そしてここで、前記置換フェニル上の置換基は、−OH、−O−(C1〜C6)アルキル、ハロゲン、C1〜C6アルキル、−CF3、−CN、および−NO2からなる群からそれぞれ独立して選択され、そしてここで、前記置換フェニルは、1〜3個の置換基を含み;
(D)R6およびR7は、HおよびC1〜C6アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され;そして
(E)R3およびR4は、同じか、または異なる環Tの炭素原子にそれぞれ独立して結合される。
【0019】
米国特許第5,578,616号は、以下の後変性型を含む化合物:
【0020】
【化8】
あるいは、その薬学的に受容可能な酸付加塩;
あるいは、GがCO2Hである場合に塩基を有するその薬学的に受容可能な塩を開示し、ここで:
Aは、−O−CO−NR1−、−O−CO−、−NR1−CO−NR1−、−NR1−CO−、−NR1−、−O−、−CO−NR1−、−CO−O−、および−C(:NR1)−NR1−から選択され;
上記で示された分子に2または3個のこのような基がある場合、同じであってもよく、または異なってもよいR1基は、H、および低級アルキル、アリール、シクロアルキル、複素環式基およびヘテロ環式アリキル基、ならびに式−(CH2)y−Gの基から選択され、ここでGは、CO2R3、COR3、CONR3R4、OR3、SR3、NR3R4、ヘテロアリールおよびフェニルから選択され、このフェニルは、必要に応じてハロゲン、低級アルコキシまたはポリハロ低級アルキルによって置換され、そしてyは、1〜3の整数であり;
R2は、H原子およびハロゲン原子、ならびにアルキル基、アルケニル基、アルキニル基およびトリフルオロメチル基、ならびに式OR3、SR3およびNR3R4の基から選択され;
R3およびR4は、H、ならびに低級アルキル基およびシクロアルキル基から独立して選択されるか、またはR3とR4は、介入窒素原子と一緒になって、1または2個の低級アルキル基で置換され得る4〜6個の炭素原子を含む飽和環を形成し得;
ただし、yが1であり、そしてGがOR3、SR3またはNR3R4である場合、R3またはR4のいずれもHでなく;
−(CH2)n−A−R1基は、3位または4位であり、そしてR2基は、任意のフリーポジションにあり;
mは、1〜3の整数であり;そして
nは、0または1〜3の整数である。
米国特許第6,100,279号は、以下の化合物:
【0021】
【化9】
またはそれらの薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示し、ここで:
Xは、1〜7個の炭素原子を有する直鎖アルキル基または2〜4個の炭素原子を有するアルケン基もしくはアルキン基であり;ここでこのアルキル基またはアルケン基は、必要に応じて2つまでのR7基で置換されており;
nは、0、1、または2であり、
mおよびpは0〜4であり;
mが0〜4である場合、Yは、−SO2−;−CS−;−CO−;−CONR5−;−CO(CH2)wO−(wは、1〜4である);−COO−;−CON(OR5)−;−C(NR5)NR5−;−SO2NR5−または−CSNR5−を示し;
mが2〜4である場合、Yは、上記のmが0〜4である場合の全ての基を示し、さらに、Yは、−CHOR5−;−O−;NR5CONR5−;−NR5CO−;−NR5−;−OCONR5−;−NR5C(NR5)NR5−;−NR5CSNR5;−NR5CS−または−NR5SO2−;−NR5C(O)O−;あるいは−CSNR5−を示し;
各々のR5は、独立して、H、アルキルまたはベンジルを示し;
R6は、アリール、ヘテロアリール、またはこの環中に1〜3個のヘテロ原子を有する3〜7員の複素環式基を示し、ここでこのヘテロ原子は、N、SおよびOより選択され、そしてここでこのR6基が、必要に応じて、以下に規定されるような置換基の1〜3つによって置換されており;
Yが−SO2−である場合、R6は、上記の基に加えて、1個〜7個の炭素原子を有するアルキルまたは−NR10R11基(ここでR10およびR11は、独立して、H、アルキルまたはトリハロメチルより選択される)も表し;
各々のR1は、独立して、H、アルキルまたはトリハロメチルであり;
各々のR7は、独立して、H、アルキル、トリハロメチル、フェニルまたはベンジルより選択され、ここでこのフェニルおよびベンジルは、必要に応じて、アルキル、ハロゲン、トリハロメチル、CN、NO2、OR10またはNR10R11より独立して選択される置換基の1〜3つによって置換され、ここでR10およびR11は、上で規定されるような基である。
【0022】
米国特許第6,034,251号は、以下の化合物:
【0023】
【化10】
またはそれらの薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示し、ここで:
二重結合(a)は、EまたはZであり;
各々のR1は、独立して、H、低級アルキル、トリハロメチル、フェニルおよびベンジルからなる群より選択され;
各々のR7は、独立して、H、低級アルキル、ハロゲン、トリハロメチル、NR10R11、または基OR10からなる群より選択され、これによりR10およびR11は、独立して、H、低級アルキルまたはトリハロメチルより選択され;
Xは、−CONR5−;−SO2−、−S−;−CO−;−COO−;−CN(OR5)NR5−;−C(NR5)NR5−;−SONR5−;−SO2NR5−であり;ただしpが0でなく、Xはまた−O−;−NR5−;−NR5CONR5−;−OCONR5−;−O−CO−または−NR5CO−であり得;
Yは、C1〜C3アルキルであり、1つの置換基R5によってこの基の任意の炭素原子で必要に応じて置換された;
Zは、C(R1)2であり;ここで2つ以下のR1基は、H以外であり;
nは、1または2であり;
mは、0または1であり;
pは、0または1であり;
qは、0または1であり;
Rは、C3〜C7シクロアルキル、複素環式基、アリールまたはヘテロアリールより選択され、ここでこのR基は、必要に応じて、1〜3つの置換基により置換されており;
各々のR5は、独立して、H、低級アルキルまたはポリ−ハロ低級アルキルを示し;そしてR15は、Hまたは低級アルキル(例えば、メチル)を示す。
【0024】
米国特許第5,990,147号は、以下の化合物:
【0025】
【化11】
またはそれらの薬学的に受容可能な酸付加塩もしくは溶媒和物(またはそれらの互換異性体)を開示し、ここで:
Aは、−CH2−NH−CO−NH−;−CH2−O−CO−NH−または−CH2CH2−CO−NH−(CH2)m−であり;
mは、0、1、または2であり;
Rは、基
【0026】
【化12】
であり、ここで、R1、R2、R3、およびR4のうちの少なくとも2つが、Hでありそして他の2つが、独立して、H、ハロゲン、CH3、CF3、OCH3、OCF3またはCNより選択され;ただし、Aが−CH2−O−CO−NH−でありそしてR1、R3、およびR4が全てHである場合、R2は、Clであり得ない。
【0027】
米国特許出願第09/978,267号は、以下の化合物:
【0028】
【化13】
またはそれらの薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示し、ここで:
(1)R1は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アルキル、シクロアルキル、またはアルキルアリールより選択され;ここでこのR1基は、必要に応じて、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルコキシ、−CF3−、CF3O−、−NR4R5、フェニル、NO2、−CO2R4、−CON(R4)2(ここで各々のR4は、同じかまたは異なる)、−S(O)mN(R20)2、(ここで各々のR20は、同じかまたは異なるHもしくはアルキル基である)、または−CNより独立して選択される置換基の1〜4つにより置換されており;あるいは、
(2)R1およびXは、一緒になって、以下より選択される基を形成し:
【0029】
【化14】
(3)Xは、=C(O)、=C(NOR3)、=C(NNR4R5)、
【0030】
【化15】
より選択され;
(4)M1およびM2は、独立して、CまたはNより選択され;
(5)M3およびM4は、独立して、CまたはNより選択され;
(6)Yは、−CH2−、=C(O)、=C(NOR20)、または=C(S)より選択され;
(7)Zは、C1〜C6アルキル基であり;
(8)R2は、5員または6員のヘテロアリール環であり、このヘテロアリール環は、必要に応じて、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキル、低級アルコキシ、−CF3、CF3O−、−NR4R5、フェニル、−NO2、−CO2R4、−CON(R4)2(ここで、各々のR4は、同じかまたは異なる)、−CH2NR4R5、−(N)C(NR4R5)2、または−CNより独立して選択される置換基の1〜3つにより置換されており;
(9)R3は、H、C1〜C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アリールアルキル、−(CH2)e−C(O)N(R4)2(ここで、各々のR4は、同じかまたは異なる)、−(CH2)e−C(O)OR4、−(CH2)e−C(O)R30(ここでR30は、
【0031】
【化16】
を含むヘテロシクロアルキル基である)、−CF3、または−CH2CF3より選択され、ここでこのアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルおよびこのアリールアルキルのアルキル部分は、必要に応じて、以下より選択される置換基の1〜3つにより置換されており:ハロゲン、−OH、−OCF3、−CF3、−CN、−N(R45)2、−CO2R45、または−C(O)N(R45)2、ここで、各々のR45は、独立して、以下より選択される:H、アルキル、アルキルアリール、またはアルキルアリール(ここでこのアリール部分は、独立して、−CF3、−OH、ハロゲン、アルキル、−NO2、または−CNより選択される置換基の1〜3つにより置換されている);
(10)R4は、以下より選択され:H、C1〜C6アルキル、アリール、アルキルアリール(このアリール基およびアルキルアリール基は、必要に応じて、ハロゲン、−CF3、−OCF3、−OH,−N(R45)2、−CO2R45、−C(O)N(R45)2、または−CNより選択される置換基の1〜3つにより置換されており;ここで、R45は、上に規定される通りである);
(11)R5は、以下より選択され:H、C1〜C6アルキル、−C(O)R4、−C(O)2R4、または−C(O)N(R4)2(ここで各々のR4は、独立して、選択され、そしてR4は、上に規定される通りである;
(12)または、R4およびR5は、これらが結合される窒素原子と一緒になって、5員または6員のヘテロシクロアルキル環を形成する;
(13)R6は、以下より選択され:アルキル、アリール、アルキルアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルコキシ、−CF3、CF3O−、−NR4R5、フェニル、−NO2、−CO2R4、−CON(R4)2(ここで各々のR4は、同じ化合物または異なる)、または−CN;
(14)R12は、以下より選択され:アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、またはフルオロ;
(15)R13は、以下より選択され:アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、またはフルオロ;
(16)aは、0〜2であり;
(17)bは、0〜2であり;
(18)cは、0〜2であり;
(19)eは、0〜5であり;
(20)mは、1または2であり;
(21)nは、1、2または3であり、ただしM1およびM2が両方窒素である場合、nは2または3であり;
(22)pは、1、2または3であり、ただしM3およびM4が両方窒素である場合、pは2または3である。
【0032】
米国特許仮出願第60/275,417号は、以下の化合物:
【0033】
【化17】
またはそれらの薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示し、ここで:
(A)R1は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アルキル、−C(O)N(R4B)2、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールヘテロアリールまたは以下より選択される基であり:
【0034】
【化18】
このアリール、ヘテロアリール、アリールアルキルのアリール部分、式IIaのフェニル環、式IIIaのフェニル環、式IVBaのフェニル環、または式IVDaのフェニル環は、ハロゲン;ヒドロキシル;低級アルコキシ;−Oアリール;−SR22;−CF3;−OCF3;−OCHF2;−NR4R5;フェニル;NO2;−CO2R4;−CON(R4)2(ここで、各々のR4は、同じか異なる);−S(O)2R22;−S(O)2N(R20)2(ここで各々のR20は、同じか異なる);−N(R24)S(O)2R22;−CN;−CH2OH;−OCH2CH2OR22;アルキル;置換されたフェニル(ここでこのフェニルは、アルキル、ハロゲン、−CN、−NO2、−OCHF2、−Oアルキルより独立して選択される置換基の1〜3つを有する);−Oアルキル;−Oアルキルアリール(ここでこのアリール基は、1〜3つの独立して選択されるハロゲンを用いて必要に応じて置換されている);またはフェニルより独立して選択される置換基の1〜3つにより必要に応じて置換されており;
(B)Xは、アルキルまたは−S(O)2−より選択され;
(C)Yは、単結合を示すか:またはYは−C(O)−、−C(S)−、−(CH2)q−、または−NR4C(O)−より選択され;ただし、M1がNの場合、Yは−NR4C(O)−ではなく;そしてYが結合の場合、M1およびM2は、両方炭素であり;
(D)M1およびM2は、独立して、CまたはNより選択され;
(E)Zは、以下より選択され:C1〜C6アルキル、−SO2−、−C(O)−または−C(O)NR4−;
(F)R2は、以下より選択され:NまたはN−Oより独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有する6員のヘテロアリール環(残りの環原子は、炭素である);窒素、酸素、または硫黄より選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5員のヘテロアリール環(残りの環原子は、炭素である);アルキル基;アリール基(ここでこの置換フェニルが、ハロゲン、−Oアルキル、−OCF3、−CF3、−CN、−NO2、−NHC(O)CH3、または−O(CH2)qN(R10A)2より選択される置換基の1〜3つにより置換されている);−N(R11A)2(ここで各々のR11Aは、独立して、H、アルキルまたはアリールより選択される);式
【0035】
【化19】
の基またはヘテロアリールヘテロアリール基;
この5員のヘテロアリール環または6員のヘテロアリール環は、必要に応じて、ハロゲン;ヒドロキシル;低級アルキル;低級アルコキシ;−CF3;−NR4R5;フェニル;−NO2;−C(O)N(R4)2(ここで各々のR4は、同じか異なる);−C(O)2R4;またはハロゲン、Oアルキル、−OCF3、−CF3、−CN、−NO2もしくは−O(CH2)qN(R10A)2より独立して選択される置換基の1〜3つにより置換されているフェニル、より選択される置換基の1〜3つにより置換されており;
(G)R3は、アリール;ヘテロアリール;ヘテロシクロアルキル;アルキル;またはシクロアルキルより選択され;ここでこのアリールまたはヘテロアリールR3基は、ハロゲン;ヒドロキシル;低級アルコキシ;−Oアリール;−SR22;−CF3;−OCF3;−OCHF2;−NR4R5;フェニル;−NO2;−CO2R4;−CON(R4)2(ここで、各々のR4は、同じか異なる);−S(O)2R22;−S(O)2N(R20)2(ここで各々のR20は、同じか異なる);−N(R24)S(O)2R22;−CN;−CH2OH;−OCH2CH2OR22;またはアルキルより独立して選択される置換基の1〜3つにより必要に応じて置換されており;
(H)R4は、水素;C1〜C6アルキル;シクロアルキル;シクロアルキルアルキル;ヘテロシクロアルキルアルキ;架橋二環式シクロアルキル環;アリール環に結合する縮合へテロシクロアルキル環を有するアリール;アリール;アリールアルキル;アルキルアリール;−(CH2)dCH(R12A)2(ここでdは、1〜3であり、そして各々のR12Aは、独立して、フェニルまたは置換フェニルより選択され、この置換フェニルは、独立して、以下の置換基の1〜3つにより選択される:ハロゲン、−Oアルキル、−OCF3、−CF3、−CN、または−NO2);ヘテロシクロアルキルへテロアリール;または−(C1〜C6)アルキレン−O−R22より選択され;
ここでアリールR4基、アリールアルキルR4基のアリール部分、またはアルキルアリールR4基のアリール部分は、必要に応じて、ハロゲン;ヒドロキシル;低級アルキル;低級アルコキシ;−CF3;−N(R20)(R24);フェニル;−NO2;−C(O)N(R20)2(ここで各々のR20は、同じか異なる);−C(O)R22;−(CH2)k−シクロアルキル;−(CH2)q−アリール;または−(CH2)m−OR22より独立して選択される置換基の1〜3つにより必要に応じて置換されており;
(I)各々のR4Bは、H、ヘテロアリール、アルキル、アルケニル、式
【0036】
【化20】
の基、アリールアルキルまたはアリールアルキル(ここでアリール部分は独立して:ハロゲンより選択される置換基の1〜3つにより置換されている)より独立して選択され;
(J)R5は、以下:水素、C1〜C6アルキル、−C(O)R20、−C(O)2R20、−C(O)N(R20)2より選択され(ここで、各々のR20は、同じか異なる);
(K)各々のR10Aは、独立して、HもしくはC1〜C6アルキルより選択されるか、または各々のR10Aは、それらが結合している窒素と一緒になって、4〜7員のヘテロシクロアルキル環を形成し;
(L)R12は、アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、またはフルオロより選択され、ただしR12がヒドロキシまたはフルオロである場合、R12が、窒素に隣接する炭素に結合していないか;またはR12は、一方の環炭素から他方の環炭素へとアルキル架橋を形成し;
