JP2004525062A - 二酸化炭素でのミネラル炭酸化方法 - Google Patents
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Abstract
二酸化炭素をオルト−、ジ−、環式および連鎖シリケートの群から選択される二価アルカリ土類金属シリケートと反応させ、このシリケートを電解質水溶液に浸漬させることからなる二酸化炭素でのミネラル炭酸化の方法につき開示する。更に本発明は、構造材料におけるこの種の方法にて形成されたカーボネートとシリカとの混合物の使用、並びに酸化カルシウムを製造するためのこの種の方法により形成されたカーボネートの使用にも関するものである。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は二酸化炭素でのミネラル炭酸化の方法、構造材料におけるこの種の方法にて形成されたシリカとカーボネートとの混合物の使用、並びに酸化カルシウムの製造におけるこの種の方法で形成されたカーボネートの使用に関するものである。
【背景技術】
【0002】
化石燃料から誘導されるエネルギーの使用増大に基づく大気中の二酸化炭素濃度の上昇は気象変化に対し大きい衝撃を強力に与える。大気二酸化炭素濃度を減少させる手段が従って必要とされる。
【0003】
自然界において安定ミネラルカーボネート物質およびシリカが天然シリケート材料との二酸化炭素の反応により形成される:
(Mg,Ca)x Siy Ox+2y + xCO2 →
x(Mg,Ca)CO3 + ySiO2
しかしながら、天然における反応は極めて低い反応速度にて進行する。
【0004】
最近、プロセスプラントにおけるこの種の反応の可能性が検討されている。これら検討は主として反応速度の増大を目的とする。
【0005】
米国エネルギー省のインターネットサイト(http://www.fetc.doe.gov/publications/factsheets/program/prog006.pdf)には、たとえば微細化されたセルペンチン(Mg3 Si2 O5(OH)4)もしくはオリビン(Mg2 SiO4 )の超臨界二酸化炭素と水との溶液における炭酸マグネシウムを形成される反応が開示されたいる。高い温度および圧力の条件下でオリビンの84%変換が6時間にて達成されており、予熱セルペンチンの1時間以内の80%変換も達成されている。
【0006】
他の研究は溶融MgCl2 でのミネラルシリケートの溶融塩炭素化の方法に集中している。このプロセスはインターネットサイト(hppt:\\www.netl.doe.gov/products/gcc/indepth/mineral/minarb.html)にてウォルター等により記載されており、濃塩酸を用いるMgCl2 の形成に続くMgCl2 の加水分解を介する珪酸マグネシウムからの水酸化マグネシウムの形成からなっている。水酸化マグネシウムを次いで二酸化炭素との直接的気体固体反応にて炭酸化させる。
【0007】
しかしながら、上記方法は超臨界二酸化炭素または濃塩酸のいずれかの使用を含む。超臨界条件またはたとえば塩酸のような有害もしくは腐食性薬品の使用の必要性なしに迅速なミネラル炭酸化方法の技術にてニーズが存在する。
【0008】
今回、反応を電解質水溶液に浸漬されるシリケートで行えば、二酸化炭素をミネラルシリケートと許容しうる反応速度にて反応させうることが判明した。
【特許文献1】
US−A−1,697,722号
【特許文献2】
WO 00/46164号
【非特許文献1】
リースの「セメントおよびコンクリートの化学」、第4版、1999、第807頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って本発明は、二酸化炭素をオルト−、ジ−、環式および連鎖シリケートの群から選択される二価アルカリ土類金属シリケートと反応させ、このシリケートを電解質水溶液に浸漬させることを特徴とする二酸化炭素でのミネラル炭酸化の方法に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の方法においては二酸化炭素を電解質水溶液と接触させ、ここでシリケートを浸漬させる。この種の条件下で二酸化炭素の1部は水溶液に溶解すると共に1部はHCO3 - もしくはCO3 2- イオンの形態で存在することが了解されよう。
