JP2004505673A - スリミング装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、人をスリムにするための装置に関する。該装置は、主チャンバ（２）を形成し、その中に脚により操作できるワーキング手段（５）と人体を支えるシート（３）が配置されたハウジング（１）、ハウジング（１）内にあり、人体を取り巻く開口（８）、人体に対して開口（８）の領域のハウジング（１）をシールするためのシールカラー（１９）、及びハウジング（１）内を真空にさせる真空ポンプを含む。様々なトレーニング条件に適応可能にするために、少なくとも１つの別のチャンバ（１６）が開口（９）の領域に設けられており、該チャンバは、人又は人とラウンジ手段に対して別のシールカラー（２０）によりシールされ、その内部圧力が第１のチャンバの内部圧に応じて調節できる。

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、関節に余分な負担がかからないで真空圧により血液の皮膚循環を増加させることにより人をスリムにする装置に関する。この装置には、脚で操作できるワーキング手段と人体を支えるシートが配置されたハウジング、そのハウジングにある開口、そこには人体と人体に対して開口領域にハウジングを密閉するシールカラーがあり、及びハウジング内を真空する真空ポンプが含まれている。さらに本発明には身体トレーニング方法も含まれている。
【０００２】
【従来の技術】
この種の装置は例えば欧州特許第０９０６７７４号により知られている。公知の装置により様々な運動が可能で、治療上の概念を実現できる。装置を操作中では、人の下半身に作用する真空は刺激効果を有し、特に皮膚の血液循環が維持される。従って、例えば、体の組織の目的とする減量が達成される。真空を調節することにより、可能であれば、また一時的に過圧することで、ワーキング装置によって人の体操及びチャンバの空調により、個々のニーズに治療上の効果を適用することができる。治療上の効果は主に真空圧により欧州特許第０９０６７７４号の装置で達成される。公知の装置は好ましい結果を導き、多くの症状に使用することができるが、さらにより多くの選択的に適用できる必要性が生じていた。
【０００３】
更にトレッドミルを含むトレーニング装置は米国特許第５１３３３３９Ａ号明細書により知られており、この装置は特に重力ゼロでの使用に対して評価された。トレッドミル上での人の押圧力は装置内で調整された真空で決まるので、特に低い特定の負荷の範囲における限界は狭い。この場合骨格筋組織の鍛錬ができるので筋肉と骨の質量の成長が高められるためトレーニングやリハビリテーションのために使用することができる。所望の効果を達成するためには、運動の人の器官が増加又は減少した重力の刺激により鍛えられるので、トレーニング装置は起立して又は歩行して操作でき、使用されることが重要である。重力効果のシミュレーションは、装置を立って使用することなしには不可能である。米国特許第５１３３３３９Ａ号明細書の装置の不都合な点は、トレーニング効果が関節に大きな負担の下でのみ可能であるということである。関節への過負荷を避けるために上記米国特許第５１３３３３９Ａ号明細書の装置の真空は更に減少しなければならない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、過度の関節への負荷がなくユーザにスリミング効果が作用されるような方法で上述の装置を開発することを目的とする。
その上、特に手の込んだ治療上の概念やトレーニングプログラムに対する適応性が多分かなり達成可能になる。
この目的は、少なくとも１つの別のチャンバが開口領域に設けられており、該チャンバは別のシールカラーにより人に対してシールされ、その内部圧は第１のチャンバ内の内部圧とは独立に調節できるという本発明により達成される。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、主チャンバ（２）を形成し、その中に脚により操作できるワーキング手段（５）と人体を支えるシート（３）が配置されたハウジング（１）、ハウジング（１）内にあり、人体を取り巻く開口（８）、人体に対して開口（８）の領域のハウジング（１）を密閉するためのシールカラー（１９）、及びハウジング（１）内を真空にさせる真空ポンプを含む関節に付加的な負担がなく真空により血液の血液皮膚循環を改良することにより人をスリムにする装置であって、開口（９）の領域内に少なくとも１つのチャンバ（１６）が、人又は人とラウンジ手段に対して別のシールカラー（２０）によりシールされて更に設けられており、その内部圧力が第１のチャンバの内部圧と独立に調節できることを特徴とする装置にある。
