JP2004515193A - 永久磁石モータ - Google Patents
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Abstract
一方向回転原動力を与えるモータを提供する。このモータは、固定子軸、外面、および外面のほぼ中間点にある境界線を有する一般的に円形の固定子を有する。また、モータは、固定子の外面に取り付けられた1つまたは複数の固定子磁石を含む。固定子磁石は、固定子軸のまわりに一般的に円形の配列に配列され、第1の磁界を生成する。固定子にこれと一緒に回転するように電機子が取り付けられ、この電機子は固定子軸に平行な軸を有する。1つまたは複数の回転子が電機子から間隔を空けて配置され、各回転子の軸の周りを回転するように軸で電機子に結合される。各回転子は電機子軸と一般的に位置合せされた面内で回転する。各回転子は、1つまたは複数の回転子磁石を含み、各回転子磁石が第2の磁界を生成する。各回転子磁石で生成される第2の磁界が第1の磁界と相互作用して、各回転子を軸まわりに回転させる。リンケージ・アセンブリが、各回転子を固定子に駆動的に連結して、電機子を電機子軸まわりに回転させ、それによって、モータの一方向回転原動力が与えられる。
Description
(発明の背景)
この発明は、ダイナモ電気モータ構造に関し、より詳細には、回転永久磁石モータおよびリニア永久磁石モータに関する。
【0001】
従来の電気モータは、磁界の相互作用によって、回転運動か直線運動かいずれかをもたらす力を生成する。回転力を与える従来の電気モータの磁界は、固定子(すなわち、モータの固定部)か回転子(すなわち、回転部)または固定子と回転子の両方の導体に外部供給電流を流すことで生成される。モータの回転力は、直流モータのように異なる導体に電流を切り換えるか、または交流モータのように電流の極性を逆転することによって電流の方向を転換することで形成される回転磁界から生じる。
【0002】
よく知られているように、強磁性体として知られている材料には、かつて付勢された磁界を生成することもできる種類もある。高保磁力を有する強磁性体は永久磁石として知られている。永久磁石は、有限な量のエネルギーを貯蔵し、貯蔵されたエネルギーが消耗するまで実質的な磁界を生成する能力を維持することができる。
【0003】
モータの固定子部かモータの回転子部かいずれかに永久磁石を用いる電気モータがある。これらのモータは、磁界(このモータでは永久磁石で生成される)を生成するための電流伝達導体が不要であるので、モータで出力されるパワー量にしてはサイズを小さくすることが可能である。しかし、これらの従来の永久磁石モータは、依然として、回転磁界を生成するために外部電力源を必要とする。
【0004】
また、固定子および回転子の両方に永久磁石を使用する永久磁石モータも開発されている。たとえば、米国特許第4,598,221号には、外部動力源に依拠して、相互作用する固定子磁界に対して90度だけ回転子の磁界を回転させて、回転子磁石と固定子磁石の間の望ましくない効果を生じる磁気的な反発力および引力をなくす永久磁石モータが開示されている。他の例では、米国特許第4,882,509号に、外部動力源に依拠して、引力または反発力でモータの力が弱くなる時に、回転子磁石と固定子磁石とを結合させないシールドを設けた永久磁石モータが開示されている。
【0005】
モータ動作が必要であり、かつ外部電力源が利用できない例が多くある。したがって、永久磁石に貯蔵されたエネルギーだけに依拠したモータが有用である。
【0006】
(発明の簡単な概要)
簡単に述べると、本発明は、永久磁石モータで使用され、回転子軸まわりの回転子の回転によって原動力を与えるための回転子を備える。本回転子は、後部側を有し第1の磁界を生成する少なくとも1つのU字形磁石を備える。回転子軸まわりの回転子の回転は、少なくとも1つのU字形磁石の後部にすぐ近接する第1の磁界の部分の、固定の第2の磁界との相互作用によって生じる。
【0007】
本発明の他の態様は、回転子軸まわりの回転子の回転および回転子軸の方向の回転子の並進によって原動力を与える回転子を備える。本回転子は、N極、S極および後部側を有する第1のU字形磁石であって、第1の磁界を生成する第1のU字形磁石と、N極とS極を有する第2のU字形磁石であって、この第2のU字形磁石のS極が第1のU字形磁石のN極に隣接するものである第2のU字形磁石と、N極とS極を有する第3のU字形磁石であって、この第3のU字形磁石のN極が第1のU字形磁石のS極に隣接するものである第2のU字形磁石とを備える。第1のU字形磁石の後部にすぐ近接する第1のU字形磁石によって生成される第1の磁界の部分が、固定の第4の磁界と相互作用して、回転子を回転させる。第2のU字形磁石のN極で生成される第2の磁界および第3のU字形磁石のS極で生成される第3の磁界が、第4の磁界と相互作用して、回転子を回転子軸の方向に並進させる。
【0008】
本発明のさらに他の態様は、回転子軸、および回転子の面内にあり回転子軸と交差するスラスタ軸を含む回転子を備える。本回転子は、回転子軸まわりの回転子の回転および回転子軸の方向の回転子の並進によって、原動力を与える。本回転子は、N極、S極および後部側を有する第1のU字形磁石であって、このN極およびS極がスラスタ軸と一般的に一直線に並ぶものであり、第1の磁界を生成するものである第1のU字形磁石と、スラスタ磁石軸と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有する第1のスラスタ磁石であって、第1のU字形磁石のN極のすぐ近くでかつこれから間隔を空けて配置された第1のスラスタ磁石と、スラスタ磁石軸と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有する第2のスラスタ磁石であって、第1のU字形磁石のS極のすぐ近くでかつこれから間隔を空けて配置された第2のスラスタ磁石とを備え、第1のU字形磁石は第1と第2のスラスタ磁石の間におかれている。第1のU字形磁石の後部側にすぐ近接する第1のU字形磁石で生成される第1の磁界の部分が、固定の第4の磁界と相互作用して回転子を回転させ、第1のスラスタ磁石で生成される第2の磁界および第2のスラスタ磁石で生成される第3の磁界がそれぞれ、固定の第5の磁界と相互作用して回転子を回転子軸の方向に並進させる。
【0009】
本発明の他の態様は、回転子軸まわりの回転子の回転および回転子軸の方向の回転子の並進によって原動力を与える回転子を備える。本回転子は第1の磁界を生成する少なくとも1つの回転子磁石を有し、この第1の磁界は少なくとも1つの固定U字形磁石と相互作用する少なくとも1つの回転子磁石で生成され、この少なくとも1つのU字形磁石は後部側を有し第2の磁界を生成する。本回転子の回転原動力および並進原動力は、少なくとも1つのU字形磁石の後部にすぐ近接する第2の磁界の部分の、第1の磁界との相互作用によって与えられる。
【0010】
本発明のさらに他の態様は、一方向回転原動力を与えるモータを備える。本モータは、回転子軸、外面、および外面のほぼ中間点にある円周方向の境界線を有する一般的に円形の固定子と、固定の外面に取り付けられた少なくとも1つの固定子磁石であって、固定子軸のまわりに一般的に円形の配列で配列され、第1の磁界を生成するものである少なくとも1つの固定子磁石と、固定子にそれと一緒に回転するように取り付けられた電機子であって固定子軸に平行な軸を有する電機子と、電機子から間隔を空けて配置され、かつ少なくとも1つの回転子軸まわりを回転するために軸で電機子に結合された少なくとも1つの回転子であって、電機子の軸と一般的に位置合せされた面内で回転するものであり、第2の磁界を生成する少なくとも1つの回転子磁石を含むものである少なくとも1つの回転磁石と、この少なくとも1つの回転子磁石で生成される第2の磁界が第1の磁界と相互作用して少なくとも1つの回転子を回転子軸まわりに回転させるものであり、少なくとも1つの回転子が回転子軸まわりを回転するときに、少なくとも1つの回転子を固定子に駆動的に連結して電機子を電機子軸まわりに回転させ、それによって、モータの一方向回転原動力を与えるリンケージ・アセンブリとを含む。
【0011】
他の態様では、本発明は一方向回転原動力を与えるモータに向けられる。本モータは、軸、外面、および外面のまわりの円周方向の境界線を有する一般的に円形の固定子を備える。この境界線は固定子軸まわりに所定の方向を有しかつ外面の第1の側と外面の第2の側を分離する。この外面に、第1の磁界を生成する少なくとも一対の固定子磁石が取り付けられ、この少なくとも一対の磁石はN極とS極を有する第1の固定子磁石およびN極とS極を有する第2の固定子磁石を備え、第1の固定子磁石のS極は外面の第1の側に位置づけされ第1の固定子磁石のN極が境界線に最も近いところにあり、第2の固定子磁石のN極は外面の第2の側に位置づけされ第2の固定子磁石のS極が境界線に最も近いところにあり、さらに、第1の固定子磁石のN極と少なくとも一対の固定子磁石の隣り合う対の第2の固定子磁石のS極の間の境界線に沿って測定された第1の磁石間距離が第1の固定子磁石のS極と第2の固定子磁石のN極の間の境界線に沿って測定された第2の磁石間距離に一般的に等しいように、この少なくとも一対の固定子磁石は、境界線に沿って間隔を空けて配置される。本モータは、さらに、固定子に取り付けられた電機子であって、固定子軸に平行な軸を有し固定子と一緒に回転するために固定子に取り付けられている電機子と、電機子に取り付けられた少なくとも1つの回転子であって、電機子から間隔を空けて配置され少なくとも1つの回転子の軸まわりを回転するために軸で電機子に結合され、電機子軸と一般的に位置合せされた面内で回転し、少なくとも1つの回転子磁石を備える少なくとも1つの回転子とを備える。この少なくとも1つの回転子磁石が第2の磁界を生成し、この第2の磁界が少なくとも1つの第1の磁界と相互作用して、少なくとも1つの回転子が少なくとも1つの回転子の軸まわりを回転的に振動しさらに回転子軸の方向の力を生成するようにし、それによって、電機子が電機子軸まわりを所定の方向に回転して、モータの一方向回転原動力を与えるようになる。
【0012】
さらに他の態様では、本発明は一方向直線原動力を与えるモータに向けられる。本モータは、一般的に弓形の断面および、固定子の第1の端と第2の端の間の固定子の表面のほぼ中間点に沿って延びる断面に垂直な長手方向境界線を有する直線固定子であって、第1の端と第2の端の間に配置された少なくとも1つの磁石を含む直線固定子と、この少なくとも1つの磁石は境界線に対してほぼ直角の磁化方向を有しさらに第1の磁界を生成し、この第1の磁界の大きさは第1の磁界が実質的に減少している所定数のゼロ領域を除いて境界線に沿って一般的に一様であり、この固定子に連結されたレールであって境界線に対して一般的に平行な長手方向の軸およびレールの周囲を走っている所定のピッチの螺旋溝を有するレールと、レールの軸と位置合せされた回転子軸を有する少なくとも1つの回転子であって、少なくとも1つの回転子が自由にレールの軸まわりを回転しかつレールに沿ってスライドするようにレールに連結され、後部側を有し第2の磁界を生成する少なくとも1つのU字形磁石を含む少なくとも1つの回転子と、この少なくとも1つのU字形磁石の後部にすぐ近接する第2の磁界の部分は少なくとも1つの第1の磁界と相互作用して回転子がレールの軸まわりを回転するようにするものであり、少なくとも1つの回転子を螺旋溝に連結するベアリング・アセンブリであってレールの軸まわりの少なくとも1つの回転子の回転運動をレールに沿った直線運動に変換するベアリング・アセンブリと、第1の少なくとも1つの回転子のベアリング・アセンブリを第2の少なくとも1つの回転子に連結するクロスリンクとを含み、それによって、第1の少なくとも1つの回転子および第2の少なくとも1つの回転子のレールに沿った直線運動を一方向直線原動力を与えるように互いに加え合わせる。
【0013】
なお他の態様では、本発明は一方向原動力を与えるモータに向けられる。本モータは、長手方向の軸および、レールの周囲を走っている所定のピッチの少なくとも1つの螺旋溝を有するレールと、レールを同心円的に取り巻く少なくとも1つの第1の螺旋状固定子であって、所定のピッチの溝および、レールの軸に対して一般的に平行な長手方向の軸を有し、第1の磁界を生成する少なくとも1つの第1の固定子磁石が取り付けられている少なくとも1つの第1の螺旋状固定子と、レールの軸と一般的に位置合せされた軸を有する少なくとも1つの回転子であって、少なくとも1つの回転子が自由にレールの軸まわりを回転しかつレールに沿ってスライドするようにレールに連結され、第2の磁界を生成する少なくとも1つの回転子磁石を備える少なくとも1つの回転子と、この第2の磁界は少なくとも1つの第1の固定子磁石で生成される第1の磁界と相互作用して少なくとも1つの回転子がレールの軸まわりを回転するようにするものであり、少なくとも1つの回転子をレールの周囲の螺旋溝に連結するベアリング・アセンブリであって、レールのまわりの少なくとも1つの回転子の回転運動をレールに沿った一方向直線運動に変換するベアリング・アセンブリとを含む。
【0014】
本発明のさらに他の態様は、一方向原動力を与えるモータを対象とし、このモータは、長手方向の軸およびレールのまわりを走っている所定のピッチの螺旋溝を有するレールと、複数の不連続な間隔を空けて配置された第1のリブを備える少なくとも1つの第1の螺旋状固定子と、この各第1のリブはレールから一般的に一様な距離でレールを部分的に囲繞するものであり、この第1の螺旋状固定子は所定のピッチの溝およびレールと一般的に位置合せされた長手方向の軸を有するものであり、少なくとも1つの第1の固定子磁石が各リブに取り付けられ、各第1の固定子磁石が第1の磁界を生成するものであり、レールの軸と一般的に位置合せされた軸を有する少なくとも1つの回転子であって、少なくとも1つの回転子が自由にレールの軸まわりを回転しかつレールに沿ってスライドするようにレールに連結され、第2の磁界を生成する少なくとも1つの回転子磁石を備える少なくとも1つの回転子と、この第2の磁界は少なくとも1つの第1の固定子磁石で生成される第1の磁界と相互作用して少なくとも1つの回転子がレールの軸まわりを回転するようにするものであり、少なくとも1つの回転子をレールのまわりの螺旋溝に連結するベアリング・アセンブリであって、レールのまわりの少なくとも1つの回転子の回転運動をレールに沿った直線運動に変換するベアリング・アセンブリとを備える。
【0015】
本発明はさらに一方向原動力を与えるモータを対象とし、このモータは、長手方向の軸および、レールの周囲を走っている所定の周期を有する一般的に正弦状の溝を有するレールと、一般的に弓形の断面および少なくとも1つの固定子の表面のほぼ中間点に位置する断面に垂直な長手方向境界線を有する少なくとも1つの固定子と、この少なくとも1つの固定子の表面はレールの軸から一般的に等距離でかつこの軸に対して平行に配置されるものであり、少なくとも1つの固定子の表面に取り付けられた第1の磁界を生成する少なくとも1つの固定子磁石であって、境界線から正弦的に変位された磁化を有する少なくとも1つの固定子磁石と、この正弦曲線は所定の周期と所定の最大振幅を有しかつ複数の交互になる第1および第2の領域に分割され、この交互になる第1と第2の領域の境界は正弦曲線の最大振幅のところに存在するものであり、この少なくとも1つの固定子磁石の磁化方向は第1と第2の部分で方向が反対になっているものであり、レールの軸と位置合せされた軸を有する少なくとも1つの回転子であって、少なくとも1つの回転子が自由にレールの軸の周りを回転しかつレールに沿ってスライドするようにレールに連結され、後部側を有し第2の磁界を生成する少なくとも1つのU字形磁石を含む少なくとも1つの回転子と、この少なくとも1つのU字形磁石は、少なくとも1つの回転子が回転子軸まわりを回転するように少なくとも1つのU字形磁石の後部側が回転子の第1および第2の部分に適切であるように、少なくとも1つの回転子に位置づけされるものであり、少なくとも1つのU字形磁石の後部にすぐ近接する第2の磁界の部分の第1の磁界との相互作用によって少なくとも1つの回転子がレールの軸まわりを回転的に振動するようになり、少なくとも1つの回転子をレールのまわりの正弦状溝に連結するベアリング・アセンブリであって、レールのまわりの少なくとも1つの回転子の振動運動をレールに沿った一方向直線運動に変換するベアリング・アセンブリとを備える。
【0016】
また、本発明は一方向原動力を与えるモータを対象とし、このモータは、長手方向の軸および、レールの周囲を走っている所定のピッチを有する螺旋溝を有するレールと、少なくとも1つの固定子の表面のほぼ中間点に位置する長手方向の境界線を有する少なくとも1つの固定子と、この少なくとも1つの固定子の表面はレールの軸から一般的に等距離でかつこの軸に平行に配置されるものであり、少なくとも1つの固定子の表面に取り付けられた少なくとも1つの固定子磁石であって、境界線に平行な磁気軸まわりを所定のピッチで回転する磁化方向を有し、磁気軸に沿って実質的に一様な大きさを有し少なくとも1つの固定子磁石の回転の所定ピッチで磁気軸の周りを回転する第1の磁界を生成する少なくとも1つの固定子磁石と、レールの軸と位置合せされた軸を有する少なくとも1つの回転子であって、少なくとも1つの回転子が自由にレールの軸まわりを回転しかつレールに沿ってスライドするようにレールに連結され、第2の磁界を生成する少なくとも1つのU字形磁石を含む少なくとも1つの回転子と、この少なくとも1つのU字形磁石は、この少なくとも1つのU字形磁石の後部側にすぐ近接する第2の磁界の部分が少なくとも1つの固定子磁石の第1の磁界と相互作用して、少なくとも1つの回転子が回転子軸まわりを回転するようにするものであり、少なくとも1つの回転子を螺旋溝に連結するベアリング・アセンブリであって、レールのまわりの少なくとも1つの回転子の回転運動をレールに沿った一方向直線運動に変換するベアリング・アセンブリとを備える。
【0017】
前述の概要ならびに次の発明の好ましい実施形態の詳細な説明は、添付の図面に関連して読まれるときに、より適切に理解されるであろう。本発明を説明するために、現在好ましい実施形態を図面に示す。しかし、理解すべきことであるが、本発明は、図示の正確な配列および手段に限定されない。
【0018】
(発明の詳細な説明)
当業者は理解するであろうが、広い発明の概念から逸脱することなしに上述の実施形態に変更が加えられてもよい。したがって、理解されることであるが、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されることなく、添付の特許請求の範囲で定義されるような本発明の趣旨と範囲のうちの修正物を対象に含む意図である。また、理解されるべきことであるが、要素を定義するために特許請求の範囲で使用される冠詞「a」および「the」は、要素の数についての制限なしに単一要素または複数の要素を意味することができる。
【0019】
永久磁石は引力特性と反発力特性とを同時に生じることから、実用的な永久磁石モータを組み立てようとする過去の試みは困難に遭遇してきた。以下のような原理が発見されている。回転子に取り付けられた1つまたは複数のU字形磁石の後部の磁界を第2の固定磁界と係合させることで、回転子を回転子の回転軸まわりに回転させるトルクが生じる。さらに、第2の磁界を適切な形に作ることで、回転子を回転子軸の方向に並進させることもできる。
【0020】
したがって、前記の原理を使用し、また図7Aを参照して、本発明の一態様は、回転子軸16のまわりの回転子12の回転によって、および回転子軸16の方向の回転子12の並進によって、原動力を与えるモータで使用される回転子12を対象とする。一態様では、回転子12は、第1のU字形磁石20を備え、このU字形磁石20は第1の磁界を生成する。回転子軸16のまわりの回転子12の回転は、U字形磁石20の後部26にすぐ近接する第1の磁界の部分の第2の固定磁界との相互作用によって引き起こされる。回転子軸16の方向の回転子12の並進は、U字形磁石20のN極23およびS極25に近接した第1の磁界と第2の固定磁界との相互作用で引き起こされる。当業者は理解するであろうが、回転子12の設計は単一U字形磁石12に限定されない。回転子12の周囲に配列された複数のU字形磁石20は、本発明の趣旨と範囲のうちである。
【0021】
図7Bに示す本発明の他の態様は、第1の磁界を生成するN極とS極を有する第1のU字形磁石と、第2のU字形磁石24のS極が第1のU字形磁石20のN極に隣接している状態にあるN極とS極を有する第2のU字形磁石24と、第3のU字形磁石22のN極が第1のU字形磁石20のS極に隣接している状態にあるN極とS極を有する第3のU字形磁石22とを含んだ回転子12を備える。第1のU字形磁石20の後部26にすぐ近接する、第1のU字形磁石20で生成された第1の磁界の部分が、第4の固定磁界と相互作用して回転子12を回転させる。第2のU字形磁石24のN極で生成された第2の磁界および第3のU字形磁石22のS極で生成された第3の磁界がそれぞれ第4の磁界と相互作用して、回転子軸16の方向に回転子12を並進させる。
【0022】
図7Cに示す本発明のさらに他の態様は、第1の磁界を生成するN極とS極を有する第1のU字形磁石20を備える。このU字形磁石20のN極とS極は、回転子12の面内にあって回転子軸16と交わるスラスタ軸34と一般的に一直線に並んでいる。第1のスラスタ磁石36は、第1のU字形磁石のN極のすぐ近くに間隔を空けて配置されており、その磁化の方向はスラスタ磁石軸34と一般的に一直線に並んでいる。第2のスラスタ磁石38は、第1のU字形磁石20のS極のすぐ近くに間隔を空けて配置されており、その磁化の方向はスラスタ磁石軸34と一般的に一直線に並んでいる。第1のU字形磁石20の後部側26にすぐ近接する、第1のU字形磁石20で生成された第1の磁界の部分は、第4の固定磁界と相互作用して、回転子12を回転させる。第1のスラスタ磁石36のN極とS極の両方で生成された第2の磁界と第2のスラスタ磁石38のN極とS極の両方で生成された第3の磁界がそれぞれ第5の磁界と相互作用して、回転子軸16の方向に回転子12を並進させる。図7Dに示すような回転子12の1つの他の態様では、U字形磁石20の代わりに棒磁石43を使うことができ、第4の磁界は1つまたは複数のU字形磁石で生成される。この場合、棒磁石43は、U字形磁石の後部に近接する第4の固定磁界の一部と相互作用する。
【0023】
当業者は理解するであろうが、図7A、図7B、図7Cおよび図7Dに示した磁石の極性は、逆にすることができ、それでもなお本発明の趣旨と範囲内である。
【0024】
図1A、図2および図3を参照して、回転子12を使用し一方向回転原動力を与えるモータ10の第1の好ましい実施形態を示す。第1の好ましい実施形態は、ベース18に取り付けられた、固定子軸72および周囲面64を有する一般に円形の固定子50と、固定子軸72と一致した電機子回転軸58を有し、電機子回転軸58のまわりを回転するために電機子軸57で固定子50に取り付けられた電機子70と、5個の回転子12(わかりやすくするために、そのうちの1つだけを示す)とを備え、回転子12は電機子70のまわりに約72度の間隔で配置されている。各回転子12は、電機子回転軸58と一般に位置合せされた面内で回転子12の軸16のまわりを回転するように、電機子ストラット71によって電機子から離れて配置され、機軸で電機子ストラット71に取り付けられている。さらに、モータ10は、各回転子12と固定子50を互いに駆動的に連結するリンケージ・アセンブリ53を含む。このリンケージ53によって、各回転子12がそれぞれの回転子軸16のまわりを回転するときに、電機子70が電機子回転軸58のまわりを回転するようになる。当業者は理解するであろうが、回転子12の数は、第1の実施形態で開示した5個の回転子12に限定されない。1個から電機子70に取り付けるスペースがある程度の多数までの任意の数の回転子12は、本発明の趣旨と範囲内である。
【0025】
好ましくは、固定子50の表面64は弓形であり、回転子12の弧に一致した曲率を有する。しかし、当業者は理解するであろうが、表面64は弓形である必要はなく、平面であってもよく、それでも本発明の趣旨と範囲内である。当業者は理解するであろうが、固定子50は、単に、固定子磁石の固定支持構造として意図されるものであり、そのようなものとして、固定子50の形状は、固定子50に取り付けられた磁石と回転子12に取り付けられた磁石の間のエア・ギャップの大きさおよび形を制御するものではない。
【0026】
好ましくは、固定子50は、10〜3よりも小さな磁化率を有する材料(または、材料の組合せ)、すなわち、常磁性特性または反磁性特性を示す材料で作られる。たとえば、固定子50は、アルミニウムまたは真鍮のような非磁性金属で作られてもよい。また、回転子12は、本発明の趣旨と範囲のうちで、木材、ガラス、高分子材料、または前記の材料の任意のものの組合せなどの自然材料で作られてもよい。さらに、理解すべきことであるが、前記の材料は、モータ10の開示された好ましい実施形態すべての固定子と回転子の間の磁気相互作用を著しく乱し得るモータ10の固定子および他のすべての部分にとって好ましい。
【0027】
第1の好ましい実施形態では、固定子50の表面64は、電機子回転軸58に対して垂直な平面の表面64と交差して形成される表面64のほぼ中間点にある円周方向の境界線49を含む。図3に示すように、固定子50は、第1の磁界の大きさが実質的に減少しているただ1つのゼロ領域78を除いて、境界線49に沿って外面64に取り付けられた複数の棒磁石68を含む。棒磁石68は、境界線49に対してほぼ直角の磁化方向を有する。これによって、外面64に近接した第1の磁界が生成され、この磁界の大きさおよび方向は、ゼロ領域78を除いて、固定子50の軸58のまわりの円周方向の境界線49に沿って実質的に一様である。当業者は理解するであろうが、固定子軸72は電機子回転軸58と一致する必要はない。したがって、固定子軸72が電機子軸58に平行で、かつ固定子50の表面64が回転子12の周囲の方を向いている任意の場所で、電機子軸58のまわりに配列されて、電機子軸58のまわりの第1の磁界と第2の磁界の間の相互作用を可能にする固定子50は、本発明の趣旨と範囲内である。
【0028】
さらに図3に示すように、好ましくは、棒磁石68の磁化方向が回転子12の半径の線に対してほぼ垂直であるように、棒磁石を固定子50の表面64に取り付ける。しかし、また、棒磁石68の磁化方向が回転子12の半径の線と一直線に並ぶように、棒磁石68が固定子の表面64に取り付けられてもよい。実質的に一様な第1の磁界を形成するように、棒磁石68は隣接するのが好ましい。しかし、棒磁石68が互いに隣接する必要はない。さらに、複数の棒磁石68を使用して第1の磁界を形成する必要はない。第1の磁界が回転子12の第2の磁界と相互作用する領域に一様な第1の磁界を生成する単一の磁石で、必要な第1の磁界を形成できる。また、ゼロ領域78の数は、以下で説明するように、モータの所望速度に依存して、1つより多くてもよい。
【0029】
好ましくは、固定子磁石68は、ネオヂュウム・鉄・ボロン材料で作られた永久磁石である。しかし、当業者は理解するであろうが、強磁性体特性を示す任意の種類の永久磁石材料を固定子磁石68に使用されてもよい。たとえば、サマリウム・コバルト、バリウム・フェライトまたはアルニコで作られた固定子磁石68は、本発明の趣旨と範囲内である。理解すべきことであるが、前記の永久磁石材料またはその同等物は、モータ10の開示された好ましい実施形態すべての固定子磁石および回転子磁石に好ましい。また、永久磁石を使用するのが好ましいが、磁石のいくつかまたはすべてに電磁石を使用することは本発明の趣旨と範囲内である。
【0030】
上で述べたように、固定子50は、固定子の表面64に所定数のゼロ領域78を含むことができる。第1の好ましい実施形態では、表面64に近接して配置された鉄などの強磁性体の遮蔽で、単一のゼロ領域78が形成されている。しかし、当業者は理解するであろうが、ゼロ領域78と一致する領域に棒磁石68がないことで、ゼロ領域78を形成することもできる。実質的に減少した磁界強度のゼロ領域78は、また、1つまたは複数の永久磁石で、または補助磁界がゼロ領域78の第1の磁界を実質的に打ち消すように整えられた電流で給電される1つまたは複数の電磁石で適切に生成される補助磁界で形成することもできる。電磁石の場合、節電のために、ゼロ領域78を通過する回転子12の回転と同期して電流をオフにすることができる。好ましくは、第1の磁界はゼロ領域の外の磁気力の10パーセント以下に減少する。しかし、モータ10は、わずか50パーセントの減少で動作する。したがって、50パーセント以下の第1の磁界の実質的減少を有するモータ10は、本発明の趣旨と範囲内である。
【0031】
図2に示すように、第1の好ましい実施形態の回転子12は、回転子12の周囲にほぼ120度間隔で離れて配置された3対32、32’、32”の隣接U字形磁石20を含む。好ましくは、実質的に同じ磁気特性を有するU字形磁石20が、互いに隣接する反対の極を有するように配列される。各U字形磁石20のN極とS極とが回転子の軸16の方に向き、かつU字形磁石20のN極およびS極と反対側の各U字形磁石20の後部側26が回転子の軸16から固定子50の表面64の方に外側に向くように、隣接U字形磁石20の対32、32’、32”は位置づけされる。各U字形磁石20の後部26にすぐ近接する第2の磁界の部分が、第1の固定磁界と相互作用して、回転子12をそれぞれの回転子軸16のまわりに回転させるように、U字形磁石20の対32、32’、32”は回転子12の上に位置している。当業者は理解するであろうが、回転子12の上にちょうど3対32、32’、32”のU字形磁石20がある必要はない。たとえば、回転子12の周囲に間隔を空けて配置されたU字形磁石20(または、隣接U字形磁石20のグループ)の数は、ただ単一のU字形磁石20から最高で回転子12の周囲の物理的なスペースだけで制限される磁石の数の範囲にあることができる。さらに、磁石の各グループ32の中の隣接U字形磁石20の数は、2個の磁石に限定されることなく、また、1個から最高で回転子12の周囲の物理的なスペースだけで制限される磁石の数の範囲にあることができる。
