JP2004524284A - 癌の治療のための物質または組成物 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】メタロセニルβ−ジケトン類 Mc−CO−CZ1Z2−CO−R
[式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)またはOc(オスモセニル)であり、Rは、H、アルキル、またはアリル基であり、そして、ZおよびZは、それぞれ独立にH、アルキル、アリル、または置換アルキル、フェロセニルである。]
前記β−ジケトン類のエノール体、並びに
一般式M(β−ジケトナト)A、M(β−ジケトナト)A、M(β−ジケトナト)A、M(β−ジケトナト)BおよびM(β−ジケトナト)Bで表されるβ−ジケトン類の金属複合体
[式中、Mは、RhまたはIrであり、AおよびAは、炭素数6〜8の環状ジエンまたは炭素数2〜7の鎖状アルケンであり、B、B、BおよびBは、CO、P(R)、P(OR)(OR)(OR)、RおよびXから選択されるものである(ここで、R、R、RおよびRは、それぞれ独立に、アルキル、フェニルおよびフェロセニルから選択されたものであり、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。)]
からなる群から選択されてなる少なくとも1つの化合物を含有する、癌の治療に用いられる物質。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、癌の治療に関する。
【0002】
特に、本発明は、癌の治療ための物質または組成物の使用に、癌の治療のための薬剤の調製における物質または組成物の使用に、癌の治療方法に、放射線に対して細胞を感作させる方法における使用のための物質または組成物に、放射線に対して細胞を感作するのに用いられる薬剤の調製における物質または化合物の使用に、放射線に対して細胞を感作する方法に、そして、メタロセニル β−ジケトンに、関するものである。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の第一の観点によれば、癌の治療において用いられる物質または組成物であって、該物質または組成物は、一般式Mc−CO−CZ12−CO−Rで表せられるメタロセニルβ−ジケトン類[式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)およびOc(オスモセニル)から選ばれたものであり、Rは、H、アルキル、ハロアルキルまたはアリル基であり、そして、Z1およびZ2は、それぞれ独立にH、アルキル、アリル、置換アルキル、フェロセニルである。]、前記β−ジケトン類のエノール体、並びに、一般式M(β−ジケトナト)A1、M(β−ジケトナト)A12、M(β−ジケトナト)A112、M(β−ジケトナト)B12およびM(β−ジケトナト)B1234で表されるβ−ジケトン類の金属複合体[式中、Mは、RhおよびIrから選択されたものであり、A1およびA2は、同一または異なって、炭素数6〜8の環状ジエンまたは炭素数2〜7の鎖状アルケンであり、B1、B2、B3およびB4は、同一または異なって、CO、P(R123)、P(OR1)(OR2)(OR3)、R4およびXから選択されるものである(ここで、R1、R2、R3およびR4は、同一または異なって、かつそれぞれ独立に、アルキル、フェニルおよびフェロセニルから選択されたものであり、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。)]からなる群から選択されてなる少なくとも1つの化合物を含有することを特徴とする物質または組成物が提供され、また、該の治療的に有効量を治療を必要とするヒトまたは動物に投与するステップを有する方法が提供される。
【0004】
1およびZ2は、ハロアルキルおよびベンジルから選択され得る。Rは、CF3、CCl3、CH3、H、Ph(フェニル)およびMcから選択され得る。ハロゲン化物は、F、Cl、BrおよびIから選択され得る。擬ハロゲン化物は、N3、NCOおよびSCNから選択され得る。
【0005】
該化合物は、[M(β−ジケトナト)(cod)]、[M(β−ジケトナト)(CO)2]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232]、[M(β−ジケトナト)(CO)2(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(CO)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(PR2 3)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232(R3)(X)]、および[M(β−ジケトナト)(cod)(R3)(X)]からなる群
[ここで、MはRhまたはIrであり、codが1,5−シクロオクタジエンであり、(β−ジケトナト)は(McCOCHCOR)である(式中、RはCF3、CCl3、CH3、H、フェニルおよびMcから選択されたものである。)、R2はアルキル、フェニル、フェロセニルおよびこれらの組合せであり、R3はアルキル、フェニルまたはフェロセニルであり、そして、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。]から選択され得る。
【0006】
本発明に係る好ましい化合物群は、以下の化合物リストに示される。
化合物リスト
(1) フェロセノイルアセトアルデヒド、(Hfch)、
(2) フェロセノイルトリクロロアセトン、(Hfctca)、
(3) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(FcH)(cod)]、
(4) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジフェロセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(dfcm)(cod)]、
(5) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bfcm)(cod)]、
(6) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fca)(cod)]、
(7) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fctca)(cod)]、
(8) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’) ロジウム(1)、[Rh(fctfa)(cod)]、
(9) ジフェロセノイルメタン,(Hdfcm)、
(10) フェロセノイルトリフルオロアセトン、(Hfctfa)、
(11) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fctfa)(cod)]、
(12) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fca)(cod)]、
(13) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1),[Ir(bfcm)(cod)]、
(14) ベンゾイルフェロセノイルメタン、(Hbfcm)、
(15) フェロセノイルアセトン、(Hfca)、
(16) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fch)(cod)]、
(17) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(RcH)(cod)]、
(18) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジルテノセニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(drcm)(cod)]、
(19) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(brcm)(cod)]、
(20) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rca)(cod)]、
(21) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rctca)(cod)]、
(22) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rctfa)(cod)]、
(23) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(OcH)(cod)]、
(24) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジオスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(docm)(cod)]、
(25) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bocm)(cod)]、
(26) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(oca)(cod)]、
(27) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octca)(cod)]、
(28) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octfa)(cod)]、
(29) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]、
(30) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcocm)(cod)]、
(31) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(ocrcm)(cod)]、
(32) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]、
(33) 1−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=HRcH、
(34) 1,3−ジルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hdrcm、
(35) 1−ルテノセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオン=Hbrcm、
(36) ルテノセノイルアセトン=1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオン=Hrca、
(37) ルテノセノイルトリクロロアセトン=1−ルテノセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオン=Hrctca、
(38) ルテノセノイルトリフルオロアセトン=1−ルテノセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン=Hrctfa、
(39) 1−オスモセニル−1,3−プロパンジオン=HOcH、
(40) 1,3−ジオスモセニル−1,3−プロパンジオン=Hdocm、
(41) 1−オスモセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオン=Hbocm、
(42) オスモセノイルアセトン=1−オスモセニル−1,3−ブタンジオン=Hoca、
(43) オスモセノイルトリクロロアセトン=1−オスモセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオン=Hoctca、
(44) オスモセノイルトリフルオロアセトン=1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン=Hoctfa、
(45) フェロセノイルオスモセノイルメタン=1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオン=Hfcocm、
(46) オスモセノイルルテノセノイルメタン=1−オスモセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hrcocm、
(47) フェロセノイルルテノセノイルメタン=1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hfcrcm、
(48) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]、
(49) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3 プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcocm)(cod)]。
【0007】
本発明に係る化合物の例は、付録において示される。
【0008】
本発明の別の観点によれば、一般式Mc−CO−CZ12−CO−Rで表せられるメタロセニルβ−ジケトン類[式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)およびOc(オスモセニル)から選ばれたものであり、Rは、H、アルキル、ハロアルキルまたはアリル基であり、そして、Z1およびZ2は、それぞれ独立にH、アルキル、アリル、置換アルキル、フェロセニルである。]、前記β−ジケトン類のエノール体、並びに、一般式M(β−ジケトナト)A1、M(β−ジケトナト)A12、M(β−ジケトナト)A112、M(β−ジケトナト)B12およびM(β−ジケトナト)B1234で表されるβ−ジケトン類の金属複合体[式中、Mは、RhおよびIrから選択されたものであり、A1およびA2は、同一または異なって、炭素数6〜8の環状ジエンまたは炭素数2〜7の鎖状アルケンであり、B1、B2、B3およびB4は、同一または異なって、CO、P(R123)、P(OR1)(OR2)(OR3)、R4およびXから選択されるものである(ここで、R1、R2、R3およびR4は、同一または異なって、かつそれぞれ独立に、アルキル、フェニルおよびフェロセニルから選択されたものであり、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。)]からなる群から選択されてなる少なくとも1つの化合物を含有することを特徴とする物質または組成物の、癌の治療のための薬剤の調製における使用が、提供される。
【0009】
1およびZ2は、ハロアルキルおよびベンジルから選択され得る。Rは、CF3、CCl3、CH3、H、Ph(フェニル)およびMcから選択され得る。ハロゲン化物は、F、Cl、BrおよびIから選択され得る。擬ハロゲン化物は、N3、NCOおよびSCNから選択され得る。
【0010】
該化合物は、[M(β−ジケトナト)(cod)]、[M(β−ジケトナト)(CO)2]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232]、[M(β−ジケトナト)(CO)2(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(CO)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(PR2 3)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232(R3)(X)]、および[M(β−ジケトナト)(cod)(R3)(X)]からなる群
[ここで、MはRhまたはIrであり、codが1,5−シクロオクタジエンであり、(β−ジケトナト)は(McCOCHCOR)である(式中、RはCF3、CCl3、CH3、H、フェニルおよびMcから選択されたものである。)、R2はアルキル、フェニル、フェロセニルおよびこれらの組合せであり、R3はアルキル、フェニルまたはフェロセニルであり、そして、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。]からなる群から選択され得る。
【0011】
本発明に係る好ましい化合物は、前記化合物リストに示される。
