JP2004508859A - 磁気共鳴方法 - Google Patents
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Abstract
撮像される対象に亘り生じたサチュレーション情報により本質的に直交して配置された格子線の自動的に発生した格子を用いて高速ダイナミック画像を形成する磁気共鳴方法が記載される。第1の平行サチュレーション平面の組はフリップ角90°の第1の非選択的RFパルスと空間変調方向の中間傾斜磁場パルスとフリップ角90°の第2の非選択的RFパルスとを印加することで得られる。続くスポイラー傾斜パルスはスライス選択のための傾斜磁場方向に印加される。1つの第2のRFパルスを第1のRFパルスに対して反転させ同様に第2の平行サチュレーション平面の組が得られる。磁化の緩和成分の寄与を含まない格子を得るために第1及び第2のサチュレーション平面の組は互いに差し引かれる。3次元での格子のタッギングは3次元でのスポイラー傾斜パルスの強さが互いに異なるときに3つの空間的方向全てで平行なサチュレーション平面の組を得ることで行われる。
Description
【0001】
本発明は、請求項1の前段に記載のように撮像されるべき対象に亘って発生されるサチュレーション情報によって本質的に直交して配置される格子線の自動的に生じさせられる格子を用いて高速ダイナミック画像を生成する磁気共鳴方法に関する。
【0002】
心筋の運動の解析は、心臓の仕組みを理解するうえで、また急性心筋梗塞の直後の心臓の状態を推定するうえで重要である。心筋タッギング(tagging)法は、組織の変形を正確に評価することを可能とする。しかしながら、例えば、L. Axel and L. DoughertyによりRadiology 1989; 171の第841−845頁に発表された文献に記載された「SPAMM」又はS.E. Fischer外によりMagnetic Resonance in Medicine 30の第191−200頁(1993)に発表された文献に記載された「CSPAMM」といった従来のタッギングシーケンスは、心筋の空間的な変位を単に2次元投影としての登録することを可能とする。このように、有効な3次元(3D)の運動の軌跡の解析は限られた方法でのみ可能である。上述の3次元の運動の追跡の方法は、例えば2次元のタッギングされた短軸ビューを2次元のタッギングされた長軸ビュー又は1次元の速度マップと組み合わせる。
【0003】
これらの公知の方法は、時間がかかり計画するうえでの要求が多い手順である点、また、2次元画像の3次元データセットへのマッチングが難しい点で不利である。
【0004】
本発明は、公知の2次元タッギング方法の限界を克服することを目的とする。
【0005】
この目的は、請求項1記載の方法によって解決される。
【0006】
本発明の上述及び他の利点は、従属項に記載されており、また、添付の図面を参照して説明される本発明の典型的な実施例に関する以下の説明によって示されている。
【0007】
本発明によるタッギングプリパレーション(tagging preparation)方法は、相補的な符号付きタッギング変調を用いた2つの画像の減算に基づく。従って、タッギング格子は、撮像されるべき対象に亘って生じさせられるサチュレーション(saturation)情報によって得られる。これは、タグ線の強度が弱まるのを防止し、従って心周期全体に亘って心臓の動きを観察することを可能とする。2つの90°ブロックRFパルス1及び2の間にはディフェージング(dephasing)傾斜磁場Dが入れられ、これによりz磁化の正弦波変調が生じ、従って線形のタグパターン、即ち一組の平行なサチュレーション平面が生ずる。3次元のタッギング格子を生じさせるべく、変調は3つの全ての空間的な方向、即ち、X方向、Y方向及びZ方向で繰り返される。残留する横磁化を壊し、位相コヒーレンスの影響を防止するために、各変調の後には夫々が異なる大きさを有するスポイラー(spoiler)傾斜磁場S1、S2及びS3が続く。図1からわかるように、スポイラー傾斜磁場S2はスポイラー傾斜磁場S1よりも強く、スポイラー傾斜磁場S3はスポイラー傾斜磁場S2よりも強い。10mmのタグ線距離が選ばれている。タッギングプリパレーション全体には、7.6msかかる。磁化の相補的空間変調(CSPAMM)を得るために、Y方向の第2のRFパルスは反転される。CSPAMM方法の更なる詳細は、ここに参照として組み入れられるS.E.Fischer外の上述の文献から得ることができる。
