JP2004526729A - 相乗的害虫駆除法 - Google Patents
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Abstract
フッ化スルフリルおよび殺卵ガス相乗的に昆虫の卵に作用し、殺卵剤に関して致死量を下回る条件下にガス駆除することができるということが見いだされた。殺卵ガスの投与量を、例えば致死量未満に低下させることができる。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は相乗的に作用するガス組合せを用いる害虫駆除のための方法に関する。
【0002】
フッ化スルフリルを害虫駆除剤として使用することは公知である(US−A2875127参照)。このガスは建築したまたは建築していない、および新しく伐採された木材中の害虫および菌類の駆除のために、甲虫またはシロアリの駆除のために、並びに博物館、教会、貯蔵室または例えば製粉所中の害虫駆除のために好適である。J. Econ. Entomol. 50 (1957) p1-6中のE. E. Kenagaの論文から公知のように、昆虫の卵の駆除のためにはフッ化スルフリルの非常に高い濃度が必要である。従って、フッ化スルフリルを殺卵ガス(oviciden Gas)と組み合わせることがすでに提案されている(ドイツ特許公開第19709914号公報)。好適な殺卵剤は例えば、青酸、ギ酸アルキルエステル、アルキルイソチオシアネート、ニトリル、水素化リン、硫化カルボニルまたは水素化リンである。
【0003】
本発明の課題は、害虫の確実な駆除を可能にする、改善された方法を提供することである。この課題は、確実なガスでの駆除を可能にする、請求項に挙げた方法および物質混合物により解決する。
【0004】
同時にフッ化スルフリルおよび殺卵ガスを用いる、害虫に被害を受けている空間または対象物の本発明による確実なガスでの駆除法は、フッ化スルフリルおよび殺卵ガスが単独では昆虫の卵の撲滅に関して致死量未満であるという条件下にフッ化スルフリルと殺卵ガスとを使用するということを意図した。
【0005】
概念“確実なガスでの駆除”とは、害虫により被害を受けている空間または対象物中に存在する全ての害虫の生存形(卵、幼虫、蛹もしくは成虫)を実質的に完全に撲滅することを意味する。
【0006】
昆虫に関して、致死量は特に次のファクターにより決まるということは公知である:昆虫の種類;成長状態;ガス状駆除剤の濃度;温度;ガスでの駆除処理の時間(このためには、J. Econ. Entomol. 54 (1961) p537-542中のE. E. Kenagaを参照)。ガスでの駆除実施の時間が長ければ長いほど、およびガスでの駆除の温度が高ければ高いほど、ガスでの駆除を実施する際に、ガス状駆除剤の致死濃度は低くなる。このことはKenagaにより記載された実験により知ることができる。しかしながら、実際の使用においては、温度は、相応するエネルギー費用が莫大となるか、または敏感な対象物は高温に加熱することができないために、上限を有しているということをしばしば考慮しなければならない。ガスでの駆除の時間は経済的理由からその長さにに関しても制限がある。殺卵効果を達成するための最少濃度としては、青酸(HCN、シアン化水素)においては5g/m3である、ドイツ特許公開第19732575および同第19709914号公報参照。ギ酸メチルエステルに関しては最少濃度20g/m3、硫化カルボニルに関しては5g/m3およびメチルイソチオシアネート5g/m3および水素化リンに関しては50ppmである(ドイツ特許公開第19709914号公報)。
【0007】
本発明による方法は、昆虫の卵を実質的に完全に撲滅することに関して、致死量未満であるという条件下に殺卵ガスを使用することができるということを意図する。すなわち、殺卵剤の致死量未満の濃度を適用してガスでの駆除を実施することができる、例えば卵の撲滅に関して、殺卵剤の所定の条件下での致死濃度の最高で90%、有利に最高で80%および特に最高で70%の濃度で実施することができる。それと選択的にまたは付加的に、ガスでの駆除の実施時間を減少させるか、および/または低い温度でガスでの駆除を実施することも可能である。フッ化スルフリルおよび殺卵ガスを、昆虫の卵の撲滅に関して単独では致死量未満である濃度で使用するように、ガスでの駆除を実施するのが有利である。
【0008】