【0011】
二酸化炭素を電解質水溶液と接触させることができ、このシリケートを気体−固体反応に適する任意の反応器に液体の存在下で浸漬させる。この種の反応器は当業界にて公知である。適する反応器の例はスラリーバブルカラムまたは押出器である。
【0012】
電解質水溶液に対するミネラルシリケートの比は特に、用いる反応器の種類、シリカの粒子寸法およびプロセス条件、たとえば温度および圧力に依存する。
【0013】
高い反応速度を達成するには、二酸化炭素濃度を高くし、これは高められた二酸化炭素圧力を加えて達成することができる。適する二酸化炭素圧力は0.05〜100バール(絶対)の範囲、好ましくは0.1〜50バール(絶対)の範囲である。
【0014】
全プロセス圧力は好ましくは1〜150バール(絶対)、より好ましくは1〜75バール(絶対)の範囲である。
【0015】
電解質溶液に浸漬されたシリケートは高反応速度を達成には小粒子の形態であることが好ましい。最高5mmの平均直径を有する粒子を好適に使用することができる。好ましくは平均直径は最高1mm、より好ましくは最高0.2mmである。好ましくは平均直径は、粒子寸法減少につき必要な極めて高いエネルギー入力を回避するため10μmより小でない。
【0016】
平均直径に関する説明は容積平均直径D(v、0.5)に関するものであり、粒子の50容量%が平均直径より小さい同等な球状直径を有すると共に、粒子の50容量%が平均直径より大の同等な球状直径を有することを意味する。同等な球状直径は、たとえばレーザー回折屈折測定による容量測定から計算される直径である。
【0017】
反応速度は、シリケート粒子をプロセスに際し寸法減少させれば更に増大しうることが判明した。これは、粒子をより小さい粒子をたとえば押出し、混練または湿式微粉砕プロセスにより機械的に破壊するプロセスにより達成することができる。
【0018】
代案として本発明による方法は、電解質水溶液と一緒に二酸化炭素をミネラルシリケートを含有する地下層まで注入することにより行うこともできる。
【0019】
本発明による方法に適するシリケートはオルト−、ジ−、環式および連鎖シリケートである。
【0020】
シリケートはオルトシリケートモノマー、すなわちテトラヘドロン構造を有するオルトシリケートイオンSiO4 4- で構成される。オルトシリケートモノマーは、ポリゴンコーナーにてO−Si−O結合によりオリゴマーを形成する。Qs の記号は珪素原子の接続性を意味する。上付文字sの数値は、所定のSiに対し最も近い隣接珪素原子の個数を規定する。
【0021】
ネソシリケートとも称されるオルトシリケートは、O−Si−O結合(Q0 構造)により互いに結合されない異なるオルトシリケートテトラヘドロンで構成されたシリケートである。オルトシリケートの例はフォルステライトである。ソロシリケートとも称されるジシリケートは、互いに連結した2つのオルトシリケートテトラヘドロンを有する(単位構造、すなわちQ1 Q1 構造としてSi2 O7 6-)。シクロシリケートとも呼ばれる環式シリケートは典型的には単位構造、すなわち(Q2)n 構造としてSiO3 2- を有する。イノシリケートとも称される連鎖シリケートは単一連鎖(単位構造、すなわち(Q2)n 構造としてSiO3 2- )または二本鎖シリケート((Q3 Q2)n 構造)とすることもできる。
【0022】
シート構造(Q3)n を有するフィロシリケートおよび骨格構造(Q4)n を有するテクトシリケートは本発明の方法に適していない。
【0023】
本発明の方法に適するシリケートは二価アルカリ土類金属シリケート、好ましくは珪酸カルシウムおよび/またはマグネシウムである。たとえば鉄、アルミニウムもしくはマンガンイオンのような他の金属イオンも二価アルカリ土類金属イオンの他に存在させることができる。特に天然産シリケートにおいては、二価アルカリ土類金属イオンと他の金属イオンとの両者が存在する。その例は二価鉄イオンおよびマグネシウムイオンを含有するオリビンである。本発明による方法に適する珪酸カルシウムおよび/またはマグネシウムの例はホルステライト、オリビン、モンチセライト、ウォラストナイト、ジオプサイトおよびエンスタタイトである。
