JP2004513265A - ダウンホールドリル用迅速離脱ドリルビット - Google Patents

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Abstract

ドリルビット(12)を衝撃ドリル組立体のケーシング(2)内に保持するリテーナ装置(10)が提供される。リテーナ装置(10)は、中心軸線及びケーシング(2)内に配置可能な内側円周方向肩部分(18)を備えた全体として環状の本体(16)を有し、本体の軸線(17)は、実質的にケーシング軸線(2a)と同軸をなすようになっている。肩(17)は、ビット(12)をリテーナ本体(16)内に保持するようビットヘッド(14)と接触可能な第1の位置(P)と第2の位置(P)との間で撓むことができる。第2の位置(P)は、第1の位置から半径方向外方に間隔を隔てていて、ビットヘッド(14)が本体(16)を通ってケーシング軸線(2a)に沿う方向に変位できるようになっている。リテーナ装置(10)は、リテーナ本体(16)をケーシング(2)内の所望の軸方向位置に配置するスペーサ(24)及びリテーナ本体(16)をケーシング軸線(2a)回りに心出しする心出し装置(26)を更に有している。
【選択図】図3

Description

【0001】
〔発明の背景〕
本発明は、削岩機に関し、特に、ダウンホールドリルに用いられるドリルビットに関する。
図1及び図2を参照すると、衝撃ダウンホールドリル1が、周知であり、各衝撃ダウンホールドリルは典型的には、ドリルケーシング2及びケーシング2内に摺動自在に保持されたピストン(図示せず)を有している。チャック3が、ケーシング2の下端部2cに取り付けられ、ドリルビット4が、チャック3を通って摺動自在であるようにケーシング2内に設けられている。ドリルビット4は、作業場所(例えば、穴が掘削されている場所)の物質と接触可能であるようにケーシング2から外方に延びる下方作業端部4aを有している。ピストン(図示せず)は、ビット4に衝撃を与えてビット4が衝撃力を物質(例えば、岩石、土壌等)に伝えて物質がばらばらに砕けて取り出し可能な小片になるようにする。
【0002】
「クラスタードリル」と呼ばれている衝撃掘削装置の一形式は、大型の円筒形ケース6内に収納された複数の別々のダウンホールドリル1で形成されている。クラスタードリルは典型的には、数個の個々のドリル1を有し、かくして、数個のドリルビット4を有しているので、ビット4の全ての交換には相当長い時間がかかり、かかる交換は、ビット作業端部4aが使用中、摩耗又は摩滅状態になると必要になる。所要の保守は、公知のリテーナ装置7によりケーシング内に設けられている各ビット4を取り外してから取り付ける比較的困難な工程により増大し、かかるリテーナ装置は典型的には、以下に説明するように2つのハーフリングセグメント7a,7bである。15個の別々のドリル1を備えた公知のクラスタードリル5の一形式に関し、各ドリル1のビット4を交換する平均時間は、約30〜45分であり、したがって、ビット4の全てを取り外して交換するのに要する時間は、作業員3人がかりで一日10時間労働であると見積もられる。
【0003】
特に図2を参照すると、ビット4をダウンホールドリル1から取り外す典型的な工程は、以下のようにして行われる。まず最初に、バックヘッドナット8を個々のドリル1(図2A)の上方バックヘッド部分(図示せず)から外し、それにより、個々のドリル1をクラスターケース6から解除する(図2B)。次に、解除されたドリル1をねじ付き「継手分解(joint breaking)」装置(図示せず)内に配置し、この継手分解装置は、特定のドリル1のケーシング2とケーシング2の下端部2bに取り付けられたチャック3とのねじ込み継手を外すのに用いられる(図2C)。バックヘッドナット8を弛めると共に、チャックとケーシングのねじ込み継手を「分解」するのに必要な高いトルクに起因して、比較的重量があって扱いにくい装置(図示せず)がこれら機能を実行するのに必要である。
【0004】
図2Dに示すように、次に、チャック3をドリルケーシング2から外し、チャック3、ドリルビット4及び保持リングセグメント7a,7bをケーシング2から解放する。次に、リングセグメント7a,7bをチャックとビットの組立体から取り外し(図2E)、チャック3を滑らせてドリルビット4から外す(図2F)。ビット4を新品のビット4で置き換えた後、上述の工程を逆の順序で行ってビット4をチャック3内に取り付け、チャック3とビット4の組立体を個々のドリルケーシング2内に配置し、最終的にドリル1をクラスターケーシング6内に配置する。
かくして、ダウンホールドリル1のビット4を取り付けたり取り外す時間及び労力の量を減少させるビット保持装置を提供することが望ましい。
【0005】
〔発明の概要〕
一特徴では、本発明は、衝撃ドリル組立体のケーシングに連結されたドリルビットを保持する装置である。ケーシングは、中心軸線を有し、ビットは、概ね円筒形のヘッドを有している。リテーナ装置は基本構成要素として、中心軸線及び概ね中心軸線に向かって突出した内側円周方向肩部分を備えた概ね環状の本体を有する。この本体は、ケーシング内に配置可能であって、本体軸線がケーシング軸線と実質的に同軸をなすようになっている。肩は、ビットをリテーナ本体内に少なくとも部分的に保持するようビットヘッドと接触可能な第1の位置と第2の位置との間で撓むことができる。第2の位置は、第1の位置から半径方向外方に間隔を隔てていて、ビットヘッドが本体を通って概ねケーシング軸線に沿う方向に変位できるようになっている。
【0006】
別の特徴では、本発明は、中空内部及び中心軸線を備えたケーシングと、概ね円筒形のヘッドを備えたドリルビットとを有するドリル組立体である。概ね環状のリテーナが、ケーシング内部に配置され、このリテーナは、概ねケーシング軸線に向かって突出した内側円周方向肩を有している。この肩は、ビットをリテーナ本体内に保持するようビットヘッドと接触可能な第1の位置と第2の位置との間で撓むことができる。第2の位置は、第1の位置から半径方向外方に間隔を隔てていて、ビットヘッドが本体を通ってケーシング軸線に沿う方向に変位できるようになっている。
【0007】
