JP2004509444A - アノード構造 - Google Patents

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Abstract

ルテニウム触媒を含んでなるアノード構造を開示する。触媒は、導電性担体上に担持されたルテニウム実質的にからなり、ルテニウムは金属形態にあるか、または温度25℃〜150℃で金属形態に容易に還元され得る形態にある。このアノード構造は特にプロトン交換メンブラン燃料電池に使用し、アノード構造に供給される燃料流中の不純物による電気触媒の被毒を阻止する。

Description

【0001】
本発明は、プロトン交換メンブラン燃料電池の用途に特に適しており、不純物を含むガス流から不純物を除去するのに、特に改質油燃料流から一酸化炭素を除去するのに使用できる、新規なアノード構造に関する。
【0002】
電気化学的電池は、それらの基本的なレベルで、固体または液体の電解質および所望の電気化学的反応が起こる二個の電極、アノードおよびカソード、を常に備えてなる。燃料電池は、ガスとして貯蔵された水素、または液体またはガスとして貯蔵されたメタノールを酸素と結合させて電力を発生することにより、その燃料の貯蔵された化学的エネルギーを電気的エネルギーに効率的に変換するエネルギー変換装置である。水素またはメタノールはアノードで酸化され、酸素はカソードで還元される。これらの電池では、気体状の反応物および/または生成物が、電池の電極構造の中および/または外に拡散する必要がある。従って、電極は、電極における反応物と反応箇所の接触を最適化し反応速度を最大限にするために、多孔質とされガスが拡散する様に特に設計されている。両方の電極と接触する電解質が必要があり、電解質は、アルカリ性でも酸性でも、液体でも固体であってもよい。プロトン交換メンブラン燃料電池(PEMFC)とも呼ばれる固体重合体燃料電池(SPFC)では、電解質は、一般的にペルフルオロスルホン酸材料を基剤とする固体のプロトン伝導性重合体メンブランである。これらの電解質は、電解質を通したイオン伝導度の低下を阻止するために、作動中は水和した形態に維持する必要があり、このために、PEMFCの作動温度が作動圧に応じて70℃〜120℃に制限される。しかし、PEMFCは、他の種類の燃料電池よりも非常に高い電力密度を発生し、非常に低い温度で効率的に作動することができる。このため、PEMFCには、乗り物用発電および小規模の住宅向け発電用途が考えられている。特に、米国の各地域で乗り物ゼロ排気規則が可決されており、将来は燃焼機関の使用が制限される可能性がある。現在、商業的試行用のPEMFC動力源バスおよびPEMFC動力源乗り物の原型がこれらの用途に実際に使用されている。
【0003】
これらの機構の作動温度は比較的低いので、酸化および還元反応を実用的な速度で進行させるには、触媒の使用が必要である。電気化学的反応、例えば燃料電池における酸素の還元および水素の酸化、の速度を加速する触媒は、電気触媒と呼ばれることが多い。300℃未満で作動するすべての低温燃料電池には、貴金属、特に白金、が最も効率的で、安定した電気触媒であることが分かっている。白金電気触媒は、高表面積の非常に小さな粒子(約20〜50Å)として供給され、常にと言う訳ではないが、より大きな巨視的導電性炭素粒子上に分散され、担持され、所望の触媒装填量を与えることが多い。導電性の炭素が触媒の担持に好ましい材料である。
【0004】