【0024】
シリケートを浸漬される電解質水溶液は、好ましくは298Kおよび1気圧にて1リットル当たり少なくとも0.01モル、好ましくは1リットル当たり少なくとも0.1モルの水に対する溶解度を有する塩の溶液である。好適塩はナトリウム、カリウムもしくはバリウム塩、より好ましくはナトリウム、カリウムもしくはバリウムの塩化物もしくは硝酸塩、すなわちNaCl、KCl、BaCl2 、NaNO3 、KNO3 もしくはBa(NO3)2 、一層好ましくは硝酸ナトリウムである。
【0025】
電解質溶液は好適には少なくとも0.01モル/リットル、好ましくは1リットル当たり0.1〜2モルの範囲の電解質濃度を有する。
【0026】
本発明による方法は好ましくは高められた温度にて行われる。最高温度は熱力学的配慮により決定されることが了解されよう。珪酸カルシウムを使用する場合、適する温度は典型的には20〜400℃の範囲、好ましくは80〜300℃の範囲、より好ましくは100〜200℃の範囲である。珪酸マグネシウムを使用する場合、適する温度は典型的には20〜250℃、好ましくは100〜200℃の範囲である。
【0027】
本発明による方法は、天然ガスから二酸化炭素を除去するため好適に使用することができる。従って本発明の特定例においては、二酸化炭素含有天然ガスをシリケートが浸漬される電解質水溶液と接触させる。天然ガスが高められた圧力にて既に入手しうれば、これをシリケートと反応させる前にガスを圧力解除する必要はない。
【0028】
本発明の方法により形成されるカーボネートとシリカとの混合物は、たとえば採掘用ピットを再充填することにより処分することができる。しかしながら、産業的価値を有するものから生産物を形成させるのが有利である。
【0029】
本発明の他面においては、形成されたカーボネートとシリカとの混合物を構造材料にて使用する。この種の混合物から生産しうる構造材料の例は密実構造部材、たとえば建築用ブロック、舗装用岩石および固体材料粒子と結合剤とで構成されたWO 00/46164号に記載されたような屋根葺きタイルである。この種の材料は典型的には70〜99重量%の固体粒子と1〜30重量%の結合剤とからなっている。これら材料は、典型的には固体粒子を溶融結合剤と混合すると共に混合物を固化させることにより製造される。適する結合剤は市販入手できる。たとえばWO 00/46164号に記載されたような炭化水素質結合剤が特に適している。
【0030】
更に他面において本発明は、酸化カルシウムを製造するための形成カーボネートの使用にも関するものである。カーボネートから酸化カルシウムを製造することは周知されている。しかしながら、採掘により得られるカーボネートから酸化カルシウムを製造する際の欠点は、全体的プロセスが二酸化炭素生成である点にある。上記したような炭酸化プロセスにて形成されたカーボネートを使用することにより、全体的プロセスは関与する反応の化学量論に関し二酸化炭素中性プロセスとなる。本発明による酸化カルシウムの製造においては、カーボネートをシリカとの混合物として使用することができる。
【0031】
カーボネートおよび/またはシリカが別々に所望される場合、本発明の炭酸化プロセスの生産物を当業界にて知られた技術により、たとえばシンク−フローテーションのような密度分離により分離することができる。
【0032】
以下、実施例により本発明の方法を更に説明する。
【実施例1】
【0033】
実験1(本発明による)
レーザー回折により測定して61μmの平均直径(D(v、0.5))を有するウォラストナイト(CaSiO3)粉末を水におけるNaCl(0.04g/ml)の溶液に浸漬した。ウォラストナイト濃度は0.077g/mlにした。このように得られたウォラストナイトスラリーを攪拌オートクレーブにて180℃の温度および40バール(ゲージ)の圧力にした。圧力が一定に留まるような量の二酸化炭素をオートクレーブに連続供給した。スラリーの試料を採取すると共に乾燥反応生成物を900℃にて加熱した後の重量損失を測定して、この重量損失を100%変換にて達成されるであろう理論最高損失と比較することにより、変換率を1時間および3時間の反応時間後に決定した。