【0008】
タッギングプリパレーションの後、EPI係数=9、フリップ角=16°、及び、TE=7.1msの3次元のフロー補償されインタリーブされた傾斜EPIシーケンスが撮像のために使用される。256×256×40mm3の体積が、2.0×2.0×2.0mm3の空間解像度で撮像される。フレームからフレームの解像度が35msのとき、16の心臓の位相が達成される。呼吸運動を回避するため、走査持続時間は10sの息止めへ分割される。走査全体に亘って横隔膜の位置が同じであることを保証するよう、ナビゲータにより案内される息止め技術が導入された。このために、横隔膜の偏位は100msの解像度でリアルタイムで追跡され、これにより操作者は被写体又は人間が正しい位置で息を止めるよう案内することが可能となる。息止めの間、ナビゲータゲーティングが適用される。全ての測定は、「PowerTrack 6000」として知られる傾斜磁場システムを備えた1.5テスラ全身スキャナを有するPhilips Gyroscan ACS/NTを用いて行われた。
【0009】
図3乃至図5は、心収縮中のサチュレーション格子とその変形が生体内で観察されうる3次元タッギング測定の例を示す。図2は、心臓のモデルを3つの直交する断面、即ち、X−Y又は水平平面、X−Z平面、及びY−Z平面と共に示す図である。図3中、生体内の3次元タッギングパターンがX−Y平面上の短軸ビューで10mmのグリッド間隔で示され、図4中、同じパターンがX−Z平面上の長軸投影で示され、図5中、同じパターンがY−Z平面上で示される。上述の方法が可能なものであることを示すため、3次元タッギング測定は、ファントム中で、また、10人の健常人を用いて行われ、成功した。
【0010】
図6に示す装置は、十分の数テスラ〜数テスラのオーダの強度を有する安定した均一な磁場を発生する4つのコイル11を有する系を含むMR装置である。z軸に対して同心に配置されたコイル11は、球面12上に設けられうる。検査されるべき患者20は、これらのコイルの内側に配置される台14の上に載せられる。z方向に延びこの方向に線形に変化する磁場(以下、この磁場を傾斜磁場とも称する)を生成するため、球面12上に4つのコイル13が設けられる。また、x方向に(垂直に)延びる傾斜磁場を発生する4つのコイル17も設けられる。z方向に延びy方向(図6の平面に対して垂直)に傾斜を有する傾斜磁場は、コイル17と同一であるが空間中でこれらに対して90°ずれて配置される4つのコイル15によって発生される。図6には、これらの4つのコイルのうちの2つのみが示されている。
【0011】
傾斜磁場を発生するために3つのコイル系13、15及び17の夫々が球面に対して対称的に配置されているため、球の中心における磁場の強度はコイル11の安定した均一な磁場によってのみ決定される。また、安定した均一な磁場の方向に対して垂直に(即ちz方向に垂直に)延びる本質的に均一なRF磁場を発生するRFコイル21が設けられる。RFコイルは、各RFパルスの間にRF発生器からのRF変調された電流を受け取る。RFコイル21は、検査ゾーン中で発生するスピン共鳴信号を受信するためにも使用される。
【0012】
図7に示すように、MR装置で受信されるMR信号はユニット30によって増幅されベースバンドで置き換えられる。このようにして得られるアナログ信号は、アナログ・ディジタル変換器31によって一連のディジタル値へ変換される。アナログ・ディジタル変換器31は、読み出し位相においてのみディジタルデータワードを発生するよう制御ユニット29によって制御される。アナログ・ディジタル変換器31の後には、MR信号の二値化によって得られる一連のサンプリング値に亘って1次元フーリエ変換を実行するフーリエ変換ユニット32が設けられ、その実行は非常に高速であるため、フーリエ変換は次のMR信号が受信される前に終了する。
【0013】
