JP2004503880A - 電子透かし技術を基盤とする著作物の提供および認証サービスシステムとその方法 - Google Patents
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Abstract
電子透かしシステムに基づいてデジタルデータ著作物を提供し、認証するサービスシステムおよび方法により、著作物の提供とその認証が提供される。著作権の見えない情報を含む著作物は、このシステムにより提供される。原本著作物の不法的な使用が感知された場合、認証機構の認証を通じて著作物の情報を支援する正確な技術的証拠を提示し、マルチメディアコンテンツの不法複製および使用を防止することができ、著作権の保護が可能となる。コンテンツの著作権の認証は、著作権所有者のロゴやサイン等の電子透かしをデータに埋め込み、抽出するステップにより行われる。
Description
【0001】
(技術分野)
本発明は、電子透かしをデジタルコンテンツ(デジタルイメージ、デジタルオーディオ、デジタルビデオ、デジタル文書等)データに埋め込み、埋め込まれた電子透かしを再び抽出する装置と方法を基盤とする著作権認証および提供サービスシステムとその方法に関する。特に、イメージ電子透かしの形態で著作権情報が隠されたデータを、インターネット上でユーザーに販売または提供することにより原本データの著作権を保護し、隠された著作権情報を抽出してこれを認証機関に予め登録された著作権情報と比較した認証結果を用いて、著作権関連紛争を解決し、さらにデータの不法複製および不法流通を防止することができる著作権認証サービス提供システムとその方法に関する。
【0002】
(背景技術)
最近、急速度でインターネットの普及が拡大し、韓国のインターネット人口は、1999年末現在1千480万人に至っている。このように急成長しているインターネット環境を通じて、現在はテキスト情報、停止画像および簡単な動画像等の情報が主に流通しているが、多様な形式のビデオ/オーディオ伝送媒体の普及により、各種のマルチメディアデータのインターネット伝送が盛んになっている。
【0003】
そればかりでなく、現在は無料で運営されているインターネット新聞、雑誌、オーディオ、ラジオ、TV、電子図書館等が、今後有料サービスに転換されるものと予想される。韓国内においても、コンテンツ提供企業が、小額決済サービス企業とPC通信企業を中心にコンテンツ有料化を推進している。このような流れにより、デジタル情報の提供者またはコンテンツの所有者は、自己の有する情報(イメージやオーディオ、ビデオ等のデジタル著作物等)に対する著作権を主張し、これを保護しようとするだけでなく、他人に自己の著作物を提供する場合、それに見合う対価を要求することになる。
【0004】
しかし、デジタル著作物は、その特性上、著作権の保護に多くの問題点を内包している。情報の保存や変換が容易であり、インターネット等の開放された空間では、如何なる制約もなしに大量の複製が可能であり、複製後にも原本と同一のデータ情報を保持するだけでなく、著作者の同意なしに配布可能であるため、著作者の著作権を保護することが難しい。
【0005】
このように発生する著作権侵害の問題は、日に日にその深刻性を増しており、これを解決するための多くの法的、制度的、技術的な解決策が考案されている。このために、データに対して暗号化作業を行い、特定のユーザーのみが該当情報を利用できるように提供する方法と、データに著作権情報を隠してユーザーに伝達し、該当データには外部的に変形を加えないようにする電子透かし(Digital Watermarking)技術等が、上述の問題点を解決することができる技術的解決策であると言える。
【0006】
なかでも、電子透かしは、デジタルデータの著作権保護技術であって、デジタルコンテンツのための著作権表示および証明技術であると言える。著作権情報をデータに隠し、隠された著作権情報を再検出することにより、データの変造と偽造を探知して著作権の所有権を主張することができるようにする方法である。
このような電子透かし埋込み方法としては、画面の画素値等のデータに微細な変化を加えてこれを電子透かしとして用いる方法である空間法(spatial method)、デジタル形態のデータを周波数成分のアナログ信号に変換し、同じ変換方法で電子透かしを変換して埋め込む技術として離散余弦変換(Discrete Cosine Transform;DCT)、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform;FFT)、またはウェーブレット変換(Wavelet Transform)を用いる周波数領域法(frequency domain method)等がある。
【0007】
本発明において、著作権保護のために採用した電子透かし技術は、“マーク”を埋め込んで原情報を保護するための技法である。このような方法は、目に見える、即ち識別可能な可視的な電子透かし(Visible Watermarking)技術と、目に見えない非可視的な電子透かし( Invisible Watermarking)技術とに分けられる。
【0008】
可視的な電子透かし技術は、原本に著作権情報を被せる形態であり、一般的にユーザーが無断で著作権情報を消すことができないようにされているが、著作権情報が原本に可視的に表示されるので、原本の価値を保存することが難しという短所がある。技術的にも、可視的な電子透かし技術は容易に具現できるが、コンテンツが損なわれる可能性があり、電子商取引に使用することは困難である。
【0009】
これに対し、非可視的な電子透かし技術は、目に見えないため、原本を損なわずに著作権を保護することができ、著作権の問題が生じる場合、これを抽出し、これに基づいて自己の著作権を主張することができるという長所がある。現在、大部分の電子透かし技術は、非可視的な方法を用いている。従って、非可視的な電子透かしが用いられる場合、インターネットを通じてイメージやオーディオ、ビデオファイルを配布しても、ユーザーは配布された著作物の中に電子透かしが埋め込まれているか否かを全く感知することができない。電子透かしを埋め込んだ著作者であっても、電子透かしを埋め込む前のファイルと電子透かしが埋め込まれたファイルとの差が分からない。
【0010】
電子透かしを埋込み/抽出するために既存の研究された方法は、ユーザーのID(番号、名前)や簡単なデータを著作物に埋め込んでこれを探る“探索基盤の電子透かし”方法であると言える。このようなイメージ電子透かし技法においては、現在は48ビットほどの二進数からなるユーザーIDをイメージデータの中に埋め込んだ後、電子透かしが埋め込まれたイメージとユーザーID間の相関係数(correlation)を測定して電子透かしの存否を判断する。つまり、相関係数が0であればデータ内にユーザーIDが含まれていないものと、0以外の値であればデータ内にユーザーIDが含まれているものと判定するようになる。現在、イメージ分野の電子透かし技術を提供しているDigimarc、BlueSpike、MediaSecおよびAlphaTech等においては、ほとんどが上記の方法を使用している。
【0011】
しかし、電子透かしとして特定のID等を直接埋め込み、または抽出する作業がユーザーによって行われている現状では、著作物に対する著作権紛争が発生する場合、該当著作物に対する著作権の立証とそれに対する解決が難しいという点が大きな問題である。
【0012】
また、著作物に対する適法な過程を経て流通する場合にも、このような電子透かしの使用および抽出に対する作業がどの程度なされるのかに対し、著作権者は知ることができない等の問題を有している。
【0013】
さらに、著作物に対し電子透かしが埋め込まれたとしても、これはユーザーまたは著作者のうちの一人により埋め込まれただけであり、特性別に著作物に関する情報が埋め込まれているわけではないため、このような著作物に対する流通経路を把握することは不可能である。
【0014】
また、上記の方法は、著作権と直接的な関連のない情報を二進数値で埋め込む方法であるため、電子透かしが埋め込まれた著作物から著作権に関する情報を容易に見つけることができないという限界を有する。
【0015】
(発明の開示)
従って、本発明の目的は、上記のような問題点を解決しようとするものであり、インターネット上で流布されるデジタルマルチメディアデータの著作権を保護するために、抽出基盤の電子透かし埋込みおよび抽出方式を使用してユーザーの情報を確認するサービスを提供することにより、著作物提供/認証システムおよびその方法を提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、各種のデジタルコンテンツデータにユーザーの情報を含む電子透かしを埋め込んで、著作権が表示されたコンテンツをインターネット上に配布することにより、コンテンツ提供者(著作権者および著作権者から著作複製権を譲り受けた販売者)の立場で著作権を保護することができるシステムおよび方法を提供することである。
【0017】
本発明の他の目的は、オンライン上でやり取りする電子文書(各種の行政申請書類、契約書、各会社の主要文書、電子出版物、領収書、商品購買書等)にもこの技術を応用してそれが原本であるか否かを確認および認証することにより、当事者間に安全に電子文書をやり取りすることができる手段を提供することである。
【0018】
本発明の他の目的は、重要な情報を電子透かし形態でデジタルデータに埋め込んで伝送することにより情報の流出を防止するだけでなく、インターネット上における不法的な複製データの流通を防ぎ、正しいインターネット商取引文化を確立することである。
【0019】
本発明の他の目的は、著作物に著作物関連情報を電子透かしとして埋め込む際に、著作者とユーザーに関する情報を区分して埋め込んで伝達することにより、該当著作物の流通経路を把握することである。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明による著作物提供サービスシステムは、著作物に関する情報を保存するデータベース;およびユーザーからのインターネットを通じた上記著作物に対する提供要請により、上記データベースから上記著作物を受け取って著作権情報を電子透かしとして形成し、上記著作物に埋め込んで提供する著作物提供手段を含むことを特徴とする。
【0021】
また、本発明による著作物認証サービスシステムは、著作物に関する情報を保存するデータベース;およびユーザーからのインターネットを通じた上記著作物に関する認証要請により、上記ユーザーからの著作物に埋め込まれた電子透かしを抽出して上記データベースに保存されている上記著作物に関する情報と比較し、上記ユーザーから提供された著作物に対する認証を行う著作物認証手段を含むことを特徴とする。
【0022】
