JP2004509525A - テストすべきBluetooth機器の適合性検査方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、テストすべきBluetooth機器(110)の適合性検査方法に関する。この場合、Bluetoothプロトコルスタックにおけるロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(”Logic Link Control and Adaption Protocol, L2CAP 112)とそれよりも上位の階層とのインタフェースがテストされ、その際、L2CAP(112)がテストモードに移される。それによって上位の階層のために定められたメッセージの経路が検査装置(10)へ変更される。この場合、L2CAP(112)はBluetoothメッセージによりテストモードに移される。
Description
【0001】
本発明は、テストすべきBluetooth(ブルートゥース)機器の適合性検査方法に関する。この場合、Bluetoothプロトコルスタックにおけるロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(”Logic Link Control and Adaption Protocol”, L2CAP)とそれよりも上位の階層とのインタフェースをテストし、前記ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(L2CAP)をテストモードへ移行させて、上位の階層のために定められたメッセージの経路を検査装置へ向けて変更する。さらに本発明は、Bluetooth機器の適合性検査装置に関する。この場合、Bluetoothプロトコルスタックにおけるロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(”Logic Link Control and Adaption Protocol”, L2CAP)とそれよりも上位の階層とのインタフェースがテストされ、前記ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(L2CAP)がテストモードに移され、テストすべきBluetooth機器と試験装置が設けられており、テストモード中、上位の階層のために定められたメッセージの経路を検査装置へ向けて変更する。
【0002】
Bluetooth規格に従って動作する機器は市販前にコンプライアンステストないしは適合性検査(”Bluetooth−Comp)を受けなければならない。Bluetooth規格は”BLUETOOTH SPECIFICATION Version 1.0 B” において定義されている。Bluetooth適合性テストにより保証されるべきことは、その機器が他のBluetooth製品と誤りなく通信できることである。このテストの一部分において、”Logic Link Control and Adaption Protocol” (L2CAP)の誤りのない実装についてテストされる。Bluetooth通信において関与するプロトコルは階層構造を有しており、したがって全体としてBluetoothプロトコルスタックが形成される。L2CAPに対する適合性テストにおいて、上位のBluetoothプロトコルスタックの階層に対するインタフェースが試験装置によって検査される。これを実現するためにL2CAPをテストモードに移行させる必要がある。このテストモードの場合、それ自体Bluetoothプロトコルスタックの上位の階層について定められているメッセージ経路が変更されて、Bluetoothプロトコルの上位の階層へ向かう代わりに試験装置へ伝達されるようになる。その後、試験装置はL2CAPの具体的な実装を検証することができる。
【0003】
原則的に適合性テストの実施にあたり、テストすべきBluetooth機器(”Deivice Under Test”, DUT)がL2CAPテストモードに移される。このテストモードの設定を実現するのに複数の解決手法が考慮の対象となる。たとえばハードウェアの相応のコンフィギュレーションによってこのテストモードを実現することができ、その際にたとえばスイッチ、ジャンパ、プラグあるいはそれらと類似の部品が使用される。また、ユーザインタフェースを介した相応の入力によりテストモードを実現することも考えられる。これらの解決手法は問題がある。ハードウェアによる解決手法はコストがかかる。なぜならばその場合にはすべての機器に特別なハードウェア部品を設けなければならないからである。また、ユーザインタフェースを介して入力するという解決手法は、まず第1にそのようなインタフェースが存在することを前提とする。さらにこの場合、意図しないテストモードへの移行を防止しなければならならず、このことによってやはり望ましくないコストがかかってしまう。
【0004】
したがって本発明の課題は、L2CAPに対するテストモードへの移行を実現させる際、そのために必要とされるコストを最小限に抑えることにある。
【0005】
本発明によればこの課題は請求項1の特徴部分に記載の構成により解決される。従属請求項には本発明の有利な実施形態が示されている。
【0006】
本発明は冒頭で述べた形式の方法を基礎として、ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコルL2CAPをBluetoothメッセージによりテストモードに移行させるように構成されている。このようにすることで、ユーザインタフェースも含めてL2CAPよりも上位の階層を必要としなくなる。また、付加的なハードウェアコンポーネントも不要である。むしろ本発明によれば試験装置のために定められたメッセージを、このようなメッセージを生成する機能をもつあらゆる任意のBluetooth機器から送信することができる。
【0007】