(M)R13は、アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、またはフルオロより選択され、ただしR13がヒドロキシまたはフルオロである場合、R13が、窒素に隣接する炭素に結合していないか;またはR13は、一方の環炭素から他方の環炭素へとアルキル架橋を形成し;
(N)R20は、水素、アルキル、またはアリールより選択され、ここでこのアリール基は、必要に応じて、以下:ハロゲン、−CF3、−OCF3、ヒドロキシル、またはメトキシより独立して選択される1〜3つの基により置換されているか;または2つのR20基が、存在する場合、この2つのR20基は、それらが結合する窒素と一緒になって、5員または6員のヘテロ環式環を形成し;
(O)R22は、ヘテロシクロアルキル、アルキルまたはアリールより選択され、ここでこのアリール基は、ハロゲン、−CF3、−OCF3、ヒドロキシル、またはメトキシより独立して選択される1〜3つの基により必要に応じて置換されており;
(P)R24は、水素、アルキル、−SO2R22、またはアリールより選択され、ここでこのアリール基は、ハロゲン、−CF3、−OCF3、ヒドロキシル、またはメトキシより独立して選択される1〜3つの基により必要に応じて置換されており;
(Q)aは、0〜2であり;
(R)bは、0〜2であり;
(S)kは、1〜5であり;
(T)mは、2〜5であり;
(U)nは、1、2、または3であり、ただしM1がNである場合、nは1でなく;
(V)pは、1、2、または3であり、ただしM2がNである場合、pは1でなく;
(W)qは、1〜5であり;そして
(X)rは、1、2、または3であり、ただしrが2または3である場合、M2は、Cであり、pは1である。
【0037】
他のH3レセプターアンタゴニストは、以下に記載される試験方法により同定され得る。
【0038】
好ましいH3アンタゴニストは、クロベンプロピット(clobenpropit)、インプロミジン(impromidine)、GT−2331、GR−175737、UCL−1199、および米国特許第5,990,147号、米国特許出願第09/978,267号および米国特許仮出願第60/275,417号に開示されるアンタゴニストである。
【0039】
ムスカリン様アンタゴニスト(特にm2活性を有するムスカリン様アンタゴニスト)は、いくつかの米国特許において開示される。米国特許第5,883,096号およびその分割である、米国特許第6,037,352号は、以下の化合物:
【0040】
【化21】
(その全ての異性体および薬学的に受容可能な塩、エステル、および溶媒和物を含む)を開示し、
ここでYおよびZの一方が、Nであり、そして他方がN、CH、またはC−アルキルであり;
Xは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR6−、−CO−、−CH2−、−CS−、−C(OR5)2−、−C(SR5)2−、−CONR20−、−C(アルキル)2−、−C(H)(アルキル)−、−NR20−SO2−、NR20CO−、
【0041】
【化22】
であり;
Rは、
【0042】
【化23−1】
【0043】
【化23−2】
、水素、アシル、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、2つまでのアルキル基で置換されたシクロアルキル、シクロアルケニル、ビシクロアルキル、アリールアルケニル、ベンジル、独立して選択される3つまでのR3基により置換されているベンジル、シクロアルキルアルキル、ポリハロアシル、ベンジルオキシアルキル、ヒドロキシC2〜C20アルキル、アルケニルカルボニル、アルキルアリールスルホニル、アルコキシカルボニルアミノアシル、アルキルスルホニル、またはアリールスルホニルであり、さらに、Xが−CH2−である場合、Rはまた、−OHであり得;さらに、XがNでない場合、Rはまた、ヒドロキシメチルであり得、さらに、RおよびXは結合して、基Prot−(NOAA)rNH−を形成し得、ここでrは、1〜4の整数であり、Protは、窒素保護基であり、そしてrが1である場合、NOAAは、天然に存在するアミノ酸またそのエナンチオマーであるか、またはrが2〜4の場合、各々のNOAAは、独立して選択される天然に存在するアミノ酸のペプチドまたはそのエナンチオマーであり;
R1およびR21は、独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ビシクロアルキル、アルキニル、シアノ、アミノアルキル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシグアニジノ、アルコキシカルボニルアルキル、フェニルアルキル、アルキルカルボニロキシアルキル、
【0044】
【化24】
、H、−OH、(ただしR1およびR21が両方とも−OHであることはなく、そしてYはNでない)、ホルミル、−COアルキル、−COアシル、−COアリール、およびヒドロキシアルキルからなる群より選択され;さらに、R1およびR21は、一緒になって基
【0045】
【化25】
を形成し得、さらに、R1およびR21は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、基
【0046】
【化26】
を形成し得るか、またはR1およびR21は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、3〜7個の炭素原子およびS、O、およびNHより選択される1つの基を含む飽和へテロ環式環を形成し得;
R2は、H、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、独立して選択されるR3基の1〜3つにより置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、ヒドロキシC2〜C20アルキル、アルキニル、アルキルアミド、シクロアルキルアルキル、ヒドロキシアリールアルキル、ビシクロアルキル、アルキニル、アシルアミノアルキル、アリールアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキル、アザビシクロ、アルキルカルボニル、アルコキシアルキル、アミノカルボニルアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノ(アルキル)アルキル;アルキルカルボニルオキシアルキル、アリールヒドロキシアルキル、アルキルカルボニルアミノ(アルキル)アルキル、ジアルキルアミノ、
【0047】
【化27−1】
【0048】
【化27−2】
であるか、またはZが−CH−である場合、R2はまた、アルコキシカルボニル、ヒドロキシメチル、−N(R8)2であり;
R3、R4、R22、R24、およびR25は、独立して、H、ハロ、アルコキシ、ベンジルオキシ、ニトロまたはアミノアルキルにより置換されたベンジルオキシ、ハロアルキル、ポリハロアルキル、ニトロ、シアノ、スルホニル、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ホルミル、アルキルチオ、ポリハロアルコキシ、アシルオキシ、トリアルキルシリル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アシル、アルコキシカルボニルアルキルスルフィニル;−OCONH2、−OCONH−アルキル、−OCON(アルキル)2、−NHCOO−アルキル、−NHCO−アルキル、フェニル、ヒドロキシアルキル、またはモルホリノからなる群より選択され;
各々のR5およびR6は、独立して、Hおよびアルキルからなる群より選択され、ただしXが、C(OR5)2またはC(SR5)2である場合、両方のR5基は、Hであり得ず、さらに、Xが、C(OR5)2またはC(SR5)2である場合、Xの中のこの2つのR5基は、結合して−(CH)p−(ここでpは、2〜4の整数である)を形成し得;
R7は、独立して、H、アルキル、アリールアルキル、シクロアルキル、アリール、ならびに本明細書中に定義されるようなR3およびR4により置換されているアリールからなる群より選択され;
各々のR8は、独立して、H、ヒドロキシアルキル、もしくはアルキルからなる群より選択されるか、または2つのR8基は、結合されて、アルキレン基を形成し得;
R9は、H、アルキル、またはアシルであり;
R20は、H、フェニルまたはアルキルであり;そして
R27およびR28は独立して、H、アルキル、ヒドロキシアルキル、アリールアルキル、アミノアルキル、ハロアルキル、チオアルキル、アルキルチオアルキル、カルボキシアルキル、イミダゾリアルキル、およびインドリアルキルからなる群より選択され、さらにR27およびR28は、結合して、アルキレン基を形成し得る。
【0049】
米国特許第5,889,006号およびその分割出願の米国特許第6,043,255号は、以下の式の化合物:
【0050】
【化28】
を開示し、ここで、R、R1、R3、R4、R21、R27、およびR28は、米国特許第5,883,096号に記載されるが、R2は、以下:
【0051】
【化29】
であり、ここで、
R29は、H、アルキル、−CO−アルキル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アリールオキシカルボニルアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルスルホニル、またはアリールスルホニルであり;
R30は、H、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、−COOR20、−CON(R20)2またはシアノであり;
R31およびR32は、R30と同様であり、そしてさらに、2つのR30、R31およびR32基は、基−(CH2)r−(ここで、rは、1〜6である)を形成し得、さらに加えて、R31およびR32はまた、ヒドロキシ、−N(R20)2、−O−アシル、−N(R20)アシル、−OCOOR20、または−OCON(R20)2であり得;
R33は、アリールまたはヘテロアリールであり、ただし、R33がヘテロアリールである場合、CO−R33結合は、R33基中の炭素原子に対してであり;そして
R34は、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、さらに、R1およびR21が、それらが結合される炭素原子と一緒になって、3〜7炭素原子およびS、O、およびN−R20から独立して選択される2つの基を含有する飽和複素環式環を形成する場合、R34はまた、Hであり得る。
【0052】
米国特許第5,952,349号は、以下の化合物:
【0053】
【化30】
またはその異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルもしくは溶媒和物を開示し、ここで、
Xは、単結合、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−C(OR7)2、−CH2−O−、−O−CH2−、−CH=CH−、−CH2−、−CH(C1〜C6アルキル)−、−C(C1〜C6アルキル)2−、−CONR17、−NR17CO−、−SO2NR17−または−NR17SO2−であり;
Rは、C3〜C6シクロアルキル、
【0054】
【化31】
であり;
R1は、H、−CN、−CF3、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、C3〜C6アルケニル、−COR15、−COO(C1〜C6アルキル)、−COO(アリール)、−COO(ヘテロアリール)、−COO((C1〜C6アルキル)アリール)、−COO((C1〜C6アルキル)ヘテロアリール)、−(C1〜C6アルキル)アリール、−(C1〜C6アルキル)ヘテロアリールまたは−CON(R13)2であり;
R2は、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、t−ブトキシカルボニル、または
【0055】
【化32】
であり;
R3およびR4は、独立して、H、ハロ、−CF3、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシおよび−OHからなる群より選択され;
R5およびR6は、独立して、H、C1〜C6アルキル、−CF3、C1〜C6アルコキシ、−OH、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C6アルコキシカルボニル、R13CONH−、R14OCONH−、R13NHCONH−およびNH2CONR13−からなる群より選択され;
R7は、両方のR7基がHでないという条件で、独立して、Hおよびアルキルからなる群より選択されるか;または2つのR7基が連結されて−(CH2)p−を形成し得、ここで、pは、2〜4の整数であり;
R8、R9、R10、R11およびR12は、独立して、H、ハロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ベンジルオキシ、−NO2もしくは−N(R14)により置換されたベンジルオキシ、ハロC1−C6アルキル、ポリハロC1−C6アルキル、−NO2、−CN、−SO2、−OH、−NH2、−N(R14)2、−HCO、ポリハロC1−C6アルコキシ、アシルオキシ、(C1〜C4アルキル)3Si−、(C1〜C6アルキル)SO0−2、アリールスルホニル、ヘテロアリール−スルホニル、アシル、(C1〜C6アルコキシ)CO−、−OCON(R14)2、−NHCOO−(C1〜C6)アルキル、−NHCO−(C1〜C6アルキル)、フェニル、ヒドロキシ(C1〜C6アルキル)またはモルホリノからなる群より選択され;
R13は、独立して、H、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、−(C1〜C6アルキル)COOR15、アリール、ヘテロアリール、−(C1〜C6アルキル)アリール、−(C1〜C6アルキル)ヘテロアリールおよびアダマンチルからなる群より選択され;
R14は、独立して、HおよびC1〜C6アルキルからなる群より選択され;
R15は、H、C1〜C20アルキル、C1〜C6シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
R16は、H、C1〜C6アルキル、−COR15、C1〜C6アルコキシカルボニル、(R14)2NCO−または−SO1−2−R15であり;そして
R17は、H、C1〜C6アルキル、アリールまたはヘテロアリールである。
【0056】
米国特許第5,935,958号は、以下の化合物:
【0057】
【化33】
を開示し、全ての立体異性体ならびにそれらの薬学的に受容可能な塩、エステル、および溶媒和物を含み、ここで:
Zは、N、CHまたはC−アルキルであり;
Xは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−CH2−、−CONR20−、−NR20−SO2−、−NR20CO−、または−SO2−NR20−であり;
Qは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、または−CH2−であり;
Rは、
【0058】
【化34】
であり:
R1およびR21は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、フェニルアルキル、およびヒドロキシアルキルからなる群より選択され;
R2は、シクロアルキル、1〜3個の独立して選択されるR3基で置換されたシクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルキル、
【0059】
【化35】
(ここで、Ryは、H、アルキル、アルケニル、SO2Rz、またはCORzであり、ここで、Rzは、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、またはシクロアルキルである)であり、ただし、Zが、CHまたはC−アルキルである場合にのみ、R2は、R3置換1−ピペリジニルであるか、またはZが、CHである場合、R2はまた、アルコキシカルボニル、−N(R9)(ヒドロキシアルキル)(ここで、R9は、H、ヒドロキシアルキル、もしくはアルキルである)、もしくは−N(R9)2(ここで、2つのR9基は、結合されてアルキレン基を形成し得る)であり得;
R3、R4、R5、R6、R22、R24、およびR25は、独立して、H、アルキル、ハロ、アルコキシ、ベンジルオキシ、ニトロまたはアミノアルキルにより置換されたベンジルオキシ、ポリハロアルキル、ニトロ、スルホニル、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ホルミル、アルキルチオ、アシルオキシ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アシル、アルコキシカルボニル、アルキルスルフィニル、−OCONH2、−OCONH−アルキル、−OCON(アルキル)2、−NHCOO−アルキル、−NHCO−アルキル、フェニル、ヒドロキシアルキル、および1−モルホリニルからなる群より選択され;
R8は、水素、低級アルキルまたはシクロプロピルであり;
R20は、H、フェニルまたはアルキルであり;
R27およびR28は、独立して、H、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アリールアルキル、メルカプトアルキル、アルキルチオアルキル、およびカルボキシアルキルからなる群より選択され、さらに、R27およびR28は、結合されて、アルキレン基を形成し得;そして
nは、0または1〜3の整数である。
【0060】
米国特許第6,066,636号は、以下の化合物:
【0061】
【化36】
を開示し、全ての立体異性体ならびにそれらの薬学的に受容可能な塩および溶媒和物を含み、
ここで、YおよびZの1つは、−N−であり、他方は、−N−または−CH−であり;
Xは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、または−CH2−であり;
Qは、
【0062】
【化37】
であり;
Rは、(C1〜C20)アルキル、(C3〜C12)シクロアルキル、アリール、R8−アリールまたはヘテロアリールであり;
R1、R2およびR3は、独立して、Hおよび(C1〜C20)アルキルからなる群より選択され;
R4は、(C1〜C20)アルキル、(C3〜C12)シクロアルキルまたは
【0063】
【化38】
であり;