また、本発明による著作物提供サービス方法は、インターネットを通じて著作者により提供される著作物と、上記著作物に関する著作権情報を登録するステップ;上記登録された著作物に対し、ユーザーによる著作物の提供要請により上記著作権情報を電子透かしとして上記著作物に埋め込むステップ;および上記電子透かしが埋め込まれた著作物を上記ユーザーに提供するステップを含むことを特徴とする。
【0023】
また、本発明による著作物認証サービス方法は、インターネットを通じてユーザーまたは著作者から著作物に対する認証要請と共に著作物を受信するステップ;上記受信された著作物から電子透かしを抽出するステップ;および上記抽出された電子透かしから得られる著作権情報と、保存されている著作物および著作権情報を比較して、認証結果を上記ユーザーまたは著作者に伝送するステップを含むことを特徴とする。
【0024】
(発明を実施するための最良の形態)
以下、添付の図面を参照して、本発明による電子透かし技術を基盤とした著作物提供/認証サービスシステムおよびその方法をより具体的に説明する。
【0025】
図1は、本発明によるデジタルデータに対する著作権認証サービスを提供するシステムの概略的な構成を示したブロック図である。図1におけるシステムは、インターネットを通じて接続するユーザーシステム(サーバー要請者/ユーザー;以下、“クライアント”という)100、インターネットを通じたユーザーの要請によりマルチメディアデータに対する著作物の提供および著作権の認証サービス(Multimedia Data Copyright Authetication Service;以下、MDCAS)を提供するためのマルチメディアデータ著作権認証サービスサーバー(以下、“サーバー”という)120、ユーザー情報および各種のマルチメディアデータに関する情報を保存しているデータベース管理システム(DataBase Management System;以下、DBMS)130、およびサーバー120とクライアント100との間のデータ通信の仲介役割を行うウェブブラウザ110からなる。上記のシステムにおいては、マルチメディアデータの使用等に対する課金のために、料金支払装置(Payment Gateway)140を含む場合がある。
【0026】
上記のような本発明によるシステムにおいて、デジタルデータに対する著作物の提供または著作権の認証は、クライアント100とデジタルデータ著作権認証機関であるサーバー120で行われる。上記におけるクライアント100は、MDCASを用いて著作物を提供されるユーザーのみでなく、自己の著作物に対してMDCASを用いて認証を受けるか、またはデータベース管理システムに自己の著作物を登録させて、ユーザーに利用させる著作者のシステムを全て含む概念である。
【0027】
また、上記のシステムにおいて用いられる電子透かし技法としては、従来の多様な電子透かし方法を使用できることはもちろん、本出願人の電子透かし関連特許出願(韓国特許出願第98−37237号:ウェーブレット変換および離散コサイン変換を用いたデジタル画像イメージの電子透かし方法;韓国特許出願第98−37274号:ウェーブレット変換および離散コサイン変換を用いたデジタル画像イメージの電子透かし方法)において提示した方法を使用することができる。
【0028】
本発明では、上記既出願の特許に使用された方式である、原データに、イメージ化された電子透かしを埋め込み、これを抽出して見せる“抽出基盤の電子透かし”技法を使用することを実例として説明する。イメージデータの場合は、上記従来のランダムな数字列を発生させて埋め込む“探索基盤の電子透かし”方法、即ち相関関係の計算により電子透かしの埋込みの有無のみを判断する方法よりは、埋め込まれた電子透かしを抽出して目で確認し得る抽出基盤の電子透かし方法が商業的な価値を有する。
【0029】
即ち、抽出方法においては、商標、ロゴ、印鑑、エンブレム、自筆署名等の、既に公認され、または知られているシンボルを認証手段として使用するため、二進数を使用する探索方法より、電子透かしの保護および確認がさらに容易である。しかし、電子透かし方法はこれに限らず、上述したように、コンテンツの所有者が定める多様な方式を使用し得ることは言うまでもない。
【0030】
著作権情報を確実に抽出して証明する必要があると判断される場合は、本発明において実例として説明する抽出基盤の電子透かし方式を使用し、それよりは、電子透かしの存否のみを判断しようとする場合には、キー(固有キーまたはユーザーキー)を用いてランダムなビート列を発生させて電子透かしとして使用する探索基盤の電子透かし方式を使用することもできる。即ち、上記方法のように、現在開発され、また開発中の電子透かし方法は様々であるが、コンテンツ所有者は、自己の環境に、または事業に適合した方法を選ぶようになる。しかし、開発された方式が非常に異なり、それぞれの電子透かし方法が追求する目的もまた非常に異なるため、相互認証および標準化されたコンテンツの管理等が難しいのが実状である。
【0031】
このような問題を解決しようとする努力の一環として、最近提案されている2レイヤ電子透かし方法(Two−layer digital watermarking method)がある。上記2レイヤ電子透かし方法は、選択的な電子透かし(“リアル電子透かし(real watermark)”と言う)と標準電子透かし(“メタ電子透かし(meta watermark)”と言う)を混合して使用するものであり、この方法では、メタ電子透かしとリアル電子透かしを混合的に使用することを意味する。
【0032】
例えば、8bitのメタ電子透かしには、それぞれの電子透かし方法に付与された固有のインデックスを埋め込み(A会社の電子透かし方法は1番、B会社の電子透かし方法は2番等)、16bitのリアル電子透かし部分には各コンテンツの情報や著作権者の情報等を選択的且つ自由に埋め込むことができることを意味する。従って、メタ電子透かしを抽出してどの電子透かし技術を使用したかを検出し、これに基づいて抽出方法を選択してリアル電子透かしを検出する方式である。本発明でも同様に、認証サービスのために電子透かし方式を選択する際に、上記2レイヤ電子透かし方法を使用することができる。
【0033】
本発明によるシステムにおいて提供する著作物の提供および認証サービスは、二つに大別することができる。一つは、著作権情報を埋め込むサービスであって、これは、単純に原本データに著作権情報を埋め込むだけでなく、これによりユーザーが、いつこのデータを認証機関に登録し、著作権認証(透かし埋込み)を受けたのかの情報を認証機関に保存することにより、いつでもユーザーの要請があれば、この情報が埋め込まれている認証資料を発給するサービスである。また、ユーザーが該当著作物に対する著作者であるか、または単純に著作物を利用するユーザーであるかによって、これらの情報を階層的に埋め込んで著作物の流通経路を把握できるようにするものである。
【0034】
もう一つは、電子透かしが埋め込まれているデータから電子透かしを検索および抽出することにより、このデータの著作権情報を認証するサービスである。
上記のような基本的な特性により、細部的な動作を検討すると、クライアント100は、インターネット上で、ウェブブラウザ110を通じて認証機関であるサーバー120と接続されてデータのやり取りをする。サーバー120は、クライアント100から、ウェブブラウザ110を通じて一定のデータを入力された後、これをDBMS130内のデータベースに保存するか、またはデータベースを検索して、要請されたデータをウェブブラウザ110を通じてユーザー100に伝送する。認証機関のDBMS130内のデータベースは、多数のテーブル、例えば、ユーザー情報、イメージプロファイル、オーディオプロファイル、ビデオプロファイル等のテーブルに分けられる。ユーザー情報テーブルには、ユーザーの氏名、ID、パスワード、住所、住民登録番号等の身元確認事項はもちろん、著作権認証サービスを利用する場合、対価を支払える手段に関する事項(納付方法、カードの種類、カード番号、有効期間等)等が保存される。
【0035】
このようなユーザー情報テーブルは、コンテンツの著作権を有している著作権者の情報、コンテンツ販売者の情報に区別され得る。初期に会員登録をしようとする者は、上記ユーザー情報を全て入力しなければならず、このユーザー情報はデータベース内に保存される。
【0036】
ユーザー情報が保存されている登録会員は、IDおよびパスワードを利用してログインする。即ち、会員に登録したユーザーが、今後認証サービスを利用しようとする場合、サーバー120は、DBMS130にユーザー情報に対する確認要請をする。ユーザーが入力したIDとパスワード情報がDBMS内のデータベースに伝達され、この場合、データベースに保存されている情報と入力された情報とが一致するか否かにより、その結果をサーバー120に伝送し、これをウェブブラウザ110を通じてユーザーに出力する。
【0037】
また、保存されたユーザー情報のうち、登録された支払手段により、サービス利用時に料金が支払われる。このために、本発明の認証システムは、ユーザーが本発明のサービスを利用する場合、利用内訳が料金支払装置140に伝送され、ユーザーにサービス利用料金を課金できるようにする手段を備える。さらに、本発明によるシステムが、ウェブ上で支援されるためには、MDCASユーザーにActiveX control等のプラットホーム統合インターフェースが支援されることが好ましい。
【0038】
著作権が認証された著作物に対する提供のための電子透かし埋込み方法は、ユーザー側で電子透かし埋込み過程が行われる場合と、認証機関に依頼して電子透かしを埋め込む場合がある。まず、認証機関に依頼して電子透かしを埋め込む場合、ユーザーが自己の原著作物を認証機関に送ると(on−line、off−lineいずれも可能)、認証機関では、依頼したユーザーのロゴを含む電子透かしイメージを原著作物に埋め込んだ後、電子透かしが埋め込まれたデータをユーザーに送る。電子透かしの埋込みがどこで行われても、ユーザーは原著作物でない電子透かしの埋め込まれたデータをインターネット上に流通させる。
【0039】
認証機関において電子透かしの埋込みが行われるためには、ユーザーは、予め認証機関に会員登録およびロゴ登録の過程を経なければならない。会員登録およびロゴ登録の過程は、今後電子透かしが埋め込まれた著作物から電子透かしを抽出するサービスを提供するときに必要であるだけでなく、著作権を認証するための登録手続きとしての意味もある。本明細書におけるロゴとは、個人の署名や会社のロゴのように、ユーザーの識別子となり得るものであり、イメージの形態で、認識され易いものが好ましい。著作物に埋め込まれる電子透かしは、このロゴイメージと共に、付加的な情報を含むことが好ましい。
【0040】
ユーザーが直接電子透かしを埋め込むことになる場合にもまた、ユーザーは、会員登録とロゴ登録を済ませなければならない。これは、前述のように、公認された機関に著作権を登録する手続きとしての意義があるためである。ユーザー側で電子透かしを埋め込む場合の著作権認証サービスもまた、二つの場合に大別することができる。一つは、ユーザー側でロゴの生成および電子透かしの埋込みの両過程が全て行われる場合であり、もう一つは、MDCASを利用してロゴを生成し、電子透かしの埋込みはユーザー側で行われる場合である。