【０００６】
また本発明は、脚により操作できるワーキング手段と人体を支えるシートが配置されたハウジング、人体を取り巻く、ハウジングにある開口、人体に対して開口領域にハウジングをシールするためのシールカラー、及びハウジング内を真空にさせる真空ポンプを含む装置により、関節に別に負担を負わせることなく真空により血液の皮膚循環を改良することにより人をスリムにする方法であって、最初の足踏み運動がワーキング手段により行われ、真空ポンプのスイッチを入れることによりそれに合わせてオフセットが活性化されることを特徴とする方法にある。
【０００７】
チャンバ内の真空は装置内のワーキングユニットを操作する人に局所的な及び組織的な効果を与えるということを示している。組織的な効果の範囲は、しかし、胴体領域に比較して末端領域において異なっている。その上、脂肪組織が増強したような局所の状態は異なっている。様々な圧力レベルの調整により、この事実は最適に考慮することができる。特に運動している単位の持続中の圧力関係は異なった一時的経過を有するので、複数のパラメータが互いに独立に最適化される。
【０００８】
更に第１のシールカラーが人の腰領域をシールするために設けられており、一方、第２のシールカラーが人の胸部領域をシールするために設けられていることが好ましいことがわかった。第２のシールカラーは好ましくは人のわきの下領域まで引き上げられる。従って、腹部や大部分の胸部は別々に影響されることができる。
【０００９】
あまり広くないフィトネススタジオに簡単な運送や組み立てのために、装置は有利なデザインで特にコンパクトに作られている。この目的は、ハウジングが円形ボディーとして、特に卵型に作られている点で本発明により解決される。
【００１０】
円形ボディーのようにハウジングをデザインすることは、一方で特にコンパクトな構造形状を与え、同時に円形ボディーは圧力が作用した場合に最もよい特性を示す。この方法では、壁圧が比較的薄くても高い安定性を得ることができる。薄い壁圧の使用によりまた製造コストと装置の重さに有利な効果が得られる。
【００１１】
ハウジングは半分のシェルに分けることができ、各半分のシェルは開口部分を有し、ロックシステムにより結合されているので特に有利であることがわかった。装置の分割により、例えば、狭いドア開口を通して装置を簡単に運ぶこともできる。クイック作用クロージャシステムにより装置を早く分解したり組み立てたり可能である。同時に、二つの半分の各々が開口部分を有する装置の形は、二つの部分は例えば、装置を入れるために分けて移動することができるので装置を容易に入れることができる。
【００１２】
その上、空間おけるハウジングの部分はドア要素として形成されていれば有利であることもわかった。これは装置への出入りが非常に簡単になる。ドア要素を下方に折り畳める要素として形成し、さらに出入りを容易にするために下方に折り畳まれた側に階段要素を配置することが考えられる。
【００１３】
装置は好ましくは人がハウジング内で座った位置をとれるように作られていることが好ましい。このことは脚の筋肉を開放させ、腰、ひざ、及び足関節が楽になる。
【００１４】
好ましい態様によると、シートは人を支える高さに調節できることである。高さの調節により、もし必要であれば、例えば、腹や腰の問題を処理するために人の位置を装置内でより深くすることができ、あるいはもし例えば、脚及び尻のみを処理するときではより高くすることができる。
【００１５】
別の好ましい態様では、開口は側面に配置されており、ラウンジ手段は開口を通してハウジング内に延びている。ここでは人が体操している間横になっている。横たわった位置では尻は体重から開放され、押圧力なしでトレーニングが可能である。この態様では、上述した態様とは独立になり有利である。
【００１６】
特に、真空による負荷で体の領域内に血液をだんだんに吸引するという、真空と協働では横たわった位置では特別な利点を得られる。横たわった位置では人の脚は胴体の下に配置されないので心臓への血液の還流は促進される。従って、循環系への真空の影響が補償される一方、脂肪組織の血液循環への真空の実際的な効果が維持されるという事実が脚の位置から導かれる。