上記概要並びに本発明の好ましい実施形態についての詳細な説明は、添付の図面を参照して読むと一層よく理解されよう。本発明の説明の目的上、図面には現時点において好ましい実施形態が概略的に示されている。しかしながら、本発明は、図示の構造及び作用そのものには限定されないことは理解されるべきである。
【0008】
〔発明の詳細な説明〕
以下の説明において便宜上或る幾つかの用語が用いられるが、かかる用語は限定的なものではない。「右」、「左」、「下側」、「上側」、「上方」、「下」及び「下方」という用語は、参照する図面中の方向を示している。「内側」、「内方」及び「外側」、「外方」という用語は、それぞれ、ドリルケーシング又はリテーナ装置の軸線或いは、リテーナ装置、ドリル組立体又はこれらいずれかの特定の部分の幾何学的中心に近づく方向及びこれから遠ざかる方向を意味し、特定の意味は、説明の内容から容易に分かる。「半径方向の」、「半径方向に」及び「半径方向に延びる」という用語は、概ね指定された軸線に垂直な方向を意味すると共に、半径方向に部分的又は全体的に差し向けられた要素の両方を意味する。用語は、具体的に上述した用語、その派生物及び言葉の趣旨又はこれに類似した趣旨を含む。
【0009】
次に、図面を詳細に参照すると(図中、同一の符号は同一の要素を示すために用いられている)、図3〜図13には、ドリルビット12を衝撃ドリル組立体1のケーシング2内に保持する本発明のリテーナ装置10が示されている。ケーシング2は、概ね中空の内部及び中心軸線2aを有し、ビット12は概ね円筒形のヘッド14を有している。リテーナ装置10は基本構成要素として、概ね環状のリテーナ本体16を有し、このリテーナ本体は、中心軸線17及び本体16の残部から半径方向内方に且つ概ね軸線17に向かって突出した肩部分又は肩18を有している。
【0010】
本体16は、ケーシング2内に配置可能であって、本体軸線17がケーシング軸線2aと実質的に同軸をなすようになっている。肩18は、ビット12を本体16内(かくして又、ケーシング2内)に少なくとも部分的に配置された状態に保持するようビットヘッド14に接触可能な第1の位置P(図6)と、第2の位置P(図7)との間で動くことができ又は撓むことができる。第2の位置Pは、第1の位置Pから半径方向外方に間隔を隔てていて、以下に説明するように、ビットヘッド14がリテーナ本体16を通り概ねケーシング軸線2aに沿う方向11又は13に変位できるようになっている。
【0011】
さらに、リテーナ装置10は好ましくは、リテーナ本体16をケーシング2内で軸線2a周りに心出しするよう構成された心出し装置26及び本体16をケーシング軸線2aに沿う所望の位置でケーシング2内に保持するよう構成されたスペーサ24を更に有している。リテーナ装置10の上述の基本構成要素の各々について以下に詳細に説明する。全体として図3〜図9を参照すると、リテーナ装置10は好ましくは、ドリルケーシング2と共に用いられ、このドリルケーシングは、内側円周方向表面2c及び内面2cからケーシング2内へ円周方向に延びる環状凹部70を有している。図4に最もよく示されているように、凹部70は、内側円周方向表面72及び一対の互いに反対側に位置する半径方向表面74A,74Bを有し、この凹部は、以下に詳細に説明するように、スペーサ部材24を受け入れてリテーナ装置10をケーシング軸線2aに沿う所望の位置に配置するように構成されている。次に、図3〜図10を参照すると、リテーナ装置10は又好ましくは、ドリルビット12と共に用いられ、このドリルビットは、ビット12をドリル組立体1に連結すると、ケーシング軸線2aと同軸をなす中心軸線40を備えている。ビット12は、ケーシング2の外部に更に延びるように第1の外方への方向11(即ち、ドリル1の中心から遠ざかる方向)に、又はケーシング2内に完全に配置されるように軸線2aに沿って第2の軸方向内方への方向13にケーシング軸線2aに沿って動くことができ又は変位することができる。
【0012】
特に、図5〜図7及び図10を参照すると、ビットヘッド14は好ましくは、以下のようにして構成される。図10に最もよく示されているように、ヘッド14は好ましくは、ビットシャンク15の周りに円周方向に間隔を置いた状態でビットシャンク15から半径方向外方に突出した複数のセグメント19によって提供されるが、変形例として、ヘッド14を単一の環状突起又は肩(図示せず)によって提供してもよい。しかしながら、説明を分かり易くする目的で、ビットヘッド14を、単一の要素又は部品として詳細に説明する。ただし、ヘッド14の別個のセグメント19は各々、ビットヘッド14について以下に説明する表面、端部及び他の構造的特徴部を備えている。
【0013】
ビットヘッド14は好ましくは、軸方向反対側の端部42A,42B及び端部42A,42B相互間に位置した円周方向に延びる半径方向最も外側の表面44を有している。最も外側に位置した表面44は、ヘッド14が以下に説明するようにリテーナ本体16の内径よりも大きな外径D(図9)を有するように寸法決めされている。図5に最もよく示されているように、ヘッド14は好ましくは、第1の半径方向端部42Aと最も外側の表面44との間に概ね半径方向に延びる外側円周方向解放表面46を有する。具体的に説明すると、解放表面46は、第1の半径方向端部42Aのところのより近位側の半径方向位置(即ち、ビット軸線40に対して)から最も外側の表面44のところのより遠位側の半径方向位置まで延びるよう概ね半径方向外方に傾斜している。したがって、ビット12をケーシング2内に配置すると、解放表面46は、概ねケーシング軸線2aから遠ざかり且つ概ね第1の軸方向の方向11のほうへ向く。さらに、解放表面46は、以下に詳細に説明するようにケーシング軸線2aに対して鋭角A(図5)をなしている。
【0014】
さらに、ビットヘッド14は好ましくは、図5に最もよく示されているように、第2の半径方向端部42Bと最も外側の表面44との間に概ね半径方向に延びる外側円周方向挿入表面48を更に有している。具体的に説明すると、挿入表面48は、第2の半径方向端部42Bのところのより近位側の半径方向位置(即ち、ビット軸線40に対して)から最も外側の表面44のところのより遠位側の半径方向位置まで延びるよう概ね半径方向外方に傾斜している。したがって、ビット12をケーシング2内に配置すると、挿入表面48は、概ねケーシング軸線2aから遠ざかり且つ概ね第1の軸方向の方向11のほうへ向く。さらに、挿入表面48は、以下に詳細に説明するようにケーシング軸線2aに対して鋭角A(図5)をなしている。解放表面46及び挿入表面48の目的及び機能についてそれぞれ以下に詳細に説明する。