このようにしてフーリエ変換によって生成される生データは、数組の生データを格納するのに十分な記憶容量を有するメモリ33へ書き込まれる。これらの数組の生データから、合成ユニット34は上述のような方法で合成画像を発生し、この合成画像は多数の連続する合成画像10を格納するのに十分な容量を有するメモリ35に記憶される。これらのデータの集合は異なる時点について計算され、その間隔は一組のデータを捕捉するのに必要な測定期間と比較して小さいことが望ましい。連続する画像の合成を行なう再構成ユニット36は、このようにして捕捉されるデータの組からMR画像を生成し、このMR画像は記憶される。MR画像は所定の時点における検査ゾーンを表わす。このようにしてデータから得られる一連のMR画像は、検査ゾーンにおける動的プロセスを適切に再生する。
【0014】
ユニット30乃至36は、制御ユニット29によって制御される。下向きの矢印によって示されるように、制御ユニットは傾斜コイル系13、15及び17中の電流、並びに、RFコイル21によって発生されるRFパルスの中央周波数、帯域幅、及び包絡線の時間による変化を与える。メモリ33及び35と、再構成ユニット36中のMR画像メモリ(図示せず)とは、適切な容量を有する単一のメモリによって実現されうる。フーリエ変換ユニット32、合成ユニット34、及び再構成ユニット36は、上述の方法によりコンピュータプログラムを実行させるのに良く適したデータプロセッサによって実現されうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
3次元でのタッギングシーケンスを示す図である。
【図2】
3つの直交する断面を用いた心臓のモデルを示す図である。
【図3】
生体内の3次元タッギングパターンをX−Y平面上の短軸ビューで示す図である。
【図4】
図3の3次元タッギングパターンと同じものをX−Z平面上の長軸ビューで示す図である。
【図5】
図3の3次元タッギングパターンと同じものをY−Z平面上の長軸ビューで示す図である。
【図6】
本発明による方法を実行するための装置を示す図である。
【図7】
図6に示す装置の回路図である。
本発明は、請求項1の前段に記載のように撮像されるべき対象に亘って発生されるサチュレーション情報によって本質的に直交して配置される格子線の自動的に生じさせられる格子を用いて高速ダイナミック画像を生成する磁気共鳴方法に関する。
【0002】
心筋の運動の解析は、心臓の仕組みを理解するうえで、また急性心筋梗塞の直後の心臓の状態を推定するうえで重要である。心筋タッギング(tagging)法は、組織の変形を正確に評価することを可能とする。しかしながら、例えば、L. Axel and L. DoughertyによりRadiology 1989; 171の第841−845頁に発表された文献に記載された「SPAMM」又はS.E. Fischer外によりMagnetic Resonance in Medicine 30の第191−200頁(1993)に発表された文献に記載された「CSPAMM」といった従来のタッギングシーケンスは、心筋の空間的な変位を単に2次元投影としての登録することを可能とする。このように、有効な3次元(3D)の運動の軌跡の解析は限られた方法でのみ可能である。上述の3次元の運動の追跡の方法は、例えば2次元のタッギングされた短軸ビューを2次元のタッギングされた長軸ビュー又は1次元の速度マップと組み合わせる。
【0003】
これらの公知の方法は、時間がかかり計画するうえでの要求が多い手順である点、また、2次元画像の3次元データセットへのマッチングが難しい点で不利である。
【0004】
本発明は、公知の2次元タッギング方法の限界を克服することを目的とする。
【0005】
この目的は、請求項1記載の方法によって解決される。
【0006】
本発明の上述及び他の利点は、従属項に記載されており、また、添付の図面を参照して説明される本発明の典型的な実施例に関する以下の説明によって示されている。
【0007】
