JP2004526390A - 発振器周波数を搬送周波数に変換する回路構成 - Google Patents
発振器周波数を搬送周波数に変換する回路構成 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004526390A JP2004526390A JP2002590493A JP2002590493A JP2004526390A JP 2004526390 A JP2004526390 A JP 2004526390A JP 2002590493 A JP2002590493 A JP 2002590493A JP 2002590493 A JP2002590493 A JP 2002590493A JP 2004526390 A JP2004526390 A JP 2004526390A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency
- signal
- mixer
- oscillator
- input
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000035559 beat frequency Effects 0.000 claims 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 abstract description 9
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 12
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 1
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 230000001419 dependent effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 1
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 1
- 238000003908 quality control method Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03B—GENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
- H03B21/00—Generation of oscillations by combining unmodulated signals of different frequencies
- H03B21/01—Generation of oscillations by combining unmodulated signals of different frequencies by beating unmodulated signals of different frequencies
- H03B21/02—Generation of oscillations by combining unmodulated signals of different frequencies by beating unmodulated signals of different frequencies by plural beating, i.e. for frequency synthesis ; Beating in combination with multiplication or division of frequency
- H03B21/025—Generation of oscillations by combining unmodulated signals of different frequencies by beating unmodulated signals of different frequencies by plural beating, i.e. for frequency synthesis ; Beating in combination with multiplication or division of frequency by repeated mixing in combination with division of frequency only
Landscapes
- Superheterodyne Receivers (AREA)
- Transceivers (AREA)
- Transmitters (AREA)
Abstract
本発明は、発振器周波数(A)を搬送周波数(C)に変換する回路構成に関するものである。この回路構成は混合器(4)を含んでおり、発振器周波数(A)を有する信号を、この混合器の一方の入力部(5)には、周波数を変化させることなく供給でき、第2入力部(6)には、周波数が分周されるように供給できる。この場合の周波数分周(10)は、周波数を4分の1に分周する周波数分周であることが好ましい。この回路構成は、必要な面積が特に小さく、かつ電流蓄積量も特に少なく、さらに、その製造公差はわずかである。この回路構成は、移動式無線トランシーバに好適に使用できる。
Description
【0001】
本発明は、発振器周波数(Oszallatorfrequenz)を搬送周波数に変換する回路構成に関するものである。
【0002】
