JP2004521126A - (z)−スチリルベンジルスルホン及びそれらの医薬としての使用 - Google Patents

(z)−スチリルベンジルスルホン及びそれらの医薬としての使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2004521126A
JP2004521126A JP2002567281A JP2002567281A JP2004521126A JP 2004521126 A JP2004521126 A JP 2004521126A JP 2002567281 A JP2002567281 A JP 2002567281A JP 2002567281 A JP2002567281 A JP 2002567281A JP 2004521126 A JP2004521126 A JP 2004521126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkoxy
group
compound
alkyl
halogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002567281A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004521126A5 (ja
Inventor
イー.プレムクマル レディー
エム.ヴィ.ラマナ レディー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Temple University of Commonwealth System of Higher Education
Original Assignee
Temple University of Commonwealth System of Higher Education
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Temple University of Commonwealth System of Higher Education filed Critical Temple University of Commonwealth System of Higher Education
Publication of JP2004521126A publication Critical patent/JP2004521126A/ja
Publication of JP2004521126A5 publication Critical patent/JP2004521126A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C317/00Sulfones; Sulfoxides
    • C07C317/26Sulfones; Sulfoxides having sulfone or sulfoxide groups and nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups, bound to the same carbon skeleton
    • C07C317/28Sulfones; Sulfoxides having sulfone or sulfoxide groups and nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups, bound to the same carbon skeleton with sulfone or sulfoxide groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C317/00Sulfones; Sulfoxides
    • C07C317/02Sulfones; Sulfoxides having sulfone or sulfoxide groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C317/10Sulfones; Sulfoxides having sulfone or sulfoxide groups bound to acyclic carbon atoms of an unsaturated carbon skeleton containing rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C317/00Sulfones; Sulfoxides
    • C07C317/16Sulfones; Sulfoxides having sulfone or sulfoxide groups and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton
    • C07C317/18Sulfones; Sulfoxides having sulfone or sulfoxide groups and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton with sulfone or sulfoxide groups bound to acyclic carbon atoms of the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)]
    • C07F9/3804Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)] not used, see subgroups
    • C07F9/3834Aromatic acids (P-C aromatic linkage)