【0041】
まず、前者の場合、MDCASは関与せず、ユーザー側でロゴの生成および電子透かしの埋込み過程が全て行われる。しかし、前述のように、ユーザーが自己の原著作物に対する著作権を認証機関を通じて認証されるためには、この場合にも原著作物とロゴ、著作権情報が埋め込まれたデータを認証機関に登録して置かなければならない。この場合、加入および登録日の情報が認証機関に記録されることにより、ユーザーは認証機関を通じて自己の著作権の保護を受ける。
【0042】
後者の場合、即ちユーザー100がMDCASサーバー120を利用して自己のロゴを生成し、これを原著作物に埋め込むことができるようにする構成を図2を参照して説明する。
【0043】
図2は、本発明によるサービス提供システムの一例として、電子透かし埋込みサービスを提供するためのシステムの構成をサーバー/クライアント側に分けて示したブロック図である。先ほどの図1の構成とは異なり、図2における構成は、ユーザーがロゴを生成することができるようにするロゴ生成ツール220と、これをクライアント100側で運用することができるようにするMDCASクライアント210をさらに含んでいる。
【0044】
上記のような構成の動作を説明すると次のとおりである。まず、クライアント100は、MDCASサーバー120に加入して、付与された個人IDおよびパスワードを利用してMDCASサーバー120に接続する。ユーザーは、自己の著作物に使用するためにMDCASサーバー120にロゴ生成を要請する。サーバー120においては、クライアント100の新しいロゴを生成することができるツール、即ちロゴ生成ツール220を提供し、これにより生成されたロゴは、MDCASクライアント210を経てクライアント100に提供され、同時にDBMS130内のデータベースに保存される。
【0045】
クライアント100は、生成されたロゴを受け、MDCASクライアント210を用いて原著作物に埋め込む。クライアント100とMDCASサーバー120の間に存在するMDCASクライアント210は、クライアント100側で行われる一連の作業(電子透かし埋込み作業)のための一種の仮想システムモデルである。クライアント100が認証機関に登録をすると、MDCASサーバー120は、クライアント100に次のようなメッセージを送信する:“電子透かし埋込みサービスを利用するためには、Plug−inを設置しなければなりません。設置しますか。”このメッセージに対し、“はい”を押した場合、MDCASサーバー120からMDCASクライアント210のためのプログラムがダウンロードされ、クライアント100の情報処理装置に設置される。サーバー120の容量や処理速度が優れ過負荷の恐れがなければ、MDCASクライアントプログラムを使用せず、サーバーで電子透かし埋込みサービスを提供することも可能である。
【0046】
また、ユーザーが単純にDMBS130に保存されている著作物に対する使用要請をする場合には、MDCASクライアント210やロゴ生成ツール220に対する具現をせず、MDCASサーバー120に特定の著作物に対する使用要請をし、MDCAS120は、所定の方式の電子透かし技法を使用して既に登録されているユーザーの情報を電子透かしとして埋め込んだ後、ユーザーであるクライアント100に伝送する。この場合、著作物に関する著作物情報である著作者に関する情報とロゴ等が基本的な電子透かしとして埋め込まれ、このような著作物を使用するユーザーに関する情報、例えば、著作物に対する使用を要請した時期、使用の範囲およびユーザーに関する人的情報が電子透かしとして埋め込まれる。即ち、著作者に対する情報とユーザーに関する情報が階層的に埋め込まれる。このように、著作物に対する著作者と、これを使用するユーザーに関する関連情報が階層的に埋め込まれることにより、著作物に対する流通経路をより容易に把握することができる。
【0047】
本発明の他の一面によると、電子透かしが埋め込まれている著作物から電子透かしを抽出して著作権情報を確認および認証するが、これは、特に著作物の不法的使用等が感知され、原著作者また販売者と不法ユーザー間に紛争が発生した場合に必ず必要なステップである。認証機関は、このような紛争が発生したとき、認証機関に登録された日付と著作者および著作権情報等が埋め込まれている‘認証書’等の証拠資料を提示することにより、原著作者の著作権を認証することができる。この際、ユーザー側で電子透かしを埋め込んだ場合は、原本データと不法使用されたものと疑われるデータを共に認証機関に送り、不法データから、電子透かしを抽出する過程を経る。抽出された電子透かしを、登録されている個人情報やロゴデータ等と比較して、著作権を認証してくれる。
【0048】
認証機関で著作権情報を埋め込んだ場合には、既に登録された個人情報と原本資料およびロゴ等のデータが認証機関に存在するため、不法的使用が疑われるデータのみを認証機関に送れば、認証機関においては、データベースに保存された原本を利用して電子透かしを抽出した後、抽出された電子透かしとロゴ等の著作権情報の比較ステップを経て著作権を認証する。
【0049】
図3Aおよび図3Bは、本発明によるサービス提供システムにおける運営方法の一実施例を示したフローチャートであって、図3Aは、電子透かしを埋め込む過程を、図3Bは電子透かしを抽出する過程を示したフローチャートである。上記のフローチャートにおいて、基本的なフローは、次のとおりである。まず、ユーザーは、個人として登録されたIDで認証機関に接続サービスを要請する。登録されていない場合は、加入手続きをする。ユーザーは、サービスの種類(著作権情報の埋込み、著作権情報の抽出)を選択し、該当サービスを要請する。サーバーは、個人ユーザー情報をDBに伝達し、これを確認して、要請された作業を実行する。図3Aと図3Bは、インターネットウェブブラウザ上で支援するMDCASの過程を、ユーザー/サーバーの側面で分けて細部的に示したフローチャートである。
【0050】
まず、上記の全過程の中で、図3Aの電子透かしを埋め込む過程を検討する。ユーザーは、本発明による著作権認証サービス提供システムを利用するためにインターネットに接続した後、本サービスを提供するホームページに接続する。接続後は、ウェブブラウザに出力されたログイン画面を通じてサービスシステムにログインする(S301)。
【0051】
ログイン過程で入力されたIDとパスワードに基づいてデータベース管理システム130上のデータベースの中からユーザー情報を検索し、登録されているユーザーであるか否かを判断し(S303)、新規加入者である場合は、ユーザー情報として保存されるべき身元情報および支払方法に関する情報を入力し、入力された情報を確認する手続きを経る(S305)。
【0052】
ユーザーが確定すると、認証サービスが始まる。認証サービスにおいては、まず、電子透かしの埋込み/抽出過程および電子透かしが埋め込まれるデータフォーマット(たとえばイメージの大きさ)を選択する(S307)。選択されたサービスが電子透かし抽出過程であれば、S330へ移り、埋込み過程であれば、まず既存のサービスユーザーであるか否かをチェックする(S313)。これは、既存のユーザーの場合には、既に登録され、保存されたユーザーロゴが存在するためである。
【0053】
既存のサービスユーザーであれば、既に登録され、データベースに保存されているユーザーロゴをユーザーに伝送する(S325)。新規のサービスユーザーである場合、ユーザーが電子透かしに使用するロゴを有しているか否かをチェックし(S315)、使用しようとするロゴがない場合は、本発明によるシステムで提供されるロゴ生成ツール220を利用してロゴを生成し、これをユーザー100およびDBMS130に保存する過程を実行する(S317)。ロゴができたら、電子透かしを埋め込むターゲットデータを読み込む(S321)。
【0054】
図3Aにおける実施例では、ターゲットデータに電子透かしを埋め込むステップがユーザー側で行われている(S323)。電子透かしの埋込みと関連しては、ユーザーが電子透かし方法を選択することができるようにする場合を仮定することもできる。例えば、MDCASサーバー120でそれぞれの電子透かし会社(A、B、C)を連動させる場合、ユーザーは、多様な電子透かし方式のうちいずれか一つを選択することができる。もちろん、それぞれの電子透かしアルゴリズム等は、MDCASサーバー120に各会社が提供することにより、MDCASサーバー120でこれを実施することもでき、それぞれの会社に連動させることにより各会社においてこれを実施し、MDCASは、それを認証する役割を純粋に行うこともできる。
【0055】
上記の場合には、図4に示すように、ユーザーはMDCASサーバー120にログインした後、前述した基本的な過程を経てから、MDCASサーバー120が提供する多様な電子透かし方法のうちいずれか一つを選択し(S322)、このように選択された電子透かし方法を利用して電子透かしを埋め込むデータに電子透かしを埋め込む(S323)。次に、埋め込まれたデータとこれに関する情報がデータベースシステム130内のデータベースに保存され、管理される(S326)。
【0056】
電子透かしが埋め込まれたターゲットデータは、再び認証機関のサーバーへ伝送され、サーバーは、受信したデータを保存する(S327)。もちろん、S327では、保存されるデータが、新たに保存する必要のある新しいデータであるか否かを判断し、不要なデータである場合は、保存を省略することができる。次に、ユーザー側に電子透かしが埋め込まれたデータと電子透かしの情報を出力すると(S329)、電子透かし埋込み過程が終了する(S331)。
【0057】
次に、S309において判断された動作が抽出動作である場合には、図3Bに示すフローに従って動作がなされる。抽出過程においては、電子透かしを抽出しようとする対象データを読み込む(S351)。ユーザーは、サーバー側に対象データを伝送して電子透かしの探知を要請し(S353)、サーバーは、電子透かし探知プロセスを実行し始める(S355)。上記プロセスの実行中に埋め込まれた電子透かしが存在するか否かを探知する(S357)。電子透かしが探知された場合、電子透かしを検出(S361)し、ユーザーに電子透かしに関するユーザー情報と検出されたデータを伝送する(S363)。しかし、電子透かしが探知されない場合は、ユーザーに検出された電子透かしが存在しない旨のメッセージを出力し(S359)、検出過程を終了する。
【0058】
ユーザーが電子透かし方法を選択することができる上記の過程を、抽出動作と関連して簡略に検討すると、図4に示すように、電子透かしが埋め込まれたデータが呼び出された状態で、ユーザーは、電子透かし抽出方式を提供する会社を選択する(S354)。電子透かし抽出法式が決められると、その方式により該当データから電子透かしを抽出し(S355)、データに対する認証作業を行う。
【0059】