ワイヤレスデータ転送(例えば、いわゆるブルートゥース概念によるもの)では、変調された信号の送受信に、通常はトランシーバ(送受信機)を使用する。局所発振器からの発振器周波数を有する信号を、搬送周波数を有する搬送信号に混合して増加または低減する場合、近年の送信概念では、発振器周波数は送信側の搬送周波数の高調波ではないことに留意する必要がある。さもないと、フィードバック効果のため、例えば電圧制御型発振器を無要に妨害してしまうことになる。
【0003】
例えば、周波数混合器の一方の入力部に、発振器周波数の2分の1周波数を有する信号を供給し、他方の入力部には、発振器周波数の4分の1の周波数を有する信号を供給することが考えられる。これによると、混合器の出力部は、もとの発振器周波数の4分の3の発振器周波数を有する信号を出力する。さらに、混合器の出力部では、望ましくない映像周波数(Spiegelfrequenz)が生じる。この映像周波数は、混合器を映像抑制混合器(Spiegelunterdrueckender Mischer)(いわゆるImage-Reject(IR)-Mixer)として設計することによって、抑制できる。また、混合器の入力信号は、複素IQ信号である必要がある。しかし、このことによって、回路構成は複雑になり、チップの所要面積は比較的大きくなる。さらに、IR混合器中の映像抑制の品質は、チップを製造する際の製造公差の影響を強く受け、その結果、製造コストが上昇し、あるいは、品質管理について言えば欠陥商品が増大してしまう。
【0004】
このような問題については、特許明細書DE19928998A1に提示されている。ここには、発振器信号を送信信号に変換する映像周波数抑制混合器を有する、回路構成が示されている。この変換のために、発振器信号は、一方の入力部では発振器周波数のままで、他方の入力部では分周された周波数で、映像周波数抑制混合器に供給される。
【0005】
上述した、近年の移動式無線の概念では、チップ面積が特に縮小され、電気蓄積量(Stromaufnahme)が少なく、回路が製造公差の影響を受けない送受信回路の実現が期待されている。
【0006】
したがって、搬送周波数(いわゆる伝送周波数(Transmitfrequenz))を供給する際に、不要な信号および周波数成分の抑制、チップ面積の縮小、および、電力需要の低減を考慮する必要がある。
【0007】
本発明の目的は、チップ面積を縮小し、電気蓄積量を低減し、構成が簡単な、発振器周波数を搬送周波数に変換する回路構成を提供することにある。
【0008】
上記目的を、以下のものを備えた、発振器周波数を搬送周波数に変換する本発明の回路構成によって達成する。つまり、この回路構成は、発振器周波数を有する信号を供給できる回路接続点と、第1入力部、第2入力部、および1つの出力部を有する混合器と、回路接続点と混合器の第1入力部とを接続し、発振器周波数を有する信号を周波数を変化させることなく伝送する第1信号経路と、入力側では回路接続点に接続され、出力側で第2混合器入力部に接続されている周波数分周器を有する第2信号経路、とを備えている。なお、この周波数分周器は、入力部における発振器信号の周波数の4分の1の周波数を有する出力信号を出力するように設計されている。
【0009】
この回路構成の周波数混合器は、第1信号経路から供給される、周波数が変化されることなく伝送された発振器信号と、同様に発振器信号に由来し、周波数が分周された信号とを混合する。
【0010】
この場合、発振器周波数が変化していない信号が供給される混合器の第1入力部は、スイッチによって駆動する混合器の局所発振器入力部であることが好ましい。また、発振器周波数が低減型分周された信号が供給される混合器の第2入力部は、混合器の線状の(linearer)信号入力部であることが好ましい。
【0011】
この混合器の出力部に、一方では、両方の入力部周波数の差周波数(Differenzfrequenz)を有する信号を供給し、他方では、両方の差周波数の和周波数(Summenfrequenz)を有する信号(いわゆる映像信号)を供給する。ローパスフィルターを用いることで、映像周波数から、低域の有効信号周波数を簡単に分離できる。それゆえ、伝送周波数が数ギガヘルツ(ブルートゥースで通常用いられる)である場合、混合器の出力部に位置し、通常は如何なる場合でも信号の増幅用に備えられている従来の緩衝増幅器(Bufferverstaerker)は、周波数レベルの高い映像周波数を充分に抑制する。
【0012】
それゆえ、混合器自体を映像抑制混合器として形成する必要すらなく、したがって、混合器のチップ面積を縮小して形成でき、その所要電流を低く保つことができる。加えて、映像周波数抑制は、生産および製造のばらつきによって変動してしまう、第1および第2信号経路から伝送された信号の周波数成分の同相分と直交成分との位相角の影響を受けない。混合器の入力信号をIQ信号として伝送することをできる限り避けることによって、チップ面をさらに著しく縮小できる。
【0013】
本発明では、周波数分周器は4分の1分周器であり、入力部における発振器信号の周波数の4分の1の周波数を有する出力信号を出力するように設計されている。
【0014】
4分の1周波数分周器は、チップ面積を特に縮小し、構成を特に簡単にすることによって実現できる。この場合、混合器の出力部では、一方では、発振器周波数の4分の3の周波数を有する信号、および、発振器周波数の4分の5の周波数を有する映像信号を出力する。それゆえに、発振器周波数は、搬送周波数の高調波(hoehere Harmonische)ではない。したがって、発振器は、フィードバックによる妨害を受けない。
【0015】
