JP2004508636A - 情報提供システム及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
サービス加入者に所望の情報を提供する情報提供システムにおいて、全体の情報からユーザが必要とする情報を自動的に選択して提供することが可能な情報提供システムを提供することを目的とする。ローカルサーバ4〜6には個々のサービス加入者が設定した受信設定が記憶されたユーザDB8〜10が設けられている。ローカルサーバは接続されたアクセスポイントのサービスエリアにサービス加入者端末が移動してくると、そのサービス加入者端末との間で回線を確立し、ユーザDBから対応する受信設定を参照して、ローカルサーバに蓄積されたメッセージデータの内、受信設定に合致するメッセージのみをサービス加入者端末に提示する。
Description
【0001】
(技術分野)
本発明は情報提供システム及びその制御方法に関し、特に情報の送信先や取得する情報を選択可能な情報提供システム及びその制御方法に関する。
【0002】
(背景技術)
近年の通信技術の進歩により、全世界の情報が時間差なしに取得可能になり、また、インターネットの普及につれ、膨大な情報に簡単にアクセスすることが可能となってきている。
【0003】
例えばインターネットのホームページで提供される情報から自分に必要な情報を探すには、予め雑誌等で必要な情報を提供するホームページのアドレスを調べ、そのアドレスを指定してアクセスしたり、所謂検索サイトと呼ばれる検索専用のホームページを用い、主にキーワード検索や、ホームページのリンクをたどることにより、所望の情報を提供すると思われるホームページを探し出すのが一般的である。
【0004】
しかしながら、キーワード検索を用いた場合には、キーワードの選択の仕方により検索結果が大きく左右される。また、キーワードの数が少ない場合には無関係なホームページが多く含まれる。そのため、さらにキーワードを加えて希望したに(無関係な)ホームページを削減したり、ページの抄録文などを頼りに関連のありそうなホームページに1つ1つアクセスして、内容の確認をする必要があった。
【0005】
また、検索サイトが用意した分類毎のリンクをたどって情報を探す場合、全く関係のないホームページがリンクに含まれる可能性は小さいが、検索サイトでリンクをしていないホームページは表示されない。また、希望する分類が存在しないこともある。
【0006】
加えて、このようにして検索されたホームページが提供する情報の中には、既に古くなって情報価値のないものも含まれている。また、実際にアクセスすると、そのページが無い場合もある。
【0007】
さらに、検索者側の状況、すなわち、現在いる場所や性別、年齢などは検索結果に全く関係がないため、今いる場所の近辺に関する情報のみを調べたい場合であっても、やはりキーワード等を入力して場所を指定する必要があった。
【0008】
一方、情報を提供する側の立場に立ってみると、その情報を必要としない相手にいくら情報を提供しても意味がない。例えば、子供服の安売りに関する情報を提供しようとした場合、子供のいない人に情報を提供しても、宣伝の効果は期待できない。
【0009】
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、ユーザに所望の情報を提供する情報提供システムにおいて、全体の情報からユーザが必要とする情報を自動的に選択して提供することが可能な情報提供システム及びその制御方法を提供することにある。
【0010】
また、本発明の別の目的は、ユーザに所望の情報を提供する情報提供システムにおいて、情報の発信者がその情報の送信先についてユーザ固有の情報を用いて選択可能な情報提供システム及びその制御方法を提供することにある。
【0011】
(発明の開示)
すなわち、本発明の要旨は、所定範囲のサービスエリアを有する少なくとも1つのローカルサーバ手段と、ローカルサーバ手段相互を接続する中央サーバ手段とを有し、サービスエリア内に存在するサービス加入者端末に対して、予め蓄積された情報を提供する情報システムであって、それぞれに送信先指定条件が関連付けられた情報を蓄積する情報データベース手段と、サービス加入者端末毎に設定された情報受信条件を記憶する加入者データベース手段と、情報データベース手段及び加入者データベース手段を用いて、ローカルサーバ手段のサービスエリア内に存在するサービス加入者端末に対応する情報受信条件と、送信先指定条件とを比較し、情報受信条件を満たす送信先指定条件を有する情報のみを選択する情報選択手段と、サービスエリア内に存在するサービス加入者端末に対して、情報選択手段が選択した情報のみを提示する情報提供手段とを有することを特徴とする情報提供システムに存する。
【0012】
また、本発明の別の要旨は、所定範囲のサービスエリアを有する少なくとも1つのローカルサーバ手段と、ローカルサーバ手段相互を接続する中央サーバ手段と、それぞれに送信先指定条件が関連付けられた情報を蓄積する情報データベース手段と、サービス加入者端末毎に設定された情報受信条件を記憶する加入者データベース手段とを有し、サービスエリア内に存在するサービス加入者端末に対して、予め蓄積された情報を提供する情報システムの制御方法であって、情報データベース手段及び加入者データベース手段を用いて、ローカルサーバ手段のサービスエリア内に存在するサービス加入者端末に対応する情報受信条件と、情報の送信先指定条件とを比較し、情報受信条件を満たす送信先指定条件を有する情報のみを選択する情報選択ステップと、サービスエリア内に存在するサービス加入者端末に対して、情報選択手段が選択した情報のみを提示する情報提供ステップとを有することを特徴とする情報提供システムの制御方法に存する。
【0013】
(発明を実施するためのベストモード)
以下、図面を参照して本発明をその好適な実施形態に基づき詳細に説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係る情報提供システムの全体構成例を示す図である。図において、情報提供システムは、3つのローカルサーバ4〜6と、ローカルサーバ4〜6のそれぞれに3つずつ接続されたアクセスポイント(AP)A−1〜A−3、B−1〜B−3、C−1〜C−3と、ローカルサーバ4〜6の全てが接続された中央処理サーバ1とを有している。中央処理サーバ1は、本システムとインターネット11との通信インタフェースの機能を有し、インターネット11に接続された情報提供サーバ3と各ローカルサーバ4〜6との間の通信をサポートする。中央処理サーバ1はまた、各ローカルサーバ4〜6から受信するメッセージの転送処理等を行う。
【0014】
ローカルサーバ4〜6は、地理的に離れた場所に配置され、それぞれゾーンA〜Cをサービスエリアとする。各APは比較的狭い範囲、例えば100m未満の範囲をサービスエリアとする無線基地局である。従って、各ローカルサーバがカバーするゾーンは比較的小さな範囲であり、具体的には駅毎、ビルの各階毎、商店街毎等の単位でローカルサーバが配置される。
【0015】
移動無線通信端末7は、各APと無線接続を確立する機能を有しており、各APのサポート範囲に移動無線通信端末7が入ると、そのAPと移動無線通信端末7との間で無線通信回線が確立される。
【0016】
また、中央処理サーバ1及びローカルサーバ4〜6のそれぞれは、本情報提供システムの登録ユーザに関する情報を有するユーザDB2、8〜10を有している。各ユーザDBの内容は同一であり、定期的に全てのユーザDBの同期処理が行われる。もちろん、ローカルサーバ4〜6及び中央処理サーバのいずれもがアクセス可能なユーザDBを1つ設け、ユーザDBを集中管理することも可能である。
【0017】
図1においては、中央処理サーバ1に接続されるローカルサーバが3台、各ローカルサーバに接続されるAPが3台ずつである場合を示したが、これらの台数は任意であり、またローカルサーバに接続されるAPの数も任意かつ互いに異なる値であって良い。同様に、移動無線通信端末7の数、場所も任意である。
【0018】
(ローカルサーバの構成)
図2は、ローカルサーバ4の構成例を示すブロック図である。ローカルサーバ4は、全体の制御を行うCPU51と、CPU51が実行するプログラムや各種データを保存するROM52と、音声ガイダンスや録音音声などの音声データが記憶、蓄積される音声DB53と、中央処理サーバ1及び各APとのデータ通信を行うためのインタフェースであるネットワークI/F54と、CPU51のワークエリア等として用いられるRAM55と、本システムの登録加入者に関する情報を蓄積するユーザDB8と、ローカルサーバ4がサービスする電子掲示板サービス(BBS)に登録されたメッセージを蓄積するメッセージDB57と、CPU51が実行するプログラム、必要に応じて移動無線通信端末へアップロードするアプリケーションプログラム等が記憶されるHDD58とを有する。
【0019】
各構成要素は、CPU51のバス(データバス、アドレスバス及びコントロールバスを含む)によって相互に接続されている。音声DB53、ユーザDB8及びメッセージDB57は、図面上独立して記載されているが、HDD58の一部領域を使用する構成であっても良い、
【0020】
また、図2では代表してローカルサーバ4についてのみ説明したが、ローカルサーバ5及び6についても同一の構成であり、個々のローカルサーバについての説明は省略する。このようなローカルサーバ4〜6は、ネットワークインタフェースを有する汎用のコンピュータ装置により実現することができる。
【0021】
(中央処理サーバ1の構成)
図3は、中央処理サーバ1の構成例を示すブロック図である。中央処理サーバ1は、全体の制御を行うCPU61と、CPU61が実行するプログラムや各種データを保存するROM62と、メッセージ等の送信先として指定された場所と、各ローカルサーバ4〜6との対応を記憶したローカルサーバDB63と、インターネット11及び各ローカルサーバ4〜6とのデータ通信を行うためのインタフェースであるネットワークI/F64と、CPU61のワークエリア等として用いられるRAM65と、本システムの登録加入者に関する情報を蓄積するユーザDB2と、CPU61が実行するプログラム等が記憶されるHDD68とを有する。
【0022】
各構成要素は、CPU61のバス(データバス、アドレスバス及びコントロールバス)によって相互に接続されている。また、ローカルサーバDB63及びユーザDB2は、図面上独立して記載されているが、HDD68の一部領域を使用する構成であっても良い、このような中央処理サーバ1は、ネットワークインタフェースを有する汎用のコンピュータ装置により実現することができる。
【0023】
(動作説明)
以下、本システムにおいて、移動無線通信端末7を所有する加入者に対し、どのようにして情報を提供するのかについて順を追って説明する。
上述したように、本実施形態における各ローカルサーバが受け持つサービスエリア(ゾーン)は比較的小さい。従って、そのゾーン内に存在する移動無線通信端末7に対して選択的に情報を提供することができる。本実施形態において、移動無線通信端末7に対する情報の提供は電子掲示板サービス(所謂BBS)を基本とし、これに情報を自動配信するプッシュサービス及び連続的に情報を提供するブロードキャストサービスが組み合わされる。
【0024】
そして、本発明に係る情報提供システムにおいては、情報を受信する登録加入者の位置や、事前に登録された趣味や年齢、性別等の個人情報を組み合わせ、ローカルサーバが蓄積する情報から適切なものだけを選択して提供することを特徴とする。
【0025】
例えば、ゾーンAをサービスエリアとするローカルサーバA(4)には、ゾーンA内もしくはその近辺に関連する情報、もしくはゾーンA内にいる移動無線通信端末7への配信が指定されたメッセージのみ蓄積したBBSを設ける。そして、ゾーンAに存在する移動無線通信端末7の加入者について事前に登録された個人情報をユーザDB8で参照して、BBSに蓄積された情報の中から適切な情報のみを選択して提供する。
【0026】
本実施形態において、本システムが提供する情報提供サービスを利用するには、事前にユーザ登録を行う必要がある。ユーザ登録は、ユーザの有する移動無線通信端末7が、本システムに含まれるいずれかのAPを介してローカルサーバと通信することにより行われるが、まず、移動無線通信端末7とローカルサーバとを通信するための回線を確立する必要がある。
【0027】
(回線制御処理)
図4は、各APが行う回線制御処理について説明したフローチャートである。各アクセスポイントは、アンテナを通じて所定時間毎(例えば1秒毎)に問い合わせ信号を送出する(ステップS101)。移動無線通信端末7がアクセスポイントの発した問い合わせ信号を受信すると、問い合わせに対して応答する。ステップS102で応答を検出するとAPは空きチャネルのアドレスを移動無線通信端末7に割り当て、送信する(ステップS103)。割り当てされたチャネルを用いて例えば以後の通信に用いる暗号鍵等の情報を端末7に送信し、通信回線を確立する(ステップS104)。
【0028】
回線が確立したら、APは移動無線通信端末7の加入者番号等の加入者情報を取得して、上位のローカルサーバに送信する(ステップS105)。以後、ローカルサーバと移動無線通信端末7との間でサービスの提供がなされる。
【0029】
例えば移動無線通信端末7が移動して、APの受け持ち範囲から外れた場合等、ローカルサーバ側で移動無線通信端末7から所定時間応答が無いことを検出すると、ローカルサーバからAPに対して回線切断指示を送信する。この回線切断指示を受信すると(ステップS106)、移動無線通信端末7に割り当てたチャネルを解放し(ステップS107)、回線を切断する(ステップS108)。
【0030】
移動無線通信端末7が同じローカルサーバに接続されたAP間、例えば、図1におけるAP(A−1)のサービス範囲からAP(A−2)のサービス範囲へと移動した場合には、移動先のAP(A−2)と移動無線通信端末7との回線確立をローカルサーバ4が検出可能であるので、この場合には上述の応答の無い時間による回線切断を指示する判定前であっても、ローカルサーバ4からAP(A−1)に対して回線切断指示が送信される。
【0031】
なお、APと移動無線通信端末7との間の無線インタフェースは、比較的狭い範囲をAPのサービス範囲として実現できればどのようなものでも良いが、データ通信と音声通信をサポートするプロトコルを適用可能なものが好ましく、また移動無線通信端末7に実装することから、消費電力の小さなものが好ましい。
【0032】
このような無線インタフェースとしては、例えばPHSやBluetoothを利用することができる。Bluetoothを利用した場合、各APのサービス範囲は半径100m〜10m程度となる。また、この場合、移動無線通信端末7としては、通常のPDC方式等に適合した電話端末に、Bluetoothを利用するためのインタフェース、回路等を付加した構成を有する端末を用いることができる。
【0033】
(ローカルサーバの情報提供処理)
上述の通り移動無線通信端末7とAPとの無線回線が確立すると、APから上位のローカルサーバに対して回線を確立した相手先である移動無線通信端末7に関する情報が送信される(図4、ステップS105)。これを受けてローカルサーバは、移動無線通信端末7に対して情報提供等の処理を行う。
【0034】
上述の通り、本実施形態において、移動無線通信端末7に対する情報の提供は基本的に電子掲示板サービスによって行われ、情報を自動配信するプッシュサービス及び連続的に情報を提供するブロードキャストサービスが組み合わされる。移動無線通信端末7とローカルサーバとの通信はデータ通信であり、後述するように音声データも他のデータと同様にパケット形式によって通信される。
【0035】
また、本実施形態において、移動無線通信端末7とローカルサーバとの間の双方向通信は、基本的にローカルサーバから移動無線通信端末7に対してメニュー画面等の表示用データを送信し、移動無線通信端末7において、表示画面中に含まれるリンクの選択、あるいは表示用データに含まれるデータ入力領域や選択領域等の入力後のデータ送信指示を行うことによってローカルサーバへデータ送信することによって実現される。
【0036】
次に、図5に示すフローチャートを用いて、本実施形態におけるローカルサーバの情報提供処理について、ローカルサーバ4の動作を例にして説明する。
まず、ステップS201において、上述したAPからの加入者情報、例えば移動無線通信端末7の加入者番号を受信する。そして、この加入者番号を用いてユーザDB8を検索し、登録済みユーザ(サービス加入者)であるかどうかをチェックする(ステップS202)。
【0037】
チェックの結果、未登録ユーザである場合には、BBSのサービス初期画面表示データを送信し(ステップS208)、その後は端末の指示に従った処理を行う(ステップS209)。なお、ユーザ登録については後述する。
【0038】
一方、ステップS202において、登録済みユーザであることが確認された場合には、ユーザDB8とメッセージDB57とを参照して、プッシュすべきメッセージがあるかどうかをチェックする(ステップS204)。具体的には、メッセージDB57に蓄積されたメッセージのうち、移動無線通信端末7の加入者が送信先に相当するメッセージであって、かつ「プッシュ」の設定がなされているものがあるかどうかをチェックする。メッセージ毎の送信先設定等、ここで参照される設定については後述する。
【0039】
上述の通り、「プッシュ」とは、加入者が情報を参照しに行かなくても、システム側から強制的に送りつけるサービスを意味する。従って、「プッシュ」メッセージが存在する場合には、まずそのメッセージ(のタイトル)を列記した画面表示データを移動無線通信端末7へ送信する(ステップS205)。
【0040】
