JP2004507389A - リソグラフプレート用の前処理シート製品 - Google Patents
リソグラフプレート用の前処理シート製品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004507389A JP2004507389A JP2002523092A JP2002523092A JP2004507389A JP 2004507389 A JP2004507389 A JP 2004507389A JP 2002523092 A JP2002523092 A JP 2002523092A JP 2002523092 A JP2002523092 A JP 2002523092A JP 2004507389 A JP2004507389 A JP 2004507389A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet product
- lithographic sheet
- polymer
- lithographic
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41N—PRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
- B41N3/00—Preparing for use and conserving printing surfaces
- B41N3/03—Chemical or electrical pretreatment
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41N—PRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
- B41N3/00—Preparing for use and conserving printing surfaces
- B41N3/03—Chemical or electrical pretreatment
- B41N3/036—Chemical or electrical pretreatment characterised by the presence of a polymeric hydrophilic coating
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/004—Photosensitive materials
- G03F7/085—Photosensitive compositions characterised by adhesion-promoting non-macromolecular additives
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/24—Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
- Y10T428/24355—Continuous and nonuniform or irregular surface on layer or component [e.g., roofing, etc.]
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/24—Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
- Y10T428/24355—Continuous and nonuniform or irregular surface on layer or component [e.g., roofing, etc.]
- Y10T428/24372—Particulate matter
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/24—Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
- Y10T428/24355—Continuous and nonuniform or irregular surface on layer or component [e.g., roofing, etc.]
- Y10T428/24372—Particulate matter
- Y10T428/24421—Silicon containing
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/25—Web or sheet containing structurally defined element or component and including a second component containing structurally defined particles
- Y10T428/254—Polymeric or resinous material
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/25—Web or sheet containing structurally defined element or component and including a second component containing structurally defined particles
- Y10T428/256—Heavy metal or aluminum or compound thereof
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/25—Web or sheet containing structurally defined element or component and including a second component containing structurally defined particles
- Y10T428/259—Silicic material
Abstract
前処理層で覆われたロールテクスチャー処理表面を備える基体を有したリソグラフシート製品。その前処理層は該シート製品への印刷組成物の接着性を高め、アクリル酸のポリマー、メタクリル酸のポリマー、有機リンポリマー、有機リン化合物とアクリル酸またはメタクリル酸とのコポリマーからなる群より選択されるポリマーから構成されている。アルミナ、シリカ、二酸化チタンまたは黒色染料もしくは顔料のドーパント粒子が、印刷プロセスで前処理層の光沢および反射を減少させるために、前処理層へ加えられてもよい。基体のエッチングも光沢および反射を減少させる。
Description
【0001】
【発明の分野】
本発明は、リソグラフプレート用に少くとも1つの処理表面を有する非陽極酸化シート製品に関する。
【0002】
【発明の背景】
本発明は、例えばホイル、シート、プレート、複合材またはラミネートの最終製品の表面に、様々な物質が永続的または一時的に結合、付着、接着、接続、保持されるように、金属およびそれらの合金、特にアルミニウムおよびアルミニウム合金の表面を改善することに関する。このような最終製品にはフレキソグラフプレートおよびリソグラフプレートがある。これらの製品では、典型的には圧延アルミニウムシートの使用を要する。
【0003】
圧延金属合金シートおよびプレートは識別可能なバイアスを有している。圧延作業はロール研削(rollgrind)を伴い、これは圧延製品で縦に走る細溝筋として現れる。これらの細溝筋はリソグラフィーのようなある下流部門の作業を妨げることがある。例えばリソグラフィーでは、シート表面は感光性またはレーザー画像化コーティングで被覆される。使用寿命および印刷画像の鮮明度は、コーティングへのアルミニウムの結合強度および得られる製品の指向性により左右される。これら製品におけるロール研削の存在は、乏しい結合強度および指向性に起因して、低い使用寿命および乏しい鮮明度の最終製品をもたらす。これらの影響に対抗するため、典型的なリソグラフプレート製造業者は、表面積を広げて、印刷組成物へのリソグラフプレートの結合強度を高め、製品の指向性を減少させるために、アルミニウムの表面を化学的または機械的に荒らしている(グレイニング:graining)。
【0004】
感光性コーティングのような印刷組成物の接着向けのアルミニウム基体の慣用的処理として、感光性コーティングが適用される基体の表面をグレイニングおよび陽極酸化することが挙げられる。陽極酸化は、典型的には基体の表面上にアルミナを生成する。加えて、アルミニウム表面は、疎油性表面も作製しながら、アルミニウム基体への感光性コーティングの接着性を改善するように後処理してもよい。アルミニウム基体のグレイニングおよび陽極酸化および/または後処理(例えば、シリケート化)には、特別な加工ステップを要する。グレイニングは電気化学的または機械的(例えば、ブラシグレイニング)に行ってもよい。これらのプロセスは、感光性物質によるコーティング用にアルミニウム基体を用意する時間および費用を著しく増す。
【0005】
したがって、グレイニングおよび陽極酸化および/または後処理プロセスを最少化または回避して、コーティングをその上に容易に保持するような、リソグラフシートまたはプレートの製造用のシートの必要性が残されている。
【0006】
【発明の要旨】