PEMFCでは、メンブランおよび二個の電極から形成された組合せラミネート構造が、メンブラン電極機構(MEA)として知られている。MEAは、典型的には幾つかの層を備えてなるが、一般的には、その基本的なレベルで、主としてそれらの機能により限定される五個の層を有すると考えられる。メンブランの両側に、所望の電極反応速度を増加するためのアノードおよびカソード電気触媒が組入れられている。電気触媒含有層と接触して、メンブランと接触している面と反対側の面上に、アノードおよびカソードガス拡散基材層がある。アノードガス拡散基材は多孔質であり、反応物の水素またはメタノールが、反応物燃料供給部に露出されている基材の面から進入し、次いで、基材の厚さ方向を通り、通常は白金金属系である電気触媒を含む層に拡散し、水素またはメタノールの電気化学的酸化を最大限にする様に設計されている。アノード電気触媒層も、あるレベルの同じ電気触媒反応箇所と接触しているプロトン伝導性電解質を含んでなる様に設計されている。酸性電解質型では、アノード反応の生成物はプロトンであり、これらのプロトンはアノード反応箇所から電解質を通り、カソード層に効率的に搬送される。カソードガス拡散層も多孔質であり、酸素または空気がその基材に進入し、電気触媒層反応箇所を通過して拡散できる様に設計されている。カソード電気触媒は、プロトンを酸素と組み合わせて水を生成する。次いで、生成物の水はカソード構造から外に拡散しなければならない。カソードの構造は、生成物の水を効率的に除去できる様に設計しなければならない。水がカソード中で蓄積すると、反応物の酸素が反応物箇所に拡散し難くなり、そのために燃料電池の性能が低下する。
【0005】
MEA全体は幾つかの方法により構築することができる。電気触媒層をガス拡散基材の一方の表面に結合し、ガス拡散電極と呼ばれるものを形成することができる。次いで、二個のガス拡散電極を固体のプロトン伝導性メンブランと組み合わせ、MEAを形成する。あるいは、二個の多孔質のガス拡散層からMEAを形成し、固体のプロトン伝導性重合体メンブランに両側で触媒作用させるか、または一個のガス拡散電極および一個のガス拡散基材からMEAを形成し、固体のプロトン伝導性重合体メンブランに、ガス拡散基材に面した側で触媒作用させてもよい。
【0006】
ガス拡散基材または電極は、燃料電池に加えて、金属−空気バッテリー、電気化学的ガスセンサー、および有用な化学的化合物を電気合成するための電気化学的反応器を包含する多くの様々な電気化学的装置に使用されている。
【0007】
ほとんどの実用的な燃料電池機構では、炭化水素系燃料(例えばメタン)または酸素化された炭化水素燃料(例えばメタノール)を改質と呼ばれる方法で水素に転化することにより、水素燃料を製造する。改質油と呼ばれるこの燃料は、(水素に加えて)少量の不純物、例えば一酸化炭素(CO)、を典型的には約1%のレベルで含む。200℃未満の温度で運転する燃料電池、特に温度約100℃で運転するPEMFCでは、COは、1〜10ppmのレベルでも、電極中に存在する白金電気触媒に対する重大な被毒になることが良く知られている。これは、燃料電池性能の大幅な低下、即ち電池の特定電流密度における電圧の低下につながる。この悪影響は、より低温で作動するPEMFCでより顕著である。
【0008】
アノードのCO被毒を緩和するために、様々な方法が使用されている。例えば、改質技術は、優先的または選択的酸化反応器と呼ばれる追加の触媒反応器を包含する様に再設計がされている。この方法では、水素を含む反応物ガス流が選択的酸化触媒の上を通過する前に、そのガス流の中に空気または酸素を注入し、COをCOに酸化する。これによってCOのレベルが1〜2%から100ppm未満に低下する。しかし、これらのレベルでも、PEMFC中のアノード電気触媒は被毒作用を受ける。
【0009】
1〜100ppmのレベルにおけるCOによる電気触媒の被毒は、アノードガス流が燃料電池自体のアノード室に入る直前に、アノードガス流の中に酸素または空気を直接流すことにより、低減できることも見出された。これは、GottesfeldおよびPaffordにより、J. Electrochem. Soc., 135, 2651以降(1988)に記載されている。この技術は、燃料中の残留COをCOに酸化する効果があり、アノード中に存在する電気触媒箇所により、反応
CO+1/2O→CO
が触媒作用を受けると考えられる。
【0010】
