JP2004512060A - ヒト汚物捕集バッグ用拡大型アプリケータ - Google Patents

ヒト汚物捕集バッグ用拡大型アプリケータ Download PDF

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Abstract

本発明は、乳幼児、小児、または成人用の着用者に取り付けるヒト汚物捕集バッグに関する。より詳細には、そのような捕集バッグを着用者の肛門周囲または泌尿生殖器部に配置するために使用でき、便利で精確な配置を可能にする、捕集バッグ用のアプリケータに関する。請求し記載するのは、少なくとも1つの取扱部分(42)と、少なくとも1つの接触領域(44)とを備え、該少なくとも1つの取扱部分(44)と少なくとも1つの接触領域(44)の間の力を受けて、少なくとも1つの拡大方向に拡大するアプリケータ(40)である。

Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、乳幼児、小児、または成人用の、着用者に取り付けるヒト汚物捕集バッグに関する。より詳細には、本発明は、そのような捕集バッグを着用者の肛門周囲または泌尿生殖器部に配置するために使用でき、便利で精確な配置を可能にする、捕集バッグ用のアプリケータに関する。
【0002】
(発明の背景)
ヒト汚物捕集バッグは、主として失禁患者に、特には寝たきりの患者に着用するために設計される既知の製品である。そのようなヒト汚物捕集バッグは、着用者の肛門周囲または泌尿生殖器部に取り付けられ、糞便物質、尿、および他の体外排泄物を取り込み、即座に収容するように意図されるものである。
今日、主に知られている糞便捕集バッグは、比較的長く細いチューブ構造で、その一端が開口および取付け用具として位置付けられており、接着性にすることができる。そのようなバッグについては、例えばUS3,577,989に開示されている。
【0003】
これらの用具に当然関連する問題が、人体への取り付けである。当該技術分野で主に用いられる取組み方法は、肛門周囲または泌尿生殖器部に貼る接着性のフランジを、用具に備えることである。
US3,522,807およびUS3,734,096は、用具内の開口を囲む接着性フランジを備える、看護または医療用途で患者の体に取り付けるための糞便容器を開示している。該フランジは、開口から外側に延びる複数のツメを備え、該ツメは、フランジの他の部分と同じ方式で接着剤で覆われ、したがって接着補助として機能するように設計されており、容器の使用前は剥離手段によって覆われていなければならない。
【0004】
GB−A−2,116,849では、他の特性の中でも、患者の定位置に容易に置かれる、接着性の糞便失禁用具の提供が試みられている。しかし、GB−A−2,116,849によって提起された解決法は、非常に複雑で、個々に取り外し可能な、開口を囲むフランジ上の接着剤層を覆う剥離層区分を伴い、最適な接着を保証するためには、該剥離層区分を所定の手順で取り外さなければならない。
最適な接着に加えてまたは関連して、ヒト汚物捕集バッグの分野では、用具の正確な配置も重要な課題である。完全にまたは実質的に用具を置き違えると、重大な誤動作、具体的には糞便または尿の不完全な捕集ならびに漏れが起こる。例えば、糞便捕集バッグの開口が肛門開口部と十分に合わされていないと、排便プロセスにおいて、相当な圧力が、特に用具のフランジ上に集中する可能性がある。そのような相当な圧力が、接着剤で固定された用具を外し、明らかに最も望ましくない結果を引き起こすことがある。
【0005】
使用前に用具の配置の誤りが認められた場合、通常は介護人によって用具の配置が修正される。用具の取外しおよび再取付けをする必要があると、着用者の皮膚の影響を受ける部位に、さらなるストレスを与えることになる。糞便捕集バッグを使用する多くの着用者は、非常に高齢であるにせよ非常に若い年齢にせよ、その年齢のために皮膚が敏感であり、さらに皮膚の炎症を起こすこともある。したがって、用具を最初に置く際に正しく配置することがきわめて望ましい。
【0006】
接着性フランジを備えるヒト汚物捕集バッグの配置について、特に関連のある課題とは、早まって貼り付けてしまうことである。通常、フランジを覆う剥離紙は、ヒト汚物捕集バッグを適用する早い段階で取り外される。その結果、露出したフランジの接着剤が介護人または着用者の皮膚の一部に接触すると、フランジの少なくとも一部が、皮膚の接触した部分に接着したままになる。
糞便捕集バッグの場合、臀部の、フランジに接着させようとした部分よりも、肛門の開口部から遠い部分に、早まって貼ってしまうことがよく起こる。
尿捕集バッグの場合、着用者の大腿部に早まって貼ってしまうことがある。着用者の個々の解剖学的構造によっては、臀部または大腿部に単に早まって貼り付くだけでなく、これとは別に、それぞれヒト汚物捕集バッグを置くべき泌尿生殖器または会陰/尾骨部に接近するのが困難になることがある。
【0007】