【0015】
再び図3〜図11を参照すると、環状リテーナ本体16は好ましくは、本体軸線17を実質的に包囲する概ね円形のリング30として形成されている。リング30は、図4に最もよく示されているように、複雑な形状な軸方向断面を有すると共に軸方向に延びる割れ目又はスロット32(図11)を有している。スロット32により、本体16全体及びそれにより本体16の肩部分18も又、上述すると共に以下に詳細に説明するように「スナップリング」の伸縮に概ね似た仕方で半径方向に撓み又は拡張することができる。変形例として、スロットを設けないでリテーナ本体16を形成すると共に肩部分18が本体16の残部とは無関係に撓むように構成してもよい。例えば、リテーナ16は、「片持ちビーム」(図示せず)のように撓み又は曲がるように構成された肩18を備えるのがよい。換言すると、肩18は、本体16の残部に対して曲がり又は回動して概ねケーシング軸線2aに向かって突出する第1の位置Pと、概ね軸線2aに沿って延びる(かくして、又、第1の位置Pから半径方向外方に位置する)第2の位置Pとの間で動くように構成してもよい。
【0016】
さらに、上述したように、リテーナ本体16は、好ましくは、弾性材料又はエラストマー材料のいずれかで作られ、肩18が撓むと(即ち、半径方向外方に)、材料の力が本体16内に生じるようにする。これら弾性力は、肩18を概ね第2の位置P(図7)から第1の肩位置P(図6)に向かって押し戻すように機能し、したがって、リテーナ装置10は、上述すると共に以下に説明するように機能するようになる。変形例として、リテーナ本体16は、肩18を第1の位置Pに押し戻すように構成された別個の又は追加のコンポーネント、例えば、ばね状部材(図示せず)を備えてもよい。
【0017】
さらに、図4に最もよく示されているように、本体リング30は、リング30の外側円周方向表面30a内へ延びる半円形溝33を更に有し、心出し装置26は好ましくは、以下に説明するように心出し装置26をリテーナ本体16の周りに配置された状態に保持するよう溝33内に部分的に配置されている。さらに、リング30は、半径方向表面が軸方向において互いに逆の方向に向いた互いに反対側に位置する内側軸方向端部31A及び外側軸方向端部31Bを有している。
【0018】
さらに、図3〜図11を参照すると、リテーナ肩18は好ましくは、本体リング30の一体部分によって提供され、この一体部分は本体軸線17に向かって半径方向内方に突出し、本体軸線17を実質的に包囲するよう円周方向に延びている。変形例として、肩18を本体リング30の内側円周方向表面の周りに円周方向に間隔を隔てた2以上の弧状セグメント(図示せず)によって提供してもよい。さらに別の変形例として、肩18を、リング30から半径方向内方に突出するよう任意適当な手段により本体リング30に取り付けられ又はこれに連結された1以上の別個の適当な形をした部材(図示せず)によって提供してもよい。
【0019】
肩18は、本体16を貫通する中央ボア21を構成する円周方向に延びる半径方向最も内側の表面20を有している。ボア21は、図9に示すようにビットヘッド14の外径Dよりも実質的に小さな寸法の内径Dを有している。したがって、第1の軸方向の方向11へのケーシング2内でのビットヘッド14の変位は一般に、以下に詳細に説明するようにリテーナ本体16、特に肩18によって制限される。
【0020】
次に、図4〜図7を参照すると、肩18は好ましくは、第1の軸方向端部31Aと最も内側の表面20との間で概ね半径方向に延びる内側円周方向停止面22を更に有している。具体的に説明すると、停止表面22は、本体の第1の半径方向端部31Aのところのより遠位側の半径方向位置(即ち、本体軸線17に対して)から肩の最も内側の表面20のところのより近位側の半径方向位置まで延びるよう概ね半径方向内方に傾斜している。したがって、停止表面22は、概ね本体軸線17に向かうと共に概ね第1の軸方向の方向11から遠ざかる方向に向いている。
【0021】
特に、図5を参照すると、停止表面22は、本体軸線17に対して鋭角Aをなし、この鋭角Aは、解放表面46により定められた鋭角Aに実質的に等しく、したがって、各々、同一の第1の角度の値を持つようになっている。好ましくは、2つの角度A,Aの第1の角度の値は、少なくとも45°、最も好ましくは、約60°(指示したように測定して)であり、したがって、停止表面22(かくして又、解放表面46)は、主として又は実質的に半径方向に延びるようになっている。かかる向きにより、停止表面22は、以下に説明するようにビット12の軸方向運動を効果的に制限できるが、変形例として、角度A,Aの第1の角度の値は、所望に応じて任意適当な他の値であってもよい。
【0022】
角度A,Aは同一の値を有しているが、逆に向いていて、したがって、解放表面46が停止表面22に対して並置可能であり、解放表面46は、停止表面22の半径方向内方に僅かに間隔を置いて位置している。2つの表面22,46の相対的な向きにより、解放表面46は、肩18を半径方向外方に撓ませ又は偏向させる楔のように停止表面22に当接して摺動できる。具体的に説明すると、互いに合致する表面22,46は60°の角度の値を持つように構成されているので、解放表面46は、以下に詳細に説明するように軸線2aに沿って0.58のメカニカルアドバンテージ(即ち、摩擦を無視する)を備えた楔のように肩18と相互作用する。
【0023】
上述の構成では、ビット12は、停止表面22と解放表面46の相互作用により、一般にケーシング2内に保持され、具体的には、リテーナ本体16内に少なくとも部分的に配置される。具体的に説明すると、ビット12がドリル組立体1の通常の動作中、ケーシング2内で往復動すると、ビット12は、ヘッド解放表面46が図6に最もよく示されているようにリテーナの停止表面22と接触するようになるまで第1の軸方向の方向11に変位する。一般に、ビットヘッド14は、解放表面46がリテーナ肩18を楔作用で開放させるのに十分な力ではリテーナ本体16に衝撃を与えない。したがって、停止表面22と解放表面46との接触により、一般に、図6及び図9に示すように、第1の軸方向の方向11へのビットの変位の度合いが制限される。