有利には、第2のBluetooth機器からテストすべきBluetooth機器への非同期コネクションレス型(”Asynchronous Connectionless)リンク(ACLリンク)が確立され、このACLリンクを介してBluetoothメッセージが送信される。ACLリンクによって2つのBluetooth機器間のパケットデータ交換が実現される。ACLリンクのほかに同期コネクション型リンク(SCOリンク)も知られている。L2CAP仕様はACLリンクのためだけに定義されておりSCOリンクのためのサポートは計画されていないので、テストメッセージ伝達のためにACLリンクの確立が考慮される。
【0008】
さらに有利であるのはメッセージの送信後、ACLリンクを再び確立してL2CAPをテストモードに保持することである。このようにすることで有利には各Bluetooth機器間のACLリンクとは無関係に、テストすべきBluetooth機器を任意のやり方で試験装置によりテストすることができる。
【0009】
格別有利であるのは、別のメッセージの送信によりテストモードを終了させることである。つまりテストすべき機器をその機能を完全にリセットすることなく、テストモードとノーマル動作モードとの間で切り替えることができる。
【0010】
これに関連して殊に有利であるのは、別のメッセージをBluetoothメッセージとすることである。これによればテストモードの切り替えおよびノーマル動作モードへの移行をたとえば、以前にテストモードの設定を行ったのと同じBluetooth機器によって行うことができる。
【0011】
メッセージが専用の特別なL2CAPメッセージであると有利である。したがって特別な構造を備えたこのようなメッセージをテストすべき機器をテストモードへ移行させるためだけに使用することができ、それによってテストすべきBluetooth機器が意図せずにテストモードに入ってしまうのが避けられる。
【0012】
とはいえメッセージを、ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコルL2CAPにおけるコネクションリクエストパケット(”Connection Request Packet”)の一部分とするのも有利である。コネクションリクエストパケットは、2つのBluetooth機器間においてチャネルを形成するために送信される。この点においてコネクションリクエストパケットは、テストモード設定用メッセージのバインドに殊に適している。
【0013】
さらに殊に有利であるのはこのメッセージを、コネクションリクエストパケットのプロトコル/サービスマルチプレクサ ”Protocol/Service Multiplexer” 値(PSM値)によって実現することである。PSMデータフィールドは、ソースチャネル識別用のデータフィールドとならんでコネクションリクエストパケットの1つの構成部分であり、この点においてテストモードへ移行させるメッセージの収容に適している。
【0014】
さらに本発明は冒頭で述べた形式の装置を基礎として、Bluetoothメッセージを送信してロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコルL2CAPをテストモードに移すために第2のBluetooth機器が設けられるように構成されている。このようにすることでユーザインタフェースも含めてL2CAPよりも上位の階層を必要としなくなる。また、付加的なハードウェアも不要である。むしろ本発明によれば試験装置のために定められたメッセージを、このようなメッセージを生成する機能をもつあらゆる任意のBluetooth機器から送信することができる。メッセージを専用の特別なL2CAPメッセージとすると有利である。したがって特別な構造をもつこの種のメッセージをテストすべき機器をテストモードへ移行させるためだけに用いることができ、これによってテストすべきBluetooth機器が意図せずにテストモードに入るのが防止される。
【0015】
とはいえこのメッセージを、ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコルL2CAPにおけるコネクションリクエストパケット(”Connection Request Packet”)の一部分とするのも有用である。
【0016】
さらにこのメッセージをコネクションリクエストパケットの任意のPSM値によって実現すると格別有利である。コネクションリクエストパケットは、2つのBluetooth機器間でチャネルを形成するために送出される。この点においてコネクションリクエストパケットは、テストモード設定用メッセージのバインドに殊に適している。
【0017】
本発明の基礎とする意外な着想とは、L2CAP適合性テストのためのテストモードを機器ハードウェアの影響やユーザインタフェースの利用を伴わずに提供できることである。テストすべき機器をテストモードへ移行させるためにBluetoothメッセージを利用することで、L2CAPのテストにかかるコストが最低限に抑えられる。
【0018】
次に、図面を参照しながら有利な実施形態に基づき本発明について説明する。
【0019】
図1は、本発明による方法を実施するためのコンフィギュレーションを示す図である。
【0020】
図1には、本発明による方法を実施するための構成が略示されている。ここには2つのBluetooth機器110,120がそれらのBlluetoothプロトコルスタックとともに描かれている。Bluetooth機器110がテストすべきBluetooth機器である。Bluetooth機器210は任意のBluetooth機器であり、これはテストすべきBluetooth機器110と通信することができる。テストすべきBluetooth機器110のBluetoothプロトコルスタックの構造を以下に示す。このBluetoothプロトコルスタックは最下層としてベースバンド114を有している。このベースバンドの上に ”Link Control and Adaption Protocol” (L2CAP) 112が配置されている。さらに別のプロトコルとしてベースバンド114の上に ”Link Manager Protocol” (LMP) 116が配置されている。”Link Manager Protocol” 116はリンク確立およびリンク制御のために用いられる。L2CAP 112とLMP 116の上の層にはネットワーク層118が設けられている。さらにネットワーク層118の上にはそれよりも上位の階層のプロトコルまたはアプリケーション120が設けられている。