ブルートゥース用(fuer)数値例に関して(Am)、このことは、局所発振器(例えば電圧制御発振器)の発振器周波数が3.2GHzであることを意味する。混合器の第1入力部には、3.2GHzの発振器周波数を供給し、第2入力部には、周波数が分周された、3.2GHz÷4に等しい800MHzの発振器周波数を供給する。したがって、一方ではブルートゥース用の2.4GHzの所望の搬送周波数を有し、他方では4GHzの映像周波数を供給する信号を、混合器の出力部から出力する。しかし、現時点では、4GHzの領域にある周波数用に、移動式無線機の送受信機中の増加混合器(Aufwaertsmischern)の出力部に使用されるような、通常の緩衝増幅器が、充分なローパス作用を有する減衰器として用いられている。したがって、映像周波数は効果的に抑制される。
【0016】
本発明の他の好ましい実施形態では、周波数分周器は、2つの2分の1分周器を含んでいる。これらの分周器はフリップフロップとして形成される、並列接続型の分周器である。高周波数領域における周波数を分周するために用いられるフリップフロップは、通常、2つの出力部を、互いに位相が90°ずれた状態で備えている。この構成では、上述したように、出力側においてフリップフロップに入力される信号を、IQ信号として伝送する必要はない。
【0017】
本発明の他の好ましい実施形態では、第2信号経路は、周波数分周器の下流に位置するローパスフィルターを接続している。この周波数分周器を用いて周波数を分周することによって、高調波が生じる。この高調波は、通常、ローパスフィルターを適切に設計し、かつ、その遮断周波数を適切に設定することによって、透過されるものである。その結果、混合器の入力部、好ましくは混合器の信号入力部には、4分の1局所発振器周波数を有する信号のみが入力される。
【0018】
また、本発明の他の好ましい実施形態では、入力側に入力された2つの周波数の加算によって生じる映像周波数を抑制するための増幅器が、接続されている。増幅器(好ましくは緩衝増幅器)の代わりに、適切に設計されたローパスフィルターを明示的に(explizit)備えてもよい。映像周波数は、混合器の出力部に位置するローパスフィルターによって十分に減衰され、回路の下流段階においてさらに処理される。そのため、特に、構成が複雑な周波数混合器である映像周波数抑制混合器を用いなくて済む。
【0019】
本発明の他の好ましい実施形態では、発振器周波数を供給するために、発振器が回路接続点に接続されている。好ましくは電圧制御発振器として形成されるこの発振器の出力部に、望ましくは搬送周波数の4分の3倍であるべき発振器周波数を出力する。この結果、第2信号経路で周波数を4分の1に分周するという特別な場合に、搬送周波数または伝送周波数を、混合器の出力部において取得できる。
【0020】
本発明の他の詳細については、従属請求項に示す。
【0021】
次に、本発明を実施例に沿って図に基づいて詳述する。この図は、本回路構成の第1実施形態を示す、簡略化されたブロック回路図である。
【0022】
図は、発振器周波数を搬送周波数に変換するための回路構成を示している。この回路構成は、信号増幅器2を介して回路接続点3に接続された電圧制御発振器1を含んでいる。また、増加混合器4が、局所発振器として形成された第1入力部5と、線状の信号入力部6として形成された第2入力部とを備えており、各信号経路7・8を介して回路接続点3に接続している。第1信号経路7は、電圧制御発振器1から供給された発振器周波数Aを有する信号が、混合器4の第1入力部5に周波数を変化させることなく供給されるように、形成されている。この発振器周波数Aを有する信号は、本実施例では、角周波数がω(ωとは所望の搬送周波数の角周波数である)の3分の4倍である正弦信号である。また、第1信号経路7には、信号増幅器9が備えられている。同様に、第2信号経路8は、回路接続点3と混合器4とを接続しており、このために、線状の信号入力部として形成されている混合器の第2入力部6に接続されている。第2信号経路8は、1つのローパスフィルター11と2つの:2分周器10とからなる、直列回路を含んでいる。ここで、ローパスフィルターは、周波数分周10に起因する発振器周波数の高調波を分割するためのものである。:2分周器10の出力部からは、入力信号周波数の半分の周波数を有する信号を出力する。その後、混合器4の入力部6に、発振器周波数Aを有する信号の周波数の4分の1の周波数を有する信号Bを入力する。本実施例では、この信号は、搬送周波数の角周波数ωの3分の1の角周波数を有する余弦信号である。
【0023】
また、周波数混合器4の出力部12は、信号(一方では、入力信号A・Bの周波数の差からなる周波数成分を含み、他方では、入力信号A・Bの周波数成分の合計からなる映像周波数成分を含んだ信号)を出力する。それゆえに、混合器4の出力部12から出力される搬送周波数Cを有する信号は、角周波数ωおよびωの5分の3の角周波数成分を含んでいる。後者の周波数成分は、周波数ωを有する所望の搬送波の映像周波数である。混合器4は、映像周波数抑制混合器としては形成されていない。むしろ、望ましくない映像周波数成分は、混合器4の出力部12に接続された緩衝増幅器13によって、効果的に抑制される。映像周波数の減衰率を改善するために、緩衝装置13の下流に他の増幅器14を接続できる。この実施形態では、信号経路7・8は、複素信号を搬送するためのIQ信号経路としては設計されていない。
【0024】