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

式(I、II、III、IV)の置換(Z)−スチリルベンジルスルホン、薬剤として許容できるそれらの塩及びそれらの組成物を細胞増殖阻害剤、例えば抗癌剤として提供する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、癌を(これに限定されるものではない)を含めて増殖性障害を治療するための組成物及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
癌細胞の増殖を抑制し及び/又はこれを死滅させるのに有用な新規の細胞増殖抑制剤、特に抗癌剤が必要とされている。特に、腫瘍細胞のような増殖性細胞を死滅させるに際して選択的であるが正常細胞には選択的でないそのような薬剤が必要とされている。様々な腫瘍型に対して有効な抗腫瘍剤が必要とされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
化合物、組成物及び治療方法を提供することが本発明の目的である。この生物活性化合物は、ある種の置換(Z)−スチリルベンジルスルホン及び薬剤として許容できるそれらの塩の形である。
【0004】
癌及びその他の細胞増殖性疾患を治療するための化合物、組成物及び方法を提供することが本発明の目的である。
【0005】
癌細胞を死滅させるに際して選択的であるがが正常細胞には選択的でない化合物を提供することが本発明の目的である。
【0006】
悪性細胞に選択的にアポトーシスを誘導させるための化合物、組成物及び方法を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一つの態様では、本発明は、次式(I):
【化1】
Figure 2004521126
(式中、
1及びR2は独立してハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルボキシ(C1〜C3)アルコキシ、ヒドロキシ、(C2〜C6)ヒドロキシアルキル、ホスホナト、アミノ、(C1〜C6)アシルアミノ、スルファミル、アセトキシ、ジ(C1〜C6)アルキルアミノ(C2〜C6アルコキシ)及びトリフルオルメチルよりなる群から選択され、
3及びR4は独立して水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルボキシ(C1〜C3)アルコキシ、ヒドロキシ、(C2〜C6)ヒドロキシアルキル、ホスホナト、アミノ、(C1〜C6)アシルアミノ、スルファミル、アセトキシ、ジ(C1〜C6)アルキルアミノ(C2〜C6アルコキシ)及びトリフルオルメチルよりなる群から選択される)
の新規な化合物又は薬剤として許容できるそれらの塩に関する。
【0008】
いくらかの具体例では、ベンジル核(即ち、R3及びR4を含有する環系)は少なくとも一置換されている。即ち、R3及びR4のうちの少なくとも1つは水素以外のものである。
【0009】
いくらかの具体例では、R1及びR2は独立してハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシ及びアセトキシよりなる群から選択され、さらに、R3及びR4は独立して水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ニトロ及びアミノよりなる群から選択される。
【0010】
ベンジル核が置換されているならば、一具体例として、その置換基は、4−及び/又は2−位置に位置する。即ち、この化合物は、次式(II):
【化2】
Figure 2004521126
(式中、R1、R2、R3及びR4は上に定義されるものであり、ここで、R3及びR4のうちの少なくとも1つ又はその両方は水素以外のものである)
を有する。いくらかの具体例では、R4は水素以外のものであり、特にハロゲンである。別の具体例では、R3とR4の両方が水素以外のものである。ある具体例によれば、R3及びR4のうちの1つ又はその両方がハロゲンであり、或いはR1、R2、R3及びR4の全てがハロゲンである。
【0011】
さらに、R1及びR2の置換について任意のパターンが可能である。即ち、2/4、2/3又は3/4、2/4置換が特に好ましい。
【0012】
本発明の別の具体例によれば、(Z)−スチリルベンジルスルホン製造の中間生成物として有用な(Z)−スチリルベンジルスルフィドが提供される。この(Z)−スチリルベンジルスルフィドは、次式(III):
【化3】
Figure 2004521126
(式中、R1、R2、R3及びR4は式(I)について上に定義されたものである)
を有する。
【0013】
(Z)−スチリルベンジルスルフィド化合物について選択される具体例は、(Z)−スチリルベンジルスルホン化合物についての上記の選択された具体例にそのまま相当し、相違点はスルホン基の先駆物質としてのスルフィド基が存在することのみである。後者は前者の酸化によって生じる。例えば、式(III)に従うスルホンのスルフィド類似体は、次式(IV):
【化4】
Figure 2004521126
(式中、R1、R2、R3及びR4は式(III)について上に定義されるものである)
を有する。
【0014】
本発明の別の具体例によれば、薬剤として許容できるキャリヤー及び式(I)に従う少なくとも1種の化合物又は薬剤として許容できるそれらの塩を含む医薬組成物が提供される。
【0015】
本発明の別の具体例によれば、ある個体の細胞増殖性障害を治療するにあたり、その個体に有効量の少なくとも1種の式(I)に従う化合物又は薬剤として許容できるそれらの塩を投与することを含む、個体の細胞増殖性障害を治療する方法が提供される。
【0016】
本発明の別の具体例によれば、癌にかかった個体に有効量の少なくとも1種の式(I)に従う化合物又は薬剤として許容できるそれらの塩を投与することを含む、該個体内で癌細胞のアポトーシスを誘導させる方法が提供される。
【0017】
用語「アルキル」(それ自体又は別の置換基の一部分として)とは、特に指定する場合を除き、2個及び複数の基を含めて、指定される炭素原子の数を有する(即ち、C1〜C6とは1〜6個の炭素を意味する)直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を意味し、また直鎖又は分岐鎖の基も包含するものとする。最も好ましいものはC1〜C3アルキル、特にエチル及びメチルである。
【0018】
単独で又はその他の用語と一緒に使用される用語「アルコキシ」とは、特に指定する場合を除き、例えば、メトキシ、エトキシ、1−プロポキシ、2−プロポキシ並びにそれよりも高級の同族体及び異性体のように、上に定義されるような指定された炭素原子数を有し、酸素原子を介してその他の分子に結合したアルキル基を意味する。好ましいものは、C1〜C3アルコキシ、特にエトキシ及びメトキシである。
【0019】
用語「(C2〜C6)アシルアミノ」とは、アシルのカルボニルの炭素を介して窒素原子に結合した2〜6個の炭素原子の直鎖又は分岐鎖アシル基を含有する基を意味する。例として、−NHC(O)CH2CH2CH3及び−NHC(O)CH2CH2CH2CH2CH3が挙げられる。
【0020】
用語「カルボキシ(C1〜C3)アルコキシ」とは、カルボキシ基−COOHが1〜3個の炭素原子を含有する直鎖又は分岐鎖アルコキシ基の炭素に結合した基を意味する。従って、この基は4個までの炭素原子を含有する。例として、HOC(O)CH2CH2CH2O−及びHOC(O)CH2CH2O−が挙げられる。
【0021】