この必要性は本発明のリソグラフシート製品により満たされる。そのシート製品には、ポリマー前処理層で覆われた少くとも1つの表面を有する、好ましくはアルミニウム合金製の基体がある。前処理層は、基体への印刷組成物の接着性を高める上で特に適している。印刷組成物は感光性コーティングまたはインキなどであってよい。前処理層に適したポリマーには、アクリル酸またはメタクリル酸のポリマー、有機リンポリマーおよびそのコポリマーがある。基体の表面はミル仕上げしてもよく、または更に好ましくはロールテクスチャー処理される。
【0007】
前処理層はアルミナ、シリカ、二酸化チタン、黒色染料または黒色顔料のドーパント粒子約4〜約50wt%を更に含んでもよく、または基体はエッチングしてもよく、あるいはこれらの両方を行ってもよい。リソグラフシート製品が感光性コーティングで覆われたとき、ドーパント粒子およびエッチング表面は表面積を増して、像映光への感光性コーティングの暴露に際して前処理層による光沢および光の反射を最少に抑える。
【0008】
【発明の説明】
図1に関して、本発明のリソグラフシート製品2は、表面6を前処理層8で覆った金属またはポリマー基体4に関する。金属基体4の表面6はテクスチャー処理してもよい。“前処理層”という用語は、最終印刷プロセスに関与してもそうでなくともよい、基部の金属成分とそれに適用される印刷組成物とで許容しうる接着をもたらす層を意味する。金属基体4は好ましくは陽極酸化もグレイニングもされていないため、従来のリソグラフ基体と比較してリソグラフシート製品の製造コストを最少に抑える。基体は、好ましくはアルミニウム合金、鋼またはポリマー物質から製造される。一部の適切なアルミニウム合金には、AA1000、3000および5000シリーズの合金がある。適切な鋼基体には、軟鋼シートおよびステンレス鋼シートがある。基体用のポリマー物質はポリエステルフィルムでもよい。
【0009】
アルミニウム合金シートは、約1〜30ミル、好ましくは約5〜20ミル、更に好ましくは約8〜20ミルの厚さを有しているべきである。約8〜9ミルの厚さを有する非陽極酸化アルミニウム合金基体が特に好ましい。
【0010】
基体
基体4の金属テクスチャー処理表面6は、金属の表面積を一様に増加させるために、ロールテクスチャリング、電気化学的グレイニング、機械的グレイニングまたは他の方法により作製される。ロールテクスチャリングが好ましく、放電テクスチャリング(EDT)、レーザーテクスチャリング、電子ビームテクスチャリング、機械的テクスチャリング、化学的テクスチャリング、電気化学的テクスチャリングまたはそれらの組合せにより外表面を粗くしたロールで行われる。好ましい機械的テクスチャリング技術には、ショットピーニングおよびブラシグレイニングがある。ロールテクスチャリングに好ましい技術はEDTである。EDTでは、複数のアーク発生電極がロールの外表面から間隔をあけて置かれ、電子アークのパルスがロール外表面に向けて放出される。そのアークは、望ましい寸法の凹凸を有する全般的に均一なロール表面をもたらす。電極は回転しながら、ロール外表面を横断する。寸法は、アークの電圧レベルおよび電流レベル、アークパルスの長さ、アークパルス間の時間長さ、電極回転速度および横断速度により、少くとも一部制御される。放電テクスチャリングはUS特許3,619,881および4,789,447で開示されており、双方とも参考のためここに組み込まれる。粗さ値(Raと称される、粗表面の谷から山までの平均距離)は、ロール上に形成されたテクスチャーの種類の測定にとり重要なパラメーターである。例えば、リソグラフプレートの製造上、望ましい平均Ra値は6マイクロインチである。その平均値に達するため、ロール自体は、平均に満たないプレートに対して、適度な侵入深さを有しなければならない。侵入深さを調整するために、テクスチャリングに際してロールに適用されるアンペア数が変えられる。適用アンペア数の範囲は約0.1〜5アンペア、好ましくは1〜4アンペア、最も好ましくは1〜3アンペアである。
【0011】
テクスチャー処理されたロール、例えばEDTへ付されたロール、が基体を圧延するために用いられると、基体の表面積は非指向的に増加(拡大)する。本発明に従いロールテクスチャー処理された名目上平坦なアルミニウムシート(ミル仕上げ)の表面積は、約0.5〜約10%拡大する。EDT処理ロールで圧延されたアルミニウムシートの表面粗さ(Ra)は、一般的に約40マイクロインチ以下、好ましくは約25マイクロインチ以下、更に好ましくは約5〜約15マイクロインチ、最も好ましくは約6〜約9マイクロインチである。粗さの範囲を示すとき、その範囲には、その範囲の全体にわたり、その限界を含めて、6、7または8マイクロインチのようなすべての中間粗さレベルを含む。基体のテクスチャーはPerthenR計器モデルM4Pを用いて評価しうる。得られたテクスチャー処理表面はミル仕上げ表面よりも拡散した表面をもたらし、同時に表面に高い均一性を有する。リソグラフシートの画像化に際して、非均一な表面欠陥は逆反射を伴った。本発明の製品のテクスチャー処理表面は逆反射を最少に抑えて、基体として本発明の製品を取り入れたリソグラフシートで画像化プロセスの均一性および効率を改善する。
【0012】
処理ロールのテクスチャーは、好ましくは、参考のためここに組み込まれる、本出願の譲受人に譲渡された、“シート製品用処理向けの超微細つや消し最終ロールおよび製造方法”と題する1998年12月10日付で出願されたUS特許出願09/208,944で記載されているように、シートにおいてローリング方向のRa対横ローリング方向のRaの比率が約0.8〜1.2となるように、シートのローリングおよび横ローリング方向で実質的に均一なトポグラフィーを付与する、実質的に均一なトポグラフィーを有している。
【0013】
ロールおよび/または基体は、テクスチャリング前またはその後で、前処理および後処理に付してもよい。前処理または後処理のために、ロールまたは基体は適切なクリーニング手段で浄化され、次いで粗面化される。粗面化は、基体表面に対して実質的に垂直な力で適用される回転ブラシおよび研磨スラリーのシステムで、基体および/またはロールの機械的粗面化により行える。別な態様として、単一または複数の無機酸またはアルカリ化合物および/または有機酸、エステルまたは他の活性末端基、例えば限定されないが、イミド、アミド、および無機電解質、部分、混合錯体およびそれらの一部組合せを含有した溶液による、基体および/またはロールの化学的粗面化がある。基体またはロール表面を処理する好ましい方法では、基体の電気化学的粗面化が、無機酸、有機酸、エステルおよび/または他の活性末端基、例えば限定されないが、イミド、アミド、電解質、混合錯体およびそれらの組合せからなる溶液で行われる。単一または複数の交流または直流を適用して、表面の電気化学的粗面化を行うことが、電気化学的粗面化にとり特に有利とわかった。交流が好ましい。
【0014】
典型的には、ロールは鉄誘導合金、通常鋼およびその合金のうちいずれか1種から構成される。処理ロールの表面拡大は、未処理ロールと比較したとき、ロールの表面積を約0.05〜50%、好ましくは1〜約50%、最も好ましくは10〜約50%増加させる。表面積の増加はロールの長さと実質的に直交する。未処理ロールは典型的には細長いトラフを有している。ロールをテクスチャー処理することにより、サブミクロンサイズのクレーターおよび/またはくぼみが作られ、次いでその陰像が基体の表面へ少くとも一部移されて、基体の全表面積および作業表面積を増加させる。処理ロールは通常最初にめっきされてから、テクスチャー処理される。ロールめっきは、電気化学的、化学的、熱機械的または機械的めっき;スパッター沈着によるめっき;蒸着;およびそれらの組合せにより行われる。めっきは単一でもまたは複数の層でもよい。好ましいめっきは1層以上において電気化学的である。めっき金属には、ニッケル、クロム、コバルトおよびタングステンまたはそれらの組合せがある。クロムを用いることが好ましい。めっき層は0.01〜約20,000ミクロン、好ましくは約0.01〜100ミクロン(0.39〜3,937マイクロインチ)、更に好ましくは0.1〜50ミクロン(3.9〜1,968マイクロインチ)、最も好ましくは1〜20ミクロン(39〜787マイクロインチ)である。
【0015】
ロールが処理された後、ロールはロールセットに置かれる。典型的には、2本のロールが互いに向きあってロールセットに置かれる。ロールセットは1本の処理ロールと向かいの未処理ロールとを有しても、または場合により互いに向きあって2本のロールを有してもよい。ロールセットは単独で置いても、または複数のロールセットを並べてもよい。
【0016】
処理ロールは、還元および/または単純なテクスチャリングおよび表面改質を経て、金属および金属合金と接触させる。還元は任意であるが、高度に有用な操作である。還元は約0.1〜約10%、好ましくは約0.1〜約4%である。
【0017】
テクスチャー処理ロールを有するミルに1回通過させることで、基体から実質的部分のロールグラインドを除けることがわかった。この通過は表面積も増加させて、コーティング荷重強度および印刷鮮明度を改善する。しかしながら、ときどき、1回の通過ではバイアスのない表面に影響を与えて、初回の通過自体では光学的ストライピング、ローリングきずおよびテクスチャーを欠く離散した面で顕在化される不均一性を生じうることがわかった。したがって、ある状況では、望ましいテクスチャーを得るために、ロールセットに少くとも2回通すことが好ましい。3回以上通過させてもよいが、これは各プレートのコストを上げる。
【0018】
前処理層
金属基体4のロールテクスチャリング後、基体4の少くとも片側に前処理層8を形成するために、基体4が前処理組成物で処理される。一方、前処理層8はミル仕上げ金属基体4またはポリマー基体6へ直接適用してもよい。前処理層8は、アクリル酸、メタクリル酸、有機リン化合物またはそれらのコポリマーのようなポリマー組成物を含有してもよい。
