JP2004523076A - ソフトポケットを有する金属−気体セル電池及び金属−気体セル電池用のソフトポケット材料 - Google Patents

ソフトポケットを有する金属−気体セル電池及び金属−気体セル電池用のソフトポケット材料 Download PDF

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Abstract

亜鉛−空気セル電池等の金属−気体セル蓄電池は1つもしくは複数の電池セルを有し、各々の電池セルは一対の気体陰極の間に挟まれた金属陽極からなる。各気体陰極は固い保持構造内に配設される。各気体陰極の保持構造は電解液を保持できる拡張可能なソフトポケットにより相互に取り付けられる。上記陽極はソフトポケット内に配設される。セルは、ソフトポケットを拡張して消耗した陽極をセルから容易に取り出し、新しい陽極をセルに簡単に挿入することにより機械的に再充電される。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に金属−空気セル電池等の金属−気体セル電池、より詳細には機械的充電式金属−空気セル電池に関する。
【背景技術】
【0002】
より強力で、より長寿命の電池は炭化水素燃料車両をスモッグのない電気車両に置き換えようとする全ての国にとって優先度の高い品目である。この点については現在、膨大な研究が亜鉛−空気電池等の金属−気体セル電池に集中している。
亜鉛−空気電池は全ての既知の電池タイプの中で最高クラスの理論上のエネルギー容量を有する。しかしながら亜鉛−空気電池で動く車両が炭化水素燃焼車両の代替えと見なされるまでには多くの問題を克服しなければならない。
【0003】
全ての金属−気体セル電池は、ある量のアルカリ電解液及び何らかの形式の機械的分離シートにより分離された、少なくとも一つの気体拡散陰極及び金属陽極をそれぞれが有する複数のセルを備える。金属−気体セル電池の動作として、酸素等の反応気体は各気体拡散陰極において反応して陰イオンを形成する。各陽極において、陰イオンは金属陽極材料と反応する。
このプロセスは各陰極と各陽極の間に電位を生じる。セルが直列に接続されるときは、セル全ての結合電位は相当のものになり、電力源として使用出来る。しかしながら、周知のように、電池の動作は利用可能な金属陽極材料を徐々に消耗し、電池は周期的に充電し直さなければならない。
【0004】
金属−気体セル電池は電気的又は機械的に充電出来る。電気的充電は現存の電力網に容易に適応出来るが、電気充電式電池の寿命は著しく短い。更に電気充電式金属−気体セル電池は二元機能の気体拡散電極又は更なる気体拡散電極を必要とする。
二元機能の気体拡散電極又は更なる気体拡散電極を使用しなければならないために電池は甚だしく重く、大きく、複雑になる。
【0005】
従って、金属−気体セル電池に対する充電方法の選択肢は、今のところは消耗した金属陽極を物理的に新しい陽極と交換する機械的燃料補給である。機械的燃料補給は二つの方法で達成出来る。第一の方法では金属陽極は電解液内に吊るされた金属ペレット又は粉末を備える。金属ペレット又は粉末を消耗したときは金属ペレット又は粉末はセルから吸い出され、新しいペレット又は粉末がセルの中に注入される。米国特許第3,981,747号、第5,006,424号、第5,434,020号及び第5,558,947号は陽極として亜鉛粒子又はペレットを使用する試みを開示している。
【0006】
金属−気体電池を機械的に燃料補給する第二の方法は第一の方法よりずっと簡単である。第二の方法では金属陽極は固い構造を有する。金属陽極を消耗したときは、陽極は取り外され、交換陽極がセルの中に入れ直される。理論、構造、保守及び操作が簡単なために、二つの燃料補給方法の内、第二の方法が一般的に採用される。米国特許第3,513,030号、第5,203,526号、第5,318,861号、第5,366,822号、第5,418,080号、第5,447,805号、第5,753,384号、第5,904,999号及び第6,057,053号は全て、固い陽極構造を交換することにより金属−気体セル電池を機械的に燃料補給する種々の方法を開示している。直前の文章に挙げた特許のそれぞれはその全体が本願に引用して援用される。
【0007】
そのような先行技術の金属−気体セル電池についての一つの問題は固い陽極構造をセルから取り外し、またセルの中に挿入する難しさである。支持構造が全体的に固い従来のセルにおいてはそのような陽極の取り外し及び再挿入のための隙間が一般的に小さい。気体陰極と分離シートは陽極の取り外しと再挿入中にしばしば摩擦される。米国特許第4,389,466号及び第4,560,626号はこの問題を解決する試みを開示している。しかしながら、これらの特許に開示された電池に使用される円錐形電流コレクタと金属陽極との間の接触全面積は大電流には不十分である。更にこの特許に開示された電池の電流コレクタ上にある針先が金属陽極の挿入と取り出しを非常に難しくしている。
この問題を解決するもう一つの試みが米国特許第5,286,578号に開示されている。この特許では、金属−気体セル電池を完全に可撓性のハウジングで作ることが示唆されている。しかしながら、そのようなハウジングは脆く、繰り返される燃料補給に耐えられない。他の完全に可撓性のハウジングシステムが米国特許第5,415,949号及び第5,650,241号に開示されている。そのようなハウジングシステムは甚だしく複雑であり、従って製造、保守及び動作に費用がかかる。
【0008】
米国特許第4,389,466号及び第4,560,626号はソフトポケットを作る材料としてネオプレンの使用を開示している。ネオプレンは最良の耐アルカリ性ゴムとして技術的に周知であるけれども、ネオプレンの弾力性のために、ネオプレンで作られたソフトポケットは丁度水で満たされたゴム風船のように大きく変形する。これは後の燃料補給においてあまりにも早くネオプレン製ソフトポケットの疲労を招く。
【0009】
米国特許第5,286,578号はその萎み可能な設計を満たすために「可撓性プラスチック材料」を用いて萎み可能な電気化学的セルを開示している。しかしながら可撓性の材料の詳細は開示されなかった。同様に米国特許第5,415,949号は袋状陰極の使用を示唆しているが、袋をどのように作るかについては何も教示を与えていない。
【0010】
固い陽極構造の物理的交換により機械的に燃料補給される金属−気体セル電池のもう一つの問題はアルカリ電解液の頻繁な漏れである。先行技術の設計の大部分において、金属−気体セル電池のハウジングは通常は上部で開かれる。この開口は、動作中はセルハウジングと陽極アセンブリーの突出部の間に配設された何らかの形式の弾性シール要素によりシールされる。陽極アセンブリーのこの突出部は電池電極への電気接続に対する設計において広く用いられる。