プッシュメッセージの送信後、例えば初期画面への復帰指示など、プッシュメッセージに関する処理が終了した旨を検出すると、次にサービス加入者ブロードキャストデータの有無を調べる(ステップS206)。ブロードキャストデータとは、例えば街頭に設けられた文字ニュース表示装置に表示されるような、実質的に連続して供給されるデータである。
【0041】
ステップS206においても、ステップS204におけるチェックと同様、登録済みユーザのブロードキャストデータ受信に関する設定内容や、個人情報等ユーザDB8に登録されたユーザ情報と、ブロードキャストデータの供給元が設定した送信対象となるユーザの設定内容とを参照して、各登録ユーザ毎に提供可能なブロードキャストデータの有無を決定する。
【0042】
提供可能なブロードキャストデータが存在する場合には、ステップS207においてブロードキャストデータが存在する旨の画面表示データを送信し、その後ユーザの指示に従ってブロードキャストデータの提供処理を行う。ブロードキャスト処理については後で詳細に説明する。
【0043】
ブロードキャストデータの受信終了指示を受信したり、ブロードキャストデータの受信を行わない旨の応答があった場合など、ブロードキャストデータ処理が終了した場合には、サービス初期画面表示用のデータを送信する(ステップS208)。その後は端末の指示に従った処理を行う(ステップS209)。
【0044】
もちろん、ステップS209における処理を通じて受信した指示によっては、再度ステップS203、S204、S206等へ移行することもありうる。
【0045】
このようにして、ローカルサーバ4は、そのAP(A−1〜A−3)のサービスエリアに存在する移動無線通信端末7に対して、メッセージ(またはブロードキャストデータ)に登録された送信先指定情報と、サービス加入者の登録した受信データ設定とを参照し、その双方が一致したデータのみをサービス加入者に提供する。
【0046】
(ユーザ登録処理)
以下、具体的なユーザ登録処理について、図6を用いて説明する。
ユーザ登録処理は、図5のステップS208で示されるBBS初期画面に含まれる、「ユーザ登録」メニューを選択することによって実施される。
【0047】
図6(a)は、ローカルサーバからユーザの端末に送信されるBBS初期画面の例を示す図である。図6において、下線の引かれた文字(行)はリンクを意味し、その行を選択して、メニューの最下行に表示される、例えば「送信」に割り当てされた端末の所定キーを押下することによって、そのリンクに対応付けされた更に別のメニュー画面(サブメニュー)の表示データの送信要求がローカルサーバへ送信され、ローカルサーバが要求に対応する表示データを送信することによって、別の画面が表示される。
【0048】
即ち、図6(a)において、ユーザが端末の画面上で「ユーザ登録」を選択し、「送信」に割り当てされたキーを押下することによって、ユーザ登録画面の送信要求がローカルサーバへ送信され、ローカルサーバがこの要求に応答して送信したユーザ登録画面表示データを端末側で解釈、表示すると、図6(b)に示すようなユーザ登録画面が表示される。
【0049】
このような、移動無線通信端末7とローカルサーバとの間の通信は、例えばHTTPプロトコルに従って行うことができる。この場合、ローカルサーバが移動無線通信端末7に送信する、端末側で解釈可能な言語としては、例えばHTMLもしくはその命令拡張がなされた言語を用いることができる。
【0050】
本実施形態において、ユーザ登録画面には、以下のようなフィールドが含まれる。
1)ハンドルネーム設定フィールド
BBSに投稿するメッセージに表示されるハンドルネーム(ペンネーム)を設定するフィールド。文字を入力する。
2)年齢設定フィールド
ユーザの年齢を設定するフィールド。数字を入力する
【0051】
3)性別選択フィールド
ユーザの性別を選択するフィールド。男女いずれかのラジオボタンを選択する。
4)e−mailアドレス設定フィールド
ユーザのe−mailアドレスを設定するフィールド。英数字を入力する。
【0052】
5)電話番号設定フィールド
ユーザの加入者番号を入力するフィールド。APから通知されたユーザの加入者番号を予め埋め込んで表示しても良い。
6)趣味設定画面へのリンク
ユーザが興味を持つ分野を設定する画面へのリンク。
【0053】
7)広告受信設定画面へのリンク
広告メッセージの受信を行うかどうか及び受信方法の設定画面へのリンク
8)グループ設定画面へのリンク
既登録グループへの参加、新規グループ作成等、グループ設定画面へのリンク。
【0054】
9)ブロードキャスト受信設定画面へのリンク
ブロードキャストデータの受信有無、受信種類等を設定するブロードキャスト受信設定画面へリンクする。
10)プッシュメッセージ受信設定画面へのリンク
プッシュ設定(自動配信設定)がなされたメッセージの受信有無、受信種類等を設定するプッシュメッセージ受信設定画面へのリンク。
11)登録確認画面へのリンク
最終的に登録を行う際に選択するリンク。最終確認画面へのリンク。
【0055】
これらの設定フィールドのうち、どの項目を必須入力項目とするかは任意であるが、少なくともハンドルネームと電話番号、e−mailアドレスは必須入力項目とする必要がある。
【0056】
(趣味設定)
ユーザが趣味設定を行う場合には、ユーザ登録画面から趣味設定リンクを選択し、「送信」に割り当てされたキーを端末で押下する。これにより、上述したユーザ登録画面表示データの送信要求、応答と同様にして、端末上に趣味設定画面(図6(c))が表示される。
【0057】
趣味設定画面は、ユーザが受け取りたい、もしくは見たい情報のカテゴリーを設定するための画面であり、図6(c)に示すように、いくつかの大まかなカテゴリーがリスト表示される。リスト中の各項目にはラジオボタンが設けられており、ユーザが興味を持つカテゴリーに対応するラジオボタンを任意の数選択し、「設定」に対応する端末キーを押下するとその設定内容が端末内に一時記憶され、再びユーザ登録画面(図6(b))に戻る。また、「設定」の変わりに「戻る」に対応する端末キーが押下されると、何も設定せずにユーザ登録画面(図6(b))へ戻る。
【0058】
(広告受信設定)
ユーザが広告受信設定を行う場合には、ユーザ登録画面から広告受信設定リンクを選択し、「送信」に割り当てされたキーを端末で押下する。これにより、上述したユーザ登録画面表示データの送信要求、応答と同様にして、端末上に広告受信設定画面(図6(d))が表示される。
【0059】
広告受信設定画面は、BBSに蓄積されるメッセージのうち、「広告」として設定されたメッセージ(広告メッセージ)について、提供を希望するかどうか、またプッシュサービスを有効とするかどうかの設定を行う画面である。図6(d)において、広告受信設定画面には、
1)自分から見に行く
2)自動で受け取る
3)受け取らない
の選択肢が用意されており、いずれか1つを選択、設定する。
【0060】
1)は、広告メッセージについてのプッシュサービスを無効にし、ユーザがBBSの閲覧を行った際に表示されるメッセージリスト中に(プッシュ設定のある)広告メッセージを含ませる設定である。
【0061】
2)は、プッシュ設定のある広告メッセージについては、ローカルサーバによるプッシュサービスを有効にし、ローカルサーバのサービスエリアに入った場合、他の設定に合致するプッシュ設定のある広告メッセージについては、自動的に移動無線通信端末7へ送信するようにする設定である。もちろん、プッシュ設定のない広告メッセージは、ユーザがBBSの閲覧を行った際に表示されるメッセージリスト中に表示される。
3)は、一切の広告メッセージを受け取りたくない場合に設定する。
【0062】
ユーザが指定したい項目に対応するラジオボタンを1つ選択し、「設定」に対応する端末キーを押下するとその設定内容が端末内に一時記憶され、再びユーザ登録画面(図6(b))に戻る。また、「設定」の変わりに「戻る」に対応する端末キーが押下されると、何も設定せずにユーザ登録画面(図6(b))へ戻る。
【0063】
(グループ設定ー新規加入)
ユーザがグループ設定を行う場合には、ユーザ登録画面(図6(b))からグループ設定画面リンクを選択し、「送信」に割り当てされたキーを端末で押下する。これにより、上述したユーザ登録画面表示データの送信要求、応答と同様にして、端末上にグループ設定画面(図6(e))が表示される。
【0064】
グループ設定画面は、BBSに登録されたグループにユーザが加入する場合、新規にグループを作成する場合、もしくはユーザが作成したグループの編集、削除を行う場合に用いる画面である。
【0065】
本実施形態において、グループとはある登録ユーザの集団であり、グループの加入に際して例えば趣味設定の設定項目等による制限等はなされないものとする。グループは、例えば作成したメッセージの送信先を指定に用いることができる。
【0066】
グループメニュー画面には、図6(e)に示すように、新規にグループに加入する際に選択する新規加入リンクのみが表示される。一方、既登録ユーザが所定の画面からグループ設定画面を呼び出した場合には、図7(e’)に示すように新規加入リンクの他に、新しくグループを作成する場合に選択するグループ作成リンクと、自分で作成したグループの編集、削除を行う場合に選択するグループ編集、削除リンクとが表示される。
【0067】
未登録ユーザが新規グループに加入を希望する場合には、図6(e)の新規加入リンクを選択し、グループを特定するための一覧画面(図6(f))が表示される。グループ一覧画面には、ローカルサーバに登録された全グループ名の一覧がリンクとして表示される。
【0068】
もちろん、全グループの一覧画面ではなく、事前に50音等で名称を検索する画面を通じてグループを絞り込み、その結果として得られたグループ名を表示するようにすることも可能である。
【0069】
ユーザがグループ名一覧に示されたグループ名から興味のあるグループ名を選択し、「詳細」に割り当てられたキーを押下すると、予め登録された、グループの簡単な紹介文が表示される(図6(g))。ここで、「登録」に割り当てされたキーを押下すると、表示中のグループにユーザが登録を希望する旨の情報が端末内に一時記憶され、ユーザ登録画面(図6(b))にもどる。
【0070】
既登録ユーザがグループに新規加入する場合、図7に示すように、端末に表示される画面は未登録ユーザの場合と同じであるが、図7(g)において「登録」に割り当てされたキーを押下した時点で登録指示がローカルサーバへ送信される点で異なる。これは、未登録ユーザの場合、最終的な登録が指示されるまで、登録自体が中止になる可能性があるからである。
【0071】
(グループ設定ー新規作成)
既登録ユーザが行う他のグループ設定についても併せて説明すると、グループ設定画面(図7(e’))に含まれる、新規グループ作成リンク(「新しくグループを作る」)が選択されると、グループの一覧表示画面や詳細表示画面(図6及び図7の(f)、(g))で表示されるグループ名及び紹介文を入力するグループ作成画面(図7(h))が表示される。
【0072】
ユーザがこの画面上でグループ名及び紹介文を記入し、「登録」に割り当てされたキーを押下すると、入力データがローカルサーバに送信され、HDD53の所定領域に設けられたグループDBに登録者の加入者番号と共に登録される。
【0073】
(グループ設定ー編集、削除)
また、グループ設定画面(図7(e’))に含まれる、作成済みグループの編集、削除リンク(「グループの編集、削除」)が選択されると、ローカルサーバ4は既登録ユーザの加入者番号を用いてグループDBを検索し、その既登録ユーザが作成したグループの一覧表示データを送信する。既登録ユーザはこの一覧表示画面(図7(i))から編集または削除を希望するグループを選択し、「編集」または「削除」に割り当てされたキーを押下する。
【0074】
「編集」が指示された場合(図7(j))も、「削除」が指示された場合(図7(k))も、ローカルサーバ4は指定されたグループの名称及び紹介文をグループDBから読み出し、表示画面データと共に送信する。端末上ではグループ名及び紹介文が表示され、編集を行う場合にはこれらのデータを編集し、「送信」に割り当てられたキーを押下することによってローカルサーバへ変更後のデータを送信する。ローカルサーバは、受信したデータをグループDBに上書きする。
【0075】
一方、図7(k)において、「削除」に対応するキーが押下された場合、ローカルサーバは当該グループに関するレコードをグループDBから削除する。
【0076】
図6に戻って、未登録ユーザが各種設定を行い、図6(b)において、「登録」リンクを選択して、「送信」に割り当てされたキーを押下すると、例えば「登録しますか?」等の確認メッセージが表示された後、再度「登録」が指示されると移動無線通信端末7は、加入者番号及び各設定項目をローカルサーバへ送信する。もちろん、「登録しますか?」のメッセージと共に、設定内容の一覧をユーザに表示するように構成することもできる。
【0077】
このように、未登録ユーザが新規登録した場合や、既登録ユーザが登録内容を変更した場合など、ユーザDBに変更が生じた場合には、当該ローカルサーバから中央処理サーバ1へ変更内容が通知される。中央処理サーバ1は、自らのユーザDB2に変更内容を反映すると共に、通知元以外のローカルサーバに対して、各ローカルサーバが有するユーザDBに変更を反映するよう指示する。これによって、全てのユーザDB間の同期が保たれる。
【0078】
(ブロードキャスト受信設定)
ユーザがブロードキャストデータの受信に関する設定を行う場合には、ユーザ登録画面(図6(b))からブロードキャスト受信設定画面リンクを選択し、「送信」に割り当てされたキーを端末で押下する。これにより、上述したユーザ登録画面表示データの送信要求、応答と同様にして、端末上にブロードキャスト受信設定画面(図6(h))が表示される。
【0079】
ブロードキャスト受信設定画面には、
1)受信可能な全てのチャネルを受信する
2)特定の種類のチャネルのみ受信する。
3)ブロードキャストデータを受信しない。
の3つが選択肢として用意されており、ユーザは希望する選択肢を選択して「設定」に対応するキーを押下することによって設定が行われる。
【0080】
ただし、「種類を指定する」を選択した場合には、上述した趣味設定(図6(C))画面が表示され、さらに受信を希望するブロードキャストデータのカテゴリを指定して設定が終了する。
【0081】
(プッシュメッセージ受信設定)
ユーザがプッシュメッセージの受信に関する設定を行う場合には、ユーザ登録画面(図6(b))からプッシュメッセージ受信設定画面リンクを選択し、「送信」に割り当てされたキーを端末で押下する。これにより、上述したユーザ登録画面表示データの送信要求、応答と同様にして、端末上にプッシュメッセージ受信設定画面(図6(i))が表示される。
【0082】
プッシュメッセージ受信設定画面には、
1)全てのプッシュメッセージを受信する
2)特定の種類のプッシュメッセージのみ受信する。
3)自分宛(個人指定された)プッシュメッセージのみ受信する
4)プッシュメッセージを受信しない。
の4つが選択肢として用意されており、ユーザは希望する選択肢を選択して「設定」に対応するキーを押下することによって設定が行われる。このうち、3)の、「個人指定のみ受信する」を設定した場合、後述するメッセージ作成処理においてプッシュ設定(自動配信する)が設定されたメッセージで、送信先として特定の個人(自分)が設定されたメッセージのみを受け取ることになる。
【0083】
また、「種類を指定する」を選択した場合には、上述した趣味設定(図6(C))画面が表示され、さらに受信を希望するプッシュメッセージのカテゴリを指定して設定が終了する。
【0084】
(メッセージ作成処理)
次に、メッセージの作成処理について、移動無線通信端末7における画面表示例を示す図8と、ローカルサーバの処理を示すフローチャートである図9を用いて説明する。なお、以下の説明においては、移動無線通信端末7とローカルサーバ4との間におけるメッセージ作成処理を例として説明するが、本システムにおけるローカルサーバは、インターネット11を介して本システムにアクセス可能な装置からのメッセージ作成要求に対しても同様に動作する。
【0085】
メッセージの作成は、
1)新規トピックの作成
2)BBS閲覧時に表示されたメッセージに対する応答
の際に行われる。まず、図8に示す画面表示例及び図9のフローチャートを用いて、新規トピック作成について説明する。
【0086】
サービス初期画面(図8(a))から、メッセージ作成リンクが選択されると(ステップS501)、ローカルサーバ4は新規メッセージにメッセージIDを割り当てる(ステップS502)。そして、メッセージが新規トピック作成であることから(ステップS503)、メッセージ作成画面の表示データをメッセージIDとともに送信する(ステップS509)。
この結果、メッセージ作成画面(図8(b))が端末に表示される。
【0087】
メッセージ作成画面には、
1)タイトルフィールド
メッセージのタイトルを入力する文字入力フィールド
2)本文フィールド
メッセージの本文を入力する文字入力フィールド
3)録音リンク
メッセージに音声を添付する場合に選択するリンク
【0088】
4)プッシュ設定フィールド(「自動配信する」)
作成したメッセージにプッシュ属性を付加する場合に設定するフィールド
5)受信者指定画面リンク
作成したメッセージの受信者を個人、グループ等で指定する場合に選択するリンク
6)場所指定画面リンク
作成したメッセージの受信者を場所(ローカルサーバ)によって指定する場合に選択するリンク
【0089】
7)日時指定画面リンク
作成したメッセージを特定の期間のみ送信する場合に選択するリンク
8)趣味指定画面リンク
作成したメッセージの受信者を、その受信者が設定した趣味設定によって指定する場合に選択するリンク
9)広告配信設定画面リンク