公開特許出願平8(1996年)117261には、開示のおむつの接着部を着用者に配置するのに役立つ外部付属部品が記載されている。補助なしで配置するのに比べれば、そのような道具が失禁製品などの配置に役立つ可能性がある。しかし、特にその道具がその目的のために特別に設計されていない場合には、そのような道具をうまく使用するには訓練が必要である。そのような道具の他の問題点は、例えば、寝たきりの患者を世話するときに、介護人が用具を適用するために一方の手しか使えない可能性があることである。さらに、その道具は、早まって貼り付くのを防ぐのには役立たない。
【0008】
最近の特許出願WO00/00126は、糞便捕集バッグ用のアプリケータを開示しており、それは非常に有用な用具で、好ましい実施形態では、細い形状であるため、糞便捕集バッグを早まって貼り付ける高い危険性を招くことなく、肛門周囲部への接近を可能にする。しかし、この改善された用具を使用しても、適用する糞便捕集バッグが早まって貼り付くことがわかった。
したがって、着用者に不快感を与えず、または用具を損傷せずに、介護人または着用者自身が、着用者の所望の領域にヒト汚物捕集バッグを容易に正しく配置できるようにする、ヒト汚物捕集バッグ用のアプリケータが依然として必要とされている。
従来技術に関する前述の問題の全てを克服することを試みて、接着性の糞便捕集バッグと併せて使用できる特別に設計されたアプリケータが、用具の正しい配置を大いに容易にすることがわかった。さらに、このようなアプリケータは、用具の使用前に、用具のバッグを折りたたんだ構成で維持し、用具の衛生的で保護用よう包装を支持する。
【0009】
(発明の概要)
本発明は、乳幼児、小児、または成人用の着用者に取り付けるヒト汚物捕集バッグに関する。より詳細には、そのような捕集バッグを着用者の肛門周囲または泌尿生殖器部に配置するために使用でき、便利で精確な配置を可能にする、捕集バッグ用のアプリケータに関する。請求し記載するのは、少なくとも1つの取扱部分(42)と、少なくとも1つの接触領域(44)とを備え、該少なくとも1つの取扱部分(44)と少なくとも1つの接触領域(44)の間の力を受けて、少なくとも1つの拡大方向に拡大するアプリケータ(40)である。
【0010】
(図面の簡単な説明)
図1は、糞便捕集バッグの好ましい実施形態の斜視図である。
図2は、尿捕集バッグの斜視図である。
図3は、アプリケータが緩和形状にある、本発明による糞便捕集バッグ用の好ましいアプリケータの側面図である。
図4は、アプリケータが拡大形状にある、図3に示す糞便捕集バッグ用の好ましいアプリケータの斜視図である。
図5は、破線がアプリケータの拡大形状を示す、図3および4のアプリケータの断面図である。
図6は、本発明による糞便捕集バッグ用のアプリケータの他の好ましい実施形態の斜視図である。
【0011】
(発明の詳細な説明)
ヒト汚物捕集バッグは、糞便捕集バッグ(10)と尿捕集バッグ(210)を含む。両方のタイプの捕集バッグは、同様または類似のコンポーネントおよび材料を含むことができるので、併せて説明する。典型的な糞便捕集バッグ(10)を図1に示し、典型的な尿捕集バッグ(210)を図2に示す。糞便捕集バッグ(10)は、肛門部に取り付けるように設計され、主に糞便を捕集するために使用される。一方、尿捕集バッグ(210)は、尿管に取り付けられ、主に尿を捕集するために使用される。前述のヒト汚物捕集バッグの全てが、一回使用として設計され、使用後に処理されるのが好ましい。
【0012】
通常、ヒト汚物捕集バッグは、図1に見られるように、開口(21)と、その開口を囲む、好ましくは着用者の肛門周囲部に接着剤で取り付けるためのフランジ(12)とを備える、バッグ(11)を含む。当該技術分野において既知のどのようなヒト汚物捕集バッグも、本発明に従って提供することができる。
本明細書で使用するバッグ(11)は、排泄された糞便物質または尿を収容するための可撓性容器である。バッグ(11)は、取り込んだいかなる物質も安全に収容するように設計され、通常は液体不透性で、さらには通気性にすることもできる。バッグ(11)は、通常の着用条件において、着座時などバッグ(11)に圧力がかかる時にも、使用時に破裂しない十分な強度に設計する。
バッグ(11)の材料は、1または多数の層を含むことができるが、2層または3層が好ましい。通常少なくともその一部が糞便物質または尿に接触するバッグ(11)の内側の層を、内層と呼ぶ。通常少なくともその一部が着用者の皮膚および衣類に接触するバッグ(11)の最外層を、外層と呼ぶ。
【0013】
バッグ(11)の材料の層は、どのような材料から出来ていてもよいが、バッグが液体不透性になるような材料を含むのが好ましい。それらの層は、特に、不織布やフィルムなどの任意の材料から出来ていてもよい。本発明の好ましい実施形態では、不織布層およびフィルムから積層体を形成することである。積層体は、当業者に既知の手段によって形成することができる。