例えば第1信号経路において周波数を2分の1に分周され、第2信号経路において周波数を4分の1に分周された、発振器周波数から得られた搬送周波数を供給する映像周波数抑制混合器を用いる構成と比べて、上述の回路構成は、以下の利点を有している。つまり、例えば移動式無線機に用いられるトランシーバ中の送信経路の電流摂取量(Stromaufnahme)を、約40%と著しく低減できるという点にある。同時に、上述の回路構成を、上述の実施形態のチップ面の半分に集積できる。さらに、上述の映像周波数抑制の性能に関する製造公差は、著しく低減される。上述の回路構成の出力性能も、製造公差の影響をほとんど受けない。映像周波数の抑制は、本構成では、IQ成分の位相角の影響を受けない。
【0025】
この回路構成は、発振器周波数を分周する際に、IQ信号を形成するためのトグルフリップフロップ(Toggle-Flipflops)を使用しないため、移動式無線トランシーバの送信経路において、遮断周波数を上げることができる。
【0026】
また、混合器4の出力側に備えられる増幅器13・14に代えて、映像周波数を抑制するために、ローパスフィルターを備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本回路構成の第1実施形態を示す、簡略化されたブロック回路図である。
【符号の説明】
【0028】
1 発振器
2 増幅器
3 回路接続点
4 混合器
5 LO入力部
6 信号入力部
7 信号経路
8 信号経路
9 増幅器
10 フリップフロップ
11 フリップフロップ
12 出力部
13 緩衝装置
14 増幅器
本発明は、発振器周波数(Oszallatorfrequenz)を搬送周波数に変換する回路構成に関するものである。
【0002】
ワイヤレスデータ転送(例えば、いわゆるブルートゥース概念によるもの)では、変調された信号の送受信に、通常はトランシーバ(送受信機)を使用する。局所発振器からの発振器周波数を有する信号を、搬送周波数を有する搬送信号に混合して増加または低減する場合、近年の送信概念では、発振器周波数は送信側の搬送周波数の高調波ではないことに留意する必要がある。さもないと、フィードバック効果のため、例えば電圧制御型発振器を無要に妨害してしまうことになる。
【0003】
例えば、周波数混合器の一方の入力部に、発振器周波数の2分の1周波数を有する信号を供給し、他方の入力部には、発振器周波数の4分の1の周波数を有する信号を供給することが考えられる。これによると、混合器の出力部は、もとの発振器周波数の4分の3の発振器周波数を有する信号を出力する。さらに、混合器の出力部では、望ましくない映像周波数(Spiegelfrequenz)が生じる。この映像周波数は、混合器を映像抑制混合器(Spiegelunterdrueckender Mischer)(いわゆるImage-Reject(IR)-Mixer)として設計することによって、抑制できる。また、混合器の入力信号は、複素IQ信号である必要がある。しかし、このことによって、回路構成は複雑になり、チップの所要面積は比較的大きくなる。さらに、IR混合器中の映像抑制の品質は、チップを製造する際の製造公差の影響を強く受け、その結果、製造コストが上昇し、あるいは、品質管理について言えば欠陥商品が増大してしまう。
【0004】
このような問題については、特許明細書DE19928998A1に提示されている。ここには、発振器信号を送信信号に変換する映像周波数抑制混合器を有する、回路構成が示されている。この変換のために、発振器信号は、一方の入力部では発振器周波数のままで、他方の入力部では分周された周波数で、映像周波数抑制混合器に供給される。
【0005】
上述した、近年の移動式無線の概念では、チップ面積が特に縮小され、電気蓄積量(Stromaufnahme)が少なく、回路が製造公差の影響を受けない送受信回路の実現が期待されている。
【0006】
したがって、搬送周波数(いわゆる伝送周波数(Transmitfrequenz))を供給する際に、不要な信号および周波数成分の抑制、チップ面積の縮小、および、電力需要の低減を考慮する必要がある。
【0007】
本発明の目的は、チップ面積を縮小し、電気蓄積量を低減し、構成が簡単な、発振器周波数を搬送周波数に変換する回路構成を提供することにある。
【0008】
上記目的を、以下のものを備えた、発振器周波数を搬送周波数に変換する本発明の回路構成によって達成する。つまり、この回路構成は、発振器周波数を有する信号を供給できる回路接続点と、第1入力部、第2入力部、および1つの出力部を有する混合器と、回路接続点と混合器の第1入力部とを接続し、発振器周波数を有する信号を周波数を変化させることなく伝送する第1信号経路と、入力側では回路接続点に接続され、出力側で第2混合器入力部に接続されている周波数分周器を有する第2信号経路、とを備えている。なお、この周波数分周器は、入力部における発振器信号の周波数の4分の1の周波数を有する出力信号を出力するように設計されている。
【0009】
この回路構成の周波数混合器は、第1信号経路から供給される、周波数が変化されることなく伝送された発振器信号と、同様に発振器信号に由来し、周波数が分周された信号とを混合する。
【0010】
この場合、発振器周波数が変化していない信号が供給される混合器の第1入力部は、スイッチによって駆動する混合器の局所発振器入力部であることが好ましい。また、発振器周波数が低減型分周された信号が供給される混合器の第2入力部は、混合器の線状の(linearer)信号入力部であることが好ましい。
【0011】
この混合器の出力部に、一方では、両方の入力部周波数の差周波数(Differenzfrequenz)を有する信号を供給し、他方では、両方の差周波数の和周波数(Summenfrequenz)を有する信号(いわゆる映像信号)を供給する。ローパスフィルターを用いることで、映像周波数から、低域の有効信号周波数を簡単に分離できる。それゆえ、伝送周波数が数ギガヘルツ(ブルートゥースで通常用いられる)である場合、混合器の出力部に位置し、通常は如何なる場合でも信号の増幅用に備えられている従来の緩衝増幅器(Bufferverstaerker)は、周波数レベルの高い映像周波数を充分に抑制する。
