JP2004521032A - 取出口付きカートン - Google Patents

Abstract

パッケージは、側面どうしを当接させつつ並置された少なくとも１段をなす複数の円筒形物品（Ｃ）から形成された物品グループと、この物品グループの周囲に配置されたカートン（１０，１１０）と、を具備している。カートンは、頂壁（６２，１６２）と、一対をなす側壁（６４，６６，１６４，１６６）と、端部壁（７０，１７０）と、物品取出口と、を具備している。側壁は、物品グループの両端面に並行して配置され、端部壁は、最外物品の側面に対して隣接して配置されている。取出口は、頂壁と側壁と端部壁とに対して着脱可能に連結されるとともにこれら頂壁と側壁と端部壁とから形成された変位可能部分（２０，１２０）を備えている。変位可能部分は、引裂線（３２，１３２）に沿って側壁に対して連結されている。引裂線は、ストッパ壁（８０，１８０）の上エッジを形成している。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、カートンに関するものであり、より詳細には、複数の物品を収容するためのカートンであって、物品を１個ずつ取り出し得るようになっている取出口付きのカートンに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
複数の物品を収容するためのカートンは、消費者が、例えばソフトドリンクや他の飲料のための物品を所望数だけ確保して持ち運ぶことができ、有効である。そのように複数の物品がパッケージングされている場合、消費者は、多くの場合、カートンから物品を１個ずつ取り出すことを要望する。よって、カートンから１度につき１個ずつの物品を取り出し得るような取出口を有したカートンが要望されていることを、理解することができる。
【０００３】
カートン内に収容された複数の物品が円筒形であって、各物品の側面をカートンに対して当接しつつ各物品がカートン内に配置されている場合には、１個の物品を取り出す際に残りの物品が取出口から転がり出してこないように、各物品を拘束しておくことが重要である。また、取出口自体に関しては、物品に対して容易にアクセスし得る状況であることが重要である。また、多くの場合、カートンから個々の物品を取り出す際に、カートン内に残っている物品の数を知り得ることが要望される。よって、１個の物品を取り出す際に、カートンから残りの物品が不用意に転がり出してこないあるいは飛び出してこないようにして残りの物品を拘束し得るような、取出口付きカートンが要望されていることは、理解されるであろう。また、物品に対してのアクセスが容易であるような、取出口付きカートンが要望されていることは、理解されるであろう。さらに、個々の物品を取り出すこととなるカートン内に、いくつの物品が残っているかを知り得ることが要望されていることは、理解されるであろう。なお、本出願人の知る限りにおいては、本出願に関連性を有する先行技術文献は存在しない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明によるカートンは、カートンの上部コーナーから実質的に取り外されるあるいは切り取られることによって取出対象をなす最外物品を露出させるような、物品取出口を備えている。
【０００５】
本発明の一見地においては、カートンは、上部コーナーを形成する複数の壁と、物品を取り出すための物品取出口と、を具備するものとして提供される。取出口は、上部コーナーから形成されるとともに、カートンから実質的に取り外され得るようにして複数の壁に対して着脱可能に連結された、変位可能部分を備え、この変位可能部分の実質的取外しによって、最も取出口寄りの物品を露出させる開口が形成されるようになっている。取出口は、最も取出口寄りの物品がカートンから不用意に飛び出すことを防止するための拘束タブを備えている。この拘束タブは、開口の周縁の中の最下点よりも上方に延在している。拘束タブは、横に位置した円筒形物品がカートンから不用意に転がり出すことを防止するのに、特に有効である。
【０００６】
好ましい実施形態においては、変位可能部分は、カートンに対して折曲可能に連結されており、これにより、カートンから取り出される物品を受領するためのトラフを形成する。
【０００７】
他の好ましい実施形態においては、カートンは、さらに、変位可能部分を把持するための手掛け穴穿孔手段を具備している。この手掛け穴穿孔手段は、複数の壁の中の１つの壁に形成された脆弱化ラインによって形成することができる。脆弱化ラインは、切断線と折曲線とを備えることができ、これら切断線と折曲線とが協働することによって、折曲線に沿って変位可能部分に対して折曲可能に連結された把持パネルを形成することができる。
【０００８】
さらなる好ましい実施形態においては、複数の壁は、頂壁と、一対をなすとともに頂壁のそれぞれ対応するサイドエッジに対して連結されて互いに反対側に位置した２つの側壁と、これら側壁を相互連結する端部壁と、を備え、拘束タブは、端部壁から形成される。拘束タブは、端部壁に形成された逆Ｕ字形状脆弱化ラインによって形成することができる。周縁に沿った最下点は、逆Ｕ字形状脆弱化ラインの一端または両端に隣接して配置することができる。端部壁は、２つの側壁のうちのそれぞれ対応する側壁に対して連結されているとともに一対をなしかつ互いにオーバーラップする２つの側部端部フラップを有することができ、拘束タブは、前記側部端部フラップから形成することができる。
