JP2004523018A - 電子メールの統計を記録する及び表示する方法、及びそのためのシステム - Google Patents

Abstract

【課題】電子メールの統計を記録する及び表示する方法、及びそのためのシステム
【解決手段】ｅ−メールの使用のいろいろな統計をモニタリングしてユーザに表示する方法とそのためのシステムは、ユーザのｅ−メールの使用の実施と習慣とに影響を与えるであろう、興味深く有用な情報を提供するところの比較的単純なユーザインターフェイスを提供する。
【選択図】図４

Description

【０００１】
本出願は米国の暫定的な出願番号６０／２１８，７７４号、２０００年７月１７日に出願された、タイトル「電子メールの統計を記録する及び表示する方法、及びそのためのシステム」の優先権を主張する。
【０００２】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に電子メール（ｅ−メール）ソフトウェアおよびシステムの分野に関し、そしてより明確にはｅ−メールの使用の統計を記録する及び表示する方法とそのためのシステムに関する。
【０００３】
【従来の技術】
近年電子メール（ｅ−メール）は、遍在する通信の形式になってきた。一般に、ｅ−メールは次のように動作する。ｅ−メールソフトウェアは、クライアント装置上、例えば通信ネットワークを介していろいろな他のクライアント装置との通信のために設置または構成されたパソコン（ＰＣ）上にインストールされる。ｅ−メールクライアントに取り入れられたｅ−メールソフトウェアは、クライアント装置のユーザがｅ−メールメッセージを作ること（ｃｏｍｐｏｓｅ）、ｅ−メールメッセージを他のクライアント装置に送ること、および他のクライアント装置から受信したｅ−メールメッセージを読み取ることを可能にする。典型的なｅ−メールクライアントは、ポストオフィスプロトコル第３版（Ｐｏｓｔ Ｏｆｆｉｃｅ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ Ｖｅｒｓｉｏｎ ３（ＰＯＰ３））、シンプルメール転送プロトコル（Ｓｉｍｐｌｅ Ｍａｉｌ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ（ＳＭＴＰ））、インターネットメール・アクセスプロトコル第４版（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｍａｉｌ Ａｃｃｅｓｓ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ Ｖｅｒｓｉｏｎ ４（ＩＭＡＰ４））、または多目的インターネットメール・エクステンション（Ｍｕｌｔｉｐｕｒｐｏｓｅ Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｍａｉｌ Ｅｘｔｅｎｓｉｏｎｓ（ＭＩＭＥ））のような、種々のｅ−メールプロトコル（Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）をサポートする。
【０００４】
ｅ−メールは組織内通信の優勢な形式になってきた。多くの事業組織では、組織のそれぞれのメンバーは、ネットワークに接続しているコンピュータを彼または彼女のデスクに有している。ある組織の大部分のメンバーは、ｅ−メールに連続的にかつ即時にアクセスすることができる。ある組織のメンバーはｅ−メールメッセージを迅速かつ容易に、書き、送信し、受信し、返信し、そして転送することができる。ある組織のあるメンバーは１日または１週の間に数十または数百にもなるｅ−メールメッセージを処理することもあり得る。
【０００５】
事業環境におけるｅ−メールの急増の結果、個々人は、膨大な量のｅ−メールを処理するために彼らの作業時間の大きな部分を費やしていることに気付くかもしれない。しかしながら現在は、個人のｅ−メールの使用の跡を自動的にたどるためのシステムはない。ある個人はいかに多くのｅ−メールを処理するかを同僚に言って自慢するかもしれない。しかしながら、彼等が処理するｅ−メールの量について彼等が述べることは認識に基づいており、真のデータには基づいていない。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、いろいろなｅ−メールの使用の統計をモニタリングしてユーザに表示する方法とそのためのシステムとを提供する。本発明はユーザのｅ−メールの使用の実施と習慣とに影響を与え得る興味深く有用な情報を提供するところの比較的単純なユーザインターフェイスを提供する。