有利な殺卵ガスは青酸、PH3、ギ酸アルキルエステル、アルキルニトリル、アルキルイソチオシアネート、硫化カルボニルまたは臭化メチルである。アルキルとはここでは有利にメチルまたはエチル、特にメチルである。
【0009】
フッ化スルフリルは、昆虫の成長段階(幼虫、蛹もしくは成虫)のためには致死量である濃度で使用する。昆虫の卵の撲滅に関しては、そのような濃度は致死量を下回る。フッ化スルフリルの濃度は更に僅かに低い濃度で、例えば幼虫、蛹もしくは成虫の撲滅のために必要である濃度の最高でも90%または更に少量であってよい。
【0010】
種々の種類の昆虫を駆除するためには、濃度を最も駆除しにくい昆虫への濃度に合わせる。
【0011】
有利な殺卵ガスは青酸である。青酸を最高で3g/m3、特に最高で2.5g/m3、殊に有利には最高で2g/m3の濃度で使用する。
【0012】
本発明による方法は通常の条件下に実施する。温度は15〜55℃の範囲であるのが好適である。ガス駆除の時間は約2〜136時間の範囲である。ガスで駆除すべき空間は有利に密閉するかまたは入れ物の中に入れる。更に、二酸化炭素はガス駆除剤の効果に有利に作用するので、これを付加的に使用することができる。
【0013】
乗り物、輸送用乗り物(船舶、鉄道車両、トラック)、建物(教会、博物館、製粉所)中の空間、貯蔵室(穀物貯蔵庫、サイロ、貯蔵庫またはコンテナー)並びに個別に入れ物に入れた対象物、例えば芸術品も処理することができる。
【0014】
処理すべき空間の空気中の水分含量を、例えば市販の空中除湿剤を用いて低下させるのが有利である。
【0015】
フッ化スルフリルおよび殺卵ガスは混合してまたは分離して使用することができる。フッ化スルフリルと有利な殺卵ガスとの間の質量比を次の表中にまとめるが、この際この記載はそれぞれフッ化スルフリル20質量部に対するものである。
【0016】
【表1】
【0017】
記載した数値は殺卵ガス1種類のみを使用する場合に関する。混合物を使用する場合には混合物の含量の記載を相応して減少させなければならない。こうして、青酸およびギ酸メチルエステルからの50:50混合物は、フッ化スルフリル20質量部に対して青酸を最大で2質量部およびギ酸メチルエステルを最大で8質量部使用する。
【0018】
本発明のその他の対象は、フッ化スルフリルと青酸、ギ酸メチルエステルまたはギ酸エチルエステル、メチルイソチオシアネートまたは硫化カルボニルからなる群から選択された殺卵ガスとを含有するか、またはこれらからなる混合物である。その際、フッ化スルフリル20質量部あたり青酸、硫化カルボニルまたはメチルイソチオシアネートを最大で4質量部含有するか、またはギ酸メチルエステルまたはギ酸エチルエステルを最大で16質量部含有しているという条件が付く。混合物中に殺卵ガスを2種以上含有している限りは、それぞれのガス種類の割合は相応して減少する。こうして、青酸およびギ酸メチルエステルを同じ質量割合で含有する場合、フッ化スルフリル20質量部あたり青酸を最大で2質量部およびギ酸メチルエステルを最大で8質量部含有する。
【0019】
更に、本発明の混合物は付加的に助剤、例えば二酸化炭素または警告ガス(Warngase)を含有していてよい。有利には、フッ化スルフリル20質量部あたり、殺卵ガスが青酸、硫化カルボニルまたはメチルイソチオシアネートである場合、混合物中に殺卵ガスを最大で3質量部、有利に最大で2.5質量部、特に有利に最大で2質量部含有する。殺卵ガスがギ酸アルキルエステルである場合、殺卵ガスを最大で12質量部含有する。この混合物においては、前記のことが当てはまるのが適当である。
【0020】
有利な混合物はSO2F2および殺卵ガスとしての青酸を包含する。
【0021】
本発明は殺卵ガスに関して致死量を下回る条件下にガス駆除処理をすることができるという利点を有する。すなわち、低いガス濃度および/または低い温度で迅速に場合により存在する卵をも含めて害虫の確実な駆除に作用することができるということである。
【0022】
次に実施例につき本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0023】
例
例:
SO2F2/HCN−混合物でのガス状駆除
一般的記載:
1. 使用した昆虫
それぞれの濃度での実施および未処理に関して、小麦上の穀象虫、Sitophilus granarius、30匹、穀象虫−幼虫1(生後1週間)、コナマダラメイガ、Ephestia kuehniella、の卵50個、および赤褐色の米粉甲虫(Reismehlkaefer)、Tribolium castaneumおよび幼虫の混合30匹を使用した。
