JP2004509422A - 携帯機器を使用してプロモーションと製品情報を受信する方法と装置 - Google Patents

Abstract

携帯機器を使用してプロモーションと商品情報を受信する方法、および、システム、コンピュータ製品。この方法は、小売店システムに関連づけられた小売店から既定の近さに携帯機器があると、携帯機器と小売店システムの間にワイヤレス通信リンクを確立することを含む。小売店システムは小売店が提供する小売商品に関するプロモーションを生成し、このプロモーションをワイヤレス通信リンクを介して携帯機器に送付する。ワイヤレス通信リンクは自動的に確立してもよいし、または、携帯機器のユーザが開始した信号に基づいて確立してもよい。携帯機器は、顧客識別子および／または商品識別子を小売店システムに送信し、顧客識別子および商品識別子に基づいて生成されたプロモーションを受信することができる。
【選択図】図１

Description

【０００１】
（関連特許文書へのクロスリファレンス）
本出願は、１９９９年８月１３日に提出された出願番号第０９／３７３，６２５号、１９９９年１０月２５日に提出されたＰＣＴ／ＵＳ９９／２４７４６号、１９９９年６月１日に提出された出願番号０９／３２３，５３８号、１９９９年１１月１６日に提出されたＰＣＴ／ＵＳ９９／２６００２号、および、２０００年７月１１日に提出された代理人整理番号７７０１−０１１６−２５号の「携帯機器を使用してプロモーションを管理する方法およびシステム」という題名の米国出願に関連し、これらの出願の内容は全体として参照により本明細書に組み込まれている。
【０００２】
（技術分野）
本発明は一般に、電子携帯機器（ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ ｈａｎｄ ｈｅｌｄ ｄｅｖｉｃｅｓ）を使用する方法およびシステムに関し、より具体的には、電子携帯機器を使用してプロモーションと小売商品情報を受信する方法およびシステムに関する。本明細書では、「プロモーション」という用語は、１つまたは複数の商品および／またはサービスを販売促進するための任意のオファー、または、広告、インセンティブ、クーポン、コマーシャル、連絡を指す。
【０００３】
（背景技術）
食料品店主であれば知っているように、多くの製造業者は典型的には、たとえば郵送を介すること、または、新聞または雑誌内にプロモーションを印刷すること、プロモーションを同様な商品のパッケージまたは関連する商品のパッケージに同封すること、食料品店のチェックアウトカウンタにおいて販売時点装置端末から印刷することによって自社製品のプロモーションを配布している。多くの買物客は、買物と買物の間の時間にこれらのプロモーションを収集する。ついで買物客は集めたプロモーションを小売店にもって行き、購入する各商品を集めたプロモーションと照合して、その商品がプロモーションの点から購入する価値があるかどうかを決定する。しかしこのプロセスは時間がかかるため、多くの買い物客はプロモーションを集めて使用することができないか、または面倒に思うので、消費者に報酬を提供しようとするかまたは新しい商品を紹介しようとする製造業者の努力は効果がなくなってしまう。さらにプロモーションを集めている買物客でも、プロモーションを提供するすべての源にアクセスできるわけではなく、顧客が買いたいと思う商品に関するプロモーションを得られない場合がある。さらに、集めたプロモーションの中の各プロモーションを購入した商品と照合するプロセスがあるため、これらの買い物客は不必要に長い買物時間を有する。
【０００４】
セルラ電話がどこにでもあるのは、消費者がワイヤレス通信の利便性を求めている証拠である。さらに、技術の進歩によりワイヤレスデータ接続の帯域幅が広がり、ワイヤレスネットワークではユーザは任意の場所で任意の時間に通信できるため、インターネットに究極の接続を提供すると期待されている。このような利便性を考えると、遠隔携帯データ通信デバイスはセルラ電話同様に一般的なものになる可能性があり、消費者はこういった携帯機器を種々の目的に使用する可能性がある。
【０００５】
（発明の開示）
従って、本発明の目的の１つは、容易で効率のよい方法でプロモーションを受信する方法とシステムを提供することである。
【０００６】
本発明の別の目的は、小売店からの近さに基づいて携帯機器でプロモーションと小売情報を受信する方法とシステムを提供することである。
【０００７】
本発明のさらに別の目的は、携帯機器のユーザが開始した信号に基づいて商品情報とプロモーションとを受信する方法とシステムを提供することである。
【０００８】
これらの目的および他の目的は、携帯機器を使用してプロモーションと商品情報を受信する新規な方法、システム、コンピュータプログラム製品を提供することによって達成される。
【０００９】
本発明の１態様によれば、プロモーションと商品情報を携帯機器に送付する方法、小売店システム、コンピュータプログラム製品が提供される。この小売店システムとコンピュータプログラム製品の基礎となる方法は、小売店から既定の近さ（ｗｉｔｈｉｎ ａ ｐｒｅｄｅｔｅｒｍｉｎｅｄ ｐｒｏｘｉｍｉｔｙ）にある携帯機器とワイヤレス通信リンクを確立することと、小売店が提供する小売商品に関するプロモーションを生成することと、プロモーションを携帯機器にワイヤレス通信リンクを介して送付することとを含む。ワイヤレス通信リンクは自動的に確立することもできるし、携帯機器のユーザが開始する信号に基づいて確立することもできる。小売店システムはまた、顧客識別子および／または商品識別子を携帯機器から受信し、顧客識別子および／または商品識別子に基づいてプロモーションを生成し送信することもできる。
【００１０】
本発明の別の態様によれば、プロモーションと商品情報を小売店システムから受信する方法、携帯機器、コンピュータプログラム製品が提供される。携帯機器とコンピュータプログラム製品の基礎となる方法は、小売店から既定の近さにある時に小売店に関連する小売店システムとのワイヤレス通信リンクを確立することと、小売店が提供する小売商品に関するプロモーションをワイヤレス通信リンクを介して受信することとを含む。ワイヤレス通信リンクは自動的に確立してもよいし、携帯機器のユーザが開始した信号に基づいて確立してもよい。また、この携帯機器は、顧客識別子および／または商品識別子を小売店システムに送信し、顧客識別子および／または商品識別子に基づいて生成されたプロモーションを受信することができる。
【００１１】
本発明と本発明に付随する多くの利点のより完全な理解は、付随する図面と共に次の詳細な説明を参照して本発明をよりよく理解すると容易に得られるであろう。
（発明を実施するための最良の形態）
【００１２】
次に、いくつかの図面を通じて同様な参照番号は同じ部分または対応する部分を示す図を参照し、特に図１を参照すると、本発明の１実施形態に従って携帯機器を使用してプロモーションと商品情報を受信する、コンピュータを使用したシステムが示されている。図１のシステムは小売店システムを含み、小売店システムは、ホストコンピュータ１０１、グローバル購入データベース１０３、１軒または複数の小売店１０５、購入データコンピュータ１０７、ローカル購入データベース１０９、店の制御装置１１１、店のデータベース１１３、１つまたは複数の販売時点装置１１５を含み、１つまたは複数の販売時点装置１１５は各々、プリンタ１１７、端末１１９、スキャナ１２１を含む。
【００１３】
ホストコンピュータ１０１は、購入データコンピュータ１０７と通信し、グローバル購入データベース１０３に情報を記憶し、ここから情報を検索する、任意のワークステーション、または、サーバ、他のデバイスである。ホストコンピュータ１０１はまた、本発明の１実施形態によって小売店１０５内の顧客に送付すべきプロモーションを決定する。ホストコンピュータ１０１は任意の適切なプロトコルを使用して購入データコンピュータ１０７と通信し、たとえば、図８のコンピュータシステム８０１を使用して実装できる。
【００１４】
グローバル購入データベース１０３は、本発明に従ってプロモーションを提供するための情報を含む記録を含んだファイルである。この情報は、小売店１０５内の顧客が行う各購入の情報を含む。
このような情報は、たとえば、最小在庫管理単位（ＳＫＵ、ｓｈｅｌｆ ｋｅｅｐｉｎｇ ｕｎｉｔ）、ブランド、サイズ、重さ、価格、購入の日時、購入を行った顧客の顧客識別子（ＣＩＤ、ｃｕｓｔｏｍｅｒ ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）を含んでいてよいがこれらに限定されるものではない。１実施形態では、この情報の一部は、取引の間にスキャナ１２１が走査する購入商品上のバーコードから得られる。これらのバーコードは、ＵＰＣ情報、および、ＪＡＮ情報、ＥＡＮ情報を含むことができる。グローバル購入データベース１０３内の記録は、フィールドと、検索、分類、組み換えなどのデータベース機能の組とを含む。場合によってはグローバル購入データベース１０３は、２つまたはそれ以上のデータベースとして実装してもよい。米国特許第５，８３２，４５７号、第５，６４９，１１４号、第５，４３０，６４４号、第５，５９２，５６０号のうち１つまたは複数の特許が、顧客購入履歴情報を収集し、収集した情報をたとえばグローバル購入データベース１０３と店のデータベース１１３などのデータベース内に記憶する技術を記述している。米国特許第５，８３２，４５７号、第５，６４９，１４４号、第５，４３０，６４４号、第５，５９２，５６０号は、参照により本明細書に組み込まれている。さらに、顧客購入情報を収集し収集した情報をグローバル購入データベース１０３と店のデータベース１１３などのデータベースに記憶する技術は、カタリナマーケティングおよび／またはカタリナマーケティングインターナショナルが所有する他の特許にも記述されている。カタリナマーケティングおよび／またはカタリナマーケティングインターナショナルが所有する各特許は、参照により本明細書に組み込まれている。