更に陽極の突出部に最も近いセルの最上部に沿って一つ又は二つの小さい通気孔を設けるのが普通である。しかしながらアルカリ溶液は陽極の突出部に沿って陽極を這い上がり、セルから這い出す傾向にある。また、アルカリミストは通気孔から絶えず逃げる。そのような漏れとミストは陽極と空気陰極の上にある導体の急速な酸化を生じ得る。酸化は接触面間の電気抵抗を劇的に増加し、従って電池電力の著しい損失をもたらす。更にアルカリ電解液と電解液ミストの絶え間ない漏れは電池の外部の金属部品の酸化が問題である如何なる環境においても電池の使用を困難にする。最後に、取扱又は操作中の電池の転倒は電解液の電池からのおびただしい漏れを生じる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従って、陽極材料の機械的交換により好都合に再充電可能であり、かつ先行技術における問題を回避する金属−気体セル電池に対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明はこの必要性を満たす。本発明は少なくとも一つの電池セルを備える金属−気体セル蓄電池である。各電池セルは(i)固い平面の第一の保持構造内に配設された第一の気体陰極であって、空気に対して透過性で、液体に対して非透過性の、セルの中まで気体を通過させる第一の気体陰極と、(ii)固い平面の第二の保持構造内に配設された、空気に対して透過性で、液体に対して非透過性の、セルの中まで気体を通過させる第二の気体陰極であって、第二の保持構造が、第一の保持構造が第二の保持構造に最も近づく第一の保持構造位置と、第一の保持構造が第二の保持構造から離れている第二の保持構造位置との間を第一の保持構造に対して移動可能であり、第一の気体陰極に電気的に接続されているような第二の気体陰極と、(iii)第一の気体陰極と第二の気体陰極との間に配設され、可撓性かつ平面の第一の壁と、可撓性かつ平面の第二の壁とを有するソフトポケットであって、第一の壁が周辺と中心開口を有し、第一の壁の周辺が上端を含み、第二の壁が周辺と中心開口を有し、第二の壁の周辺が上端を含み、第一の壁の周辺が個々の上端に沿った個所を除き第二の壁の周辺に接続され、第一の壁の周辺が第一の保持構造に取り付けられ、第二の壁の周辺が第二の保持構造に取り付けられ、それにより第一の保持構造と、第一の気体陰極と、第一の壁と、第二の壁と、第二の保持構造と、第二の気体陰極とが協働してソフトポケット下部と、ソフトポケット上部と、第一と第二の壁の上端の間に定められるソフトポケット上開口とを有する液体保持ソフトチャンバを定め、ソフトポケット上開口が第二の保持構造位置において開かれ、第一の保持構造位置において密閉されるようなソフトポケットと、(iv)第一と第二の保持構造を第一の保持構造位置で固定するソフトポケット閉鎖機構と、(v)ソフトポケットチャンバ内に配設された金属陽極とを備える。
【0013】
セルは更に二つの気体陰極に電気的に接続された正の第一の電池正端子と、金属陽極に電気的に接続された負の第二の電池負端子とを備える。
【0014】
発明の典型的な実施例において、気体陰極は空気陰極であり、金属陽極は実質的に金属亜鉛で構成される。
【0015】
発明の好ましい実施例において、金属陽極は全体的にソフトポケットチャンバ内に配設される。
【0016】
発明のもう一つの好ましい実施例において、電池は更に、ソフトポケットチャンバと外気の間の圧力差を減らすためにソフトポケットチャンバの上部内に配設された第二の半透過性膜を備える。
【0017】
発明のもう一つの好ましい実施例において、ソフトポケットは片面又は両面がネオプレンでコートされたビニロン又はナイロン布等の布で強化された膜、あるいは片面にポリプロピレン又はポリエチレンがコートされたポリプロピレン又はポリエチレン、あるいは第一の面にポリプロピレン又はポリエチレン、第二の面にPVCがコートされたポロプロピレン又はポリエチレンで出来ている。布は耐アルカリ性であり、ビニロン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレンから成るグループから選択される。
【0018】
典型的な実施例において、ソフトポケット閉鎖機構は一つ以上のセルの周囲を囲む一つ以上のストラップにより提供される。
あるいは、ソフトポケット閉鎖機構は一つ以上のボルトと一つ以上のナットを備えてもよい。一つの実施例において、ソフトポケットは断面がW字状の成形された一体部品で構成される。
【0019】
発明の更なる実施例において、接着剤なしに機械力により、第一の壁の周辺が第一の保持構造に取り付けられ、第二の壁の周辺が第二の保持構造に取り付けられる。
【0020】
発明は、迅速な燃料補給に適し、また何百回もの燃料補給に十分耐える亜鉛−空気電池等の金属−気体セル電池を提供する。発明はまた電解液又は電解液ミストを漏らさない金属−気体セル電池を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明のこれら及び他の特徴、態様及び利点は以下の説明、添付された特許請求の範囲及び添付図面を参照すればもっと理解されるであろう。
【0022】
以下の議論は発明の一つの実施例と、その実施例のいくつかの変形を述べる。しかしながらこの議論は発明をそれらの特定の実施例に限定するものと解釈すべきではない。当業者は多数の他の実施例も同様に認識するであろう。
【0023】
発明は少なくとも一つの電池セル12、正の第一の電池端子14及び負の第二の電池端子(図示せず)を備える金属−気体電池10である。典型的には発明の電池10は複数の同一の電池セル12を備える。以下の議論において、電池10が複数の電池セル12を備え、反応気体が空気等からの酸素であり、陽極材料が亜鉛又は類似の材料である典型的な実施例が述べられる。
【0024】
各電池セル12は第一の気体陰極18、第二の気体陰極20及び第一の気体陰極18と第二の気体陰極20の間に配設されたソフトポケット22を備える。ソフトポケット22はソフトポケットチャンバ94を定める。各電池セル12は更にソフトポケットチャンバ94内に配設された金属陽極24を備える。発明の好ましいが必須ではない実施例において、金属陽極24全体がソフトポケットチャンバ94内に配設される。
【0025】
図1に図解する実施例において、発明の電池10は直列に接続された電池セル12を備える亜鉛−空気電池である。電池10は何ボルトを所望するかにより、備える電池セル12の数はいくらでもよい。
【0026】
電池10は前カバープレート26と後カバープレート28を備える。カバープレート26は最初の電池セル内の最も外側の気体陰極18を保護し、カバープレート28は最後の電池セル内の最も外側の気体陰極20を保護する。
【0027】
図2〜9は電池10に使用可能な典型的なセル12を図解する。第一の気体陰極18のそれぞれは固い平面の第一の保持構造34内に配設された気体陰極である。第一の気体陰極18は反応気体に対して透過性であるが、液体に対しては非透過性である。反応気体が大気の酸素である場合は、第一の気体陰極18は酸素を大気からセル12の中まで通過させる。
【0028】
第二の気体陰極20は固い平面の第二の保持構造38内に配設される。第二の気体陰極20はまた反応気体に対して透過性であるが、液体に対しては非透過性である。反応気体が大気の酸素である場合は、第二の気体陰極20は酸素を大気からセル12の中まで通過させる。
【0029】
第二の保持構造38は、第一の保持構造34が第二の保持構造38に最も近い第一の保持構造位置と、第一の保持構造34が第二の保持構造38から離れている第二の保持構造位置との間を第一の保持構造34に対して移動可能である。
【0030】
第一の気体陰極18と第二の気体陰極20は共に、十分な空気流を気体陰極18と20を通過させる支持格子構造40を備える。
【0031】
ソフトポケット22は第二の保持構造位置において開かれ、第一の保持構造位置において密閉されるソフトポケット上開口42を有する。「密閉される」とはソフトポケット上開口42がソフトポケットチャンバ94からの電解液又は電解液蒸気の漏れを防止するほど十分にシールされることを意味する。
【0032】
図1に図解するように、ソフトポケット閉鎖機構44が第一と第二の保持構造34と38を第一の保持構造位置に固定するために設けられる。図面に図解する実施例において、ソフトポケット閉鎖機構44は一対のストラップ46により提供される。別の実施例においては、一つのストラップ46を用いてもよい。なお別の実施例においては、一つ以上のクランプを用いてもよい。なお更なる別の実施例においては、前カバープレート26から後カバープレート28まで突き出るねじを用いてもよい。ねじを用いる実施例は後述する。
【0033】