【0012】
それゆえ、混合器自体を映像抑制混合器として形成する必要すらなく、したがって、混合器のチップ面積を縮小して形成でき、その所要電流を低く保つことができる。加えて、映像周波数抑制は、生産および製造のばらつきによって変動してしまう、第1および第2信号経路から伝送された信号の周波数成分の同相分と直交成分との位相角の影響を受けない。混合器の入力信号をIQ信号として伝送することをできる限り避けることによって、チップ面をさらに著しく縮小できる。
【0013】
本発明では、周波数分周器は4分の1分周器であり、入力部における発振器信号の周波数の4分の1の周波数を有する出力信号を出力するように設計されている。
【0014】
4分の1周波数分周器は、チップ面積を特に縮小し、構成を特に簡単にすることによって実現できる。この場合、混合器の出力部では、一方では、発振器周波数の4分の3の周波数を有する信号、および、発振器周波数の4分の5の周波数を有する映像信号を出力する。それゆえに、発振器周波数は、搬送周波数の高調波(hoehere Harmonische)ではない。したがって、発振器は、フィードバックによる妨害を受けない。
【0015】
ブルートゥース用(fuer)数値例に関して(Am)、このことは、局所発振器(例えば電圧制御発振器)の発振器周波数が3.2GHzであることを意味する。混合器の第1入力部には、3.2GHzの発振器周波数を供給し、第2入力部には、周波数が分周された、3.2GHz÷4に等しい800MHzの発振器周波数を供給する。したがって、一方ではブルートゥース用の2.4GHzの所望の搬送周波数を有し、他方では4GHzの映像周波数を供給する信号を、混合器の出力部から出力する。しかし、現時点では、4GHzの領域にある周波数用に、移動式無線機の送受信機中の増加混合器(Aufwaertsmischern)の出力部に使用されるような、通常の緩衝増幅器が、充分なローパス作用を有する減衰器として用いられている。したがって、映像周波数は効果的に抑制される。
【0016】
本発明の他の好ましい実施形態では、周波数分周器は、2つの2分の1分周器を含んでいる。これらの分周器はフリップフロップとして形成される、並列接続型の分周器である。高周波数領域における周波数を分周するために用いられるフリップフロップは、通常、2つの出力部を、互いに位相が90°ずれた状態で備えている。この構成では、上述したように、出力側においてフリップフロップに入力される信号を、IQ信号として伝送する必要はない。
【0017】
本発明の他の好ましい実施形態では、第2信号経路は、周波数分周器の下流に位置するローパスフィルターを接続している。この周波数分周器を用いて周波数を分周することによって、高調波が生じる。この高調波は、通常、ローパスフィルターを適切に設計し、かつ、その遮断周波数を適切に設定することによって、透過されるものである。その結果、混合器の入力部、好ましくは混合器の信号入力部には、4分の1局所発振器周波数を有する信号のみが入力される。
【0018】
また、本発明の他の好ましい実施形態では、入力側に入力された2つの周波数の加算によって生じる映像周波数を抑制するための増幅器が、接続されている。増幅器(好ましくは緩衝増幅器)の代わりに、適切に設計されたローパスフィルターを明示的に(explizit)備えてもよい。映像周波数は、混合器の出力部に位置するローパスフィルターによって十分に減衰され、回路の下流段階においてさらに処理される。そのため、特に、構成が複雑な周波数混合器である映像周波数抑制混合器を用いなくて済む。
【0019】
本発明の他の好ましい実施形態では、発振器周波数を供給するために、発振器が回路接続点に接続されている。好ましくは電圧制御発振器として形成されるこの発振器の出力部に、望ましくは搬送周波数の4分の3倍であるべき発振器周波数を出力する。この結果、第2信号経路で周波数を4分の1に分周するという特別な場合に、搬送周波数または伝送周波数を、混合器の出力部において取得できる。
【0020】
本発明の他の詳細については、従属請求項に示す。
【0021】
次に、本発明を実施例に沿って図に基づいて詳述する。この図は、本回路構成の第1実施形態を示す、簡略化されたブロック回路図である。
【0022】
図は、発振器周波数を搬送周波数に変換するための回路構成を示している。この回路構成は、信号増幅器2を介して回路接続点3に接続された電圧制御発振器1を含んでいる。また、増加混合器4が、局所発振器として形成された第1入力部5と、線状の信号入力部6として形成された第2入力部とを備えており、各信号経路7・8を介して回路接続点3に接続している。第1信号経路7は、電圧制御発振器1から供給された発振器周波数Aを有する信号が、混合器4の第1入力部5に周波数を変化させることなく供給されるように、形成されている。この発振器周波数Aを有する信号は、本実施例では、角周波数がω(ωとは所望の搬送周波数の角周波数である)の3分の4倍である正弦信号である。また、第1信号経路7には、信号増幅器9が備えられている。同様に、第2信号経路8は、回路接続点3と混合器4とを接続しており、このために、線状の信号入力部として形成されている混合器の第2入力部6に接続されている。第2信号経路8は、1つのローパスフィルター11と2つの:2分周器10とからなる、直列回路を含んでいる。ここで、ローパスフィルターは、周波数分周10に起因する発振器周波数の高調波を分割するためのものである。:2分周器10の出力部からは、入力信号周波数の半分の周波数を有する信号を出力する。その後、混合器4の入力部6に、発振器周波数Aを有する信号の周波数の4分の1の周波数を有する信号Bを入力する。本実施例では、この信号は、搬送周波数の角周波数ωの3分の1の角周波数を有する余弦信号である。