R5は、H、(C1〜C20)アルキル、−C(O)(C1〜C20)アルキル、R9−アリールカルボニル、−SO2(C1〜C20)アルキル、R9−アリールスルホニル−C(O)O(C1〜C20)アルキル、R9−アリールオキシ−カルボニル、−C(O)NH−(C1〜C20)アルキルまたはR9−アリールアミノカルボニルであり;
R6は、Hまたは(C1〜C20)アルキルであり;
R7は、H、(C1〜C20)アルキル、ヒドロキシ(C1〜C20)アルキルまたは(C1〜C20)−アルコキシ(C1〜C20)アルキルであり;
R8は、独立して、H、(C1〜C20)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、(C1〜C20)アルコキシもしくはヒドロキシ(C1〜C20)アルキルからなる群より選択される1〜3個の置換基であるか、または2つの隣接するR8基は、結合されて、(C1〜C2)アルキレンジオキシ基を形成し;そして
R9は、独立して、H、(C1〜C20)アルキル、ハロゲン、アミノまたは(C1〜C20)アルキルアミノからなる群より選択される1〜3個の置換基である。
【0064】
米国特許第5,977,138号は、以下の化合物:
【0065】
【化39】
またはその異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルもしくは溶媒和物を開示し、ここで、
Xは、結合、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−C(OR7)2−、−CH2−O−、−O−CH2−、−CH=CH−、−CH2−、−CH(C1〜C6アルキル)−、−C(C1〜C6アルキル)2−、−CONR17−、−NR17CO−、−O−C(O)NR17−、−NR17C(O)−O−、−SO2NR17−または−NR17SO2−であり;
Rは、C3〜C6シクロアルキル、
【0066】
【化40】
であり;
nは、1、2または3であり;
R2は、H、C2〜C7アルキル、C3〜C7シクロアルキル、R18から独立して選択される1〜4個の基によって置換されたC3〜C7シクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、t−ブトキシカルボニルまたは
【0067】
【化41】
であり;
R3およびR4は、独立して、H、ハロ、−CF3、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシおよび−OHかならなる群より選択され;
R5およびR6は、独立して、H、C1〜C6アルキル、−CF3、C1〜C6アルコキシ、−OH、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C6アルコキシカルボニル、R13CONH−、(R13)2NCO−、R13OCONH−、R13NHCONH−およびNH2CONR13−からなる群より選択され;
R7は、独立して、C1〜C6アルキルからなる群より選択されるか;または2つのR7基は、結合されて、−(C(R14)2)p−を形成し得、ここで、pは、2〜4の整数であり;
R8、R9、R10、R11およびR12は、独立して、H、ハロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ベンジルオキシ、−NO2もしくは−N(R14)により置換されたベンジルオキシ、ハロC1〜C6アルキル、ポリハロC1〜C6アルキル、−NO2、−CN、−SO2、−OH、−NH2、−N(R14)2、−CHO、ポリハロC1〜C6アルコキシ、アシルオキシ、(C1〜C4アルキル)3Si−、(C1〜C6アルキル)SO0−2、アリールスルホニル、ヘテロアリール−スルホニル、アシル、(C1〜C6アルコキシ)CO−、−OCON(R14)2、−NHCOO−(C1〜C6)アルキル、−NHCO−(C1〜C6アルキル)、フェニル、ヒドロキシ(C1〜C6アルキル)またはモルホリノからなる群より選択され;
R13は、独立して、H、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、−(C1〜C6アルキル)COOR15、アリール、ヘテロアリール、−(C1〜C6アルキル)アリール、−(C1〜C6アルキル)ヘテロアリールおよびアダマンチルからなる群より選択され;
R14は、独立して、HおよびC1〜C6アルキルからなる群より選択され;
R15は、独立して、H、C1〜C20アルキル、C3〜C6シクロアルキル、R3から独立して選択される1〜3個の基によって置換されるアリールおよびR3から独立して選択される1〜3個の基によって置換されるヘテロアリールからなる群より選択され;
R16は、H、C1〜C6アルキル、−COR20、C1〜C6アルコキシカルボニル、−CON(R14)2、−CONH(R3−アリール)、−SO1−2−R15、−SO1−2−(CH2)m−R21、−SON(R14)2、−COSR14または
【0068】
【化42】
であり;
R17は、H、C1〜C6アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
R18は、独立して、ハロ、−CF3、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、−OH、=O、−CON(R14)2および−N(R14)COR15からなる群より選択され;
R19は、H、−OH、C1〜C20アルキル、C3〜C6シクロアルキル、R3から独立して選択される1〜3個の基によって置換されるアリールまたはR3から独立して選択される1〜3個の基によって置換されるヘテロアリールであり;
R20は、H、C1〜C20アルキル、C1〜C6アルコキシ(C1〜C6)アルキル、C3〜C6シクロアルキル、アリール、アリール(C1〜C6アルキル)−、アリールオキシ、アリールオキシ(C1〜C6アルキル)−、テトラヒドロフラニルまたはヘテロアリールであり、ここで、このアリール基またはヘテロアリール基は、R3から独立して選択される1〜3個の基によって置換され;
mは、0〜3であり;そして
R21は、C7〜C10の架橋シクロアルキルまたはC7〜C10の架橋シクロアルキルであり、ここで、このシクロアルキル部分は、C1〜C6アルキルまたは=Oからなる群より選択される1または2個の置換基により置換される。
【0069】
米国6,294,554 B1に開示される選択性m2ムスカリン性アンタゴニストの属は、以下の構造式:
【0070】
【化43】
またはその薬学的に受容可能な塩、エステルもしくは溶媒和物を有し、ここで、
QおよびQ1は、それぞれ−CH=であるか、QおよびQ1の1つは、−CH=であり、そして他方は、−N=であり;
Xは、−CH2−または
【0071】
【化44】
であり;
YおよびZは、独立して、−C(R5)=からなる群より選択されるか、またはYおよびZの1つは、−C(R5)=であり、そして他方は、−N=であり;
R1は、独立して、H、ハロゲンおよび(C1〜C6)アルコキシからなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R2およびR5は、独立して、H、ハロゲン、(C1〜C6)アルキルおよび(C1〜C6)アルコキシからなる群より選択される独立した1〜3個の置換基であり;そして
R3およびR4は、独立して、Hおよび(C1〜C6)アルキルからなる群より選択される。
【0072】
これらの化合物の好ましいものは、YおよびZの両方が、−C(R5)=であり、そしてR5が、好ましくは、H、メチルまたはハロゲンである化合物である。さらに好ましいものは、Yが、−CH=であり、Zが、−N=であり、そしてR2が、水素である化合物である。R1は、好ましくは、ハロゲン、より好ましくは、クロロ、またはメトキシであり、そして特には、R1は、3−クロロまたは4−メトキシである。QおよびQ1は、好ましくはそれぞれ−CH=である。好ましいR2置換基は、Cl、Fおよびメチルであり、3−メチルがより好ましい。R3およびR4は、好ましくは、それぞれHである。
【0073】
2000年12月22日に出願された米国仮出願60/257,853は、以下の構造を有する化合物:
【0074】
【化45】
またはその薬学的に受容可能な塩、エステルもしくは溶媒和物を開示し、ここで、
R1は、R5−(C3〜C8)シクロアルキル、R5−(C3〜C8)シクロアルキル(C1〜C6)アルキル、R5−アリール、R5−アリール−(C1〜C6)アルキルまたはR5−ヘテロアリールであり;
R2は、H、(C1〜C6)アルキル、R6−(C3〜C8)シクロアルキル、R6−(C3〜C8)シクロアルキル−(C1〜C6)アルキル、R6−ヘテロシクロアルキル、R6−(C6〜C10)架橋シクロアルキル、またはR6−架橋ヘテロシクロアルキルであり;
R3は、C1〜C6アルキルまたは−CH2OHであり;
R4は、HまたはC1〜C6アルキルであり;
R5は、独立して、H、C1〜C6アルキル、ハロゲン、−OH、C1〜C6アルコキシ、CF3、−CN、−CO2R4、−CONHR4、−SO2NHR4、−NHSO2R4および−NHC(O)R4からなる群より選択される1〜4個の置換基であり;そして
R6は、独立して、H、C1〜C6アルキル、ハロゲン、−OH、C1〜C6アルコキシ、CF3、−NH2、(C1〜C6)アルキルアミノ、フェニル、C1〜C2アルキレンジオキシ、および(C1〜C6)アルコキシカルボニルからなる群より選択される1〜4個の置換基である。
【0075】
2001年10月10日に出願された米国仮出願番号60/328,356は、以下の構造を有する化合物:
【0076】
【化46】
を開示し、この化合物の鏡像異性体、立体異性体、回転異性体、互変異性体およびプロドラッグ、またはこの化合物もしくはこのプロドラッグの薬学的に受容可能な塩、エステルもしくは溶媒和物を含み、ここで:
Zは、N、CH、またはC−アルキルであり;
Xは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−CH2−、または−CSであり;
Rは、
【0077】
【化47】
であり;
R2は、
【0078】
【化48】
であり;
R3は、アルコキシまたはハロであり;
R4は、水素、アルキルまたはアルキルハライドであり;
R27およびR28は、独立して、H、アルキル、ヒドロキシアルキル、アリールアルキル、アミノアルキル、ハロアルキル、チオアルキル、アルキルチオアルキル、カルボキシアルキル、イミダゾリアルキル、およびインドリアルキルからなる群より選択されるか;またはR27およびR28は、結合してアルキレン基を形成し得;
R29は、H、アルキル、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、アルコキシカルボニル、アミノ−カルボニル、アリールオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、または−SO2−NH−R35であり;
R31およびR32は、それぞれ独立して、H、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、またはアミノアルキルであり、そしてさらに、R31およびR32は、基−(CH2)r−を形成し得(ここで、rは、1〜6である)、さらに加えて、R31およびR32はまた、ヒドロキシ、−N(R35)2、−O−アシル、−N(R35)アシル、−OCOOR35、または−OCON(R35)2であり得;
R33は、アリールまたはヘテロアリールであり、ただし、R33がヘテロアリールである場合、このCO−R33結合は、R33基中の炭素原子に対してであり;そして
R35は、H、アリールまたはアルキルである。
【0079】
好ましいm2アンタゴニストは、米国特許第6,043,255号において主張されるものである。
【0080】
特に好ましいm2アンタゴニストは、構造:
【0081】
【化49】
を有する。
【0082】
本明細書中に引用される米国特許および米国出願は、本明細書中に参考として援用される。
【0083】
他のm2アンタゴニストは、以下に記載される試験方法によって同定され得る。
【0084】
H3アンタゴニスト化合物およびm2アンタゴニスト化合物は、公知の方法によって調製される。上記に収載される二重のH3/m2アンタゴニストは、上記に収載されるm2アンタゴニストの特許において記載される方法によって調製される。
【0085】
H3アンタゴニストおよびm2アンタゴニストの組合わせはまた、1よりも多いH3アンタゴニスト(例えば、2〜3)および/または1よりも多いm2アンタゴニスト(例えば、2〜3)を含み得る。
【0086】
アセチルコリンエステラーゼインヒビターと組合わせた二重のH3/m2アンタゴニストの組合わせ、またはアセチルコリンエステラーゼインヒビターとH3アンタゴニストおよびm2アンタゴニストの組合わせに関する本発明の局面において、アセチルコリンエステラーゼインヒビターの例としては、ドネペジル(donepezil)、ヘプチルフィソスチグミン(heptylphysostigmine)、タクリン、リバスチグミン(rivastigmine)およびガランタミンが挙げられる。
【0087】
(試験方法)
化合物は、モルモットの脳膜アッセイおよびモルモットの神経性回腸収縮アッセイを含む(これらの両方は、米国特許第5,352,707号に記載される)公知の方法によってH3レセプターでの活性を決定するために容易に評価され得る。別の有用なアッセイは、ラットの脳膜を利用し、そしてWestら、「Identification of Two H3−Histamine Receptor Subtypes」、Molecular Pharmacology、38巻、610−613頁(1990)によって記載される。
【0088】
特に有用なスクリーニングアッセイは、モルモットの脳膜における部位に対する結合を測定する。この試験は、Korteら、「Characterization and Tissue Distribution of H3 Histamine Receptors in Guinea Pigs by Nα−Methylhistamine」、Biochemical and Biophysical Research Communications、168巻、979−986頁(1990)によって詳細に記載され、そして組織由来の結合した放射標識したNα−メチルヒスタミンの候補化合物による置換を定量化する。結果は、ナノモーラー(nM)単位の「Ki」値として示され、この値は、H3レセプターシステムに関するH3アンタゴニストについての解離定数、またはこのレセプターについてのアンタゴニストの親和性の指標として考えられ得る。一般的には、薬剤が本発明におけるH3アンタゴニストとして有用であるためには、約200nM未満のKi値が必要と考えられる。より好ましくは、薬剤は、100nM以下のKi値を示す。
【0089】
目的の化合物はまた、クローン化したヒトのm1、m2およびm4のムスカリン性レセプターサブタイプに対する結合を阻害するその能力について試験される。これらの研究におけるレセプターの供給源は、それぞれのレセプターサブタイプを発現する、安定にトランスフェクトされたCHO細胞株由来の膜であった。増殖に続いて、この細胞は、ペレットにされ、引き続いて50容量の冷やした10mM Na/Kリン酸緩衝液(pH7.4)(バッファーB)中でPolytronを用いてホモジネートした。このホモジネートは、4℃で20分間40,000×gで遠心分離した。得られた上清は、廃棄され、そしてペレットは、1mlあたり20mgの湿性組織の最終濃度でバッファーB中に再懸濁した。これらの膜は、以下に記載される結合アッセイにおいて使用されるまで−80℃で貯蔵された。
【0090】
クローン化ヒトムスカリン性レセプターに対する結合は、3H−キヌクリジニルベンジレート(QNB)を用いて実施された(Watsonら、1986)。簡単には、膜(m1、m2およびm4を含有する膜それぞれについて、約8μg、20μg、および14μgのタンパク質アッセイ)は、3H−QNB(100〜200pMの最終濃度)および2mlの最終容量中の増加濃度の非標識薬物と共に、25℃で90分間インキュベートされた。非特異的結合は、1μMアトロピンの存在下でアッセイされた。このインキュベーションは、Skatron濾過装置を使用するGF/Bガラス繊維フィルターを通す減圧濾過によって終結され、そしてこのフィルターは、冷やした10mM Na/Kリン酸緩衝液(pH7.4)で洗浄された。シンチレーションカクテルは、フィルターに添加され、そしてこのバイアルは、一晩インキュベートされた。結合した放射リガンドは、液体シンチレーションカウンター(50%効率)において定量化された。得られたデータは、EBDAコンピュータープログラムを用いてIC50値(すなわち、50%で結合を阻害するために必要な化合物の濃度)について分析された(McPherson、1985)。
【0091】
親和性値(Ki)は、以下の式;
【0092】
【数1】
を用いて決定される。従って、より低い値のKiは、より大きな結合親和性を示す。
【0093】
m2レセプターを結合するための化合物の選択性の程度を決定するために、m1レセプターについてのKi値は、m2レセプター(またはm4レセプター)についてのKi値によって割られた。より高い比率は、m2ムスカリン性レセプターを結合するより大きな選択性を示す。
【0094】
以下の手順は、化合物が、m2アンタゴニストとして機能することを示すために使用される。
【0095】
(外科処置)
これらの研究のために、雄性のSprague−Dawleyラット(250〜350g)を、ペントバルビタールナトリウム(54mg/kg、ip)を使用して麻酔し、そしてKopf定位装置(sterotaxic apparatus)上に配置した。頭蓋を曝し、そして硬膜の0.2mm前方でかつブレグマの3.0mm側方を通る孔を空けた。これらの配置において、ガイドカニューレを、穿孔した開口部を通して硬膜の外縁に配置し、垂直に2.5mmの深さまで下げ、そして歯科用セメントを用いて骨ネジ(bone screw)に対し持続的に固定した。外科処置に続き、ラットに、アンピシリン(40mg/kg、ip)を与え、そして改造したケージに個々に収容した。微小透析が行われる前に、約3〜7日の回復期間を与えた。
【0096】
(微小透析:)