作成したメッセージを、システム内で広告として取り扱う場合に選択するリンク
【0090】
10)設定確認画面リンク
メッセージの送信前に、作成したメッセージに対して行った設定内容を確認する場合に選択するリンク
がそれぞれ設けられている。各リンクの選択はローカルサーバで検出され(ステップS505)、ローカルサーバは選択されたリンクに対応する設定画面の送信を行う(ステップS506)。
【0091】
(タイトル及び本文の作成)
タイトル及び本文の入力は、各フィールドに端末から文字入力することによって行う。録音リンクは、メッセージに音声データを添付したい場合に選択するリンクであり、ローカルサーバが録音リンクの選択を検出すると(ステップS507)、音声DB53から録音を促す音声ガイダンスを読み出し、移動無線通信端末7へ送信する(ステップS510)。
【0092】
この音声ガイダンス(のパケットデータ)は、移動無線通信端末7において音声信号として再生され、ユーザに通知される。ユーザはガイダンスに従って端末のマイクから音声を吹き込む。この音声は端末内でディジタル化され、必要に応じて符号化された後、音声パケットデータとしてローカルサーバ4へ送信される。この音声パケットデータには、そのヘッダ部にメッセージIDとパケットが音声パケットであることを示す識別子を含ませて送信される。
【0093】
ローカルサーバ4はこの音声パケットを受信すると、メッセージIDにより読み出し可能な形式に変換して音声DB53に登録する(ステップS511)。移動無線通信端末7は、音声データを送信すると、メッセージデータ中の音声フラグ(後述)をセットする。
【0094】
(各種設定)
プッシュ設定フィールドは、上述したプッシュサービスを用いて送信対象となる加入者に対し、ローカルサーバから自動的に配信させたい場合に選択する(ラジオボタンを選択する)。
【0095】
受信者指定画面リンクを選択すると、図8(c)に示す受信者指定画面が表示される。受信者指定画面には、ある特定の個人を指定する場合に選択する個人指定リンクと、グループ指定を行う場合に選択するグループ指定リンク、それにデフォルトである全員指定フィールドが設けられている。
【0096】
ここで、個人指定リンク(「個人」)を選択すると、図示しない宛先設定画面が表示され、その画面で相手のe−mailアドレス、ハンドルネーム、加入者番号等、相手先を特定可能な情報を入力することによって送信先が指定した個人に設定される。個人指定が行われた場合には、後述する場所指定と組み合わせることにより、指定の個人が指定のローカルサーバのサービスエリアに入った場合のみ、メッセージが相手先の個人から閲覧可能になる。
【0097】
また、グループ指定リンクを選択すると、図6(f)で示したようなグループ一覧画面が表示され、当該画面から所望のグループを選択することによって、選択したグループに属する加入者が送信対象として選択される。
【0098】
また、メッセージ作成画面において、場所指定画面リンクを選択すると、図8(d)に示す場所指定画面が表示される。場所指定画面には、本システムに属するローカルサーバのサービスエリアが示される。任意の数のサービスエリアを指定することが可能であり、場所を指定することにより、別の場所のBBSに対してメッセージを登録することができる。この場合、後述するように、ローカルサーバから中央処理サーバ1に対してメッセージを転送し、中央処理サーバ1においてメッセージの宛先として指定された場所に対応したローカルサーバを判定して、メッセージを配信する。
【0099】
また、場所指定を行う際、メッセージ作成を行ったローカルサーバが提供するBBSに対してメッセージを登録するかどうかを選択可能にすることもできる。さらに、BBS(ローカルサーバ)毎に割り当てられた番号を用いて場所指定を行うことも可能である。BBSの番号は、例えば図8(a)の初期画面において「BBS No.XXXX」として表示される。
【0100】
日時指定画面リンクを選択すると、図8(e)に示す日時指定画面が表示される。日時表示画面には、日にち単位で指定を行う月日入力フィールドと、時、分単位で指定を行う時間入力フィールドが設けられる。
【0101】
これらのフィールドに設定がなされたメッセージは、指定の日時範囲に(場所指定を行った場合には指定された)ローカルサーバのサービスエリア内に存在するユーザのみがメッセージの送信対象になる。
【0102】
趣味指定リンクを選択すると、図8(f)に示す趣味指定画面が表示される。この画面はユーザ設定時の趣味設定画面と同一であり、この画面に表示されるカテゴリの中から、任意の数のカテゴリを選択すると、選択したカテゴリを趣味設定で選択している加入者がメッセージ送信対象になる。
【0103】
また、広告配信設定画面リンクを選択すると、図8(g)に示す広告配信認証画面が表示される。広告配信認証画面にはID入力フィールドとパスワード入力フィールドが設けられており、それぞれ事前に登録した広告配信用のユーザID番号及びパスワードを入力する。入力したID、パスワードは「送信」に割り当てられたキーを押下することによって加入者番号と共にローカルサーバへ送信され、ローカルサーバは加入者番号を元にユーザDBを検索し、登録されたID、パスワードとの認証を行う。認証が正しく行われた場合には、「広告メッセージとして登録されました」等のメッセージ表示データを移動無線通信端末7に送信する。移動無線通信端末7では、このメッセージを受け取ると、作成中のメッセージに対する広告フラグ(後述)をセットする。
【0104】
図8(b)のメッセージ作成画面において、「送信」に割り当てられたキーが押下されると、例えば図10に示すような構成を有するメッセージがローカルサーバ4へ送信される。
【0105】
図10において、メッセージデータは、以下のフィールドを有する。
1)メッセージIDフィールド101
ローカルサーバ4から割り当てられたメッセージIDを格納するフィールド
2)親メッセージIDフィールド102
返信等他のメッセージにリンクしたメッセージにおいて、リンク元となるメッセージ(親メッセージ)のメッセージIDを格納するフィールド
【0106】
3)タイトルフィールド103
メッセージのタイトルを格納するフィールド
4)本文フィールド104
メッセージの本文(テキスト)を格納するフィールド
5)音声フラグ105
メッセージに添付された録音音声の有無を示すフィールド。メッセージ作成時に音声の録音を行った場合、このフィールドがセットされる。
【0107】
6)送信者フィールド106
移動無線通信端末7からメッセージを送信する際には送信者の加入者番号が格納されるフィールド。メッセージがメッセージDBに格納される際、加入者番号は、送信者ローカルサーバによってユーザDB8を用いてハンドルネームに変換される。
7)送信時間フィールド107
メッセージ送信時に移動無線通信端末7内部の時計から日時を取り出してこのフィールドに格納する。
【0108】
8)受信者指定フィールド108
メッセージ作成時受信者指定画面(図8(c))で指定された内容を格納するフィールド
9)場所指定フィールド109
メッセージ作成時場所指定画面(図8(d))で指定された内容を格納するフィールド
【0109】
10)日時指定フィールド110
メッセージ作成時日時指定画面(図8(e))で指定された内容を格納するフィールド
11)趣味指定フィールド111
メッセージ作成時趣味指定画面(図8(f))で指定された内容を格納するフィールド
【0110】
12)広告フラグ112
メッセージ作成時広告配信設定画面(図8(g))を介して正しく認証されたメッセージに対してセットされるフラグ
13)プッシュ設定フラグ113
メッセージ作成画面(図8(b))でプッシュ設定されたメッセージに対してセットされるフラグ
【0111】
ローカルサーバ4は、このような形式を有するメッセージを受信すると、まず場所指定フィールド109を参照し、受信メッセージをメッセージDB57に格納する必要があるかどうか、すなわち他場所のみの指定がなされているかどうかを確認する(ステップS513)。
【0112】
他場所のみの指定でない場合、即ちメッセージDB57に登録する必要があると判断された場合には、受信したメッセージをメッセージDB57に登録する(ステップS514)。
【0113】
そして、他場所の指定がなされている場合には(ステップS515)、メッセージデータを中央処理サーバ1へ転送する。この際、メッセージ中の音声フラグ105を確認し、メッセージデータに音声データが添付されている場合には、音声データを音声DB53から読み出し、メッセージデータと共に中央処理サーバ1へ転送する(ステップS516)。
後述するように、中央処理サーバ1では、メッセージの受信を検出するとその場所指定フィールド109をチェックし、場所指定内容とローカルサーバDB63(図3)とを用いて、メッセージを転送すべきローカルサーバを特定する。そして、特定したローカルサーバへメッセージを転送する。特定したローカルサーバが複数の場合は、メッセージをコピーして各ローカルサーバへ転送する。
【0114】
(閲覧処理)
次に、図9、図11及び図12を用いて閲覧処理及び閲覧処理からの返信メッセージ作成について説明する。図11は閲覧時の端末画面表示例、図12は、ローカルサーバにおける閲覧処理を示すフローチャートである。
【0115】
初期画面(図11(a))から閲覧を行う場合には、初期画面中の閲覧画面リンク「閲覧」を選択することにより、ローカルサーバ4に閲覧指示が送信される。ローカルサーバ4はこの指示に対応して、移動無線通信端末7の加入者番号からユーザDB8を検索し、当該加入者の設定内容とメッセージDB中のメッセージ中の設定内容とを比較することによって、両者の条件が合致したメッセージを抽出する(ステップS601)。
【0116】
そして、ローカルサーバ4は、表示対象となるメッセージのタイトル及びメッセージIDを移動無線通信端末7に送信する(ステップS602)。この結果、移動無線通信端末7の画面には、メッセージのタイトルが表示される(図11(b))。図5を用いて説明したように、ユーザ設定に合致したプッシュメッセージがメッセージDB中に存在する場合には、移動無線通信端末7がサービスエリアに入り、無線回線が確立した時点でプッシュ設定のあるメッセージについてステップS601と同様の抽出処理が行われ、プッシュメッセージについて図11(b)に示すようなタイトル表示画面が表示される。
【0117】
図11(b)のタイトル表示画面から、所望のタイトルを選択し、「詳細」に割り当てられたキーを押下すると(ステップS603)、移動無線通信端末7からローカルサーバ4に対して詳細表示要求と、表示を要求するメッセージIDが送信される。これを受信したローカルサーバ4は、メッセージIDからメッセージDB57を検索し、予め定められた詳細表示フォーマットに必要な項目、例えばメッセージ本文(テキスト)、音声フラグ、送信日時、送信者ハンドル名等を移動無線通信端末7に送信する(ステップS604)。この結果、移動無線通信端末7の画面にメッセージの全文が表示される(図11(c))。
【0118】
本実施形態において、図11(c)に示す全文表示画面においては、タイトル、送信者のハンドルネーム、送信日時及び本文(テキスト)が表示されるほか、メッセージ録音音声がリンクされている場合には、音声データへのリンク(「音声あり」)が表示される。
【0119】
メッセージの全文表示画面から、ユーザが音声データへのリンクを選択すると(ステップS605)、ローカルサーバ4は表示中のメッセージIDと同一のIDを有する音声データを音声DB53から読み出し、移動無線通信端末7に送信する(ステップS606)。移動無線通信端末7は受信した音声データを再生し、ユーザは移動無線通信端末7のスピーカを通じてメッセージに添付された音声を聴取する。
【0120】
一方、メッセージの全文表示画面において、ユーザが「応答する」に割り当てられたキーを押下すると(ステップS607)、図9に示したメッセージ作成処理に移行する。この場合、図9のステップS503においては、作成するメッセージが返信メッセージであることが検出される。
【0121】
そして、ローカルサーバ4は、ステップS502で新規メッセージに割り当てたメッセージID及び図8(b)に示したメッセージ作成画面の表示用データとともに、親メッセージのメッセージID、返信用タイトル(例えば、親メッセージのタイトルに[Re:]を付加したもの)及び、親メッセージにおける場所指定情報等の送信先指定情報といった返信用情報を移動無線通信端末7に送信する(ステップS504)。
【0122】
この結果、移動無線通信端末7の画面には、返信用情報が埋め込まれた状態のメッセージ作成画面が表示される。もちろん、ステップS504ではメッセージ作成画面の表示データとメッセージIDのみを送信し、返信用情報については移動無線通信端末7側のアプリケーションによって取得することも可能である。返信メッセージ作成における以後の処理(図9、ステップS505以降)は新規トピック作成時の処理と同一であるので、以後の説明は省略する。
【0123】
図12に戻って、ステップS607で返信要求が検出されない場合には、ステップS608で閲覧終了(例えば、端末のオンフックキー押下)が指示されたかどうかをチェックし、閲覧終了が指示された場合には処理を終了して例えば初期画面の表示データを送信する。閲覧終了指示が検出されない場合には、ステップS603に戻って詳細表示要求の検出を行う。
【0124】
(メッセージの変更、削除処理)
次に、メッセージの変更、削除処理について図13の表示画面例とローカルサーバにおける処理を示す図14とを用いて説明する。
【0125】
例えば初期画面(図13(a))から、メッセージ変更/削除リンクが選択されると、移動無線通信端末7はローカルサーバ4に対して加入者番号とメッセージ変更/削除処理要求を送信する。ローカルサーバ4はこの指示に対応して、移動無線通信端末7の加入者番号からメッセージDB57を検索し、当該加入者が登録したメッセージを抽出する(ステップS701)。
【0126】
そして、ローカルサーバ4は、表示対象となるメッセージのタイトル及びメッセージIDを移動無線通信端末7に送信する(ステップS702)。この結果、移動無線通信端末7の画面には、メッセージのタイトルが表示される(図13(b))。
【0127】
図13(b)のタイトル表示画面から、所望のタイトルを選択し、「変更」又は「削除」に割り当てられたキーを押下すると(ステップS703)、移動無線通信端末7からローカルサーバ4に対して変更又は削除要求と、変更又は削除を要求するメッセージIDが送信される。これを受信したローカルサーバ4は、メッセージIDからメッセージDB57を検索し、予め定められた詳細表示フォーマットに必要な項目、例えばメッセージ本文(テキスト)、音声フラグ、送信日時、送信者ハンドル名等を移動無線通信端末7に送信する(ステップS704)。この結果、移動無線通信端末7の画面にメッセージの全文が表示される(図13(c)又は(d))。
【0128】
本実施形態において、図13(c)及び(d)に示すメッセージ変更、削除時の全文表示画面においては、タイトル、送信日時及び本文(テキスト)が表示されるほか、メッセージ録音音声がリンクされている場合には、図に示すように音声データへのリンク(「音声あり」)が表示される。
【0129】
変更時のメッセージの全文表示画面(図13(c))から、ユーザが図示しない音声データへのリンクを選択すると、図9を用いて説明した新規メッセージ作成処理におけるステップS510及びS511と同一の音声録音処理がなされ、移動無線通信端末7から受信した音声データを音声DB53に上書きする。
【0130】
同様に、削除時のメッセージ全文表示画面(図13(d))から、ユーザが図示しない音声データへのリンクを選択すると、図12を用いて説明した閲覧処理における音声データの再生処理(ステップS606)と同一の音声再生処理がなされ、移動無線通信端末7にてメッセージに添付された音声データを聴取することができる。
【0131】
また、図には記載していないが、変更時のメッセージ全文表示画面において、音声データを新規に追加するためのリンクを設けることもできる。この場合、音声追加リンクを選択することにより、図9を用いて説明した新規メッセージ作成処理におけるステップS510及びS511と同一の音声録音処理がなされ、ローカルサーバは移動無線通信端末7から受信した音声データを音声DB53に新規登録する。
【0132】
図14に戻って、削除時のメッセージ全文表示画面から削除指示を受信したかどうかをステップS705でチェックし、削除指示があった場合には表示中のメッセージをメッセージDB57から削除する(ステップS706)。
【0133】
また、ステップS707において変更時のメッセージ全文表示画面から「送信」に割り当てられたキーが押下され、メッセージの送信がなされた場合には(ステップS707)、メッセージDB57に受信メッセージを上書きする(ステップS708)。
【0134】
ステップS709で変更/削除の終了(例えば、端末のオンフックキー押下)が指示されたかどうかをチェックし、終了が指示された場合には処理を終了して例えば初期画面の表示データを送信する。終了指示が検出されない場合には、ステップS703に戻って変更/削除処理要求の検出を行う。
【0135】
(メッセージの転送処理)
次に、中央処理サーバ1で行われるメッセージの転送処理について、図15に示すフローチャートを用いて説明する。
【0136】
前述したように、本システムにおいては、作成した個々のメッセージについて、受信者の場所指定が可能である。すなわち、図1において、ゾーンAのサービスエリアに位置する移動無線通信端末7で、ゾーンB及び/又はゾーンCに対応する場所指定を行ったメッセージを作成することにより、ゾーンA内に存在する(あるいは将来入ってくる)加入者に対してはメッセージが提供されず、ゾーンB及び/又はゾーンC内に存在する(又は将来入ってくる)加入者に対してのみメッセージを提供するように指定することが可能である(もちろん、ゾーンB及び/又はゾーンC内に存在する加入者であっても、メッセージに設定された他の条件に合致しない加入者には提供されない)。