【0019】
特に適切なポリマー組成物には、参考のためここに組み込まれる、本出願の譲受人に譲渡された、“電気被覆層を有する印刷プレート物質”と題する2000年8月22日付で出願された係属US特許出願で記載されているように、有機リン酸、有機ホスホン酸、有機ホスフィン酸と、様々な塩、エステル、部分塩およびその部分エステルがある。有機リン化合物はアクリル酸またはメタクリル酸と共重合させてもよい。ビニルホスホン酸のコポリマー、特に約20,000〜100,000の分子量を有する約5〜50モル%ビニルホスホン酸および約50〜95モル%アクリル酸のコポリマーが好ましい。約70モル%アクリル酸基および約30%ビニルホスホン酸基を有するコポリマーが特に好ましい。ポリマーは、シートのバッチプロセッシングで、またはロールコーティング、パウダーコーティング、スプレーコーティング、真空コーティング、浸漬コーティングまたは陽極電着を含めた慣用的コーティングプロセスによるコイルプロセッシングで適用してよい。好ましくは、ポリマーは典型的には約0.01〜1.0ミル、好ましくは約0.05〜0.3ミルの厚さでロールコーティングにより適用される。1層以上のポリマー組成物もロールされる基体へ適用してよい。
【0020】
一方、基体6が金属であるとき、ポリマー組成物は2000年8月22日付で出願された前記出願で記載されているような電気被覆ポリマーでもよい。電気被覆ポリマーには、好ましくは、単独または混合物で、アクリル酸またはメタクリル酸、またはそれらのアナログおよびエステルのポリマー、およびエポキシ樹脂とのコポリマーがある。
【0021】
テクスチャー処理基体への前処理組成物の接着性は、ミル仕上げ加工品への接着性よりも高められることがわかった。テクスチャー処理基体の表面積増加は、基体への前処理組成物の物理的接着向けに追加表面積をもたらし、前処理組成物と基体との化学的相互作用向けに追加部位ももたらす、と考えられている。
【0022】
本発明の製品はリソグラフプレート用の基体として特に適している。印刷組成物の層はテクスチャー処理および前処理された基体へ適用してもよく、下の金属シートまたはプレートへ優れた接着性を示す。このような印刷組成物には、Grand Rapids,MIのAmerican Litho Inc.市販のデベロッパーNo.CD‐03で用いられているWipe On Coating,No.SO‐1またはNo.4010Pのような感光性コーティングおよびレーザー画像化コーティングがある。したがって、本発明のテクスチャー処理および前処理された基体は、様々な印刷シートおよびプレート用の万能基体として有用である。
【0023】
本発明は、“インキジェット”画像化または他の別なコーティング技術用の印刷プレートとして用いてもよい。これらのプロセスは、印刷プレートで画像を作るために、インキジェット技術などにより処理アルミニウム基体上の別々な位置でポリマーの適用を要する。これらのプロセスで、コーティングが適用または硬化されると、製品は適切なプレスで印刷する用意ができている。
【0024】
本発明のリソグラフシート製品は感光性コーティングを有する印刷プレートとして用いてもよく、下記のように更に処理してもよい。感光性コーティングを有する印刷プレートは、典型的にはマスクを介して紫外(UV)光へ曝される。UV光はマスクの開口部を介して曝された感光性コーティングの部分を変えて、暴露および非暴露領域間で感光性コーティングの溶解性に差異をもたらす。感光性コーティングが基体へしっかり接着して、光と感光性コーティングとの相互作用が感光性コーティングの暴露に際して最大化されることが重要である。そのため、前処理層8は感光性コーティングの暴露におよぼす影響を最少にすべきである。
【0025】
図1で示された本発明の一態様において、ポリマー前処理層8、特にビニルホスホン酸およびアクリル酸のコポリマーの層は、表面積を増す、および/または前処理層の光沢および反射を最少に抑えるために、アルミナ、シリカ、二酸化チタンまたは黒色染料もしくは顔料の粒子10でドーピングされる。アルミナ粒子は、大きさが約1.0〜約2.0ミクロン(39〜79マイクロインチ)である。シリカ粒子は、大きさが約0.02〜約5ミクロン(0.87〜198マイクロインチ)である。二酸化チタン粒子は、大きさが約0.25〜約0.5ミクロン(9.8〜19.8マイクロインチ)である。ポリマー前処理層8における粒子10の好ましい濃度は約4〜約50wt%である。この濃度範囲には、その範囲の全体にわたり、その限界を含めて、5、6または7wt%のようなすべての中間濃度を含む。
【0026】
光沢および反射を最少に抑えるための、本発明のリソグラフシート製品の別な処理法には、基体表面のエッチングがある。基体がアルミニウムであるとき、エッチングは、水酸化ナトリウムの水溶液のようなアルカリ組成物にアルミニウム基体を浸すことにより行える。浸漬プロセスは、好ましくは約15〜約120秒間にわたり高温(例えば、約50〜約90℃)で行われる。アルミニウム基体へエッチング組成物を適用するための他のメカニズムも、例えば、アルミニウム基体上へその組成物をはけ塗りすることにより用いてもよい。エッチングによる好ましい粗さレベルは、約15〜50マイクロインチ、更に好ましくは約25マイクロインチのRa値である。この態様で記載されたエッチングにより得られる粗さは、上記基体へロールテクスチャー処理した際の粗さとは異なる。この態様の目的(感光性被覆アルミニウムシート製品向け処理)の場合、エッチングはロールのみのまたはロールテクスチャー処理された物質上で行われる。
【0027】
本発明のこれら技術(前処理層のドーピングおよびアルミニウム基体のエッチング)は、本発明の製品へ適用される感光性コーティングの接着性を増して、その感光性コーティングによる光の吸収を高めるために、単独でまたは互いに組み合わせて用いられる。
【0028】
図2で示された本発明の別な態様では、リソグラフシート製品22にもう1つの前処理層12を含んでいる。前処理層12はドーパント粒子10を全く含有せずに示されている。詳しく示されていないが、層12は層8の下でもよく、および/または1以上の層8および12が本発明のリソグラフシート製品に含まれてもよい。
【0029】
本発明は一般的に前記されてきたが、以下の具体例では本発明に典型的な製品およびプロセスステップの追加説明を行っている。
例1〜29
【0030】
ロールテクスチャー処理アルミニウム基体(約11〜12マイクロインチの平均Ra)を、1、30または60mg/平方フィート(msf)のコーティング重量で、エタノール中5wt%固形分まで希釈されたビニルホスホン酸およびアクリル酸のコポリマーの20wt%水溶液で被覆した(例21を除く)。例3、4、7、8、11、12、15、16、19および20の基体の表面を、180°Fで75秒間にわたり水酸化ナトリウムの5wt%水溶液へその基体を浸すことにより、25マイクロインチ(μin)のRa値にエッチングした。ポリマーコーティングは比較例1〜4および21でドーピングせず、例5〜20では表1に示された濃度で黒色染料でドーピングし、例24および25はTiO2でドーピングし、例22、28および29はアルミナでドーピングし、例23、26および27はシリカでドーピングした。
【0031】
例1〜29で作製されたサンプルを全反射率について試験し、結果を表1で報告している。約55以下の全反射率を有するサンプルが、感光性コーティングで被覆されたときに、光吸収性を高める上で特に適している。例22〜29で作製されたサンプルを20°、60°および85°で光沢について試験し、結果を表1で報告している。
1Nigrosine Base BA,Code 73704,Bayer Corporation(Pittsburgh,PA)
2Nigrosine WLF Uncut,Code 73704,Bayer Corporation(Pittsburgh,PA)
3希釈溶媒はプロピレングリコール、ジアセトンアルコールおよびエチルアルコールを各々約1/3含有していた。
【0032】
例30〜31
例30で大きさ約4〜5ミクロンのシリカ粒子(SyloidR308,W.R.Grace & Company,Columbia,MD)50wt%を含有した、エタノール中5wt%固形分まで希釈されたビニルホスホン酸およびアクリル酸のコポリマーの20wt%水溶液で、約9マイクロインチの粗さを有するロールテクスチャー処理アルミニウム基体を被覆した。得られたシートの粗さ(Ra)およびピークカウントは、表2で報告している。粗さおよびピークカウント測定は、含グレイン部分およびグレイン間部分の離れた位置(AおよびB)において、シートのストリップ上2箇所で行った。本発明のシート製品の粗さおよびピークカウントが従来のリソグラフシート製品の粗さおよびピークカウントと類似していることを証明するため、従来のグレイニングおよび陽極酸化アルミニウム基体を比較例31でコントロールとして用いた。
【0033】
本発明に従い処理されたアルミニウムシート製品の製造プロセスは、グレイニングおよび陽極酸化を行う従来の方法よりも4〜10倍速い、と予想される。更に、グレイニングおよび陽極酸化で利用される危険な化学物質に伴う取扱いおよび廃棄の困難性が回避される。
【0034】
前記で開示された概念から逸脱することなく本発明に修正を加えてもよいことは、当業者にとり明白であろう。このような修正は、請求の範囲がそれらの用語で明らかに別記していないかぎり、請求の範囲内に含まれるとみなされる。したがって、ここで詳細に記載された具体的態様は説明のためのみであって、本発明の範囲を限定するためではなく、その範囲は添付された請求の範囲およびそのあらゆる相当物の全域におよぶ。