用語「ジ(C1〜C6)アルキルアミノ(C2〜C6)アルコキシ」とは、(アルキル)2N(CH2nO−を意味し、この式において、窒素原子に結合した2個のアルキル鎖は独立して1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜3個の炭素原子を含有し、nは2〜6の整数である。好ましくは、nは2又は3である。最も好ましくは、nは2であり、アルキル基はメチルである。即ち、この基はジメチルアミノエトキシ基(CH32NCH2CH2O−である。
【0022】
用語「ハロ」又は「ハロゲン」(それ自体又は別の置換基の一部分として)とは、特に指定する場合を除き、弗素、塩素、臭素又は沃素原子を意味する。
【0023】
用語「ヒドロキシアルキル」とは、アルキル基であってその炭素原子の1個以上がヒドロキシで置換されたものを意味する。例として、−CH2CH(OH)CH3及び−CH2CH2OHが挙げられる。
【0024】
用語「ホスホナト」とは、−PO(OH)2基を意味する。
【0025】
用語「スルファミル」とは、−SO2NH2基を意味する。
【0026】
「置換された」とは、原子又は原子の基が別の基に結合した置換基として水素に取って代わったことを意味する。
【0027】
「被検体」とは、動物又はヒトを意味する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明によれば、ある種の(Z)−スチリルベンジルスルホン及び薬剤として許容できるそれらの塩が癌細胞の増殖を抑制するために提供される。これらのものは、正常細胞を死滅させることなく腫瘍細胞型を死滅させるのに有効であると思われる。本発明の化合物は、腫瘍細胞のアポトーシス及び細胞死を誘導すると思われる。この化合物は、乳房、前立腺、卵巣、肺、結腸直腸、脳(即ち神経膠種)及び腎臓を含めて(これらに限定されない)様々な腫瘍型に対して有効であると思われる。また、この化合物は、白血病細胞に対しても有効であると思われる。
【0029】
また、本発明の化合物は、新生児の血管腫症、二次進行型多発性硬化症、慢性進行性脊髄変性疾患、神経線維腫症、神経節神経腫症、ケロイド形成、骨パジェット病、乳房線維嚢胞病、ペロニー・デュプトレン線維症、再狭窄及び硬変症を含めて(これらに限定されない)非癌細胞増殖性障害の治療にも有用であると思われる。
【0030】
炭素−炭素二重結合を有する化合物は、シス−トランス異性によって特徴付けられる。このような化合物は、IUPAC1974年推奨の第E節:立体化学「有機化学命名法,ジョンウィリーアンドソンス社,ニューヨーク,NY,第4版,1992,P.127−138」のカーン・インゴルト・プレローグ系に従って命名される。二重結合の周囲の立体化学的関係は、AZ@又はAE@と示される。本発明の化合物は、「Z」立体配置を有する。
【0031】
本発明の置換された(Z)−スチリルベンジルスルホンは、適切なチオールを置換されたフェニルアセチレンに求核付加させ、次いで得られたスルフィドを過酸化水素によって酸化させてZ−スチリルベンジルスルホンを生じさせることによって製造される。合成の第1段階では、置換又は非置換のナトリウムベンジルメルカプタンから製造された置換又は非置換のベンジルチオール酸ナトリウムを、対応する置換(Z)−スチリルベンジルスルフィドの純粋なZ異性体を良好な収率で形成させる適切な置換フェニルアセチレンと反応させる。合成の第2段階では、置換(Z)−スチリルベンジルスルフィド中間生成物を、過酸化水素のような酸化剤で処理することによって純粋なZ異性体の形の相当するスルホンに酸化させる。
【0032】
次に、置換(Z)−スチリルベンジルスルホンを製造するための2部合成手順を詳しく説明する。
【0033】
一般的手順:置換(Z)−スチリルベンジルスルホンの合成
A.置換スチレン(0.5モル)の冷却攪拌クロロホルム溶液(200ml)(40℃)に弗素(0.5モル)のクロロホルム溶液(100ml)を滴下で添加する。添加が完了した後に、フラスコの内容物をさらに30分間攪拌する。クロロホルムを回転式気化器で除去すると、置換された二臭化スチレンの結晶質固体を生じる。
【0034】
B.水酸化カリウム(85g)の精留酒精溶液(400ml)を室温(25℃)に冷却し、そして置換二臭化スチレン(0.33モル)を部分的に添加して発熱反応を制御する。添加が完了した後、この反応混合物を加熱して6時間にわたって還流させる。次いで、この内容物を冷却し、水(1000ml)に注ぐ。分離した置換フェニルアセチレンを蒸留(液体の場合)又は再結晶化(固体の場合)のいずれかによって精製する。
【0035】
C.460mg(0.02g原子)の(i)ナトリウム、(ii)置換又は非置換のナトリウムベンジルメルカプタン(0.02モル)及び(iii)80mlの無水メタノールから製造された置換又は非置換のベンジルチオール酸ナトリウムの還流メタノール溶液に、新たに蒸留された置換フェニルアセチレンを添加する。この混合物を20分間にわたって還流させ、冷却し、次いで粉砕氷に注ぐ。この粗製生成物を濾過し、乾燥させ、そしてメタノール又は水性メタノールから再結晶化させて純粋な置換(Z)−スチリルベンジルスルフィドを生じさせる。
【0036】
D.置換(Z)−スチリルベンジルスルフィド(3g)の30ml氷酢酸氷冷溶液を7.5mlの30%過酸化水素で処理する。反応混合物を1時間にわたって還流させ、粉砕した氷上に注ぐ。分離した固形物を濾過し、乾燥させ、2−プロパノールから再結晶化させて純粋な置換(Z)−スチリルベンジルスルホンを生じさせる。この化合物の純度をTLCで確認し、幾何学図形をIR及びNMRのスペクトルデータによって与える。
【0037】
本発明の化合物は、薬剤として許容できる塩の形をとることができる。用語「薬剤として許容できる塩」とは、アルカリ金属塩を形成させ且つ遊離酸又は遊離塩基の付加塩を形成させるために一般的に使用される塩を包含するものとする。この塩の性質は臨界的ではないが、ただし、薬剤として許容できるものとする。好適な薬剤として許容できる酸の付加塩は、無機酸又は有機酸から製造できる。このような無機酸の例は、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸及び燐酸である。好適な有機酸は、脂肪族、脂環式、芳香族、芳香族脂肪族、複素環式の有機酸のうちカルボン酸及びスルホン酸類から選択でき、これらの例は、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、琥珀酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、りんご酸、酒石酸、くえん酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、サリチル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、ステアリン酸、アルギン酸、β−ヒドロキシ酪酸、サリチル酸、ガラクタル酸及びガラクツロン酸である。好適な式(I)の化合物の薬剤として許容できる塩基付加塩としては、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム及び亜鉛から作られた金属塩又はN,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロルプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)及びプロカインから作られた有機塩が挙げられる。これらの塩の全ては、相当する式(I)の化合物から慣用の手段によって、例えば適切な酸又は塩基を式(I)の化合物と反応させることによって製造できる。
【0038】
本発明の化合物は、癌にかかった個体(動物及びヒトを含めてほ乳類)に投与できる。
【0039】