どの不織布層も、フェルト布、スパンレース布、流体ジェット交絡布、エアレイド布、湿式布、乾式布、メルトブロウン布、短繊維カード布、スパンボンド布、ステッチボンド布、孔あき布、またはこれらの組み合わせなどを含むことができる。
【0014】
前記の層に好適なフィルム材料が、熱可塑性材料を含むのが好ましい。熱可塑性物質は、ホットメルト接着剤、ポリオレフィン、特にポリエチレン、ポリプロピレン、非晶性ポリオレフィン類など;セルロース−木材パルプ、木綿、黄麻、大麻などの天然繊維含有繊維またはポリマー結合剤を含む溶融可能成分含有材料;繊維ガラス、レーヨン、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリル、ポリアミド、アラミド、ポリテトラフルオロエチレン金属、ポリイミドなどの合成繊維類;2成分高融点/低融点ポリマー、コポリマーポリエステル、ポリ塩化ビニール、ポリビニルアセテート/クロライドコポリマー、コポリマーポリアミド、溶融可能でない構成成分を含む混合剤含有材料などの結合剤類;エクソンケミカル社III(EXXON Chemical Co.,III)(米国)から商品名EXXAIREとして販売されている材料や三井東圧社(Mitsui Toatsu Co.)(日本)から商品名ESPOIR NOとして販売されている材料などの微小多孔性フィルムを含む空気および蒸気透過性材料;ならびに、デュポン(DuPont)(フランス)から入手可能なHytrel(登録商標)やELFアトケム(ELF Atochem)から入手可能なPebax(登録商標)などのモノリシック通気性材料の全てのタイプから選択することができる。
【0015】
好ましい実施形態では、着用者の体から放出された湿気を含む蒸気を閉じ込め凝縮し、その結果、短時間の使用後に、暑く、べたべたし、不快な状態となる問題を防ぐため、どの層に含まれるフィルムも、空気などの気体および水蒸気などの蒸気が透過可能であるのが好ましい。
バッグ(11)の外層材料は、不織布層を含むことができる。このような材料層は、着用者の皮膚の平坦でない表面に置かれるので、閉塞の問題が著しく軽減され、皮膚の健康状態が大きく改善される。
本発明の好ましい一実施形態では、バッグ(11)の材料は、2層を含む。外層が不織布層を含み、内層がフィルムを含むのが好ましい。
【0016】
本発明の他の好ましい実施形態では、バッグ(11)の材料が3層を含み、好ましくは1層のフィルム、2層の不織布層を含む。より好ましい実施形態では、フィルムは、2層の不織布層の間に挟まれる。この層の順序により、特に着用者の皮膚に接触するときに心地良い感覚を与える、閉鎖的な繊維性構造が得られる。さらに他の好ましい実施形態では、内層がフィルムを含み、他の2層が不織布を含む。
バッグ(11)の材料に含まれる1つまたは複数の不織布層は、親水性でも疎水性でもよい。バッグ(11)の材料がフィルム層を含まない場合、少なくとも1層の不織布層が疎水性であるのが好ましい。それにより、ヒト汚物捕集バッグの着用者対向部分(16)と衣類対向部分(17)を通って流体が透過するのを阻止できる。本明細書で使用するとき、着用者対向部分(16)とはバッグ(11)の一般に着用者の方を向く部分で、衣類対向部分(17)とはバッグ(11)の一般に着用者の衣類を向く部分と理解されたい。バッグ(11)の材料が、フィルムまたは疎水性不織布層を含む場合、他の不織布層を親水性にすることができる。
【0017】
通常、不織布層は、必要な疎水性を与えるために、フッ素化学品や他の疎水性仕上げ剤などの表面活性物質で処理される。ただし、不織布層は、ホットメルト接着剤もしくはシリコンコーティングなどの液体不透過性物質コーティング、または、ゴムならびに植物性および鉱物性ワックスなどの他の疎水性化合物コーティングで同等に処理することもでき、または、例えばナノ微粒子もしくはプラズマコーティング技術を用いて物理的に処理することもできる。
着用者対向部分(16)と衣類対向部分(17)の触覚で感知可能な柔軟性を改善するために、不織布層を薬剤で処理することもできる。この薬剤としては、これらに限るものではないが、植物油、動物油、合成油、シリコーン油などが挙げられる。これらの薬剤を使用すると、着用者の触覚にべたべた感または油っぽい感覚を与えることなく、不織布層に絹またはフランネルのような感触を付与することが知られている。それに加え、柔軟性および表面の滑らかさをさらに高めるために、アニオン性、カチオン性、非イオン性、および両性の界面活性剤を含めた界面活性物質を添加することができる。
【0018】
さらに、不織布層にローションを含浸させて、望ましい治療または保護的なローションコーティング利益を与えることもできる。着用者対向部分(16)と衣類対向部分(17)上にコーティングされたローションは、通常の接触ならびに着用者の動作および/または体の熱によって、着用者の皮膚に移動可能である。一般にローションの形態の鉱油は、着用者の皮膚に、鎮静・保護的なコーティングを付与するのに有効であることが認識されている。また、不織布層にクリームの形態の固体油相を含浸させることもでき、または、例えばベビーオイルを含有する、圧力、熱、もしくは水圧で破裂可能なカプセルの列を不織布層に組み込むこともできる。