【図面の簡単な説明】
本発明の完全な理解は、添付図面と関連付けられたときに、以下の記載から得られるであろう。
【図1】
本発明のリソグラフシート製品の断面図である。
【図2】
図1で示されたリソグラフシート製品の別な態様の断面図である。
【発明の分野】
本発明は、リソグラフプレート用に少くとも1つの処理表面を有する非陽極酸化シート製品に関する。
【0002】
【発明の背景】
本発明は、例えばホイル、シート、プレート、複合材またはラミネートの最終製品の表面に、様々な物質が永続的または一時的に結合、付着、接着、接続、保持されるように、金属およびそれらの合金、特にアルミニウムおよびアルミニウム合金の表面を改善することに関する。このような最終製品にはフレキソグラフプレートおよびリソグラフプレートがある。これらの製品では、典型的には圧延アルミニウムシートの使用を要する。
【0003】
圧延金属合金シートおよびプレートは識別可能なバイアスを有している。圧延作業はロール研削(rollgrind)を伴い、これは圧延製品で縦に走る細溝筋として現れる。これらの細溝筋はリソグラフィーのようなある下流部門の作業を妨げることがある。例えばリソグラフィーでは、シート表面は感光性またはレーザー画像化コーティングで被覆される。使用寿命および印刷画像の鮮明度は、コーティングへのアルミニウムの結合強度および得られる製品の指向性により左右される。これら製品におけるロール研削の存在は、乏しい結合強度および指向性に起因して、低い使用寿命および乏しい鮮明度の最終製品をもたらす。これらの影響に対抗するため、典型的なリソグラフプレート製造業者は、表面積を広げて、印刷組成物へのリソグラフプレートの結合強度を高め、製品の指向性を減少させるために、アルミニウムの表面を化学的または機械的に荒らしている(グレイニング:graining)。
【0004】
感光性コーティングのような印刷組成物の接着向けのアルミニウム基体の慣用的処理として、感光性コーティングが適用される基体の表面をグレイニングおよび陽極酸化することが挙げられる。陽極酸化は、典型的には基体の表面上にアルミナを生成する。加えて、アルミニウム表面は、疎油性表面も作製しながら、アルミニウム基体への感光性コーティングの接着性を改善するように後処理してもよい。アルミニウム基体のグレイニングおよび陽極酸化および/または後処理(例えば、シリケート化)には、特別な加工ステップを要する。グレイニングは電気化学的または機械的(例えば、ブラシグレイニング)に行ってもよい。これらのプロセスは、感光性物質によるコーティング用にアルミニウム基体を用意する時間および費用を著しく増す。
【0005】
したがって、グレイニングおよび陽極酸化および/または後処理プロセスを最少化または回避して、コーティングをその上に容易に保持するような、リソグラフシートまたはプレートの製造用のシートの必要性が残されている。
【0006】
【発明の要旨】
この必要性は本発明のリソグラフシート製品により満たされる。そのシート製品には、ポリマー前処理層で覆われた少くとも1つの表面を有する、好ましくはアルミニウム合金製の基体がある。前処理層は、基体への印刷組成物の接着性を高める上で特に適している。印刷組成物は感光性コーティングまたはインキなどであってよい。前処理層に適したポリマーには、アクリル酸またはメタクリル酸のポリマー、有機リンポリマーおよびそのコポリマーがある。基体の表面はミル仕上げしてもよく、または更に好ましくはロールテクスチャー処理される。
【0007】
前処理層はアルミナ、シリカ、二酸化チタン、黒色染料または黒色顔料のドーパント粒子約4〜約50wt%を更に含んでもよく、または基体はエッチングしてもよく、あるいはこれらの両方を行ってもよい。リソグラフシート製品が感光性コーティングで覆われたとき、ドーパント粒子およびエッチング表面は表面積を増して、像映光への感光性コーティングの暴露に際して前処理層による光沢および光の反射を最少に抑える。
【0008】
【発明の説明】
図1に関して、本発明のリソグラフシート製品2は、表面6を前処理層8で覆った金属またはポリマー基体4に関する。金属基体4の表面6はテクスチャー処理してもよい。“前処理層”という用語は、最終印刷プロセスに関与してもそうでなくともよい、基部の金属成分とそれに適用される印刷組成物とで許容しうる接着をもたらす層を意味する。金属基体4は好ましくは陽極酸化もグレイニングもされていないため、従来のリソグラフ基体と比較してリソグラフシート製品の製造コストを最少に抑える。基体は、好ましくはアルミニウム合金、鋼またはポリマー物質から製造される。一部の適切なアルミニウム合金には、AA1000、3000および5000シリーズの合金がある。適切な鋼基体には、軟鋼シートおよびステンレス鋼シートがある。基体用のポリマー物質はポリエステルフィルムでもよい。
【0009】
アルミニウム合金シートは、約1〜30ミル、好ましくは約5〜20ミル、更に好ましくは約8〜20ミルの厚さを有しているべきである。約8〜9ミルの厚さを有する非陽極酸化アルミニウム合金基体が特に好ましい。
【0010】
基体
基体4の金属テクスチャー処理表面6は、金属の表面積を一様に増加させるために、ロールテクスチャリング、電気化学的グレイニング、機械的グレイニングまたは他の方法により作製される。ロールテクスチャリングが好ましく、放電テクスチャリング(EDT)、レーザーテクスチャリング、電子ビームテクスチャリング、機械的テクスチャリング、化学的テクスチャリング、電気化学的テクスチャリングまたはそれらの組合せにより外表面を粗くしたロールで行われる。好ましい機械的テクスチャリング技術には、ショットピーニングおよびブラシグレイニングがある。ロールテクスチャリングに好ましい技術はEDTである。EDTでは、複数のアーク発生電極がロールの外表面から間隔をあけて置かれ、電子アークのパルスがロール外表面に向けて放出される。そのアークは、望ましい寸法の凹凸を有する全般的に均一なロール表面をもたらす。電極は回転しながら、ロール外表面を横断する。寸法は、アークの電圧レベルおよび電流レベル、アークパルスの長さ、アークパルス間の時間長さ、電極回転速度および横断速度により、少くとも一部制御される。放電テクスチャリングはUS特許3,619,881および4,789,447で開示されており、双方とも参考のためここに組み込まれる。粗さ値(Raと称される、粗表面の谷から山までの平均距離)は、ロール上に形成されたテクスチャーの種類の測定にとり重要なパラメーターである。例えば、リソグラフプレートの製造上、望ましい平均Ra値は6マイクロインチである。その平均値に達するため、ロール自体は、平均に満たないプレートに対して、適度な侵入深さを有しなければならない。侵入深さを調整するために、テクスチャリングに際してロールに適用されるアンペア数が変えられる。適用アンペア数の範囲は約0.1〜5アンペア、好ましくは1〜4アンペア、最も好ましくは1〜3アンペアである。
【0011】
テクスチャー処理されたロール、例えばEDTへ付されたロール、が基体を圧延するために用いられると、基体の表面積は非指向的に増加(拡大)する。本発明に従いロールテクスチャー処理された名目上平坦なアルミニウムシート(ミル仕上げ)の表面積は、約0.5〜約10%拡大する。EDT処理ロールで圧延されたアルミニウムシートの表面粗さ(Ra)は、一般的に約40マイクロインチ以下、好ましくは約25マイクロインチ以下、更に好ましくは約5〜約15マイクロインチ、最も好ましくは約6〜約9マイクロインチである。粗さの範囲を示すとき、その範囲には、その範囲の全体にわたり、その限界を含めて、6、7または8マイクロインチのようなすべての中間粗さレベルを含む。基体のテクスチャーはPerthenR計器モデルM4Pを用いて評価しうる。得られたテクスチャー処理表面はミル仕上げ表面よりも拡散した表面をもたらし、同時に表面に高い均一性を有する。リソグラフシートの画像化に際して、非均一な表面欠陥は逆反射を伴った。本発明の製品のテクスチャー処理表面は逆反射を最少に抑えて、基体として本発明の製品を取り入れたリソグラフシートで画像化プロセスの均一性および効率を改善する。
【0012】
処理ロールのテクスチャーは、好ましくは、参考のためここに組み込まれる、本出願の譲受人に譲渡された、“シート製品用処理向けの超微細つや消し最終ロールおよび製造方法”と題する1998年12月10日付で出願されたUS特許出願09/208,944で記載されているように、シートにおいてローリング方向のRa対横ローリング方向のRaの比率が約0.8〜1.2となるように、シートのローリングおよび横ローリング方向で実質的に均一なトポグラフィーを付与する、実質的に均一なトポグラフィーを有している。
【0013】
ロールおよび/または基体は、テクスチャリング前またはその後で、前処理および後処理に付してもよい。前処理または後処理のために、ロールまたは基体は適切なクリーニング手段で浄化され、次いで粗面化される。粗面化は、基体表面に対して実質的に垂直な力で適用される回転ブラシおよび研磨スラリーのシステムで、基体および/またはロールの機械的粗面化により行える。別な態様として、単一または複数の無機酸またはアルカリ化合物および/または有機酸、エステルまたは他の活性末端基、例えば限定されないが、イミド、アミド、および無機電解質、部分、混合錯体およびそれらの一部組合せを含有した溶液による、基体および/またはロールの化学的粗面化がある。基体またはロール表面を処理する好ましい方法では、基体の電気化学的粗面化が、無機酸、有機酸、エステルおよび/または他の活性末端基、例えば限定されないが、イミド、アミド、電解質、混合錯体およびそれらの組合せからなる溶液で行われる。単一または複数の交流または直流を適用して、表面の電気化学的粗面化を行うことが、電気化学的粗面化にとり特に有利とわかった。交流が好ましい。