【0023】
また、周波数混合器4の出力部12は、信号(一方では、入力信号A・Bの周波数の差からなる周波数成分を含み、他方では、入力信号A・Bの周波数成分の合計からなる映像周波数成分を含んだ信号)を出力する。それゆえに、混合器4の出力部12から出力される搬送周波数Cを有する信号は、角周波数ωおよびωの5分の3の角周波数成分を含んでいる。後者の周波数成分は、周波数ωを有する所望の搬送波の映像周波数である。混合器4は、映像周波数抑制混合器としては形成されていない。むしろ、望ましくない映像周波数成分は、混合器4の出力部12に接続された緩衝増幅器13によって、効果的に抑制される。映像周波数の減衰率を改善するために、緩衝装置13の下流に他の増幅器14を接続できる。この実施形態では、信号経路7・8は、複素信号を搬送するためのIQ信号経路としては設計されていない。
【0024】
例えば第1信号経路において周波数を2分の1に分周され、第2信号経路において周波数を4分の1に分周された、発振器周波数から得られた搬送周波数を供給する映像周波数抑制混合器を用いる構成と比べて、上述の回路構成は、以下の利点を有している。つまり、例えば移動式無線機に用いられるトランシーバ中の送信経路の電流摂取量(Stromaufnahme)を、約40%と著しく低減できるという点にある。同時に、上述の回路構成を、上述の実施形態のチップ面の半分に集積できる。さらに、上述の映像周波数抑制の性能に関する製造公差は、著しく低減される。上述の回路構成の出力性能も、製造公差の影響をほとんど受けない。映像周波数の抑制は、本構成では、IQ成分の位相角の影響を受けない。
【0025】
この回路構成は、発振器周波数を分周する際に、IQ信号を形成するためのトグルフリップフロップ(Toggle-Flipflops)を使用しないため、移動式無線トランシーバの送信経路において、遮断周波数を上げることができる。
【0026】
また、混合器4の出力側に備えられる増幅器13・14に代えて、映像周波数を抑制するために、ローパスフィルターを備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本回路構成の第1実施形態を示す、簡略化されたブロック回路図である。
【符号の説明】
【0028】
1 発振器
2 増幅器
3 回路接続点
4 混合器
5 LO入力部
6 信号入力部
7 信号経路
8 信号経路
9 増幅器
10 フリップフロップ
11 フリップフロップ
12 出力部
13 緩衝装置
14 増幅器
Claims (5)
- 発振器周波数(A)を搬送周波数(C)に変換する回路構成であって、
上記発振器周波数(A)を有する信号を供給できる回路接続点(3)と、
第1入力部(5)、第2入力部(6)、および1つの出力部(12)を有する混合器(4)と、
上記回路接続点(3)と上記混合器の第1入力部(5)とを接続し、上記発振器周波数(A)を有する信号を周波数を変化させることなく伝送する第1信号経路(7)と、
入力側では回路接続点(3)に接続され、出力側では第2混合器入力部(6)に接続されている周波数分周器(10)を有する第2信号経路(8)とを備え、
上記周波数分周器(10)は、入力部における発振器信号(A)の周波数(B)の4分の1の周波数を有する出力信号を出力するように設計されている、回路構成。 - 上記周波数分周器(10)はフリップフロップとして形成され、かつ並列接続型の2つの分周器(10)であり、入力部における信号の周波数の2分の1の周波数を有する信号を出力部に供給することを特徴とする、請求項1に記載の回路構成。
- 上記第2信号経路(8)には、上記周波数分周器(10)の下流に位置するローパスフィルター(11)が接続されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の回路構成。
- 上記混合器(4)の入力部における信号(A・B)の周波数を加算することによって生じる高うなり周波数(hoeheren Mischfrequenz)を抑制するための増幅器(13)が、上記混合器(4)の出力部(12)に接続されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の回路構成。
- 上記発振器周波数(A)を供給するために、発振器(1)が上記回路接続点(3)に接続されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回路構成。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE10122919A DE10122919A1 (de) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | Schaltungsanordnung zur Frequenzumsetzung einer Oszillatorfrequenz in eine Trägerfrequenz |