必要なバッグ(11)の形に応じて、バッグ(11)を、単一の材料、または多数の別個の材料片から提供することができ、それは同一の材料片でも異なる材料片でもよく、それぞれその周囲で密封される。バッグ(11)の好ましい形は、特にその使用用途に依存し、すなわち、その装置が寝たきり患者用であるか、失禁を患っているか、もしくは人工肛門を必要とする活動型の患者用であるか、または小児用であるかによって異なる。
【0019】
本明細書に記載のバッグ(11)が、着用者対向部分(16)と衣類対向部分(17)を有し、その両方が別個の材料片を含むのが好ましい。着用者対向部分(16)と衣類対向部分(17)をバッグ(11)の周囲で密封して、バッグ周辺リム(18)を形成する。着用者対向部分(16)と衣類対向部分(17)は、それぞれ独立に、材料の2つ以上の区分を含むことができる。衣類対向部分(17)が材料の区分を1つだけ含むのが好ましく、着用者対向部分(16)も材料の区分を1つだけ含むのが最も好ましい。
所望のバッグ構成を提供するために、着用者対向部分(16)と衣類対向部分(17)とこれらの部分のいずれかに含まれる材料片とを、接着剤、熱接着、圧力接着など、当該技術分野において既知の手段によって互いに固定する。着用者対向部分(16)と衣類対向部分(17)を併せて密封する場所であるリム(18)は、バッグ(11)の外側でなくバッグ(11)の内部に設けるので、バッグ(11)の外表面(30)でなく、バッグ(11)の内表面(15)と同一の広がりをもつことができる。
【0020】
したがって、本発明の範囲には様々な形のバッグ(11)がある。特に好ましい形は、平らな円形タイプのバッグ、円錐形バッグ、円錐台形バッグ、角錐または角錐台形バッグ、および平らなT形バッグである。糞便捕集バッグ(10)には円錐台形が最も好ましいが、尿捕集バッグには平らなT形が最も好ましい。
本発明の一実施形態では、バッグ(11)が吸収性材料を含むことができる。吸収性材料には、液体を吸収し保持できる、どのような吸収性材料も含むことができる。吸収性材料は、使い捨ておむつや、一般にエアフェルトと呼ばれる粉砕木材パルプなどの他の吸収製品で主に使用される、多様な液体吸収性材料を含むことができる。他の好適な吸収性材料の例としては、縮みセルロース詰め物(creped cellulose wadding)、コフォーム(coform)を含めたメルトブローポリマー、化学的に剛化、変性、もしくは架橋されたセルロースファイバー、ティッシュラップおよびティッシュラミネートを含むティッシュ、吸収性フォーム、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、吸収性ゲル材料、または他の任意の既知の吸収性材料、またはこれらの材料の組合せが挙げられる。
【0021】
吸収性材料は、どのような好適な方式ででも、バッグ(11)内に配置することができる。例えば、吸収性材料を、バッグ(11)内部にゆったり配置してもよく、バッグ(11)の内表面(15)に固定してもよい。吸収性材料をバッグ(11)の内表面(15)に固定するために、吸収性材料を不織布およびフィルム基材に固定するためのいかなる既知の技術を使用することもできる。吸収性材料も、任意の所望形状または構成(例えば、方形、楕円形、円形など)になるように配置することができる。
バッグ(11)は開口(21)を備え、それによって体から糞便または尿を受け取った後、バッグ(11)の空洞内に保管する。開口(21)は、フランジ(12)で囲まれており、円形、長円形、ハート形など、どのような形状またはサイズでもよく、対称形でも非対称形でもよいが、開口が長手または横方向の長円形の構成であるのが好ましい。
【0022】
フランジ(12)は、当該技術分野において既知の任意の手段によって、永久的または取り外し可能にバッグ(11)に取り付けられる。ただし、フランジを接着剤によってバッグ(11)に取り付けるのが好ましい。通常、バッグ(11)は、糞便物質または尿を入れるのを妨害しないように、フランジに外周に向かって取り付けられる。
フランジは、装置の用途の着用者群に応じて、どのようなサイズにすることもできる。同様に、フランジは、どのような形にすることもできるが、対称形で複数のローブ(14)を備えるのが好ましい。
フランジは、衣類対向部分(22)と着用者対向部分(23)を有する。好ましい一実施形態では、これらは大きく実質的に平らな2表面であるが、フランジ(12)は、前方突出部(28)および/または後方突出部(29)も含むことができ、糞便捕集バッグ(10)の場合には着用者の会陰および/または尾骨部に適合するように設計され、尿捕集バッグの場合には生殖器および/または会陰部に適合するように設計される。
【0023】