【0014】
典型的には、ロールは鉄誘導合金、通常鋼およびその合金のうちいずれか1種から構成される。処理ロールの表面拡大は、未処理ロールと比較したとき、ロールの表面積を約0.05〜50%、好ましくは1〜約50%、最も好ましくは10〜約50%増加させる。表面積の増加はロールの長さと実質的に直交する。未処理ロールは典型的には細長いトラフを有している。ロールをテクスチャー処理することにより、サブミクロンサイズのクレーターおよび/またはくぼみが作られ、次いでその陰像が基体の表面へ少くとも一部移されて、基体の全表面積および作業表面積を増加させる。処理ロールは通常最初にめっきされてから、テクスチャー処理される。ロールめっきは、電気化学的、化学的、熱機械的または機械的めっき;スパッター沈着によるめっき;蒸着;およびそれらの組合せにより行われる。めっきは単一でもまたは複数の層でもよい。好ましいめっきは1層以上において電気化学的である。めっき金属には、ニッケル、クロム、コバルトおよびタングステンまたはそれらの組合せがある。クロムを用いることが好ましい。めっき層は0.01〜約20,000ミクロン、好ましくは約0.01〜100ミクロン(0.39〜3,937マイクロインチ)、更に好ましくは0.1〜50ミクロン(3.9〜1,968マイクロインチ)、最も好ましくは1〜20ミクロン(39〜787マイクロインチ)である。
【0015】
ロールが処理された後、ロールはロールセットに置かれる。典型的には、2本のロールが互いに向きあってロールセットに置かれる。ロールセットは1本の処理ロールと向かいの未処理ロールとを有しても、または場合により互いに向きあって2本のロールを有してもよい。ロールセットは単独で置いても、または複数のロールセットを並べてもよい。
【0016】
処理ロールは、還元および/または単純なテクスチャリングおよび表面改質を経て、金属および金属合金と接触させる。還元は任意であるが、高度に有用な操作である。還元は約0.1〜約10%、好ましくは約0.1〜約4%である。
【0017】
テクスチャー処理ロールを有するミルに1回通過させることで、基体から実質的部分のロールグラインドを除けることがわかった。この通過は表面積も増加させて、コーティング荷重強度および印刷鮮明度を改善する。しかしながら、ときどき、1回の通過ではバイアスのない表面に影響を与えて、初回の通過自体では光学的ストライピング、ローリングきずおよびテクスチャーを欠く離散した面で顕在化される不均一性を生じうることがわかった。したがって、ある状況では、望ましいテクスチャーを得るために、ロールセットに少くとも2回通すことが好ましい。3回以上通過させてもよいが、これは各プレートのコストを上げる。
【0018】
前処理層
金属基体4のロールテクスチャリング後、基体4の少くとも片側に前処理層8を形成するために、基体4が前処理組成物で処理される。一方、前処理層8はミル仕上げ金属基体4またはポリマー基体6へ直接適用してもよい。前処理層8は、アクリル酸、メタクリル酸、有機リン化合物またはそれらのコポリマーのようなポリマー組成物を含有してもよい。
【0019】
特に適切なポリマー組成物には、参考のためここに組み込まれる、本出願の譲受人に譲渡された、“電気被覆層を有する印刷プレート物質”と題する2000年8月22日付で出願された係属US特許出願で記載されているように、有機リン酸、有機ホスホン酸、有機ホスフィン酸と、様々な塩、エステル、部分塩およびその部分エステルがある。有機リン化合物はアクリル酸またはメタクリル酸と共重合させてもよい。ビニルホスホン酸のコポリマー、特に約20,000〜100,000の分子量を有する約5〜50モル%ビニルホスホン酸および約50〜95モル%アクリル酸のコポリマーが好ましい。約70モル%アクリル酸基および約30%ビニルホスホン酸基を有するコポリマーが特に好ましい。ポリマーは、シートのバッチプロセッシングで、またはロールコーティング、パウダーコーティング、スプレーコーティング、真空コーティング、浸漬コーティングまたは陽極電着を含めた慣用的コーティングプロセスによるコイルプロセッシングで適用してよい。好ましくは、ポリマーは典型的には約0.01〜1.0ミル、好ましくは約0.05〜0.3ミルの厚さでロールコーティングにより適用される。1層以上のポリマー組成物もロールされる基体へ適用してよい。
【0020】
一方、基体6が金属であるとき、ポリマー組成物は2000年8月22日付で出願された前記出願で記載されているような電気被覆ポリマーでもよい。電気被覆ポリマーには、好ましくは、単独または混合物で、アクリル酸またはメタクリル酸、またはそれらのアナログおよびエステルのポリマー、およびエポキシ樹脂とのコポリマーがある。
【0021】
テクスチャー処理基体への前処理組成物の接着性は、ミル仕上げ加工品への接着性よりも高められることがわかった。テクスチャー処理基体の表面積増加は、基体への前処理組成物の物理的接着向けに追加表面積をもたらし、前処理組成物と基体との化学的相互作用向けに追加部位ももたらす、と考えられている。
【0022】
本発明の製品はリソグラフプレート用の基体として特に適している。印刷組成物の層はテクスチャー処理および前処理された基体へ適用してもよく、下の金属シートまたはプレートへ優れた接着性を示す。このような印刷組成物には、Grand Rapids,MIのAmerican Litho Inc.市販のデベロッパーNo.CD‐03で用いられているWipe On Coating,No.SO‐1またはNo.4010Pのような感光性コーティングおよびレーザー画像化コーティングがある。したがって、本発明のテクスチャー処理および前処理された基体は、様々な印刷シートおよびプレート用の万能基体として有用である。
【0023】
本発明は、“インキジェット”画像化または他の別なコーティング技術用の印刷プレートとして用いてもよい。これらのプロセスは、印刷プレートで画像を作るために、インキジェット技術などにより処理アルミニウム基体上の別々な位置でポリマーの適用を要する。これらのプロセスで、コーティングが適用または硬化されると、製品は適切なプレスで印刷する用意ができている。
【0024】
本発明のリソグラフシート製品は感光性コーティングを有する印刷プレートとして用いてもよく、下記のように更に処理してもよい。感光性コーティングを有する印刷プレートは、典型的にはマスクを介して紫外(UV)光へ曝される。UV光はマスクの開口部を介して曝された感光性コーティングの部分を変えて、暴露および非暴露領域間で感光性コーティングの溶解性に差異をもたらす。感光性コーティングが基体へしっかり接着して、光と感光性コーティングとの相互作用が感光性コーティングの暴露に際して最大化されることが重要である。そのため、前処理層8は感光性コーティングの暴露におよぼす影響を最少にすべきである。
【0025】
図1で示された本発明の一態様において、ポリマー前処理層8、特にビニルホスホン酸およびアクリル酸のコポリマーの層は、表面積を増す、および/または前処理層の光沢および反射を最少に抑えるために、アルミナ、シリカ、二酸化チタンまたは黒色染料もしくは顔料の粒子10でドーピングされる。アルミナ粒子は、大きさが約1.0〜約2.0ミクロン(39〜79マイクロインチ)である。シリカ粒子は、大きさが約0.02〜約5ミクロン(0.87〜198マイクロインチ)である。二酸化チタン粒子は、大きさが約0.25〜約0.5ミクロン(9.8〜19.8マイクロインチ)である。ポリマー前処理層8における粒子10の好ましい濃度は約4〜約50wt%である。この濃度範囲には、その範囲の全体にわたり、その限界を含めて、5、6または7wt%のようなすべての中間濃度を含む。
【0026】
光沢および反射を最少に抑えるための、本発明のリソグラフシート製品の別な処理法には、基体表面のエッチングがある。基体がアルミニウムであるとき、エッチングは、水酸化ナトリウムの水溶液のようなアルカリ組成物にアルミニウム基体を浸すことにより行える。浸漬プロセスは、好ましくは約15〜約120秒間にわたり高温(例えば、約50〜約90℃)で行われる。アルミニウム基体へエッチング組成物を適用するための他のメカニズムも、例えば、アルミニウム基体上へその組成物をはけ塗りすることにより用いてもよい。エッチングによる好ましい粗さレベルは、約15〜50マイクロインチ、更に好ましくは約25マイクロインチのRa値である。この態様で記載されたエッチングにより得られる粗さは、上記基体へロールテクスチャー処理した際の粗さとは異なる。この態様の目的(感光性被覆アルミニウムシート製品向け処理)の場合、エッチングはロールのみのまたはロールテクスチャー処理された物質上で行われる。
【0027】
本発明のこれら技術(前処理層のドーピングおよびアルミニウム基体のエッチング)は、本発明の製品へ適用される感光性コーティングの接着性を増して、その感光性コーティングによる光の吸収を高めるために、単独でまたは互いに組み合わせて用いられる。
【0028】
図2で示された本発明の別な態様では、リソグラフシート製品22にもう1つの前処理層12を含んでいる。前処理層12はドーパント粒子10を全く含有せずに示されている。詳しく示されていないが、層12は層8の下でもよく、および/または1以上の層8および12が本発明のリソグラフシート製品に含まれてもよい。
【0029】
