JP2004512784A - エンベッドフィルタによるトランスコーディング方法及びトランスコーディング装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、画像系列を含む1次符号化信号S1を2次符号化信号S2にトランスコーディングする方法200に関する。かかるトランスコーディング方法は、第1の変換信号R1を生成するための逆量子化サブステップ12を含み、1次符号化信号S1の現在の画像を復号するステップ、及び量子化サブステップ13を含み、該復号するステップに続いて、2次符号化信号R2を取得するために符号化するステップ、及び該符号化するステップと該復号するステップの間に位置され、該符号化するステップから導出された変換された符号化誤差Reから、変換された動き補償信号Rmcを予測するステップを少なくとも備える。かかるトランスコーディング方法は、該逆量子化サブステップと該量子化サブステップの間に、低ビットレートアプリケーション向けに良好な画質を得るためのフィルタリングするステップ21をさらに備える。
Description
【0001】
[発明の分野]
本発明は、画像系列を含む1次符号化信号を2次符号化信号にトランスコーディングする方法に関し、第1の変換信号を生成するための逆量子化サブステップを含み、1次符号化信号の現在の画像を復号するステップ、及び量子化サブステップを含み、該復号するステップに続いて、2次符号化信号を取得するための符号化するステップを少なくとも備えている。
また、本発明は、かかるトランスコーディング方法を実行するための対応する装置に関する。
本発明は、特に、MPEG符号化ビデオ信号のトランスコーディングに関する。
【0002】
[発明の背景]
ビットレートトランスコーディングは、ビットレートBR1で符号化された1次ビデオストリームをBR1よりも低いビットレートBR2で符号化される2次ビットストリームに変換することを可能にする。ビットレート低減は、ブロードキャスティングの間に伝送により課される要件に合致させるために実行される。
【0003】
開始節で記載されるようなトランスコーディング装置は、欧州特許出願第0690392号に開示されており、図1に示されている。画像系列を表す符号化デジタル信号をトランスコーディングするためのかかる装置は、復号チャネル11,12、続いて符号化チャネル13,14,15を備えている。予測チャネルは、これら2つのチャネルの間にカスケード接続されており、該予測チャネルは、2つの加算器101,102の間に、逆離散コサイン変換回路(IDCT)16、画像メモリ(MEM)17、それぞれの画像の動きを表す変位ベクトルVの観点で、動き補償のための回路(MC)18、及び離散コサイン変換回路(DCT)19を直列に備えている。
【0004】
[発明の概要]
本発明の目的は、低ビットレートの用途向けに良好な画質を可能にするトランスコーディング方法及びトランスコーディング装置を提供することにある。本発明は、以下の態様を考慮している。
【0005】
ホームデジタルビデオ、MPEGブロードキャストの記録の出現により、トランスコーダは、家庭用機器として使用され、長時間モードを実現し、記録時間を保証することができる。しかし、トランスコードされる入力信号は、低い平均ビットレートを有する可変ビットレートで符号化されていることがある。これは、帯域幅を確保するために、多数のビデオプログラムを多重化することをブロードキャスタに対して可能にする一般的な統計的多重による。
【0006】
従来のトランスコーディング方法を使用した入力信号の粗野な再量子化は、量子化による顕著なアーチファクトを生じる可能性がある。結果的に、かかるトランスコーディング方法は、低ビットレートの用途には適用されない。
【0007】
この問題点を克服するために、本発明によるトランスコーディング方法は、逆量子化サブステップと量子化サブステップの間にフィルタリングステップをさらに備えることを特徴としている。
【0008】
本発明によるトランスコーディング方法は、従来のトランスコーダにおいて無視することができるコストで実現することをフィルタに対して可能にする。これらのフィルタは、静的な解像度及び動的な解像度を制御するために調整することができる。同じビット数について、フィルタリングされた変換信号は、より小さな量子化スケールで符号化され、ブロッキング、リンギング及びモスキートノイズのような視覚的なアーチファクトが低減される。
【0009】
本発明の第1の実施の形態では、トランスコーディング方法は、符号化ステップから導出される変換された符号化誤差から、変換された動き補償信号を予測するステップを備えており、かかる予測するステップは、符号化ステップと復号ステップの間に位置され、フィルタリングするステップは、該変換された動き補償信号と該第1の変換信号とを受けて、フィルタリングされた変換信号を量子化サブステップに送出するための時間フィルタリングによるステップであることを特徴としている。
かかる時間フィルタリングにより、たとえば、再帰型フィルタを使用して、雑音の低減を実行することができる。結果として、画像に含まれる有効な情報に関してのみビットが使用され、これにより、画質が向上される。
【0010】
本発明の第2の実施の形態では、トランスコーディング方法は、予測するステップを備えており、フィルタリングするステップは、該第1の変換信号を受けて、フィルタリングされた変換信号を生成するための空間フィルタリングによるステップであることを特徴とし、該フィルタリングされた変換信号と該変換された動き補償信号は、量子化サブステップに送出される。
かかる空間フィルタリングにより、画像の鮮鋭さの低減、並びにリンギング及びモスキートノイズの可能性のあるソースを減少することが可能となる。
【0011】
また、本発明は、かかるトランスコーディング方法を実行するための対応する装置に関する。
本発明は、最後に、デジタルビデオレコーダ又はセットトップボックスのような受信機向けのコンピュータプログラムに関する。該プログラムは、受信機にロードされたときに、該受信機に本発明のトランスコーディング方法を実行させるための命令からなるセットを備えている。
【0012】
[発明の実施の形態]
本発明のこれら及び他の態様は、以下に記載される実施の形態を参照して明らかになるであろう。本発明は、添付図面を参照して、例示を介してより詳細に記載される。
【0013】
本発明は、ビデオ符号化信号をトランスコーディングするための改善された方法及び対応する装置に関し、より詳細には、MPEG−2符号化信号に関する。しかし、かかるトランスコーディング方法は、MPEG−1、MPEG−4,H−261又はH−263標準により提供されるようなブロックベースの技法を介して符号化された、いずれかのタイプのビデオ信号に対しても適用することができることは、当業者には明らかであろう。
【0014】
本トランスコーディング装置は、第1の量子化スケールで予め符号化され、画像の系列を備える1次符号化信号S1を、第2の量子化スケールで符号化された2次符号化信号S2に変換することを可能にする。
【0015】
かかるトランスコーディング装置は、少なくとも以下の要素を備えている。復号ユニットは、1次符号化信号の現在の画像を復号して、第1の変換信号を送出するために、可変長デコーダVLD及び第1の逆量子化器IQを備えている。符号化ユニットは、量子化器Q、2次符号化信号を取得するための可変長エンコーダVLC、及び第2の逆量子化器IQを備えている。
【0016】
予測ユニットは、符号化ユニットと復号ユニットの間にあり、以下の要素を直列に備えている。
