JP2004506414A - Dna/rna組み込み媒体およびその使用法 - Google Patents
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Abstract
Description
(発明の属する技術分野)
本発明は、天然DNAおよび/または天然RNAを含む細胞および組織を組み込む媒体であって、保存時にそのDNAおよび/またはRNA構造を保持するための組み込み媒体に関する。本発明はまた、DNA/RNA増幅、特にPCRおよびRT−PCRによる増幅に使用が予定される天然DNA/RNAを保護するための組み込み媒体の使用法にも関する。
【0002】
(発明の背景)
特定の核酸配列(断片)について、多数の複製コピーが、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)による増幅によってDNAから、あるいは、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)によってRNAから入手することが可能である。PCRの詳細については、McPherson,QuirkeおよびTaylor編、「PCR実習法(PCR,A Practical Approach)」、IRL Press、オックスフォード、1991を参照されたい。
【0003】
細胞や組織の病理学的状態を定量するには定量的PCRやRT−PCRが用いられる。そのような病理学的状態としては例えば、病原性微生物の有無や、悪性腫瘍をもたらす遺伝子突然変異の有無がある。後者について言えば例えば、T細胞またはB細胞リンパ腫のようなリンパ腫や、ホジキン病に罹っているという疑いのある患者から単離したリンパ球に悪性腫瘍をもたらす突然変異がある。多くの場合、このような理由でサンプルされた細胞や組織はその場で定量されることはないので、定量前の一定期間保存する必要がある。そのような保存時において、DNAの天然の状態が保持されることは重要である。この保存の問題は取るに足りないものではない。なぜなら、広く使用されている組み込み媒体、最適切断温度(Optimal Cutting Temperature登録商標、OCT)中における凍結組織保存はPCRおよびRT−PCRを抑制する可能性のあることが報告されているからである(G.R.Turbett and Loryn N.Sellner,Diagn.Mol.Pathol.6(5):298−303,1997)。
【0004】
「天然DNA」および「天然RNA」とは、組織標本における天然DNA/RNAを指すばかりでなく、単離された天然の染色体DNA/RNA、および、その核酸配列をも指す。
【0005】
(発明の目的)
本発明の一つの目的は、DNA/RNAの天然状態を長期に渡って保存するための、前述のタイプの媒体を供給することである。
【0006】
本発明のもう一つの目的は、DNA/RNA増幅法に使用が予定されている細胞および組織中の天然DNA/RNAを保存するための媒体の使用法を供給することである。
【0007】
本発明の目的は他にも多々あるがそれらは、本発明の下記の大要、好ましい実施態様の説明、および、付属の特許請求項をつぶさに参照することによって自ずから明らかになろう。
【0008】
(発明の概要)
本発明によれば、単一細胞または細胞組織を、その中に含まれる天然DNAおよび/またはRNAを、0℃を越えない温度において長期に渡って、DNAおよび/またはRNA増幅に好適な状態に保存するための組み込み媒体であって、実質的に、1個または数個の水溶性セルロース誘導体および、要すれば添加してもよい浸透圧安定化剤の水溶液から成ることを特徴とする組み込み媒体が供給される。この媒体は、実質的に、1個または数個の水溶性セルロース誘導体および、要すれば添加してもよい浸透圧安定化剤の水溶液から成る。
【0009】
好ましい水溶性セルロース誘導体は、アルキル化セルロース、ヒドロキシ‐アルキル化セルロース、および、アルキル化/ヒドロキシ‐アルキル化セルロースから選ばれる。特に好ましいのは、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチル‐メチルセルロース、ヒドロキシエチル‐エチルセルロース、ヒドロキシプロピル‐メチルセルロースである。もっとも好ましいのはヒドロキシプロピル‐メチルセルロース(HPMC)である。もっとも好ましいのはヒドロキシプロピル‐メチルセルロースである。
【0010】
好ましいDNA増幅法はポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を含む。好ましいRNA増幅法は、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)を含む。
【0011】