【0137】
図9を用いて説明したように、ローカルサーバは新規メッセージを受信すると、その場所指定フィールドをチェックし、自分以外の場所が指定されている場合には、そのメッセージを中央処理サーバ1に転送する。
【0138】
中央処理サーバ1では、メッセージの受信を検出すると(ステップS401)、その場所指定フィールドをチェックし(ステップS402)、場所指定内容とローカルサーバDB63(図3)とを用いて、メッセージを転送すべきローカルサーバを特定する(ステップS403)。そして、転送先のローカルサーバへメッセージを転送する(ステップS404)。転送先が複数の場合は、メッセージをコピーして各ローカルサーバへ転送する。
【0139】
中央処理サーバ1からメッセージを受信した各ローカルサーバは、メッセージDB内に受信したメッセージを格納する。前述したように、メッセージに音声データが添付されている場合、ローカルサーバから中央処理サーバ1へ転送されるメッセージにも音声データが添付されている。中央処理サーバ1から転送先のローカルサーバへメッセージを転送する際にも、音声データが添付されたメッセージについては音声データが付加された状態で転送する。
【0140】
音声データが添付されたメッセージを受信した各ローカルサーバは、添付された音声データを自らの音声DB53に格納し、それ以外の文字メッセージについてはメッセージDB57に格納する。
【0141】
(ブロードキャスト処理−データ設定)
次に、ブロードキャスト処理について説明する。上述したように、本システムではブロードキャストによってユーザに情報を提供することが可能である。ブロードキャストとは、ラジオ、テレビあるいは文字放送のように、実質的に連続して表示(もしくは音声)データを供給するサービスである。
【0142】
このようなブロードキャストサービスを実施するには、予めブロードキャストするデータに関してローカルサーバが認知可能に設定する必要がある。従って、まず図16を用いて、ブロードキャストデータの設定について説明する。なお、以下の説明においては移動無線通信端末7において設定を行う場合を例示して説明するが、メッセージ処理と同様、本設定も情報提供サーバ3等インターネットに接続された機器から行うことができる。
【0143】
まず、例えば初期画面(図16(a))に設けられた、ブロードキャスト設定画面へのリンクを選択し、「送信」に割り当てられたキーを移動無線通信端末7で押下すると、ブロードキャスト設定画面が表示される(図16(b))。ブロードキャスト設定画面から送信設定画面リンク(「送信設定」)を選択し、「送信」に対応するキーを押下すると、送信設定画面が表示される(図16(c))。
【0144】
送信設定画面には、メッセージ作成画面(図8(b))と同様に、送信先を指定するための受信者指定画面リンクと、場所指定画面リンクと、日時指定画面リンクと、趣味指定画面リンクとが設けられている。これら各リンクを選択した際の画面表示及び各画面での設定内容については図8(c)〜(f)を用いて前述したとおりあるため、重複する説明は省く。
【0145】
送信設定画面には、さらに送信データ設定画面リンクが設けられており、このリンクを選択し、「送信」に対応するキーを押下することにより、送信データ設定画面(図16(d))が表示される。
【0146】
送信データ設定画面には、
1)データソースアドレス入力フィールド
ブロードキャストデータの供給元を指定する、例えばIPアドレスを入力するフィールド
【0147】
2)ダウンロード要否設定フィールド
ブロードキャストデータを移動無線通信端末7で処理するために、別途移動無線通信端末7にダウンロードする必要があるソフトウェアがあるかないかを指定するフィールド
【0148】
3)ダウンロードアドレス入力フィールド
ダウンロード要否設定フィールドにおいて、「要」と設定した場合に、ローカルサーバ中に記憶されたダウンロード用ソフトウェアを特定するための情報、例えばURLを入力するフィールド
【0149】
4)ポート番号フィールド
ブロードキャストデータを処理する、移動無線通信端末7が有するアプリケーションプログラムを指定するポート番号を入力するフィールド
【0150】
5)端末必須機能指定フィールド
例えば株価チャート等の細かいデータを移動無線通信端末7で表示するためには、ドットマトリックスディスプレイが端末側に必要である。また、音声データをブロードキャストする場合には、スピーカが端末側に無ければ再生された音声を聞くことができない。そのため、本フィールドによって、ブロードキャストするデータを処理するために移動無線通信端末7側に必要な機能(装備)を指定する。
【0151】
送信データ設定画面から「設定」に対応するキーが押下されると、図16(c)からリンクされる各設定画面での設定内容及び、図16(d)に含まれる各設定項目に対する設定値がローカルサーバへ送信される。設定内容はローカルサーバのHDD58に記憶される。
【0152】
設定がなされると、ローカルサーバはソースデータアドレスフィールドに設定されたアドレスにアクセスし、ブロードキャストデータの受信を開始する。また、ブロードキャスト設定を行った加入者は、ダウンロードアドレスフィールドに指定したローカルサーバ中のアドレスに対し、例えばFTP等によって必要なアプリケーションプログラムを転送する。
【0153】
(ブロードキャストデータ処理)
次に、ブロードキャスト処理について、図17に示す画面表示例と、ローカルサーバでのブロードキャスト処理を説明する図18のフローチャートを用いて本システムにおけるブロードキャスト動作について説明する。
【0154】
図4を用いて説明したように、移動無線通信端末7が本システムに属するあるAPのサービス範囲に入ると、移動無線通信端末7とAPとの間で無線回線の確立が行われ、確立後APからローカルサーバに対して移動無線通信端末7の加入者番号が送信される。
【0155】
そして、図5で説明したように、ローカルサーバはAPから受信した加入者番号によってユーザDB8を検索し、登録済みユーザであることを認証する。そして、プッシュメッセージに関する処理が終了すると、ブロードキャストデータ処理を行う(ステップS206、S207)。
【0156】
具体的には、予めローカルサーバに設定されたブロードキャストデータのうち、移動無線通信端末7の加入者設定と合致するブロードキャストデータについて、チャネル選択画面(図17(a))の表示データを送信する(ステップS301)。この表示データには、各ブロードキャストチャネルのチャネル番号情報も含まれている。
【0157】
チャネル設定画面には、ユーザが受信可能なブロードキャストチャネルが示されており、その脇には個々にラジオボタンが配置されている。ユーザがいずれかのチャネル受信を希望する場合には、どれか1つのチャネルに対応するラジオボタンを選択し、「受信」に対応するキーを押下する。
【0158】
このチャネル選択はローカルサーバで検出され(ステップS302)、ローカルサーバは選択されたブロードキャストデータに関する設定内容をHDD58から読み出して、選択されたブロードキャストデータの処理に必要とされるハードウェアがユーザの端末、すなわち移動無線通信端末7に実装されているかどうかをチェックする(ステップS303)。このチェックは、例えばローカルサーバから移動無線通信端末7に対して問い合わせコマンドを送信し、移動無線通信端末7がこのコマンドに応答して返送した端末のスペックをチェックすることによって行うことができる。
【0159】
チェックの結果、例えばドットマトリックスディスプレイを必要とするブロードキャストデータが選択されたにもかかわらず、移動無線通信端末7がドットマトリックスディスプレイを有していない場合には、ユーザに対して、その端末では選択したブロードキャストチャネルの処理ができない旨のメッセージを送信し(ステップS304)、チャネル選択画面に戻る。
【0160】
端末7がハードウェア的な要件を満足する場合には、次にブロードキャストデータの処理に必要とされるアプリケーションプログラムが必要かどうかをチェックする(ステップS305)。このチェックでは、ブロードキャストデータ設定の内容を参照し、アプリケーションプログラムが必要であるかをチェックすると共に、移動無線通信端末7が必要なアプリケーションプログラムを有しているかのチェックも併せて行われる。
【0161】
移動無線通信端末7が必要なアプリケーションプログラムを有しているかどうかのチェックは、例えばユーザDB8のユーザ毎のレコードに、過去にダウンロードしたアプリケーションプログラムを登録するようにし、ステップS305の処理においてユーザDB8を参照することによって行うことができる。
【0162】
ステップS305において、選択されたブロードキャストデータの処理には移動無線通信端末7側でソフトウェアをダウンロードする必要があると判断された場合には、その旨のメッセージと、ダウンロードリンクを有する問い合わせ画面(図17(b))が送信される(ステップS306)。
【0163】
ユーザがダウンロードリンク(「ダウンロード」)を選択し、「選択」に対応するキーを押下すると、移動無線通信端末7からローカルサーバ4に対してダウンロード要求が送信され(ステップS307)、HTTP,FTP等のプロトコルに従ってローカルサーバ4から移動無線通信端末7へアプリケーションプログラムが転送される(ステップS308)。ローカルサーバ4はアプリケーションプログラムの転送が終了すると、転送したアプリケーションをユーザDBに登録する。アプリケーションプログラムが転送されると、移動無線通信端末7はブロードキャストデータの受信を開始する(ステップS309)。
【0164】
また、ステップS305において、移動無線通信端末7がソフトウェアのダウンロードをしなくてもブロードキャストデータの処理が可能であると判定された場合には、受信を開始するかどうかの問い合わせ画面データを送信する(ステップS310)。移動無線通信端末7ではこのデータを表示し(図17(c))、ユーザが画面上の「受信を開始する」を選択し、「選択」に対応するキーを押下すると、移動無線通信端末7は(図17(a))の表示データと共に受信している、ブロードキャストチャネル番号を用いてブロードキャストデータの受信を開始する(ステップS309)。
【0165】
上述のように、ローカルサーバ4は設定済みのブロードキャストデータを常に受信しており、所定のチャンネルを使ってこれらのブロードキャストデータを送信し続けている。また、ブロードキャストデータは、ブロードキャストデータ設定のポート番号フィールドで指定されたポート番号(移動無線通信端末7内でブロードキャストデータ処理を行うアプリケーションプログラムに割り当てられたポート番号)に対して送信される。
【0166】
これによって、移動無線通信端末7ではブロードキャストデータ処理用のアプリケーションプログラムが受信したブロードキャストデータに基づいて表示等の処理が行われる。
【0167】
以上説明したように、作成したメッセージに対して、アドレス以外に種々の送信先条件を指定可能であるため、例えば「9月8日、午前10時から午後1時までの間に、A駅構内にいる加入者」のみが閲覧できるようにメッセージを送信すると言った、時間、場所を限定した情報の提供が可能になる。また、予め登録された加入者の嗜好等の個人情報を併せて指定可能であるため、例えば「B駅構内にいる加入者で、スポーツに興味のある加入者」等の指定も可能である。このように、情報提供者側から見れば、ターゲットを絞って情報を提供可能となり、例えば広告の配信を行う場合に、より効果的な宣伝を行うことが可能となる。
【0168】
また、広告以外のメッセージであっても、「特定の人が特定の場所に来たらメッセージをプッシュする」ように設定したメッセージを作成すれば、例えば待ち合わせに遅れた人が待ち合わせ場所に着いたときに連絡先を通知する等の利用も可能になる。
【0169】
また、情報を受け取る場合には、自分が受け取りたい(閲覧したい)情報を予め指定しておくことにより、希望する情報のみ取得可能となるため、不要な情報を見る可能性が低くなり、効果的に必要な情報を取得することが可能になる。
【0170】
以上説明したように、本発明による情報提供システムによれば、情報を提供する側、情報を受ける側の双方が情報を提供したい相手及び受けたい情報を指定することができ、効果的な情報提供及び効率的な情報の取得が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の実施形態に係る情報提供システムの全体構成例を説明する図である。
【図2】
図1におけるローカルサーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】
図1における中央処理サーバ1の構成例を示すブロック図である。
【図4】
図1におけるアクセスポイントの回線制御処理を示すフローチャートである。
【図5】
ローカルサーバの情報提供処理全体の流れを説明するフローチャートである。
【図6】
(a)〜(g)は移動無線通信端末7における新規登録時の画面表示例を示す図である。
【図7】
(a)〜(g)は既登録ユーザの端末に表示されるグループ処理メニュー及びこのメニューから行う処理に関連した画面表示例を示す図である。
【図8】
(a)〜(g)は移動無線通信端末7におけるメッセージ作成時の画面表示例を示す図である。
【図9】
メッセージ作成時のローカルサーバの処理を説明するフローチャートである。
【図10】
本システムにおいて用いるメッセージのデータ形式例を示す図である。
【図11】
(a)〜(c)は移動無線通信端末7におけるメッセージ閲覧時の画面表示例を示す図である。
【図12】
メッセージ閲覧時のローカルサーバの処理を説明するフローチャートである。
【図13】
(a)〜(d)は移動無線通信端末7におけるメッセージ変更/削除時の画面表示例を示す図である。
【図14】
メッセージ変更/削除時のローカルサーバの処理を説明するフローチャートである。
【図15】
中央処理サーバ1における、メッセージ転送処理を説明するフローチャートである。
【図16】
(a)〜(d)はブロードキャストデータ設定時における移動無線通信端末7における画面表示例を示す図である。
【図17】
(a)〜(c)はブロードキャストデータが存在するサービスエリアにおいて移動無線通信端末7に表示される画面例を示す図である。
【図18】
ローカルサーバにおけるブロードキャスト処理を説明するフローチャートである。
(技術分野)
本発明は情報提供システム及びその制御方法に関し、特に情報の送信先や取得する情報を選択可能な情報提供システム及びその制御方法に関する。
【0002】
(背景技術)
近年の通信技術の進歩により、全世界の情報が時間差なしに取得可能になり、また、インターネットの普及につれ、膨大な情報に簡単にアクセスすることが可能となってきている。
【0003】
例えばインターネットのホームページで提供される情報から自分に必要な情報を探すには、予め雑誌等で必要な情報を提供するホームページのアドレスを調べ、そのアドレスを指定してアクセスしたり、所謂検索サイトと呼ばれる検索専用のホームページを用い、主にキーワード検索や、ホームページのリンクをたどることにより、所望の情報を提供すると思われるホームページを探し出すのが一般的である。
【0004】
しかしながら、キーワード検索を用いた場合には、キーワードの選択の仕方により検索結果が大きく左右される。また、キーワードの数が少ない場合には無関係なホームページが多く含まれる。そのため、さらにキーワードを加えて希望したに(無関係な)ホームページを削減したり、ページの抄録文などを頼りに関連のありそうなホームページに1つ1つアクセスして、内容の確認をする必要があった。
【0005】
また、検索サイトが用意した分類毎のリンクをたどって情報を探す場合、全く関係のないホームページがリンクに含まれる可能性は小さいが、検索サイトでリンクをしていないホームページは表示されない。また、希望する分類が存在しないこともある。
【0006】
加えて、このようにして検索されたホームページが提供する情報の中には、既に古くなって情報価値のないものも含まれている。また、実際にアクセスすると、そのページが無い場合もある。
【0007】
さらに、検索者側の状況、すなわち、現在いる場所や性別、年齢などは検索結果に全く関係がないため、今いる場所の近辺に関する情報のみを調べたい場合であっても、やはりキーワード等を入力して場所を指定する必要があった。
【0008】
一方、情報を提供する側の立場に立ってみると、その情報を必要としない相手にいくら情報を提供しても意味がない。例えば、子供服の安売りに関する情報を提供しようとした場合、子供のいない人に情報を提供しても、宣伝の効果は期待できない。
【0009】
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、ユーザに所望の情報を提供する情報提供システムにおいて、全体の情報からユーザが必要とする情報を自動的に選択して提供することが可能な情報提供システム及びその制御方法を提供することにある。
【0010】
また、本発明の別の目的は、ユーザに所望の情報を提供する情報提供システムにおいて、情報の発信者がその情報の送信先についてユーザ固有の情報を用いて選択可能な情報提供システム及びその制御方法を提供することにある。
【0011】
(発明の開示)