また、ユーザーが直接電子透かしを埋め込まず、MDCASで提供する電子透かし方式に従って電子透かしが埋め込まれている場合、マルチメディアデータを認証する必要があるときは、上記MDCASに保存されている情報を呼び出し、最初に電子透かしを埋め込んだ際に選択した同一の会社の抽出方式を使用して電子透かしを抽出する。そして、抽出された情報から一連の著作権およびコンテンツに関する情報を認証する。
【0060】
図5は、ユーザー側で予め電子透かしを直接埋め込み、電子透かしが埋め込まれたコンテンツをMDCASに登録する方式を示した図である。この場合、ユーザーはあえてMDCASを利用せずに、自由に所望の製品、方式でコンテンツに電子透かしを埋め込む。ただし、コンテンツの認証のためにMDCASに登録する場合、ユーザーが使用した電子透かし方式に関する情報を共に伝送する。即ち、どの会社の技術、製品を使用して電子透かしを実施したか等の情報である。MDCASは、上記情報をコンテンツと共に保存しておき、ユーザーが一連の認証を要請する場合、上記情報に基づいて各会社の電子透かし抽出方法を選択して電子透かしを抽出、認証する。
【0061】
さらに、図3Aおよび図3Bのフローチャートにおいては明示しなかったが、上記の電子透かし埋込み/抽出サービスが行われると、その度にユーザー費用支払内訳がサーバーから料金支払装置140へ伝達される。その清算結果はサーバー120へ伝達され、再びユーザー100に、直ちにまたは一定の期間別に合算されて伝達される。
【0062】
まとめると、MDCASサーバー120は、著作者の情報、原本データ、著作者のロゴ等の著作権情報が埋め込まれたデータを保存、管理および提供する。MDCASサーバー120は、コンテンツを提供する提供者の役割を行うこともできる。
【0063】
今までマルチメディアデータの著作権認証サービスを概括的に説明した。上記サービスは、サービスを利用するユーザーの類型とサービスの形態により多様な応用が可能である。ここで、サービスを利用するユーザーとは、著作権者および著作物販売者を指す著作権認証ユーザーだけでなく、認証された著作物を購買する購買者を含む概念である。この場合、認証の過程には、ユーザーを認証するためのユーザー認証機関(CA)、著作権者および販売者の著作権を認証するための著作権認証機関(MACA)が関与する。全てのユーザーは、自己の秘密キー(private key)を有しており、ユーザー認証機関(CA)から公開キーが含まれた認証書を発給される。
【0064】
まず、著作権者が本発明によるサービスを利用する場合、著作権者に提供されるサービス過程の一実施例を説明する。著作権者は、自己の秘密キーでもって自己の原本データを暗号化する。著作権者は、個人IDでMACAに接続し、自己のデータに対する著作権認証を要求することになるが、このとき、著作権者が暗号化したデータと認証書をMACAに送る。MACAでは、まず著作権者に対するユーザー確認過程をCAに依頼する。
【0065】
CAでは、依頼されたデータを確認した後、ユーザー、即ち著作権者を認証する。認証後、MACAは、伝送された認証書から公開キーを取り出し、暗号化されたデータを原データに変換する。MACA内のMDCASサーバーは、ユーザーが予め登録しておいたロゴとユーザー情報よをデータベースから検索し、データベースから検索された著作権者の情報を構造化して電子透かしを生成する。電子透かしには、著作権に関する情報が入るが、一旦、データベースからサーバーへ伝送された著作権者のロゴと個人情報(名前、住民登録番号等)およびその他の認証機関のロゴ等が入り、自動的にその時の日付、時間情報等が埋め込まれるが、これを構造化という。
【0066】
このような方式で生成された電子透かしを原データに埋め込む。電子透かしが埋め込まれたデータは、MACAの認証書と共に著作権者に伝送され、原データと生成された電子透かしが埋め込まれたデータおよび著作権情報は、DBMS内のデータベースに保存される。さらに、このような過程が行われる場合、これに対する支払内訳が料金支払装置に伝達される。
【0067】
この場合、著作権認証機関MACAがユーザー認証機関CAの役割を同時に果たすことも可能である。次に、ユーザーがコンテンツ販売者である場合は、そのサービス過程は、上記著作権者の過程と同一である。販売者はつまり、そのデータの著作複製権を有している者であるので、著作権者の立場であると見ることができる。
【0068】
最後に、ユーザーがコンテンツ購買者である場合、CA、MACAおよびユーザー間の認証過程を説明する。まず、購買者は、コンテンツを提供するサイト等に接続してデジタルコンテンツを購買する。この場合、デジタルコンテンツを提供するサイトは、暗号化アルゴリズムを利用して購買者を認証し、認証されたユーザーのみが使用し得るコンテンツを提供することができる。従って、このようなコンテンツ提供者は、ユーザーを認証するCAの役割をする。本発明によるデジタルデータ著作権認証サービスのための著作権認証機関MACAは、ユーザー認証を行うデジタルコンテンツ提供サイトと連動して著作権認証を行う。
【0069】
さらに詳しくは、コンテンツ購買者は、一旦コンテンツ提供サイトに接続して会員加入等の登録手続きを経てユーザー認証を受ける。コンテンツ提供者、即ち、CAは、ユーザーが要請したコンテンツに関する情報(コンテンツの種類等)、コンテンツ提供者自らに関する情報、購買者に関する情報等をMACAへ伝送する。この時、これらの情報は暗号化された形態で伝送される。
【0070】
MACAにおいて、MDCASサーバーはこれらの情報を受信して、DBMSのデータベースに登録されたコンテンツ提供者に関する情報とロゴを要請する。MDCASサーバーは、データベースから要請した情報およびロゴを受け、原データに埋め込まれる電子透かしを作成した後、これを原コンテンツデータに埋め込む。電子透かしが埋め込まれたデータは、再び暗号化され、MACAの認証書と共にCA,即ちコンテンツ提供者に伝送される。同時に原データ、電子透かしが埋め込まれたデータおよび著作権情報はMACAのデータベースにも保存される。
【0071】
コンテンツ提供者は、受信した情報を復号化して得た、電子透かしの埋め込みまれたデータを提供者と購買者間に約束されている所定の暗号化方法を利用して暗号化し、購買者に伝送する。正当な購買者は、コンテンツ提供者から、予め提供された復号化キー等を用いてこれを復号化すれば、自己の所望するコンテンツを得ることができる。
【0072】
本発明の他の実施例において、電子透かしが埋め込まれたデータは、コンテンツ提供者に伝送されず、購買者に直接伝送されることもある。
【0073】
このようなMACA−購買者−CA(コンテンツ提供者)構造において、MACAがコンテンツの販売まで同時に行う場合は、MACAとCAの機能が一つに統合されることもできる。
【0074】
電子透かしシステムを利用した著作権の登録および認証が行われる過程において、本発明では、上記のように“著作権認証機関”という新しい概念を用いた。認証機関は、このような著作権認証を行う第3の機関として、全世界的に一つの公式機関となる場合もあり、または各国別に政府次元で認証機関を設立し、若しくは民間次元で設立基準に合う機関を設立し国がそれを認可する方法になる場合もある。いずれにせよ、インターネットは国家的な次元でなく、全世界を一つに繋いでいるネットワークであるため、全世界的に通用し得る基準が要求され、このような基準に合うように設立された認証機関が必要であり、これを管理し得るもう一つの上位機関がまた必要である。
【0075】
以上のように、図4〜6のような方法で認証サービスが行われる場合、各会社毎に異なった電子透かしアルゴリズムは、問題になり得る。前述したとおり、それぞれの電子透かし方法は、その目的と方式が非常に相違するため、MDCASがこれを管理することは容易ではない。従って、このような問題点を解決するために、2レイヤ電子透かし方法を用いることになるが、これは、それぞれの電子透かし方式自体に固有のインデックスを付与することにより、どのような電子透かし方法を使用したかが分かるようにし、この情報に基づいて純粋な著作権およびコンテンツに関する情報を再び抽出することができるため、非常に有用と言える。
【0076】
(産業上の利用可能性)
上述のとおり、デジタルコンテンツの提供者とこれを利用するユーザー間に、このように電子透かし技術を基盤とした第3の認証機関を構築する理由は、電子透かしの埋込みおよび抽出方法が全て一般人に公開されると、著作権認証に対する信頼度が下がるためであり、従って一部の過程は一般人が行うことのできないように第3の機関を介入させる。
【0077】
コンテンツの不法的な使用が感知された場合、電子透かしシステムにより著作権情報が埋め込まれていることを証明することは、次のような効力を有する。コンテンツの所有者は、埋め込まれた電子透かしが著作権保有に対する根拠となるだけでなく、確実な証明になることを望む。この場合、公信力のある認証機関に登録された原本データ、著作者情報および抽出された電子透かし等の資料は、著作権を主張することができる確実な資料となり得るため、マルチメディアデータの著作権に関する紛争が発生した場合、データの原著作者にとって自己の著作権を証明することができる有力な根拠になり得る。
【0078】
また、各個人が電子透かしの埋込みおよび抽出を行う場合は、一般的なソフトウェアの販売方式で課金するしかないが、本発明において提示されたように、第3の機関を経由するようにすると、電子透かしの使用および抽出に対する施行別に一定の料金を賦課することが容易である。
【0079】
電子透かしが埋め込まれるターゲットデータは、このようなデジタルマルチメディアコンテンツだけでなく、会社、個人、または官公署の重要なデジタル文書等のように著作権保護または情報保安の必要があるデータに拡張され得る。即ち、機密の要求される文書または情報を、既存のマルチメディアデータに電子透かしとして埋め込むことにより、閲覧が許容されていない者により無断で情報内容が公開される結果を防止することができる。
【0080】
本発明によるマルチメディアデータの著作権認証機関は、このように、あるデジタル著作物に対する著作権の認証の役割だけでなく、インターネット上の電子商取引過程における重要な文書の送受信にも応用され得る。つまり、認証機関が支援する電子透かし技術は、単純に情報を埋め込み、抽出する機能に限られず、データ隠し(data hiding)にも応用が可能である。即ち、一般的に使用されるイメージやオーディオデータ等のマルチメディアデータに重要な書類内容、情報等を電子透かしの埋込みと同一の方法で隠した後に送信すれば、既存の暗号化された伝送を利用しなくとも、不法的にファイルが盗まれる危険要素を減らすことができる。
【0081】
今まで本発明によるマルチメディアデータ著作権認証サービスに対して記述した実施例は例示的なものであり、これに対する全ての変形および変換は、下記に明記した特許請求の範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデジタルデータに対する著作権認証サービスを提供するシステムの概略的な構成を示したブロック図である。
