JP2004525572A - イヤーマイクロホンの装置および方法 - Google Patents

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Abstract

検出システム。この検出システムは、個人の耳に対して配置可能なハウジング(150、150’)および個人の耳に少なくとも一部挿入するためのハウジングに対して配置されたマイクロホン(34、34’)を備える。このマイクロホンは、個人が開始活動を行っている間に耳内の空気圧変化を検出し、内部で検出された空気圧変化に対応する電気シグナルを生成するように操作可能である。処理回路(14、14’、14”、36、36’、42)は、対応する出力を生成するように、電気シグナルを処理するために、マイクロホンに連結される。耳内の変化を検出する際に使用するための種々の代替的システムおよびセンサもまた、開示される。

Description

【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2001年3月30日に提出された米国仮出願番号60/280,282、2001年7月2日に提出された米国特許出願番号09/897,696、および2001年7月31日に提出された米国特許出願番号09/919,291(これらの全ての開示物は、本明細書中に参考として援用される)の利益を主張する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、一般的には、耳に対して配置されるセンサに関する。より詳細には、このセンサは、ヒトの身体的活動または精神的活動(例えば、言語、思考、口腔に関する舌の動き、生物学的機能など)を検出するために使用され、そしてシステム制御機能に変換され得る出力を提供する。さらに、このセンサは、マイクロホンを用いるヒトの言語および他の口頭発声を検出し、そしてスピーカーを用いてヒトの耳に音を送達するために使用されるが、スピーカーからマイクロホンへのフィードバックが減少されている。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
思考(thought)を検出するための装置および方法は、米国特許出願第6,024,700号(この全ての開示は、参考として援用される)に開示されている。この思考は、検出器(例えば、マイクロホン)によって検出され得る、使用者の片耳または両耳に検出可能な空気圧または音を導き得る。思考を検出するためのこのようなシステムおよび方法からの例示的な出力は、1つまたは複数の別個の出力(例えば、それぞれの英数字文字、方向などを示す別個の出力)であり得る。
【0004】
身体的活動(例えば、口および舌の動き)を検出するための装置および方法は、2000年11月3日に提出された米国特許出願番号09/706,091(この全ての開示は、参考として援用される)に開示されている。この身体的活動は、使用者の片耳または両耳に検出可能な空気圧または音を導く。
【0005】
ヒトの耳によって生成された音は、時折、自己音響(autoaccoustic)といわれる。自己音響音は、従来、診断において、例えば、耳の機能または耳の状態を示すために使用されてきた。例えば、耳への音入力に応答して、耳は、検出可能な自己音響出力を提供することが見出されている。
【0006】
現在、腕または脚を使えない身体障害者が電動車椅子を操作することが可能な利用可能な制御器が存在する。このような制御器としては、トラックボールまたはジョイスティックタイプのデバイスが挙げられ、これらは、個体の口に挿入されており;そして個体は、口および/または舌の動きを使って制御器を操作して、機械的入力を提供する。このようなデバイスは、操作が困難であり、そしてデバイスが口から落ちるかまたは口を刺激する場合、問題がある。
【0007】
他の制御器は、身体障害の個体が機械的補助により機能を果たせるように存在する。このような制御器の操作は、代表的には、個体に指向される入射電磁シグナル(例えば、赤外または紫外の光/放射)のようなシグナルを必要とし;次いで、特定の活動または活動によって(例えば、目をまばたきする、頭を動かす、またはいくつかのこのような活動によって)、個体は、入射電磁シグナルを変調し得る。入射電磁シグナルについての必要性は、以下のいくつかの理由のために不便である:ある特別な装置が、シグナルを提供するために必要とされ、このシグナルは、適切に指向または整列されなければならず、検出器および変調されたシグナルは、適切に整列されなければならず、このシグナルは、使用者に対する有害な影響(例えば、目の傷害を引き起こす)を有すべきでない、など。
【0008】
現在、利用可能な音声認識ソフトウェアプログラムが存在し、これは、ヒトの言語を代表する入力シグナルを受け取り、そしてこのシグナルをテキスト形式に変換するか、言語を解釈する際にコマンドを実行する。この入力シグナルは、話し手の口の前に配置されたマイクロホンによって生成される。
【0009】
さらに、ワイヤレス移動式電話は、携帯電話ともいわれ、これは、非常に人気のある通信デバイスになっている。しかし、大部分の携帯電話は、遠隔位置(例えば、携帯電話タワー)との通信リンクを確立するためのトランシーバー(例えば、無線周波数(すなわち、RF)トランシーバー)を備える。ワイヤレス電話を使用する別のヒトとの会話を実行するために、使用者は、使用者の耳および口の近くに電話を保持しなければならない。このことは、使用者の手の少なくとも一方の使用を占有するという不利を意味する。多くの状況において、ワイヤレス電話の両手が自由な使用が、望ましい。同じことは、受信者、すなわち有線の電話システムに見られる電話機についても当てはまる。例えば、有線の電話システムの使用者は、電話で話す間にコンピューターをタイプすることを望み得る。さらに、医療専門家および他の人は、使用者の頭の近くでRFトランシーバーの長期使用に没頭するワイヤレス電話の使用者の健康に関する問題を示している。
【0010】
ワイヤレスおよび/または有線の電話システムの使用者に利用可能な多くの市販のヘッドセットが存在する。これらのヘッドセットは、使用者の両手の使用なしに、使用者が会話を実行するのを補助するため、および使用者の頭から離して電話(および任意のRFトランシーバー)を位置することが意図される。これらのヘッドセットは、代表的には、スピーカーを含むイヤーピースを備える。このイヤーピースは、使用者の耳に対して取り外し可能に配置され得、そして使用者の耳に音を放送し得る。このヘッドセットはまた、代表的には、支持部材上に配置されたマイクロホンを含み、この支持部材は、使用者の口に対してマイクロホンを配置している。マイクロホンは、使用者の口から発せられる言語および他の発声を検出するために使用される。検出された音は、電気シグナルに変換され、そしてバックボーン遠隔通信ネットワークへの電話および別の人の電話へと伝送される。このようにして、使用者は、他の人との完全に同時送受信の会話を実行し得る。
【0011】
しかし、ヘッドセットは、使用することが厄介であり得る。より詳細には、マイクロホンが適切に位置し、そしてこのマイクロホンがその位置に維持することを確実にするために、注意を払わなければならない。会話の間、ヘッドセットを調整する必要性は、使用者の気を散らし得る。さらに、マイクロホンの不適切な位置決めは、使用者の言語の検出を乏しいおよび/または信頼できないものにし得る。この問題は、一般的に存在するマイクロホンが検出する環境ノイズ(例えば、車両が通過する音、使用者の近くで生じる会話など)によって悪化される。検出される環境ノイズは、最終的に、電話によって伝送される。
【0012】
従って、低い音量で会話するときでさえ、使用者の言語を正確に検出し、そして環境ノイズの検出を減少する、電話ヘッドセットを容易に使用するための当該分野における必要性が存在する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0013】
(発明の要旨)
本発明の1つの局面に従って、本発明は、検出システムである。この検出システムは、ヒトの耳に対して配置可能なハウジング;ヒトの耳に少なくとも部分的に挿入するためのハウジングに対して配置されるマイクロホン;ヒトが開始活動をする間、耳の中で空気圧変化を検出するため、そして内部で検出された空気圧変化に相当する電気シグナルを生成するために作動可能なマイクロホン;ならびに相当する出力を生成するような電気シグナルを処理するためのマイクロホンに結合された処理回路、を備える。
【0014】
本発明のさらに別の局面に従って、本発明は、ヒトの耳における空気圧変化を検出するためのセンサである。このセンサは、ヒトの耳の中に少なくとも部分的に挿入するために適応した内部部分および耳介の少なくとも一部に係合するように適応した外部部分を有するハウジング;耳内から発生する空気圧変化を検出するためのハウジングの内部部分に対して配置する内部マイクロホン;ならびに耳に対して外部から発生する空気圧変化を検出するためのハウジングの外部部分に対して配置する外部マイクロホン、を備える。
【0015】
本発明の1つの局面に従って、イヤセットは、以下を備える:ヒトの耳に対して位置付け可能なハウジング;ヒトの耳の中に挿入するためのハウジングに対して配置されるマイクロホン、ヒトが話す間、耳内の空気圧変化を検出するため、および内部で検出された空気圧変化に相当する電気マイクロホンシグナルを生成するために作動可能なマイクロホン;ハウジングに対して配置され、そして電気スピーカーシグナルに相当する音を生成するために作動可能なスピーカー;ならびにマイクロホンシグナルおよびスピーカーシグナルを受信するために結合され、そしてマイクロホンシグナルの減少したフィードバック成分を有する修正されたマイクロホンシグナルを生成するために作動可能な回路(フィードバック成分は、修正されたマイクロホンシグナルを生成するために、スピーカーによって生成される音のマイクロホンによる検出から生じる)。
【0016】
(発明の詳細な説明)
以下は、添付される図面と関連させた本発明の詳細な説明であり、ここで、同様な参照番号は、全体にわたって同様なエレメントをいう。明瞭かつ簡潔な様式で本発明を例証するために、図面は、縮尺で示される必要はなく、そして特定の特徴も、幾分模式的な形態で示されるかもしれない。
【0017】
本発明の1つの実施形態は、一定時間にわたってヒトの耳の中または付近の空気圧変化をモニタリングすることによって、ヒトの身体的活動および/または精神的活動(例えば、ヒトの思考、ヒトの言語および/または口腔に関連した動きとの関連で生じる活動)を検出するための装置および方法に関する。例として、口腔における舌の動きは、検出または感知されて、有用な出力が提供され得る。別の例として、活動は、米国特許第6,024,700号により詳しく記載されるように、耳の内部および/または付近で検出可能な空気圧変化を生成する、思考を巡らす際のように精神的であり得る。より詳細には、思考は、ヒトの解剖学的構造における反応を引き起こし、これは、耳における変化を(おそらく筋収縮によって)達成し、これによって、耳管(ear canal)内または付近の検出可能な空気圧変化を生じる。例示的な出力は、コンピューターマウス、マウス上のクリックボタン、コンピュータジョイスティックなどによって生成される情報シグナルと類似の情報を含み得る。
【0018】
本発明は、上記の米国特許第6,024,700号および米国特許出願番号09/706,091に開示されるシステムよりも、使用者により審美的に魅力的かつ心地よく、そして環境または周囲のノイズをあまり検出しないことが見出されている。以下により詳細に記載されるように、本発明のセンサは、使用者の耳に対してかまたは耳の中に配置されるマイクロホンを備え、そして耳の中の空気圧変化を検出する。このマイクロホンは、内部マイクロホンとして本明細書中で言及される。空気圧変化は、1つ以上の因子によって引き起こされ得、この因子としては、鼓膜の振動、耳内の骨の振動、耳内の他の解剖学的構造の振動ならびに使用者の骨および/または組織によって耳に伝導され、そして耳における空気圧変化を引き起こす振動が挙げられる。結果として、センサは、ヒトが正常レベルまたは非常に低い音量で会話する場合(例えば、通常、ヒトの口の前に配置されたマイクロホンによって十分に検出できないか、または会話しているヒトの近くに位置した別の個体によって検出可能なレベルよりも低い、デシベル、または音量のレベルで)、ヒトの言語を検出するために使用され得る。用語言語(speech)とは、本明細書中で使用される場合、話された単語および発言(utterance)、歌ならびにヒトによって生成される他の発声を含むように解釈される。このように検出された言語は、多くの目的について使用され得、この目的としては、例えば、音声認識ソフトウェアを用いて検出した言語を処理すること、または携帯電話のような通信デバイスを用いて検出した言語を再伝送すること(それによって、RFトランシーバーからの言語入力デバイスの分離を可能にする)が挙げられる。
【0019】
用語空気圧変化とは、その最も広い意味において使用され、そして例えば、音波(使用者に可聴であるか否か)、圧力変動、振動、共鳴(resonation)などを含むことは、注意されるべきである。さらに、用語空気圧変化は、本明細書中で使用される場合、耳に伝えられる、使用者の骨および組織によって伝導される振動を含む。これらの伝導された振動は、内部マイクロホンによって音の検出をもたらす内部マイクロホンを支持するハウジングを振動し得る。伝導された振動はまた、耳の解剖学的部分で音を共鳴および/または増幅させ得、それによって、内部マイクロホンによる音の検出をもたらす。空気圧変化は、1つ以上の因子によって引き起こされ得、この因子としては、鼓膜の振動、耳内の骨の振動、耳内の他の解剖学的構造の振動ならびに使用者の骨および/または組織によって耳に伝導され、そして耳における空気圧変化を引き起こす振動が挙げられる。