本発明は一般的に前記されてきたが、以下の具体例では本発明に典型的な製品およびプロセスステップの追加説明を行っている。
例1〜29
【0030】
ロールテクスチャー処理アルミニウム基体(約11〜12マイクロインチの平均Ra)を、1、30または60mg/平方フィート(msf)のコーティング重量で、エタノール中5wt%固形分まで希釈されたビニルホスホン酸およびアクリル酸のコポリマーの20wt%水溶液で被覆した(例21を除く)。例3、4、7、8、11、12、15、16、19および20の基体の表面を、180°Fで75秒間にわたり水酸化ナトリウムの5wt%水溶液へその基体を浸すことにより、25マイクロインチ(μin)のRa値にエッチングした。ポリマーコーティングは比較例1〜4および21でドーピングせず、例5〜20では表1に示された濃度で黒色染料でドーピングし、例24および25はTiO2でドーピングし、例22、28および29はアルミナでドーピングし、例23、26および27はシリカでドーピングした。
【0031】
例1〜29で作製されたサンプルを全反射率について試験し、結果を表1で報告している。約55以下の全反射率を有するサンプルが、感光性コーティングで被覆されたときに、光吸収性を高める上で特に適している。例22〜29で作製されたサンプルを20°、60°および85°で光沢について試験し、結果を表1で報告している。
1Nigrosine Base BA,Code 73704,Bayer Corporation(Pittsburgh,PA)
2Nigrosine WLF Uncut,Code 73704,Bayer Corporation(Pittsburgh,PA)
3希釈溶媒はプロピレングリコール、ジアセトンアルコールおよびエチルアルコールを各々約1/3含有していた。
【0032】
例30〜31
例30で大きさ約4〜5ミクロンのシリカ粒子(SyloidR308,W.R.Grace & Company,Columbia,MD)50wt%を含有した、エタノール中5wt%固形分まで希釈されたビニルホスホン酸およびアクリル酸のコポリマーの20wt%水溶液で、約9マイクロインチの粗さを有するロールテクスチャー処理アルミニウム基体を被覆した。得られたシートの粗さ(Ra)およびピークカウントは、表2で報告している。粗さおよびピークカウント測定は、含グレイン部分およびグレイン間部分の離れた位置(AおよびB)において、シートのストリップ上2箇所で行った。本発明のシート製品の粗さおよびピークカウントが従来のリソグラフシート製品の粗さおよびピークカウントと類似していることを証明するため、従来のグレイニングおよび陽極酸化アルミニウム基体を比較例31でコントロールとして用いた。
【0033】
本発明に従い処理されたアルミニウムシート製品の製造プロセスは、グレイニングおよび陽極酸化を行う従来の方法よりも4〜10倍速い、と予想される。更に、グレイニングおよび陽極酸化で利用される危険な化学物質に伴う取扱いおよび廃棄の困難性が回避される。
【0034】
前記で開示された概念から逸脱することなく本発明に修正を加えてもよいことは、当業者にとり明白であろう。このような修正は、請求の範囲がそれらの用語で明らかに別記していないかぎり、請求の範囲内に含まれるとみなされる。したがって、ここで詳細に記載された具体的態様は説明のためのみであって、本発明の範囲を限定するためではなく、その範囲は添付された請求の範囲およびそのあらゆる相当物の全域におよぶ。
【図面の簡単な説明】
本発明の完全な理解は、添付図面と関連付けられたときに、以下の記載から得られるであろう。
【図1】
本発明のリソグラフシート製品の断面図である。
【図2】
図1で示されたリソグラフシート製品の別な態様の断面図である。
Claims (26)
- Ra粗さ約40マイクロインチ以下のロールテクスチャー処理表面を有する金属基体と、
前記ロールテクスチャー処理表面上に配置される少なくとも一つの前処理層であって、該層が、アクリル酸のポリマー、メタクリル酸のポリマー、および有機リンポリマー、有機リン化合物とアクリル酸またはメタクリル酸とのコポリマーからなる群より選択されるポリマーを含んでなり、該前処理層がシート製品へ印刷組成物を接着しうるように適合化されているものと
から本質的になるリソグラフシート製品。 - 金属が鋼を含んでなる、請求項1に記載のリソグラフシート製品。
- 金属がアルミニウム合金を含んでなる、請求項1に記載のリソグラフシート製品。
- ロールテクスチャー処理表面が、約25マイクロインチ以下のRa粗さを有している、請求項3に記載のリソグラフシート製品。
- ロールテクスチャー処理表面が、約5〜約15マイクロインチのRa粗さを有している、請求項3に記載のリソグラフシート製品。
- 表面が、陽極酸化されていない、シリケート化されていない、または陽極酸化およびシリケート化の両方ともなされていない、請求項3に記載のリソグラフシート製品。
- ポリマーが、アクリル酸およびビニルホスホン酸のコポリマーを含んでなる、請求項1に記載のリソグラフシート製品。
- 前処理層のうち少なくとも一つが、アルミナ、シリカ、二酸化チタン、黒色染料および黒色顔料からなる群より選択される組成物のドーパント粒子を更に含んでなる、請求項1に記載のリソグラフシート製品。
- 粒子が前処理層の約4〜約50wt%である、請求項8に記載のリソグラフシート製品。
- 粒子が、大きさ約1.0〜約2.0ミクロンのアルミナ粒子を含んでなる、請求項8に記載のリソグラフシート製品。
- 粒子が、大きさ約0.02〜約5ミクロンのシリカ粒子を含んでなる、請求項8に記載のリソグラフシート製品。
- 粒子が、大きさ約0.25〜約0.5ミクロンの二酸化チタン粒子を含んでなる、請求項8に記載のリソグラフシート製品。
- 前処理層のうち他の層が粒子を含有していない、請求項8に記載のリソグラフシート製品。
- ロールテクスチャー処理表面がエッチングされている、請求項3に記載のリソグラフシート製品。
- エッチング表面が、約15〜約50マイクロインチのRa粗さを有している、請求項14に記載のリソグラフシート製品。
- エッチング表面が、約25マイクロインチのRa粗さを有している、請求項14に記載のリソグラフシート製品。
- 鋼またはポリマー物質を含んでなる基体と、
ロールテクスチャー処理表面上に配置される少なくとも一つの前処理層であって、該層が、アクリル酸のポリマー、メタクリル酸のポリマー、および有機リンポリマー、有機リン化合物とアクリル酸またはメタクリル酸とのコポリマーからなる群より選択されるポリマーを含んでなり、該前処理層がシート製品へ印刷組成物を接着しうるように適合化されているものと、
から本質的になるリソグラフシート製品。 - ポリマーが、アクリル酸およびビニルホスホン酸のコポリマーを含んでなる、請求項17に記載のリソグラフシート製品。
- 前処理層が、アルミナ、シリカ、二酸化チタン、黒色染料、および黒色顔料からなる群より選択される組成物のドーパント粒子を更に含んでなる、請求項17に記載のリソグラフシート製品。
- 粒子が前処理層の約4〜約50wt%である、請求項19に記載のリソグラフシート製品。
- 基体と、
該基体の表面上に配置される少なくとも一つの前処理層であって、該層が、(i)アクリル酸のポリマー、メタクリル酸のポリマー、有機リンポリマー、および有機リン化合物とアクリル酸またはメタクリル酸とのコポリマーからなる群より選択されるポリマー、および(ii)アルミナ、シリカ、二酸化チタン、黒色染料、および黒色顔料からなる群より選択される組成物のドーパント粒子を含んでなり、該前処理層がシート製品へ印刷組成物を接着しうるように適合化されているものと、
から本質的になるリソグラフシート製品。 - 粒子が前処理層の約4〜約50wt%である、請求項21に記載のリソグラフシート製品。
- 基体が、アルミニウム合金、鋼またはポリマー物質を含んでなる、請求項21に記載のリソグラフシート製品。
- 基体がアルミニウム合金を含んでなり、表面がエッチングされている、請求項21に記載のリソグラフシート製品。
- エッチング表面が、約15〜約50マイクロインチのRa粗さを有している、請求項24に記載のリソグラフシート製品。
- エッチング表面が、約25マイクロインチのRa粗さを有している、請求項24に記載のリソグラフシート製品。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US22898200P | 2000-08-30 | 2000-08-30 | |
US28614501P | 2001-04-24 | 2001-04-24 | |
PCT/US2001/041931 WO2002019032A2 (en) | 2000-08-30 | 2001-08-29 | Pretreated sheet product for lithographic plates |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004507389A true JP2004507389A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=26922839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002523092A Pending JP2004507389A (ja) | 2000-08-30 | 2001-08-29 | リソグラフプレート用の前処理シート製品 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6783836B2 (ja) |
