JP2004506867A - 線形点火装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、金属で被覆された線形爆薬の線形の点火装置である。本発明の一つの実施形態において、金属で被覆された2つの線形爆薬が端部の間に間隙を残して電気的に非導体のスリーブにより連結され、ピロフューズ(商品名)ブリッジが金属被覆の一端部を金属被覆の他端部に連結する。電気接点が2つの金属被覆に設けられていて、電気接点に電流を流すことによりピロフューズブリッジ及び線形爆薬を起爆させる。本発明の幾つかの実施形態では、間隙内に爆発性の混合物を備えるか、熱線ブリッジを使用するか、又は高速燃焼する爆薬を被爆する補助増強装薬を備えている。本発明の線形点火装置は丈夫で、自動車、商用又は軍事用の航空機の安産装置、他の軍事用及び航空宇宙、及び商用発破への用途に、容易に線形爆薬装置を取り付けできる。
Description
【0001】
【優先権主張】
この出願は、2000年8月9日に米国特許商標庁に出願されかつ出願番号09/635,489号に指定された線形点火装置の出願を参照し、その出願より生じる利益を主張する。
【0002】
【関連する出願】
この出願は2000年4月12日に米国特許商標庁に出願された特許公開第472328号公報に関連する。
【0003】
【発明の背景】
本発明は、爆薬の分野、特定すれば点火装置、更に特定すれば金属で被覆された直線形の爆薬及び火工品用の点火装置に関する。
【0004】
【関連する技術】
細長い形状の装荷薬(LSC)、穏やかに爆発する(マイルドデトネーティング)コード(MDC)及び急激な爆燃(ラピッドデフラグレーティング)コード(RDC)のような線形爆薬すなわち火工品は、通常、分離した別個の、電気的に起爆される点火装置を使用して起爆され、強い破壊力の火工品若しくは線形爆薬材に高度の衝撃を与える。線形の装薬装置、穏やかに爆発するコード及び金属で被覆された急激な爆燃コードは特別な利点がある。連続した金属の被覆で包まれた爆薬を有する線形の装荷薬装置は、一般的に金属の切断用に使用される。被覆された穏やかに爆発するコードは、爆発性物質を静穏な状態で搬送するために使用することができる。これらの製品は自動車、商用航空機の安全装置、航空乗務員の脱出及び安全装置、軍事用武器の点火、イベントシーケンス、半軍需品の搬送、打ち上げロケット発射の順序調整、各種の商用の発破及び油田への利用のような、広範囲の用途を潜在的に有する。
【0005】
そのような装置において、線形火工品又は爆薬は、一般的には、起爆装置(又は点火装置)とは別個に設けられており、また別個の起爆装置に装着し取り付けることが必要である。しかしながら、別個の点火装置を使用することにより、コストが増大し、かつこれらの装置の使用を複雑にする。これらの装置は線形火工装置にアダプターを付けて取り付けることが必要であり、別個の点火装置を取り付けることは、コストに加えて労力を必要とする。その上、別個の点火装置において、取り付けの際に、安全キャップを取り外し損なうような、過ちをする可能性がある。フェイルセーフ装置においては、取り付けられた点火装置の試験もまた困難である。
【0006】
その上、従来の起爆薬又は雷管は放電(ESD)又は電磁放射により予期しない点火が生じる危険性がある。このことは、安全性及び取り扱いに重要な事柄である。加えて、殆どの従来の点火装置は、その寿命が線形火工品即ち線形の爆薬の寿命よりもかなり短く、それ故、取り付けられた装置の寿命が制限される。
【0007】
起爆装置の従来技術の例として、次のような米国特許がある。「電気による爆薬点火装置」と題する、スキャマトン(Scamaton)に付与された米国特許第4070970号は、2つの起爆電極の間に包まれた火工混合物の層を有する電気的に励起される点火装置を記載している。この装置は実際の爆薬から離れており、非強力な起爆用の装置であり、強力な点火のために雷管カプセルを取り付けることが必要である。
【0008】
「遅延爆発装置」と題する、デイ(Day)等に付与された米国特許第4、312、271号には、遅延火薬を点火するブリッジ線を有する遅延爆発装置が記載されている。
【0009】
「放電要素とフェライトスリーブを有する点火装置」と題する、バレット(Barrett)に付与された米国特許第4、422、381号には、一端部が開放し、ブリッジ要素及び導線を有する、円筒形の電導性金属ケース付きの電気による爆発装置が記載されている。
【0010】
「爆薬及び活性材料の低エネルギー起爆のためのタングステンブリッジ」と題する、ベンソン(Benson)に付与された米国特許第4、976、200号には、シリコン・オン・サファイヤ基板に製造された装置が記載されている。
【0011】
「兵器を活性化するためのパイロフューズピン(pyrofuze pin)」と題する、シャッフ(Schaff)に付与された米国特許第5、036、769号には、兵器を発火準備状態にすることを回避するように設計され、かつパイロフューズピン、点火装置を火薬に接続する部材、点火装置及び耐候性ハウジング内の電気端子を備えた装置が記載されている。
【0012】
「被覆された導火線とフューズとを製造する方法」と題する、カネンギッサー(Kannengiesser)に付与された米国特許第5、225、621号には、収縮性のホースから作られるジャケットを有するフューズが記載され、このホースは爆薬を収容する未完成のコードに締まり嵌めされている。
【0013】
「衝撃に反応しない起爆装置」と題する、ブラウン(Brown)に付与された米国特許第5、392、713号には、ある量の水和した金属ピクリン酸塩と電気点火とすることができる点火手段とを収容する薄くて長い金属ケースを有する装置が記載されている。
【0014】
従来技術からの考察により、必要とされることは、線形火工装置の点火のための改良された装置を提供することである。
【0015】
【発明の概要】
本発明は、金属で被覆された線形爆薬及び火工品用の改良された点火装置を提供することを目的とする。
【0016】
本発明は更に、複雑ではない点火装置を提供することを目的とする。
本発明は更に、取り付けが容易な線形起爆装置を提供することを目的とする。
本発明の更に別の目的は、費用がかからない線形起爆装置を提供することである。
【0017】
本発明の更に別の目的は、長い作業寿命を有する線形起爆装置を提供することである。
本発明の更に別の目的は、放電及び電磁放射に反応しにくい線形起爆装置を提供することである。
【0018】
本発明の更に別の目的は、より信頼性のある線形起爆装置を提供することである。