【0032】
好ましくは、回転子12は、10〜3より小さい磁化率を有する材料(または、材料の組合せ)で作られる。したがって、図1Aに示すように、たとえば非磁性金属、木材、ガラス、高分子材、または上記のもののうちの任意のものの組合せなどの、固定子を作るために使用される同じ材料のどれかで、回転子が作られてもよい。回転子12はディスク状であるのが好ましく、回転子12が回転するときにU字形磁石20が固定子50の外面64の円周方向の境界線49の近傍を通過するように、U字形回転子磁石20の後部26が回転子12の周囲に配置される。しかし、当業者には明らかになるように、回転子12の構造は、ディスク状である必要はない。回転子12は、回転子12が回転するときにU字形磁石20が固定子50の外面64の近傍に入ってくるように、回転子軸16のまわりを回転することができ、かつU字形磁石20を支持することができる任意の形の構造であってもよい。たとえば、中央のベアリングに連結されたストラットで構成され、各ストラットが1つまたは複数のU字形磁石20を支持している回転子12は、本発明の趣旨と範囲内である。
【0033】
第1の好ましい実施形態で、各回転子12と固定子50を連結するリンケージ53は、各回転子12がそれぞれの回転子軸16のまわりを回転するときに電機子70を電機子回転軸58のまわりに強制的に回転させるように、固定子50の固定子スプロケット61と噛み合うビード・チェーン駆動装置60および各回転子12の偏心回転子スプロケット59を備える。偏心回転子スプロケット59によって、各対32、32’、32”のU字形磁石20がゼロ領域78を通過するときに、回転子軸16のまわりの回転子12の瞬間角速度回転子12の平均角速度よりも高くなる。当業者は理解するであろうが、回転子スプロケット59は円形で、固定子スプロケット61が偏心し、それによって、やはり回転子12の角速度を大きくしてもよい。さらに、固定子スプロケット61および偏心回転子スプロケット59と組み合わせたビード・チェーン60が、各回転子12を固定子50に連結するための唯一の手段ではない。たとえば、ビード・チェーン60は、また、ベルトであってもよい。さらに、リンケージ53は、各回転子12と固定子50の間に駆動軸を備え、駆動軸が回転子12と固定子50の傘歯車と噛み合う傘歯車の組を軸の各端に有してもよい。自動歯車シフト機構で、各U字形磁石の対32、32’、32”がゼロ領域78の中に入ったときに歯車をシフトして、回転子磁石20の対32、32’、32”がゼロ領域78を通過するときに回転子12の瞬間角速度を大きくしてもよい。もしくは、リンケージ53は、楕円歯車を使用する伝達システムを備えてもよい。
【0034】
U字形磁石20の各対がゼロ領域78を通過するときに、回転子12の瞬間各速度が回転子12の平均角速度よりも大きくなるのが好ましいが、モータ10から原動力を供給するために回転子12の角速度の増加を実現できることは必要ない。
【0035】
電機子70が電機子回転軸58のまわりを回転するときに、それぞれの回転子軸16のまわりの回転子12の完全な回転ごとに、各U字形磁石20の後部26がただ1つのゼロ領域78を通過するように、回転子スプロケット59および固定子スプロケット61の直径を選ぶのが好ましい。したがって、電機子70の回転速度は、次式で回転子12の回転速度に関係づけられる。
【0036】
Sa=(Nr/Ns)×Sr (1)
ここで、
Saは電機子70の角速度(RPM)であり、
Nrは回転子12のU字形磁石20(または、隣接U字形磁石32のグループ)の数であり、
Nsは固定子50のゼロ領域12の数であり、さらに、
Srは回転子12の角速度(RPM)である。
【0037】
それぞれの回転子軸16のまわりの回転子12の回転と電機子回転軸58のまわりの電機子70のタイミングは、各回転子12の各U字形磁石20(または、U字形磁石対32、32’、32”)が第1の磁界と第2の磁界の間の相互作用が実質的に減少している点にあるゼロ領域78に入って、第2の磁界の転換を実現するようなものである。各回転子12が回転子軸12のまわりを回転し続け、かつ電機子70が電機子回転軸58のまわりを回転するとき、U字形磁石20はゼロ領域78を通り抜ける傾斜した経路をたどる。U字形磁石がゼロ領域78から出てくるとき、U字形磁石20は強い第1の磁界に遭遇する。この強い第1の磁界は、回転子軸16のまわりの回転子12の回転を続けさせるようにU字形磁石20に作用する。
【0038】
前に述べたように、モータ10の第1の好ましい実施形態は、単一のゼロ領域78および5個の回転子12を備え、各回転子12は3対32、32’、32”の隣接U字形磁石20を有する。好ましくは、回転子12は電機子回転軸58のまわりに一様に間隔を空けて配置され、またU字形磁石20の対32、32’、32”は各それぞれの回転子12の周囲に一様に間隔を空けて配置されている。さらに、各回転子12のU字形磁石20の対32、32’、32”は、回転子12の1回転の5分の1(すなわち、回転子の数の逆数)だけ互いに段階的に調整されているので、すべての回転子12のU字形磁石20の対32、32’、32”は、実質的に一様な間隔でゼロ領域に入って、固定子50の第1の磁界と回転子12の第2の磁界の間に多かれ少なかれ連続した磁気相互作用を実現する。当業者は理解するであろうが、モータが供給する原動力は、回転子12の数および各回転子12の磁石20の数、ならびに回転子12の磁石20および固定子50の磁石68の強さに比例する。したがって、回転子12の数およびU字形磁石20の対32、32’、32”の数は、5個の回転子12およびU字形磁石の3対32に限定されない。同様に、ゼロ領域78の数は1つに限定されない。U字形磁石20の数およびゼロ領域78の数は、式1で設定される規則の遵守によってのみ制限される。
【0039】
図1B、図2および図4を参照して、一方向回転原動力を与えるモータ10の第2の好ましい実施形態を示す。第2の好ましい実施形態は、固定子軸72を有し、磁石68’が固定子50’の表面64に取り付けられている一般的に円形の固定子50’と、固定子軸72と一致する電機子回転軸58のまわりを回転するように、電機子軸57で固定子50’に取り付けられた電機子70と、隣接U字形磁石20の3個の対32、32’、32”を有する5個の回転子12(わかりやすくするために、そのうちの1個だけを示す)とを備え、これらの回転子12は、電機子70のまわりにほぼ72度の間隔で配列されている。各回転子12は、ストラット71で電機子から間隔を空けて配置され、さらに、電機子回転軸58の面内で回転子12の回転軸16のまわりを回転するように、そのストラット71に軸で取り付けられている。さらに、モータ10は、各回転子12と固定子50を互いに駆動的に連結して、各回転子12がそれぞれの回転子軸16のまわりを回転するときに、電機子70が電機子の回転軸58のまわりを回転するようにするリンケージ55を含む。
【0040】
2つの相違点を除いて、第2の好ましい実施形態は、第1の好ましい実施形態とまったく同じである。第1に、第1の磁界が円周方向の境界線49に沿って大きさと方向の両方で一様ではなく(第1の好ましい実施形態のように、1つまたは複数のゼロ領域78を除いて)、第1の磁界の方向は、円周方向の境界線49に平行な磁気軸まわりを境界線49に沿った所定の周期で回転する。好ましくは、第1の磁界は、固定子50’の外面64に取り付けられた1つまたは複数の固定子磁石68’で形成され、各磁石68’は、第1の磁界を磁気軸まわりに回転させるような磁化方向を有する。図4に示すように、第2の好ましい実施形態では、固定子磁石68’は等しい大きさに作られた棒磁石であり、この棒磁石は、棒磁石68’が所定の周期性の螺旋形を固定子50’に描くように、固定子50’に取り付けられる。しかし、当業者には明らかであろうが、第1の磁界は、棒磁石で形成する必要はなく、単一磁石の磁化方向が磁気軸まわりを回転するように、単一磁石(または、磁石のグループ)で形成されてもよい。
【0041】
第1の好ましい実施形態と第2の好ましい実施形態の第2の違いは、第2の好ましい実施形態のリンケージ55は、回転子12の角速度を回転子12の平均速度よりも大きくするための部品を含まないことである。したがって、第2の好ましい実施形態では、偏心回転子ソケット59の代わりに円形回転子スプロケット63が使用され、それによって、電機子70が固定子50’のまわりを回転するときに、回転子軸16のまわりの回転子12の一定回転速度を実現する。
【0042】
当業者には明らかであろうが、円周方向の境界線49のまわりの第1の磁界の方向の回転は第2の磁界の方向を変え、ゼロ領域78の必要性をなくす。すべての他の点で、第2の実施形態の動作は、第1の実施形態のそれと同じである。すなわち、各回転子12の回転速度は、式(1)で電機子70の回転速度に関係づけられる。ここで、パラメータNは、境界線49に沿った、第1の磁界の境界線49のまわりの回転数である。図4に示す第2の好ましい実施形態では、第1の磁界の回転数は1である。したがって、3対32、32’、32”のU字形磁石20があるので、電機子軸58のまわりの電機子70の完全な回転ごとに、5個の回転子12の各々が3分の1回転する。しかし、当業者は理解するであろうが、回転子12の回転速度が式(1)に適合するように調整されるという条件で、第1の磁界が電機子軸58のまわりに任意の数の回転の全周期を有するように、モータ10は設計されてもよい。
【0043】
図1C、図2および図5を参照して、一方向回転原動力を与えるモータ10の第3の好ましい実施形態を示す。第3の好ましい実施形態は、ベース18に取り付けられ、軸72を有し、固定子50”の表面64に磁石68”が取り付けられている一般的に円形の固定子50”と、固定子軸12と一致する電機子回転軸58のまわりを回転するように軸57で固定子50”に取り付けられた電機子70と、3対32、32’、32”の隣接U字形磁石20を有する5個の回転子12(わかりやすくするために、このうちの1つを示す)とを備え、回転子12は電機子70のまわりに約72度の間隔で配置されている。各回転子12は、電機子ストラット71で電機子から間隔を空けられ、さらに、電機子軸58と一般的に位置合せされた面内で回転子12の軸16のまわりを回転するように、その電機子ストラット71に軸で取り付けられている。さらに、各回転子12と固定子50を互いに駆動的に連結して、各回転子12がそれぞれの回転子軸16のまわりを回転するときに、電機子70を電機子回転軸58のまわりに回転させるリンケージ55を、モータ10は含む。
【0044】
3つの違いを除いて、第3の好ましい実施形態は、第1の好ましい実施形態とまったく同じである。第1に、第1の磁界の大きさと方向の両方が円周方向の境界線49のまわりで一様でなく(ゼロ領域78を除いて)、第1の磁界は、円周方向の境界線49に沿って所定の最大振幅と所定の周期を有する正弦波パターンで変位されており、第1の磁界の方向は、正弦波パターンの各最大振幅の間で境界線49に沿って反対方向に交互になっている。
【0045】
好ましくは、図5に示すように、棒磁石68”の磁化が円周方向の境界線49のまわりで境界線49から正弦波パターンで変位するように固定子50”の表面64に配列された複数の棒磁石68”で、第1の磁界は形成される。棒磁石68”の正弦波パターンは第1と第2の領域に分割され、その境界は、正弦波パターンの最大点のところに存在する。棒磁石68”の磁化方向は、第1の領域と第2の領域で方向が反対であり、回転子12が回転子軸16のまわりで振動し電機子回転軸58のまわりを回転するように、第2の磁界の転換を実現し、回転子12の回転方向を逆にする。
【0046】
好ましくは、磁石の正弦波パターンは、各回転子12が中性位置からほぼ+/−30度振動するように所定の最大振幅を有する。しかし、最大振幅の値はモータ10の設計にとってクリティカルではない。さらに、正弦波パターンの所定の周期は、固定子50”の表面64のまわりの正弦波パターンの周期の数が整数値である任意の値に選ぶことができる。
【0047】
当業者には明らかなように、第1の磁界は棒磁石68”で形成する必要はなく、第1の磁界が電機子回転軸58のまわりで正弦的に変位されており、かつ正弦波パターンの各最大点の間で交互に反対方向になるように、単一の磁石(または、磁石のグループ)で形成されてもよい。さらに、当業者は理解するであろうが、第1の磁界の変位は正確に正弦状である必要はない。たとえば、変位は、鋸の歯の形、または一定のプラス振幅値とマイナス振幅値の部分を有する形であってもよい。
【0048】
第1の磁界が正弦的に変位されており、2分の1周期ごとに交互になるために、回転子12が固定子磁石68”を追跡するとき、各回転子12は正弦曲線のほぼ最大振幅に対応する角度まで振動する。したがって、第3の実施形態と第1の実施形態の第2の違いは、リンケージ62の構造にある。図1Cに示す第3の好ましい実施形態では、リンケージ62は、電機子70に回転的に取り付けられたそれぞれの第1の歯車87に各回転子12を連結する往復棒91を備える。往復棒91は、回転子12の振動運動が第1の歯車87の回転運動に変換されるように、各回転子12と各第1の歯車87に枢支される。各第1の歯車87は、回転子50に固定的に取り付けられた単一の第2の歯車89に結合される。各第1の歯車87の回転運動によって、回転子12が回転子軸16のまわりで振動するとき、電機子70は電機子回転軸58のまわりを回転するようになる。当業者は理解するであろうが、モータ10の速度は、次式に従って第2の歯車89に対する第1の歯車87の比で決定される。
【0049】
Sa=(1/Ns)×Sr (2)
ここで、
Saは電機子70の角速度(RPM)であり、
Nsは固定子50”のまわりの第1の磁界の周期の数であり、さらに
Srは回転子12の角速度(RPM)である。
【0050】
各回転子12は連続的に回転しないで振動するので、特定の回転子12の単一の回転子磁石(または、磁石のグループ)が単一の固定子50”と相互作用する。したがって、第3の好ましい実施形態と第1の好ましい実施形態の第3の違いは、各回転子12の振動運動のために生じ、それによって第3の好ましい実施形態の各回転子12はただ1対の磁石32だけを有する。しかし、当業者は理解するであろうが、回転子12の周囲に追加の固定子50”を加えることができ、各追加の固定子50”と磁気的に相互作用するように各回転子12にU字形磁石20の対を追加して含め、このようにして、追加の原動力を与えることができる。
【0051】
図6、図7Aおよび図8A〜8Bを参照して、一方向回転原動力を与える永久磁石モータ10の第4の好ましい実施形態を示す。第4の好ましい実施形態は、ベース18に取り付けられた、固定子軸72を有する一般に円形の固定子51を備える。固定子51は、円周方向の境界線49によって、外面64のほぼ中間点で、固定子軸72のまわりに所定の方向を有する第1の側52と第2の側54に分割される。
【0052】
好ましくは、固定子51の表面64は弓形であり、回転子12の弧に一致する曲率を有する。しかし、当業者は理解するであろうが、表面64は弓形である必要はなく、平面であってもよいが、それでもなお、本発明の趣旨と範囲内である。当業者は理解するであろうが、固定子51は、ただ単に固定子磁石の固定支持構造として意図するものである。そのようなものとして、固定子の形は、固定子に取り付けられる磁石と回転子に取り付けられる磁石の間のエア・ギャップの大きさおよび形を制御するものではない。
【0053】
図8Aに示すように、固定子磁石46の1つまたは複数の対が、境界線49に沿って間隔を空けて配置されて外面64に取り付けられる。各対の固定子磁石46は、N極とS極を有する第1の固定子磁石40およびN極とS極を有する第2の固定子磁石42を含む。各第1の固定子磁石40のS極は外面64の第1の側52にあり、第1の固定子磁石40のN極が境界線49に最も近い。各第2の固定子磁石42のN極は外面64の第2の側54にあり、各第2の固定子磁石42のS極が境界線49に最も近い。第1および第2の固定子磁石40、42は、第1の固定子磁石40のN極と隣り合う対46の磁石の第2の固定子磁石42のS極の間の境界線49に沿って測定された第1の磁石間距離が、第1の固定子磁石40のS極と第2の固定子磁石42のN極の間の境界線49に沿って測定された第2の磁石間距離に等しいように、境界線49に沿って間隔を空けて配列される。
【0054】
第4の好ましい実施形態では、固定子磁石40、42は棒磁石である。好ましくは、各第1の固定子磁石40のN極と各第2の固定子磁石42のS極は所定の方向に向かって傾いている。また、各第1の磁石40のS極と各第2の磁石42のN極が、磁石40、42の各々の反対極性の極よりも各回転子12の周囲に近いように、棒磁石は、固定子50の表面64に方向づけされるのが好ましい。当業者は理解するであろうが、固定子磁石40、42は棒磁石である必要はない。磁石で生成される第1の磁界が棒磁石が生成するものと一般的に同等である限りで、たとえば、各固定子磁石40、42は、U字形磁石であってもよいし、他の磁石で構成されてもよい。
【0055】
第4の好ましい実施形態では、固定子軸72と一致する電機子回転軸58を有する電機子70が、電機子軸57で固定子51に取り付けられ、この電機子軸57は、電機子70が固定子軸72のまわりを自由に回転することができるようにする。各回転子12は、電機子ストラット71で電機子70から間隔を空けて配置され、かつ回転子軸16のまわりに自由に回転するように電機子ストラット71に取り付けられる。電機子回転軸58と一般的に位置合せされた面内で回転子12が回転するように、回転子軸16は、方向づけされる。第4の好ましい実施形態では、5個の回転子12が電機子70に取り付けられる。好ましくは、固定子51の表面64で測定された回転子12の間隔が磁石間距離の2倍の整数倍数にほぼ等しい状態で、回転子12は固定子50の周囲に一様に間隔を空けて配置される。しかし、当業者は理解するであろうが、回転子12を一様な間隔で配置する必要はない。さらに、回転子12の数は、1個程度に少ないことも、また大きさとスペースの制約が許す程度に多いこともある。当業者は理解するであろうが、固定子軸72は電機子回転軸58と一致する必要はない。したがって、固定子軸72が電機子軸58に平行であり、かつ固定子50の表面が回転子12の周囲と向き合う任意の位置で、電機子軸58のまわりに配置されて、電機子軸58のまわりでの第1の磁界と第2の磁界の間の相互作用を可能にする固定子50は、本発明の趣旨と範囲内である。
【0056】
図7Aを参照して、各回転子12は、第2の磁界を生成する第1のU字形磁石20を備える。第1のU字形磁石20のN極とS極とが回転子12の軸16の方を向き、かつ第1のU字形磁石20の後部側26が回転子12の周囲と向かい合うように、第1のU字形磁石20は、回転子12に位置づけされる。第1のU字形磁石20の後部26が境界線49に沿って第1の固定子磁石40の1つのN極に近接するとき、第1のU字形磁石20の後部26にすぐ近接した第2の磁界の部分が、第1の固定子磁石40のN極で生成される第1の磁界の部分と相互作用して、回転子12を反時計方向に回転させる。回転子12が反時計方向に回転するときに、第1のU字形磁石20のS極と関連した第2の磁界の部分が、第1の固定子磁石40のS極と関連した第1の磁界の部分と相互作用し、回転子軸16の方向の力を引き起こし、U字形磁石20に反発し、回転子12を固定子軸のまわりの所定の方向に並進させる。回転子12が所定の方向で第1の固定子磁石40から遠ざかるときに、U字形磁石20の後部26に近接した第2の磁界が、対の磁石46の第2の固定子磁石42のS極と関連した第1の磁界の部分と相互作用して、回転子12が方向を逆にし、時計方向に回転するようにする。そして、U字形磁石20のN極と関連した第2の磁界の部分が、第2の固定子磁石42のN極と関連した第1の磁界の部分と相互作用して、再び、回転子軸16の方向の力を引き起こし、U字形磁石20に反発し、回転子12を所定の方向に並進させる。そして、回転子12の第2の磁界が近接する対46の磁石の第1の磁界と相互作用して、振動周期が繰り返す。したがって、回転子12はそれぞれの回転子軸16のまわりに回転的に振動し、回転子軸16の方向の力を発生して、電機子70を電機子回転軸58のまわりに所定の方向で回転させて、モータの一方向回転原動力を供給する。当業者は理解するであろうが、第4の実施形態は、単一の固定子51および単一のU字形磁石20に限定されない。各回転子の周囲に間隔を空けて配列された対応するU字形磁石と相互作用するように、固定子51にまったく同じに配列された第1および第2の固定子磁石40、42を有する固定子を追加することは、本発明の趣旨と範囲内である。
【0057】
図6、図7Bおよび図8Aを参照して、一方向回転原動力を与える永久磁石モータ10の第5の好ましい実施形態を示す。第5の好ましい実施形態の構造および動作は第4の好ましい実施形態のそれに似ているが、ただ違う点は、各回転子12がさらに、第2のU字形磁石24のS極が第1のU字形磁石20のN極に隣接している状態にあるN極とS極を有する第2のU字形磁石24と、第3のU字形磁石22のN極が第1のU字形磁石20のS極に隣接している状態にあるN極とS極を有する第3のU字形磁石22とを含むことである。U字形磁石20の後部に近接する第2の磁界の部分の第1の磁界との相互作用のために回転子12が回転するとき、第2のU字形磁石24のN極で生成される第3の磁界と第3のU字形磁石22のS極で生成される第4の磁界各々が、固定子磁石の各対46で生成される第1の磁界と相互作用して、各回転子12に回転子軸16の方向の力を発生させ、それによって、電機子70が固定子51の軸58のまわりで所定の方向に回転して、モータの一方向回転原動力を供給するようになる。第5の好ましい実施形態では、第2および第3のU字形磁石24、22が回転子軸16の方向の力を与える磁界を生成すると同時に、第1のU字形磁石20の後部26に近接する第2の磁界の部分が回転子12を回転させるように作用する。したがって、第5の好ましい実施形態は、場合によっては第4の実施形態よりも強力である。当業者は理解するであろうが、固定子磁石40、42は棒磁石である必要はない。磁石で生成される第1の磁界が棒磁石で生成されるものと一般的に同等である限りで、たとえば、各固定子磁石40、42はU字形磁石と取り替えられてもよいし、または、別個の磁石で構成されてもよい。
【0058】
図6および図8C〜8Dを参照して、モータ10の第6の好ましい実施形態を示す。第6の好ましい実施形態の構造および動作は第5の好ましい実施形態のそれとまったく同じであるが、ただ違っている点は、(1)固定子51’の表面64の固定子磁石40’、42’の向きがわずかに異なっていること、(2)固定子磁石の各対46に追加の固定子磁石41が加えられていること、および(3)各回転子12に取り付けられたU字形磁石22、24が棒磁石36、38と取り替えられていることである。特に、また、図8Cを参照して、各第1の固定子磁石40’および各第2の固定子磁石42’の磁化方向は、第5の実施形態のように電機子回転軸58のまわりで所定の方向に傾いているのではなく、境界線49に対して一般的に垂直であるように調整されている。また、固定子51’は、各第1の固定子磁石40’と各第2の固定子磁石42’の中程の境界線49に沿って外面64に取り付けられた第3の固定子磁石41も含む。図8C〜8Dに示すように、第3の固定子磁石41は、第3の磁石41の磁化方向が回転子12の軸16と一直線に並ぶような方向に向けられている。
【0059】
図8Cおよび図8Dに示すように、第6の好ましい実施形態で使用される回転子12は、第5の好ましい実施形態のそれと似た第1のU字形磁石20を含む。しかし、第5の好ましい実施形態で使用される第2および第3のU字形磁石24、22の代わりに、第6の好ましい実施形態は、第1のU字形磁石20のS極から間隔を空けかつそのすぐ近くに配置され、スラスタ磁石軸34に一般的に位置合せされた第1のスラスタ棒磁石36と、第1のU字形磁石20のN極から間隔を空けかつそのすぐ近くに配置され、スラスタ磁石軸34に一般的に位置合せされた第2のスラスタ棒磁石38とを含む。スラスタ軸34は回転子12の面内にあり、回転子軸16と交わる。第5の好ましい実施形態と同様に、U字形磁石20の後部にすぐ近接する第2の磁界の部分の第1の磁界との相互作用によって、回転子12に回転力が与えられる。回転子12が時計方向に回転するとき(固定子51’の第2の端30から見て)、第2のスラスタ磁石36のN極とS極の両方で生成される第3の磁界が第1の固定子磁石40’と相互作用して、再び、回転軸16の方向の力を発生させる。同様に、回転子12が反時計方向に回転するとき、第1のスラスタ磁石38のN極とS極の両方で生成される第4の磁界が第2の固定子磁石42’と相互作用して、回転軸16の方向の力を発生させる。回転軸16の方向の力の結果として、電機子70が電機子回転軸58のまわりを所定の方向に回転するようになって、モータ10の一方向回転原動力を与える。
【0060】
第6の好ましい実施形態で、固定子磁石40’、41、42’およびスラスタ磁石36、38は棒磁石である。しかし、当業者は理解するであろうが、固定子磁石40’、41、42’およびスラスタ磁石36、38は棒磁石である必要はない。磁石で生成される第1の磁界が棒磁石で生成されるものと一般的に同等である限りで、たとえば、各固定子磁石40’、42’はU字形磁石であってもよいし、または別の磁石で構成されてもよい。
【0061】
図6、図7Dおよび図8Eを参照して、モータ10の第7の好ましい実施形態を示す。第7の好ましい実施形態の構造および動作は第6の好ましい実施形態に似ているが、違っている点は、境界線49に沿って固定子51”の表面64に位置づけられた第3の固定子磁石41’は、U字形磁石41’の後部が回転子12と向き合いかつ磁化方向が境界線49に垂直である状態のU字形磁石41’であること、および、U字形磁石20は、磁化方向が回転子12の半径の線と一直線に並ぶように方向付けされた棒磁石20’と取り替えられていることである。第6の好ましい実施形態のように、固定子磁石40’、42’で生成される第1の磁界が棒磁石で生成されるものと一般的に同等である限りで、各固定子磁石40’、42’はU字形磁石であってもよいし、または別個の磁石で構成されてもよい。
【0062】
図7A、図8A、図8B、図9および図11Aを参照して、一方向直線原動力を与えるモータ10の第8の好ましい実施形態を示す。第8の好ましい実施形態は、第1の端28と第2の端30の間で固定子の表面64に延び、かつ固定子48の表面64を第1の側52と第2の側54に分割する長手方向の境界線49に垂直な一般的に弓形の断面を有する直線状固定子48を備える。好ましくは、固定子48の一般的に弓形の断面は凹状である。しかし、当業者は理解するであろうが、断面は凹状である必要はなく、平面または凸状でさえあってもよいが、それでもなお、本発明の趣旨と範囲内である。
【0063】
直線状固定子48は、一般的に円形の固定子51とまったく同じであるが、ただ、固定子48の表面64が、境界線49の方向で円形ではなく、境界線49の方向で直線であることが違っている。
【0064】
第8の好ましい実施形態は、第1および第2の固定子磁石40、42を含み(図8Aを参照されたい)、この第1および第2の固定子磁石40、42の位置および向きは、円形状固定子51の固定子磁石40、42の位置および向きと実質的に同じである。したがって、1対または複数の対の磁石46が直線状固定子48に取り付けられ、各対の固定子磁石46が、第1の磁界を生成し、さらに、N極とS極を有する第1の固定子磁石40およびN極とS極を有する第2の固定子磁石42を備える。各第1の固定子磁石40のS極は外面64の第1の側52にあり、第1の固定子磁石40のN極が境界線49に最も近くなっている。各第2の固定子磁石42のN極は外面64の第2の側54にあり、各第2の固定子磁石42のS極が境界線49に最も近くなっている。隣り合う対の磁石46の第1の固定子磁石40のN極と第2の固定子磁石42のS極の間の境界線49に沿って測定された第1の磁石間距離が、第1の固定子磁石40のS極と第2の固定子磁石42のN極の間の境界線49に沿って測定された第2の磁石間距離に一般的に等しいように、第1および第2の固定子磁石40、42は、境界線49に沿って間隔を空けて配置されている。
【0065】
第8の実施形態では、固定子磁石40、42は棒磁石であり、各第1の固定子磁石40のN極および各第2の固定子磁石42のS極は、直線状固定子48の第2の端30に向かって傾いている。また、図8Aに示すように、各第1の磁石40のS極と各第2の磁石42のN極が、各回転子磁石40、42の反対極性の極よりも各回転子12の周囲に近いように、固定子磁石40、42は、固定子51の表面64で方向付けされている。当業者は理解するであろうが、固定子磁石40、42は棒磁石である必要はない。磁石で生成される第1の磁界が棒磁石で生成されるものと一般的に同等である限りで、各固定子磁石40、42はU字形磁石であってもよいし、または別個の磁石で構成されてもよい。