【０００９】
直前の実施形態においては、カートンは、さらに、２つの側壁の下エッジどうしを連結する底壁を具備することができる。端部壁は、底壁の端部エッジに対して連結された底部端部フラップと、２つの側壁のうちのそれぞれ対応する側壁の端部エッジに対して連結されている一対をなす２つの側部端部フラップと、を有することができる。最下点は、側部端部フラップに形成された脆弱化ラインに沿って配置することができ、拘束タブは、底部端部フラップの一部として形成されているとともに、脆弱化ラインよりも上方に延出することができる。
【００１０】
本発明の他の見地においては、パッケージが、側面どうしを当接させつつ並置された少なくとも１段をなす複数の円筒形物品から形成された物品グループと、この物品グループの周囲に配置されたカートンと、を具備してなるものとして提供される。カートンは、頂壁と、この頂壁に対して連結されかつ一対をなす互いに反対側に位置した２つの側壁と、これら側壁を相互連結する端部壁と、物品を取り出すための物品取出口と、を具備している。２つの側壁は、物品グループの両端面に並行して配置され、端部壁は、物品グループの中の最も外側に位置した最外物品の側面に対して隣接して配置される。取出口は、カートンから実質的に取り外され得るようにして頂壁と側壁と端部壁とに対して着脱可能に連結されるとともにこれら頂壁と側壁と端部壁とから形成された変位可能部分を備え、変位可能部分の実質的取外しによって、最外物品を露出させる開口が形成されるようになっている。変位可能部分は、最外物品の両端面をそれぞれ横切って配置されている引裂線に沿って側壁に対して連結され、これにより、変位可能部分を実質的に取り外したときには、最外物品の両端面が部分的に露出され、最外物品に対しての使用者によるアクセスが容易なものとされている。
【００１１】
好ましい実施形態においては、引裂線は、側壁内に配置されているとともに、頂壁と端部壁との間にわたって延在している。引裂線は、端部壁に向けて凹状に湾曲することができ、これにより、変位可能部分を実質的に取り外した時の最外物品の両端面の露出面積を増大させることができる。
【００１２】
他の好ましい実施形態においては、引裂線は、側壁内に配置されているとともに、頂壁から端部壁へと下向きに延在している。各引裂線に沿った最下点は、各側壁の下エッジよりも所定距離だけ上方に位置することができ、所定距離は、最外物品の直径の半分を超えないものとすることができる。取出口は、最外物品がカートンから不用意に飛び出すことを防止するための拘束タブを備えることができる。この拘束タブは、側壁から形成することができるとともに、各引裂線に沿った最下点よりも上方に延在することができる。
【００１３】
さらなる好ましい実施形態においては、物品グループは、各段が複数の円筒形物品からなるとともに互いに鉛直方向に積み重ねられた２つ以上の段を備えている。各段内の複数の物品は、側面どうしを当接させつつ並置することができ、引裂線は、最下段の最外物品の両面を横切って配置することができる。
【００１４】
本発明のさらなる見地においては、パッケージは、側面どうしを当接させつつ並置された少なくとも１段をなす複数の円筒形物品から形成された物品グループと、この物品グループの周囲に配置されたカートンと、を具備してなるものとして提供される。カートンは、頂壁と、この頂壁に対して連結されかつ一対をなす互いに反対側に位置した２つの側壁と、これら側壁を相互連結する端部壁と、物品を取り出すための物品取出口と、を具備している。２つの側壁は、物品グループの両端面に並行して配置され、端部壁は、物品グループの中の最も外側に位置した最外物品の側面に対して隣接して配置される。取出口は、カートンから実質的に取り外され得るようにして頂壁と側壁と端部壁とに対して着脱可能に連結されるとともにこれら頂壁と側壁と端部壁とから形成された変位可能部分を備え、変位可能部分の実質的取外しによって、最外物品を露出させる開口が形成されるようになっている。変位可能部分は、側壁どうしの間にわたって延在する脆弱化ラインに沿って端部壁に対して連結され、これにより、変位可能部分を実質的に取り外したときには、脆弱化ラインは、端部壁から形成されたストッパ壁の上エッジを形成する。この上エッジは、最外物品の円筒軸に沿って実質的に延在しており、これにより、ストッパ壁は、最外物品がカートンから不用意に飛び出すことを防止する。
【００１５】
好ましい実施形態においては、カートンは、さらに、２つの側壁の下エッジどうしを連結する底壁を備え、ストッパ壁の上エッジは、底壁よりも所定距離だけ上方に離間して位置しており、所定距離は、最外物品の直径よりも小さなものとされる。
【００１６】