これらの目的は本発明の線形点火装置により達成される。本発明の一つの実施形態では、2つの金属で被覆された線形爆薬を備え、その端部はそれら端部の間に間隙を残して、電気的に非伝導性のスリーブにより連結されている。発熱を伴う金属合成物から作られたブリッジがこの間隙を橋渡しし、2つの線形爆薬の金属被覆の各々に電気的接続がなされる。電圧を印加したとき、電流が被覆を通って流れ、ブリッジを点火し、次に線形爆薬を発火させる。ここにおいて、「爆薬」という用語は、広く使用され、高度な爆発物、穏やかな又は急激な爆燃材料として分類される低度の爆薬、及び火工品を含む。
【0019】
別の実施形態においては、補助増強装薬が線形爆薬の各端部に配置されており、起爆を必要とする爆薬の点火を可能にする。この実施形態では、爆発性の材料が間隙の中に含まれており、熱線ブリッジが発熱性の金属合成物の代わりに使用される。
【0020】
別の実施形態では、2つの金属で被覆された線形爆薬の端部が、それらの端部の間の橋渡しされない空隙を残して、非伝導性スリーブで連結される。この場合、金属被覆に亘って十分な電圧を印加すると空隙内にスパークが発生し、点火が生じる。別の実施形態では、この空隙は爆発性の材料を収容している。各線形爆薬の端部に補助増強装薬を有していて、補助増強装薬の周りに電気的接点を与え、補助増強装薬の間に間隙を形成することもできる。この実施形態では、スパークは補助増強装薬の間の間隙に生じ、補助増強装薬を点火する。
【0021】
本発明の別の実施形態では、単一の、金属で被覆された線形爆薬が一端部で絶縁スリーブ及びスリーブを覆う金属の端部キャップにより覆われており、線形爆薬と端部キャップの内側の間に間隙が形成されている。発熱を伴う材料で作られたブリッジが、端部キャプ内で、金属の被覆から金属の端部キャップまで横切って延在している。電気接点が、ブリッジを付勢するため金属の端部キャップと金属の被覆に設けられていて線形爆薬を点火する。端部キャップを有する更なる実施形態が提供され、その実施形態では、補助増強装薬が線形爆薬の各端部に配置されているか、爆発性物質が間隙に設けられているか、又は熱線ブリッジが発熱を伴う合成物の代わりに使用される。
【0022】
本発明の別の実施形態では、端部キャップと線形火工品の端部との間の間隙にブリッジが存在せず、その間隙はスパークギャップとして作用する。この場合、補助増強要素又は爆薬混合物が間隙内に設けられている。
【0023】
本発明のより完全な用途及びそれに伴う利点は、添付図面に関連して考察し以下の詳細な説明を参照することにより更に理解されるため、容易に明らかとなるであろう。
【0024】
【実施形態】
図面を参照すると、図1Aには本発明の一つの実施形態が示されている。本図において、2つの金属で被覆された線形加工品1及び2の各々が金属の被覆10と爆薬材料が直線状に配置されている。本発明の説明において、「爆薬」という用語は一般的な意味として使用するものであり、爆発性の強力な爆薬、穏やかな若しくは急激な爆燃(rapid deflagrating)材料として分類される低度の爆薬、及び火工品を包含する。金属で被覆された線形爆薬は直線状の装荷材、穏やかに爆発すうるコード、又は急激な爆燃コードとすることができる。スリーブ20は特に、金属で被覆された2つの線形爆薬1及び2のそれぞれの端部の近傍で、それら端部の間に間隙50を残して金属被覆10を覆う。スリーブ20は電気的に非導体の材料で作られており、収縮性のチューブで作ることができる。
【0025】
内側スリーブ20及び間隙50はブリッジ30を形成し、このブリッジ30は発熱性の合成物、すなわち、電気がワイヤを通過したとき急激に反応して高熱を発生する合成物から作られる。このワイヤは、例えば、アルミニウムの芯の上を覆うルテニウムとパラジューム金属の合金であるピロフューズ(Pyrofuze―商標名)で作られる。この装置を点火するために、電気接点40及び45が線形爆薬1及び2の被覆部にそれぞれ取り付けられている。電気接点ははんだ付け、締め付け、又は公知の別の手段で、金属の被覆部に連結することができる。取り付けの便宜のため、例えば、はんだ製のリング(図示されていない)が金属の被覆部に設けられている。図においては、電気接点がワイヤーとして示されているが、それらは別々の独立したワイヤーでなくてもよい。例えば、被覆部の一つが架台の接地部に連結されてもよい。
【0026】
点火の間、電流が電気接点40、45を介して、かつ対応する被覆部10とブリッジ30を介して流される。ブリッジ30は急激に約649度C(約1200度F)の点火温度まで加熱され、約2760度C(5000度F)程度の温度で高速の粒子を発生させる。これにより、線形爆薬の活性的な材料を点火させる。一般的に、発熱を伴う金属合成物の発熱反応は爆燃材を起爆するのに適しており、本実施形態では、線形爆薬として、例えば、急速に爆燃するコードと共に普通に使用される。
【0027】
本発明の利点は、ピロフューズ(商標名)が高い発火電流を必要とするため、ブリッジが静電放電(ESD)又は電磁放射(EMR)により点火されない、ということである。その結果、本発明は顕著な安全性の余地を提供し、また安全性に対する手続きがあまり必要ではなく、点火手続きが簡単であるため使用のコストが低減される。
【0028】
本発明の別の利点は、起爆装置用の電気接点の一部として線形爆薬の金属被覆を使用することである。このことにより、丈夫な接点が提供されかつ取り付けられた装置の配線を簡単にすることができる。
【0029】
図1Bには、直線状に整列した形態の変形例が示されている。この実施形態もまた、2つの金属で被覆された線形爆薬1及び2と、収縮チューブ20と、ブリッジ30とを備えている。この実施形態では、金属被覆60で囲繞されたブースターインクレメント70すなわち補助増強装薬が収縮チューブ内の各線形爆薬の端部に配置されている。補助増強装薬70は、アジ化鉛、鉛スチフェナイト(lead styphnate)の圧縮された爆薬のような、典型的なブースター又は主要な装薬材とすることができる。図2Bに示された実施形態は、一般的に、高速で燃焼する線形爆薬が使用される場合に使用される。それは、これら二次的な爆薬は起爆するための高速燃焼を必要とするためである。
【0030】
本発明の他の実施形態が図2Aに示されており、この形態では、起爆は一つの線形爆薬の端部で発生する。金属の端部キャップ210が金属で被覆された線形爆薬1の一端部に設けられている。金属の端部キャップ210の下に、絶縁スリーブ220が設けられており、この絶縁スリーブ220は端部キャップ210と線形爆薬1の被覆10の間の電気接触を防止する。端部キャップは、金属端部キャップ210の端部と線形爆薬1の間に間隙を残すように配置される。ブリッジ230はこの間隙に配置され、ブリッジ230の一つの端部は被覆10と接触しており、被覆10と絶縁スリーブ220の間で挟まれていてもよい。ブリッジ230の他の端部は金属の端部キャップ210と接触し、金属の端部キャップ210とスリーブ220の間で挟まれていてもよい。ブリッジ230は、ピロフューズ(商標名)のような発熱性の金属合成物で作られる。電気接点40及び200は被覆10と金属の端部キャップ210にそれぞれ取り付けられており、従って、電流を流したとき、ブリッジ230が急速に加熱し、線形爆薬1の端部を点火する。