すなわち、本発明の要旨は、所定範囲のサービスエリアを有する少なくとも1つのローカルサーバ手段と、ローカルサーバ手段相互を接続する中央サーバ手段とを有し、サービスエリア内に存在するサービス加入者端末に対して、予め蓄積された情報を提供する情報システムであって、それぞれに送信先指定条件が関連付けられた情報を蓄積する情報データベース手段と、サービス加入者端末毎に設定された情報受信条件を記憶する加入者データベース手段と、情報データベース手段及び加入者データベース手段を用いて、ローカルサーバ手段のサービスエリア内に存在するサービス加入者端末に対応する情報受信条件と、送信先指定条件とを比較し、情報受信条件を満たす送信先指定条件を有する情報のみを選択する情報選択手段と、サービスエリア内に存在するサービス加入者端末に対して、情報選択手段が選択した情報のみを提示する情報提供手段とを有することを特徴とする情報提供システムに存する。
【0012】
また、本発明の別の要旨は、所定範囲のサービスエリアを有する少なくとも1つのローカルサーバ手段と、ローカルサーバ手段相互を接続する中央サーバ手段と、それぞれに送信先指定条件が関連付けられた情報を蓄積する情報データベース手段と、サービス加入者端末毎に設定された情報受信条件を記憶する加入者データベース手段とを有し、サービスエリア内に存在するサービス加入者端末に対して、予め蓄積された情報を提供する情報システムの制御方法であって、情報データベース手段及び加入者データベース手段を用いて、ローカルサーバ手段のサービスエリア内に存在するサービス加入者端末に対応する情報受信条件と、情報の送信先指定条件とを比較し、情報受信条件を満たす送信先指定条件を有する情報のみを選択する情報選択ステップと、サービスエリア内に存在するサービス加入者端末に対して、情報選択手段が選択した情報のみを提示する情報提供ステップとを有することを特徴とする情報提供システムの制御方法に存する。
【0013】
(発明を実施するためのベストモード)
以下、図面を参照して本発明をその好適な実施形態に基づき詳細に説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係る情報提供システムの全体構成例を示す図である。図において、情報提供システムは、3つのローカルサーバ4〜6と、ローカルサーバ4〜6のそれぞれに3つずつ接続されたアクセスポイント(AP)A−1〜A−3、B−1〜B−3、C−1〜C−3と、ローカルサーバ4〜6の全てが接続された中央処理サーバ1とを有している。中央処理サーバ1は、本システムとインターネット11との通信インタフェースの機能を有し、インターネット11に接続された情報提供サーバ3と各ローカルサーバ4〜6との間の通信をサポートする。中央処理サーバ1はまた、各ローカルサーバ4〜6から受信するメッセージの転送処理等を行う。
【0014】
ローカルサーバ4〜6は、地理的に離れた場所に配置され、それぞれゾーンA〜Cをサービスエリアとする。各APは比較的狭い範囲、例えば100m未満の範囲をサービスエリアとする無線基地局である。従って、各ローカルサーバがカバーするゾーンは比較的小さな範囲であり、具体的には駅毎、ビルの各階毎、商店街毎等の単位でローカルサーバが配置される。
【0015】
移動無線通信端末7は、各APと無線接続を確立する機能を有しており、各APのサポート範囲に移動無線通信端末7が入ると、そのAPと移動無線通信端末7との間で無線通信回線が確立される。
【0016】
また、中央処理サーバ1及びローカルサーバ4〜6のそれぞれは、本情報提供システムの登録ユーザに関する情報を有するユーザDB2、8〜10を有している。各ユーザDBの内容は同一であり、定期的に全てのユーザDBの同期処理が行われる。もちろん、ローカルサーバ4〜6及び中央処理サーバのいずれもがアクセス可能なユーザDBを1つ設け、ユーザDBを集中管理することも可能である。
【0017】
図1においては、中央処理サーバ1に接続されるローカルサーバが3台、各ローカルサーバに接続されるAPが3台ずつである場合を示したが、これらの台数は任意であり、またローカルサーバに接続されるAPの数も任意かつ互いに異なる値であって良い。同様に、移動無線通信端末7の数、場所も任意である。
【0018】
(ローカルサーバの構成)
図2は、ローカルサーバ4の構成例を示すブロック図である。ローカルサーバ4は、全体の制御を行うCPU51と、CPU51が実行するプログラムや各種データを保存するROM52と、音声ガイダンスや録音音声などの音声データが記憶、蓄積される音声DB53と、中央処理サーバ1及び各APとのデータ通信を行うためのインタフェースであるネットワークI/F54と、CPU51のワークエリア等として用いられるRAM55と、本システムの登録加入者に関する情報を蓄積するユーザDB8と、ローカルサーバ4がサービスする電子掲示板サービス(BBS)に登録されたメッセージを蓄積するメッセージDB57と、CPU51が実行するプログラム、必要に応じて移動無線通信端末へアップロードするアプリケーションプログラム等が記憶されるHDD58とを有する。
【0019】
各構成要素は、CPU51のバス(データバス、アドレスバス及びコントロールバスを含む)によって相互に接続されている。音声DB53、ユーザDB8及びメッセージDB57は、図面上独立して記載されているが、HDD58の一部領域を使用する構成であっても良い、
【0020】
また、図2では代表してローカルサーバ4についてのみ説明したが、ローカルサーバ5及び6についても同一の構成であり、個々のローカルサーバについての説明は省略する。このようなローカルサーバ4〜6は、ネットワークインタフェースを有する汎用のコンピュータ装置により実現することができる。
【0021】
(中央処理サーバ1の構成)
図3は、中央処理サーバ1の構成例を示すブロック図である。中央処理サーバ1は、全体の制御を行うCPU61と、CPU61が実行するプログラムや各種データを保存するROM62と、メッセージ等の送信先として指定された場所と、各ローカルサーバ4〜6との対応を記憶したローカルサーバDB63と、インターネット11及び各ローカルサーバ4〜6とのデータ通信を行うためのインタフェースであるネットワークI/F64と、CPU61のワークエリア等として用いられるRAM65と、本システムの登録加入者に関する情報を蓄積するユーザDB2と、CPU61が実行するプログラム等が記憶されるHDD68とを有する。
【0022】
各構成要素は、CPU61のバス(データバス、アドレスバス及びコントロールバス)によって相互に接続されている。また、ローカルサーバDB63及びユーザDB2は、図面上独立して記載されているが、HDD68の一部領域を使用する構成であっても良い、このような中央処理サーバ1は、ネットワークインタフェースを有する汎用のコンピュータ装置により実現することができる。
【0023】
(動作説明)
以下、本システムにおいて、移動無線通信端末7を所有する加入者に対し、どのようにして情報を提供するのかについて順を追って説明する。
上述したように、本実施形態における各ローカルサーバが受け持つサービスエリア(ゾーン)は比較的小さい。従って、そのゾーン内に存在する移動無線通信端末7に対して選択的に情報を提供することができる。本実施形態において、移動無線通信端末7に対する情報の提供は電子掲示板サービス(所謂BBS)を基本とし、これに情報を自動配信するプッシュサービス及び連続的に情報を提供するブロードキャストサービスが組み合わされる。
【0024】
そして、本発明に係る情報提供システムにおいては、情報を受信する登録加入者の位置や、事前に登録された趣味や年齢、性別等の個人情報を組み合わせ、ローカルサーバが蓄積する情報から適切なものだけを選択して提供することを特徴とする。
【0025】
例えば、ゾーンAをサービスエリアとするローカルサーバA(4)には、ゾーンA内もしくはその近辺に関連する情報、もしくはゾーンA内にいる移動無線通信端末7への配信が指定されたメッセージのみ蓄積したBBSを設ける。そして、ゾーンAに存在する移動無線通信端末7の加入者について事前に登録された個人情報をユーザDB8で参照して、BBSに蓄積された情報の中から適切な情報のみを選択して提供する。
【0026】
本実施形態において、本システムが提供する情報提供サービスを利用するには、事前にユーザ登録を行う必要がある。ユーザ登録は、ユーザの有する移動無線通信端末7が、本システムに含まれるいずれかのAPを介してローカルサーバと通信することにより行われるが、まず、移動無線通信端末7とローカルサーバとを通信するための回線を確立する必要がある。
【0027】
(回線制御処理)
図4は、各APが行う回線制御処理について説明したフローチャートである。各アクセスポイントは、アンテナを通じて所定時間毎(例えば1秒毎)に問い合わせ信号を送出する(ステップS101)。移動無線通信端末7がアクセスポイントの発した問い合わせ信号を受信すると、問い合わせに対して応答する。ステップS102で応答を検出するとAPは空きチャネルのアドレスを移動無線通信端末7に割り当て、送信する(ステップS103)。割り当てされたチャネルを用いて例えば以後の通信に用いる暗号鍵等の情報を端末7に送信し、通信回線を確立する(ステップS104)。
【0028】
回線が確立したら、APは移動無線通信端末7の加入者番号等の加入者情報を取得して、上位のローカルサーバに送信する(ステップS105)。以後、ローカルサーバと移動無線通信端末7との間でサービスの提供がなされる。
【0029】
例えば移動無線通信端末7が移動して、APの受け持ち範囲から外れた場合等、ローカルサーバ側で移動無線通信端末7から所定時間応答が無いことを検出すると、ローカルサーバからAPに対して回線切断指示を送信する。この回線切断指示を受信すると(ステップS106)、移動無線通信端末7に割り当てたチャネルを解放し(ステップS107)、回線を切断する(ステップS108)。
【0030】
移動無線通信端末7が同じローカルサーバに接続されたAP間、例えば、図1におけるAP(A−1)のサービス範囲からAP(A−2)のサービス範囲へと移動した場合には、移動先のAP(A−2)と移動無線通信端末7との回線確立をローカルサーバ4が検出可能であるので、この場合には上述の応答の無い時間による回線切断を指示する判定前であっても、ローカルサーバ4からAP(A−1)に対して回線切断指示が送信される。
【0031】
なお、APと移動無線通信端末7との間の無線インタフェースは、比較的狭い範囲をAPのサービス範囲として実現できればどのようなものでも良いが、データ通信と音声通信をサポートするプロトコルを適用可能なものが好ましく、また移動無線通信端末7に実装することから、消費電力の小さなものが好ましい。
【0032】
このような無線インタフェースとしては、例えばPHSやBluetoothを利用することができる。Bluetoothを利用した場合、各APのサービス範囲は半径100m〜10m程度となる。また、この場合、移動無線通信端末7としては、通常のPDC方式等に適合した電話端末に、Bluetoothを利用するためのインタフェース、回路等を付加した構成を有する端末を用いることができる。
【0033】
(ローカルサーバの情報提供処理)
上述の通り移動無線通信端末7とAPとの無線回線が確立すると、APから上位のローカルサーバに対して回線を確立した相手先である移動無線通信端末7に関する情報が送信される(図4、ステップS105)。これを受けてローカルサーバは、移動無線通信端末7に対して情報提供等の処理を行う。
【0034】
上述の通り、本実施形態において、移動無線通信端末7に対する情報の提供は基本的に電子掲示板サービスによって行われ、情報を自動配信するプッシュサービス及び連続的に情報を提供するブロードキャストサービスが組み合わされる。移動無線通信端末7とローカルサーバとの通信はデータ通信であり、後述するように音声データも他のデータと同様にパケット形式によって通信される。
【0035】
また、本実施形態において、移動無線通信端末7とローカルサーバとの間の双方向通信は、基本的にローカルサーバから移動無線通信端末7に対してメニュー画面等の表示用データを送信し、移動無線通信端末7において、表示画面中に含まれるリンクの選択、あるいは表示用データに含まれるデータ入力領域や選択領域等の入力後のデータ送信指示を行うことによってローカルサーバへデータ送信することによって実現される。
【0036】
次に、図5に示すフローチャートを用いて、本実施形態におけるローカルサーバの情報提供処理について、ローカルサーバ4の動作を例にして説明する。
まず、ステップS201において、上述したAPからの加入者情報、例えば移動無線通信端末7の加入者番号を受信する。そして、この加入者番号を用いてユーザDB8を検索し、登録済みユーザ(サービス加入者)であるかどうかをチェックする(ステップS202)。
【0037】
チェックの結果、未登録ユーザである場合には、BBSのサービス初期画面表示データを送信し(ステップS208)、その後は端末の指示に従った処理を行う(ステップS209)。なお、ユーザ登録については後述する。
【0038】
一方、ステップS202において、登録済みユーザであることが確認された場合には、ユーザDB8とメッセージDB57とを参照して、プッシュすべきメッセージがあるかどうかをチェックする(ステップS204)。具体的には、メッセージDB57に蓄積されたメッセージのうち、移動無線通信端末7の加入者が送信先に相当するメッセージであって、かつ「プッシュ」の設定がなされているものがあるかどうかをチェックする。メッセージ毎の送信先設定等、ここで参照される設定については後述する。
【0039】
上述の通り、「プッシュ」とは、加入者が情報を参照しに行かなくても、システム側から強制的に送りつけるサービスを意味する。従って、「プッシュ」メッセージが存在する場合には、まずそのメッセージ(のタイトル)を列記した画面表示データを移動無線通信端末7へ送信する(ステップS205)。
【0040】
プッシュメッセージの送信後、例えば初期画面への復帰指示など、プッシュメッセージに関する処理が終了した旨を検出すると、次にサービス加入者ブロードキャストデータの有無を調べる(ステップS206)。ブロードキャストデータとは、例えば街頭に設けられた文字ニュース表示装置に表示されるような、実質的に連続して供給されるデータである。
【0041】
ステップS206においても、ステップS204におけるチェックと同様、登録済みユーザのブロードキャストデータ受信に関する設定内容や、個人情報等ユーザDB8に登録されたユーザ情報と、ブロードキャストデータの供給元が設定した送信対象となるユーザの設定内容とを参照して、各登録ユーザ毎に提供可能なブロードキャストデータの有無を決定する。
【0042】
提供可能なブロードキャストデータが存在する場合には、ステップS207においてブロードキャストデータが存在する旨の画面表示データを送信し、その後ユーザの指示に従ってブロードキャストデータの提供処理を行う。ブロードキャスト処理については後で詳細に説明する。
【0043】
ブロードキャストデータの受信終了指示を受信したり、ブロードキャストデータの受信を行わない旨の応答があった場合など、ブロードキャストデータ処理が終了した場合には、サービス初期画面表示用のデータを送信する(ステップS208)。その後は端末の指示に従った処理を行う(ステップS209)。
【0044】
もちろん、ステップS209における処理を通じて受信した指示によっては、再度ステップS203、S204、S206等へ移行することもありうる。
【0045】
このようにして、ローカルサーバ4は、そのAP(A−1〜A−3)のサービスエリアに存在する移動無線通信端末7に対して、メッセージ(またはブロードキャストデータ)に登録された送信先指定情報と、サービス加入者の登録した受信データ設定とを参照し、その双方が一致したデータのみをサービス加入者に提供する。
【0046】
(ユーザ登録処理)
以下、具体的なユーザ登録処理について、図6を用いて説明する。
ユーザ登録処理は、図5のステップS208で示されるBBS初期画面に含まれる、「ユーザ登録」メニューを選択することによって実施される。
【0047】
図6(a)は、ローカルサーバからユーザの端末に送信されるBBS初期画面の例を示す図である。図6において、下線の引かれた文字(行)はリンクを意味し、その行を選択して、メニューの最下行に表示される、例えば「送信」に割り当てされた端末の所定キーを押下することによって、そのリンクに対応付けされた更に別のメニュー画面(サブメニュー)の表示データの送信要求がローカルサーバへ送信され、ローカルサーバが要求に対応する表示データを送信することによって、別の画面が表示される。
【0048】
即ち、図6(a)において、ユーザが端末の画面上で「ユーザ登録」を選択し、「送信」に割り当てされたキーを押下することによって、ユーザ登録画面の送信要求がローカルサーバへ送信され、ローカルサーバがこの要求に応答して送信したユーザ登録画面表示データを端末側で解釈、表示すると、図6(b)に示すようなユーザ登録画面が表示される。
【0049】
このような、移動無線通信端末7とローカルサーバとの間の通信は、例えばHTTPプロトコルに従って行うことができる。この場合、ローカルサーバが移動無線通信端末7に送信する、端末側で解釈可能な言語としては、例えばHTMLもしくはその命令拡張がなされた言語を用いることができる。
【0050】
本実施形態において、ユーザ登録画面には、以下のようなフィールドが含まれる。
1)ハンドルネーム設定フィールド
BBSに投稿するメッセージに表示されるハンドルネーム(ペンネーム)を設定するフィールド。文字を入力する。
2)年齢設定フィールド
ユーザの年齢を設定するフィールド。数字を入力する
【0051】
3)性別選択フィールド
ユーザの性別を選択するフィールド。男女いずれかのラジオボタンを選択する。
4)e−mailアドレス設定フィールド
ユーザのe−mailアドレスを設定するフィールド。英数字を入力する。