この技術は、燃料流中にCOが存在しない場合に観察される性能に非常に近い燃料電池性能を与える。
【0011】
アノードのCO被毒による燃料電池性能低下を緩和するための別の技術は、それ自体が被毒に対してより高い耐性を有し、なおかつ、COの存在下で水素酸化触媒として機能するアノード電気触媒を使用することである。この方法では、上記の空気流技術を使用して性能を改良する必要が無い。例えばL Niedrach等、Electrochemical Technology, Vol. 5, 1967, p318の開示によれば、より一般的に使用されている一元金属の白金のみではなく、白金/ルテニウムを含んでなる二元金属アノード電気触媒を使用することにより、典型的なPEMFC作動温度におけるCOの被毒作用が軽減されることが分かっている。しかし、二元金属触媒は、反応物燃料流中のCOレベルを下げないが、COの存在に対する耐性が白金電気触媒単独よりも僅かに高い。しかし、この手法の単独使用のみでは、純粋な水素で、即ち燃料流中にCOが存在しない場合に、観察される性能はやはり十分に得られてはいない。
【0012】
この様に、微量のCOを含んでなる改質油燃料で運転する燃料電池アノードの性能を改良するために一般的に使用される二通りの技術、即ち空気流の使用および被毒に対する耐性がより高い電気触媒の使用、があると考えられる。しかし、これらの技術より提供される改良は、二種類の異なった反応機構による操作として説明される。第一に、空気流技術では、上記の反応により説明される様に、酸素の存在下で、アノード電気触媒がCOをCOに十分に酸化することが要求される。COから生じる低レベルのCOは、大きな被毒作用が無い。第二に、空気流が存在しなくても、改良アノード電気触媒(即ち、被毒作用に対する耐性がより高い電気触媒)を使用することにより、COの被毒作用を下げることができる。この改良に関して提案されている機構は、改良された電気触媒上の活性箇所が、被毒性物質の吸着により被毒作用を受け難くし、より多くの箇所が所望の水素酸化反応を行うために残されている。
【0013】
現在、低温燃料電池、例えばPEMFCは、典型的に単一の触媒成分を含んでなる電極を使用し、水素の酸化および酸素の還元反応を促進している。先行技術には、この様な例が数多くある。例えば、R Lemonsは、Journal of Power Sources, Vol. 9, 1990, p25によれば、PEMFC技術におけるアノードとカソードの両方の反応に類似の単一成分白金触媒を使用する方法が開示されている。
【0014】
PEMFCの場合、水素に加えてCOを含む改質油燃料に対しては、この種の電極は実用に十分な活性または耐性が付与されていない。コストの観点からは、1.0mg/cm電極面積未満の貴金属電気触媒を装填した電極を使用するのが好ましい。これらの装填量では、被毒に対して十分に高い固有耐性を有するアノード電気触媒はこれまで製造されていないので、空気流を使用しない場合、その性能は、被毒性物質が存在しない水素燃料で観察される性能に近い。
【0015】
空気流技術は、アノードが従来の単一相電気触媒材料も含んでなるPEMFCに最も頻繁に使用されている。これは典型的には二元金属白金/ルテニウム触媒である。PEMFCの性能を、被毒性物質が存在しなかった場合に観察されるであろうレベル近くに改良することは可能であるが、この従来型の電極を使用した場合には、性能の長期間持続に関する問題がある。これは、4%以上の総改質油燃料体積に相当する高レベルの空気流が必要な場合に特に当てはまる。
【0016】
空気流の使用によりCO被毒の影響を最少に抑える最近の試みが、米国特許第5,482,680号明細書に開示されている。この特許は、燃料電池の燃料流入口とアノード触媒層の間に配置されたガス−多孔質床として存在する選択的酸化触媒の使用を開示している。特に、触媒床または層は、燃料流入口および燃料流加湿装置の中を含む、燃料流マニホルド内の様々な位置に配置することができる。