・逆離散変換回路(IDCT)(MPEGの場合には、逆離散コサイン変換)。
・画像メモリ(MEM)。
・それぞれの画像の動きを表す変位ベクトルの観点で動き補償のための回路(MC)。
・符号化ユニットから導出される変換された符号化誤差Reから、変換された動き補償信号Rmcを予測するための離散変換回路(DCT)。
・変換された動き補償信号及び変換信号R1又はRfの総和を決定するための加算器。
・該総和と符号化ユニットにより生成された第2の変換信号R2との間の差から、変換された符号化誤差を決定するための減算器。
【0017】
フィルタ回路は、第1の逆量子化器と量子化器の間にあり、フィルタリングされた変換信号Rfを送出する。
かかるフィルタ回路は、静的な解像度及び動的な解像度を制御して、画像における雑音の低減を実行するための時間フィルタ回路又は空間フィルタ回路とすることができる。かかるフィルタ回路の異なる実現は、以下の図2〜図5において記載される。
【0018】
変換された信号R1又はRfと変換された動き補償信号Rmcの間の差を決定するために適合される別の減算器により、加算器が置き換えられる場合、及び第2の変換信号R2と他の減算器の出力の間の差から変換された符号化誤差Reを決定するために、第1の引用された減算器が適合される場合、トランスコーディング装置の結果が不変であることは、当業者には明らかであろう。
【0019】
本発明の第1の実施の形態では、トランスコーダは、動き補償された時間フィルタを実現する。時間フィルタによるフィルタリングは、フレームからフレームに相互に関係付けされていない信号を低減することを可能にする。時間フィルタによるフィルタリングは、動き補償がフレームからフレームに画像の内容を相互に関係付けようとするときに、動き補償と結合されるときに、ノイズを非常に効果的に低減することができる。本実施の形態では、低コストで良好な選択性を提供することから、再帰型フィルタが実現される。
【0020】
動き補償された再帰型の時間フィルタによる単純なトランスコーディングチェインは、以下の要素をカスケード接続にして通常有している。デコーダは、入力ストリームから復号された画像の動き補償ブロックD1を生成する。再帰型の時間フィルタは、復号された画像のフィルタリングされたブロックDfを生成する。エンコーダは、符号化後に、出力ストリーム及び局部的に復号された画像の動き補償ブロックD2を生成する。
【0021】
コストを低減するために、エンコーダにおける動き補償は、再帰型の時間フィルタにおいて再使用される。したがって、信号D2は、Dfの代わりにかかるフィルタにフィードバックされる。動き補償ブロックDf(n,m)のフィルタリングの式は、以下のように示される。
【数1】
ここで、nは、現在のピクチャのインデックスである。mは、該現在のピクチャのブロックのインデックスである。V(n,m)は、ピクチャnのブロックmに関連付けされる動きである。p(n)は、画像nに関連付けされるアンカーピクチャのインデックスである。MCは、動き補償オペレータである。αは、フィルタ応答を変えるスケールよりも小さな正のスケーラーである。
【0022】
式(1)に類似の表現は、双方向の動き補償について導出することができる。しかし、一般性を失うことなしに、1方向の場合に限定して説明する。なお、イントラ符号化ブロックは、それらについて予測が形成されないので、フィルタリングすることができない。また、非イントラピクチャにおけるイントラ符号化ブロックは、時間的にフィルタリングすることができない、新たに露出された領域に対応することがある。
【0023】
単純なトランスコーディングチェインは、動き補償情報が不変であるという仮説を使用して簡略化することができる。このために、動き補償ブロックD1(n,m)は以下のよう表現される。
【数2】
ここで、Mは、8×8離散コサイン変換マトリクスである。Mtは、対応する転置マトリクスである。R1(n,m)は、可変長デコーディング(VLC)及び逆量子化器(IQ)の後に、入力ビットストリームから検索された剰余である。
【0024】
Mは、式(3)により定義され、MMt=Iである。
【数3】
【0025】
次いで、フィルタリングされたブロックは、同じ動き補償情報を使用して符号化される。Rf(n,m)を以下の剰余とする。
【数4】
【0026】
次いで、剰余は量子化され、局部的に復号されたピクチャD2を計算するために再び逆量子化される。R2(n,m)を以下の量子化及び逆量子化された剰余とする。
【数5】
【0027】
式(1)及び式(4)は結合され、以下のように、RfがD1及びD2から直接導出される。
【数6】
【0028】
式(2)を式(6)と結合することにより、以下を与える。
【数7】
【0029】
動き補償は、D1及びD2から同様に実行されるので、動き補償オペレータMCは、ピクチャの差異、すなわち、トランスコーディング処理により誤差信号に関して処理することができる。δD=D1−D2を定義すると、式(7)は、以下のように書かれる。
【数8】
【0030】
誤差信号δDは、式(5)と式(6)を結合することにより、予測誤差から導出することができる。
【数9】
【0031】
式(8)及び式(9)は、図2に示されるトランスコーダ構造を定義する。かかるトランスコーダ200は、以下の要素を備える。復号チャネルは、1次復号化信号S1の現在のピクチャを復号して、第1の変換信号R1を生成するための可変長デコーダ(VLD)11及び第1の逆量子化器(IQ)12を備えている。符号化チャネルは、量子化器(Q)13、2次符号化信号S2を取得するための可変長エンコーダ(VLC)14、及び第2の変換信号R2を送出するための第2の逆量子化器(IQ)15を備えている。
【0032】
予測チャネルは、以下の要素を直列に備えている。
・変換された符号化誤差Reを決定し、その負の入力が第2の変換信号を受ける減算器。
・逆離散コサイン変換回路(IDCT)16。
・ピクチャメモリ(MEM)17。
・動き補償のための回路(MC)18。
・変換された動き補償信号Rmcを予測するための離散コサイン変換回路(DCT)19。
・変換された動き補償信号と第1の変換信号R1の総和を、減算器の負の入力に送出するための加算器。
【0033】
時間フィルタ回路Wt21は、かかる総和を受け、フィルタリングされた変換信号Rfを量子化器(Q)13に送出する。
本発明の好適な変形例では、動き補償の再帰型フィルタの強度は、それぞれの変換係数Rf[i]について、すなわち、それぞれのDCTサブバンドについて個別に調整される。ランクiの変換係数は、以下のようにW[i]=1−α[i]により乗算される。
【数10】
このように、雑音の低減は、雑音のスペクトルの形状に調整される。粗悪な動き補償の場合に可視のアーチファクトを回避するために、及びノイズを低減するために、低周波数成分をフィルタリングしないように決定することもできる。
【0034】
本発明の第2及び第3の実施の形態では、トランスコーダは、空間フィルタを実現する。空間フィルタによるフィルタリングは、動き補償の時間フィルタのように雑音を低減するために有効ではない。しかし、低ビットレートでのブロッキングアーチファクトを回避することができ、さもなければリンギング作用を作る鋭いエッジを平滑にする。また、空間フィルタは、さもなければあるピクチャから別のピクチャにランダムに歪ませ、いわゆるモスキートノイズを生じる複雑なパターンを簡単にする。
【0035】