【0020】
内部マイクロホンに加えて、本発明はまた、外部マイクロホンを含み得る。この外部マイクロホンは、使用者の耳の外側から生じる、空気圧変化、または音を検出する。以下により詳細に記載されるように、これらの音は、電気シグナルに変換され、そして内部マイクロホンによって検出された音に相当する電気シグナルと比較される。それぞれのシグナルは、耳内の空気圧変化を、外部で生成された周囲のノイズ、言語などと識別するために処理され得る。
【0021】
本発明はまた、種々の生物学的プロセス(耳内または耳の近くに検出可能な空気圧変化を生じるヒトの心拍、呼吸および胃(gastronomical)の事象が含まれる)を検出およびモニタリングすることによって、医療診断ツールとして使用され得る。従って、耳の近くまたは内部の空気圧をモニタリングすることによって、ヒトの心拍、呼吸およびこれらに関連した任意の不規則性は、研究され得る。本発明のセンサによって検出される音は、あるレベルまで増幅されて、医療関係者によって研究され得、そして/またはこのような生物学的機能を分析するようにプログラムされたデバイスによって処理され得る。
【0022】
本発明は、例えば、表面に沿ってコンピューターマウスを動かすことによって生成されるシグナルと同様な特徴的な連続性を有する出力を提供し得る。センサによって生成される電気シグナルは、特定の身体部分の2次元または3次元の動きによって(特に、舌、顎、ならびに口腔および鼻腔の動きによって)生成された識別可能な情報を含み得る。センサから得られたシグナル出力は、上、下、左、右、前、および後のシグナル出力を有するコンピュータジョイスティックによって生成されるシグナルと類似する。シグナルの強度または他の成分は、活動のスピード特性の尺度として使用され得る。
【0023】
別個のセンサを用いて両耳における空気圧を測定することによって、少なくとも2つの電気シグナルは、生成および処理されて、2次元(または立体音響の)情報パターンを生じ得る。データストリームにおける類似性および差異とともに、各々のセンサに由来する情報は、ヒトからのさらなる情報を識別するために使用され得る。いくつかの場合において、さらなる情報は、制御コマンドの生成、思考の検出、言語の認識、生物学的プロセスの検出および本明細書中に記載されるシステムの他の機能を改善する。
【0024】
本発明は、多くのさらなる目的のために使用され得る。1つの例示的な使用は、コンピューターまたはいくつかの他の電気デバイスもしくは電子デバイスへの入力を提供することである。例示的な入力は、電気シグナルである。しかし、空気圧変化を検出するために使用されるセンサによって生成されるシグナルは、電気的以外であってもよいし、センサによって生成される電気シグナルが電気的でない形態に変換され得ることが理解されるべきである。代替的なシグナルタイプの例としては、例えば、光学シグナル、流体シグナル、無線周波数(RF)シグナルなどが挙げられる。入力は、コンピューターもしくは他のデバイスを制御し得るか、または入力は、いくつかの他の目的のために使用され得る。本明細書中における本発明の記述を容易にするためかつ複雑さを避けるために、本発明は、コンピューターへの電気入力を提供するための使用(例えば、デジタルタイプであろうとアナログタイプであろうと、コンピューターの演算を制御するためのパーソナルコンピューターまたはいくつかの他のコンピューター)に関して記載される。本発明は、多くの他の目的のために使用され得ることが理解される。
【0025】
本発明を使用して制御されるコンピューターと組み合わせた本発明の使用の一例は、障害者のために機能および能力を提供することである。例えば、本発明は、障害者または健常者が製造設備における1つの機械の操作を制御すること、電動車椅子または同様なデバイスの操作を制御すること、ビデオゲームの操作を制御することなどを可能にするために使用され得る。これらは、例示に過ぎず、本発明が、多くの他の目的のために使用され得ることが理解される。
【0026】
本発明において、個体が刺激シグナル(例えば、入射する音響シグナルまたは電磁シグナル)に供される必要はない。むしろ、本発明において、個体の活動(例えば、歯またはパレット(pallet)に対する舌のクリッキングを含む舌の動き)が、個体の一方または両方の耳に空気圧または音を発するために使用される。これらの空気圧または音は、検出または感知され得、本発明の出力(これは、コンピューターもしくはある他のデバイスへの入力として提供される)として使用される。従って、本発明は、刺激を個体に向ける必要性なく、非刺激シグナル(すなわち、個体の活動により生じるシグナル)を示す。
【0027】
本発明の実施形態に従って、センサは、空気圧、空気圧の変化、または個体の耳により生じる音を感知または検出する。これらの圧力変化は、個人の鼓膜または耳内の他の解剖学的構造により生じ得る。さらに、この圧力変化は、個人の身体の他の部分において発生し得、そして振動もしくは空気圧変化が生じてセンサにより検出される骨もしくは組織により耳に伝わり得る。
【0028】
本明細書中での記載を容易にするために、感知または検出の事象は、検出といわれ、検出されるものは、耳内の変化といわれる。また、本明細書中での記載を容易にするために、検出可能な変化を引き起こす活動は、「開始活動」と記載される。開始活動は、1以上の身体活動もしくは精神活動(思考、会話、口腔内の舌の動き(ときおり、「舌活動」といわれる)、口腔もしくは鼻孔内のまたは口腔もしくは鼻孔と関連する他の動きもしくは活動、歯もしくはパレットに対する舌のクリッキングもしくは他の活動、肺による呼出もしくは吸息、心臓の拍動、および鼻の活動が挙げられるが、これらに限定されない)であり得る。例として、舌の動きは、検出可能な空気圧をもたらす。これらの動きは、2次元(例えば、上/下、左/右、入/出など)または3次元(前後、左右および上下の任意の組み合わせ)であり得る。これらは、センサによる対応する出力が、1つのセンサの場合には1次元であるか、または2つのセンサ(片耳につき1つ)の場合に2次元であったとしても、その出力を生成する。
【0029】
本発明は、実質的にリアルタイムの検出および制御システムを提供するために、開始活動に応じて、瞬間的に、もしくはほぼ瞬間的に生じるヒトの耳内の変化をモニターする。さらに、この変化のモニタリングは、受動的であり、従って、身体が電気シグナルおよび/または照射に供されることに関連した潜在的な健康に関する懸念および/または環境に関する懸念が避けられる。さらに、耳における変化は、独特にも、複数の制御機能を要するシステムが複数の異なる開始活動を検出および区別することを可能にする種々の開始活動の1つに対応する(例えば、独特のシグナルシグネチャを有する)。
【0030】
本発明の1つの局面に従って、センサは、処理回路と電気的に連絡しており、耳の変化を感知し、感知した変化を電気シグナルへ変換する。次いで、この電気シグナルは、制御命令またはある他の有用な出力(例えば、特定の開始活動に対応する、コンピューターマウスまたはジョイスティックにより生成される出力に類似の出力)を提供するように処理される。例示的な制御機能としては、ビデオゲームディスプレイの制御、1つの医療機器(例えば、車椅子)の制御、および手を必要としない(handless)マウス、キーボード、ジョイスティックをもたらすためのコンピューター機能の制御が挙げられるが、これらに限定されない。
【0031】
ここで図面に戻ると、図1Aは、開始活動を検出し、検出された活動に対応する出力を提供するためのシステム10を示すブロックレベルの図解である。このシステム10は、処理回路14に連結された圧力センサ12を備える。センサ12は、以下により詳細に記載されるように、内耳マイクロホンを備える。このセンサ12は、センサ12を装着した個人による開始活動から生じる耳内の変化を検出する。処理回路14は、データ収集回路16(例えば、コンピューターサウンドカード)を備える。他の例示的なデータ収集回路としては、Adlink Technologyにより製造されるPCI9118HGデータ収集カードまたはInes Company Gmbh(ドイツ国)により製造されるDAQi250データ収集カードが挙げられる。このデータ獲得回路は、アナログシグナルデータをデジタルシグナルデータに変換するアナログデジタル(A/D)変換器を備え得る。バッファー17は、濾過およびシグナル検出が以下にさらに詳細に記載されるように行われ得るまで、(それらのシグナルは、比較的連続し得るとして)データ収集回路16からのシグナルの一部を保存するために提供され得る。処理回路14はまた、データ収集回路16およびバッファー17からのデジタルシグナルデータを受容し、デジタルシグナルデータに対して種々のシグナル処理関数を実行して、開始活動の発生を検出し、そして開始活動の型を決定するためのプロセッサ18を備える。このシステム10はまた、開始活動に対応する、プロセッサ18により提供される1以上の制御機器を実行するためのプロセッサ18に連結された出力周辺機器20を備える。当業者は、適用に依存して、アナログデジタル変換器機能およびバッファー機能が省略され得るかまたはソフトウェアにより行われ得ることを認識する。
【0032】
図1Bは、開始活動を検出し、検出された活動に対応する出力を提供するためのシステム22の別の実施形態を例示するブロックレベルの図解である。システム22は、内部マイクロホン(以下により詳細に記載される)を有するセンサ12を備える。センサ12により生成される電気シグナルは、必要に応じて、増幅器24を用いて増幅される。しかし、いくつかの適用において、増幅器24は、センサ12による電気シグナル出力を受容および処理する機器に依存して、必要ではない。
【0033】
次いで、電気シグナルは、インターフェイスアダプター26により受容される。このインターフェイスアダプター26は、センサ12により電気シグナル出力を最終的に受容および処理するデバイス上の対応するジャックにより受容される電気的コネクタのような、機械的接続であり得る。インターフェイスアダプター26はまた、より複雑な機器(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)アダプター)を備え得る。当業者に明らかなように、センサ12によって生成される電気シグナルを受容するプロセッサ、デバイスまたはアプリケーションに依存して、インターフェイスアダプター26は、任意であるか、またはセンサ12とデバイスとの間の物理的および/または論理的接続を確立して、センサ12により生成される電気シグナルを受容するための任意のデバイスであり得る。
【0034】
次いで、電気シグナルは、コンピュータインターフェイス28により受容される。このコンピュータインターフェイス28は、増幅器24およびインターフェイスアダプター26と同様に、システム22の構成に依存して、任意である。このコンピュータインターフェイス28は、ジャックまたはレセプタクルのような機械的接続であり得るか、またはより複雑な機器(例えば、コンピューター用のサウンドボード)であり得る。1つの実施形態において、増幅器24および/またはインターフェイスアダプター26は、省略され、センサ12により生成されたシグナルは、従来のコンピューターサウンドボードを介して処理回路14’への入力であり、サウンドボードは、センサ12により生成されたアナログシグナルをデジタルシグナルに変換するために使用される。
【0035】
次いで、電気シグナルは、処理回路14’により処理される。処理回路14’は、図1Aに例示される処理回路14の形態をとり得、このようなデバイス(例えば、アナログデジタル変換器、バッファー、および/またはプロセッサ18’)を必要に応じて含み得る。プロセッサ18’は、センサ12により生成されるシグナルを利用する種々の適用のための論理を実行するために構成され得る。
【0036】
例示的な実施形態において、プロセッサ18’は、音声認識ソフトウェアプログラムを実行するためにプログラムされる。当該分野で公知のように、音声認識ソフトウェアは、発せられた言語を、例えば、ワード処理プログラムを用いて電子的に操作され得るテキストに変換する。このテキストは、出力周辺機器20に出力され得る。例えば、テキストは、ディスプレイに表示され得るか、またはプリンタにより印刷され得る。テキストはまた、コンピューター読み取り可能媒体(磁気記憶デバイスおよび光学式記憶デバイスが挙げられるが、これらに限定されない)上の記憶デバイス30により、後の検索のために保存され得る。あるいは、電気シグナル自体またはこれから得られた認識された言語は、自家動力(self−powered)車椅子、ロボットアーム、コンピューター、輸送車、家庭用および産業用の電気機器または機械などのような機械を制御するために使用され得る。
【0037】
図1Cは、開始活動を検出し、検出された活動に対応する出力を提供するためのシステム32を例示するブロックレベルの図解である。このシステム32は、内部マイクロホン34を少なくとも有するセンサ12を備える。このセンサ12および内部マイクロホン24は、以下により詳細に記載される。センサ12は、増幅器24により必要に応じて増幅される電気シグナルを出力する。次に、この電気シグナルは、必要であれば、適切なインターフェイスアダプター26を介して通信デバイス36により受容される。この通信デバイスは、例えば、例示した実施形態に示されるように、電話システムに配線により接続された電話であり得るか、または携帯電話のようなワイヤレス電話であるかのいずれかであり得る。あるいは、通信デバイス36は、ラジオ、携帯型計算デバイスなどであり得る。1つの実施形態において、センサ12により生成されるシグナルは、パーソナルコンピューター、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)などへの入力であり、ネットワーク(例えば、LAN、WAN、インターネットなど)を介して、別の位置またはデバイスへ伝達される。別の構成において、通信デバイスは、他の型のデバイス(例えば、後の検索のためにユーザーの言語を記録するためのレコーダーまたは生の視聴者に言語を広めるための増幅システム)と置き換えられ得る。