インビボ微小透析を行うために使用される設備および計測器のすべてを、Bioanalytical Systems,Inc.(BAC)より得た。微小透析手順は、薄い、針のような灌流可能なプローブのガイドカニューレ(CMA/12,3mm×0.5mm)を、ガイドの端部を越えて、線状体に深さ3mm挿入する工程を含んだプローブを、管状材料を用いて、微量注入ポンプ(CMA/100)に前もって連結した。ラットを固定し、束縛し、そしてプローブの挿入の後に、ラットを床材を有する大きく透明なプレキシガラスボールに入れ、食料および水に接触できるようにした。このプローブを、リンガー緩衝液((NaCl 147mM;KCl 3.0 mM;CaCl2 1.2mM;MgCl2 1.0mM)5.5mM グルコース、0.2mM L−アスコルビン酸、および1μM ネオスチグミンブロミドを含み、pH7.4)を2μl/分で灌流した。安定なベースラインを達成するために、分画の回収に先立って、微小透析を、90分間行った。分画(20μl)を、冷却回収機(CMA/170または200)を使用して、10分間隔で3時間にわたって得た。4〜5のベースライン分画を回収し、引き続いて、これを試験される薬物または薬物の組み合わせとして、動物に投与した。回収の終了時に、ラットの各々を、プローブの配置の正確さを決定するために剖検した。
【0097】
(アセチルコリン(ACh)分析:)
回収した微量透析のサンプルにおけるACh濃度を、HPLC/電気化学検出を使用して決定した。サンプルを、重合体分析HPLCカラム(BAS、MF−6150)中に自動注入(Waters712 Refrigerated Sample Processor)し、そして、50mM Na2HPO4、pH8.5を使用して溶出した。細菌の増殖を阻止するため、Kathon CG試薬(0.005%)(BAS)を、移動相に入れた。次いで、分離されたAChおよびコリンを含む、分析カラムからの溶離液を、カラムの出口に連結された固定化酵素反応器のカートリッジ(BAS、MF−6151)に直ちに通した。この反応器は、ポリマー骨格に共有結合したアセチルコリンエステラーゼおよびコリンオキシダーゼの両方を含んだ。これらの酵素のAChおよびコリンへの作用は、化学量論的な収量の過酸化水素を与え、これを、作業電圧(working potential)500mボルトのプラチナ電極を備える、Waters460検出器を使用して電気化学的に検出した。データの取得を、マイクロチャンネルIEEEボードを備える、IBMモデル70コンピュータを使用して行った。ピークの積分および定量を、「Maxima」クロマトグラフィーソフトウェア(Waters Corporation)を使用して行った。1サンプルあたりの全実行時間は、流速1ml/分で11分であった。アセチルコリンおよびコリンの保持時間は、それぞれ6.5分および7.8分であった。クロマトグラフィーの間における検出器の感度の考えられる変化を検出および補正するために、標準AChを、サンプルキュー(queue)の各々のはじめ、中間および最後に入れた。
【0098】
AChレベルの増加は、シナプス前m2レセプターの拮抗作用と一致する。
【0099】
H3レセプターおよびm2レセプターについての親和力値を上記で特定された2つの部分からなるアンタゴニストについて決定した。この試験手順の結果を、以下に示す:
【0100】
【表1】
本発明により記載される化合物から薬学的組成物を調製するために、不活性な、薬学的に受容可能なキャリアは、固体かまたは液体のどちらかであり得る。固体形態の調製物として、散剤、錠剤、分散可能な顆粒剤、カプセル、カシェ剤および坐剤が挙げられる。散剤および錠剤は、約5〜約95%の活性成分を含み得る。適切な固体のキャリアは当該分野で公知であり、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトースである。錠剤、散剤、カシェ剤およびカプセルは、経口投与のために適切な、固体の投薬形態として使用され得る。
【0101】
坐剤の調製のために、脂肪酸グリセリドまたはカカオ脂の混合物のような低融点ろうを、はじめに解かし、そして活性成分を、例えば攪拌によって均一に分散する。次いで、融解した均質な混合物を、都合のよい大きさの型に注ぎ、冷却し、それによって凝固させる。
【0102】
液体形態の調製物として、溶液、懸濁液および乳濁液が挙げられる。例としては、非経口的な注入のための水または水−プロピレングリコール溶液が言及される。
【0103】
液体形態の調製物はまた、鼻腔内投与のための溶液も含み得る。
【0104】
吸入に適切なエアロゾル調製物は、溶液および散剤形態の固体を含み得、これらは、不活性な圧縮ガスのような薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせられ得る。
【0105】
さらに、経口または非経口投与のいずれかのために、使用の直前に、液体形態の調製物に変換されることが意図される固体形態の調製物が、挙げられる。このような液体形態として、溶液、懸濁液および乳濁液が挙げられる。
【0106】
本発明の化合物はまた、経皮的に送達可能であり得る。経皮用の組成物は、クリーム、ローション剤、エアロゾルおよび/または乳濁液の形態をとり得、そして、この目的のために従来の当該分野と同様に、基剤の経皮パッチまたはレザバ型に含まれ得る。
【0107】
好ましくは、化合物または組み合わせは、経口的に投与される。
【0108】
好ましくは、2つの成分からなるH3/m2アンタゴニストを含む薬学的調製物は、単位投薬形態である。このような形態において、この調製物は、適切な量の活性成分を含有する単位用量(例えば、所望の目的を達成するための有効量)に細分される。
【0109】
単位用量の調製物中の活性な2つの部分からなるH3/m2アンタゴニスト化合物の量は、特定の用途に従って約1mg〜100mgで、好ましくは約1mg〜50mg、より好ましくは約1mg〜25mgで変化し得るかまたは調整され得る。
【0110】
実際に使用される投薬量は、患者の要求および処置される状態の重篤度に依存して変わり得る。個別の場合についての適切な投薬量の決定は、当該分野の技術の範囲内である。一般的に、処置は、化合物の適量に満たない、少ない投薬量を用いて始められる。その後、その状況下で最適な効果が達成されるまで、投薬量を、少しずつ増加する。便宜上、1日あたりの総投薬量は、分けられ得、そして所望の場合、1日の間に分けて投与され得る。
【0111】
本発明の2つの部分からなる化合物およびその薬学的に受容可能な塩の投与の量および頻度は、患者の年齢、状態および体格ならびに処置される症状の重篤度のような要因を考慮する主治医の判断に基づいて調節され得る。代表的に推薦される2つの部分からなるH3/m2アンタゴニストについての投薬量レジメンは、経口投与で1〜300mg/1日であり、好ましくは、1〜50mg/1日であり、アルツマイマー病のような認識欠陥障害の軽減を提供するため2〜4に分割された用量が使用される。
【0112】
本発明が、別個のH3アンタゴニスト化合物およびm2アンタゴニスト化合物の組み合わせを含む場合、2つの活性成分は、同時にまたは引き続いて同時投与されるか、あるいは薬学的に受容可能なキャリアの中にH3アンタゴニストおよびm2アンタゴニストを含む、単独の薬学的組成物として投与され得る。組み合わせの構成成分は、カプセル、錠剤、散剤、カシェ剤、懸濁液、溶液、坐剤、点鼻薬などのような、任意の従来的な投薬形態として、個別にまたは一緒に投与され得る。H3アンタゴニストの投薬量は、公表された材料から決定され得、そして1用量当たり1〜1000mgにわたり得る。m2アンタゴニストは、1mg〜約100mgの投薬範囲で投与され得、好ましくは約1mg〜50mg、そしてより好ましくは約1mg〜25mgである。組み合わせて使用される場合、組み合わせによる有利な効果のために、個々の構成要素の投薬量レベルは、好ましくは推薦される個々の投薬量より低い。
【0113】
組み合わせにおいて使用されるアセチルコリンエステラーゼインヒビターの投薬量は、0.001〜100mg/kg体重にわたり得る。
【0114】
別個のH3およびm2薬学的組成物が投与される場合、これらは、キットとして提供され得、このキットは、単一のパッケージ中に、薬学的に受容可能なキャリア中にH3アンタゴニストを含む1つの容器、および薬学的に受容可能なキャリア中にm2アンタゴニストを含む別個の容器を含み、H3アンタゴニストおよびm2アンタゴニストは、その組み合わせが認識欠損障害を処置するために有効である量で存在する。アセチルコリンエステラーゼインヒビターもまた投与される場合、薬学的に受容可能なキャリア中のアセチルコリンインヒビターを含む個別の容器はまた、このキットに加えられ得る。例えば、成分が、異なる時間間隔で投与されなければならない場合、または異なる投薬形態である場合、キットは、組み合わせを投与するために有利である。
【0115】
この投薬量範囲内で投与される場合、この化合物は、非毒性である。
【0116】
以下は、本発明の2つの部分からなる化合物を含む、薬学的投薬形態の実施例であるが、当業者は、類似の投薬形態が別個のH3およびm2アンタゴニストに対して、または別個の活性成分(active)の組み合わせに対して適切であることを認識する。その薬学的組成物の局面における本発明の範囲は、提供される実施例によっては限定されない。
【0117】
(薬学的投与形態の実施例)
(実施例A−錠剤)
【0118】
【表2】
(製造方法)
品目第1番および第2番を、適切な混合機中で10〜15分間混ぜる。この混合物を品目第3番と共に、顆粒化する。必要であれば、湿った顆粒を、粗目篩(coarse screen)(例えば、1/4”、0.63cm)に通して製粉する。湿った顆粒を、乾かす。必要であれば、乾いた顆粒をふるいに掛け、そして品目第4番と10〜15分間混ぜる。品目第5番を加え、1〜3分間混ぜる。適切な大きさにするために混合物を圧縮し、そして適切な錠剤機で秤量する。
【0119】
(実施例B−カプセル)
【0120】
【表3】
(製造方法)
品目第1番、第2番および第3番を、適切な混合機中で10〜15分間混ぜる。品目第4番を加え、1〜3分間混ぜる。混合物を、適切なカプセル化機器によって、適切なツーピースの硬質ゼラチンカプセル中に満たす。
【0121】
本発明は、上記の特定の実施形態に関連して記載してきたが、その多くの代替法、修正および改変は、当業者に明らかである。このような代替法、修正および改変の全ては、本発明の精神および範囲内に収まることが意図される。
【0001】
(背景)
本発明は、二重のヒスタミンH3レセプターアンタゴニスト/m2ムスカリン性アンタゴニスト、またはヒスタミンH3レセプターアンタゴニストとm2ムスカリン性アンタゴニストとの組合せを投与することによる認知欠陥障害の処置に関する。特に、本発明は、認知欠陥障害(例えば、アルツハイマー病(AD))または他のCNS学習障害(例えば、注意欠陥障害および自閉症)の処置に関する。
【背景技術】
【0002】
欧州特許出願番号第0 420 396 A2号およびHowsonら、Bioorg.& Med.Chem.Letters,Vol.2 No.1(1992),pp.77〜78は、H3アゴニストとしてアミジン基を有するイミダゾール誘導体を記載する。Van der Grootら(Eur.J.Med.Chem.(1992)Vol.27,pp511〜517)は、ヒスタミンH3レセプターの強力なアゴニストまたはアンタゴニストとしてヒスタミンのイソチオウレアアナログを記載し、そしてこれらのヒスタミンのイソチオウレアアナログは、上記で引用された2つの参考文献と一部重複する。Claphamら、J.Psychopharmacol.(British Assn.for Psychopharmacology,July 25〜28 1993,Abstr.Book),A17)は、ラットにおいて認知を向上し、そしてインビボでのアセチルコリンの放出を増加するヒスタミンH3レセプターアンタゴニストの能力を記載する。Claphamら,Brit.J.Pharm.補遺,1993,110,要約65Pは、チオペラミドが、ラットにおける短期間の記憶および逆転学習を向上し得、そして認知機能の調節におけるH3レセプターの関与に結び付け得ることを示す結果を表す。Yokoyamaら、Eur.J.Pharmacol.,vol.234(1993)、pp129〜133は、いかにしてチオペラミドが、痙攣の各局面の持続時間を減少させ、そして電気性痙攣の閾値を上昇させるかを報告し、そしてこれらの発見および他の発見が、中枢のヒスタミン作動性システムが、発作の阻害に関与するという仮説を支持することを示唆する。WO9301812−A1は、特に認知障害(例えば、アルツハイマー病および加齢性記憶障害)の処置のためのヒスタミンH3アンタゴニストとしてのS−[3−(4(5)−イミダゾリル)プロピル]−イソチオウレアの使用を記載する。Schlickerらは、多数のイミダゾリルアルキル化合物を記載し、ここでイミダゾリルアルキル基は、グアニジン基、エステル基またはアミド基(チオアミドおよび尿素を含む)に結合し、そしてこれらをチオペラミドと比較する。Leursら、Progr.Drug Res.(1992)vol.39,pp.127〜165、およびLippら、The Histamine Receptor,eds.:SchwartzおよびHaas,Wiley−Liss,New York(1992),pp.57〜72は、種々の合成H3レセプターアンタゴニストを再検討し、そしてLippら(同書)は、H3レセプターアンタゴニストのために必要な構造的所要量を定義する。
【0003】
様々なムスカリン性レセプターのサブタイプ(すなわち、m1、m2、m3、m4、およびm5)が同定されており、そして種々のサブタイプの潜在的な治療効果が、多くの刊行物の対象である。例えば、米国特許第5,446,057号を参照のこと:ここで、m1レセプターは、胃液分泌を媒介するとして同定され;m2およびm3レセプターは、鼻粘膜分泌を媒介するとして同定され;そしてm2は、心臓血管状態およびアセチルコリンの放出に関連するCNS状態(例えば、アルツハイマー病および他の痴呆)を媒介するとして同定された。一般に、ムスカリン性レセプターは、コリン作動性神経伝達の媒介物であると報告された。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(発明の要旨)
本発明は、認知欠陥障害の処置のための医薬の調製のための二重のヒスタミンH3レセプターアンタゴニスト/m2ムスカリン性アンタゴニスト、またはヒスタミンH3レセプターアンタゴニストとm2ムスカリン性アンタゴニスとの組み合わせの使用に関する。特に、本発明は、アルツハイマー病、注意欠陥障害または自閉症の処置における二重のアンタゴニストまたはアンタゴニストの組合せの使用に関する。
【0005】
本発明の二重のH3/m2アンタゴニスト化合物は、好ましくは、二重のアンタゴニストおよび薬学的に受容可能なキャリアを含む薬学的組成物として投与される。別々のH3アンタゴニストおよびm2アンタゴニストが組合せて使用される場合、有効量のH3アンタゴニストとm2アンタゴニストとの組合せは、単一の薬学的組成物中の薬学的に受容可能なキャリアと併用され得る。あるいは、H3アンタゴニストを含む薬学的組成物およびm2アンタゴニストを含む別の薬学的組成物が、同時または経時的に投与され得、ここで、個々のアンタゴニストは、組合せが認知欠陥障害を処置するために有効であるように選択された量で投与される。単一の容器中に別々のH3薬学的組成物およびm2薬学的組成物を含むキットもまた、企図される。
【0006】
なお別の局面において、本発明は、認知欠陥障害または神経変性疾患の処置のための医薬の調製のために、アセチルコリンエステラーゼインヒビターとさらに組合わされた、二重のヒスタミンH3レセプターアンタゴニスト/m2ムスカリン性アンタゴニスト、またはヒスタミンH3レセプターアンタゴニストとm2ムスカチン性アンタゴニストとの組み合わせの使用に関する。薬学的に受容可能なキャリア中にヒスタミンH3レセプターアンタゴニスト/m2ムスカリン性アンタゴニストおよびアセチルコリンエステラーゼインヒビター、または薬学的に受容可能なキャリア中に別々のH3アンタゴニストおよびm2アンタゴニストおよびアセチルコリンエステラーゼインヒビターを含む薬学的組成物が、企図される。単一の容器中に、別々の二重のH3/m2アンタゴニストおよびアセチルコリンエステラーゼインヒビター薬学的組成物、ならびに別々のH3、m2およびアセチルコリンエステラーゼインヒビター薬学的組成物を含むキットもまた企図される。
【0007】
本発明はまた、処置を必要とする哺乳動物に、有効量の二重のヒスタミンH3レセプターアンタゴニスト/m2ムスカリン性アンタゴニスト、またはヒスタミンH3レセプターアンタゴニストとm2ムスカリン性アンタゴニストとの組み合わせを投与する工程を包含する認知欠陥障害を処置する方法に関する。
【0008】
なお別の局面において、本発明は、アセチルコリンエステラーゼインヒビターとのさらなる組合せにおいて、処置を必要とする哺乳動物に、有効量の二重のヒスタミンH3レセプターアンタゴニスト/m2ムスカリン性アンタゴニスト、またはヒスタミンH3レセプターアンタゴニストとm2ムスカリン性アンタゴニストとの組み合わせを投与する工程を包含する認知疾患もしくは神経変性疾患を処置する方法に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(詳細な説明)
本発明の二重のH3/m2アンタゴニストは、以下の表に示される化合物によって例示される:
【0010】
【化4−1】
【0011】
【化4−2】
二重のH3/m2アンタゴニスト活性を有する他の化合物は、以下に記載される試験方法を用いて、H3レセプターでの活性およびm2レセプターでの活性について化合物を評価することによって同定され得る。
【0012】
一般に公知であるヒスタミンH3レセプターアンタゴニストは、化学的に容易に分類され得ないが、限定なしで以下が挙げられる:チオペラミド、イムプロミジン、ブリマミド、クロベンプロピット、イムペンタミン(impentamine)、ミフェチジン、クロザピン、S−ソプロミジン(sopromidine)、R−ソプロミジン(sopromidine)、シプロキシファン(ciproxifam)、SKF−91486、GR−175737、GT−2016、GT−2331およびUCL−1199。
【0013】
特定のH3アンタゴニストが、様々な米国特許に開示される。米国特許第5,463,074号は、以下の化合物:
【0014】
【化5】
またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示し、ここで:
(A)mは、0、1および2からなる群から選択される整数であり;
(B)nおよびpは、整数であり、そしてnとpとの合計が2もしくは3であるように、0、1、2および3からなる群からそれぞれ独立して選択され;
(C)各R1、R2、R3、R4、R6、R7およびR8は、以下からなる群から独立して選択され:
(1)H;
(2)C1〜C6アルキル;
(3)C3〜C6シクロアルキル;および
(4)−(CH2)q−R9、ここでqは、1〜7の整数であり、そしてR9は、フェニル、置換フェニル、−OR10、−C(O)OR10、−C(O)R10、−OC(O)R10、−C(O)NR10R11、CNおよび−SR10からなる群から選択され、ここでR10およびR11は、以下のように定義され、そしてここで前記置換フェニル上の置換基は、−OH、−O−(C1〜C6)アルキル、ハロゲン、C1〜C6アルキル、−CF3、−CN、および−NO2からなる群からそれぞれ独立して選択され、そしてここで、前記置換フェニルは、1〜3の置換基を含み;
(D)R5は、以下からなる群から選択され:
(1)H;
(2)C1〜C20アルキル;
(3)C3〜C6シクロアルキル;
(4)−C(O)OR10’;ここでR10’は、R10’がHでないことを除き以下に定義されるR10と同様であり;
(5)−C(O)R10;
(6)−C(O)NR10R11;
(7)アリル;
(8)プロパギル;および
(9)−(CH2)q−R9、ここで、qおよびR9は、上記に定義されるとおりであるが、但しqが1である場合、R9は−OHまたは−SHでなく;
(E)R10およびR11は、H、C1〜C6アルキル、およびC3〜C6シクロアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され;そして置換基−C(O)NR10R11について、R10およびR11は、これらが結合する窒素と一緒になって、5、6、もしくは7個の原子を有する環を形成し得;
(F)点線(・・・・)は、mが1であり、そしてTが5員環であり、そしてnが0でなく、そしてpが0でない場合、必要に応じて存在する二重結合を表し、そして前記二重結合が存在する場合、R2およびR8は存在せず;
(G)mが2である場合、各R1は、各mについて同じか、または異なる置換基であり、そして各R2は、各mについて同じか、または異なる置換基であり;
(H)nが、2または3である場合、各R3は、各nについて同じか、または異なる置換基であり、そして各R4は、各nについて同じか、または異なる置換基であり;そして
(I)pが、2または3である場合、各R6は、各pについて同じか、または異なる置換基であり、そして各R7は、各pについて同じか、または異なる置換基である。
【0015】
米国特許第5,807,872号は、以下の化合物:
【0016】
【化6】
またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示し、ここで:
(A)mは、1または2であり;
(B)nおよびpは、nとpとの合計が4であり、そしてTが6員環であるように0、1、2、3および4から独立して選択され;
(C)R3およびR4は、環Tにおいて1つのR3基および1つのR4基のみがあるように同じか、または異なる環Tの炭素原子にそれぞれ独立して結合され、そして各R1、R2、R3およびR4は、以下からなる群から独立して選択され:
(1)H;
(2)C1〜C6アルキル;および
(3)−(CH2)q−R6、ここでqは、1〜7の整数であり、そしてR6は、フェニル、置換フェニル、−OR7、−C(O)OR7、−C(O)R7、−OC(O)R7、−C(O)NR7R8、CNおよび−SR7からなる群から選択され、ここで、R7およびR8は、以下のように定義され、そしてここで、前記置換フェニル上の置換基は、−OH、−O−(C1〜C6)アルキル、ハロゲン、C1〜C6アルキル、−CF3、−CNおよび−NO2からなる群からそれぞれ独立して選択され、そしてここで、前記置換フェニルは、1〜3の置換基を含み;
(D)R5は、以下からなる群から選択され:
(1)H;
(2)C1〜C20アルキル;
(3)C3〜C6シクロアルキル;
(4)−C(O)OR7’;ここでR7’は、R7’がHでないことを除き以下に定義されるR7と同様であり;
(5)−C(O)R7;
(6)−C(O)NR7R8;
(7)アリル;
(8)プロパギル;および
(9)−(CH2)q−R6、ここで、qおよびR6は、上記に定義されるとおりであるが、但しqが1である場合、R6はOHまたはSHでなく;
(E)R7およびR8は、H、C1〜C6アルキル、およびC3〜C6シクロアルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され;
(F)点線(・・・・)は、mが1であり、そしてnが0でなく、そしてpが0でない場合、必要に応じて存在する二重結合を表し、そして前記二重結合が存在する場合、R2は存在せず;そして
(G)mが2である場合、各R1は、各mについて同じか、または異なる置換基であり、そして各R2は、各mについて同じか、または異なる置換基であり、そして少なくとも2つの置換基R1および/またはR2がHである。
【0017】
米国特許第5,633,250号は、以下の化合物:
【0018】
【化7】
またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示し、ここで:
(A)nは、1または2であり;
(B)R1は、以下からなる群から選択され:
(1)H;
(2)C1〜C6アルキル;
(3)アリル;および
(4)プロパギル;
(C)R3およびR4は、以下からなる群から独立して選択され:
(1)H;
(2)C1〜C6アルキル;
(3)アリル;
(4)プロパギル;および
(5)−(CH2)q−R5、ここでqは、1〜7の整数であり、そしてR5は、フェニル、置換フェニル、−OR6、−C(O)OR6、−C(O)R6、−OC(O)R6、−C(O)NR6R7、CNおよび−SR6からなる群から選択され、ここでR6およびR7は、以下のように定義され、そしてここで、前記置換フェニル上の置換基は、−OH、−O−(C1〜C6)アルキル、ハロゲン、C1〜C6アルキル、−CF3、−CN、および−NO2からなる群からそれぞれ独立して選択され、そしてここで、前記置換フェニルは、1〜3個の置換基を含み;
(D)R6およびR7は、HおよびC1〜C6アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され;そして
(E)R3およびR4は、同じか、または異なる環Tの炭素原子にそれぞれ独立して結合される。
【0019】
米国特許第5,578,616号は、以下の後変性型を含む化合物:
【0020】
【化8】
あるいは、その薬学的に受容可能な酸付加塩;
あるいは、GがCO2Hである場合に塩基を有するその薬学的に受容可能な塩を開示し、ここで:
Aは、−O−CO−NR1−、−O−CO−、−NR1−CO−NR1−、−NR1−CO−、−NR1−、−O−、−CO−NR1−、−CO−O−、および−C(:NR1)−NR1−から選択され;
上記で示された分子に2または3個のこのような基がある場合、同じであってもよく、または異なってもよいR1基は、H、および低級アルキル、アリール、シクロアルキル、複素環式基およびヘテロ環式アリキル基、ならびに式−(CH2)y−Gの基から選択され、ここでGは、CO2R3、COR3、CONR3R4、OR3、SR3、NR3R4、ヘテロアリールおよびフェニルから選択され、このフェニルは、必要に応じてハロゲン、低級アルコキシまたはポリハロ低級アルキルによって置換され、そしてyは、1〜3の整数であり;
R2は、H原子およびハロゲン原子、ならびにアルキル基、アルケニル基、アルキニル基およびトリフルオロメチル基、ならびに式OR3、SR3およびNR3R4の基から選択され;
R3およびR4は、H、ならびに低級アルキル基およびシクロアルキル基から独立して選択されるか、またはR3とR4は、介入窒素原子と一緒になって、1または2個の低級アルキル基で置換され得る4〜6個の炭素原子を含む飽和環を形成し得;
ただし、yが1であり、そしてGがOR3、SR3またはNR3R4である場合、R3またはR4のいずれもHでなく;
−(CH2)n−A−R1基は、3位または4位であり、そしてR2基は、任意のフリーポジションにあり;
mは、1〜3の整数であり;そして
nは、0または1〜3の整数である。
米国特許第6,100,279号は、以下の化合物:
【0021】
【化9】
またはそれらの薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示し、ここで:
Xは、1〜7個の炭素原子を有する直鎖アルキル基または2〜4個の炭素原子を有するアルケン基もしくはアルキン基であり;ここでこのアルキル基またはアルケン基は、必要に応じて2つまでのR7基で置換されており;
nは、0、1、または2であり、
mおよびpは0〜4であり;
mが0〜4である場合、Yは、−SO2−;−CS−;−CO−;−CONR5−;−CO(CH2)wO−(wは、1〜4である);−COO−;−CON(OR5)−;−C(NR5)NR5−;−SO2NR5−または−CSNR5−を示し;
mが2〜4である場合、Yは、上記のmが0〜4である場合の全ての基を示し、さらに、Yは、−CHOR5−;−O−;NR5CONR5−;−NR5CO−;−NR5−;−OCONR5−;−NR5C(NR5)NR5−;−NR5CSNR5;−NR5CS−または−NR5SO2−;−NR5C(O)O−;あるいは−CSNR5−を示し;
各々のR5は、独立して、H、アルキルまたはベンジルを示し;
R6は、アリール、ヘテロアリール、またはこの環中に1〜3個のヘテロ原子を有する3〜7員の複素環式基を示し、ここでこのヘテロ原子は、N、SおよびOより選択され、そしてここでこのR6基が、必要に応じて、以下に規定されるような置換基の1〜3つによって置換されており;
Yが−SO2−である場合、R6は、上記の基に加えて、1個〜7個の炭素原子を有するアルキルまたは−NR10R11基(ここでR10およびR11は、独立して、H、アルキルまたはトリハロメチルより選択される)も表し;
各々のR1は、独立して、H、アルキルまたはトリハロメチルであり;
各々のR7は、独立して、H、アルキル、トリハロメチル、フェニルまたはベンジルより選択され、ここでこのフェニルおよびベンジルは、必要に応じて、アルキル、ハロゲン、トリハロメチル、CN、NO2、OR10またはNR10R11より独立して選択される置換基の1〜3つによって置換され、ここでR10およびR11は、上で規定されるような基である。
【0022】
米国特許第6,034,251号は、以下の化合物:
【0023】
【化10】
またはそれらの薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示し、ここで:
二重結合(a)は、EまたはZであり;
各々のR1は、独立して、H、低級アルキル、トリハロメチル、フェニルおよびベンジルからなる群より選択され;
各々のR7は、独立して、H、低級アルキル、ハロゲン、トリハロメチル、NR10R11、または基OR10からなる群より選択され、これによりR10およびR11は、独立して、H、低級アルキルまたはトリハロメチルより選択され;
Xは、−CONR5−;−SO2−、−S−;−CO−;−COO−;−CN(OR5)NR5−;−C(NR5)NR5−;−SONR5−;−SO2NR5−であり;ただしpが0でなく、Xはまた−O−;−NR5−;−NR5CONR5−;−OCONR5−;−O−CO−または−NR5CO−であり得;
Yは、C1〜C3アルキルであり、1つの置換基R5によってこの基の任意の炭素原子で必要に応じて置換された;
Zは、C(R1)2であり;ここで2つ以下のR1基は、H以外であり;
nは、1または2であり;
mは、0または1であり;
pは、0または1であり;
qは、0または1であり;
Rは、C3〜C7シクロアルキル、複素環式基、アリールまたはヘテロアリールより選択され、ここでこのR基は、必要に応じて、1〜3つの置換基により置換されており;
各々のR5は、独立して、H、低級アルキルまたはポリ−ハロ低級アルキルを示し;そしてR15は、Hまたは低級アルキル(例えば、メチル)を示す。
【0024】
米国特許第5,990,147号は、以下の化合物:
【0025】
【化11】
またはそれらの薬学的に受容可能な酸付加塩もしくは溶媒和物(またはそれらの互換異性体)を開示し、ここで:
Aは、−CH2−NH−CO−NH−;−CH2−O−CO−NH−または−CH2CH2−CO−NH−(CH2)m−であり;
mは、0、1、または2であり;
Rは、基
【0026】
【化12】
であり、ここで、R1、R2、R3、およびR4のうちの少なくとも2つが、Hでありそして他の2つが、独立して、H、ハロゲン、CH3、CF3、OCH3、OCF3またはCNより選択され;ただし、Aが−CH2−O−CO−NH−でありそしてR1、R3、およびR4が全てHである場合、R2は、Clであり得ない。
【0027】
米国特許出願第09/978,267号は、以下の化合物:
【0028】
【化13】
またはそれらの薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示し、ここで:
(1)R1は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アルキル、シクロアルキル、またはアルキルアリールより選択され;ここでこのR1基は、必要に応じて、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルコキシ、−CF3−、CF3O−、−NR4R5、フェニル、NO2、−CO2R4、−CON(R4)2(ここで各々のR4は、同じかまたは異なる)、−S(O)mN(R20)2、(ここで各々のR20は、同じかまたは異なるHもしくはアルキル基である)、または−CNより独立して選択される置換基の1〜4つにより置換されており;あるいは、
(2)R1およびXは、一緒になって、以下より選択される基を形成し:
【0029】
【化14】
(3)Xは、=C(O)、=C(NOR3)、=C(NNR4R5)、
【0030】
【化15】
より選択され;
(4)M1およびM2は、独立して、CまたはNより選択され;
(5)M3およびM4は、独立して、CまたはNより選択され;
(6)Yは、−CH2−、=C(O)、=C(NOR20)、または=C(S)より選択され;
(7)Zは、C1〜C6アルキル基であり;
(8)R2は、5員または6員のヘテロアリール環であり、このヘテロアリール環は、必要に応じて、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルキル、低級アルコキシ、−CF3、CF3O−、−NR4R5、フェニル、−NO2、−CO2R4、−CON(R4)2(ここで、各々のR4は、同じかまたは異なる)、−CH2NR4R5、−(N)C(NR4R5)2、または−CNより独立して選択される置換基の1〜3つにより置換されており;
(9)R3は、H、C1〜C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アリールアルキル、−(CH2)e−C(O)N(R4)2(ここで、各々のR4は、同じかまたは異なる)、−(CH2)e−C(O)OR4、−(CH2)e−C(O)R30(ここでR30は、
【0031】
【化16】
を含むヘテロシクロアルキル基である)、−CF3、または−CH2CF3より選択され、ここでこのアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルおよびこのアリールアルキルのアルキル部分は、必要に応じて、以下より選択される置換基の1〜3つにより置換されており:ハロゲン、−OH、−OCF3、−CF3、−CN、−N(R45)2、−CO2R45、または−C(O)N(R45)2、ここで、各々のR45は、独立して、以下より選択される:H、アルキル、アルキルアリール、またはアルキルアリール(ここでこのアリール部分は、独立して、−CF3、−OH、ハロゲン、アルキル、−NO2、または−CNより選択される置換基の1〜3つにより置換されている);
(10)R4は、以下より選択され:H、C1〜C6アルキル、アリール、アルキルアリール(このアリール基およびアルキルアリール基は、必要に応じて、ハロゲン、−CF3、−OCF3、−OH,−N(R45)2、−CO2R45、−C(O)N(R45)2、または−CNより選択される置換基の1〜3つにより置換されており;ここで、R45は、上に規定される通りである);
(11)R5は、以下より選択され:H、C1〜C6アルキル、−C(O)R4、−C(O)2R4、または−C(O)N(R4)2(ここで各々のR4は、独立して、選択され、そしてR4は、上に規定される通りである;
(12)または、R4およびR5は、これらが結合される窒素原子と一緒になって、5員または6員のヘテロシクロアルキル環を形成する;
(13)R6は、以下より選択され:アルキル、アリール、アルキルアリール、ハロゲン、ヒドロキシル、低級アルコキシ、−CF3、CF3O−、−NR4R5、フェニル、−NO2、−CO2R4、−CON(R4)2(ここで各々のR4は、同じ化合物または異なる)、または−CN;
(14)R12は、以下より選択され:アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、またはフルオロ;
(15)R13は、以下より選択され:アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、またはフルオロ;
(16)aは、0〜2であり;
(17)bは、0〜2であり;
(18)cは、0〜2であり;
(19)eは、0〜5であり;
(20)mは、1または2であり;
(21)nは、1、2または3であり、ただしM1およびM2が両方窒素である場合、nは2または3であり;
(22)pは、1、2または3であり、ただしM3およびM4が両方窒素である場合、pは2または3である。
【0032】
米国特許仮出願第60/275,417号は、以下の化合物:
【0033】
【化17】
またはそれらの薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示し、ここで:
(A)R1は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アルキル、−C(O)N(R4B)2、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールヘテロアリールまたは以下より選択される基であり:
【0034】
【化18】