単純なトランスコーディングチェインを再び検討する。画素領域のフィルタは、デコーダが有する細分性と同じ細分性を有する。したがって、ブロック毎のフィルタを考慮する。D1(n,m)をピクチャnのブロックmとする。フィルタリングされたブロックD1(n,m)は、以下のように計算される。
【数11】
ここで、Fv(n)及びFh(n)は、ブロック内の垂直フィルタリング及び水平フィルタリングをそれぞれ定義するマトリクスである。
【0036】
式(11)を式(2)と結合することにより、以下を得る。
【数12】
【0037】
フィルタがグループオブピクチャについて同じである場合、Fv(n)=Fv(p(n))である。したがって、以下の近似は、ブロック毎のフィルタリングが動き補償により変わるという仮定に基づく式(12)のために与えることができる。
【数13】
【0038】
ブロック毎のフィルタリングは、逆離散コサイン変換(IDCT)の後に、剰余R1(n,m)に適用することができる。トランスコーダにおいて空間フィルタを実現するために、剰余R1(n,m)は、以下により置き換えられる必要がある。
【数14】
【0039】
マトリクスM・Fv(n)・Mt及びM・Fht(n)・Mtは、予め計算することができる場合であっても、それらの計算は、多くの処理を含むことが考えられる。かかる計算は、2つのマトリクスが対角であるブロック毎のフィルタのクラスについて簡略化することができる。かかるフィルタは、偶数のタップを有する対称フィルタである。
【0040】
本実施の形態では、小さなブロックについてより適しているので、正規化された3タップの対称フィルタを考慮する。かかるフィルタは、aで示される1つのパラメータを有している。
【0041】
対応する画素領域のフィルタリングのマトリクス(Fij)0 ≦ i,j<8は、以下のように定義される。
【数15】
このとき、
【数16】
である。
【0042】
したがって、水平パラメータah、及び垂直パラメータavを有するフィルタリングを実現するために、剰余R1(n,m)は、以下のように定義される(WSij)0 ≦ i,j<8により(成分毎に)重み付けされる必要がある。
【数17】
【0043】
図3は、本発明の第2の実施の形態による空間プリフィルタリングを有するトランスコーダを示している。かかるトランスコーダ300は、以下の要素を備えている。
復号チャネルは、第1の変換信号R1を生成するために、可変長デコーダ(VLD)11及び第1の逆量子化器(VLD)11を備えている。空間フィルタ回路Ws31は、第1の変換信号を受けて、フィルタリングされた変換信号Rfを生成する。符号化チャネルは、第2の変換信号R2を生成するために、量子化器(Q)13、可変長エンコーダ(VLC)14及び第2の逆量子化器(IQ)15を備えている。
【0044】
予測チャネルは、以下の要素を直列に備えている。
・変換された符号化誤差Reを決定し、その負の入力が第2の変換信号を受ける減算器201。
・逆離散コサイン変換回路(IDCT)16。
・ピクチャメモリ (MEM)17。
・動き補償のための回路(MC)18。
・変換された動き補償信号Rmcを予測するための離散コサイン変換回路(DCT)19。
・該変換された動き補償信号及びフィルタリングされた変換信号Rfの総和を、減算器の正の入力に送出する加算器302。
【0045】
図4は、本発明の第3の実施の形態によるトランスコーダであり、その重み付け要素がWSijである空間ポストフィルタリングを有している。かかるトランスコーダ400は、以下の要素を備えている。復号チャネルは、第1の変換信号R1を生成するために、可変長デコーダ(VLD)11及び第1の逆量子化器(IQ)12を備えている。符号化チャネルは、量子化器(Q)13、可変長エンコーダ(VLC)14及び第2の逆量子化器(IQ)15を備え、第2の変換信号R2を生成するための逆フィルタ回路42をさらに備えている。
【0046】
予測チャネルは、以下の要素を直列接続により備えている。
・変換された符号化誤差Reを決定し、その負の入力が第2の変換信号を受ける減算器201。
・逆離散コサイン変換回路 (IDCT)16。
・画素メモリ(MEM)17。
・動き補償のための回路(MC)18。
・変換された動き補償信号Rmcを予測するための離散コサイン変換回路(DCT)19。
・該変換された動き補償信号と第1の変換信号R1の総和を、減算器の正の入力に送出するための加算器202。
【0047】
空間フィルタ回路Ws41は、該総和を受けて、フィルタリングされた変換信号Rfを符号化チャネルに送出する。
プリフィルタリングと比較して、空間フィルタリングは、トランスコーダの符号化部分において実行される。
【0048】
図5は、本発明の第4の実施の形態によるトランスコーダであり、空間ポストフィルタリングを有している。かかるトランスコーダ500は、以下の要素を備えている。復号チャネルは、第1の変換信号R1を送出するために、可変長デコーダ(VLD)11及び第1の逆量子化器(IQ)12を備えている。符号化チャネルは、第2の変換信号を送出するために、量子化器(Q)13、可変長エンコーダ(VLC)14及び第2の逆量子化器(IQ)15を備えている。
【0049】
予測チャネルは、以下の要素を直列接続により備えている。
・変換された符号化誤差Reを決定し、その負の入力が第2の変換信号を受ける減算器201。
・逆離散コサイン変換回路(IDCT)16。
・ピクチャメモリ(MEM)17。
・動き補償のための回路(MC)18。
・変換された動き補償信号Rmcを予測するための離散コサイン変換回路(DCT)19。
・該変換された動き補償信号と第1の変換信号R1との総和を、減算器の正の入力に送出するための加算器202。
【0050】
かかるトランスコーダは、スイッチを更に備えており、該スイッチは、少なくとも1つの位置を有している。このスイッチの第1の位置(a)では、空間フィルタ回路Ws51が適合され、加算器の出力を受けてフィルタリングされた変換信号Rfを量子化回路13に送出する。その場合、図3及び図4とは反対に、空間フィルタ回路は、現在のピクチャに含まれるそれぞれのマクロブロックに適用されないが、かかるピクチャに含まれているイントラ符号化マクロブロックにのみ適用される。このスイッチの第2の位置(b)では、フィルタリングが適用されない。この位置は、非イントラ符号化マクロブロックに主に対応している。
【0051】
この第2の位置の代替は、位置(c)である場合があり、該位置は、上述されたような時間フィルタ回路Wt51に対応し、加算器の出力を受けて、フィルタリングされた変換信号Rfを量子化回路13に送出するために適合される。かかる代替の結果として、通常のように、時間フィルタリングが非イントラ符号化マクロブロックに適用され、空間フィルタがイントラ符号化マクロブロックに適用される。
【0052】
かかる方法は、特に、ノイズレベルが高いときに、画質を向上する場合がある。
さらに、イントラ符号化マクロブロックは、たとえば、雑音測定のようなマクロブロックベースの測定(BM)に依存して、様々なフィルタリングレベルでフィルタリングされるか、又は全然フィルタリングされない場合がある。
【0053】
たとえば、現在のイントラ符号化マクロブロックは、以下のようにラベル付けされる。
・マクロブロックベースの測定が第1の閾値よりも高い場合の、「雑音のある」マクロブロック。
・マクロブロックベースの測定が第2の閾値よりも高く、第1の閾値よりも低い場合、雑音のある領域の「エッジ」マクロブロック。
・マクロブロックベースの測定が第2の閾値よりも低い場合、「雑音がない」マクロブロック。
【0054】