【0031】
それとは別の実施形態が図2Bに示されている。この図において、補助増強装薬70がスリーブ220の内側の線形爆薬1の端部に配置されている。電気接点60が被覆10とブリッジ230の間に設けられており、この電気接点は、補助増強装薬70を取り巻く金属被覆であってもよい。この実施形態において、電流が流れたとき、ブリッジ230が急速に加熱して、補助増強装薬70を起爆させ、それにより、線形爆薬1の端部が起爆される。上述の通り、補助増強装薬を使用するこの形態では、一般的に、高速燃焼する線形爆薬と共に使用される。
【0032】
図3Aは線形の形態をした本発明の別の実施形態を示す。この実施形態は図1Aに示されたものと関連する。しかしながら、本図に示された実施形態においては、金属で被覆された線形爆薬1及び2の端部間に配置されたスリーブ20の内側の間隙は、爆発性の混合体80を収容している。図3Aでは、ブリッジ30は発熱を伴う金属混合体で作られる。それに代わる実施形態が図3Bに示されている。本図において、ブリッジ35は熱ワイヤー、すなわち、電流が流れたとき加熱するがそれ自身は発熱反応しないワイヤーで作られる。この場合、電気接点40及び45を介して電流を流したとき、ブリッジ30及び35は加熱し、爆発性の混合体を点火し、次に、金属で被覆された線形爆薬を点火する。各種の爆薬又は火工品の何れか、例えば、硼化水素合成物が爆発性の混合物80に使用され得る。
【0033】
図4Aは、本発明の別の実施形態を示す。この実施形態において、金属で被覆された線形爆薬1及び2が非伝導性の材料で作られたスリーブ20により連結されている。線形爆薬1及び2の端部は矢印450で表示された寸法の空隙で隔てられている。電気接点40及び45に電圧を印加すると、スパークが空隙を飛び越えて伝わり、十分なエネルギーを発生して線形爆薬を点火する。空隙の寸法450は、装置を起爆するのにどの程度ので夏が印加されなければならないかを決定し、この長さが大きければおおきいほど、より高い電圧を必要とする。空隙は、例えば、約0.5mm(0.020インチ)から約1.27mm(0.050インチ)の範囲にある。そのような空隙を有する装置を製造するため、絶縁性のスペーサ(図示されていない)が線形爆薬の端部の間に備えられている。
【0034】
図4Bは、図4Aに示された実施形態の代換えの形態を示す。図4Bにおいて、補助増強装薬70がスリーブ70の内側の線形爆薬1及び2の端部に配置されている。補助増強装薬70は金属スリーブ60で囲繞されており、補助増強装薬70の端部と金属スリーブ60の間の間隙は、矢印455で表示されており、その間隙を横切ってスパークが伝わる。
【0035】
図5は線形爆薬の端部が起爆する実施形態を示す。この場合、金属で被覆された線形爆薬1は端部キャップ210と、線形爆薬1及び金属端部キャップ210の間の絶縁スリーブ220とを有する。端部キャップは、金属端部キャップ210の端部と線形爆薬1の端部との間に小さい間隙を残すように配置されており、この間隙は爆発性の材料80を収容する。ブリッジ535はこの間隙に配置され、ブリッジ535の一端部は被覆10を収容する。そして、この端部は被覆10と絶縁スリーブ220の間に挟まれていてもよい。ブリッジ535の他端部は金属の端部キャップ210を収容し、金属の端部キャップ210とスリーブ220の間に挟まれていてもよい。電気接点40及び200を介して電流を流したとき、ブリッジ535は加熱し、爆発性の混合体を点火し、次に金属で被覆された線形爆薬を点火する。
【0036】
図6Aは線形点火装置が爆発性の材料で満たされた整列した間隙を有する、本発明の一つの実施形態を示す。この構成は、図4Aに示された実施形態に類似しており、金属で被覆された線形爆薬1及び2が非伝導せいの材料で作られたスリーブ20で連結されている。線形爆薬1及び2は矢印650で表示された距離の間隙で分離されている。この間隙は爆発性の材料80を収容する。電気接点40及び45に電圧を印加すると、スパークが間隙を飛び越えて伝わり、爆発性の材料80を点火し、次に、線形の爆薬を点火する。同様に、図6Bに示された実施形態は、間隙655が爆発性の材料を収容する点を除いて、図4Bに示されたものに類似している。
【0037】
図7Aは、一端に起爆用の空隙を有する線形点火装置を示す。この場合、絶縁被覆720及び金属端部キャップ710が線形爆薬1の一端部に設けられ、金属端部キャップ710は、金属端部キャップ710の内側端部と線形爆薬の端部の間に間隙750を残して取り付けられる。電気接点200が端部キャップ710に連結され、電気接点に電流が流れると、スパークが間隙750を飛び越えて伝わり線形爆薬を起爆する。図7Bは、本実施形態の代換えを示していて、爆発性の混合体80が間隙750に配置されている。
【0038】
図7C及び図7Dは、金属で被覆された爆薬を爆発させる補助増強装薬70を使用する実施形態を示す。金属スリーブ60は補助増強装薬70を囲繞し、線形爆薬の被覆10と接触する。更に、金属スリーブ60は絶縁被覆720と金属キャップ710により囲繞されており、間隙750は金属キャップ710の内側端部を補助増強装薬70の端部及び金属スリーブ60の端部から分離させる。間隙750は図7Dに示されたような空隙であってもよく、又は、図7Cに示されたような爆発性の混合体80を収容してもよい。同様に、電流が流れたとき、スパークが金属スリーブ60から金属キャップ710の内側端部まで間隙750を飛び越えて伝達される。
【0039】
上述のとおり、一般的には補助増強装薬70を使用する実施形態は、線形爆薬を点火するために高速で燃焼するいわゆるデトネーションが必要とされるとき、すなわち、線形爆薬が高速燃焼する材料の場合に使用される。本実施形態で示された装置は、使用する現場で作ることができるが、一般的には完全なユニットとして製造され、販売される。例えば、エアバッグ展開装置に使用される線形の爆燃コードは製品の中に組み込まれた線形の起爆装置を有する爆燃コードとして販売される。従って、車両に取り付けられた場合、別の起爆装置を取り付ける必要はない。その上、本発明の起爆装置は丈夫でかつきわめて長期に使用でき、従って、火工品が何年も保守されない状態にあっても、不慮の事故において確実に起爆しなければならない衝突安全装置のような用途に対して、理想的である。
【0040】
それ故、本発明の線形点火装置は広範囲の用途に使用することができる。例えば、この装置は、自動車又は商用航空機の安全装置に使用される線形爆薬若しくは火工装置の起爆に理想的である。典型的な用途としてエアバッグ展開を可能にするための構造物の破断を含む。この場合、特殊な用途のための線形爆薬が線形起爆装置を含めて注文生産され、別個の起爆装置を備えるものと比較して、取り付けがかなり簡単化されるであろう。