【0024】
しかしながら、概ね第1の軸方向の方向11に向いた少なくとも第1の大きさの抜き取り力がビット12に加えられると、解放表面46は、停止表面22に当接して摺動し、肩18(及びかくして本体16全体)を第2の肩部分P(図7参照)に向かって半径方向外方に撓ませる。換言すると、摺動状態の解放表面46は、停止表面22を半径方向外方に押してリテーナ本体16を楔作用で開放し、それによりビットヘッド14がリテーナ本体16を通って第1の軸方向の方向11に変位することができる。ビットヘッド14がリテーナ本体16を通って完全に変位してビット12がリテーナ装置10から外されると、肩18は、上述のようにリテーナ本体16の材料の力により撓んで第1の位置Pに戻る。
【0025】
再び図4〜図7を参照すると、肩18は好ましくは、本体の第2の半径方向端部31Bと肩の最も内側の表面20との間で概ね半径方向に延びる内側円周方向引込み表面34を更に有している。具体的に説明すると、引込み表面34は、本体30の第2の半径方向端部31Bのところのより遠位側の半径方向位置(即ち、本体軸線17に対して)から肩の最も内側の表面20のところのより近位側の半径方向位置まで延びるよう概ね半径方向内方に傾斜している。したがって、引込み表面34は、概ね本体軸線17に向かうと共に概ね第2の軸方向の方向13から遠ざかる方向に向いている。かくして、肩18の2つの傾斜表面、停止表面22及び引込み表面34は、概ね逆の方向に向いている。
【0026】
さらに、引込み表面34は、本体軸線17に対して鋭角Aをなし、この鋭角Aは、挿入表面48により定められた鋭角Aに実質的に等しく、したがって、各々、同一の第2の角度の値を持つようになっている。好ましくは、2つの角度A,Aの角度の値は、約10°であるが、変形例として、所望に応じて任意適当な他の値であってもよい。
【0027】
角度A,Aは同一の値を有しているが、逆に向いていて、したがって、挿入表面48が引込み表面34に対して並置可能であり、挿入表面48は、引込み表面34の半径方向内方に僅かに間隔を置いて位置している。2つの表面34,48の相対的な向きにより、挿入表面48は、以下に説明するように肩18を半径方向外方に撓ませ又は偏向させる楔のように引込み表面34に当接して摺動できる。具体的に説明すると、互いに合致する表面34,48は10°の角度の値を持つように構成されているので、挿入表面48は、以下に詳細に説明するように軸線2aに沿って5.67のメカニカルアドバンテージ(即ち、摩擦を無視する)を備えた楔のように肩18と相互作用する。
【0028】
上述の構成では、リテーナ装置10内へのビット12の挿入は、引込み表面34と挿入表面48の相互作用により以下のようにして可能になる。ビット12をケーシング2内に取り付けているとき、ビット12はビットヘッド14の第2の半径方向端部42Bがリテーナ本体16に接触し、具体的には、ヘッド挿入表面48が肩の引込み表面34に接触するまで(図8の上半分参照)ケーシングの軸線2aに沿って押される。次に、概ね第2の軸方向の方向13に向いた少なくとも第2の大きさの挿入力をビット12に及ぼすことにより、挿入表面48は、引込み表面34に当接して摺動し、肩18(及びかくして本体16全体)を第2の肩部分P(図8の下半分及び図7参照)に向かって半径方向外方に撓ませる。
【0029】
換言すると、摺動状態の挿入表面48は、引込み表面34を半径方向外方に押してリテーナ本体16を楔作用で開放し、それによりビットヘッド14がリテーナ本体16を通って第2の軸方向の方向13に変位することができる。ビットヘッド14がリテーナ本体16を通って完全に変位してビット12がリテーナボア21内に部分的に配置されると、肩18は、上述のようにリテーナ本体16の材料の力により撓んで第1の位置Pに戻る。しかる後、ビット12は、上述したように肩18によりリテーナ本体16内に解除自在に保持される。
【0030】
2つの対をなす互いに合致する傾斜表面の形状を比較すると、第1の対をなす停止表面22と解放表面46は、約60°の好ましい第1の角度の値を有し、その結果、約0.58のメカニカルアドバンテージが得られる。第2の対をなす引込み表面34と挿入表面48は、約10°の好ましい第2の角度の値を有し、その結果、約5.67のメカニカルアドバンテージが得られる。明らかなこととして、角度の値の差によって指示されるように、2つの対をなす互いに合致する表面相互間の幾何学的な差異の結果として、第1の対をなす表面22,46のメカニカルアドバンテージは、第2の対をなす表面34,48のメカニカルアドバンテージの1/9.8倍である。
【0031】
メカニカルアドバンテージにおけるこの相当大きな差により、抜き取り力の大きさは、挿入力の大きさよりも実質的に大きい。換言すると、ビット12をリテーナ装置10内に取り付ける場合よりもビット12をリテーナ装置10から取り出すほうが大きな力が必要になる。挿入力と取り出し力の相当大きな差は、以下に詳細に説明するようにリテーナ装置10の重要な利点である。
【0032】
好ましくは、リテーナ本体16は、金属材料、最も好ましくは、焼入れ合金鋼から機械加工され又は鋳造される。変形例として、リテーナ本体16を、任意適当な他の金属材料、例えば、低炭素鋼又はアルミニウムで構成してもよく、或いは、ポリマー、例えば、ポリウレタンで作ってもよい。いずれの場合においても、リテーナ本体16について選択された特定の材料は、肩18を上述したように撓み位置から押し戻すのに十分な弾性又はエラストマー特性を有することが必要である。
【0033】
次に、図3〜図10を参照すると、リテーナ装置10の第1の好ましい構成例では、リテーナ本体16、スペーサ24及び心出し装置26は、3つの別々の構成要素として設けられている。スペーサ24は好ましくは概ね環状であり、環状のリテーナ本体16を上述したようにケーシング2内の所望の位置に保持するよう機能する。最も好ましくは、スペーサ24は、概ね矩形の軸方向断面(即ち、軸線17に沿って取った断面)を備えた実質的に円形のリング50として構成されている。
【0034】