このアリール、ヘテロアリール、アリールアルキルのアリール部分、式IIaのフェニル環、式IIIaのフェニル環、式IVBaのフェニル環、または式IVDaのフェニル環は、ハロゲン;ヒドロキシル;低級アルコキシ;−Oアリール;−SR22;−CF3;−OCF3;−OCHF2;−NR4R5;フェニル;NO2;−CO2R4;−CON(R4)2(ここで、各々のR4は、同じか異なる);−S(O)2R22;−S(O)2N(R20)2(ここで各々のR20は、同じか異なる);−N(R24)S(O)2R22;−CN;−CH2OH;−OCH2CH2OR22;アルキル;置換されたフェニル(ここでこのフェニルは、アルキル、ハロゲン、−CN、−NO2、−OCHF2、−Oアルキルより独立して選択される置換基の1〜3つを有する);−Oアルキル;−Oアルキルアリール(ここでこのアリール基は、1〜3つの独立して選択されるハロゲンを用いて必要に応じて置換されている);またはフェニルより独立して選択される置換基の1〜3つにより必要に応じて置換されており;
(B)Xは、アルキルまたは−S(O)2−より選択され;
(C)Yは、単結合を示すか:またはYは−C(O)−、−C(S)−、−(CH2)q−、または−NR4C(O)−より選択され;ただし、M1がNの場合、Yは−NR4C(O)−ではなく;そしてYが結合の場合、M1およびM2は、両方炭素であり;
(D)M1およびM2は、独立して、CまたはNより選択され;
(E)Zは、以下より選択され:C1〜C6アルキル、−SO2−、−C(O)−または−C(O)NR4−;
(F)R2は、以下より選択され:NまたはN−Oより独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を有する6員のヘテロアリール環(残りの環原子は、炭素である);窒素、酸素、または硫黄より選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5員のヘテロアリール環(残りの環原子は、炭素である);アルキル基;アリール基(ここでこの置換フェニルが、ハロゲン、−Oアルキル、−OCF3、−CF3、−CN、−NO2、−NHC(O)CH3、または−O(CH2)qN(R10A)2より選択される置換基の1〜3つにより置換されている);−N(R11A)2(ここで各々のR11Aは、独立して、H、アルキルまたはアリールより選択される);式
【0035】
【化19】
の基またはヘテロアリールヘテロアリール基;
この5員のヘテロアリール環または6員のヘテロアリール環は、必要に応じて、ハロゲン;ヒドロキシル;低級アルキル;低級アルコキシ;−CF3;−NR4R5;フェニル;−NO2;−C(O)N(R4)2(ここで各々のR4は、同じか異なる);−C(O)2R4;またはハロゲン、Oアルキル、−OCF3、−CF3、−CN、−NO2もしくは−O(CH2)qN(R10A)2より独立して選択される置換基の1〜3つにより置換されているフェニル、より選択される置換基の1〜3つにより置換されており;
(G)R3は、アリール;ヘテロアリール;ヘテロシクロアルキル;アルキル;またはシクロアルキルより選択され;ここでこのアリールまたはヘテロアリールR3基は、ハロゲン;ヒドロキシル;低級アルコキシ;−Oアリール;−SR22;−CF3;−OCF3;−OCHF2;−NR4R5;フェニル;−NO2;−CO2R4;−CON(R4)2(ここで、各々のR4は、同じか異なる);−S(O)2R22;−S(O)2N(R20)2(ここで各々のR20は、同じか異なる);−N(R24)S(O)2R22;−CN;−CH2OH;−OCH2CH2OR22;またはアルキルより独立して選択される置換基の1〜3つにより必要に応じて置換されており;
(H)R4は、水素;C1〜C6アルキル;シクロアルキル;シクロアルキルアルキル;ヘテロシクロアルキルアルキ;架橋二環式シクロアルキル環;アリール環に結合する縮合へテロシクロアルキル環を有するアリール;アリール;アリールアルキル;アルキルアリール;−(CH2)dCH(R12A)2(ここでdは、1〜3であり、そして各々のR12Aは、独立して、フェニルまたは置換フェニルより選択され、この置換フェニルは、独立して、以下の置換基の1〜3つにより選択される:ハロゲン、−Oアルキル、−OCF3、−CF3、−CN、または−NO2);ヘテロシクロアルキルへテロアリール;または−(C1〜C6)アルキレン−O−R22より選択され;
ここでアリールR4基、アリールアルキルR4基のアリール部分、またはアルキルアリールR4基のアリール部分は、必要に応じて、ハロゲン;ヒドロキシル;低級アルキル;低級アルコキシ;−CF3;−N(R20)(R24);フェニル;−NO2;−C(O)N(R20)2(ここで各々のR20は、同じか異なる);−C(O)R22;−(CH2)k−シクロアルキル;−(CH2)q−アリール;または−(CH2)m−OR22より独立して選択される置換基の1〜3つにより必要に応じて置換されており;
(I)各々のR4Bは、H、ヘテロアリール、アルキル、アルケニル、式
【0036】
【化20】
の基、アリールアルキルまたはアリールアルキル(ここでアリール部分は独立して:ハロゲンより選択される置換基の1〜3つにより置換されている)より独立して選択され;
(J)R5は、以下:水素、C1〜C6アルキル、−C(O)R20、−C(O)2R20、−C(O)N(R20)2より選択され(ここで、各々のR20は、同じか異なる);
(K)各々のR10Aは、独立して、HもしくはC1〜C6アルキルより選択されるか、または各々のR10Aは、それらが結合している窒素と一緒になって、4〜7員のヘテロシクロアルキル環を形成し;
(L)R12は、アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、またはフルオロより選択され、ただしR12がヒドロキシまたはフルオロである場合、R12が、窒素に隣接する炭素に結合していないか;またはR12は、一方の環炭素から他方の環炭素へとアルキル架橋を形成し;
(M)R13は、アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、またはフルオロより選択され、ただしR13がヒドロキシまたはフルオロである場合、R13が、窒素に隣接する炭素に結合していないか;またはR13は、一方の環炭素から他方の環炭素へとアルキル架橋を形成し;
(N)R20は、水素、アルキル、またはアリールより選択され、ここでこのアリール基は、必要に応じて、以下:ハロゲン、−CF3、−OCF3、ヒドロキシル、またはメトキシより独立して選択される1〜3つの基により置換されているか;または2つのR20基が、存在する場合、この2つのR20基は、それらが結合する窒素と一緒になって、5員または6員のヘテロ環式環を形成し;
(O)R22は、ヘテロシクロアルキル、アルキルまたはアリールより選択され、ここでこのアリール基は、ハロゲン、−CF3、−OCF3、ヒドロキシル、またはメトキシより独立して選択される1〜3つの基により必要に応じて置換されており;
(P)R24は、水素、アルキル、−SO2R22、またはアリールより選択され、ここでこのアリール基は、ハロゲン、−CF3、−OCF3、ヒドロキシル、またはメトキシより独立して選択される1〜3つの基により必要に応じて置換されており;
(Q)aは、0〜2であり;
(R)bは、0〜2であり;
(S)kは、1〜5であり;
(T)mは、2〜5であり;
(U)nは、1、2、または3であり、ただしM1がNである場合、nは1でなく;
(V)pは、1、2、または3であり、ただしM2がNである場合、pは1でなく;
(W)qは、1〜5であり;そして
(X)rは、1、2、または3であり、ただしrが2または3である場合、M2は、Cであり、pは1である。
【0037】
他のH3レセプターアンタゴニストは、以下に記載される試験方法により同定され得る。
【0038】
好ましいH3アンタゴニストは、クロベンプロピット(clobenpropit)、インプロミジン(impromidine)、GT−2331、GR−175737、UCL−1199、および米国特許第5,990,147号、米国特許出願第09/978,267号および米国特許仮出願第60/275,417号に開示されるアンタゴニストである。
【0039】
ムスカリン様アンタゴニスト(特にm2活性を有するムスカリン様アンタゴニスト)は、いくつかの米国特許において開示される。米国特許第5,883,096号およびその分割である、米国特許第6,037,352号は、以下の化合物:
【0040】
【化21】
(その全ての異性体および薬学的に受容可能な塩、エステル、および溶媒和物を含む)を開示し、
ここでYおよびZの一方が、Nであり、そして他方がN、CH、またはC−アルキルであり;
Xは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR6−、−CO−、−CH2−、−CS−、−C(OR5)2−、−C(SR5)2−、−CONR20−、−C(アルキル)2−、−C(H)(アルキル)−、−NR20−SO2−、NR20CO−、
【0041】
【化22】
であり;
Rは、
【0042】
【化23−1】
【0043】
【化23−2】
、水素、アシル、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、2つまでのアルキル基で置換されたシクロアルキル、シクロアルケニル、ビシクロアルキル、アリールアルケニル、ベンジル、独立して選択される3つまでのR3基により置換されているベンジル、シクロアルキルアルキル、ポリハロアシル、ベンジルオキシアルキル、ヒドロキシC2〜C20アルキル、アルケニルカルボニル、アルキルアリールスルホニル、アルコキシカルボニルアミノアシル、アルキルスルホニル、またはアリールスルホニルであり、さらに、Xが−CH2−である場合、Rはまた、−OHであり得;さらに、XがNでない場合、Rはまた、ヒドロキシメチルであり得、さらに、RおよびXは結合して、基Prot−(NOAA)rNH−を形成し得、ここでrは、1〜4の整数であり、Protは、窒素保護基であり、そしてrが1である場合、NOAAは、天然に存在するアミノ酸またそのエナンチオマーであるか、またはrが2〜4の場合、各々のNOAAは、独立して選択される天然に存在するアミノ酸のペプチドまたはそのエナンチオマーであり;
R1およびR21は、独立して、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ビシクロアルキル、アルキニル、シアノ、アミノアルキル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、ヒドロキシグアニジノ、アルコキシカルボニルアルキル、フェニルアルキル、アルキルカルボニロキシアルキル、
【0044】
【化24】
、H、−OH、(ただしR1およびR21が両方とも−OHであることはなく、そしてYはNでない)、ホルミル、−COアルキル、−COアシル、−COアリール、およびヒドロキシアルキルからなる群より選択され;さらに、R1およびR21は、一緒になって基
【0045】
【化25】
を形成し得、さらに、R1およびR21は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、基
【0046】
【化26】
を形成し得るか、またはR1およびR21は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、3〜7個の炭素原子およびS、O、およびNHより選択される1つの基を含む飽和へテロ環式環を形成し得;
R2は、H、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、独立して選択されるR3基の1〜3つにより置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、ヒドロキシC2〜C20アルキル、アルキニル、アルキルアミド、シクロアルキルアルキル、ヒドロキシアリールアルキル、ビシクロアルキル、アルキニル、アシルアミノアルキル、アリールアルキル、ヒドロキシアルコキシアルキル、アザビシクロ、アルキルカルボニル、アルコキシアルキル、アミノカルボニルアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノ(アルキル)アルキル;アルキルカルボニルオキシアルキル、アリールヒドロキシアルキル、アルキルカルボニルアミノ(アルキル)アルキル、ジアルキルアミノ、
【0047】
【化27−1】
【0048】
【化27−2】
であるか、またはZが−CH−である場合、R2はまた、アルコキシカルボニル、ヒドロキシメチル、−N(R8)2であり;
R3、R4、R22、R24、およびR25は、独立して、H、ハロ、アルコキシ、ベンジルオキシ、ニトロまたはアミノアルキルにより置換されたベンジルオキシ、ハロアルキル、ポリハロアルキル、ニトロ、シアノ、スルホニル、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ホルミル、アルキルチオ、ポリハロアルコキシ、アシルオキシ、トリアルキルシリル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アシル、アルコキシカルボニルアルキルスルフィニル;−OCONH2、−OCONH−アルキル、−OCON(アルキル)2、−NHCOO−アルキル、−NHCO−アルキル、フェニル、ヒドロキシアルキル、またはモルホリノからなる群より選択され;
各々のR5およびR6は、独立して、Hおよびアルキルからなる群より選択され、ただしXが、C(OR5)2またはC(SR5)2である場合、両方のR5基は、Hであり得ず、さらに、Xが、C(OR5)2またはC(SR5)2である場合、Xの中のこの2つのR5基は、結合して−(CH)p−(ここでpは、2〜4の整数である)を形成し得;
R7は、独立して、H、アルキル、アリールアルキル、シクロアルキル、アリール、ならびに本明細書中に定義されるようなR3およびR4により置換されているアリールからなる群より選択され;
各々のR8は、独立して、H、ヒドロキシアルキル、もしくはアルキルからなる群より選択されるか、または2つのR8基は、結合されて、アルキレン基を形成し得;
R9は、H、アルキル、またはアシルであり;
R20は、H、フェニルまたはアルキルであり;そして
R27およびR28は独立して、H、アルキル、ヒドロキシアルキル、アリールアルキル、アミノアルキル、ハロアルキル、チオアルキル、アルキルチオアルキル、カルボキシアルキル、イミダゾリアルキル、およびインドリアルキルからなる群より選択され、さらにR27およびR28は、結合して、アルキレン基を形成し得る。
【0049】
米国特許第5,889,006号およびその分割出願の米国特許第6,043,255号は、以下の式の化合物:
【0050】
【化28】
を開示し、ここで、R、R1、R3、R4、R21、R27、およびR28は、米国特許第5,883,096号に記載されるが、R2は、以下:
【0051】
【化29】
であり、ここで、
R29は、H、アルキル、−CO−アルキル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アリールオキシカルボニルアルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルスルホニル、またはアリールスルホニルであり;
R30は、H、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、−COOR20、−CON(R20)2またはシアノであり;
R31およびR32は、R30と同様であり、そしてさらに、2つのR30、R31およびR32基は、基−(CH2)r−(ここで、rは、1〜6である)を形成し得、さらに加えて、R31およびR32はまた、ヒドロキシ、−N(R20)2、−O−アシル、−N(R20)アシル、−OCOOR20、または−OCON(R20)2であり得;
R33は、アリールまたはヘテロアリールであり、ただし、R33がヘテロアリールである場合、CO−R33結合は、R33基中の炭素原子に対してであり;そして
R34は、アルキル、シクロアルキルまたはアリールであり、さらに、R1およびR21が、それらが結合される炭素原子と一緒になって、3〜7炭素原子およびS、O、およびN−R20から独立して選択される2つの基を含有する飽和複素環式環を形成する場合、R34はまた、Hであり得る。
【0052】
米国特許第5,952,349号は、以下の化合物:
【0053】
【化30】
またはその異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルもしくは溶媒和物を開示し、ここで、
Xは、単結合、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−C(OR7)2、−CH2−O−、−O−CH2−、−CH=CH−、−CH2−、−CH(C1〜C6アルキル)−、−C(C1〜C6アルキル)2−、−CONR17、−NR17CO−、−SO2NR17−または−NR17SO2−であり;
Rは、C3〜C6シクロアルキル、
【0054】
【化31】
であり;
R1は、H、−CN、−CF3、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、C3〜C6アルケニル、−COR15、−COO(C1〜C6アルキル)、−COO(アリール)、−COO(ヘテロアリール)、−COO((C1〜C6アルキル)アリール)、−COO((C1〜C6アルキル)ヘテロアリール)、−(C1〜C6アルキル)アリール、−(C1〜C6アルキル)ヘテロアリールまたは−CON(R13)2であり;
R2は、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、t−ブトキシカルボニル、または
【0055】
【化32】
であり;
R3およびR4は、独立して、H、ハロ、−CF3、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシおよび−OHからなる群より選択され;
R5およびR6は、独立して、H、C1〜C6アルキル、−CF3、C1〜C6アルコキシ、−OH、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C6アルコキシカルボニル、R13CONH−、R14OCONH−、R13NHCONH−およびNH2CONR13−からなる群より選択され;
R7は、両方のR7基がHでないという条件で、独立して、Hおよびアルキルからなる群より選択されるか;または2つのR7基が連結されて−(CH2)p−を形成し得、ここで、pは、2〜4の整数であり;