【００１７】
ラウンジ手段がハウジング内で縦方向に移動できると有利である。それにより様々な位置でトレーニングが可能である。一方では脚や尻への目的の効果が実現化され、他方では、腹や腰への目的の効果が実現化される。
【００１８】
シートはラウンジの上に配置されていると好ましいことがわかった。シートは真空の吸引力により発生する真空チャンバ内への滑りを防止する。
【００１９】
その上、人の肩用の支持手段はラウンジの上に配置されている。肩支えは人が過圧段階中あるいは位置が低くされているときに滑り出るのを防止する。
【００２０】
シールカラーは膨らませることができるシールリングとして形成されており、ラウンジ手段や人に対して開口をシールすることが好ましいことがわかった。膨らませることができるシールリングは各人に最適に適用でき、特に開口とラウンジ間の開口をシールする。
【００２１】
シールカラーは好ましくは真空カバーとして形成されている。このタイプの真空カバーは様々なサイズがあるため各人の大きさ又は形、例えば、腹、ウエスト、あるいは腰の直径、に簡単に合わせることができる。真空カバーは装置の外に人に身に付けられ、次いで開口のシールリングに装着される。
【００２２】
特に好ましくは、ワーキング手段はステッパ、室内自転車、又はエリップストレーナとして形成されていることである。これらのワーキング装置は座って又は横になって操作できる。ステッパとしての態様にあるシートは体を支えるようにされているので高圧が脚にかからない。エリプストレーナのような態様の場合には、脚は体重から開放され、吸引力のみが脚に作用する。ワーキング手段は電動モータにより駆動され、人の体力により制動される。このことはまた自動操作が可能であり、人の運動を特に正確に調節をすることができる。
【００２３】
その上、制御手段はハウジングの外に配置するように設けられる。この方法では、装置は人又は助力者により容易に操作することができる。操作ユニットを持つ端末や制御手段に結合した少なくとも１つのディスプレーを介して、トレーニングしている人は生理学的な値、例えば、圧力、足踏み回数、為された又は為されるべきワーク量、心拍数、血圧、と共に本発明の装置の現在の操作状態の全ての値を呼び出し、表示する。その上、トレーニングしている人は端末を介して運動条件をプログラムしてもよい。端末をより利用しやすくするために、端末は移動可能なアームに配置されている。
【００２４】
別の態様では、ハウジングが少なくとも１つの別の圧力チャンバを有し、そのチャンバは主チャンバとは異なった圧力を有することができることが好ましいことがわかった。別のチャンバは胴体領域、特に人の腹領域に配置することができる。従って、異なった体の部分に異なった圧力を作用させることができる。第二のチャンバは既にハウジング内に配置されていてもよいし、ハウジングの外で人に適用できてもよい。例えば、第二のチャンバで腹への過圧効果がえられ、一方、脚には真空効果が発揮されているか、あるいはこの逆である。
【００２５】
別の態様として、マグネチックコイルが、人の領域に磁界を生じさせるために少なくとも１つのチャンバ内に配置されているものがある。マグネチックコイルは例えば、人の腹や脚を取り囲んでいる。この方法では、治療上効果を支持するための磁界が使用される。
【００２６】
更に有利なことは、人を照射する光源が少なくとも１つのチャンバに設けられていることである。赤外線及び紫外線を含む様々な波長の光は光学ファイバーを介して供給することができる。ある体の部位に定められた方法で照射がおこなわれる。
【００２７】
温度や空気湿度を調節するためのエアコンディショナ手段を設けることで更に完全な影響力を達成することできる。エアコンディショナ手段が別のチャンバとは独立なそれぞれの各チャンバを空気調節する点で適用できる選択性が増加する。
【００２８】
その上、主チャンバから空気を抜くための第一の真空ポンプ及び各別のチャンバ用の真空ポンプを設けることができる。この方法では、真空を制御するとき最も大きな独立性を達成できる。ただ一つの真空ポンプが分離した圧力制御バルブを介して各それぞれのチャンバに結合されて存在している点でこの態様の代わりに低コストの態様が達成される。
【００２９】