【0017】
ヨーロッパ特許第0736921号明細書は、第一および第二触媒成分を含み、第一触媒成分は不純物を含むガス流の不純物を除去できる気相触媒になる様に設計された電極を開示している。この好ましい気相触媒は、炭素上に担持された白金として開示されている。上記の出願に開示されている炭素上の白金は改質油流中の不純物の濃度で改良を示しているが、不純物濃度をさらに下げるか、または低レベルの空気流を使用する改質油流中の不純物低減と同じ効率を得るのがなお有利であろう。さらに、白金は高価な金属であり、より低いコストで同じ程度に不純物濃度を低減できれば有利であろう。
【0018】
この目的に関して、本発明者は、金属状態のルテニウムがより効果的な気相触媒であり、不純物を、特に一酸化炭素を不純流から効率的に除去することを見出した。しかし、ルテニウムは空気中で容易に酸化されてRuOを形成するが、この物質自体は適切な触媒ではない。そこで、本発明者は、ここにおいて、金属ルテニウムを使用するか、燃料電池の運転条件下で金属状態のルテニウムに容易に還元され得る形態にあるルテニウム、例えば酸化ルテニウム、を使用することにより、不純物が効率的に除去されることを見出した。従って、本発明の第一の態様は、ルテニウム触媒を含んでなるアノード構造であって、該触媒が、実質的に導電性担体上に担持されたルテニウムからなり、ルテニウムが金属形態にあるか、または温度25℃〜150℃で金属形態に容易に還元され得る形態にあることを特徴とする、アノード構造を提供する。
【0019】
ルテニウムが温度25℃〜150℃で金属形態に容易に還元され得る形態にあるか否かを決定するのに容易に使用できる技術は、温度プログラム化還元(TRP)として知られている。TRP技術では、試料を不活性雰囲気(通常は窒素)中で室温未満の温度(通常は−100℃)に冷却する。ガス混合物を窒素中約10%水素に変化させ、安定化させた後、試料温度を徐々に増加し、吐出/排出ガスを分析する。検出器が吐出/排出ガス中の水素レベルを測定し、吐出ガス中の水素減少が、試料による水素吸収に相当し、ルテニウム化合物の金属ルテニウムへの還元に等しい。吐出ガスを温度増加と共に分析することにより、試料のTRPプロファイルが得られ、試料が活性である温度が決定される。
【0020】
本発明によるアノード構造は、25℃〜150℃までの温度で作動し得る、好ましくは温度50℃〜100℃で作動し得る、プロトン交換メンブラン燃料電池に使用するのに適している。
【0021】
上記の様に、本発明によるアノード構造に使用するルテニウムは、金属状態または特定の温度で金属状態に還元され得る状態にある必要がある。無定形または結晶性の乏しい状態、またはそれら二種類の組合せが特に好ましい。ルテニウムの特定の状態は、公知の技術、例えばX線回折および透過電子顕微鏡法、により容易に決定することができる。
【0022】
ルテニウムは導電性担体、好ましくは、炭素担体、例えばCabot Vulcan XC72R、上に担持させる。
【0023】
本発明で使用する用語アノード構造とは、MEAの中を通って水素またはメタノール燃料が搬送されるか、またはその中で反応するMEAのアノード側に関連した機能上の構成部品および構造、即ちメンブランのアノード側にあるガス拡散基材および電気触媒を含む層、のすべてを意味する。本発明によるアノード構造は、アノードに不純物を含む燃料が供給される場合のPEM燃料電池に使用するのに適している。このアノード構造は、空気流の存在下または不存在下で使用することができる。このアノード構造は、MEAのアノード側で電気触媒金属の被毒を阻止するために使用するのが好適であり、従って、ルテニウム触媒はアノード構造中の、不純ガス流がMEA中の電気触媒金属に到達する前の、いずれかの地点に配置するのが好適である。本発明の特別な実施態様は、下記の構成要素を包含する。
【0024】