他の好ましい実施形態においては、取出口は、最外物品がカートンから不用意に飛び出すことを防止するための拘束タブを備えている。この拘束タブは、ストッパ壁よりも上方に延在することができる。脆弱化ラインは、逆Ｕ字形状とすることができ、これにより、脆弱化ラインは、端部壁から形成された拘束タブを形成することができる。
【００１７】
直前の実施形態においては、カートンは、さらに、２つの側壁の下エッジどうしを連結する底壁を備えることができる。拘束タブは、上エッジに沿って最上点を有することができ、この最上点は、底壁よりも所定距離だけ上方に離間して位置することができ、所定距離は、最外物品の直径の半分よりも大きく、かつ、その直径よりも小さいものとすることができる。これに代えて、カートンは、さらに、２つの側壁の下エッジどうしを連結する底壁を備えることができ、この上エッジは、脆弱化ラインの一端または両端のところに最下点を有する。この最下点は、底壁よりも所定距離だけ上方に離間して位置することができ、所定距離は、最外物品の直径の半分よりも大きいものとすることができる。
【００１８】
本発明のさらに他の見地においては、カートンが、上部コーナーを形成する複数の壁と、物品を取り出すための物品取出口と、を具備したものとして提供される。取出口は、上部コーナーから形成されるとともに、カートンから少なくとも部分的に変位され得るようにして複数の壁に対して着脱可能に連結された、変位可能部分を備え、この変位可能部分の部分的変位によって、最も取出口寄りの物品を露出させる開口が形成されるようになっている。変位可能部分は、下向きに回転変位されることによって開放状態となり得るようにして、複数の壁の中の１つの壁に対して折曲可能に連結され、これにより、開放状態においては、カートンから取り出される物品を受領するためのトラフが形成される。
【００１９】
好ましい実施形態においては、複数の壁は、頂壁と、一対をなすとともに頂壁のそれぞれ対応するサイドエッジに対して連結されて互いに反対側に位置した２つの側壁と、これら側壁を相互連結する端部壁と、を備えている。変位可能部分は、頂壁と側壁と端部壁とから形成することができるとともに、頂壁に対して平行とされた折曲線に沿って端部壁に対して折曲可能に連結することができる。カートンは、さらに、２つの側壁の下エッジどうしを連結する底壁を具備することができ、折曲線は、頂壁に対してよりも、底壁の近くに配置される。それにより、変位可能部分の少なくとも一部は、変位可能部分が開放位置とされたときには、底壁と同じ平面内に位置することができる。この構成は、変位可能部分によって形成されたトラフが、カートンが設置されている支持面に対して到達することができ、それにより、トラフも、また、支持面によって支持され得ることのために、また、その状況で物品を受領して支持できることのために、有利である。
【００２０】
直前の実施形態においては、変位可能部分のうちの、底壁と同じ平面内に位置する部分は、端部壁のうちの、頂壁に対して連結されている上エッジとすることができる。折曲線は、端部壁の幅方向全体にわたって延在することができる。これに代えて、折曲線は、実質的に逆Ｕ字形状をなすようにして湾曲した脆弱化折曲線とすることができる。この脆弱化折曲線は、部分的に破断されることがなく、この非破断部分は、変位可能部分が開放状態とされた時に連結ラインとして機能する。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２１】
本発明の他の利点や目的は、以下の説明により、添付図面により、および、特許請求の範囲により、明瞭となるであろう。
【００２２】
図１〜図３は、本発明の第１実施形態を示している。これらの図面にわたって、同じ特徴物または同様の特徴物に対しては、同じ参照符号が付されている。
【００２３】
理解を容易とするために、図１，２，３を同時に参照することができる。図１，２は、この第１実施形態による取出口付きカートン（１０）を示している。図３は、図１，２に示すカートンを形成するためのブランク（１２）を示している。本発明の理解を補助するために、図１，２においては、複数の缶“Ｃ”が、６×２という配列で配置されている様子が例示されている。より詳細には、複数の缶“Ｃ”は、各段が６個の缶を有してなる２つの段が鉛直方向に重ねられた状態で配置されている。各段における複数の缶“Ｃ”は、互いの側面どうしを当接させつつ並置されている。
【００２４】
図３においては、ブランク（１２）は、カートン壁を形成するための４つの基本パネルを備えている。すなわち、第１側壁パネル（６４）と、頂壁パネル（６２）と、第２側壁パネル（６６）と、底壁パネル（６８）と、を備えている。これらパネルは、隣り合うパネルどうしがそれぞれ折曲線（８２，８４，８６）に沿って折曲可能とされている。接着フラップ（８８）が、第１側壁パネル（６４）に対して折曲線（９０）に沿って折曲可能に連結されている。符号（７２，７２ａ，７４，７４ａ，７６，７６ａ，７８，７８ａ）は、基本パネル（６２，６４，６６，６８）の両端に対してそれぞれ折曲可能に連結された端部フラップを示している。ブランク（１２）の上側および下側（図３において見た場合）のエッジのそれぞれに沿って配置された複数の端部フラップは、図１において例えば符号（７０）によって示しているような複合端部壁を形成する。