【0024】
昆虫を網製の管中に入れて飼った。
【0025】
2. ガス駆除処理の時間および期間
それぞれの検体を室温で48時間ガス状駆除処理する。その後、この検体を25℃および相対湿度65〜70%に移し、12週間の間検査する。
【0026】
3. 実験の実施
この検体を隔壁載置物を備える2.5 lガス洗浄瓶中に入れた。次いで、相応するガス量をガス噴射装置を用いて投与する。このガスをマグネット撹拌機を用いて瓶中で均質に分配した。ガス装入後、48時間この瓶を放置する。換気後、この検体を空気調節室中に移し、繁殖を一週間毎に検査した。
【0027】
4. 結果
SO2F220g/m3での実施においてもHCN 1.5g/m3での実施においても、繁殖したものが成長し、一方SO2F220gとHCN 1.5gとの組合せでの実施においては全く繁殖したものは現れなかった。これは致死率100%に相当する。
【0028】
参照検体は通常に成長した。
【0029】
【表2】
【0001】
本発明は相乗的に作用するガス組合せを用いる害虫駆除のための方法に関する。
【0002】
フッ化スルフリルを害虫駆除剤として使用することは公知である(US−A2875127参照)。このガスは建築したまたは建築していない、および新しく伐採された木材中の害虫および菌類の駆除のために、甲虫またはシロアリの駆除のために、並びに博物館、教会、貯蔵室または例えば製粉所中の害虫駆除のために好適である。J. Econ. Entomol. 50 (1957) p1-6中のE. E. Kenagaの論文から公知のように、昆虫の卵の駆除のためにはフッ化スルフリルの非常に高い濃度が必要である。従って、フッ化スルフリルを殺卵ガス(oviciden Gas)と組み合わせることがすでに提案されている(ドイツ特許公開第19709914号公報)。好適な殺卵剤は例えば、青酸、ギ酸アルキルエステル、アルキルイソチオシアネート、ニトリル、水素化リン、硫化カルボニルまたは水素化リンである。
【0003】
本発明の課題は、害虫の確実な駆除を可能にする、改善された方法を提供することである。この課題は、確実なガスでの駆除を可能にする、請求項に挙げた方法および物質混合物により解決する。
【0004】
同時にフッ化スルフリルおよび殺卵ガスを用いる、害虫に被害を受けている空間または対象物の本発明による確実なガスでの駆除法は、フッ化スルフリルおよび殺卵ガスが単独では昆虫の卵の撲滅に関して致死量未満であるという条件下にフッ化スルフリルと殺卵ガスとを使用するということを意図した。
【0005】
概念“確実なガスでの駆除”とは、害虫により被害を受けている空間または対象物中に存在する全ての害虫の生存形(卵、幼虫、蛹もしくは成虫)を実質的に完全に撲滅することを意味する。
【0006】
昆虫に関して、致死量は特に次のファクターにより決まるということは公知である:昆虫の種類;成長状態;ガス状駆除剤の濃度;温度;ガスでの駆除処理の時間(このためには、J. Econ. Entomol. 54 (1961) p537-542中のE. E. Kenagaを参照)。ガスでの駆除実施の時間が長ければ長いほど、およびガスでの駆除の温度が高ければ高いほど、ガスでの駆除を実施する際に、ガス状駆除剤の致死濃度は低くなる。このことはKenagaにより記載された実験により知ることができる。しかしながら、実際の使用においては、温度は、相応するエネルギー費用が莫大となるか、または敏感な対象物は高温に加熱することができないために、上限を有しているということをしばしば考慮しなければならない。ガスでの駆除の時間は経済的理由からその長さにに関しても制限がある。殺卵効果を達成するための最少濃度としては、青酸(HCN、シアン化水素)においては5g/m3である、ドイツ特許公開第19732575および同第19709914号公報参照。ギ酸メチルエステルに関しては最少濃度20g/m3、硫化カルボニルに関しては5g/m3およびメチルイソチオシアネート5g/m3および水素化リンに関しては50ppmである(ドイツ特許公開第19709914号公報)。
【0007】