(i)ルテニウム触媒を備えてなり、該触媒が、実質的に導電性担体上に担持されたルテニウムからなり、ルテニウムが金属形態にあるか、または温度25℃〜150℃で容易に金属形態に還元され得る形態にあることを特徴とするガス拡散基材。ルテニウム触媒は、ガス拡散基材のどちらかの面(即ち、PEM燃料電池の部品として使用する場合にはガス流に面した側またはその反対側)に塗布するか、またはガス拡散基材中に埋め込むか、またはそれらの組合せにすることができる。
【0025】
(ii)電気触媒層で被覆したガス拡散基材を備えてなり、ルテニウム触媒をさらに備えてなり、該触媒が、実質的に導電性担体上に担持されたルテニウムからなり、ルテニウムが金属形態にあるか、または温度25℃〜150℃で容易に金属形態に還元され得る形態にあることを特徴とする、ガス拡散電極。この場合も、ルテニウム触媒は、ガス拡散基材のどちらかの面に塗布するか、またはガス拡散基材中に埋め込むか、またはそれらの組合せにすることができる。ガス拡散基材の、電気触媒層も塗布した面にルテニウム触媒を塗布する場合、ルテニウム触媒を基材に最初に塗布し、続いて電気触媒をルテニウム触媒層に塗布するのが好適である。
【0026】
(iii) ルテニウム触媒を含んでなり、該触媒が、実質的に導電性担体上に担持されたルテニウムからなり、ルテニウムが金属形態にあるか、または温度25℃〜150℃で容易に金属形態に還元され得る形態にあることを特徴とする、電気触媒を被覆したメンブラン。ルテニウム触媒は、メンブランに予め塗布した電気触媒層に塗布するのが好適である。
【0027】
ルテニウム触媒はガス拡散基材またはメンブランに、この分野で良く知られているすべての技術により塗布されてよい。例えば、ルテニウム触媒を重合体、好ましくは疎水性重合体、例えばPTFEまたはFEP、と組み合わせることにより、ルテニウム触媒を先ずインク組成物に処方し、次いでそのインク組成物を公知の技術により、例えばスクリーン印刷、フィルター転写、または他の手段により、基材またはメンブランに塗布することができる。基材またはメンブランは、水素の存在下、温度25℃〜150℃でルテニウム金属に還元するのに好適な形態でルテニウム触媒を保存する様に処方する必要がある。例えば、得られる基材またはメンブランは、約375℃、好ましくは275℃を超える温度にさらさないことが好ましい。アノード構造が電気触媒を被覆したメンブランである場合、その構造はメンブランの分解温度を超える温度にさらさないのが好ましい。基材またはメンブランの焼成または熱処理は、酸素が存在しない環境で行うのも好ましく、例えば焼成または熱処理はすべて窒素中で行うのが好ましい。
【0028】
電気触媒は拡散基材またはメンブランに、この分野で良く知られているすべての技術により塗布されてよい。好適な電気触媒は、白金/ルテニウム合金触媒を包含する。電気触媒インクは、プロトン伝導性イオノマー、例えばNafion(商品名)、を含んでなるのが好適である。
【0029】
本発明の別の態様によれば、本発明によるアノード構造を備えてなるメンブラン電極機構が提供される。
【0030】
さらに、本発明の別の態様によれば、本発明によるメンブラン電極機構を備えてなる燃料電池が提供される。
【0031】
本発明を以下の例により説明するが、これらの例は説明のためであって、本発明を限定するものではない。
【0032】
組成物の製造
比較例1および2に使用する白金触媒(XC72Rカーボン上に担持した20%Pt)を、ヨーロッパ特許第0736921号明細書の記載に従って製造した。次いで、PTFEを使用して白金触媒をインクに処方した。
【0033】
比較例3および本発明の三例に使用するルテニウム触媒は、導電性カーボンブラック基材上にルテニウムを担持させることにより製造し、XC72Rカーボン上に担持された20%ルテニウムを含む触媒を形成した。触媒は、ヨーロッパ特許第0450849号明細書の記載に従って、カーボンブラックの存在下で三塩化ルテニウムの水溶液を炭酸水素ナトリウムの溶液で加水分解することにより製造した。触媒を濾過し、洗浄して可溶性塩化物塩を除去し、真空炉中、80℃で乾燥させた。次いで、PTFEまたはFEPを使用してルテニウム触媒をインクに処方した。
