JP2004520132A - 棚用の照明装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、従来の照明装置と比べて、棚を均等に照明しかつ追加的に安定させると同時に、妨げなく個々の棚にアクセス可能になり、しかも棚の上部域の空間が少なくてすむ、垂直配置の照明装置に関する。本発明の照明装置はさらに、容易かつ迅速に、その照明装置を棚に取り付けたり、あるいは棚から取り外しもできることを特徴とする。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、棚用の照明装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
現代の棚組みシステムは、倉庫業務においてまた店舗構造において、簡単な組替え方法によって保管構成または保管物資の変化に迅速に対応できるように棚組み構造の高度な融通性が顕著である。しかし、迅速な組立と分解に必要な棚組みシステムの構造設計は、棚組み構成要素自体、すなわち、棚の支柱、長手および横支持体、および個々の棚ばかりでなく、他の棚組み付属品に関連する。特に、倉庫管理人の保管管理を容易にするために、照明手段も棚組みシステムに取り付けてある。照明手段はまた、店舗構造では販売に適切な様態で陳列商品を見せるためにも使用される。
【０００３】
使用する照明手段は蛍光灯が一般的であり、この蛍光灯の取付け台を、棚の支柱または壁取付けレールの上端に固着してある支持体要素に取り付ける。
【０００４】
上で説明した照明手段の１つの欠点は、それらが棚を均等に照明できないことである。照明手段を棚の上端に取り付けるのは、棚組みの下段の棚が、照明装置により近くに位置する上段の棚よりも照明不良になることを意味する。下段の棚の少なくとも良好な照明を実現しようとするなら、照明装置は、上段の棚が影を落とすのを避けるために、棚の奥行きに比べて、支柱または壁取付け支材からかなり大きく間隔を開けねばならない。この要件は、棚の上方域により大きな空間が必要であり、しかも棚の重心が支柱から離れて外方向に変位するので、棚の安定性が減少することを意味する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
したがって、本発明の１つの目的は、棚用の実施可能な照明装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この目的を請求項１で請求した照明装置によって実現する。好ましい実施例は従属請求項に規定されている。本発明による照明装置の構成は、照明要素を個々の棚の高さで棚組みの正面に嵌込み可能であり、したがって影が落ちる問題が回避されるので、棚を均等に照明することができる。
【０００７】
１つの有利な配置では、照明装置が１つの垂直平面内で棚組みの足部分および支柱と位置合わせしてあり、このような方式では、妨げなく個々の棚にアクセス可能である。照明装置の有利な実質的にＬ字形の設計は、棚組みの足部分と支柱の連結を補強し、知られている照明装置のように照明要素が遠く前方に突出する必要がないので、棚組みの安定性が増大し、また追加的に棚組みの上方域の空間を節約する。請求項７による別の有利な配置の場合では、水平支材に嵌め込んだ差込み式連結部によって、照明装置を容易かつ迅速に棚に取り付けたり、あるいは再び取り外すこともできる。
【０００８】
請求項３で請求した、照明装置の１つの好ましい改良形態によれば、水平および垂直支材が丸管として構成され、照明要素を垂直支材の内部に配置する。棚を照明するために、溝穴を照明要素の正面に垂直支材中に作製する。この照明装置の好ましい改良形態では、照明要素と、特に後者の中に含まれる照明手段を外部の影響から保護する。
【０００９】
請求項４で請求したように、別の１つの有利な配置では、より適切に確実に棚を照明するために、複数の照明要素と溝穴を垂直支材中に同一直線上に設ける。しかも溝穴の開口部は、個々の照明装置によって支柱の右側と左側に位置する棚のほぼ中心まで照明するほどの大きさになるように選択可能である。
【００１０】
したがって、本発明の有利な配置は、棚組みを均等に照明し、妨げなく個々の棚に手が届き、しかも棚を追加的に安定させる。さらには、同時に空間を節約すると共に、照明装置の簡単かつ迅速な取付けが可能である。
【００１１】
図面を使用して本発明の１つの典型的な実施例をさらに詳細に説明する。
【実施例】
【００１２】
図１から３までに示す、本発明による照明装置２の実施例は、ここでは販売用ゴンドラとして構成する棚組み１に連結可能である。この棚組み１は、足部分１２をそれぞれに有する複数の支柱１１を含む。これらの足部分１２は、足板１３によって床上に立つ。差込み式連結部２４によって張出し棚受け１４を支柱１１に取り付け、個々の棚（図示せず）は、それぞれのケース中で、同じ高さに取り付けた２つの張出し棚受け上に配置してある。足板１３を別にして、他の棚組み部分を被覆金属から製作するのが一般的である。