【実施例2】
【0034】
実験2(比較)
実験1と同様な実験を行ったが、ただしウォラストナイトスラリーにはNaClを用いなかった。
【実施例3】
【0035】
実験3(本発明による)
レーザー回折により測定して13μmの平均直径(D(v、0.5))を有する5gの微細ウォラストナイト粉末の50mlのNaCl水溶液(0.06g/ml)におけるスラリーをガラスフラスコに充填した。このスラリーを周囲圧力にて100℃の温度にした。窒素と二酸化炭素との混合物(50/50 v/v)を1分間当たり12mlの速度でスラリー中にバブリングさせた。16時間の反応時間後、変換率を実験1に記載したように決定した。
【実施例4】
【0036】
実験4(比較)
実験3と同様な実験を行ったが、ただしウォラストナイトスラリーにはNaClを用いなかった。
【0037】
実験1〜4における変換率測定の結果を下表に示す。
【0038】
表
【0001】
本発明は二酸化炭素でのミネラル炭酸化の方法、構造材料におけるこの種の方法にて形成されたシリカとカーボネートとの混合物の使用、並びに酸化カルシウムの製造におけるこの種の方法で形成されたカーボネートの使用に関するものである。
【背景技術】
【0002】
化石燃料から誘導されるエネルギーの使用増大に基づく大気中の二酸化炭素濃度の上昇は気象変化に対し大きい衝撃を強力に与える。大気二酸化炭素濃度を減少させる手段が従って必要とされる。
【0003】
自然界において安定ミネラルカーボネート物質およびシリカが天然シリケート材料との二酸化炭素の反応により形成される:
(Mg,Ca)x Siy Ox+2y + xCO2 →
x(Mg,Ca)CO3 + ySiO2
しかしながら、天然における反応は極めて低い反応速度にて進行する。
【0004】
最近、プロセスプラントにおけるこの種の反応の可能性が検討されている。これら検討は主として反応速度の増大を目的とする。
【0005】
米国エネルギー省のインターネットサイト(http://www.fetc.doe.gov/publications/factsheets/program/prog006.pdf)には、たとえば微細化されたセルペンチン(Mg3 Si2 O5(OH)4)もしくはオリビン(Mg2 SiO4 )の超臨界二酸化炭素と水との溶液における炭酸マグネシウムを形成される反応が開示されたいる。高い温度および圧力の条件下でオリビンの84%変換が6時間にて達成されており、予熱セルペンチンの1時間以内の80%変換も達成されている。
【0006】
他の研究は溶融MgCl2 でのミネラルシリケートの溶融塩炭素化の方法に集中している。このプロセスはインターネットサイト(hppt:\\www.netl.doe.gov/products/gcc/indepth/mineral/minarb.html)にてウォルター等により記載されており、濃塩酸を用いるMgCl2 の形成に続くMgCl2 の加水分解を介する珪酸マグネシウムからの水酸化マグネシウムの形成からなっている。水酸化マグネシウムを次いで二酸化炭素との直接的気体固体反応にて炭酸化させる。
【0007】
しかしながら、上記方法は超臨界二酸化炭素または濃塩酸のいずれかの使用を含む。超臨界条件またはたとえば塩酸のような有害もしくは腐食性薬品の使用の必要性なしに迅速なミネラル炭酸化方法の技術にてニーズが存在する。
【0008】
今回、反応を電解質水溶液に浸漬されるシリケートで行えば、二酸化炭素をミネラルシリケートと許容しうる反応速度にて反応させうることが判明した。
【特許文献1】
US−A−1,697,722号
【特許文献2】
WO 00/46164号
【非特許文献1】
リースの「セメントおよびコンクリートの化学」、第4版、1999、第807頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って本発明は、二酸化炭素をオルト−、ジ−、環式および連鎖シリケートの群から選択される二価アルカリ土類金属シリケートと反応させ、このシリケートを電解質水溶液に浸漬させることを特徴とする二酸化炭素でのミネラル炭酸化の方法に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の方法においては二酸化炭素を電解質水溶液と接触させ、ここでシリケートを浸漬させる。この種の条件下で二酸化炭素の1部は水溶液に溶解すると共に1部はHCO3 - もしくはCO3 2- イオンの形態で存在することが了解されよう。