本発明によるタッギングプリパレーション(tagging preparation)方法は、相補的な符号付きタッギング変調を用いた2つの画像の減算に基づく。従って、タッギング格子は、撮像されるべき対象に亘って生じさせられるサチュレーション(saturation)情報によって得られる。これは、タグ線の強度が弱まるのを防止し、従って心周期全体に亘って心臓の動きを観察することを可能とする。2つの90°ブロックRFパルス1及び2の間にはディフェージング(dephasing)傾斜磁場Dが入れられ、これによりz磁化の正弦波変調が生じ、従って線形のタグパターン、即ち一組の平行なサチュレーション平面が生ずる。3次元のタッギング格子を生じさせるべく、変調は3つの全ての空間的な方向、即ち、X方向、Y方向及びZ方向で繰り返される。残留する横磁化を壊し、位相コヒーレンスの影響を防止するために、各変調の後には夫々が異なる大きさを有するスポイラー(spoiler)傾斜磁場S1、S2及びS3が続く。図1からわかるように、スポイラー傾斜磁場S2はスポイラー傾斜磁場S1よりも強く、スポイラー傾斜磁場S3はスポイラー傾斜磁場S2よりも強い。10mmのタグ線距離が選ばれている。タッギングプリパレーション全体には、7.6msかかる。磁化の相補的空間変調(CSPAMM)を得るために、Y方向の第2のRFパルスは反転される。CSPAMM方法の更なる詳細は、ここに参照として組み入れられるS.E.Fischer外の上述の文献から得ることができる。
【0008】
タッギングプリパレーションの後、EPI係数=9、フリップ角=16°、及び、TE=7.1msの3次元のフロー補償されインタリーブされた傾斜EPIシーケンスが撮像のために使用される。256×256×40mm3の体積が、2.0×2.0×2.0mm3の空間解像度で撮像される。フレームからフレームの解像度が35msのとき、16の心臓の位相が達成される。呼吸運動を回避するため、走査持続時間は10sの息止めへ分割される。走査全体に亘って横隔膜の位置が同じであることを保証するよう、ナビゲータにより案内される息止め技術が導入された。このために、横隔膜の偏位は100msの解像度でリアルタイムで追跡され、これにより操作者は被写体又は人間が正しい位置で息を止めるよう案内することが可能となる。息止めの間、ナビゲータゲーティングが適用される。全ての測定は、「PowerTrack 6000」として知られる傾斜磁場システムを備えた1.5テスラ全身スキャナを有するPhilips Gyroscan ACS/NTを用いて行われた。
【0009】
図3乃至図5は、心収縮中のサチュレーション格子とその変形が生体内で観察されうる3次元タッギング測定の例を示す。図2は、心臓のモデルを3つの直交する断面、即ち、X−Y又は水平平面、X−Z平面、及びY−Z平面と共に示す図である。図3中、生体内の3次元タッギングパターンがX−Y平面上の短軸ビューで10mmのグリッド間隔で示され、図4中、同じパターンがX−Z平面上の長軸投影で示され、図5中、同じパターンがY−Z平面上で示される。上述の方法が可能なものであることを示すため、3次元タッギング測定は、ファントム中で、また、10人の健常人を用いて行われ、成功した。
【0010】
図6に示す装置は、十分の数テスラ〜数テスラのオーダの強度を有する安定した均一な磁場を発生する4つのコイル11を有する系を含むMR装置である。z軸に対して同心に配置されたコイル11は、球面12上に設けられうる。検査されるべき患者20は、これらのコイルの内側に配置される台14の上に載せられる。z方向に延びこの方向に線形に変化する磁場(以下、この磁場を傾斜磁場とも称する)を生成するため、球面12上に4つのコイル13が設けられる。また、x方向に(垂直に)延びる傾斜磁場を発生する4つのコイル17も設けられる。z方向に延びy方向(図6の平面に対して垂直)に傾斜を有する傾斜磁場は、コイル17と同一であるが空間中でこれらに対して90°ずれて配置される4つのコイル15によって発生される。図6には、これらの4つのコイルのうちの2つのみが示されている。
【0011】
傾斜磁場を発生するために3つのコイル系13、15及び17の夫々が球面に対して対称的に配置されているため、球の中心における磁場の強度はコイル11の安定した均一な磁場によってのみ決定される。また、安定した均一な磁場の方向に対して垂直に(即ちz方向に垂直に)延びる本質的に均一なRF磁場を発生するRFコイル21が設けられる。RFコイルは、各RFパルスの間にRF発生器からのRF変調された電流を受け取る。RFコイル21は、検査ゾーン中で発生するスピン共鳴信号を受信するためにも使用される。
【0012】