本発明による方法は、昆虫の卵を実質的に完全に撲滅することに関して、致死量未満であるという条件下に殺卵ガスを使用することができるということを意図する。すなわち、殺卵剤の致死量未満の濃度を適用してガスでの駆除を実施することができる、例えば卵の撲滅に関して、殺卵剤の所定の条件下での致死濃度の最高で90%、有利に最高で80%および特に最高で70%の濃度で実施することができる。それと選択的にまたは付加的に、ガスでの駆除の実施時間を減少させるか、および/または低い温度でガスでの駆除を実施することも可能である。フッ化スルフリルおよび殺卵ガスを、昆虫の卵の撲滅に関して単独では致死量未満である濃度で使用するように、ガスでの駆除を実施するのが有利である。
【0008】
有利な殺卵ガスは青酸、PH3、ギ酸アルキルエステル、アルキルニトリル、アルキルイソチオシアネート、硫化カルボニルまたは臭化メチルである。アルキルとはここでは有利にメチルまたはエチル、特にメチルである。
【0009】
フッ化スルフリルは、昆虫の成長段階(幼虫、蛹もしくは成虫)のためには致死量である濃度で使用する。昆虫の卵の撲滅に関しては、そのような濃度は致死量を下回る。フッ化スルフリルの濃度は更に僅かに低い濃度で、例えば幼虫、蛹もしくは成虫の撲滅のために必要である濃度の最高でも90%または更に少量であってよい。
【0010】
種々の種類の昆虫を駆除するためには、濃度を最も駆除しにくい昆虫への濃度に合わせる。
【0011】
有利な殺卵ガスは青酸である。青酸を最高で3g/m3、特に最高で2.5g/m3、殊に有利には最高で2g/m3の濃度で使用する。
【0012】
本発明による方法は通常の条件下に実施する。温度は15〜55℃の範囲であるのが好適である。ガス駆除の時間は約2〜136時間の範囲である。ガスで駆除すべき空間は有利に密閉するかまたは入れ物の中に入れる。更に、二酸化炭素はガス駆除剤の効果に有利に作用するので、これを付加的に使用することができる。
【0013】
乗り物、輸送用乗り物(船舶、鉄道車両、トラック)、建物(教会、博物館、製粉所)中の空間、貯蔵室(穀物貯蔵庫、サイロ、貯蔵庫またはコンテナー)並びに個別に入れ物に入れた対象物、例えば芸術品も処理することができる。
【0014】
処理すべき空間の空気中の水分含量を、例えば市販の空中除湿剤を用いて低下させるのが有利である。
【0015】
フッ化スルフリルおよび殺卵ガスは混合してまたは分離して使用することができる。フッ化スルフリルと有利な殺卵ガスとの間の質量比を次の表中にまとめるが、この際この記載はそれぞれフッ化スルフリル20質量部に対するものである。
【0016】
【表1】
【0017】
記載した数値は殺卵ガス1種類のみを使用する場合に関する。混合物を使用する場合には混合物の含量の記載を相応して減少させなければならない。こうして、青酸およびギ酸メチルエステルからの50:50混合物は、フッ化スルフリル20質量部に対して青酸を最大で2質量部およびギ酸メチルエステルを最大で8質量部使用する。
【0018】
本発明のその他の対象は、フッ化スルフリルと青酸、ギ酸メチルエステルまたはギ酸エチルエステル、メチルイソチオシアネートまたは硫化カルボニルからなる群から選択された殺卵ガスとを含有するか、またはこれらからなる混合物である。その際、フッ化スルフリル20質量部あたり青酸、硫化カルボニルまたはメチルイソチオシアネートを最大で4質量部含有するか、またはギ酸メチルエステルまたはギ酸エチルエステルを最大で16質量部含有しているという条件が付く。混合物中に殺卵ガスを2種以上含有している限りは、それぞれのガス種類の割合は相応して減少する。こうして、青酸およびギ酸メチルエステルを同じ質量割合で含有する場合、フッ化スルフリル20質量部あたり青酸を最大で2質量部およびギ酸メチルエステルを最大で8質量部含有する。
【0019】
更に、本発明の混合物は付加的に助剤、例えば二酸化炭素または警告ガス(Warngase)を含有していてよい。有利には、フッ化スルフリル20質量部あたり、殺卵ガスが青酸、硫化カルボニルまたはメチルイソチオシアネートである場合、混合物中に殺卵ガスを最大で3質量部、有利に最大で2.5質量部、特に有利に最大で2質量部含有する。殺卵ガスがギ酸アルキルエステルである場合、殺卵ガスを最大で12質量部含有する。この混合物においては、前記のことが当てはまるのが適当である。
【0020】
有利な混合物はSO2F2および殺卵ガスとしての青酸を包含する。
【0021】
本発明は殺卵ガスに関して致死量を下回る条件下にガス駆除処理をすることができるという利点を有する。すなわち、低いガス濃度および/または低い温度で迅速に場合により存在する卵をも含めて害虫の確実な駆除に作用することができるということである。