本発明の方法によって天然DNAおよび/またはRNAの保存が可能な長期期間は、0℃未満の温度において、好ましくは−20℃以下の温度において、もっとも好ましくは約−70℃において、2ヶ月以上である。この「保存される」と言う用語は、特にDNAおよび/またはRNA増幅における保存能力を指す。
【0012】
前記浸透圧安定化剤は、生理学的に受容可能なものであれば、いかなる浸透圧安定化剤であってもよいが、好ましくは、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウムの内の1個または数個を含む。
【0013】
前記水溶性セルロース誘導体の濃度は、好ましくは、約0.1から約5重量%の範囲にある。複数の水溶性セルロース誘導体を組み合わせる場合には、この数字はそれら誘導体の合計濃度を表す。
【0014】
本発明によれば、天然DNAおよび/または天然RNAの増幅法が開示される。その方法は、
被験者、動物、単一細胞、または、多数の単一細胞から、天然DNAおよび/または天然RNAを含むサンプルを入手すること、
このサンプルに、実質的に、1個または数個の水溶性セルロース誘導体、および、要すれば添加してもよい浸透圧安定化剤から成る、DNA/RNA保存用水溶液を供給すること、
サンプルとDNA/RNA保存液の混合物を凍結すること、
前記凍結混合物を0℃以下の温度で長期に渡って保存すること、
前記凍結混合物を0℃を越える温度に上げること、
潅水または水洗によって前記保存液の全てまたは一部を除去すること、
要すれば、前記サンプルから前記DNA/RNAを分離すること、
そのDNAおよび/またはRNAを増幅すること、
を含む。
【0015】
本発明の方法では、DNAは好ましくはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)で増幅され、RNAは好ましくは逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)で増幅される。
【0016】
本発明において有用な水溶性セルロース誘導体は、アルキル化セルロース、ヒドロキシ‐アルキル化セルロース、および、アルキル化/ヒドロキシ‐アルキル化セルロースから選ばれる。特に好ましい誘導体としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチル‐メチルセルロース、ヒドロキシエチル‐エチルセルロース、ヒドロキシプロピル‐メチルセルロースが挙げられる。もっとも好ましいのはヒドロキシプロピル‐メチルセルロースである。もっとも好ましいのはヒドロキシプロピル‐メチルセルロース(HPMC)である。
【0017】
本発明の好ましい第一の形態によれば、実質的に、水溶性セルロース誘導体と、要すれば添加してもよい浸透圧安定化剤から成る水溶液に0℃未満の温度で長期に渡って組み込まれた(細胞または組織における)天然形で保存されるDNAの増幅によって得られたDNAが開示される。増幅は好ましくはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって実行される。
【0018】
本発明の好ましい第二の形態によれば、実質的に、水溶性セルロース誘導体と、要すれば添加してもよい浸透圧安定化剤から成る水溶液に0℃未満の温度で長期に渡って組み込まれた、細胞または組織中の天然形で保存されたRNAの増幅によって得られるRNAまたはDNAが開示される。増幅は好ましくは逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)によって実行される。
【0019】
本発明の利点および用途は他にも多々あるがそれらは、本発明の好ましい実施態様の説明、および、特許請求項をつぶさに参照することによって自ずから明らかになろう。
【0020】
(発明を実施するための最良の形態)
これから本発明を、図面に示される、いくつかの好ましいが、だがそれらに限定されるという意味を含まない実施態様を参照しながらさらに詳しく説明することにする。この図面には、PCRおよびRT−PCR定量で得られた、アガロース上における、それぞれ、DNAとRNAに関するいくつかの電気泳動分離図が含まれる。
【0021】
細胞サンプル
a){PCR用として}特定の免疫グロブリン遺伝子再編成をクローンマーカーとして使用が可能な、U2904モノクロナールBリンパ球を、PCRの陽性コントロールとして用いた。これは、例えば、B細胞悪性腫瘍株のモノクロナール増殖検出用のB細胞クローン分析に使用される。
b){PCR用として}Lymphoprep(登録商標)(Nycomed、ノルウェー)によって、造血機能異常性リンパ球過剰増殖疾患の疑われる患者から単離され、かつ、PBSで洗浄したBリンパ球。
c){RT−PCR用として}t(9;22)陽性細胞系統K562。
【0022】
細胞処理および保存
約50x106個細胞のサンプルをペレットとした。