図面に図解する実施例において、各ストラップ46はポリプロピレン又は他の適当な材料で出来た従来の包装用ストラップでもよい。図1に図解する実施例において、各ストラップ46の対向する端部が平行な一対の垂直部材50と一つの横部材52とを有するH型構造48に固定される。垂直部材50と横部材52は共に構造的な剛性を与えるために断面がU字状でもよい。H型構造48は前カバープレート26と後カバープレート28の両方に、例えばねじにより固定される。
【0034】
図1から分るように、H型構造48上の両方の垂直部材50はストラップ対46の上に被さって締めるラッチ機構54を備える。各ストラップ46の下端は垂直部材50の一つの下端においてピン55によりラッチ機構54に取り付けられ、各ストラップ46の上端は垂直部材50の一つの上端に最も近く配設された取り付けリング56に取り付けられる。各取り付けリング56は、取り付けリング56にねじで調節可能に出し入れされるねじ付きフック58を有する。各フック58は二つのラッチ機構54の一つにより係合出来るように配設される。
【0035】
しかしながら、後カバープレート28上のH型構造48はラッチ機構54、ピン55、リング56又はフック58を有さない。後プレート28上には二つのストラップ46のそれぞれが二つの垂直部材50にあるU字状溝60の一つの中に保持される。
【0036】
正の第一の電池端子14は図1に図解するように前カバープレート26に配設されたオスの円錐形又は円筒形構造でもよい。負の第二の電池端子は後カバープレート28に配設された対応するメスの円錐形又は円筒形構造でもよい。第一の電池端子14は、第一の電池端子14に隣接する二つの気体陰極18と20に電気的に接続される。第二の電池端子は、第二の電池端子に隣接する陽極24に電気的に接続される。
【0037】
電池10に冷却及び反応酸素を供給する空気は電池セル12の間に配設された間隙62を通って電池10を流れる。
【0038】
図面に図解する実施例において、陽極24は全体がソフトポケット22内に配設される。図3は典型的な陽極24を詳細に図解する。図3に図解する実施例において、陽極24は支持構造基部66と、支持構造基部66の上に配設された支持構造タブ部68とを有する導電性支持構造64を備える。支持構造基部66とタブ部68は導電性材料で出来ていてもよい。銅はその低コスト、剛性及び高導電性のために好ましい材料である。支持構造基部66は再生中の損傷又は歪みを最小にするために十分剛性であるべきであり、最小限の電圧降下で高電流を流せるように大きな断面積を提供すべきである。図3に図解する実施例において、孔とスロット70が支持構造基部66内に配設されて支持構造64の重量を減少し、かつ支持構造基部66の両側の金属粉末71(直ぐ後で議論される)を結合して全体を一体化する。
【0039】
典型的な陽極のもう一つの実施例を図17に図解する。
【0040】
亜鉛粉末等の金属粉末71は支持構造基部66に押し付けられて陽極基部72を提供する。好ましくは支持構造基部66にある孔とスロット70は、亜鉛粉末71の全ての粒子と支持構造基部66の間の電気抵抗がほとんど同一になるように配置かつ構成される。
【0041】
陽極基部72は好ましくは平面であり、大面積を提供するように形作られる。陽極24のソフトポケット22への挿入を容易にするために、陽極基部72の最下端74が陽極基部72の最上端76より長さが短いことが望ましい。従って典型的な実施例においては、陽極基部72は、陽極基部72の最下端74が陽極基部72の最上端76より長さがわずかに短い台形形状である。そのような実施例においては、ソフトポケット22が同等の形状を有することもまた典型的である。
【0042】
支持構造64のタブ部68はソフトポケット22に陽極24を出し入れするのに有用な好都合なハンドルを提供する。タブ部68は更に後述のような陽極24のための電気接続手段を提供する。動作中に陽極24全体がソフトポケット22内に配設されるこれらの好ましい実施例において、タブ部68はシール要素を必要としない。
【0043】
陽極基部72は図2と3に図解するように包袋78内に配設される。包袋78は多孔質プラスチック膜、織布、又は不織布等の適当な多孔質の可撓性材料であれば何でもよい。包袋78は一対のクリップ80により陽極基部72の周りの所定位置に保持される。
【0044】
図4は図2に図解する電池セル12の分解図を図解する。この図から分るように、ソフトポケット22は可撓性の平面の第一の壁82と可撓性の平面の第二の壁84を備える。第一の壁82と第二の壁84は共に周辺86と中心開口88を有する。第一の壁82の周辺86は上端90を含み、第二の壁84の周辺86はまた上端92を備える。図面に図解する好ましい実施例において、第一の壁82の周辺86は更に左端と右端83を備え、第二の壁84の周辺86は更に左端と右端83を備える。第一の壁の周辺86は接着剤又は他の類似の取り付け手段により第一の保持構造34に取り付けられる。同様に、第二の壁84の周辺86は接着剤又は他の類似の取り付け手段により第二の保持構造38に取り付けられる。
【0045】
図10はソフトポケット22を作る好ましい方法を図解する。ソフトポケット22用に選ばれた一枚のシートが、二つの開口88、周辺86、左及び右端83、上端90、及び上端92を有する、図10に示す形状に打ち抜かれる。材料は折り目87に沿って折られ、適当な手段により左及び右端83に沿ってシールされてソフトポケット22を形成する。上端90と上端92はシールされず、従ってソフトポケット上開口42が作られる。接着面89は、接着剤が第一の壁の周辺86を第一の保持構造34に、また第二の壁84の周辺86を第二の保持構造38に取り付ける好ましい個所である。
【0046】
この設計により、第一の保持構造34、第一の気体陰極18、第一の壁82、第二の壁84、第二の保持構造38及び第二の気体陰極20は協働してソフトポケット22を包んでソフトポケットチャンバ94を形成する。ソフトポケットチャンバ94は第一の壁82と第二の壁84の二つの上端90と92の間に定められる上開口42において開かれている。電解液がソフトポケットチャンバ94内に入れられると、そのような電解液は第一の壁82にある中心開口88を介して第一の気体陰極18に接触し、その電解液が同様に第二の壁84にある中心開口88を通って第二の気体陰極20に接触する。
【0047】
ソフトポケット22の平面壁82と84はプラスチック膜又は他の適当な材料で出来ていてもよい。ソフトポケット22の第一と第二の壁82と84は、良好なアルカリ耐性を有することにより電解液による劣化に耐えられるポリエチレン、ポロプロピレン、ナイロン又は他の材料で出来ていてもよい。
【0048】
電解液による劣化に耐えかつ使用可能な他の材料はエチレン・プロピレン・ジエンモノマー、ブチルゴム、エチレン−プロピレンコポリマー、及びクロロスルホン化ポリエチレンを含む。
【0049】
ソフトポケット22の平面壁82と84を作る好ましい材料は布で強化された膜である。図11は第一の側面156、第二の側面158、及びコーティング152を有する布154を備える、本発明に使用可能な布で強化された膜150の断面を示す。図11に示す実施例において、布154の第一の側面156はネオプレンのコーティング152でコートされる。布154が網であれば、ネオプレンは布154の第二の側面158にしみ出すかも知れない。良好なアルカリ耐性を有する一つの実施例において、布154はビニロンで作られ、ナイロンは布154に対する一つの代わりの選択肢であるが、そのアルカリ耐性はビニロンより小さい。
【0050】
左及び右端83をシールしてソフトポケット22を形成するのに用いられる同じ材料は、第一の壁82の周辺86を第一の保持構造34に取り付け、第二の壁84の周辺86を第二の保持構造38に取り付けるのに用いてもよい。布154の片面のみがコートされるときはコートされない側は保持構造34と38に取り付けるのに好ましい側である。コーティング152がネオプレンであるときは、接着剤は好ましくはネオプレン接着剤である。