【0066】
第8の好ましい実施形態は、また、固定子48の境界線49に対して一般的に平行に位置づけされた長手方向の軸を有するレール80を含む。回転子12およびベアリング・アセンブリ84を備える5個の回転子アセンブリ14は、スライド可能にレール80に取り付けられる。
【0067】
好ましくは、図11Aに示すように、ベアリング・アセンブリ84は、レール80にスライド可能に取り付けられ、各第1のベアリング88のボス37で実質的回転なしにレールに沿ってスライドするように強制されている第1のベアリング88の対を含む。このボス37は、レール80の長手方向の溝35に固定されている。第2のベアリング90は、回転のためにボール・ベアリングで対の第1のベアリング88に連結されている。回転子12は、第2のベアリング90に取り付けられる。したがって、各ベアリング・アセンブリ84に取り付けられた回転子12は、自由に、レール80のまわりを回転的に振動し、固定子の第2の端30の方向にレール80に沿った力を発生させる。
【0068】
好ましくは、第8の好ましい実施形態は、各ベアリング・アセンブリ84の第1のベアリング88を互いに連結することで各ベアリング・アセンブリ84を互いに結び付けるクロスリンク94を含み、それによって、各回転子12のレール80に沿った直線運動を互いに加え合わせる。
【0069】
好ましくは、各回転子12は1つまたは複数の回転子磁石20を備え、各回転子磁石20が第2の磁界を生成し、この第2の磁界は第1の磁界と相互作用して、回転子12をレール80の軸のまわりに回転的に振動させ、さらにレール80の軸の方向の力を発生させて、モータの一方向直線原動力を与える。第8の好ましい実施形態では、各回転子12は第4の好ましい実施形態で説明した回転子12と実質的に同じである。したがって、各回転子磁石は、N極、S極および後部側26を有する第1のU字形磁石20を備え、このU字形磁石20の後部26にすぐ近接する第2の磁界の第1の部分が、各第1の磁界と相互作用して、各回転子12をレール80のまわりで回転的に振動させる。第1のU字形磁石20のN極およびS極に近接する第2の磁界の第2の部分は第1の磁界と相互作用して、回転子12にレール80の軸方向の力を発生させ、それによって、モータの一方向直線原動力が与えられる。当業者には明らかであろうが、第8の好ましい実施形態の動作は第4の好ましい実施形態のそれとまったく同じであるが、ただ違っているのは、クロスリンク回転子12の運動が、電機子回転軸58のまわりの回転ではなくて、レール80に沿って直線的であることである。したがって、簡潔にするために、第8の好ましい実施形態の動作についての説明は繰り返さない。
【0070】
図7B、図8A、図8B、図9および図11Aを参照して、一方向直線原動力を与えるモータ10の第9の好ましい実施形態を示す。当業者には明らかであろうが、第9の好ましい実施形態の構造および動作は第5の好ましい実施形態のそれと事実上同じであるが、ただ違っているのは、クロスリンク回転子12の運動が、電機子回転軸58のまわりの回転ではなくて、直線的であることである。したがって、簡潔にするために、第9の好ましい実施形態の構造および動作についての説明は繰り返さない。
【0071】
図7C、図8C、図8D、図9および図11Aを参照して、一方向直線原動力を与えるモータ10の第10の好ましい実施形態を示す。当業者には明らかであろうが、第10の好ましい実施形態の構造および動作は第6の好ましい実施形態のそれと事実上同じであるが、ただ違っているのは、クロスリンク回転子12の運動が、電機子回転軸58のまわりの回転ではなくて、直線的であることである。したがって、簡潔にするために、第10の好ましい実施形態の動作についての説明は繰り返さない。
【0072】
図7D、図8C、図8E、図9および図11Aを参照して、一方向直線原動力を与えるモータ10の第11の好ましい実施形態を示す。第11の好ましい実施形態の構造および動作は第7の好ましい実施形態のそれと事実上同じであるが、ただ違っているのは、クロスリンク回転子12の運動が、電機子回転軸58のまわりの回転ではなくて、直線的であることである。したがって、簡潔にするために、第10の好ましい実施形態の構造および動作についての説明は繰り返さない。
【0073】
図2、図3、図10および図11Bを参照して、直線原動力を与えるモータ10の第12の好ましい実施形態を示す。
【0074】
図10に示すように、第12の好ましい実施形態は、直線状固定子47の第1の端28と第2の端30の間の固定子47の中程に沿って延びる境界線49’に垂直な一般的に弓形の断面を有する直線状固定子47と、境界線49’に対して一般的に平行な軸を有する、直線状固定子47に連結されたレール80’と、ベアリング・アセンブリ84’でレール80’に連結された回転子12を備える1つまたは複数の回転子アセンブリ14’と、隣り合った回転子12のリンケージ84’を互いに連結するクロスリンク94’とを備える。好ましくは、固定子47の一般的に弓形の断面は凹状であり、回転子12の弧に一致する曲率を有する。しかし、当業者は理解するであろうが、一般的に弓形の断面は、凹状である必要はなく、平面または凸状であってもよいが、それでもなお、本発明の趣旨と範囲内である。
【0075】
図3に示すように、直線状固定子47は、直線状固定子47の表面64に配列された1つまたは複数の磁石68を含み、各磁石68は、境界線49’に対してほぼ直角に向けられた磁化方向を有し、境界線49’に対して一般的に直角に向けられた第1の磁界をもたらす。第1の磁界の大きさは、ゼロ領域78を除いて、一般的に一様であり、このゼロ領域では、第1の磁界の大きさは実質的に減少している。第12の好ましい実施形態の直線状固定子47は、第1の好ましい実施形態の円形状固定子50と事実上同じであるが、ただ違っているのは、直線状固定子50は、電機子回転軸58のまわりに円形ではなくて、境界線49’の方向に直線的であることである。また、固定子47の表面64における磁石68の配列およびゼロ領域78の構造は、図3に示しかつ第1の実施形態の議論で十分に説明したように、第1の好ましい実施形態と同じである。したがって、簡潔にするために、直線状固定子47の構造についてのより詳細な説明は繰り返さない。
【0076】
第12の好ましい実施形態の回転子12各々は、レール80’の軸と一直線に並ぶ回転軸16を有する。各回転子12が自由にレール80’のまわりを回転し、かつレール80’に沿ってスライドするように、回転子12は、ベアリング・アセンブリ84’でレール80’に連結されている。好ましくは、図2に示すように、3対32、32、32’のU字形磁石を含み、各U字形磁石が後部側26を有し、第2の磁界を生成する。各U字形磁石20の後部側26に近接する第2の磁界の部分は第1の磁界と相互作用して、各回転子12をレール80の軸まわりに回転させる。第12の好ましい実施形態の回転子12は、図2で説明し上で十分に議論したように、第1の好ましい実施形態の回転子と同じである。したがって、簡潔にするために、回転子12の詳細な説明は繰り返さない。
【0077】
図11Bに示すように、レール80’は、レール80’の周囲を回って走っている所定のピッチ(すなわち、回転数/単位長さ)の螺旋溝86を有する。ベアリング・アセンブリ84’は、各回転子12を螺旋溝86に連結し、レール80’のまわりの各回転子12の回転運動をレール80’に沿った直線運動に変換する。図11Bに示すように、ベアリング・アセンブリ84’は、レール80’に取り付けられ、かつ実質的に回転することなくレール80’に沿ってスライドするように強制された対の第1のベアリング88’と、回転子12を受け入れるために第1のベアリング88’の外面に取り付けられた第2のベアリング90’とを備える。好ましくは、各第1のベアリング88’はボス37を有し、このボス37は、第2のベアリング90’が第1のベアリング88’上で回転するときに各第1のベアリング88’が回転することなくレール80’の上をスライドするように、長手方向の溝35に係合する。当業者は理解するであろうが、たとえばレール80’の断面を扁円にするように、第1のベアリング88’をレール80’に固定する他の方法が使用されてもよい。
【0078】
第1の好ましい実施形態のように、回転子12の完全な回転ごとに回転子12の各U字形磁石20の後部が1つのゼロ領域78を通過するようになる速度で、各回転子12は回転しなければならない。したがって、レール80’の螺旋溝86の所定のピッチは、次式に等しいのが好ましい。
【0079】
Pg=(1/Nr)×Pr (3)
ここで、
Pr=ゼロ領域78のピッチ(ゼロ領域/単位長)、
Nr=回転子12のU字形磁石(または、隣接U字形磁石のグループ)の数、および
Ps=螺旋溝86のピッチ(回転数/単位長)。
【0080】
好ましくは、各ゼロ領域78に対応する螺旋溝86の部分は、溝86の所定のピッチよりも大きな瞬間ピッチを有し、U字形磁石20の対32、32’、32”のうちの各1つがゼロ領域78の1つを通過するときに各回転子12の角速度を高くする。しかし、当業者は理解するであろうが、モータ10が原動力を与えるためにより大きな瞬間ピッチを設けることは必要ではない。
【0081】
上で説明したように、クロスリンク94’は隣り合う回転子12のベアリング・アセンブリ84’を互いに連結する。図10に示すように、クロスリンク94’は、各ベアリング・アセンブリ84’の第1のベアリング88’を隣り合うベアリング・アセンブリ84’の第1のベアリング88’に連結するので、その結果、すべての回転子アセンブリ14’の直線運動は互いに加え合わされてモータ10の一方向直線原動力を与える。
【0082】
前に述べたように、モータ10の第1の好ましい実施形態は単一のゼロ領域78および5個の回転子12を備え、各回転子12が3対32、32’、32”の隣接U字形磁石20を有する。好ましくは、回転子12はレール80’に沿って一様に間隔を空けて配置され、さらに、U字形磁石20の対32、32’、32”は、各回転子12の周囲に一様に間隔を空けて配置される。さらに、U字形磁石20の対32、32’、32”は、各回転子12に対して回転子12の1回転の5分の1だけ段階的に調整されているので、すべての回転子12のU字形磁石20の対32、32’、32”は実質的に一様な割合でゼロ領域78を通過して、第1の磁界と回転子12の第2の磁界の間のほぼ連続的な相互作用を実現し、結果として、回転子アセンブリ14’を固定子47の第2の端に向かってほぼ連続的に動かすことになる。当業者は理解するであろうが、モータ10が与える原動力は、回転子12の数および各回転子12のU字形磁石20の数に比例する。したがって、本発明の回転子12の数および磁石20の対32、32’、32”の数は、5個の回転子12および3対32のU字形磁石20に限定されない。また、ゼロ領域の数も1つに限定されない。U字形磁石20およびゼロ領域78の数は、式3で設定される規則への遵守によってのみ制限される。
【0083】
図2、図11B、図12および図13を参照して、レール取付け棒76で支持され、長手方向の軸65を有するレール80’を備えるモータ10の第13の好ましい実施形態を示す。所定のピッチを有する螺旋溝86がレール80の周囲を走っている。
【0084】
第13の好ましい実施形態は、また、5個の回転子12の各々に取り付けられた3対32、32’、32”のU字形磁石20に対応してレール80’を同心円状に囲繞する3個の螺旋状固定子82a、82b、82c(82)を含む。好ましくは、第1の螺旋状固定子82は、溝86の所定のピッチと同じピッチ、およびレール80’の軸65に対して一般的に平行な長手方向の軸を有する。各回転子12の半径の線と一直線に並ぶ磁化方向を有する複数の第1の固定子磁石11が、各第1の螺旋状固定子82に沿って間隔を空けて配置され、第1の固定子磁石11が第1の磁界を生成する。
【0085】
第13の好ましい実施形態は、さらに、レール80’の軸65に沿って第1の螺旋固定子82’と交互になり、かつ溝86の所定のピッチを有する複数の第2の螺旋状固定子82a’、82b’、82c’(82’)を含む。回転子12の半径の線と一直線に並ぶ磁化方向を有し、かつ第1の螺旋状固定子82の各々に取り付けられた第1の固定子磁石11と方向が反対の磁化方向を有する複数の第2の固定子磁石11’が、各第2の螺旋状固定子82’に取り付けられている。第2の螺旋状固定子82’が第1の螺旋状固定子82の中程に位置づけられている結果として、各回転子12がレール80’の軸65のまわりを回転し、かつレール80’に沿ってスライドするときに、各回転子磁石の対32、32’、32”のほぼ中間にある点は第2の螺旋状固定子82’の1つにぴったりになる。
【0086】
第13の好ましい実施形態は、また、レール80’の長手方向の軸65と一般的に合わせられた回転軸16を有する5個の回転子12(はっきりさせるために、3個だけを示す)を含む。各回転子12は、回転子12が自由にレール80’の軸65のまわりを回転しかつレール80’に沿ってスライドするように、ベアリング・アセンブリ84’でレール80’に連結される。好ましくは、各回転子12は3対32、32’、32”のU字形磁石20を含み、各U字形磁石20が第2の磁界を生成し、対のU字形磁石20の後部26に近接するその第2の磁界の部分が、各第1の固定子磁石の第1の磁界と相互作用して、各回転子12をレール80’の軸65のまわりに回転させる。
【0087】
ベアリング・アセンブリ84’(図11Bおよび図12に詳細に示す)は、各回転子12をレール80の周囲の螺旋溝86に連結する。ベアリング・アセンブリ84’は第12の好ましい実施形態で説明したベアリング・アセンブリ84’に似ているが、ただ違うのは、ベアリング・アセンブリ84’がレール80’に沿って移動するときに、ベアリング・アセンブリ84’がレール取付け棒76を通り過ぎることができるようにする、第1のベアリング88’および第2のベアリング90’の開口だけである。
【0088】
第13の好ましい実施形態は、リニア・モータまたは回転モータとして組み立てることができる。リニア・モータの場合、レール80’および各螺旋状固定子82の軸は実質的にまっすぐである。レール80’は、レール80’に沿ってところどころに配置されたレール取付け棒76でベース18に支持されている。棒76は、レール80’に沿ってところどころに位置し、そこでは、回転子12の回転によって、第1および第2のベアリング88’、90’の開口が取付け棒76に対応するように向きを合わせられる。各螺旋状固定子82a、82b、82cは、固定子取付け棒75でベースに支持される。各ベアリング・アセンブリ84’の第1のベアリング88’を隣り合う回転子12のベアリング・アセンブリ84’の第1のベアリング88’に連結するクロスリンク94’で、回転子12は互いに連結される。このようにして、各回転子アセンブリ14’の回転運動は互いに加え合わされて、リニア・モータの直線原動力を与える。
【0089】
また、第13の好ましい実施形態は、図14に示すように回転モータ10として組み立てることができる。この場合、レール80’および螺旋状固定子82の軸は円形状に構成される。円形状に構成されたモータ10は、レール80’の周囲内の中心にあるように位置づけされた電機子70を含む。電機子70は、モータのベース18内に回転するように連結された電機子回転軸58のまわりを回転し、このベース18に、また、レール80’が取付け棒76(図示しない)で取り付けられている。レール80の半径のところで測定された第1および第2の螺旋状固定子82、82’のピッチは、螺旋溝86の所定のピッチに等しいのが好ましい。電機子70は、電機子ストラット71で各ベアリング・アセンブリ84’の第1のベアリング88(図11Bを参照されたい)に固定的に取り付けられる。これによって、各固定子アセンブリ14の回転原動力は互いに加え合わされる。電機子ストラット71が第1および第2の螺旋状固定子82、82’とぶつからないようにするために、第1および第2の螺旋状固定子82、82’は、電機子回転軸58の方向に開口を有するように作られる。
【0090】
好ましくは、複数の第1の固定子磁石11が各第1の螺旋状固定子82a、82b、82cに取り付けられ、各固定子磁石11は回転子12の半径の線と一直線に並ぶ磁化方向を有する。好ましくは、第1の螺旋状固定子82はレール80’の長手方向の軸65に沿って一様に間隔を空けて配置され、各第1の螺旋状固定子82が複数の磁石の対32、32’、32”の1つに対応している。好ましくは、回転子12がレール80の軸65のまわりを回転しかつレール80’に沿ってスライドするように回転子磁石の対32、32’、32”の1つが対応する第1の螺旋状固定子82の1つに適切であるように、各回転子12は、レール80’に位置づけされる。しかし、当業者は理解するであろうが、回転子12が回転力を発生させるために回転するように、回転子磁石の対32、32’、32”は各螺旋状固定子にちょうど適切である必要はない。
【0091】
もしくは、当業者は理解するであろうが、モータ10は第2の螺旋状固定子82’なしで組み立てることができる。最も簡単な場合は、モータ10は単一の第1の螺旋状固定子82と、第2の磁界を生成する単一のU字形磁石20を備える単一の回転子12とだけを備えてもよい。単一の回転子12は、U字形回転子磁石20が単一の第1の螺旋状固定子82に常に適切であるように、レール80’の溝86に位置づけされるのが好ましい。結果として、U字形回転子磁石20の後部26にすぐ近接する第2の磁界の部分が、螺旋状固定子82に取り付けられた各第1の固定子磁石11”によって生成される第1の磁界と相互作用して、回転子12をレール80の軸65のまわりに回転させ、かつレール80’に沿ってスライドさせる。好ましくは、第1の固定子82の単一の第1の固定子82のセットだけが使用される場合、各第1の固定子磁石11”は、回転子12の面内にありかつ回転子12の半径の線に対して一般的に垂直であるように方向付けされた磁化方向を有する。第1の固定子磁石11の1つの極が回転子磁石20にちょうど適切であるときに、その反対極性の極が回転子12のU字形磁石20から等しい間隔を空けるように、第1の固定子磁石11”のN極とS極は間隔を空けて配置されるのが好ましい。当業者は理解するであろうが、複数のU字形回転子磁石および対応する第1の螺旋状固定子が使用されてもよい。さらに、当業者は理解するであろうが、回転子磁石20と固定子磁石11の他の構成が可能であり、そのすべては、U字形回転子磁石20の後部26に近接する磁界の新規な属性に依拠している。たとえば、回転子12の半径の線に垂直な前述の固定子磁石11”は、間隔を空けて配置された2個の別個の棒磁石であり、この2個の磁石の各々の磁化が、回転子の半径の線と一直線に並び、かつ反対の磁化方向を有してもよい。
【0092】
図15Aおよび図15Bを参照して、モータ10の第14の好ましい実施形態を示す。第14の実施形態は第13の好ましい実施形態と構造が同じであるが、ただ違っているのは、固定子が、第13の実施形態の第1および第2の螺旋状固定子82、82’の代わりに、複数の第1のリブ77a、77b、77c(77)および第2のリブ77a’、77b’77c’(77’)を備えることである。螺旋状固定子82、82’の代わりにリブ77、77’を使うことで、電機子70の回転子12への取付けが簡単になる。当業者は理解するであろうが、リブ77、77’の長さは45度程度の小さなものから最高で265度まで変化し、モータ10の原動力はリブの長さに比例する。
【0093】
好ましくは、第1および第2のリブ77、77’は、レール80’の所定のピッチに一致するピッチおよび間隔を有する。さらに、第1および第2の固定子磁石11、11’およびU字形回転子磁石20の向きは第13の実施形態とまったく同じである。したがって、第14の実施形態の動作は第13の実施形態のそれとまったく同じであり、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0094】
図5、図16および図17を参照して、長手方向の軸65と、レール80”の周囲を走っている所定の周期の一般的に正弦状の溝85とを有するレール80”備えるモータ10の第15の好ましい実施形態を示す。
【0095】
好ましくは、第15の好ましい実施形態は、レール80”のまわりに円形状に配列された3個の一般的にまったく同じ固定子50”を含む。各固定子50”は、レール80”に面しかつレール80”の軸65から一般的に等距離でこの軸に平行に配置された表面64を有する。図5および図17に示すように、各固定子50”は、一般的に弓形の断面およびこの断面に垂直でかつ表面64のほぼ中間点に位置づけられた長手方向の境界線49を有する。
【0096】
複数の固定子磁石68”が、第1の磁界を生成する固定子50”の表面64に取り付けられる。固定子磁石68”は、境界線49のまわりに正弦波パターンで表面64に配置される。正弦波パターンは、境界線49に沿って所定の周期および所定の最大(ピーク)振幅を有する。レール80”および固定子50”の長手方向の境界線が一直線である場合、正弦曲線の周期はレール80の溝85の周期に等しいのが好ましい。
【0097】
正弦波パターンは、また、複数の第1と第2の交互になる領域に分割され、交互になる領域の間の境界は正弦曲線の各最大(ピーク)振幅のところに存在する。各第1の領域の第1の磁界の方向が各第2の領域の第1の磁界の方向と反対であるように、固定子磁石68”の磁化方向は、第1の部分と第2の部分で反対である。好ましくは、固定子磁石68”の磁化方向は回転子12の半径の線に対して一般的に垂直である。もしくは、固定子磁石68”の磁化方向は回転子12の半径の線と一般的に位置合わせされてもよい。さらに、当業者には明らかであろうが、第1の磁界は複数の棒磁石で形成される必要はなく、第1の磁界が境界線49から正弦的に変位されておりかつ正弦曲線のピーク間で交互に反対方向になるように、単一の磁石で形成されてもよい。さらに、当業者は理解するであろうが、第1の磁界の変位は正確に正弦状である必要はない。たとえば、変位は、本発明の趣旨と範囲のうちで、鋸の歯の形かプラスとマイナスの一定振幅値の部分を有する形であってもよい。
【0098】
好ましくは、第15の好ましい実施形態は、5個の回転子12を含み、その各回転子12はレール80”の軸と位置合せされた軸16を有する。各回転子12は、回転子12が自由にレール65の軸まわりを回転しかつレール80”に沿ってスライドするように、ベアリング・アセンブリ84’によってレール80”に連結される。好ましくは、各回転子12は3対のU字形磁石対32、32’、32”を含み、各対が2個のU字形磁石20を備える。各U字形磁石20は後部側を有し、第2の磁界を生成する。少なくとも1つの回転子アセンブリ14が回転軸16のまわりを回転するように各U字形磁石20の後部26が正弦波パターンの第1および第2の部分に適切であるように、U字形磁石対32、32’、32”の各々は、各回転子12に位置づけされる。ここで、各U字形磁石20の後部26にすぐ近接する第2の磁界の部分の対応する固定子50”の第1の磁界との相互作用によって、少なくとも1つの回転子12がレール80”の軸65のまわりを回転的に振動するようになる。当業者は理解するであろうが、U字形磁石の3対32、32’、32”を備えることは必須ではない。たとえば、回転子12の周囲に間隔を空けて配置されたU字形磁石20(または、隣接U字形磁石のグループ)の数は、ただ単に単一U字形磁石20から変化し、最高で回転子12の周囲の物理的スペースだけで制限される磁石の数まで変化することができる。さらに、磁石のグループ32の隣接U字形磁石20の数は、また、1から最高で回転子12の周囲の物理的スペースだけで制限される磁石の数までに及ぶことができる。好ましくは、固定子50”の数はU字形磁石の対32、32’、32”の数に等しい。しかし、当業者は理解するであろうが、固定子50”の数は3個に限定されることはなく、1から上の範囲の任意の数であってもよい。この場合、固定子50”の数はU字形磁石の対32、32’、32”の数に等しいことが好ましい。
【0099】
図16に示すように、ベアリング・アセンブリ84’は、ボス92(図11Bに示す)でレール80’の正弦状溝85をなぞることで、レールのまわりの少なくとも1つの回転子12の振動運動をレール80’に沿った一方向直線運動に変換する。クロスリンク94は隣り合う回転子12のベアリング・アセンブリ84’を互いに連結して、レールに沿った各回転子アセンブリ14’の直線運動を一方向直線原動力を与えるように互いに加え合わせる。ベアリング・アセンブリ84’およびクロスリンク94の構造、は図11Bおよび図12に示す。その動作は、第12の実施形態で説明したリンケージ84’およびクロスリンク94’とまったく同じである。したがって、リンケージ84’およびクロスリンク94の詳細な説明は、簡潔にするために繰り返さない。
【0100】
他の態様では、第15の好ましい実施形態は、また、第14の実施形態のそれと同様な円形配列に構成することができる。第15の好ましい実施形態では、図14に示す螺旋状固定子82’が、固定子12のまわりに間隔を空けて配置された1つまたは複数の弓形固定子50”と取り替えられる。この場合、回転子12がレール80”に沿ってスライドするときに、回転子12のU字形磁石20が第1および第2の部分に対して依然として適切であるようにするために、固定子磁石の正弦波パターンの周期は、それぞれの固定子50”の表面64の電機子回転軸58からの距離に従って調節される。したがって、直線の実施形態の場合と同じである第15の実施形態の円形配列のそれらの要素の説明は、簡潔にするために繰り返さない。
【0101】
図4、図18および図19を参照して、一方向原動力を与えるモータ10の第16の好ましい実施形態を示し、このモータは、長手方向の軸65、およびレール80の周囲を走る所定のピッチの螺旋溝86を有するレール80”を備える。
【0102】
好ましくは、第16の好ましい実施形態は、さらに、3個の一般的にまったく同じである固定子50’を含み、各固定子50’は、レール80の軸65から一般的に等距離でかつこの軸に平行に配置された表面64を有する。各固定子50’は、表面64のほぼ中間点に位置する長手方向の境界線49を有する。好ましくは、複数の固定子磁石68’が固定子50’の表面に取り付けられ、第1の磁界を生成する。この複数の固定子磁石68’は、境界線49に平行な磁気軸まわりを回転する磁化方向を有する。レール80”および固定子50’の長手方向の境界線49が一直線である場合、固定子磁石68’の回転のピッチはレール80の螺旋溝86の所定のピッチに等しいのが好ましい。
【0103】
第16の実施形態はさらに5個の回転子12を含み、各回転子12がレール80の軸65と位置合せされた回転軸16を有する。回転子12が自由にレール80の軸65のまわりを回転しかつレール80に沿ってスライドするように、各回転子12はレール80に連結される。各回転子12は、回転子12の周囲に間隔を空けて配置された3対32、32’、32”のU字形磁石20を含み、各U字形磁石20は第2の磁界を生成する。U字形磁石20の後部26にすぐ近接する第2の磁界の部分が複数の固定子磁石68’で生成される第1の磁界と相互作用して、各回転子12を回転子軸16のまわりに回転させるように、U字形磁石20は各回転子12に位置づけされる。当業者は理解するであろうが、ちょうど3対32、32’、32”のU字形磁石を備えることは必須ではない。たとえば、回転子12の周囲に間隔を空けて配置されたU字形磁石20(または、隣接U字形磁石のグループ)の数は、ただ単に単一U字形磁石20から変化し、最高で回転子12の周囲の物理的スペースだけで制限されるU字形磁石20の数まで変化することができる。さらに、磁石のグループ32の隣接U字形磁石20の数は、また、1から最高で回転子12の周囲の物理的スペースだけで制限される磁石の数までに及ぶことができる。
【0104】
第16の実施形態は、また、各回転子12を螺旋溝86に連結するベアリング・アセンブリ84’を含み、このベアリング・アセンブリ84’は、レール80’のまわりの各回転子12の回転運動をレール80’に沿った一方向直線運動に変換する。クロスリンク94は隣り合う回転子12のベアリング・アセンブリ84’を互いに連結して、レール80’に沿った各回転子アセンブリ14’の直線運動を一方向直線原動力を与えるように互いに加え合わせる。ベアリング・アセンブリ84’およびクロスリンク94の構造は図11Bおよび図12に示し、これは、第12の実施形態で説明したベアリング・アセンブリ84’およびクロスリンク94とまったく同じである。したがって、リンケージ84およびクロスリンク94の詳細な説明は、簡潔にするために繰り返さない。
【0105】
第16の好ましい実施形態の他の態様では、モータ10は、図14に示すように、第14の実施形態のそれと同様な円形配列に構成することができるが、ただ違っているのは、図14に示す螺旋状固定子82’が回転子12のまわりに間隔を空けて配置された1つまたは複数の固定子50’と取り替えられることである。この場合、回転子12がレール80’の軸65のまわりを回転しかつレール80’に沿ってスライドするときに、回転子12のU字形磁石20が複数の固定子磁石68’と依然として位置合せされているようにするために、複数の固定子磁石68’の回転のピッチは、それぞれの固定子50’の表面64の電機子回転軸58からの距離に従って調節される。したがって、直線構成の場合と同じである第16の実施形態の円形配列のそれらの要素の説明は、簡潔にするために繰り返さない。
【0106】
当業者は理解するであろうが、広い発明の概念から逸脱することなしに上記の実施形態に変更を加えることができる。したがって、本発明は開示された特定の実施形態に限定されることなく、添付の特許請求の範囲で定義されるような本発明の趣旨と範囲内の修正物を含む意図である。