【００２５】
ブランク（１２）から立体状態とされたカートンを形成するには、第１側壁パネル（６４）を折曲線（８２）に沿って折り曲げることにより、第１側壁パネル（６４）を、頂壁パネル（６２）上に重ならせてフラットな状態とする。接着フラップ（８８）に対して接着剤を塗布し、その後、底壁パネル（６８）を折曲線（８６）に沿って折り曲げることにより、底壁パネル（６８）を、第２側壁パネル（６６）上に重ならせてフラットな状態とする。これにより、底壁パネル（６８）を、接着フラップ（８８）に対して接着させる。この時点で、フラットではあるもののチューブ状のカートンを得る。その後、フラットなチューブ状カートンを開放端を有したチューブ状の形態へと膨らませる。カートンの両開放端のうちの一方または双方を通して複数の缶を導入した後に、各端部フラップ（７２，７２ａ，７４，７４ａ，７６，７６ａ，７８，７８ａ）を折り曲げることにより、両端部壁を形成する。これにより、カートンの両端を閉塞する。ここで、端部壁（７０）を形成するに際しては、頂部端部フラップ（７２）と底部端部フラップ（７４）とを、それぞれの鉛直方向状態へと折り曲げる。これら端部フラップ（７２，７４）の外面に対して接着剤を塗布し、その後、側部端部フラップ（７６）と側部端部フラップ（７８）とを、この記載順に、両端部フラップ（７２，７４）上へと折り曲げる。これにより、双方の側部端部フラップ（７６，７８）が、頂部端部フラップ（７２）および底部端部フラップ（７４）に対して、接着されることとなる。図１に示す閉塞状態においては、双方の側部端部フラップ（７６，７８）は、互いにオーバーラップしており、これらもまた、接着剤を使用して互いに固定する。カートンのうちの、他方の端部壁（図示せず）は、端部フラップ（７２ａ，７４ａ，７６ａ，７８ａ）によって、同様に形成する。
【００２６】
立体状態とされたカートンが、図１に示されている。図１においては、トラフ（２０）が、取出口を形成し得るように変位可能とされつつ、カートン（１０）の一端部において一体的に形成されている。トラフ（２０）を把持するための手掛け穴穿孔手段が、脆弱化された切断線（２２）および脆弱化された折曲線（２４）として、頂壁（６２）に形成されている。これら２つの線（２２，２４）は、互いに協働することで手掛け穴穿孔手段を形成するとともに、楕円形パネル（２６）を形成している。楕円形パネル（２６）は、トラフ（２０）のうちの、カートン（１０）の残部に隣接したところに位置しており、この楕円形パネル（２６）を把持することによって、トラフ（２０）を引き下げる得るようになっており、それにより、取出領域すなわち開口（５０）を露出させ得るようになっている。脆弱化された切断線あるいは引裂線（３０）が、両側壁（６４，６６）に形成されており、頂壁（６２）から複合端部壁（７０）にまで延在している。例示した好ましい実施形態においては、双方の引裂線（３０）は、円弧形状とされている。これら引裂線（３０）は、端部壁（７０）に向けて、凹状に湾曲しているあるいは凹状に円弧状とされている。双方の引裂線（３０）は、側部端部フラップ（７６，７８）に形成された脆弱化接合折曲線（３２）に対して、交差している。脆弱化接合折曲線（３２）は、端部壁（７０）の幅方向全体にわたって、両側壁（６４，６６）間において延在している。
【００２７】
特に図２を参照すると、トラフ（２０）を、カートン（１０）の上部領域から既に実質的に引き離し終わっているとともに、そのトラフ（２０）が、脆弱化折曲線（３２）に沿って端部壁（７０）の下部に対して折曲可能に取り付けられたままとなっている様子が、示されている。底部端部フラップ（７４）から形成された拘束タブ部材（４０，４２）が、取出開口（５０）を通して、図示されている。
【００２８】
複数の缶“Ｃ”に対しては、カートン（１０）からトラフ（２０）を少なくとも実質的に引き下げることにより、開口（５０）を通してアクセスすることができるようになる。トラフ（２０）は、折曲機能を果たす脆弱化折曲線（３２）に沿ってカートンから引き剥がすことによって完全に取り外すこともできるものではあるけれども、図示のようにトラフがカートンに対して取り付けられているままの状態であると、トラフは、特に取出開口を最初に開封した場合に、１個の物品（１個の缶“Ｃ”）を受領するための便利な機構として機能する。図２に示すような開放状態へとトラフ（２０）を下向き回転させたときには、端部壁（７０）の上エッジ（２１）が、カートンが配置されている支持面に対して接触することとなる。これにより、トラフ（２０）を、その支持面によって支持することができ、トラフは、１個の缶を受領して適切に支持することができる。
【００２９】