【００１５】
小売店１０５は一般に小売の場所と呼ばれ、商品を保存して顧客に小売販売する場所である。上記のように多くの小売店１０５をホストコンピュータ１０１に接続することができる。
【００１６】
購入データコンピュータ１０７は、ホストコンピュータ１０１と通信し、ローカル購入データベース１０９内に情報を記憶しここから情報を検索し、端末１１９と店の制御装置１１１の間で送信されるデータ（すなわち取引データ）を監視し、プリンタ１１７とワイヤレス通信ユニット１２３を制御する、たとえば図８のコンピュータシステム８０１、または、任意の他の適切なＰＣ、ワークステーション、サーバ、デバイスを使用して実装できる。１実施形態によれば、購入データコンピュータ１０７はプロモーションと商品情報を決定し、これらをワイヤレス通信ユニット１２３を介して携帯機器２０１に送付する。
【００１７】
ローカル購入データベース１０９は、本発明によってプロモーションと商品情報を提供するための情報を含む記録を含んだファイルである。ローカル購入データベース１０９内の記録は、バーコードを小売店１０５内の商品と関連づけるフィールド（たとえばＵＰＣコード、および／またはＪＡＮコード、ＥＡＮコードを使用して）と、顧客識別子とプロモーションを関連づけるフィールドとを含む。ローカル購入データベース１０９はまた、検索、分類、組み換えなどのデータベース機能のための動作も含む。場合によっては、ローカル購入データベース１０９は２つまたは２つ以上のデータベースとして実装することもできる。購入データコンピュータ１０７は周期的に（たとえば毎日）ローカル購入データベース１０９内に記憶された販売取引情報を検索し、ホストコンピュータ１０１に送信し、ホストコンピュータ１０１はこの情報を使用してグローバル購入データベース１０３内に記憶された購入履歴情報を更新する。
【００１８】
店の制御装置１１１は、端末１１９と通信し、店のデータベース１１３内に記憶された情報を使用して販売時点装置（ＰＯＳ）１１５で取引を行う任意のコンピュータまたはデバイスである。店の制御装置１１１の説明は米国特許第５，１７３，８５１号にあり、この特許は参照により本明細書に組み込まれている。
【００１９】
店のデータベース１１３は、購入商品に印刷されたバーコードを走査して販売時点装置１１５で取引を行うための情報を含む記録を含んだファイルである。店のデータベース１１３内の記録は、バーコードを商品に関連づけるフィールドと、商品に対応する価格に関連づけるフィールドとを含む。店のデータベース１１３はまた、検索、分類、組み換えなどのデータベース機能のための動作を含み、場合によっては２つまたは２つ以上のデータベースとして実装してもよい。
【００２０】
小売店１０５は、１台または複数の販売時点装置１１５を含む。各販売時点装置１１５は、好ましくは、対応するプリンタ１１７、および端末１１９、スキャナ１２１を含む。端末１１９は、標準のキャッシュレジスタとして実装してもよく、たとえば、画面、クレジットカード読取装置、数字キーパッドを含む。端末１１９は店の制御装置１１１およびスキャナ１２１と通信する。スキャナ１２１は、商品上のバーコードまたは他の印から商品コード（たとえばＵＤＣ、または、ＥＡＮ、ＪＡＮ）などの商品情報を読み取る任意の従来の走査装置として実装してもよい。スキャナ１２１が読み取った情報は端末１１９を介して店の制御装置１１１に送信される。店の制御装置１１１は、走査した情報と店のデータベース１１３に記憶された情報とを使用して、たとえば、商品の価格、量、商品の説明を含む取引の情報を決定する。場合によっては購入データコンピュータ１０７からコマンドを受信したことに応答して、購入レシートとプロモーションのハードコピーをプリンタ１１７で印刷してもよい。
【００２１】
小売店１０５内に多数の販売時点装置１１５がある場合、各端末１１９は好ましくは小売の制御装置１１１とループ状に構成される。購入データコンピュータ１０７が端末から店の制御装置に送信される情報を監視するように、購入データコンピュータ１０７はループ上で店の制御装置１１１の前に配置される。
【００２２】
小売店１０５はまた、購入データコンピュータ１０７に結合された１台または複数のワイヤレス通信ユニット１２３を含む。各ワイヤレス通信ユニット１２３は、携帯機器２０１との双方向のワイヤレスデータ通信結合１２５を提供する。本発明の実施形態によれば、ワイヤレス通信ユニット１２３を使用して、プロモーションと小売商品情報に関するデータを携帯機器２０１との間で交換する。情報は、たとえば、購入データコンピュータ１０７および／または携帯機器２０１からコマンドを受信したことに応答して、ワイヤレス通信ユニット１２３と携帯機器２０１の間で交換される。
【００２３】
ワイヤレス通信ユニット１２３は、赤外線送信検出装置などのワイヤレストランシーバか、または、ワイヤレスアプリケーションプロトコル（ＷＡＰ）デバイスである。ワイヤレス通信ユニット１２３は、ブルートゥース無線リンク技術または他のＩＥＥＥ８０２標準ワイヤレスプロトコルを実装するデバイスであってもよい。ブルートゥースは、移動ＰＣ、移動電話、他の携帯機器の間の、小さなフォームファクタ、低価格、短距離の無線リンクのための技術仕様である。たとえば「Ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ ｏｆ ｔｈｅ Ｂｌｕｅ Ｔｏｏｔｈ　Ｓｙｓｔｅｍ」 Ｖ． １．０Ｂ， Ｄｅｃｅｍｂｅｒ １， １９９９， ｃｏｒｅ ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ−ｖｏｌ． １， ｐｒｏｆｉｌｅｓ ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ−ｖｏｌ．２を参照されたい。この内容は全体として参照により本明細書に組み込まれている。別法としては、データ転送ユニット１２３は、種々の携帯機器と互換性を提供するために、ワイヤレス双方向データ通信結合１２５を提供する任意の適切なデバイスの組み合わせとして実装できる。１実施形態によれば、ワイヤレス通信ユニット１２３はプロモーションと商品情報に関連する種々のタイプの情報を表すデジタルデータストリームを搬送する電気信号、または、電磁気信号、光信号を送受信する。
【００２４】
使用するワイヤレス技術の種類と小売店１０５の大きさと構成に応じて、小売店１０５内に多数のワイヤレス通信ユニット１２３があってもよい。各ワイヤレス通信ユニット１２３は好ましくは、ワイヤレスユニットの送受信の範囲に従って他のワイヤレス通信ユニットに対して配置される。各ワイヤレス通信ユニット１２３は購入データコンピュータ１０７に接続されるので、図１のデータベースのうち任意のデータベースが携帯機器２０１と情報を交換できる。ワイヤレス通信ユニット１２３、購入データコンピュータ１０７、購入データコンピュータ１０７に接続されるすべてのコンポーネントが、携帯機器２０１と通信を行う小売店システムを構成する。
【００２５】
図１のシステムは例示的なものに過ぎず、当業者であれば本発明を実装するために使用される特定のハードウェアとソフトウェアの多くの変形例が明らかであろうことを理解されたい。たとえば、購入データコンピュータ１０７と店の制御装置１１１の機能を単一の装置に組み合わせてもよい。小売コンピュータシステムのこの実装と他の実装は、米国特許第４，７２３，２１２号、第４，９１０，６７２号、第５，１７３，８５１号、第５，６１２，８６８号、第６，０２６，３７０号に記述されており、これらの各々は参照により本明細書に組み込まれている。これらの変形例および他の変形例を実装するために、図１に示された１０１から１２３という番号のついた装置のうち２台または２台以上の特殊目的機能を実行するように単一のコンピュータ（たとえば図８のコンピュータシステム８０１）をプログラミングすることもできる。他方、図１に示された１０１から１２３と番号をつけられた装置のうち任意の装置の代わりに、２台または２台以上のプログラミングされたコンピュータを使用してもよい。場合によっては冗長性および複製などの分散処理の原理と利点を実装して、たとえばシステムの強固さと性能を向上させてもよい。
【００２６】
図２は、本発明に従って使用される例としての携帯機器の構成図である。図２は、カリフォルニア州サンタクララのＰａｌｍ社によってＰａｌｍＰｉｌｏｔという商標で販売されている携帯コンピュータ、または、たとえば米国特許第４，５４５，０２３号、第５，１３３，０７６号、第５，９００，８７５号のうち任意の特許に開示された携帯コンピュータなど、種々の小画面コンピュータのうち任意のコンピュータを表すことが目的である。米国特許第４，５４５，０２３号、第５，１３３，０７６号、第５，９００，８７５号は参照により本明細書に組み込まれている。さらに、携帯機器２０１は、デジタル情報をアップロード、ダウンロード、記憶、操作できる携帯情報端末（ＰＤＡ）、または、セルラ電話、他の任意の携帯機器であってよい。
【００２７】