特に図4を参照すると、スペーサ24は、外側円周方向表面52及び2つの互いに反対側の軸方向端部54A,54Bを有している。外側円周方向表面52は、ケーシング凹部70の内側円周方向表面72に当接して設けられるよう寸法決めされており、したがって、スペーサ24は、凹部70内への取り付け後、実質的な半径方向運動ができないようになっている。さらに、スペーサ24は、凹部70内へのスペーサ24の挿入と凹部70からのスペーサ24の取り出しの両方を容易にするよう半径方向に撓むことができるように割れ目又はスロット(図示せず)を有している。
【0035】
図4に示すように、スペーサ24は、ケーシング凹部70内に嵌まり込むように形作られていて、内側又は第1の軸方向端部54Aが凹部70の近位半径方向表面74Aに当接して設けられ、外側又は第2の軸方向端部54Bが、リテーナ本体16の近位軸方向端部31Aに当接して配置できて本体16を以下に詳細に説明するように軸方向に保持するようになっている。さらに、スペーサ24は、ビットヘッド14の外径Dよりも大きな内径DSP(図9)を有していて、ドリルビット12全体が、好ましくはスペーサ24と接触しないでスペーサ24の中央を通過できるようになっている。
【0036】
好ましくは、スペーサ24は、金属材料、最も好ましくは、焼入れ合金鋼で構成される。ただし、変形例として、別の適当な金属材料(例えば、低炭素鋼又はアルミニウム)又は耐久性のあるポリマー材料、例えば、ポリウレタンを用いてもよい。
【0037】
さらに図3〜図10を参照すると、心出し装置26は、環状リテーナ本体16をドリルケーシング2内に概ね心出しするように働き、したがって本体軸線17が以下に説明する理由でケーシング軸線2aと実質的に同軸をなすようになっている。
【0038】
心出し装置26は好ましくは、リテーナ本体16の外側円周方向表面30aの周りに配置され、最も好ましくは、本体の外部溝33内に設けられるように形作られた概ね環状のリング又は管として形成されている。さらに、心出し装置26は、ケーシング凹部70内に少なくとも部分的に設けられるように寸法決めされていて、したがって、心出し装置26は本体軸線17がケーシング軸線2aと実質的に同軸をなした状態でリテーナ本体16をケーシング2内に全体的に心出しするようになっている。
【0039】
リテーナ本体の心出しにより、ビットヘッド14(及びかくしてビット12全体)の挿入が容易になると共に、リテーナ本体16とビット12のシャンク15の望ましくない接触が阻止される。具体的に説明すると、リテーナ装置10の好ましい構成例に関し、心出し装置26は、リテーナ本体16の最大外径Dが凹部70及び本体16の周りのその隣のケーシング部分の内径(図示せず)よりも実質的に小さく、相当な隙間28がリテーナ本体16の周りに生じるようになるので必要とされる。
【0040】
ビット12の取付け及び取外し中、リテーナ本体16の撓みの余地を設けるのに或る量の隙間空間が必要であるが、以下に詳細に説明するように、心出し装置26は、ケーシング12内でのリテーナ本体16の半径方向運動を制限するよう隙間28の一部を占め又は満たしている。リテーナ本体16の半径方向運動を制限することにより、リテーナの内側円周方向表面20とシャンクの外側円周方向表面15aとの接触が阻止される。と言うのは、かかる接触により、ビットシャンク15(及びかくしてビット12全体)が時期尚早に磨耗し、かくしてビットの寿命を短くするからである。さらに、心出し装置26は好ましくは、圧縮可能な材料で作られる。
【0041】
好ましくは、心出し装置26は、圧縮性材料、好ましくは、エラストマーで作られていて、リテーナ本体16が半径方向外方に撓むと、心出し装置26は、本体16の撓みを阻止せず、凹部の内面72とリテーナ本体の溝33との間で圧縮状態になることができる。最も好ましくは、心出し装置26は、概ね円形の形に曲げられると共に端と端を付き合わせた関係に接合され、概ね円形の軸方向断面を備えたニトリルの管で作られる。変形例として、心出し装置26を円形軸方向断面を備えた市販のOリングによって構成してもよい。別の変形例として、心出し装置26を、2以上の弧状部分で構成すると共に(或いは)心出し装置は任意適当な他の軸方向断面形状(例えば、長円形、矩形、多角形等)を備えてもよい。
【0042】
リテーナ装置10は好ましくは心出し装置26を有するが、変形例として、リテーナ装置10を心出し装置26を不要にするよう図示のような寸法よりも半径方向に大きな寸法のリテーナ本体16を備えた状態で構成してもよい。かかる変形例としてのリテーナ本体16では、本体16を隙間28全体を満たすほど大きく寸法決めしてはならず、上述すると共に以下に詳細に説明するように本体の半径方向の撓みを可能にするのに十分な隙間28を提供する必要がある。
【0043】
次に、図12及び図13を参照すると、リテーナ装置10の第2の好ましい構成が、以下の異なる点を除き、上述した第1の構成と概ね類似している。リテーナ本体16とスペーサ24は互いに一体に形成され、リテーナ装置10は、心出し装置を有していない。と言うのは、一体に連結されたスペーサ24が、リテーナ本体16をケーシング2内に心出しする役目も果たしているからである。かくして、リテーナ装置10の第2の構成は、一体構成のものであり、リテーナ装置10全体を単一のユニットとしてドリルケーシング2内に設置したり、これから取り出す。
【0044】
さらに、リテーナ本体16を構成する部分の撓み又は拡張の所要量をもたらすため、一体のリテーナ装置10は好ましくは、ポリウレタンで形成されるが、任意適当な他の材料、例えば、別のポリマー材料又は金属材料、例えば低炭素鋼で作ってもよい。別法として、第2の好ましい構成は、第1の好ましい構成と実質的に同一に形成されると共に同一の機能を果たし、上述した利点と同一の利点をもたらす。
【0045】
図4、図8及び図9を参照すると、リテーナ装置10及びビット12の上述の構造では、リテーナ装置10、ビット12及びチャック3は、以下のようにしてドリル組立体1内に取り付けられ又は設置される。まず最初に、スペーサ24をドリルケーシング2の凹部70に嵌め込むことによりリテーナ装置10をケーシング2内へ設置する。次に、心出し装置26が取り付けられたリテーナ本体16をドリルケーシング2の下端部2b中へ挿入し、スペーサ24に当てて配置し、本体16の内側軸方向端部31A(図4)がスペーサ24の外側軸方向端部54Bに当接して配置されると共に、心出し装置26が凹部70内に配置されるようにする。