トラフ（２０）を開放状態としたときには、あるいは、トラフ（２０）を完全に取り外したときには、端部壁（７０）の下部は、ストッパ壁（８０）を形成する。このストッパ壁（８０）は、下段において最も取出口の近くに位置していてストッパ壁（８０）に隣接している缶の円筒軸（Ｘ−Ｘ）（図２参照）に沿って、両側壁（６４，６６）間の幅方向全体にわたって延在している。ストッパ壁（８０）の上エッジは、脆弱化折曲線（３２）によって規定されているとともに、缶“Ｃ”の直径よりは小さな距離の分だけ、好ましくは缶“Ｃ”の直径の半分を超えない距離の分だけ、底壁（６８）（図３参照）から上方に離間している。ストッパ壁（８０）は、それ自体で、下段に位置した缶が、意図して取り出されるよりも先に不用意にカートンから飛び出すことを防止することができる。しかしながら、追加的な缶ストッパを使用することができる。そのような追加的缶ストッパは、拘束タブ部材（４０，４２）によって、形成される。両タブ（４０，４２）の最上部は、缶の直径の半分よりも大きな距離の分だけなおかつ缶の直径よりも小さな距離の分だけ、底壁（６８）から上方の位置に、位置させることができる。このため、図２においては、拘束タブ（４０，４２）は、ストッパ壁（８０）の上エッジ（３２）よりも上方へ突出しているものとして、図示されている。カートン内の内容物は、取出開口（５０）を通して容易に視認することができる。
【００３０】
各引裂線（３０）が、下段内の最も取出開口寄りの缶“Ｃ”の隣接端を横切って延在していることにより、最も取出開口寄りの缶“Ｃ”の両端部を、図２に示すようにして露出させる。これにより、使用者は、その最も取出開口寄りの缶“Ｃ”の両端部を容易に把持することができる。引裂線（３０）が湾曲していることにより、その缶の両端部の露出面積が増大することとなる。上段に位置しかつ最も取出開口寄りに位置した缶（つまり、トラフ内に受領されることとなる缶“Ｃ”）が、上段から落ちてきた後には、上段内の残りの複数の缶（Ｃ）は、下段に位置した複数の缶どうしのスペース内へと、はまり込むこととなる。このようなはまり込みは、当該技術分野においては周知であるので、図示されていない。本発明は、表面上にも配置できまた例えば冷蔵庫や食品庫といったような隔室内にも配置できるような、有効な取出口付きカートンとして機能する。
【００３１】
本発明の第２実施形態が、図４〜図６に示されている。図４〜図６においては、同様の部材に対しては、同じ参照符号に対して１００を加えた参照符号が付されている。ここでは、第１実施形態との差異について説明する。
【００３２】
図５に示すように、この第２実施形態における缶“Ｃ”は、各段が５個の缶を有してなる２つの段が鉛直方向に重ねられた状態で配置されている。各段における複数の缶は、互いの側面どうしを当接させつつ並置されている。
【００３３】
図６に示すように、カートンを形成するためのブランクは、一対をなす２つの底壁パネル（１６８ａ，１６８ｂ）を備えている。これら底壁パネル（１６８ａ，１６８ｂ）を互いに固定することによって、ブランクを立体状態としてカートンを形成した際には、複合底壁が形成されることとなる。内側または上側底壁（１６８ａ）は、第１側壁パネル（１６４）に対して折曲線（１９０）に沿って折曲可能に連結されている。一方、外側または下側底壁（１６８ｂ）は、第２側壁パネル（１６６）に対して折曲線（１８６）に沿って折曲可能に連結されている。各底壁パネルには、両端部に、端部フラップ（１００または１０２）が設けられている。内側底壁パネル（１６８ａ）の端部フラップ（１００）を、外側底壁パネル（１６８ｂ）の端部フラップ（１０２）に対して接着することにより、第１実施形態における端部フラップ（７４，７４ａ）と同様であるような、完全な底部端部フラップが形成される。
【００３４】
図４は、図６に示すブランク（１１２）から形成されたカートン（１１０）が示されている。２つの引裂線（１３０）が、頂壁（１６２）から、それぞれ対応する側壁（１６４，１６４）の各端部エッジ（２０２）の各最下部（２００）にまで、延在している。最下部（２００）は、好ましくは缶“Ｃ”の直径の半分を超えない距離の分だけ、複合底壁から上方に離間している。これにより、トラフ（１２０）をカートン（１１０）から取り外したときには缶の両端の露出面積を最大としている。
【００３５】
さらに、図４に示すように、脆弱化された折曲線（１３２）は、逆“Ｕ”字形状をなすように湾曲している。これにより、脆弱化折曲線（１３２）の上部直線状部分に沿って、拘束タブ（２０４）が形成される。脆弱化折曲線（１３２）の最下点は、引裂線（１３０）の下端と位置合わせされた両端部（２００）のところに配置されている。したがって、拘束タブ（２０４）は、最下点（２００）よりも上方に位置している。脆弱化折曲線（１３２）は、好ましくは、缶“Ｃ”の直径の半分よりも大きな距離の分だけなおかつ缶“Ｃ”の直径よりも小さな距離の分だけ、複合底壁から上方の位置に、配置されている。言い換えれば、脆弱化折曲線（１３２）は、頂壁（１６２）に対してよりも、底壁に対してかなり近いところに、配置されている。図５に明瞭に示すように、脆弱化折曲線（１３２）は、トラフ（１２０）が開放状態とされたときには、両端近傍において、部分的に破断される。しかしながら、脆弱化折曲線（１３２）の直線状部分は、破断されないままであって、折曲線として機能する。
【００３６】