【図面の簡単な説明】
【図1A】
一方向原動力を与えるモータの第1の好ましい実施形態を示す模式的な透視図である。
【図1B】
このモータの第2の好ましい実施形態を示す模式的な透視図である。
【図1C】
このモータの第3の好ましい実施形態を示す模式的な透視図である。
【図2】
3対のU字形磁石を備える回転子を示す模式的な平面図である。
【図3】
説明を簡単にするために平らに配置された、ただ1つのゼロ領域を除いて一様磁界を生成する複数の固定子磁石を有する固定子を示す模式的な平面図である。
【図4】
説明を簡単にするために平らに配置された、磁界軸まわりに回転する複数の固定子磁石を有する固定子を示す模式的な平面図である。
【図5】
説明を簡単にするために平らに配置された、境界線から正弦的に変位されている複数の固定子磁石を有する固定子を示す模式的な平面図である。
【図6】
本モータの第4から第7までの好ましい実施形態を示す模式的な透視図である。
【図7A】
本モータの第4の好ましい実施形態および第8の好ましい実施形態で使用される回転子を示す模式的な平面図である。
【図7B】
本モータの第5の好ましい実施形態および第9の好ましい実施形態で使用される回転子を示す模式的な平面図である。
【図7C】
本モータの第6の好ましい実施形態および第10の好ましい実施形態で使用される回転子を示す模式的な平面図である。
【図7D】
本モータの第7の好ましい実施形態および第11の好ましい実施形態で使用される回転子を示す模式的な平面図である。
【図8A】
本モータの第4、第5、第8および第9の好ましい実施形態で使用される固定子を示す模式的な平面図である。
【図8B】
線8B−8Bに沿った、図8Aに示す固定子の断面を示す模式的な図である。
【図8C】
本モータの第6および第10の好ましい実施形態で使用される固定子を示す模式的な平面図である。
【図8D】
図7Cに示す回転子に関して示す線8D−8Dに沿った図8Cに示す固定子を示す模式的な正面図である。
【図8E】
図7Dに示す回転子に関して示す代替固定子を示す模式的な正面図である。
【図9】
本モータの第8から第11までの好ましい実施形態を示す模式的な透視図である。
【図10】
本モータの第12の好ましい実施形態を示す模式的な透視図である。
【図11A】
第8から第11までの好ましい実施形態で使用される回転子アセンブリを示す平面図である。
【図11B】
第12から第16までの好ましい実施形態で使用される回転子アセンブリを示す平面図である。
【図12】
さらにレール取付け棒を含んだ、図11Bに示す回転子アセンブリを示す端面図である。
【図13】
本モータの第13の好ましい実施形態を示す正面図である。
【図14】
第13の好ましい実施形態の回転構成を示す平面図である。
【図15A】
間隔を空けて配置されたリブを使用する第14の好ましい実施形態の部分を示す正面図である。
【図15B】
図15Aに示す第14の実施形態を示す端面図である。
【図16】
本モータの第15の好ましい実施形態の部分を示す上面図である。
【図17】
図16に示す第15の好ましい実施形態を示す端面図である。
【図18】
本モータの第16の好ましい実施形態の部分を示す上面図である。
【図19】
図18に示す本モータの第16の好ましい実施形態を示す端面図である。
この発明は、ダイナモ電気モータ構造に関し、より詳細には、回転永久磁石モータおよびリニア永久磁石モータに関する。
【0001】
従来の電気モータは、磁界の相互作用によって、回転運動か直線運動かいずれかをもたらす力を生成する。回転力を与える従来の電気モータの磁界は、固定子(すなわち、モータの固定部)か回転子(すなわち、回転部)または固定子と回転子の両方の導体に外部供給電流を流すことで生成される。モータの回転力は、直流モータのように異なる導体に電流を切り換えるか、または交流モータのように電流の極性を逆転することによって電流の方向を転換することで形成される回転磁界から生じる。
【0002】
よく知られているように、強磁性体として知られている材料には、かつて付勢された磁界を生成することもできる種類もある。高保磁力を有する強磁性体は永久磁石として知られている。永久磁石は、有限な量のエネルギーを貯蔵し、貯蔵されたエネルギーが消耗するまで実質的な磁界を生成する能力を維持することができる。
【0003】
モータの固定子部かモータの回転子部かいずれかに永久磁石を用いる電気モータがある。これらのモータは、磁界(このモータでは永久磁石で生成される)を生成するための電流伝達導体が不要であるので、モータで出力されるパワー量にしてはサイズを小さくすることが可能である。しかし、これらの従来の永久磁石モータは、依然として、回転磁界を生成するために外部電力源を必要とする。
【0004】
また、固定子および回転子の両方に永久磁石を使用する永久磁石モータも開発されている。たとえば、米国特許第4,598,221号には、外部動力源に依拠して、相互作用する固定子磁界に対して90度だけ回転子の磁界を回転させて、回転子磁石と固定子磁石の間の望ましくない効果を生じる磁気的な反発力および引力をなくす永久磁石モータが開示されている。他の例では、米国特許第4,882,509号に、外部動力源に依拠して、引力または反発力でモータの力が弱くなる時に、回転子磁石と固定子磁石とを結合させないシールドを設けた永久磁石モータが開示されている。
【0005】
モータ動作が必要であり、かつ外部電力源が利用できない例が多くある。したがって、永久磁石に貯蔵されたエネルギーだけに依拠したモータが有用である。
【0006】
(発明の簡単な概要)
簡単に述べると、本発明は、永久磁石モータで使用され、回転子軸まわりの回転子の回転によって原動力を与えるための回転子を備える。本回転子は、後部側を有し第1の磁界を生成する少なくとも1つのU字形磁石を備える。回転子軸まわりの回転子の回転は、少なくとも1つのU字形磁石の後部にすぐ近接する第1の磁界の部分の、固定の第2の磁界との相互作用によって生じる。
【0007】
本発明の他の態様は、回転子軸まわりの回転子の回転および回転子軸の方向の回転子の並進によって原動力を与える回転子を備える。本回転子は、N極、S極および後部側を有する第1のU字形磁石であって、第1の磁界を生成する第1のU字形磁石と、N極とS極を有する第2のU字形磁石であって、この第2のU字形磁石のS極が第1のU字形磁石のN極に隣接するものである第2のU字形磁石と、N極とS極を有する第3のU字形磁石であって、この第3のU字形磁石のN極が第1のU字形磁石のS極に隣接するものである第2のU字形磁石とを備える。第1のU字形磁石の後部にすぐ近接する第1のU字形磁石によって生成される第1の磁界の部分が、固定の第4の磁界と相互作用して、回転子を回転させる。第2のU字形磁石のN極で生成される第2の磁界および第3のU字形磁石のS極で生成される第3の磁界が、第4の磁界と相互作用して、回転子を回転子軸の方向に並進させる。
【0008】
本発明のさらに他の態様は、回転子軸、および回転子の面内にあり回転子軸と交差するスラスタ軸を含む回転子を備える。本回転子は、回転子軸まわりの回転子の回転および回転子軸の方向の回転子の並進によって、原動力を与える。本回転子は、N極、S極および後部側を有する第1のU字形磁石であって、このN極およびS極がスラスタ軸と一般的に一直線に並ぶものであり、第1の磁界を生成するものである第1のU字形磁石と、スラスタ磁石軸と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有する第1のスラスタ磁石であって、第1のU字形磁石のN極のすぐ近くでかつこれから間隔を空けて配置された第1のスラスタ磁石と、スラスタ磁石軸と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有する第2のスラスタ磁石であって、第1のU字形磁石のS極のすぐ近くでかつこれから間隔を空けて配置された第2のスラスタ磁石とを備え、第1のU字形磁石は第1と第2のスラスタ磁石の間におかれている。第1のU字形磁石の後部側にすぐ近接する第1のU字形磁石で生成される第1の磁界の部分が、固定の第4の磁界と相互作用して回転子を回転させ、第1のスラスタ磁石で生成される第2の磁界および第2のスラスタ磁石で生成される第3の磁界がそれぞれ、固定の第5の磁界と相互作用して回転子を回転子軸の方向に並進させる。
【0009】
本発明の他の態様は、回転子軸まわりの回転子の回転および回転子軸の方向の回転子の並進によって原動力を与える回転子を備える。本回転子は第1の磁界を生成する少なくとも1つの回転子磁石を有し、この第1の磁界は少なくとも1つの固定U字形磁石と相互作用する少なくとも1つの回転子磁石で生成され、この少なくとも1つのU字形磁石は後部側を有し第2の磁界を生成する。本回転子の回転原動力および並進原動力は、少なくとも1つのU字形磁石の後部にすぐ近接する第2の磁界の部分の、第1の磁界との相互作用によって与えられる。
【0010】
本発明のさらに他の態様は、一方向回転原動力を与えるモータを備える。本モータは、回転子軸、外面、および外面のほぼ中間点にある円周方向の境界線を有する一般的に円形の固定子と、固定の外面に取り付けられた少なくとも1つの固定子磁石であって、固定子軸のまわりに一般的に円形の配列で配列され、第1の磁界を生成するものである少なくとも1つの固定子磁石と、固定子にそれと一緒に回転するように取り付けられた電機子であって固定子軸に平行な軸を有する電機子と、電機子から間隔を空けて配置され、かつ少なくとも1つの回転子軸まわりを回転するために軸で電機子に結合された少なくとも1つの回転子であって、電機子の軸と一般的に位置合せされた面内で回転するものであり、第2の磁界を生成する少なくとも1つの回転子磁石を含むものである少なくとも1つの回転磁石と、この少なくとも1つの回転子磁石で生成される第2の磁界が第1の磁界と相互作用して少なくとも1つの回転子を回転子軸まわりに回転させるものであり、少なくとも1つの回転子が回転子軸まわりを回転するときに、少なくとも1つの回転子を固定子に駆動的に連結して電機子を電機子軸まわりに回転させ、それによって、モータの一方向回転原動力を与えるリンケージ・アセンブリとを含む。
【0011】
他の態様では、本発明は一方向回転原動力を与えるモータに向けられる。本モータは、軸、外面、および外面のまわりの円周方向の境界線を有する一般的に円形の固定子を備える。この境界線は固定子軸まわりに所定の方向を有しかつ外面の第1の側と外面の第2の側を分離する。この外面に、第1の磁界を生成する少なくとも一対の固定子磁石が取り付けられ、この少なくとも一対の磁石はN極とS極を有する第1の固定子磁石およびN極とS極を有する第2の固定子磁石を備え、第1の固定子磁石のS極は外面の第1の側に位置づけされ第1の固定子磁石のN極が境界線に最も近いところにあり、第2の固定子磁石のN極は外面の第2の側に位置づけされ第2の固定子磁石のS極が境界線に最も近いところにあり、さらに、第1の固定子磁石のN極と少なくとも一対の固定子磁石の隣り合う対の第2の固定子磁石のS極の間の境界線に沿って測定された第1の磁石間距離が第1の固定子磁石のS極と第2の固定子磁石のN極の間の境界線に沿って測定された第2の磁石間距離に一般的に等しいように、この少なくとも一対の固定子磁石は、境界線に沿って間隔を空けて配置される。本モータは、さらに、固定子に取り付けられた電機子であって、固定子軸に平行な軸を有し固定子と一緒に回転するために固定子に取り付けられている電機子と、電機子に取り付けられた少なくとも1つの回転子であって、電機子から間隔を空けて配置され少なくとも1つの回転子の軸まわりを回転するために軸で電機子に結合され、電機子軸と一般的に位置合せされた面内で回転し、少なくとも1つの回転子磁石を備える少なくとも1つの回転子とを備える。この少なくとも1つの回転子磁石が第2の磁界を生成し、この第2の磁界が少なくとも1つの第1の磁界と相互作用して、少なくとも1つの回転子が少なくとも1つの回転子の軸まわりを回転的に振動しさらに回転子軸の方向の力を生成するようにし、それによって、電機子が電機子軸まわりを所定の方向に回転して、モータの一方向回転原動力を与えるようになる。
【0012】
さらに他の態様では、本発明は一方向直線原動力を与えるモータに向けられる。本モータは、一般的に弓形の断面および、固定子の第1の端と第2の端の間の固定子の表面のほぼ中間点に沿って延びる断面に垂直な長手方向境界線を有する直線固定子であって、第1の端と第2の端の間に配置された少なくとも1つの磁石を含む直線固定子と、この少なくとも1つの磁石は境界線に対してほぼ直角の磁化方向を有しさらに第1の磁界を生成し、この第1の磁界の大きさは第1の磁界が実質的に減少している所定数のゼロ領域を除いて境界線に沿って一般的に一様であり、この固定子に連結されたレールであって境界線に対して一般的に平行な長手方向の軸およびレールの周囲を走っている所定のピッチの螺旋溝を有するレールと、レールの軸と位置合せされた回転子軸を有する少なくとも1つの回転子であって、少なくとも1つの回転子が自由にレールの軸まわりを回転しかつレールに沿ってスライドするようにレールに連結され、後部側を有し第2の磁界を生成する少なくとも1つのU字形磁石を含む少なくとも1つの回転子と、この少なくとも1つのU字形磁石の後部にすぐ近接する第2の磁界の部分は少なくとも1つの第1の磁界と相互作用して回転子がレールの軸まわりを回転するようにするものであり、少なくとも1つの回転子を螺旋溝に連結するベアリング・アセンブリであってレールの軸まわりの少なくとも1つの回転子の回転運動をレールに沿った直線運動に変換するベアリング・アセンブリと、第1の少なくとも1つの回転子のベアリング・アセンブリを第2の少なくとも1つの回転子に連結するクロスリンクとを含み、それによって、第1の少なくとも1つの回転子および第2の少なくとも1つの回転子のレールに沿った直線運動を一方向直線原動力を与えるように互いに加え合わせる。
【0013】
なお他の態様では、本発明は一方向原動力を与えるモータに向けられる。本モータは、長手方向の軸および、レールの周囲を走っている所定のピッチの少なくとも1つの螺旋溝を有するレールと、レールを同心円的に取り巻く少なくとも1つの第1の螺旋状固定子であって、所定のピッチの溝および、レールの軸に対して一般的に平行な長手方向の軸を有し、第1の磁界を生成する少なくとも1つの第1の固定子磁石が取り付けられている少なくとも1つの第1の螺旋状固定子と、レールの軸と一般的に位置合せされた軸を有する少なくとも1つの回転子であって、少なくとも1つの回転子が自由にレールの軸まわりを回転しかつレールに沿ってスライドするようにレールに連結され、第2の磁界を生成する少なくとも1つの回転子磁石を備える少なくとも1つの回転子と、この第2の磁界は少なくとも1つの第1の固定子磁石で生成される第1の磁界と相互作用して少なくとも1つの回転子がレールの軸まわりを回転するようにするものであり、少なくとも1つの回転子をレールの周囲の螺旋溝に連結するベアリング・アセンブリであって、レールのまわりの少なくとも1つの回転子の回転運動をレールに沿った一方向直線運動に変換するベアリング・アセンブリとを含む。
【0014】
本発明のさらに他の態様は、一方向原動力を与えるモータを対象とし、このモータは、長手方向の軸およびレールのまわりを走っている所定のピッチの螺旋溝を有するレールと、複数の不連続な間隔を空けて配置された第1のリブを備える少なくとも1つの第1の螺旋状固定子と、この各第1のリブはレールから一般的に一様な距離でレールを部分的に囲繞するものであり、この第1の螺旋状固定子は所定のピッチの溝およびレールと一般的に位置合せされた長手方向の軸を有するものであり、少なくとも1つの第1の固定子磁石が各リブに取り付けられ、各第1の固定子磁石が第1の磁界を生成するものであり、レールの軸と一般的に位置合せされた軸を有する少なくとも1つの回転子であって、少なくとも1つの回転子が自由にレールの軸まわりを回転しかつレールに沿ってスライドするようにレールに連結され、第2の磁界を生成する少なくとも1つの回転子磁石を備える少なくとも1つの回転子と、この第2の磁界は少なくとも1つの第1の固定子磁石で生成される第1の磁界と相互作用して少なくとも1つの回転子がレールの軸まわりを回転するようにするものであり、少なくとも1つの回転子をレールのまわりの螺旋溝に連結するベアリング・アセンブリであって、レールのまわりの少なくとも1つの回転子の回転運動をレールに沿った直線運動に変換するベアリング・アセンブリとを備える。
【0015】
本発明はさらに一方向原動力を与えるモータを対象とし、このモータは、長手方向の軸および、レールの周囲を走っている所定の周期を有する一般的に正弦状の溝を有するレールと、一般的に弓形の断面および少なくとも1つの固定子の表面のほぼ中間点に位置する断面に垂直な長手方向境界線を有する少なくとも1つの固定子と、この少なくとも1つの固定子の表面はレールの軸から一般的に等距離でかつこの軸に対して平行に配置されるものであり、少なくとも1つの固定子の表面に取り付けられた第1の磁界を生成する少なくとも1つの固定子磁石であって、境界線から正弦的に変位された磁化を有する少なくとも1つの固定子磁石と、この正弦曲線は所定の周期と所定の最大振幅を有しかつ複数の交互になる第1および第2の領域に分割され、この交互になる第1と第2の領域の境界は正弦曲線の最大振幅のところに存在するものであり、この少なくとも1つの固定子磁石の磁化方向は第1と第2の部分で方向が反対になっているものであり、レールの軸と位置合せされた軸を有する少なくとも1つの回転子であって、少なくとも1つの回転子が自由にレールの軸の周りを回転しかつレールに沿ってスライドするようにレールに連結され、後部側を有し第2の磁界を生成する少なくとも1つのU字形磁石を含む少なくとも1つの回転子と、この少なくとも1つのU字形磁石は、少なくとも1つの回転子が回転子軸まわりを回転するように少なくとも1つのU字形磁石の後部側が回転子の第1および第2の部分に適切であるように、少なくとも1つの回転子に位置づけされるものであり、少なくとも1つのU字形磁石の後部にすぐ近接する第2の磁界の部分の第1の磁界との相互作用によって少なくとも1つの回転子がレールの軸まわりを回転的に振動するようになり、少なくとも1つの回転子をレールのまわりの正弦状溝に連結するベアリング・アセンブリであって、レールのまわりの少なくとも1つの回転子の振動運動をレールに沿った一方向直線運動に変換するベアリング・アセンブリとを備える。
【0016】
また、本発明は一方向原動力を与えるモータを対象とし、このモータは、長手方向の軸および、レールの周囲を走っている所定のピッチを有する螺旋溝を有するレールと、少なくとも1つの固定子の表面のほぼ中間点に位置する長手方向の境界線を有する少なくとも1つの固定子と、この少なくとも1つの固定子の表面はレールの軸から一般的に等距離でかつこの軸に平行に配置されるものであり、少なくとも1つの固定子の表面に取り付けられた少なくとも1つの固定子磁石であって、境界線に平行な磁気軸まわりを所定のピッチで回転する磁化方向を有し、磁気軸に沿って実質的に一様な大きさを有し少なくとも1つの固定子磁石の回転の所定ピッチで磁気軸の周りを回転する第1の磁界を生成する少なくとも1つの固定子磁石と、レールの軸と位置合せされた軸を有する少なくとも1つの回転子であって、少なくとも1つの回転子が自由にレールの軸まわりを回転しかつレールに沿ってスライドするようにレールに連結され、第2の磁界を生成する少なくとも1つのU字形磁石を含む少なくとも1つの回転子と、この少なくとも1つのU字形磁石は、この少なくとも1つのU字形磁石の後部側にすぐ近接する第2の磁界の部分が少なくとも1つの固定子磁石の第1の磁界と相互作用して、少なくとも1つの回転子が回転子軸まわりを回転するようにするものであり、少なくとも1つの回転子を螺旋溝に連結するベアリング・アセンブリであって、レールのまわりの少なくとも1つの回転子の回転運動をレールに沿った一方向直線運動に変換するベアリング・アセンブリとを備える。
【0017】
前述の概要ならびに次の発明の好ましい実施形態の詳細な説明は、添付の図面に関連して読まれるときに、より適切に理解されるであろう。本発明を説明するために、現在好ましい実施形態を図面に示す。しかし、理解すべきことであるが、本発明は、図示の正確な配列および手段に限定されない。
【0018】
(発明の詳細な説明)
当業者は理解するであろうが、広い発明の概念から逸脱することなしに上述の実施形態に変更が加えられてもよい。したがって、理解されることであるが、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されることなく、添付の特許請求の範囲で定義されるような本発明の趣旨と範囲のうちの修正物を対象に含む意図である。また、理解されるべきことであるが、要素を定義するために特許請求の範囲で使用される冠詞「a」および「the」は、要素の数についての制限なしに単一要素または複数の要素を意味することができる。
【0019】
永久磁石は引力特性と反発力特性とを同時に生じることから、実用的な永久磁石モータを組み立てようとする過去の試みは困難に遭遇してきた。以下のような原理が発見されている。回転子に取り付けられた1つまたは複数のU字形磁石の後部の磁界を第2の固定磁界と係合させることで、回転子を回転子の回転軸まわりに回転させるトルクが生じる。さらに、第2の磁界を適切な形に作ることで、回転子を回転子軸の方向に並進させることもできる。
【0020】
したがって、前記の原理を使用し、また図7Aを参照して、本発明の一態様は、回転子軸16のまわりの回転子12の回転によって、および回転子軸16の方向の回転子12の並進によって、原動力を与えるモータで使用される回転子12を対象とする。一態様では、回転子12は、第1のU字形磁石20を備え、このU字形磁石20は第1の磁界を生成する。回転子軸16のまわりの回転子12の回転は、U字形磁石20の後部26にすぐ近接する第1の磁界の部分の第2の固定磁界との相互作用によって引き起こされる。回転子軸16の方向の回転子12の並進は、U字形磁石20のN極23およびS極25に近接した第1の磁界と第2の固定磁界との相互作用で引き起こされる。当業者は理解するであろうが、回転子12の設計は単一U字形磁石12に限定されない。回転子12の周囲に配列された複数のU字形磁石20は、本発明の趣旨と範囲のうちである。
【0021】
図7Bに示す本発明の他の態様は、第1の磁界を生成するN極とS極を有する第1のU字形磁石と、第2のU字形磁石24のS極が第1のU字形磁石20のN極に隣接している状態にあるN極とS極を有する第2のU字形磁石24と、第3のU字形磁石22のN極が第1のU字形磁石20のS極に隣接している状態にあるN極とS極を有する第3のU字形磁石22とを含んだ回転子12を備える。第1のU字形磁石20の後部26にすぐ近接する、第1のU字形磁石20で生成された第1の磁界の部分が、第4の固定磁界と相互作用して回転子12を回転させる。第2のU字形磁石24のN極で生成された第2の磁界および第3のU字形磁石22のS極で生成された第3の磁界がそれぞれ第4の磁界と相互作用して、回転子軸16の方向に回転子12を並進させる。
【0022】
図7Cに示す本発明のさらに他の態様は、第1の磁界を生成するN極とS極を有する第1のU字形磁石20を備える。このU字形磁石20のN極とS極は、回転子12の面内にあって回転子軸16と交わるスラスタ軸34と一般的に一直線に並んでいる。第1のスラスタ磁石36は、第1のU字形磁石のN極のすぐ近くに間隔を空けて配置されており、その磁化の方向はスラスタ磁石軸34と一般的に一直線に並んでいる。第2のスラスタ磁石38は、第1のU字形磁石20のS極のすぐ近くに間隔を空けて配置されており、その磁化の方向はスラスタ磁石軸34と一般的に一直線に並んでいる。第1のU字形磁石20の後部側26にすぐ近接する、第1のU字形磁石20で生成された第1の磁界の部分は、第4の固定磁界と相互作用して、回転子12を回転させる。第1のスラスタ磁石36のN極とS極の両方で生成された第2の磁界と第2のスラスタ磁石38のN極とS極の両方で生成された第3の磁界がそれぞれ第5の磁界と相互作用して、回転子軸16の方向に回転子12を並進させる。図7Dに示すような回転子12の1つの他の態様では、U字形磁石20の代わりに棒磁石43を使うことができ、第4の磁界は1つまたは複数のU字形磁石で生成される。この場合、棒磁石43は、U字形磁石の後部に近接する第4の固定磁界の一部と相互作用する。
【0023】
当業者は理解するであろうが、図7A、図7B、図7Cおよび図7Dに示した磁石の極性は、逆にすることができ、それでもなお本発明の趣旨と範囲内である。
【0024】
図1A、図2および図3を参照して、回転子12を使用し一方向回転原動力を与えるモータ10の第1の好ましい実施形態を示す。第1の好ましい実施形態は、ベース18に取り付けられた、固定子軸72および周囲面64を有する一般に円形の固定子50と、固定子軸72と一致した電機子回転軸58を有し、電機子回転軸58のまわりを回転するために電機子軸57で固定子50に取り付けられた電機子70と、5個の回転子12(わかりやすくするために、そのうちの1つだけを示す)とを備え、回転子12は電機子70のまわりに約72度の間隔で配置されている。各回転子12は、電機子回転軸58と一般に位置合せされた面内で回転子12の軸16のまわりを回転するように、電機子ストラット71によって電機子から離れて配置され、機軸で電機子ストラット71に取り付けられている。さらに、モータ10は、各回転子12と固定子50を互いに駆動的に連結するリンケージ・アセンブリ53を含む。このリンケージ53によって、各回転子12がそれぞれの回転子軸16のまわりを回転するときに、電機子70が電機子回転軸58のまわりを回転するようになる。当業者は理解するであろうが、回転子12の数は、第1の実施形態で開示した5個の回転子12に限定されない。1個から電機子70に取り付けるスペースがある程度の多数までの任意の数の回転子12は、本発明の趣旨と範囲内である。
【0025】
好ましくは、固定子50の表面64は弓形であり、回転子12の弧に一致した曲率を有する。しかし、当業者は理解するであろうが、表面64は弓形である必要はなく、平面であってもよく、それでも本発明の趣旨と範囲内である。当業者は理解するであろうが、固定子50は、単に、固定子磁石の固定支持構造として意図されるものであり、そのようなものとして、固定子50の形状は、固定子50に取り付けられた磁石と回転子12に取り付けられた磁石の間のエア・ギャップの大きさおよび形を制御するものではない。
【0026】
好ましくは、固定子50は、10〜3よりも小さな磁化率を有する材料(または、材料の組合せ)、すなわち、常磁性特性または反磁性特性を示す材料で作られる。たとえば、固定子50は、アルミニウムまたは真鍮のような非磁性金属で作られてもよい。また、回転子12は、本発明の趣旨と範囲のうちで、木材、ガラス、高分子材料、または前記の材料の任意のものの組合せなどの自然材料で作られてもよい。さらに、理解すべきことであるが、前記の材料は、モータ10の開示された好ましい実施形態すべての固定子と回転子の間の磁気相互作用を著しく乱し得るモータ10の固定子および他のすべての部分にとって好ましい。
【0027】
第1の好ましい実施形態では、固定子50の表面64は、電機子回転軸58に対して垂直な平面の表面64と交差して形成される表面64のほぼ中間点にある円周方向の境界線49を含む。図3に示すように、固定子50は、第1の磁界の大きさが実質的に減少しているただ1つのゼロ領域78を除いて、境界線49に沿って外面64に取り付けられた複数の棒磁石68を含む。棒磁石68は、境界線49に対してほぼ直角の磁化方向を有する。これによって、外面64に近接した第1の磁界が生成され、この磁界の大きさおよび方向は、ゼロ領域78を除いて、固定子50の軸58のまわりの円周方向の境界線49に沿って実質的に一様である。当業者は理解するであろうが、固定子軸72は電機子回転軸58と一致する必要はない。したがって、固定子軸72が電機子軸58に平行で、かつ固定子50の表面64が回転子12の周囲の方を向いている任意の場所で、電機子軸58のまわりに配列されて、電機子軸58のまわりの第1の磁界と第2の磁界の間の相互作用を可能にする固定子50は、本発明の趣旨と範囲内である。
【0028】
さらに図3に示すように、好ましくは、棒磁石68の磁化方向が回転子12の半径の線に対してほぼ垂直であるように、棒磁石を固定子50の表面64に取り付ける。しかし、また、棒磁石68の磁化方向が回転子12の半径の線と一直線に並ぶように、棒磁石68が固定子の表面64に取り付けられてもよい。実質的に一様な第1の磁界を形成するように、棒磁石68は隣接するのが好ましい。しかし、棒磁石68が互いに隣接する必要はない。さらに、複数の棒磁石68を使用して第1の磁界を形成する必要はない。第1の磁界が回転子12の第2の磁界と相互作用する領域に一様な第1の磁界を生成する単一の磁石で、必要な第1の磁界を形成できる。また、ゼロ領域78の数は、以下で説明するように、モータの所望速度に依存して、1つより多くてもよい。
【0029】
好ましくは、固定子磁石68は、ネオヂュウム・鉄・ボロン材料で作られた永久磁石である。しかし、当業者は理解するであろうが、強磁性体特性を示す任意の種類の永久磁石材料を固定子磁石68に使用されてもよい。たとえば、サマリウム・コバルト、バリウム・フェライトまたはアルニコで作られた固定子磁石68は、本発明の趣旨と範囲内である。理解すべきことであるが、前記の永久磁石材料またはその同等物は、モータ10の開示された好ましい実施形態すべての固定子磁石および回転子磁石に好ましい。また、永久磁石を使用するのが好ましいが、磁石のいくつかまたはすべてに電磁石を使用することは本発明の趣旨と範囲内である。