また、この化合物は、非癌細胞増殖性障害、即ち、良性の指標によって特徴付けられる細胞増殖性障害の治療にも有用である。また、このような障害は、細胞が身体に対して異常に速い速度で作られるという点で「細胞増殖性」又は「過剰増殖性」としても知られているかもしれない。このような障害には、新生児の血管腫症、二次進行型多発性硬化症、慢性進行性脊髄変性疾患、神経繊維腫症、神経節神経腫症、ケロイド形成、骨バジェット病、乳房線維嚢胞病、ペロニー・デュプトレン線維症、再狭窄及び硬変症が含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0040】
勿論、本発明に従う化合物の治療上の利益を得るための具体的な投与量は、患者の身長、体重、年齢及び性別、疾患の性質及び段階、病気の攻撃性並びに投与経路を含めて個々の患者の特定の状況によって決定されるであろう。例えば、約0.05〜約50mg/kg/日の1日投与量が使用できる。また、それよりも高い又は低い投与量も意図される。
【0041】
本発明の化合物は、治療効果のために経口及び非経口投与を含めて任意の経路で投与できる。経口投与には、例えば、静脈内投与、筋肉内投与、動脈内投与、腹腔内投与、鼻腔内投与、直腸投与、膣内投与、膀胱内投与(例えば膀胱に)、皮内投与、局所又は皮下投与が含まれる。また、本発明の範囲内で意図されるのは、薬剤を患者の体内に制御された処方で点滴注入し、この薬剤の全身的又は局所的な放出を後で生じさせることである。例えば、薬剤は、血液循環への制御された放出又は腫瘍成長の局所部位への放出のために蓄積所に局所化できる。
【0042】
本発明の化合物は、薬剤として許容できるキャリヤーと結合させて、医薬組成物の形で投与できる。このような処方物中の活性成分は、0.1〜99.99重量%を占めることができる。「薬剤として許容できるキャリヤー」とは、この処方物のその他の成分と相溶性があり且つ受容者に対して有害ではない任意のキャリヤー、希釈剤又は賦形剤を意味する。
【0043】
活性剤は、好ましくは、選択される投与経路及び標準的な薬務を基にして選択される薬剤として許容できるキャリヤーと共に投与される。この活性剤は、医薬品製造の分野に標準的な手法に従って剤形に処方できる。「Alphonso Gennaro編,Remington’s Pharmaceutical Sciences,18版,1990,Mack Publishing社,イーストン,PA」を参照されたい。好適な剤形は、例えば、錠剤、カプセル、溶液、非経口液、トローチ、座薬又は懸濁剤を含む。
【0044】
非経口投与について、この活性剤は、水、オイル(特に植物油)、エタノール、食塩水、水性デキストロース(グルコース)及び同類の糖溶液又はグリコール、例えばプロピレングリコール若しくはポリエチレングリコールのような好適なキャリヤー或いは希釈剤と混合できる。非経口投与用溶液は、好ましくは、この活性剤の水溶性の塩を含有する。また、安定剤、酸化防止剤及び防腐剤も添加できる。好適な酸化防止剤には、スルフィット、アスコルビン酸、くえん酸及びその塩並びにEDTAナトリウムが含まれる。好適な防腐剤には、塩化ベンザルコニウム、メチルパラベン又はプロピルパラベン及びクロルブタノールが含まれる。非経口投与用の組成物は、水性又は非水性の溶液、分散液、懸濁液又はエマルジョンの形をとることができる。
【0045】
経口投与について、この活性剤は、錠剤、カプセル、丸剤、粉剤、顆粒剤又はその他の好適な経口剤形の製造用の1種以上の固形不活性成分と結合できる。例えば、活性剤は、充填剤、結合剤、湿潤剤、分解剤、溶液型抑制剤、吸収促進剤、加湿剤吸収剤又は滑剤のような少なくとも1種の賦形剤と結合できる。ある錠剤の具体例によれば、活性剤は、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、マンニット及びでんぷんと混合され、次いで慣用の錠剤化方法によって錠剤に成形できる。
【0046】
本発明の実施例を以下に例示するが、これに限定されるものではない。ぞれぞれの化合物は、上記の「一般的手順」に従って製造される。簡略のため、それぞれの実施例では主な反応体のみを挙げたが、この主な反応体が「一般的手順」に示されるような先駆物質から作られ且つ「一般的手順」に示された条件下で結合されたものであることが理解される。
【実施例】
【0047】
例1
(Z)−2,4−ジフルオルスチリル−4−クロルベンジルスルホン
2,4−ジフルオルフェニルアセチレン(0.02モル)、4−クロルベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−2,4−ジフルオルスチリル−4−クロルベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることにより得る。
【0048】
例2
(Z)−ジクロルスチリル−4−ブロムベンジルスルホン
2,3−ジクロルフェニルアセチレン(0.02モル)、4−ブロムベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−2,3−ジクロルスチリル−4−ブロムベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることにより得る。
【0049】
例3
(Z)−2,4−ジクロルスチリル−4−フルオルベンジルスルホン
2,4−ジクロルフェニルアセチレン(0.02モル)、4−フルオルベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−2,4−ジクロルスチリル−4−フルオルベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0050】
例4
(Z)−2,4−ジメチルスチリル−4−クロルベンジルスルホン
2,4−ジメチルフェニルアセチレン(0.02モル)、4−クロルベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−2,4−ジメチルスチリル−4−クロルベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0051】
例5
(Z)−2,3−ジメチルスチリル−4−ブロムベンジルスルホン
2,3−ジメチルフェニルアセチレン(0.02モル)、4−ブロムベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−2,4−ジメチルスチリル−4−ブロムベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0052】
例6
(Z)−2,4−ジメトキシスチリル−4−フルオルベンジルスルホン
2,4−ジメトキシフェニルアセチレン(0.02モル)、4−フルオルベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−2,4−ジメトキシスチリル−4−フルオルベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0053】
例7
(Z)−2,4−ジフルオルスチリル−2,4−ジクロルベンジルスルホン
2,4−ジフルオルフェニルアセチレン(0.02モル)、2,4−ジクロルベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−2,4−ジフルオルスチリル−2,4−ジクロルベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0054】
例8
(Z)−2,3−ジクロルスチリル−2−クロル−4−フルオルベンジルスルホン
2,3−ジクロルフェニルアセチレン(0.02モル)、2−クロル−4−フルオルベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−2,3−ジクロルスチリル−2−クロル−4−フルオルベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0055】