空間フィルタ回路は、適切なフィルタが選択されて、そのラベルの機能(「雑音のない」、「雑音のある」、「エッジ」マクロブロック)として、現在のイントラ符号化マクロブロックに適用されるように適合される。たとえば、マクロブロックが「雑音がない」にラベル付けされている場合、フィルタリングは行われない。マクロブロックが「雑音がある」にラベル付けされている場合、ミディアムフィルタリング(たとえば、ah=av=8)が実行される。マクロブロックが「エッジ」にラベル付けされている場合、ソフトフィルタリング(たとえば、ah=av=16)が実行される。
【0055】
これまで説明されたトランスコーダ200,300,400及び500において、フィルタリングは、逆量子化されたデータに関して実行され、これにより、良好な精度となる。これまでの最良の結果は、ピクチャの空間フィルタリングと予測されたピクチャの時間フィルタリングの結合について得られる。連続的なフィルタリングブロックWt又はWsはマージされて、本発明の範囲から逸脱することなしに、その重み付けが個々の重みの積である1つのブロックにすることができる。
【0056】
これまでの図面及び記載は、トランスコーディング装置及びトランスコーディング方法の両者に対して言及しており、図の機能ブロックは、かかる装置の回路、又はかかる方法のステップにそれぞれ対応している。これらは、本発明を限定するよりはむしろ例示するものである。様々な代替が存在し、それらの代替は、特許請求の範囲内に含まれることは明らかであろう。この点に関して、以下の記載がなされる。
【0057】
ハードウェア又はソフトウェア、或いはその両者の項目により、機能を実現する様々なやり方が存在する。この点に関して、図2〜図5の図面は、図解的であり、それぞれの図は、本発明の1つの可能性のある実施の形態のみを表している。したがって、図面は、異なるブロックとして異なる機能を示しているが、このことは、ハードウェア又はソフトウェアからなる1つの項目が幾つかの機能を実行することを排除するものではない。また、ハードウェア又はソフトウェアの或いはその両者の項目の組合せは、1つの機能を実行することを排除するものでもない。たとえば、フィルタリングステップは、量子化ステップと組み合わせて、本発明によるトランスコーディング方法を変更することなしに、1つのステップを形成することができる。
【0058】
かかるトランスコーディング方法は、配線された電子回路、又は代替的に、命令からなるセットによる様々なやり方で、デジタルビデオレコーダ、又はセットトップボックスにおいて実現することができる。上記命令からなるセットは、たとえば、プログラミングメモリに記憶されており、かかる命令は、上記回路の少なくとも1部を置き換え、デジタルプロセッサの制御下で実行可能であり、これにより、かかる置き換えられた回路において実行されるのと同じ機能を実行することができる。
【0059】
たとえば、適切にプログラムされた集積回路を使用して、本トランスコーディング方法を実現することが可能である。プログラミングメモリに含まれる命令のセットは、本トランスコーディング方法の異なるステップを集積回路に実行させる場合がある。かかる命令のセットは、たとえば、ディスクであるデータキャリヤを読むことによりプログラミングメモリにロードされ、命令のセットは、たとえば、インターネットのような通信ネットワークを介して、サービスプロバイダにより利用することができる。
【0060】
特許請求の範囲における参照符号は、請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。動詞「備える」及びその派生の使用は、請求項に列挙されたステップ又は要素の他に、他のステップ又は他の要素が存在することを排除するものではない。構成要素又はステップに先行する単語“a”又は“an”は、複数のかかる構成要素又はステップの存在を排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
従来技術によるトランスコーディング装置に対応するブロック図である。
【図2】
時間フィルタ回路を備える、本発明によるトランスコーディング装置の第1の実施の形態に対応するブロック図である。
【図3】
空間フィルタ回路を備える、本発明によるトランスコーディング装置の第2の実施の形態に対応するブロック図である。
【図4】
空間フィルタ回路を備える、本発明によるトランスコーディング装置の第3の実施の形態に対応するブロック図である。
【図5】
空間フィルタ回路及び時間フィルタ回路を備える、本発明によるトランスコーディング装置の第4の実施の形態に対応するブロック図である。
[発明の分野]
本発明は、画像系列を含む1次符号化信号を2次符号化信号にトランスコーディングする方法に関し、第1の変換信号を生成するための逆量子化サブステップを含み、1次符号化信号の現在の画像を復号するステップ、及び量子化サブステップを含み、該復号するステップに続いて、2次符号化信号を取得するための符号化するステップを少なくとも備えている。
また、本発明は、かかるトランスコーディング方法を実行するための対応する装置に関する。
本発明は、特に、MPEG符号化ビデオ信号のトランスコーディングに関する。
【0002】
[発明の背景]
ビットレートトランスコーディングは、ビットレートBR1で符号化された1次ビデオストリームをBR1よりも低いビットレートBR2で符号化される2次ビットストリームに変換することを可能にする。ビットレート低減は、ブロードキャスティングの間に伝送により課される要件に合致させるために実行される。
【0003】
開始節で記載されるようなトランスコーディング装置は、欧州特許出願第0690392号に開示されており、図1に示されている。画像系列を表す符号化デジタル信号をトランスコーディングするためのかかる装置は、復号チャネル11,12、続いて符号化チャネル13,14,15を備えている。予測チャネルは、これら2つのチャネルの間にカスケード接続されており、該予測チャネルは、2つの加算器101,102の間に、逆離散コサイン変換回路(IDCT)16、画像メモリ(MEM)17、それぞれの画像の動きを表す変位ベクトルVの観点で、動き補償のための回路(MC)18、及び離散コサイン変換回路(DCT)19を直列に備えている。
【0004】
[発明の概要]
本発明の目的は、低ビットレートの用途向けに良好な画質を可能にするトランスコーディング方法及びトランスコーディング装置を提供することにある。本発明は、以下の態様を考慮している。
【0005】
ホームデジタルビデオ、MPEGブロードキャストの記録の出現により、トランスコーダは、家庭用機器として使用され、長時間モードを実現し、記録時間を保証することができる。しかし、トランスコードされる入力信号は、低い平均ビットレートを有する可変ビットレートで符号化されていることがある。これは、帯域幅を確保するために、多数のビデオプログラムを多重化することをブロードキャスタに対して可能にする一般的な統計的多重による。
【0006】
従来のトランスコーディング方法を使用した入力信号の粗野な再量子化は、量子化による顕著なアーチファクトを生じる可能性がある。結果的に、かかるトランスコーディング方法は、低ビットレートの用途には適用されない。
【0007】
この問題点を克服するために、本発明によるトランスコーディング方法は、逆量子化サブステップと量子化サブステップの間にフィルタリングステップをさらに備えることを特徴としている。
【0008】