R8、R9、R10、R11およびR12は、独立して、H、ハロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ベンジルオキシ、−NO2もしくは−N(R14)により置換されたベンジルオキシ、ハロC1−C6アルキル、ポリハロC1−C6アルキル、−NO2、−CN、−SO2、−OH、−NH2、−N(R14)2、−HCO、ポリハロC1−C6アルコキシ、アシルオキシ、(C1〜C4アルキル)3Si−、(C1〜C6アルキル)SO0−2、アリールスルホニル、ヘテロアリール−スルホニル、アシル、(C1〜C6アルコキシ)CO−、−OCON(R14)2、−NHCOO−(C1〜C6)アルキル、−NHCO−(C1〜C6アルキル)、フェニル、ヒドロキシ(C1〜C6アルキル)またはモルホリノからなる群より選択され;
R13は、独立して、H、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、−(C1〜C6アルキル)COOR15、アリール、ヘテロアリール、−(C1〜C6アルキル)アリール、−(C1〜C6アルキル)ヘテロアリールおよびアダマンチルからなる群より選択され;
R14は、独立して、HおよびC1〜C6アルキルからなる群より選択され;
R15は、H、C1〜C20アルキル、C1〜C6シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
R16は、H、C1〜C6アルキル、−COR15、C1〜C6アルコキシカルボニル、(R14)2NCO−または−SO1−2−R15であり;そして
R17は、H、C1〜C6アルキル、アリールまたはヘテロアリールである。
【0056】
米国特許第5,935,958号は、以下の化合物:
【0057】
【化33】
を開示し、全ての立体異性体ならびにそれらの薬学的に受容可能な塩、エステル、および溶媒和物を含み、ここで:
Zは、N、CHまたはC−アルキルであり;
Xは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−CH2−、−CONR20−、−NR20−SO2−、−NR20CO−、または−SO2−NR20−であり;
Qは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、または−CH2−であり;
Rは、
【0058】
【化34】
であり:
R1およびR21は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、フェニルアルキル、およびヒドロキシアルキルからなる群より選択され;
R2は、シクロアルキル、1〜3個の独立して選択されるR3基で置換されたシクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルキル、
【0059】
【化35】
(ここで、Ryは、H、アルキル、アルケニル、SO2Rz、またはCORzであり、ここで、Rzは、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、またはシクロアルキルである)であり、ただし、Zが、CHまたはC−アルキルである場合にのみ、R2は、R3置換1−ピペリジニルであるか、またはZが、CHである場合、R2はまた、アルコキシカルボニル、−N(R9)(ヒドロキシアルキル)(ここで、R9は、H、ヒドロキシアルキル、もしくはアルキルである)、もしくは−N(R9)2(ここで、2つのR9基は、結合されてアルキレン基を形成し得る)であり得;
R3、R4、R5、R6、R22、R24、およびR25は、独立して、H、アルキル、ハロ、アルコキシ、ベンジルオキシ、ニトロまたはアミノアルキルにより置換されたベンジルオキシ、ポリハロアルキル、ニトロ、スルホニル、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ホルミル、アルキルチオ、アシルオキシ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アシル、アルコキシカルボニル、アルキルスルフィニル、−OCONH2、−OCONH−アルキル、−OCON(アルキル)2、−NHCOO−アルキル、−NHCO−アルキル、フェニル、ヒドロキシアルキル、および1−モルホリニルからなる群より選択され;
R8は、水素、低級アルキルまたはシクロプロピルであり;
R20は、H、フェニルまたはアルキルであり;
R27およびR28は、独立して、H、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アリールアルキル、メルカプトアルキル、アルキルチオアルキル、およびカルボキシアルキルからなる群より選択され、さらに、R27およびR28は、結合されて、アルキレン基を形成し得;そして
nは、0または1〜3の整数である。
【0060】
米国特許第6,066,636号は、以下の化合物:
【0061】
【化36】
を開示し、全ての立体異性体ならびにそれらの薬学的に受容可能な塩および溶媒和物を含み、
ここで、YおよびZの1つは、−N−であり、他方は、−N−または−CH−であり;
Xは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、または−CH2−であり;
Qは、
【0062】
【化37】
であり;
Rは、(C1〜C20)アルキル、(C3〜C12)シクロアルキル、アリール、R8−アリールまたはヘテロアリールであり;
R1、R2およびR3は、独立して、Hおよび(C1〜C20)アルキルからなる群より選択され;
R4は、(C1〜C20)アルキル、(C3〜C12)シクロアルキルまたは
【0063】
【化38】
であり;
R5は、H、(C1〜C20)アルキル、−C(O)(C1〜C20)アルキル、R9−アリールカルボニル、−SO2(C1〜C20)アルキル、R9−アリールスルホニル−C(O)O(C1〜C20)アルキル、R9−アリールオキシ−カルボニル、−C(O)NH−(C1〜C20)アルキルまたはR9−アリールアミノカルボニルであり;
R6は、Hまたは(C1〜C20)アルキルであり;
R7は、H、(C1〜C20)アルキル、ヒドロキシ(C1〜C20)アルキルまたは(C1〜C20)−アルコキシ(C1〜C20)アルキルであり;
R8は、独立して、H、(C1〜C20)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、(C1〜C20)アルコキシもしくはヒドロキシ(C1〜C20)アルキルからなる群より選択される1〜3個の置換基であるか、または2つの隣接するR8基は、結合されて、(C1〜C2)アルキレンジオキシ基を形成し;そして
R9は、独立して、H、(C1〜C20)アルキル、ハロゲン、アミノまたは(C1〜C20)アルキルアミノからなる群より選択される1〜3個の置換基である。
【0064】
米国特許第5,977,138号は、以下の化合物:
【0065】
【化39】
またはその異性体、薬学的に受容可能な塩、エステルもしくは溶媒和物を開示し、ここで、
Xは、結合、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−C(OR7)2−、−CH2−O−、−O−CH2−、−CH=CH−、−CH2−、−CH(C1〜C6アルキル)−、−C(C1〜C6アルキル)2−、−CONR17−、−NR17CO−、−O−C(O)NR17−、−NR17C(O)−O−、−SO2NR17−または−NR17SO2−であり;
Rは、C3〜C6シクロアルキル、
【0066】
【化40】
であり;
nは、1、2または3であり;
R2は、H、C2〜C7アルキル、C3〜C7シクロアルキル、R18から独立して選択される1〜4個の基によって置換されたC3〜C7シクロアルキル、C3〜C6シクロアルケニル、t−ブトキシカルボニルまたは
【0067】
【化41】
であり;
R3およびR4は、独立して、H、ハロ、−CF3、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシおよび−OHかならなる群より選択され;
R5およびR6は、独立して、H、C1〜C6アルキル、−CF3、C1〜C6アルコキシ、−OH、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C6アルコキシカルボニル、R13CONH−、(R13)2NCO−、R13OCONH−、R13NHCONH−およびNH2CONR13−からなる群より選択され;
R7は、独立して、C1〜C6アルキルからなる群より選択されるか;または2つのR7基は、結合されて、−(C(R14)2)p−を形成し得、ここで、pは、2〜4の整数であり;
R8、R9、R10、R11およびR12は、独立して、H、ハロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ベンジルオキシ、−NO2もしくは−N(R14)により置換されたベンジルオキシ、ハロC1〜C6アルキル、ポリハロC1〜C6アルキル、−NO2、−CN、−SO2、−OH、−NH2、−N(R14)2、−CHO、ポリハロC1〜C6アルコキシ、アシルオキシ、(C1〜C4アルキル)3Si−、(C1〜C6アルキル)SO0−2、アリールスルホニル、ヘテロアリール−スルホニル、アシル、(C1〜C6アルコキシ)CO−、−OCON(R14)2、−NHCOO−(C1〜C6)アルキル、−NHCO−(C1〜C6アルキル)、フェニル、ヒドロキシ(C1〜C6アルキル)またはモルホリノからなる群より選択され;
R13は、独立して、H、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、−(C1〜C6アルキル)COOR15、アリール、ヘテロアリール、−(C1〜C6アルキル)アリール、−(C1〜C6アルキル)ヘテロアリールおよびアダマンチルからなる群より選択され;
R14は、独立して、HおよびC1〜C6アルキルからなる群より選択され;
R15は、独立して、H、C1〜C20アルキル、C3〜C6シクロアルキル、R3から独立して選択される1〜3個の基によって置換されるアリールおよびR3から独立して選択される1〜3個の基によって置換されるヘテロアリールからなる群より選択され;
R16は、H、C1〜C6アルキル、−COR20、C1〜C6アルコキシカルボニル、−CON(R14)2、−CONH(R3−アリール)、−SO1−2−R15、−SO1−2−(CH2)m−R21、−SON(R14)2、−COSR14または
【0068】
【化42】
であり;
R17は、H、C1〜C6アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
R18は、独立して、ハロ、−CF3、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、−OH、=O、−CON(R14)2および−N(R14)COR15からなる群より選択され;
R19は、H、−OH、C1〜C20アルキル、C3〜C6シクロアルキル、R3から独立して選択される1〜3個の基によって置換されるアリールまたはR3から独立して選択される1〜3個の基によって置換されるヘテロアリールであり;
R20は、H、C1〜C20アルキル、C1〜C6アルコキシ(C1〜C6)アルキル、C3〜C6シクロアルキル、アリール、アリール(C1〜C6アルキル)−、アリールオキシ、アリールオキシ(C1〜C6アルキル)−、テトラヒドロフラニルまたはヘテロアリールであり、ここで、このアリール基またはヘテロアリール基は、R3から独立して選択される1〜3個の基によって置換され;
mは、0〜3であり;そして
R21は、C7〜C10の架橋シクロアルキルまたはC7〜C10の架橋シクロアルキルであり、ここで、このシクロアルキル部分は、C1〜C6アルキルまたは=Oからなる群より選択される1または2個の置換基により置換される。
【0069】
米国6,294,554 B1に開示される選択性m2ムスカリン性アンタゴニストの属は、以下の構造式:
【0070】
【化43】
またはその薬学的に受容可能な塩、エステルもしくは溶媒和物を有し、ここで、
QおよびQ1は、それぞれ−CH=であるか、QおよびQ1の1つは、−CH=であり、そして他方は、−N=であり;
Xは、−CH2−または
【0071】
【化44】
であり;
YおよびZは、独立して、−C(R5)=からなる群より選択されるか、またはYおよびZの1つは、−C(R5)=であり、そして他方は、−N=であり;
R1は、独立して、H、ハロゲンおよび(C1〜C6)アルコキシからなる群より選択される1〜3個の置換基であり;
R2およびR5は、独立して、H、ハロゲン、(C1〜C6)アルキルおよび(C1〜C6)アルコキシからなる群より選択される独立した1〜3個の置換基であり;そして
R3およびR4は、独立して、Hおよび(C1〜C6)アルキルからなる群より選択される。
【0072】
これらの化合物の好ましいものは、YおよびZの両方が、−C(R5)=であり、そしてR5が、好ましくは、H、メチルまたはハロゲンである化合物である。さらに好ましいものは、Yが、−CH=であり、Zが、−N=であり、そしてR2が、水素である化合物である。R1は、好ましくは、ハロゲン、より好ましくは、クロロ、またはメトキシであり、そして特には、R1は、3−クロロまたは4−メトキシである。QおよびQ1は、好ましくはそれぞれ−CH=である。好ましいR2置換基は、Cl、Fおよびメチルであり、3−メチルがより好ましい。R3およびR4は、好ましくは、それぞれHである。
【0073】
2000年12月22日に出願された米国仮出願60/257,853は、以下の構造を有する化合物:
【0074】
【化45】
またはその薬学的に受容可能な塩、エステルもしくは溶媒和物を開示し、ここで、
R1は、R5−(C3〜C8)シクロアルキル、R5−(C3〜C8)シクロアルキル(C1〜C6)アルキル、R5−アリール、R5−アリール−(C1〜C6)アルキルまたはR5−ヘテロアリールであり;
R2は、H、(C1〜C6)アルキル、R6−(C3〜C8)シクロアルキル、R6−(C3〜C8)シクロアルキル−(C1〜C6)アルキル、R6−ヘテロシクロアルキル、R6−(C6〜C10)架橋シクロアルキル、またはR6−架橋ヘテロシクロアルキルであり;
R3は、C1〜C6アルキルまたは−CH2OHであり;
R4は、HまたはC1〜C6アルキルであり;
R5は、独立して、H、C1〜C6アルキル、ハロゲン、−OH、C1〜C6アルコキシ、CF3、−CN、−CO2R4、−CONHR4、−SO2NHR4、−NHSO2R4および−NHC(O)R4からなる群より選択される1〜4個の置換基であり;そして
R6は、独立して、H、C1〜C6アルキル、ハロゲン、−OH、C1〜C6アルコキシ、CF3、−NH2、(C1〜C6)アルキルアミノ、フェニル、C1〜C2アルキレンジオキシ、および(C1〜C6)アルコキシカルボニルからなる群より選択される1〜4個の置換基である。
【0075】
2001年10月10日に出願された米国仮出願番号60/328,356は、以下の構造を有する化合物:
【0076】
【化46】
を開示し、この化合物の鏡像異性体、立体異性体、回転異性体、互変異性体およびプロドラッグ、またはこの化合物もしくはこのプロドラッグの薬学的に受容可能な塩、エステルもしくは溶媒和物を含み、ここで:
Zは、N、CH、またはC−アルキルであり;
Xは、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−CH2−、または−CSであり;
Rは、
【0077】
【化47】
であり;
R2は、
【0078】
【化48】
であり;
R3は、アルコキシまたはハロであり;
R4は、水素、アルキルまたはアルキルハライドであり;
R27およびR28は、独立して、H、アルキル、ヒドロキシアルキル、アリールアルキル、アミノアルキル、ハロアルキル、チオアルキル、アルキルチオアルキル、カルボキシアルキル、イミダゾリアルキル、およびインドリアルキルからなる群より選択されるか;またはR27およびR28は、結合してアルキレン基を形成し得;
R29は、H、アルキル、−CO−アルキル、−CO−シクロアルキル、アルコキシカルボニル、アミノ−カルボニル、アリールオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、または−SO2−NH−R35であり;
R31およびR32は、それぞれ独立して、H、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、またはアミノアルキルであり、そしてさらに、R31およびR32は、基−(CH2)r−を形成し得(ここで、rは、1〜6である)、さらに加えて、R31およびR32はまた、ヒドロキシ、−N(R35)2、−O−アシル、−N(R35)アシル、−OCOOR35、または−OCON(R35)2であり得;
R33は、アリールまたはヘテロアリールであり、ただし、R33がヘテロアリールである場合、このCO−R33結合は、R33基中の炭素原子に対してであり;そして
R35は、H、アリールまたはアルキルである。
【0079】
好ましいm2アンタゴニストは、米国特許第6,043,255号において主張されるものである。
【0080】
特に好ましいm2アンタゴニストは、構造:
【0081】
【化49】
を有する。
【0082】
本明細書中に引用される米国特許および米国出願は、本明細書中に参考として援用される。
【0083】
他のm2アンタゴニストは、以下に記載される試験方法によって同定され得る。
【0084】
H3アンタゴニスト化合物およびm2アンタゴニスト化合物は、公知の方法によって調製される。上記に収載される二重のH3/m2アンタゴニストは、上記に収載されるm2アンタゴニストの特許において記載される方法によって調製される。
【0085】
H3アンタゴニストおよびm2アンタゴニストの組合わせはまた、1よりも多いH3アンタゴニスト(例えば、2〜3)および/または1よりも多いm2アンタゴニスト(例えば、2〜3)を含み得る。
【0086】
アセチルコリンエステラーゼインヒビターと組合わせた二重のH3/m2アンタゴニストの組合わせ、またはアセチルコリンエステラーゼインヒビターとH3アンタゴニストおよびm2アンタゴニストの組合わせに関する本発明の局面において、アセチルコリンエステラーゼインヒビターの例としては、ドネペジル(donepezil)、ヘプチルフィソスチグミン(heptylphysostigmine)、タクリン、リバスチグミン(rivastigmine)およびガランタミンが挙げられる。
【0087】
(試験方法)