EP (1) | EP1313620B1 (ja) |
JP (1) | JP2004507389A (ja) |
KR (1) | KR20030067662A (ja) |
CN (1) | CN1213876C (ja) |
AT (1) | ATE284315T1 (ja) |
AU (1) | AU2001296860A1 (ja) |
DE (1) | DE60107696T2 (ja) |
WO (1) | WO2002019032A2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014521760A (ja) * | 2011-07-13 | 2014-08-28 | 中国科学院化学研究所 | インクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料ならびにその調製および使用 |
CN104149513A (zh) * | 2014-09-02 | 2014-11-19 | 江苏格美高科技发展有限公司 | 一种涂层类印刷介质及其制备方法 |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2001296860A1 (en) * | 2000-08-30 | 2002-03-13 | Alcoa Inc. | Pretreated sheet product for lithographic plates |
US6521391B1 (en) * | 2000-09-14 | 2003-02-18 | Alcoa Inc. | Printing plate |
US7820300B2 (en) * | 2001-10-02 | 2010-10-26 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Article of manufacture and process for anodically coating an aluminum substrate with ceramic oxides prior to organic or inorganic coating |
US7296517B2 (en) * | 2003-11-11 | 2007-11-20 | Fujifilm Corporation | Roll for metal rolling, and support for lithographic printing plate |
DE102005009321A1 (de) * | 2005-03-01 | 2006-09-07 | Degussa Ag | Suspension |
DE102005037336A1 (de) * | 2005-08-04 | 2007-02-08 | Degussa Ag | Kohlenstoffmaterial |
DE102006037079A1 (de) * | 2006-08-07 | 2008-02-14 | Evonik Degussa Gmbh | Ruß, Verfahren zur Herstellung von Ruß und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens |
DE102007060307A1 (de) * | 2007-12-12 | 2009-06-18 | Evonik Degussa Gmbh | Verfahren zur Nachbehandlung von Ruß |
DE102008026894A1 (de) * | 2008-06-05 | 2009-12-10 | Evonik Degussa Gmbh | Ink Jet Tinte |
DE102008044116A1 (de) * | 2008-11-27 | 2010-06-02 | Evonik Degussa Gmbh | Pigmentgranulat, Verfahren zu dessen Herstellung und Verwendung |
ATE516330T1 (de) * | 2008-12-12 | 2011-07-15 | Evonik Carbon Black Gmbh | Ink jet tinte |
US8349462B2 (en) | 2009-01-16 | 2013-01-08 | Alcoa Inc. | Aluminum alloys, aluminum alloy products and methods for making the same |
US20110120333A1 (en) * | 2009-11-23 | 2011-05-26 | Michael Karp | Direct inkjet imaging lithographic plates and methods for imaging the plates |
US9421751B2 (en) * | 2009-11-23 | 2016-08-23 | Vim-Technologies Ltd | Direct inkjet imaging lithographic plates, methods for imaging and pre-press treatment |
DE102010002244A1 (de) * | 2010-02-23 | 2011-08-25 | Evonik Carbon Black GmbH, 63457 | Ruß, Verfahren zu seiner Herstellung und seine Verwendung |
PL425202A1 (pl) * | 2018-04-12 | 2019-10-21 | Addventure Spółka Z Ograniczoną Odpowiedzialnością | Podobrazie dla dzieła plastycznego w formie płaszczyznowej, zwłaszcza malarskiego lub fotografii, sposób jego wytwarzania i zastosowanie |
CN112226041A (zh) * | 2020-10-12 | 2021-01-15 | 江苏华海诚科新材料股份有限公司 | 一种高导热型环氧树脂组合物及其制备方法 |
Family Cites Families (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL267931A (ja) * | 1960-08-05 | 1900-01-01 | ||
US3922441A (en) * | 1974-08-01 | 1975-11-25 | Scm Corp | Lithographic printing plate and method of making the same |
US4272604A (en) * | 1975-06-09 | 1981-06-09 | Western Litho Plate & Supply Co. | Base plate and lithographic plate prepared by sensitization thereof |
US5368974A (en) * | 1993-05-25 | 1994-11-29 | Eastman Kodak Company | Lithographic printing plates having a hydrophilic barrier layer comprised of a copolymer of vinylphosphonic acid and acrylamide overlying an aluminum support |
US5711991A (en) * | 1995-11-20 | 1998-01-27 | Aluminum Company Of America | Process for making lithographic sheet material having a thermoplastic adhesive layer |
WO1997031783A1 (en) * | 1996-02-27 | 1997-09-04 | Aluminum Company Of America | Texture rolled lithosheet |
US5795647A (en) * | 1996-09-11 | 1998-08-18 | Aluminum Company Of America | Printing plate having improved wear resistance |
US5759742A (en) * | 1996-09-25 | 1998-06-02 | Eastman Kodak Company | Photosensitive element having integral thermally bleachable mask and method of use |
GB9624224D0 (en) * | 1996-11-21 | 1997-01-08 | Horsell Graphic Ind Ltd | Planographic printing |
US5829353A (en) * | 1997-06-18 | 1998-11-03 | Presstek, Inc. | Method of modulating lithographic affinity and printing members made thereby |