【図2】本発明によるサービス提供システムの一例として、電子透かし埋込みサービスを提供するためのシステムの構成をサーバー/クライアント側に分けて示したブロック図である。
【図3A】本発明によるサービス提供システムにおける運営方法の一実施例を示したフローチャートであって、電子透かしを埋め込む過程を示したフローチャートである。
【図3B】本発明によるサービス提供システムにおける運営方法の一実施例を示したフローチャートであって、電子透かしを抽出する過程を示したフローチャートである。
【図4】図3Aの過程中で、ユーザーが電子透かし方法を選択できるようにする場合の一例を示したものである。
【図5】MDCASで提供する多様な電子透かし方法を用いて電子透かしを埋込み/抽出する過程を概略的に示したフローチャートである。
【図6】ユーザー側で予め電子透かしを直接埋め込み、電子透かしが埋め込まれたコンテンツをMDCASに登録するようにする過程を概略的に示したフローチャートである。
(技術分野)
本発明は、電子透かしをデジタルコンテンツ(デジタルイメージ、デジタルオーディオ、デジタルビデオ、デジタル文書等)データに埋め込み、埋め込まれた電子透かしを再び抽出する装置と方法を基盤とする著作権認証および提供サービスシステムとその方法に関する。特に、イメージ電子透かしの形態で著作権情報が隠されたデータを、インターネット上でユーザーに販売または提供することにより原本データの著作権を保護し、隠された著作権情報を抽出してこれを認証機関に予め登録された著作権情報と比較した認証結果を用いて、著作権関連紛争を解決し、さらにデータの不法複製および不法流通を防止することができる著作権認証サービス提供システムとその方法に関する。
【0002】
(背景技術)
最近、急速度でインターネットの普及が拡大し、韓国のインターネット人口は、1999年末現在1千480万人に至っている。このように急成長しているインターネット環境を通じて、現在はテキスト情報、停止画像および簡単な動画像等の情報が主に流通しているが、多様な形式のビデオ/オーディオ伝送媒体の普及により、各種のマルチメディアデータのインターネット伝送が盛んになっている。
【0003】
そればかりでなく、現在は無料で運営されているインターネット新聞、雑誌、オーディオ、ラジオ、TV、電子図書館等が、今後有料サービスに転換されるものと予想される。韓国内においても、コンテンツ提供企業が、小額決済サービス企業とPC通信企業を中心にコンテンツ有料化を推進している。このような流れにより、デジタル情報の提供者またはコンテンツの所有者は、自己の有する情報(イメージやオーディオ、ビデオ等のデジタル著作物等)に対する著作権を主張し、これを保護しようとするだけでなく、他人に自己の著作物を提供する場合、それに見合う対価を要求することになる。
【0004】
しかし、デジタル著作物は、その特性上、著作権の保護に多くの問題点を内包している。情報の保存や変換が容易であり、インターネット等の開放された空間では、如何なる制約もなしに大量の複製が可能であり、複製後にも原本と同一のデータ情報を保持するだけでなく、著作者の同意なしに配布可能であるため、著作者の著作権を保護することが難しい。
【0005】
このように発生する著作権侵害の問題は、日に日にその深刻性を増しており、これを解決するための多くの法的、制度的、技術的な解決策が考案されている。このために、データに対して暗号化作業を行い、特定のユーザーのみが該当情報を利用できるように提供する方法と、データに著作権情報を隠してユーザーに伝達し、該当データには外部的に変形を加えないようにする電子透かし(Digital Watermarking)技術等が、上述の問題点を解決することができる技術的解決策であると言える。
【0006】
なかでも、電子透かしは、デジタルデータの著作権保護技術であって、デジタルコンテンツのための著作権表示および証明技術であると言える。著作権情報をデータに隠し、隠された著作権情報を再検出することにより、データの変造と偽造を探知して著作権の所有権を主張することができるようにする方法である。
このような電子透かし埋込み方法としては、画面の画素値等のデータに微細な変化を加えてこれを電子透かしとして用いる方法である空間法(spatial method)、デジタル形態のデータを周波数成分のアナログ信号に変換し、同じ変換方法で電子透かしを変換して埋め込む技術として離散余弦変換(Discrete Cosine Transform;DCT)、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform;FFT)、またはウェーブレット変換(Wavelet Transform)を用いる周波数領域法(frequency domain method)等がある。
【0007】
本発明において、著作権保護のために採用した電子透かし技術は、“マーク”を埋め込んで原情報を保護するための技法である。このような方法は、目に見える、即ち識別可能な可視的な電子透かし(Visible Watermarking)技術と、目に見えない非可視的な電子透かし( Invisible Watermarking)技術とに分けられる。
【0008】
可視的な電子透かし技術は、原本に著作権情報を被せる形態であり、一般的にユーザーが無断で著作権情報を消すことができないようにされているが、著作権情報が原本に可視的に表示されるので、原本の価値を保存することが難しという短所がある。技術的にも、可視的な電子透かし技術は容易に具現できるが、コンテンツが損なわれる可能性があり、電子商取引に使用することは困難である。
【0009】
これに対し、非可視的な電子透かし技術は、目に見えないため、原本を損なわずに著作権を保護することができ、著作権の問題が生じる場合、これを抽出し、これに基づいて自己の著作権を主張することができるという長所がある。現在、大部分の電子透かし技術は、非可視的な方法を用いている。従って、非可視的な電子透かしが用いられる場合、インターネットを通じてイメージやオーディオ、ビデオファイルを配布しても、ユーザーは配布された著作物の中に電子透かしが埋め込まれているか否かを全く感知することができない。電子透かしを埋め込んだ著作者であっても、電子透かしを埋め込む前のファイルと電子透かしが埋め込まれたファイルとの差が分からない。
【0010】
電子透かしを埋込み/抽出するために既存の研究された方法は、ユーザーのID(番号、名前)や簡単なデータを著作物に埋め込んでこれを探る“探索基盤の電子透かし”方法であると言える。このようなイメージ電子透かし技法においては、現在は48ビットほどの二進数からなるユーザーIDをイメージデータの中に埋め込んだ後、電子透かしが埋め込まれたイメージとユーザーID間の相関係数(correlation)を測定して電子透かしの存否を判断する。つまり、相関係数が0であればデータ内にユーザーIDが含まれていないものと、0以外の値であればデータ内にユーザーIDが含まれているものと判定するようになる。現在、イメージ分野の電子透かし技術を提供しているDigimarc、BlueSpike、MediaSecおよびAlphaTech等においては、ほとんどが上記の方法を使用している。
【0011】
しかし、電子透かしとして特定のID等を直接埋め込み、または抽出する作業がユーザーによって行われている現状では、著作物に対する著作権紛争が発生する場合、該当著作物に対する著作権の立証とそれに対する解決が難しいという点が大きな問題である。
【0012】
また、著作物に対する適法な過程を経て流通する場合にも、このような電子透かしの使用および抽出に対する作業がどの程度なされるのかに対し、著作権者は知ることができない等の問題を有している。
【0013】
さらに、著作物に対し電子透かしが埋め込まれたとしても、これはユーザーまたは著作者のうちの一人により埋め込まれただけであり、特性別に著作物に関する情報が埋め込まれているわけではないため、このような著作物に対する流通経路を把握することは不可能である。
【0014】
また、上記の方法は、著作権と直接的な関連のない情報を二進数値で埋め込む方法であるため、電子透かしが埋め込まれた著作物から著作権に関する情報を容易に見つけることができないという限界を有する。
【0015】
(発明の開示)
従って、本発明の目的は、上記のような問題点を解決しようとするものであり、インターネット上で流布されるデジタルマルチメディアデータの著作権を保護するために、抽出基盤の電子透かし埋込みおよび抽出方式を使用してユーザーの情報を確認するサービスを提供することにより、著作物提供/認証システムおよびその方法を提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、各種のデジタルコンテンツデータにユーザーの情報を含む電子透かしを埋め込んで、著作権が表示されたコンテンツをインターネット上に配布することにより、コンテンツ提供者(著作権者および著作権者から著作複製権を譲り受けた販売者)の立場で著作権を保護することができるシステムおよび方法を提供することである。
【0017】
本発明の他の目的は、オンライン上でやり取りする電子文書(各種の行政申請書類、契約書、各会社の主要文書、電子出版物、領収書、商品購買書等)にもこの技術を応用してそれが原本であるか否かを確認および認証することにより、当事者間に安全に電子文書をやり取りすることができる手段を提供することである。
【0018】
本発明の他の目的は、重要な情報を電子透かし形態でデジタルデータに埋め込んで伝送することにより情報の流出を防止するだけでなく、インターネット上における不法的な複製データの流通を防ぎ、正しいインターネット商取引文化を確立することである。
【0019】
本発明の他の目的は、著作物に著作物関連情報を電子透かしとして埋め込む際に、著作者とユーザーに関する情報を区分して埋め込んで伝達することにより、該当著作物の流通経路を把握することである。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明による著作物提供サービスシステムは、著作物に関する情報を保存するデータベース;およびユーザーからのインターネットを通じた上記著作物に対する提供要請により、上記データベースから上記著作物を受け取って著作権情報を電子透かしとして形成し、上記著作物に埋め込んで提供する著作物提供手段を含むことを特徴とする。
【0021】
また、本発明による著作物認証サービスシステムは、著作物に関する情報を保存するデータベース;およびユーザーからのインターネットを通じた上記著作物に関する認証要請により、上記ユーザーからの著作物に埋め込まれた電子透かしを抽出して上記データベースに保存されている上記著作物に関する情報と比較し、上記ユーザーから提供された著作物に対する認証を行う著作物認証手段を含むことを特徴とする。
【0022】