【0041】
この装置は、例えば、天蓋の開放、破断又は切断、航空機の乗組員の脱出及び安全装置のような軍事的用途に使用することもできる。他の軍事的用途は、武器装置、弾薬の点火、事故処理及び半軍需品の搬送を含む。多数の航空宇宙への用途において線形爆薬を使用するため、本発明の線形点火装置は打ち上げロケット発射の順序調整装置における用途を見いだすことができる。
【0042】
本発明の多数の他の用途がある。これらの用途には、建築物の解体建築、道路工事、採石、油田への使用を含む、商用の発破作業が含まれる。本発明の各種の実施形態を図示し説明したが、当業者には他の変形例が本発明の範囲から離れることなくなされ得ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
1Aは、直線に並んだ形態を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
1Bは、直線に並んだ形態と補助増強装薬を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
【図2】
2Aは、端部の起爆部分を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
2Bは、被爆部分及び補助増強装薬を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
【図3】
3Aは、ピロフューズブリッジ及び爆発性混合物を備えた直線状に並んだ形態を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
3Bは、熱線ブリッジ及び爆発性混合物を備えた直線状に並んだ形態を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
【図4】
4Aは、直線状のスパーク用間隙を有する形態の本発明の実施形態の長手方向断面図である。
4Bは、補助増強装薬を備えた直線状のスパーク用間隙を有する形態の本発明の実施形態の長手方向断面図である。
【図5】
端部起爆部分を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
【図6】
6Aは、爆発性混合物を備えた直線状のスパーク用間隙を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
6Bは、補助増強装薬及び爆発性混合物を備えた、直線状のスパーク用間隙を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
【図7】
7Aは、スパーク用間隙を備えた端部起爆部分を有する、本発明の実施形態の長手方向断面図である。
7Bは、スパーク用間隙及び爆発性混合物を備えた端部起爆部分を有する、本発明の実施形態の長手方向断面図である。
7Cは、爆発性混合物及び補助増強装薬を有するスパーク用間隙を備えた端部起爆部分を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
7Dは、スパーク用間隙と補助増強装薬を備えた端部起爆部分を有する、本発明の実施形態の長手方向断面図である。
【優先権主張】
この出願は、2000年8月9日に米国特許商標庁に出願されかつ出願番号09/635,489号に指定された線形点火装置の出願を参照し、その出願より生じる利益を主張する。
【0002】
【関連する出願】
この出願は2000年4月12日に米国特許商標庁に出願された特許公開第472328号公報に関連する。
【0003】
【発明の背景】
本発明は、爆薬の分野、特定すれば点火装置、更に特定すれば金属で被覆された直線形の爆薬及び火工品用の点火装置に関する。
【0004】
【関連する技術】
細長い形状の装荷薬(LSC)、穏やかに爆発する(マイルドデトネーティング)コード(MDC)及び急激な爆燃(ラピッドデフラグレーティング)コード(RDC)のような線形爆薬すなわち火工品は、通常、分離した別個の、電気的に起爆される点火装置を使用して起爆され、強い破壊力の火工品若しくは線形爆薬材に高度の衝撃を与える。線形の装薬装置、穏やかに爆発するコード及び金属で被覆された急激な爆燃コードは特別な利点がある。連続した金属の被覆で包まれた爆薬を有する線形の装荷薬装置は、一般的に金属の切断用に使用される。被覆された穏やかに爆発するコードは、爆発性物質を静穏な状態で搬送するために使用することができる。これらの製品は自動車、商用航空機の安全装置、航空乗務員の脱出及び安全装置、軍事用武器の点火、イベントシーケンス、半軍需品の搬送、打ち上げロケット発射の順序調整、各種の商用の発破及び油田への利用のような、広範囲の用途を潜在的に有する。
【0005】
そのような装置において、線形火工品又は爆薬は、一般的には、起爆装置(又は点火装置)とは別個に設けられており、また別個の起爆装置に装着し取り付けることが必要である。しかしながら、別個の点火装置を使用することにより、コストが増大し、かつこれらの装置の使用を複雑にする。これらの装置は線形火工装置にアダプターを付けて取り付けることが必要であり、別個の点火装置を取り付けることは、コストに加えて労力を必要とする。その上、別個の点火装置において、取り付けの際に、安全キャップを取り外し損なうような、過ちをする可能性がある。フェイルセーフ装置においては、取り付けられた点火装置の試験もまた困難である。
【0006】
その上、従来の起爆薬又は雷管は放電(ESD)又は電磁放射により予期しない点火が生じる危険性がある。このことは、安全性及び取り扱いに重要な事柄である。加えて、殆どの従来の点火装置は、その寿命が線形火工品即ち線形の爆薬の寿命よりもかなり短く、それ故、取り付けられた装置の寿命が制限される。
【0007】
起爆装置の従来技術の例として、次のような米国特許がある。「電気による爆薬点火装置」と題する、スキャマトン(Scamaton)に付与された米国特許第4070970号は、2つの起爆電極の間に包まれた火工混合物の層を有する電気的に励起される点火装置を記載している。この装置は実際の爆薬から離れており、非強力な起爆用の装置であり、強力な点火のために雷管カプセルを取り付けることが必要である。
【0008】
「遅延爆発装置」と題する、デイ(Day)等に付与された米国特許第4、312、271号には、遅延火薬を点火するブリッジ線を有する遅延爆発装置が記載されている。
【0009】
「放電要素とフェライトスリーブを有する点火装置」と題する、バレット(Barrett)に付与された米国特許第4、422、381号には、一端部が開放し、ブリッジ要素及び導線を有する、円筒形の電導性金属ケース付きの電気による爆発装置が記載されている。