本発明によるトランスコーディング方法は、従来のトランスコーダにおいて無視することができるコストで実現することをフィルタに対して可能にする。これらのフィルタは、静的な解像度及び動的な解像度を制御するために調整することができる。同じビット数について、フィルタリングされた変換信号は、より小さな量子化スケールで符号化され、ブロッキング、リンギング及びモスキートノイズのような視覚的なアーチファクトが低減される。
【0009】
本発明の第1の実施の形態では、トランスコーディング方法は、符号化ステップから導出される変換された符号化誤差から、変換された動き補償信号を予測するステップを備えており、かかる予測するステップは、符号化ステップと復号ステップの間に位置され、フィルタリングするステップは、該変換された動き補償信号と該第1の変換信号とを受けて、フィルタリングされた変換信号を量子化サブステップに送出するための時間フィルタリングによるステップであることを特徴としている。
かかる時間フィルタリングにより、たとえば、再帰型フィルタを使用して、雑音の低減を実行することができる。結果として、画像に含まれる有効な情報に関してのみビットが使用され、これにより、画質が向上される。
【0010】
本発明の第2の実施の形態では、トランスコーディング方法は、予測するステップを備えており、フィルタリングするステップは、該第1の変換信号を受けて、フィルタリングされた変換信号を生成するための空間フィルタリングによるステップであることを特徴とし、該フィルタリングされた変換信号と該変換された動き補償信号は、量子化サブステップに送出される。
かかる空間フィルタリングにより、画像の鮮鋭さの低減、並びにリンギング及びモスキートノイズの可能性のあるソースを減少することが可能となる。
【0011】
また、本発明は、かかるトランスコーディング方法を実行するための対応する装置に関する。
本発明は、最後に、デジタルビデオレコーダ又はセットトップボックスのような受信機向けのコンピュータプログラムに関する。該プログラムは、受信機にロードされたときに、該受信機に本発明のトランスコーディング方法を実行させるための命令からなるセットを備えている。
【0012】
[発明の実施の形態]
本発明のこれら及び他の態様は、以下に記載される実施の形態を参照して明らかになるであろう。本発明は、添付図面を参照して、例示を介してより詳細に記載される。
【0013】
本発明は、ビデオ符号化信号をトランスコーディングするための改善された方法及び対応する装置に関し、より詳細には、MPEG−2符号化信号に関する。しかし、かかるトランスコーディング方法は、MPEG−1、MPEG−4,H−261又はH−263標準により提供されるようなブロックベースの技法を介して符号化された、いずれかのタイプのビデオ信号に対しても適用することができることは、当業者には明らかであろう。
【0014】
本トランスコーディング装置は、第1の量子化スケールで予め符号化され、画像の系列を備える1次符号化信号S1を、第2の量子化スケールで符号化された2次符号化信号S2に変換することを可能にする。
【0015】
かかるトランスコーディング装置は、少なくとも以下の要素を備えている。復号ユニットは、1次符号化信号の現在の画像を復号して、第1の変換信号を送出するために、可変長デコーダVLD及び第1の逆量子化器IQを備えている。符号化ユニットは、量子化器Q、2次符号化信号を取得するための可変長エンコーダVLC、及び第2の逆量子化器IQを備えている。
【0016】
予測ユニットは、符号化ユニットと復号ユニットの間にあり、以下の要素を直列に備えている。
・逆離散変換回路(IDCT)(MPEGの場合には、逆離散コサイン変換)。
・画像メモリ(MEM)。
・それぞれの画像の動きを表す変位ベクトルの観点で動き補償のための回路(MC)。
・符号化ユニットから導出される変換された符号化誤差Reから、変換された動き補償信号Rmcを予測するための離散変換回路(DCT)。
・変換された動き補償信号及び変換信号R1又はRfの総和を決定するための加算器。
・該総和と符号化ユニットにより生成された第2の変換信号R2との間の差から、変換された符号化誤差を決定するための減算器。
【0017】
フィルタ回路は、第1の逆量子化器と量子化器の間にあり、フィルタリングされた変換信号Rfを送出する。
かかるフィルタ回路は、静的な解像度及び動的な解像度を制御して、画像における雑音の低減を実行するための時間フィルタ回路又は空間フィルタ回路とすることができる。かかるフィルタ回路の異なる実現は、以下の図2〜図5において記載される。
【0018】
変換された信号R1又はRfと変換された動き補償信号Rmcの間の差を決定するために適合される別の減算器により、加算器が置き換えられる場合、及び第2の変換信号R2と他の減算器の出力の間の差から変換された符号化誤差Reを決定するために、第1の引用された減算器が適合される場合、トランスコーディング装置の結果が不変であることは、当業者には明らかであろう。
【0019】
本発明の第1の実施の形態では、トランスコーダは、動き補償された時間フィルタを実現する。時間フィルタによるフィルタリングは、フレームからフレームに相互に関係付けされていない信号を低減することを可能にする。時間フィルタによるフィルタリングは、動き補償がフレームからフレームに画像の内容を相互に関係付けようとするときに、動き補償と結合されるときに、ノイズを非常に効果的に低減することができる。本実施の形態では、低コストで良好な選択性を提供することから、再帰型フィルタが実現される。
【0020】
動き補償された再帰型の時間フィルタによる単純なトランスコーディングチェインは、以下の要素をカスケード接続にして通常有している。デコーダは、入力ストリームから復号された画像の動き補償ブロックD1を生成する。再帰型の時間フィルタは、復号された画像のフィルタリングされたブロックDfを生成する。エンコーダは、符号化後に、出力ストリーム及び局部的に復号された画像の動き補償ブロックD2を生成する。
【0021】
コストを低減するために、エンコーダにおける動き補償は、再帰型の時間フィルタにおいて再使用される。したがって、信号D2は、Dfの代わりにかかるフィルタにフィードバックされる。動き補償ブロックDf(n,m)のフィルタリングの式は、以下のように示される。
【数1】
ここで、nは、現在のピクチャのインデックスである。mは、該現在のピクチャのブロックのインデックスである。V(n,m)は、ピクチャnのブロックmに関連付けされる動きである。p(n)は、画像nに関連付けされるアンカーピクチャのインデックスである。MCは、動き補償オペレータである。αは、フィルタ応答を変えるスケールよりも小さな正のスケーラーである。
【0022】
式(1)に類似の表現は、双方向の動き補償について導出することができる。しかし、一般性を失うことなしに、1方向の場合に限定して説明する。なお、イントラ符号化ブロックは、それらについて予測が形成されないので、フィルタリングすることができない。また、非イントラピクチャにおけるイントラ符号化ブロックは、時間的にフィルタリングすることができない、新たに露出された領域に対応することがある。
【0023】
単純なトランスコーディングチェインは、動き補償情報が不変であるという仮説を使用して簡略化することができる。このために、動き補償ブロックD1(n,m)は以下のよう表現される。
【数2】
ここで、Mは、8×8離散コサイン変換マトリクスである。Mtは、対応する転置マトリクスである。R1(n,m)は、可変長デコーディング(VLC)及び逆量子化器(IQ)の後に、入力ビットストリームから検索された剰余である。