【０００７】
【発明の実施の形態】
図面を参照すると、まず図１には、電子メール（ｅ−メール）システムが符号１１により概して示される。システム１１は、好ましくはパーソナルコンピュータで実行される複数のクライアントマシン１３に備えられ、そして少なくとも１台のサーバマシン１５を備える。パーソナルコンピュータのクライアントマシン１３は、そのうえにウィンドウズ（Ｗｉｎｄｏｗｓ）９８（Ｒ）のような、好ましくは画像操作環境で操作する本発明のクライアントソフトウェアをインストールしている。クライアントマシン１３およびサーバマシン１５は１７で概して示されるネットワークにインターフェイスで連結される。ネットワーク１７は、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、インターネット、またはそのようなネットワークの組み合わせであることができる。クライアントマシン１３およびサーバマシン１５は、当分野の技術者には周知のように、ネットワークインターフェイスカード、インターネットサービスプロバイダ、または同様のものを介してネットワーク１７にインターフェイスで連結されることができる。
【０００８】
本発明に従って、種々のｅ−メールの使用の統計は、好ましくは局部的に個々のｅ−メールクライアントのデータベースに、収集され蓄積される。統計は、図２〜図５に示されたタイプのウィンドウを介してユーザに表示され、それによりアクセス可能である。好ましくは、本発明のユーザインターフェイスは特定の年月日以降の統計の一覧表（ｓｔａｔｅｍｅｎｔ）を提供し、好ましい実施の形態においてその年月日はｅ−メールクライアントがインストールされた年月日である。
【０００９】
図２を参照すると、電子メールアプリケーションウィンドウは符号２１に概して示される。ツールのグループの下には、統計選択（ｃｈｏｉｃｅ）２５を含むドロップダウンメニュー２３がある。統計選択２５を選択することによって、図３〜図５に示されたように、システムは統計ウィンドウ２７を表示する。
【００１０】
図３〜図５を参照すると、本発明のユーザインターフェイスは、選択されるべき年月日の範囲を制御するためのプルダウンメニュー２９を備える。年月日の範囲のオプションは日、週、月および年を含むことができる。一般に、年月日は午前０時に始まり、そして週は日曜日に始まる。
【００１１】
図３〜図５に示されるように、統計は現在のデータ、最近のデータおよび平均されたデータの比較で示されることができる。例えば、「週」期間が選択されている図３〜図５では、今週、先週および全ての週の平均についての統計が示されることができる。この情報は数値によりおよび／または図表により示されることができる。
【００１２】
情報は、受信ｅ−メールの統計（図３）、送信ｅ−メールの統計（図４）、および使用の統計（図５）を含むグループに分類されることができる。使用の統計は、種々のｅ−メールの操作を実際に行うのに費やされた時間を含む。ｅ−メールの特徴の統計のような、追加の情報は本発明に従って示されることができる。
【００１３】
好ましい実施の形態では、本発明のシステムは基本的な統計図（ｂａｓｉｃ ｓｔａｔｉｓｔｉｃｓ ｖｉｅｗ）および追加の統計図（ａｄｄｉｔｉｏｎａｌ ｓｔａｔｉｓｔｉｃｓ ｖｉｅｗｓ）を提供し、それは図３〜図５に示されている。ユーザが基本的な統計図または追加の統計図のいずれかを選択できるように、さらなる統計のチェックボックス３１が提供される。基本的な統計図は、基本的な受信ｅ−メールの統計３３、基本的な送信ｅ−メールの統計３５、および基本的な使用の統計３７を含む。
【００１４】
図３に示されるように、基本的な受信ｅ−メールの統計図３３は、受信されたｅ−メールの現在の、最近の、および平均の数を示すグラフを含めて、受信ｅ−メール活動の表示を備える。現在の、最近のおよび平均の周期についての全体のｅ−メールの総計は、テキスト形式で示されることもできる。図４に示されるように、基本的な送信ｅ−メールの統計図３５は、最近の送信メール活動と同様に、ｅ−メールクライアントがインストールしてから送信された全てのメールを示す。送信メール活動は、テキスト形式でも示される現在の、最近のおよび平均の周期の間の全てのｅ−メールの総計と共に、現在の、最近のおよび平均のｅ−メール数を示すグラフを提供する。図５に示されるように、基本的なｅ−メールの使用の統計図３７は、現在の、最近のおよび平均の使用時間を描写するグラフを提供する。現在の、最近のおよび平均の周期の間の全使用時間はまたテキスト形式で示されてもよい。
【００１５】