【0052】
5)電話番号設定フィールド
ユーザの加入者番号を入力するフィールド。APから通知されたユーザの加入者番号を予め埋め込んで表示しても良い。
6)趣味設定画面へのリンク
ユーザが興味を持つ分野を設定する画面へのリンク。
【0053】
7)広告受信設定画面へのリンク
広告メッセージの受信を行うかどうか及び受信方法の設定画面へのリンク
8)グループ設定画面へのリンク
既登録グループへの参加、新規グループ作成等、グループ設定画面へのリンク。
【0054】
9)ブロードキャスト受信設定画面へのリンク
ブロードキャストデータの受信有無、受信種類等を設定するブロードキャスト受信設定画面へリンクする。
10)プッシュメッセージ受信設定画面へのリンク
プッシュ設定(自動配信設定)がなされたメッセージの受信有無、受信種類等を設定するプッシュメッセージ受信設定画面へのリンク。
11)登録確認画面へのリンク
最終的に登録を行う際に選択するリンク。最終確認画面へのリンク。
【0055】
これらの設定フィールドのうち、どの項目を必須入力項目とするかは任意であるが、少なくともハンドルネームと電話番号、e−mailアドレスは必須入力項目とする必要がある。
【0056】
(趣味設定)
ユーザが趣味設定を行う場合には、ユーザ登録画面から趣味設定リンクを選択し、「送信」に割り当てされたキーを端末で押下する。これにより、上述したユーザ登録画面表示データの送信要求、応答と同様にして、端末上に趣味設定画面(図6(c))が表示される。
【0057】
趣味設定画面は、ユーザが受け取りたい、もしくは見たい情報のカテゴリーを設定するための画面であり、図6(c)に示すように、いくつかの大まかなカテゴリーがリスト表示される。リスト中の各項目にはラジオボタンが設けられており、ユーザが興味を持つカテゴリーに対応するラジオボタンを任意の数選択し、「設定」に対応する端末キーを押下するとその設定内容が端末内に一時記憶され、再びユーザ登録画面(図6(b))に戻る。また、「設定」の変わりに「戻る」に対応する端末キーが押下されると、何も設定せずにユーザ登録画面(図6(b))へ戻る。
【0058】
(広告受信設定)
ユーザが広告受信設定を行う場合には、ユーザ登録画面から広告受信設定リンクを選択し、「送信」に割り当てされたキーを端末で押下する。これにより、上述したユーザ登録画面表示データの送信要求、応答と同様にして、端末上に広告受信設定画面(図6(d))が表示される。
【0059】
広告受信設定画面は、BBSに蓄積されるメッセージのうち、「広告」として設定されたメッセージ(広告メッセージ)について、提供を希望するかどうか、またプッシュサービスを有効とするかどうかの設定を行う画面である。図6(d)において、広告受信設定画面には、
1)自分から見に行く
2)自動で受け取る
3)受け取らない
の選択肢が用意されており、いずれか1つを選択、設定する。
【0060】
1)は、広告メッセージについてのプッシュサービスを無効にし、ユーザがBBSの閲覧を行った際に表示されるメッセージリスト中に(プッシュ設定のある)広告メッセージを含ませる設定である。
【0061】
2)は、プッシュ設定のある広告メッセージについては、ローカルサーバによるプッシュサービスを有効にし、ローカルサーバのサービスエリアに入った場合、他の設定に合致するプッシュ設定のある広告メッセージについては、自動的に移動無線通信端末7へ送信するようにする設定である。もちろん、プッシュ設定のない広告メッセージは、ユーザがBBSの閲覧を行った際に表示されるメッセージリスト中に表示される。
3)は、一切の広告メッセージを受け取りたくない場合に設定する。
【0062】
ユーザが指定したい項目に対応するラジオボタンを1つ選択し、「設定」に対応する端末キーを押下するとその設定内容が端末内に一時記憶され、再びユーザ登録画面(図6(b))に戻る。また、「設定」の変わりに「戻る」に対応する端末キーが押下されると、何も設定せずにユーザ登録画面(図6(b))へ戻る。
【0063】
(グループ設定ー新規加入)
ユーザがグループ設定を行う場合には、ユーザ登録画面(図6(b))からグループ設定画面リンクを選択し、「送信」に割り当てされたキーを端末で押下する。これにより、上述したユーザ登録画面表示データの送信要求、応答と同様にして、端末上にグループ設定画面(図6(e))が表示される。
【0064】
グループ設定画面は、BBSに登録されたグループにユーザが加入する場合、新規にグループを作成する場合、もしくはユーザが作成したグループの編集、削除を行う場合に用いる画面である。
【0065】
本実施形態において、グループとはある登録ユーザの集団であり、グループの加入に際して例えば趣味設定の設定項目等による制限等はなされないものとする。グループは、例えば作成したメッセージの送信先を指定に用いることができる。
【0066】
グループメニュー画面には、図6(e)に示すように、新規にグループに加入する際に選択する新規加入リンクのみが表示される。一方、既登録ユーザが所定の画面からグループ設定画面を呼び出した場合には、図7(e’)に示すように新規加入リンクの他に、新しくグループを作成する場合に選択するグループ作成リンクと、自分で作成したグループの編集、削除を行う場合に選択するグループ編集、削除リンクとが表示される。
【0067】
未登録ユーザが新規グループに加入を希望する場合には、図6(e)の新規加入リンクを選択し、グループを特定するための一覧画面(図6(f))が表示される。グループ一覧画面には、ローカルサーバに登録された全グループ名の一覧がリンクとして表示される。
【0068】
もちろん、全グループの一覧画面ではなく、事前に50音等で名称を検索する画面を通じてグループを絞り込み、その結果として得られたグループ名を表示するようにすることも可能である。
【0069】
ユーザがグループ名一覧に示されたグループ名から興味のあるグループ名を選択し、「詳細」に割り当てられたキーを押下すると、予め登録された、グループの簡単な紹介文が表示される(図6(g))。ここで、「登録」に割り当てされたキーを押下すると、表示中のグループにユーザが登録を希望する旨の情報が端末内に一時記憶され、ユーザ登録画面(図6(b))にもどる。
【0070】
既登録ユーザがグループに新規加入する場合、図7に示すように、端末に表示される画面は未登録ユーザの場合と同じであるが、図7(g)において「登録」に割り当てされたキーを押下した時点で登録指示がローカルサーバへ送信される点で異なる。これは、未登録ユーザの場合、最終的な登録が指示されるまで、登録自体が中止になる可能性があるからである。
【0071】
(グループ設定ー新規作成)
既登録ユーザが行う他のグループ設定についても併せて説明すると、グループ設定画面(図7(e’))に含まれる、新規グループ作成リンク(「新しくグループを作る」)が選択されると、グループの一覧表示画面や詳細表示画面(図6及び図7の(f)、(g))で表示されるグループ名及び紹介文を入力するグループ作成画面(図7(h))が表示される。
【0072】
ユーザがこの画面上でグループ名及び紹介文を記入し、「登録」に割り当てされたキーを押下すると、入力データがローカルサーバに送信され、HDD53の所定領域に設けられたグループDBに登録者の加入者番号と共に登録される。
【0073】
(グループ設定ー編集、削除)
また、グループ設定画面(図7(e’))に含まれる、作成済みグループの編集、削除リンク(「グループの編集、削除」)が選択されると、ローカルサーバ4は既登録ユーザの加入者番号を用いてグループDBを検索し、その既登録ユーザが作成したグループの一覧表示データを送信する。既登録ユーザはこの一覧表示画面(図7(i))から編集または削除を希望するグループを選択し、「編集」または「削除」に割り当てされたキーを押下する。
【0074】
「編集」が指示された場合(図7(j))も、「削除」が指示された場合(図7(k))も、ローカルサーバ4は指定されたグループの名称及び紹介文をグループDBから読み出し、表示画面データと共に送信する。端末上ではグループ名及び紹介文が表示され、編集を行う場合にはこれらのデータを編集し、「送信」に割り当てられたキーを押下することによってローカルサーバへ変更後のデータを送信する。ローカルサーバは、受信したデータをグループDBに上書きする。
【0075】
一方、図7(k)において、「削除」に対応するキーが押下された場合、ローカルサーバは当該グループに関するレコードをグループDBから削除する。
【0076】
図6に戻って、未登録ユーザが各種設定を行い、図6(b)において、「登録」リンクを選択して、「送信」に割り当てされたキーを押下すると、例えば「登録しますか?」等の確認メッセージが表示された後、再度「登録」が指示されると移動無線通信端末7は、加入者番号及び各設定項目をローカルサーバへ送信する。もちろん、「登録しますか?」のメッセージと共に、設定内容の一覧をユーザに表示するように構成することもできる。
【0077】
このように、未登録ユーザが新規登録した場合や、既登録ユーザが登録内容を変更した場合など、ユーザDBに変更が生じた場合には、当該ローカルサーバから中央処理サーバ1へ変更内容が通知される。中央処理サーバ1は、自らのユーザDB2に変更内容を反映すると共に、通知元以外のローカルサーバに対して、各ローカルサーバが有するユーザDBに変更を反映するよう指示する。これによって、全てのユーザDB間の同期が保たれる。
【0078】
(ブロードキャスト受信設定)
ユーザがブロードキャストデータの受信に関する設定を行う場合には、ユーザ登録画面(図6(b))からブロードキャスト受信設定画面リンクを選択し、「送信」に割り当てされたキーを端末で押下する。これにより、上述したユーザ登録画面表示データの送信要求、応答と同様にして、端末上にブロードキャスト受信設定画面(図6(h))が表示される。
【0079】
ブロードキャスト受信設定画面には、
1)受信可能な全てのチャネルを受信する
2)特定の種類のチャネルのみ受信する。
3)ブロードキャストデータを受信しない。
の3つが選択肢として用意されており、ユーザは希望する選択肢を選択して「設定」に対応するキーを押下することによって設定が行われる。
【0080】
ただし、「種類を指定する」を選択した場合には、上述した趣味設定(図6(C))画面が表示され、さらに受信を希望するブロードキャストデータのカテゴリを指定して設定が終了する。
【0081】
(プッシュメッセージ受信設定)
ユーザがプッシュメッセージの受信に関する設定を行う場合には、ユーザ登録画面(図6(b))からプッシュメッセージ受信設定画面リンクを選択し、「送信」に割り当てされたキーを端末で押下する。これにより、上述したユーザ登録画面表示データの送信要求、応答と同様にして、端末上にプッシュメッセージ受信設定画面(図6(i))が表示される。
【0082】
プッシュメッセージ受信設定画面には、
1)全てのプッシュメッセージを受信する
2)特定の種類のプッシュメッセージのみ受信する。
3)自分宛(個人指定された)プッシュメッセージのみ受信する
4)プッシュメッセージを受信しない。
の4つが選択肢として用意されており、ユーザは希望する選択肢を選択して「設定」に対応するキーを押下することによって設定が行われる。このうち、3)の、「個人指定のみ受信する」を設定した場合、後述するメッセージ作成処理においてプッシュ設定(自動配信する)が設定されたメッセージで、送信先として特定の個人(自分)が設定されたメッセージのみを受け取ることになる。
【0083】
また、「種類を指定する」を選択した場合には、上述した趣味設定(図6(C))画面が表示され、さらに受信を希望するプッシュメッセージのカテゴリを指定して設定が終了する。
【0084】
(メッセージ作成処理)
次に、メッセージの作成処理について、移動無線通信端末7における画面表示例を示す図8と、ローカルサーバの処理を示すフローチャートである図9を用いて説明する。なお、以下の説明においては、移動無線通信端末7とローカルサーバ4との間におけるメッセージ作成処理を例として説明するが、本システムにおけるローカルサーバは、インターネット11を介して本システムにアクセス可能な装置からのメッセージ作成要求に対しても同様に動作する。
【0085】
メッセージの作成は、
1)新規トピックの作成
2)BBS閲覧時に表示されたメッセージに対する応答
の際に行われる。まず、図8に示す画面表示例及び図9のフローチャートを用いて、新規トピック作成について説明する。
【0086】
サービス初期画面(図8(a))から、メッセージ作成リンクが選択されると(ステップS501)、ローカルサーバ4は新規メッセージにメッセージIDを割り当てる(ステップS502)。そして、メッセージが新規トピック作成であることから(ステップS503)、メッセージ作成画面の表示データをメッセージIDとともに送信する(ステップS509)。
この結果、メッセージ作成画面(図8(b))が端末に表示される。
【0087】
メッセージ作成画面には、
1)タイトルフィールド
メッセージのタイトルを入力する文字入力フィールド
2)本文フィールド
メッセージの本文を入力する文字入力フィールド
3)録音リンク
メッセージに音声を添付する場合に選択するリンク
【0088】
4)プッシュ設定フィールド(「自動配信する」)
作成したメッセージにプッシュ属性を付加する場合に設定するフィールド
5)受信者指定画面リンク
作成したメッセージの受信者を個人、グループ等で指定する場合に選択するリンク
6)場所指定画面リンク
作成したメッセージの受信者を場所(ローカルサーバ)によって指定する場合に選択するリンク
【0089】
7)日時指定画面リンク
作成したメッセージを特定の期間のみ送信する場合に選択するリンク
8)趣味指定画面リンク
作成したメッセージの受信者を、その受信者が設定した趣味設定によって指定する場合に選択するリンク
9)広告配信設定画面リンク
作成したメッセージを、システム内で広告として取り扱う場合に選択するリンク
【0090】
10)設定確認画面リンク
メッセージの送信前に、作成したメッセージに対して行った設定内容を確認する場合に選択するリンク
がそれぞれ設けられている。各リンクの選択はローカルサーバで検出され(ステップS505)、ローカルサーバは選択されたリンクに対応する設定画面の送信を行う(ステップS506)。
【0091】
(タイトル及び本文の作成)
タイトル及び本文の入力は、各フィールドに端末から文字入力することによって行う。録音リンクは、メッセージに音声データを添付したい場合に選択するリンクであり、ローカルサーバが録音リンクの選択を検出すると(ステップS507)、音声DB53から録音を促す音声ガイダンスを読み出し、移動無線通信端末7へ送信する(ステップS510)。
【0092】
この音声ガイダンス(のパケットデータ)は、移動無線通信端末7において音声信号として再生され、ユーザに通知される。ユーザはガイダンスに従って端末のマイクから音声を吹き込む。この音声は端末内でディジタル化され、必要に応じて符号化された後、音声パケットデータとしてローカルサーバ4へ送信される。この音声パケットデータには、そのヘッダ部にメッセージIDとパケットが音声パケットであることを示す識別子を含ませて送信される。
【0093】
ローカルサーバ4はこの音声パケットを受信すると、メッセージIDにより読み出し可能な形式に変換して音声DB53に登録する(ステップS511)。移動無線通信端末7は、音声データを送信すると、メッセージデータ中の音声フラグ(後述)をセットする。
【0094】
(各種設定)
プッシュ設定フィールドは、上述したプッシュサービスを用いて送信対象となる加入者に対し、ローカルサーバから自動的に配信させたい場合に選択する(ラジオボタンを選択する)。
【0095】
受信者指定画面リンクを選択すると、図8(c)に示す受信者指定画面が表示される。受信者指定画面には、ある特定の個人を指定する場合に選択する個人指定リンクと、グループ指定を行う場合に選択するグループ指定リンク、それにデフォルトである全員指定フィールドが設けられている。
【0096】
ここで、個人指定リンク(「個人」)を選択すると、図示しない宛先設定画面が表示され、その画面で相手のe−mailアドレス、ハンドルネーム、加入者番号等、相手先を特定可能な情報を入力することによって送信先が指定した個人に設定される。個人指定が行われた場合には、後述する場所指定と組み合わせることにより、指定の個人が指定のローカルサーバのサービスエリアに入った場合のみ、メッセージが相手先の個人から閲覧可能になる。
【0097】
また、グループ指定リンクを選択すると、図6(f)で示したようなグループ一覧画面が表示され、当該画面から所望のグループを選択することによって、選択したグループに属する加入者が送信対象として選択される。
【0098】
また、メッセージ作成画面において、場所指定画面リンクを選択すると、図8(d)に示す場所指定画面が表示される。場所指定画面には、本システムに属するローカルサーバのサービスエリアが示される。任意の数のサービスエリアを指定することが可能であり、場所を指定することにより、別の場所のBBSに対してメッセージを登録することができる。この場合、後述するように、ローカルサーバから中央処理サーバ1に対してメッセージを転送し、中央処理サーバ1においてメッセージの宛先として指定された場所に対応したローカルサーバを判定して、メッセージを配信する。
【0099】
また、場所指定を行う際、メッセージ作成を行ったローカルサーバが提供するBBSに対してメッセージを登録するかどうかを選択可能にすることもできる。さらに、BBS(ローカルサーバ)毎に割り当てられた番号を用いて場所指定を行うことも可能である。BBSの番号は、例えば図8(a)の初期画面において「BBS No.XXXX」として表示される。
【0100】
