JP2004521451A - 可変化学量論燃料電池 - Google Patents

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Abstract

アノード(14)とカソード(18)の反応物流れ場の間に高分子電解質膜(16)を有する燃料電池は、可変送風機(32)を含み、この可変送風機(32)の電力制御信号(61)は、電流検出器(68)により検出された負荷(71)の電流を示す電流信号(63)に応じて制御器(75)により供給される。制御器は、負荷電流密度の関数としての送風機電力のスケジュールに応答して、化学量論Sを提供し、化学量論Sは、ある電流密度Cより下では、化学量論Aプラスマイナス所定範囲の化学量論Dに固定されており、それより高い電流密度では、S=[A+B(i−C)]±D、として変化し、ここでBは、電流密度の関数としての化学量論の傾きであり、iは、実際の電流密度である。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、負荷電流の関数としての送風機電力のスケジュールにより化学量論が制御される大気高分子電解質膜(PEM)型燃料電池に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池処理過程により燃料電池内で消費される空気の量は、「化学量論」量と呼ばれる。(a)酸化剤の流れの場に供給される空気の全量の(b)空気の化学量論量に対する割合は、一般に(また、ここでは)、「化学量論」と呼ばれる。ときとして、化学量論は、百分率として参照され、従って、333の化学量論は、333%を意味し、3.3の化学量論(ここで使用される)と同じである。「空気利用率」という用語は、化学量論の逆数のことを言い、消費された空気全体のパーセントであり、30の利用率(30%を意味する)は、3.3または333(333%を意味する)の化学量論に等しい。
【0003】
従来技術で知られる最も一般的な燃料電池は、通常、2と3.5の間の実質的に一定の化学量論で作動される。そのような選択は、高い負荷電流で必要とされる付加的酸化剤と、酸化剤の過度の圧縮に起因する無駄な寄生電力を制限する必要性との間で釣り合いをとる。米国特許第5,366,821号においては、1または2気圧で作動するPEM型燃料電池が、(1)どのような電流負荷に対しても出力電圧を一定に保つか、(2)寄生電力(大部分は圧縮機を作動させるのに使用される)を最小限に抑える最適作動を提供するか、(3)固定酸素利用割合を維持するか、のいずれかを行うように、空気の流れを調整できることが示唆されてきた。この特許では、圧縮機が、圧縮空気を、設定値圧力を有する貯蔵タンクに供給し、圧縮機は、空気貯蔵タンク内の設定値圧力を維持するのに使用される。流量調整は、所望の流量を計算し、燃料電池への空気流れ入力と燃料電池からの電流出力をモニタし、流量制御弁により燃料電池を通る空気の流れを調整することで、達成される。上述した目的の達成を個別に記載してはいるが、1つの目的の達成は、残りの他の目的のいずれかの達成を妨げる。選択は、高い寄生電力を犠牲にして全ての負荷電流における定電圧のための流量と化学量論を制御すること;負荷電流の関数としての出力電圧および電力の幅広い変動を犠牲にして最小寄生電力のための流量を制御すること;より高い負荷電流およびより低い負荷電流の両方における増加寄生電力と負荷電流の関数としての可変の電圧および電力を犠牲にして一定化学量論のための流量を制御すること、を含む。圧縮機を使用するどのようなPEM型燃料電池においても寄生電力は、輸送装置に使用するためには、ひどく大きなものになる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、大気圧の近くにおける改善されたPEM型燃料電池の作動;負荷電流の関数として穏やかに低減する出力電圧を有する大気圧近くで作動するPEM型燃料電池;および輸送装置に使用するのにPEM型燃料電池をより適したものにする改善された特性を有する大気圧近くで作動するPEM型燃料電池、を含む。
【0005】
本発明は、負荷電流の関数としての空気化学量論の穏やかな増加が、実質的に大気圧で作動するPEM型燃料電池の作動特性を改善することになるという発見に基づく。
【0006】
本発明によれば、実質的に大気圧で作動するPEM型燃料電池内の空気の質量流量が、化学量論量を超えて増加され、それによって、負荷電流の関数としてのポンプまたは送風機の電力のスケジュールに応じて、負荷電流の関数として化学量論を制御する。本発明にさらに従うと、大気圧近くで作動するPEM型燃料電池の化学量論が、酸化剤流れ場の入口または出口における酸化剤ポンプまたは送風機の速度を増加することにより、負荷電流の関数として増加される。本発明にさらに調和すると、化学量論は、しきい値を超える電流密度に対して、1.7毎アンペア/cm2と2.5毎アンペア/cm2の間の速度で増加される。ポンプまたは送風機は、可変入力電圧によって、入力電圧のデューティサイクル切り換えによって、または他のどのような既知の仕方によっても、制御できる。