【0010】
「爆薬及び活性材料の低エネルギー起爆のためのタングステンブリッジ」と題する、ベンソン(Benson)に付与された米国特許第4、976、200号には、シリコン・オン・サファイヤ基板に製造された装置が記載されている。
【0011】
「兵器を活性化するためのパイロフューズピン(pyrofuze pin)」と題する、シャッフ(Schaff)に付与された米国特許第5、036、769号には、兵器を発火準備状態にすることを回避するように設計され、かつパイロフューズピン、点火装置を火薬に接続する部材、点火装置及び耐候性ハウジング内の電気端子を備えた装置が記載されている。
【0012】
「被覆された導火線とフューズとを製造する方法」と題する、カネンギッサー(Kannengiesser)に付与された米国特許第5、225、621号には、収縮性のホースから作られるジャケットを有するフューズが記載され、このホースは爆薬を収容する未完成のコードに締まり嵌めされている。
【0013】
「衝撃に反応しない起爆装置」と題する、ブラウン(Brown)に付与された米国特許第5、392、713号には、ある量の水和した金属ピクリン酸塩と電気点火とすることができる点火手段とを収容する薄くて長い金属ケースを有する装置が記載されている。
【0014】
従来技術からの考察により、必要とされることは、線形火工装置の点火のための改良された装置を提供することである。
【0015】
【発明の概要】
本発明は、金属で被覆された線形爆薬及び火工品用の改良された点火装置を提供することを目的とする。
【0016】
本発明は更に、複雑ではない点火装置を提供することを目的とする。
本発明は更に、取り付けが容易な線形起爆装置を提供することを目的とする。
本発明の更に別の目的は、費用がかからない線形起爆装置を提供することである。
【0017】
本発明の更に別の目的は、長い作業寿命を有する線形起爆装置を提供することである。
本発明の更に別の目的は、放電及び電磁放射に反応しにくい線形起爆装置を提供することである。
【0018】
本発明の更に別の目的は、より信頼性のある線形起爆装置を提供することである。
これらの目的は本発明の線形点火装置により達成される。本発明の一つの実施形態では、2つの金属で被覆された線形爆薬を備え、その端部はそれら端部の間に間隙を残して、電気的に非伝導性のスリーブにより連結されている。発熱を伴う金属合成物から作られたブリッジがこの間隙を橋渡しし、2つの線形爆薬の金属被覆の各々に電気的接続がなされる。電圧を印加したとき、電流が被覆を通って流れ、ブリッジを点火し、次に線形爆薬を発火させる。ここにおいて、「爆薬」という用語は、広く使用され、高度な爆発物、穏やかな又は急激な爆燃材料として分類される低度の爆薬、及び火工品を含む。
【0019】
別の実施形態においては、補助増強装薬が線形爆薬の各端部に配置されており、起爆を必要とする爆薬の点火を可能にする。この実施形態では、爆発性の材料が間隙の中に含まれており、熱線ブリッジが発熱性の金属合成物の代わりに使用される。
【0020】
別の実施形態では、2つの金属で被覆された線形爆薬の端部が、それらの端部の間の橋渡しされない空隙を残して、非伝導性スリーブで連結される。この場合、金属被覆に亘って十分な電圧を印加すると空隙内にスパークが発生し、点火が生じる。別の実施形態では、この空隙は爆発性の材料を収容している。各線形爆薬の端部に補助増強装薬を有していて、補助増強装薬の周りに電気的接点を与え、補助増強装薬の間に間隙を形成することもできる。この実施形態では、スパークは補助増強装薬の間の間隙に生じ、補助増強装薬を点火する。
【0021】
本発明の別の実施形態では、単一の、金属で被覆された線形爆薬が一端部で絶縁スリーブ及びスリーブを覆う金属の端部キャップにより覆われており、線形爆薬と端部キャップの内側の間に間隙が形成されている。発熱を伴う材料で作られたブリッジが、端部キャプ内で、金属の被覆から金属の端部キャップまで横切って延在している。電気接点が、ブリッジを付勢するため金属の端部キャップと金属の被覆に設けられていて線形爆薬を点火する。端部キャップを有する更なる実施形態が提供され、その実施形態では、補助増強装薬が線形爆薬の各端部に配置されているか、爆発性物質が間隙に設けられているか、又は熱線ブリッジが発熱を伴う合成物の代わりに使用される。
【0022】
本発明の別の実施形態では、端部キャップと線形火工品の端部との間の間隙にブリッジが存在せず、その間隙はスパークギャップとして作用する。この場合、補助増強要素又は爆薬混合物が間隙内に設けられている。
【0023】
本発明のより完全な用途及びそれに伴う利点は、添付図面に関連して考察し以下の詳細な説明を参照することにより更に理解されるため、容易に明らかとなるであろう。
【0024】
【実施形態】
図面を参照すると、図1Aには本発明の一つの実施形態が示されている。本図において、2つの金属で被覆された線形加工品1及び2の各々が金属の被覆10と爆薬材料が直線状に配置されている。本発明の説明において、「爆薬」という用語は一般的な意味として使用するものであり、爆発性の強力な爆薬、穏やかな若しくは急激な爆燃(rapid deflagrating)材料として分類される低度の爆薬、及び火工品を包含する。金属で被覆された線形爆薬は直線状の装荷材、穏やかに爆発すうるコード、又は急激な爆燃コードとすることができる。スリーブ20は特に、金属で被覆された2つの線形爆薬1及び2のそれぞれの端部の近傍で、それら端部の間に間隙50を残して金属被覆10を覆う。スリーブ20は電気的に非導体の材料で作られており、収縮性のチューブで作ることができる。
【0025】
内側スリーブ20及び間隙50はブリッジ30を形成し、このブリッジ30は発熱性の合成物、すなわち、電気がワイヤを通過したとき急激に反応して高熱を発生する合成物から作られる。このワイヤは、例えば、アルミニウムの芯の上を覆うルテニウムとパラジューム金属の合金であるピロフューズ(Pyrofuze―商標名)で作られる。この装置を点火するために、電気接点40及び45が線形爆薬1及び2の被覆部にそれぞれ取り付けられている。電気接点ははんだ付け、締め付け、又は公知の別の手段で、金属の被覆部に連結することができる。取り付けの便宜のため、例えば、はんだ製のリング(図示されていない)が金属の被覆部に設けられている。図においては、電気接点がワイヤーとして示されているが、それらは別々の独立したワイヤーでなくてもよい。例えば、被覆部の一つが架台の接地部に連結されてもよい。
【0026】
点火の間、電流が電気接点40、45を介して、かつ対応する被覆部10とブリッジ30を介して流される。ブリッジ30は急激に約649度C(約1200度F)の点火温度まで加熱され、約2760度C(5000度F)程度の温度で高速の粒子を発生させる。これにより、線形爆薬の活性的な材料を点火させる。一般的に、発熱を伴う金属合成物の発熱反応は爆燃材を起爆するのに適しており、本実施形態では、線形爆薬として、例えば、急速に爆燃するコードと共に普通に使用される。