【0034】
電極の製造
電極は、ヨーロッパ特許第0736921号明細書の記載に従って、白金触媒(比較例1および2に関して)を含んでなるインクまたはルテニウム触媒(比較例3および例1〜3に関して)をテフロン(登録商標)前処理したToray TGP090紙に塗布し、空気中または窒素中で焼成することにより製造した。表1は、比較例および例の、金属/金属装填量、使用した重合体および焼成条件の詳細を示す。
【0035】
表1
Figure 2004509444
【0036】
試料の評価
本発明のルテニウム触媒および例に下記の試験、即ちTPRプロファイル測定、XRDおよび/またはTEM試験、および触媒活性のその後の(ex−situ)試験を行い、活性触媒層の特性を十分に確認した。
【0037】
TPR測定
比較例3および例1、2および3のルテニウム触媒をTPR測定し、温度−100℃〜400℃における触媒活性プロファイルを測定した。結果を図1に示す。
【0038】
例1〜3のルテニウム触媒関するTPRプロファイルは、50〜90℃でピークを示し、ルテニウムが燃料電池作動温度で容易に還元され得る形態にあることを立証している。比較例3のTPRプロファイルは、25℃〜150℃でピークが無く、従って、燃料電池作動温度でルテニウムの金属形態に還元され得ないことを示している。
【0039】
例のその後の評価
比較例1〜3および例1〜3の気相選択的酸化層を、燃料電池の機構に類似した実験的機構で、空気流を加えたH濃度の高いガス流からのCO除去に関して試験した。これをその後の評価と呼ぶ。「カソード」としてToray TGP90の裸の断片、およびメンブランとしてNafion 115の断片または厚さ0.1mmの写真複写用透明フィルムの断片を使用し、選択的酸化層を小さな(6.45cm)MEAに加工した。これらのMEAを小型燃料電池で試験し、選択的酸化電極をアノードとして作動させた。H中100ppmCOの加湿した燃料流をガス流量0.2SLM、圧力30psiで使用した。「カソード」流として加湿したNを類似した流量および圧力で使用した。異なったレベルの空気流を燃料流中に導入し、Signal 2000低流量CO分析装置を使用して吐出ガス流中のCOレベルを観察することにより、選択的酸化電極の有効性を評価した。電極には電気的な負荷をかけなかったが、その他の点では、この試験機構は燃料電池中に存在する温度、湿度および流量の条件を模擬していた。結果を表2に示す。
【0040】
表2
Figure 2004509444
表2から、例1〜3が、先行技術の白金触媒の例よりも、低レベルの空気流で一酸化炭素レベルを低減することに関して、非常に高い能力を有することは明らかである。さらに、比較例3で使用するルテニウム触媒は、電極形成の際に明らかに不活性になっている。この結果は、XRDおよびTEM測定によりさらに説明することができる。
【0041】
XRDおよびTEM測定
XRDおよびTEM測定を比較例3および例1〜3のルテニウム触媒に対して行った。結果を表3に示す。
【0042】
表3
Figure 2004509444
[1]XRD測定の前にルテニウム触媒を10%H/N流中、150℃で2時間還元した。
【0043】
表3から分かる様に、活性電極は、ルテニウムが少なくとも部分的に金属形態で存在する電極である。活性を示さない比較例3のルテニウムは、RuO針状結晶状態で存在する。例1はRu/RuOの混合物を示し、これは、すべてのルテニウムが還元され得る状態にある必要はないことを示唆している。
【0044】
燃料電池試験