【0046】
次に、チャック3の雄ねじ付き部分3bをケーシング2の雌ねじ付き部分2dにねじ込むことによりチャック3をドリル1に取り付ける(例えば、図8参照)。チャック3をケーシング2内に完全にねじ込むと、リテーナ装置10は図4に最もよく示すようにケーシング凹部70の内側半径方向内面74Aとチャック3の状端部3aとの間で本質的に「サンドイッチ」され、それによりリテーナ装置10の実質的な軸方向運動を阻止する。
【0047】
しかる後、図8の上半分に最もよく示されているように、ビット12をドリルケーシング2の下端部2b内へケーシングの軸線2aに沿って第1の内向きの方向11で押し込んで遂にはビットヘッド14がリテーナ本体16に入るようにすることによりビット12をドリル1内へ取り付ける。ビットヘッド14の挿入表面48は、リテーナ本体16の引込み表面34に接触し、次にこれに対して摺動して、上述したようにビット12に加えられた十分な軸方向力で本体16が半径方向外方に撓み、それにより、ビットヘッド14が図8の上半分に示すようにこれを貫通して軸方向に移動することができるようにする。ビットヘッド14がいったん肩18の軸方向長さに沿って完全に通過すると、リテーナ本体16はその非撓み状態に「スナップ動作で戻り」、したがって、肩の停止表面34が図7の下半分に示すように第1の軸方向の方向11のビット12の軸方向運動を制限するよう配置されるようになっている。
【0048】
ビット12は、いったん取り付けられると、ビットヘッド14がピストン9の下端部9a(図9の上半分)と停止表面22と(図9の下半分)との間で移動するようにチャック3内で摺動自在に往復動できる。上述したように、通常の動作条件の元では、ピストン9は、ビット12がリテーナ16に接触したときに解放表面46が肩18を「楔作用で開く」のに十分な力でビット12に衝撃を与えることはない。かくして、停止表面22は一般に、第1の又は外向きの方向11へのビット12のそれ以上の軸方向運動を阻止する。
【0049】
ビット12をドリルケーシング2から取り出し又は引き抜くことが望ましい場合(例えば、摩滅したビット12の交換のため)ビット12をビットヘッドの解放表面23が肩18を楔作用で開くことができるほど十分な力で軸方向外向きの方向11に引っ張り、それにより、ビット12がリテーナ本体16を通って軸方向に動くことができるようにする。好ましくは、油圧引張り装置(図示せず)をビット12の雌ねじ付き部分12a(図8)に螺合させ、この油圧引張装置は、軸方向に向いた力をビット12に及ぼしてリテーナ装置10を通ってヘッド14を引き出すのに用いられる。ビットヘッド14がいったんリテーナ本体16を完全に通過すると、本体16は、スナップ動作で又は半径方向に撓んでその非撓み状態に戻り、ビット12を、これがドリルケーシング2から完全に引き出されるまで外向きの方向13に単に摺動させる。次に、新品のビット12を上述したのと同一のやり方で挿入するのがよい。
【0050】
上記において詳細に説明したように、ビット12をリテーナ装置10から引き出すのに必要な軸方向力は、ビット12をリテーナ装置10内に挿入するのに必要な力よりも遥かに大きく、具体的には、図示のような好ましいリテーナ装置10及びビットヘッド14に関し約9.8倍以上である。ビット12の引き抜きに相当大きな力を必要とするので、リテーナ装置10は、ビット12がドリル組立体1の通常の動作又は使用中ケーシング2から突き出される(即ち、ピストン9からの衝撃により)のを阻止し、しかも、リテーナ装置10により、ビット12を比較的最小限度の力だけで取り付けることができる。
【0051】
いずれの場合においても、ドリルビット12の取付け及び取外し作業は、ドリル組立体1に本発明のリテーナ装置10を設けることにより大幅に容易になる。リテーナ装置10をいったんケーシング2内に設置すると、ビット12は、ドリル組立体1の通常の意味での構成要素にすぎず、しかる後、ビット12は、摩滅したビット12を交換するときはいつでも、ドリル組立体1から取り出してこの中に設置される。ビット12の取付け作業及びビット12の引抜き作業はそれぞれ、本質的に一作業であり、即ち、リテーナ装置10を通ってビットヘッド14を押し又は引く作業である。
【0052】
さらに、発明の背景の部分に記載した従来公知のリテーナ装置7を備えたドリル1からの着脱ビット12の方法とは異なり、ビット12の交換のためにチャック3及びリテーナ装置10を脱着する必要はない。したがって、クラスタードリル5の数個のドリルビット12の全てを数個の個々のドリル1がケーシング6内に位置したままで、交換することができる(即ち、取り出して再び取り付けることができる)。かくして、ドリル1を全てクラスターケーシング6から取り出し、チャック3及びリテーナ装置10を個々のドリル組立体1の各々から取り出す必要性を無くすことにより、相当な量の時間が節約される。
【0053】
当業者であれば、本発明の広義の思想から逸脱することなく上述の実施形態の変形例を想到できることは理解されよう。したがって、本発明は、開示した特定の実施形態には限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲に属する変形例を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
典型的な衝撃的クラスタードリル組立体の斜視図である。
【図2】
A〜Fは、公知のリテーナ装置によりドリルケーシング内に保持されたドリルビットを取り外す工程を示す幾つかの斜視図である。
【図3】
本発明のリテーナ装置の第1の好ましい形態を備えた衝撃ドリル組立体の切除断面側面図である。
【図4】
図3に示すドリル組立体の一部の拡大切除図である。
【図5】
図3のドリル組立体の一部の拡大切除断面側面図であり、ドリルビットの好ましい一構成及びリテーナ装置の或る幾つかの構造的特徴を示す図である。
【図6】
図5のドリル組立体の拡大切除断面側面図であり、第1の位置において、リテーナ肩を供えたリテーナ本体と接触したビットヘッドを示す図である。
【図7】
図6のドリル組立体の別の図であり、第2の位置において、肩を供えたリテーナ本体を通って変位したビットヘッドを示す図である。
【図8】