【0051】
本発明に使用可能な布で強化された膜150のもう一つの好ましい実施例を図12に示す。この更なる実施例において、布154の第一の側面156と第二の側面158は共にコーティング152でコートされる。コーティング152がネオプレンであるときは、この構造は保持構造34と保持構造38との非常に良好な接着性を提供するが、特にそれらが、高価ではあるがABSで作られるときはそうである。
【0052】
本発明に使用可能な布で強化された膜150の好ましい実施例を図13に示す。この実施例において、布154の第一の側面156はコーティング152’でコートされ、その場合、布154’は織られないポリプロピレン又はポリエチレンであり、コーティング152’はポリプロピレン又はポリエチレンである。織られないポリプロピレン又はポリエチレンが布154’に用いられるときは、左及び右端83を熱シールしてソフトポケット22を形成することが可能であり、これは接着剤ネオプレンよりずっと容易である。
【0053】
純粋のポリプロピレン又はポリエチレンは、これらの非分極材料の低表面エネルギーのために接着するのが非常に難しい。これらの種類の材料を接着するために、共に接着する前に表面を処理する多くの方法が開発されて来た。これらの方法のどれもが大量生産において漏れないことを保証出来ない。布154’が織られない材料で作られるときは、その多孔質表面のために、不織布がポリエチレン繊維又はポリポロピレン繊維で出来ていても接着剤が吸収されてABSプラスチックにしっかりと着く。しかしながら、不織布単独では、それが液体電解質に対して透過性であるので、ソフトポケット22を作るのに用いることは出来ない。
【0054】
本発明に使用可能な布で強化された膜150のもう一つの好ましい実施例を図14に示す。この実施例において、布154’の第一の側面156がコーティング152’でコートされ、第二の側面158がコーティング152”でコートされ、その場合、布154’は織られないポリプロピレン又はポリエチレンであり、コーティング152’はポリプロピレン又はポリエチレンであり、コーティング152”はPVCである。この実施例において、PVCコーティング152”の着いた第二の側面158は保持構造34と38に取り付けられる側である。
【0055】
図5は如何に第一の気体陰極18と第二の気体陰極20が互いに対して配設されるかを図解する。気体陰極18と20は産業で知られた適当な気体陰極であれば何でもよい。本発明に使用可能な典型的な気体陰極はEltech Research Corporation及びAlupower, Inc.の両社により製造される。図で分るように、第一の気体陰極18と第二の気体陰極20は共に金網96を備える。
横に配設された電流コレクタ98が各気体陰極18と20の上端に沿って配設される。図面に図解する好ましい実施例において、二対の電気接点100は各電流コレクタ98から伸びている。第二の保持構造38が第一の保持位置に配設されるときは電気接点100の各対は互いに物理的に接触する。このように、二つの気体陰極18と20は互いに電気的に接続される。
【0056】
第一の気体陰極18と第二の気体陰極20のもう一つの実施例を図21に示す。
【0057】
図6は二つの隣接する電池セル12のアセンブリーの分解図を図解する。図6に図解する実施例において、接続ブロック102が上と下に配設されて第一の電池セル12’の第二の保持構造38を第二の電池セル12”の第一の保持構造34にロックする。接続ブロック102はメスの燕尾型のスロット104を有し、二つの隣接する保持構造34と38は結合して接続ブロック102に接続されるような大きさと寸法を持ったオスの燕尾型ほぞ106を形成する。図6にはまた一対の横側接続バー108を図解する。各接続バー108は二つの隣接する保持構造34と38により提供される燕尾型のほぞ106の上に被さって接続するような大きさと寸法を持った多くの燕尾型スロット104を有する。接続バー108は空気流を電池セル12の中まで供給する複数の開口110を有する。
【0058】
図6は更に拡がり押え112を提供して各セル12が第二の保持構造位置を越えて拡がるのを防止する一対の相互接続された摺動留め金具の構造を図解する。
【0059】
図7は図8と9に図解する互いに隣接配置される一対の完全に組立てられた電池セル12’と12”を図解する。
【0060】
図8は発明の電池10に使用可能な典型的な一対の電池セル12の断面図を図解する。図8において、第一の電池セル12’は第二の電池セル12”に隣接配置される。
電池セル12’と12”を共に各セル12の第一の保持構造34を対応する第二の保持構造38から離れている第二の保持構造位置に示す。図8に図解するように、各セル12のソフトポケット上開口42は、各セル12のソフトポケット上開口42の第二の保持構造位置を越える拡がりを制限する拡がり押え112を備える。
拡がり押え112を除いて、各セル12のソフトポケット上開口42は全開され、従って各セル12内の陽極24はソフトポケット22から容易に引き出すことが出来、新しい陽極24が各ソフトポケット22の中に容易に挿入出来る。第一と第二の保持構造34と33が第一の保持構造位置にあるときはソフトポケット上開口42が密閉される。
【0061】
図8に更に図解するように、発明の電池10はソフトポケットチャンバ94内に入れられた電解液114で動作する。電解液114は典型的には水酸化カリウム、水酸化ナトリウム又は塩化ナトリウムの水溶液である。各セル12の過剰な電解液114はソフトポケットチャンバ94の底に配設された、萎み可能な電解液容器116内に蓄えられる。電解液114はソフトポケット22の下部118内に入れられる。電解液114の液面120より上のソフトポケットチャンバ94の部分は本願ではソフトポケットチャンバ94の上部122と呼ばれる。
【0062】
この図面に図解する実施例において、各セル12内の圧力バランスはソフトポケットチャンバ94の上部122に配設された半透過性膜124により与えられる。そのような半透過性膜124はPTFE又は他の適当な半透過性膜材料で出来ていてもよい。電池セル12内に発生したどんな気体も半透過性膜124を通って大気に流れる。従って、この実施例の電池10は先行技術の金属−気体セル設計では一般的なセルハウジングまたは陽極24の上部にある通気孔は必要ない。この実施例の設計によりセル12内の液体又はミストは全てセル12内に閉じ込められ、セル12の外部に漏れない。
【0063】
図9は図8に図解する第一の電池セル12の部分の詳細図である。図9から分るように、第二の保持構造38が(図8と9に図解するような)第二の保持構造位置から第一の保持構造位置(即ちソフトポケット上開口42が密閉される位置)に移動するときは、陽極支持構造64のタブ部68が第一の保持構造34と第二の保持構造38との間にしっかりと保持される。U字状導体要素128が第一の保持構造に成形され、陽極支持構造64のタブ部68に接触する。第一のセル12’の第一の保持構造34にあるU字状導体要素128は隣接するセル12”の気体陰極18と20に(あるいは第一のセル12’が最も外側のセルである場合は負の第二の電池端子に)電気的に接続される。第二のセル12”の第一の保持構造34にあるU字状導体要素128は、電流コレクタ98から伸びかつ第一のセル12’の第二の保持構造38の外面132に配設された気体陰極導体要素130との接触により第一のセル12’にある気体陰極18と20に電気的に接続される。気体陰極導体要素130が最も外側のセル12”内に配設される場合は、気体陰極導体要素130は正の第一の電池端末14に直接電気的に接触する。U字状導体要素128と気体陰極要素導体要素130の間の電気接触を容易にするためにU字状導体要素128と気体陰極要素導体要素130の接触面は、それらの個々の接触面の起こり得る酸化を防止するために銀又は他の適当な材料でコートしてもよい。