【0030】
上で述べたように、固定子50は、固定子の表面64に所定数のゼロ領域78を含むことができる。第1の好ましい実施形態では、表面64に近接して配置された鉄などの強磁性体の遮蔽で、単一のゼロ領域78が形成されている。しかし、当業者は理解するであろうが、ゼロ領域78と一致する領域に棒磁石68がないことで、ゼロ領域78を形成することもできる。実質的に減少した磁界強度のゼロ領域78は、また、1つまたは複数の永久磁石で、または補助磁界がゼロ領域78の第1の磁界を実質的に打ち消すように整えられた電流で給電される1つまたは複数の電磁石で適切に生成される補助磁界で形成することもできる。電磁石の場合、節電のために、ゼロ領域78を通過する回転子12の回転と同期して電流をオフにすることができる。好ましくは、第1の磁界はゼロ領域の外の磁気力の10パーセント以下に減少する。しかし、モータ10は、わずか50パーセントの減少で動作する。したがって、50パーセント以下の第1の磁界の実質的減少を有するモータ10は、本発明の趣旨と範囲内である。
【0031】
図2に示すように、第1の好ましい実施形態の回転子12は、回転子12の周囲にほぼ120度間隔で離れて配置された3対32、32’、32”の隣接U字形磁石20を含む。好ましくは、実質的に同じ磁気特性を有するU字形磁石20が、互いに隣接する反対の極を有するように配列される。各U字形磁石20のN極とS極とが回転子の軸16の方に向き、かつU字形磁石20のN極およびS極と反対側の各U字形磁石20の後部側26が回転子の軸16から固定子50の表面64の方に外側に向くように、隣接U字形磁石20の対32、32’、32”は位置づけされる。各U字形磁石20の後部26にすぐ近接する第2の磁界の部分が、第1の固定磁界と相互作用して、回転子12をそれぞれの回転子軸16のまわりに回転させるように、U字形磁石20の対32、32’、32”は回転子12の上に位置している。当業者は理解するであろうが、回転子12の上にちょうど3対32、32’、32”のU字形磁石20がある必要はない。たとえば、回転子12の周囲に間隔を空けて配置されたU字形磁石20(または、隣接U字形磁石20のグループ)の数は、ただ単一のU字形磁石20から最高で回転子12の周囲の物理的なスペースだけで制限される磁石の数の範囲にあることができる。さらに、磁石の各グループ32の中の隣接U字形磁石20の数は、2個の磁石に限定されることなく、また、1個から最高で回転子12の周囲の物理的なスペースだけで制限される磁石の数の範囲にあることができる。
【0032】
好ましくは、回転子12は、10〜3より小さい磁化率を有する材料(または、材料の組合せ)で作られる。したがって、図1Aに示すように、たとえば非磁性金属、木材、ガラス、高分子材、または上記のもののうちの任意のものの組合せなどの、固定子を作るために使用される同じ材料のどれかで、回転子が作られてもよい。回転子12はディスク状であるのが好ましく、回転子12が回転するときにU字形磁石20が固定子50の外面64の円周方向の境界線49の近傍を通過するように、U字形回転子磁石20の後部26が回転子12の周囲に配置される。しかし、当業者には明らかになるように、回転子12の構造は、ディスク状である必要はない。回転子12は、回転子12が回転するときにU字形磁石20が固定子50の外面64の近傍に入ってくるように、回転子軸16のまわりを回転することができ、かつU字形磁石20を支持することができる任意の形の構造であってもよい。たとえば、中央のベアリングに連結されたストラットで構成され、各ストラットが1つまたは複数のU字形磁石20を支持している回転子12は、本発明の趣旨と範囲内である。
【0033】
第1の好ましい実施形態で、各回転子12と固定子50を連結するリンケージ53は、各回転子12がそれぞれの回転子軸16のまわりを回転するときに電機子70を電機子回転軸58のまわりに強制的に回転させるように、固定子50の固定子スプロケット61と噛み合うビード・チェーン駆動装置60および各回転子12の偏心回転子スプロケット59を備える。偏心回転子スプロケット59によって、各対32、32’、32”のU字形磁石20がゼロ領域78を通過するときに、回転子軸16のまわりの回転子12の瞬間角速度回転子12の平均角速度よりも高くなる。当業者は理解するであろうが、回転子スプロケット59は円形で、固定子スプロケット61が偏心し、それによって、やはり回転子12の角速度を大きくしてもよい。さらに、固定子スプロケット61および偏心回転子スプロケット59と組み合わせたビード・チェーン60が、各回転子12を固定子50に連結するための唯一の手段ではない。たとえば、ビード・チェーン60は、また、ベルトであってもよい。さらに、リンケージ53は、各回転子12と固定子50の間に駆動軸を備え、駆動軸が回転子12と固定子50の傘歯車と噛み合う傘歯車の組を軸の各端に有してもよい。自動歯車シフト機構で、各U字形磁石の対32、32’、32”がゼロ領域78の中に入ったときに歯車をシフトして、回転子磁石20の対32、32’、32”がゼロ領域78を通過するときに回転子12の瞬間角速度を大きくしてもよい。もしくは、リンケージ53は、楕円歯車を使用する伝達システムを備えてもよい。
【0034】
U字形磁石20の各対がゼロ領域78を通過するときに、回転子12の瞬間各速度が回転子12の平均角速度よりも大きくなるのが好ましいが、モータ10から原動力を供給するために回転子12の角速度の増加を実現できることは必要ない。
【0035】
電機子70が電機子回転軸58のまわりを回転するときに、それぞれの回転子軸16のまわりの回転子12の完全な回転ごとに、各U字形磁石20の後部26がただ1つのゼロ領域78を通過するように、回転子スプロケット59および固定子スプロケット61の直径を選ぶのが好ましい。したがって、電機子70の回転速度は、次式で回転子12の回転速度に関係づけられる。
【0036】
Sa=(Nr/Ns)×Sr (1)
ここで、
Saは電機子70の角速度(RPM)であり、
Nrは回転子12のU字形磁石20(または、隣接U字形磁石32のグループ)の数であり、
Nsは固定子50のゼロ領域12の数であり、さらに、
Srは回転子12の角速度(RPM)である。
【0037】
それぞれの回転子軸16のまわりの回転子12の回転と電機子回転軸58のまわりの電機子70のタイミングは、各回転子12の各U字形磁石20(または、U字形磁石対32、32’、32”)が第1の磁界と第2の磁界の間の相互作用が実質的に減少している点にあるゼロ領域78に入って、第2の磁界の転換を実現するようなものである。各回転子12が回転子軸12のまわりを回転し続け、かつ電機子70が電機子回転軸58のまわりを回転するとき、U字形磁石20はゼロ領域78を通り抜ける傾斜した経路をたどる。U字形磁石がゼロ領域78から出てくるとき、U字形磁石20は強い第1の磁界に遭遇する。この強い第1の磁界は、回転子軸16のまわりの回転子12の回転を続けさせるようにU字形磁石20に作用する。
【0038】
前に述べたように、モータ10の第1の好ましい実施形態は、単一のゼロ領域78および5個の回転子12を備え、各回転子12は3対32、32’、32”の隣接U字形磁石20を有する。好ましくは、回転子12は電機子回転軸58のまわりに一様に間隔を空けて配置され、またU字形磁石20の対32、32’、32”は各それぞれの回転子12の周囲に一様に間隔を空けて配置されている。さらに、各回転子12のU字形磁石20の対32、32’、32”は、回転子12の1回転の5分の1(すなわち、回転子の数の逆数)だけ互いに段階的に調整されているので、すべての回転子12のU字形磁石20の対32、32’、32”は、実質的に一様な間隔でゼロ領域に入って、固定子50の第1の磁界と回転子12の第2の磁界の間に多かれ少なかれ連続した磁気相互作用を実現する。当業者は理解するであろうが、モータが供給する原動力は、回転子12の数および各回転子12の磁石20の数、ならびに回転子12の磁石20および固定子50の磁石68の強さに比例する。したがって、回転子12の数およびU字形磁石20の対32、32’、32”の数は、5個の回転子12およびU字形磁石の3対32に限定されない。同様に、ゼロ領域78の数は1つに限定されない。U字形磁石20の数およびゼロ領域78の数は、式1で設定される規則の遵守によってのみ制限される。
【0039】
図1B、図2および図4を参照して、一方向回転原動力を与えるモータ10の第2の好ましい実施形態を示す。第2の好ましい実施形態は、固定子軸72を有し、磁石68’が固定子50’の表面64に取り付けられている一般的に円形の固定子50’と、固定子軸72と一致する電機子回転軸58のまわりを回転するように、電機子軸57で固定子50’に取り付けられた電機子70と、隣接U字形磁石20の3個の対32、32’、32”を有する5個の回転子12(わかりやすくするために、そのうちの1個だけを示す)とを備え、これらの回転子12は、電機子70のまわりにほぼ72度の間隔で配列されている。各回転子12は、ストラット71で電機子から間隔を空けて配置され、さらに、電機子回転軸58の面内で回転子12の回転軸16のまわりを回転するように、そのストラット71に軸で取り付けられている。さらに、モータ10は、各回転子12と固定子50を互いに駆動的に連結して、各回転子12がそれぞれの回転子軸16のまわりを回転するときに、電機子70が電機子の回転軸58のまわりを回転するようにするリンケージ55を含む。
【0040】
2つの相違点を除いて、第2の好ましい実施形態は、第1の好ましい実施形態とまったく同じである。第1に、第1の磁界が円周方向の境界線49に沿って大きさと方向の両方で一様ではなく(第1の好ましい実施形態のように、1つまたは複数のゼロ領域78を除いて)、第1の磁界の方向は、円周方向の境界線49に平行な磁気軸まわりを境界線49に沿った所定の周期で回転する。好ましくは、第1の磁界は、固定子50’の外面64に取り付けられた1つまたは複数の固定子磁石68’で形成され、各磁石68’は、第1の磁界を磁気軸まわりに回転させるような磁化方向を有する。図4に示すように、第2の好ましい実施形態では、固定子磁石68’は等しい大きさに作られた棒磁石であり、この棒磁石は、棒磁石68’が所定の周期性の螺旋形を固定子50’に描くように、固定子50’に取り付けられる。しかし、当業者には明らかであろうが、第1の磁界は、棒磁石で形成する必要はなく、単一磁石の磁化方向が磁気軸まわりを回転するように、単一磁石(または、磁石のグループ)で形成されてもよい。
【0041】
第1の好ましい実施形態と第2の好ましい実施形態の第2の違いは、第2の好ましい実施形態のリンケージ55は、回転子12の角速度を回転子12の平均速度よりも大きくするための部品を含まないことである。したがって、第2の好ましい実施形態では、偏心回転子ソケット59の代わりに円形回転子スプロケット63が使用され、それによって、電機子70が固定子50’のまわりを回転するときに、回転子軸16のまわりの回転子12の一定回転速度を実現する。
【0042】
当業者には明らかであろうが、円周方向の境界線49のまわりの第1の磁界の方向の回転は第2の磁界の方向を変え、ゼロ領域78の必要性をなくす。すべての他の点で、第2の実施形態の動作は、第1の実施形態のそれと同じである。すなわち、各回転子12の回転速度は、式(1)で電機子70の回転速度に関係づけられる。ここで、パラメータNは、境界線49に沿った、第1の磁界の境界線49のまわりの回転数である。図4に示す第2の好ましい実施形態では、第1の磁界の回転数は1である。したがって、3対32、32’、32”のU字形磁石20があるので、電機子軸58のまわりの電機子70の完全な回転ごとに、5個の回転子12の各々が3分の1回転する。しかし、当業者は理解するであろうが、回転子12の回転速度が式(1)に適合するように調整されるという条件で、第1の磁界が電機子軸58のまわりに任意の数の回転の全周期を有するように、モータ10は設計されてもよい。
【0043】
図1C、図2および図5を参照して、一方向回転原動力を与えるモータ10の第3の好ましい実施形態を示す。第3の好ましい実施形態は、ベース18に取り付けられ、軸72を有し、固定子50”の表面64に磁石68”が取り付けられている一般的に円形の固定子50”と、固定子軸12と一致する電機子回転軸58のまわりを回転するように軸57で固定子50”に取り付けられた電機子70と、3対32、32’、32”の隣接U字形磁石20を有する5個の回転子12(わかりやすくするために、このうちの1つを示す)とを備え、回転子12は電機子70のまわりに約72度の間隔で配置されている。各回転子12は、電機子ストラット71で電機子から間隔を空けられ、さらに、電機子軸58と一般的に位置合せされた面内で回転子12の軸16のまわりを回転するように、その電機子ストラット71に軸で取り付けられている。さらに、各回転子12と固定子50を互いに駆動的に連結して、各回転子12がそれぞれの回転子軸16のまわりを回転するときに、電機子70を電機子回転軸58のまわりに回転させるリンケージ55を、モータ10は含む。
【0044】
3つの違いを除いて、第3の好ましい実施形態は、第1の好ましい実施形態とまったく同じである。第1に、第1の磁界の大きさと方向の両方が円周方向の境界線49のまわりで一様でなく(ゼロ領域78を除いて)、第1の磁界は、円周方向の境界線49に沿って所定の最大振幅と所定の周期を有する正弦波パターンで変位されており、第1の磁界の方向は、正弦波パターンの各最大振幅の間で境界線49に沿って反対方向に交互になっている。
【0045】
好ましくは、図5に示すように、棒磁石68”の磁化が円周方向の境界線49のまわりで境界線49から正弦波パターンで変位するように固定子50”の表面64に配列された複数の棒磁石68”で、第1の磁界は形成される。棒磁石68”の正弦波パターンは第1と第2の領域に分割され、その境界は、正弦波パターンの最大点のところに存在する。棒磁石68”の磁化方向は、第1の領域と第2の領域で方向が反対であり、回転子12が回転子軸16のまわりで振動し電機子回転軸58のまわりを回転するように、第2の磁界の転換を実現し、回転子12の回転方向を逆にする。
【0046】
好ましくは、磁石の正弦波パターンは、各回転子12が中性位置からほぼ+/−30度振動するように所定の最大振幅を有する。しかし、最大振幅の値はモータ10の設計にとってクリティカルではない。さらに、正弦波パターンの所定の周期は、固定子50”の表面64のまわりの正弦波パターンの周期の数が整数値である任意の値に選ぶことができる。
【0047】
当業者には明らかなように、第1の磁界は棒磁石68”で形成する必要はなく、第1の磁界が電機子回転軸58のまわりで正弦的に変位されており、かつ正弦波パターンの各最大点の間で交互に反対方向になるように、単一の磁石(または、磁石のグループ)で形成されてもよい。さらに、当業者は理解するであろうが、第1の磁界の変位は正確に正弦状である必要はない。たとえば、変位は、鋸の歯の形、または一定のプラス振幅値とマイナス振幅値の部分を有する形であってもよい。
【0048】
第1の磁界が正弦的に変位されており、2分の1周期ごとに交互になるために、回転子12が固定子磁石68”を追跡するとき、各回転子12は正弦曲線のほぼ最大振幅に対応する角度まで振動する。したがって、第3の実施形態と第1の実施形態の第2の違いは、リンケージ62の構造にある。図1Cに示す第3の好ましい実施形態では、リンケージ62は、電機子70に回転的に取り付けられたそれぞれの第1の歯車87に各回転子12を連結する往復棒91を備える。往復棒91は、回転子12の振動運動が第1の歯車87の回転運動に変換されるように、各回転子12と各第1の歯車87に枢支される。各第1の歯車87は、回転子50に固定的に取り付けられた単一の第2の歯車89に結合される。各第1の歯車87の回転運動によって、回転子12が回転子軸16のまわりで振動するとき、電機子70は電機子回転軸58のまわりを回転するようになる。当業者は理解するであろうが、モータ10の速度は、次式に従って第2の歯車89に対する第1の歯車87の比で決定される。
【0049】
Sa=(1/Ns)×Sr (2)
ここで、
Saは電機子70の角速度(RPM)であり、
Nsは固定子50”のまわりの第1の磁界の周期の数であり、さらに
Srは回転子12の角速度(RPM)である。
【0050】
各回転子12は連続的に回転しないで振動するので、特定の回転子12の単一の回転子磁石(または、磁石のグループ)が単一の固定子50”と相互作用する。したがって、第3の好ましい実施形態と第1の好ましい実施形態の第3の違いは、各回転子12の振動運動のために生じ、それによって第3の好ましい実施形態の各回転子12はただ1対の磁石32だけを有する。しかし、当業者は理解するであろうが、回転子12の周囲に追加の固定子50”を加えることができ、各追加の固定子50”と磁気的に相互作用するように各回転子12にU字形磁石20の対を追加して含め、このようにして、追加の原動力を与えることができる。
【0051】
図6、図7Aおよび図8A〜8Bを参照して、一方向回転原動力を与える永久磁石モータ10の第4の好ましい実施形態を示す。第4の好ましい実施形態は、ベース18に取り付けられた、固定子軸72を有する一般に円形の固定子51を備える。固定子51は、円周方向の境界線49によって、外面64のほぼ中間点で、固定子軸72のまわりに所定の方向を有する第1の側52と第2の側54に分割される。
【0052】
好ましくは、固定子51の表面64は弓形であり、回転子12の弧に一致する曲率を有する。しかし、当業者は理解するであろうが、表面64は弓形である必要はなく、平面であってもよいが、それでもなお、本発明の趣旨と範囲内である。当業者は理解するであろうが、固定子51は、ただ単に固定子磁石の固定支持構造として意図するものである。そのようなものとして、固定子の形は、固定子に取り付けられる磁石と回転子に取り付けられる磁石の間のエア・ギャップの大きさおよび形を制御するものではない。
【0053】
図8Aに示すように、固定子磁石46の1つまたは複数の対が、境界線49に沿って間隔を空けて配置されて外面64に取り付けられる。各対の固定子磁石46は、N極とS極を有する第1の固定子磁石40およびN極とS極を有する第2の固定子磁石42を含む。各第1の固定子磁石40のS極は外面64の第1の側52にあり、第1の固定子磁石40のN極が境界線49に最も近い。各第2の固定子磁石42のN極は外面64の第2の側54にあり、各第2の固定子磁石42のS極が境界線49に最も近い。第1および第2の固定子磁石40、42は、第1の固定子磁石40のN極と隣り合う対46の磁石の第2の固定子磁石42のS極の間の境界線49に沿って測定された第1の磁石間距離が、第1の固定子磁石40のS極と第2の固定子磁石42のN極の間の境界線49に沿って測定された第2の磁石間距離に等しいように、境界線49に沿って間隔を空けて配列される。
【0054】
第4の好ましい実施形態では、固定子磁石40、42は棒磁石である。好ましくは、各第1の固定子磁石40のN極と各第2の固定子磁石42のS極は所定の方向に向かって傾いている。また、各第1の磁石40のS極と各第2の磁石42のN極が、磁石40、42の各々の反対極性の極よりも各回転子12の周囲に近いように、棒磁石は、固定子50の表面64に方向づけされるのが好ましい。当業者は理解するであろうが、固定子磁石40、42は棒磁石である必要はない。磁石で生成される第1の磁界が棒磁石が生成するものと一般的に同等である限りで、たとえば、各固定子磁石40、42は、U字形磁石であってもよいし、他の磁石で構成されてもよい。
【0055】
第4の好ましい実施形態では、固定子軸72と一致する電機子回転軸58を有する電機子70が、電機子軸57で固定子51に取り付けられ、この電機子軸57は、電機子70が固定子軸72のまわりを自由に回転することができるようにする。各回転子12は、電機子ストラット71で電機子70から間隔を空けて配置され、かつ回転子軸16のまわりに自由に回転するように電機子ストラット71に取り付けられる。電機子回転軸58と一般的に位置合せされた面内で回転子12が回転するように、回転子軸16は、方向づけされる。第4の好ましい実施形態では、5個の回転子12が電機子70に取り付けられる。好ましくは、固定子51の表面64で測定された回転子12の間隔が磁石間距離の2倍の整数倍数にほぼ等しい状態で、回転子12は固定子50の周囲に一様に間隔を空けて配置される。しかし、当業者は理解するであろうが、回転子12を一様な間隔で配置する必要はない。さらに、回転子12の数は、1個程度に少ないことも、また大きさとスペースの制約が許す程度に多いこともある。当業者は理解するであろうが、固定子軸72は電機子回転軸58と一致する必要はない。したがって、固定子軸72が電機子軸58に平行であり、かつ固定子50の表面が回転子12の周囲と向き合う任意の位置で、電機子軸58のまわりに配置されて、電機子軸58のまわりでの第1の磁界と第2の磁界の間の相互作用を可能にする固定子50は、本発明の趣旨と範囲内である。
【0056】
図7Aを参照して、各回転子12は、第2の磁界を生成する第1のU字形磁石20を備える。第1のU字形磁石20のN極とS極とが回転子12の軸16の方を向き、かつ第1のU字形磁石20の後部側26が回転子12の周囲と向かい合うように、第1のU字形磁石20は、回転子12に位置づけされる。第1のU字形磁石20の後部26が境界線49に沿って第1の固定子磁石40の1つのN極に近接するとき、第1のU字形磁石20の後部26にすぐ近接した第2の磁界の部分が、第1の固定子磁石40のN極で生成される第1の磁界の部分と相互作用して、回転子12を反時計方向に回転させる。回転子12が反時計方向に回転するときに、第1のU字形磁石20のS極と関連した第2の磁界の部分が、第1の固定子磁石40のS極と関連した第1の磁界の部分と相互作用し、回転子軸16の方向の力を引き起こし、U字形磁石20に反発し、回転子12を固定子軸のまわりの所定の方向に並進させる。回転子12が所定の方向で第1の固定子磁石40から遠ざかるときに、U字形磁石20の後部26に近接した第2の磁界が、対の磁石46の第2の固定子磁石42のS極と関連した第1の磁界の部分と相互作用して、回転子12が方向を逆にし、時計方向に回転するようにする。そして、U字形磁石20のN極と関連した第2の磁界の部分が、第2の固定子磁石42のN極と関連した第1の磁界の部分と相互作用して、再び、回転子軸16の方向の力を引き起こし、U字形磁石20に反発し、回転子12を所定の方向に並進させる。そして、回転子12の第2の磁界が近接する対46の磁石の第1の磁界と相互作用して、振動周期が繰り返す。したがって、回転子12はそれぞれの回転子軸16のまわりに回転的に振動し、回転子軸16の方向の力を発生して、電機子70を電機子回転軸58のまわりに所定の方向で回転させて、モータの一方向回転原動力を供給する。当業者は理解するであろうが、第4の実施形態は、単一の固定子51および単一のU字形磁石20に限定されない。各回転子の周囲に間隔を空けて配列された対応するU字形磁石と相互作用するように、固定子51にまったく同じに配列された第1および第2の固定子磁石40、42を有する固定子を追加することは、本発明の趣旨と範囲内である。
【0057】
図6、図7Bおよび図8Aを参照して、一方向回転原動力を与える永久磁石モータ10の第5の好ましい実施形態を示す。第5の好ましい実施形態の構造および動作は第4の好ましい実施形態のそれに似ているが、ただ違う点は、各回転子12がさらに、第2のU字形磁石24のS極が第1のU字形磁石20のN極に隣接している状態にあるN極とS極を有する第2のU字形磁石24と、第3のU字形磁石22のN極が第1のU字形磁石20のS極に隣接している状態にあるN極とS極を有する第3のU字形磁石22とを含むことである。U字形磁石20の後部に近接する第2の磁界の部分の第1の磁界との相互作用のために回転子12が回転するとき、第2のU字形磁石24のN極で生成される第3の磁界と第3のU字形磁石22のS極で生成される第4の磁界各々が、固定子磁石の各対46で生成される第1の磁界と相互作用して、各回転子12に回転子軸16の方向の力を発生させ、それによって、電機子70が固定子51の軸58のまわりで所定の方向に回転して、モータの一方向回転原動力を供給するようになる。第5の好ましい実施形態では、第2および第3のU字形磁石24、22が回転子軸16の方向の力を与える磁界を生成すると同時に、第1のU字形磁石20の後部26に近接する第2の磁界の部分が回転子12を回転させるように作用する。したがって、第5の好ましい実施形態は、場合によっては第4の実施形態よりも強力である。当業者は理解するであろうが、固定子磁石40、42は棒磁石である必要はない。磁石で生成される第1の磁界が棒磁石で生成されるものと一般的に同等である限りで、たとえば、各固定子磁石40、42はU字形磁石と取り替えられてもよいし、または、別個の磁石で構成されてもよい。
【0058】
図6および図8C〜8Dを参照して、モータ10の第6の好ましい実施形態を示す。第6の好ましい実施形態の構造および動作は第5の好ましい実施形態のそれとまったく同じであるが、ただ違っている点は、(1)固定子51’の表面64の固定子磁石40’、42’の向きがわずかに異なっていること、(2)固定子磁石の各対46に追加の固定子磁石41が加えられていること、および(3)各回転子12に取り付けられたU字形磁石22、24が棒磁石36、38と取り替えられていることである。特に、また、図8Cを参照して、各第1の固定子磁石40’および各第2の固定子磁石42’の磁化方向は、第5の実施形態のように電機子回転軸58のまわりで所定の方向に傾いているのではなく、境界線49に対して一般的に垂直であるように調整されている。また、固定子51’は、各第1の固定子磁石40’と各第2の固定子磁石42’の中程の境界線49に沿って外面64に取り付けられた第3の固定子磁石41も含む。図8C〜8Dに示すように、第3の固定子磁石41は、第3の磁石41の磁化方向が回転子12の軸16と一直線に並ぶような方向に向けられている。
【0059】
図8Cおよび図8Dに示すように、第6の好ましい実施形態で使用される回転子12は、第5の好ましい実施形態のそれと似た第1のU字形磁石20を含む。しかし、第5の好ましい実施形態で使用される第2および第3のU字形磁石24、22の代わりに、第6の好ましい実施形態は、第1のU字形磁石20のS極から間隔を空けかつそのすぐ近くに配置され、スラスタ磁石軸34に一般的に位置合せされた第1のスラスタ棒磁石36と、第1のU字形磁石20のN極から間隔を空けかつそのすぐ近くに配置され、スラスタ磁石軸34に一般的に位置合せされた第2のスラスタ棒磁石38とを含む。スラスタ軸34は回転子12の面内にあり、回転子軸16と交わる。第5の好ましい実施形態と同様に、U字形磁石20の後部にすぐ近接する第2の磁界の部分の第1の磁界との相互作用によって、回転子12に回転力が与えられる。回転子12が時計方向に回転するとき(固定子51’の第2の端30から見て)、第2のスラスタ磁石36のN極とS極の両方で生成される第3の磁界が第1の固定子磁石40’と相互作用して、再び、回転軸16の方向の力を発生させる。同様に、回転子12が反時計方向に回転するとき、第1のスラスタ磁石38のN極とS極の両方で生成される第4の磁界が第2の固定子磁石42’と相互作用して、回転軸16の方向の力を発生させる。回転軸16の方向の力の結果として、電機子70が電機子回転軸58のまわりを所定の方向に回転するようになって、モータ10の一方向回転原動力を与える。
【0060】
第6の好ましい実施形態で、固定子磁石40’、41、42’およびスラスタ磁石36、38は棒磁石である。しかし、当業者は理解するであろうが、固定子磁石40’、41、42’およびスラスタ磁石36、38は棒磁石である必要はない。磁石で生成される第1の磁界が棒磁石で生成されるものと一般的に同等である限りで、たとえば、各固定子磁石40’、42’はU字形磁石であってもよいし、または別の磁石で構成されてもよい。
【0061】
図6、図7Dおよび図8Eを参照して、モータ10の第7の好ましい実施形態を示す。第7の好ましい実施形態の構造および動作は第6の好ましい実施形態に似ているが、違っている点は、境界線49に沿って固定子51”の表面64に位置づけられた第3の固定子磁石41’は、U字形磁石41’の後部が回転子12と向き合いかつ磁化方向が境界線49に垂直である状態のU字形磁石41’であること、および、U字形磁石20は、磁化方向が回転子12の半径の線と一直線に並ぶように方向付けされた棒磁石20’と取り替えられていることである。第6の好ましい実施形態のように、固定子磁石40’、42’で生成される第1の磁界が棒磁石で生成されるものと一般的に同等である限りで、各固定子磁石40’、42’はU字形磁石であってもよいし、または別個の磁石で構成されてもよい。
【0062】
図7A、図8A、図8B、図9および図11Aを参照して、一方向直線原動力を与えるモータ10の第8の好ましい実施形態を示す。第8の好ましい実施形態は、第1の端28と第2の端30の間で固定子の表面64に延び、かつ固定子48の表面64を第1の側52と第2の側54に分割する長手方向の境界線49に垂直な一般的に弓形の断面を有する直線状固定子48を備える。好ましくは、固定子48の一般的に弓形の断面は凹状である。しかし、当業者は理解するであろうが、断面は凹状である必要はなく、平面または凸状でさえあってもよいが、それでもなお、本発明の趣旨と範囲内である。
【0063】