コントロール――5個のサンプルを−20℃で、5個のサンプルを−70℃で保存した。これらを、分子レベル病理分析において標準的なやり方で、すなわち、試薬を全く添加せずに処理した。
OTC媒体処理サンプルとHMPC媒体処理サンプル――各媒体について10個のサンプルを、一層の各媒体で被った。各媒体について、5個のサンプルを−20℃で、5個のサンプルを−70℃で保存した。
保存時間は全てのサンプルについて2ヶ月であった。
【0023】
RNAとDNAの調製
細胞ペレットを解凍し、PBS再懸濁によって二度洗浄し、約2,000xgにて1分の遠心を行って、組み込み用媒体を除去した。
【0024】
細胞原形質RNAは、K562細胞ペレットに、0.14M塩化ナトリウム、1.5mM塩化マグネシウム、および、pH8.6の10mMトリスバッファーを含む、細胞溶解性バッファー水溶液を添加して調製した。20mMバナジルリボヌクレオシド複合体及び、1mMジチオスレイトールに加えて、ノニデットP−40を、最終的に0.5重量%となるように添加した。細胞溶解のために、細胞を、前記の細胞溶解性バッファーに懸濁して氷上において5分間インキュベートした。この懸濁液を、15,000xgにて1.5分遠心した。細胞核ペレットを用いて、t(9;22)陽性K562ゲノムDNAを単離した。上清を別の試験管に移し、pH8.0の0.2Mトリス、0.3M塩化ナトリウム、2%SDS、および、80ng/μlプロテイナーゼKを含む蛋白分解バッファーと混合した。この溶液を56℃にて30分間インキュベートし、500μlフェノールと十分に混合し、2,500xgにて5分間遠心した。上部相を新規の試験管に移し、500μlの冷却イソプロパノールと混合し、細胞原形質RNAを沈殿させ、4℃にて15,000xgで30分遠心した。このようにして形成されたRNAペレットを、適当な容量のDEPC(ジエチルピロカルボネート)処理水に溶解した。
【0025】
U2904Bリンパ球、または、患者から得られたリンパ球由来のゲノムDNAは、106個の細胞当たり20μlの1xPCRバッファー(後述)、および、プロテイナーゼKを、最終濃度が300μg/mlとなるように添加して調製した。この細胞を56℃にて4時間保存し、次に95℃にて4分間加熱し、プロテイナーゼKを失活させた。細胞デブリを、1,2000xgにて10分遠心してペレットとして、合計容量15μlのPCR反応あたり1μlの上清を用いた。この方法を用いる場合、DNA濃度を分光学的に定量することはできない。DNA濃度は、各細胞が6pgのDNAを含むこと、かつ、50x106個の細胞が、1.015μlの溶液に溶解されたという事実に基づいて300ng/μlまで計算した。
【0026】
PCRおよびRT−PCR
3通りのPCR定量法および1通りのRT−PCR定量法を用いて、異なる媒体で保存した場合における天然DNAの変性の程度を定量した。それぞれ、268塩基対(bp)および536bpの断片を生成するプライマー対による、2通りのPCR定量法を、ベータグロビン検出のために実行した。ベータグロビンは、実験室においてゲノムDNA品質管理用に用いられる。方法は塩化マグネシウム濃度(1.5mM)に関して最適化した。3番目のPCR定量法は、共通プライマーによる免疫グロブリン遺伝子の検出に関わる(M.DeaneおよびJ.D.Norton,“Immunoglobulin Gene ‘Fingerprinting,’an Approach to Analysis of B−lymphoid Clonality in Lymproproliferative Disorders,”(「免疫グロブリン遺伝子指紋検出法――リンパ球過剰増殖性疾患におけるBリンパ球クローン性分析法」)British J.Heamatol.,1991,77:274−281)。このプライマーは、各種B細胞悪性腫瘍を検出するための臨床ルーチンで使用されている。こうして形成されるアンプリコン(増幅単位)は280−350bpを変動する。U2904由来のゲノムDNAを鋳型として用いた。
【0027】
単離RNAを分析するために、ベータアクチンを標的としてコードするmRNA、および、392bpの断片を生成する特異的プライマーを用いたRT−PCR定量法を実行した。
【0028】
前記PCR、RT−PCR定量法を、加温サイクラー(GeneAmp PCR System、model 9600および9700、P.E.Biosystems。この二つのモデルは等価的な結果を与えると考えられている)を用いて実行した。