【0007】
本発明は、寄生電力、電圧、および燃料電池のどのような他のパラメータも、同時にもう1つのこのようなパラメータを対応する最適条件に制御しながらは、その最適条件に制御できないことを認める。その代わりに、本発明は、化学量論が適切な仕方で変更される場合は、一度に多数のパラメータに対して達成できる可変化学量論には利点があることを認める。例えば、たとえ電圧が一定のままにとどまることができなくても、負荷電流の関数として電圧の変動を制限することで、全ての燃料電池電力設備の一部として使用される電力調整装置を簡素化し、従って、その大きさ、重量、および費用を低減する。これによって、燃料電池は、その電力調整装置とともに、輸送装置などの特定の使用に、より適したものになる。さらに、本発明に従って化学量論を調整することで、従来技術では一般的な固定化学量論を用いることとは対照的に、燃料電池処理過程の水の自給自足(self−sufficiency)が向上される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1を参照すると、PEM型燃料電池電力設備10は、一般に、直列に電気的に接続され電池スタック組立体と呼ばれる複数の燃料電池12から構成される。しかしながら、本発明を説明する上で明確にするために、1つの燃料電池12が記載される。各燃料電池12は、アノード保持プレート14、カソード保持プレート18、およびアノード保持プレート14とカソード保持プレート18の間に配置された膜電解質組立体(MEA)16を含む。保持プレートは両方とも一般に、多孔質の電極基体および反応物の流れの場を含む。燃料反応物気体流れ22は、燃料供給源(図示せず)から水素などの燃料反応物気体をアノード保持プレート14の燃料流れ場に供給し、酸化剤反応物気体流れ24は、酸化剤反応物気体をカソード保持プレート18の酸化剤流れ場に供給する。酸化剤反応物気体は、空気であり、ポンプまたは送風機32により加圧される。反応物気体が、燃料電池12を通って流れる間に、生成物水が、MEA16のカソード側で生成する。また、燃料反応物気体流れ22の中の水が、MEA16を通って流れ、カソード保持プレート18に流入する。
【0009】
水輸送プレート20が、カソード保持プレート18から生成物水の一部を取り除くとともに、そのような水を、冷媒流れ26の中へ取り入れるのに役立つ。また、水輸送プレート20は、燃料電池12を冷却する。従って、水輸送プレート20は、ときとして、冷却器プレートと呼ばれる。冷媒流れ26、燃料反応物気体流れ22、および酸化剤反応物気体流れ24は、互いに流体連通して、水輸送プレート20を通る。PEM型燃料電池電力設備10内の水輸送プレート20内の水を管理するのが好ましい。水管理装置の例としては、米国特許第5,503,944号および第5,700,595号に例示されているように、反応物気体と冷媒水の間に正の圧力差を維持することを含む。酸化剤反応物気体流れ24の圧力が、冷媒流れ26の圧力より高くなるように、燃料電池電力設備10を作動させることによって、確実に、生成物水が、カソード18から水輸送プレート20へ移動する。
【0010】
親水性基体層が、アノード保持プレート14とカソード保持プレート18の少なくとも一方に含まれるとき、カソード保持プレート18またはアノード保持プレート14が水で溢れるのを防止するために、燃料反応物気体流れ22と冷媒反応物気体流れ26の間に、および酸化剤反応物気体流れ24と冷媒流れ26の間に、圧力差が存在するように、燃料電池電力設備10を作動させる必要がある。より具体的には、圧力差によって、親水性基体内の反応物気体に対する冷媒の好ましい割合が確立される。反応物気体に対する液体の割合は、親水性基体の細孔径、および反応物流れと冷媒流れの間の圧力差の関数である。各親水性基体は、所定の細孔径と所定の多孔度を有する。圧力差が減少すれば、水で満たされる細孔の割合が増加する。さらに、液体圧力と反応物気体圧力の間に圧力差がないと、水で満たされる細孔の割合は、ほぼ100%になることになり、それによって、カソードは、水で溢れる。カソードが水で溢れると、大部分の細孔は、水で満たされることになるので、酸化剤反応物気体が触媒層へ到達するのが妨げられることになり、電気的特性が、低下することになる。反応物気体および水で満たされる細孔の好ましい割合は、基体層内の細孔の径、および各反応物気体流れ22、24と冷媒流れ26との間の圧力差に依存する。液体または反応物気体を含有する細孔の割合は、冷媒流れ26、および反応物気体22、24流れのそれぞれの圧力によって制御されることになり、反応物気体流れ22、24は、一般に、冷媒気体流れ26より高い圧力を有する。具体的には、反応物気体流れ22、24の圧力は、ほぼ周囲圧力に通常等しいので、冷媒流れ26の圧力は、周囲圧力より低い。さらに、冷媒流れ26と反応物気体流れ22、24との間の圧力差は、通常、約0.5psiから5.0psi(3.4Kpaから34Kpa)の範囲にあることになる。