図7に示すように、MR装置で受信されるMR信号はユニット30によって増幅されベースバンドで置き換えられる。このようにして得られるアナログ信号は、アナログ・ディジタル変換器31によって一連のディジタル値へ変換される。アナログ・ディジタル変換器31は、読み出し位相においてのみディジタルデータワードを発生するよう制御ユニット29によって制御される。アナログ・ディジタル変換器31の後には、MR信号の二値化によって得られる一連のサンプリング値に亘って1次元フーリエ変換を実行するフーリエ変換ユニット32が設けられ、その実行は非常に高速であるため、フーリエ変換は次のMR信号が受信される前に終了する。
【0013】
このようにしてフーリエ変換によって生成される生データは、数組の生データを格納するのに十分な記憶容量を有するメモリ33へ書き込まれる。これらの数組の生データから、合成ユニット34は上述のような方法で合成画像を発生し、この合成画像は多数の連続する合成画像10を格納するのに十分な容量を有するメモリ35に記憶される。これらのデータの集合は異なる時点について計算され、その間隔は一組のデータを捕捉するのに必要な測定期間と比較して小さいことが望ましい。連続する画像の合成を行なう再構成ユニット36は、このようにして捕捉されるデータの組からMR画像を生成し、このMR画像は記憶される。MR画像は所定の時点における検査ゾーンを表わす。このようにしてデータから得られる一連のMR画像は、検査ゾーンにおける動的プロセスを適切に再生する。
【0014】
ユニット30乃至36は、制御ユニット29によって制御される。下向きの矢印によって示されるように、制御ユニットは傾斜コイル系13、15及び17中の電流、並びに、RFコイル21によって発生されるRFパルスの中央周波数、帯域幅、及び包絡線の時間による変化を与える。メモリ33及び35と、再構成ユニット36中のMR画像メモリ(図示せず)とは、適切な容量を有する単一のメモリによって実現されうる。フーリエ変換ユニット32、合成ユニット34、及び再構成ユニット36は、上述の方法によりコンピュータプログラムを実行させるのに良く適したデータプロセッサによって実現されうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
3次元でのタッギングシーケンスを示す図である。
【図2】
3つの直交する断面を用いた心臓のモデルを示す図である。
【図3】
生体内の3次元タッギングパターンをX−Y平面上の短軸ビューで示す図である。
【図4】
図3の3次元タッギングパターンと同じものをX−Z平面上の長軸ビューで示す図である。
【図5】
図3の3次元タッギングパターンと同じものをY−Z平面上の長軸ビューで示す図である。
【図6】
本発明による方法を実行するための装置を示す図である。
【図7】
図6に示す装置の回路図である。
Claims (10)
- 撮像されるべき対象全体に亘って発生されるサチュレーション情報によって本質的に直交して配置される格子線の自動的に発生されるグリッドで高速ダイナミック画像を形成する磁気共鳴方法であって、
第1の平行なサチュレーション平面の組は、
90°のフリップ角を有する第1の非選択的RFパルスと、
空間変調の方向の中間傾斜磁場パルスと、
90°のフリップ角を有する第2の非選択的RFパルスと、
スライス選択のための傾斜磁場の方向の続くスポイラー傾斜パルスとを与えることによって得られ、
第2の平行なサチュレーション平面の組は、同様に、直交方向のうちの1つの方向で1つの第2のRFパルスを第1のRFパルスに対して反転させることによって得られ、
磁化の緩和成分の寄与を含まない格子を得るために上記第1の平面とサチュレーション平面とは互いに差し引かれ、
3つの次元におけるスポイラー傾斜パルスの強度が互いに異なるときに、3つの全ての空間的な方向で平行なサチュレーション平面の組を得ることによって3次元のタッギング格子が与えられることを特徴とする磁気共鳴方法。 - 第1のスポイラー傾斜磁場の強度は第2のスポイラー傾斜磁場の強度よりも小さく、第2のスポイラー傾斜磁場の強度は第3のスポイラー傾斜磁場の強度よりも小さいことを特徴とする、請求項1記載の磁気共鳴方法。
- 第2のスポイラー傾斜パルスの強度は、本質的には第1のスポイラー傾斜パルスの強度の2倍であり、第3のスポイラー傾斜パルスは、本質的には第1のスポイラー傾斜パルスの強度の3倍であることを特徴とする、請求項2記載の磁気共鳴方法。