さらに本発明は、ハウジング、該ハウジング内には脚で操作できるワーキング手段、及び人体を支えるシートが配置されており、ハウジングにある人体を囲む開口、人体に対して開口の領域内でハウジングをシールするためのシールカラー、及びハウジング内を真空にする真空ポンプを含む装置により、まずワーキング手段で足踏み運動が行われ、次いで真空ポンプのスイッチオンでオフセットが活性化される身体運動方法を提供する。
【００３０】
さらに人の循環系を低圧にすることもできる。この目的のため、装置は本発明の装置に統合されている。脈拍が運動している人の血圧及び／又は呼吸比及び／又は心拍数を示すばかりでなくシグナルの形でこれを出力する。これらの測定装置は本発明の更なる改良において、データ移送方法で制御ユニットに結合されていてもよく、測定された運動値に従って運動を制御する。自動制御では、脈拍数又は心拍数を使用することが特に好ましいことがわかった。この目的のために、トレーニングする人は例えば、脈拍ベルトなどを付けてもよく、これは、制御手段に結合され、受けたデータに基づいてトレーニングプログラムを決定する。
【００３１】
真空が所定工程で所定時間間隔で低下されることが有利であることがわかった。そのうえ、所定の最大の真空後、所定の時間間隔に亘って常圧と真空との間で永久の変化を生じている。トレッドレジスタンス及び／又は真空が人の脈拍数に従って制御されることも好ましい。さらにトレッドレジスタンスと間隔を置いた切り替えとを互いに結合させることができる。
【００３２】
この方法は、人の脈拍数を常に考慮に入れることでトレッドレジスタンス、足踏み運動、及び真空効果を適用することからなるということが上述の事実から明らかになった。
【００３３】
方法の初期では、足踏み運動のみが起る。ハウジング内では常圧である。初期の足踏み運動後のみ、ポンプがスイッチオンにされ、真空が発生する。この方法では、真空効果が足踏み運動なしで生じることを防止する。さもなければ血液が真空により脚に引っ張られ、筋肉の作用により十分に還らない、即ち、脳に十分供給されないし、意識不明になるからである。この目的のために、モニター手段が設けられており、それにより足踏み運動がモニターされ、時間の所定の間隔に亘って足踏み運動がないときに、真空ポンプへの電力供給が中断され、あるいは真空部分にある１つ又は複数のバルブが開かれる。
【００３４】
トレッドレジスタンスは好ましくは、各人に適用され、特に調節されることである。腿領域の体の問題部位を処理するとき、トレッドレジスタンスは、例えば、体重キログラム当たり、０．８〜最大１．２ワットにセットされる。この場合、ハウジングのシート位置は、高い位置にセットされている。腰領域における問題部位を処理するときは、トレッドレジスタンスは、体重キログラム当たり、少なくとも１〜最大２ワットにセットされる。この場合、人は深いシート位置をとるので、腹や腰は真空効果に置かれる。
【００３５】
最適な効果を得るために、標準の足踏み運動が要求され、１分当たり５０〜７０回転が特に適していることがわかった。
【００３６】
上述したように、循環系を刺激するために真空の効果なし最初の数分がトレッドされる。この最初の段階が約３分間かかる。次に、装置内の大気圧を１０ミリバールに低下され、次いで４〜５分毎に更に５〜１０ミリバールに低下される。時間間隔と共に圧力の低下が人の循環系に適用される。安定した循環系を有する人の場合、真空が３０と最大５０ミリバールの間に上昇され、弱い循環系を有する人の場合には、その範囲は２０〜２５ミリバールである。
【００３７】
２０ミリバールの真空に届くと、間隔切り替えが始まる。この間隔切り替えの間、低圧と常圧の間の永久変化が装置の中に生じる。常圧の代わりに高圧をまた作用させることができる。
【００３８】
間隔は各人に適用でき、通常は各々、１０〜９０秒の吸引の間隔、続いて１０〜３０秒のベンチレーション及び１０〜９０秒の過圧である。切り替えの間隔はまたトレッドレジスタンスと結合させることができる。真空が人に作用している間、トレッドレジスタンスは増加する。ハウジングが換気されると、トレッドレジスタンスは減少する。各人のニーズに応じて逆の結合もまた選ぶことができる。真空が循環系の運動を表すので、脈拍数が高すぎる場合にはトレッドレジスタンス及び真空を減少しなければならない。
【００３９】
【発明の実施の形態】
装置は、主チャンバ２を取り囲むハウジング１を有し、主チャンバ内には、シフトレール上にシート３が配置され、さらに、室内自転車５の形でワーキング手段が配置され、室内自転車は電動モータ６により駆動されている。例えば気密の方法でロックできる操作窓１１によって、動くことが不自由な人の脚を外から室内自転車５のペダルに装着することができる。