例9
(Z)−2,4−ジクロルスチリル−2−クロル−4−メチルベンジルスルホン
2,4−ジクロルフェニルアセチレン(0.02モル)、2−クロル−4−メチルベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−2,4−ジクロルスチリル−2−クロル−4−メチルベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0056】
例10
(Z)−2,4−ジメチルスチリル−2,4−ジメチルベンジルスルホン
2,4−ジメチルフェニルアセチレン(0.02モル)、2,4−ジメチルベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−2,4−ジメチルスチリル−2,4−ジメチルベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0057】
例11
(Z)−2,3−ジメチルスチリル−2−クロル−4−メトキシベンジルスルホン
2,3−ジメチルフェニルアセチレン(0.02モル)、2−クロル−4−メトキシベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−2,3−ジメチルスチリル−2−クロル−4−メトキシベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0058】
例12
(Z)−2,4−ジメトキシスチリル−2,4−ジメトキシベンジルスルホン
2,4−ジメトキシフェニルアセチレン(0.02モル)、2,4−ジメトキシベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−2,4−ジメトキシスチリル−2,4−ジメトキシベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0059】
例13
(Z)−3−メトキシ−4−アセトキシスチリル−2,4−ジクロルベンジルスルホン
3−メトキシ−4−アセトキシフェニルアセチレン(0.02モル)、2,4−ジクロルベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−3−メトキシ−4−アセトキシスチリル−2,4−ジクロルベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0060】
例14
(Z)−3−メトキシ−4−アセトキシスチリル−2−クロル−4−メトキシベンジルスルホン
3−メトキシ−4−アセトキシフェニルアセチレン(0.02モル)、2−クロル−4−メトキシベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−3−メトキシ−4−アセトキシスチリル−2−クロル−4−メトキシベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0061】
例15
(Z)−3−メトキシ−4−ヒドロキシスチリル−4−メトキシベンジルスルホン
3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニルアセチレン(0.02モル)、4−メトキシベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−3−メトキシ−4−ヒドロキシスチリル−4−メトキシベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0062】
例16
(Z)−3−メトキシ−4−ヒドロキシスチリル−4−メチルベンジルスルホン
3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニルアセチレン(0.02モル)、4−メチルベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−3−メトキシ−4−ヒドロキシスチリル−4−メチルベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0063】
例17
(Z)−3−メトキシ−4−ヒドロキシスチリル−2−クロル−4−フルオルベンジルスルホン
3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニルアセチレン(0.02モル)、2−クロル−4−フルオルベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−3−メトキシ−4−ヒドロキシスチリル−2−クロル−4−フルオルベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0064】
例18
(Z)−3,4−ジヒドロキシスチリル−2−クロル−4−メトキシベンジルスルホン
3,4−ジヒドロキシフェニルアセチレン(0.02モル)、2−クロル−4−メトキシベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−3,4−ジヒドロキシスチリル−2−クロル−4−メトキシベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0065】
例19
(Z)−2,4−ジフルオルスチリル−2−アミノベンジルスルホン
2,4−ジフルオルフェニルアセチレン(0.02モル)、2−アミノベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−2,4−ジフルオルスチリル−2−アミノベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0066】
例20
(Z)−4−ホスホナトスチリル−2−クロル−4−メトキシベンジルスルホン
4−ホスホナトフェニルアセチレン(0.02モル)、2−クロル−4−メトキシベンジルメルカプタン(0.02モル)及び金属ナトリウム(0.02g原子)の溶液を「一般的手順」に供して(Z)−4−ホスホナトスチリル−2−クロル−4−メトキシベンジルスルフィドを形成させる。表記化合物を「一般的手順」に従ってこのスルフィドを酸化させることによって得る。
【0067】
例21
腫瘍細胞系に及ぼす置換(Z)−スチリルベンジルスルホンの影響
正常な繊維芽細胞及び腫瘍細胞に及ぼす(Z)−スチリルベンジルスルホンの影響を「Latham他,Oncogene 12:827−837(1996)」に記載された検定法によって立証する。正常ヒト2倍体肺繊維芽細胞又は腫瘍細胞(例えば、前立腺、結腸直腸、グリア、膵臓、卵巣及び白血病の)を6ウェルシャーレ中で1.0×105細胞/35mm2ウェルの細胞密度で平板培養する。この平板培養された細胞を24時間後にジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解された様々な濃度の(Z)−スチリルベンジルスルホンで処理する。生存細胞の総数を、96時間後にウェルをトリプシン処理し且つトリパンブルー排除によって決定されるような生存細胞の数を血球計算板を使用して計数することによって決定する。正常なHFLを同一の濃度及び時間条件下に同一の化合物で処理する。
【0068】
合成、製造及び分析手順について引用した全ての文献は、参照によってここに含める。
【0069】
本発明は、本発明の精神又は必須の属性から逸脱することなくその他の特定の形で具現化することができる。従って、前述の特許明細書よりも本発明の範囲を示す添付の特許請求の範囲を参照すべきである。