【0024】
Mは、式(3)により定義され、MMt=Iである。
【数3】
【0025】
次いで、フィルタリングされたブロックは、同じ動き補償情報を使用して符号化される。Rf(n,m)を以下の剰余とする。
【数4】
【0026】
次いで、剰余は量子化され、局部的に復号されたピクチャD2を計算するために再び逆量子化される。R2(n,m)を以下の量子化及び逆量子化された剰余とする。
【数5】
【0027】
式(1)及び式(4)は結合され、以下のように、RfがD1及びD2から直接導出される。
【数6】
【0028】
式(2)を式(6)と結合することにより、以下を与える。
【数7】
【0029】
動き補償は、D1及びD2から同様に実行されるので、動き補償オペレータMCは、ピクチャの差異、すなわち、トランスコーディング処理により誤差信号に関して処理することができる。δD=D1−D2を定義すると、式(7)は、以下のように書かれる。
【数8】
【0030】
誤差信号δDは、式(5)と式(6)を結合することにより、予測誤差から導出することができる。
【数9】
【0031】
式(8)及び式(9)は、図2に示されるトランスコーダ構造を定義する。かかるトランスコーダ200は、以下の要素を備える。復号チャネルは、1次復号化信号S1の現在のピクチャを復号して、第1の変換信号R1を生成するための可変長デコーダ(VLD)11及び第1の逆量子化器(IQ)12を備えている。符号化チャネルは、量子化器(Q)13、2次符号化信号S2を取得するための可変長エンコーダ(VLC)14、及び第2の変換信号R2を送出するための第2の逆量子化器(IQ)15を備えている。
【0032】
予測チャネルは、以下の要素を直列に備えている。
・変換された符号化誤差Reを決定し、その負の入力が第2の変換信号を受ける減算器。
・逆離散コサイン変換回路(IDCT)16。
・ピクチャメモリ(MEM)17。
・動き補償のための回路(MC)18。
・変換された動き補償信号Rmcを予測するための離散コサイン変換回路(DCT)19。
・変換された動き補償信号と第1の変換信号R1の総和を、減算器の負の入力に送出するための加算器。
【0033】
時間フィルタ回路Wt21は、かかる総和を受け、フィルタリングされた変換信号Rfを量子化器(Q)13に送出する。
本発明の好適な変形例では、動き補償の再帰型フィルタの強度は、それぞれの変換係数Rf[i]について、すなわち、それぞれのDCTサブバンドについて個別に調整される。ランクiの変換係数は、以下のようにW[i]=1−α[i]により乗算される。
【数10】
このように、雑音の低減は、雑音のスペクトルの形状に調整される。粗悪な動き補償の場合に可視のアーチファクトを回避するために、及びノイズを低減するために、低周波数成分をフィルタリングしないように決定することもできる。
【0034】
本発明の第2及び第3の実施の形態では、トランスコーダは、空間フィルタを実現する。空間フィルタによるフィルタリングは、動き補償の時間フィルタのように雑音を低減するために有効ではない。しかし、低ビットレートでのブロッキングアーチファクトを回避することができ、さもなければリンギング作用を作る鋭いエッジを平滑にする。また、空間フィルタは、さもなければあるピクチャから別のピクチャにランダムに歪ませ、いわゆるモスキートノイズを生じる複雑なパターンを簡単にする。
【0035】
単純なトランスコーディングチェインを再び検討する。画素領域のフィルタは、デコーダが有する細分性と同じ細分性を有する。したがって、ブロック毎のフィルタを考慮する。D1(n,m)をピクチャnのブロックmとする。フィルタリングされたブロックD1(n,m)は、以下のように計算される。
【数11】
ここで、Fv(n)及びFh(n)は、ブロック内の垂直フィルタリング及び水平フィルタリングをそれぞれ定義するマトリクスである。
【0036】
式(11)を式(2)と結合することにより、以下を得る。
【数12】
【0037】
フィルタがグループオブピクチャについて同じである場合、Fv(n)=Fv(p(n))である。したがって、以下の近似は、ブロック毎のフィルタリングが動き補償により変わるという仮定に基づく式(12)のために与えることができる。
【数13】
【0038】
ブロック毎のフィルタリングは、逆離散コサイン変換(IDCT)の後に、剰余R1(n,m)に適用することができる。トランスコーダにおいて空間フィルタを実現するために、剰余R1(n,m)は、以下により置き換えられる必要がある。
【数14】
【0039】
マトリクスM・Fv(n)・Mt及びM・Fht(n)・Mtは、予め計算することができる場合であっても、それらの計算は、多くの処理を含むことが考えられる。かかる計算は、2つのマトリクスが対角であるブロック毎のフィルタのクラスについて簡略化することができる。かかるフィルタは、偶数のタップを有する対称フィルタである。
【0040】
本実施の形態では、小さなブロックについてより適しているので、正規化された3タップの対称フィルタを考慮する。かかるフィルタは、aで示される1つのパラメータを有している。
【0041】
対応する画素領域のフィルタリングのマトリクス(Fij)0 ≦ i,j<8は、以下のように定義される。
【数15】
このとき、
【数16】
である。
【0042】
したがって、水平パラメータah、及び垂直パラメータavを有するフィルタリングを実現するために、剰余R1(n,m)は、以下のように定義される(WSij)0 ≦ i,j<8により(成分毎に)重み付けされる必要がある。
【数17】
【0043】
図3は、本発明の第2の実施の形態による空間プリフィルタリングを有するトランスコーダを示している。かかるトランスコーダ300は、以下の要素を備えている。
復号チャネルは、第1の変換信号R1を生成するために、可変長デコーダ(VLD)11及び第1の逆量子化器(VLD)11を備えている。空間フィルタ回路Ws31は、第1の変換信号を受けて、フィルタリングされた変換信号Rfを生成する。符号化チャネルは、第2の変換信号R2を生成するために、量子化器(Q)13、可変長エンコーダ(VLC)14及び第2の逆量子化器(IQ)15を備えている。
【0044】
予測チャネルは、以下の要素を直列に備えている。
・変換された符号化誤差Reを決定し、その負の入力が第2の変換信号を受ける減算器201。
・逆離散コサイン変換回路(IDCT)16。
・ピクチャメモリ (MEM)17。
・動き補償のための回路(MC)18。
・変換された動き補償信号Rmcを予測するための離散コサイン変換回路(DCT)19。
・該変換された動き補償信号及びフィルタリングされた変換信号Rfの総和を、減算器の正の入力に送出する加算器302。
【0045】
図4は、本発明の第3の実施の形態によるトランスコーダであり、その重み付け要素がWSijである空間ポストフィルタリングを有している。かかるトランスコーダ400は、以下の要素を備えている。復号チャネルは、第1の変換信号R1を生成するために、可変長デコーダ(VLD)11及び第1の逆量子化器(IQ)12を備えている。符号化チャネルは、量子化器(Q)13、可変長エンコーダ(VLC)14及び第2の逆量子化器(IQ)15を備え、第2の変換信号R2を生成するための逆フィルタ回路42をさらに備えている。
【0046】
予測チャネルは、以下の要素を直列接続により備えている。
・変換された符号化誤差Reを決定し、その負の入力が第2の変換信号を受ける減算器201。
・逆離散コサイン変換回路 (IDCT)16。
・画素メモリ(MEM)17。