B細胞における、PCRおよびRT−PCRによる免疫グロブリン遺伝子分析試薬は、米国、カリフォルニア州、Foster City,P.E.Biosystemsより購入した。5‘末端プライマーVH3(配列――GGT CCC TGA GAC TCT CCT GTG CA)、3’末端プライマーVLJH(配列――ACC TGA GGA GAC GGT GAC CAG GGT)。PCR反応は、50mMのKCl;10mMトリスHCl、pH8.3;0.5μMプライマー;3mM塩化マグネシウム;0.2mMの各ヌクレオチド(dATP,dCTP,dGTPおよびdUTP);0.025U/μl AmpliTaqポリメラーゼを含むPCRバッファー中にて実行した。ホットスタートを実現するために、TaqStart抗体(Clontech Laboratories,Palo Alto、カリフォルニア州)をポリメラーゼに加えておいた。サイクル条件は、95℃、30秒;69℃、30秒;72℃、30秒から成る40サイクルである。ベータグロビン分析――5‘末端プライマーGH20(配列――GAA GAG CCA AGG ACA GGT AC)、3’末端プライマーPC04(配列――CAA CTT CAT CCA CGT TCA CC)。このプライマーペアは、268bp長のアンプリコンを生成した。536bpのアンプリコンを得るためには、5‘末端プライマーKM29(配列――GGT TGG CCA ATC TAC TCC CAG G)および3’末端プライマーRS42(配列――GCT CAC TCA GTG TGG CAA AG)を用いた。PCR反応は、免疫グロブリン遺伝子の場合と同じ条件で行った。ただし、塩化マグネシウム濃度を1.5mMとした。サイクル条件も同じであるが、ただしアニーリング温度を55℃とした点が異なる。
【0029】
ベータアクチン分析には、配列がそれぞれTGG GTC ATC TTC TCG CGG TTおよびGTG GGG CGC CCC AGG CAC CAである2種のプライマーを用いて、259bp長のアンプリコンを生成した。RT−PCR反応は、逆転写酵素とポリメラーゼとを兼ねるrtTH酵素(P.E.Biosystems製)を用いてメーカーの指示に従って行った。酢酸マンガン濃度は2.5mMであった。サイクル条件――60℃、30分および94℃、2分の1サイクル、その後に、94℃、30秒および60℃、1分から成る40サイクル。伸張は72℃で2分間行った。
【0030】
アンプリコンとゲノムDNAの電気泳動
DNA変性の可能性を調べるために、10μgのゲノムDNAについて、2%アガロースゲルを用いて電気泳動を行った。同じゲル媒体をアンプリコン検出にも用いた。HaeIII切断PhiXDNA(Promega、マジソン、ウィスコンシン州)を、DNAサイズマーカーとして用いた。泳動バッファーはグリセロールとブロモフェノールブルーから成る。
【0031】
細胞および組織保存媒体のpHの定量
pH5−10、pH7.5−14の範囲を持つpH指示スティック(Merck、ダルムシュタット)を用いて評価した。
【0032】
コントロール(対照)
前記各種実験において、「コントロール」とは、それぞれの細胞タイプにおいて、保存媒体を与えられてはいないが、その他の点では保存媒体を与えられたサンプルと同様に処理されたサンプル(単数または複数)を指す。
【0033】
細胞保存媒体中におけるRNA調製時に見られた所見
RNAおよびDNA調製時に、次のことが観察された。すなわち、OCT媒体において−70℃で凍結・保存された細胞ペレットは、PBSに簡単に再懸濁される。しかしながら、この再懸濁細胞を遠心すると細胞溶解が起こった。すなわち、新規のペレットではなく、上清と分離不能な粘稠塊が形成された。このサンプルからRNAを分離することは困難であるか、または、ある場合には不可能であることが判明した。
【0034】
HPMC媒体によって凍結・保存されたペレットは、簡単には再懸濁されない凝集塊を形成した。しかしながら、RNA調製に用いると、このHPMC媒体処理凝集細胞は未処理の細胞のように振る舞い、良好な収率でRNAを供給した。
【0035】
実施例1
添加された細胞保存媒体のPCRにたいする作用
新鮮なU2904細胞から調製したDNAにたいして、10%(容量/容量)OCT媒体またはHMPC媒体を添加した。これは、凍結組織片にたいして誤って、例えば、水洗のやり方が悪かったために、凍結組織片調製DNAに残存することが通常予想される量を相当に上回る大量の組み込み媒体である。PCR(図1)は、ベータグロビンの268bpアンプリコンである。レーン特性はそれぞれ、1,2は陽性コントロールであり、3,4はHMPC10%(v/v)であり、5,6はOTC10%(v/v)であり、7はマーカーである。RT−PCR(図2)は、ベータアクチンの259bpアンプリコンである。レーン特性はそれぞれ、1,2は陽性コントロールであり、3,4はHMPC10%(v/v)であり、5,6はOCT10%(v/v)であり、7はマーカーである。
【0036】
図1および2から明らかなように、PCRおよびRT−PCR定量法のいずれも、本発明によるHPMC媒体が相当量存在してもそれよってごく僅かしか影響されない。同量の、従来技術による細胞保存媒体OCTは、同じ定量法にたいして破壊的に作用する。
【0037】
実施例2
様々な量の細胞保存媒体を添加した場合のPCRにたいする作用