燃料電池の、選択的酸化層および電気触媒層を備えてなるアノードを、ヨーロッパ特許第0736921号明細書の記載に従って製造した。電気触媒層は、Cabot Vulcan XC−72R上に担持された40%Ptおよび20%Ruの公称装填量のPtRu合金触媒からなり、続いてこれをNafion インクの形態で塗布したものである。ルテニウム選択的酸化層を備えてなる二個のアノードを製造した。ルテニウム触媒インクは例1および2で使用したものと同じである。比較目的のために、(i) 選択的酸化層中に触媒を含まない、および(ii)選択的酸化層中に白金触媒を含む(この白金触媒インクは比較例2で使用したものと同じである)二個のアノードをさらに製造した。これらのアノード試料を表4に示す。
【0045】
表4
Figure 2004509444
Nafion 115メンブランおよび公称Pt装填量0.75mgPt/cmの従来のカソードを使用し、上記の各アノード試料をメンブランアノード機構(MEA)に加工した。MEAは、メンブランをアノードとカソードの間に熱間プレスすることにより製造した。試験は、Ballard Mk Vハードウエア中、30psigおよび80℃で、Nafion 117内部加湿装置を使用し、H:O化学量1.5:2で行った。次いで、試料を単一電池中で2日間調整し、組成100ppmCO/Hの合成改質油混合物に対する性能を記録した。図2は、各MEAの性能を示すグラフである。最初に、純粋な水素および空気(カソードで)に対する性能を記録した。数分後、アノードガス流を水素中CO100ppmに切り換えたが、これによって電池電圧が低下した。各試料に対して、異なったレベルの空気流1.2および5%を作用させ、各レベルで性能を安定化させた。
【0046】
図2から、アノード1および2から製造したMEAにおけるCO酸化層は、PtRu層単独またはPtRu+Pt層の性能と同等以上の性能を示すことが明らかである。このグラフから、ルテニウム系材料の他の二つの有益な特徴も示される。第一に、水素から被毒のある混合物に移行した時にルテニウム層の存在下でMEA性能が徐々に低下することは、還元されたルテニウムが二個以上の一酸化炭素分子を吸収できることを示唆していよう。触媒層のこの特性により、改質装置により発生する一酸化炭素スパイクのMEA性能に対する衝撃が緩和されよう。第二に、本発明のアノード構造を使用するMEAはどちらも、空気流を作用させる前の100ppmCOレベルに対する固有の耐性が高いことを示している。このことは、空気流の不存在下でルテニウム触媒層中で起こるCO浄化反応、恐らく水性ガスシフトまたはメタン生成を示している。
【0047】
耐久性試験
耐久性試験は、三種類の異なったMEAに対して、アノード燃料としてMethanol Hot Spot改質機およびDemonox装置から発生する実際の改質油を使用し、1000時間行った。MEAは、上記のアノード2、比較アノード1および比較アノード2に対応するアノードを備えてなる。典型的には、使用したアノード改質油燃料は、H52%、N27%、CO21%およびCO40ppmを含み、耐久性試験全体を通して2%空気流を作用させた。寿命開始時および500および1000時間後に診断試験を行い、耐久性、およびMEA性能に対する空気流の長時間使用の影響を試験した。
【0048】
表5は、アノードに対して40ppmCO/25%CO/Hの燃料混合物を使用する三種類のMEAに関する性能低下および様々なレベルの空気流を加える影響を示す。このアノード被毒試験は、耐久性研究の様々な段階で行い、試料の劣化を評価した。
【0049】
表5
Figure 2004509444
アノード2を備えてなるMEAの1〜5%空気流による性能低下は、比較アノード1および2を備えてなるMEAよりも小さく、選択的酸化層にルテニウム触媒を使用することにより、空気流応答を強化できることを示している。さらに、アノード2を備えてなるMEAの良好な性能は、改質油および空気流に対して1000時間後も維持されており、この層の耐久性を示している。
【0050】