- 磁化の相補的な空間変調を得るために第2の次元の第2のRFパルスは反転される、請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の磁気共鳴方法。
- タッギングプリパレーションの後、エコープレーナ撮像法によって画像が形成されることを特徴とする、請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の磁気共鳴方法。
- エコープレーナ撮像法は、3次元のフロー補償されたインタリーブされた傾斜シーケンスとして適用されることを特徴とする、請求項5記載の磁気共鳴方法。
- 個人の心臓の運動が調べられ、呼吸によって生ずる画像アーティファクトを回避するために、操作中に個人の呼吸運度が止められることを特徴とする、請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の磁気共鳴方法。
- 呼吸運動は、個人の横隔膜の位置を観察することによってナビゲートされ、続く走査において呼吸運動は同じ横隔膜位置において止められることを特徴とする、請求項7記載の磁気共鳴方法。
- 撮像されるべき対象全体に亘って発生されるタッギング情報によって本質的に直交して配置される格子線の自動的なグリッドで高速ダイナミック画像を得るための磁気共鳴装置であって、
各格子線について、
所定のフリップ角を有する第1の非選択的RFパルスと、
空間変調の方向の中間傾斜磁場パルスと、
所定のフリップ角を有する第2の非選択的RFパルスと、
スライス選択のための傾斜磁場の方向の続くスポイラー傾斜パルスとを与える、直交する格子線の第1のタッギング格子を得る手段と、
直交する方向のうちの1つの方向で1つの第2のRFパルスを第1のRFパルスに対して反転させることによって第2の直交するタッギング格子を同様に得る手段と、
磁化の緩和成分の寄与を含まない格子を得るために上記第1のタッギング格子と上記第2のタッギング格子とを互いに差し引く手段とを有し、
3つの次元におけるスポイラー傾斜パルスの高さが互いに異なるときに、3つの全ての方向でタッギング線を得ることによって3次元でタッギング格子を生じさせる手段を有することを特徴とする磁気共鳴装置。 - 磁気共鳴方法によって本質的に直交して配置される格子線の自動的なグリッドで高速ダイナミック画像を形成するためのコンピュータ利用可能な媒体上に格納されたコンピュータプログラム製品であって、
各格子線について、
所定のフリップ角を有する第1の非選択的RFパルスと、
空間変調の方向の中間傾斜磁場パルスと、
所定のフリップ角を有する第2の非選択的RFパルスと、
対象の撮像のために使用されるスライス選択のための傾斜磁場の方向の続くスポイラー傾斜パルスとを与えることによって、直交する格子線の第1のタッギング格子を得る、
撮像されるべき対象に亘って生ずる情報にタッギングを行う手順と、
直交する方向のうちの1つの方向で1つの第2のRFパルスを第1のRFパルスに対して反転させることによって第2の直交するタッギング格子を同様に得る手順と、
磁化の緩和成分の寄与を含まない格子を得るために上記第1のタッギング格子と上記第2のタッギング格子とを互いに差し引く手順との実行をコンピュータに制御させるコンピュータ読み取り可能なプログラム手段を含み、
3つの次元におけるスポイラー傾斜パルスの高さが互いに異なるときに、3次元でタッギング線を用いてタッギング格子を生じさせる手順を有することを特徴とするコンピュータプログラム製品。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP00203142 | 2000-09-12 | ||
PCT/EP2001/010451 WO2002023211A1 (en) | 2000-09-12 | 2001-09-11 | Magnetic resonance method |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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EP (1) | EP1317675B1 (ja) |
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