【0038】
さらに、センサ12は、ユーザーに音を伝える(すなわち、広める)ために使用されるスピーカー38を備え得る。このようにして、センサ12および通信デバイス34は、二方向性通信装置として使用され得る。
【0039】
図1Dは、開始活動を検出し、検出された活動に対応する出力を提供するためのシステム40を例示するブロックレベルの図解である。このシステム40は、センサ12を備え、このセンサは、好ましくは、以下により詳細に記載される内部マイクロホン34(図2B)を備える。センサ12は、所望であれば、増幅器24、インターフェイスアダプター26、およびコンピュータインターフェイス28を介して、医療診断デバイス42に接続される。この医療診断デバイス42は、患者の生物学的プロセス(心臓拍動、呼吸音、胃の音(gastronomic sound)など)に対応する、センサ12により空気圧の検出が、医学従事者に聞こえ、研究され得るように、音声出力44(例えば、スピーカー、聴診器付属品など)を有する。生物学的プロセスを聞く医療従事者を支援するために、医療診断デバイスは、必要に応じて、フィルタ(ハードウェアまたはソフトウェア)を備えて、これらの音を、医学的従事者に音を広める前に分離し得る。別の実施形態において、医療診断デバイス42は、ビデオ出力46(例えば、LCDまたはCRTスクリーン)を有して、例えば、患者の耳内で、心臓により発せられ、センサ12により検出された音は、グラフ(例えば、振幅 対 時間)に変換され得、心電図のディスプレイと同様の様式で、ビデオ出力46に表示され得る。
【0040】
医療診断デバイス42はまた、患者の生物学的プロセスの検出を保存するための記録デバイス48(例えば、デジタルデータ記憶媒体またはアナログデータ記憶媒体)を備え得る。記録された音は、引き続く検出と比較され得る。この比較は、個人により行われ得るか、または第1と第2の検出の間の差異を分離するようにプログラムされたソフトウェアにより行われ得る。
【0041】
医療診断デバイス42はまた、プログラムされた論理(例えば、ソフトウェア)を実行して、検出された空気圧変化を分析するプロセッサ50を備え得る。このソフトウェアは、パターン、不規則性(ヒトにより通常は検出不可能なものを含む)、ベースライン検出からの差異などについてセンサにより生成されるシグナルを検索するようにプログラムされ得る。
【0042】
さらに、センサ12から医療診断デバイス42により収集されるデータまたは医療診断デバイス42により計算されるデータは、他の位置に伝えられ得る。例えば、医療診断デバイス42は、救急車に配備され得、患者についての情報を搬送先病院へ伝え得る。別の例として、データは、1名の医療作業者により集められ得、別の医療作業者(例えば、別の都市にいる専門家)に伝えられ得る。
【0043】
別の実施形態において、センサは、医療診断デバイス42から遠隔に位置し得る。例えば、個人は、彼/彼女の自宅のような位置からセンサ12を使用し得る。次いで、センサ12により検出された情報は、遠隔の医療診断デバイス42に伝えられ得る。伝達は、図1Cに例示されるシステム32に関して上記で議論された電話または他の通信デバイスに関して行われ得る。あるいは、センサ12により生成されるシグナルは、パーソナルコンピューター、PDAなどに対する入力であり得、ネットワーク(例えば、LAN、WAN、インターネットなど)を介して医療診断デバイス42に伝えられ得る。
【0044】
図1Eは、開始活動を検出し、検出された活動に対応する出力を提供するためのシステム52を例示するブロック図である。このシステム52は、好ましくは内部センサ34を有するセンサ12を備える。センサ12の例示的実施形態において、センサ12は、さらなる圧力検出器、または外部マイクロホン54を有する。外部マイクロホン54の使用は任意である。図2Bに関して以下により詳細に記載されるように、内部マイクロホン34は、個人の耳へと少なくとも一部の経路に挿入されるハウジング150(図2B)上に配置される。すなわち、内部マイクロホン34は、耳の外側部分により規定される空洞へ少なくとも挿入される(図2Aに関して、以下により詳細に記載される)。結果として、内部マイクロホン34は、耳内に位置した空気圧変化を検出する。これらの空気圧変化は、開始活動、および一部は、外側に発せられた音(例えば、他の人々の言語、環境ノイズなど)に対する開始活動の結果である。外部マイクロホン54は、ハウジング150(図2B)に配置され、概して、センサ12を装着した個人から離れて向いている。結果として、外部マイクロホン54は、耳の外側に位置した空気圧変化を検出する。これらの空気圧変化は、外部から発せられたノイズ(他の人々の言語、環境ノイズなど)、および一部はセンサ12を装着した個人の開始活動、特にその個人の言語に対するノイズの結果である。
【0045】
内部マイクロホン34は、感知した空気圧変化に応じてマイクロホン34および54によりそれぞれ生成される電気シグナルを受容するために使用される処理回路14”または別のデバイスに接続される。各マイクロホン34および54は、別個の異なる入力、またはチャネルを使用して処理回路14”に接続される。1つの実施形態において、内部マイクロホン34は、コンピューターサウンドカード、またはコンピュータインターフェイス28aの左チャネル入力に、増幅器24aおよびインターフェイスアダプター26aを介して接続される。外部マイクロホン54は、コンピューターサウンドカード、またはコンピュータインターフェイス28bの右チャネル入力に、増幅器24bおよびインターフェイスアダプター26bを介して接続される。
【0046】
マイクロホン34および54により生成される独特のシグナルの処理は、図3Bに関して以下により詳細に記載される。この独特のシグナルは、ユーザーが発した開始活動と外部に発せられた音との間を区別するために使用され得る。システム52の代替的構成において、システム52は、内部マイクロホン34の検出から外側に発せられたノイズを消去するように適応され得る。
【0047】
試験により、ユーザーが話をする(または開始活動の別の型から耳内の空気圧変化を生じる)場合、言語(または開始活動)に対応する内部マイクロホン34により生成されるシグナルの強度は、通常、同じ言語(または開始活動)に対応する外部マイクロホン54により生成されるシグナルの強度より強いことが示された。また、試験により、音がユーザー以外の供給源により発せられる(例えば、別の個人が話している)場合、この音に対応する外部マイクロホン54により生成されるシグナルの強度は、通常、この音に対応する内部マイクロホン34により生成されるシグナルの強度より強い。これらの音エネルギー差、または相対的シグナル強度は、検出される空気圧変化の供給源が、ユーザーからであるか、またはこのユーザーに対して外部からであるか否かを決定するために使用され得る。
【0048】
例えば、ユーザーが話している場合、内部マイクロホン34は、ユーザーの言語および外部ノイズ(例えば、空気調和機およびコンピューターの雑音)を検出し得る。この例において、外部マイクロホン54は、ユーザーの言語を検出し得るが、内部マイクロホン34より小さな程度までしか検出しない。外部マイクロホン54はまた、外部ノイズを検出し、その外部ノイズは、内部マイクロホン34による程度よりも、外部マイクロホン54により大きな程度まで検出される。従って、処理回路14”は、そのシグナルを比較するようにプログラムされ得、言語の源がユーザーからであることを認識させ得る。さらに、処理回路14”は、言語成分およびノイズ成分を同定するために、2つのシグナルを比較することによってユーザーの言語を分離するようにプログラムされ得る。結果として、比較的ノイズがない言語シグナルが生成され得、このシグナルは、上記で示されるように、音声認識ソフトウェアとともに使用され得る。代替的実施形態において、前述の技術は、ユーザーの言語と別の個人の言語との間を区別するために使用され得る。次いで、両方の個人の言語が必要に応じて分析され得る。当業者に理解されるように、前述の技術は、開始活動の他の型(思考、口腔に関連する動き、生物学的プロセスなど)の検出に適用され得る。
【0049】
図2Aおよび2Bを参照すると、耳100の外観図および断面図が、それぞれ示される。図2Bはまた、断面にてセンサ12を示す。Henry Grayの有名な教科書「Anatomy」によれば、人の耳は、外耳102、中耳(鼓室)104および内耳(迷路)106を含む3つの部分に分けられる。中耳104および内耳106は、本明細書中にはあまり詳細に記載されていない。外耳102は、拡大した部分、すなわち、耳介(pinna)108(耳介(auricle)ともいわれる)、および耳管110(耳道または外耳道ともいわれる)を含む。耳介108は、個人の頭を取り囲む空気の振動を集めるように働く。耳管110は、鼓室、すなわち、鼓膜112にその振動を伝える。
【0050】
耳介108は、より大きな端部が上側を向き、不規則に凹型のわずかに前方に向いた外表面を有する、ほぼ卵形の形状を有する。耳介108は、多くの隆起およびくぼみを有する。代表的には、耳100は、突出したかつ弯曲した縁、すなわち耳輪114を有する。耳輪114とほぼ平行に、別の弯曲した隆起、すなわち、対輪116がある。対輪116は、三角形のくぼみ、すなわち、対輪118の窩(三角窩ともいわれる)を形成するように分岐している。耳輪114と対輪116との間の狭く、弯曲したくぼみは、舟状窩(fossa of the helix)、すなわち、舟状窩(scapha)120といわれる。対輪116はまた、深く、大きい空洞、すなわち、甲介122(甲介122は、耳輪114の開始(すなわち、耳輪脚)により、耳甲介舟といわれる上部と、耳甲介腔といわれる下部とに分けられる)の周りを弯曲する。甲介122は、耳管110の開口部に対して内側に向いている。甲介122の正面かつ(通常は、耳管110の開口部に対して)後ろ側に突出して、とがった隆起、すなわち、耳珠124がある。耳珠124とは反対側に、結節、すなわち、対珠126がある。ノッチ様くぼみ、すなわち、珠間切痕128が、耳珠124と対珠126との間にある。耳垂130は、耳珠124と対珠126の下に存在する。
【0051】
耳管110は、楕円柱状の通路であり、耳甲介122の底部から鼓膜112まで伸長する。耳管110は、耳珠124から鼓膜112まで計る場合、約1インチ半長である。耳管は、耳甲介122の底部から鼓膜112まで計る場合、約1インチ長である。耳管110は、ゆるやかな「S字」曲線を形成し、最初は内部に、前方にそしてわずかに上方に(すなわち外部)指向する。次いで、耳管110は、内部にそして後方に(すなわち中間部)進行し、次いで、内部に、前方に、そしてわずかに下方に(すなわち内部)進行する。
【0052】
どの物理的機構、化学的機構または神経機構が、耳の内部または耳の近傍において空気圧変化あるいはユーザーの種々の開始活動に応答して耳から生じる音を引き起こすまたは生じるかは、明らかではない。しかし、口腔がエウスターキオ管を通じて耳に連結していることに起因して、動きおよび言語は、耳へのまたは耳からの気圧、空気圧の変化または気流を引き起こし、センサ12によって検出され得る検出可能な空気圧を誘導し得る。正確な、物理的機構、化学的機構または神経機構に関わらず、経験的な試験は、本明細書中に記載される開始活動が、ヒトの耳の内部または耳の近傍における空気圧変化を生成すること、およびこの気圧変化が、実質的にそれら自体のサインを有し、従って、個体の所定の開始活動について実質的に特有であることを確認した。従って、空気圧変化は、耳の近傍でモニターされ得、ユーザーの開始活動を検出するために使用され得る。
【0053】
さらに、いくつかの開始活動(例えば、舌の動き)は、動きの方向、速度および/または強度(intensity)に対応する強度(strength)を有する検出可能な圧力波を生成し得る。本発明は、1つの耳100に単一のセンサ12を使用し得るが、2つのセンサ12(各耳100に1つ)は、さらなる情報を得るために使用され、それによって各センサ12は、プロセッサによって関連付けられ得る、異なる情報および/または累積的情報を検出し得る。
【0054】
本発明は、種々の形態の用語「空気圧の変化」、「耳内での変化」および「耳から発せられるまたは生じる音」を、これらの最も広い意味で使用し、測定されたパラメーターを特徴付ける。あるいは、空気圧の変化は、音波として特徴付けられ得る。これらの音波(または振動)は、空気以外の媒体(例えば、骨および組織)を通して伝播し得る。当業者に周知であるように、音波がその音源から発散した場合、その強度は減衰する(単位面積あたりのエネルギーは、距離の逆2乗に従って減少する)が、全エネルギーは、一定である。従って、マイクロホン34を十分音波の音源に近づけ、その結果検出される変化の強度レベルを可能な限り大きくすることは、望ましい。
【0055】
音波がヒトに可聴な周波数範囲は、約20Hz〜約20KHzであるが、本発明は、耳内の変化が、可聴であるかどうかには関係しない。なぜなら、マイクロホン34は、高周波数または低周波数での空気圧変化を検出するに十分な周波数検出範囲に対して十分感度が高く、高周波数または低周波数での空気圧変化を検出するに十分な周波数検出範囲を有するように選択されるからである。従って、任意の開始活動の検出に適した周波数範囲(例えば、約10Hz〜約20KHz)は、モニターされ得、このようなバリエーションは、本発明の範囲内に含まれるように企図される。