EP0908307B1 (en) * | 1997-10-08 | 2003-11-26 | Agfa-Gevaert | A method for making positive printing plates from a heat mode sensitive imaging element |
US6165689A (en) * | 1997-10-08 | 2000-12-26 | Agfa-Gevaert, N.V. | Method for making positive working printing plates from a light sensitive imaging element |
EP0908784A1 (en) | 1997-10-08 | 1999-04-14 | Agfa-Gevaert N.V. | A method of making positive working printing plates from a light sensitive imaging element |
US6014929A (en) * | 1998-03-09 | 2000-01-18 | Teng; Gary Ganghui | Lithographic printing plates having a thin releasable interlayer overlying a rough substrate |
US6283029B1 (en) * | 1998-12-17 | 2001-09-04 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Direct drawing type lithographic printing plate precursor |
AU2001296860A1 (en) * | 2000-08-30 | 2002-03-13 | Alcoa Inc. | Pretreated sheet product for lithographic plates |
-
2001
- 2001-08-29 AU AU2001296860A patent/AU2001296860A1/en not_active Abandoned
- 2001-08-29 US US09/942,353 patent/US6783836B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-08-29 DE DE60107696T patent/DE60107696T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2001-08-29 CN CNB018147747A patent/CN1213876C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2001-08-29 AT AT01977769T patent/ATE284315T1/de not_active IP Right Cessation
- 2001-08-29 EP EP01977769A patent/EP1313620B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-08-29 JP JP2002523092A patent/JP2004507389A/ja active Pending
- 2001-08-29 WO PCT/US2001/041931 patent/WO2002019032A2/en not_active Application Discontinuation
- 2001-08-29 KR KR10-2003-7002879A patent/KR20030067662A/ko not_active Application Discontinuation
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014521760A (ja) * | 2011-07-13 | 2014-08-28 | 中国科学院化学研究所 | インクジェット・コンピューター・トゥ・プレート用アルミニウム基材のためのコーティング材料ならびにその調製および使用 |
CN104149513A (zh) * | 2014-09-02 | 2014-11-19 | 江苏格美高科技发展有限公司 | 一种涂层类印刷介质及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20030067662A (ko) | 2003-08-14 |
CN1449333A (zh) | 2003-10-15 |
EP1313620B1 (en) | 2004-12-08 |
AU2001296860A1 (en) | 2002-03-13 |
EP1313620A2 (en) | 2003-05-28 |
DE60107696T2 (de) | 2005-12-08 |
DE60107696D1 (de) | 2005-01-13 |
US6783836B2 (en) | 2004-08-31 |
ATE284315T1 (de) | 2004-12-15 |
US20020150750A1 (en) | 2002-10-17 |
CN1213876C (zh) | 2005-08-10 |
WO2002019032A3 (en) | 2002-06-27 |
WO2002019032A2 (en) | 2002-03-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004507389A (ja) | リソグラフプレート用の前処理シート製品 | |
EP2594408B1 (en) | Lithographic printing plate support and presentsitized plate | |
EP2520439B1 (en) | Support for planographic printing plate, method for producing support for planographic printing plate, and planographic printing original plate | |
EP1300257B1 (en) | Support for lithographic printing plate and presensitized plate and method of producing lithographic printing plate | |
US7442491B2 (en) | Aluminum alloy blank for lithographic printing plate and support for lithographic printing plate | |
EP1531014B1 (en) | Roll for metal rolling, and support for lithographic printing plate | |
JP5498905B2 (ja) | 平版印刷版用支持体、平版印刷版用支持体の製造方法、および平版印刷版原版 | |
JP2012187909A (ja) | 平版印刷版用支持体、および、平版印刷版原版 | |
JP3788943B2 (ja) | 平版印刷版用支持体とその製造方法、および平版印刷版 | |
JP3995046B2 (ja) | 平版印刷版用支持体および平版印刷版原版 | |
ZA200301303B (en) | Pretreated sheet product for lithographic plates. | |
JP3785348B2 (ja) | 平版印刷版用支持体および平版印刷版原版 | |
JP2007125872A (ja) | 平版印刷版用支持体の製造方法 | |
JP3867420B2 (ja) | 平版印刷版用支持体及びその製造方法 | |
JP2005224987A (ja) | 平版印刷版用支持体および平版印刷版原版 | |
JPH10203042A (ja) | 平版印刷版用支持体の製造方法 | |
JPH061090A (ja) | 平版印刷版用アルミニウム支持体の製造方法 | |
JP2012040864A (ja) | 平版印刷版用支持体の製造方法、平版印刷版用支持体、および、平版印刷版原版 | |
JP2000047375A (ja) | 感光性平版印刷版 | |
JP2003072216A (ja) | 多色印刷方法 | |
JP2002240447A (ja) | 平版印刷版用支持体の製造方法、平版印刷版用支持体、および平版印刷原版 | |
JP2005262750A (ja) | 平版印刷版用支持体および平版印刷版原版 | |
JP2004299385A (ja) | 平版印刷版用支持体およびその製造方法 | |
JPH11180060A (ja) | 平版印刷版用支持体及びその製造方法、ピットの形成方法、及び感光性平版印刷版 | |
JPH0542783A (ja) | 平版印刷版用支持体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040924 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20041224 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20050111 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050520 |