【0012】
本発明の別の観点によれば、一般式Mc−CO−CZ12−CO−Rで表せられるメタロセニルβ−ジケトン類[式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)およびOc(オスモセニル)から選ばれたものであり、Rは、H、アルキル、ハロアルキルまたはアリル基であり、そして、Z1およびZ2は、それぞれ独立にH、アルキル、アリル、置換アルキル、フェロセニルである。]、前記β−ジケトン類のエノール体、並びに一般式M(β−ジケトナト)A1、M(β−ジケトナト)A12、M(β−ジケトナト)A112、M(β−ジケトナト)B12およびM(β−ジケトナト)B1234で表されるβ−ジケトン類の金属複合体[式中、Mは、RhおよびIrから選択されたものであり、A1およびA2は、同一または異なって、炭素数6〜8の環状ジエンまたは炭素数2〜7の鎖状アルケンであり、B1、B2、B3およびB4は、同一または異なって、CO、P(R123)、P(OR1)(OR2)(OR3)、R4およびXから選択されるものである(ここで、R1、R2、R3およびR4は、同一または異なって、かつそれぞれ独立に、アルキル、フェニルおよびフェロセニルから選択されたものであり、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。)]からなる群から選択されてなる少なくとも1つの化合物を含有することを特徴とする物質または組成物の、薬理学的に有効な量を、治療を必要とするヒトまたは動物に投与する工程を含んでなる、癌を治療する方法が提供される。
【0013】
1およびZ2は、ハロアルキルおよびベンジルから選択され得る。Rは、CF3、CCl3、CH3、H、Ph(フェニル)およびMcから選択され得る。ハロゲン化物は、F、Cl、BrまたはIであり得る。擬ハロゲン化物は、N3、NCOまたはSCNであり得る。
【0014】
化合物は、[M(β−ジケトナト)(cod)]、[M(β−ジケトナト)(CO)2]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232]、[M(β−ジケトナト)(CO)2(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(CO)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(PR2 3)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232(R3)(X)]、および[M(β−ジケトナト)(cod)(R3)(X)]からなる群
[ここで、MはRhまたはIrであり、codが1,5−シクロオクタジエンであり、(β−ジケトナト)は(McCOCHCOR)である(式中、RはCF3、CCl3、CH3、H、フェニルおよびMcから選択されたものである。)、R2はアルキル、フェニル、フェロセニルおよびこれらの組合せであり、R3はアルキル、フェニルまたはフェロセニルであり、そして、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。]から選択されたものであり得る。
【0015】
本発明に係る好ましい化合物は、前記化合物リストに示される。
【0016】
本発明の化合物は、他の薬理学的に活性な物質に対する耐性が増大しているまたは増大する可能性のある癌の患者の治療において特に使用されるものである。本発明の化合物はまた、放射線治療に対する耐性が増大しているまたは増大する可能性のある癌の患者の治療において特に使用される物であり、そして放射線治療の前、放射線治療と共にあるいは放射線治療後に投与され得るものである。
【0017】
本発明の別の観点によれば、放射線に対して細胞を感作させる方法における使用のための物質または組成物であって、一般式Mc−CO−CZ12−CO−Rで表せられるメタロセニルβ−ジケトン類[式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)およびOc(オスモセニル)から選ばれたものであり、Rは、H、アルキル、ハロアルキルまたはアリル基であり、そして、Z1およびZ2は、それぞれ独立にH、アルキル、アリル、置換アルキル、フェロセニルである。]、前記β−ジケトン類のエノール体、並びに、一般式M(β−ジケトナト)A1、M(β−ジケトナト)A12、M(β−ジケトナト)A112、M(β−ジケトナト)B12およびM(β−ジケトナト)B1234で表されるβ−ジケトン類の金属複合体[式中、Mは、RhおよびIrから選択されたものであり、A1およびA2は、同一または異なって、炭素数6〜8の環状ジエンまたは炭素数2〜7の鎖状アルケンであり、B1、B2、B3およびB4は、同一または異なって、CO、P(R123)、P(OR1)(OR2)(OR3)、R4およびXから選択されるものである(ここで、R1、R2、R3およびR4は、同一または異なって、かつそれぞれ独立に、アルキル、フェニルおよびフェロセニルから選択されたものであり、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。)]からなる群から選択されてなる少なくとも1つの化合物を含有することを特徴とする物質または組成物が提供される。
【0018】
1およびZ2は、ハロアルキルおよびベンジルから選択され得る。Rは、CF3、CCl3、CH3、H、Ph(フェニル)およびMcから選択され得る。ハロゲン化物はF、Cl、BrまたはIであり得る。擬ハロゲン化物は、N3、NCOまたはSCNであり得る。
【0019】
該化合物は、[M(β−ジケトナト)(cod)]、[M(β−ジケトナト)(CO)2]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232]、[M(β−ジケトナト)(CO)2(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(CO)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(PR2 3)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232(R3)(X)]、および[M(β−ジケトナト)(cod)(R3)(X)]からなる群
[ここで、MはRhまたはIrであり、codが1,5−シクロオクタジエンであり、(β−ジケトナト)は(McCOCHCOR)である(式中、RはCF3、CCl3、CH3、H、フェニルおよびMcから選択されたものである。)、R2はアルキル、フェニル、フェロセニルおよびこれらの組合せであり、R3はアルキル、フェニルまたはフェロセニルであり、そして、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。]からなる群から選択されたものであり得る。
【0020】
本発明に係る好ましい化合物は、前記化合物リストに示される。
【0021】
本発明のまた別の観点によれば、一般式Mc−CO−CZ12−CO−Rで表せられるメタロセニルβ−ジケトン類[式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)およびOc(オスモセニル)から選ばれたものであり、Rは、H、アルキル、ハロアルキルまたはアリル基であり、そして、Z1およびZ2は、それぞれ独立にH、アルキル、アリル、置換アルキル、フェロセニルである。]、前記β−ジケトン類のエノール体、並びに、一般式M(β−ジケトナト)A1、M(β−ジケトナト)A12、M(β−ジケトナト)A112、M(β−ジケトナト)B12およびM(β−ジケトナト)B1234で表されるβ−ジケトン類の金属複合体[式中、Mは、RhおよびIrから選択されたものであり、A1およびA2は、同一または異なって、炭素数6〜8の環状ジエンまたは炭素数2〜7の鎖状アルケンであり、B1、B2、B3およびB4は、同一または異なって、CO、P(R123)、P(OR1)(OR2)(OR3)、R4およびXから選択されるものである(ここで、R1、R2、R3およびR4は、同一または異なって、かつそれぞれ独立に、アルキル、フェニルおよびフェロセニルから選択されたものであり、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。)]からなる群から選択されてなる少なくとも1つの化合物を含有することを特徴とする物質または組成物の、放射線に対して細胞を感作させる方法における使用が、提供される。
【0022】
1およびZ2は、ハロアルキルおよびベンジルから選択され得る。Rは、CF3、CCl3、CH3、H、Ph(フェニル)およびMcから選択され得る。ハロゲン化物はF、Cl、BrまたはIであり得る。擬ハロゲン化物は、N3、NCOまたはSCNであり得る。
【0023】
該化合物は、[M(β−ジケトナト)(cod)]、[M(β−ジケトナト)(CO)2]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232]、[M(β−ジケトナト)(CO)2(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(CO)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(PR2 3)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232(R3)(X)]、および[M(β−ジケトナト)(cod)(R3)(X)]からなる群
[ここで、MはRhまたはIrであり、codが1,5−シクロオクタジエンであり、(β−ジケトナト)は(McCOCHCOR)である(式中、RはCF3、CCl3、CH3、H、フェニルおよびMcから選択されたものである。)、R2はアルキル、フェニル、フェロセニルおよびこれらの組合せであり、R3はアルキル、フェニルまたはフェロセニルであり、そして、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。]からなる群から選択されたものであり得る。
【0024】
本発明に係る好ましい化合物は、(η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]、および前記化合物リスト中の化合物を包含するものである。
【0025】
本発明の別の観点によれば、放射線照射の前、間あるいは後に、細胞を、一般式Mc−CO−CZ12−CO−Rで表せられるメタロセニルβ−ジケトン類[式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)およびOc(オスモセニル)から選ばれたものであり、Rは、H、アルキル、ハロアルキルまたはアリル基であり、そして、Z1およびZ2は、それぞれ独立にH、アルキル、アリル、置換アルキル、フェロセニルである。]、前記β−ジケトン類のエノール体、並びに一般式M(β−ジケトナト)A1、M(β−ジケトナト)A12、M(β−ジケトナト)A112、M(β−ジケトナト)B12およびM(β−ジケトナト)B1234で表されるβ−ジケトン類の金属複合体[式中、Mは、RhおよびIrから選択されたものであり、A1およびA2は、同一または異なって、炭素数6〜8の環状ジエンまたは炭素数2〜7の鎖状アルケンであり、B1、B2、B3およびB4は、同一または異なって、CO、P(R123)、P(OR1)(OR2)(OR3)、R4およびXから選択されるものである(ここで、R1、R2、R3およびR4は、同一または異なって、かつそれぞれ独立に、アルキル、フェニルおよびフェロセニルから選択されたものであり、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。)]からなる群から選択されてなる化合物に、曝す工程を有してなることを特徴とする、放射線に対して細胞を感作させる方法が提供され、そして治療を必要とするヒトまたは動物に、薬理学的に有効な量の該物質または組成物を投与する段階を含む方法が提供される。
【0026】
1およびZ2は、ハロアルキルおよびベンジルから選択され得る。Rは、CF3、CCl3、CH3、H、Ph(フェニル)およびMcから選択され得る。ハロゲン化物はF、Cl、BrまたはIであり得る。擬ハロゲン化物は、N3、NCOまたはSCNであり得る。
【0027】
該化合物は、[M(β−ジケトナト)(cod)]、[M(β−ジケトナト)(CO)2]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232]、[M(β−ジケトナト)(CO)2(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(CO)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(PR2 3)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232(R3)(X)]、および[M(β−ジケトナト)(cod)(R3)(X)]からなる群
[ここで、MはRhまたはIrであり、codが1,5−シクロオクタジエンであり、(β−ジケトナト)は(McCOCHCOR)である(式中、RはCF3、CCl3、CH3、H、フェニルおよびMcから選択されたものである。)、R2はアルキル、フェニル、フェロセニルおよびこれらの組合せであり、R3はアルキル、フェニルまたはフェロセニルであり、そして、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。]からなる群から選択されたものであり得る。
【0028】
本発明に係る好ましい化合物は、(η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]、および前記化合物リスト中の化合物を包含するものである。
【0029】
該物質または組成物は、特に、低酸素性条件で、放射線に対し細胞を感作させるために用いられる。
【0030】
本発明の別の観点によれば、一般式Mc−CO−CZ12−CO−Rで表せられるメタロセニルβ−ジケトン[式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)およびOc(オスモセニル)から選ばれたものであり、Rは、H、アルキル、ハロアルキルまたはアリル基であり、そして、Z1およびZ2は、それぞれ独立にH、アルキル、アリル、置換アルキル、フェロセニルである。]、前記β−ジケトン類のエノール体、並びに、一般式M(β−ジケトナト)A1、M(β−ジケトナト)A12、M(β−ジケトナト)A112、M(β−ジケトナト)B12およびM(β−ジケトナト)B1234で表されるβ−ジケトン類の金属複合体([式中、Mは、RhおよびIrから選択されたものであり、A1およびA2は、同一または異なって、炭素数6〜8の環状ジエンまたは炭素数2〜7の鎖状アルケンであり、B1、B2、B3およびB4は、同一または異なって、CO、P(R123)、P(OR1)(OR2)(OR3)、R4およびXから選択されるものである(ここで、R1、R2、R3およびR4は、同一または異なって、かつそれぞれ独立に、アルキル、フェニルおよびフェロセニルから選択されたものであり、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。)]:
但し、化合物は、
(1) フェロセノイルトリクロロアセトン(Hfctca)、
(2) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジフェロセニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(dfcm)(cod)]、
(3) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bfcm)(cod)]、
(4) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fca)(cod)]
(5) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fctca)(cod)]、
(6) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fctfa)(cod)]、
(7) ジフェロセノイルメタン、(Hdfcm)、
(8) フェロセノイルトリフルオロアセトン(Hfctfa)、
(9) ベンゾイルフェロセノイルメタン(Hbfcm)、