【0021】
Bluetooth機器210も同様に構成されており、つまりベースバンド214、L2CAP 212、LMP 216、ネットワーク層218、上位の階層のプロトコルまたはアプリケーション220が設けられている。Bluetooth機器110,210間の通信において、Bluetooth機器110のベースバンド114とBluetooth機器210のベースバンド214との間で物理的な通信が行われる。Bluetooth110のL2CAP 112とBluetooth210のL2CAP 212との間にデータリンク14が生じる。
【0022】
また、個々のBluetooth機器110,210の内部において、プロトコルL2CAP 112とLMP 116もしくはL2CAP 212とLMP 216を有するプロトコルレベルとそれよりも上位の階層との通信が行われ、ここでは伝送路122もしくは222が描かれている。
【0023】
さて、Bluetooth 110をテストしようとする場合には、その目的で試験装置10が用いられる。Bluetooth機器210または相応の機能をもつ他の任意のBluetooth機器によって、BluetoothメッセージがテストすべきBluetooth機器110へ伝送される。このBluetoothメッセージによりBluetooth機器110もしくはL2CAPがテストモードに移され、その結果、L2CAPとそれよりも上位の階層との通信が試験装置10に向けて経路変更される。Bluetooth機器210からのBluetoothメッセージは、ACLリンクが確立されそのACLリンクを介してBluetoothメッセージが送信されるようにして伝達される。メッセージ送信後、ACLリンクを再び確立することができるが、その際、テストすべきBluetooth機器110のL2CAP 112はテストモードに留まり続け、したがって試験装置10と通信することができる。テストモードからノーマル動作モードへの切り替えは、Bluetooth機器210または他の任意のBluetooth機器から新たに相応のBluetoothメッセージが送出されてはじめて行われる。
【0024】
Bluetoothメッセージをそのメッセージのために特別なL2CAP信号を設けるようにして構成できるが、そのためには標準化が必要になってしまう。標準化されている別の命令の中にこのメッセージを「隠す」ようにすれば、そのような標準化を伴わずにこの種のBluetoothメッセージ伝達を実現できる。ここではたとえばL2CAPのコネクションリクエストパケット(”Connection Request Packet”)あたりが考慮の対象となり、その場合、メッセージは任意のPSM値(”Protoclo/Service Multiplexer”)によって実現される。
【0025】
本発明による実施例のこれまでの説明は例示の目的で用いられたにすぎず、本発明をそれに限定する目的として用いたわけではない。本発明の枠や本発明に相当する構成を離れることなく本発明の範囲内で様々な変更や修正が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
発明による方法を実施するためのコンフィギュレーションを示す図である。
本発明は、テストすべきBluetooth(ブルートゥース)機器の適合性検査方法に関する。この場合、Bluetoothプロトコルスタックにおけるロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(”Logic Link Control and Adaption Protocol”, L2CAP)とそれよりも上位の階層とのインタフェースをテストし、前記ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(L2CAP)をテストモードへ移行させて、上位の階層のために定められたメッセージの経路を検査装置へ向けて変更する。さらに本発明は、Bluetooth機器の適合性検査装置に関する。この場合、Bluetoothプロトコルスタックにおけるロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(”Logic Link Control and Adaption Protocol”, L2CAP)とそれよりも上位の階層とのインタフェースがテストされ、前記ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(L2CAP)がテストモードに移され、テストすべきBluetooth機器と試験装置が設けられており、テストモード中、上位の階層のために定められたメッセージの経路を検査装置へ向けて変更する。
【0002】