また、本発明による著作物提供サービス方法は、インターネットを通じて著作者により提供される著作物と、上記著作物に関する著作権情報を登録するステップ;上記登録された著作物に対し、ユーザーによる著作物の提供要請により上記著作権情報を電子透かしとして上記著作物に埋め込むステップ;および上記電子透かしが埋め込まれた著作物を上記ユーザーに提供するステップを含むことを特徴とする。
【0023】
また、本発明による著作物認証サービス方法は、インターネットを通じてユーザーまたは著作者から著作物に対する認証要請と共に著作物を受信するステップ;上記受信された著作物から電子透かしを抽出するステップ;および上記抽出された電子透かしから得られる著作権情報と、保存されている著作物および著作権情報を比較して、認証結果を上記ユーザーまたは著作者に伝送するステップを含むことを特徴とする。
【0024】
(発明を実施するための最良の形態)
以下、添付の図面を参照して、本発明による電子透かし技術を基盤とした著作物提供/認証サービスシステムおよびその方法をより具体的に説明する。
【0025】
図1は、本発明によるデジタルデータに対する著作権認証サービスを提供するシステムの概略的な構成を示したブロック図である。図1におけるシステムは、インターネットを通じて接続するユーザーシステム(サーバー要請者/ユーザー;以下、“クライアント”という)100、インターネットを通じたユーザーの要請によりマルチメディアデータに対する著作物の提供および著作権の認証サービス(Multimedia Data Copyright Authetication Service;以下、MDCAS)を提供するためのマルチメディアデータ著作権認証サービスサーバー(以下、“サーバー”という)120、ユーザー情報および各種のマルチメディアデータに関する情報を保存しているデータベース管理システム(DataBase Management System;以下、DBMS)130、およびサーバー120とクライアント100との間のデータ通信の仲介役割を行うウェブブラウザ110からなる。上記のシステムにおいては、マルチメディアデータの使用等に対する課金のために、料金支払装置(Payment Gateway)140を含む場合がある。
【0026】
上記のような本発明によるシステムにおいて、デジタルデータに対する著作物の提供または著作権の認証は、クライアント100とデジタルデータ著作権認証機関であるサーバー120で行われる。上記におけるクライアント100は、MDCASを用いて著作物を提供されるユーザーのみでなく、自己の著作物に対してMDCASを用いて認証を受けるか、またはデータベース管理システムに自己の著作物を登録させて、ユーザーに利用させる著作者のシステムを全て含む概念である。
【0027】
また、上記のシステムにおいて用いられる電子透かし技法としては、従来の多様な電子透かし方法を使用できることはもちろん、本出願人の電子透かし関連特許出願(韓国特許出願第98−37237号:ウェーブレット変換および離散コサイン変換を用いたデジタル画像イメージの電子透かし方法;韓国特許出願第98−37274号:ウェーブレット変換および離散コサイン変換を用いたデジタル画像イメージの電子透かし方法)において提示した方法を使用することができる。
【0028】
本発明では、上記既出願の特許に使用された方式である、原データに、イメージ化された電子透かしを埋め込み、これを抽出して見せる“抽出基盤の電子透かし”技法を使用することを実例として説明する。イメージデータの場合は、上記従来のランダムな数字列を発生させて埋め込む“探索基盤の電子透かし”方法、即ち相関関係の計算により電子透かしの埋込みの有無のみを判断する方法よりは、埋め込まれた電子透かしを抽出して目で確認し得る抽出基盤の電子透かし方法が商業的な価値を有する。
【0029】
即ち、抽出方法においては、商標、ロゴ、印鑑、エンブレム、自筆署名等の、既に公認され、または知られているシンボルを認証手段として使用するため、二進数を使用する探索方法より、電子透かしの保護および確認がさらに容易である。しかし、電子透かし方法はこれに限らず、上述したように、コンテンツの所有者が定める多様な方式を使用し得ることは言うまでもない。
【0030】
著作権情報を確実に抽出して証明する必要があると判断される場合は、本発明において実例として説明する抽出基盤の電子透かし方式を使用し、それよりは、電子透かしの存否のみを判断しようとする場合には、キー(固有キーまたはユーザーキー)を用いてランダムなビート列を発生させて電子透かしとして使用する探索基盤の電子透かし方式を使用することもできる。即ち、上記方法のように、現在開発され、また開発中の電子透かし方法は様々であるが、コンテンツ所有者は、自己の環境に、または事業に適合した方法を選ぶようになる。しかし、開発された方式が非常に異なり、それぞれの電子透かし方法が追求する目的もまた非常に異なるため、相互認証および標準化されたコンテンツの管理等が難しいのが実状である。
【0031】
このような問題を解決しようとする努力の一環として、最近提案されている2レイヤ電子透かし方法(Two−layer digital watermarking method)がある。上記2レイヤ電子透かし方法は、選択的な電子透かし(“リアル電子透かし(real watermark)”と言う)と標準電子透かし(“メタ電子透かし(meta watermark)”と言う)を混合して使用するものであり、この方法では、メタ電子透かしとリアル電子透かしを混合的に使用することを意味する。
【0032】
例えば、8bitのメタ電子透かしには、それぞれの電子透かし方法に付与された固有のインデックスを埋め込み(A会社の電子透かし方法は1番、B会社の電子透かし方法は2番等)、16bitのリアル電子透かし部分には各コンテンツの情報や著作権者の情報等を選択的且つ自由に埋め込むことができることを意味する。従って、メタ電子透かしを抽出してどの電子透かし技術を使用したかを検出し、これに基づいて抽出方法を選択してリアル電子透かしを検出する方式である。本発明でも同様に、認証サービスのために電子透かし方式を選択する際に、上記2レイヤ電子透かし方法を使用することができる。
【0033】
本発明によるシステムにおいて提供する著作物の提供および認証サービスは、二つに大別することができる。一つは、著作権情報を埋め込むサービスであって、これは、単純に原本データに著作権情報を埋め込むだけでなく、これによりユーザーが、いつこのデータを認証機関に登録し、著作権認証(透かし埋込み)を受けたのかの情報を認証機関に保存することにより、いつでもユーザーの要請があれば、この情報が埋め込まれている認証資料を発給するサービスである。また、ユーザーが該当著作物に対する著作者であるか、または単純に著作物を利用するユーザーであるかによって、これらの情報を階層的に埋め込んで著作物の流通経路を把握できるようにするものである。
【0034】
もう一つは、電子透かしが埋め込まれているデータから電子透かしを検索および抽出することにより、このデータの著作権情報を認証するサービスである。
上記のような基本的な特性により、細部的な動作を検討すると、クライアント100は、インターネット上で、ウェブブラウザ110を通じて認証機関であるサーバー120と接続されてデータのやり取りをする。サーバー120は、クライアント100から、ウェブブラウザ110を通じて一定のデータを入力された後、これをDBMS130内のデータベースに保存するか、またはデータベースを検索して、要請されたデータをウェブブラウザ110を通じてユーザー100に伝送する。認証機関のDBMS130内のデータベースは、多数のテーブル、例えば、ユーザー情報、イメージプロファイル、オーディオプロファイル、ビデオプロファイル等のテーブルに分けられる。ユーザー情報テーブルには、ユーザーの氏名、ID、パスワード、住所、住民登録番号等の身元確認事項はもちろん、著作権認証サービスを利用する場合、対価を支払える手段に関する事項(納付方法、カードの種類、カード番号、有効期間等)等が保存される。
【0035】
このようなユーザー情報テーブルは、コンテンツの著作権を有している著作権者の情報、コンテンツ販売者の情報に区別され得る。初期に会員登録をしようとする者は、上記ユーザー情報を全て入力しなければならず、このユーザー情報はデータベース内に保存される。
【0036】
ユーザー情報が保存されている登録会員は、IDおよびパスワードを利用してログインする。即ち、会員に登録したユーザーが、今後認証サービスを利用しようとする場合、サーバー120は、DBMS130にユーザー情報に対する確認要請をする。ユーザーが入力したIDとパスワード情報がDBMS内のデータベースに伝達され、この場合、データベースに保存されている情報と入力された情報とが一致するか否かにより、その結果をサーバー120に伝送し、これをウェブブラウザ110を通じてユーザーに出力する。
【0037】
また、保存されたユーザー情報のうち、登録された支払手段により、サービス利用時に料金が支払われる。このために、本発明の認証システムは、ユーザーが本発明のサービスを利用する場合、利用内訳が料金支払装置140に伝送され、ユーザーにサービス利用料金を課金できるようにする手段を備える。さらに、本発明によるシステムが、ウェブ上で支援されるためには、MDCASユーザーにActiveX control等のプラットホーム統合インターフェースが支援されることが好ましい。
【0038】
著作権が認証された著作物に対する提供のための電子透かし埋込み方法は、ユーザー側で電子透かし埋込み過程が行われる場合と、認証機関に依頼して電子透かしを埋め込む場合がある。まず、認証機関に依頼して電子透かしを埋め込む場合、ユーザーが自己の原著作物を認証機関に送ると(on−line、off−lineいずれも可能)、認証機関では、依頼したユーザーのロゴを含む電子透かしイメージを原著作物に埋め込んだ後、電子透かしが埋め込まれたデータをユーザーに送る。電子透かしの埋込みがどこで行われても、ユーザーは原著作物でない電子透かしの埋め込まれたデータをインターネット上に流通させる。
【0039】
認証機関において電子透かしの埋込みが行われるためには、ユーザーは、予め認証機関に会員登録およびロゴ登録の過程を経なければならない。会員登録およびロゴ登録の過程は、今後電子透かしが埋め込まれた著作物から電子透かしを抽出するサービスを提供するときに必要であるだけでなく、著作権を認証するための登録手続きとしての意味もある。本明細書におけるロゴとは、個人の署名や会社のロゴのように、ユーザーの識別子となり得るものであり、イメージの形態で、認識され易いものが好ましい。著作物に埋め込まれる電子透かしは、このロゴイメージと共に、付加的な情報を含むことが好ましい。
【0040】