直線状固定子48は、一般的に円形の固定子51とまったく同じであるが、ただ、固定子48の表面64が、境界線49の方向で円形ではなく、境界線49の方向で直線であることが違っている。
【0064】
第8の好ましい実施形態は、第1および第2の固定子磁石40、42を含み(図8Aを参照されたい)、この第1および第2の固定子磁石40、42の位置および向きは、円形状固定子51の固定子磁石40、42の位置および向きと実質的に同じである。したがって、1対または複数の対の磁石46が直線状固定子48に取り付けられ、各対の固定子磁石46が、第1の磁界を生成し、さらに、N極とS極を有する第1の固定子磁石40およびN極とS極を有する第2の固定子磁石42を備える。各第1の固定子磁石40のS極は外面64の第1の側52にあり、第1の固定子磁石40のN極が境界線49に最も近くなっている。各第2の固定子磁石42のN極は外面64の第2の側54にあり、各第2の固定子磁石42のS極が境界線49に最も近くなっている。隣り合う対の磁石46の第1の固定子磁石40のN極と第2の固定子磁石42のS極の間の境界線49に沿って測定された第1の磁石間距離が、第1の固定子磁石40のS極と第2の固定子磁石42のN極の間の境界線49に沿って測定された第2の磁石間距離に一般的に等しいように、第1および第2の固定子磁石40、42は、境界線49に沿って間隔を空けて配置されている。
【0065】
第8の実施形態では、固定子磁石40、42は棒磁石であり、各第1の固定子磁石40のN極および各第2の固定子磁石42のS極は、直線状固定子48の第2の端30に向かって傾いている。また、図8Aに示すように、各第1の磁石40のS極と各第2の磁石42のN極が、各回転子磁石40、42の反対極性の極よりも各回転子12の周囲に近いように、固定子磁石40、42は、固定子51の表面64で方向付けされている。当業者は理解するであろうが、固定子磁石40、42は棒磁石である必要はない。磁石で生成される第1の磁界が棒磁石で生成されるものと一般的に同等である限りで、各固定子磁石40、42はU字形磁石であってもよいし、または別個の磁石で構成されてもよい。
【0066】
第8の好ましい実施形態は、また、固定子48の境界線49に対して一般的に平行に位置づけされた長手方向の軸を有するレール80を含む。回転子12およびベアリング・アセンブリ84を備える5個の回転子アセンブリ14は、スライド可能にレール80に取り付けられる。
【0067】
好ましくは、図11Aに示すように、ベアリング・アセンブリ84は、レール80にスライド可能に取り付けられ、各第1のベアリング88のボス37で実質的回転なしにレールに沿ってスライドするように強制されている第1のベアリング88の対を含む。このボス37は、レール80の長手方向の溝35に固定されている。第2のベアリング90は、回転のためにボール・ベアリングで対の第1のベアリング88に連結されている。回転子12は、第2のベアリング90に取り付けられる。したがって、各ベアリング・アセンブリ84に取り付けられた回転子12は、自由に、レール80のまわりを回転的に振動し、固定子の第2の端30の方向にレール80に沿った力を発生させる。
【0068】
好ましくは、第8の好ましい実施形態は、各ベアリング・アセンブリ84の第1のベアリング88を互いに連結することで各ベアリング・アセンブリ84を互いに結び付けるクロスリンク94を含み、それによって、各回転子12のレール80に沿った直線運動を互いに加え合わせる。
【0069】
好ましくは、各回転子12は1つまたは複数の回転子磁石20を備え、各回転子磁石20が第2の磁界を生成し、この第2の磁界は第1の磁界と相互作用して、回転子12をレール80の軸のまわりに回転的に振動させ、さらにレール80の軸の方向の力を発生させて、モータの一方向直線原動力を与える。第8の好ましい実施形態では、各回転子12は第4の好ましい実施形態で説明した回転子12と実質的に同じである。したがって、各回転子磁石は、N極、S極および後部側26を有する第1のU字形磁石20を備え、このU字形磁石20の後部26にすぐ近接する第2の磁界の第1の部分が、各第1の磁界と相互作用して、各回転子12をレール80のまわりで回転的に振動させる。第1のU字形磁石20のN極およびS極に近接する第2の磁界の第2の部分は第1の磁界と相互作用して、回転子12にレール80の軸方向の力を発生させ、それによって、モータの一方向直線原動力が与えられる。当業者には明らかであろうが、第8の好ましい実施形態の動作は第4の好ましい実施形態のそれとまったく同じであるが、ただ違っているのは、クロスリンク回転子12の運動が、電機子回転軸58のまわりの回転ではなくて、レール80に沿って直線的であることである。したがって、簡潔にするために、第8の好ましい実施形態の動作についての説明は繰り返さない。
【0070】
図7B、図8A、図8B、図9および図11Aを参照して、一方向直線原動力を与えるモータ10の第9の好ましい実施形態を示す。当業者には明らかであろうが、第9の好ましい実施形態の構造および動作は第5の好ましい実施形態のそれと事実上同じであるが、ただ違っているのは、クロスリンク回転子12の運動が、電機子回転軸58のまわりの回転ではなくて、直線的であることである。したがって、簡潔にするために、第9の好ましい実施形態の構造および動作についての説明は繰り返さない。
【0071】
図7C、図8C、図8D、図9および図11Aを参照して、一方向直線原動力を与えるモータ10の第10の好ましい実施形態を示す。当業者には明らかであろうが、第10の好ましい実施形態の構造および動作は第6の好ましい実施形態のそれと事実上同じであるが、ただ違っているのは、クロスリンク回転子12の運動が、電機子回転軸58のまわりの回転ではなくて、直線的であることである。したがって、簡潔にするために、第10の好ましい実施形態の動作についての説明は繰り返さない。
【0072】
図7D、図8C、図8E、図9および図11Aを参照して、一方向直線原動力を与えるモータ10の第11の好ましい実施形態を示す。第11の好ましい実施形態の構造および動作は第7の好ましい実施形態のそれと事実上同じであるが、ただ違っているのは、クロスリンク回転子12の運動が、電機子回転軸58のまわりの回転ではなくて、直線的であることである。したがって、簡潔にするために、第10の好ましい実施形態の構造および動作についての説明は繰り返さない。
【0073】
図2、図3、図10および図11Bを参照して、直線原動力を与えるモータ10の第12の好ましい実施形態を示す。
【0074】
図10に示すように、第12の好ましい実施形態は、直線状固定子47の第1の端28と第2の端30の間の固定子47の中程に沿って延びる境界線49’に垂直な一般的に弓形の断面を有する直線状固定子47と、境界線49’に対して一般的に平行な軸を有する、直線状固定子47に連結されたレール80’と、ベアリング・アセンブリ84’でレール80’に連結された回転子12を備える1つまたは複数の回転子アセンブリ14’と、隣り合った回転子12のリンケージ84’を互いに連結するクロスリンク94’とを備える。好ましくは、固定子47の一般的に弓形の断面は凹状であり、回転子12の弧に一致する曲率を有する。しかし、当業者は理解するであろうが、一般的に弓形の断面は、凹状である必要はなく、平面または凸状であってもよいが、それでもなお、本発明の趣旨と範囲内である。
【0075】
図3に示すように、直線状固定子47は、直線状固定子47の表面64に配列された1つまたは複数の磁石68を含み、各磁石68は、境界線49’に対してほぼ直角に向けられた磁化方向を有し、境界線49’に対して一般的に直角に向けられた第1の磁界をもたらす。第1の磁界の大きさは、ゼロ領域78を除いて、一般的に一様であり、このゼロ領域では、第1の磁界の大きさは実質的に減少している。第12の好ましい実施形態の直線状固定子47は、第1の好ましい実施形態の円形状固定子50と事実上同じであるが、ただ違っているのは、直線状固定子50は、電機子回転軸58のまわりに円形ではなくて、境界線49’の方向に直線的であることである。また、固定子47の表面64における磁石68の配列およびゼロ領域78の構造は、図3に示しかつ第1の実施形態の議論で十分に説明したように、第1の好ましい実施形態と同じである。したがって、簡潔にするために、直線状固定子47の構造についてのより詳細な説明は繰り返さない。
【0076】
第12の好ましい実施形態の回転子12各々は、レール80’の軸と一直線に並ぶ回転軸16を有する。各回転子12が自由にレール80’のまわりを回転し、かつレール80’に沿ってスライドするように、回転子12は、ベアリング・アセンブリ84’でレール80’に連結されている。好ましくは、図2に示すように、3対32、32、32’のU字形磁石を含み、各U字形磁石が後部側26を有し、第2の磁界を生成する。各U字形磁石20の後部側26に近接する第2の磁界の部分は第1の磁界と相互作用して、各回転子12をレール80の軸まわりに回転させる。第12の好ましい実施形態の回転子12は、図2で説明し上で十分に議論したように、第1の好ましい実施形態の回転子と同じである。したがって、簡潔にするために、回転子12の詳細な説明は繰り返さない。
【0077】
図11Bに示すように、レール80’は、レール80’の周囲を回って走っている所定のピッチ(すなわち、回転数/単位長さ)の螺旋溝86を有する。ベアリング・アセンブリ84’は、各回転子12を螺旋溝86に連結し、レール80’のまわりの各回転子12の回転運動をレール80’に沿った直線運動に変換する。図11Bに示すように、ベアリング・アセンブリ84’は、レール80’に取り付けられ、かつ実質的に回転することなくレール80’に沿ってスライドするように強制された対の第1のベアリング88’と、回転子12を受け入れるために第1のベアリング88’の外面に取り付けられた第2のベアリング90’とを備える。好ましくは、各第1のベアリング88’はボス37を有し、このボス37は、第2のベアリング90’が第1のベアリング88’上で回転するときに各第1のベアリング88’が回転することなくレール80’の上をスライドするように、長手方向の溝35に係合する。当業者は理解するであろうが、たとえばレール80’の断面を扁円にするように、第1のベアリング88’をレール80’に固定する他の方法が使用されてもよい。
【0078】
第1の好ましい実施形態のように、回転子12の完全な回転ごとに回転子12の各U字形磁石20の後部が1つのゼロ領域78を通過するようになる速度で、各回転子12は回転しなければならない。したがって、レール80’の螺旋溝86の所定のピッチは、次式に等しいのが好ましい。
【0079】
Pg=(1/Nr)×Pr (3)
ここで、
Pr=ゼロ領域78のピッチ(ゼロ領域/単位長)、
Nr=回転子12のU字形磁石(または、隣接U字形磁石のグループ)の数、および
Ps=螺旋溝86のピッチ(回転数/単位長)。
【0080】
好ましくは、各ゼロ領域78に対応する螺旋溝86の部分は、溝86の所定のピッチよりも大きな瞬間ピッチを有し、U字形磁石20の対32、32’、32”のうちの各1つがゼロ領域78の1つを通過するときに各回転子12の角速度を高くする。しかし、当業者は理解するであろうが、モータ10が原動力を与えるためにより大きな瞬間ピッチを設けることは必要ではない。
【0081】
上で説明したように、クロスリンク94’は隣り合う回転子12のベアリング・アセンブリ84’を互いに連結する。図10に示すように、クロスリンク94’は、各ベアリング・アセンブリ84’の第1のベアリング88’を隣り合うベアリング・アセンブリ84’の第1のベアリング88’に連結するので、その結果、すべての回転子アセンブリ14’の直線運動は互いに加え合わされてモータ10の一方向直線原動力を与える。
【0082】
前に述べたように、モータ10の第1の好ましい実施形態は単一のゼロ領域78および5個の回転子12を備え、各回転子12が3対32、32’、32”の隣接U字形磁石20を有する。好ましくは、回転子12はレール80’に沿って一様に間隔を空けて配置され、さらに、U字形磁石20の対32、32’、32”は、各回転子12の周囲に一様に間隔を空けて配置される。さらに、U字形磁石20の対32、32’、32”は、各回転子12に対して回転子12の1回転の5分の1だけ段階的に調整されているので、すべての回転子12のU字形磁石20の対32、32’、32”は実質的に一様な割合でゼロ領域78を通過して、第1の磁界と回転子12の第2の磁界の間のほぼ連続的な相互作用を実現し、結果として、回転子アセンブリ14’を固定子47の第2の端に向かってほぼ連続的に動かすことになる。当業者は理解するであろうが、モータ10が与える原動力は、回転子12の数および各回転子12のU字形磁石20の数に比例する。したがって、本発明の回転子12の数および磁石20の対32、32’、32”の数は、5個の回転子12および3対32のU字形磁石20に限定されない。また、ゼロ領域の数も1つに限定されない。U字形磁石20およびゼロ領域78の数は、式3で設定される規則への遵守によってのみ制限される。
【0083】
図2、図11B、図12および図13を参照して、レール取付け棒76で支持され、長手方向の軸65を有するレール80’を備えるモータ10の第13の好ましい実施形態を示す。所定のピッチを有する螺旋溝86がレール80の周囲を走っている。
【0084】
第13の好ましい実施形態は、また、5個の回転子12の各々に取り付けられた3対32、32’、32”のU字形磁石20に対応してレール80’を同心円状に囲繞する3個の螺旋状固定子82a、82b、82c(82)を含む。好ましくは、第1の螺旋状固定子82は、溝86の所定のピッチと同じピッチ、およびレール80’の軸65に対して一般的に平行な長手方向の軸を有する。各回転子12の半径の線と一直線に並ぶ磁化方向を有する複数の第1の固定子磁石11が、各第1の螺旋状固定子82に沿って間隔を空けて配置され、第1の固定子磁石11が第1の磁界を生成する。
【0085】
第13の好ましい実施形態は、さらに、レール80’の軸65に沿って第1の螺旋固定子82’と交互になり、かつ溝86の所定のピッチを有する複数の第2の螺旋状固定子82a’、82b’、82c’(82’)を含む。回転子12の半径の線と一直線に並ぶ磁化方向を有し、かつ第1の螺旋状固定子82の各々に取り付けられた第1の固定子磁石11と方向が反対の磁化方向を有する複数の第2の固定子磁石11’が、各第2の螺旋状固定子82’に取り付けられている。第2の螺旋状固定子82’が第1の螺旋状固定子82の中程に位置づけられている結果として、各回転子12がレール80’の軸65のまわりを回転し、かつレール80’に沿ってスライドするときに、各回転子磁石の対32、32’、32”のほぼ中間にある点は第2の螺旋状固定子82’の1つにぴったりになる。
【0086】
第13の好ましい実施形態は、また、レール80’の長手方向の軸65と一般的に合わせられた回転軸16を有する5個の回転子12(はっきりさせるために、3個だけを示す)を含む。各回転子12は、回転子12が自由にレール80’の軸65のまわりを回転しかつレール80’に沿ってスライドするように、ベアリング・アセンブリ84’でレール80’に連結される。好ましくは、各回転子12は3対32、32’、32”のU字形磁石20を含み、各U字形磁石20が第2の磁界を生成し、対のU字形磁石20の後部26に近接するその第2の磁界の部分が、各第1の固定子磁石の第1の磁界と相互作用して、各回転子12をレール80’の軸65のまわりに回転させる。
【0087】
ベアリング・アセンブリ84’(図11Bおよび図12に詳細に示す)は、各回転子12をレール80の周囲の螺旋溝86に連結する。ベアリング・アセンブリ84’は第12の好ましい実施形態で説明したベアリング・アセンブリ84’に似ているが、ただ違うのは、ベアリング・アセンブリ84’がレール80’に沿って移動するときに、ベアリング・アセンブリ84’がレール取付け棒76を通り過ぎることができるようにする、第1のベアリング88’および第2のベアリング90’の開口だけである。
【0088】
第13の好ましい実施形態は、リニア・モータまたは回転モータとして組み立てることができる。リニア・モータの場合、レール80’および各螺旋状固定子82の軸は実質的にまっすぐである。レール80’は、レール80’に沿ってところどころに配置されたレール取付け棒76でベース18に支持されている。棒76は、レール80’に沿ってところどころに位置し、そこでは、回転子12の回転によって、第1および第2のベアリング88’、90’の開口が取付け棒76に対応するように向きを合わせられる。各螺旋状固定子82a、82b、82cは、固定子取付け棒75でベースに支持される。各ベアリング・アセンブリ84’の第1のベアリング88’を隣り合う回転子12のベアリング・アセンブリ84’の第1のベアリング88’に連結するクロスリンク94’で、回転子12は互いに連結される。このようにして、各回転子アセンブリ14’の回転運動は互いに加え合わされて、リニア・モータの直線原動力を与える。
【0089】
また、第13の好ましい実施形態は、図14に示すように回転モータ10として組み立てることができる。この場合、レール80’および螺旋状固定子82の軸は円形状に構成される。円形状に構成されたモータ10は、レール80’の周囲内の中心にあるように位置づけされた電機子70を含む。電機子70は、モータのベース18内に回転するように連結された電機子回転軸58のまわりを回転し、このベース18に、また、レール80’が取付け棒76(図示しない)で取り付けられている。レール80の半径のところで測定された第1および第2の螺旋状固定子82、82’のピッチは、螺旋溝86の所定のピッチに等しいのが好ましい。電機子70は、電機子ストラット71で各ベアリング・アセンブリ84’の第1のベアリング88(図11Bを参照されたい)に固定的に取り付けられる。これによって、各固定子アセンブリ14の回転原動力は互いに加え合わされる。電機子ストラット71が第1および第2の螺旋状固定子82、82’とぶつからないようにするために、第1および第2の螺旋状固定子82、82’は、電機子回転軸58の方向に開口を有するように作られる。
【0090】
好ましくは、複数の第1の固定子磁石11が各第1の螺旋状固定子82a、82b、82cに取り付けられ、各固定子磁石11は回転子12の半径の線と一直線に並ぶ磁化方向を有する。好ましくは、第1の螺旋状固定子82はレール80’の長手方向の軸65に沿って一様に間隔を空けて配置され、各第1の螺旋状固定子82が複数の磁石の対32、32’、32”の1つに対応している。好ましくは、回転子12がレール80の軸65のまわりを回転しかつレール80’に沿ってスライドするように回転子磁石の対32、32’、32”の1つが対応する第1の螺旋状固定子82の1つに適切であるように、各回転子12は、レール80’に位置づけされる。しかし、当業者は理解するであろうが、回転子12が回転力を発生させるために回転するように、回転子磁石の対32、32’、32”は各螺旋状固定子にちょうど適切である必要はない。
【0091】
もしくは、当業者は理解するであろうが、モータ10は第2の螺旋状固定子82’なしで組み立てることができる。最も簡単な場合は、モータ10は単一の第1の螺旋状固定子82と、第2の磁界を生成する単一のU字形磁石20を備える単一の回転子12とだけを備えてもよい。単一の回転子12は、U字形回転子磁石20が単一の第1の螺旋状固定子82に常に適切であるように、レール80’の溝86に位置づけされるのが好ましい。結果として、U字形回転子磁石20の後部26にすぐ近接する第2の磁界の部分が、螺旋状固定子82に取り付けられた各第1の固定子磁石11”によって生成される第1の磁界と相互作用して、回転子12をレール80の軸65のまわりに回転させ、かつレール80’に沿ってスライドさせる。好ましくは、第1の固定子82の単一の第1の固定子82のセットだけが使用される場合、各第1の固定子磁石11”は、回転子12の面内にありかつ回転子12の半径の線に対して一般的に垂直であるように方向付けされた磁化方向を有する。第1の固定子磁石11の1つの極が回転子磁石20にちょうど適切であるときに、その反対極性の極が回転子12のU字形磁石20から等しい間隔を空けるように、第1の固定子磁石11”のN極とS極は間隔を空けて配置されるのが好ましい。当業者は理解するであろうが、複数のU字形回転子磁石および対応する第1の螺旋状固定子が使用されてもよい。さらに、当業者は理解するであろうが、回転子磁石20と固定子磁石11の他の構成が可能であり、そのすべては、U字形回転子磁石20の後部26に近接する磁界の新規な属性に依拠している。たとえば、回転子12の半径の線に垂直な前述の固定子磁石11”は、間隔を空けて配置された2個の別個の棒磁石であり、この2個の磁石の各々の磁化が、回転子の半径の線と一直線に並び、かつ反対の磁化方向を有してもよい。
【0092】
図15Aおよび図15Bを参照して、モータ10の第14の好ましい実施形態を示す。第14の実施形態は第13の好ましい実施形態と構造が同じであるが、ただ違っているのは、固定子が、第13の実施形態の第1および第2の螺旋状固定子82、82’の代わりに、複数の第1のリブ77a、77b、77c(77)および第2のリブ77a’、77b’77c’(77’)を備えることである。螺旋状固定子82、82’の代わりにリブ77、77’を使うことで、電機子70の回転子12への取付けが簡単になる。当業者は理解するであろうが、リブ77、77’の長さは45度程度の小さなものから最高で265度まで変化し、モータ10の原動力はリブの長さに比例する。
【0093】
好ましくは、第1および第2のリブ77、77’は、レール80’の所定のピッチに一致するピッチおよび間隔を有する。さらに、第1および第2の固定子磁石11、11’およびU字形回転子磁石20の向きは第13の実施形態とまったく同じである。したがって、第14の実施形態の動作は第13の実施形態のそれとまったく同じであり、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0094】
図5、図16および図17を参照して、長手方向の軸65と、レール80”の周囲を走っている所定の周期の一般的に正弦状の溝85とを有するレール80”備えるモータ10の第15の好ましい実施形態を示す。
【0095】
好ましくは、第15の好ましい実施形態は、レール80”のまわりに円形状に配列された3個の一般的にまったく同じ固定子50”を含む。各固定子50”は、レール80”に面しかつレール80”の軸65から一般的に等距離でこの軸に平行に配置された表面64を有する。図5および図17に示すように、各固定子50”は、一般的に弓形の断面およびこの断面に垂直でかつ表面64のほぼ中間点に位置づけられた長手方向の境界線49を有する。
【0096】
複数の固定子磁石68”が、第1の磁界を生成する固定子50”の表面64に取り付けられる。固定子磁石68”は、境界線49のまわりに正弦波パターンで表面64に配置される。正弦波パターンは、境界線49に沿って所定の周期および所定の最大(ピーク)振幅を有する。レール80”および固定子50”の長手方向の境界線が一直線である場合、正弦曲線の周期はレール80の溝85の周期に等しいのが好ましい。
【0097】
正弦波パターンは、また、複数の第1と第2の交互になる領域に分割され、交互になる領域の間の境界は正弦曲線の各最大(ピーク)振幅のところに存在する。各第1の領域の第1の磁界の方向が各第2の領域の第1の磁界の方向と反対であるように、固定子磁石68”の磁化方向は、第1の部分と第2の部分で反対である。好ましくは、固定子磁石68”の磁化方向は回転子12の半径の線に対して一般的に垂直である。もしくは、固定子磁石68”の磁化方向は回転子12の半径の線と一般的に位置合わせされてもよい。さらに、当業者には明らかであろうが、第1の磁界は複数の棒磁石で形成される必要はなく、第1の磁界が境界線49から正弦的に変位されておりかつ正弦曲線のピーク間で交互に反対方向になるように、単一の磁石で形成されてもよい。さらに、当業者は理解するであろうが、第1の磁界の変位は正確に正弦状である必要はない。たとえば、変位は、本発明の趣旨と範囲のうちで、鋸の歯の形かプラスとマイナスの一定振幅値の部分を有する形であってもよい。
【0098】
好ましくは、第15の好ましい実施形態は、5個の回転子12を含み、その各回転子12はレール80”の軸と位置合せされた軸16を有する。各回転子12は、回転子12が自由にレール65の軸まわりを回転しかつレール80”に沿ってスライドするように、ベアリング・アセンブリ84’によってレール80”に連結される。好ましくは、各回転子12は3対のU字形磁石対32、32’、32”を含み、各対が2個のU字形磁石20を備える。各U字形磁石20は後部側を有し、第2の磁界を生成する。少なくとも1つの回転子アセンブリ14が回転軸16のまわりを回転するように各U字形磁石20の後部26が正弦波パターンの第1および第2の部分に適切であるように、U字形磁石対32、32’、32”の各々は、各回転子12に位置づけされる。ここで、各U字形磁石20の後部26にすぐ近接する第2の磁界の部分の対応する固定子50”の第1の磁界との相互作用によって、少なくとも1つの回転子12がレール80”の軸65のまわりを回転的に振動するようになる。当業者は理解するであろうが、U字形磁石の3対32、32’、32”を備えることは必須ではない。たとえば、回転子12の周囲に間隔を空けて配置されたU字形磁石20(または、隣接U字形磁石のグループ)の数は、ただ単に単一U字形磁石20から変化し、最高で回転子12の周囲の物理的スペースだけで制限される磁石の数まで変化することができる。さらに、磁石のグループ32の隣接U字形磁石20の数は、また、1から最高で回転子12の周囲の物理的スペースだけで制限される磁石の数までに及ぶことができる。好ましくは、固定子50”の数はU字形磁石の対32、32’、32”の数に等しい。しかし、当業者は理解するであろうが、固定子50”の数は3個に限定されることはなく、1から上の範囲の任意の数であってもよい。この場合、固定子50”の数はU字形磁石の対32、32’、32”の数に等しいことが好ましい。
【0099】
図16に示すように、ベアリング・アセンブリ84’は、ボス92(図11Bに示す)でレール80’の正弦状溝85をなぞることで、レールのまわりの少なくとも1つの回転子12の振動運動をレール80’に沿った一方向直線運動に変換する。クロスリンク94は隣り合う回転子12のベアリング・アセンブリ84’を互いに連結して、レールに沿った各回転子アセンブリ14’の直線運動を一方向直線原動力を与えるように互いに加え合わせる。ベアリング・アセンブリ84’およびクロスリンク94の構造、は図11Bおよび図12に示す。その動作は、第12の実施形態で説明したリンケージ84’およびクロスリンク94’とまったく同じである。したがって、リンケージ84’およびクロスリンク94の詳細な説明は、簡潔にするために繰り返さない。
【0100】
他の態様では、第15の好ましい実施形態は、また、第14の実施形態のそれと同様な円形配列に構成することができる。第15の好ましい実施形態では、図14に示す螺旋状固定子82’が、固定子12のまわりに間隔を空けて配置された1つまたは複数の弓形固定子50”と取り替えられる。この場合、回転子12がレール80”に沿ってスライドするときに、回転子12のU字形磁石20が第1および第2の部分に対して依然として適切であるようにするために、固定子磁石の正弦波パターンの周期は、それぞれの固定子50”の表面64の電機子回転軸58からの距離に従って調節される。したがって、直線の実施形態の場合と同じである第15の実施形態の円形配列のそれらの要素の説明は、簡潔にするために繰り返さない。
【0101】
図4、図18および図19を参照して、一方向原動力を与えるモータ10の第16の好ましい実施形態を示し、このモータは、長手方向の軸65、およびレール80の周囲を走る所定のピッチの螺旋溝86を有するレール80”を備える。
【0102】
好ましくは、第16の好ましい実施形態は、さらに、3個の一般的にまったく同じである固定子50’を含み、各固定子50’は、レール80の軸65から一般的に等距離でかつこの軸に平行に配置された表面64を有する。各固定子50’は、表面64のほぼ中間点に位置する長手方向の境界線49を有する。好ましくは、複数の固定子磁石68’が固定子50’の表面に取り付けられ、第1の磁界を生成する。この複数の固定子磁石68’は、境界線49に平行な磁気軸まわりを回転する磁化方向を有する。レール80”および固定子50’の長手方向の境界線49が一直線である場合、固定子磁石68’の回転のピッチはレール80の螺旋溝86の所定のピッチに等しいのが好ましい。
【0103】
第16の実施形態はさらに5個の回転子12を含み、各回転子12がレール80の軸65と位置合せされた回転軸16を有する。回転子12が自由にレール80の軸65のまわりを回転しかつレール80に沿ってスライドするように、各回転子12はレール80に連結される。各回転子12は、回転子12の周囲に間隔を空けて配置された3対32、32’、32”のU字形磁石20を含み、各U字形磁石20は第2の磁界を生成する。U字形磁石20の後部26にすぐ近接する第2の磁界の部分が複数の固定子磁石68’で生成される第1の磁界と相互作用して、各回転子12を回転子軸16のまわりに回転させるように、U字形磁石20は各回転子12に位置づけされる。当業者は理解するであろうが、ちょうど3対32、32’、32”のU字形磁石を備えることは必須ではない。たとえば、回転子12の周囲に間隔を空けて配置されたU字形磁石20(または、隣接U字形磁石のグループ)の数は、ただ単に単一U字形磁石20から変化し、最高で回転子12の周囲の物理的スペースだけで制限されるU字形磁石20の数まで変化することができる。さらに、磁石のグループ32の隣接U字形磁石20の数は、また、1から最高で回転子12の周囲の物理的スペースだけで制限される磁石の数までに及ぶことができる。