PCT/DE2002/001698 WO2002093731A1 (de) | 2001-05-11 | 2002-05-10 | Schaltungsanordnung zur frequenzumsetzung einer oszillatorfrequenz in eine trägerfrequenz |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004526390A true JP2004526390A (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=7684413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002590493A Pending JP2004526390A (ja) | 2001-05-11 | 2002-05-10 | 発振器周波数を搬送周波数に変換する回路構成 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20040097206A1 (ja) |
EP (1) | EP1393436B1 (ja) |
JP (1) | JP2004526390A (ja) |
DE (2) | DE10122919A1 (ja) |
WO (1) | WO2002093731A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7155194B2 (en) * | 2005-01-06 | 2006-12-26 | Mediatek Incorporation | Mixer used in direct conversion transceiver and related method |
US20090028216A1 (en) * | 2007-07-26 | 2009-01-29 | M/A-Com, Inc. | Method and apparatus for generating a radio frequency pulse |
EP2483767B1 (en) | 2009-10-01 | 2019-04-03 | Nokia Technologies Oy | Method relating to digital images |
EP2603834B1 (en) | 2010-09-20 | 2020-12-09 | Nokia Technologies Oy | Method for forming images |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2523131A1 (de) * | 1975-05-24 | 1976-12-02 | Licentia Gmbh | Schaltung zur multiplikation der frequenz einer spannung, insbesondere fuer einen pal-coder in einem farbfernsehgeraet |
US4105949A (en) * | 1977-04-15 | 1978-08-08 | The Boeing Company | Frequency synthesizer apparatus |
US5179359A (en) * | 1992-03-16 | 1993-01-12 | Hughes Aircraft Company | Digitally controlled frequency generator including a crystal oscillator |
US5307029A (en) * | 1992-07-10 | 1994-04-26 | Hughes Aircraft Company | Method and apparatus for generating multiple frequency tones using a digital frequency divider |
DE19928998B4 (de) * | 1999-06-24 | 2005-07-14 | Siemens Ag | Elektronische Schaltungsanordnung zur Erzeugung einer Sendefrequenz |
US6574462B1 (en) * | 1999-08-25 | 2003-06-03 | Analog Devices, Inc. | Local oscillator apparatus for radio frequency communication systems |
US7555263B1 (en) * | 1999-10-21 | 2009-06-30 | Broadcom Corporation | Adaptive radio transceiver |
US6782249B1 (en) * | 2000-11-22 | 2004-08-24 | Intel Corporation | Quadrature signal generation in an integrated direct conversion radio receiver |
DE60220986T2 (de) * | 2002-04-04 | 2008-03-13 | Texas Instruments Inc., Dallas | Quadraturteiler |
-
2001
- 2001-05-11 DE DE10122919A patent/DE10122919A1/de not_active Ceased
-
2002
- 2002-05-10 JP JP2002590493A patent/JP2004526390A/ja active Pending