条件は実施例1の場合と同様である。図3はベータグロビンの268bpアンプリコンである。レーン特性はそれぞれ、1はHMPC10%(v/v)であり、2はHMPC20%(v/v)であり、3はHMPC30%(v/v)であり、4はHMPC40%(v/v)であり、5はマーカーである。1aはOCT10%(v/v)であり、2aはOTC5%(v/v)であり、3aはOTC2.5%(v/v)であり、4aはOTC1.25%(v/v)であり、5aはOTC1%(v/v)であり、6aは(0.5)であり、7aはマーカーである。図3に示すように、PCRは、本発明によるHPMC媒体によってごく僅かしか影響されない。一方、従来技術による媒体OCTは、約1%を越える濃度(容量/容量)においてPCRにたいして破壊的に作用する。
【0038】
実施例3
細胞保存媒体中に保存した細胞のゲノムDNAの保存性
アガロース上でゲノムDNA断片のサイズ分析を行ったところ、−20℃で保存したOCT処理U2904細胞におけるDNA変性はほぼ完全であった。一方、同じDNA標本のPCR定量を行ったところ、いくつかのサンプルにおいて増幅用の鋳型として働くのに十分な無傷のDNAが残されていることが示された(図5、レーン11−15)。同様の結果が、保存温度−70℃においても得られた(図4、レーン12−16)。上とは対照的に、本発明によるHPMC媒体によって処理された細胞由来のDNAは、全てのサンプルで、両保存温度において大量のアンプリコンを生成した(図4、レーン7−11、および、図5、レーン6−10、上記図4、5においてレーン1−5はコントロール)。
【0039】
実施例4
細胞保存媒体中に保存した細胞の原形質RNAの保存性
保存U2904細胞から単離したRNAによるRT−PCR――標的ベータアクチンは、約259bpのPCR断片である。図6は保存温度−70℃の場合。レーン特性はそれぞれ、1−5はコントロール、6−10はHPMC(OCT中で−70℃で保存した細胞からはRNAが調製されなかった)、14はマーカーである。図7は保存温度−20℃の場合。レーン特性はそれぞれ、1−5はコントロール、6,7,9−11はHPMC、8はマーカー、12−15はOCT、16はマーカーである。図6および7から、OCT媒体による原形質RNAの保存性は悪いが、本発明によるHPMC媒体の場合保存性は良好である。−70℃における核酸保存は、保存媒体無しでも良好ではあるが、−20℃の温度で保存した場合、保存媒体を使用しないと核酸保存は得られなかった。
【0040】
OCT媒体に関わる実施例についてのコメント
−20℃保存の細胞中のDNAの方が、−70℃保存の細胞のものよりもOTC媒体によって影響を被ることが予想されよう。しかしながら、実際はそうではない。−70℃で保存した5個のサンプルの中2個は全く増幅されなかったが、一方、−20℃で保存した5個のサンプル全てが増幅可能なDNAを含んでいた。ただし、そのDNAは、生成されたアンプリコンの数から明らかなように(図5参照)、未処理の細胞、または、本発明によるHPMC媒体によって処理した細胞のものよりもはるかにその品質が劣っていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、本発明によるHPMC媒体、および、従来技術の組織保存媒体中に保存されたヒトDNAのPCRによって得られた268塩基対(bp)ベータグロビン断片の構成を示す。
【図2】
図2は、本発明によるHPMC媒体、および、従来技術の組織保存媒体中に保存されたヒトmRNAのRT−PCRによって得られた259bpベータアクチン断片の構成を示す。
【図3】
図3は、本発明によるHPMC媒体、および、従来技術の組織保存媒体中に保存された、ヒト細胞系統U2904由来DNAのPCRによって得られた、図1の、268bpベータグロビン断片の構成を示す。
【図4】
図4は、本発明によるHPMC媒体、および、従来技術の組織保存媒体において−70℃で保存したBリンパ球U2904細胞ゲノムDNAのPCRによって得られた536bpベータグロビン断片の構成を示す。
【図5】
図5は、本発明によるHPMC媒体、および、従来技術の組織保存媒体において−20℃で保存したBリンパ球U2904細胞ゲノムDNAのPCRによって得られた536bpベータグロビン断片の構成を示す。
【図6】
図6は、本発明によるHPMC媒体、および、従来技術の組織保存媒体において−70℃で保存した、t(99;22)陽性K562細胞由来の細胞原形質mRNAのRT−PCRによって得られた259bpベータアクチン断片の構成を示す。
【図7】
図7は、本発明によるHPMC媒体、および、従来技術の組織保存媒体において−20℃で保存した、t(99;22)陽性K562細胞由来の細胞原形質mRNAのRT−PCRによって得られた259bpベータアクチン断片の構成を示す。
Claims (20)