(10) フェロセノイルアセトン、(Hfca)、
(11) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]
ではない、
が提供される。
【0031】
1およびZ2は、ハロアルキルおよびベンジルから選択され得る。Rは、CF3、CCl3、CH3、H、Ph(フェニル)およびMcから選択され得る。ハロゲン化物はF、Cl、BrまたはIであり得る。擬ハロゲン化物は、N3、NCOまたはSCNであり得る。
【0032】
該化合物は、[M(β−ジケトナト)(cod)]、[M(β−ジケトナト)(CO)2]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232]、[M(β−ジケトナト)(CO)2(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(CO)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(PR2 3)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232(R3)(X)]、および[M(β−ジケトナト)(cod)(R3)(X)]からなる群
[ここで、MはRhまたはIrであり、codが1,5−シクロオクタジエンであり、(β−ジケトナト)は(McCOCHCOR)である(式中、RはCF3、CCl3、CH3、H、フェニルおよびMcから選択されたものである。)、R2はアルキル、フェニル、フェロセニルおよびこれらの組合せであり、R3はアルキル、フェニルまたはフェロセニルであり、そして、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。]から選択され得る。
【0033】
本発明に係る好ましい化合物は、前記化合物リストに示される。
【0034】
以下本発明を、添付の実施例および図面を参照しつつ、実施例により詳述する。ここで、
図1は、Hfctfa濃度の関数としての、種々の癌細胞系およびPHA−刺激ヒトリンパ球の成長を示すグラフであり;
図2は、[Rh(fctfa)(cod)]濃度の関数としての、種々の癌細胞系およびPHA−刺激ヒトリンパ球の成長を示すグラフであり;
図3は、[Rh(fctca)(cod)]濃度の関数としての、種々の癌細胞系およびPHA−刺激ヒトリンパ球の成長を示すグラフであり;
図4は、放射線投与量の関数としての生存分画のグラフであり;
図5は、放射線投与量の関数としての、μM[Rh(fctca)(cod)])の存在下における低酸素性条件での照射後のCHO細胞の生存分画のグラフであり;そして、
図6は、放射線投与量の関数としての、μM[Rh(fctfa)(cod)])の存在下における低酸素性条件での照射後のCHO細胞の生存分画のグラフであり;また、
実施例群は、Mc−CO−CZ12−CO−R[ただし、Mcは上述した通りのものであり、Rは、CF3(Hfctfa)、CCl3(Hfctca)、CH3(Hfca)、H(Hfch)、Ph(Hbfcm)およびFc(Hdfcm)、ならびにこれらのロジウム複合体Rh(β−ジケトナト)(cod)である。]タイプのメタロセン含有β−ジケトン類の試験管内研究を述べるものである。
【実施例】
【0035】
実施例1
癌細胞系の成長におけるフェロセン含有β−ジケトン類およびそれらのロジウム複合体の効果
これらの実験において、癌細胞系は、96ウェル丸底マイクロ力価プレートにおいて、5%CO2雰囲気中37℃で、10%胎児ウシ血清(FCS)を追補された標準組織培養培地にて培養された。培地は、種々の濃度のフェロセン含有β−ジケトン類またはそれらのロジウム複合体のいずれかを用いて、72〜96時間処理され、そして細胞成長の程度は、生存細胞のみを検出する、MTT [3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニル臭化テトラゾリウム]反応性によって検出された。
【0036】
2つの癌細胞系、すなわち、感受性ヒト頸部類上皮癌細胞系であるHeLa、および本来多剤耐性のヒト結腸腺癌系CoLo320DMの、本発明の13個の複合体に対する感受性が試験された。
【0037】
8つのより活性な複合体は、また、2つの細胞系、すなわち、ヒト肺大細胞癌細胞系であるCOR L23と、COR L23の変株であり、かつマルファラン(malphalan)および他のプラチナ化合物に耐性のあるCOR L23/CPRとにおいて、試験された。
【0038】
全てのフェロセン含有β−ジケトン類、並びに、これらのロジウム−cod複合体のほとんどが、、<100μMの濃度で、薬剤耐性の細胞系を含む試験された全ての癌細胞系の成長を阻止した(表1)。フェロセン複合体の中で最も活性な化合物は、Hfctfaであり(表1、図1)、一方、最も活性な2つのロジウム−フェロセン複合体は、[Rh(fctfa)(cod)]および[Rh(fctca)(cod)]であった(表1、図2および3)。
【0039】
【表1】
【0040】
実施例2
ヒトリンパ球の増殖におけるフェロセン含有β−ジケトン類およびそれらのロジウム複合体の効果
これらの実験において、純化されたヒト単核リンパ中が、96ウェル丸底マイクロ力価プレートにおいて、5%CO2雰囲気中37℃で、10%胎児ウシ血清(FCS)を追補されたRPMI培地にて培養された。ウェルのいくつかに対して、マイトジェン(植物性血液凝集素(phytohaemagglutinnin)、PHA)が、2.5μg/mlの濃度で添加された。培地は、種々の濃度のフェロセン含有β−ジケトン類またはそれらのロジウム複合体のいずれかを用いて、72時間処理され、そして細胞成長の程度は、生存細胞のみを検出する、MTT反応性によって検出された。
【0041】
試験されたフェロセン複合体は、わずか67.5μMおよびそれ以上の濃度で、PHA−刺激ヒトリンパ球培養株の成長の50%を阻止した(表1)。しかしながら、リンパ球培養株は、刺激されたリンパ球に対し最も毒性の低い[Rh(bfcm)(cod)]で試験されたロジウム−フェロセン複合体に、より感受性のものであった(表1)。
【0042】
理想的な抗腫瘍剤は、薬剤耐性細胞を含む癌細胞群に対して高い活性を有し、そして、刺激された正常ヒトリンパ球に対して低い活性を示す薬剤であるべきである。Hfctfaは、最も高い腫瘍特性を有し、そして、腫瘍細胞よりも正常ヒトリンパ球に対して8倍低い活性を示すものである。この化合物は、したがって、多剤耐性癌を含む種々の癌の治療の考えられる候補である。もう一つの考えられる候補[Rh(fctfa)(cod)]は、刺激されたヒトリンパ球に対するよりも4−5倍、腫瘍細胞に対して活性である。
【0043】
実施例3
有酸素および低酸素条件下での照射後のチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞の生存性におけるロジウム−フェロセン複合体の効果
CHO細胞が、ガラス製の試験管において、2つのロジウム−フェロセン複合体[Rh(fctca)(cod)]および[Rh(fctfa)(cod)]の非毒性濃度(0.39μMおよび0.78μM)で処理され、そして、有酸素および低酸素条件下で2cm組織等価なワックスビルドアップ(8MV dmax)を備えたモジュール式インキュベータチャンバーにおいて8MV光子ビームを照射された。2.5の酸素増強比率(図4)が、低酸素細胞環境を確立するために用いられた方法が極めて効率的であったことを示して、得られた。
【0044】
試験された2つのロジウム複合体のいずれも、有酸素環境における照射に対してCHO細胞の感受性を増加させなかった(結果は示さず。)。しかし、双方の複合体とも、低酸素条件においては、CHO細胞の感受性を増加させた(図4および5)。2.9の線量修飾係数が、低酸素条件下において、0.78μM [Rh(fctfa)(cod)](表2)に関して得られ、また、1.9の線量修飾係数が、0.39μM [Rh(fctca)(cod)](表3)に関して得られた。線量修飾係数は、平均不活性化服用量[細胞成長分画(S)の線形二次適合から得られたそれぞれの不活性化パラメーターから計算される]の比率として計算された。シスプラチンに関して測定された、公表された線量修飾係数(DMF)は、1.2〜2の範囲内にある(Chibber R, Stratford IJ, O'Neill P, Sheldon PW, Ahmed I, Lee B. 1985. The interaction between radiation and complexes of cis-Pt(II) and Rh(II): Studied at the molecular level. Int J Radiat Biol 48: 513-524; Van De Vaart, PJM, Klaren, HM, Hofland I, Begg AC. 1997. Oral platinum analogue JM216, a radiosensitizer in oxic murine cells. Int J Radiat Biol 72(6): 675-683)。
【0045】
これらの結果は、2つのロジウム−フェロセン複合体[Rh(fctfa)(cod)]および[Rh(fctca)(cod)]が、サブミクロンモル濃度でCHO細胞を迅速に増殖させる低酸素性選択的放射線増感作用の誘発物質として、シスプラチンと好ましく比較されること、そして、これらの複合体が癌の治療において放射腺と組み合わせて臨床上有用であることを示唆していることを、示している。HfctfaおよびHfctcaを用いた初期の試験は、また有望であった。
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
実施例4
メタロセン化合物の合成
新規なフェロセン含有−、ルテノセン含有−、およびオスモセン含有−β−ジケトン類の合成は、いずれも、リチウムジイソプロピルアミドの影響下において、アセチルフェロセン、アセチルルテノセン、またはアセチルオスモセンの、適当なエステルとのクライゼン縮合によって行うことができる。化合物のこれらの分類のそれぞれの選択された例がいかに示される。ロジウムとの配位化がまた示される。
【0049】
β−ジケトン合成
フェロセン系:1−フェロセニル−1,3−プロパンジオン、HFcHの合成
乾燥した、脱気THF(18ml)中のアセチルフェロセン(2.28g、10mmol)の氷冷溶液へ、リチウムジイソプロピルアミドの2.0モルdm-3THF溶液の5.5mlが、窒素下に添加された。撹拌が20分間続けられ、その間に赤煉瓦色の沈澱が形成された。THF(1ml)中の乾燥した、冷却蟻酸メチル(0.6g、10mmol)の溶液が、次いで添加され、一晩撹拌を続けられた。16時間後、ジエチルエーテル(15ml)が、反応混合物に添加され、沈澱物が濾過され、エーテルで洗浄され、空気乾燥された。沈澱物は、その後、0.5モルdm-3 HCl中に懸濁され、エーテルで抽出され、エーテル抽出物は、MgSO4で乾燥され、そして溶媒が除去され、HFcHが収率35で遊離された。粗製品は、ヘキサン/エーテル(1:1)から結晶化することができる。
【0050】
ルテノセン系:1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオン、Hrcaの合成
乾燥した、脱気THF(18ml)中のアセチルルテノセン(0.6g、2.2mmol)の氷冷溶液へ、リチウムジイソプロピルアミドの2.0モルdm-3THF溶液の5.5mlが、窒素下に添加された。撹拌が20分間続けられ、その間にクリーム色の沈澱が形成された。THF(1ml)中の乾燥した酢酸エチル(× ml、2.2mmol)の溶液が、次いで添加され、一晩撹拌を続けられた。16時間後、ジエチルエーテル(15ml)が、反応混合物に添加され、沈澱物が濾過され、エーテルで洗浄され、空気乾燥された。沈澱物は、その後、0.5モルdm-3 HCl中に懸濁され、エーテルで抽出され、エーテル抽出物は、MgSO4で乾燥され、そして溶媒が除去され、Hrcaが収率30〜40%で遊離された。粗製品は、更に、エーテル/ヘキサン(3:2)を溶離剤として用いるカラムクロマトグラフィによって、キーゼルゲル(Kieselgel)上に、精製されることができる。
【0051】
オスモセン系:1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3ブタンジオン、Hoctfanの合成
乾燥した、脱気THF(1ml)中のアセチルオスモセン(0.25g、0.69mmol)の氷冷溶液へ、リチウムジイソプロピルアミドの2モルdm-3THF溶液の0.35mlが、窒素下に添加された。撹拌が20分間続けられ、その間にクリーム色の沈澱が形成された。THF(1ml)中の乾燥トリフルオロ酢酸エチル(0.1g、0.69mmol)の溶液が、次いで添加され、一晩撹拌を続けられた。16時間後、ジエチルエーテル(10ml)が、反応混合物に添加され、沈澱物が濾過され、エーテルで洗浄され、空気乾燥された。沈澱物は、その後、0.5モルdm-3 HCl中に懸濁され、エーテルで抽出され、エーテル抽出物は、MgSO4で乾燥され、そして溶媒が除去され、Hoctfaが収率30%で遊離された。粗製品は、ヘキサン/エーテル(1:1)から結晶化することができる。
【0052】
混合メタロセン系:1−フェロセニル−3−ルテノセニルプロパンジアナト、Hfcrcmの合成
乾燥した、脱気THF(5ml)中のアセチルルテノセン(0.6g、2.2mmol)の氷冷溶液へ、リチウムジイソプロピルアミドの2.0モルdm-3THF溶液の1.1mlが、窒素下に添加された。撹拌が20分間続けられ、その間にクリーム色の沈澱が形成された。THF(1ml)中の乾燥メチルフェロセノエート(0.537g、2.2mmol)の溶液が、次いで添加され、一晩撹拌を続けられた。16時間後、ジエチルエーテル(10ml)が、反応混合物に添加され、沈澱物が濾過され、エーテルで洗浄され、空気乾燥された。沈澱物は、その後、0.5モルdm-3 HCl中に懸濁され、エーテルで抽出され、エーテル抽出物は、MgSO4で乾燥され、そして溶媒が除去され、Hfcrcmが収率30〜40%で遊離された。粗製品は、更に、エーテル/ヘキサン(3:2)を溶離剤として用いるカラムクロマトグラフィによって、キーゼルゲル(Kieselgel)上に、精製されることができる。
【0053】
ロジウム配位化
(η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(FcH)(cod)]の合成
6ml DMF中の[Rh2Cl2(cod)2](0.5g、1mmol)の撹拌溶液に、1−フェロセニル−1,3−プロパンジオン(0.512g、2mmol)が添加された。5分後、粗製品は、過剰な水によって沈澱され、濾過され、そしてエーテルに溶解された。エーテル溶液は水で洗浄され、硫酸マグネシウムで乾燥された。溶媒の除去後、残渣は、1:1の比率から始める冷却エーテル/ヘキサン混合物から結晶化された。[Rh(FcH)(cod)]の純粋結晶が母液から65%の収率で濾去された。
【0054】
(η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rca)(cod)]の合成
6ml DMF中の[Rh2Cl2(cod)2](0.5g、1mmol)の撹拌溶液に、1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオン(0.631g、2mmol)が添加された。5分後、粗製品は、過剰な水によって沈澱され、濾過され、そしてエーテルに溶解された。エーテル溶液は水で洗浄され、硫酸マグネシウムで乾燥され、溶媒が除去された。次いで、残渣は、1:1の比率から始める冷却エーテル/ヘキサン混合物から結晶化された。[Rh(rca)(cod)]の純粋結晶が母液から75%の収率で濾去された。
【0055】
(η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオ
ロ−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octfa)(cod)]の合成
6ml DMF中の[Rh2Cl2(cod)2](0.5g、1mmol)の撹拌溶液に、1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン(0.917g、2mmol)が添加された。5分後、粗製品は、過剰な水によって沈澱され、濾過され、そしてエーテルに溶解された。エーテル溶液は水で洗浄され、硫酸マグネシウムで乾燥され、溶媒が除去された。次いで、残渣は、1:1の比率から始める冷却エーテル/ヘキサン混合物から結晶化された。[Rh(octfa)(cod)]の純粋結晶が母液から55%の収率で濾去された。