【0064】
ソフトポケット22内に配設された、陽極24のタブ部68に最も近い第二の保持構造38は弾力性保持部材134を備える。従って第二の保持構造38が第一の保持構造34に対して第一の保持構造位置にあるときは、ソフトポケット22内に配設された陽極24のタブ部68が第二の保持構造38とU字状導体要素128の間にしっかりと保持される。
【0065】
U字状導体要素128はまた電池セル12から熱を伝導する働きをする。図面に図解する実施例において、各保持構造34と38内に配設された横方向通路138を通ってU字状導体要素128の内面136のそばに空気を流すことにより熱は放散出来る。電流コレクタ98から伸びる電気接点100はまた電池セル12から熱を伝導する働きをする。電流コレクタ98は、気体陰極18と20の表面を構成する金網96に対してしっかりと押し付けられる。従って、電流コレクタ98は電池セル12内に発生した熱を気体陰極18と20の空気側の面に伝導する。
【0066】
発明は、迅速な燃料補給に適し、かつ何百回もの燃料補給に十分耐えられる亜鉛−空気電池等の金属−気体セル電池を提供する。発明はまた電解液又は電解液蒸気を漏らさない金属−気体セル電池を提供する。
【0067】
発明の更なる実施例を図15に示す。図15に図解するように、本実施例では複数の金属−気体セルを単一の電池としてカバープレート160とカバープレート162と二つのπ字状の金属部品164の間で共に保持するために上と下に付いている多数対のねじ30とナット32が用いられる。各セルのソフトポケット168の開口166はねじ30とナット32により密閉されて保持される。この開示に関連する当業者には周知のように、一つ以上のボルトと一つ以上のナットを用いてもこの実施例における閉鎖機構を構築することが可能である。
【0068】
この更なる実施例において、正の第一の電池端子170は任意にオスの円錐形構造でもよく、更には任意に図15に図解するように前カバープレート160に配設されたアイピンを有する赤色ケーブルであってもよい。負の第二の電池端子(図15には図示せず)は対応するメス円錐形構造、又は任意に後カバープレート162に配設されたアイピンを有する黒色ケーブルでもよい。第一の電池端子170は第一の気体陰極18と、第一の端子170に隣接する第二の気体陰極20に電気的に接続される。第二の電池端子は第二の電池端子に隣接する陽極24に接続される。
【0069】
図18は図16に図解する電池セル16の分解図を図解する。図20に示すようなW字状断面を有するソフトポケット168は、上記のような電解液による劣化に耐えられる種類の非導電性軟材料なら何でもよく、あるいはエチレン−プロピレン・ジエンモノマー、ブチルゴム、エチレン−プロピレン・コポリマー、クロロスルホン化ポリエチレンでもよい。ソフトポケットチャンバ172は図19に示すように第一の壁178の上端174と上端176と、第二の壁180との間に定められる上部開口166において開かれている。
【0070】
図20に示すソフトポケット168上の溝182と184は第一の保持構造188の周辺186と第二の保持構造192の周辺190の上に巻かれるべきである。図26に言及すれば、両方の溝182と184の四つの端は周辺186と周辺190の四つの端の上にしっかりと巻かれ、溝182と184の外面にしっかりと押し付けられた金属部品194、196、198及び200によりシールされる。
【0071】
図19に示す更なる実施例は最初に述べた実施例とは、二つの上端174と176がどの種類の膜よりも厚くかつ弾力性があり、シールの確実性を増す点において異なる。第一の保持構造188と第二の保持構造192の上端は完全な平坦面であり、ソフトポケット168の開口166の長さ全体を完全に押し付けるには十分長い。図18、図19及び図20から分るように、ソフトポケット168は断面がW字状の成形された一体部品であり、溝182と周辺186の間の接触面や溝184と周辺190の間の接触面を通じて以外に漏れが生じないようにする。
【0072】
この実施例において、これらの接触面は金属部品194、196、198及び200の変形により生じる機械力により確実にシールされ、如何なる接着剤にも頼らない。更に、ソフトポケット168の自然の形態が開いた状態であるので、動作中には圧縮力のみが生じる。π字状金属部品は、第一の気体陰極18の電気接点100と第二の気体陰極20の間の接触力と、S字状導体要素228(図26に示す)の導電面236に対する陽極支持構造64のタブ68の接触力を生じるように設けられるだけでなく、ソフトポケット168の開口166の長さ全体に沿って密着力が均一に分布し、従ってより確実なシールが得られる。
図22と図23は二つの隣接する電池セル16のアセンブリーの分解図を図解する。図22に示す実施例において、接続ブロック202が上と下に配設されて第一の電池セル16’の第二の保持構造192を第二の電池セル16”の第一の保持構造188にロックする。図22と23で分るように、接続ブロック202はπ字状スロットを有し、押し付けられてオスの燕尾型スロット204を形成し、これらのスロット204はセル16’と16”の上部にある隣接ずる二つの金属部品194、又はセル16’と16”の下部にある金属部品198により形成されるオス燕尾型ほぞ208に嵌るような大きさと寸法を持っている。
【0073】
図22は更に各セル16が第二の保持構造位置を越えて拡がらないように拡がり押え210を提供する一対の相互接続された摺動留め金具の構造を図解する。
【0074】
四つのスペーサ206を用いて隣接する二つのセル16’と16”の間の正しい間隔を与えて反応空気流がセル間の間隙62を通るようにする。
【0075】
図24は図22に図解するような互いに隣接配置可能な一対の完全に組立てられた電池セル16’と16”を図解する。
【0076】
接触面238が図26に示すS字状導体228の一部であることに留意のこと。導体228の他の端面236は陽極構造64のタブ部68に密着している。接触面140は、気体陰極20の上端に直接巻かれた電流コレクタ98の気体陰極導体要素130の突出部にある。
【0077】
一つの電池セルには一つの接触面238と一つの導電面140があり、従って前記電池セルは所望の電圧を得るために直列に接続出来る。
【0078】
図25は発明の電池8に使用可能な典型的な金属−気体セル16の正面図を図解する。接続ブロック202とスペーサ206の図示の場所は好ましい実施例の一つである。
【0079】
図28は図25から取られた断面C−Cの構造を示し、動作モードにあるソフトポケット168を明瞭に示す。図27は図25から取られた断面B−Bの構造を示す。
【0080】
発明をこのように述べたが、本願において上に記載され、また本願において請求の範囲により述べられた本発明の範囲と公正な意味から逸脱することなく多数の構造的変形と改造が特許請求の範囲により保護されることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】発明の特徴を有する金属−気体電池の斜視図である。
【図2】図1の電池に使用可能な金属−気体セルの斜視図である。
【図3】図2のセルに使用可能な陽極の斜視図である。
【図4】図2に示すセルハウジングの分解図である。
【図5】図2のセルに使用可能な一対の気体陰極の斜視図である。
【図6】発明に使用可能な一対のセルの分解図である。
【図7】図6に示す一対のセルの斜視図である。
【図8】図7に図解する二つのセルの断面図である。
【図9】図8の円で囲われた領域の詳細図である。