本発明に従って、より詳細な統計はチェックボックス３１によって表示されることができる。より詳細な情報の例は図３〜図５に示される。図３に示されるように、受信ｅ−メールのグループは、４１で示されるような既読メッセージ（ｍｅｓｓａｇｅｓ ｒｅａｄ）と、４３で示されるような受信された添付ファイル（ａｔｔａｃｈｍｅｎｔｓ）とに関する統計を含むことができる。受信ｅ−メールのグループは、未開封の受信メッセージに対する開封済みの受信メッセージの統計を表示してもよい。受信ｅ−メールのグループは、削除された受信メッセージの統計と、開封されずに削除された受信メッセージの統計も提供することができる。受信ｅ−メールのグループはまた、最も頻繁な着信メッセージの送信者についての統計を提供することもできる。受信ｅ−メールのグループはまた、特定のタイプのメッセージの最も頻繁な送信者についての統計を提供することもできる。当分野の技術者は、本発明に従って維持（ｂｅ ｋｅｐｔ）され、表示されることが可能な他の統計を認めるであろう。
【００１６】
次に図４を参照すると、送信ｅ−メールに関するより詳細な図は、それぞれ４７〜５１で示されるような、受信メールの転送、返信、および宛名の書き換え（ｒｅｄｉｒｅｃｔｉｎｇ）と同様に、好ましくは４５で示されるような送信された添付ファイルに関する統計の表示を含む。図示された例では、この情報は現在の、最近のおよび平均の時間周期についての種々の活動の総計と共に表形式で数値的に表示される。その情報はまたグラフ形式で表示されてもよい。
【００１７】
本発明のシステムは添付ファイルに関する追加の統計を提供することができる。例えば、システムは送信または受信された添付ファイルの平均サイズに関する情報を提供することができる。システムはまた添付ファイルの最も頻繁な送信者または受取人（ｒｅｃｉｐｉｅｎｔｓ）を確認することもできる。
【００１８】
このシステムは、上述の基本的な、及びより詳細な情報に加えて、転送し、返信し、および宛名を書き換えた送信メールに関する統計を提供できる。このシステムは最も頻繁なメッセージの送信者または受取人の選択された数、あるいは特定タイプのメッセージの送信者または受取人を確認できる。
【００１９】
図５に示されるように、より詳細な使用図は、一般に、５３で示されるようなメッセージの作成、メッセージの読み取りおよび他のアプリケーションタスクに費やされた総合時間に関する統計を提供する。図５では、使用グループは読み取り時間、作成時間、および現在の活動のための他の時間を描写する円グラフを提供する。パーセントまたは実際の時計の時間（ｃｌｏｃｋ ｔｉｍｅ）の情報はテキスト形式で示されてもよい。
【００２０】
上述の送受信されたｅ−メールおよび使用に関する情報に加え、本発明のシステムはｅ−メールアプリケーションの種々の特徴の使用に関して、好ましくは表形式で、情報を提供できる。例えば、特徴グループは、最も頻繁にまたは最も頻繁でなく使用されたツールバーのボタン、フィルタ、メールボックス、署名、ステーショナリー（ｓｔａｔｉｏｎｅｒｙ）、またはメールアプリケーションの他の特徴に関する情報を提供することができる。
【００２１】
前述のことから、本発明が有用で興味深い情報をｅ−メールのユーザに提供することが理解される。ユーザは本発明によって入手可能となった情報を、彼等の作業習慣における非能率な点を見分けるために使用することができる。この情報はまた、ｅ−メール製品（ｐｒｏｄｕｃｔｓ）のより良いまたはより有用な形式を提供することにおいて開発者の役に立つことが可能である。
【００２２】
当分野の技術者は、特定の統計および表示モードが図示されただけであり、他の統計が表示され得ることを認めるであろう。例えば、開封メッセージを見ることまたはメッセージを作成することに費やされた平均時間のような情報が表示されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】
ｅ−メールシステムのハイレベル（ｈｉｇｈ−ｌｅｖｅｌ）のブロック構成図である。
【図２】
本発明による統計選択メニューの画像図である。
【図３】
本発明による周期選択メニューと受信メールの統計を図示する統計ウィンドウの画像図である。
【図４】
本発明による送信メールの統計を図示する統計ウィンドウの画像図である。
【図５】
本発明による使用の統計を図示する統計ウィンドウの画像図である。
【符号の説明】
１１…システム、１３…パーソナルコンピュータ、１５…サーバマシン、１７…ネットワーク、２１…電子メールアプリケーションウィンドウ、３３…基本的な受信ｅ−メールの統計図、３５…基本的な送信ｅ−メールの統計図、３７…基本的な使用の統計図。