ドリル組立体の断面側面図であり、ドリルビットが図面の上半分においてリテーナ装置内に挿入されている状態及び図面の下半分において、ビットによりリテーナ装置が外方に撓んでいる状態を示す図である。
【図9】
ドリル組立体の別の断面側面図であり、図面の上半分において、ドリルビットを稼働位置で示すと共に、図面の下半分においてドリルビットがリテーナ装置によって保持されている状態を示す図である。
【図10】
それぞれがドリルビットの周りに部分切除状態で示されたリテーナ装置及びドリルチャックの斜視図である。
【図11】
リテーナ本体の斜視図である。
【図12】
リテーナ装置の第2の好ましい形態を備えた衝撃ドリル組立体の切除断面側面図であり、リテーナ装置と非係合状態の位置でビットを示す図である。
【図13】
図12の衝撃ドリル組立体の別の図であり、リテーナ装置と係合状態にあるビットを示す図である。

Claims (19)

  1. ドリルビットを衝撃ドリル組立体のケーシング内に保持するリテーナ装置であって、ケーシングは、中心軸線を有し、ドリルビットは、概ね円筒形のヘッドを有し、リテーナ装置は、中心軸線及び概ね該中心軸線に向かって突出した内側円周方向肩部分を備えた概ね環状の本体を有し、該本体は、本体中心軸線がケーシング中心軸線と実質的に同軸をなすようケーシング内に配置可能であり、肩は、ビットを少なくとも部分的にリテーナ本体内に収納保持するようビットヘッドと接触可能な第1の位置と、第1の位置から半径方向外方に間隔を隔てていて、ビットヘッドが本体を通って概ねケーシング中心軸線に沿う方向に変位できるようになった第2の位置との間で撓むことができることを特徴とするリテーナ装置。
  2. ビットヘッドは、概ねケーシング中心軸線から遠ざかり且つ概ねケーシング中心軸線に沿う第1の方向に向くように概ね半径方向に延びる外側円周方向解放表面を有し、リテーナ肩は、概ね本体中心軸線の方へ且つ概ね第1の軸方向から遠ざかる方へ向くように概ね半径方向に延びる円周方向内側停止表面を有し、肩は、停止表面がドリル組立体の作動中、第1の軸方向におけるビットの変位を制限するよう解放表面と接触し、他方、概ね第1の軸方向に向いた少なくとも第1の大きさの引き抜き力をビットに加えると、解放表面は、ビットヘッドがリテーナ本体中を第1の軸方向に変位しているとき、肩を第2の肩位置に向かって半径方向外方に撓ませるように停止表面に当たった状態で摺動できるよう構成されていることを特徴とする請求項1記載のリテーナ装置。
  3. ビットヘッドは、概ねケーシング中心軸線から遠ざかり且つ概ねケーシング中心軸線に沿って逆の第2の方向に向くように概ね半径方向に延びる外側円周方向挿入表面を有し、リテーナ肩は、概ね本体中心軸線の方へ且つ概ね第2の軸方向から遠ざかる方へ向くように概ね半径方向に延びる円周方向内側引込み表面を有し、肩は、概ね第2の軸方向に向いた少なくとも第2の大きさの挿入力をビットに加えると、挿入表面は、ビットヘッドがリテーナ本体中を第2の軸方向に変位しているとき、肩を第2の肩位置に向かって半径方向外方に撓ませるように引込み表面に当たった状態で摺動できるよう構成されていることを特徴とする請求項2記載のリテーナ装置。
  4. 肩停止表面は、本体中心軸線に対し第1の鋭角をなし、ヘッドの解放表面は、ケーシング中心軸線に対して第2の鋭角をなし、第1の角度と第2の角度は、実質的に同一であって第1の角度値を持ち、肩の引込み表面は、本体中心軸線に対し第3の鋭角をなし、ヘッドの挿入表面は、ケーシング中心軸線に対して第4の鋭角をなし、第3の角度と第4の角度は、実質的に同一であって、第2の角度値を持ち、第1の角度値は、第2の角度値よりも大きくて引込み力の第1の大きさが挿入力の第2の大きさよりも大きいことを特徴とする請求項3記載のリテーナ装置。
  5. ドリルケーシングは、内側円周方向表面及び内側円周方向表面からケーシング内へ円周方向に延びる環状凹部を有し、リテーナ本体は、本体中心軸線を包囲する外側円周方向表面を有し、リテーナ装置は、本体の外側円周方向表面の周りに配置され、ケーシング凹部内に少なくとも部分的に配置可能な概ね環状の心出し装置を更に有し、心出し装置は、本体中心軸線がケーシング中心軸線と実質的に同軸をなすようにリテーナ本体をケーシング内に概ね心出しするよう構成されていることを特徴とする請求項1記載のリテーナ装置。
  6. ドリル組立体は、ケーシング内に配置されていて、軸方向端部を備えたドリルチャックを更に有し、ドリルケーシング凹部は、内側円周方向表面及び半径方向表面を更に有し、リテーナ本体は、互いに反対側に位置する第1の軸方向端部と第2の軸方向端部を有し、第2の端部は、チャックの半径方向端部に当接して配置でき、リテーナ装置は、外側円周方向表面及び2つの互いに反対側に位置する軸方向端部を備えた概ね環状のスペーサを更に有し、スペーサは、スペーサの外側円周方向表面が凹部の内側円周方向表面に当接して配置できるように構成されており、スペーサの軸方向端部のうちの一方は、凹部の半径方向表面に当接した状態で配置でき、スペーサの軸方向端部のうちの他方は、本体の第1の軸方向端部に当接して配置でき、リテーナ本体がケーシング内で所望の位置に概ね保持されるようになっていることを特徴とする請求項5記載のリテーナ装置。
  7. ドリル組立体は、ケーシング内に配置されていて、軸方向端部を備えたドリルチャックを更に有し、ドリルケーシングは、内側円周方向表面及び内側円周方向表面からケーシング内へ円周方向に延びていて、内側円周方向表面及び半径方向表面を備えた環状凹部を有し、リテーナ本体は、互いに反対側に位置した軸方向端部を有すると共に外側円周方向表面を備えたスペーサ部分を更に有し、スペーサ部分は、スペーサ外側円周方向表面をスペーサ本体が概ねケーシング内に心出しされ、本体中心軸線がケーシング中心軸線と実質的に同軸をなすように凹部の内側円周方向表面に当接した状態で配置でき、本体の2つの軸方向端部のうちの一方は、凹部の半径方向表面に当接した状態で配置でき、本体の2つの軸方向端部のうちの他方は、チャックの半径方向端部に当接した状態で配置でき、本体がケーシング内の所望の位置に概ね保持されるようになっていることを特徴とする請求項1記載のリテーナ装置。
  8. リテーナ本体は、弾性材料及びエラストマー材料のうちの一方で形成され、肩が撓むと本体内に生じる材料の力が、肩を概ね第1の肩位置に向かって付勢するようになっていることを特徴とする請求項1記載のリテーナ装置。