Claims (20)

  1. 次式(I):
    Figure 2004521126
    (式中、
    1及びR2は独立してハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルボキシ(C1〜C3)アルコキシ、ヒドロキシ、(C2〜C6)ヒドロキシアルキル、ホスホナト、アミノ、(C1〜C6)アシルアミノ、スルファミル、アセトキシ、ジ(C1〜C6)アルキルアミノ(C2〜C6アルコキシ)及びトリフルオルメチルよりなる群から選択され、
    3及びR4は独立して水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルボキシ(C1〜C3)アルコキシ、ヒドロキシ、(C2〜C6)ヒドロキシアルキル、ホスホナト、アミノ、(C1〜C6)アシルアミノ、スルファミル、アセトキシ、ジ(C1〜C6)アルキルアミノ(C2〜C6アルコキシ)及びトリフルオルメチルよりなる群から選択される)
    の化合物又は薬剤として許容できるそれらの塩。
  2. 3及びR4の少なくとも1つが水素以外のものである請求項1に記載の化合物又は薬剤として許容できるそれらの塩。
  3. 1及びR2が独立してハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシ及びアセトキシよりなる群から選択され、しかもR3及びR4が独立して水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ及びアミノよりなる群から選択される、請求項2に記載の化合物又は製薬上許容できるそれらの塩。
  4. 次式(II):
    Figure 2004521126
    (式中、R1及びR2は独立してハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシ及びアセトキシよりなる群から選択され、R3及びR4は水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ及びアミノよりなる群から選択される)
    である請求項3に記載の化合物又は薬剤として許容できるそれらの塩。
  5. 4が水素以外のものである請求項4に記載の化合物又は薬剤として許容できるそれらの塩。
  6. 3及びR4が水素以外のものである請求項5に記載の化合物又は薬剤として許容できるそれらの塩。
  7. 薬剤として許容できるキャリヤー及び少なくとも1種の請求項1に記載の化合物を含む医薬組成物。
  8. 薬剤として許容できるキャリヤー及び少なくとも1種の請求項2に記載の化合物を含む医薬組成物。
  9. 薬剤として許容できるキャリヤー及び少なくとも1種の請求項3に記載の化合物を含む医薬組成物。
  10. ある個体の細胞増殖性障害を治療するにあたり、該個体に有効量の少なくとも1種の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、個体の細胞増殖性障害を治療する方法。
  11. ある個体の細胞増殖性障害を治療するにあたり、該個体に有効量の少なくとも1種の請求項2に記載の化合物を投与することを含む、個体の細胞増殖性障害を治療する方法。
  12. ある個体の細胞増殖性障害を治療するにあたり、該個体に有効量の少なくとも1種の請求項3に記載の化合物を投与することを含む、個体の細胞増殖性障害を治療する方法。
  13. 細胞増殖性障害が新生児の血管腫症、二次進行型多発性硬化症、慢性進行性脊髄変性疾患、神経線維腫症、神経節神経腫症、ケロイド形成、骨パジェット病、乳房線維嚢胞病、ペロニー・デュプトレン線維症、再狭窄及び硬変症よりなる群から選択される請求項10に記載の方法。
  14. 細胞増殖性障害が癌である請求項10に記載の方法。
  15. 癌が卵巣癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、腎癌、結腸直腸癌及び脳癌よりなる群から選択され、或いは癌が白血病である、請求項14に記載の方法。
  16. 癌にかかった個体に有効量の少なくとも1種の請求項1に記載の化合物を投与することを含む該個体内で腫瘍細胞のアポトーシスを誘導させる方法。
  17. 次式(III):
    Figure 2004521126
    (式中、
    1及びR2は独立してハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルボキシ(C1〜C3)アルコキシ、ヒドロキシ、(C2〜C6)ヒドロキシアルキル、ホスホナト、アミノ、(C1〜C6)アシルアミノ、スルファミル、アセトキシ、ジ(C1〜C6)アルキルアミノ(C2〜C6アルコキシ)及びトリルフルオルメチルよりなる群から選択され、
    3及びR4は独立して水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルボキシ(C1〜C3)アルコキシ、ヒドロキシ、(C2〜C6)ヒドロキシアルキル、ホスホナト、アミノ、(C1〜C6)アシルアミノ、スルファミル、アセトキシ、ジ(C1〜C6)アルキルアミノ(C2〜C6アルコキシ)及びトリフルオルメチルよりなる群から選択される)
    の化合物。
  18. 3及びR4のうち少なくとも1つが水素以外のものである請求項17に記載の化合物。
  19. 1及びR2が独立してハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシ及びアセトキシよりなる群から選択され、しかもR3及びR4が水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ及びアミノよりなる群から選択される、請求項18に記載の化合物。
  20. 次式(IV):
    Figure 2004521126
    (式中、R1及びR2は独立してハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシ及びアセトキシよりなる群から選択され、R3及びR4は水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ及びアミノよりなる群から選択される)
    である請求項19に記載の化合物。
JP2002567281A 2001-02-27 2002-02-26 (z)−スチリルベンジルスルホン及びそれらの医薬としての使用 Pending JP2004521126A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US27176201P 2001-02-27 2001-02-27
PCT/US2002/005817 WO2002067913A1 (en) 2001-02-27 2002-02-26 (z)-styrylbenzylsulfones and pharmaceutical uses thereof