Claims (40)

1. 下記を具備する、電子メールの情報をユーザに提供する方法：
   ユーザのために複数の電子メールの活動のそれぞれのデータを収集する；及び、
   前記電子メールの活動に関する選択された情報を表示する。
2. 前記情報はユーザの選択した時間周期に従って表示される、請求項１に記載の方法。
3. 前記ユーザの選択した時間周期は１日である、請求項２に記載の方法。
4. 前記ユーザの選択した時間周期は１週である、請求項２に記載の方法。
5. 前記ユーザの選択した時間周期は１ヵ月である、請求項２に記載の方法。
6. 前記ユーザの選択した時間周期は１年である、請求項２に記載の方法。
7. 前記情報は現在の時間周期および以前の時間周期について表示される、請求項２に記載の方法。
8. 前記情報は前記選択された時間周期に渡る平均として表示される、請求項２に記載の方法。
9. 前記情報は基本的な情報、及びユーザの選択に応じて、追加情報を含む、請求項１に記載の方法。
10. 前記情報は、現在の選択された時間周期の間に受信された電子メールアイテムに関する情報を含む、請求項１に記載の方法。
11. 前記情報は、以前の選択された時間周期の間に受信された電子メールアイテムに関する情報を含む、請求項１０に記載の方法。
12. 前記情報は、前記選択された時間周期ごとに受信された電子メールアイテムの平均数を含む、請求項１０に記載の方法。
13. 前記情報は、現在の選択された時間周期の間に送信された電子メールアイテムに関する情報を含む、請求項１に記載の方法。
14. 前記情報は、以前の選択された時間周期の間に送信された電子メールアイテムに関する情報を含む、請求項１３に記載の方法。
15. 前記情報は、前記選択された時間周期ごとに送信された電子メールアイテムの平均数を含む、請求項１３に記載の方法。
16. 前記情報は、現在の選択された時間周期の間に電子メールを使用することに費やされた時間に関する情報を含む、請求項１に記載の方法。
17. 前記情報は、以前の選択された時間周期の間に電子メールを使用することに費やされた時間に関する情報を含む、請求項１６に記載の方法。
18. 前記情報は、前記選択された時間周期ごとの電子メールを使用することに費やされた時間の平均時間を含む、請求項１６に記載の方法。
19. 前記情報は図表形式で表示される、請求項１に記載の方法。
20. 前記情報は数値形式で表示される、請求項１に記載の方法。
21. 下記を具備する、電子メールの情報をユーザに提供するためのシステム：
    ユーザのために複数の電子メールの活動のそれぞれのデータを蓄積するためのデータベース；及び、
    前記電子メールの活動に関して選択された情報を表示するために構成されたディスプレイ。
22. 制御は、前記ユーザがユーザの選択した時間周期に従って情報を表示できるようにする、請求項２１に記載のシステム。
23. 前記ユーザの選択した時間周期は１日である、請求項２２に記載のシステム。
24. 前記ユーザの選択した時間周期は１週である、請求項２２に記載のシステム。
25. 前記ユーザの選択した時間周期は１ヵ月である、請求項２２に記載のシステム。
26. 前記ユーザの選択した時間周期は１年である、請求項２２に記載のシステム。
27. 前記情報は、現在の時間周期及び以前の時間周期について表示される、請求項２２に記載のシステム。
28. 前記情報は、前記選択された時間周期に渡る平均として表示される、請求項２２に記載のシステム。
29. 前記情報は基本的な情報を含み、及び前記システムは前記ユーザが追加情報を表示できるようにするための制御を含む、請求項２１に記載のシステム。
30. 前記情報は、現在の選択された時間周期の間に受信された電子メールアイテムに関する情報を含む、請求項２１に記載のシステム。
31. 前記情報は、以前の選択された時間周期の間に受信された電子メールアイテムに関する情報を含む、請求項３０に記載のシステム。
32. 前記情報は、前記選択された時間周期ごとに受信された電子メールアイテムの平均数を含む、請求項３０に記載のシステム。
33. 前記情報は、現在の選択された時間周期の間に送信された電子メールアイテムに関する情報を含む、請求項２１に記載のシステム。
34. 前記情報は、以前の選択された時間周期の間に送信された電子メールアイテムに関する情報を含む、請求項３３に記載のシステム。
35. 前記情報は、前記選択された時間周期ごとに送信された電子メールアイテムの平均数を含む、請求項３３に記載のシステム。
36. 前記情報は、現在の選択された時間周期の間に電子メールを使用することに費やされた時間に関する情報を含む、請求項２１に記載のシステム。
37. 前記情報は、以前の選択された時間周期の間に電子メールを使用することに費やされた時間に関する情報を含む、請求項３６に記載のシステム。
38. 前記情報は、前記選択された時間周期ごとに電子メールを使用することに費やされた平均時間を含む、請求項３６に記載のシステム。
39. 前記情報は図表形式で表示される、請求項２１に記載のシステム。
40. 前記情報は数値形式で表示される、請求項２１に記載のシステム。

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