【図10】図4の折り畳まれないソフトポケットの図である。
【図11】図4のソフトポケットに使用可能なコートされた布の一つの実施例の断面図である。
【図12】図4のソフトポケットに使用可能なコートされた布の更なる実施例の断面図である。
【図13】図4のソフトポケットに使用可能なコートされた布の好ましい実施例の断面図である。
【図14】図4のソフトポケットに使用可能なコートされた布の更なる実施例の断面図である。
【図15】発明の特徴を有する金属−気体電池のもう一つの実施例の斜視図である。
【図16】図15の電池に使用可能な金属−気体セルの斜視図である。
【図17】図15の電池に使用可能な陽極の斜視図である。
【図18】図16に示すセルハウジングの分解図である。
【図19】図18のセルハウジングのフレーム部の断面図である。
【図20】図18のセルハウジングのフレーム部の断面図である。
【図21】図16のセルに使用可能な一対の気体陰極の斜視図である。
【図22】発明に使用可能な一対のセルの分解図である。
【図23】図22に図解する二つのセルの断面図である。
【図24】図22に示す一対のセルの斜視図である。
【図25】図22に示す一対のセルの一方の前面図である。
【図26】図25のセルの断面図である。
【図27】図25のセルのもう一つの断面図である。
【図28】図25のセルの断面図である。

Claims (74)

  1. (i)固い平面の第一の保持構造内に配設された第一の気体陰極であって、気体に対して透過性で、液体に対して非透過性の、セルの中まで気体を通過させる第一の気体陰極と、
    (ii)固い平面の第二の保持構造内に配設された、空気に対して透過性で、液体に対して非透過性の、セルの中まで気体を通過させる第二の気体陰極であって、前記第二の保持構造が、前記第一の保持構造が前記第二の保持構造に最も近づく第一の保持構造位置と、前記第一の保持構造が前記第二の保持構造から離れている第二の保持構造位置との間を前記第一の保持構造に対して移動可能であり、前記第一の気体陰極に電気的に接続されているような第二の気体陰極と、
    (iii)前記第一の気体陰極と前記第二の気体陰極との間に配設され、可撓性かつ平面の第一の壁と、可撓性かつ平面の第二の壁とを有するソフトポケットであって、前記第一の壁が周辺と中心開口を有し、前記第一の壁の前記周辺が上端を含み、前記第二の壁が周辺と中心開口を有し、前記第二の壁の前記周辺が上端を含み、前記第一の壁の前記周辺が前記個々の上端に沿った個所を除き前記第二の壁の前記周辺に接続され、前記第一の壁の前記周辺が前記第一の保持構造に取り付けられ、前記第二の壁の前記周辺が前記第二の保持構造に取り付けられ、それにより前記第一の保持構造と、前記第一の気体陰極と、前記第一の壁と、前記第二の壁と、前記第二の保持構造と、前記第二の気体陰極とが協働してソフトポケット下部と、ソフトポケット上部と、前記第一と第二の壁の前記上端の間に定められるソフトポケット上開口とを有する液体保持ソフトポケットチャンバを定め、前記ソフトポケット上開口が前記第二の保持構造位置において開かれ、前記第一の保持構造位置において密閉されるようなソフトポケットと、
    (iv)前記第一と第二の保持構造を前記第一の保持構造位置で固定するソフトポケット閉鎖機構と、
    (v)前記ソフトポケットチャンバ内に配設された金属陽極とを備える(a)少なくとも一つの電池セルと、(b)前記二つの気体陰極に電気的に接続された正の第一の電池端子と、(c)前記金属陽極に接続された負の第二の電池端子と、
    を備える金属−気体セル蓄電池。
  2. 前記電池セルが更に前記ソフトポケットチャンバ内に入れられた電解液を備えることを特徴とする請求項1記載の金属−気体セル蓄電池。
  3. 前記電解液が、水酸化カリウム、水酸化ナトリオウム及び塩化ナトリウムから成る化合物のグループから選択された化合物を含む水溶液であることを特徴とする請求項2記載の金属−気体セル蓄電池。
  4. 前記電解液が水酸化カリウムを含む水溶液であるであることを特徴とする請求項2記載の金属−気体セル蓄電池。
  5. 気体が前記ソフトポケット上部から流れ出るように半透過性膜が前記ソフトポケット上部に配設され、前記半透過性膜が気体に対して透過性で、液体に対しては非透過性であることを特徴とする請求項1記載の金属−気体セル蓄電池。
  6. 前記半透過性膜がPTFEで出来ていることを特徴とする請求項5記載の金属−気体セル蓄電池。
  7. 前記ソフトポケット閉鎖機構が少なくとも一つのストラップを備えることを特徴とする請求項1記載の金属−気体セル蓄電池。
  8. 前記ソフトポケット閉鎖機構が複数のストラップを備えることを特徴とする請求項1記載の金属−気体セル蓄電池。
  9. 前記ソフトポケット閉鎖機構が一つ以上のボルト又は一つ以上のナットを備えることを特徴とする請求項1記載の金属−気体セル蓄電池。
  10. 前記上開口が前記第二の保持構造位置を越える前記ソフトポケットの前記上開口の拡がりを制限する拡がり押えを備えることを特徴とする請求項1記載の金属−気体セル蓄電池。
  11. 前記金属陽極が平面の陽極基部とタブ部を備えることを特徴とする請求項1記載の金属−気体セル蓄電池。
  12. 前記陽極基部が包袋内に配設されることを特徴とする請求項11記載の金属−気体セル蓄電池。
  13. 前記陽極基部が上端と下端を有し、前記陽極基部の前記下端が前記陽極基部の上端より長さが短いことを特徴とする請求項12記載の金属−気体セル蓄電池。
  14. 前記陽極基部の形状が台形であることを特徴とする請求項13記載の金属−気体セル蓄電池。
  15. 前記金属陽極が、金属陽極材料が着けられる導電性支持構造を備えることを特徴とする請求項1記載の金属−気体セル蓄電池。
  16. 前記金属陽極が亜鉛であることを特徴とする請求項15記載の金属−気体セル蓄電池。
  17. 前記第一と第二の気体陰極がそれぞれ第一と第二の空気陰極であることを特徴とする請求項1記載の金属−気体セル蓄電池。
  18. 前記第一と第二の保持構造が前記第一の保持構造位置にあるときは、前記金属陽極が弾力性保持部材により前記ソフトポケット内に確実に保持されることを特徴とする請求項1記載の金属−気体セル蓄電池。
  19. 前記弾力性保持部材が前記第二の保持構造内に配設されることを特徴とする請求項18記載の金属−気体セル蓄電池。
  20. 前記少なくとも一つの電池セルが複数の電池セルであることを特徴とする請求項1記載の金属−気体セル蓄電池。
  21. 前記複数の電池セルが直列に電気的に接続されることを特徴とする請求項20記載の金属−気体セル蓄電池。
  22. 前記電池が第一のセルと第二の最も外側のセルの間にサンドイッチされた複数の内部セルを備え、各内部セルにある前記陽極の前記タブ部が導体部材により隣接するセルの前記気体陰極に電気的に接続され、前記導体部材が前記陽極の前記タブ部に当接する部分を有することを特徴とする請求項11記載の金属−気体セル蓄電池。
  23. 前記ソフトポケットが、断面がW字状の成形された一体部品を備えることを特徴とする請求項1記載の金属−気体セル蓄電池。
  24. 前記ソフトポケットが布で強化された膜を備えることを特徴とする請求項1記載の金属−気体セル蓄電池。
  25. 前記布で強化された膜が耐アルカリ性布と、前記布上の少なくとも一つの耐アルカリ性コーティングとを備えることを特徴とする請求項24記載の金属−気体セル蓄電池。
  26. 前記耐アルカリ性布が、ビニロン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレンプロピレンジエンモノマー、ブチルゴム、エチレン−プロピレンコポリマー、及びクロロスルホン化ポリエチレンで構成されるグループから選択され、前記少なくとも一つの耐アルカリ性コーティングがネオプレン、ポリプロピレン、ポリエチレン及びPVCで構成されるグループから選択される少なくとも1つの材料からなることを特徴とする請求項25記載の金属−気体セル蓄電池。