【0056】
図2Bは、少なくとも部分的にヒトの耳100(すなわち、耳100内により深くでない場合(例えば、耳甲介122内、耳管110の開口部またはわずかに耳管110内)、少なくとも耳介108によって規定された空洞内)に挿入されたセンサ12を示す。センサ12は、ハウジング150、内部マイクロホン34、および必要に応じて、外部マイクロホン54を備える。示された実施形態において、ハウジング150は、外部152および内部154を有する。しかし、ハウジング150は、多くの異なる構成をとり得る。ハウジングは、好ましくは、耳100および/または耳管110に、類似した挿入式または部分的挿入式の、補聴器のハウジングおよび特にデジタル補聴器のハウジングと類似する。外部152は、オプションである。示された外部152は、プラスチックのような材料から作製され、耳管110の開口部より大きく、耳介108に係合するか、あるいは、耳100に係合し、全耳介108を覆う(例えば、一般のヘッドホンアセンブリの外部に類似する)。1つの実施形態において、外部152は、耳甲介122内に適合し、少なくとも部分的には、耳珠124および/または対珠126によって維持される。このような配置は、少なくとも部分的には、内部マイクロホン34を、外部的に生成されたノイズおよび空気圧変化から隔離する。
【0057】
あるいは、ハウジング150は、従来の無線電話のヘッドセットにおいて見出されるように、または個人のオーディオ/音楽プレーヤーで使用されるように、小型イヤホンに類似し得る。イヤセット(earset)150は、耳100への挿入によって、耳上に配置された部材または耳から吊るされた部材によって、および/あるいはヘッドセットアセンブリによって維持され得る。示されたハウジング150は、任意の適切な材料(例えば、プラスチック、ゴムまたはゲル様の材料)から作製される。必要に応じて、ハウジング150’またはその部分は、柔軟性材料、音響吸収材(または防音材)から作製され得、そして/または音響絶縁物質(例えば、発泡体)を含有し得る。
【0058】
内部154は、柔軟性材料(例えば、ゴム)から作製され得、耳100内にきちんと適合するように、寸法決めされ、形作られる。このような材料は、時折、当該分野で、軟固体(soft−solid)といわれる。必要に応じて、ハウジング150全体またはその部分は、柔軟性材料、音響吸収材(または防音材)で作製され得、そして/または音響絶縁物質(例えば、発泡体)を含有し得る。
【0059】
内部マイクロホン34は、ハウジング150の内部154に配置される。従って、内部154は、耳100および/または(所望される場合)耳管110について、内部マイクロホン34を配置するように、寸法決めされ、形作られる。1つの実施形態において、内部154は、耳甲介122に内部マイクロホン34を配置する。別の実施形態において、内部154は、耳管110が耳甲介122と合わさる、耳管110の開口部に内部マイクロホン34を配置する。内部154および/または内部マイクロホン34が、耳管110に入る必要がないことは理解されるべきである。さらに別の実施形態において、そして図2Bに例として記載されるように、内部154は、耳管110内に内部マイクロホン34を配置する。別の実施形態において、内部154は、耳甲介122に、マイクロホン34および/またはスピーカー38(図16、以下に記載される)を配置する。別の実施形態において、内部154は、耳管110が耳甲介122と合わさる、耳管110の開口部にマイクロホン34および/またはスピーカー38を配置する。内部154、マイクロホン34および/またはスピーカー38は、耳管110に入る必要がないことは理解されるべきである。さらに別の実施形態において、内部154は、耳管110に伸長し、そして耳管110内にマイクロホン34および/またはスピーカー38を配置する。耳管110内に配置された場合、内部マイクロホン34は、耳管110の開口部から計って、約0.1インチ〜約0.5インチの深さで耳管110に入る。
【0060】
外部152および内部154の両方を備えるハウジング150は、個体に対して注文に応じて設計され得、個体の耳への緻密かつ快適な適合を作り上げ得る。あるいは、ハウジングは、多くのサイズで作製される、全個体に対する標準の、すなわち「ストックの」設計を有し得る。当業者が理解するように、ハウジング150に対する多くの代替的な構成が可能であり、各々が本発明の範囲内に含まれると考えられる。
【0061】
1つの実施形態において、マイクロホン34は、接着剤により適所に保持される。ハウジング150の内部154は、マイクロホン34が配置される凹所156を有する。好ましくは、鼓膜近傍の空気および/または耳管110中の空気は、マイクロホン34近傍の空気と流体伝達する。このように、耳100内に生成される音または空気圧変化は、空気媒体を通して直接マイクロホン34に伝播される。ユーザーの骨および組織によって伝導される他の音は、ハウジング150によって機械的にマイクロホン34に伝播され得る。1つの実施形態におけるマイクロホン34は、直径が約1mm〜約6mmである。しかし、当業者は、マイクロホン34が必ずしも円盤状である必要はないことを認識する。代替的な実施形態において、マイクロホン34は、ハウジング150によって規定される中空の空洞内に配置され、ハウジング150の内部154の壁における開口部は、ハウジング150の内部の空気と耳管110の内部の空気との流体伝達を達成するために提供される。
【0062】
耳100および/または耳管110にマイクロホン34を挿入することによって、マイクロホン34は、環境ノイズから遮蔽される。より具体的には、ハウジング150およびユーザーの頭は、外部で発生した音波をマイクロホン34に到達する前に、少なくとも部分的にブロックする。
【0063】
1つの実施形態において、マイクロホン34は、特定の方向からの空気圧変化を検出するために改造された指向性マイクロホンである。指向性マイクロホンは、異なる型の開始活動によって発生された種々の異なる空気圧変化を検出することを所望するように指向される。例えば、マイクロホンは、所望される音源(例えば、鼓膜112、耳管110の壁、または耳管110の開口部の周囲の骨構造)に向けて指向され得る。マイクロホンが指向性であるので、マイクロホンは、より少ない環境ノイズ(このノイズの音源は、耳の外側にあり、代表的にマイクロホンの方向感度と一致しない方向からである)を検出する。本発明の他の実施形態において、マイクロホン34は、ノイズ消去マイクロホンであり、環境ノイズの検出をさらに減少する。
【0064】
マイクロホン34が、例えば、快適性、特定の型の開始活動によって引き起こされる特定の空気圧変化の検出、ユーザーの言語の検出を最適化することなどのような因子について所望される場合、耳100内の種々の解剖学的構造のより近くに動かされ得るかまたはそこからさらに離され得ることは理解されるべきである。マイクロホン34が、種々の音量で話すユーザーの言語を検出し得ることが留意される。
【0065】
マイクロホン34および54は、多くの異なる形態(例えば、シリコンまたは半導体マイクロホン(圧力センサともいわれる)(例えば、米国特許第4,533,795号、同第4,922,471号、および同第6,156,585号(各々は、その全体を参考として本明細書中に援用される)に開示されるデバイス))を備え得る。前述のデバイスは例示であって、多くの異なる販売業者製の他の電気音響変換器が、使用され得る。
【0066】
示された実施形態において、センサ12が耳100に挿入される場合、わずかに正の圧力が、耳管100内での空気の圧縮によって発生される。このわずかに正の圧力は、個体で検出不可能であるが、センサ12の全操作特性および感度を改善すると考えられる。
【0067】
マイクロホン34は、種々の形態の開始活動(例えば、種々の音量で話すヒトの言語、うなり声、口笛、歌い声、咳、ヒトの物理的な動き(ヒトの口蓋に対してヒトが舌打ちすること、口を開くこと、ヒトの呼吸、ヒトの心臓の鼓動)などが挙げられる)を検出し得る。さらに、思考によって引き起こされる耳における空気圧変化は、訓練された個体が思考する場合、耳内の変化を検出することによって認識され得る。
【0068】
個体の耳100の一方での内部マイクロホン34のみを備える(すなわち、外部マイクロホン54なしで)センサの使用は、本明細書中に記載される開始活動を検出するために使用され得ることを示した。しかし、経験的試行が、2つのこのようなセンサ12を、個体の各耳で1つ使用することによって、システム10、22、32、40および52のようなシステムの性能は、より多くの情報の検出に起因して、約6倍改善することが示された。特定の環境(例えば、車を運転しながらの携帯電話の使用の場合)において、両耳でのセンサ12の使用は、思いとどまらされることに注意する。本明細書中で記載される回路ルーチン、処理ルーチンおよび論理ルーチンは、第2イヤセット12またはセンサ12(外部マイクロホン54を備えるセンサ12または備えていないセンサ12)からのシグナルを処理するように改変され得る。このような改変は、当業者に明らかである。
【0069】
図2Bに示されていないけれども、スピーカー38(図1Cおよび16)は、センサ12のハウジング150上またはその内部に配置され、個体に音を伝播する。例えば、通信デバイス36のためのマイクロホンとしてセンサ150を使用する場合、センサ12はまた、ユーザーに受信音を放送するために使用され得る。
【0070】
示されるように、センサ12はまた、外部マイクロホン54を備える。外部マイクロホン54は、ハウジング150の外部152に配置され、センサ12アセンブリの装着者の外側に向けられる。外部マイクロホン54は、接着剤でハウジング150に固定され得、外部152によって規定される凹所に配置され得る。内部マイクロホン34に類似して、外部マイクロホン54は、小さい(例えば、約1mm〜約6mmであるが、円盤状である必要はない)。
【0071】
外部マイクロホン54の位置は、外部マイクロホン54が、装着者の耳の近傍に存在するがセンサ12の装着者の外部に音源を有する、空気圧変化を検出することを可能にする。1つの実施形態において、外部マイクロホン54は、当該分野で公知であるように、必要に応じて、ノイズ消去マイクロホンであり得る。
【0072】
内部マイクロホン34は、導線158により増幅器24に電気的に連結され、外部マイクロホン54は、導線160により増幅器24に電気的に連結される。図2Bに単一のユニットとして示されるけれども、増幅器24は、内部マイクロホン34および外部マイクロホン54の両方によって生成された各シグナルそれぞれに対する、別々の増幅回路24aおよび増幅回路24b(図1E)を備える。
増幅器24は、導線162によりインターフェイスアダプター26(図2Bに示さず)に電気的に連結される。より具体的には、導線162は、マイクロホン34および54から別々に、異なるインターフェイスアダプター26aおよび26bへと増幅されたシグナルを運ぶ。当業者が理解するように、増幅器24が省略された場合、マイクロホン34および54ならびに/またはスピーカー38は、導線を介してインターフェイスアダプター26に直接連結され得る。2つのセンサ12が、ヒトの各耳100に1つのセンサ12を配置することによって使用される場合、処理回路またはセンサ12からのシグナルを受容する他のデバイスは、各センサ12の内部マイクロホン34および外部マイクロホン54それぞれに対応する4つのシグナルを受容する。
【0073】
センサ12のマイクロホン34および54は、空気圧変化をモニターし、この空気圧変化を図2Cに示されるようなアナログの電気シグナル190へと変換する。シグナル190において、少なくとも2つのシグナル成分(高周波数成分192および低周波数成分194)が存在する。さらに、他の周波数はまた、電気シグナル190内に存在し得、本発明は、本明細書中に記載されるように、種々のシグナル周波数を分析するように調節され得る。
【0074】
代替的な実施形態において、内部マイクロホン34および外部マイクロホン54は、ユーザーの頭の周囲に配置されるバンドおよびユーザーの一方または両方の耳100に配置されるハブを有するヘッドホン型のアセンブリに備えられる。使用され得る、1つの例示的なヘッドホンおよび内部マイクロホンアセンブリは、デンマークのBrueel&Kjaerによって製造されたモデル4190マイクロホンである。
【0075】
本発明を実施するための方法200が、図3Aに開示される。方法200は、工程202でセンサ12の内部マイクロホン34を使用して耳100内の変化をモニターすることによって、開始活動を検出する工程を包含する。外部マイクロホン54は、方法200の実施においてオプションである。一旦、開始活動が工程202で検出されると、1つ以上の制御命令または検出された開始活動に対応する他の出力が工程204にて提供され、所望される出力機能を実施する。
【0076】
本発明を実施するための方法200’が、図3Bに開示される。方法200’は、内部マイクロホン34および外部マイクロホン54の両方を用いて、空気圧変化を検出することを包含する。より具体的には、工程202’において、耳100および/または耳管110内の空気圧変化は、内部マイクロホン34によって検出される。これらの検出は、開始活動の結果であり得るが、センサ12を装着するヒトの外部で発生した音成分および/または装着者の言語によって発生し装着者の口から空気を通って装着者の耳100領域に伝播される音成分もまた含み得る。工程202’ではまた、センサ12を装着するヒトの耳100の近傍(しかし、外部である)の空気圧変化は、外部マイクロホン54によって検出される。これらの検出は、主に、センサ12を装着するヒトの外部で発生した音成分および/または装着者の言語によって発生し装着者の口から空気を通って装着者の耳100領域に伝播される音成分の結果である。検出は、マイクロホン34および54によって各電気シグナル(本明細書中では、内部シグナルおよび外部シグナルといわれる)に変換される。