【0056】
(η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]の合成
6ml DMF中の[Rh2Cl2(cod)2](0.5g、1mmol)の撹拌溶液に、1−フェロセニル−1,3−プロパンジオン(0.97g、2mmol)が添加された。5分後、粗製品は、過剰な水によって沈澱され、濾過され、そしてエーテルに溶解された。エーテル溶液は水で洗浄され、硫酸マグネシウムで乾燥され、次いで、残渣は、溶媒が除去され後に、1:1の比率から始める冷却エーテル/ヘキサン混合物から結晶化された。[Rh(fcrcm)(cod)]の純粋結晶が母液から65%の収率で濾去された。
【0057】
検討
シスプラチンは、癌の化学療法に関して最も広く用いられている薬の1つである(Muggia FM. 1991; Introduction: Cisplatin update. Seminars in Oncology 18:1-4).)。
しかし、この化合物は、嘔気、嘔吐および腎毒性を含む深刻な副作用を有しており(Rosenberg B. 1985; Fundamental, studies with cisplatin. Cancer 55: 2303-2316)、これらの全てが服用を制限している。より高い抗新生物活性および低減された副作用を示す新規な有機金属複合体の探求は、幾人かの研究者の関心を刺激し、そして多くの報告が遷移金属複合体の抗新生物活性について入手可能である。これらの中で、いくつかのロジウム複合体は期待が持てそうな抗腫瘍剤であるかもしれない (Bear JL, Gray HB, Rainen L, Chang I-M, Howard R, Serio G, Kimball AP. 1975. Interaction of Rhodium II carboxylates with molecules of biologic importance; Cancer Chemother Rep 59: 611-620; Fiamiani V, Ainis T, Cavallaro A, Piraino P. 1990; Antitumor effects of the new rhodium (II) complex: Rh2(Form)2(O2CCF3)2(H2O)2 (Form = N,N'-di-p-tolylformamidinate; J Chemother 2: 319-326. Sartori R, Rencoret G, Rencoret G, Mora A, Perez C, Pastene R, Sariego R, Moya SA. 1997; The novel use of Rh (I) complexes with naphthyridine ligands and poly(oxyethylene) as antitumorals. Anti-Cancer Drugs 6: 87-92)。これらのロジウム複合体のいくつかは、ロジウムの重金属特性にもかかわらず、何ら腎毒性を示さないようである(Kopf-Maier P. 1994. Complexes of metals other than platinum as antitumoral agents. Eur J Clin Pharmacol 47: 1-16; Craciunescu DG, Scaria V, Furlani A, Papaionnou A, Iglesias EP, Alonso MP. 1991. Pharmacological and toxicological studies on new Rh (I) organometalic complexes. In Vivo 5: 329-332)。
【0058】
腫瘍組織における酸素の迅速な代謝の結果として、放射線療法に耐性である、低酸素性細胞の存在は、放射線による腫瘍の成功裡な治療における制限因子である。放射線耐性腫瘍の感作は、従来の放射線療法との組合せにおいて、化学放射線増感剤の使用によって達成することができる。
【0059】
本出願人は、これまで生物学的システムにおいて試験されていなかった、Mc−CO−CH2−CO−R型のメタロセン含有β−ジケトン類[式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)およびOc(オスモセニル)から選ばれたものであり、Rは、CF3、CCl3、CH3、H、Ph(フェニル)またはFcである。]、前記β−ジケトン類のエノール体、並びに、前記β−ジケトン類のロジウムおよびイリジウム複合体が、プラチナ耐性株および多剤耐性癌細胞を含む種々の癌細胞の成長を阻止するものであることを見出した。さらにまた、これらの複合体のいくつかはまた、低酸素性条件下での照射に対し細胞を感作させるものであることも見出された。
【0060】
Fc−CO−CH2−CO−R(式中、RはCF3、CCl3、CH3、PhおよびFcである。)、並びに、Rh(β−ジケトナト)(cod)の合成は、既に述べられている(Du Plessis WC, Vosloo TG, Swarts JC, 1998; β-Diketones containing a ferrocenyl group: synthesis, structural aspects, pKa 1 values, group electronegativities and complexation with rhodium(I). Dalton Trans., 2507-2514)。該複合体への既述の経路は、少なくとも5つの中間体を含む物である。本出願人はまた、フェロセンそれ自体、アセチルフェロセン、R4COOMeおよびR4COOEt型のエステル類(R4=Fc、CF3、CCl3、CH3、H、PhまたはFc)、並びに、RhCl3および[RhCl(cod)]2を包含する、これらの中間体のいずれも、顕著な抗癌活性を示さないことも見出した。
本出願人は、本発明の化合物群がシスプラチンよりも良好な化学治療および放射線感作特性を示すことを見出した。
【0061】
付録
【0062】
【化1】
【0063】
1.(i) フェロセノイルアセトアルデヒド、(Hfch)の分子構造。
(ii) Fcは、フェロセニル=FeC109=Fe(C55)(C54)、ジシクロペンタジニル部分を、意味する。
【0064】
【化2】
【0065】
2. フェロセノイルトリクロロアセトン、(Hfctca)の分子構造。
(ii) シクロオクタジエン(cod)の分子構造。
【0066】
【化3】
【0067】
3.(i) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]の分子構造。
(ii) シクロオクタジエン(cod)の分子構造。
【0068】
【化4】
B=1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナトまたはFcH
【0069】
4. (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(FcH)(cod)]の分子構造。
【0070】
【化5】
C=1,3−ジフェロセニル−1,3−プロパンジオナトまたはdfcm
【0071】
5. (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジフェロセニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(dfcm)(cod)]の分子構造。
【0072】
【化6】
D=1−フェロセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナトまたはbfcm
【0073】
6. (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bfcm)(cod)]の分子構造。
【0074】
【化7】
E=フェロセニルアセトナトまたは1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナトまたはfca
【0075】
7. (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fca)(cod)]の分子構造。
【0076】
【化8】
F=フェロセノイルトリクロロアセトナトまたは1−フェロセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオナトまたはfctca
【0077】
8. (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fctfa)(cod)]の分子構造。
【0078】
【化9】
【0079】
G=フェロセノイルトリフルオロアセトナトまたは1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナトまたはfctfa
9. (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fctfa)(cod)]の分子構造。
10. 全ての場合において、上記の構造式群におけるFcは、Rc(ルテノセニル[Ru(C55)(C54)])またはOc(オスモセニル[Os(C55)(C54)])に、置き換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】Hfctfa濃度の関数としての、種々の癌細胞系およびPHA−刺激ヒトリンパ球の成長を示すグラフである。
【図2】[Rh(fctfa)(cod)]濃度の関数としての、種々の癌細胞系およびPHA−刺激ヒトリンパ球の成長を示すグラフである。
【図3】[Rh(fctca)(cod)]濃度の関数としての、種々の癌細胞系およびPHA−刺激ヒトリンパ球の成長を示すグラフである。
【図4】放射線投与量の関数としての生存分画のグラフである。
【図5】放射線投与量の関数としての、μM[Rh(fctca)(cod)])の存在下における低酸素性条件での照射後のCHO細胞の生存分画のグラフである。
【図6】放射線投与量の関数としての、μM[Rh(fctfa)(cod)])の存在下における低酸素性条件での照射後のCHO細胞の生存分画のグラフである。

Claims (47)

  1. 癌の治療において用いられる物質または組成物であって、該物質または組成物は、
    一般式Mc−CO−CZ12−CO−Rで表せられるメタロセニルβ−ジケトン類
    [式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)およびOc(オスモセニル)から選ばれたものであり、Rは、H、アルキル、ハロアルキルまたはアリル基であり、そして、Z1およびZ2は、それぞれ独立にH、アルキル、アリル、置換アルキル、フェロセニルである。]
    前記β−ジケトン類のエノール体、並びに
    一般式M(β−ジケトナト)A1、M(β−ジケトナト)A12、M(β−ジケトナト)A112、M(β−ジケトナト)B12およびM(β−ジケトナト)B1234で表されるβ−ジケトン類の金属複合体
    [式中、Mは、RhおよびIrから選択されたものであり、
    1およびA2は、同一または異なって、炭素数6〜8の環状ジエンまたは炭素数2〜7の鎖状アルケンであり、
    1、B2、B3およびB4は、同一または異なって、CO、P(R123)、P(OR1)(OR2)(OR3)、R4およびXから選択されるものである(ここで、R1、R2、R3およびR4は、同一または異なって、かつそれぞれ独立に、アルキル、フェニルおよびフェロセニルから選択されたものであり、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。)]
    からなる群から選択されてなる少なくとも1つの化合物を含有することを特徴とする物質または組成物、および該物質または組成物の治療的に有効量を治療を必要とするヒトまたは動物に投与するステップを有する方法。
  2. 1およびZ2がハロアルキルおよびベンジルから選択される請求項1に記載の物質または組成物。
  3. RがCF3、CCl3、CH3、H、Ph(フェニル)およびMcから選択される請求項1または請求項2に記載の物質または組成物。
  4. ハロゲン化物がF、Cl、BrおよびIから選択される前記いずれか1つの請求項に記載の物質または組成物。
  5. 擬ハロゲン化物がN3、NCOおよびSCNから選択される前記いずれか1つの請求項に記載の物質または組成物。
  6. 化合物が、[M(β−ジケトナト)(cod)]、[M(β−ジケトナト)(CO)2]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232]、[M(β−ジケトナト)(CO)2(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(CO)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(PR2 3)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232(R3)(X)]、および[M(β−ジケトナト)(cod)(R3)(X)]からなる群
    [ここで、MはRhまたはIrであり、codが1,5−シクロオクタジエンであり、(β−ジケトナト)は(McCOCHCOR)である(式中、RはCF3、CCl3、CH3、H、フェニルおよびMcから選択されたものである。)、R2はアルキル、フェニル、フェロセニルおよびこれらの組合せであり、R3はアルキル、フェニルまたはフェロセニルであり、そして、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。]
    から選択されたものである前記いずれか1つの請求項に記載の物質または組成物。
  7. 化合物が以下の化合物1〜49から選択される前記いずれか1つの請求項に記載の物質または組成物:
    (1) フェロセノイルアセトアルデヒド、(Hfch)、
    (2) フェロセノイルトリクロロアセトン、(Hfctca)、
    (3) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(FcH)(cod)]、
    (4) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジフェロセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(dfcm)(cod)]、
    (5) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bfcm)(cod)]、
    (6) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fca)(cod)]、
    (7) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fctca)(cod)]、
    (8) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’) ロジウム(1)、[Rh(fctfa)(cod)]、
    (9) ジフェロセノイルメタン,(Hdfcm)、
    (10) フェロセノイルトリフルオロアセトン、(Hfctfa)、
    (11) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fctfa)(cod)]、
    (12) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fca)(cod)]、
    (13) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1),[Ir(bfcm)(cod)]、
    (14) ベンゾイルフェロセノイルメタン、(Hbfcm)、
    (15) フェロセノイルアセトン、(Hfca)、
    (16) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fch)(cod)]、
    (17) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(RcH)(cod)]、