ユーザーが直接電子透かしを埋め込むことになる場合にもまた、ユーザーは、会員登録とロゴ登録を済ませなければならない。これは、前述のように、公認された機関に著作権を登録する手続きとしての意義があるためである。ユーザー側で電子透かしを埋め込む場合の著作権認証サービスもまた、二つの場合に大別することができる。一つは、ユーザー側でロゴの生成および電子透かしの埋込みの両過程が全て行われる場合であり、もう一つは、MDCASを利用してロゴを生成し、電子透かしの埋込みはユーザー側で行われる場合である。
【0041】
まず、前者の場合、MDCASは関与せず、ユーザー側でロゴの生成および電子透かしの埋込み過程が全て行われる。しかし、前述のように、ユーザーが自己の原著作物に対する著作権を認証機関を通じて認証されるためには、この場合にも原著作物とロゴ、著作権情報が埋め込まれたデータを認証機関に登録して置かなければならない。この場合、加入および登録日の情報が認証機関に記録されることにより、ユーザーは認証機関を通じて自己の著作権の保護を受ける。
【0042】
後者の場合、即ちユーザー100がMDCASサーバー120を利用して自己のロゴを生成し、これを原著作物に埋め込むことができるようにする構成を図2を参照して説明する。
【0043】
図2は、本発明によるサービス提供システムの一例として、電子透かし埋込みサービスを提供するためのシステムの構成をサーバー/クライアント側に分けて示したブロック図である。先ほどの図1の構成とは異なり、図2における構成は、ユーザーがロゴを生成することができるようにするロゴ生成ツール220と、これをクライアント100側で運用することができるようにするMDCASクライアント210をさらに含んでいる。
【0044】
上記のような構成の動作を説明すると次のとおりである。まず、クライアント100は、MDCASサーバー120に加入して、付与された個人IDおよびパスワードを利用してMDCASサーバー120に接続する。ユーザーは、自己の著作物に使用するためにMDCASサーバー120にロゴ生成を要請する。サーバー120においては、クライアント100の新しいロゴを生成することができるツール、即ちロゴ生成ツール220を提供し、これにより生成されたロゴは、MDCASクライアント210を経てクライアント100に提供され、同時にDBMS130内のデータベースに保存される。
【0045】
クライアント100は、生成されたロゴを受け、MDCASクライアント210を用いて原著作物に埋め込む。クライアント100とMDCASサーバー120の間に存在するMDCASクライアント210は、クライアント100側で行われる一連の作業(電子透かし埋込み作業)のための一種の仮想システムモデルである。クライアント100が認証機関に登録をすると、MDCASサーバー120は、クライアント100に次のようなメッセージを送信する:“電子透かし埋込みサービスを利用するためには、Plug−inを設置しなければなりません。設置しますか。”このメッセージに対し、“はい”を押した場合、MDCASサーバー120からMDCASクライアント210のためのプログラムがダウンロードされ、クライアント100の情報処理装置に設置される。サーバー120の容量や処理速度が優れ過負荷の恐れがなければ、MDCASクライアントプログラムを使用せず、サーバーで電子透かし埋込みサービスを提供することも可能である。
【0046】
また、ユーザーが単純にDMBS130に保存されている著作物に対する使用要請をする場合には、MDCASクライアント210やロゴ生成ツール220に対する具現をせず、MDCASサーバー120に特定の著作物に対する使用要請をし、MDCAS120は、所定の方式の電子透かし技法を使用して既に登録されているユーザーの情報を電子透かしとして埋め込んだ後、ユーザーであるクライアント100に伝送する。この場合、著作物に関する著作物情報である著作者に関する情報とロゴ等が基本的な電子透かしとして埋め込まれ、このような著作物を使用するユーザーに関する情報、例えば、著作物に対する使用を要請した時期、使用の範囲およびユーザーに関する人的情報が電子透かしとして埋め込まれる。即ち、著作者に対する情報とユーザーに関する情報が階層的に埋め込まれる。このように、著作物に対する著作者と、これを使用するユーザーに関する関連情報が階層的に埋め込まれることにより、著作物に対する流通経路をより容易に把握することができる。
【0047】
本発明の他の一面によると、電子透かしが埋め込まれている著作物から電子透かしを抽出して著作権情報を確認および認証するが、これは、特に著作物の不法的使用等が感知され、原著作者また販売者と不法ユーザー間に紛争が発生した場合に必ず必要なステップである。認証機関は、このような紛争が発生したとき、認証機関に登録された日付と著作者および著作権情報等が埋め込まれている‘認証書’等の証拠資料を提示することにより、原著作者の著作権を認証することができる。この際、ユーザー側で電子透かしを埋め込んだ場合は、原本データと不法使用されたものと疑われるデータを共に認証機関に送り、不法データから、電子透かしを抽出する過程を経る。抽出された電子透かしを、登録されている個人情報やロゴデータ等と比較して、著作権を認証してくれる。
【0048】
認証機関で著作権情報を埋め込んだ場合には、既に登録された個人情報と原本資料およびロゴ等のデータが認証機関に存在するため、不法的使用が疑われるデータのみを認証機関に送れば、認証機関においては、データベースに保存された原本を利用して電子透かしを抽出した後、抽出された電子透かしとロゴ等の著作権情報の比較ステップを経て著作権を認証する。
【0049】
図3Aおよび図3Bは、本発明によるサービス提供システムにおける運営方法の一実施例を示したフローチャートであって、図3Aは、電子透かしを埋め込む過程を、図3Bは電子透かしを抽出する過程を示したフローチャートである。上記のフローチャートにおいて、基本的なフローは、次のとおりである。まず、ユーザーは、個人として登録されたIDで認証機関に接続サービスを要請する。登録されていない場合は、加入手続きをする。ユーザーは、サービスの種類(著作権情報の埋込み、著作権情報の抽出)を選択し、該当サービスを要請する。サーバーは、個人ユーザー情報をDBに伝達し、これを確認して、要請された作業を実行する。図3Aと図3Bは、インターネットウェブブラウザ上で支援するMDCASの過程を、ユーザー/サーバーの側面で分けて細部的に示したフローチャートである。
【0050】
まず、上記の全過程の中で、図3Aの電子透かしを埋め込む過程を検討する。ユーザーは、本発明による著作権認証サービス提供システムを利用するためにインターネットに接続した後、本サービスを提供するホームページに接続する。接続後は、ウェブブラウザに出力されたログイン画面を通じてサービスシステムにログインする(S301)。
【0051】
ログイン過程で入力されたIDとパスワードに基づいてデータベース管理システム130上のデータベースの中からユーザー情報を検索し、登録されているユーザーであるか否かを判断し(S303)、新規加入者である場合は、ユーザー情報として保存されるべき身元情報および支払方法に関する情報を入力し、入力された情報を確認する手続きを経る(S305)。
【0052】
ユーザーが確定すると、認証サービスが始まる。認証サービスにおいては、まず、電子透かしの埋込み/抽出過程および電子透かしが埋め込まれるデータフォーマット(たとえばイメージの大きさ)を選択する(S307)。選択されたサービスが電子透かし抽出過程であれば、S330へ移り、埋込み過程であれば、まず既存のサービスユーザーであるか否かをチェックする(S313)。これは、既存のユーザーの場合には、既に登録され、保存されたユーザーロゴが存在するためである。
【0053】
既存のサービスユーザーであれば、既に登録され、データベースに保存されているユーザーロゴをユーザーに伝送する(S325)。新規のサービスユーザーである場合、ユーザーが電子透かしに使用するロゴを有しているか否かをチェックし(S315)、使用しようとするロゴがない場合は、本発明によるシステムで提供されるロゴ生成ツール220を利用してロゴを生成し、これをユーザー100およびDBMS130に保存する過程を実行する(S317)。ロゴができたら、電子透かしを埋め込むターゲットデータを読み込む(S321)。
【0054】
図3Aにおける実施例では、ターゲットデータに電子透かしを埋め込むステップがユーザー側で行われている(S323)。電子透かしの埋込みと関連しては、ユーザーが電子透かし方法を選択することができるようにする場合を仮定することもできる。例えば、MDCASサーバー120でそれぞれの電子透かし会社(A、B、C)を連動させる場合、ユーザーは、多様な電子透かし方式のうちいずれか一つを選択することができる。もちろん、それぞれの電子透かしアルゴリズム等は、MDCASサーバー120に各会社が提供することにより、MDCASサーバー120でこれを実施することもでき、それぞれの会社に連動させることにより各会社においてこれを実施し、MDCASは、それを認証する役割を純粋に行うこともできる。
【0055】
上記の場合には、図4に示すように、ユーザーはMDCASサーバー120にログインした後、前述した基本的な過程を経てから、MDCASサーバー120が提供する多様な電子透かし方法のうちいずれか一つを選択し(S322)、このように選択された電子透かし方法を利用して電子透かしを埋め込むデータに電子透かしを埋め込む(S323)。次に、埋め込まれたデータとこれに関する情報がデータベースシステム130内のデータベースに保存され、管理される(S326)。
【0056】
電子透かしが埋め込まれたターゲットデータは、再び認証機関のサーバーへ伝送され、サーバーは、受信したデータを保存する(S327)。もちろん、S327では、保存されるデータが、新たに保存する必要のある新しいデータであるか否かを判断し、不要なデータである場合は、保存を省略することができる。次に、ユーザー側に電子透かしが埋め込まれたデータと電子透かしの情報を出力すると(S329)、電子透かし埋込み過程が終了する(S331)。
【0057】
次に、S309において判断された動作が抽出動作である場合には、図3Bに示すフローに従って動作がなされる。抽出過程においては、電子透かしを抽出しようとする対象データを読み込む(S351)。ユーザーは、サーバー側に対象データを伝送して電子透かしの探知を要請し(S353)、サーバーは、電子透かし探知プロセスを実行し始める(S355)。上記プロセスの実行中に埋め込まれた電子透かしが存在するか否かを探知する(S357)。電子透かしが探知された場合、電子透かしを検出(S361)し、ユーザーに電子透かしに関するユーザー情報と検出されたデータを伝送する(S363)。しかし、電子透かしが探知されない場合は、ユーザーに検出された電子透かしが存在しない旨のメッセージを出力し(S359)、検出過程を終了する。
【0058】
ユーザーが電子透かし方法を選択することができる上記の過程を、抽出動作と関連して簡略に検討すると、図4に示すように、電子透かしが埋め込まれたデータが呼び出された状態で、ユーザーは、電子透かし抽出方式を提供する会社を選択する(S354)。電子透かし抽出法式が決められると、その方式により該当データから電子透かしを抽出し(S355)、データに対する認証作業を行う。