  27. 接着剤なしに機械力により、前記第一の壁の前記周辺が前記第一の保持構造に取り付けられ、前記第二の壁の前記周辺が前記第二の保持構造に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の金属−気体セル蓄電池。
  28. (i)固い平面の第一の保持構造内に配設された第一の気体陰極であって、気体に対して透過性で、液体に対して非透過性の、セルの中まで気体を通過させる第一の気体陰極と、
    (ii)固い平面の第二の保持構造内に配設された、空気に対して透過性で、液体に対して非透過性の、セルの中まで気体を通過させる第二の気体陰極であって、前記第二の保持構造が、前記第一の保持構造が前記第二の保持構造に最も近づく第一の保持構造位置と、前記第一の保持構造が前記第二の保持構造から離れている第二の保持構造位置との間を前記第一の保持構造に対して移動可能であり、前記第一の気体陰極に電気的に接続されているような第二の気体陰極と、
    (iii)前記第一の気体陰極と前記第二の気体陰極との間に配設され、可撓性かつ平面の第一の壁と、可撓性かつ平面の第二の壁とを有するソフトポケットであって、前記第一の壁が周辺と中心開口を有し、前記第一の壁の前記周辺が上端を含み、前記第二の壁が周辺と中心開口を有し、前記第二の壁の前記周辺が上端を含み、前記第一の壁の前記周辺が前記個々の上端に沿った個所を除き前記第二の壁の前記周辺に接続され、前記第一の壁の前記周辺が前記第一の保持構造に取り付けられ、前記第二の壁の前記周辺が前記第二の保持構造に取り付けられ、それにより前記第一の保持構造と、前記第一の気体陰極と、前記第一の壁と、前記第二の壁と、前記第二の保持構造と、前記第二の気体陰極とが協働してソフトポケット下部と、ソフトポケット上部と、前記第一と第二の壁の前記上端の間に定められるソフトポケット上開口とを有する液体保持ソフトポケットチャンバを定め、前記ソフトポケット上開口が前記第二の保持構造位置において開かれ、前記第一の保持構造位置において密閉されるようなソフトポケットと、
    (iv)前記第一と第二の保持構造を前記第一の保持構造位置で固定するソフトポケット閉鎖機構と、
    (v)全体が前記ソフトポケットチャンバ内に配設された金属陽極とを備える(a)少なくとも一つの電池セルと、(b)前記二つの気体陰極に電気的に接続された正の第一の電池端子と、(c)前記金属陽極に接続された負の第二の電池端子と、
    を備える金属−気体セル蓄電池。
  29. 前記電池セルが更に前記ソフトポケットチャンバ内に入れられた電解液を備えることを特徴とする請求項28記載の金属−気体セル蓄電池。
  30. 前記電解液が、水酸化カリウム、水酸化ナトリオウム及び塩化ナトリウムから成る化合物のグループから選択された化合物を含む水溶液であることを特徴とする請求項29記載の金属−気体セル蓄電池。
  31. 前記電解液が水酸化カリウムを含む水溶液であるであることを特徴とする請求項29記載の金属−気体セル蓄電池。
  32. 気体が前記ソフトポケット上部から流れ出るように半透過性膜が前記ソフトポケット上部に配設され、前記半透過性膜が気体に対して透過性で、液体に対しては非透過性であることを特徴とする請求項28記載の金属−気体セル蓄電池。
  33. 前記半透過性膜がPTFEで出来ていることを特徴とする請求項32記載の金属−気体セル蓄電池。
  34. 前記ソフトポケット閉鎖機構が少なくとも一つのストラップを備えることを特徴とする請求項28記載の金属−気体セル蓄電池。
  35. 前記ソフトポケット閉鎖機構が複数のストラップを備えることを特徴とする請求項28記載の金属−気体セル蓄電池。
  36. 前記ソフトポケット閉鎖機構が一つ以上のボルトおよび一つ以上のナットを備えることを特徴とする請求項28記載の金属−気体セル蓄電池。
  37. 前記上開口が前記第二の保持構造位置を越える前記ソフトポケットの前記上開口の拡がりを制限する拡がり押えを備えることを特徴とする請求項28記載の金属−気体セル蓄電池。
  38. 前記金属陽極が平面の陽極基部とタブ部を備えることを特徴とする請求項28記載の金属−気体セル蓄電池。
  39. 前記陽極基部が包袋内に配設されることを特徴とする請求項38記載の金属−気体セル蓄電池。
  40. 前記陽極基部が上端と下端を有し、前記陽極基部の前記下端が前記陽極基部の上端より長さが短いことを特徴とする請求項38記載の金属−気体セル蓄電池。
  41. 前記陽極基部の形状が台形であることを特徴とする請求項40記載の金属−気体セル蓄電池。
  42. 前記金属陽極が、金属陽極材料が着けられる導電性支持構造を備えることを特徴とする請求項28記載の金属−気体セル蓄電池。
  43. 前記金属陽極が亜鉛であることを特徴とする請求項42記載の金属−気体セル蓄電池。
  44. 前記第一と第二の気体陰極がそれぞれ第一と第二の空気陰極であることを特徴とする請求項28記載の金属−気体セル蓄電池。
  45. 前記第一と第二の保持構造が前記第一の保持構造位置にあるときは、前記金属陽極が弾力性保持部材により前記ソフトポケット内に確実に保持されることを特徴とする請求項28記載の金属−気体セル蓄電池。
  46. 前記弾力性保持部材が前記第二の保持構造内に配設されることを特徴とする請求項45記載の金属−気体セル蓄電池。
  47. 前記少なくとも一つの電池セルが複数の電池セルであることを特徴とする請求項28記載の金属−気体セル蓄電池。
  48. 前記複数の電池セルが直列に電気的に接続されることを特徴とする請求項47記載の金属−気体セル蓄電池。
  49. 前記電池が第一のセルと第二の最も外側のセルの間にサンドイッチされた複数の内部セルを備え、各内部セルにある前記陽極の前記タブ部が導体部材により隣接するセルの前記気体陰極に電気的に接続され、前記導体部材が前記陽極の前記タブ部に当接する部分を有することを特徴とする請求項38記載の金属−気体セル蓄電池。
  50. 前記ソフトポケットが、断面がW字状の成形された一体部品を備えることを特徴とする請求項28記載の金属−気体セル蓄電池。
  51. 前記ソフトポケットが布で強化された膜を備えることを特徴とする請求項28記載の金属−気体セル蓄電池。
  52. 前記布で強化された膜が耐アルカリ性布と、前記布上の少なくとも一つの耐アルカリ性コーティングとを備えることを特徴とする請求項51記載の金属−気体セル蓄電池。
  53. 前記耐アルカリ性布が、ビニロン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレンプロピレンジエンモノマー、ブチルゴム、エチレン−プロピレンコポリマー、及びクロロスルホン化ポリエチレンで構成されるグループから選択され、前記少なくとも一つの耐アルカリ性コーティングがネオプレン、ポリプロピレン、ポリエチレン及びPVCで構成されるグループから選択される少なくとも1つの材料からなることを特徴とする請求項52記載の金属−気体セル蓄電池。
  54. 接着剤なしに機械力により、前記第一の壁の前記周辺が前記第一の保持構造に取り付けられ、前記第二の壁の前記周辺が前記第二の保持構造に取り付けられることを特徴とする請求項28記載の金属−気体セル蓄電池。
  55. (i)それぞれが固い平面の第一の保持構造内に配設された第一の気体陰極であって、気体に対して透過性で、しかし液体に対して非透過性の、セルの中まで気体を通過させる第一の気体陰極と、