フランジ(12)は、肛門周囲または泌尿生殖器部に容易に配置できるように、柔らかく可撓性で適応性のある材料で作製すべきである。典型的な材料としては、不織布材、織布、連続気泡型熱可塑性発泡体、独立気泡熱可塑性発泡体、連続気泡型発泡体と伸縮性不織布の複合体、およびフィルム類が挙げられる。ポリエチレンの独立気泡発泡体が有効であることがわかっているが、連続気泡型ポリウレタン発泡体を使用するのがより好ましい。そのような発泡体が、概ね、厚さが0.1〜5ミリメートルの範囲内で、密度が5〜250g/l、より好ましくは50g/lであるのが好ましい。他の熱可塑性発泡材料、またはそのような発泡体の記載した特性(すなわち、柔らかさ、柔軟性、伸長性、収縮性)を有する他の好適なプラスチックシート材料も使用することができる。使用時に開口(21)を画定するフランジ(12)の表面縁部が互いに意図せずに接着するのを防ぐ、材料のスカートまたはフラップを形成するように、フランジ(12)の衣類対向部分(22)の材料が、確定された開口領域内に延びることができるのが好ましい。
【0024】
ヒト汚物捕集バッグはさらに、用具を着用者に固定するための取付け手段を備える。そのような手段としてはストラップが挙げられるが、フランジ(12)の着用者対向部分(23)に塗布された身体適合性のある感圧接着剤(20)を含むことがさらに好ましい。
【0025】
接着剤(20)を保護するために、シリコン処理紙などの剥離手段(図示せず)によって接着剤(20)が覆われているのが好ましい。接着剤(20)は、フランジ(12)の着用者対向部分(23)全体を覆うことができるが、フランジ(12)が少なくとも1つ、好ましくは2〜6の非接着性部分を有することがより好ましい。これらの部分は、接着剤を使用しなくてもよいし、または活性化されていない接着剤、もしくは覆われた接着剤を含んでもよい。図1から明らかなように、好ましい一実施形態では、フランジ(12)の着用者対向部分(23)全体には接着剤を塗布せずに、フランジ(12)の両側に、接着剤との接触を防ぎながら用具の配置および取り外しを容易にすることができる非接着性のローブ(14)を設ける。ただし、これらのローブ(14)も剥離手段で覆うのが好ましい。剥離手段がある場合には、それを取り外してから、ヒト汚物捕集バッグを着用者の皮膚に適用する。
【0026】
着用者の肛門周囲または泌尿生殖器部に用具を取り付けるために、親水コロイド接着剤やヒドロゲル接着剤など、医学的に認可されたいかなる耐水性感圧接着剤を使用してもよい。敏感な肛門周囲部で着用者の皮膚にフランジを固定し、比較的無痛の貼り付けおよび取り外しを可能にする、所望の接着特性を提供するのに特に有効な接着剤は、3次元マトリックスを形成するための可塑剤を含む架橋ポリマーから形成される。
接着剤(20)は、スロットコーティング、スパイラル、ビード塗布、または印刷などの当該技術分野において既知の任意の手段によって、フランジ(12)の着用者対向部分(23)に適用することができる。通常、接着剤(20)は、想定される最終用途に応じて、坪量20g/m〜2500g/m、より好ましくは500g/m〜2000g/m、最も好ましくは700g/m〜1500g/mで適用される。例えば、乳幼児に使用するヒト汚物捕集バッグの場合、接着剤(20)の量を、活動型の成人失禁患者用に設計されたヒト汚物捕集バッグの場合よりも少なくすることができる。
【0027】
アプリケータの詳細な説明
本発明について、より詳細および明確に説明するために、以下の段落では、まず本明細書で使用する多数の用語を定義する。
ヒト汚物捕集バッグに関しては、長手方向とは、次のように理解されたい。すなわち、直立している着用者を左半体および右半体に二分する平面内に、ヒト汚物捕集バッグの長手方向が含まれる。ヒト汚物捕集バッグが、着用者の会陰または尾骨部に適合するように設計された1つまたは2つの突出部(28)および/または(29)を備える場合、通常長手軸はこれらの突出部を横切る。また、通常長手軸は、バッグ(11)の対称軸でもある。
【0028】
横軸とは、直立した着用者を左半体および右半体に二分する平面に直交し、開口(21)の中心を通る軸である。バッグ(11)は、通常横軸に対しては対称でない。
アプリケータ(40)に使用するときには、長手とは、ヒト汚物捕集用バッグを配置するためにアプリケータ(40)を使用するときに、ヒト汚物捕集バッグの長手方向にほぼ平行な方向を示す。通常、アプリケータ(40)は、長手方向を含む対称面を有する。
本発明は、ヒト汚物捕集バッグを着用者の泌尿生殖器または肛門周囲部に配置するために使用するアプリケータ(40)に関し、好ましいアプリケータ(40)を図3〜6に示す。
【0029】
アプリケータ(40)は、通常、着用者にせよ介護人にせよ、人が使用し、通常はその人により手を用いて取り扱われる。したがって、介護人または着用者が把持し、圧力をかけるのに用いるために、アプリケータは通常取扱部分(42)を備える。取扱部分(42)は、1つまたは複数の材料片を含むことができ、アプリケータ(40)に接合してもよく、またはアプリケータ(40)の一体部分にしてもよい。