好ましくは、携帯機器２０１は、情報を通信するバス２０３または他の通信機構と、バス２０３と結合され情報を処理するプロセッサ２０５とを含む。携帯機器２０１はまた、バス２０３と結合され、情報と、プロセッサ２０５が実行する命令とを記憶するランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、他のダイナミック記憶装置（たとえばダイナミックＲＡＭ（ＤＲＡＭ）、スタティックＲＡＭ（ＳＲＡＭ）、同期ＤＲＡＭ（ＳＤＲＡＭ）、フラッシュＲＡＭ）などを含む。さらに、メモリユニット２０７を使用して、プロセッサ２０５が命令を実行している間、一時変数または他の中間情報を記憶してもよい。メモリユニット２０７はさらに、スタティック情報とプロセッサ２０５の命令を記憶するリードオンリーメモリ（ＲＯＭ）または他のスタティック記憶装置（たとえばプログラマブルＲＯＭ（ＰＲＯＭ）、消去可能ＰＲＯＭ（ＥＰＲＯＭ）、電気消去可能ＰＲＯＭ（ＥＥＰＲＯＭ））を含んでいてもよい。ＲＯＭは別のメモリユニットとして描いてもよい。また、磁気ディスクなどの記憶装置２１１をバス２０３に結合して情報と命令とを記憶してもよい。
【００２８】
携帯機器２０１はまた、バス２０３に結合され携帯機器２０１のユーザに情報を表示する液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）などのディスプレイユニット２１３を含む。携帯機器２０１は、情報とコマンドの選択とをプロセッサ２０５に通信する英数字キーパッドおよび／またはカーソル制御などの入力装置２１５を含む。
【００２９】
バス２０３に結合されたワイヤレスインタフェース２１７は、ワイヤレス通信ユニット１２３に双方向ワイヤレスデータ通信結合１２５を提供する。ワイヤレスインタフェース２１７は赤外線送信検出装置またはワイヤレスアプリケーションプロトコル（ＷＡＰ）デバイスなどのワイヤレストランシーバである。ワイヤレスインタフェース２１７は、ブルートゥース無線リンク技術または他のＩＥＥＥ８０２標準ワイヤレスプロトコルを実装するデバイスであってもよい。別法としては、インタフェースは種々のワイヤレス通信ユニットとの互換性を提供するために、双方向ワイヤレスデータ通信結合１２５を提供する任意のデバイスの組み合わせとして実装することもできる。このような実装では、ワイヤレスインタフェース２１７は種々のタイプの情報を表すデジタルデータストリームを搬送する電気信号、または、電磁気信号、光信号を送受信する。
【００３０】
本発明は、たとえば顧客の識別、小売店１０５、顧客の購入履歴、トリガ商品に関する情報を記憶する。この情報はたとえば、ハードディスク、および／または、光ディスク、光磁気ディスク、ＲＡＭなど１つまたは複数のメモリ内に記憶される。グローバル購入データベース１０３と店のデータベース１１３などの１つまたは複数のデータベースが、本発明を実装するために使用する情報を記憶することができる。データベースは、たとえば上記のメモリや図８の論議において次にリストする記憶装置のうち任意の記憶装置など、１つまたは複数のメモリ内に含まれるデータ構造（たとえばレコード、および／または、テーブル（表）、列、フィールド、グラフ、ツリー、リスト）を使用して構成される。
【００３１】
図３Ａ、図３Ｂ、図３Ｃ、図３Ｄは、本発明の１態様によってプロモーションと商品情報とを受信するシステムを実装するために使用されるデータ構造を描く。
データ構造は、１つの列（すなわちフィールド）に記憶された情報が、表の他の列（複数可）に渡って同じ行（すなわちレコード）に記憶された情報にマッピングされるかまたはリンクされる、テーブルを使用したリレーショナルフォーマットで描かれている。ホストコンピュータ１０１および／または購入データコンピュータ１０７および／または携帯機器２０１は、これらのデータ構造を使用して、本発明に従ってプロモーションと商品情報とを送付する。１実施形態では、図３Ａから図３Ｃに示されたデータ構造は店のデータベース１１３またはローカル購入データベース１０９などの小売店システムデータベース内に記憶され、図３Ｄに示されたデータ構造は携帯機器２０１内に記憶される。しかし、他の適切な記憶装置（複数可）または媒体（複数可）も使用できることを理解されたい。
【００３２】
図３Ａは、本発明に従って、日付を記憶する日付フィールド３０３と、顧客の携帯機器２０１に送付される標準のプロモーションを記憶するフィールド３０５とを含む標準プロモーションテーブル３０１である。標準プロモーションテーブルは好ましくは、たとえば一週間に１回など定期的なベースでローカル購入データベース１０９内に記憶され、すべての顧客に提供される標準プロモーションとプロモーションが提供される日付とを関連づける。次に説明するように本発明の１実施形態によれば、フィールド３０５内の情報は、対応するフィールド３０３の中の日に、ワイヤレス通信デバイス１２３と通信リンクを確立する任意の携帯機器２０１に送信される。フィールド３０５内の情報は、特定の商品または顧客に特有な情報でなくてもよく、ワイヤレス通信ユニット１２３と関連づけられた小売店１０５から既定の近さにいるすべての顧客に送信するプロモーション情報または他の任意の情報であってもよい。たとえば、標準プロモーションテーブル３０１の第１の項目は、日付フィールド３０３内に２０００年７月４日という日付と、２５ドルの買物をした時にはミルク１ガロンについて５セント割り引くという対応するプロモーションと、７月４日の商品がベーカリー部で入手可能であるという一般的な情報とを示す。標準プロモーションテーブル３０１に記憶されたプロモーションは、７月４日のベーカリー商品は半額であるというプロモーションを７月５日にすべての顧客に提供する、図３Ａの第２の例としての項目によって示されるように毎日のベースで変更してもよい。
【００３３】
図３Ｂは、ＣＩＤを記憶するフィールド３０９と、ＣＩＤと関連づけられた既定のプロモーションを記憶するフィールド３１１とを含む既定プロモーションテーブル３０７である。既定プロモーションテーブル３０７は、多くの異なる顧客のＣＩＤと、各ＣＩＤに関連づけられたプロモーションとを記憶する。従って図３Ｂの例としての項目に見られるように、テーブル３０７の中の第１の項目は既定のプロモーションをＣＩＤ８７６５を有する顧客と関連づけ、テーブル３０７の第２の項目は既定のプロモーションをＣＩＤ　ＭＭＭ７６５を有する異なる顧客に関連づける。フィールド３１１の既定のプロモーションは、たとえば、購入の場所、購入した商品の詳細、購入した各商品の価格、取引の日時、および顧客の取引に関する任意の他の望ましい情報などの購入データを分析することによって得られる顧客の購入履歴に基づいて決定できる。既定のプロモーションテーブルは好ましくは、ローカル購入データベース１０９内に記憶される。
【００３４】
図３Ｃは、トリガ項目を記憶するフィールド３１５とプロモーションを記憶するフィールド３１７とを含むトリガ項目テーブル３１３である。フィールド３１５の中のトリガ項目は、携帯機器２０１から購入データコンピュータ１０７に送信されると、購入データコンピュータ１０７に、フィールド３１７内の対応するプロモーション（複数可）をワイヤレス通信ユニット１２３を介して携帯機器２１０に送付させる、バーコードまたは他の情報であってよい。従って、トリガ項目テーブル３１３は、フィールド３１５の中の１つまたは複数のトリガ項目を走査または別の方法で携帯機器２０１に入力し、ワイヤレス通信ユニット１２３に送信する顧客に送付すべきプロモーションとトリガ項目を関連づける。図３Ｃの影で示されたフィールド３２５に示されるように、プロモーションフィールド３１７は、フィールド３１５の中の対応するトリガ項目に関連する商品情報を提供するサブフィールド３２５を含んでいてもよい。この商品情報は、フィールド３１５の中のトリガ項目と関連づけられた商品に特有の栄養情報または他の任意の情報を含んでいてもよい。
【００３５】
好ましい実施形態では、フィールド３１７に記憶されたプロモーションに関する小売商品は、フィールド３１５に記憶されたトリガ商品を補うか、競合するか、なんらかの方法で関連する商品である。図３Ｃの第１の項目は、トリガ商品と競合する商品に関するプロモーションの例を示す。この例では、フィールド３１５の「ブランドＡのコーラ」は、フィールド３１７の「ブランドＢのコーラを５０セント割り引く」プロモーションのトリガを提供する購入項目であり、ブランドＢのコーラはブランドＡのコーラの競合製品である。同様に、フィールド３１５の中の「ブランドＴのお茶」というトリガ項目は、フィールド３１７の中の「砂糖５ポンド袋を５０セント割り引く」というプロモーションをトリガし、砂糖は通常お茶と共に使用されるのでお茶を補う商品である。このように、顧客が携帯機器２０１を使用してブランドＡのコーラとブランドＴのお茶を走査し、これらの項目をワイヤレス通信ユニット１２３に送信すると、購入データコンピュータはブランドＢのコーラについて５０セントの割引というプロモーション、５ポンド袋の砂糖について５０セントの割引というプロモーションを生成し、これらのプロモーションはワイヤレス通信リンク１２５を介して携帯機器２０１に送信して戻される。フィールド３１７の中のプロモーションをフィールド３１５の中のトリガ項目に応答して提供する方法は、次にさらに詳細に説明する。
【００３６】
図３Ｄは、顧客識別子（ＣＩＤ）を記憶するフィールド３３３と、フィールド３３３の中のＣＩＤと関連づけられた特定の小売店を記憶するフィールド３３５とを含む小売店テーブル３３１である。ＣＩＤは、チェックアウトで走査、または、読取、その他の方法でコンピュータシステムに入力され顧客を識別する任意の識別子である。各顧客は多数のＣＩＤを有し、各小売店はＣＩＤのうち任意のＣＩＤを使用して顧客の購入を追跡調査し、顧客にプロモーションを提供することができる。従って、異なる小売店は特定の顧客に関して異なるＣＩＤを有していてもよい。可能なＣＩＤの例は、クレジットカード番号、または、デビットカード番号、社会保障カード番号、運転免許証番号、小切手口座番号、郵便の住所、名前、電子メールアドレス、電話番号、得意客カード番号、買い物客カード識別（ＳＣＩＤ）、小売店１０５が発行する買い物客ロイヤリティーカード番号であるが、任意の他の適切な形態の識別を使用することができる。