【００４０】
ボックス７は、詳細には示されてないが、真空ポンプ及びこれから述べる付属の機能を制御するための制御手段を含むチャンバ２に結合されている。
【００４１】
真空にするために開口８を介して空気が吸引される。別の開口９は空気調節用、即ち、特に主チャンバ２を冷却するために、及び空気湿度を調整するためにある。
【００４２】
光源１０は装置を使用する人の脚を照らすためである。マグネチックコイル１２は人の脚の領域に治療上有利な磁界を作るために設けられている。
【００４３】
底方向に開く入口ドア１３により装置への出入りが容易に可能である。入口ドア１３は開口８の領域に配置されている。展開した状態では、展開した状態で見ることができる領域の入口ドアは高さをもって設けてもよいし、より簡単に入れる、階段室として装置を使用する人によって使うことができるようにしてもよい。
【００４４】
特に図３に見られるように、装置内にクレーン１４の形で入室の手助けにより体の不自由な人を吊り下げることが可能である。この場合、人は参照番号１５で示されている。
【００４５】
別のチャンバ１６は、主チャンバ２上に配置され、該チャンバは円筒状延長１７により形成されている。開口１８は延長１７に対してハウジング１の移行領域に形成されている。該開口はシールカラー１９を有し、それによりチャンバ２は、腰の領域で人１５に対してシールされる。シールカラー１９は人の脚用の二つの開口を持つパンティの形で設けることができる。
【００４６】
別のシールカラー２０は、胸部の上部部分の体に対して別のチャンバ１６をシールするためにある。別のマグネチックコイル２１は胸部領域で磁界を起すために設けられている。別のチャンバ１６は主チャンバ２から独立した圧力によって運転されるばかりでなく、別々に排気することもでき、それ自身光源を有していてもよい。ハンドル２２は人を支え、ディスプレイユニット２３を提供するためにある。
【００４７】
図４に示す人２４は、操作窓を通してワーキング手段５の人１５の脚を装着させる。特に体の不自由な人の場合、ワーキング手段が足取り付け部品を備えていると脚がワーキング手段で保持されるので特に有利になる。
【００４８】
図５に示すように、主チャンバ２からの第１の線２０、及び別のチャンバ１６からの第２の線２１は、第１の又は第２の圧力制御バルブ２２、２３に導く。真空ポンプ２４はチャンバ２及び１６から空気を抜くために、圧力制御バルブ２２、２３の下流側に配置されている。制御手段２５は圧力制御バルブ２２、２３を制御し、真空ポンプ２４はこの場合、それぞれ所望の圧力がチャンバ２及び１６にセットされている。
【００４９】
図６に示す態様は図５に示す態様とは独立した真空ポンプ２４ａ、２４ｂがチャンバ２及び１６に設けられている点で異なっている。該真空ポンプは制御手段２５により独立に運転可能である。
【００５０】
本発明の別の態様を図７乃至１１に示す。これらの図に示す装置は横になった状態で各人により使用することができるトレーニング装置である。
【００５１】
図７に示す装置は主チャンバ２を囲むハウジング１からなる。室内自転車５の形にあるワーキング手段は主チャンバ２内に配置されている。ハウジング１は、開口８がハウジングの側面に位置しているので、装置を使用する、横になった人は開口により取り巻かれるという方法で配置される。ラウンジ手段３０は開口８を通してハウジング内に延びている。ラウンジ手段３０は、ハウジング内に配置されたロック要素を有し、ハウジング１から開口８に通して延び、ラウンジ手段３０の低側部に係合したフレーム３１を介してハウジング内で異なった位置に移動できる。脚や尻のみへの影響や別の時には腹や腰への影響を調節できる。
【００５２】
シート３は、ロック要素として形成され、人の脚の間に置いて使用される場合ラウンジ３０上に配置される。トレーニングする人の異なった体のサイズを考慮するために、シートは好ましくはラウンジ上に移動可能である。ラウンジ上のシートは人が真空段階にある間ハウジング内に引き込まれることを防止する。
【００５３】
出入りが容易にできるように、図８に示すように装置は、二つのハーフシェルに簡単に開くようにされており、二つのハーフシェル要素３２及び３３は開口８の領域で互いに分離される。
【００５４】