試験の全段階で、アノード2を備えてなるMEAは、同レベルに回復するのに必要な空気流が少なく、Ru触媒がPt/PtRuアノードおよびPtRuアノードの例よりも活性が高いことを示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1はRu触媒および例1、2および3に対するTRPプロファイルを示したものである。
【図2】
図2は、アノードに関する、空気流の100ppmCO/Hに対する応答を示したものである。

Claims (20)

  1. ルテニウム触媒を備えてなるアノード構造であって、
    前記触媒が、導電性担体上に担持されたルテニウムから実質的になり、
    該ルテニウムが金属形態にあるか、または温度25℃〜150℃で金属形態に容易に還元され得る形態にあることを特徴とする、アノード構造。
  2. 前記ルテニウム触媒が気相触媒である、請求項1に記載のアノード構造。
  3. 前記アノード構造がガス拡散基材を備えてなるものである、請求項1または2に記載のアノード構造。
  4. 前記ルテニウム触媒が、ガス拡散基材のどちらかの面に塗布されているか、またはガス拡散基材の中に埋め込まれているか、またはそれらの組合せである、請求項3に記載のアノード構造。
  5. 前記アノード構造が電気触媒をさらに備えてなるものである、請求項1または2に記載のアノード構造。
  6. 前記ルテニウム触媒および電気触媒が、反応物ガス流が前記ルテニウム触媒と最初に接触し、その後で電気触媒と接触する様に配置されてなる、請求項5に記載のアノード構造。
  7. 前記アノード構造がガス拡散電極を備えてなり、前記ガス拡散電極が電気触媒の層で被覆されたガス拡散基材を備えてなる、請求項5または6に記載のアノード構造。
  8. 前記電気触媒の層がガス拡散基材の第一の面上に存在し、前記ルテニウム触媒がガス拡散基材の第二の面上に存在するか、またはガス拡散基材の第一の面上であり、電気触媒の層の下に存在するか、またはガス拡散基材の中に埋め込まれているか、またはそれらの組合せである、請求項7に記載のアノード構造。
  9. 前記アノード構造が触媒被覆されたメンブランを備えてなり、
    前記メンブランが電気触媒の層で被覆されており、前記ルテニウム触媒が電気触媒層の表面上に存在してなる、請求項5または6に記載のアノード構造。
  10. 前記構造が電気触媒金属の被毒を阻止する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のアノード構造。
  11. ルテニウム触媒をガス拡散基材に塗布する工程を含んでなる、請求項3〜6のいずれか一項に記載のアノード構造の製造方法。
  12. ルテニウム触媒および電気触媒をガス拡散基材に塗布する工程を含んでなる、請求項5〜8のいずれか一項に記載のアノード構造の製造方法。
  13. 前記ルテニウム触媒および前記電気触媒をメンブランに塗布する工程を含んでなる、請求項9に記載のアノード構造の製造方法。
  14. 前記アノード構造を焼成する工程をさらに含んでなる、請求項11〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記焼成工程が375℃未満の温度で行われる、請求項14に記載の方法。
  16. 前記焼成工程が275℃未満の温度で行われる、請求項15に記載の方法。
  17. 前記焼成工程が、酸素を含まない環境で行われる、請求項14〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記焼成工程が窒素中で行われる、請求項17に記載の方法。
  19. 請求項1〜10のいずれか一項に記載のアノード構造を備えてなる、メンブラン電極機構。
  20. 請求項19に記載のメンブラン電極機構を備えてなる燃料電池。
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