日時指定画面リンクを選択すると、図8(e)に示す日時指定画面が表示される。日時表示画面には、日にち単位で指定を行う月日入力フィールドと、時、分単位で指定を行う時間入力フィールドが設けられる。
【0101】
これらのフィールドに設定がなされたメッセージは、指定の日時範囲に(場所指定を行った場合には指定された)ローカルサーバのサービスエリア内に存在するユーザのみがメッセージの送信対象になる。
【0102】
趣味指定リンクを選択すると、図8(f)に示す趣味指定画面が表示される。この画面はユーザ設定時の趣味設定画面と同一であり、この画面に表示されるカテゴリの中から、任意の数のカテゴリを選択すると、選択したカテゴリを趣味設定で選択している加入者がメッセージ送信対象になる。
【0103】
また、広告配信設定画面リンクを選択すると、図8(g)に示す広告配信認証画面が表示される。広告配信認証画面にはID入力フィールドとパスワード入力フィールドが設けられており、それぞれ事前に登録した広告配信用のユーザID番号及びパスワードを入力する。入力したID、パスワードは「送信」に割り当てられたキーを押下することによって加入者番号と共にローカルサーバへ送信され、ローカルサーバは加入者番号を元にユーザDBを検索し、登録されたID、パスワードとの認証を行う。認証が正しく行われた場合には、「広告メッセージとして登録されました」等のメッセージ表示データを移動無線通信端末7に送信する。移動無線通信端末7では、このメッセージを受け取ると、作成中のメッセージに対する広告フラグ(後述)をセットする。
【0104】
図8(b)のメッセージ作成画面において、「送信」に割り当てられたキーが押下されると、例えば図10に示すような構成を有するメッセージがローカルサーバ4へ送信される。
【0105】
図10において、メッセージデータは、以下のフィールドを有する。
1)メッセージIDフィールド101
ローカルサーバ4から割り当てられたメッセージIDを格納するフィールド
2)親メッセージIDフィールド102
返信等他のメッセージにリンクしたメッセージにおいて、リンク元となるメッセージ(親メッセージ)のメッセージIDを格納するフィールド
【0106】
3)タイトルフィールド103
メッセージのタイトルを格納するフィールド
4)本文フィールド104
メッセージの本文(テキスト)を格納するフィールド
5)音声フラグ105
メッセージに添付された録音音声の有無を示すフィールド。メッセージ作成時に音声の録音を行った場合、このフィールドがセットされる。
【0107】
6)送信者フィールド106
移動無線通信端末7からメッセージを送信する際には送信者の加入者番号が格納されるフィールド。メッセージがメッセージDBに格納される際、加入者番号は、送信者ローカルサーバによってユーザDB8を用いてハンドルネームに変換される。
7)送信時間フィールド107
メッセージ送信時に移動無線通信端末7内部の時計から日時を取り出してこのフィールドに格納する。
【0108】
8)受信者指定フィールド108
メッセージ作成時受信者指定画面(図8(c))で指定された内容を格納するフィールド
9)場所指定フィールド109
メッセージ作成時場所指定画面(図8(d))で指定された内容を格納するフィールド
【0109】
10)日時指定フィールド110
メッセージ作成時日時指定画面(図8(e))で指定された内容を格納するフィールド
11)趣味指定フィールド111
メッセージ作成時趣味指定画面(図8(f))で指定された内容を格納するフィールド
【0110】
12)広告フラグ112
メッセージ作成時広告配信設定画面(図8(g))を介して正しく認証されたメッセージに対してセットされるフラグ
13)プッシュ設定フラグ113
メッセージ作成画面(図8(b))でプッシュ設定されたメッセージに対してセットされるフラグ
【0111】
ローカルサーバ4は、このような形式を有するメッセージを受信すると、まず場所指定フィールド109を参照し、受信メッセージをメッセージDB57に格納する必要があるかどうか、すなわち他場所のみの指定がなされているかどうかを確認する(ステップS513)。
【0112】
他場所のみの指定でない場合、即ちメッセージDB57に登録する必要があると判断された場合には、受信したメッセージをメッセージDB57に登録する(ステップS514)。
【0113】
そして、他場所の指定がなされている場合には(ステップS515)、メッセージデータを中央処理サーバ1へ転送する。この際、メッセージ中の音声フラグ105を確認し、メッセージデータに音声データが添付されている場合には、音声データを音声DB53から読み出し、メッセージデータと共に中央処理サーバ1へ転送する(ステップS516)。
後述するように、中央処理サーバ1では、メッセージの受信を検出するとその場所指定フィールド109をチェックし、場所指定内容とローカルサーバDB63(図3)とを用いて、メッセージを転送すべきローカルサーバを特定する。そして、特定したローカルサーバへメッセージを転送する。特定したローカルサーバが複数の場合は、メッセージをコピーして各ローカルサーバへ転送する。
【0114】
(閲覧処理)
次に、図9、図11及び図12を用いて閲覧処理及び閲覧処理からの返信メッセージ作成について説明する。図11は閲覧時の端末画面表示例、図12は、ローカルサーバにおける閲覧処理を示すフローチャートである。
【0115】
初期画面(図11(a))から閲覧を行う場合には、初期画面中の閲覧画面リンク「閲覧」を選択することにより、ローカルサーバ4に閲覧指示が送信される。ローカルサーバ4はこの指示に対応して、移動無線通信端末7の加入者番号からユーザDB8を検索し、当該加入者の設定内容とメッセージDB中のメッセージ中の設定内容とを比較することによって、両者の条件が合致したメッセージを抽出する(ステップS601)。
【0116】
そして、ローカルサーバ4は、表示対象となるメッセージのタイトル及びメッセージIDを移動無線通信端末7に送信する(ステップS602)。この結果、移動無線通信端末7の画面には、メッセージのタイトルが表示される(図11(b))。図5を用いて説明したように、ユーザ設定に合致したプッシュメッセージがメッセージDB中に存在する場合には、移動無線通信端末7がサービスエリアに入り、無線回線が確立した時点でプッシュ設定のあるメッセージについてステップS601と同様の抽出処理が行われ、プッシュメッセージについて図11(b)に示すようなタイトル表示画面が表示される。
【0117】
図11(b)のタイトル表示画面から、所望のタイトルを選択し、「詳細」に割り当てられたキーを押下すると(ステップS603)、移動無線通信端末7からローカルサーバ4に対して詳細表示要求と、表示を要求するメッセージIDが送信される。これを受信したローカルサーバ4は、メッセージIDからメッセージDB57を検索し、予め定められた詳細表示フォーマットに必要な項目、例えばメッセージ本文(テキスト)、音声フラグ、送信日時、送信者ハンドル名等を移動無線通信端末7に送信する(ステップS604)。この結果、移動無線通信端末7の画面にメッセージの全文が表示される(図11(c))。
【0118】
本実施形態において、図11(c)に示す全文表示画面においては、タイトル、送信者のハンドルネーム、送信日時及び本文(テキスト)が表示されるほか、メッセージ録音音声がリンクされている場合には、音声データへのリンク(「音声あり」)が表示される。
【0119】
メッセージの全文表示画面から、ユーザが音声データへのリンクを選択すると(ステップS605)、ローカルサーバ4は表示中のメッセージIDと同一のIDを有する音声データを音声DB53から読み出し、移動無線通信端末7に送信する(ステップS606)。移動無線通信端末7は受信した音声データを再生し、ユーザは移動無線通信端末7のスピーカを通じてメッセージに添付された音声を聴取する。
【0120】
一方、メッセージの全文表示画面において、ユーザが「応答する」に割り当てられたキーを押下すると(ステップS607)、図9に示したメッセージ作成処理に移行する。この場合、図9のステップS503においては、作成するメッセージが返信メッセージであることが検出される。
【0121】
そして、ローカルサーバ4は、ステップS502で新規メッセージに割り当てたメッセージID及び図8(b)に示したメッセージ作成画面の表示用データとともに、親メッセージのメッセージID、返信用タイトル(例えば、親メッセージのタイトルに[Re:]を付加したもの)及び、親メッセージにおける場所指定情報等の送信先指定情報といった返信用情報を移動無線通信端末7に送信する(ステップS504)。
【0122】
この結果、移動無線通信端末7の画面には、返信用情報が埋め込まれた状態のメッセージ作成画面が表示される。もちろん、ステップS504ではメッセージ作成画面の表示データとメッセージIDのみを送信し、返信用情報については移動無線通信端末7側のアプリケーションによって取得することも可能である。返信メッセージ作成における以後の処理(図9、ステップS505以降)は新規トピック作成時の処理と同一であるので、以後の説明は省略する。
【0123】
図12に戻って、ステップS607で返信要求が検出されない場合には、ステップS608で閲覧終了(例えば、端末のオンフックキー押下)が指示されたかどうかをチェックし、閲覧終了が指示された場合には処理を終了して例えば初期画面の表示データを送信する。閲覧終了指示が検出されない場合には、ステップS603に戻って詳細表示要求の検出を行う。
【0124】
(メッセージの変更、削除処理)
次に、メッセージの変更、削除処理について図13の表示画面例とローカルサーバにおける処理を示す図14とを用いて説明する。
【0125】
例えば初期画面(図13(a))から、メッセージ変更/削除リンクが選択されると、移動無線通信端末7はローカルサーバ4に対して加入者番号とメッセージ変更/削除処理要求を送信する。ローカルサーバ4はこの指示に対応して、移動無線通信端末7の加入者番号からメッセージDB57を検索し、当該加入者が登録したメッセージを抽出する(ステップS701)。
【0126】
そして、ローカルサーバ4は、表示対象となるメッセージのタイトル及びメッセージIDを移動無線通信端末7に送信する(ステップS702)。この結果、移動無線通信端末7の画面には、メッセージのタイトルが表示される(図13(b))。
【0127】
図13(b)のタイトル表示画面から、所望のタイトルを選択し、「変更」又は「削除」に割り当てられたキーを押下すると(ステップS703)、移動無線通信端末7からローカルサーバ4に対して変更又は削除要求と、変更又は削除を要求するメッセージIDが送信される。これを受信したローカルサーバ4は、メッセージIDからメッセージDB57を検索し、予め定められた詳細表示フォーマットに必要な項目、例えばメッセージ本文(テキスト)、音声フラグ、送信日時、送信者ハンドル名等を移動無線通信端末7に送信する(ステップS704)。この結果、移動無線通信端末7の画面にメッセージの全文が表示される(図13(c)又は(d))。
【0128】
本実施形態において、図13(c)及び(d)に示すメッセージ変更、削除時の全文表示画面においては、タイトル、送信日時及び本文(テキスト)が表示されるほか、メッセージ録音音声がリンクされている場合には、図に示すように音声データへのリンク(「音声あり」)が表示される。
【0129】
変更時のメッセージの全文表示画面(図13(c))から、ユーザが図示しない音声データへのリンクを選択すると、図9を用いて説明した新規メッセージ作成処理におけるステップS510及びS511と同一の音声録音処理がなされ、移動無線通信端末7から受信した音声データを音声DB53に上書きする。
【0130】
同様に、削除時のメッセージ全文表示画面(図13(d))から、ユーザが図示しない音声データへのリンクを選択すると、図12を用いて説明した閲覧処理における音声データの再生処理(ステップS606)と同一の音声再生処理がなされ、移動無線通信端末7にてメッセージに添付された音声データを聴取することができる。
【0131】
また、図には記載していないが、変更時のメッセージ全文表示画面において、音声データを新規に追加するためのリンクを設けることもできる。この場合、音声追加リンクを選択することにより、図9を用いて説明した新規メッセージ作成処理におけるステップS510及びS511と同一の音声録音処理がなされ、ローカルサーバは移動無線通信端末7から受信した音声データを音声DB53に新規登録する。
【0132】
図14に戻って、削除時のメッセージ全文表示画面から削除指示を受信したかどうかをステップS705でチェックし、削除指示があった場合には表示中のメッセージをメッセージDB57から削除する(ステップS706)。
【0133】
また、ステップS707において変更時のメッセージ全文表示画面から「送信」に割り当てられたキーが押下され、メッセージの送信がなされた場合には(ステップS707)、メッセージDB57に受信メッセージを上書きする(ステップS708)。
【0134】
ステップS709で変更/削除の終了(例えば、端末のオンフックキー押下)が指示されたかどうかをチェックし、終了が指示された場合には処理を終了して例えば初期画面の表示データを送信する。終了指示が検出されない場合には、ステップS703に戻って変更/削除処理要求の検出を行う。
【0135】
(メッセージの転送処理)
次に、中央処理サーバ1で行われるメッセージの転送処理について、図15に示すフローチャートを用いて説明する。
【0136】
前述したように、本システムにおいては、作成した個々のメッセージについて、受信者の場所指定が可能である。すなわち、図1において、ゾーンAのサービスエリアに位置する移動無線通信端末7で、ゾーンB及び/又はゾーンCに対応する場所指定を行ったメッセージを作成することにより、ゾーンA内に存在する(あるいは将来入ってくる)加入者に対してはメッセージが提供されず、ゾーンB及び/又はゾーンC内に存在する(又は将来入ってくる)加入者に対してのみメッセージを提供するように指定することが可能である(もちろん、ゾーンB及び/又はゾーンC内に存在する加入者であっても、メッセージに設定された他の条件に合致しない加入者には提供されない)。
【0137】
図9を用いて説明したように、ローカルサーバは新規メッセージを受信すると、その場所指定フィールドをチェックし、自分以外の場所が指定されている場合には、そのメッセージを中央処理サーバ1に転送する。
【0138】
中央処理サーバ1では、メッセージの受信を検出すると(ステップS401)、その場所指定フィールドをチェックし(ステップS402)、場所指定内容とローカルサーバDB63(図3)とを用いて、メッセージを転送すべきローカルサーバを特定する(ステップS403)。そして、転送先のローカルサーバへメッセージを転送する(ステップS404)。転送先が複数の場合は、メッセージをコピーして各ローカルサーバへ転送する。
【0139】
中央処理サーバ1からメッセージを受信した各ローカルサーバは、メッセージDB内に受信したメッセージを格納する。前述したように、メッセージに音声データが添付されている場合、ローカルサーバから中央処理サーバ1へ転送されるメッセージにも音声データが添付されている。中央処理サーバ1から転送先のローカルサーバへメッセージを転送する際にも、音声データが添付されたメッセージについては音声データが付加された状態で転送する。
【0140】
音声データが添付されたメッセージを受信した各ローカルサーバは、添付された音声データを自らの音声DB53に格納し、それ以外の文字メッセージについてはメッセージDB57に格納する。
【0141】
(ブロードキャスト処理−データ設定)
次に、ブロードキャスト処理について説明する。上述したように、本システムではブロードキャストによってユーザに情報を提供することが可能である。ブロードキャストとは、ラジオ、テレビあるいは文字放送のように、実質的に連続して表示(もしくは音声)データを供給するサービスである。
【0142】
このようなブロードキャストサービスを実施するには、予めブロードキャストするデータに関してローカルサーバが認知可能に設定する必要がある。従って、まず図16を用いて、ブロードキャストデータの設定について説明する。なお、以下の説明においては移動無線通信端末7において設定を行う場合を例示して説明するが、メッセージ処理と同様、本設定も情報提供サーバ3等インターネットに接続された機器から行うことができる。
【0143】
まず、例えば初期画面(図16(a))に設けられた、ブロードキャスト設定画面へのリンクを選択し、「送信」に割り当てられたキーを移動無線通信端末7で押下すると、ブロードキャスト設定画面が表示される(図16(b))。ブロードキャスト設定画面から送信設定画面リンク(「送信設定」)を選択し、「送信」に対応するキーを押下すると、送信設定画面が表示される(図16(c))。
【0144】
送信設定画面には、メッセージ作成画面(図8(b))と同様に、送信先を指定するための受信者指定画面リンクと、場所指定画面リンクと、日時指定画面リンクと、趣味指定画面リンクとが設けられている。これら各リンクを選択した際の画面表示及び各画面での設定内容については図8(c)〜(f)を用いて前述したとおりあるため、重複する説明は省く。
【0145】
送信設定画面には、さらに送信データ設定画面リンクが設けられており、このリンクを選択し、「送信」に対応するキーを押下することにより、送信データ設定画面(図16(d))が表示される。
【0146】
送信データ設定画面には、
1)データソースアドレス入力フィールド
ブロードキャストデータの供給元を指定する、例えばIPアドレスを入力するフィールド
【0147】
2)ダウンロード要否設定フィールド
ブロードキャストデータを移動無線通信端末7で処理するために、別途移動無線通信端末7にダウンロードする必要があるソフトウェアがあるかないかを指定するフィールド