【0011】
二酸化炭素を電解質水溶液と接触させることができ、このシリケートを気体−固体反応に適する任意の反応器に液体の存在下で浸漬させる。この種の反応器は当業界にて公知である。適する反応器の例はスラリーバブルカラムまたは押出器である。
【0012】
電解質水溶液に対するミネラルシリケートの比は特に、用いる反応器の種類、シリカの粒子寸法およびプロセス条件、たとえば温度および圧力に依存する。
【0013】
高い反応速度を達成するには、二酸化炭素濃度を高くし、これは高められた二酸化炭素圧力を加えて達成することができる。適する二酸化炭素圧力は0.05〜100バール(絶対)の範囲、好ましくは0.1〜50バール(絶対)の範囲である。
【0014】
全プロセス圧力は好ましくは1〜150バール(絶対)、より好ましくは1〜75バール(絶対)の範囲である。
【0015】
電解質溶液に浸漬されたシリケートは高反応速度を達成には小粒子の形態であることが好ましい。最高5mmの平均直径を有する粒子を好適に使用することができる。好ましくは平均直径は最高1mm、より好ましくは最高0.2mmである。好ましくは平均直径は、粒子寸法減少につき必要な極めて高いエネルギー入力を回避するため10μmより小でない。
【0016】
平均直径に関する説明は容積平均直径D(v、0.5)に関するものであり、粒子の50容量%が平均直径より小さい同等な球状直径を有すると共に、粒子の50容量%が平均直径より大の同等な球状直径を有することを意味する。同等な球状直径は、たとえばレーザー回折屈折測定による容量測定から計算される直径である。
【0017】
反応速度は、シリケート粒子をプロセスに際し寸法減少させれば更に増大しうることが判明した。これは、粒子をより小さい粒子をたとえば押出し、混練または湿式微粉砕プロセスにより機械的に破壊するプロセスにより達成することができる。
【0018】
代案として本発明による方法は、電解質水溶液と一緒に二酸化炭素をミネラルシリケートを含有する地下層まで注入することにより行うこともできる。
【0019】
本発明による方法に適するシリケートはオルト−、ジ−、環式および連鎖シリケートである。
【0020】
シリケートはオルトシリケートモノマー、すなわちテトラヘドロン構造を有するオルトシリケートイオンSiO4 4- で構成される。オルトシリケートモノマーは、ポリゴンコーナーにてO−Si−O結合によりオリゴマーを形成する。Qs の記号は珪素原子の接続性を意味する。上付文字sの数値は、所定のSiに対し最も近い隣接珪素原子の個数を規定する。
【0021】
ネソシリケートとも称されるオルトシリケートは、O−Si−O結合(Q0 構造)により互いに結合されない異なるオルトシリケートテトラヘドロンで構成されたシリケートである。オルトシリケートの例はフォルステライトである。ソロシリケートとも称されるジシリケートは、互いに連結した2つのオルトシリケートテトラヘドロンを有する(単位構造、すなわちQ1 Q1 構造としてSi2 O7 6-)。シクロシリケートとも呼ばれる環式シリケートは典型的には単位構造、すなわち(Q2)n 構造としてSiO3 2- を有する。イノシリケートとも称される連鎖シリケートは単一連鎖(単位構造、すなわち(Q2)n 構造としてSiO3 2- )または二本鎖シリケート((Q3 Q2)n 構造)とすることもできる。
【0022】
シート構造(Q3)n を有するフィロシリケートおよび骨格構造(Q4)n を有するテクトシリケートは本発明の方法に適していない。
【0023】
本発明の方法に適するシリケートは二価アルカリ土類金属シリケート、好ましくは珪酸カルシウムおよび/またはマグネシウムである。たとえば鉄、アルミニウムもしくはマンガンイオンのような他の金属イオンも二価アルカリ土類金属イオンの他に存在させることができる。特に天然産シリケートにおいては、二価アルカリ土類金属イオンと他の金属イオンとの両者が存在する。その例は二価鉄イオンおよびマグネシウムイオンを含有するオリビンである。本発明による方法に適する珪酸カルシウムおよび/またはマグネシウムの例はホルステライト、オリビン、モンチセライト、ウォラストナイト、ジオプサイトおよびエンスタタイトである。