【0011】
図1に例示するように、反応物気体流れ22、24と冷媒流れ26との間に正の圧力差を維持するそのような一手段は、冷媒流れ26を通して水を循環させることを含み、冷媒流れ26は、熱交換器28によって冷却され、ポンプ30によって加圧される。ポンプ30は、冷媒流れ26内に所定の冷媒水圧力を確立する。この圧力は、冷媒流れ26内で水輸送プレート20の直前に配置された可変弁38によって、さらに調整されることができる。ポンプ30が、定量ポンプならば、弁38は、圧力調整が必要な場合に、冷媒圧力を変えるのに役立つことになる。圧力変換器44が、ポンプ30と弁38の下流に配置され、冷媒水流れが、水輸送プレート20へ流入する前に、その圧力を測定するのに役立つ。圧力変換器44、弁38、およびポンプ30は、それぞれライン52、58、および60を介して、電力設備マイクロプロセッサ制御器46に接続されることができる。目標とする冷媒流れ圧力を達成する必要があるとき、圧力変換器44から入力される冷媒流れ圧力によって、制御器は、ポンプ30と弁38の少なくとも一方を調整することになる。
【0012】
酸化剤反応物気体流れ24は、下流圧力変換器42を含むことができ、下流圧力変換器42は、酸化剤気体流れが、カソード保持プレート18へ流入する間に、その圧力を測定する。圧力変換器42は、ライン50を介して装置制御器46に接続される。
【0013】
燃料反応物流れ22は、通常、加圧容器、または加圧燃料調整または改質装置(図示せず)から供給される。可変弁34が、ライン54によって装置制御器46に接続され、燃料反応物が、アノード保持プレート14に流入する間に、その圧力を調整するように作動する。燃料反応物圧力は、ライン48によって装置制御器46に接続された圧力変換器40によってモニタされる。周囲圧力の近くにおいて燃料電池電力設備を作動させると、高い圧力に空気を圧縮する必要が解消するとともに、寄生電力源が1つ取り除かれ、それによって、電力設備の全体の作動効率が向上するので、周囲圧力の近くにおいて燃料電池電力設備を作動させるのが好ましい。
【0014】
本発明によれば、空気酸化剤を加圧するのに使用されるポンプまたは送風機32は、可変であり、ライン56によって制御器46と接続される。従って、制御器46は、スケジュールに記載されている化学量論/電流関係を達成するのに必要とされる酸化剤反応物圧力を制御することができる。
【0015】
燃料電池が、先に説明したように構成され、それによって、塗りつぶした黒の三角形の記号でそこにその構成が描かれるとき、電池電圧は、電流密度ばかりでなく空気利用率にも大きく依存し、この空気利用率は、ここでは、図2に例示するように「化学量論」と呼ぶ。
【0016】
同じ特性が、図3に異なる関係でグラフ化されて、電池電圧が、異なる負荷電流に対して化学量論によってどのように変化するかが例示される。図3では、任意の3つのスケジュールが、2.5毎A/cm2、2.1毎A/cm2、および1.7毎A/cm2の傾きで示される。電圧を、600mA/cm2(ミリアンペア毎平方センチメートル)から1200mA/cm2の範囲で約0.66ボルトで相対的に一定に保持するために、化学量論は、約1.25(600mA/cm2において)から約3.33(約1200mA/cm2において)に変化し、約3.3毎A/cm2の化学量論傾きを有する必要があるであろう。これには、公称中域(平均)電力作動に対して低い化学量論(1.5未満)を用いることが必要となり、効率が低減するであろう。また、それは、900mA/cm2を超える電流密度に対して0.66ボルトを維持しないであろう。1500mA/cm2またはそれより下において電圧を一定に保持すると、電圧を約0.61ボルトに制限し、電池出力電力を大幅に低減することになるであろう。
【0017】
図4では、本発明による化学量論スケジュールの例示的範囲は、0.6A/cm2より下では電流密度から独立であるが、この数は、本発明のどのような与えられた利用率においても変わり得る。0.6A/cm2より下の実線は、1.4±0.3の化学量論であり;0.6A/cm2より上では、それは、1.4+1.92(i−0.6)±0.3である。破線は、1.55毎A/cm2と2.22毎A/cm2の間の傾きの範囲を示す。従って、本発明は、