・動き補償のための回路(MC)18。
・変換された動き補償信号Rmcを予測するための離散コサイン変換回路(DCT)19。
・該変換された動き補償信号と第1の変換信号R1の総和を、減算器の正の入力に送出するための加算器202。
【0047】
空間フィルタ回路Ws41は、該総和を受けて、フィルタリングされた変換信号Rfを符号化チャネルに送出する。
プリフィルタリングと比較して、空間フィルタリングは、トランスコーダの符号化部分において実行される。
【0048】
図5は、本発明の第4の実施の形態によるトランスコーダであり、空間ポストフィルタリングを有している。かかるトランスコーダ500は、以下の要素を備えている。復号チャネルは、第1の変換信号R1を送出するために、可変長デコーダ(VLD)11及び第1の逆量子化器(IQ)12を備えている。符号化チャネルは、第2の変換信号を送出するために、量子化器(Q)13、可変長エンコーダ(VLC)14及び第2の逆量子化器(IQ)15を備えている。
【0049】
予測チャネルは、以下の要素を直列接続により備えている。
・変換された符号化誤差Reを決定し、その負の入力が第2の変換信号を受ける減算器201。
・逆離散コサイン変換回路(IDCT)16。
・ピクチャメモリ(MEM)17。
・動き補償のための回路(MC)18。
・変換された動き補償信号Rmcを予測するための離散コサイン変換回路(DCT)19。
・該変換された動き補償信号と第1の変換信号R1との総和を、減算器の正の入力に送出するための加算器202。
【0050】
かかるトランスコーダは、スイッチを更に備えており、該スイッチは、少なくとも1つの位置を有している。このスイッチの第1の位置(a)では、空間フィルタ回路Ws51が適合され、加算器の出力を受けてフィルタリングされた変換信号Rfを量子化回路13に送出する。その場合、図3及び図4とは反対に、空間フィルタ回路は、現在のピクチャに含まれるそれぞれのマクロブロックに適用されないが、かかるピクチャに含まれているイントラ符号化マクロブロックにのみ適用される。このスイッチの第2の位置(b)では、フィルタリングが適用されない。この位置は、非イントラ符号化マクロブロックに主に対応している。
【0051】
この第2の位置の代替は、位置(c)である場合があり、該位置は、上述されたような時間フィルタ回路Wt51に対応し、加算器の出力を受けて、フィルタリングされた変換信号Rfを量子化回路13に送出するために適合される。かかる代替の結果として、通常のように、時間フィルタリングが非イントラ符号化マクロブロックに適用され、空間フィルタがイントラ符号化マクロブロックに適用される。
【0052】
かかる方法は、特に、ノイズレベルが高いときに、画質を向上する場合がある。
さらに、イントラ符号化マクロブロックは、たとえば、雑音測定のようなマクロブロックベースの測定(BM)に依存して、様々なフィルタリングレベルでフィルタリングされるか、又は全然フィルタリングされない場合がある。
【0053】
たとえば、現在のイントラ符号化マクロブロックは、以下のようにラベル付けされる。
・マクロブロックベースの測定が第1の閾値よりも高い場合の、「雑音のある」マクロブロック。
・マクロブロックベースの測定が第2の閾値よりも高く、第1の閾値よりも低い場合、雑音のある領域の「エッジ」マクロブロック。
・マクロブロックベースの測定が第2の閾値よりも低い場合、「雑音がない」マクロブロック。
【0054】
空間フィルタ回路は、適切なフィルタが選択されて、そのラベルの機能(「雑音のない」、「雑音のある」、「エッジ」マクロブロック)として、現在のイントラ符号化マクロブロックに適用されるように適合される。たとえば、マクロブロックが「雑音がない」にラベル付けされている場合、フィルタリングは行われない。マクロブロックが「雑音がある」にラベル付けされている場合、ミディアムフィルタリング(たとえば、ah=av=8)が実行される。マクロブロックが「エッジ」にラベル付けされている場合、ソフトフィルタリング(たとえば、ah=av=16)が実行される。
【0055】
これまで説明されたトランスコーダ200,300,400及び500において、フィルタリングは、逆量子化されたデータに関して実行され、これにより、良好な精度となる。これまでの最良の結果は、ピクチャの空間フィルタリングと予測されたピクチャの時間フィルタリングの結合について得られる。連続的なフィルタリングブロックWt又はWsはマージされて、本発明の範囲から逸脱することなしに、その重み付けが個々の重みの積である1つのブロックにすることができる。
【0056】
これまでの図面及び記載は、トランスコーディング装置及びトランスコーディング方法の両者に対して言及しており、図の機能ブロックは、かかる装置の回路、又はかかる方法のステップにそれぞれ対応している。これらは、本発明を限定するよりはむしろ例示するものである。様々な代替が存在し、それらの代替は、特許請求の範囲内に含まれることは明らかであろう。この点に関して、以下の記載がなされる。
【0057】
ハードウェア又はソフトウェア、或いはその両者の項目により、機能を実現する様々なやり方が存在する。この点に関して、図2〜図5の図面は、図解的であり、それぞれの図は、本発明の1つの可能性のある実施の形態のみを表している。したがって、図面は、異なるブロックとして異なる機能を示しているが、このことは、ハードウェア又はソフトウェアからなる1つの項目が幾つかの機能を実行することを排除するものではない。また、ハードウェア又はソフトウェアの或いはその両者の項目の組合せは、1つの機能を実行することを排除するものでもない。たとえば、フィルタリングステップは、量子化ステップと組み合わせて、本発明によるトランスコーディング方法を変更することなしに、1つのステップを形成することができる。
【0058】
かかるトランスコーディング方法は、配線された電子回路、又は代替的に、命令からなるセットによる様々なやり方で、デジタルビデオレコーダ、又はセットトップボックスにおいて実現することができる。上記命令からなるセットは、たとえば、プログラミングメモリに記憶されており、かかる命令は、上記回路の少なくとも1部を置き換え、デジタルプロセッサの制御下で実行可能であり、これにより、かかる置き換えられた回路において実行されるのと同じ機能を実行することができる。
【0059】
たとえば、適切にプログラムされた集積回路を使用して、本トランスコーディング方法を実現することが可能である。プログラミングメモリに含まれる命令のセットは、本トランスコーディング方法の異なるステップを集積回路に実行させる場合がある。かかる命令のセットは、たとえば、ディスクであるデータキャリヤを読むことによりプログラミングメモリにロードされ、命令のセットは、たとえば、インターネットのような通信ネットワークを介して、サービスプロバイダにより利用することができる。
【0060】
特許請求の範囲における参照符号は、請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。動詞「備える」及びその派生の使用は、請求項に列挙されたステップ又は要素の他に、他のステップ又は他の要素が存在することを排除するものではない。構成要素又はステップに先行する単語“a”又は“an”は、複数のかかる構成要素又はステップの存在を排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
従来技術によるトランスコーディング装置に対応するブロック図である。
【図2】