【0148】
3)ダウンロードアドレス入力フィールド
ダウンロード要否設定フィールドにおいて、「要」と設定した場合に、ローカルサーバ中に記憶されたダウンロード用ソフトウェアを特定するための情報、例えばURLを入力するフィールド
【0149】
4)ポート番号フィールド
ブロードキャストデータを処理する、移動無線通信端末7が有するアプリケーションプログラムを指定するポート番号を入力するフィールド
【0150】
5)端末必須機能指定フィールド
例えば株価チャート等の細かいデータを移動無線通信端末7で表示するためには、ドットマトリックスディスプレイが端末側に必要である。また、音声データをブロードキャストする場合には、スピーカが端末側に無ければ再生された音声を聞くことができない。そのため、本フィールドによって、ブロードキャストするデータを処理するために移動無線通信端末7側に必要な機能(装備)を指定する。
【0151】
送信データ設定画面から「設定」に対応するキーが押下されると、図16(c)からリンクされる各設定画面での設定内容及び、図16(d)に含まれる各設定項目に対する設定値がローカルサーバへ送信される。設定内容はローカルサーバのHDD58に記憶される。
【0152】
設定がなされると、ローカルサーバはソースデータアドレスフィールドに設定されたアドレスにアクセスし、ブロードキャストデータの受信を開始する。また、ブロードキャスト設定を行った加入者は、ダウンロードアドレスフィールドに指定したローカルサーバ中のアドレスに対し、例えばFTP等によって必要なアプリケーションプログラムを転送する。
【0153】
(ブロードキャストデータ処理)
次に、ブロードキャスト処理について、図17に示す画面表示例と、ローカルサーバでのブロードキャスト処理を説明する図18のフローチャートを用いて本システムにおけるブロードキャスト動作について説明する。
【0154】
図4を用いて説明したように、移動無線通信端末7が本システムに属するあるAPのサービス範囲に入ると、移動無線通信端末7とAPとの間で無線回線の確立が行われ、確立後APからローカルサーバに対して移動無線通信端末7の加入者番号が送信される。
【0155】
そして、図5で説明したように、ローカルサーバはAPから受信した加入者番号によってユーザDB8を検索し、登録済みユーザであることを認証する。そして、プッシュメッセージに関する処理が終了すると、ブロードキャストデータ処理を行う(ステップS206、S207)。
【0156】
具体的には、予めローカルサーバに設定されたブロードキャストデータのうち、移動無線通信端末7の加入者設定と合致するブロードキャストデータについて、チャネル選択画面(図17(a))の表示データを送信する(ステップS301)。この表示データには、各ブロードキャストチャネルのチャネル番号情報も含まれている。
【0157】
チャネル設定画面には、ユーザが受信可能なブロードキャストチャネルが示されており、その脇には個々にラジオボタンが配置されている。ユーザがいずれかのチャネル受信を希望する場合には、どれか1つのチャネルに対応するラジオボタンを選択し、「受信」に対応するキーを押下する。
【0158】
このチャネル選択はローカルサーバで検出され(ステップS302)、ローカルサーバは選択されたブロードキャストデータに関する設定内容をHDD58から読み出して、選択されたブロードキャストデータの処理に必要とされるハードウェアがユーザの端末、すなわち移動無線通信端末7に実装されているかどうかをチェックする(ステップS303)。このチェックは、例えばローカルサーバから移動無線通信端末7に対して問い合わせコマンドを送信し、移動無線通信端末7がこのコマンドに応答して返送した端末のスペックをチェックすることによって行うことができる。
【0159】
チェックの結果、例えばドットマトリックスディスプレイを必要とするブロードキャストデータが選択されたにもかかわらず、移動無線通信端末7がドットマトリックスディスプレイを有していない場合には、ユーザに対して、その端末では選択したブロードキャストチャネルの処理ができない旨のメッセージを送信し(ステップS304)、チャネル選択画面に戻る。
【0160】
端末7がハードウェア的な要件を満足する場合には、次にブロードキャストデータの処理に必要とされるアプリケーションプログラムが必要かどうかをチェックする(ステップS305)。このチェックでは、ブロードキャストデータ設定の内容を参照し、アプリケーションプログラムが必要であるかをチェックすると共に、移動無線通信端末7が必要なアプリケーションプログラムを有しているかのチェックも併せて行われる。
【0161】
移動無線通信端末7が必要なアプリケーションプログラムを有しているかどうかのチェックは、例えばユーザDB8のユーザ毎のレコードに、過去にダウンロードしたアプリケーションプログラムを登録するようにし、ステップS305の処理においてユーザDB8を参照することによって行うことができる。
【0162】
ステップS305において、選択されたブロードキャストデータの処理には移動無線通信端末7側でソフトウェアをダウンロードする必要があると判断された場合には、その旨のメッセージと、ダウンロードリンクを有する問い合わせ画面(図17(b))が送信される(ステップS306)。
【0163】
ユーザがダウンロードリンク(「ダウンロード」)を選択し、「選択」に対応するキーを押下すると、移動無線通信端末7からローカルサーバ4に対してダウンロード要求が送信され(ステップS307)、HTTP,FTP等のプロトコルに従ってローカルサーバ4から移動無線通信端末7へアプリケーションプログラムが転送される(ステップS308)。ローカルサーバ4はアプリケーションプログラムの転送が終了すると、転送したアプリケーションをユーザDBに登録する。アプリケーションプログラムが転送されると、移動無線通信端末7はブロードキャストデータの受信を開始する(ステップS309)。
【0164】
また、ステップS305において、移動無線通信端末7がソフトウェアのダウンロードをしなくてもブロードキャストデータの処理が可能であると判定された場合には、受信を開始するかどうかの問い合わせ画面データを送信する(ステップS310)。移動無線通信端末7ではこのデータを表示し(図17(c))、ユーザが画面上の「受信を開始する」を選択し、「選択」に対応するキーを押下すると、移動無線通信端末7は(図17(a))の表示データと共に受信している、ブロードキャストチャネル番号を用いてブロードキャストデータの受信を開始する(ステップS309)。
【0165】
上述のように、ローカルサーバ4は設定済みのブロードキャストデータを常に受信しており、所定のチャンネルを使ってこれらのブロードキャストデータを送信し続けている。また、ブロードキャストデータは、ブロードキャストデータ設定のポート番号フィールドで指定されたポート番号(移動無線通信端末7内でブロードキャストデータ処理を行うアプリケーションプログラムに割り当てられたポート番号)に対して送信される。
【0166】
これによって、移動無線通信端末7ではブロードキャストデータ処理用のアプリケーションプログラムが受信したブロードキャストデータに基づいて表示等の処理が行われる。
【0167】
以上説明したように、作成したメッセージに対して、アドレス以外に種々の送信先条件を指定可能であるため、例えば「9月8日、午前10時から午後1時までの間に、A駅構内にいる加入者」のみが閲覧できるようにメッセージを送信すると言った、時間、場所を限定した情報の提供が可能になる。また、予め登録された加入者の嗜好等の個人情報を併せて指定可能であるため、例えば「B駅構内にいる加入者で、スポーツに興味のある加入者」等の指定も可能である。このように、情報提供者側から見れば、ターゲットを絞って情報を提供可能となり、例えば広告の配信を行う場合に、より効果的な宣伝を行うことが可能となる。
【0168】
また、広告以外のメッセージであっても、「特定の人が特定の場所に来たらメッセージをプッシュする」ように設定したメッセージを作成すれば、例えば待ち合わせに遅れた人が待ち合わせ場所に着いたときに連絡先を通知する等の利用も可能になる。
【0169】
また、情報を受け取る場合には、自分が受け取りたい(閲覧したい)情報を予め指定しておくことにより、希望する情報のみ取得可能となるため、不要な情報を見る可能性が低くなり、効果的に必要な情報を取得することが可能になる。
【0170】
以上説明したように、本発明による情報提供システムによれば、情報を提供する側、情報を受ける側の双方が情報を提供したい相手及び受けたい情報を指定することができ、効果的な情報提供及び効率的な情報の取得が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の実施形態に係る情報提供システムの全体構成例を説明する図である。
【図2】
図1におけるローカルサーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】
図1における中央処理サーバ1の構成例を示すブロック図である。
【図4】
図1におけるアクセスポイントの回線制御処理を示すフローチャートである。
【図5】
ローカルサーバの情報提供処理全体の流れを説明するフローチャートである。
【図6】
(a)〜(g)は移動無線通信端末7における新規登録時の画面表示例を示す図である。
【図7】
(a)〜(g)は既登録ユーザの端末に表示されるグループ処理メニュー及びこのメニューから行う処理に関連した画面表示例を示す図である。
【図8】
(a)〜(g)は移動無線通信端末7におけるメッセージ作成時の画面表示例を示す図である。
【図9】
メッセージ作成時のローカルサーバの処理を説明するフローチャートである。
【図10】
本システムにおいて用いるメッセージのデータ形式例を示す図である。
【図11】
(a)〜(c)は移動無線通信端末7におけるメッセージ閲覧時の画面表示例を示す図である。
【図12】
メッセージ閲覧時のローカルサーバの処理を説明するフローチャートである。
【図13】
(a)〜(d)は移動無線通信端末7におけるメッセージ変更/削除時の画面表示例を示す図である。
【図14】
メッセージ変更/削除時のローカルサーバの処理を説明するフローチャートである。
【図15】
中央処理サーバ1における、メッセージ転送処理を説明するフローチャートである。
【図16】
(a)〜(d)はブロードキャストデータ設定時における移動無線通信端末7における画面表示例を示す図である。
【図17】
(a)〜(c)はブロードキャストデータが存在するサービスエリアにおいて移動無線通信端末7に表示される画面例を示す図である。
【図18】
ローカルサーバにおけるブロードキャスト処理を説明するフローチャートである。
Claims (16)
- 所定範囲のサービスエリアを有する少なくとも1つのローカルサーバ手段と、前記ローカルサーバ手段相互を接続する中央サーバ手段とを有し、前記サービスエリア内に存在するサービス加入者端末に対して、予め蓄積された情報を提供する情報システムであって、
それぞれに送信先指定条件が関連付けられた情報を蓄積する情報データベース手段と、
前記サービス加入者端末毎に設定された情報受信条件を記憶する加入者データベース手段と、
前記情報データベース手段及び前記加入者データベース手段を用いて、前記ローカルサーバ手段のサービスエリア内に存在する前記サービス加入者端末に対応する前記情報受信条件と、前記送信先指定条件とを比較し、前記情報受信条件を満たす前記送信先指定条件を有する情報のみを選択する情報選択手段と、
前記サービスエリア内に存在する前記サービス加入者端末に対して、前記情報選択手段が選択した情報のみを提示する情報提供手段とを有することを特徴とする情報提供システム。 - 前記情報データベース手段、前記加入者データベース手段、前記情報選択手段及び前記情報提供手段がいずれも前記ローカルサーバ手段の各々に設けられていることを特徴とする請求項1記載の情報提供システム。
- 前記送信先指定条件が、前記ローカルサーバ手段を送信先として指定する場所指定条件、情報を提供する期間を指定する期間指定条件、前記情報受信条件の少なくとも一部の値を指定する情報受信条件指定条件のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の情報提供システム。
- 前記ローカルサーバ手段が、
前記サービス加入者端末が、自らのサービスエリアに移動してきたことを検出する加入者端末検出手段と、
前記移動してきた前記サービス加入者端末との間で無線回線を確立しその旨を前記情報選択手段に通知する回線制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の情報提供システム。 - 前記情報データベース手段に蓄積された情報のそれぞれについて、自動配信の有無を指定するプッシュ条件指定がなされており、
前記情報提供手段は、前記情報選択手段が選択した情報の内、前記プッシュ条件指定が自動配信すると設定されている情報について、前記サービスエリア内に存在する前記サービス加入者端末に対して自動的に送信することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の情報提供システム。 - 更に、前記情報提供手段が、前記情報として、実質的に連続して前記サービス加入者端末に供給されるブロードキャストデータを提供することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の情報提供システム。
- 前記情報提供手段が、前記サービスエリア内に存在する前記サービス加入者端末からの情報要求に応答して、前記情報の提示を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の情報提供システム。
- 前記中央サーバ手段が、前記各ローカルサーバ手段から受信した情報の前記送信先指定条件に基づき、必要なローカルサーバ手段に対して当該受信情報を配信することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の情報提供システム。
- 所定範囲のサービスエリアを有する少なくとも1つのローカルサーバ手段と、前記ローカルサーバ手段相互を接続する中央サーバ手段と、それぞれに送信先指定条件が関連付けられた情報を蓄積する情報データベース手段と、サービス加入者端末毎に設定された情報受信条件を記憶する加入者データベース手段とを有し、前記サービスエリア内に存在する前記サービス加入者端末に対して、予め蓄積された情報を提供する情報システムの制御方法であって、
前記情報データベース手段及び前記加入者データベース手段を用いて、前記ローカルサーバ手段のサービスエリア内に存在する前記サービス加入者端末に対応する前記情報受信条件と、前記情報の送信先指定条件とを比較し、前記情報受信条件を満たす前記送信先指定条件を有する情報のみを選択する情報選択ステップと、
前記サービスエリア内に存在する前記サービス加入者端末に対して、前記情報選択ステップが選択した情報のみを提示する情報提供ステップとを有することを特徴とする情報提供システムの制御方法。 - 前記情報選択ステップ及び前記情報提供ステップがいずれも前記ローカルサーバ手段で実施されることを特徴とする請求項9記載の情報提供システムの制御方法。
- 前記送信先指定条件が、前記ローカルサーバ手段を送信先として指定する場所指定条件、情報を提供する期間を指定する期間指定条件、前記情報受信条件の少なくとも一部の値を指定する情報受信条件指定条件のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項9または請求項10記載の情報提供システムの制御方法。
- 前記ローカルサーバ手段において、
前記サービス加入者端末が、自らのサービスエリアに移動してきたことを検出する加入者端末検出ステップと、
前記移動してきた前記サービス加入者端末との間で無線回線を確立しその旨を前記情報選択ステップに通知する回線制御ステップとをさらに有することを特徴とする請求項9乃至請求項11記載の情報提供システムの制御方法。 - 前記情報データベース手段に蓄積された情報のそれぞれについて、自動配信の有無を指定するプッシュ条件指定がなされており、
前記情報提供ステップは、選択した情報の内、前記プッシュ条件指定が自動配信すると設定されている情報について、前記サービスエリア内に存在する前記サービス加入者端末に対して自動的に送信することを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれか1項に記載の情報提供システムの制御方法。 - 更に、前記情報提供ステップが、前記情報として、実質的に連続して前記サービス加入者端末に供給されるブロードキャストデータを提供することを特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか1項に記載の情報提供システムの制御方法。
- 前記情報提供ステップが、前記サービスエリア内に存在する前記サービス加入者端末からの情報要求に応答して、前記情報の提示を行うことを特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれか1項に記載の情報提供システムの制御方法。
- 前記中央サーバ手段が、前記各ローカルサーバ手段から受信した情報の前記送信先指定条件に基づき、必要なローカルサーバ手段に対して当該受信情報を配信するステップを有することを特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれか1項に情報提供システムの制御方法。
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