【0077】
次に、工程206において、内部シグナルと外部シグナルとが比較される。ユーザーが言語するかまたは他の型の開始活動から耳100において空気圧変化を発生する場合、開始活動に対応する内部マイクロホン34によって発生されるシグナルの強度は、通常、外部マイクロホン54によって発生される対応するシグナルの強度より強い。試験は、音がユーザー以外の音源(例えば、別のヒトの言語)によって発生される場合、この音に対応する外部マイクロホン54によって発生されるシグナルの強度は、通常、内部マイクロホン34によって発生される対応するシグナルの強度より強いこともまた示された。
【0078】
シグナル強度差を使用して、検出された空気圧変化の音源(すなわち、ユーザーまたはユーザーの外部からの音源)は、信頼度高く決定され得る。内部シグナルと外部シグナルとのさらなる比較から、各シグナル由来の2つの成分は、誘導される。各シグナルに対応する2つの成分は、開始活動によって引き起こされる空気圧変化に関連する成分ならびに外部で発生したノイズおよび/または音(センサ12が使用されるシステムに依存して外部マイクロホン54によって検出されるユーザーの言語を含んでも含まなくてもよい)に関連する成分を包含する。言語以外の開始活動について、外部シグナルの開始活動成分は、ほとんど検出不可能であり得ることは留意される。
【0079】
内部シグナルおよび外部シグナルの続いての処理は、センサ12が使用されるシステムおよびどの型の開始活動が検出されるかに依存する。例えば、シグナルは、プロセッサまたはシグナルを受容する他のデバイスによって使用され、対応する出力シグナルを生じ得る。しかし、ほとんどの適用において、開始活動によって発生した内部シグナルの成分を単離し、そして必要な場合、内部シグナルにおける外部で生成された任意の成分を、可能な最大限の範囲で削除することは有利である。従って、工程208において、方法200’は、内部マイクロホンシグナルの開始活動成分を区別する。工程208の別の実施形態において、方法200’は、内部マイクロホン34の検出から、外部マイクロホン54によって検出されたノイズ(または全ての音)を消去し得る。より具体的には、内部シグナルの外部で生成された成分は、内部シグナルからフィルタリングされるかまたは機械的に除去される。工程208で得られたシグナルは、工程204’で使用され、制御命令または開始活動に対する適切な出力応答を提供する。
【0080】
外部シグナルを処理するための類似する処理は、工程210において実施され、外部で発生した音のシグナルを誘導する(例えば、ノイズおよびセンサ12を装着するヒトの言語から別のヒトの言語を単離する)。その後、工程212において、制御命令または外部で発生した音に対して適切な出力応答が、生成され得る。
【0081】
耳100での変化を検出する方法(工程202)は、図4に示される。マイクロホン34は、ユーザーの耳100に配置され、そのユーザーの開始活動は工程214で検出されるべきである。しかし、開始活動は、体の他の部分でまたはその近傍で変化を生じ得る。従って、本発明の代替的な実施形態において、センサ12は、体の他の部分上に、その中に、またはその近傍に配置され得、生理学的変化または空気圧変化を分析することによって任意の開始活動を検出することは、本発明の範囲内に含まれることが企図される。
【0082】
耳100における変化は、工程216においてマイクロホン34でモニターされ、工程218で、以降の分析のために電気シグナルに変換される。工程218で電気シグナルに変換された後、電気シグナルは、工程220で開始活動を検出するように分析される。開始活動は、さらなるデータ処理なしに、空気圧変化または耳100内の変化に対応するシグナルを、単に分析することによって、工程220で検出され得ることは考えられるけれども、工程220は、代表的には、シグナル分析と共にデータ処理を包含する。外部マイクロホンを有するセンサが使用される場合、前述の論理は、耳100の外側の気圧変化に対応する電気シグナルを捕捉し、このシグナルを上記に記載される工程220の分析に使用することを含むように改変され得る。
【0083】
モニタリングされた圧力に対応する電気シグナルを分析および処理する例示的な方法(工程220)が、図5に示される。再度、分析論理は、本明細書中に記載されるように、外部マイクロホン54から送達された第2の電気シグナルの処理を包含するように、適合され得る。アナログ電気シグナル(これの例が、図2Cに示される)が、工程222において、図6の例によって示されるようなデジタルシグナルに変換される。当業者に周知であるように、アナログシグナルは、選択された周波数においてアナログシグナルをサンプリングし、そして各サンプリング点におけるシグナルの振幅を同定することによって、デジタルシグナルに変換され得る。次いで、各サンプリングされたデータ点は、メモリにおけるデジタル語として働き、そしてさらなる分析のために使用される。図6において、サンプリングされたアナログシグナルが示され、ここで、点線は、特定の期間についての例示的なアナログシグナルを示し、そしてこの点線上の複数の点は、メモリ中に保存されるサンプリングされた振幅値を表す。サンプリングの頻度が、アナログシグナルを十分に表すために十分なデータ点を捕捉するために十分であることが望ましい。例として、サンプリング速度は、32kHzであり得、そして分析される全シグナル時間長は、2048m秒であり得る。しかし、あるいは、他のサンプリング速度およびデータ獲得時間枠が利用され得、そしてこのような変動は、本発明の範囲内に入ることが企図される。
【0084】
一旦、工程222において、アナログシグナルがデジタルシグナルデータに変換されると、工程224において、このデジタルデータは、例えば、シグナルプロセッサによって分析および処理されて、開始行為の存在を検出する。上に示されるように、工程224は、内部シグナルおよび外部シグナルの比較、ならびにこの比較に基づくシグナルのフィルタリングまたは数学的操作(検出の所望の成分を単離するため、および/または検出の所望でない成分を除去するため)を包含し得る。さらに、または代替的に、データの分析および処理は、複数のセグメント(例えば、図7および8に示されるような)で実行され得る。図7に示されるように、工程224の処理は、工程226における第1データセグメントの分析、続いて工程228における第2データセグメントの分析を包含し得る。一旦、種々のデータセグメントが別個に分析されると、これらのデータセグメントは、工程230において、一緒に分析される。全てのデータセグメントが工程232においてまだ分析されていない場合、この方法は工程228に戻り、そして次のデータセグメントが分析され、その後、全ての先行するセグメントが、工程230において一緒に分析される。このプロセスは、全てのデータセグメントが工程232において分析されるまで継続し、これによって、工程234において、分析されたデータセグメントを使用して、結果が作成されることを可能にする。
【0085】
データセグメント分析は、図8にグラフで見られ得、ここで、デジタルシグナルデータ236は、単純にするために、連続であるように示される。分析のためのデータの全長は、64のセグメントに分離され得、これらは各々、長さが32m秒である。シグナル236は、高周波数成分238と低周波数成分240との両方を含むことに注目のこと。開始行為に関連するデータは、おそらく、いずれかの成分において見出され得るか、または開始行為のデータは、複数のデータセグメントにまたがり得るので、データセグメントは、別個におよび一緒に分析され得る。従って、図7の工程226において、第1データセグメントが分析され(領域242)、次いで、工程228において、第2データセグメントが分析され(領域244)、そして工程230において、両方のデータセグメントが一緒に分析される(領域246)。次いで、このプロセスは、全てのデータセグメントについて継続し、その結果、本発明のデータ分析は、高周波数と低周波数との両方のシグナルを分析して、開始行為を検出し得る。
【0086】
図5に戻ると、工程224において、一旦、センサから、初期のデータであるとみなされるデータがデータシグナルにおいて見出されると、工程248において、引き続く分析が実行されて、開始行為の型を決定する。このような分析は、それぞれのシグナル/このようなシグナルのフィーチャーを認識するように調整された、ニューラルネットを使用する、フィーチャーの抽出および分析を包含し得る。このニューラルネットが、シグナルが特定の特徴の開始行為を表すことを決定する場合、このニューラルネットは、本明細書中に記載されるような用途のために、出力を提供するか、またはそれを表す出力の発生を生じる。しかし、あるいは、一旦、開始行為が検出されると、その開始行為の型を同定するために、他の技術が利用され得、そして任意のこのような技術は、本発明の範囲に入ることが企図される。
【0087】
データセグメントにおいてデジタルシグナルを分析する(工程224)1つの例示的な方法が、図9に示される。32m秒の各データセグメントについて、これらのデータは、工程250において、例えば、当業者に周知であるように、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、時間領域から周波数領域へと変換される。周知であるように、時間領域シグナルf(t)は、以下の方程式に従って、周波数領域f(jω)に結び付けられる:
F(f(t)) = ∫f(t)e−jωtdt = f(jω) 方程式1
ここで、F(f(t))は、伝統的なフーリエ変換である。当業者に周知であるように、高速フーリエ変換は、伝統的なフーリエ変換に関連する。なぜなら、高速フーリエ変換は、離散フーリエ変換を計算するための効率的なアルゴリズムであるからである。デジタルシグナルデータが高速フーリエ変換によって周波数領域に変換された後に、この周波数領域データは、工程252において、ノイズデータと開始行為に関連するデータとを区別するために、処理される。当業者に周知であるように、ノイズからのデータの分離は、しばしば、周波数領域において平易にされる。なぜなら、ノイズとは異なり、データシグナルは、何らかの物理的特徴を有するからである。時間領域におけるデータシグナルは、ノイズより小さい振幅を有するが、データシグナルは、周波数領域において、ノイズより大きい振幅を有する。従って、高速フーリエ変換は、ノイズ分離のための代表的な方法である。さらに、または代替として、外部マイクロホン54からのシグナルデータは、上にさらに詳細に記載されるように、シグナル成分を誘導するために使用され得る。
【0088】
デジタルシグナルデータのデータ処理の周囲の細部は、当業者に周知のように、種々のデータ処理技術を介して達成され得、そして任意のデータ処理方法論は、本発明の範囲に入ることが企図される。多くの異なるデータ処理方法論が使用され得るが、例示的な方法論が、以下の方法およびシステムと共に、以下に開示される。
【0089】
図10を参照すると、システム270および方法が説明される。1つ以上のセンサ12は、ユーザーの耳100、および所望であれば、ユーザーの耳100の外部の変化を感知する。センサからのアナログシグナルは、データ獲得カード、アナログデジタル変換器、およびバッファー16/17を介して、プロセッサ18に提供される。センサから受信されたシグナルは、少なくとも、開始行為が実施される間の各期間にわたって、実質的に連続である;従って、バッファー17は、プロセッサ18による分析のために十分なシグナルの部分を格納し得る。
【0090】
1つの実施形態において、プロセッサ18は、帯域フィルター272、振動数スペクトルフィルタ274、シグナル検出器276、シグナル比較器278、フィーチャー抽出部分280、およびニューラルネットワーク282を備え得る。システム270はまた、出力284を備え、これは、所望の出力周辺機器20に接続され得る。
【0091】
システム270全体の作動を要約すると、センサ12およびデータ獲得、A/D、およびバッファー16/17は、シグナルを、帯域フィルター272に供給する。帯域フィルター272に供給される生データまたは生シグナルの例が、図11のグラフ286に示される。生シグナルは、帯域フィルターに提示され、そしてこの帯域フィルターによって、高速フーリエ変換技術を使用して、周波数領域に指向される。この高速フーリエ変換は、デジタルシグナルを、周波数領域に変換する。帯域フィルターにおいて、例えば、開始行為を表す周波数範囲より高いかまたは低い周波数が、シグナルから除去される。目的の周波数範囲より高い周波数および低い周波数は、代表的に、ノイズに起因する。帯域フィルターによってフィルタリングされた後のシグナルの例が、図12のグラフに288において示される。種々の帯域フィルターが、所望の周波数範囲より高いシグナル周波数および低いシグナル周波数から除く、帯域フィルタリングを提供するために使用され得る。
【0092】
288において表されるシグナルの部分(例えば、部分288aおよび288b)は、開始行為を表さないかもしれない、例えば、なぜなら、これらは比較的低い電力であり、従って、なおノイズであり得るからである。従って、振動数スペクトルフィルタ274は、シグナルの種々の部分の電力に従って、さらなるフィルタリングを行い、開始行為に起因し、従って、さらなる分析について考慮されるべきである部分を決定する。電力フィルタリングは、図12のシグナルを複数のウィンドウまたはセグメント(例えば、図13で290a、290b、・・・290iにおいて表されるもの)にスライスすることによって、実施され得る。図12および13のグラフは、異なる縮尺であることが理解される。従って、ウィンドウ290a〜290iは、時間tと時間tとの間の時間枠(これは、図12のシグナル部分288cについて示される時間tと時間tとの間の時間枠と同じである)をスライスする。