Bluetooth規格に従って動作する機器は市販前にコンプライアンステストないしは適合性検査(”Bluetooth−Comp)を受けなければならない。Bluetooth規格は”BLUETOOTH SPECIFICATION Version 1.0 B” において定義されている。Bluetooth適合性テストにより保証されるべきことは、その機器が他のBluetooth製品と誤りなく通信できることである。このテストの一部分において、”Logic Link Control and Adaption Protocol” (L2CAP)の誤りのない実装についてテストされる。Bluetooth通信において関与するプロトコルは階層構造を有しており、したがって全体としてBluetoothプロトコルスタックが形成される。L2CAPに対する適合性テストにおいて、上位のBluetoothプロトコルスタックの階層に対するインタフェースが試験装置によって検査される。これを実現するためにL2CAPをテストモードに移行させる必要がある。このテストモードの場合、それ自体Bluetoothプロトコルスタックの上位の階層について定められているメッセージ経路が変更されて、Bluetoothプロトコルの上位の階層へ向かう代わりに試験装置へ伝達されるようになる。その後、試験装置はL2CAPの具体的な実装を検証することができる。
【0003】
原則的に適合性テストの実施にあたり、テストすべきBluetooth機器(”Deivice Under Test”, DUT)がL2CAPテストモードに移される。このテストモードの設定を実現するのに複数の解決手法が考慮の対象となる。たとえばハードウェアの相応のコンフィギュレーションによってこのテストモードを実現することができ、その際にたとえばスイッチ、ジャンパ、プラグあるいはそれらと類似の部品が使用される。また、ユーザインタフェースを介した相応の入力によりテストモードを実現することも考えられる。これらの解決手法は問題がある。ハードウェアによる解決手法はコストがかかる。なぜならばその場合にはすべての機器に特別なハードウェア部品を設けなければならないからである。また、ユーザインタフェースを介して入力するという解決手法は、まず第1にそのようなインタフェースが存在することを前提とする。さらにこの場合、意図しないテストモードへの移行を防止しなければならならず、このことによってやはり望ましくないコストがかかってしまう。
【0004】
したがって本発明の課題は、L2CAPに対するテストモードへの移行を実現させる際、そのために必要とされるコストを最小限に抑えることにある。
【0005】
本発明によればこの課題は請求項1の特徴部分に記載の構成により解決される。従属請求項には本発明の有利な実施形態が示されている。
【0006】
本発明は冒頭で述べた形式の方法を基礎として、ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコルL2CAPをBluetoothメッセージによりテストモードに移行させるように構成されている。このようにすることで、ユーザインタフェースも含めてL2CAPよりも上位の階層を必要としなくなる。また、付加的なハードウェアコンポーネントも不要である。むしろ本発明によれば試験装置のために定められたメッセージを、このようなメッセージを生成する機能をもつあらゆる任意のBluetooth機器から送信することができる。
【0007】
有利には、第2のBluetooth機器からテストすべきBluetooth機器への非同期コネクションレス型(”Asynchronous Connectionless)リンク(ACLリンク)が確立され、このACLリンクを介してBluetoothメッセージが送信される。ACLリンクによって2つのBluetooth機器間のパケットデータ交換が実現される。ACLリンクのほかに同期コネクション型リンク(SCOリンク)も知られている。L2CAP仕様はACLリンクのためだけに定義されておりSCOリンクのためのサポートは計画されていないので、テストメッセージ伝達のためにACLリンクの確立が考慮される。
【0008】
さらに有利であるのはメッセージの送信後、ACLリンクを再び確立してL2CAPをテストモードに保持することである。このようにすることで有利には各Bluetooth機器間のACLリンクとは無関係に、テストすべきBluetooth機器を任意のやり方で試験装置によりテストすることができる。
【0009】
格別有利であるのは、別のメッセージの送信によりテストモードを終了させることである。つまりテストすべき機器をその機能を完全にリセットすることなく、テストモードとノーマル動作モードとの間で切り替えることができる。
【0010】
これに関連して殊に有利であるのは、別のメッセージをBluetoothメッセージとすることである。これによればテストモードの切り替えおよびノーマル動作モードへの移行をたとえば、以前にテストモードの設定を行ったのと同じBluetooth機器によって行うことができる。
【0011】
メッセージが専用の特別なL2CAPメッセージであると有利である。したがって特別な構造を備えたこのようなメッセージをテストすべき機器をテストモードへ移行させるためだけに使用することができ、それによってテストすべきBluetooth機器が意図せずにテストモードに入ってしまうのが避けられる。
【0012】
とはいえメッセージを、ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコルL2CAPにおけるコネクションリクエストパケット(”Connection Request Packet”)の一部分とするのも有利である。コネクションリクエストパケットは、2つのBluetooth機器間においてチャネルを形成するために送信される。この点においてコネクションリクエストパケットは、テストモード設定用メッセージのバインドに殊に適している。
【0013】
さらに殊に有利であるのはこのメッセージを、コネクションリクエストパケットのプロトコル/サービスマルチプレクサ ”Protocol/Service Multiplexer” 値(PSM値)によって実現することである。PSMデータフィールドは、ソースチャネル識別用のデータフィールドとならんでコネクションリクエストパケットの1つの構成部分であり、この点においてテストモードへ移行させるメッセージの収容に適している。
【0014】