【0104】
第16の実施形態は、また、各回転子12を螺旋溝86に連結するベアリング・アセンブリ84’を含み、このベアリング・アセンブリ84’は、レール80’のまわりの各回転子12の回転運動をレール80’に沿った一方向直線運動に変換する。クロスリンク94は隣り合う回転子12のベアリング・アセンブリ84’を互いに連結して、レール80’に沿った各回転子アセンブリ14’の直線運動を一方向直線原動力を与えるように互いに加え合わせる。ベアリング・アセンブリ84’およびクロスリンク94の構造は図11Bおよび図12に示し、これは、第12の実施形態で説明したベアリング・アセンブリ84’およびクロスリンク94とまったく同じである。したがって、リンケージ84およびクロスリンク94の詳細な説明は、簡潔にするために繰り返さない。
【0105】
第16の好ましい実施形態の他の態様では、モータ10は、図14に示すように、第14の実施形態のそれと同様な円形配列に構成することができるが、ただ違っているのは、図14に示す螺旋状固定子82’が回転子12のまわりに間隔を空けて配置された1つまたは複数の固定子50’と取り替えられることである。この場合、回転子12がレール80’の軸65のまわりを回転しかつレール80’に沿ってスライドするときに、回転子12のU字形磁石20が複数の固定子磁石68’と依然として位置合せされているようにするために、複数の固定子磁石68’の回転のピッチは、それぞれの固定子50’の表面64の電機子回転軸58からの距離に従って調節される。したがって、直線構成の場合と同じである第16の実施形態の円形配列のそれらの要素の説明は、簡潔にするために繰り返さない。
【0106】
当業者は理解するであろうが、広い発明の概念から逸脱することなしに上記の実施形態に変更を加えることができる。したがって、本発明は開示された特定の実施形態に限定されることなく、添付の特許請求の範囲で定義されるような本発明の趣旨と範囲内の修正物を含む意図である。
【図面の簡単な説明】
【図1A】
一方向原動力を与えるモータの第1の好ましい実施形態を示す模式的な透視図である。
【図1B】
このモータの第2の好ましい実施形態を示す模式的な透視図である。
【図1C】
このモータの第3の好ましい実施形態を示す模式的な透視図である。
【図2】
3対のU字形磁石を備える回転子を示す模式的な平面図である。
【図3】
説明を簡単にするために平らに配置された、ただ1つのゼロ領域を除いて一様磁界を生成する複数の固定子磁石を有する固定子を示す模式的な平面図である。
【図4】
説明を簡単にするために平らに配置された、磁界軸まわりに回転する複数の固定子磁石を有する固定子を示す模式的な平面図である。
【図5】
説明を簡単にするために平らに配置された、境界線から正弦的に変位されている複数の固定子磁石を有する固定子を示す模式的な平面図である。
【図6】
本モータの第4から第7までの好ましい実施形態を示す模式的な透視図である。
【図7A】
本モータの第4の好ましい実施形態および第8の好ましい実施形態で使用される回転子を示す模式的な平面図である。
【図7B】
本モータの第5の好ましい実施形態および第9の好ましい実施形態で使用される回転子を示す模式的な平面図である。
【図7C】
本モータの第6の好ましい実施形態および第10の好ましい実施形態で使用される回転子を示す模式的な平面図である。
【図7D】
本モータの第7の好ましい実施形態および第11の好ましい実施形態で使用される回転子を示す模式的な平面図である。
【図8A】
本モータの第4、第5、第8および第9の好ましい実施形態で使用される固定子を示す模式的な平面図である。
【図8B】
線8B−8Bに沿った、図8Aに示す固定子の断面を示す模式的な図である。
【図8C】
本モータの第6および第10の好ましい実施形態で使用される固定子を示す模式的な平面図である。
【図8D】
図7Cに示す回転子に関して示す線8D−8Dに沿った図8Cに示す固定子を示す模式的な正面図である。
【図8E】
図7Dに示す回転子に関して示す代替固定子を示す模式的な正面図である。
【図9】
本モータの第8から第11までの好ましい実施形態を示す模式的な透視図である。
【図10】
本モータの第12の好ましい実施形態を示す模式的な透視図である。
【図11A】
第8から第11までの好ましい実施形態で使用される回転子アセンブリを示す平面図である。
【図11B】
第12から第16までの好ましい実施形態で使用される回転子アセンブリを示す平面図である。
【図12】
さらにレール取付け棒を含んだ、図11Bに示す回転子アセンブリを示す端面図である。
【図13】
本モータの第13の好ましい実施形態を示す正面図である。
【図14】
第13の好ましい実施形態の回転構成を示す平面図である。
【図15A】
間隔を空けて配置されたリブを使用する第14の好ましい実施形態の部分を示す正面図である。
【図15B】
図15Aに示す第14の実施形態を示す端面図である。
【図16】
本モータの第15の好ましい実施形態の部分を示す上面図である。
【図17】
図16に示す第15の好ましい実施形態を示す端面図である。
【図18】
本モータの第16の好ましい実施形態の部分を示す上面図である。
【図19】
図18に示す本モータの第16の好ましい実施形態を示す端面図である。
Claims (84)
- 永久磁石モータで使用され、回転子軸まわりの回転子の回転によって原動力を与えるための回転子であって、後部側を有し第1の磁界を生成する少なくとも1つのU字形磁石を備え、前記回転子軸まわりの回転子の回転は、少なくとも1つのU字形磁石の後部にすぐ近接する第1の磁界の部分と、固定の第2の磁界との相互作用によって生じる、回転子。
- 前記少なくとも1つのU字形磁石がさらにN極とS極を備え、前記回転子が前記回転子軸まわりを回転するときの、前記少なくとも1つのU字形磁石のN極およびS極に近接した前記第1の磁界の部分と前記第2の磁界との相互作用の結果として、前記少なくとも1つの回転子が前記回転子軸の方向に並進する、請求項1に記載の回転子。
- 回転軸を有し、前記回転子軸まわりの回転子の回転および前記回転子軸の方向への回転子の並進によって原動力を与える永久磁石モータで使用される回転子であって、
N極、S極および後部側を有する第1のU字形磁石であって、第1の磁界を生成する第1のU字形磁石と、
N極とS極を有する第2のU字形磁石であって、この第2のU字形磁石のS極が第1のU字形磁石のN極に隣接するものである第2のU字形磁石と、
N極とS極を有する第3のU字形磁石であって、この第3のU字形磁石のN極が第1のU字形磁石のS極に隣接するものである第3のU字形磁石と
を備え、前記第1のU字形磁石の後部にすぐ近接する前記第1のU字形磁石によって生成される第1の磁界の部分が、固定の第4の磁界と相互作用して、回転子を回転させ、前記第2のU字形磁石のN極で生成される第2の磁界および前記第3のU字形磁石のS極で生成される第3の磁界が、前記第4の磁界と相互作用して、回転子を前記回転子軸の方向に並進させる、回転子。 - 永久磁石モータに使用され、回転子軸、および回転子の面内にあり前記回転子軸と交差するスラスタ軸を有する回転子であって、前記回転子は、回転子軸まわりの前記回転子の回転および前記回転子軸の方向の回転子の並進によって原動力を与え、
N極、S極および後部側を有する第1のU字形磁石であって、このN極およびS極がスラスタ軸と一般的に一直線に並ぶものであり、第1の磁界を生成するものである第1のU字形磁石と、
スラスタ磁石軸と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有する第1のスラスタ磁石であって、第1のU字形磁石のN極のすぐ近くでかつこれから間隔を空けて配置された第1のスラスタ磁石と、
スラスタ磁石軸と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有する第2のスラスタ磁石であって、前記第1のU字形磁石のS極のすぐ近くでかつこれから間隔を空けて配置された第2のスラスタ磁石と
を備え、前記第1のU字形磁石は前記第1および第2のスラスタ磁石の間に挿入され、前記第1のU字形磁石の後部側にすぐ近接する前記第1のU字形磁石で生成される第1の磁界の部分が、固定の第4の磁界と相互作用して回転子を回転させ、前記第1のスラスタ磁石で生成される第2の磁界および前記第2のスラスタ磁石で生成される第3の磁界がそれぞれ、固定の第5の磁界と相互作用して回転子を回転子軸の方向に並進させる、回転子。 - 永久磁石モータに使用され、回転子軸まわりの回転子の回転および回転子軸の方向の回転子の並進によって原動力を与える回転子であって、第1の磁界を生成する少なくとも1つの回転子磁石を有し、前記第1の磁界は前記少なくとも1つの固定U字形磁石と相互作用する少なくとも1つの回転子磁石で生成され、前記少なくとも1つのU字形磁石は後部側を有し第2の磁界を生成し、前記回転子の前記回転原動力および前記並進原動力は、前記少なくとも1つのU字形磁石の後部にすぐ近接する前記第2の磁界の部分の、前記第1の磁界との相互作用によって与えられる、回転子。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が、前記回転子の半径の線に垂直な方向に磁化されている、請求項5に記載の回転子。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が、前記回転子の半径の線と一直線に並ぶ方向に磁化されている、請求項5に記載の回転子。
- 一方向回転原動力を与えるモータであって、
回転子軸、外面、および外面のほぼ中間点にある円周方向の境界線を有する一般的に円形の固定子と、
前記固定子の前記外面に取り付けられた少なくとも1つの固定子磁石であって、前記固定子軸のまわりに一般的に円形の配列で配列され、第1の磁界を生成する少なくとも1つの固定子磁石と、
前記固定子にそれと一緒に回転するように取り付けられた電機子であって前記固定子軸に平行な軸を有する電機子と、
少なくとも1つの回転子であって、前記少なくとも1つの回転子は、前記電機子から間隔を空けて配置され、前記少なくとも1つの回転子の軸のまわりを回転するために機軸で前記電機子に結合され、前記電機子の軸と一般的に位置合せされた面内で回転するものであり、前記少なくとも1つの回転子は第2の磁界を生成する少なくとも1つの回転子磁石を含み、前記少なくとも1つの回転子磁石で生成される前記第2の磁界が第1の磁界と相互作用して前記少なくとも1つの回転子を前記回転子軸まわりに回転させる、少なくとも1つの回転子と、
前記少なくとも1つの回転子が回転子軸まわりを回転するときに、前記少なくとも1つの回転子を前記固定子に駆動的に連結して前記電機子を前記電機子軸まわりに回転させ、それによって、前記モータの一方向回転原動力を与えるリンケージ・アセンブリと
を含む、モータ。 - 前記少なくとも1つの固定子が前記境界線に対してほぼ直角な磁化方向を有し、前記第1の磁界が実質的に減少している所定数の一般的に一様に間隔を空けて配置されたゼロ領域を除いて、前記第1の磁界の大きさおよび方向が、前記固定子の外面のまわりの円周線に沿って実質的に一様である、請求項8に記載のモータ。
- 前記所定数のゼロ領域の各々が、強磁性体材料の遮蔽によって形成され、それによって、各ゼロ領域で前記第1の磁界と前記第2の磁界の間の磁気相互作用が実質的に減少されたものになる、請求項9に記載のモータ。
- 前記所定数のゼロ領域の各々が、永久磁石で生成される第3の磁界の追加によって形成され、それによって、各ゼロ領域で前記第1の磁界と前記第2の磁界の間の磁気相互作用が実質的に減少されたものになる、請求項9に記載のモータ。
- 前記所定数のゼロ領域の各々が、電磁石に電流を供給することで生成される第3の磁界の追加によって形成され、それによって、各ゼロ領域で前記第1の磁界と前記第2の磁界の間の磁気相互作用が実質的に減少される、請求項9に記載のモータ。
- 前記電流が、前記少なくとも1つの回転子磁石がそれぞれのゼロ領域を通過している時を除いて、基本的に零である、請求項12に記載のモータ。
- 前記所定数のゼロ領域の各々が、各ゼロ領域と一般的に一致する領域に前記固定子の外面に取り付けられた前記少なくとも1つの磁石がないことで形成され、それによって、各ゼロ領域で前記第1の磁界と前記第2の磁界の間の磁気相互作用が実質的に減少される、請求項9に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が、前記少なくとも1つの回転子のそれぞれの回転子軸まわりの回転ごとに、ただ1つだけの前記ゼロ領域をただ一度だけ通過する、請求項9に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が前記ゼロ領域の1つを通過するときに、前記回転子軸まわりの前記少なくとも1つの回転子の角速度が前記少なくとも1つの回転子の平均角速度よりも大きくなるようにする少なくとも1つの部品を、前記リンケージ・アセンブリが備える、請求項8に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの部品が、偏心スプロケットを備え、前記偏心スプロケットが、前記少なくとも1つの回転子を前記固定子に連結するためのチェーンに係合する、請求項16に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの固定子磁石の磁化方向が、前記少なくとも1つの回転子の半径の線に対して一般的に垂直である、請求項8に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの固定子磁石の磁化方向が、前記少なくとも1つの回転子の半径の線と一般的に一直線に並んでいる、請求項8に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が後部側を有するU字形磁石を備え、前記少なくとも1つのU字形回転子磁石の後部にすぐ近接する前記第2の磁界の部分が、前記第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記回転子軸まわりに回転するようにする、請求項8に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が棒磁石を備え、さらに前記少なくとも1つの固定子磁石が後部側を有するU字形磁石であり、前記少なくとも1つのU字形固定子磁石の後部にすぐ近接する前記第1の磁界の部分が、前記少なくとも1つの回転子磁石の前記第2の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記回転子軸まわりを回転するようにする、請求項8に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの固定子磁石が、前記円周方向の境界線に平行な磁気軸まわりを所定の周期性で回転する磁化方向を有し、それによって、前記第1の磁界が前記磁気軸に沿って実質的に一様な大きさを有し、かつ前記所定の周期性で前記磁気軸まわりを回転する、請求項8に記載のモータ。
- 前記第1の磁界が、前記磁気軸に沿って前記外面に取り付けられた複数の個別の磁石で形成され、その個別の磁石の各々が、前記第1の磁界を前記磁気軸まわりに回転させる磁化方向を有する、請求項22に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの固定子磁石が、前記境界線から正弦波パターンで変位された位置に磁化を有し、前記正弦波パターンが、所定の周期および所定の最大振幅を有し、かつ複数の交互になる第1および第2の領域に分割され、前記交互になる第1と第2の領域の間の境界が前記正弦曲線の最大振幅のところに存在し、前記少なくとも1つの磁石の磁化方向が前記第1と第2の部分で反対である、請求項8に記載のモータ。
- 前記リンケージ・アセンブリが、前記少なくとも1つの回転子の振動する回転運動を一方向回転運動に変換するために、前記少なくとも1つの回転子を前記固定子に枢着する往復棒を含み、それによって、前記電機子が前記固定子軸まわりを回転するようになる、請求項24に記載のモータ。
- 一方向回転原動力を与えるモータであって、
軸、外面、および外面のまわりの円周方向の境界線を有する一般的に円形の固定子であって、前記境界線は前記固定子軸のまわりに所定の方向を有しかつ前記外面の第1の側と外面の第2の側を分離し、前記外面に、第1の磁界を生成する少なくとも一対の固定子磁石が取り付けられ、前記少なくとも一対の磁石はN極とS極を有する第1の固定子磁石およびN極とS極を有する第2の固定子磁石を備え、前記第1の固定子磁石のS極は前記外面の第1の側に位置づけされ前記第1の固定子磁石のN極が境界線に最も近いところにあり、前記第2の固定子磁石のN極は前記外面の第2の側に位置づけされ前記第2の固定子磁石のS極が前記境界線に最も近いところにあり、さらに、前記第1の固定子磁石のN極と少なくとも一対の固定子磁石の隣り合う対の第2の固定子磁石のS極の間の前記境界線に沿って測定された第1の磁石間距離が第1の固定子磁石のS極と第2の固定子磁石のN極の間の前記境界線に沿って測定された第2の磁石間距離に一般的に等しいように、この少なくとも一対の固定子磁石は、境界線に沿って間隔を空けて配置される、固定子と、
前記固定子に取り付けられた電機子であって、前記固定子軸に平行な軸を有し前記固定子と一緒に回転するために前記固定子に取り付けられている電機子と、
前記電機子に取り付けられた少なくとも1つの回転子であって、前記少なくとも1つの回転子は、前記電機子から間隔を空けて配置され、前記少なくとも1つの回転子の軸のまわりを回転するために機軸で電機子に結合され、前記少なくとも1つの回転子は、前記電機子軸と一般的に位置合せされた面内で回転し、前記少なくとも1つの回転子は少なくとも1つの回転子磁石を備え、前記少なくとも1つの回転子磁石は第2の磁界を生成し、前記第2の磁界は少なくとも1つの第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子を前記少なくとも1つの回転子の軸まわりに回転的に振動させ、さらに前記回転子軸の方向の力を生成させ、それによって、前記電機子を前記電機子軸まわりを所定の方向に回転させ、モータの一方向回転原動力を与えるようになる、少なくとも1つの回転子と
を備えた、モータ。 - 前記第1の固定子磁石のN極および前記第2の固定子磁石のS極が前記固定子軸のまわりで所定の方向に傾いており、前記少なくとも1つの回転子磁石が、N極、S極および後部側を有する第1のU字形磁石を備え、前記第1のU字形磁石の後部にすぐ近接する前記第2の磁界の第1の部分が、前記第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記少なくとも1つの回転子の軸のまわりを回転的に振動するようにし、さらに、前記第1のU字形磁石のN極およびS極に近接する前記第2の磁界の第2の部分が、前記第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記回転子軸の方向の力を生成するようにする、請求項26に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が、さらに、
N極とS極を有する第2のU字形磁石であって、前記第2のU字形磁石のS極が前記第1のU字形磁石のN極に隣接している第2のU字形磁石と、
N極とS極を有する第3のU字形磁石であって、前記第3のU字形磁石のN極が前記第1のU字形磁石のS極に隣接している第3のU字形磁石とを備え、前記第1の磁界と相互作用する前記第1のU字形磁石のN極およびS極に近接する前記第2の磁界の前記第2の部分の代わりに、前記第2のU字形磁石のN極で生成される第3の磁界および前記第3のU字形磁石のS極で生成される第4の磁界が、前記第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記回転子軸の方向の力を生成するようにし、それによって、前記電機子が前記固定子軸まわりを所定の方向に回転するようになる、請求項27に記載のモータ。 - 前記第1の固定子磁石および前記第2の固定子磁石が、前記第1の固定子磁石および前記第2の固定子磁石の磁化方向が前記境界線に対して一般的に垂直であるように位置合わせされ、前記固定子がさらに少なくとも1つの第3の固定子磁石を含み、前記少なくとも1つの第3の固定子磁石が、前記少なくとも一対の固定子磁石の前記第1の固定子磁石と前記第2の固定子磁石の中程の前記固定子の境界線に沿って前記固定子に取り付けられ、かつ前記固定子の表面に垂直な磁化方向を有し、ここで、前記少なくとも1つの回転子が、前記少なくとも1つの回転子の面内にありかつ前記少なくとも1つの回転子軸と交わるスラスタ軸を有し、前記少なくとも1つの回転子磁石が、
N極、S極および後部側を有するU字形磁石であって、前記N極およびS極が前記スラスタ軸のすぐ近くにあるU字形磁石と、
前記スラスタ磁石軸と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有する第1のスラスタ磁石であって、前記第1のU字形磁石のN極から間隔を空けかつこれのすぐ近くに配置された第2のスラスタ磁石と、
前記スラスタ磁石軸と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有する第2のスラスタ磁石であって、前記第1のU字形磁石のS極から間隔を空けかつこれのすぐ近くに配置された第2のスラスタ磁石とを備え、前記U字形磁石が前記第1と第2のスラスタ磁石の間に置かれ、前記U字形磁石の後部にすぐ近接する前記第2の磁界の第1の部分が、第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記少なくとも1つの回転子の軸まわりを回転的に振動するようにし、さらに、前記第1のスラスタ磁石で生成される前記第2の磁界の第2の部分および前記第2のスラスタ磁石で生成される前記第2の磁界の第3の部分が、前記第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記回転子軸の方向の力を生成するようにする、請求項26に記載のモータ。 - 前記第1の固定子磁石および前記第2の固定子磁石が、前記第1の固定子磁石および前記第2の固定子磁石の磁化方向が前記境界線に対して一般的に垂直であるように位置合わせされ、前記固定子が、さらに、前記電機子の方に向いている後部側の後部を有しかつ前記第1の固定子磁石と前記第2の固定子磁石の中程の前記固定子の境界線に沿って前記固定子に取り付けられた少なくとも1つのU字形磁石を含み、前記少なくとも1つのU字形磁石が、前記少なくとも1つのU字形磁石の後部に近接する前記第1の磁界の部分の方向が前記境界線に対して実質的に垂直であるように方向づけされ、前記少なくとも1つの回転子が、さらに、前記少なくとも1つの回転子の面内にありかつ前記少なくとも1つの回転子軸と交わるスラスタ軸を含み、前記少なくとも1つの回転子磁石が、
前記少なくとも1つの回転子の半径の線と一直線に並びかつ前記スラスタ軸に対して一般的に垂直である磁化方向、を有する半径の磁石と、
前記スラスタ磁石軸と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有する第1のスラスタ磁石と、
前記スラスタ磁石軸と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有する第2のスラスタ磁石とを備え、前記半径の磁石が前記第1と第2のスラスタ磁石の間に置かれ、前記少なくとも1つのU字形磁石の後部にすぐ近接する前記第1の磁界の部分が、回転する磁石で生成される前記第2の磁界の第1の部分と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記少なくとも1つの回転子の軸のまわりを回転的に振動するようにし、さらに、前記第1のスラスタ磁石で生成される前記第2の磁界の第2の部分および前記第2のスラスタ磁石で生成される前記第2の磁界の第3の部分が、前記第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記回転子軸の方向の力を生成するようにする、請求項26に記載のモータ。 - 一方向直線原動力を与えるモータであって、
直線固定子であって、前記固定子は一般的に弓形の断面と、固定子の第1の端と第2の端の間の固定子の表面のほぼ中間点に沿って延び、かつ前記表面を第1サイドと第2サイドに分離する断面に垂直な長手方向境界線とを有し、
第1の磁界を生成する少なくとも1対の固定磁石が前記表面に取り付けられ、前記少なくとも1対の固定磁石はN極およびS極を有する第1の磁石とN極およびS極を有する第2の磁石とを含み、前記第1の固定磁石のS極は前記表面の前記第1サイド上にあり、前記第1固定磁石のN極は前記境界線に最も近い位置にあり、前記第2の固定磁石のN極は前記表面の前記第2サイド上にあり、前記第2の固定磁石のS極は前記境界線に最も近い位置にあり、前記少なくとも一対の固定磁石は、隣接する前記少なくとも一対の固定磁石において前記第1の固定磁石のN極と前記第2の固定磁石のS極との間の前記境界線に沿って測定された第1の磁石間距離が、前記第1の固定磁石のS極と前記第2の固定磁石のN極との間の前記境界線に沿って測定された第2の磁石間距離と一般的に等しくなるように、境界線に沿って間隔を空けて配置されている、線形固定子と、
一般的に前記境界線に平行な長手方向の軸を有する前記固定子に連結されたレールと、
前記レールにスライド可能に取り付けられた少なくとも1つのベアリング・アセンブリと、
前記少なくとも1つのベアリング・アセンブリに回転可能に連結された少なくとも1つの回転子であって、前記少なくとも1つの回転子は、少なくとも1つの回転子磁石を有し、前記少なくとも1つの回転子磁石は、前記少なくとも一対の回転子磁石によって生成された前記第1の磁界と相互作用し、それによって前記少なくとも1つの回転子を前記レールのまわりを回転的に振動させ、前記固定子の第2の端の方向に前記レールに沿って力を生じる第2の磁界を生成する、少なくとも1つの回転子と
を備えたモータ。 - 前記モータが、さらに、第1のベアリング・アセンブリを第2のベアリング・アセンブリに連結するクロスリンクを含み、それによって、第1の少なくとも1つの回転子と第2の少なくとも1つの回転子のレールに沿った直線運動が、一方向直線原動力を与えるように互いに加え合わされる、請求項31に記載のモータ。
- 前記第1の固定子磁石のN極および前記第2の固定子磁石のS極各々が前記固定子の前記第2の端の方に傾いており、前記少なくとも1つの回転子が、N極、S極および後部側を有する第1のU字形磁石を備え、前記第1のU字形磁石の後部にすぐ近接する前記第2の磁界の第1の部分が、第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記レールのまわりを回転的に振動するようにし、さらに、前記第1のU字形磁石のN極およびS極に近接する第2の磁界の第2の部分が、前記第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記固定子の前記第2の端の方向の力を生成するようにする、請求項31に記載のモータ。
- 前記第1の固定子磁石のN極および前記第2の固定子磁石のS極各々が前記固定子の前記第2の端の方に傾いており、前記少なくとも1つの回転子が、
N極、S極および後部側を有する第1のU字形磁石と、
N極とS極を有する第2のU字形磁石であって、前記第2のU字形磁石のS極が前記第1のU字形磁石のN極に隣接するものである第2のU字形磁石と、
N極とS極を有する第3のU字形磁石であって、前記第3のU字形磁石のN極が前記第1のU字形磁石のS極に隣接するものである第3のU字形磁石とを備え、前記第1のU字形磁石の後部にすぐ近接する第2の磁界の第1の部分が、前記第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記レールのまわりを回転的に振動するようにし、さらに、前記第2のU字形磁石のN極で生成される第3の磁界および前記第3のU字形磁石のS極で生成される第4の磁界が、前記第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記固定子の前記
第2の端の方向の力を生成するようにする、請求項31に記載のモータ。 - 前記第1の固定子磁石および前記第2の固定子磁石が、前記第1の固定子磁石および前記第2の固定子磁石の磁化方向が前記境界線に対して一般的に垂直であるように位置合わせされ、前記固定子がさらに少なくとも1つの第3の固定子磁石を含み、前記少なくとも1つの第3の固定子磁石が、前記少なくとも一対の固定子磁石の第1の磁石と第2の磁石の中程の前記固定子の境界線に沿って前記固定子の表面に取り付けられ、かつ前記固定子の表面に垂直な磁化方向を有し、ここで、前記少なくとも1つの回転子が、前記少なくとも1つの回転子の面内にありかつ前記少なくとも1つの回転子軸と交わるスラスタ軸を有し、前記少なくとも1つの回転子磁石が、
N極、S極および後部側を有するU字形磁石であって、かつ前記N極およびS極が前記スラスタ軸のすぐ近くにあるU字形磁石と、