    (18) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジルテノセニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(drcm)(cod)]、
    (19) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(brcm)(cod)]、
    (20) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rca)(cod)]、
    (21) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rctca)(cod)]、
    (22) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rctfa)(cod)]、
    (23) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(OcH)(cod)]、
    (24) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジオスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(docm)(cod)]、
    (25) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bocm)(cod)]、
    (26) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(oca)(cod)]、
    (27) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octca)(cod)]、
    (28) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octfa)(cod)]、
    (29) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]、
    (30) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcocm)(cod)]、
    (31) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(ocrcm)(cod)]、
    (32) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]、
    (33) 1−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=HRcH、
    (34) 1,3−ジルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hdrcm、
    (35) 1−ルテノセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオン=Hbrcm、
    (36) ルテノセノイルアセトン=1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオン=Hrca、
    (37) ルテノセノイルトリクロロアセトン=1−ルテノセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオン=Hrctca、
    (38) ルテノセノイルトリフルオロアセトン=1−ルテノセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン=Hrctfa、
    (39) 1−オスモセニル−1,3−プロパンジオン=HOcH、
    (40) 1,3−ジオスモセニル−1,3−プロパンジオン=Hdocm、
    (41) 1−オスモセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオン=Hbocm、
    (42) オスモセノイルアセトン=1−オスモセニル−1,3−ブタンジオン=Hoca、
    (43) オスモセノイルトリクロロアセトン=1−オスモセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオン=Hoctca、
    (44) オスモセノイルトリフルオロアセトン=1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン=Hoctfa、
    (45) フェロセノイルオスモセノイルメタン=1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオン=Hfcocm、
    (46) オスモセノイルルテノセノイルメタン=1−オスモセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hrcocm、
    (47) フェロセノイルルテノセノイルメタン=1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hfcrcm、
    (48) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]、
    (49) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3 プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcocm)(cod)]。
  8. 一般式Mc−CO−CZ12−CO−Rで表せられるメタロセニルβ−ジケトン類
    [式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)およびOc(オスモセニル)から選ばれたものであり、Rは、H、アルキル、ハロアルキルまたはアリル基であり、そして、Z1およびZ2は、それぞれ独立にH、アルキル、アリル、置換アルキル、フェロセニルである。]
    前記β−ジケトン類のエノール体、並びに
    一般式M(β−ジケトナト)A1、M(β−ジケトナト)A12、M(β−ジケトナト)A112、M(β−ジケトナト)B12およびM(β−ジケトナト)B1234で表されるβ−ジケトン類の金属複合体
    [式中、Mは、RhおよびIrから選択されたものであり、
    1およびA2は、同一または異なって、炭素数6〜8の環状ジエンまたは炭素数2〜7の鎖状アルケンであり、
    1、B2、B3およびB4は、同一または異なって、CO、P(R123)、P(OR1)(OR2)(OR3)、R4およびXから選択されるものである(ここで、R1、R2、R3およびR4は、同一または異なって、かつそれぞれ独立に、アルキル、フェニルおよびフェロセニルから選択されたものであり、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。)]
    からなる群から選択されてなる少なくとも1つの化合物を含有することを特徴とする物質または組成物の、癌の治療のための薬剤の調製における使用。
  9. 1およびZ2がハロアルキルおよびベンジルから選択される請求項8に記載の使用。
  10. RがCF3、CCl3、CH3、H、Ph(フェニル)およびMcから選択される請求項8または請求項9に記載の使用。
  11. ハロゲン化物がF、Cl、BrおよびIから選択される請求項8〜10のいずれか1つの請求項に記載の使用。
  12. 擬ハロゲン化物がN3、NCOおよびSCNから選択される請求項8〜11のいずれか1つの請求項に記載の物質または組成物。
  13. 化合物が、[M(β−ジケトナト)(cod)]、[M(β−ジケトナト)(CO)2]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232]、[M(β−ジケトナト)(CO)2(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(CO)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(PR2 3)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232(R3)(X)]、および[M(β−ジケトナト)(cod)(R3)(X)]からなる群
    [ここで、MはRhまたはIrであり、codが1,5−シクロオクタジエンであり、(β−ジケトナト)は(McCOCHCOR)である(式中、RはCF3、CCl3、CH3、H、フェニルおよびMcから選択されたものである。)、R2はアルキル、フェニル、フェロセニルおよびこれらの組合せであり、R3はアルキル、フェニルまたはフェロセニルであり、そして、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。]
    から選択されたものである請求項8〜12のいずれか1つの請求項に記載の使用。
  14. 化合物が以下の化合物1〜49から選択される請求項8〜13のいずれか1つの請求項に記載の使用:
    (1) フェロセノイルアセトアルデヒド、(Hfch)、
    (2) フェロセノイルトリクロロアセトン、(Hfctca)、
    (3) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(FcH)(cod)]、
    (4) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジフェロセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(dfcm)(cod)]、
    (5) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bfcm)(cod)]、
    (6) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fca)(cod)]、
    (7) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fctca)(cod)]、
    (8) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’) ロジウム(1)、[Rh(fctfa)(cod)]、
    (9) ジフェロセノイルメタン,(Hdfcm)、
    (10) フェロセノイルトリフルオロアセトン、(Hfctfa)、
    (11) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fctfa)(cod)]、
    (12) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fca)(cod)]、
    (13) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1),[Ir(bfcm)(cod)]、
    (14) ベンゾイルフェロセノイルメタン、(Hbfcm)、
    (15) フェロセノイルアセトン、(Hfca)、
    (16) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fch)(cod)]、
    (17) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(RcH)(cod)]、
    (18) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジルテノセニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(drcm)(cod)]、
    (19) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(brcm)(cod)]、
    (20) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rca)(cod)]、
    (21) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rctca)(cod)]、
    (22) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rctfa)(cod)]、
    (23) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(OcH)(cod)]、
    (24) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジオスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(docm)(cod)]、
    (25) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bocm)(cod)]、
    (26) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(oca)(cod)]、
    (27) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octca)(cod)]、
    (28) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octfa)(cod)]、
    (29) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]、
    (30) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcocm)(cod)]、
    (31) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(ocrcm)(cod)]、
    (32) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]、
    (33) 1−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=HRcH、
    (34) 1,3−ジルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hdrcm、
    (35) 1−ルテノセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオン=Hbrcm、
    (36) ルテノセノイルアセトン=1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオン=Hrca、
    (37) ルテノセノイルトリクロロアセトン=1−ルテノセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオン=Hrctca、
    (38) ルテノセノイルトリフルオロアセトン=1−ルテノセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン=Hrctfa、
    (39) 1−オスモセニル−1,3−プロパンジオン=HOcH、
    (40) 1,3−ジオスモセニル−1,3−プロパンジオン=Hdocm、
    (41) 1−オスモセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオン=Hbocm、
    (42) オスモセノイルアセトン=1−オスモセニル−1,3−ブタンジオン=Hoca、
    (43) オスモセノイルトリクロロアセトン=1−オスモセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオン=Hoctca、
    (44) オスモセノイルトリフルオロアセトン=1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン=Hoctfa、