【0024】
シリケートを浸漬される電解質水溶液は、好ましくは298Kおよび1気圧にて1リットル当たり少なくとも0.01モル、好ましくは1リットル当たり少なくとも0.1モルの水に対する溶解度を有する塩の溶液である。好適塩はナトリウム、カリウムもしくはバリウム塩、より好ましくはナトリウム、カリウムもしくはバリウムの塩化物もしくは硝酸塩、すなわちNaCl、KCl、BaCl2 、NaNO3 、KNO3 もしくはBa(NO3)2 、一層好ましくは硝酸ナトリウムである。
【0025】
電解質溶液は好適には少なくとも0.01モル/リットル、好ましくは1リットル当たり0.1〜2モルの範囲の電解質濃度を有する。
【0026】
本発明による方法は好ましくは高められた温度にて行われる。最高温度は熱力学的配慮により決定されることが了解されよう。珪酸カルシウムを使用する場合、適する温度は典型的には20〜400℃の範囲、好ましくは80〜300℃の範囲、より好ましくは100〜200℃の範囲である。珪酸マグネシウムを使用する場合、適する温度は典型的には20〜250℃、好ましくは100〜200℃の範囲である。
【0027】
本発明による方法は、天然ガスから二酸化炭素を除去するため好適に使用することができる。従って本発明の特定例においては、二酸化炭素含有天然ガスをシリケートが浸漬される電解質水溶液と接触させる。天然ガスが高められた圧力にて既に入手しうれば、これをシリケートと反応させる前にガスを圧力解除する必要はない。
【0028】
本発明の方法により形成されるカーボネートとシリカとの混合物は、たとえば採掘用ピットを再充填することにより処分することができる。しかしながら、産業的価値を有するものから生産物を形成させるのが有利である。
【0029】
本発明の他面においては、形成されたカーボネートとシリカとの混合物を構造材料にて使用する。この種の混合物から生産しうる構造材料の例は密実構造部材、たとえば建築用ブロック、舗装用岩石および固体材料粒子と結合剤とで構成されたWO 00/46164号に記載されたような屋根葺きタイルである。この種の材料は典型的には70〜99重量%の固体粒子と1〜30重量%の結合剤とからなっている。これら材料は、典型的には固体粒子を溶融結合剤と混合すると共に混合物を固化させることにより製造される。適する結合剤は市販入手できる。たとえばWO 00/46164号に記載されたような炭化水素質結合剤が特に適している。
【0030】
更に他面において本発明は、酸化カルシウムを製造するための形成カーボネートの使用にも関するものである。カーボネートから酸化カルシウムを製造することは周知されている。しかしながら、採掘により得られるカーボネートから酸化カルシウムを製造する際の欠点は、全体的プロセスが二酸化炭素生成である点にある。上記したような炭酸化プロセスにて形成されたカーボネートを使用することにより、全体的プロセスは関与する反応の化学量論に関し二酸化炭素中性プロセスとなる。本発明による酸化カルシウムの製造においては、カーボネートをシリカとの混合物として使用することができる。
【0031】
カーボネートおよび/またはシリカが別々に所望される場合、本発明の炭酸化プロセスの生産物を当業界にて知られた技術により、たとえばシンク−フローテーションのような密度分離により分離することができる。
【0032】
以下、実施例により本発明の方法を更に説明する。
【実施例1】
【0033】
実験1(本発明による)
レーザー回折により測定して61μmの平均直径(D(v、0.5))を有するウォラストナイト(CaSiO3)粉末を水におけるNaCl(0.04g/ml)の溶液に浸漬した。ウォラストナイト濃度は0.077g/mlにした。このように得られたウォラストナイトスラリーを攪拌オートクレーブにて180℃の温度および40バール(ゲージ)の圧力にした。圧力が一定に留まるような量の二酸化炭素をオートクレーブに連続供給した。スラリーの試料を採取すると共に乾燥反応生成物を900℃にて加熱した後の重量損失を測定して、この重量損失を100%変換にて達成されるであろう理論最高損失と比較することにより、変換率を1時間および3時間の反応時間後に決定した。