【００３７】
小売店テーブル３３１の使用法を説明するために、図３Ｄは、３つの得意客ロイヤリティーアカウントを携帯機器２０１に記憶させている例としての顧客に関して例として３つの項目を含む。図３Ｄの第１の項目は、フィールド３３３が例としての顧客と関連づけられたＣＩＤとして番号「１２３４５」を含み、同じレコードの中で、フィールド３３５は対応する小売店として「ＡＢＣ食料品雑貨品店」という項目を含んでいてもよいことを示す。小売店テーブル３３１はまた、図３Ｄの第２の項目が示すように、フィールド３３３の中に顧客のＣＩＤ「８７６５」と、対応する項目（すなわち同じレコード内の項目）としてフィールド３３５の中に「ＸＹＺマーケット」を含む。別法としては、フィールド３３５は図３Ｄの第３の項目に示されるように、店の名前の代わりに小売店のコードまたは識別データを記憶する。従って小売店テーブル３３１は例としての顧客に割り当てられたいくつかのＣＩＤを対応する小売店１０５と関連づけ、これによって顧客が本発明に従って携帯機器２０１で多くの異なるロイヤリティーアカウントを使用することが可能である。
【００３８】
図４Ａ、図４Ｂ、図４Ｃは、本発明によって携帯機器２０１に送付することのできるプロモーションの例である。これらの図に示されるように、各購入インセンティブは顧客が受信すべき報酬を含むが、報酬を受け取るために顧客が満足すべき忠実度条件は含んでいてもよいし含まなくてもよい。忠実度条件は、報酬を受け取るためにしなければならないことを示す。報酬は、条件を満たした人に対する小切手、および／または、クーポン、割引、証明書、引換可能な媒体、他の有利な特典であってよい。たとえば、図４Ａの購入インセンティブ４０１は、関連づけられた忠実度条件を有しない報酬４０３（ブランドＢのコーラの５０セント割引）を含む。小売店１０５においてブランドＢのコーラを購入し購入インセンティブを受け入れる顧客は、それ以上なにもしなくても５０セントの割引を受け取る。図４Ｂは、報酬４０７と忠実度条件４０９とを有する購入インセンティブ４０５を示す。「１ガロンのミルクについて５セントの割引」という報酬は、２５ドルの買物をするという条件を満足した場合だけ顧客に与えられる。
【００３９】
購入インセンティブ４０１は好ましくは、顧客に商品の特定のブランドに切り替えさせるか、商品のブランド忠実度を促進するように工夫された目立つオファーである。顧客にブランドを切り替えさせる場合は、購入インセンティブは好ましくは、上の図３Ｃに関して論じられたように競合ブランドを購入することによってトリガされる。購入インセンティブ４０５は、顧客がいつも店１０５で買物をするように工夫された目立つオファーである。本発明の１実施形態によれば、店の忠実度に関連する報酬は、牛乳、卵、パンなどの主要な商品であり、顧客が特定の商品だけを買うのではなくすべての食料雑貨品の買物を店１０５でするように奨励する。しかし、各購入インセンティブは場合によって異なる目的に適するように調節できることを理解されたい。
【００４０】
図４Ｃは、本発明の１実施形態によって携帯機器２０１に送付できる例としての広告４１１である。広告は特定のブランドおよび商品を販売促進するためのメッセージ４１３を含む。従って図４Ｃに見られるように、ブランドＸの甘味料は１カロリーしかないということで消費者に販売促進される。
【００４１】
図４Ａ、図４Ｂ、図４Ｃに示された報酬、条件、広告は食料品雑貨品と小売店以外の話題を含んでいてもよい。さらに、プロモーションは図４Ａ、図４Ｂ、図４Ｃに示されていない他の情報を含んでいてもよく、他の情報は顧客の購入に関連する情報を含んでいてもよいし関連しない情報を含んでいてもよい。
【００４２】
図５は、本発明に従って携帯機器２０１を使用して小売商品に関するプロモーションを受信するプロセスを説明するフローチャートである。ホストコンピュータ１０１を購入データコンピュータ１０７と組み合わせて使用してもよいし、購入データコンピュータ１０７の代わりとして使用してもいいという理解の下に、この図は購入データコンピュータ１０７だけを参照して描かれている。ステップ５０１では、ワイヤレス通信リンク１２５が、購入データコンピュータ１０７、ワイヤレス通信ユニット１２３、携帯機器２０１を含む小売店システムの間で確立される。ワイヤレス通信リンク１２５は、図６Ａ、図６Ｂ、図６Ｃに関して論じるように、自動的に確立されるかまたはユーザが開始したコマンド（ｕｓｅｒ ｉｎｉｔｉａｔｅｄ ｃｏｍｍａｎｄ）に応答して確立される。ワイヤレス通信リンク１２５を確立するためには、携帯機器はワイヤレス通信ユニット１２３から既定の近さになければならない。既定の範囲は、ワイヤレス通信ユニット１２３と携帯機器２０１の出力パワーか、信号強度検出か、当業者に知られた他の範囲決定技術に基づいて決定される。
【００４３】
ワイヤレス通信リンク１２５が確立されると、ステップ５０５で小売店システムの購入データコンピュータ１０７は携帯機器２０１に送付すべきプロモーションを生成する。本発明の１実施形態によれば、携帯機器２０１が小売店システムとワイヤレス通信リンク１２５を確立すると、購入データコンピュータ１０７は標準のプロモーションを自動的に生成する。標準のプロモーションを生成する時に、購入データコンピュータ１０７はまずシステムクロックを参照してワイヤレス通信リンク１２５が確立された現在の日付を決定する。ついで購入データコンピュータはローカル購入データベース１０９の中の標準プロモーションテーブル３０１にアクセスし、テーブル３０１の中のフィールド３０５で決定された日に対応する標準プロモーションを検索する。別の実施形態では、図７に関して論じるように、ステップ５０５で生成されるプロモーションは、携帯機器２０１から小売店システムのワイヤレス通信ユニット１２３に送信される商品識別子またはＣＩＤに基づいて決定される。
【００４４】
一度プロモーションを生成すると、小売店システムはプロモーションをワイヤレス通信ユニット１２３に送信し、ステップ５０７に見られるように、プロモーションはワイヤレス通信リンク１２５を介して携帯機器２０１に送信される。ついで携帯機器２０１はプロモーションを受信し携帯機器２０１のメモリユニット２０７または記憶装置２１１内に記憶し、ここで顧客はディスプレイ２１３上でプロモーションを見ることができる。プロモーションはたとえば図４Ａ、図４Ｂ、図４Ｃに見られるように個別にディスプレイ２１３上に表示してもよいし、または、携帯機器２０１のユーザがいくつかのプロモーションを一度に見られるように表の形態で表示してもよい。ステップ５０９に見られるように、携帯機器のユーザは入力装置２１５を使用してコマンドの選択をバス２０３を介してプロセッサ２０５に通信し、携帯機器２０１のメモリ内に記憶されたプロモーションを選択、削除、グループ分け、その他の方法で整理することができる。たとえば、携帯機器２０１を使用する顧客はすべてのプロモーションを表示し、保持したいプロモーションをグループ分けし、残りのプロモーションを削除することができる。顧客は保持したプロモーションを携帯機器２０１に記憶させて、ステップ５０３で保持されたプロモーションと関連づけられた小売商品を買いに行くか、および／または図５０９に示されるように参照するかおよび／または小売店でプロモーションを引き換える。引換可能なプロモーションは、プロモーションのハードコピーを印刷し、ハードコピーをチェックアウトで小売店に表示することによって引き換えることができる。別法としては、プロモーションはチェックアウトカウンタのＰＯＳ１１５で電子的に引き換えてもよい。携帯機器を使用してプロモーションを引き換える技術は、ＣＡＴＡＬＩＮＡ ＭＡＲＫＥＴＩＮＧ ＩＮＴＥＲＮＡＴＩＯＮＡＬ社に譲渡され、２０００年７月１１日に提出された、代理人整理番号７７９１−０１１６−２５、「携帯機器を使用してプロモーションを管理する方法およびシステム」に記述されており、この内容全体は参照により本明細書に組み込まれている。
【００４５】
図６Ａと図６Ｂは、携帯機器２０１と小売店システムの間にワイヤレス通信リンク１２５を自動的に確立する代替のプロセスを記述する。図６Ａの実施形態に見られるように、ステップ６０１で小売店システムは小売店１１５から既定の近さに調査信号（ｓｕｒｖｅｙ ｓｉｇｎａｌ）を送信する。調査信号はワイヤレス通信ユニット１２３から送信されるワイヤレス信号であり、簡単なビーコン信号または、購入データコンピュータ１０７または小売店システムの他のコンポーネントから送信される情報を含む信号であってよい。上記のように、既定の近さはワイヤレス通信ユニット１２３の出力パワーまたは任意の知られた距離決定技術に基づいて決定できる。
【００４６】
顧客が既定の近さで携帯機器２０１を持っていると、ステップ６０３で携帯機器２０１はワイヤレスインタフェース２１７を介して調査信号を受信する。ついでワイヤレスインタフェース２１７は、ステップ６０５に描かれているように、通知信号を携帯機器のプロセッサ２０５に送信し、その信号により、ワイヤレスインタフェースは通信リンクが確立されたことを示す応答を小売店システムに送信する。携帯機器２０１から送信される応答は簡単な応答信号であってもよいし、図７で論じるように小売店システムがプロモーションを生成するために使用する情報を含んでいてもよい。さらに、応答信号は小売店システムが受信できる十分なパワーであることを理解されたい。
【００４７】