図９は使用状態の装置を示す。これを見ると、人は既にラウンジ３０上に横になっており、ラウンジ３０はハウジング内の所望の位置にある。人は既に述べたようにシート３により一側上で支えられている。人は、更にラウンジ３０上の支え３５により固定され、該支えは、扱われる人の肩上に配置されている。それらの支えは、特にラウンジが水平位置から別の位置、例えば図１１に示すように、傾いたときに必要になる。その上、肩の支えにより、過圧使用操作中、人が装置から圧迫されないという効果がある。操作中、ラウンジはいずれの傾いた位置から水平の位置まで動かすことができる。
【００５５】
コントロールユニット３４はハウジングの外に配置されており、トレーニングする人自身によってか又は補助する人によって操作することができる。このためにコントロールユニット３４は異なった位置に動かせるようにアーム様折り畳み機構を備えている。
【００５６】
開口やラウンジに対して人をシールするためには、人がハウジングの外で膨らますことができる内側リングを身に付け、リングは膨らんでない状態に維持され、ラウンジ上に最終位置を採った後、空気を入れてリングを膨らます。また人がシーリングの役割をする真空カバーを身に付けることも可能である。
【００５７】
様々なシールが開口８に対するラウンジ３０及びラウンジ３０と開口８に対する人の完全なシールを共同で実現するなら特に有利になる。この場合、ラウンジ手段の低側部と同じ囲っている開口８の部分との間の領域が分離したシール手段によりシールすることができる。
【００５８】
図７乃至１１の装置のモジュール構造は、図１２から引き出される。モジュール構造により、早くフレキシブルな様々なトレーニング場面に適合でき、移動を良好に行うことができ、メインテナンスが非常にし易くなる。
【００５９】
トレーニング装置は、第１のモジュールとして肩支え３５とシート３と共にラウンジ又はレスト３０及びフレーム３１を含む調節可能なラウンジ装置を含む。シートと肩支えはラウンジ３０上に縦方向に移動可能に配置される。フレーム３１は実質的に定着しており、一方、体がトレーニング中にもたれているラウンジはフレーム３１に対して移動でき、上述したように、高さと、長さと、傾きが調節することができ、クリーニングの目的で簡単に取り外すことができる。調節のためにラウンジはローラ５１を有する調整可能な脚５０を有する。その上部側には、フレームが錠５２を備え、これはラウンジ３０の反対の対応する錠に係合し、ある縦方向の移動位置にそれを固定する。
【００６０】
交換できるワーキング装置５ａ、５ｂ及び５ｃはセカンドモジュールとして設けられており、全てを横になった状態で操作可能である。図１２は、ステッパ５ａ、自転車トレーナ５ｂ、及び楕円体のトレーナ５ｃを示す。ワーキング装置５ａ〜５ｃは、レール４６の形の調節手段で移動可能に支持されている。ワーキング装置５ａ〜５ｃの全てはデータ及び制御手段と連結することができる信号伝送手段を有する。その上、ワーキング装置５ａ〜５ｃは電動モータを備えることも任意にできる。
【００６１】
調節手段４６により、ラウンジの位置とは独立にワーキング装置の正確な人間工学的調節ができる。従って、ラウンジ３０がハウジングの中に実質的に動いているとき（体の大部分が圧力下にある）そしてラウンジ３０がハウジングから実質的に外に動いているとき（体の少しの部分が圧力下にある）、ワーキング装置に対して、人が実質的に接合−又は関節―スパーリング位置決めが可能である。
【００６２】
更にモジュールは制御手段又は端末３４の各々がある。供給ユニット５５もモジュールである。チャンバ２内を真空又は過圧にするポンプ５７と共に空気調節制御用の装置、例えば、エアーコンディショニングシステム５６が供給ユニットに用意されている。供給ユニット５５は、ハウジング５８からなり、これは音を封入するので、リハビリやフィットネスセンターが稼動している間発生する音は殆どない。
【００６３】
ハウジングは、最後のモジュールを形成し、上述した構造である。ハウジング１は地面に固定された、高さが調節可能なフレーム６０に支えられている。モジュラー構造によると、図７〜図１１の装置は、横になった位置でのトレーニングからほんの僅かの要素を交換することで図１〜図４に示すような座った位置でのトレーニング用装置に変えることができる。この点、特に有利な態様として、ハウジングは横になった位置及び座った位置のために使用できるようにデザインされている。この目的のために、開口は単にラウンジが取り除かれ、シートに置き換えられた後、上方に移される。