A+B(i−C)±D、
の化学量論スケジュールを有し、ここで、Aは、1つの電池スタックから次の電池スタックへと変わるが、1.1から1.7の範囲とすることができ;Bは、特定の電池スタックとその使用に適合するように選択されるが、1.55毎A/cm2から2.22毎A/cm2の範囲とすることができ;iは、アンペア毎平方センチメートルでの電流密度であり;Cは、転換(change−over)電流密度であり、これも、電池スタックとその使用によって変わるが、約0.6A/cm2とすることができ;Dは、選択され得る化学量論の範囲であり、0.3化学量論単位として図4の例には示されている。これらは、本発明による電流密度の関数として化学量論のスケジュールの範囲を規定する。このようなスケジュールを用いて、低い電力(低電流密度)において、低い化学量論が、寄生電力を低減するばかりでなく水回収能力を増加するのに、使用できる。しかしまた、より高い電力(より高い電流密度)において、化学量論は、より大きな処理過程効率と適切な水除去のために増加される。
【0018】
図5は、従来技術の一定化学量論モードと本発明の可変化学量論モードに対する電流密度の関数としての電力密度のグラフである。可変化学量論の作動方法を用いて得られる最大電流密度は、一定化学量論に対するより約20パーセント高い。電池スタック組立体は、最大必要電力レベルを満たすような大きさとする必要がある。可変化学量論を用いる装置内で作動するように設計された電池スタック組立体は、一定化学量論を用いる装置内で作動するように設計された電池スタック組立体より、20パーセント小さいものとなる。これによって、約20パーセント体積が小さくかつ重量が軽い電池スタック組立体が得られるが、この両方の低減は、体積と重量が貴重な自動推進の用途では、極めて重要である。また、これによって、電池スタック組立体の費用が低減される。
【0019】
水自給自足は、どのような実際の燃料電池に対しても必要な設計要求事項である。水自給自足とは、電力設備反応物排気流れの中の蒸気として除去される水が、燃料電池内で電気化学反応により生成される水より少ないかまたは等しいことを意味する。外部の供給源から定期的に水を補給するのは、そのような水にはプロトン交換膜の劣化を防止するのに高い純度が必要とされるので、実際的でない。図6は、本質的に大気圧で作動する水素−空気燃料電池に対する化学量論の関数として水自給自足を維持するのに必要な最大許容装置排気温度または露点を示す。最大装置反応物排気温度は、通常、ラジエータからの冷媒出口温度より5□C高い。可変化学量論の方法によって、より高い許容ラジエータ出口温度に相当する、より高い装置排気温度において、水自給自足が得られる。これによって、より小さなラジエータを用いて暑い天気での運転条件を満たすことができる。
【0020】
図7は、図4に示すスケジュールを用いる本発明の可変化学量論の場合と従来技術の一定化学量論の場合に対する、0.6アンペア毎平方センチメートルより下の電流密度での電流密度の関数としての通常の周囲圧力電力設備に必要な空気送風機電力のグラフである。約0.6アンペア毎平方センチメートルより下では、送風機電力は、本発明の可変化学量論では3分の1低くなる。図8は、1.6アンペア毎平方センチメートルまでの電流密度での類似のグラフである。可変化学量論の方法は、約0.8アンペア毎平方センチメートルを超過する電流密度において、より多くの寄生電力を必要とする。大抵の負荷追従燃料電池は、大部分の作動電流密度が、本発明が有利である0.4から0.8A/cm2の間となるように、設計される。より高い電流密度への過渡現象は、自動車の加速時などで継続時間が短いので、高い電流密度における可変化学量論の方法の付加的寄生電力は、許容できる。
【0021】
図1において、本発明は、可変送風機32を有することを含み、可変送風機32は、電池スタック負荷71に供給された電流に応答する電流検出器68からの信号ライン63上の電流信号(I)に応じて制御器46により発生されたライン56上の制御信号に依存して、酸化剤流れ場24の中に多かれ少なかれ酸化剤を送り込むことになる。図9では、制御器46の一部分75が例示されており、この一部分75は、簡単なルックアップ表により達成できるライン63上の電流信号の関数として直接にライン56上の送風機制御信号を生成するのに割り当てられている。ライン56上の信号は、パルス幅制御信号とすることができるか、または、それは、どのように送風機32内のモータの電力が制御されるかに依存する電圧または電圧指示信号とすることができる。これらの全ては、通常のものであり、本発明の全体には関係しない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】既知の燃料電池電力設備ではあるが、本発明に従って可変速ポンプまたは送風機を含むように変更された概略図。