  9. ドリル組立体であって、中空内部及び中心軸線を備えたケーシングと、概ね円筒形のヘッドを備えたドリルビットと、ケーシング内部に設けられ、概ねケーシング中心軸線に向かって突出した内側円周方向肩を供えた概ね環状のリテーナとを有し、肩は、ビットを少なくとも部分的にリテーナ本体内に収納保持するようビットヘッドと接触可能な第1の位置と、第1の位置から半径方向外方に間隔を隔てていて、ビットヘッドが本体を通って概ねケーシング中心軸線に沿う方向に変位できるようになった第2の位置との間で撓むことができることを特徴とするドリル組立体。
  10. ビットヘッドは、概ねケーシング中心軸線から遠ざかり且つ概ねケーシング中心軸線に沿う第1の方向に向くように概ね半径方向に延びる外側円周方向解放表面を有し、リテーナ肩は、概ね本体中心軸線の方へ且つ概ね第1の軸方向から遠ざかる方へ向くように概ね半径方向に延びる円周方向内側停止表面を有し、肩は、停止表面がドリル組立体の作動中、第1の軸方向におけるビットの変位を制限するよう解放表面と接触し、他方、概ね第1の軸方向に向いた少なくとも第1の大きさの引き抜き力をビットに加えると、解放表面は、ビットヘッドがリテーナ本体中を第1の軸方向に変位しているとき、肩を第2の肩位置に向かって半径方向外方に撓ませるように停止表面に当たった状態で摺動できるよう構成されていることを特徴とする請求項9記載のドリル組立体。
  11. ビットヘッドは、概ねケーシング中心軸線から遠ざかり且つ概ねケーシング中心軸線に沿って逆の第2の方向に向くように概ね半径方向に延びる外側円周方向挿入表面を有し、リテーナ肩は、概ね本体中心軸線の方へ且つ概ね第2の軸方向から遠ざかる方へ向くように概ね半径方向に延びる円周方向内側引込み表面を有し、肩は、概ね第2の軸方向に向いた少なくとも第2の大きさの挿入力をビットに加えると、挿入表面は、ビットヘッドがリテーナ本体中を第2の軸方向に変位しているとき、肩を第2の肩位置に向かって半径方向外方に撓ませるように引込み表面に当たった状態で摺動できるよう構成されていることを特徴とする請求項10記載のドリル組立体。
  12. 肩停止表面は、本体中心軸線に対し第1の鋭角をなし、ヘッドの解放表面は、ケーシング中心軸線に対して第2の鋭角をなし、第1の角度と第2の角度は、実質的に同一であって第1の角度値を持ち、肩の引込み表面は、本体中心軸線に対し第3の鋭角をなし、ヘッドの挿入表面は、ケーシング中心軸線に対して第4の鋭角をなし、第3の角度と第4の角度は、実質的に同一であって、第2の角度値を持ち、第1の角度値は、第2の角度値よりも大きくて引込み力の第1の大きさが挿入力の第2の大きさよりも大きいことを特徴とする請求項11記載のドリル組立体。
  13. ケーシングは、内側円周方向表面及び内側円周方向表面からケーシング内へ円周方向に延びる環状凹部を有し、リテーナは、ケーシング中心軸線を包囲する外側円周方向表面を有し、ドリル組立体は、リテーナの外側円周方向表面の周りに配置されると共にケーシング凹部内に少なくとも部分的に配置される概ね環状の心出し装置を更に有し、心出し装置は、リテーナを概ねケーシング中心軸線の周りに心出しするように構成されていることを特徴とする請求項9記載のドリル組立体。
  14. ケーシング凹部は、内側円周方向表面及び半径方向表面を更に有し、リテーナは、2つの互いに反対側に位置する軸方向端部を有し、ドリル組立体は、外側円周方向表面及び2つの互いに反対側に位置する軸方向端部を備えた概ね環状のスペーサを更に有し、スペーサの外側円周方向表面は、凹部の内側円周方向表面に当接して配置できるように構成されており、スペーサの軸方向端部のうちの一方は、凹部の2つの半径方向表面の一方に当接した状態で配置でき、スペーサの軸方向端部のうちの他方は、リテーナの2つの軸方向端部のうち近いほうの軸方向端部に当接して配置でき、リテーナがケーシング内でケーシング中心軸線に沿う所望の位置に概ね保持されるようになっていることを特徴とする請求項13記載のドリル組立体。
  15. ケーシングは、内側円周方向表面及び内側円周方向表面からケーシング内へ円周方向に延びていて、内側円周方向表面及び2つの互いに反対側に位置する半径方向表面を備えた環状凹部を有し、リテーナは、外側円周方向表面及び2つの互いに反対側に位置する軸方向端部を備えたスペーサ部分を更に有し、スペーサ部分は、スペーサ部分の外側円周方向表面が凹部の内側円周方向表面に当接して配置されると共にスペーサ部分の2つの軸方向端部がそれぞれ凹部の2つの半径方向表面のうち近いほうの半径方向表面に別々に当接して配置されるよう構成されており、リテーナが、概ねケーシング中心軸線の周りに心出しされると共に概ねケーシング内の所望の位置に保持されるようになっていることを特徴とする請求項9記載のドリル組立体。
  16. リテーナは、弾性材料及びエラストマー材料のうちの一方で形成され、肩が撓むと本体内に生じる材料の力が、肩を概ね第1の肩位置に向かって付勢するようになっていることを特徴とする請求項9記載のドリル組立体。
  17. ドリルビットを衝撃ドリルのケーシング内に保持するリテーナ装置であって、ケーシングは、中心軸線を有し、ドリルビットは、ヘッドを有し、リテーナ装置は、中心軸線及び概ね該中心軸線に向かって延びる内側円周方向肩を備えた概ね環状の本体を有し、該本体は、本体中心軸線がケーシング中心軸線と実質的に同軸をなすようケーシング内に配置可能であり、肩は、ビットをケーシング内に少なくとも部分的に保持するようビットと接触可能であり、ビットが本体を通って概ねケーシング中心軸線に沿う方向に変位できるよう本体中心軸線に対して概ね半径方向外方に向いた方向に撓むことができることを特徴とするリテーナ装置。
  18. 肩は、ビットヘッドと接触可能な第1の半径方向内方の位置と、ビットヘッドが肩の内面に当接して摺動できる第2の半径方向外方の位置との間で撓むことができることを特徴とする請求項17記載のリテーナ装置。
  19. リテーナ本体は、弾性材料及びエラストマー材料のうちの一方で形成され、肩が撓むと本体内に生じる材料の力が、肩を概ね第1の肩位置に向かって付勢するようになっていることを特徴とする請求項17記載のリテーナ装置。
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