第１実施形態とは異なり、端部フラップ（１００，１０２）上のタブ（１４０，１４２）（図６参照）は、脆弱化折曲線（１３２）よりも上方へは突出していない。しかしながら、両タブ（１４０，１４２）は、拘束タブ（２０４）の内面に対してフラットな状態で配置されており、そのため、拘束タブ（２０４）を補強するように機能する。
【００３７】
符号（２０６）は、拘束タブ（２０４）に形成されかつ脆弱化折曲線（１３２）に沿って延在するハーフカットを示している。このハーフカット（２０６）は、カートン（１１０）からトラフ（１２０）を完全に取り外すことが要望された場合に、トラフ（１２０）の取外しを容易とするために使用することができる。符号（２０８，２１０，２１２）は、曲げパネル（２１４）を形成するために、頂壁（１６２）に形成された各折曲線を示している。曲げパネル（２１４）は、下向きに押圧されたときには、容易に下向きに変位する。そのため、曲げパネル（２１４）は、手掛け穴穿孔手段すなわち楕円パネル（１２６）によってトラフ（１２０）を握った時に切断線（１２２）の破断を容易なものとすることにおいて、有効である。ストッパ壁（１８０）が、第１実施形態と同様にして形成され、下段において最も取出口の近くに位置している缶“Ｃ”の円筒軸（Ｘ−Ｘ）（図５参照）に沿って、取出開口（１５０）の幅方向全体にわたって延在している。
【００３８】
本発明の精神および範囲を逸脱することなく、上記に対して様々な変形を行うことができる。例えば、取出口は、本発明によるカートンのいずれの端部にも形成することができる。本明細書において、例えば『頂』や『底』や『端』や『側』や『上』や『下』といったような向きを表す用語は、各パネルをそのような向きに限定するものではなく、各パネルを互いに区別するために使用されているに過ぎないことは、理解されるであろう。
【００３９】
また、折曲可能な連結は、単一の折曲線だけによって構成し得るものではないことは、理解されるであろう。実際、折曲可能な連結は、本発明の範囲を逸脱することなく、切込線や切取線や折曲線の中の１つまたは複数のものから形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【００４０】
【図１】本発明の好ましい実施形態による取出口付きカートンを示す斜視図である。
【図２】図１の取出口付きカートンを示す斜視図であって、カートンの端部において取出トラフを上部から回転させた様子を示している。
【図３】図１の取出口付きカートンを形成するためのブランクを示す平面図である。
【図４】本発明の第２実施形態による取出口付きカートンを示す斜視図である。
【図５】図４の取出口付きカートンを示す斜視図であって、取出トラフを開放状態へと下向き回転させた様子を示している。
【図６】図４の取出口付きカートンを形成するためのブランクを示す平面図である。
【符号の説明】
【００４１】
１０ 取出口付きカートン（カートン）
２０ トラフ
２１ 上エッジ
２２ 切断線
２４ 折曲線
２６ 楕円形パネル（把持パネル）
３２ 脆弱化接合折曲線
４０ 拘束タブ部材
４２ 拘束タブ部材
５０ 開口、取出開口
６２ 頂壁
６４ 第１側壁（側壁）
６６ 第２側壁（側壁）
６８ 底壁
７０ 複合端部壁（端部壁）
７６ 側部端部フラップ
７８ 側部端部フラップ
８０ ストッパ壁
１１０ カートン
１２０ トラフ
１２２ 切断線
１２６ 楕円パネル（把持パネル）
１３０ 引裂線
１３２ 脆弱化された折曲線
１６２ 頂壁
１６４ 側壁
１６６ 側壁
１６８ａ 上側底壁（底壁）
１６８ｂ 下側底壁（底壁）
２００ 最下部（最下点）
２０４ 拘束タブ
Ｃ 缶（物品、円筒形物品）

Claims (26)

1. 上部コーナーを形成する複数の壁と物品を取り出すための物品取出口とを具備したカートンであって、
   前記取出口が、前記上部コーナーから形成されるとともに、前記カートンから実質的に取り外され得るようにして前記複数の壁に対して着脱可能に連結された、変位可能部分を備え、この変位可能部分の前記実質的取外しによって、最も取出口寄りの物品を露出させる開口が形成されるようになっている、そのようなカートンにおいて、
   前記取出口が、前記最も取出口寄りの前記物品が前記カートンから不用意に飛び出すことを防止するための拘束タブを備え、
   この拘束タブが、前記開口の周縁の中の最下点よりも上方に延在していることを特徴とするカートン。
2. 請求項１記載のカートンにおいて、
   前記変位可能部分が、前記カートンに対して折曲可能に連結されており、これにより、前記カートンから取り出される物品を受領するためのトラフを形成していることを特徴とするカートン。
3. 請求項１記載のカートンにおいて、
   さらに、前記変位可能部分を把持するための手掛け穴穿孔手段を具備し、
   この手掛け穴穿孔手段が、前記複数の壁の中の１つの壁に形成された脆弱化ラインによって形成されていることを特徴とするカートン。
4. 請求項３記載のカートンにおいて、
   前記脆弱化ラインが、切断線と折曲線とを備え、
   これら切断線と折曲線とが協働することによって、前記折曲線に沿って前記変位可能部分に対して折曲可能に連結された把持パネルを形成していることを特徴とするカートン。