さらに本発明は冒頭で述べた形式の装置を基礎として、Bluetoothメッセージを送信してロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコルL2CAPをテストモードに移すために第2のBluetooth機器が設けられるように構成されている。このようにすることでユーザインタフェースも含めてL2CAPよりも上位の階層を必要としなくなる。また、付加的なハードウェアも不要である。むしろ本発明によれば試験装置のために定められたメッセージを、このようなメッセージを生成する機能をもつあらゆる任意のBluetooth機器から送信することができる。メッセージを専用の特別なL2CAPメッセージとすると有利である。したがって特別な構造をもつこの種のメッセージをテストすべき機器をテストモードへ移行させるためだけに用いることができ、これによってテストすべきBluetooth機器が意図せずにテストモードに入るのが防止される。
【0015】
とはいえこのメッセージを、ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコルL2CAPにおけるコネクションリクエストパケット(”Connection Request Packet”)の一部分とするのも有用である。
【0016】
さらにこのメッセージをコネクションリクエストパケットの任意のPSM値によって実現すると格別有利である。コネクションリクエストパケットは、2つのBluetooth機器間でチャネルを形成するために送出される。この点においてコネクションリクエストパケットは、テストモード設定用メッセージのバインドに殊に適している。
【0017】
本発明の基礎とする意外な着想とは、L2CAP適合性テストのためのテストモードを機器ハードウェアの影響やユーザインタフェースの利用を伴わずに提供できることである。テストすべき機器をテストモードへ移行させるためにBluetoothメッセージを利用することで、L2CAPのテストにかかるコストが最低限に抑えられる。
【0018】
次に、図面を参照しながら有利な実施形態に基づき本発明について説明する。
【0019】
図1は、本発明による方法を実施するためのコンフィギュレーションを示す図である。
【0020】
図1には、本発明による方法を実施するための構成が略示されている。ここには2つのBluetooth機器110,120がそれらのBlluetoothプロトコルスタックとともに描かれている。Bluetooth機器110がテストすべきBluetooth機器である。Bluetooth機器210は任意のBluetooth機器であり、これはテストすべきBluetooth機器110と通信することができる。テストすべきBluetooth機器110のBluetoothプロトコルスタックの構造を以下に示す。このBluetoothプロトコルスタックは最下層としてベースバンド114を有している。このベースバンドの上に ”Link Control and Adaption Protocol” (L2CAP) 112が配置されている。さらに別のプロトコルとしてベースバンド114の上に ”Link Manager Protocol” (LMP) 116が配置されている。”Link Manager Protocol” 116はリンク確立およびリンク制御のために用いられる。L2CAP 112とLMP 116の上の層にはネットワーク層118が設けられている。さらにネットワーク層118の上にはそれよりも上位の階層のプロトコルまたはアプリケーション120が設けられている。
【0021】
Bluetooth機器210も同様に構成されており、つまりベースバンド214、L2CAP 212、LMP 216、ネットワーク層218、上位の階層のプロトコルまたはアプリケーション220が設けられている。Bluetooth機器110,210間の通信において、Bluetooth機器110のベースバンド114とBluetooth機器210のベースバンド214との間で物理的な通信が行われる。Bluetooth110のL2CAP 112とBluetooth210のL2CAP 212との間にデータリンク14が生じる。
【0022】
また、個々のBluetooth機器110,210の内部において、プロトコルL2CAP 112とLMP 116もしくはL2CAP 212とLMP 216を有するプロトコルレベルとそれよりも上位の階層との通信が行われ、ここでは伝送路122もしくは222が描かれている。
【0023】
さて、Bluetooth 110をテストしようとする場合には、その目的で試験装置10が用いられる。Bluetooth機器210または相応の機能をもつ他の任意のBluetooth機器によって、BluetoothメッセージがテストすべきBluetooth機器110へ伝送される。このBluetoothメッセージによりBluetooth機器110もしくはL2CAPがテストモードに移され、その結果、L2CAPとそれよりも上位の階層との通信が試験装置10に向けて経路変更される。Bluetooth機器210からのBluetoothメッセージは、ACLリンクが確立されそのACLリンクを介してBluetoothメッセージが送信されるようにして伝達される。メッセージ送信後、ACLリンクを再び確立することができるが、その際、テストすべきBluetooth機器110のL2CAP 112はテストモードに留まり続け、したがって試験装置10と通信することができる。テストモードからノーマル動作モードへの切り替えは、Bluetooth機器210または他の任意のBluetooth機器から新たに相応のBluetoothメッセージが送出されてはじめて行われる。
【0024】