図６Ｂは、小売店システムと携帯機器２０１の間にワイヤレス通信リンク１２５を自動的に確立する代替のプロセスを示す。図６Ｂのステップ６０７で携帯機器２０１は連続的に近接信号（ｐｒｏｘｉｍｉｔｙ ｓｉｇｎａｌ）を送信する。近接信号は簡単なビーコン信号であってもよいし、小売店システムがプロモーションを生成するために使用する情報を含んでいてもよい。近接信号の連続的な送信は好ましくは、ユーザが携帯機器の電源を入れることによって開始するが、ユーザのコマンドによって開始してもよい。携帯機器を担持する顧客が小売店１１５から既定の近さに入ると、ステップ６０９に見られるようにワイヤレス通信ユニット１２３は近接信号を受信する。ワイヤレス通信ユニット１２３はついで、ステップ６１１で、ワイヤレス通信リンク１２５が確立されたことを示す十分なパワーの応答を携帯機器２０１に送信する。携帯機器から送信される近接信号が小売店システムがプロモーションを生成する際に使用する情報を含んでいる時、プロモーションはこの情報に基づいて生成され、ステップ６１１で送信される応答の一部としてワイヤレス通信ユニット１２３から携帯機器２０１に送信されることを理解されたい。さらに、図６Ａと図６Ｂに説明されたプロセスは例示的なものに過ぎず、小売店システムと携帯機器の間にワイヤレス通信リンク１２５を自動的に確立する他の任意のプロセスも使用できる。
【００４８】
図６Ｃは、ユーザが開始したコマンドに基づいてワイヤレス通信リンク１２５を確立するプロセスを記述する。ステップ６１３では、携帯機器２０１は携帯機器２０１のユーザが入力したコマンドを入力する。コマンドは、たとえば、携帯機器のファンクションキーを押すか、または、携帯機器２０１のディスプレイ２１３上に表示されたメニューのオプションを選択することによって入力できる。ステップ６１５に見られるように、入力されたコマンドによって携帯機器は信号をワイヤレス通信ユニット１２３に送信する。携帯機器がワイヤレス通信ユニット１２３から既定の近さにある場合、ステップ６１７で小売店システムはユーザが開始した信号（ｕｓｅｒ ｉｎｉｔｉａｔｅｄ ｓｉｇｎａｌ）を受信し、ステップ６１９で示されるようにワイヤレスリンクが確立されたことを示す応答を送信する。上記の自動プロセスでは、ユーザが開始した信号は小売店システムがプロモーションを決定するために使用する情報を含んでいてもよく、小売店システムの応答はプロモーションを含んでいてもよい。
【００４９】
図７は、携帯機器２０１から小売店システムに送信された信号がＣＩＤまたは商品識別子などの情報を含んでいる時、小売店システムがプロモーションを生成するプロセスを記述する。ステップ７０１に見られるように、小売店システムのワイヤレス通信ユニット１２３はＣＩＤおよび／または商品識別子を携帯機器から受信する。顧客は、ＣＩＤを含むカード、商品識別子を含む商品を走査するか、ＣＩＤおよび／または商品識別子を携帯機器２０１に手で入力して、顧客識別子および／または商品識別子を携帯機器に入力する。図６Ａと図６Ｂに関して論じたようにワイヤレス通信リンクを自動的に確立する場合、顧客は好ましくは、商品識別子および／または顧客識別子を携帯機器２０１に入力して、携帯機器２０１は入力された商品識別子および／または顧客識別子をメモリユニット２０７または記憶装置２１１に記憶し、記憶された商品識別子および／または顧客識別子は、ワイヤレス通信リンクを自動的に確立するプロセスでアクセスを受け、送信される。
【００５０】
本発明の１実施形態によれば、図６Ａと図６Ｂに描かれているように、携帯機器２０１とワイヤレス通信ユニット１２３の間にワイヤレス通信リンクが自動的に確立されると、ＣＩＤ情報を含む小売店テーブル３３１は携帯機器のバス２０３とワイヤレスインタフェース２１７とを介してメモリユニット２０７から転送され、送信される。ワイヤレス通信ユニット１２３は小売店テーブル３３１を受信し購入データコンピュータ１０７に転送し、購入データコンピュータ１０７は、小売店１１５、または小売店１１５が参加している小売チェーンに一意的な店の識別子を、ローカル購入データベース１０９または店のデータベース１１３から得る。購入データコンピュータ１０７は、データベース１０９または１１３から得られた識別子に一致する店の識別子に関して小売店テーブル３０１のフィールド３３１を検索し、テーブル３０１のフィールド３３３の中の対応するＣＩＤを、特定の小売店１１５に関する顧客のＣＩＤとして決定する。たとえば、ＡＢＣ食料雑貨品店で買物をし、携帯機器２０１の中に図３Ｄのテーブル３３１を記憶させている顧客は、携帯機器２０１をＡＢＣ食料雑貨品店にあるワイヤレス通信ユニット１２３とインタフェースさせて、テーブル３３１をＡＢＣ食料品雑貨品店にある購入データコンピュータ１０７に送信する。ついで購入データコンピュータ１０７はたとえばローカル購入データベース１０９から「ＡＢＣ食料品雑貨品店」という識別子を得て、この識別子をフィールド３３５と照合して、ＡＢＣ食料品雑貨品店に関する顧客のＣＩＤを決定する。
【００５１】
別法としては、上の図６Ｃに描かれたようにワイヤレス通信リンク１２５がユーザが開始したコマンドに基づいて確立される場合、商品識別子および／またはＣＩＤはユーザが開始したコマンドを入力する一部として携帯機器２０１に入力される。たとえば好ましい実施形態では、小売店１０５で買物をする顧客は携帯機器２０１を使用して、小売店の棚にある商品のうち１つの商品識別子を走査する。この走査はステップ６１３のユーザの開始したコマンドとしての役割を果たし、ステップ６１５で送信された、ユーザが開始した信号は商品識別子を含む。携帯機器が既定の近さにある場合、ワイヤレス通信ユニット１２３は商品識別子を含む近接信号を受信する。
【００５２】
ＣＩＤおよび／または商品識別子をワイヤレス通信ユニット１２３に自動的に送信しても、またはユーザが開始したリンクによって送信しても、ステップ７０３では、ＣＩＤおよび／または商品識別子はワイヤレス通信ユニット１２３から購入データコンピュータ１０７に送信される。ついでステップ７０５で、購入データコンピュータは受信したＣＩＤおよび／または商品識別子に基づいてプロモーションを決定する。ついで決定されたプロモーションはワイヤレス通信ユニット１２３に送信され、ワイヤレス通信リンク１２５を介して携帯機器２０１に送信され、ここで図５に関して論じたようにプロモーションを整理し引き換えることができる。
【００５３】
１実施形態によれば、顧客の携帯機器２０１に送付するプロモーションを決定する図７のステップ７０３は、顧客の購入履歴に基づいて得られた規定のプロモーションに従って行われる。図１を参照するとこの実施形態では、ホストコンピュータ１０１は、小売店１０５の各々の中で購入履歴情報に関して購入データコンピュータ１０７をポーリングして、グローバル購入データベース１０３に記憶された購入履歴情報を更新する。ホストコンピュータ１０１は、グローバル購入データベース１０３に記憶された購入履歴情報から行動情報を生成する。この行動情報は、ターゲットを絞ったプロモーションを顧客に送付すべきかどうかを決定する時に市場調査員（サーベイヤ）が使用したい任意の情報であってよい。行動情報の例は、顧客が昨年１ヶ月あたり少なくとも５ポンドのドッグフードを買ったかどうか、先週風邪薬を買ったかどうか、いつもラクトースのない牛乳を買うかどうかなどである。
【００５４】
ホストコンピュータ１０１は、生成された行動情報を、グローバル購入データベース１０３内に記憶され特定のプロモーションと関連づけられた購入基準と比較する。任意の顧客の行動情報が購入基準を満たした場合、顧客のＣＩＤはフィールド３０９に記憶され、対応するプロモーションは既定プロモーションテーブル３０７のフィールド３１１に記憶される。この方法で、既定プロモーションテーブル３０７には、ＣＩＤと、ＣＩＤに関連づけられ、顧客に送付すべきプロモーションとが入る。
【００５５】
ホストコンピュータ１０１は、既定プロモーションテーブル３０７を小売店１０５に送付する。場合によっては、既定プロモーションテーブル３０７を小売店１０５ごとに別々の既定プロモーションテーブルに分割する。場合によっては、対応する小売店１０５によく買物に行く顧客のＣＩＤだけを各小売店１０５に提供して、記憶装置と送信の制約の影響を低減する。既定プロモーションテーブル３０７は購入データコンピュータ１０７と小売店１０５によって受信され、ローカル購入データベース１０９内に記憶される。
【００５６】
顧客が携帯機器２０１とワイヤレス通信ユニット１２３の間に通信リンク１２５を確立すると、顧客のＣＩＤ表はワイヤレス通信ユニット１２３を介して購入データコンピュータ１０７に送信され、購入データコンピュータは上記のようにＣＩＤを決定する。一度ＣＩＤが決定されると、購入データコンピュータ１０７はＣＩＤを使用して、同じＣＩＤが既定プロモーションテーブル３０７のフィールド３０９に存在するかどうかを決定する。ＣＩＤがフィールド３０９にある場合は、フィールド３１１の中の対応する既定のプロモーション（複数可）をワイヤレス通信ユニット１２３に送付する。ついで、ワイヤレス通信リンク１２５上で既定のプロモーションを携帯機器２０１のワイヤレスインタフェース２１７に送信する。既定のプロモーションはバス２０３を介して携帯機器２０１のメモリユニット２０７に転送され、顧客は携帯機器２０１でプロモーションを確認し整理することができる。この方法で、ＣＩＤが携帯機器に入力された顧客に向けられたプロモーションを、顧客の携帯機器に送付することができる。
【００５７】
別の実施形態では、顧客の携帯機器２０１に送付すべきプロモーションを決定する図７のステップ７０３は、買物の間に顧客が走査し送信したトリガ項目に従って行われる。この実施形態では、購入データコンピュータ１０７はトリガ項目とプロモーションとを受信し、トリガ項目とプロモーションはローカル購入データベース１０９に記憶される。トリガ商品とプロモーションはホストコンピュータ１０１からダウンロードしてもよいし、手で入力してもよいし、他の任意の適切な手段で購入データコンピュータ１０７に転送してもよい（たとえばフロッピーディスク、または、他のコンピュータへの接続を介して）。トリガ項目とプロモーションは、トリガ項目テーブル３１３のフィールド３１５と３１７にそれぞれ記憶される。トリガ項目は現在の買物の間に携帯機器２０１に走査された情報に相当する。たとえば、トリガは対応するプロモーション３１７に関連づけられたバーコード情報またはＵＰＣ情報であってよい。従って、各トリガ項目は１つまたは複数の商品を識別できる。