【0027】
本発明の利点は、ピロフューズ(商標名)が高い発火電流を必要とするため、ブリッジが静電放電(ESD)又は電磁放射(EMR)により点火されない、ということである。その結果、本発明は顕著な安全性の余地を提供し、また安全性に対する手続きがあまり必要ではなく、点火手続きが簡単であるため使用のコストが低減される。
【0028】
本発明の別の利点は、起爆装置用の電気接点の一部として線形爆薬の金属被覆を使用することである。このことにより、丈夫な接点が提供されかつ取り付けられた装置の配線を簡単にすることができる。
【0029】
図1Bには、直線状に整列した形態の変形例が示されている。この実施形態もまた、2つの金属で被覆された線形爆薬1及び2と、収縮チューブ20と、ブリッジ30とを備えている。この実施形態では、金属被覆60で囲繞されたブースターインクレメント70すなわち補助増強装薬が収縮チューブ内の各線形爆薬の端部に配置されている。補助増強装薬70は、アジ化鉛、鉛スチフェナイト(lead styphnate)の圧縮された爆薬のような、典型的なブースター又は主要な装薬材とすることができる。図2Bに示された実施形態は、一般的に、高速で燃焼する線形爆薬が使用される場合に使用される。それは、これら二次的な爆薬は起爆するための高速燃焼を必要とするためである。
【0030】
本発明の他の実施形態が図2Aに示されており、この形態では、起爆は一つの線形爆薬の端部で発生する。金属の端部キャップ210が金属で被覆された線形爆薬1の一端部に設けられている。金属の端部キャップ210の下に、絶縁スリーブ220が設けられており、この絶縁スリーブ220は端部キャップ210と線形爆薬1の被覆10の間の電気接触を防止する。端部キャップは、金属端部キャップ210の端部と線形爆薬1の間に間隙を残すように配置される。ブリッジ230はこの間隙に配置され、ブリッジ230の一つの端部は被覆10と接触しており、被覆10と絶縁スリーブ220の間で挟まれていてもよい。ブリッジ230の他の端部は金属の端部キャップ210と接触し、金属の端部キャップ210とスリーブ220の間で挟まれていてもよい。ブリッジ230は、ピロフューズ(商標名)のような発熱性の金属合成物で作られる。電気接点40及び200は被覆10と金属の端部キャップ210にそれぞれ取り付けられており、従って、電流を流したとき、ブリッジ230が急速に加熱し、線形爆薬1の端部を点火する。
【0031】
それとは別の実施形態が図2Bに示されている。この図において、補助増強装薬70がスリーブ220の内側の線形爆薬1の端部に配置されている。電気接点60が被覆10とブリッジ230の間に設けられており、この電気接点は、補助増強装薬70を取り巻く金属被覆であってもよい。この実施形態において、電流が流れたとき、ブリッジ230が急速に加熱して、補助増強装薬70を起爆させ、それにより、線形爆薬1の端部が起爆される。上述の通り、補助増強装薬を使用するこの形態では、一般的に、高速燃焼する線形爆薬と共に使用される。
【0032】
図3Aは線形の形態をした本発明の別の実施形態を示す。この実施形態は図1Aに示されたものと関連する。しかしながら、本図に示された実施形態においては、金属で被覆された線形爆薬1及び2の端部間に配置されたスリーブ20の内側の間隙は、爆発性の混合体80を収容している。図3Aでは、ブリッジ30は発熱を伴う金属混合体で作られる。それに代わる実施形態が図3Bに示されている。本図において、ブリッジ35は熱ワイヤー、すなわち、電流が流れたとき加熱するがそれ自身は発熱反応しないワイヤーで作られる。この場合、電気接点40及び45を介して電流を流したとき、ブリッジ30及び35は加熱し、爆発性の混合体を点火し、次に、金属で被覆された線形爆薬を点火する。各種の爆薬又は火工品の何れか、例えば、硼化水素合成物が爆発性の混合物80に使用され得る。
【0033】
図4Aは、本発明の別の実施形態を示す。この実施形態において、金属で被覆された線形爆薬1及び2が非伝導性の材料で作られたスリーブ20により連結されている。線形爆薬1及び2の端部は矢印450で表示された寸法の空隙で隔てられている。電気接点40及び45に電圧を印加すると、スパークが空隙を飛び越えて伝わり、十分なエネルギーを発生して線形爆薬を点火する。空隙の寸法450は、装置を起爆するのにどの程度ので夏が印加されなければならないかを決定し、この長さが大きければおおきいほど、より高い電圧を必要とする。空隙は、例えば、約0.5mm(0.020インチ)から約1.27mm(0.050インチ)の範囲にある。そのような空隙を有する装置を製造するため、絶縁性のスペーサ(図示されていない)が線形爆薬の端部の間に備えられている。
【0034】
図4Bは、図4Aに示された実施形態の代換えの形態を示す。図4Bにおいて、補助増強装薬70がスリーブ70の内側の線形爆薬1及び2の端部に配置されている。補助増強装薬70は金属スリーブ60で囲繞されており、補助増強装薬70の端部と金属スリーブ60の間の間隙は、矢印455で表示されており、その間隙を横切ってスパークが伝わる。
【0035】
図5は線形爆薬の端部が起爆する実施形態を示す。この場合、金属で被覆された線形爆薬1は端部キャップ210と、線形爆薬1及び金属端部キャップ210の間の絶縁スリーブ220とを有する。端部キャップは、金属端部キャップ210の端部と線形爆薬1の端部との間に小さい間隙を残すように配置されており、この間隙は爆発性の材料80を収容する。ブリッジ535はこの間隙に配置され、ブリッジ535の一端部は被覆10を収容する。そして、この端部は被覆10と絶縁スリーブ220の間に挟まれていてもよい。ブリッジ535の他端部は金属の端部キャップ210を収容し、金属の端部キャップ210とスリーブ220の間に挟まれていてもよい。電気接点40及び200を介して電流を流したとき、ブリッジ535は加熱し、爆発性の混合体を点火し、次に金属で被覆された線形爆薬を点火する。
【0036】
図6Aは線形点火装置が爆発性の材料で満たされた整列した間隙を有する、本発明の一つの実施形態を示す。この構成は、図4Aに示された実施形態に類似しており、金属で被覆された線形爆薬1及び2が非伝導せいの材料で作られたスリーブ20で連結されている。線形爆薬1及び2は矢印650で表示された距離の間隙で分離されている。この間隙は爆発性の材料80を収容する。電気接点40及び45に電圧を印加すると、スパークが間隙を飛び越えて伝わり、爆発性の材料80を点火し、次に、線形の爆薬を点火する。同様に、図6Bに示された実施形態は、間隙655が爆発性の材料を収容する点を除いて、図4Bに示されたものに類似している。