化合物は、モルモットの脳膜アッセイおよびモルモットの神経性回腸収縮アッセイを含む(これらの両方は、米国特許第5,352,707号に記載される)公知の方法によってH3レセプターでの活性を決定するために容易に評価され得る。別の有用なアッセイは、ラットの脳膜を利用し、そしてWestら、「Identification of Two H3−Histamine Receptor Subtypes」、Molecular Pharmacology、38巻、610−613頁(1990)によって記載される。
【0088】
特に有用なスクリーニングアッセイは、モルモットの脳膜における部位に対する結合を測定する。この試験は、Korteら、「Characterization and Tissue Distribution of H3 Histamine Receptors in Guinea Pigs by Nα−Methylhistamine」、Biochemical and Biophysical Research Communications、168巻、979−986頁(1990)によって詳細に記載され、そして組織由来の結合した放射標識したNα−メチルヒスタミンの候補化合物による置換を定量化する。結果は、ナノモーラー(nM)単位の「Ki」値として示され、この値は、H3レセプターシステムに関するH3アンタゴニストについての解離定数、またはこのレセプターについてのアンタゴニストの親和性の指標として考えられ得る。一般的には、薬剤が本発明におけるH3アンタゴニストとして有用であるためには、約200nM未満のKi値が必要と考えられる。より好ましくは、薬剤は、100nM以下のKi値を示す。
【0089】
目的の化合物はまた、クローン化したヒトのm1、m2およびm4のムスカリン性レセプターサブタイプに対する結合を阻害するその能力について試験される。これらの研究におけるレセプターの供給源は、それぞれのレセプターサブタイプを発現する、安定にトランスフェクトされたCHO細胞株由来の膜であった。増殖に続いて、この細胞は、ペレットにされ、引き続いて50容量の冷やした10mM Na/Kリン酸緩衝液(pH7.4)(バッファーB)中でPolytronを用いてホモジネートした。このホモジネートは、4℃で20分間40,000×gで遠心分離した。得られた上清は、廃棄され、そしてペレットは、1mlあたり20mgの湿性組織の最終濃度でバッファーB中に再懸濁した。これらの膜は、以下に記載される結合アッセイにおいて使用されるまで−80℃で貯蔵された。
【0090】
クローン化ヒトムスカリン性レセプターに対する結合は、3H−キヌクリジニルベンジレート(QNB)を用いて実施された(Watsonら、1986)。簡単には、膜(m1、m2およびm4を含有する膜それぞれについて、約8μg、20μg、および14μgのタンパク質アッセイ)は、3H−QNB(100〜200pMの最終濃度)および2mlの最終容量中の増加濃度の非標識薬物と共に、25℃で90分間インキュベートされた。非特異的結合は、1μMアトロピンの存在下でアッセイされた。このインキュベーションは、Skatron濾過装置を使用するGF/Bガラス繊維フィルターを通す減圧濾過によって終結され、そしてこのフィルターは、冷やした10mM Na/Kリン酸緩衝液(pH7.4)で洗浄された。シンチレーションカクテルは、フィルターに添加され、そしてこのバイアルは、一晩インキュベートされた。結合した放射リガンドは、液体シンチレーションカウンター(50%効率)において定量化された。得られたデータは、EBDAコンピュータープログラムを用いてIC50値(すなわち、50%で結合を阻害するために必要な化合物の濃度)について分析された(McPherson、1985)。
【0091】
親和性値(Ki)は、以下の式;
【0092】
【数1】
を用いて決定される。従って、より低い値のKiは、より大きな結合親和性を示す。
【0093】
m2レセプターを結合するための化合物の選択性の程度を決定するために、m1レセプターについてのKi値は、m2レセプター(またはm4レセプター)についてのKi値によって割られた。より高い比率は、m2ムスカリン性レセプターを結合するより大きな選択性を示す。
【0094】
以下の手順は、化合物が、m2アンタゴニストとして機能することを示すために使用される。
【0095】
(外科処置)
これらの研究のために、雄性のSprague−Dawleyラット(250〜350g)を、ペントバルビタールナトリウム(54mg/kg、ip)を使用して麻酔し、そしてKopf定位装置(sterotaxic apparatus)上に配置した。頭蓋を曝し、そして硬膜の0.2mm前方でかつブレグマの3.0mm側方を通る孔を空けた。これらの配置において、ガイドカニューレを、穿孔した開口部を通して硬膜の外縁に配置し、垂直に2.5mmの深さまで下げ、そして歯科用セメントを用いて骨ネジ(bone screw)に対し持続的に固定した。外科処置に続き、ラットに、アンピシリン(40mg/kg、ip)を与え、そして改造したケージに個々に収容した。微小透析が行われる前に、約3〜7日の回復期間を与えた。
【0096】
(微小透析:)
インビボ微小透析を行うために使用される設備および計測器のすべてを、Bioanalytical Systems,Inc.(BAC)より得た。微小透析手順は、薄い、針のような灌流可能なプローブのガイドカニューレ(CMA/12,3mm×0.5mm)を、ガイドの端部を越えて、線状体に深さ3mm挿入する工程を含んだプローブを、管状材料を用いて、微量注入ポンプ(CMA/100)に前もって連結した。ラットを固定し、束縛し、そしてプローブの挿入の後に、ラットを床材を有する大きく透明なプレキシガラスボールに入れ、食料および水に接触できるようにした。このプローブを、リンガー緩衝液((NaCl 147mM;KCl 3.0 mM;CaCl2 1.2mM;MgCl2 1.0mM)5.5mM グルコース、0.2mM L−アスコルビン酸、および1μM ネオスチグミンブロミドを含み、pH7.4)を2μl/分で灌流した。安定なベースラインを達成するために、分画の回収に先立って、微小透析を、90分間行った。分画(20μl)を、冷却回収機(CMA/170または200)を使用して、10分間隔で3時間にわたって得た。4〜5のベースライン分画を回収し、引き続いて、これを試験される薬物または薬物の組み合わせとして、動物に投与した。回収の終了時に、ラットの各々を、プローブの配置の正確さを決定するために剖検した。
【0097】
(アセチルコリン(ACh)分析:)
回収した微量透析のサンプルにおけるACh濃度を、HPLC/電気化学検出を使用して決定した。サンプルを、重合体分析HPLCカラム(BAS、MF−6150)中に自動注入(Waters712 Refrigerated Sample Processor)し、そして、50mM Na2HPO4、pH8.5を使用して溶出した。細菌の増殖を阻止するため、Kathon CG試薬(0.005%)(BAS)を、移動相に入れた。次いで、分離されたAChおよびコリンを含む、分析カラムからの溶離液を、カラムの出口に連結された固定化酵素反応器のカートリッジ(BAS、MF−6151)に直ちに通した。この反応器は、ポリマー骨格に共有結合したアセチルコリンエステラーゼおよびコリンオキシダーゼの両方を含んだ。これらの酵素のAChおよびコリンへの作用は、化学量論的な収量の過酸化水素を与え、これを、作業電圧(working potential)500mボルトのプラチナ電極を備える、Waters460検出器を使用して電気化学的に検出した。データの取得を、マイクロチャンネルIEEEボードを備える、IBMモデル70コンピュータを使用して行った。ピークの積分および定量を、「Maxima」クロマトグラフィーソフトウェア(Waters Corporation)を使用して行った。1サンプルあたりの全実行時間は、流速1ml/分で11分であった。アセチルコリンおよびコリンの保持時間は、それぞれ6.5分および7.8分であった。クロマトグラフィーの間における検出器の感度の考えられる変化を検出および補正するために、標準AChを、サンプルキュー(queue)の各々のはじめ、中間および最後に入れた。
【0098】
AChレベルの増加は、シナプス前m2レセプターの拮抗作用と一致する。
【0099】
H3レセプターおよびm2レセプターについての親和力値を上記で特定された2つの部分からなるアンタゴニストについて決定した。この試験手順の結果を、以下に示す:
【0100】
【表1】
本発明により記載される化合物から薬学的組成物を調製するために、不活性な、薬学的に受容可能なキャリアは、固体かまたは液体のどちらかであり得る。固体形態の調製物として、散剤、錠剤、分散可能な顆粒剤、カプセル、カシェ剤および坐剤が挙げられる。散剤および錠剤は、約5〜約95%の活性成分を含み得る。適切な固体のキャリアは当該分野で公知であり、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトースである。錠剤、散剤、カシェ剤およびカプセルは、経口投与のために適切な、固体の投薬形態として使用され得る。
【0101】
坐剤の調製のために、脂肪酸グリセリドまたはカカオ脂の混合物のような低融点ろうを、はじめに解かし、そして活性成分を、例えば攪拌によって均一に分散する。次いで、融解した均質な混合物を、都合のよい大きさの型に注ぎ、冷却し、それによって凝固させる。
【0102】
液体形態の調製物として、溶液、懸濁液および乳濁液が挙げられる。例としては、非経口的な注入のための水または水−プロピレングリコール溶液が言及される。
【0103】
液体形態の調製物はまた、鼻腔内投与のための溶液も含み得る。
【0104】
吸入に適切なエアロゾル調製物は、溶液および散剤形態の固体を含み得、これらは、不活性な圧縮ガスのような薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせられ得る。
【0105】
さらに、経口または非経口投与のいずれかのために、使用の直前に、液体形態の調製物に変換されることが意図される固体形態の調製物が、挙げられる。このような液体形態として、溶液、懸濁液および乳濁液が挙げられる。
【0106】
本発明の化合物はまた、経皮的に送達可能であり得る。経皮用の組成物は、クリーム、ローション剤、エアロゾルおよび/または乳濁液の形態をとり得、そして、この目的のために従来の当該分野と同様に、基剤の経皮パッチまたはレザバ型に含まれ得る。
【0107】
好ましくは、化合物または組み合わせは、経口的に投与される。
【0108】
好ましくは、2つの成分からなるH3/m2アンタゴニストを含む薬学的調製物は、単位投薬形態である。このような形態において、この調製物は、適切な量の活性成分を含有する単位用量(例えば、所望の目的を達成するための有効量)に細分される。
【0109】
単位用量の調製物中の活性な2つの部分からなるH3/m2アンタゴニスト化合物の量は、特定の用途に従って約1mg〜100mgで、好ましくは約1mg〜50mg、より好ましくは約1mg〜25mgで変化し得るかまたは調整され得る。
【0110】
実際に使用される投薬量は、患者の要求および処置される状態の重篤度に依存して変わり得る。個別の場合についての適切な投薬量の決定は、当該分野の技術の範囲内である。一般的に、処置は、化合物の適量に満たない、少ない投薬量を用いて始められる。その後、その状況下で最適な効果が達成されるまで、投薬量を、少しずつ増加する。便宜上、1日あたりの総投薬量は、分けられ得、そして所望の場合、1日の間に分けて投与され得る。
【0111】
本発明の2つの部分からなる化合物およびその薬学的に受容可能な塩の投与の量および頻度は、患者の年齢、状態および体格ならびに処置される症状の重篤度のような要因を考慮する主治医の判断に基づいて調節され得る。代表的に推薦される2つの部分からなるH3/m2アンタゴニストについての投薬量レジメンは、経口投与で1〜300mg/1日であり、好ましくは、1〜50mg/1日であり、アルツマイマー病のような認識欠陥障害の軽減を提供するため2〜4に分割された用量が使用される。
【0112】
本発明が、別個のH3アンタゴニスト化合物およびm2アンタゴニスト化合物の組み合わせを含む場合、2つの活性成分は、同時にまたは引き続いて同時投与されるか、あるいは薬学的に受容可能なキャリアの中にH3アンタゴニストおよびm2アンタゴニストを含む、単独の薬学的組成物として投与され得る。組み合わせの構成成分は、カプセル、錠剤、散剤、カシェ剤、懸濁液、溶液、坐剤、点鼻薬などのような、任意の従来的な投薬形態として、個別にまたは一緒に投与され得る。H3アンタゴニストの投薬量は、公表された材料から決定され得、そして1用量当たり1〜1000mgにわたり得る。m2アンタゴニストは、1mg〜約100mgの投薬範囲で投与され得、好ましくは約1mg〜50mg、そしてより好ましくは約1mg〜25mgである。組み合わせて使用される場合、組み合わせによる有利な効果のために、個々の構成要素の投薬量レベルは、好ましくは推薦される個々の投薬量より低い。
【0113】
組み合わせにおいて使用されるアセチルコリンエステラーゼインヒビターの投薬量は、0.001〜100mg/kg体重にわたり得る。
【0114】
別個のH3およびm2薬学的組成物が投与される場合、これらは、キットとして提供され得、このキットは、単一のパッケージ中に、薬学的に受容可能なキャリア中にH3アンタゴニストを含む1つの容器、および薬学的に受容可能なキャリア中にm2アンタゴニストを含む別個の容器を含み、H3アンタゴニストおよびm2アンタゴニストは、その組み合わせが認識欠損障害を処置するために有効である量で存在する。アセチルコリンエステラーゼインヒビターもまた投与される場合、薬学的に受容可能なキャリア中のアセチルコリンインヒビターを含む個別の容器はまた、このキットに加えられ得る。例えば、成分が、異なる時間間隔で投与されなければならない場合、または異なる投薬形態である場合、キットは、組み合わせを投与するために有利である。
【0115】
この投薬量範囲内で投与される場合、この化合物は、非毒性である。
【0116】
以下は、本発明の2つの部分からなる化合物を含む、薬学的投薬形態の実施例であるが、当業者は、類似の投薬形態が別個のH3およびm2アンタゴニストに対して、または別個の活性成分(active)の組み合わせに対して適切であることを認識する。その薬学的組成物の局面における本発明の範囲は、提供される実施例によっては限定されない。
【0117】
(薬学的投与形態の実施例)
(実施例A−錠剤)
【0118】
【表2】
(製造方法)
品目第1番および第2番を、適切な混合機中で10〜15分間混ぜる。この混合物を品目第3番と共に、顆粒化する。必要であれば、湿った顆粒を、粗目篩(coarse screen)(例えば、1/4”、0.63cm)に通して製粉する。湿った顆粒を、乾かす。必要であれば、乾いた顆粒をふるいに掛け、そして品目第4番と10〜15分間混ぜる。品目第5番を加え、1〜3分間混ぜる。適切な大きさにするために混合物を圧縮し、そして適切な錠剤機で秤量する。
【0119】
(実施例B−カプセル)
【0120】
【表3】
(製造方法)
品目第1番、第2番および第3番を、適切な混合機中で10〜15分間混ぜる。品目第4番を加え、1〜3分間混ぜる。混合物を、適切なカプセル化機器によって、適切なツーピースの硬質ゼラチンカプセル中に満たす。
【0121】
本発明は、上記の特定の実施形態に関連して記載してきたが、その多くの代替法、修正および改変は、当業者に明らかである。このような代替法、修正および改変の全ては、本発明の精神および範囲内に収まることが意図される。
Claims (12)
- 認識欠損障害の処置のための医薬の調製のための、2つの部分からなるヒスタミンH3レセプターアンタゴニスト/m2ムスカリン様アンタゴニストの使用。
- 認識欠損障害の処置のための医薬の調製のための、ヒスタミンH3レセプターアンタゴニストおよびm2ムスカリン性アンタゴニストの組み合わせの処置のための使用。
- 前記ヒスタミンH3レセプターアンタゴニストが、チオペラミド、インプロミジン、ブリミイド(burimamide)、クロベンプロピット(clobenpropit)、インペンタミン(impentamine)、ミフェチジン(mifetidine)、S−ソプロミジン(sopromidine)、R−ソプロミジン、シプロキシファム(ciproxifam)、SKF−91486、GR−175737、GT−2016、GT−2331、UCL−1199、クロザピンおよび式VIIIまたは式IXの化合物からなる群より選択され、そして前記m2ムスカリン様アンタゴニストが、式IA−1の化合物から選択される、請求項3に記載の使用。
- 有効量のヒスタミンH3アンタゴニストおよびm2ムスカリン様アンタゴニストの組み合わせ、ならびに薬学的に受容可能なキャリアを含有する薬学的組成物。
- 前記ヒスタミンH3レセプターアンタゴニストが、チオペラミド、インプロミジン、ブリマミド、クロベンプロピット、インペンタミン、ミフェチジン、S−ソプロミジン、R−ソプロミジン、シプロキシファム、SKF−91486、GR−175737、GT−2016、GT−2331、UCL−1199、クロザピンおよび式VIIIまたは式IXの化合物からなる群より選択され、そして前記m2ムスカリン様アンタゴニストが、式IA−1の化合物から選択される、請求項6に記載の組成物。
- 単一のパッケージ中に、薬学的に受容可能なキャリア中にH3アンタゴニストを含む1つの容器、および薬学的に受容可能なキャリア中にm2ムスカリン様アンタゴニストを含む別個の容器を含み、該H3アンタゴニストおよびm2アンタゴニストが、その組み合わせが認識欠損障害を処置するために有効である量で存在する、キット。
- 認識欠損障害の処置のための医薬の調製ための、アセチルコリンエステラーゼインヒビターの有効量と組みあわせた、2つの成分からなるヒスタミンH3アンタゴニスト/m2ムスカリン様アンタゴニストまたは有効量のヒスタミンH3レセプターアンタゴニストおよびm2ムスカリン様アンタゴニストの組合せの使用。
- 有効量の2つの成分からなるヒスタミンH3アンタゴニスト/m2ムスカリン様アンタゴニストまたはヒスタミンH3アンタゴニストおよびm2ムスカリン様アンタゴニストの組み合わせを、アセチルコリンエステラーゼインヒビターおよび薬学的に受容可能なキャリアとさらに組み合わせて含む薬学的組成物。
- 単一のパッケージ中に、2つの成分からなるヒスタミンH3アンタゴニスト/m2ムスカリン様アンタゴニストを薬学的に受容可能なキャリア中に含む1つの容器、または薬学的に受容可能なキャリア中にヒスタミンH3アンタゴニストを含む別個の容器および薬学的に受容可能なキャリア中にm2ムスカリン様アンタゴニスト、ならびに薬学的に受容可能なキャリアの中にアセチルコリンエステラーゼインヒビター含む別の容器を含む、キット。
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