Bluetoothメッセージをそのメッセージのために特別なL2CAP信号を設けるようにして構成できるが、そのためには標準化が必要になってしまう。標準化されている別の命令の中にこのメッセージを「隠す」ようにすれば、そのような標準化を伴わずにこの種のBluetoothメッセージ伝達を実現できる。ここではたとえばL2CAPのコネクションリクエストパケット(”Connection Request Packet”)あたりが考慮の対象となり、その場合、メッセージは任意のPSM値(”Protoclo/Service Multiplexer”)によって実現される。
【0025】
本発明による実施例のこれまでの説明は例示の目的で用いられたにすぎず、本発明をそれに限定する目的として用いたわけではない。本発明の枠や本発明に相当する構成を離れることなく本発明の範囲内で様々な変更や修正が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
発明による方法を実施するためのコンフィギュレーションを示す図である。
Claims (12)
- テストすべきBluetooth機器(110)の適合性検査方法において、
Bluetoothプロトコルスタックにおけるロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(”Logic Link Control and Adaption Protocol”, L2CAP 112)とそれよりも上位の階層とのインタフェースをテストし、
前記ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(L2CAP、112)をテストモードへ移行させて、上位の階層のために定められたメッセージの経路を検査装置(10)へ向けて変更し、
前記ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(L2CAP,112)をBluetoothメッセージによりテストモードへ移行させることを特徴とする、
Bluetooth機器(110)の適合性検査方法。 - 第2のBluetooth機器(210)からテストすべきBluetooth機器(110)へのACLリンクを確立し、該ACLリンクを介してBluetoothメッセージを送信する、請求項1記載の方法。
- 前記メッセージ送信後、ACLリンクを再び確立し、前記ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(L2CAP,112)をテストモードに保持する、請求項1または2記載の方法。
- 前記テストモードを別のメッセージの送信により終了させる、請求項1から3のいずれか1項記載の方法。
- 前記別のメッセージをBluetoothメッセージとする、請求項1から4のいずれか1項記載の方法。
- 前記メッセージは特別なロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコルメッセージ(L2CAPメッセージ)である、請求項1から5のいずれか1項記載の方法。
- 前記メッセージはロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(L2CAP,112)のコネクションリクエストパケット(”Connection Request Packet”)の一部分である、請求項1から6のいずれか1項記載の方法。
- 前記メッセージはコネクションリクエストパケットにおけるダイナミックに割り当て可能なプロトコル/サービスマルチプレクサ(Protocol/Service Multiplexer, PSM)値である、請求項1から7のいずれか1項記載の方法。
- Bluetooth機器(110)の適合性検査装置において、
Bluetoothプロトコルスタックにおけるロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(”Logic Link Control and Adaption Protocol”, L2CAP 112)とそれよりも上位の階層とのインタフェースがテストされ、
前記ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(L2CAP、112)がテストモードに移され、
テストすべきBluetooth機器(110)と試験装置が設けられており、
テストモード中、上位の階層のために定められたメッセージの経路を検査装置(10)へ向けて変更し、
Bluetoothメッセージを送信して前記ロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(L2CAP,112)をテストモードに移すために第2のBluetooth機器(210)が設けられていることを特徴とする、
Bluetooth機器(110)の適合性検査装置。 - 前記メッセージは特別なロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(L2CAP)メッセージである、請求項9記載の装置。
- 前記メッセージはロジックリンクコントロールおよびアダプションプロトコル(L2CAP,112)のコネクションリクエストパケット(”Connection Request Packet”)の一部分である、請求項9記載の装置。
- 前記メッセージはコネクションリクエストパケットにおけるダイナミックに割り当て可能なプロトコル/サービスマルチプレクサ(Protocol/Service Multiplexer, PSM)値により実現される、請求項9記載の装置。
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DE10045243A DE10045243A1 (de) | 2000-09-13 | 2000-09-13 | Verfahren zum Überprüfen der Compliance eines zu testenden Bluetooth-Gerätes |
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