【００６４】
図７〜図１２に示す装置は、図１〜図６に関して説明した装置と同様に、別に集積マグネチックコイル、空気調節手段又は光照射手段を備えてもよい。
装置においては、真空と同様に過圧は決められた時間間隔に亘って定期的又は段階的に上げたり、下げたりすることができる。処理の様々な段階において、間隔循環は、異なった時間間隔で過圧や真空にそれぞれスイッチオン又はオフで切り替えられる。過圧及び真空は、処理の１つの段階に変えてもよい。過圧及び真空は手動制御でも自動制御でもよい。自動制御に関しては、この制御は処理される人の心拍数や血圧に基づいて、あるいは真空チャンバ内での体温の動き、又はトレーニングする人の皮膚の表面、又はエルゴメータの抵抗に基づいて計算することができる。本発明は各人の特長に対して改良された方法で適用される目的のトレーニング及び治療を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】
座りながら使用するための本発明の装置の軸側投影法による概略図である。
【図２】
部分的にカットしてみた図１に示す装置を示す。
【図３】
別に補助の入口を有する図１に示す本発明の装置を示す。
【図４】
図１乃至３に示す装置を操作のためのスケッチを示す。
【図５】
本発明を実施するための二つの交互切り替え図を示す。
【図６】
本発明を実施するための二つの交互切り替え図を示す。
【図７】
横になった位置での使用のための本発明の装置の概略断面図を示す。
【図８】
閉じた状態の図７に示す装置を示す。
【図９】
人が装置内に横たわっている図７に示す装置を示す。
【図１０】
閉じた状態の図９に示す装置を示す。
【図１１】
傾いた状態の図７乃至１０に示す装置を示す。
【図１２】
分解した状態の図７乃至１０に示す装置を示す。
【符号の説明】
１　ハウジング
２　主チャンバ
３　シート
５　ワーキング手段
８、９　開口
１６　チャンバ
１９、２０　シールカラー
３０　ラウンジ手段

Claims (33)

1. 主チャンバ（２）を形成し、その中に脚により操作できるワーキング手段（５）と人体を支えるシート（３）が配置されたハウジング（１）、ハウジング（１）内にあり、人体を取り巻く開口（８）、人体に対して開口（８）の領域のハウジング（１）をシールするためのシールカラー（１９）、及びハウジング（１）内を真空にさせる真空ポンプを含む関節に付加的な負担がなく真空により血液の血液皮膚循環を改良することにより人をスリムにする装置であって、開口（９）の領域内に少なくとも１つのチャンバ（１６）が、人又は人とラウンジ手段に対して別のシールカラー（２０）によりシールされて更に設けられており、その内部圧力が第１のチャンバの内部圧と独立に調節できることを特徴とする装置。
2. 第１のシールカラー（１９）が人の腰領域のシール用に形成されており、一方第２のシールカラー（２０）が人の胸部領域にシールするために配置されていることを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. ワーキング手段（５）が、電気モータで駆動され、人の体力で制動されることを特徴とする請求項１又は２に記載の装置。
4. 人がハウジング（１）内に座っていることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかの項に記載の装置。
5. シート（３）が人を支える高さに調節できることを特徴とする請求項４に記載の装置。
6. 開口（８）が横に配置されており、ラウンジ手段（３０）が開口（８）を通してハウジング（１）に延びており、人が身体運動している間人が横になった位置を採っていることを特徴とする請求項１又は２に記載の装置。
7. ラウンジ手段（３０）がハウジング（１）内に縦方向に移動できるように配置されていることを特徴とする請求項６に記載の装置。
8. ラウンジ手段（３０）がラウンジ手段を傾けるための調節手段を有することを特徴とする請求項６又は７に記載の装置。
9. シート（３）がラウンジ手段（３０）上に配置されていることを特徴とする請求項６乃至８のいずれかの項に記載の装置。
10. 人の肩を支える手段（３５）がラウンジ手段（３０）上に配置されていることを特徴とする請求項６乃至９のいずれかの項に記載の装置。