【００５８】
上記のように、購入データコンピュータ１０７はワイヤレス通信ユニット１２３が受信した情報を監視する。送信される情報は、商品のバーコードを走査するか、商品識別子情報を携帯機器に入力する他の適切な方法で生成できる。購入データコンピュータ１０７は、監視した情報をフィールド３１５に記憶されたトリガ項目と比較する。フィールド３１５の中のトリガ項目のうち任意の項目と走査した情報の間に一致がある場合（たとえば、トリガ項目が識別する商品が、買物の間顧客によって走査された場合）、購入データコンピュータ１０７はフィールド３１７の中の対応するプロモーションを、ワイヤレス通信ユニット１２３を介して携帯機器２０１に電子的に送信し、ワイヤレス通信リンク１２５上で携帯機器２０１のインタフェース２１７に送信する。プロモーションはバス２０３を介して携帯機器２０１のメモリユニット２０７に転送され、ここで確認され整理される。このようにして、現在の購入取引のトリガ項目に対応するプロモーションが、販売時点装置１１５にいる顧客に送付される。
【００５９】
本発明によるプロモーションには、顧客が走査した商品に関連する追加の情報が付随している場合もある。たとえば、上記のようにワイヤレス通信ユニット１２３から電子的に送信されるプロモーションは、たとえば、顧客がプロモーションに関連づけられた商品を買おうかどうかを決定する時に考慮する可能性のある栄養的内容などの商品情報が付随している場合がある。この実施形態は、たとえば、フィールド３１７に追加された関連するサブフィールド３２５に追加の情報を記憶することによって実装できる。
【００６０】
当業者であれば明らかなように、本発明の一部は、本発明の教示に従ってプログラミングされた従来の汎用コンピュータまたはマイクロプロセッサを使用して便利に実装できる。当業者であれば明らかなように、当業界のプログラマであれば、本開示の教示に基づいて適切なソフトウェアを容易に作成することができる。
【００６１】
図８は、本発明の実施形態を実装できるコンピュータシステム８０１を示す。コンピュータシステム８０１は、情報を通信するためのバス８０３または他の通信機構と、バス８０３と結合されて情報を処理するプロセッサ８０５とを含む。コンピュータシステム８０１はまた、バス８０３と結合され、情報と、プロセッサ８０５が実行する命令とを記憶する、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）または、他のダイナミック記憶装置（たとえばダイナミックＲＡＭ（ＤＲＡＭ）、スタティックＲＡＭ（ＳＲＡＭ）、同期ＤＲＡＭ（ＳＤＲＡＭ）、フラッシュＲＡＭ）などのメインメモリ８０７を含む。さらに、メインメモリ８０７を使用して、プロセッサ８０５が命令を実行している間に一時変数または他の中間情報を記憶してもよい。コンピュータシステム８０１はさらに、バス８０３と結合され、スタティック情報とプロセッサ８０５の命令とを記憶するリードオンリーメモリ（ＲＯＭ）８０９または、他のスタティック記憶装置（たとえばプログラマブルＲＯＭ（ＰＲＯＭ）、消去可能ＰＲＯＭ（ＥＰＲＯＭ）、電気消去可能ＰＲＯＭ（ＥＥＰＲＯＭ））を含む。磁気ディスクまたは光ディスクなどの記憶装置８１１をバス８０３と結合し、情報と命令とを記憶する。
【００６２】
コンピュータシステム８０１はまた、特殊目的論理デバイス（たとえば、特殊用途向け集積回路（ＡＳＩＣ））または、コンフィギュラブル論理デバイス（たとえば、ジェネリックアレイオブロジック（ＧＡＬ）、またはリプログラマブルフィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ））を含んでいてもよい。他のリムーバブル媒体デバイス（たとえば、コンパクトディスク、テープ、リムーバブル光磁気媒体）、または固定式の高密度媒体ドライブを、適切なデバイスバス（たとえば小型コンピュータ装置用インタフェース（ＳＣＳＩ）バス、エンハンスドインテグレーテッドデバイスエレクトロニクス（ＩＤＥ）バス、または、ウルトラダイレクトメモリアクセス（ＤＭＡ）バス）を使用してコンピュータシステム８０１に追加してもよい。コンピュータシステム８０１はさらに、コンパクトディスク読取装置、コンパクトディスク読取書込ユニット、またはコンパクトディスクジュークボックスを含んでいてもよく、これらの各々は同じデバイスバスに接続してもよいし別のデバイスバスに接続してもよい。
【００６３】
コンピュータシステム８０１は、バス８０３を介して陰極線管（ＣＲＴ）などのディスプレイ８１３に結合され、コンピュータユーザに情報を表示することもできる。ディスプレイ８１３はディスプレイカードまたはグラフィックスカードで制御できる。コンピュータシステムは、情報とコマンド選択とをプロセッサ８０５に通信する、キーボード８１５とカーソル制御８１７などの入力デバイスを含む。カーソル制御８１７はたとえば、方向情報とコマンド選択とをプロセッサ８０５に通信し、ディスプレイ８１３上のカーソルの動きを制御するマウス、または、トラックボール、カーソル方向キーである。さらに、プリンタが、図３Ａ、および、図３Ｂ、図３Ｃ、図３Ｄに示されたデータ構造、またはコンピュータシステム８０１が記憶および／または生成した他のデータの印刷されたリストを提供してもよい。
【００６４】
コンピュータシステム８０１は、プロセッサ８０５がメインメモリ８０７などのメモリ内に含まれた１つまたは複数の命令の１つまたは複数のシーケンスを実行したことに応答して、本発明の処理ステップの一部またはすべてを実行する。このような命令は記憶装置８１１などの、コンピュータで読み取ることのできる他の媒体からメインメモリ８０７に読み込んでもよい。マルチプロセシング構成の１つまたは複数のプロセッサを使用してメインメモリ８０７内に含まれる命令のシーケンスを実行してもよい。代替の実施形態では、ソフトウェア命令の代わりまたはソフトウェア命令と共にハードワイヤード回路を使用してもよい。このように、実施形態は特定のハードウェアとソフトウェアの組み合わせに限定されるものではない。
【００６５】
上記のように、システム８０１は、本発明の教示に従ってプログラミングされ、本明細書に記載されたデータ構造、または、表、レコード、他のデータを含む、少なくとも１つのコンピュータ読み取り可能な記録媒体またはメモリを含む。本発明は、コンピュータが読み取ることのできる１つの媒体または媒体の組み合わせに、コンピュータシステム８０１を制御し、本発明を実装するデバイス（複数可）を駆動し、コンピュータシステム８０１がたとえば顧客など人間のユーザと相互作用できるようにするソフトウェアを含む。このようなソフトウェアには、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、開発ツール、アプリケーションソフトウェアを含んでいてもよいが、これらに限定されるものではない。このようなコンピュータ読み取り可能な記録媒体はさらに、本発明を実装する際に実行される処理の全部または一部（処理が分散している場合）を実装する、本発明のコンピュータプログラム製品を含む。
【００６６】
本発明のコンピュータコードデバイスは任意の解釈されたコード機構または実行可能コード機構であり、スクリプト、および、インタープリタ、ダイナミックリンクライブラリ、Ｊａｖａクラス、完全実行可能プログラムを含むが、これらに限定されるものではない。さらに、本発明の処理の一部を分散して性能、および／または、信頼性、コストを改善してもよい。
【００６７】
本明細書で使用される「コンピュータ読み取り可能な記録媒体（ｃｏｍｐｕｔｅｒ ｒｅａｄａｂｌｅ ｍｅｄｉｕｍ）」という用語は、プロセッサ８０５が実行する命令をプロセッサ８０５に提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は多くの形態をとることができ、不揮発性媒体、揮発性媒体、送信媒体を含むが、これらに限定されるものではない。不揮発性媒体はたとえば、記憶装置８１１などの、光ディスク、および、磁気ディスク、光磁気ディスクを含む。揮発性媒体はメインメモリ８０７などのダイナミックメモリを含む。送信媒体は、バス８０３を構成するワイヤを含む、同軸ケーブル、および、銅線、光ファイバを含む。送信媒体はまた、無線波データ通信および赤外線データ通信の間に生成される音波または光波などの形態をとってもよい。
【００６８】
コンピュータ読み取り可能な記録媒体の一般的な形態はたとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、テープ、光磁気ディスク、ＰＲＯＭ（ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、フラッシュＥＰＲＯＭ）、ＤＲＡＭ、ＳＲＡＭ、ＳＤＲＡＭ、または他の任意の磁気媒体、コンパクトディスク（たとえばＣＤ−ＲＯＭ）、または他の任意の光学媒体、パンチカード、紙テープ、または穴のパターンを伴う他の物理媒体、搬送波（次に説明する）、またはコンピュータが読み取ることのできる他の任意の媒体を含む。
【００６９】