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004521126A true JP2004521126A (ja) 2004-07-15
JP2004521126A5 JP2004521126A5 (ja) 2005-12-22

Family

ID=23036961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002567281A Pending JP2004521126A (ja) 2001-02-27 2002-02-26 (z)−スチリルベンジルスルホン及びそれらの医薬としての使用

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6833480B2 (ja)
EP (1) EP1379228A4 (ja)
JP (1) JP2004521126A (ja)
CA (1) CA2439256A1 (ja)
WO (1) WO2002067913A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007513877A (ja) * 2003-11-14 2007-05-31 テンプル・ユニバーシティ−オブ・ザ・コモンウェルス・システム・オブ・ハイアー・エデュケイション 増殖性疾患を治療するためのα,β−不飽和スルホキシド

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6767926B1 (en) * 1999-10-12 2004-07-27 Temple University - Of The Commonwealth System Of Higher Education Method for protecting normal cells from cytotoxicity of chemotherapeutic agents
ES2373945T3 (es) * 2002-02-28 2012-02-10 Temple University - Of The Commonwealth System Of Higher Education Bencilsulfonas de (e)-2,6-dialcoxiestirilo amino sustituido sustituidas en 4 para tratar trastornos proliferativos.
EP1740530B8 (en) 2004-03-16 2017-03-01 Temple University - Of The Commonwealth System of Higher Education Substituted phenoxy- and phenylthio-derivatives for treating proliferative disorders
WO2006025924A2 (en) 2004-06-24 2006-03-09 Temple University Of The Commonwealth System Of Higher Education Alpha, beta-unsaturated sulfones, sulfoxides, sulfonimides, sulfinimides, acylsulfonamides and acylsulfinamides and therapeutic uses thereof
GB0604233D0 (en) * 2006-03-02 2006-04-12 Syngenta Participations Ag Process
US8735620B2 (en) 2008-12-17 2014-05-27 Epr Pharmaceuticals Pvt. Ltd Processes for preparing (E)-styrylbenzylsulfone compounds and uses thereof for treating proliferative disorders
CN104812382A (zh) 2012-09-20 2015-07-29 坦普尔大学 取代的烷基二芳基衍生物、制备方法和用途
WO2014089483A1 (en) 2012-12-07 2014-06-12 Onconova Therapeutics, Inc. Methods and compositions for treatment of cancer
WO2017023912A1 (en) 2015-08-03 2017-02-09 Temple University - Of The Commonwealth System Of Higher Education 2,4,6-trialkoxystryl aryl sulfones, sulfonamides and carboxamides, and methods of preparation and use