    (ii)固い平面の第二の保持構造内に配設された、空気に対して透過性で、液体に対して非透過性の、セルの中まで気体を通過させる第二の気体陰極であって、前記第二の保持構造が、前記第一の保持構造が前記第二の保持構造に最も近づく第一の保持構造位置と、前記第一の保持構造が前記第二の保持構造から離れている第二の保持構造位置との間を前記第一の保持構造に対して移動可能であり、第一の気体陰極に電気的に接続されているような第二の気体陰極と、
    (iii)前記第一の空気陰極と前記第二の空気陰極との間に配設され、可撓性かつ平面の第一の壁と、可撓性かつ平面の第二の壁とを有するソフトポケットであって、前記第一の壁が周辺と中心開口を有し、前記第一の壁の前記周辺が上端を含み、前記第二の壁が周辺と中心開口を有し、前記第二の壁の前記周辺が上端を含み、前記第一の壁の前記周辺が前記個々の上端に沿った個所を除き前記第二の壁の前記周辺に接続され、前記第一の壁の前記周辺が前記第一の保持構造に取り付けられ、前記第二の壁の前記周辺が前記第二の保持構造に取り付けられ、それにより前記第一の保持構造と、前記第一の空気陰極と、前記第一の壁と、前記第二の壁と、前記第二の保持構造と、前記第二の空気陰極とが協働してソフトポケット下部と、ソフトポケット上部と、前記第一と第二の壁の前記上端の間に定められるソフトポケット上開口とを有する液体保持ソフトポケットチャンバを定め、前記ソフトポケット上開口が前記第二の保持構造位置において開かれ、前記第一の保持構造位置において密閉されるようなソフトポケットと、
    (iv)前記第一と第二の保持構造を前記第一の保持構造位置で固定するソフトポケット閉鎖機構と、
    (v)全体が前記ソフトポケットチャンバ内に配設された亜鉛陽極であって、前記亜鉛陽極が平面の陽極基部とタブ部を備え、陽極基部が下端と上端を有し、前記陽極基部の前記下端が前記陽極基部の前記上端より長さが短い亜鉛陽極と、
    (vi)前記ソフトポケット上部から気体を流し出せるように前記ソフトポケット上部に配設された気体に対して透過性で、液体に対して非透過性の半透過性膜とを備える(a)第一の最も外側の電池セルと第二の最も外側の電池セルの間にサンドイッチされた複数の内部電池セルと、(b)前記第一の最も外側の電池セルの前記二つの空気陰極に電気的に接続された正の第一の電池端子と、(c)前記第二の最も外側の電池セルの前記亜鉛陽極に接続された負の第二の電池端子とを備える亜鉛−空気セル蓄電池であって、
    導体部材により各内部セルにある前記陽極の前記タブ部が隣接する電池セルの前記空気陰極に電気的に接続され、前記導体部材が、前記陽極の前記タブ部に当接する部分を有することを特徴とする亜鉛−空気蓄電池。
  56. 各電池セルが更に前記ソフトポケットチャンバ内に入れられた電解液を備えることを特徴とする請求項55記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  57. 前記電解液が、水酸化カリウム、水酸化ナトリオウム及び塩化ナトリウムから成る化合物のグループから選択された化合物を含む水溶液であることを特徴とする請求項56記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  58. 前記電解液が水酸化カリウムを含む水溶液であるであることを特徴とする請求項56記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  59. 各セルにある前記第二の半透過性膜がPTFEで出来ていることを特徴とする請求項55記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  60. 各セルにある前記ソフトポケット閉鎖機構が少なくとも一つのストラップを備えることを特徴とする請求項55記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  61. 各セルにある前記ソフトポケット閉鎖機構が複数のストラップを備えることを特徴とする請求項55記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  62. 各セルにある前記ソフトポケット閉鎖機構が一つ以上のボルトおよび一つ以上のナットを備えることを特徴とする請求項55記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  63. 各セルにある前記上開口が前記第二の保持構造位置を越える前記ソフトポケットの前記上開口の拡がりを制限する拡がり押えを備えることを特徴とする請求項55記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  64. 各セル部にある前記陽極基部が包袋内に配設されることを特徴とする請求項55記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  65. 各セルにある前記陽極基部の形状が台形であることを特徴とする請求項55記載の亜鉛−空気セル蓄電池
  66. 各セルにある前記亜鉛陽極が、金属陽極材料が着けられる導電性支持構造を備えることを特徴とする請求項55記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  67. 各セルにある前記第一と第二の保持構造が前記第一の保持構造位置にあるときは、前記亜鉛陽極が弾力性保持部材により前記ソフトポケット内に確実に保持されることを特徴とする請求項55記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  68. 各セルにある前記弾力性保持部材が前記第二の保持構造内に配設されることを特徴とする請求項67記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  69. 前記複数の電池セルが直列に電気的に接続されることを特徴とする請求項55記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  70. 前記ソフトポケットが、断面がW字状の成形された一体部品を備えることを特徴とする請求項55記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  71. 前記ソフトポケットが布で強化された膜を備えることを特徴とする請求項55記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  72. 前記布で強化された膜が耐アルカリ性布と、前記布上の少なくとも一つの耐アルカリ性コーティングとを備えることを特徴とする請求項71記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  73. 前記耐アルカリ性布が、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレンプロピレンジエンモノマー、ブチルゴム、エチレン−プロピレンコポリマー、及びクロロスルホン化ポリエチレンで構成されるグループから選択され、前記少なくとも一つの耐アルカリ性コーティングがネオプレン、ポリプロピレン、ポリエチレン及びPVCで構成されるグループから選択される少なくとも1つの材料からなることを特徴とする請求項72記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
  74. 接着剤なしに機械力により、前記第一の壁の前記周辺が前記第一の保持構造に取り付けられ、前記第二の壁の前記周辺が前記第二の保持構造に取り付けられることを特徴とする請求項55記載の亜鉛−空気セル蓄電池。
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