【0093】
周波数フィルタリングは、シグナルの電力が所定の閾値または値を超えず、従ってノイズを表すようである、周波数を抑制または排除する。これらのノイズ成分を排除することによって、開始行為を表すシグナルが得られ得る。周波数フィルタリングを実施するために、例えば、シグナルについての周波数スペクトルが、以下の式を使用して計算される:
= Mag + Phase 方程式2
ここで、f=F・・・Fであり、そして[F;F]は、舌の動作から生じるシグナルが予測される周波数範囲を表す。
【0094】
文言上は、電力は、絶対値の二乗に位相の二乗を加算したものの関数である。それぞれのウィンドウ290a、290b、・・・290iについて上で計算される場合の電力は、図14に示されるグラフ292を作成するために再構築される。グラフ292は、言及された計算からの値292a、292b、・・・292iを示す。曲線292は、比較的滑らかであり、そして開始行為によって引き起こされるシグナルが図12のグラフ288において見出され得る周波数スペクトルを表す。通常、開始行為によって引き起こされるシグナルは、比較的高電力であり、そしてグラフ292のおよそ中央の時間に(例えば、図13に示される時間枠Tにわたって)生じる。シグナルを検出するか、またはシグナル288が開始行為を表す時点の位置を決定するものは、この時間枠が存在する時点およびその持続時間である。従って、事実上、システム270のシグナル検出器構成要素276は、図12および13のグラフと、シグナル検出関数を提供するためにちょうど記載された分析との組合せである。時間枠Tはまた、図12のグラフに示され、従って、シグナル288cの、開始行為によって生じるとみなされる部分288d(示されるブロックされたウィンドウ288e)を指定する。
【0095】
周波数スペクトルフィルタ274、シグナル検出器276およびフィーチャー抽出278のフィルタリングおよび検出の作動の代わりとして、またはこの作動に加えて、シグナル比較器278は、方法200’を実施して、開始行為を示すシグナル(すなわち、シグナル部分288d)を生じ得る。次いで、シグナル部分288dまたは少なくともそのシグナルのフィーチャーは、ニューラルネットワーク282に供給され得る。フィーチャー抽出の原理を使用して、シグナル部分288dのフィーチャーは、このニューラルネットワークに供給される。ニューラルネットワーク282において、このフィーチャーは、ニューラルネットワークが調整された他のフィーチャーと比較される。ニューラルネットワークの調整は、周知の手順である。このニューラルネットワークは、入力フィーチャー(例えば、シグナル部分288dを表すフィーチャー)が、認容可能な適合であるか、ニューラルネットワークの調整のために認容可能に相関するかを決定し得る;そうであれば、このニューラルネットワークは、出力284の発生を生じる。出力284は、コンピューターマウス、ジョイスティック、または他のデバイスによって作製される型のシグナルと類似の、電気シグナルであり得る。従って、1つの例において、ユーザーの舌が口の前部の左下から口の後部の右上に移動する舌の動作は、マウスパッドの左下から右上へのマウスの移動と類似の出力シグナルの発生を生じ得る。
【0096】
例えば、シグナル288から抽出されるフィーチャーは、シグナルを表す曲線を他のものから区別する、何らかの特徴またはフィーチャーを示す特徴であり得る。種々のフィーチャーが、フィーチャー抽出方法において使用され、これらは周知である。本発明において、例示的なフィーチャーは、シグナル部分288dの平滑化周波数スペクトルである。他のフィーチャーは、周波数スペクトルの対数、周波数スペクトル自体などであり得る。
【0097】
ニューラルネットワーク282は、代表的な様式で調整された、従来のニューラルネットワークであり得る。ニューラルネットワーク282は、シグナル部分288dのフィーチャーを、その調整と比較し得、そしてそのフィーチャーが、1つの調整されたフィーチャーにより類似しているか、別の調整されたフィーチャーにより類似しているかを決定し得る。シグナル部分288dの入力フィーチャーが1つの調整されたフィーチャーに有意に類似である場合、このニューラルネットワークは、例えば、上記のように、およそ出力でのシグナルの発生を生じる。入力フィーチャーが、調整されたフィーチャーのいずれにも十分に類似ではない場合、または2つ以上の調整されたフィーチャーに比較的類似である場合、ニューラルネットワークは、出力に出力シグナルを発生させない。なぜなら、そうでなければ、不確定性が、所望でない出力シグナルの発生を生じ得るからである。
【0098】
上記のように、2つのセンサ12が使用される場合、システム270は、それぞれのセンサ12からの各シグナルを連続的に操作し得るか、または並行処理能力を有し得、その結果、両方のセンサからのシグナルが、実質的に同時に処理され得る。出力284は、両方のセンサから発生するシグナルのシグナル分析の結果を反映し得、そして事実上三次元のデータを反映する出力シグナルを、出力284において提供するために使用され得る。
【0099】
本発明の別の実施形態は、通信デバイスおよびイヤーマイクロホン(すなわち、イヤセット)アセンブリを備える、通信システムに関する。この通信システムは、ユーザーが遠隔に位置する人物と話すことを可能にする。このイヤーマイクロホンアセンブリ(本明細書中でイヤセットともまた称される)は、ハウジングによって支持される、マイクロホンおよびスピーカーを備える。このハウジングは、ユーザーの耳によって保持され、そして遠隔に位置する人物と会話している間に、この通信システムのユーザーが手を自由に使うことを可能にする。このマイクロホンは、ユーザーの耳管の方に向いており、そして耳から発生するかまたは出てくる音(あるいは耳の内部で生じる空気圧変化)を検出し、ユーザーの話を正確にかつ信頼性高く検出する。このマイクロホンの位置もまた、外部から発生する音の検出を減少させることを補助し得る。このイヤーマイクロホンアセンブリは、携帯電話または無線電話の話入力デバイスの、電話のRFトランシーバーからの分離を可能にする。
【0100】
さらに、本発明のイヤセットアセンブリは、ユーザーが従来のヘッドセットを用いるより静かに(例えば、ささやきまたはほぼささやきで)話すことを可能にする。このことは、より個人的な会話および他者へのより少ない混乱を可能にする。より穏やかに話すほど、その会話を維持するために必要とされる集中がより少なくなり、これによって、個人が、話をする間の他の活動への従事を少なくとも部分的に可能にすることを示す、多数の証拠もまた存在する。
【0101】
本発明のイヤセットは、マイクロホンの方向性にも、ユーザーの口から生じる音の検出にも依存しない。従って、このイヤセットの位置を繰り返し調節する必要性(これはそうでなければ、ユーザーの注意が逸れ、そしてユーザーの手の使用を必要とする)。また、このイヤセットの大きさおよび配置は小さく、美的により魅力的なデバイスが生じる。このようなデバイスは、控えめに使用され得る。例えば、このデバイスは、公衆の場で使用される場合に、他者によって、または他者に見られる人物(例えば、テレビのニュースキャスターまたは諜報機関のエージェント)によって、さほど注意を引かない。
【0102】
その結果、ヒトの話を検出するために、センサが使用され得る。用語話とは、その最も広い意味で使用され、そして話された言葉および発言、ならびにユーザーによって生じる他の発声(例えば、不平、口笛、歌、咳、唇または舌の動きによって生じる「舌打ち」音などが挙げられる)を包含することにもまた、注目される。本明細書中の説明を容易にするために、マイクロホンによる感知または検出の事象は、検出と称され、そして検出されるものは、耳の内部での変化、または単純に空気圧の変化と称される。本発明は、ヒトの話に応答して即座に、またはほぼ即座に起こる、ヒトの耳の内部の変化をモニタリングして、実質的にリアルタイムの話検出システムを提供する。
【0103】
ここで図面を参照すると、図15は、2人以上の個人間での二重(二方向)のオーディオ通信を確立するための、通信システム32’を示すブロック図である。通信システム32’は、通信ネットワーク37、または骨格ネットワークを備える。通信ネットワーク37は、少なくとも1つの通信デバイス36’との通信リンクを確立し、これによって、通信デバイス36’のユーザーが、当該分野において公知のように、遠隔に位置する電話31を使用して、遠隔に位置する人物との会話を行うことを可能にする。図示される実施形態において、通信デバイス36’および遠隔電話31は、無線電話(例えば、携帯電話)である。しかし、当業者は、通信デバイス36’および/または遠隔電話31が、他の型のデバイス(ハードワイヤード(陸線)電話、ラジオ、個人情報機器(PDA)、携帯型コンピューターまたは定置コンピューターなどが挙げられる)であり得ることを理解する。通信ネットワーク37はまた、代替の型のネットワーク(例えば、インターネット、WAN、またはLAN)であり得る。
【0104】
通信システム32’は、イヤーマイクロホンアセンブリ(またはイヤセット12’)を備え、これはハウジング150’(図16)によって支持される、マイクロホン34’およびスピーカー38’を有する。イヤセット12’の物理的配置は、以下にさらに詳細に記載される。マイクロホン34’は、ユーザーの話の結果である、ユーザーの耳から発生するかまたは出てくる音(時々、耳における空気圧変化と称される)を検出するために使用される。マイクロホン34’は、これらの検出を電気シグナルに変換する。この電気シグナルは、必要に応じて、増幅器24’によって増幅される。次に、この増幅された電気シグナルは、適切なインターフェイスアダプター26’を介して、通信デバイス36’によって受信される。インターフェイスアダプター26’は、例えば、通信デバイス36’の対応するレセプタクルによって受容される、ジャックまたは他の電気コネクタであり得る。
【0105】
ハウジング150’の内側部分154’は、凹部156’を有し、この凹部の中に、マイクロホン34’が配置される。好ましくは、鼓膜112に隣接する空気および/または耳管110内の空気は、マイクロホン34’に隣接する空気と流体連絡する。この様式で、耳100の内部で発生した音または空気圧変化は、空気媒体を通して、マイクロホン34’に直接伝達される。ユーザーの骨および組織によって伝わる他の音は、ハウジング150’を介して機械的に、マイクロホン34’に伝達され得る。1つの実施形態において、マイクロホン34’は、接着剤を用いて、適所に保持される。マイクロホン34’は、1つの実施形態において、大きさが2mmより小さい。代替の実施形態において、マイクロホン34’は、ハウジング150’によって規定される中空の空洞内に配置され、そしてこの空洞を規定するハウジング150’の壁の開口部が、この空洞内の空気と耳管110内の空気との流体連絡を確立するために、提供される。
【0106】
ハウジング150’の内側部分154’は、第2の凹部157を有し、この凹部の中に、スピーカー38’が配置される。好ましくは、スピーカー38’は、遠隔電話31を使用している遠隔に位置するヒトの話に対応し、そして通信デバイス36’によって受信される音を放送する。この音は、遠隔に位置するヒトの話の再生であり、そしてスピーカー38’によって、ユーザーに可聴にされる。
【0107】
マイクロホン34’は、導線158’を用いて、増幅器24’に電気的に接続される。スピーカー38’もまた、導線160’を使用して、増幅器24’に電気的に接続される。増幅器24’は、導線162’を用いて、インターフェイスアダプター26’(図15)に電気的に接続される。より具体的には、導線162’は、増幅されたシグナルを、マイクロホン34’からインターフェイスアダプター26’へと伝え、そして音に変換されるべきシグナルを、インターフェイスアダプター26’からスピーカーへと運ぶ。当業者が理解するように、増幅器24’は、省略または迂回され得、そしてマイクロホン34’および/またはスピーカー38’は、導線によって、インターフェイスアダプター26’に直接結合され得る。
【0108】
スピーカー38’は、ユーザーに音を伝達(すなわち、放送)するために使用される。これらの音としては、通信ネットワーク37を通じて通信デバイス36’によって受信されたシグナルに応答して発生する音が挙げられる。この様式で、イヤセット12’および通信デバイス36’は、双方向通信装置として使用され得る。
【0109】
1つの実施形態において、イヤセット12’は、3つの導線を使用して、通信デバイスに結合される。これらの導線の第1のものは、通常の接地として使用される。これらの導線の第2のものは、音波に変換されるべき電気シグナルをスピーカー38’に運ぶ。これらの導線の第3のものは、通信ネットワーク37への伝達のために、検出された音を表す電気シグナルを、マイクロホン34’から通信デバイス36’へと運ぶ。第3の導線はまた、マイクロホン34’および増幅器24’のための電力を運ぶ。この実施形態において、インターフェイスアダプター26’は、2.5mmのジャッキを使用して、当該分野において公知であるように、実装され得る。
【0110】