    (45) フェロセノイルオスモセノイルメタン=1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオン=Hfcocm、
    (46) オスモセノイルルテノセノイルメタン=1−オスモセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hrcocm、
    (47) フェロセノイルルテノセノイルメタン=1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hfcrcm、
    (48) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]、
    (49) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcocm)(cod)]。
  15. 一般式Mc−CO−CZ12−CO−Rで表せられるメタロセニルβ−ジケトン類
    [式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)およびOc(オスモセニル)から選ばれたものであり、Rは、H、アルキル、ハロアルキルまたはアリル基であり、そして、Z1およびZ2は、それぞれ独立にH、アルキル、アリル、置換アルキル、フェロセニルである。]
    前記β−ジケトン類のエノール体、並びに
    一般式M(β−ジケトナト)A1、M(β−ジケトナト)A12、M(β−ジケトナト)A112、M(β−ジケトナト)B12およびM(β−ジケトナト)B1234で表されるβ−ジケトン類の金属複合体
    [式中、Mは、RhおよびIrから選択されたものであり、
    1およびA2は、同一または異なって、炭素数6〜8の環状ジエンまたは炭素数2〜7の鎖状アルケンであり、
    1、B2、B3およびB4は、同一または異なって、CO、P(R123)、P(OR1)(OR2)(OR3)、R4およびXから選択されるものである(ここで、R1、R2、R3およびR4は、同一または異なって、かつそれぞれ独立に、アルキル、フェニルおよびフェロセニルから選択されたものであり、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。)]
    からなる群から選択されてなる少なくとも1つの化合物を含有することを特徴とする物質または組成物の、放射線に対して細胞を感作させる方法における使用。
  16. 1およびZ2がハロアルキルおよびベンジルから選択される請求項15に記載の使用。
  17. RがCF3、CCl3、CH3、H、Ph(フェニル)およびMcから選択される請求項15または請求項16に記載の使用。
  18. ハロゲン化物がF、Cl、BrおよびIから選択される請求項15〜17のいずれか1つの請求項に記載の使用。
  19. 擬ハロゲン化物がN3、NCOおよびSCNから選択される請求項15〜18のいずれか1つの請求項に記載の物質または組成物。
  20. 化合物が、[M(β−ジケトナト)(cod)]、[M(β−ジケトナト)(CO)2]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232]、[M(β−ジケトナト)(CO)2(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(CO)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(PR2 3)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232(R3)(X)]、および[M(β−ジケトナト)(cod)(R3)(X)]からなる群
    [ここで、MはRhまたはIrであり、codが1,5−シクロオクタジエンであり、(β−ジケトナト)は(McCOCHCOR)である(式中、RはCF3、CCl3、CH3、H、フェニルおよびMcから選択されたものである。)、R2はアルキル、フェニル、フェロセニルおよびこれらの組合せであり、R3はアルキル、フェニルまたはフェロセニルであり、そして、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。]
    から選択されたものである請求項15〜19のいずれか1つの請求項に記載の使用。
  21. 化合物が以下の化合物1〜50から選択される請求項15〜20のいずれか1つの請求項に記載の使用:
    (1) フェロセノイルアセトアルデヒド、(Hfch)、
    (2) フェロセノイルトリクロロアセトン、(Hfctca)、
    (3) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(FcH)(cod)]、
    (4) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジフェロセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(dfcm)(cod)]、
    (5) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bfcm)(cod)]、
    (6) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fca)(cod)]、
    (7) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fctca)(cod)]、
    (8) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’) ロジウム(1)、[Rh(fctfa)(cod)]、
    (9) ジフェロセノイルメタン,(Hdfcm)、
    (10) フェロセノイルトリフルオロアセトン、(Hfctfa)、
    (11) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fctfa)(cod)]、
    (12) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fca)(cod)]、
    (13) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1),[Ir(bfcm)(cod)]、
    (14) ベンゾイルフェロセノイルメタン、(Hbfcm)、
    (15) フェロセノイルアセトン、(Hfca)、
    (16) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fch)(cod)]、
    (17) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(RcH)(cod)]、
    (18) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジルテノセニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(drcm)(cod)]、
    (19) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(brcm)(cod)]、
    (20) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rca)(cod)]、
    (21) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rctca)(cod)]、
    (22) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rctfa)(cod)]、
    (23) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(OcH)(cod)]、
    (24) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジオスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(docm)(cod)]、
    (25) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bocm)(cod)]、
    (26) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(oca)(cod)]、
    (27) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octca)(cod)]、
    (28) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octfa)(cod)]、
    (29) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]、
    (30) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcocm)(cod)]、
    (31) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(ocrcm)(cod)]、
    (32) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]、
    (33) 1−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=HRcH、
    (34) 1,3−ジルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hdrcm、
    (35) 1−ルテノセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオン=Hbrcm、
    (36) ルテノセノイルアセトン=1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオン=Hrca、
    (37) ルテノセノイルトリクロロアセトン=1−ルテノセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオン=Hrctca、
    (38) ルテノセノイルトリフルオロアセトン=1−ルテノセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン=Hrctfa、
    (39) 1−オスモセニル−1,3−プロパンジオン=HOcH、
    (40) 1,3−ジオスモセニル−1,3−プロパンジオン=Hdocm、
    (41) 1−オスモセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオン=Hbocm、
    (42) オスモセノイルアセトン=1−オスモセニル−1,3−ブタンジオン=Hoca、
    (43) オスモセノイルトリクロロアセトン=1−オスモセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオン=Hoctca、
    (44) オスモセノイルトリフルオロアセトン=1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン=Hoctfa、
    (45) フェロセノイルオスモセノイルメタン=1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオン=Hfcocm、
    (46) オスモセノイルルテノセノイルメタン=1−オスモセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hrcocm、
    (47) フェロセノイルルテノセノイルメタン=1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hfcrcm、
    (48) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]、
    (49) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3 プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcocm)(cod)]、
    (50) (1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]。
  22. 一般式Mc−CO−CZ12−CO−Rで表せられるメタロセニルβ−ジケトン類
    [式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)およびOc(オスモセニル)から選ばれたものであり、Rは、H、アルキル、ハロアルキルまたはアリル基であり、そして、Z1およびZ2は、それぞれ独立にH、アルキル、アリル、置換アルキル、フェロセニルである。]
    前記β−ジケトン類のエノール体、並びに
    一般式M(β−ジケトナト)A1、M(β−ジケトナト)A12、M(β−ジケトナト)A112、M(β−ジケトナト)B12およびM(β−ジケトナト)B1234で表されるβ−ジケトン類の金属複合体
    [式中、Mは、RhおよびIrから選択されたものであり、
    1およびA2は、同一または異なって、炭素数6〜8の環状ジエンまたは炭素数2〜7の鎖状アルケンであり、
    1、B2、B3およびB4は、同一または異なって、CO、P(R123)、P(OR1)(OR2)(OR3)、R4およびXから選択されるものである(ここで、R1、R2、R3およびR4は、同一または異なって、かつそれぞれ独立に、アルキル、フェニルおよびフェロセニルから選択されたものであり、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。)]
    からなる群から選択されてなる少なくとも1つの化合物を含有することを特徴とする物質または組成物の、放射線に対して細胞を感作させる薬剤の調製のための使用。
  23. 1およびZ2がハロアルキルおよびベンジルから選択される請求項22に記載の使用。
  24. RがCF3、CCl3、CH3、H、Ph(フェニル)およびMcから選択される請求項22または請求項23に記載の使用。
  25. ハロゲン化物がF、Cl、BrおよびIから選択される請求項22〜24のいずれか1つの請求項に記載の使用。
  26. 擬ハロゲン化物がN3、NCOおよびSCNから選択される請求項22〜25のいずれか1つの請求項に記載の物質または組成物。
  27. 化合物が、[M(β−ジケトナト)(cod)]、[M(β−ジケトナト)(CO)2]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232]、[M(β−ジケトナト)(CO)2(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(CO)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(PR2 3)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232(R3)(X)]、および[M(β−ジケトナト)(cod)(R3)(X)]からなる群
    [ここで、MはRhまたはIrであり、codが1,5−シクロオクタジエンであり、(β−ジケトナト)は(McCOCHCOR)である(式中、RはCF3、CCl3、CH3、H、フェニルおよびMcから選択されたものである。)、R2はアルキル、フェニル、フェロセニルおよびこれらの組合せであり、R3はアルキル、フェニルまたはフェロセニルであり、そして、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。]
    から選択されたものである請求項22〜26のいずれか1つの請求項に記載の使用。
  28. 化合物が以下の化合物1〜50から選択される請求項22〜27のいずれか1つの請求項に記載の使用:
    (1) フェロセノイルアセトアルデヒド、(Hfch)、
    (2) フェロセノイルトリクロロアセトン、(Hfctca)、