アプリケータ(40)は、さらに接触領域(44)を備える。これは、取扱部分(42)を用いてアプリケータ(40)を取り扱うときにヒト汚物捕集バッグに接触する領域である。接触領域(44)は、1つまたは複数の材料片から成り、アプリケータ(40)に接合してもよく、またはアプリケータ(40)の一体部分にしてもよい。
【0030】
図3〜5は、糞便捕集バッグと併せて最適なまたは使用する、本発明の特に好ましい実施形態を示す。図示したアプリケータ(40)は、鏡面対称の、2片の本質的に楕円形の厚紙(40a、40b)を備える。アプリケータ(40)の取扱部分(42)と接触領域(44)は、共に、両方の厚紙片(40a、40b)部分を備える。枢軸線(48)は、取扱部分(42)と接触領域(44)を分離する。
枢軸線(48)は、アプリケータを用途通りに使用するときに、形の制御された変化および関連する拡大を可能にし、その結果前記取扱部分(42)と前記接触領域(44)の間に力が加わる。そのような力がかかると、アプリケータ(40)は、図3に示す解放形状から、図4に示す拡大形状に変化する。2つのそれぞれの形の断面図を、さらに図5に示す。
【0031】
本発明によるアプリケータ(40)では、この拡大は少なくとも一方向で起こるが、この拡大が、取扱部分(42)と接触領域(44)の間にかかる力の方向に垂直な平面で起こるのが好ましい。図3〜5に示すアプリケータ(40)は、アプリケータ(40)の厚紙片(40a)および(40b)によって画定される鏡面対称平面と、したがってさらに本明細書で定義したアプリケータ(40)の長手方向とが、肛溝に位置合わせされるように使用されるのが好ましい。アプリケータ(40)をこの位置で使用するときには、拡大が横方向で起こるので、ヒト汚物捕集バッグを適用するときに、着用者の臀部を離して広げるのに役立つ。
少なくとも一方向で測定したとき、アプリケータ(40)の寸法は、緩和形状よりも拡大形状の方が大きい。なお、本明細書ではこの方向を拡大方向と呼ぶ。少なくとも一拡大方向で測定したアプリケータ(40)の寸法が、同じ方向の緩和形状のアプリケータ(40)の寸法に比べて、好ましくは少なくとも10%、より好ましくは少なくとも25%、さらに好ましくは少なくとも50%、さらにより好ましくは75%、100%、または200%、最も好ましくは少なくとも300%増加するのが好ましい。
【0032】
説明した拡大と共にアプリケータ(40)の形が変化することのさらなる利益は、接触領域(44)の形の変化に関係する。拡大状態では、図4および5に見ることができるように、接触領域は、きわめて体に適合する形をしており、ヒト汚物捕集バッグに力がかかる方向に本質的に垂直な、体に適合する理想的な配向にある。
拡大状態にある接触領域の体に適合する形とは、枢軸線(48)のカーブした輪郭によって、大きく延びることである。枢軸線(48)のカーブした輪郭は、本発明によればきわめて好ましく、接触領域(44)から見たとき、線が凹状であるのが最も好ましい。曲率は、アプリケータ(40)を使用する意向を持つ着用者群の解剖学的構造の見地から選択するのが好ましい。図3および4に示す枢軸線(48)は、乳幼児に使用する糞便捕集バッグ用のアプリケータ(40)に最適であることがわかった。
【0033】
ただし、他のどのような枢軸線(48)も、本発明の範囲内とする。さらに、アプリケータ(40)が力を受けて拡大できるようにするどの手段も、本発明の範囲内とする。そのような手段には、どのような旋回性接合部および可撓性手段も含まれ、例えば、ゴムのインサートなどの可撓性インサート、またはミシン目の線などの屈曲抵抗の低い線などが挙げられる。そのような線は、連続でも不連続でもよい。
ヒト汚物捕集バッグの便利で信頼性のある適用に関する利益に加えて、本発明によるアプリケータ(40)を使用すると、バッグを配置する前に好ましくは折りたたんだ構成で提供されるヒト汚物捕集バッグ(11)が、適用時にもその折りたたんだ構成を維持するのにも大いに役立つ。アプリケータ(40)が、ヒト汚物捕集バッグの衛生的および機械的保護機能を提供することもわかった。さらに、アプリケータ(40)が、ヒト汚物捕集バッグの、実用的で、美的に好ましい、保護包装に役立つこともわかった。
【0034】
アプリケータ(40)の美的外観の点で最適な、本発明の好ましい実施形態を、図6に示す。この好ましい実施形態は、発泡体材料製であり、好ましくは、例えばポリエチレンやポリウレタンの連続気泡または独立気泡型熱可塑性発泡体であるが、前記した他のどの可撓性材料も好適である。アプリケータ(40)は、折りたたまれたヒト汚物捕集バッグ用の覆いを提供するような形をしており、それによって費用効率が高く衛生的な用具の個別包装が可能になる。この実施形態では、アプリケータ(40)は、ペグ(44a)およびリム(44b)の2つの接触領域を有する。アプリケータ(40)の取扱部分(42)に圧力をかけると、リム(44b)が通常は主に横方向に拡大し、したがって広がり作用に関与するので、糞便捕集バッグの場合には、それが着用者の臀部を広げる。ペグ(44a)は、接着性フランジ(12)を使用するとき、十分に密封するために圧力をかけることが特に重要となる、尾骨および会陰部に圧力がかかるように設計される。