【0037】
図7Aは、一端に起爆用の空隙を有する線形点火装置を示す。この場合、絶縁被覆720及び金属端部キャップ710が線形爆薬1の一端部に設けられ、金属端部キャップ710は、金属端部キャップ710の内側端部と線形爆薬の端部の間に間隙750を残して取り付けられる。電気接点200が端部キャップ710に連結され、電気接点に電流が流れると、スパークが間隙750を飛び越えて伝わり線形爆薬を起爆する。図7Bは、本実施形態の代換えを示していて、爆発性の混合体80が間隙750に配置されている。
【0038】
図7C及び図7Dは、金属で被覆された爆薬を爆発させる補助増強装薬70を使用する実施形態を示す。金属スリーブ60は補助増強装薬70を囲繞し、線形爆薬の被覆10と接触する。更に、金属スリーブ60は絶縁被覆720と金属キャップ710により囲繞されており、間隙750は金属キャップ710の内側端部を補助増強装薬70の端部及び金属スリーブ60の端部から分離させる。間隙750は図7Dに示されたような空隙であってもよく、又は、図7Cに示されたような爆発性の混合体80を収容してもよい。同様に、電流が流れたとき、スパークが金属スリーブ60から金属キャップ710の内側端部まで間隙750を飛び越えて伝達される。
【0039】
上述のとおり、一般的には補助増強装薬70を使用する実施形態は、線形爆薬を点火するために高速で燃焼するいわゆるデトネーションが必要とされるとき、すなわち、線形爆薬が高速燃焼する材料の場合に使用される。本実施形態で示された装置は、使用する現場で作ることができるが、一般的には完全なユニットとして製造され、販売される。例えば、エアバッグ展開装置に使用される線形の爆燃コードは製品の中に組み込まれた線形の起爆装置を有する爆燃コードとして販売される。従って、車両に取り付けられた場合、別の起爆装置を取り付ける必要はない。その上、本発明の起爆装置は丈夫でかつきわめて長期に使用でき、従って、火工品が何年も保守されない状態にあっても、不慮の事故において確実に起爆しなければならない衝突安全装置のような用途に対して、理想的である。
【0040】
それ故、本発明の線形点火装置は広範囲の用途に使用することができる。例えば、この装置は、自動車又は商用航空機の安全装置に使用される線形爆薬若しくは火工装置の起爆に理想的である。典型的な用途としてエアバッグ展開を可能にするための構造物の破断を含む。この場合、特殊な用途のための線形爆薬が線形起爆装置を含めて注文生産され、別個の起爆装置を備えるものと比較して、取り付けがかなり簡単化されるであろう。
【0041】
この装置は、例えば、天蓋の開放、破断又は切断、航空機の乗組員の脱出及び安全装置のような軍事的用途に使用することもできる。他の軍事的用途は、武器装置、弾薬の点火、事故処理及び半軍需品の搬送を含む。多数の航空宇宙への用途において線形爆薬を使用するため、本発明の線形点火装置は打ち上げロケット発射の順序調整装置における用途を見いだすことができる。
【0042】
本発明の多数の他の用途がある。これらの用途には、建築物の解体建築、道路工事、採石、油田への使用を含む、商用の発破作業が含まれる。本発明の各種の実施形態を図示し説明したが、当業者には他の変形例が本発明の範囲から離れることなくなされ得ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
1Aは、直線に並んだ形態を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
1Bは、直線に並んだ形態と補助増強装薬を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
【図2】
2Aは、端部の起爆部分を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
2Bは、被爆部分及び補助増強装薬を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
【図3】
3Aは、ピロフューズブリッジ及び爆発性混合物を備えた直線状に並んだ形態を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
3Bは、熱線ブリッジ及び爆発性混合物を備えた直線状に並んだ形態を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
【図4】
4Aは、直線状のスパーク用間隙を有する形態の本発明の実施形態の長手方向断面図である。
4Bは、補助増強装薬を備えた直線状のスパーク用間隙を有する形態の本発明の実施形態の長手方向断面図である。
【図5】
端部起爆部分を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
【図6】
6Aは、爆発性混合物を備えた直線状のスパーク用間隙を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
6Bは、補助増強装薬及び爆発性混合物を備えた、直線状のスパーク用間隙を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
【図7】
7Aは、スパーク用間隙を備えた端部起爆部分を有する、本発明の実施形態の長手方向断面図である。
7Bは、スパーク用間隙及び爆発性混合物を備えた端部起爆部分を有する、本発明の実施形態の長手方向断面図である。
7Cは、爆発性混合物及び補助増強装薬を有するスパーク用間隙を備えた端部起爆部分を有する本発明の実施形態の長手方向断面図である。
7Dは、スパーク用間隙と補助増強装薬を備えた端部起爆部分を有する、本発明の実施形態の長手方向断面図である。
Claims (27)
- 線形爆薬点火装置であって、
一端部を有する金属で被覆された第1の線形爆薬と、
一端部を有する金属で被覆された第2の線形爆薬であって、前記一端部が前記金属で被覆された第1の線形爆薬の一端部から間隙で分離され、前記間隙はスパークを伝達するようにした、前記第2の線形爆薬と、
2つの端部を有する電気的に絶縁性のスリーブであって、前記絶縁スリーブの一端部が前記第1の線形爆薬の前記一端部に近接した金属被覆を囲繞し、前記絶縁スリーブの他端部が前記第2の線形爆薬の前記一端部に近接した金属被覆を囲繞するようにした、前記絶縁スリーブと、
前記金属で被覆された第1及び第2の線形爆薬の金属被覆にそれぞれ連結された第1及び第2の電気接点と、
を備えた金属で被覆された第1の線形爆薬。 - 請求項1に記載の線形爆薬点火装置において、前記金属で被覆された第1及び第2の線形爆薬が直線状に形成された装薬、穏やかに爆発するコード及び急激な爆燃コードから選択される、線形爆薬点火装置。
- 請求項1に記載の線形爆薬点火装置において、前記間隙が約0.5mmから約1.27mmの範囲にある、線形爆薬点火装置。