前記スラスタ磁石軸と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有する第1のスラスタ磁石であって、前記第1のU字形磁石のN極から間隔を空けかつこれのすぐ近くに配置された第1のスラスタ磁石と、
前記スラスタ磁石軸と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有し、前記U字形磁石のS極から間隔を空けかつこれのすぐ近くに配置された第2のスラスタ磁石とを備え、前記U字形磁石の後部にすぐ近接する前記第2の磁界の第1の部分が、第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記レールのまわりを回転的に振動するようにし、さらに、前記第1のスラスタ磁石で生成される前記第2の磁界の第2の部分および前記第2のスラスタ磁石で生成される前記第2の磁界の第3の部分が、前記第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記固定子の前記第2の端の方向の力を生成するようにする、請求項31に記載のモータ。 - 前記第1の固定子磁石および前記第2の固定子磁石が、前記第1の固定子磁石および前記第2の固定子磁石の磁化方向が前記境界線に対して一般的に垂直であるように位置合わせされ、前記固定子がさらに少なくとも1つの第3の固定子磁石を含み、前記少なくとも1つの第3の固定子磁石が前記レールの方を向いている後部側の後部を有しかつ前記第1の固定子磁石と前記第2の固定子磁石の中程の前記固定子の境界線に沿って前記固定子の表面に取り付けられたU字形磁石であり、前記少なくとも1つのU字形磁石が、前記U字形磁石の後部に近接する前記第1の磁界の部分の方向が前記境界線に対して実質的に垂直であるように位置合わせされ、前記少なくとも1つの回転子がさらに前記少なくとも1つの回転子の面内にありかつ前記回転子軸と交わるスラスタ軸を含み、前記少なくとも1つの回転子磁石が、
前記少なくとも1つの回転子の半径の線と一直線に並びかつ前記スラスタ軸に対して一般的に垂直である磁化方向、を有する回転する磁石と、
前記スラスタ磁石軸と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有する第1のスラスタ磁石と、
前記スラスタ磁石軸と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有する第2のスラスタ磁石とを備え、前記少なくとも1つのU字形磁石の後部にすぐ近接する前記第1の磁界の部分が、前記回転する磁石で生成される前記第2の磁界の第1の部分と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記レールのまわりを回転的に振動するようにし、さらに、前記第1のスラスタ磁石で生成される前記第2の磁界の第2の部分および前記第2のスラスタ磁石で生成される前記第2の磁界の第3の部分が、前記第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記固定子の前記第2の端の方向の力を生成するようにする、請求項31に記載のモータ。 - 前記ベアリング・アセンブリが、
前記レールにスライド可能に取り付けられ、かつ実質的な回転なしに前記レールに沿ってスライドするように強制された第1のベアリングの対と、
回転のために前記第1のベアリングの対に連結された第2のベアリングとを備え、前記少なくとも1つの回転子が前記第2のベアリングに取り付けられている、請求項31に記載のモータ。 - 一方向直線原動力を与えるモータであって、
一般的に弓形の断面および、固定子の第1の端と第2の端の間の固定子の表面のほぼ中間点に沿って延びる断面に垂直な長手方向境界線を有する直線固定子であって、前記固定子は第1の端と第2の端の間に配置された少なくとも1つの磁石を含み、前記少なくとも1つの磁石は境界線に対してほぼ直角の磁化方向を有しさらに第1の磁界を生成し、前記第1の磁界の大きさは第1の磁界が実質的に減少している所定数のゼロ領域を除いて境界線に沿って一般的に一様である、固定子と、
前記固定子に連結されたレールであって境界線に対して一般的に平行な長手方向の軸およびレールの周囲を走っている所定のピッチの螺旋溝を有するレールと、
前記レールの軸と位置合せされた回転子軸を有する少なくとも1つの回転子であって、前記少なくとも1つの回転子は自由に前記レールの軸まわりを回転しかつ前記レールに沿ってスライドするように前記レールに連結され、前記少なくとも1つの回転子は、後部側を有し第2の磁界を生成する少なくとも1つのU字形磁石を含み、前記少なくとも1つのU字形磁石の後部にすぐ近接する第2の磁界の部分は少なくとも1つの第1の磁界と相互作用して前記回転子をレールの軸まわりに回転させる、前記少なくとも1つの回転子と、
前記少なくとも1つの回転子を螺旋溝に連結するベアリング・アセンブリであって、前記レールの軸まわりの前記少なくとも1つの回転子の回転運動をレールに沿った直線運動に変換するベアリング・アセンブリと、
第1の少なくとも1つの回転子の前記ベアリング・アセンブリを第2の少なくとも1つの回転子に連結するクロスリンクとを備え、それによって、前記第1の少なくとも1つの回転子および前記第2の少なくとも1つの回転子のレールに沿った直線運動を互いに加え合わせて一方向直線原動力を与える、モータ。 - 前記所定数のゼロ領域が、前記固定子の前記境界線に沿って一様に間隔を空けて配置されている、請求項38に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つのU字形磁石の後部が、前記少なくとも1つの回転子の完全な回転ごとに前記ゼロ領域の1つを通過する、請求項39に記載のモータ。
- 前記螺旋溝の部分が、前記所定のピッチよりも大きな瞬間のピッチを有し、それによって、前記少なくとも1つのU字形磁石が前記ゼロ領域の1つを通過するときに、前記少なくとも1つの回転子の角速度を大きくする、請求項40に記載のモータ。
- 前記所定数のゼロ領域の各々が、強磁性体材料の遮蔽によって形成され、それによって、各ゼロ領域で前記第1の磁界と前記第2の磁界の間の磁気相互作用が実質的に減少される、請求項38に記載のモータ。
- 前記所定数のゼロ領域の各々が、永久磁石で生成される第3の磁界の追加によって形成され、それによって、各ゼロ領域で前記第1の磁界と前記第2の磁界の間の磁気相互作用が実質的に減少される、請求項38に記載のモータ。
- 前記所定数のゼロ領域の各々が、電磁石に電流を供給することで生成される第3の磁界の追加で形成され、それによって、各ゼロ領域で前記第1の磁界と前記第2の磁界の間の磁気相互作用が実質的に減少される、請求項38に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子の完全な回転ごとに前記少なくとも1つのU字形磁石の後部が前記ゼロ領域の1つを通過し、前記少なくとも1つの回転子磁石がそれぞれのゼロ領域を通過している時を除いて、前記電流が基本的に零である、請求項44に記載のモータ。
- 前記所定数のゼロ領域の各々が、各ゼロ領域と一般的に一致する領域に前記固定子の外面に取り付けられた前記少なくとも1つの磁石がないことで形成され、それによって、各ゼロ領域で前記第1の磁界と前記第2の磁界の間の磁気相互作用が実質的に減少される、請求項38に記載のモータ。
- 前記ベアリング・アセンブリが、
前記レールにスライド可能に取り付けられ、かつ実質的な回転なしに前記レールに沿ってスライドするように強制された第1のベアリングの対と、
前記少なくとも1つの回転子に連結され、かつ回転のために前記第1のベアリングの対に取り付けられた第2のベアリングとを備え、前記第2のベアリングが前記レールの周囲の螺旋溝に係合するボスを有し、それによって、前記少なくとも1つの回転子が回転するときに、前記第1のベアリングの対が前記レールに沿ってスライドするようになる、請求項38に記載のモータ。 - 前記少なくとも1つの回転子磁石の磁化方向が、前記少なくとも1つの回転子の半径の線に対して一般的に垂直である、請求項38に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石の磁化方向が、前記少なくとも1つの回転子の半径の線と一般的に一直線に並んでいる、請求項38に記載のモータ。
- 一方向原動力を与えるモータであって、
長手方向の軸および、レールの周囲を走っている所定のピッチの少なくとも1つの螺旋溝を有するレールと、
前記レールを同心円的に取り巻く少なくとも1つの第1の螺旋状固定子であって、所定のピッチの溝および、レールの軸に対して一般的に平行な長手方向の軸を有し、第1の磁界を生成する少なくとも1つの第1の固定子磁石が取り付けられている少なくとも1つの第1の螺旋状固定子と、
前記レールの軸と一般的に位置合せされた軸を有する少なくとも1つの回転子であって、前記少なくとも1つの回転子は、前記少なくとも1つの回転子が自由にレールの軸まわりを回転しかつレールに沿ってスライドするようにレールに連結され、前記少なくとも1つの回転子は第2の磁界を生成する少なくとも1つの回転子磁石を備え、前記第2の磁界と前記少なくとも1つの第1の固定子磁石で生成される第1の磁界との相互作用により、前記少なくとも1つの回転子が前記レールの軸まわりを回転する、少なくとも1つの回転子と、
前記少なくとも1つの回転子を前記レールの周囲の前記螺旋溝に連結するベアリング・アセンブリであって、前記レールのまわりの前記少なくとも1つの回転子の回転運動をレールに沿った一方向直線運動に変換するベアリング・アセンブリと
を備えた、モータ。 - 前記ベアリング・アセンブリが、
前記レールにスライド可能に取り付けられ、かつ実質的な回転なしに前記レールに沿ってスライドするように強制された第1のベアリングの対と、
前記少なくとも1つの回転子に連結され、かつ回転のために前記第1のベアリングの対に取り付けられた第2のベアリングとを備え、前記第2のベアリングが、前記レールの周囲の螺旋溝に係合するボスを有し、それによって、前記少なくとも1つの回転子が回転するときに、前記第1のベアリングの対が前記レールに沿ってスライドするようになる、請求項50に記載のモータ。 - 前記モータが、さらに、第1の少なくとも1つの回転子のベアリング・アセンブリを第2の少なくとも1つの回転子に連結するクロスリンクを含み、それによって、前記第1の少なくとも1つの回転子と前記第2の少なくとも1つの回転子のレールに沿った直線運動が、一方向直線原動力を与えるように互いに加え合わされる、請求項50に記載のモータ。
- 前記レールおよび前記少なくとも1つの螺旋状固定子が円形構成に配置され、前記モータがさらに前記レールの周囲内の中心にあるように位置づけされた電機子を含み、前記電機子が、中心に位置づけされたモータのベースに回転するように取り付けられ、かつ前記少なくとも1つの回転子に連結され、前記少なくとも1つの回転子の一方向直線運動によって、前記電機子が前記ベース内で回転して回転の一方向原動力を与えるようになる、請求項50に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が、前記第2の磁界を生成する後部側を有するU字形磁石を備え、前記U字形磁石の後部にすぐ近接する前記第2の磁界の部分が、各第1の固定子磁石の前記第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記レールの軸まわりを回転するようにする、請求項50に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が前記レールの軸まわりを回転しかつ前記レールに沿ってスライドするようなやり方で前記少なくとも1つの回転子磁石が前記少なくとも1つの第1の螺旋状固定子に対して適切であるように、前記少なくとも1つの回転子が前記レールに位置づけされる、請求項50に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が前記少なくとも1つの第1の固定子磁石に対して適切であるとき、前記少なくとも1つの第1の固定子磁石の磁化方向が、前記少なくとも1つの回転子の半径の線と一直線に並ぶ、請求項55に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子が、複数の一般的にまったく同じである少なくとも1つの回転子磁石を備え、各少なくとも1つの回転子磁石が、前記少なくとも1つの回転子の周囲に一般的に一様に間隔を空けて配置されている、請求項56に記載のモータ。
- 前記モータが、さらに、前記所定のピッチの溝を有する少なくとも1つの第2の螺旋状固定子を含み、前記少なくとも1つの第2の螺旋状固定子が、前記レールの軸に沿って前記少なくとも1つの第1の螺旋状固定子と交互になり、かつ第3の磁界を生成する少なくとも1つの第2の固定子磁石を有し、前記少なくとも1つの第2の固定子磁石の磁化方向が前記少なくとも1つの第1の固定子磁石の磁化方向に対して方向が反対であり、前記少なくとも1つの回転子が前記レールの軸まわりを回転しかつ前記レールに沿ってスライドするようなやり方で、前記第3の磁界が、前記複数の少なくとも1つの回転子磁石の各々の間のほぼ中間点で前記第2の磁界と相互作用する、請求項57に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が各第1の固定子磁石に対して適切であるとき、各第1の固定子磁石の磁化方向が、前記少なくとも1つの回転子の半径の線に対して垂直である、請求項55に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が、前記少なくとも1つの回転子の半径の線と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有し、前記少なくとも1つの第1の固定子磁石が複数のU字形磁石を備え、各U字形磁石が、後部側を有し、かつ、前記複数のU字形磁石の各々の後部にすぐ近接する前記第1の磁界の部分が前記第2の磁界と相互作用して前記少なくとも1つの回転子を前記レールの軸まわりに回転させるように、前記第1の螺旋状固定子上で方向づけされている、請求項50に記載のモータ。
- 一方向原動力を与えるモータであって、
長手方向の軸およびレールのまわりを走っている所定のピッチの螺旋溝を有するレールと、
複数の不連続な間隔を空けて配置された第1のリブを備える少なくとも1つの第1の螺旋状固定子であって、前記各第1のリブは前記レールから一般的に一様な距離で前記レールを部分的に囲繞するものであり、前記第1の螺旋状固定子は所定のピッチの溝およびレールと一般的に位置合せされた長手方向の軸を有し、少なくとも1つの第1の固定子磁石が各リブに取り付けられ、各第1の固定子磁石が第1の磁界を生成する、第1の螺旋状固定子と、
前記レールの軸と一般的に位置合せされた軸を有する少なくとも1つの回転子であって、前記少なくとも1つの回転子は、前記少なくとも1つの回転子が自由にレールの軸まわりを回転しかつレールに沿ってスライドするようにレールに連結され、第2の磁界を生成する少なくとも1つの回転子磁石を備え、前記第2の磁界と前記少なくとも1つの第1の固定子磁石で生成される第1の磁界との相互作用により、前記少なくとも1つの回転子が前記レールの軸まわりを回転する、少なくとも1つの回転子と、
前記少なくとも1つの回転子を前記レールのまわりの前記螺旋溝に連結するベアリング・アセンブリであって、レールのまわりの少なくとも1つの回転子の回転運動をレールに沿った直線運動に変換するベアリング・アセンブリと
を備えた、モータ。 - 前記ベアリング・アセンブリが、
前記レールにスライド可能に取り付けられ、かつ実質的な回転なしに前記レールに沿ってスライドするように強制された第1のベアリングの対と、
前記少なくとも1つの回転子に連結され、かつ回転のために前記第1のベアリングの対に取り付けられた第2のベアリングとを備え、前記第2のベアリングが、前記レールの周囲の螺旋溝に係合するボスを有し、それによって、前記少なくとも1つの回転子が回転するときに前記第1のベアリングの対が前記レールに沿ってスライドするようになる、請求項61に記載のモータ。 - 前記モータが、さらに、第1の少なくとも1つの回転子のベアリング・アセンブリを第2の少なくとも1つの回転子に連結するクロスリンクを含み、それによって、前記第1の少なくとも1つの回転子と前記第2の少なくとも1つの回転子のレールに沿った直線運動が、一方向直線原動力を与えるように互いに加え合わされる、請求項61に記載のモータ。
- 前記レールおよび前記少なくとも1つの螺旋状固定子が円形構成に配置され、前記モータがさらに前記レールの周囲内の中心にあるように位置づけされた電機子を含み、前記電機子が、中心に位置づけされたモータのベースに回転するように取り付けられ、かつ前記少なくとも1つの回転子に連結され、前記少なくとも1つの回転子の前記レールに沿った一方向直線運動によって、前記電機子が、前記ベース内で回転して回転の一方向原動力を与えるようになる、請求項61に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が、前記第2の磁界を生成する後部側を有するU字形磁石を備え、前記U字形磁石の後部にすぐ近接する前記第2の磁界の部分が、各第1の固定子磁石の前記第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子が前記レールの軸まわりを回転するようにする、請求項61に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子が前記レールの軸まわりを回転しかつ前記レールに沿ってスライドするようなやり方で前記少なくとも1つの回転子磁石が前記複数のリブの1つに対して適切であるように、前記少なくとも1つの回転子が前記レールに位置づけされる、請求項61に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの第1の回転子磁石が前記少なくとも1つの第1の固定子磁石に対して適切であるとき、前記少なくとも1つの第1の固定子磁石の磁化方向が、前記少なくとも1つの回転子の半径の線と一直線に並ぶ、請求項66に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子が、複数の一般的にまったく同じである少なくとも1つの回転子磁石を備え、前記複数の少なくとも1つの回転子磁石の各々が、前記少なくとも1つの回転子の周囲に一般的に一様に間隔を空けて配置されている、請求項67に記載のモータ。
- 前記モータが、さらに、前記所定のピッチの溝を有しかつ複数の不連続な間隔を空けた第2のリブを備える少なくとも1つの第2の螺旋状固定子を含み、前記複数の第2のリブが、前記レールの軸に沿って前記複数の第1のリブと交互になり、かつ第3の磁界を生成する少なくとも1つの第2の固定子磁石を有し、前記少なくとも1つの第2の固定子磁石の磁化方向が前記少なくとも1つの第1の固定子磁石の磁化方向に対して方向が反対であり、前記少なくとも1つの回転子が前記レールのまわりを回転しかつ前記レールに沿ってスライドするようなやり方で、前記第3の磁界が、前記複数の少なくとも1つの回転子磁石の間のほぼ中間点で前記第2の磁界と相互作用する、請求項68に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が前記少なくとも1つの第1の固定子磁石に対して適切であるとき、前記少なくとも1つの第1の固定子磁石の磁化方向が、前記少なくとも1つの回転子の半径の線に対して垂直である、請求項66に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子磁石が、前記少なくとも1つの回転子の半径の線と一般的に一直線に並ぶ磁化方向を有し、前記少なくとも1つの第1の固定子磁石が後部側を複数のU字形磁石を備え、前記複数のU字形磁石の各々の後部にすぐ近接する前記第1の磁界の部分が前記第2の磁界と相互作用して前記少なくとも1つの回転子を前記レールの軸まわりに回転させるように、各U字形磁石が、前記第1の螺旋状固定子上で方向づけされている、請求項61に記載のモータ。
- 一方向原動力を与えるモータであって、
長手方向の軸および、レールの周囲を走っている所定の周期を有する一般的に正弦状の溝を有するレールと、
一般的に弓形の断面および少なくとも1つの固定子の表面のほぼ中間点に位置する断面に垂直な長手方向境界線を有する少なくとも1つの固定子であって、前記少なくとも1つの固定子の表面はレールの軸から一般的に等距離でかつこの軸に対して平行に配置される、少なくとも1つの固定子と、
前記少なくとも1つの固定子の表面に取り付けられた第1の磁界を生成する少なくとも1つの固定子磁石であって、前記少なくとも1つの固定子磁石は前記境界線から正弦的に変位された磁化を有し、前記正弦曲線は所定の周期と所定の最大振幅を有しかつ複数の交互になる第1および第2の領域に分割され、前記交互になる第1と第2の領域の境界は正弦曲線の最大振幅のところに存在し、前記少なくとも1つの固定子磁石の磁化方向は第1および第2の部分で方向が反対になっている、少なくとも1つの固定子と、
前記レールの軸と位置合せされた軸を有する少なくとも1つの回転子であって、前記少なくとも1つの回転子は、前記少なくとも1つの回転子が自由にレールの軸の周りを回転しかつレールに沿ってスライドするようにレールに連結され、後部側を有し第2の磁界を生成する少なくとも1つのU字形磁石を含み、前記少なくとも1つのU字形磁石は、前記少なくとも1つの回転子が回転子軸まわりを回転するように前記少なくとも1つのU字形磁石の後部側が前記回転子の第1および第2の部分に適切であるように、前記少なくとも1つの回転子に位置づけされるものであり、前記少なくとも1つのU字形磁石の後部にすぐ近接する第2の磁界の部分の第1の磁界との相互作用によって前記少なくとも1つの回転子を前記レールの軸のまわりを回転的に振動させる、少なくとも1つの回転子と、
前記少なくとも1つの回転子を前記レールのまわりの正弦状溝に連結するベアリング・アセンブリであって、前記レールのまわりの前記少なくとも1つの回転子の振動運動をレールに沿った一方向直線運動に変換するベアリング・アセンブリと
を備えたモータ。 - 前記モータが、さらに、第1の少なくとも1つの回転子のベアリング・アセンブリを第2の少なくとも1つの回転子に連結するクロスリンクを含み、それによって、前記第1の少なくとも1つの回転子と前記第2の少なくとも1つの回転子のレールに沿った直線運動が、一方向直線原動力を与えるように互いに加え合わされる、請求項72に記載のモータ。
- 前記ベアリング・アセンブリが、
前記レールにスライド可能に取り付けられ、かつ実質的な回転なしに前記レールに沿ってスライドするように強制された第1のベアリングの対と、
前記少なくとも1つの回転子に連結され、かつ回転のために前記第1のベアリングの対に取り付けられた第2のベアリングとを備え、前記第2のベアリングが、前記レールの周囲の正弦状溝に係合するボスを有し、それによって、前記少なくとも1つの回転子が回転的に振動するときに前記第1のベアリングの対が前記レールに沿ってスライドするようになる、請求項72に記載のモータ。 - 前記レールおよび前記少なくとも1つの第1の固定子が各々円形構成に配置され、前記モータがさらに前記円形構成の周囲内の中心にあるように位置づけされた電機子を含み、前記電機子が、中心に位置づけされたモータのベースに回転するように取り付けられ、かつ前記少なくとも1つの回転子のベアリング・アセンブリに固定的に連結され、前記レールに沿った前記少なくとも1つの回転子の運動によって、前記電機子が前記ベース内で回転して一方向原動力を与えるようになる、請求項72に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの第1の固定子磁石の磁化方向が、前記少なくとも1つの回転子の半径の線に対して一般的に垂直である、請求項72に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの第1の固定子磁石の磁化方向が、前記少なくとも1つの回転子の半径の線と一般的に一直線に並んでいる、請求項72に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子が、前記少なくとも1つの回転子の周囲に間隔を空けて配置された複数の一般的にまったく同じ少なくとも1つのU字形磁石を備え、さらに、前記少なくとも1つの第1の固定子が複数の一般的にまったく同じ少なくとも1つの第1の固定子を含み、前記複数の固定子の各々の前記少なくとも1つの第1の固定子磁石で生成される前記第1の磁界が対応する少なくとも1つのU字形磁石の前記第2の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子を前記レールの軸のまわりに振動させるように、前記少なくとも1つの第1の固定子の各々が前記少なくとも1つの回転子の円周のまわりに間隔を空けて配置される、請求項72に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの第1の固定子磁石の方向が前記少なくとも1つの回転子の半径の線と一般的に一直線に並び、前記モータがさらに各第1の固定子の間に間隔を空けて配置された複数の第2の固定子を含み、各第2の固定子が前記少なくとも1つの第1の固定子磁石の正弦波パターンを再現する少なくとも1つの第2の固定子磁石を含み、磁化方向が、前記回転子の半径の線と一直線に並び、かつ前記少なくとも1つの第1の固定子磁石の磁化方向と反対の磁化方向を有する、請求項78に記載のモータ。
- 一方向原動力を与えるモータであって、
長手方向の軸および、レールの周囲を走っている所定のピッチを有する螺旋溝を有するレールと、
少なくとも1つの固定子の表面のほぼ中間点に位置する長手方向の境界線を有する少なくとも1つの固定子であって、前記少なくとも1つの固定子の表面は前記レールの軸から一般的に等距離でかつこの軸に平行に配置される、少なくとも1つの固定子と、
前記少なくとも1つの固定子の表面に取り付けられた少なくとも1つの固定子磁石であって、境界線に平行な磁気軸まわりを所定のピッチで回転する磁化方向を有し、磁気軸に沿って実質的に一様な大きさを有し少なくとも1つの固定子磁石の回転の所定ピッチで磁気軸の周りを回転する第1の磁界を生成する少なくとも1つの固定子磁石と、
前記レールの軸と位置合せされた軸を有する少なくとも1つの回転子であって、前記少なくとも1つの回転子は、前記少なくとも1つの回転子が自由に前記レールの軸まわりを回転しかつ前記レールに沿ってスライドするように前記レールに連結され、前記少なくとも1つの回転子は第2の磁界を生成する少なくとも1つのU字形磁石を含み、前記少なくとも1つのU字形磁石は、前記少なくとも1つのU字形磁石の後部側にすぐ近接する第2の磁界の部分が少なくとも1つの固定子磁石の第1の磁界と相互作用して、前記少なくとも1つの回転子を回転子軸まわりに回転させる、少なくとも1つの回転子と、
前記少なくとも1つの回転子を螺旋溝に連結するベアリング・アセンブリであって、前記レールのまわりの前記少なくとも1つの回転子の回転運動を前記レールに沿った一方向直線運動に変換するベアリング・アセンブリと
を備えた、モータ。 - 前記ベアリング・アセンブリが、
前記レールにスライド可能に取り付けられ、かつ実質的な回転なしに前記レールに沿ってスライドするように強制された第1のベアリングの対と、
前記少なくとも1つの回転子に連結され、かつ回転のために前記第1のベアリングの対に取り付けられた第2のベアリングとを備え、前記第2のベアリングが、前記レールの周囲の螺旋溝に係合するボスを有し、それによって、前記少なくとも1つの回転子が回転するときに前記第1のベアリングの対が前記レールに沿ってスライドするようになる、請求項80に記載のモータ。 - 前記モータが、さらに、第1の少なくとも1つの回転子のベアリング・アセンブリを第2の少なくとも1つの回転子に連結するクロスリンクを含み、それによって、前記第1の少なくとも1つの回転子と前記第2の少なくとも1つの回転子のレールに沿った直線運動が、一方向直線原動力を与えるように互いに加え合わされる、請求項80に記載のモータ。
- 前記レールおよび前記少なくとも1つの固定子が一般的に円形の構成に配置され、前記モータがさらに前記レールの周囲内の中心にあるように位置づけされた電機子を含み、前記電機子が、中心に位置づけされたモータのベースに回転するように取り付けられ、かつ前記少なくとも1つの回転子のベアリング・アセンブリに固定的に取り付けられ、前記レールに沿った前記少なくとも1つの回転子の運動によって、前記電機子が前記ベース内で回転して一方向回転原動力を与えるようになる、請求項80に記載のモータ。
- 前記少なくとも1つの回転子が複数の一般的にまったく同じ少なくとも1つのU字形磁石を備え、前記複数の少なくとも1つのU字形磁石の各々が前記少なくとも1つの回転子の周囲に一般的に一様に間隔を空けて配置され、さらに、前記少なくとも1つの固定子が複数の一般的にまったく同じ少なくとも1つの固定子を含み、前記複数の前記少なくとも1つの固定子の少なくとも1つの固定子磁石で生成される前記第1の磁界が対応する少なくとも1つのU字形磁石の前記第2の磁界と相互作用して前記少なくとも1つの回転子を前記レールの軸まわりに回転させるように、前記少なくとも1つの固定子の各々が、前記少なくとも1つの回転子の円周のまわりに一般的に一様に間隔を空けて配置される、請求項80に記載のモータ。
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