【0035】
この好ましい実施形態には枢軸線(48)は含まれないが、その形状および使用する可撓性材料によって、リム(44b)が着用者の体に接触し、取扱部分(42)を介して力がかかるときに、説明した拡大および広がり作用が起こる。
図6に示すアプリケータ(4)は、使用前のヒト汚物捕集バッグを保管するための空洞を備えるアプリケータ(40)のさらなる例である。この空洞は、取扱部分(42)の内部に備えられ、特に使用前に折りたたまれているときに、ヒト汚物捕集バッグの保管のための十分な空間を提供する。この空洞は、リム(44b)で囲まれた開口を、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、紙などのシートで覆うことによって、空気、水、ゴミなどから密閉および密封することができる。このようなシートが、例えば、好適な接着剤を使用することによって、リム(44b)に取り外し可能に取り付けられるのが好ましい。そのような好ましい実施形態では、アプリケータ(40)は、ヒト汚物捕集バッグ用の美的に好ましく機能的な包装の働きをする。
【0036】
本発明によるアプリケータ(40)は、様々な材料から様々な形状に作製することができる。アプリケータ(40)は、単一の材料片から作製しても、いくつかの材料片を含んでもよい。
その材料は、アプリケータ(40)の取扱部分(42)から接触領域(44)に必要な力を移動させることができるべきである。材料が安価で、大量生産プロセスに適しているのが好ましい。材料が、処理するために、特にトイレで流すために、環境に優しいことが好ましい。
好ましい材料は、木、金属、プラスチック、および厚紙である。おそらく厚紙は、アプリケータ(40)の衛生的な取扱を改善し、アプリケータ(40)にゴミが容易に付着するのを防いだり、またはアプリケータ(40)が汚れるのを防ぐために、例えばワックスコーティングなどのコーティングが施される。厚紙の厚さが、0.01〜5mm、より好ましくは0.1〜1mm、最も好ましくは0.3〜0.7mmであるのが好ましい。
【0037】
好ましい材料としては、通常、プラスチック、ポリマー、またはトイレに流せる平坦表面の厚紙で提供される、タンポンアプリケータに使用される材料も挙げられる。したがって、タンポンアプリケータにも使用される、紙や木材パルプなどの材料も、本発明の範囲内とする。EP613672A1に開示の材料がより好ましく、これには、商業的に有効で、美的に許容可能で、即時に粉砕される水溶性の使い捨てタンポンアプリケータ、およびそれを作製する方法が開示されている。ワックス(天然ワックスおよび合成ワックスを含む)、硬化植物油、および食品等級セラックからなる群より選択される水不溶性ポリマー材料を含むコーティングを有する水溶性ポリマー類などの、EP613672A1に開示の材料も、本明細書の適用に使用することができる。水溶性ポリマーの中で好ましいのは、ポリビニルアルコールおよび熱可塑性デンプンである。
【0038】
アプリケータ(40)は、例えば色ラベルなどの様々なラベルをさらに含むことができる。そのような1つのラベルを使用して、アプリケータのどの部分をヒト汚物捕集バッグの特定の部分に合わせるべきか示すことができる。例えば、色ラベルは、アプリケータ(40)のどの部分を開口(21)の中央に合わせるべきか示すことができる。
【0039】
同様に、アプリケータ(40)上の色ラベルを使用して、例えば着用者の会陰および尾骨部に関して、ヒト汚物捕集バッグと組み合わせて配置するために、アプリケータをどのように配向すべきか示すこともできる。さらに、アプリケータ(40)にラベルを貼って、使用説明書または任意の他の記載された説明書を提供することもできる。
好ましい実施形態では、ヒト汚物捕集バッグは、使用前の特定の構成で提供される。その構成では、着用者の臀部の中間に容易にフランジ(12)を配置できるように、フランジ(12)が長手軸に沿って折りたたまれている。さらに、バッグ(11)が折りたたまれていることが好ましく、それによって多数の利点が提供される。例えば、バッグ(11)を折りたたむと、ヒト汚物捕集バッグの包装形態をより小さくし、その結果、輸送および包装材料のコストを低減させることができる。さらに、バッグ(11)が折りたたまれていると、ヒト汚物捕集バッグの取扱がより便利になる。これは、折りたたまれていない場合には、バッグ(11)が、例えば取扱部分(44)など、アプリケータ(40)の一部を覆う可能性があるからである。折りたたまれていないときには、バッグ(11)が着用者の体の一部を覆って、ヒト汚物捕集バッグを配置する人がその配置を視覚的に十分に制御できない可能性もある。
【0040】