- 単一細胞または細胞組織を、その中に含まれる天然DNAおよび/またはRNAを、0℃を越えない温度において長期に渡って、DNAおよび/またはRNA増幅に好適な状態に保存するための組み込み媒体であって、実質的に、1個または数個の水溶性セルロース誘導体および、要すれば添加してもよい浸透圧安定化剤の水溶液から成ることを特徴とする組み込み媒体。
- 前記1個または数個の水溶性セルロース誘導体は、アルキル化セルロース、ヒドロキシ‐アルキル化セルロース、および、アルキル化/ヒドロキシ‐アルキル化セルロースから選ばれることを特徴とする請求項1の組み込み媒体。
- 前記1個または数個の水溶性セルロース誘導体は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチル‐メチルセルロース、ヒドロキシエチル‐エチルセルロース、ヒドロキシプロピル‐メチルセルロースから選ばれ、もっとも好ましいのはヒドロキシプロピル‐メチルセルロース(HPMC)であることを特徴とする請求項2の組み込み媒体。
- 前記1個の水溶性セルロース誘導体がヒドロキシプロピル‐メチルセルロースであることを特徴とする請求項3の組み込み媒体。
- 前記DNA増幅法がポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を含むことを特徴とする請求項1の組み込み媒体。
- 前記RNA増幅法が逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)を含むことを特徴とする請求項1の組み込み媒体。
- 前記長期は2ヶ月以上であることを特徴とする請求項1の組み込み媒体。
- 前記温度は−20℃以下であることを特徴とする請求項1の組み込み媒体。
- 前記浸透圧安定化剤は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウムの中の1個または数個であることを特徴とする請求項1の組み込み媒体。
- 前記1個または数個の水溶性セルロース誘導体の濃度は、0.1から5重量%であることを特徴とする請求項3の組み込み媒体。
- 天然DNAおよび/または天然RNAの増幅法であって、
被験者や動物から、または、単一細胞や多数の単一細胞から、天然DNAおよび/または天然RNAを含むサンプルを入手すること、
このサンプルに、実質的に、1個または数個の水溶性セルロース誘導体、および、要すれば添加してもよい浸透圧安定化剤から成る、DNA/RNA保存水溶液を供給すること、
サンプルとDNA/RNA保存液の混合物を凍結すること、
前記凍結混合物を0℃以下の温度で長期に渡って保存すること、
前記凍結混合物を0℃を越える温度に上げること、
潅水または水洗によって前記保存液の全てまたは一部を除去すること、
所望により、前記サンプルから前記DNA/RNAを分離すること、
そのDNAおよび/またはRNAを増幅すること、
を含むことを特徴とする方法。 - DNAはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅されることを特徴とする請求項11の方法。
- RNAは逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)によって増幅されることを特徴とする請求項11の方法。
- 前記1個または数個の水溶性セルロース誘導体は、アルキル化セルロース、ヒドロキシ‐アルキル化セルロース、および、アルキル化/ヒドロキシ‐アルキル化セルロースから選ばれることを特徴とする請求項11の方法。
- 前記1個または数個の水溶性セルロース誘導体は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチル‐メチルセルロース、ヒドロキシエチル‐エチルセルロース、ヒドロキシプロピル‐メチルセルロースから選ばれることを特徴とする請求項14の組み込み媒体。
- 前記1個の水溶性セルロース誘導体がヒドロキシプロピル‐メチルセルロースであることを特徴とする請求項15の組み込み媒体。
- 実質的に、水溶性セルロース誘導体および、要すれば添加してもよい浸透圧安定化剤から成る水溶液中に、0℃未満の温度で長期に渡って組み込まれた細胞および組織由来のDNAの増幅によって得られたDNA。
- ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅された、請求項17のDNA。
- 実質的に、水溶性セルロース誘導体および、要すれば添加してもよい浸透圧安定化剤から成る水溶液中に、0℃未満の温度で長期に渡って組み込まれた細胞および組織由来のRNAの増幅によって得られたDNA。
- 逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)によって増幅された、請求項19のDNA。
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