時間フィルタ回路を備える、本発明によるトランスコーディング装置の第1の実施の形態に対応するブロック図である。
【図3】
空間フィルタ回路を備える、本発明によるトランスコーディング装置の第2の実施の形態に対応するブロック図である。
【図4】
空間フィルタ回路を備える、本発明によるトランスコーディング装置の第3の実施の形態に対応するブロック図である。
【図5】
空間フィルタ回路及び時間フィルタ回路を備える、本発明によるトランスコーディング装置の第4の実施の形態に対応するブロック図である。
Claims (15)
- 画像系列を含む1次符号化信号を2次符号化信号にトランスコーディングする方法であって、
第1の変換信号を生成するための逆量子化サブステップを含み、前記1次符号化信号の現在の画像を復号するステップと、
量子化サブステップを含み、前記復号するステップに続いて、前記2次符号化信号を取得するために符号化するステップとを備え、
前記逆量子化サブステップと前記量子化サブステップの間にフィルタリングするステップをさらに備える、
ことを特徴とするトランスコーディング方法。 - 前記符号化するステップと前記復号するステップの間に位置され、前記符号化するステップから導出された変換された符号化誤差から、変換された動き補償信号を予測するステップを備え、
前記フィルタリングするステップは、前記変換された動き補償信号と前記第1の変換信号とを受けて、フィルタリングされた変換信号を前記量子化サブステップに送出するための時間フィルタリングによるステップである、
ことを特徴とする請求項1記載のトランスコーディング方法。 - 前記時間フィルタリングによるステップは、
Rf[i]=(1−α[i])(R1[i]−Rmc[i])のような再帰型フィルタを使用することが意図され、Rf[i]、R1[i]及びRmc[i]は、前記フィルタリングされた変換信号、前記第1の変換信号及び前記変換された動き補償信号に含まれる変換係数であり、α[i]は、0と1の間の値をとるフィルタ係数である、
ことを特徴とする請求項2記載のトランスコーディング方法。 - 前記符号化するステップと前記復号するステップの間に位置され、前記符号化するステップから導出された変換された符号化誤差から、変換された動き補償信号を予測するステップを備え、
前記フィルタリングするステップは、前記第1の変換信号を受けて、フィルタリングされた変換信号を生成するための空間フィルタリングによるステップであり、
前記フィルタリングされた変換信号と前記変換された動き補償信号は、前記量子化サブステップに送出される、
ことを特徴とする請求項1記載のトランスコーディング方法。 - 前記符号化するステップと前記復号するステップの間に位置され、前記符号化するステップから導出された変換された符号化誤差から、変換された動き補償信号を予測するステップを備え、
前記フィルタリングするステップは、前記変換された動き補償信号と前記第1の変換信号とを受けて、フィルタリングされた変換信号を前記量子化サブステップに送出するための空間フィルタリングによるステップであり、
前記符号化するステップは、逆フィルタリングするステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項1記載のトランスコーディング方法。 - 前記符号化するステップと前記復号するステップの間に位置され、前記符号化するステップから導出された変換された符号化誤差から、変換された動き補償信号を予測するステップを備え、
前記フィルタリングするステップは、前記変換された動き補償信号と前記第1の変換信号とを受けて、フィルタリングされた変換信号を前記量子化サブステップに送出するための空間フィルタリングによるステップであり、
前記空間フィルタリングによるステップは、前記現在の画像に含まれるイントラ符号化マクロブロックにのみ適用される、
ことを特徴とする請求項1記載のトランスコーディング方法。 - 現在のマクロブロックにラベルを与えるための検出ステップをさらに備え、
前記空間フィルタリングによるステップは、前記ラベルの機能として前記現在のマクロブロックにフィルタを適用するために適合される、
ことを特徴とする請求項6記載のトランスコーディング方法。 - 画像系列を含む1次符号化信号を2次符号化信号にトランスコーディングするための装置であって、
第1の変換信号を生成するための逆量子化回路を有し、前記1次符号化信号の現在の画像を復号するための復号ユニットと、
量子化回路を有し、前記2次符号化信号を取得するための符号化ユニットとを備え、
前記逆量子化回路と前記量子化回路の間にフィルタ回路をさらに備える、
ことを特徴とするトランスコーディング装置。 - 前記符号化ユニットと前記復号ユニットの間に位置され、前記符号化ユニットから導出された変換された符号化誤差から、変換された動き補償信号を予測するための予測ユニットを備え、
前記フィルタ回路は、前記変換された動き補償信号と前記第1の変換信号とを受けて、フィルタリングされた変換信号を前記量子化回路に送出するための時間フィルタ回路である、
ことを特徴とする請求項8記載のトランスコーディング装置。 - 前記符号化ユニットと前記復号ユニットの間に位置され、前記符号化ユニットから導出された変換された符号化誤差から、変換された動き補償信号を予測するための予測ユニットを備え、
前記フィルタ回路は、前記第1の変換信号を受けて、フィルタリングされた変換信号を生成するための空間フィルタ回路であり、
前記フィルタリングされた変換信号と前記変換された動き補償信号は、前記量子化回路に送出される、
ことを特徴とする請求項8記載のトランスコーディング装置。 - 前記符号化ユニットと前記復号ユニットの間に位置され、前記符号化ユニットから導出された変換された符号化誤差から、変換された動き補償信号を予測するための予測ユニットを備え、
前記フィルタ回路は、前記変換された動き補償信号と前記第1の変換信号とを受けて、フィルタリングされた変換信号を前記量子化回路に送出するための空間フィルタ回路であり、
前記符号化ユニットは、逆フィルタ回路をさらに備える、
ことを特徴とする請求項8記載のトランスコーディング装置。 - 前記符号化ユニットと前記復号ユニットの間に位置され、前記符号化ユニットから導出された変換された符号化誤差から、変換された動き補償信号を予測するための予測ユニットを備え、
前記フィルタ回路は、前記変換された動き補償信号と前記第1の変換信号とを受けて、フィルタリングされた変換信号を前記量子化ユニットに送出するための空間フィルタ回路であり、
前記空間フィルタ回路は、前記現在の画像に含まれるイントラ符号化マクロブロックにのみ適用される、
ことを特徴とする請求項8記載のトランスコーディング装置。 - 現在のマクロブロックにラベルを与えるための検出回路をさらに備え、
前記空間フィルタ回路は、前記ラベルの機能として前記現在のマクロブロックにフィルタを適用するために適合される、
ことを特徴とする請求項12記載のトランスコーディング装置。 - デジタルビデオレコーダにロードされたときに、前記デジタルビデオレコーダに請求項1乃至7のいずれか記載の方法を実行させるための命令からなるセットを備える、デジタルビデオレコーダ向けのコンピュータプログラムプロダクト。
- セットトップボックスにロードされたときに、前記セットトップボックスに請求項1乃至7のいずれか記載の方法を実行させるために命令からなる、セットトップボックス向けのコンピュータプログラムプロダクト。
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