【図2】本発明を使用していない、実質的に大気圧で作動する燃料電池の電流密度の関数としての電池電圧のグラフ。
【図3】本発明による、負荷電流スケジュールの関数としての化学量論の範囲を描いた、さまざまな負荷電流に対する酸素化学量論の関数としての電池電圧のグラフ。
【図4】電流密度の関数としての酸素化学量論として表した図3の負荷スケジュールのグラフ。
【図5】本発明の可変化学量論と従来技術の固定化学量論に対する電流密度の関数としての電力密度のグラフ。
【図6】本発明を使用する電池スタックに対する最大排気露点のグラフ。
【図7】本発明と従来技術に従う電流密度の関数としてのポンプまたは送風機電力のグラフ。
【図8】本発明と従来技術に従う電流密度の関数としてのポンプまたは送風機電力のグラフ。
【図9】本発明に従って電流の関数としてポンプまたは送風機電力のスケジュールを直接使用する簡略概略図。

Claims (11)

  1. 各燃料電池が、カソード保持プレート、アノード保持プレート、これらの保持プレートの間に配置された膜電極組立体、この膜電極組立体のカソード側にある酸化剤流れ場、および前記膜電極組立体のアノード側にある燃料流れ場を有する複数の燃料電池を備えるPEM型燃料電池装置の作動方法であって、この方法は、
    水素含有気体を前記燃料流れ場を通して流し、
    実質的に大気圧の空気を前記酸化剤流れ場を通して流し、
    前記空気の流量を負荷電流に応じて制御して、空気化学量論S、すなわち、
    S=[A+B(i−C)]±D (i>C において)、
    S=A±D (i≦C において)、
    を維持する、
    ことを含み、ここで、Aは、低く穏やかな電流密度において使用される固定化学量論であり、Bは、電流密度の関数としての化学量論の傾きであり、iは、実際の電流密度であり、Cは、スケジュールが固定されているものから電流密度によって変わるものに変化する電流密度であり、Dは、化学量論の範囲である、ことを特徴とするPEM型燃料電池装置の作動方法。
  2. Aは、1.1から1.7の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. Bは、1.55毎A/cm2から2.22毎A/cm2の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. Cは、約0.6A/cm2であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. iは、0A/cm2と1.5A/cm2の間にあることを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. Dは、−0.3と+0.3化学量論単位の間にあることを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 各燃料電池が、カソード保持プレート、アノード保持プレート、これらの保持プレートの間に配置された膜電極組立体、この膜電極組立体のカソード側にある酸化剤流れ場、および前記膜電極組立体のアノード側にある燃料流れ場を有する複数の燃料電池と、
    水素に富んだ燃料を前記燃料流れ場へ供給するための燃料供給源と、
    大気圧の近くにおいて空気を前記酸化剤流れ場を通して流すための可変送風機と、
    前記燃料電池の負荷電流出力を示す負荷信号を供給する電流検出器と、
    空気化学量論S、すなわち、
    S=[A+B(i−C)]±D (I>C において)、
    S=A±D (i≦C において)、
    を達成する負荷電流の関数としての送風機モータ電力のスケジュールに従って電力制御信号を前記送風機に供給する制御器と、
    を備えるPEM型燃料電池装置装置であって、ここで、Aは、低く穏やかな電流密度において使用される固定化学量論であり、Bは、電流密度の関数としての化学量論の傾きであり、iは、実際の電流密度であり、Cは、スケジュールが固定されているものから電流密度によって変わるものに変化する電流密度であり、Dは、化学量論の範囲である、ことを特徴とするPEM型燃料電池装置。
  8. Aは、1.1から1.7の範囲にあることを特徴とする請求項7記載の装置。
  9. Bは、1.55毎A/cm2から2.22毎A/cm2の範囲にあることを特徴とする請求項7記載の装置。
  10. Cは、約0.6A/cm2であることを特徴とする請求項7記載の装置。
  11. iは、0A/cm2と1.5A/cm2の間にあることを特徴とする請求項7記載の装置。
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