【0022】
次に実施例につき本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0023】
例
例:
SO2F2/HCN−混合物でのガス状駆除
一般的記載:
1. 使用した昆虫
それぞれの濃度での実施および未処理に関して、小麦上の穀象虫、Sitophilus granarius、30匹、穀象虫−幼虫1(生後1週間)、コナマダラメイガ、Ephestia kuehniella、の卵50個、および赤褐色の米粉甲虫(Reismehlkaefer)、Tribolium castaneumおよび幼虫の混合30匹を使用した。
【0024】
昆虫を網製の管中に入れて飼った。
【0025】
2. ガス駆除処理の時間および期間
それぞれの検体を室温で48時間ガス状駆除処理する。その後、この検体を25℃および相対湿度65〜70%に移し、12週間の間検査する。
【0026】
3. 実験の実施
この検体を隔壁載置物を備える2.5 lガス洗浄瓶中に入れた。次いで、相応するガス量をガス噴射装置を用いて投与する。このガスをマグネット撹拌機を用いて瓶中で均質に分配した。ガス装入後、48時間この瓶を放置する。換気後、この検体を空気調節室中に移し、繁殖を一週間毎に検査した。
【0027】
4. 結果
SO2F220g/m3での実施においてもHCN 1.5g/m3での実施においても、繁殖したものが成長し、一方SO2F220gとHCN 1.5gとの組合せでの実施においては全く繁殖したものは現れなかった。これは致死率100%に相当する。
【0028】
参照検体は通常に成長した。
【0029】
【表2】
Claims (10)
- 害虫により被害を受けている空間または対象物の、フッ化スルフリルおよび殺卵ガスを同時に用いる確実なガスでの駆除のための方法であって、この際フッ化スルフリルおよび殺卵ガスを致死量未満の条件下に、有利には単独では昆虫の卵を撲滅することに関して致死量未満の濃度で、使用する駆除法。
- 殺卵ガスとして、青酸、ホスフィン、ギ酸アルキルエステル、アルキルニトリル、アルキルイソチオシアネート、硫化カルボニルまたは臭化メチルを使用する、請求項1記載の駆除法。
- 殺卵ガスを致死濃度の最高でも70%に相当する濃度で使用する、請求項1記載の駆除法。
- フッ化スルフリルを幼虫、蛹または成虫に関して致死量の最高でも90%に相当する濃度で使用する、請求項1記載の駆除法。
- 青酸を殺卵ガスとして使用する、請求項1記載の駆除法。
- 青酸を最高で3g/m3、有利に最高で2.5g/m3、特に最高で2g/m3の濃度で使用する、請求項1記載の駆除法。
- フッ化スルフリルと、青酸、ギ酸メチルエステル、ギ酸エチルエステル、メチルイソチオシアネートまたは硫化カルボニルからなる群から選択された殺卵ガスとを含有するか、またはこれらからなる混合物、但しフッ化スルフリル20質量部あたり青酸、硫化カルボニルまたはメチルイソチオシアネートを最大で4質量部含有するか、またはギ酸メチルエステルまたはギ酸エチルエステルを最大で16質量部含有しており、その限りにおいて前記の殺卵ガスの1種類のみを混合物中に含有しているか、またはその含量が部分に応じて少なくなっている前記の殺卵ガスの2種以上を混合物中に含有している。
- 付加的に助剤、例えば二酸化炭素または警告ガスを含有している、請求項7記載の混合物。
- フッ化スルフリル20質量部あたり、殺卵ガスが青酸、硫化カルボニルまたはメチルイソチオシアネートである場合、殺卵ガスを最大で3質量部、有利に最大で2.5質量部、特に有利に最大で2質量部含有し、殺卵ガスがギ酸メチルエステルまたはギ酸エチルエステルである場合、殺卵ガスを最大で12質量部含有する、請求項7記載の混合物。
- 殺卵ガスが青酸である、請求項7記載の混合物。
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Family Cites Families (9)
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JPH09263509A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-10-07 | Nippon Kunjiyou Gijutsu Kyokai | 燻蒸用ガス組成物 |
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