    (3) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(FcH)(cod)]、
    (4) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジフェロセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(dfcm)(cod)]、
    (5) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bfcm)(cod)]、
    (6) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fca)(cod)]、
    (7) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fctca)(cod)]、
    (8) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’) ロジウム(1)、[Rh(fctfa)(cod)]、
    (9) ジフェロセノイルメタン,(Hdfcm)、
    (10) フェロセノイルトリフルオロアセトン、(Hfctfa)、
    (11) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fctfa)(cod)]、
    (12) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fca)(cod)]、
    (13) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1),[Ir(bfcm)(cod)]、
    (14) ベンゾイルフェロセノイルメタン、(Hbfcm)、
    (15) フェロセノイルアセトン、(Hfca)、
    (16) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fch)(cod)]、
    (17) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(RcH)(cod)]、
    (18) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジルテノセニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(drcm)(cod)]、
    (19) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(brcm)(cod)]、
    (20) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rca)(cod)]、
    (21) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rctca)(cod)]、
    (22) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rctfa)(cod)]、
    (23) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(OcH)(cod)]、
    (24) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジオスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(docm)(cod)]、
    (25) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bocm)(cod)]、
    (26) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(oca)(cod)]、
    (27) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octca)(cod)]、
    (28) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octfa)(cod)]、
    (29) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]、
    (30) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcocm)(cod)]、
    (31) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(ocrcm)(cod)]、
    (32) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]、
    (33) 1−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=HRcH、
    (34) 1,3−ジルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hdrcm、
    (35) 1−ルテノセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオン=Hbrcm、
    (36) ルテノセノイルアセトン=1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオン=Hrca、
    (37) ルテノセノイルトリクロロアセトン=1−ルテノセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオン=Hrctca、
    (38) ルテノセノイルトリフルオロアセトン=1−ルテノセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン=Hrctfa、
    (39) 1−オスモセニル−1,3−プロパンジオン=HOcH、
    (40) 1,3−ジオスモセニル−1,3−プロパンジオン=Hdocm、
    (41) 1−オスモセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオン=Hbocm、
    (42) オスモセノイルアセトン=1−オスモセニル−1,3−ブタンジオン=Hoca、
    (43) オスモセノイルトリクロロアセトン=1−オスモセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオン=Hoctca、
    (44) オスモセノイルトリフルオロアセトン=1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン=Hoctfa、
    (45) フェロセノイルオスモセノイルメタン=1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオン=Hfcocm、
    (46) オスモセノイルルテノセノイルメタン=1−オスモセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hrcocm、
    (47) フェロセノイルルテノセノイルメタン=1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hfcrcm、
    (48) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]、
    (49) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3 プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcocm)(cod)]、
    (50) (1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]。
  29. 放射線照射の前、間あるいは後に、細胞を、一般式Mc−CO−CZ12−CO−Rで表せられるメタロセニルβ−ジケトン類
    [式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)およびOc(オスモセニル)から選ばれたものであり、Rは、H、アルキル、ハロアルキルまたはアリル基であり、そして、Z1およびZ2は、それぞれ独立にH、アルキル、アリル、置換アルキル、フェロセニルである。]
    前記β−ジケトン類のエノール体、並びに
    一般式M(β−ジケトナト)A1、M(β−ジケトナト)A12、M(β−ジケトナト)A112、M(β−ジケトナト)B12およびM(β−ジケトナト)B1234で表されるβ−ジケトン類の金属複合体
    [式中、Mは、RhおよびIrから選択されたものであり、
    1およびA2は、同一または異なって、炭素数6〜8の環状ジエンまたは炭素数2〜7の鎖状アルケンであり、
    1、B2、B3およびB4は、同一または異なって、CO、P(R123)、P(OR1)(OR2)(OR3)、R4およびXから選択されるものである(ここで、R1、R2、R3およびR4は、同一または異なって、かつそれぞれ独立に、アルキル、フェニルおよびフェロセニルから選択されたものであり、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。)]
    からなる群から選択されてなる化合物に、曝す工程を有してなることを特徴とする、放射線に対して細胞を感作させる方法。
  30. 1およびZ2がハロアルキルおよびベンジルから選択される請求項29に記載の方法。
  31. RがCF3、CCl3、CH3、H、Ph(フェニル)およびMcから選択される請求項29または請求項30に記載の方法。
  32. ハロゲン化物がF、Cl、BrおよびIから選択される請求項29〜31のいずれか1つの請求項に記載の方法。
  33. 擬ハロゲン化物がN3、NCOおよびSCNから選択される請求項29〜32のいずれか1つの請求項に記載の方法。
  34. 化合物が、[M(β−ジケトナト)(cod)]、[M(β−ジケトナト)(CO)2]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232]、[M(β−ジケトナト)(CO)2(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(CO)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(PR2 3)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232(R3)(X)]、および[M(β−ジケトナト)(cod)(R3)(X)]からなる群
    [ここで、MはRhまたはIrであり、codが1,5−シクロオクタジエンであり、(β−ジケトナト)は(McCOCHCOR)である(式中、RはCF3、CCl3、CH3、H、フェニルおよびMcから選択されたものである。)、R2はアルキル、フェニル、フェロセニルおよびこれらの組合せであり、R3はアルキル、フェニルまたはフェロセニルであり、そして、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。]
    から選択されたものである請求項29〜33のいずれか1つの請求項に記載の方法。
  35. 化合物が以下の化合物1〜50から選択される請求項29〜34のいずれか1つの請求項に記載の方法:
    (1) フェロセノイルアセトアルデヒド、(Hfch)、
    (2) フェロセノイルトリクロロアセトン、(Hfctca)、
    (3) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(FcH)(cod)]、
    (4) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジフェロセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(dfcm)(cod)]、
    (5) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bfcm)(cod)]、
    (6) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fca)(cod)]、
    (7) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fctca)(cod)]、
    (8) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’) ロジウム(1)、[Rh(fctfa)(cod)]、
    (9) ジフェロセノイルメタン,(Hdfcm)、
    (10) フェロセノイルトリフルオロアセトン、(Hfctfa)、
    (11) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fctfa)(cod)]、
    (12) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fca)(cod)]、
    (13) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1),[Ir(bfcm)(cod)]、
    (14) ベンゾイルフェロセノイルメタン、(Hbfcm)、
    (15) フェロセノイルアセトン、(Hfca)、
    (16) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fch)(cod)]、
    (17) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(RcH)(cod)]、
    (18) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジルテノセニル−1,3プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(drcm)(cod)]、
    (19) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(brcm)(cod)]、
    (20) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rca)(cod)]、
    (21) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rctca)(cod)]、
    (22) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rctfa)(cod)]、
    (23) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(OcH)(cod)]、
    (24) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジオスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(docm)(cod)]、
    (25) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bocm)(cod)]、
    (26) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(oca)(cod)]、
    (27) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octca)(cod)]、
    (28) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octfa)(cod)]、
    (29) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]、