マイクロホン34’を個人の耳100の一方に入れて、1つのイヤセット12’を使用することは、通信デバイス36’による通信を生じるように、話を検出するために使用され得、遠隔に位置するヒトが、遠隔電話31を使用して、このユーザーの話を聞くことを可能にすることが示された。しかし、経験的な試験は、2つのこのようなイヤセットを、1つを個人の耳の各々に入れて使用することによって、より多くの情報の検出に起因して、システム32’の性能が改善されることを示した。
【0111】
イヤーマイクロホンアセンブリ、および特に、増幅器24’のブロック図が、図17に示される。マイクロホン34’は、スピーカー38’のすぐ近くに配置されるので、マイクロホン34’は、スピーカー38’によって発生する音を検出する傾向がある。これらの検出は、ユーザーの話の検出に加えてである。スピーカー38’によって発生され、そしてマイクロホン34’によって検出される音は、本明細書中においてフィードバックと称され、そして図17において、矢印51によって示される。1つの実施形態において、イヤセット12’の感度は、スピーカー38’からの音の検出を最小にするように、そして/または通信デバイス36’へのフィードバック成分の送達を最小にするように、調整される。例えば、所望の場合、増幅器24’の利得を調節するために、電位差計が使用され得る。フィードバックの検出を減少させるための、スピーカー38’とマイクロホン34’との物理的分離もまた、可能である。
【0112】
例示的実施形態において、増幅器24’は、マイクロホン34’により生成された電気シグナルのフィードバック成分の少なくともいくらか(全てではないとしても)を消去するように構成される。この実施形態において、スピーカー38’およびマイクロホン34’は、マイクロホン34’により検出されたフィードバックが、スピーカー38’により生成される音とよく似ているように、密に物理的に近位に配置される。図17は、フィードバック成分の少なくとも一部を消去するための例示的な増幅器回路24’を例示する。当業者に明らかなように、種々の代替的アナログ回路またはデジタル回路が使用され得、各々、本発明の範囲内に入る。
【0113】
例示された増幅器回路24’は、マイクロホン34’からの電気シグナル出力(本明細書中、マイクロホンシグナルという)を受容する。このマイクロホンシグナルは、フィルター53によりフィルタリングされる。このフィルター53は、例えば、マイクロホンシグナルの低周波数成分(例えば、約400Hz未満の周波数)を除去するためのフィルターであり得る。次いで、このフィルタリングされたマイクロホンシグナルは、増幅器55(例えば、低出力の、非反転演算増幅器)により増幅される。増幅器55の増加は、マイクロホンシグナルを通信デバイス36’の入力要件を満たす電圧レベルに調整するように選択される。
【0114】
示されるように、スピーカー38’は、イヤセット12’のユーザーに広められる音へ変換するための電気シグナルを受容するように、通信デバイス36’に連結される。このシグナルは、本明細書中でスピーカーシグナルといわれる。このスピーカーシグナルはまた、フィルター58によりフィルタリングされる。フィルター58は、例えば、スピーカーシグナルの低周波数成分(例えば、約400Hz未満の周波数)を除去するためのフィルターであり得る。次いで、フィルタリングされたスピーカーシグナルは、増幅器60により増幅される。増幅器60は、例えば、低出力の反転演算増幅器であり得る。増幅器60の増加は、マイクロホンシグナルの増幅されたフィードバック成分に等しいか、またはほぼ等しい振幅を有するようにスピーカーシグナルを調整するように選択される。
【0115】
次いで、増幅されたマイクロホンシグナルおよび増幅されたスピーカーシグナルは、マイクロホンシグナルのフィードバック成分を消去し、修正されたマイクロホンシグナルを生成するように組み合わされる。増幅されたマイクロホンシグナルおよび/または増幅されたスピーカーシグナルの極性または位相は、シグナルを正しく組み合わせるように調節され得ることに注意すべきである。シグナルの組み合わせは、加算器56により行われ得る。当業者に明らかなように、アナログシステムにおいて、シグナルは、シグナルをともに単純に送ることにより組み合わされ得る。一例において、シグナルを運ぶ導線は、 直接ともに接続される。あるいは、アナログまたはデジタルの回路または処理は、加算器56の組み合わせ機能を行うために使用され得る。
【0116】
スピーカーシグナルが、フィードバック51の任意の伝搬遅延を補償する必要がある場合、遅延要素により遅延され得ることに注意する。加算器56の出力は、修正されたマイクロホンシグナルのさらなる調整(例えば、修正されたマイクロホンシグナルの高周波数成分(例えば、本明細書中に記載の通信システムについて約4KHzを上回る周波数)を除去する)のためにフィルター62に連結される。
【0117】
例示的な増幅器回路24’の多くの代替手段が意図され、各々は、本発明の範囲内に入るとみなされる。
【0118】
別の例として、高周波数フィルターおよび低周波数フィルターは、バンドパスフィルタにより置き換えられ得る。別の例の改変において、スピーカーシグナルは、スピーカーに適用される前に、増幅および/またはフィルタリングされ得る。
【0119】
なお別の例の改変において、アナログマイクロホンシグナルおよびスピーカーシグナルは、デジタルシグナルに変換され得、フィードバック成分が全くないまたはほとんどないマイクロホンシグナルを得るために、デジタルシグナル処理技術を使用して処理され得る。
【0120】
伝達のための通信デバイス36’によるマイクロホンシグナルの処理は、当該分野で周知であり、より詳細には記載されていない。
【0121】
さらに図18を参照すると、本発明の別の実施形態において、イヤセット12’は、ユーザーの耳管へ向けられたマイクロホン34’(本明細書中で内部マイクロホン34’といわれる)に加えて、外部マイクロホン54’を備え得る。外部マイクロホン54’は、ユーザーの耳の外側で発生した空気圧変化、すなわち、音を検出する。以下により詳細に記載されるように、これらの音は、電気シグナルに変換され、内部マイクロホン34’により検出された音に対応する電気シグナルと比較される。それぞれのシグナルは、外部で生じたノイズ、言語などから、耳内での空気圧変化を識別するために処理され得る。
【0122】
外部マイクロホン54’は、ハウジング150’の外部部分72’上に配置され、イヤセット12’アセンブリの装着者から離れて向けられる。外部マイクロホン54’は、ハウジング150’に接着剤で固定され得、外部部分72’により規定される凹部中に配置され得る。内部マイクロホン34’と同様に、外部マイクロホン54’は小さい(例えば、サイズ2mm未満)。
【0123】
外部マイクロホン54’の位置は、外部マイクロホン54’が、装着者の耳の近辺にあるが、イヤセット12’のユーザーに対して外部の供給源を有する空気圧変化を検出することを可能にする。1つの実施形態において、外部マイクロホン54’は、無指向性マイクロホンである。
【0124】
図18は、ユーザーの会話を検出するためのシステム32”を例示するブロック図である。このシステム32”は、上記により詳細に記載されるように、内部マイクロホン34’、スピーカー38’および増幅器24a’を有するイヤセット12’を備える。さらに、システム32”のイヤセット12’は、外部マイクロホン54’を有する。当業者に明らかなように、外部マイクロホン54’の使用は、任意である。この外部マイクロホン54’は、ハウジング150’(図16)上に配置され、概して、イヤセット12’を装着した個人から離れて向けられる。結果として、外部マイクロホン54’は、耳の外にある空気圧変化を検出する。これらの空気圧変化は、主に、外部で生成されたノイズ(他の人々の会話、環境ノイズなど)、および一部は、ユーザーの口から、空気を介して外部マイクロホン54’へと会話が伝わる場合、イヤセット12’を装着した個人の会話に対して生成されたノイズの結果である。
【0125】
外部マイクロホン54’は、外部マイクロホン54’により検出される音に対応する電気シグナルを生成する。外部マイクロホン54’は、内部マイクロホン34’について使用されるものとは別々かつ異なる入力、すなわち、チャネルを使用して、通信デバイス36’と電気的に連結される。外部マイクロホンにより生成されるシグナルは、増幅器24b’により増幅され得、インターフェイスアダプター26b’を使用して通信デバイス36’に連結され得る。通信デバイス36’は、以下に記載のように、マイクロホン34’、54’により生成された2つのシグナルを相関させる。あるいは、内部マイクロホン34’および外部マイクロホン54’は、それぞれ、以下に議論されるように、シグナルを相関させる処理回路の左側チャネル入力および右側チャネル入力に接続される。
【0126】
内部マイクロホン34’および外部マイクロホン54’により生成される独特のシグナルを使用して、ユーザーの発した会話と外部が生成した音との間を区別し得る。システム32”の代替的構成において、システム32”は、内部マイクロホン34’の検出から、外部で発生したノイズを消去するように調節され得る。
【0127】
ユーザーが話をする場合、内部マイクロホン34’および外部マイクロホン54’の両方が会話を検出する。ユーザー以外の源により生成された音(例えば、別の個人の話、通行車、機械、空気調整器またはコンピューターの雑音など)は、本明細書中でノイズといわれる。外部マイクロホン54’および内部マイクロホン34’の両方が、ノイズを検出する。従って、通信デバイス36’(または他の処理回路)は、会話成分とノイズ成分とを同定(すなわち、分離)することにより、ユーザーの会話を分離するようにプログラムされ得る。結果として、比較的ノイズのない会話シグナルが生成され得、このシグナルは、通信デバイス36’により、通信ネットワーク37(図15)に伝えられ得る。当業者は、システム32”について本明細書中に記載される様式にて、開始活動成分およびノイズ成分の分離を補助するために(例えば、以下に記載される方法300を使用することによって)、イヤセット12’が他のシステム(例えば、上記のシステム10、22、32、40および52)とともに使用され得ることを認識する。
【0128】
1つの実施形態において、シグナル分離は、音成分シグナル(「S」)およびノイズ成分シグナル(「N」)について以下に示される方程式1および2を解くことにより行われ得る。内部マイクロホンのインパルス応答(FMI)および外部マイクロホンのインパルス応答(FME)は、マイクロホンの感度、マイクロホンの周波数応答、耳およびハウジングの共鳴特徴などを反映する。Yは、内部マイクロホンにより生成されたシグナル全体を表し、Yは、外部マイクロホンにより生成されたシグナル全体を表す。システム全体が線形であるとすると(システムの特徴は、加算的かつ同次である)、このシステムは、以下のように、方程式3および4により表され得る(アスタリスク、すなわち「*」は、たたみこみ演算子をあらわす):
MI*S+FMI*N=Y 方程式3
ME*S+FME*N=Y 方程式4。
【0129】
出力シグナルYおよびYならびに既知のインパルス応答FMIおよびFMEを使用することにより、2つの方程式が、2つの未知のシグナルSおよびNについてリアルタイムで解かれ得る。
【0130】
システム32”を使用して会話を検出するための方法300は、図19に例示される。方法300は、内部マイクロホン34’および外部マイクロホン54’の両方を使用して、空気圧変化を検出することを包含する。より具体的には、工程302において、耳100内の空気圧変化は、内部マイクロホン34’により検出される。これらの検出は、ユーザーが話している結果であり得るが、イヤセット12’を装着した個人の外部で生成されたノイズ成分ならびに/またはユーザーの会話により生成された音成分ならびにユーザーの口から空気を介してユーザーの耳100領域へ伝わる音成分もまた含み得る。また、工程302において、ユーザーの耳100近辺であるが、ユーザーの耳の外側の空気圧変化は、外部マイクロホン54’により検出される。これらの検出は、主に、ユーザーに対して外側で生成されたノイズならびに/またはユーザーの会話により生成された音成分およびユーザーの口から空気を介してユーザーの耳100領域に伝わる音成分の結果である。検出は、マイクロホン34’および54’によりそれぞれの電気シグナル(本明細書中で内部シグナルおよび外部シグナルといわれる)に変換される。内部シグナルは、上記でより詳細に議論されるように、スピーカー38’からの任意の検出されるフィードバックを減少させるように処理され得る。
【0131】
次に、工程304において、会話成分およびノイズ成分は、上記のように分離される。工程304から得られた会話シグナルを工程306において使用して、通信デバイス36’により伝えられるシグナルを提供する。
【0132】
本明細書中に記載の図解は、ヒトの耳内の変化を検出し、開始活動に対応する出力シグナルまたは制御命令を生成するための種々のシステムの構成、機能および操作を示す。各々の機能的ブロックは、特定された論理的機能を実行するための1以上の実行可能な命令を含むソフトウェアコードのモジュール、セグメントまたは一部を示し得る。
【0133】
ブロック図およびフローチャートは、実行の特定の順序を示すが、実行の順序が、示されたものとは異なり得ることが理解される。例えば、2以上のブロックの実行の順序は、示された順序に対して変更され得る。また、連続して示された2以上のブロックは、同時にまたは部分的に同時に実行され得る。さらに、種々のブロックは、省略され得る。このようなバリエーションの全てが、本発明の範囲内であることが理解される。
【0134】