種々の形態のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、プロセッサ８０５が実行する１つまたは複数の命令の１つまたは複数のシーケンスを実行することに関与することができる。たとえば、最初は遠隔コンピュータの磁気ディスクが命令を担持してもよい。遠隔コンピュータは、本発明の全部または一部を実装する命令を遠隔でダイナミックメモリにロードし、この命令を電話回線上でモデムを使用して送信する。コンピュータシステム８０１のローカルなモデムは電話回線上でデータを受信し、赤外線送信器を使用してデータを赤外線信号に変換する。バス８０３に結合された赤外線検出装置は赤外線信号で搬送されたデータを受信し、受信したデータをバス８０３に置く。バス８０３はデータをメインメモリ８０７に運び、プロセッサ８０５はここから命令を検索し実行する。オプションとしては、メインメモリ８０７が受信した命令は、プロセッサ８０５が実行する前または実行した後に記憶装置８１１上に記憶してもよい。
【００７０】
コンピュータシステム８０１はまた、バス８０３に結合された通信インタフェース８１９を含む。通信インタフェース８１９は、ローカルネットワーク（たとえばＬＡＮ８２３）に接続されているネットワークリンク８２１に双方向データ通信結合を提供する。たとえば、通信インタフェース８１９は任意のパケット交換ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）に接続するネットワークインタフェースカードであってもよい。別の例としては、通信インタフェース８１９は、対応する種類の電話線にデータ通信接続を提供する非対称デジタル加入者線（ＡＤＳＬ）カード、総合デジタル通信網（ＩＳＤＮ）カード、またはモデムであってもよい。また、ワイヤレスリンクも実装できる。どの実装でも、通信インタフェース８１９は、種々のタイプの情報を表すデジタルデータストリームを搬送する電気信号、または、電磁気信号、光信号を送受信する。
【００７１】
ネットワークリンク８２１は典型的には、１つまたは複数のネットワークを介して他のデータデバイスへデータ通信を提供する。たとえば、ネットワークリンク８２１はＬＡＮ８２３を介してホストコンピュータ８２５へ接続を提供するか、または、ＩＰ（インターネットプロトコル）ネットワーク８２７を介してデータ通信サービスを提供するサービスプロバイダが運用するデータ機器へ接続を提供することができる。ＬＡＮ８２３とＩＰネットワーク８２７は両方とも、デジタルデータストリームを搬送する電気信号、または、電磁気信号、光信号を使用する。デジタルデータをコンピュータシステム８０１との間でやり取りする、種々のネットワークを介した信号と、ネットワークリンク８２１上で通信インタフェース８１９を介した信号は、情報を搬送する搬送波の例示的な形態である。コンピュータシステム８０１は、ネットワーク（複数可）、および、ネットワークリンク８２１、通信インタフェース８１９を介して通知を送信し、プログラムコードを含むデータを受信することができる。
【００７２】
上記の教示に照らして、本発明の多くの修正例および変形例が可能であることは明らかである。従って、本発明は付随する請求項の範囲の中で、本明細書に具体的に記述された方法とは別の方法でも実装できることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明の１実施形態による、携帯機器を使用してプロモーションと商品情報を受信するシステムを示す図である。
【図２】
本発明の１実施形態で使用する携帯機器の構成図である。
【図３Ａ】
本発明の１実施形態による、小売店の標準のプロモーションを配布の日付と関連づける標準プロモーションテーブルを示す図である。
【図３Ｂ】
本発明の１実施形態による、既定のプロモーションをＣＩＤと関連づける既定プロモーションテーブルを示す図である。
【図３Ｃ】
本発明の１実施形態による、トリガ項目をターゲットを絞ったプロモーションと関連づけるトリガ項目表を示す図である。
【図３Ｄ】
本発明の１実施形態による、特定の顧客の顧客識別子（ＣＩＤを小売店と関連づける小売店表を示す図である。
【図４Ａ】
本発明の１実施形態により携帯機器上に表示できる例としてのプロモーションを示す図である。
【図４Ｂ】
本発明の１実施形態により携帯機器上に表示できる例としてのプロモーションを示す図である。
【図４Ｃ】
本発明の１実施形態により携帯機器上に表示できる例としてのプロモーションを示す図である。
【図５】
本発明の１実施形態により、携帯機器を使用してプロモーションを受信するプロセスを描くフローチャートを示す図である。
【図６Ａ】
本発明の１実施形態により小売店システムと携帯機器の間に自動的にワイヤレス通信リンクを確立するプロセスを記述したフローチャートである。
【図６Ｂ】
本発明の１実施形態により小売店システムと携帯機器の間に自動的にワイヤレス通信リンクを確立するプロセスを記述したフローチャートである。
【図６Ｃ】
ユーザが開始した信号に基づいて小売店システムと携帯機器の間にワイヤレス通信リンクを確立するプロセスを記述したフローチャートである。
【図７】
本発明の１実施形態により、小売店システムにおいてプロモーションを決定するプロセスを記述したフローチャートである。
【図８】
本発明の特殊機能のうち１つまたは複数を実行するようにプログラミングされたコンピュータシステムを概念的に示す図である。

Claims (56)

1. 小売店から既定の近さにある携帯機器とワイヤレス通信リンクを確立することと、
   前記小売店が提供する小売商品に関するプロモーションを生成することと、
   前記プロモーションを前記携帯機器に前記ワイヤレス通信リンクを介して送付することと
   を含む方法。
2. 前記ワイヤレス通信リンクを確立するステップは、前記携帯機器が既定の近さにある時に前記携帯機器と通信リンクを自動的に確立することを含む請求項１に記載の方法。
3. 前記通信リンクを自動的に確立するステップは、
   調査信号を前記既定の近さに連続的に送信することと、
   前記携帯機器が前記既定の近さに入った時に前記調査信号に応答して前記携帯機器から送られた近接信号を受信することとを含む請求項２に記載の方法。
4. 前記通信リンクを自動的に確立するステップは、
   前記携帯機器が連続的に送信する近接信号に関して前記既定の近さを連続的に監視することと、
   前記携帯機器が前記既定の近さに入った時に前記近接信号を受信することとを含む請求項２に記載の方法。
5. 前記プロモーションを生成するステップは、
   前記プロモーションを前記小売店と関連づけられたコンピュータからローカルエリアネットワークと広域ネットワークのうち１つを介して受信することを含む請求項１に記載の方法。
6. 顧客に関連づけられた顧客識別子を前記携帯機器から前記ワイヤレス通信リンクを介して受信することと、
   前記顧客識別子に基づいて前記プロモーションを生成することとをさらに含む請求項２に記載の方法。
7. 前記顧客識別子に基づいてプロモーションを生成するステップは、前記顧客識別子と関連づけられた顧客の記録された購入履歴に基づいてプロモーションを生成することを含む請求項６に記載の方法。
8. 商品識別子を前記携帯機器から前記ワイヤレス通信リンクを介して受信することと、
   前記商品識別子に基づいて前記プロモーションを生成することとをさらに含む請求項２に記載の方法。
9. 前記商品識別子に基づいてプロモーションを生成するステップは、前記商品識別子により識別されるトリガ項目とプロモーションを関連づけるテーブルに基づいて前記プロモーションを生成することを含む請求項８に記載の方法。
10. 前記ワイヤレス通信リンクを確立するステップは、前記携帯機器が前記小売店の前記既定の近さにある時に前記携帯機器からユーザが開始したワイヤレス信号を受信することを含む請求項１に記載の方法。
11. 前記ユーザが開始したワイヤレス信号は、前記携帯機器が前記小売店の前記既定の近さにある間に前記携帯機器に入力され前記携帯機器から送信される顧客識別子を含み、
    前記プロモーションは前記顧客識別子に基づいて生成される請求項１０に記載の方法。
12. 前記ユーザが開始したワイヤレス信号は、前記携帯機器が前記小売店の前記既定の近さにある間に前記携帯機器に入力され前記携帯機器から送信される商品識別子を含み、
    前記プロモーションは前記商品識別子に基づいて生成される請求項７に記載の方法。
13. 前記商品識別子に関連する商品情報を前記携帯機器に前記プロモーションと共に送信することをさらに含む請求項１２に記載の方法。
14. 前記プロモーションを生成するステップは、ワイヤレス通信リンクが確立されたすべての携帯機器に無差別に送信される標準プロモーションを自動的に生成することを含む請求項１に記載の方法。
15. コンピュータシステム上で実行するプログラム命令を含む、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラム命令は前記コンピュータシステムが実行すると、前記コンピュータシステムに請求項１から１４のいずれか一項に記載の方法のステップを実行させる、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
16. プロモーションに関連するデータを中に具体化させたメモリ装置と、
    前記メモリと通信するプロセッサと
    を備えた小売店システムであって、
    前記プロセッサは、
    小売店から既定の近さにある携帯機器とワイヤレス通信リンクを確立し、
    前記小売店が提供する小売商品に関するプロモーションを生成し、
    前記ワイヤレス通信リンクを介して前記プロモーションを前記携帯機器に送付する
    ように構成される小売店システム。
17. 前記プロセッサは、前記携帯機器が前記既定の近さに入ると前記携帯機器と通信リンクを自動的に確立するように構成される請求項１６に記載の小売店システム。