5. 請求項１記載のカートンにおいて、
   前記複数の壁が、頂壁と、一対をなすとともに前記頂壁のそれぞれ対応するサイドエッジに対して連結されて互いに反対側に位置した２つの側壁と、これら側壁を相互連結する端部壁と、を備え、
   前記拘束タブが、前記端部壁から形成されていることを特徴とするカートン。
6. 請求項５記載のカートンにおいて、
   前記拘束タブが、前記端部壁に形成された逆Ｕ字形状脆弱化ラインによって形成されていることを特徴とするカートン。
7. 請求項６記載のカートンにおいて、
   前記最下点が、前記逆Ｕ字形状脆弱化ラインの一端または両端に隣接して配置されていることを特徴とするカートン。
8. 請求項５記載のカートンにおいて、
   前記端部壁が、前記２つの側壁のうちのそれぞれ対応する側壁に対して連結されているとともに一対をなしかつ互いにオーバーラップする２つの側部端部フラップを有し、
   前記拘束タブが、前記側部端部フラップから形成されていることを特徴とするカートン。
9. 請求項５記載のカートンにおいて、
   さらに、前記２つの側壁の下エッジどうしを連結する底壁を具備し、
   前記端部壁が、前記底壁の端部エッジに対して連結された底部端部フラップと、前記２つの側壁のうちのそれぞれ対応する側壁の端部エッジに対して連結されている一対をなす２つの側部端部フラップと、を有し、
   前記最下点が、前記側部端部フラップに形成された脆弱化ラインに沿って配置され、
   前記拘束タブが、前記底部端部フラップの一部として形成されているとともに、前記脆弱化ラインよりも上方に延出していることを特徴とするカートン。
10. 側面どうしを当接させつつ並置された少なくとも１段をなす複数の円筒形物品から形成された物品グループと、この物品グループの周囲に配置されたカートンと、を具備してなるパッケージであって、
    前記カートンが、頂壁と、この頂壁に対して連結されかつ一対をなす互いに反対側に位置した２つの側壁と、これら側壁を相互連結する端部壁と、前記物品を取り出すための物品取出口と、を具備し、
    前記２つの側壁が、前記物品グループの両端面に並行して配置され、
    前記端部壁が、前記物品グループの中の最も外側に位置した最外物品の側面に対して隣接して配置され、
    前記取出口が、前記カートンから実質的に取り外され得るようにして前記頂壁と前記側壁と前記端部壁とに対して着脱可能に連結されるとともにこれら頂壁と側壁と端部壁とから形成された変位可能部分を備え、
    前記変位可能部分の前記実質的取外しによって、前記最外物品を露出させる開口が形成されるようになっており、
    前記変位可能部分が、前記最外物品の両端面をそれぞれ横切って配置されている引裂線に沿って前記側壁に対して連結され、これにより、前記変位可能部分を実質的に取り外したときには、前記最外物品の前記両端面が部分的に露出され、前記最外物品に対しての使用者によるアクセスが容易なものとされていることを特徴とするパッケージ。
11. 請求項１０記載のパッケージにおいて、
    前記引裂線が、前記側壁内に配置されているとともに、前記頂壁と前記端部壁との間にわたって延在しており、さらに、前記端部壁に向けて凹状に湾曲しており、これにより、前記変位可能部分を実質的に取り外した時の前記最外物品の前記両端面の露出面積を増大させ得るものとされていることを特徴とするパッケージ。
12. 請求項１０記載のパッケージにおいて、
    前記引裂線が、前記側壁内に配置されているとともに、前記頂壁から前記端部壁へと下向きに延在しており、
    前記各引裂線に沿った最下点が、前記各側壁の下エッジよりも所定距離だけ上方に位置しており、
    前記所定距離が、前記最外物品の直径の半分を超えないものとされていることを特徴とするパッケージ。
13. 請求項１２記載のパッケージにおいて、
    前記取出口が、前記最外物品が前記カートンから不用意に飛び出すことを防止するための拘束タブを備え、
    この拘束タブが、前記側壁から形成されているとともに、前記最下点よりも上方に延在していることを特徴とするパッケージ。
14. 請求項１０記載のパッケージにおいて、
    前記物品グループが、各段が複数の円筒形物品からなるとともに互いに鉛直方向に積み重ねられた２つ以上の段を備え、
    前記各段内の複数の物品が、側面どうしを当接させつつ並置され、
    前記引裂線が、最下段の最外物品の両面を横切って配置されていることを特徴とするパッケージ。
15. 側面どうしを当接させつつ並置された少なくとも１段をなす複数の円筒形物品から形成された物品グループと、この物品グループの周囲に配置されたカートンと、を具備してなるパッケージであって、
    前記カートンが、頂壁と、この頂壁に対して連結されかつ一対をなす互いに反対側に位置した２つの側壁と、これら側壁を相互連結する端部壁と、前記物品を取り出すための物品取出口と、を具備し、
    前記２つの側壁が、前記物品グループの両端面に並行して配置され、
    前記端部壁が、前記物品グループの中の最も外側に位置した最外物品の側面に対して隣接して配置され、