11. シールカラー（１９）が膨らませることができるシールリングとして形成されており、ラウンジ手段（３０）と人に対して開口（８）をシールすることを特徴とする請求項６乃至１０のいずれかの項に記載の装置。
12. シールカラー（１９）が真空カバーとして形成されていることを特徴とする請求項１乃至１０のいずれかの項に記載の装置。
13. ハウジング（１０）が、円いボディー、特に卵の形で形成されていることを特徴とする請求項１乃至１０のいずれかの項に記載の装置。
14. ハウジング（１）が、ハーフシェルの形に分けられることができ、各ハーフシェルが開口（８）の部分を有し、該ハーフシェルは閉鎖システムにより結合されていることを特徴とする請求項１３に記載の装置。
15. ワーキング手段（５）が、ステッパー、室内自転車、又はエリプストレーナとして形成されていることを特徴とする請求項１乃至１３のいずれかの項に記載の装置。
16. 開口（８）のハウジング（１）の部分が、入口要素（１３）として形成されていることを特徴とする請求項１乃至１５のいずれかの項に記載の装置。
17. コントロール手段（３４）がハウジング（１）の外に配置されていることを特徴とする請求項１乃至１６のいずれかの項に記載の装置。
18. ハウジング内に少なくとも１つの主チャンバ（２）と少なくとも１つの別の圧力チャンバが設けられており、該チャンバは主チャンバに対して実質的に圧力でぴったりとシールされており、主チャンバ（２）内の圧力とは異なった圧力により稼動することができることを特徴とする請求項１乃至１７のいずれかの項に記載の装置。
19. 別の圧力チャンバが胴体領域内、特に人の腹領域に配置されていることを特徴とする請求項１８に記載の装置。
20. マグネチックコイル（１２）が人の領域に磁界を発生させるために少なくとも１つのチャンバ内に設けられていることを特徴とする請求項１乃至１９のいずれかの項に記載の装置。
21. マグネチックコイル（１２）が人の腹を取り巻いていることを特徴とする請求項２０に記載の装置。
22. マグネチックコイル（１２）が人の脚を取り巻いていることを特徴とする請求項２０に記載の装置。
23. 人を照射するための光源（１０）が、少なくとも１つのチャンバに設けられていることを特徴とする請求項１乃至２２のいずれかの項に記載の装置。
24. 温度と空気湿度を調節するための空気調節手段が設けられていることを特徴とする請求項１乃至２３のいずれかの項に記載の装置。
25. 空気調節手段が他のチャンバとは独立にそれぞれの各チャンバを空気調節することができることを特徴とする請求項２４に記載の装置。
26. 主チャンバ（２）を真空にさせるための第１の真空ポンプ（２４ａ）と少なくとも更に１つのチャンバ（１６）を真空にさせるための少なくとも更なる真空ポンプ（２４ｂ）が設けられていることを特徴とする請求項１乃至２５のいずれかの項に記載の装置。
27. ただ１つの真空ポンプ（２４）が第１の圧力制御バルブ（２２）を介して主チャンバ（２）に結合されており、少なくとももう１つの圧力制御バルブ（２３）を介して少なくとももう１つのチャンバ（１６）に結合されていることを特徴とする請求項１乃至２５のいずれかの項に記載の装置。
28. 脚により操作できるワーキング手段と人体を支えるシートが配置されたハウジング、人体を取り巻く、ハウジングにある開口、人体に対して開口領域にハウジングをシールするためのシールカラー、及びハウジング内を真空にさせる真空ポンプを含む装置により、関節に別に負担を負わせることなく真空により血液の皮膚循環を改良することにより人をスリムにする方法であって、最初の足踏み運動がワーキング手段により行われ、真空ポンプのスイッチを入れることによりそれに合わせてオフセットが活性化されることを特徴とする方法。
29. 圧力の減少が人の循環システムに適用されることを特徴とする請求項２８に記載の方法。
30. 真空が所定間隔の回りで所定時間の間隔で減少されることを特徴とする請求項２８乃至２９のいずれかの項に記載の方法。
31. 所定の最高真空に達した後、永久変化が、所定時間間隔を横切って常圧と真空との間に発生することを特徴とする請求項２８乃至３０のいずれかの項に記載の方法。
32. トレッドレジスタンス及び／又は真空が人の脈拍数に従って制御されていることを特徴とする請求項２８乃至３１のいずれかの項に記載の方法。
33. トレッドレジスタンス及び間隔切り替えが互いに連結されていることを特徴とする請求項２８乃至３２のいずれかの項に記載の方法。