アプリケータ(40)とヒト汚物捕集バッグの組合せが、使用前の特定の構成で提供されるのが最も好ましい。これにより、手元に別個の製品(アプリケータ(40)とヒト汚物捕集バッグ)を持つ必要がなく、適用時にアプリケータをヒト汚物捕集バッグの適切な領域に配置する必要もないので、わずかな取扱工程だけの、ヒト汚物捕集バッグの即時の適用が可能になる。
アプリケータ(40)は、アプリケータ(40)とヒト汚物捕集バッグを併せて把持するための手段を備えることができる。また通常、この手段は、ヒト汚物捕集バッグに対してアプリケータ(40)が確実に正しく配置されるようにし、バッグが折りたたまれている場合には、バッグ(11)の折りたたまれた構成を維持するのに役立つ。このような手段が、ゴムバンドなどの閉じた輪の形で与えられる、任意のひもまたはベルトの形で提供されるのが好ましい。このような手段は、プラスチックや金属などの任意の好適な材料製のクランプまたはクリップの形で提供することもできる。
【0041】
本発明によるヒト汚物捕集バッグの配置のためのアプリケータ(4)の使用が、
a)ヒト汚物捕集バッグとアプリケータ(40)の包装を解く工程と、
b)前記フランジ(12)上に設けられた接着剤(20)から剥離手段を取り外す工程であって、好ましくは、片方の手で剥離手段を取り外し、もう一方の手でヒト汚物捕集バッグとアプリケータ(40)を把持する工程と、
c)片方の手を用いて着用者の体の配置部分を支持する工程であって、例えば、乳幼児に使用する糞便捕集バッグ(10)では、一方の手で乳幼児の足を持ち上げ、もう一方の手でヒト汚物捕集バッグとアプリケータ(40)を把持する工程と、
d)好ましくは、アプリケータ(40)の取扱部分(42)を用いて、ヒト汚物捕集バッグがアプリケータ(40)に取り外し可能に取り付けられているときに、該ヒト汚物捕集バッグを着用者の肛門周囲部または泌尿生殖器部に配置する工程と、
e)前記フランジ(12)上の前記接着剤(20)を着用者の体に取り付ける工程と、
f)接着剤(20)に接触する、着用者の会陰部、尾骨部、泌尿生殖器部、および/または他の領域に、アプリケータ(40)を使用して、同時にまたは任意の順序で圧力をかける工程と、
g)アプリケータを使用して、着用者の臀部に広げる工程(通常、糞便捕集バッグ(10)をアプリケータ(40)を用いて着用者の肛門周囲部に適用するとき)、および/または、着用者の大腿に広げる工程(通常、尿捕集バッグ(210)をアプリケータ(40)を用いて着用者の泌尿生殖器部に適用するとき)と、
h)取扱部分(42)を用いて把持しながら、例えば、着用者の肛門周囲部から実質的に離れる方向に引っ張ることによって、ヒト汚物捕集バッグからアプリケータ(40)を引き離す工程と、
i)バッグ(11)を開く工程とを含むのが好ましい。
【0042】
使用した本発明の実施形態および配置の状況に応じて、アプリケータ(40)を使用したヒト汚物捕集バッグの配置には、多数の他の取扱工程も実施することができる。即ち様々な取扱工程を実施してもよいし、または特定の言及した取扱工程は含まない可能性がある。

Claims (7)

  1. ヒト汚物捕集用バッグを着用者に配置するために使用するアプリケータ(40)であって、該アプリケータ(40)が少なくとも1つの取扱部分(42)と、少なくとも1つの接触領域(44)とを備え、
    該取扱部分(42)と該少なくとも1つの接触領域(44)の間の力を受けて、少なくとも1つの拡大方向に拡大することを特徴とするアプリケータ(40)。
  2. 前記少なくとも1つの拡大方向が、前記力の方向に垂直な平面内にあることを特徴とする、請求項1に記載のアプリケータ(40)。
  3. 前記少なくとも1つの拡大方向が、本明細書で定義する横方向を向くことを特徴とする、請求項1又は2に記載のアプリケータ(40)。
  4. 緩和形状および拡大形状、並びに該緩和形状において前記拡大方向で測定された第1寸法および該拡大形状において前記拡大方向で測定された第2寸法を有するアプリケータ(40)であって、該第2寸法が該第1寸法より少なくとも10%大きいことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のアプリケータ(40)。
  5. 使用前のヒト汚物捕集バッグを保管するための空洞を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載のアプリケータ(40)。
  6. 着用者の臀部に広げるために前記アプリケータ(40)をさらに使用することを特徴とする、糞便捕集バッグ(10)を着用者に配置するための、請求項1〜5のいずれか一項に記載のアプリケータ(40)の使用。
  7. 着用者の大腿に広げるために前記アプリケータ(40)をさらに使用することを特徴とする、尿捕集バッグ(210)を着用者に配置するための、請求項1〜6のいずれか一項に記載のアプリケータ(40)の使用。
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