    前記取出口が、前記カートンから実質的に取り外され得るようにして前記頂壁と前記側壁と前記端部壁とに対して着脱可能に連結されるとともにこれら頂壁と側壁と端部壁とから形成された変位可能部分を備え、
    前記変位可能部分の前記実質的取外しによって、前記最外物品を露出させる開口が形成されるようになっており、
    前記変位可能部分が、前記側壁どうしの間にわたって延在する脆弱化ラインに沿って前記端部壁に対して連結され、これにより、前記変位可能部分を実質的に取り外したときには、前記脆弱化ラインが、前記端部壁から形成されたストッパ壁の上エッジを形成し、
    この上エッジが、前記最外物品の円筒軸に沿って実質的に延在しており、これにより、前記ストッパ壁が、前記最外物品が前記カートンから不用意に飛び出すことを防止することを特徴とするパッケージ。
16. 請求項１５記載のパッケージにおいて、
    前記カートンが、さらに、前記２つの側壁の下エッジどうしを連結する底壁を備え、
    前記ストッパ壁の前記上エッジが、前記底壁よりも所定距離だけ上方に離間して位置しており、
    前記所定距離が、前記最外物品の直径よりも小さなものとされていることを特徴とするパッケージ。
17. 請求項１５記載のパッケージにおいて、
    前記取出口が、前記最外物品が前記カートンから不用意に飛び出すことを防止するための拘束タブを備え、
    この拘束タブが、前記ストッパ壁よりも上方に延在していることを特徴とするパッケージ。
18. 請求項１７記載のパッケージにおいて、
    前記脆弱化ラインが、逆Ｕ字形状を有しており、これにより、前記脆弱化ラインが、前記端部壁から形成された前記拘束タブを形成していることを特徴とするパッケージ。
19. 請求項１８記載のパッケージにおいて、
    前記カートンが、さらに、前記２つの側壁の下エッジどうしを連結する底壁を備え、
    前記拘束タブが、前記上エッジに沿って最上点を有し、
    この最上点が、前記底壁よりも所定距離だけ上方に離間して位置しており、
    前記所定距離が、前記最外物品の直径の半分よりも大きく、かつ、その直径よりも小さいことを特徴とするパッケージ。
20. 請求項１８記載のパッケージにおいて、
    前記カートンが、さらに、前記２つの側壁の下エッジどうしを連結する底壁を備え、
    前記上エッジが、前記脆弱化ラインの一端または両端のところに最下点を有し、
    この最下点が、前記底壁よりも所定距離だけ上方に離間して位置しており、
    前記所定距離が、前記最外物品の直径の半分よりも大きいことを特徴とするパッケージ。
21. 上部コーナーを形成する複数の壁と物品を取り出すための物品取出口とを具備したカートンであって、
    前記取出口が、前記上部コーナーから形成されるとともに、前記カートンから少なくとも部分的に変位され得るようにして前記複数の壁に対して着脱可能に連結された、変位可能部分を備え、この変位可能部分の前記部分的変位によって、最も取出口寄りの物品を露出させる開口が形成されるようになっている、そのようなカートンにおいて、
    前記変位可能部分が、下向きに回転変位されることによって開放状態となり得るようにして、前記複数の壁の中の１つの壁に対して折曲可能に連結され、これにより、前記開放状態においては、前記カートンから取り出される物品を受領するためのトラフが形成されていることを特徴とするカートン。
22. 請求項２１記載のカートンにおいて、
    前記複数の壁が、頂壁と、一対をなすとともに前記頂壁のそれぞれ対応するサイドエッジに対して連結されて互いに反対側に位置した２つの側壁と、これら側壁を相互連結する端部壁と、を備え、
    前記変位可能部分が、前記頂壁と前記側壁と前記端部壁とから形成されているとともに、前記頂壁に対して平行とされた折曲線に沿って前記端部壁に対して折曲可能に連結されていることを特徴とするカートン。
23. 請求項２２記載のカートンにおいて、
    さらに、前記２つの側壁の下エッジどうしを連結する底壁を具備し、
    前記折曲線が、前記頂壁に対してよりも、前記底壁の近くに配置されており、それにより、前記変位可能部分の少なくとも一部が、前記変位可能部分が前記開放位置とされたときには、前記底壁と同じ平面内に位置することができるようになっていることを特徴とするカートン。
24. 請求項２３記載のカートンにおいて、
    前記端部壁が、上エッジのところにおいて前記頂壁に対して連結され、
    前記変位可能部分の前記一部が、前記端部壁の前記上エッジとされていることを特徴とするカートン。
25. 請求項２３記載のカートンにおいて、
    前記折曲線が、前記端部壁の幅方向全体にわたって延在していることを特徴とするカートン。
26. 請求項２３記載のカートンにおいて、
    前記折曲線が、実質的に逆Ｕ字形状をなすようにして湾曲した脆弱化折曲線とされ、
    この脆弱化折曲線が、部分的に破断されることがなく、この非破断部分が、前記変位可能部分が前記開放状態とされた時に連結ラインとして機能することを特徴とするカートン。