- 2002-05-10 EP EP02742743A patent/EP1393436B1/de not_active Expired - Lifetime
- 2002-05-10 DE DE50204543T patent/DE50204543D1/de not_active Expired - Fee Related
- 2002-05-10 WO PCT/DE2002/001698 patent/WO2002093731A1/de active IP Right Grant
-
2003
- 2003-11-12 US US10/706,780 patent/US20040097206A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2002093731A1 (de) | 2002-11-21 |
EP1393436A1 (de) | 2004-03-03 |
US20040097206A1 (en) | 2004-05-20 |
DE50204543D1 (de) | 2005-11-17 |
DE10122919A1 (de) | 2002-09-05 |
EP1393436B1 (de) | 2005-10-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7194242B2 (en) | Direct-conversion transmitter circuit and transceiver system | |
KR101287318B1 (ko) | 부고조파 믹서를 갖는 직접 변환 수신기 | |
US7605669B2 (en) | System and method for generating local oscillator (LO) signals for a quadrature mixer | |
US6118984A (en) | Dual conversion radio frequency transceiver | |
US20020164965A1 (en) | Multistage modulation architecture and method in a radio | |
JPH07245568A (ja) | ラジオ受信機 | |
JPH09261106A (ja) | 複数帯域移動無線機 | |
US20070149143A1 (en) | Local oscillation frequency generation apparatus and wireless transceiver having the same | |
US20060068748A1 (en) | Communication semiconductor integrated circuit and radio communication system | |
JP2000068748A (ja) | ダイレクトコンバ―ジョン回路 | |
JP2000013278A (ja) | 無線装置及びそれを備える無線携帯機及び無線基地局並びにそれらを含む無線通信システム | |
JP2004534454A (ja) | 低漏洩局部発振器システム | |
JP5345858B2 (ja) | ノイズリダクションを持つ無線周波数信号の受信及び/又は送信用の装置 | |
KR20070004890A (ko) | 풀링없는 lo 생성 시스템 및 방법 | |
US6983131B2 (en) | Circuit configuration for direct modulation | |
JP2004526390A (ja) | 発振器周波数を搬送周波数に変換する回路構成 | |
JP3828077B2 (ja) | 周波数変換回路および通信装置 | |
KR20100066717A (ko) | 다중 모드 국부 발진기 및 발진방법 | |
EP1505731A1 (en) | Direct conversion tuner capable of receiving digital television signals in UHF band and VHF band | |
US7030667B2 (en) | Frequency conversion circuit arrangement and mobile radio comprising said circuit arrangement | |
JP2002280924A (ja) | マルチバンド送受信装置 | |
JP2008533792A (ja) | 部分等価周波数の基本周波数の局部発振器信号生成用電子装置 | |
JP2005252861A (ja) | 複数の無線システムに対応可能な無線通信装置 | |
EP1638210A1 (en) | VLIF transmitter for a "Bluetooth Wireless Technology" device | |
CN111835290B (zh) | 适用于蓝牙装置的功率放大系统和相关功率放大方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061114 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070214 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20070214 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071204 |