    (30) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcocm)(cod)]、
    (31) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(ocrcm)(cod)]、
    (32) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]、
    (33) 1−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=HRcH、
    (34) 1,3−ジルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hdrcm、
    (35) 1−ルテノセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオン=Hbrcm、
    (36) ルテノセノイルアセトン=1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオン=Hrca、
    (37) ルテノセノイルトリクロロアセトン=1−ルテノセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオン=Hrctca、
    (38) ルテノセノイルトリフルオロアセトン=1−ルテノセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン=Hrctfa、
    (39) 1−オスモセニル−1,3−プロパンジオン=HOcH、
    (40) 1,3−ジオスモセニル−1,3−プロパンジオン=Hdocm、
    (41) 1−オスモセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオン=Hbocm、
    (42) オスモセノイルアセトン=1−オスモセニル−1,3−ブタンジオン=Hoca、
    (43) オスモセノイルトリクロロアセトン=1−オスモセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオン=Hoctca、
    (44) オスモセノイルトリフルオロアセトン=1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン=Hoctfa、
    (45) フェロセノイルオスモセノイルメタン=1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオン=Hfcocm、
    (46) オスモセノイルルテノセノイルメタン=1−オスモセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hrcocm、
    (47) フェロセノイルルテノセノイルメタン=1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hfcrcm、
    (48) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]、
    (49) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3 プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcocm)(cod)]、
    (50) (1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]。
  36. 一般式Mc−CO−CZ12−CO−Rで表せられるメタロセニルβ−ジケトン
    [式中、Mcは、Fc(フェロセニル)、Rc(ルテノセニル)およびOc(オスモセニル)から選ばれたものであり、Rは、H、アルキル、ハロアルキルまたはアリル基であり、そして、Z1およびZ2は、それぞれ独立にH、アルキル、アリル、置換アルキル、フェロセニルである。]
    前記β−ジケトン類のエノール体、並びに
    一般式M(β−ジケトナト)A1、M(β−ジケトナト)A12、M(β−ジケトナト)A112、M(β−ジケトナト)B12およびM(β−ジケトナト)B1234で表されるβ−ジケトン類の金属複合体
    [式中、Mは、RhおよびIrから選択されたものであり、
    1およびA2は、同一または異なって、炭素数6〜8の環状ジエンまたは炭素数2〜7の鎖状アルケンであり、
    1、B2、B3およびB4は、同一または異なって、CO、P(R123)、P(OR1)(OR2)(OR3)、R4およびXから選択されるものである(ここで、R1、R2、R3およびR4は、同一または異なって、かつそれぞれ独立に、アルキル、フェニルおよびフェロセニルから選択されたものであり、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。)]:
    但し、化合物は、
    (1) フェロセノイルトリクロロアセトン(Hfctca)、
    (2) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジフェロセニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(dfcm)(cod)]、
    (3) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bfcm)(cod)]、
    (4) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナトκ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fca)(cod)]
    (5) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fctca)(cod)]、
    (6) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fctfa)(cod)]、
    (7) ジフェロセノイルメタン、(Hdfcm)、
    (8) フェロセノイルトリフルオロアセトン(Hfctfa)、
    (9) ベンゾイルフェロセノイルメタン(Hbfcm)、
    (10) フェロセノイルアセトン、(Hfca)、
    (11) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]
    ではない。
  37. 1およびZ2がハロアルキルおよびベンジルから選択される請求項36に記載のメタロセニルβ−ジケトン。
  38. RがCF3、CCl3、CH3、H、Ph(フェニル)およびMcから選択される請求項36または請求項37に記載のメタロセニルβ−ジケトン。
  39. ハロゲン化物がF、Cl、BrおよびIから選択される請求項36〜38のいずれか1つの請求項に記載のメタロセニルβ−ジケトン。
  40. 擬ハロゲン化物がN3、NCOおよびSCNから選択される請求項36〜39のいずれか1つの請求項に記載のメタロセニルβ−ジケトン。
  41. 化合物が、[M(β−ジケトナト)(cod)]、[M(β−ジケトナト)(CO)2]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232]、[M(β−ジケトナト)(CO)2(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(CO)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト)(CO)(PR2 3)(R3)(X)]もしくはそのアシル異性体、[M(β−ジケトナト)(PR2 3)(COR3)(X)]、[M(β−ジケトナト){P−(OR232(R3)(X)]、および[M(β−ジケトナト)(cod)(R3)(X)]からなる群
    [ここで、MはRhまたはIrであり、codが1,5−シクロオクタジエンであり、(β−ジケトナト)は(McCOCHCOR)である(式中、RはCF3、CCl3、CH3、H、フェニルおよびMcから選択されたものである。)、R2はアルキル、フェニル、フェロセニルおよびこれらの組合せであり、R3はアルキル、フェニルまたはフェロセニルであり、そして、Xはハロゲン化物または擬ハロゲン化物である。]
    から選択されたものである請求項26〜40のいずれか1つの請求項に記載のメタロセニルβ−ジケトン。
  42. 化合物が以下の化合物からなる群から選択されたものである請求項36〜41のいずれか1つの請求項に記載の方法:
    (1) フェロセノイルアセトアルデヒド、(Hfch)、
    (2) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナト−
    (3) ジフェロセノイルメタン、(Hdfcm)、
    (4) フェロセノイルトリフルオロアセトン、(Hfctfa)、
    (5) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fctfa)(cod)]、
    (6) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fca)(cod)]、
    (7) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(bfcm)(cod)]、
    (8) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−1,3−プロパンジオナトκ2O,O’)イリジウム(1)、[Ir(fch)(cod)]、
    (9) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(RcH)(cod)]、
    (10) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(drcm)(cod)]、
    (11) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O)ロジウム(1)、[Rh(brcm)(cod)]、
    (12) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rca)(cod)]、
    (13) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rctca)(cod)]、
    (14) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−ルテノセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(rctfa)(cod)]、
    (15) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(OcH)(cod)]、
    (16) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ジオスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(docm)(cod)]
    (17) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(bocm)(cod)]、
    (18) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(oca)(cod)]、
    (19) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octca)(cod)]、
    (20) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(octfa)(cod)]、
    (21) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]、
    (22) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcocm)(cod)]、
    (23) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−オスモセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(ocrcm)(cod)]、
    (24) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1,3−ペンタンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(acac)(cod)]、
    (25) 1−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=HRcH、
    (26) 1,3−ジルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hdrcm、
    (27) 1−ルテノセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオン=Hbrcm、
    (28) ルテノセノイルアセトン=1−ルテノセニル−1,3−ブタンジオン=Hrca、
    (29) ルテノセノイルトリクロロアセトン=1−ルテノセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオン=Hrctca、
    (30) ルテノセノイルトリフルオロアセトン=1−ルテノセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン=Hrctfa、
    (31) 1−オスモセニル−1,3−プロパンジオン=HOcH、
    (32) 1,3−ジオスモセニル−1,3−プロパンジオン=Hdocm、
    (33) 1−オスモセニル−3−フェニル−1,3−プロパンジオン=Hbocm、
    (34) オスモセノイルアセトン=1−オスモセニル−1,3−ブタンジオン=Hoca、
    (35) オスモセノイルトリクロロアセトン=1−オスモセニル−4,4,4−トリクロロ−1,3−ブタンジオン=Hoctca、
    (36) オスモセノイルトリフルオロアセトン=1−オスモセニル−4,4,4−トリフルオロ−1,3−ブタンジオン=Hoctfa、
    (37) フェロセノイルオスモセノイルメタン=1(フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオン=Hfcocm、
    (38) オスモセノイルルテノセノイルメタン=1−オスモセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hrcocm、
    (39) フェロセノイルルテノセノイルメタン=1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオン=Hfcrcm、
    (40) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−ルテノセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcrcm)(cod)]、
    (41) (η4−1,5−シクロオクタジエン)(1−フェロセニル−3−オスモセニル−1,3−プロパンジオナト−κ2O,O’)ロジウム(1)、[Rh(fcocm)(cod)]。
  43. 実質的に本出願に記載ないし説明された請求項1または請求項15または請求項18に記載の物質または組成物。
  44. 実質的に本出願に記載された請求項8または請求項22に記載の使用。
  45. 実質的に本出願に記載ないし説明された請求項29に記載の使用。
  46. 実質的に本出願に記載ないし説明された請求項36に記載のメタロセニル β−ジケトン。
  47. 実質的に本出願に記載ないし説明された、新規な物質ないし組成物、新規な使用、新規な方法、または新規なメタロセニル β−ジケトン。
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