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2532612A (en) * 1945-08-29 1950-12-05 Union Oil Co Preparation of unsaturated thio-ethers
US3185743A (en) 1960-08-24 1965-05-25 Union Carbide Corp Production of olefinic compounds from allyl sulfones
US3463774A (en) * 1963-03-18 1969-08-26 Hoffmann La Roche Novel 4,1-benzothiazepin-2-(1h)-ones and 4,1-benzothiazepines
US3418101A (en) 1965-12-15 1968-12-24 Pennsalt Chemicals Corp Process for plant desiccation
US3514386A (en) * 1967-12-11 1970-05-26 Exxon Research Engineering Co Stereoselective addition of thiols to acetylenic compounds
US3917714A (en) * 1972-09-06 1975-11-04 American Cyanamid Co Bis(alkylsulfonyl)vinylbenzenes
US4161407A (en) * 1977-10-06 1979-07-17 Eastman Kodak Company Crosslinkable polymers having vinylsulfonyl groups or styrylsulfonyl groups and their use as hardeners for gelatin
US4386221A (en) * 1981-10-28 1983-05-31 Eastman Kodak Company Process for the preparation of aryl alkyl sulfones and aryl vinyl sulfones
US4937388A (en) * 1985-08-09 1990-06-26 Imperial Chemical Industries Plc Insecticidal ethers
US5659087A (en) * 1995-06-07 1997-08-19 Eli Lilly And Company Diarylvinyl sulfoxides
US5733909A (en) * 1996-02-01 1998-03-31 Merck Frosst Canada, Inc. Diphenyl stilbenes as prodrugs to COX-2 inhibitors
IL135438A (en) * 1997-10-03 2005-12-18 Univ Temple Pharmaceutical compositions containing styrl sulfones and some such novel styryl sulfone compounds with anticancer activity
US6201154B1 (en) 1999-03-31 2001-03-13 Temple University-Of The Commonwealth Of Higher Education Z-styryl sulfone anticancer agents
AU774738B2 (en) 1999-04-02 2004-07-08 Temple University - Of The Commonwealth System Of Higher Education (E)-styryl sulfone anticancer agents
US6185743B1 (en) * 1999-06-10 2001-02-13 John D. Mick Beach toga with partial belt
US6418101B1 (en) * 1999-09-03 2002-07-09 Zen Research (Ireland), Ltd. Digital read channel for optical disk reader
AU780844B2 (en) * 1999-10-12 2005-04-21 Temple University-Of The Commonwealth System Of Higher Education Method for protecting normal cells from cytotoxicity of chemotherapeutic agents
US6486210B2 (en) * 2000-04-14 2002-11-26 Temple University—Of the Commonwealth System of Higher Education Substituted styryl benzylsulfones for treating proliferative disorders

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007513877A (ja) * 2003-11-14 2007-05-31 テンプル・ユニバーシティ−オブ・ザ・コモンウェルス・システム・オブ・ハイアー・エデュケイション 増殖性疾患を治療するためのα,β−不飽和スルホキシド

Also Published As

Publication number Publication date
WO2002067913A8 (en) 2002-11-14
EP1379228A1 (en) 2004-01-14
CA2439256A1 (en) 2002-09-06
WO2002067913A1 (en) 2002-09-06
EP1379228A4 (en) 2006-01-04
US20040133030A1 (en) 2004-07-08
US6833480B2 (en) 2004-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2232021C2 (ru) Применение производных колхинола в качестве средств, повреждающих сосуды
CA2131683C (en) Stilbene derivatives and pharmaceutical compositions containing them
ES2551086T3 (es) Análogos de combretastatina con actividad de unión a tubulina
KR100768415B1 (ko) 치환된 스티릴 벤질설폰, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 증식성 장애 치료용 약제학적 조성물
JP2004521126A (ja) (z)−スチリルベンジルスルホン及びそれらの医薬としての使用
WO2017000379A1 (zh) 酞菁硅配合物、其制备方法及其在医药上的应用
CA2379544A1 (en) New stilbenes with vascular damaging activity
JP4162994B2 (ja) 諸疾患状態の処置のための薬物に使用する化合物とその製造方法
JP4780885B2 (ja) 正常細胞を化学療法剤の細胞毒性から保護するための方法
WO2001060354A1 (fr) Medicament anticancereux comprenant un derive d'acide anthranilique en tant qu'ingredient actif
EP3296294B1 (en) Compound for treating or preventing breast cancer
WO2017023912A1 (en) 2,4,6-trialkoxystryl aryl sulfones, sulfonamides and carboxamides, and methods of preparation and use
AU2018403404A2 (en) Compound and use thereof in medicine
HUE025949T2 (en) Salts of isophosphoramide mustard and analogues thereof
JP2004510761A (ja) 増殖性疾病を治療するための置換(e)−スチリルベンジルスルホン
EP0129258A1 (en) Imidazoquinazoline compound
US7405309B2 (en) Pyranone derivatives useful for treating cancer
JP2005507424A (ja) 固形腫瘍の処置における7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン誘導体の使用
AU2011274194B2 (en) Phenyl nitrone compounds containing stilbene segment and use thereof
AU756940B2 (en) Phosphonic acid diester derivatives
WO2016079522A1 (en) Androgen receptor modulators and their use as anti-cancer agents
WO2019152955A9 (en) Small molecule drug conjugates of gemcitabine monophosphate
CA2646874C (en) Processes for preparing (e)-styrylbenzylsulfone compounds and uses thereof for treating proliferative disorders
KR102609490B1 (ko) Pak1 억제활성을 갖는 신규 화합물 및 이의 용도
US6020379A (en) Position 7 substituted indenyl-3-acetic acid derivatives and amides thereof for the treatment of neoplasia

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050210

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080501

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080501

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080501

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080519

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081014