- 請求項1に記載の線形爆薬点火装置において、前記間隙に爆発性材料を更に備えている、線形爆薬点火装置。
- 請求項1に記載の線形爆薬点火装置において、前記第1の線形爆薬と前記第2の線形爆薬との端部にそれぞれ隣接して配置された第1及び第2の補助増強装薬を備え、前記2つの補助増強装薬の間に補助増強装薬用の間隙を有し、更に、
2つの金属スリーブを備え、前記金属スリーブの各々が電気的に絶縁性のスリーブ内で前記補助増強装薬の一つを囲繞し、前記金属スリーブは、前記第1及び第2の線形爆薬の端部でそれぞれ金属の被覆を収容し、かつ前記補助増強装薬用の間隙まで延在していて前記補助増強装薬用間隙に電気を伝導するようにした、線形爆薬点火装置。 - 請求項5に記載の線形爆薬点火装置において、前記補助増強装薬用間隙に爆発性材料を備えている、線形爆薬点火装置。
- 線形爆薬点火装置であって、
一端部を有する金属で被覆された第1の線形爆薬と、
一端部を有する金属で被覆された第2の線形爆薬であって、前記一端部が前記金属で被覆された第1の線形爆薬の一端部から間隙で分離された前記第2の線形爆薬と、
2つの端部を有する電気的に絶縁性のスリーブであって、前記絶縁スリーブの一端部が前記第1の線形爆薬の前記一端部に近接した金属被覆を囲繞し、前記絶縁スリーブの他端部が前記第2の線形爆薬の前記一端部付近で金属被覆を囲繞するようにした、前記絶縁スリーブと、
前記間隙を横切って延在するブリッジであって、前記ブリッジの一端部が前記金属で被覆された第1の線形爆薬の金属被覆と接触し、前記ブリッジの他端部が前記金属で被覆された第2の線形爆薬の金属被覆と接触するようにした、ブリッジと、
前記金属で被覆された第1及び第2の線形爆薬の金属被覆にそれぞれ連結された第1及び第2の電気接点と、
を備えている、線形爆薬点火装置。 - 請求項7に記載の線形爆薬点火装置において、前記ブリッジが発熱性の金属合成物から作られる、線形爆薬点火装置。
- 請求項8に記載の線形爆薬点火装置において、前記ブリッジがピロフューズから造られる、線形爆薬点火装置。
- 請求項7に記載の線形爆薬点火装置において、前記金属で被覆された第1及び第2の線形爆薬が直線状の装薬、穏やかに爆発するコード及び急激な爆燃コードから選択される、線形爆薬点火装置。
- 請求項7に記載の線形爆薬点火装置において、前記間隙に収容された爆発性混合物を更に備えている、線形爆薬点火装置。
- 請求項11に記載の線形爆薬点火装置において、前記ブリッジが前記爆発性混合物を点火する熱線ブリッジである、線形爆薬点火装置。
- 請求項7に記載の線形爆薬点火装置において、前記第1の線形爆薬及び前記第2の線形爆薬の端部にそれぞれ隣接して設けられた第1及び第2の補助増強装薬を更に備え、前記ブリッジが前記2つの補助増強装薬の間の補助増強装薬用間隙を介して延在する、線形爆薬点火装置。
- 請求項13に記載の線形爆薬点火装置において、各々が前記電気的に絶縁性のスリーブ内で前記補助増強装薬の一つをそれぞれ囲繞する2つの金属スリーブを更に備え、前記金属スリーブがそれぞれ、前記第1及び第2の線形爆薬の端部で金属被覆と接触しかつ前記補助増強装薬用の間隙まで延在し、
前記ブリッジの端部と金属被覆の間の電気接点が、ブリッジの端部と2つの金属スリーブの間の連結部をそれぞれ備えている、線形爆薬点火装置。 - 線形爆薬点火装置であって、
端部を有する金属で被覆された線形爆薬と、
前記端部の近傍で前記線形爆薬の金属被覆を囲繞する電気的に絶縁性のスリーブと、
前記電気的に絶縁性のスリーブを覆って装着された金属の端部キャップであって、前記端部キャップの内面と前記線形爆薬の端部の間に間隙を形成する、端部キャップと、
前記金属で被覆された線形爆薬の金属被覆及び前記金属の端部キャップにそれぞれ連結された第1及び第2の電気接点と、
を備えた線形爆薬点火装置。 - 請求項15に記載の線形爆薬点火装置において、前記間隙の寸法が約0.5mmから約1.27mmの範囲にある、線形爆薬点火装置。
- 請求項15に記載の線形爆薬点火装置において、前記間隙に爆発性材料を更に備えている、線形爆薬点火装置。
- 請求項15に記載の線形爆薬点火装置において、
前記線形爆薬の端部に隣接して配置された補助増強装薬と、
前記電気的に絶縁性のスリーブ内で前記補助増強装薬を囲繞する金属スリーブとを備え、
前記金属スリーブは、前記線形爆薬の被覆と電気的に接触する一端部を有し、前記金属スリーブの他端部と前記金属の端部キャップの内面の間にスパーク用の間隙が形成されていてスパークを伝達するようにした、線形爆薬点火装置。 - 請求項15に記載の線形爆薬点火装置において、前記スパーク用の間隙内に爆発性材料を更に備えている、線形爆薬点火装置。
- 線形爆薬点火装置において、
端部を有する金属で被覆された線形爆薬と、
前記端部の近傍で前記線形爆薬の金属被覆を囲繞する電気的に絶縁性のスリーブと、
前記電気的に絶縁性のスリーブの上に装着された金属の端部キャップであって、前記線形爆薬の端部と前記端部キャップの内面の間に間隙を形成する、端部キャップと、
前記端部キャップ内で間隙を横切って延在するブリッジであって、前記ブリッジの第1及び第2の端部がそれぞれ前記線形爆薬の金属被覆及び前記金属の端部キャップに電気的に接触するようにされたブリッジと、
前記金属で被覆された線形爆薬の金属被覆及び前記金属の端部キャップにそれぞれ連結された第1及び第2の電気接点と、
を備えた線形爆薬点火装置。 - 請求項20に記載の線形爆薬点火装置において、前記ブリッジが発熱性の金属混合物で造られる、線形爆薬点火装置。
- 請求項20に記載の線形爆薬点火装置において、前記ブリッジがピロフューズから造られる、線形爆薬点火装置。
- 請求項20に記載の線形爆薬点火装置において、前記金属で被覆された第1及び第2の線形爆薬が直線状の装薬、穏やかに爆発するコード及び急激な爆燃コードから選択される、線形爆薬点火装置。
- 請求項20に記載の線形爆薬点火装置において、前記間隙に収容された爆発性混合物を更に備えている、線形爆薬点火装置。
- 請求項24に記載の線形爆薬点火装置において、前記ブリッジが前記爆発性混合物を点火する熱線ブリッジである、線形爆薬点火装置。
- 請求項21に記載の線形爆薬点火装置において、前記間隙内で前記線形爆薬の端部に隣接した補助増強装薬を更に備える、線形爆薬点火装置。
- 請求項26に記載の線形爆薬点火装置において、
前記電気的に絶縁性のスリーブ内で前記補助増強装薬を囲繞する金属スリーブを備え、前記金属スリーブは、前記線形爆薬の前記端部で金属被覆と電気的に接触し、
前記ブリッジの端部と金属被覆の間の電気接点が、ブリッジの第1の端部と前記金属スリーブの間の連結部を備えている、線形爆薬点火装置。
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