【００１３】
図１に示すように、照明装置２が水平支材２１と垂直支材２２を含み、それらは、水平支材２１の長手軸に対して全体にわたって約４５°で傾斜した連結部品２３によって相互に連結してある。差込み連結部２４を水平支材２１の端部に取り付けて、水平支材２１を棚組みの支柱１１に連結する。
【００１４】
図３は、拡大した差込み式連結部２４を示す。実質的にＣ字形の差込み式連結部２４は、垂直の連結部品２６によって相互に連結してある２つのフック２５を有する。水平支材２１と支柱１１の間に堅固な連結部を作るために、これらのフック２５を支柱１１の穴に押し通し、次いで差込み連結部２４全体を下向きに移動させる。
【００１５】
固定手段２７によって垂直支材２２を足板１２に連結する。この固定手段２７は、たとえば、ボルトであり、それを垂直支材に溶接しかつ上から足部分１２の保持具に差し込むことができる。
【００１６】
水平支材２１、垂直支材２２、および傾斜した連結部品２３は、それぞれのケース中で、本実施例にしたがって丸管によって形成されている。これらの目的に適切な丸管は、たとえば、２ｍｍの厚みと６０ｍｍの直径を有する。
【００１７】
図２に示すように、垂直支材２２は２つの溝穴２８Ａおよび２８Ｂを有し、それらの長さは約７００ｍｍであり、またそれらの幅は約５０ｍｍである。
【００１８】
図１の断面図で例示したように、照明要素３０をそれぞれの溝穴２８の後方に嵌め込み、取付け台３１と、対応する照明手段、好ましくは蛍光灯３２を備える。照明要素３０は、図示しないが電源に接続してある。照明要素３０を丸管の内部に嵌め込んだ結果として、取付け台３１および照明手段３２が外部の影響から保護されている。
【００１９】
個々の棚の高さに１つまたは複数の照明要素３０を嵌め込むことによって、個々の棚が影を落とす問題が回避されるので、棚組み１の均等に適切な照明が可能になる。
【００２０】
さらには、照明装置は、１つの垂直平面内で足部分１２および支柱１１と位置合わせしてあるので、妨げなく確実に個々の棚に手が届く。これは、図１に示した、特に販売用のゴンドラで重要であるが、それはこの場合、顧客がすべての側から個々の棚にアクセス可能であることが必要だからである。
【００２１】
本発明による照明装置２は、その実質的にＬ字形構成および棚組み１との堅固な連結の結果として、追加的な機械的安定性を与える効果を有する。棚組み１の上部に必要な空間は、傾斜した連結部品２３を使用することによって追加的に削減可能である。
【００２２】
図１には、支柱１１の上端に固着してある保持具４１を有し、かつその端部に、溝穴４３を有する丸管４２が嵌め込んである照明装置４も示す。丸管４２の他端を嵌め込んである、同種の別の保持具（図示せず）が、隣の支柱１１に取り付けてある。丸管４２中には、棚１を照明するための照明手段４６用の取付け台４５がある。
【図面の簡単な説明】
【００２３】
【図１】本発明による照明装置を通る垂直断面を示す図である。
【図２】本発明による照明装置の垂直支材を示す正面図である。
【図３】水平支材を棚組みの支柱または壁取付けレールに連結できる差込み式連結部を示す詳細断面図である。

Claims (8)

1. 棚組み（１）の支柱または壁付きレール（１１）に連結可能な実質的に水平な支材（２１）と、水平な支材（２１）に連結した、棚組み（１）の足部分（１２）に固定可能な垂直な支材（２２）とを備え、さらに棚組み（１）に向けられ、垂直な支材（２２）に固着されている照明要素（３０）を備える照明装置。
2. 水平な支材と垂直な支材（２１、２２）が、垂直な支材（２２）の中心軸に対して全体にわたって約４５°で傾斜した連結部品（２３）によって相互に連結されている、請求項１に記載の照明装置。
3. 水平な支材（２１）、傾斜した連結部品（２３）、および垂直な支材（２２）のそれぞれが丸管によって形成され、垂直な支材（２２）が棚組み（１）に向けられた溝穴（２８）を有し、さらに照明要素（３）が、溝穴（２８）を通して棚組み（１）を照明するために丸管の内部に配置されている、請求項２に記載の照明装置。
4. 垂直な支材（２２）が、複数の一直線上にある溝穴（２８ａ、２８ｂ）を有する、請求項３に記載の照明装置。
5. 光の照射の開口角が、支柱または壁付きレール（１１）の両側に取り付けてある棚のほぼ中心まで照明できるのに少なくとも十分な大きさである程度に、溝穴（６）の２本の軸の短い方が長い、請求項３または４に記載の照明装置。
6. 照明要素（３０）が蛍光灯（３２）を備える、請求項１から５までのいずれかに記載の照明装置。
7. 水平な支材（２１）が、差込み式連結部（２４）によって支柱または壁付きレール（１１）に連結可能である、前記請求項のいずれかに記載の照明装置。
8. 垂直な支材（２２）が、溶接したボルトによって棚組みの足部分（１２）に連結可能である、前記請求項のいずれかに記載の照明装置。