18. 前記プロセッサは、
    調査信号を前記既定の近さに連続的に送信し、
    前記携帯機器が前記既定の近さに入ると、前記調査信号に応答して前記携帯機器から送信される近接信号を受信するように構成される請求項１７に記載の小売店システム。
19. 前記プロセッサは、前記携帯機器が連続的に送信する近接信号に関して前記既定の近さを連続的に監視し、前記携帯機器が前記既定の近さに入ると前記近接信号を受信するように構成される請求項１７に記載の小売店システム。
20. 前記プロセッサは、前記プロモーションを、前記小売店と関連づけられたコンピュータからローカルエリアネットワークと広域ネットワークのうち１つを介して受信するように構成される請求項１６に記載の小売店システム。
21. 前記プロセッサは、
    顧客に関連づけられた顧客識別子を前記携帯機器から前記ワイヤレス通信リンクを介して受信し、
    前記顧客識別子に基づいて前記プロモーションを生成するように構成される請求項１７に記載の小売店システム。
22. 前記プロセッサは、前記顧客識別子と関連づけられた顧客の記録された購入履歴に基づいてプロモーションを生成するように構成される請求項２１に記載の小売店システム。
23. 前記プロセッサは、
    商品識別子を前記携帯機器から前記ワイヤレス通信リンクを介して受信し、
    前記商品識別子に基づいて前記プロモーションを生成するように構成される請求項１７に記載の小売店システム。
24. 前記プロセッサは、前記商品識別子により識別されるトリガ項目とプロモーションを関連づけるテーブルに基づいて前記プロモーションを生成するように構成される請求項２３に記載の小売店システム。
25. 前記プロセッサは、前記携帯機器が前記小売店の前記既定の近さにある時にユーザが開始した信号を前記携帯機器から受信するように構成される請求項１６に記載の小売店システム。
26. 前記ユーザが開始したワイヤレス信号は、前記携帯機器が前記小売店の前記既定の近さにある間に前記携帯機器に入力され前記携帯機器から送信される顧客識別子を含み、
    前記プロセッサは、前記顧客識別子に基づいて前記プロモーションを生成するように構成される請求項２５に記載の小売店システム。
27. 前記ユーザが開始したワイヤレス信号は、前記携帯機器が前記小売店の前記既定の近さにある間に前記携帯機器に入力され前記携帯機器から送信される商品識別子を含み、
    前記プロセッサは、前記商品識別子に基づいて前記プロモーションを生成するように構成される請求項２５に記載の小売店システム。
28. 前記プロセッサは、前記商品識別子と関連する商品情報を前記プロモーションと共に前記携帯機器に送信するように構成される請求項２７に記載の小売店システム。
29. 前記プロセッサは、ワイヤレス通信リンクが確立されたすべての携帯機器に無差別に送信される標準プロモーションを生成するように構成される請求項１６に記載の小売店システム。
30. 小売店から既定の近さにある携帯機器とワイヤレス通信リンクを確立する手段と、
    前記小売店が提供する小売商品に関連するプロモーションを取得する手段と、
    前記プロモーションを前記携帯機器に前記ワイヤレス通信リンクを介して配信する手段と
    を備えた小売店システム。
31. 顧客に関連づけられた顧客識別子を前記携帯機器から前記ワイヤレス通信リンクを介して受信する手段と、
    前記顧客識別子に基づいて前記プロモーションを生成する手段とをさらに備える請求項３０に記載の小売店システム。
32. 商品識別子を前記携帯機器から前記ワイヤレス通信リンクを介して受信する手段と、
    前記商品識別子に基づいて前記プロモーションを生成する手段とをさらに備える請求項３１に記載の小売店システム。
33. 前記商品識別子と関連する商品情報を前記携帯機器に前記プロモーションと共に送信する手段をさらに備える請求項３２に記載の小売店システム。
34. 小売店から既定の近さにある時に前記小売店に関連する小売店システムとワイヤレス通信リンクを確立することと、
    前記小売店が提供する小売商品に関するプロモーションを前記ワイヤレス通信リンクを介して受信することと
    を含む方法。
35. 前記ワイヤレス通信リンクを確立するステップは、前記小売店から既定の近さにある時に前記小売店とワイヤレス通信リンクを自動的に確立することを含む請求項３４に記載の方法。
36. 前記通信リンクを自動的に確立するステップは、
    前記小売店システムが前記既定の近さに送信する調査信号に関して連続的に監視することと、
    前記小売店から既定の近さにある時に前記調査信号に応答して近接信号を前記小売店システムに送信することとを含む請求項３５に記載の方法。
37. 前記通信リンクを自動的に確立するステップは、
    近接信号を連続的に送信することと、
    前記近接信号が前記既定の近さで送信された時に前記小売店システムから応答を受信することとを含む請求項３４に記載の方法。
38. 前記顧客と関連づけられた顧客識別子を前記小売店システムに前記ワイヤレス通信リンクを介して送信することと、
    前記顧客識別子に基づいて生成されたプロモーションを受信することとをさらに含む請求項３４に記載の方法。
39. 商品識別子を前記小売店システムに前記ワイヤレス通信リンクを介して送信することと、
    前記商品識別子に基づいて生成されたプロモーションを受信することとをさらに含む請求項３４に記載の方法。
40. 前記ワイヤレス通信リンクを確立するステップは、前記小売店から前記既定の近さにある時に、ユーザが開始した信号を前記小売店システムに送信することを含む請求項３４に記載の方法。
41. 前記商品識別子に関連する商品情報を前記プロモーションと共に受信することをさらに含む請求項３９に記載の方法。
42. 前記プロモーションを受信するステップは、ワイヤレス通信が確立されると、標準のプロモーションを自動的に受信することを含む請求項３４に記載の方法。
43. コンピュータシステム上で実行するプログラム命令を含む、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラム命令は前記コンピュータシステムが実行すると、前記コンピュータシステムに請求項３４から４２のいずれか一項に記載の方法のステップを実行させる、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
44. プロモーションに関連するデータを中に具体化して有するメモリ装置と、
    前記メモリと通信するプロセッサと
    を備えた携帯機器であって、
    前記プロセッサは、
    小売店から既定の近さにある時に前記小売店に関連する小売店システムとワイヤレス通信リンクを確立し、
    前記小売店が提供する小売商品に関するプロモーションを前記ワイヤレス通信リンクを介して受信するように構成される携帯機器。
45. 前記プロセッサは、前記小売店から既定の近さにある時に前記小売店とワイヤレス通信リンクを自動的に確立するように構成される請求項４４に記載の携帯機器。
46. 前記プロセッサは、
    前記小売店システムが前記既定の近さに送信する調査信号を連続的に監視し、
    前記小売店から既定の近さにある時に前記調査信号に応答して、近接信号を前記小売店システムに送信するように構成される請求項４５に記載の携帯機器。
47. 前記プロセッサは、
    近接信号を連続的に送信し、
    前記近接信号が前記既定の近さに送信された時に前記小売店システムから応答を受信するように構成される請求項４５に記載の携帯機器。
48. 前記プロセッサは、
    前記顧客と関連づけられた顧客識別子を前記小売店システムに前記ワイヤレス通信リンクを介して送信し、
    前記顧客識別子に基づいて生成されたプロモーションを受信するように構成される請求項４４に記載の携帯機器。
49. 前記プロセッサは、
    商品識別子を前記小売店システムに前記ワイヤレス通信リンクを介して送信し、
    前記商品識別子に基づいて生成された前記プロモーションを受信するように構成される請求項４４に記載の携帯機器。
50. 前記プロセッサは、前記小売店から前記既定の近さにある時に、ユーザが開始した信号を前記小売店システムに送信するように構成される請求項４４に記載の携帯機器。
51. 前記プロセッサは、前記商品識別子に関連する商品情報を前記プロモーションと共に受信するように構成される請求項４９に記載の携帯機器。
52. 前記プロセッサは、ワイヤレス通信リンクが確立されると標準のプロモーションを自動的に受信するように構成される請求項４４に記載の携帯機器。
53. 小売店から既定の近さにある時に小売店に関連する小売店システムとワイヤレス通信リンクを確立する手段と、
    前記小売店が提供する小売商品に関連するプロモーションを前記ワイヤレス通信リンクを介して受信する手段とを備える携帯機器。
54. 顧客と関連づけられた顧客識別子を前記小売店システムに前記ワイヤレス通信リンクを介して送信する手段と、
    前記顧客識別子に基づいて生成された前記プロモーションを受信する手段とをさらに備える請求項５３に記載の携帯機器。
55. 商品識別子を前記小売店システムに前記ワイヤレス通信リンクを介して送信する手段と、
    前記商品識別子に基づいて生成された前記プロモーションを受信する手段とをさらに備える請求項５４に記載の携帯機器。
56. 前記商品識別子に関連する商品情報を前記プロモーションと共に受信する手段をさらに備える請求項５４に記載の携帯機器。

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