【実施例2】
【0034】
実験2(比較)
実験1と同様な実験を行ったが、ただしウォラストナイトスラリーにはNaClを用いなかった。
【実施例3】
【0035】
実験3(本発明による)
レーザー回折により測定して13μmの平均直径(D(v、0.5))を有する5gの微細ウォラストナイト粉末の50mlのNaCl水溶液(0.06g/ml)におけるスラリーをガラスフラスコに充填した。このスラリーを周囲圧力にて100℃の温度にした。窒素と二酸化炭素との混合物(50/50 v/v)を1分間当たり12mlの速度でスラリー中にバブリングさせた。16時間の反応時間後、変換率を実験1に記載したように決定した。
【実施例4】
【0036】
実験4(比較)
実験3と同様な実験を行ったが、ただしウォラストナイトスラリーにはNaClを用いなかった。
【0037】
実験1〜4における変換率測定の結果を下表に示す。
【0038】
表
Claims (16)
- 二酸化炭素をオルト−、ジ−、環式および連鎖シリケートの群から選択される二価アルカリ土類金属シリケートと反応させ、このシリケートを電解質水溶液に浸漬させることを特徴とする二酸化炭素でのミネラル炭酸化の方法。
- シリケート粒子を電解質水溶液に分散させる請求項1に記載の方法。
- シリケート粒子が最高5mm、好ましくは最高1mm、より好ましくは最高0.2mmの平均直径を有する請求項2に記載の方法。
- シリケート粒子を、その寸法がプロセス中に減少するよう機械的に処理する請求項2または3に記載の方法。
- 押出プロセスである請求項4に記載の方法。
- 電解質が、1リットル当たり少なくとも0.01モル、好ましくは1リットル当たり少なくとも0.1モルの水に対する溶解度を有する塩である請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 電解質がナトリウム、カリウムもしくはバリウム塩、好ましくはナトリウム、カリウムもしくはバリウムの塩化物もしくは硝酸塩、一層好ましくは硝酸ナトリウムである請求項6に記載の方法。
- 電解質溶液における電解質の濃度が1リットル当たり少なくとも0.01モル、好ましくは1リットル当たり0.1〜2モルの範囲である請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 二価アルカリ土類金属シリレートが珪酸マグネシウムもしくは珪酸カルシウムである請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- シリケートが珪酸カルシウムであり、操作温度が20〜400℃、好ましくは80〜300℃、より好ましくは100〜200℃の範囲である請求項9に記載の方法。
- シリケートが珪酸マグネシウムであり、操作温度が20〜250℃、好ましくは100〜200℃の範囲である請求項9に記載の方法。
- 操作圧力が1〜150バール(絶対)、好ましくは1〜75バール(絶対)の範囲である請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
- 構造材料における請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法により形成されたシリカとカーボネートとの混合物の使用。
- 形成されたシリカとカーボネートとの混合物を溶融結合剤と混合すると共に、シリカ/カーボネート/結合剤の混合物を構造材料まで固化させることを更に含む請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
- 結合剤が炭化水素質結合剤である請求項14に記載の方法。
- 酸化カルシウムを製造するための請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法により形成されたカーボネートの使用。
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