本発明は、特定の好ましい実施形態に関して示され、記載されてきたが、等価な変更および改変は、本明細書および添付の図面を読み、理解する際に当業者に明らかになることは自明である。特に、上記に記載された構成要素(アセンブリ、デバイス、回路など)によって実行され得る種々の機能に関して、このような構成要素を記載するために使用された用語(「手段」に対する言及を含む)は、別段示されなければ、たとえ本明細書中で例示された本発明の例示的実施形態において機能を発揮する開示された構造に構造的に等価でなかったとしても、記載された構成要素の特定の機能を発揮する任意の構成要素(すなわち、機能的に等価であるもの)に対応することが意図される。さらに、本発明の特定の特徴が、いくつかの実施形態のうちのわずか1つに関して開示されている可能性があるが、このような特徴は、任意の所定のまたは特定の適用に所望されそして有利であり得るように、他の実施形態の他の1以上の特徴と組み合わされ得る。
【図面の簡単な説明】
【0135】
【図1A】図1Aは、空気圧の変動を検出し、そして本発明に従って検出された空気圧に相当する制御機能を提供するために使用される、システムを例証するブロックレベルダイヤグラムである。
【図1B】図1Bは、空気圧の変動が検出および処理され、そして例証される実施形態において、ヒトの言語を解釈するための音声認識ソフトウェアプログラムによって処理される、システムを例証するブロックレベルダイヤグラムである。
【図1C】図1Cは、空気圧の変動が検出され、そして通信デバイスによって再伝送される、システムを例証するブロックレベルダイヤグラムである。
【図1D】図1Dは、空気圧の変動が検出され、そして医療診断デバイスによって使用される、システムを例証するブロックレベルダイヤグラムである。
【図1E】図1Eは、内部マイクロホンおよび外部マイクロホンを備えるセンサを有する、システムを例証するブロックレベルダイヤグラムである。
【図2A】図2Aは、耳の概略図である。
【図2B】図2Bは、ヒトの耳内での空気圧変化をモニタリングするためのセンサ実施形態の断面図である。
【図2C】図2Cは、本発明に従うセンサによって生成された例示的な電気シグナルを例証するグラフである。
【図3A】図3Aは、本発明に従って、空気圧変化を検出し、検出した変化に応答して制御指令を提供する方法を例証するフローチャートダイヤグラムである。
【図3B】図3Bは、本発明に従って、空気圧変化を検出し、検出した変化に応答して制御指令を提供する別の方法を例証するフローチャートダイヤグラムである。
【図4】図4は、本発明に従ってモニタリングする方法を例証するフローチャートダイヤグラムである。
【図5】図5は、口/舌の活動、思考、言語および/または別のタイプの開始活動に相当する電気シグナルを処理する方法を例証するフローチャートダイヤグラムである。
【図6】図6は、本発明に従うアナログ電気シグナルのデジタルシグナルデータへの変換を例証するグラフである。
【図7】図7は、本発明に従ってデジタルシグナルデータを分析する方法を例証するフローチャートダイヤグラムである。
【図8】図8は、本発明に従って、図7のフローチャートを用いてデジタルシグナルデータを分析する方法を例証するグラフである。
【図9】図9は、本発明に従って、デジタルシグナルデータを処理する方法を例証するフローチャートダイヤグラムである。
【図10】図10は、本発明の部分および機能を含むシステムを示すシステムダイヤグラムである。
【図11】図11は、空気圧変化を検出するために本発明において使用されるセンサによって検出される例示的な未加工シグナル情報を示すグラフである。
【図12】図12は、図11のシグナル情報をフィルター化した周波数(例えば、ノイズを除去するためにフィルター化した周波数)のグラフである。
【図13】図13は、図12の曲線のパワースペクトルウィンドウスライシングを示すグラフである。
【図14】図14は、このようなパワースペクトルのグラフである。
【図15】図15は、本発明の実施形態に従う通信システムを例証するブロックダイヤグラムである。
【図16】図16は、ヒトの耳に対して配置される、イヤーマイクロホンアセンブリ、すなわちイヤセットの断面図であり、そして耳もまた断面中に示される。
【図17】図17は、イヤーマイクロホンアセンブリのブロックダイヤグラムである。
【図18】図18は、本発明の別の局面に従うイヤーマイクロホンアセンブリのブロックダイヤグラムである。
【図19】図19は、図17のイヤーマイクロホンアセンブリによって生成されるシグナルを処理する方法のフローチャートである。

Claims (31)

  1. 検出システムであって、以下:
    個人の耳に対して配置可能なハウジング(150、150’);
    個人の耳に挿入するために該ハウジングに対して配置されたマイクロホン(34、34’)であって、該マイクロホンは、該個人が開始活動を行う間に、該耳内の空気圧変化を検出し、該内部で検出される空気圧変化に対応する電気シグナルを生成するように操作可能である、マイクロホン;および
    該電気シグナルを処理して、対応する出力を生成するために、該マイクロホンに連結された処理回路(14、14’、14”、36、36’、42)、
    を備える、検出システム。
  2. 請求項1に記載のシステムであって、前記マイクロホンは、耳甲介に配置するために配置される、システム。
  3. 請求項1に記載のシステムであって、前記マイクロホンは、耳管に配置するために配置される、システム。
  4. 請求項1に記載の音声認識システム(22)であって、前記開始活動は、言語であり、前記処理回路は、自動化音声認識を行って、対応する出力を生成するための論理を実行する、システム。
  5. 請求項1に記載の通信システム(32、32’、32”)であって、前記開始活動は、言語であり、該システムは、前記対応する出力を、遠隔地に伝えるための通信デバイスを備える、システム。
  6. 請求項1に記載の医学的診断システム(40)であって、前記開始活動は生物学的プロセスであり、前記処理回路は、医学的診断を行うための論理を実行する、システム。
  7. 請求項6に記載の医学的診断システムであって、前記ハウジングおよびマイクロホンは、前記処理回路から遠隔に位置し、前記電気シグナルは、通信媒体によって該マイクロホンから該処理回路に伝えられる、システム。
  8. 請求項1に記載の医学的診断システムであって、前記開始活動は、生物学的プロセスであり、該システムは、生物測定情報を医療提供者に提供するための音声出力およびビデオ出力のうちの1つを備える、システム。
  9. 請求項8に記載の医学的診断システムであって、前記ハウジングおよびマイクロホンは、前記処理回路から遠隔に位置し、前記電気シグナルは、該マイクロホンから該処理回路へ通信媒体により伝えられる、システム。
  10. 請求項1に記載のシステムであって、前記開始活動は、思考であり、前記処理回路は、前記電気シグナルから該思考を認識するための論理を実行し、前記出力は、計算デバイスまたは機器(20)の項目を制御するための制御命令である、システム。
  11. 請求項10に記載のシステムであって、前記認識論理は、ニューラルネットワークマッチング論理を含む、システム。
  12. 請求項1に記載のシステムであって、前記開始活動は、口腔と関連する動きであり、前記処理回路は、前記電気シグナルから該動きを認識するための論理を実行し、前記出力は、計算デバイスまたは機器の項目を制御するための制御命令である、システム。
  13. 請求項12に記載のシステムであって、前記認識論理は、ニューラルネットワークマッチング論理を含む、システム。
  14. 請求項1〜12のいずれかに記載のシステムであって、前記ハウジングに対して配置され、前記耳に隣接して位置し、そして前記個人の耳に対して外部の空気圧変化を検出し、該外部で検出された空気圧変化に対応する電気シグナルを生成するように操作可能である第2マイクロホン(54、54’)をさらに備える、システム。
  15. 請求項14に記載のシステムであって、前記処理回路は、前記内部で検出された空気圧変化に対応する電気シグナルと、前記外部で検出された空気圧変化に対応する電気シグナルとを比較して、前記開始活動により生じた空気圧変化の検出と該個人に対して外部の供給源により生成された空気圧変化の検出とを区別するための論理を実行する、システム。
  16. 請求項14〜15のいずれかに記載のシステムであって、前記処理回路は、前記内部で検出された空気圧変化に対応する電気シグナルと、前記外部で検出された空気圧変化に対応する電気シグナルとを比較して、各シグナルの開始活動成分および各シグナルの外部供給源成分を決定するための論理を実行する、システム。
  17. 請求項14〜16のいずれかに記載のシステムであって、前記処理回路は、前記内部で検出された空気圧変化に対応する電気シグナルの少なくとも外部供給源成分を消去するための論理を実行する、システム。
  18. ヒトの耳における空気圧変化を検出するためのセンサ(12、12’)であって、該センサは、以下:
    個人の耳に少なくとも部分的に挿入するために適合された内部部分(154、154’)および該耳の耳介の少なくとも一部を係合するように適合された外部部分(152、152’)を有するハウジング(150、150’);
    該耳内から生じた空気圧変化を検出するように、該ハウジングの内部部分に関して配置された内部マイクロホン(34、34’);ならびに
    該耳に対して外部に生じた空気圧変化を検出するように、該ハウジングの外部部分に対して配置される外部マイクロホン(54、54’)、
    を備える、センサ。
  19. 請求項18に記載のセンサであって、前記内部マイクロホンは、耳甲介に配置するために配置される、センサ
  20. 請求項18に記載のセンサであって、前記内部マイクロホンは、前記耳管に配置するために配置される、センサ。
  21. 請求項18〜20のいずれかに記載のセンサであって、前記内部マイクロホンおよび外部マイクロホンにより生成された電気シグナルを別々に増幅するための増幅器(24、24a、24b、24’、24a’、24b’)をさらに備える、センサ。
  22. 請求項18〜21のいずれかに記載のセンサであって、前記内部マイクロホンおよび外部マイクロホンにより生成された電気シグナルは、処理回路(14、14’、14”、36、36’、42)に別個のチャネルにより連結される、センサ。
  23. 請求項18〜22のいずれかに記載のセンサであって、前記ハウジングの内部部分を前記耳へ挿入する際、正の圧力が耳管に発生する、センサ。
  24. 請求項18〜23のいずれかに記載のセンサであって、前記個人に音を広めるためのスピーカー(38,38’)をさらに備える、センサ。
  25. イヤセット(12、12’)であって、該イヤセットは、以下:
    個人の耳に対して配置可能なハウジング(150、150’);
    個人の耳へ挿入するために、該ハウジングに対して配置されるマイクロホン(34、34’)であって、該マイクロホンは、該個人が話している間に耳内の空気圧変化を検出し、該内部で検出された空気圧変化に対応する電気的マイクロホンシグナルを生成するように操作可能である、マイクロホン;
    該ハウジングに対して配置され、そして電気的スピーカーシグナルに対応する音を生成するように操作可能であるスピーカー(38、38’);ならびに
    該マイクロホンシグナルおよび該スピーカーシグナルを受容するように連結され、そして該マイクロホンシグナルの低減したフィードバック成分を有する、修正したマイクロホンシグナルを生じるように操作可能である回路(24’)であって、該フィードバック成分は、修正マイクロホンシグナルを生成するように、前記スピーカーにより生成された音のマイクロホンによる検出から生じる、回路、
    を備える、イヤセット。
  26. 請求項25に記載のイヤセットであって、前記回路は、以下:
    前記マイクロホンシグナルを増幅するための増幅器(55);
    前記スピーカーシグナルを増幅するための増幅器(60);
    該増幅されたマイクロホンシグナルおよび該増幅されたスピーカーシグナルを合わせて、前記修正マイクロホンシグナルを生成するための組み合わせ手段(56)、
    を備える、イヤセット。
  27. 請求項25〜26のいずれかに記載のイヤセットであって、前記マイクロホンおよび前記スピーカーは、耳甲介に配置するために配置される、イヤセット。
  28. 請求項25〜26のいずれかに記載のイヤセットであって、前記マイクロホンおよび前記スピーカーは、前記耳管に配置するために配置される、イヤセット。
  29. 請求項25〜28のいずれかに記載のイヤセットであって、前記ハウジングに対して配置され、前記耳に隣接して位置し、そして前記個人の耳に対して外部の空気圧変化を検出し、前記外部で検出された空気圧変化に対応する電気シグナルを生成するように操作可能な第2マイクロホン(54、54’)をさらに備える、イヤセット。
  30. 請求項29に記載のイヤセットであって、処理回路(14、14’、14”、36、36’、42)は、前記内部で検出された空気圧変化に対応する電気シグナルと、前記外部で検出された空気圧変化に対応する電気シグナルとを比較して、前記個人の言語により生成された空気圧変化の検出と、該個人に対して外部の供給源により生じた空気圧変化の検出を区別するための論理を実行する、イヤセット。
  31. 組み合わせで、請求項25〜30のいずれかに記載のイヤセットを備え、そして通信デバイス(36、36’)をさらに備える通信システム(32、32’、32”)であって、該イヤセットおよび該通信デバイスは、前記修正マイクロホンシグナルを受容し、該修正マイクロホンシグナルに対応する出力を遠隔位置に伝えるように連結され、該通信デバイスは、前記スピーカーシグナルが該通信デバイスにより生成されるシグナルを受容するように適合されている、通信システム。
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