【0059】
また、ユーザーが直接電子透かしを埋め込まず、MDCASで提供する電子透かし方式に従って電子透かしが埋め込まれている場合、マルチメディアデータを認証する必要があるときは、上記MDCASに保存されている情報を呼び出し、最初に電子透かしを埋め込んだ際に選択した同一の会社の抽出方式を使用して電子透かしを抽出する。そして、抽出された情報から一連の著作権およびコンテンツに関する情報を認証する。
【0060】
図5は、ユーザー側で予め電子透かしを直接埋め込み、電子透かしが埋め込まれたコンテンツをMDCASに登録する方式を示した図である。この場合、ユーザーはあえてMDCASを利用せずに、自由に所望の製品、方式でコンテンツに電子透かしを埋め込む。ただし、コンテンツの認証のためにMDCASに登録する場合、ユーザーが使用した電子透かし方式に関する情報を共に伝送する。即ち、どの会社の技術、製品を使用して電子透かしを実施したか等の情報である。MDCASは、上記情報をコンテンツと共に保存しておき、ユーザーが一連の認証を要請する場合、上記情報に基づいて各会社の電子透かし抽出方法を選択して電子透かしを抽出、認証する。
【0061】
さらに、図3Aおよび図3Bのフローチャートにおいては明示しなかったが、上記の電子透かし埋込み/抽出サービスが行われると、その度にユーザー費用支払内訳がサーバーから料金支払装置140へ伝達される。その清算結果はサーバー120へ伝達され、再びユーザー100に、直ちにまたは一定の期間別に合算されて伝達される。
【0062】
まとめると、MDCASサーバー120は、著作者の情報、原本データ、著作者のロゴ等の著作権情報が埋め込まれたデータを保存、管理および提供する。MDCASサーバー120は、コンテンツを提供する提供者の役割を行うこともできる。
【0063】
今までマルチメディアデータの著作権認証サービスを概括的に説明した。上記サービスは、サービスを利用するユーザーの類型とサービスの形態により多様な応用が可能である。ここで、サービスを利用するユーザーとは、著作権者および著作物販売者を指す著作権認証ユーザーだけでなく、認証された著作物を購買する購買者を含む概念である。この場合、認証の過程には、ユーザーを認証するためのユーザー認証機関(CA)、著作権者および販売者の著作権を認証するための著作権認証機関(MACA)が関与する。全てのユーザーは、自己の秘密キー(private key)を有しており、ユーザー認証機関(CA)から公開キーが含まれた認証書を発給される。
【0064】
まず、著作権者が本発明によるサービスを利用する場合、著作権者に提供されるサービス過程の一実施例を説明する。著作権者は、自己の秘密キーでもって自己の原本データを暗号化する。著作権者は、個人IDでMACAに接続し、自己のデータに対する著作権認証を要求することになるが、このとき、著作権者が暗号化したデータと認証書をMACAに送る。MACAでは、まず著作権者に対するユーザー確認過程をCAに依頼する。
【0065】
CAでは、依頼されたデータを確認した後、ユーザー、即ち著作権者を認証する。認証後、MACAは、伝送された認証書から公開キーを取り出し、暗号化されたデータを原データに変換する。MACA内のMDCASサーバーは、ユーザーが予め登録しておいたロゴとユーザー情報よをデータベースから検索し、データベースから検索された著作権者の情報を構造化して電子透かしを生成する。電子透かしには、著作権に関する情報が入るが、一旦、データベースからサーバーへ伝送された著作権者のロゴと個人情報(名前、住民登録番号等)およびその他の認証機関のロゴ等が入り、自動的にその時の日付、時間情報等が埋め込まれるが、これを構造化という。
【0066】
このような方式で生成された電子透かしを原データに埋め込む。電子透かしが埋め込まれたデータは、MACAの認証書と共に著作権者に伝送され、原データと生成された電子透かしが埋め込まれたデータおよび著作権情報は、DBMS内のデータベースに保存される。さらに、このような過程が行われる場合、これに対する支払内訳が料金支払装置に伝達される。
【0067】
この場合、著作権認証機関MACAがユーザー認証機関CAの役割を同時に果たすことも可能である。次に、ユーザーがコンテンツ販売者である場合は、そのサービス過程は、上記著作権者の過程と同一である。販売者はつまり、そのデータの著作複製権を有している者であるので、著作権者の立場であると見ることができる。
【0068】
最後に、ユーザーがコンテンツ購買者である場合、CA、MACAおよびユーザー間の認証過程を説明する。まず、購買者は、コンテンツを提供するサイト等に接続してデジタルコンテンツを購買する。この場合、デジタルコンテンツを提供するサイトは、暗号化アルゴリズムを利用して購買者を認証し、認証されたユーザーのみが使用し得るコンテンツを提供することができる。従って、このようなコンテンツ提供者は、ユーザーを認証するCAの役割をする。本発明によるデジタルデータ著作権認証サービスのための著作権認証機関MACAは、ユーザー認証を行うデジタルコンテンツ提供サイトと連動して著作権認証を行う。
【0069】
さらに詳しくは、コンテンツ購買者は、一旦コンテンツ提供サイトに接続して会員加入等の登録手続きを経てユーザー認証を受ける。コンテンツ提供者、即ち、CAは、ユーザーが要請したコンテンツに関する情報(コンテンツの種類等)、コンテンツ提供者自らに関する情報、購買者に関する情報等をMACAへ伝送する。この時、これらの情報は暗号化された形態で伝送される。
【0070】
MACAにおいて、MDCASサーバーはこれらの情報を受信して、DBMSのデータベースに登録されたコンテンツ提供者に関する情報とロゴを要請する。MDCASサーバーは、データベースから要請した情報およびロゴを受け、原データに埋め込まれる電子透かしを作成した後、これを原コンテンツデータに埋め込む。電子透かしが埋め込まれたデータは、再び暗号化され、MACAの認証書と共にCA,即ちコンテンツ提供者に伝送される。同時に原データ、電子透かしが埋め込まれたデータおよび著作権情報はMACAのデータベースにも保存される。
【0071】
コンテンツ提供者は、受信した情報を復号化して得た、電子透かしの埋め込みまれたデータを提供者と購買者間に約束されている所定の暗号化方法を利用して暗号化し、購買者に伝送する。正当な購買者は、コンテンツ提供者から、予め提供された復号化キー等を用いてこれを復号化すれば、自己の所望するコンテンツを得ることができる。
【0072】
本発明の他の実施例において、電子透かしが埋め込まれたデータは、コンテンツ提供者に伝送されず、購買者に直接伝送されることもある。
【0073】
このようなMACA−購買者−CA(コンテンツ提供者)構造において、MACAがコンテンツの販売まで同時に行う場合は、MACAとCAの機能が一つに統合されることもできる。
【0074】
電子透かしシステムを利用した著作権の登録および認証が行われる過程において、本発明では、上記のように“著作権認証機関”という新しい概念を用いた。認証機関は、このような著作権認証を行う第3の機関として、全世界的に一つの公式機関となる場合もあり、または各国別に政府次元で認証機関を設立し、若しくは民間次元で設立基準に合う機関を設立し国がそれを認可する方法になる場合もある。いずれにせよ、インターネットは国家的な次元でなく、全世界を一つに繋いでいるネットワークであるため、全世界的に通用し得る基準が要求され、このような基準に合うように設立された認証機関が必要であり、これを管理し得るもう一つの上位機関がまた必要である。
【0075】
以上のように、図4〜6のような方法で認証サービスが行われる場合、各会社毎に異なった電子透かしアルゴリズムは、問題になり得る。前述したとおり、それぞれの電子透かし方法は、その目的と方式が非常に相違するため、MDCASがこれを管理することは容易ではない。従って、このような問題点を解決するために、2レイヤ電子透かし方法を用いることになるが、これは、それぞれの電子透かし方式自体に固有のインデックスを付与することにより、どのような電子透かし方法を使用したかが分かるようにし、この情報に基づいて純粋な著作権およびコンテンツに関する情報を再び抽出することができるため、非常に有用と言える。
【0076】
(産業上の利用可能性)
上述のとおり、デジタルコンテンツの提供者とこれを利用するユーザー間に、このように電子透かし技術を基盤とした第3の認証機関を構築する理由は、電子透かしの埋込みおよび抽出方法が全て一般人に公開されると、著作権認証に対する信頼度が下がるためであり、従って一部の過程は一般人が行うことのできないように第3の機関を介入させる。
【0077】
コンテンツの不法的な使用が感知された場合、電子透かしシステムにより著作権情報が埋め込まれていることを証明することは、次のような効力を有する。コンテンツの所有者は、埋め込まれた電子透かしが著作権保有に対する根拠となるだけでなく、確実な証明になることを望む。この場合、公信力のある認証機関に登録された原本データ、著作者情報および抽出された電子透かし等の資料は、著作権を主張することができる確実な資料となり得るため、マルチメディアデータの著作権に関する紛争が発生した場合、データの原著作者にとって自己の著作権を証明することができる有力な根拠になり得る。
【0078】
また、各個人が電子透かしの埋込みおよび抽出を行う場合は、一般的なソフトウェアの販売方式で課金するしかないが、本発明において提示されたように、第3の機関を経由するようにすると、電子透かしの使用および抽出に対する施行別に一定の料金を賦課することが容易である。
【0079】
電子透かしが埋め込まれるターゲットデータは、このようなデジタルマルチメディアコンテンツだけでなく、会社、個人、または官公署の重要なデジタル文書等のように著作権保護または情報保安の必要があるデータに拡張され得る。即ち、機密の要求される文書または情報を、既存のマルチメディアデータに電子透かしとして埋め込むことにより、閲覧が許容されていない者により無断で情報内容が公開される結果を防止することができる。
【0080】
本発明によるマルチメディアデータの著作権認証機関は、このように、あるデジタル著作物に対する著作権の認証の役割だけでなく、インターネット上の電子商取引過程における重要な文書の送受信にも応用され得る。つまり、認証機関が支援する電子透かし技術は、単純に情報を埋め込み、抽出する機能に限られず、データ隠し(data hiding)にも応用が可能である。即ち、一般的に使用されるイメージやオーディオデータ等のマルチメディアデータに重要な書類内容、情報等を電子透かしの埋込みと同一の方法で隠した後に送信すれば、既存の暗号化された伝送を利用しなくとも、不法的にファイルが盗まれる危険要素を減らすことができる。
【0081】
今まで本発明によるマルチメディアデータ著作権認証サービスに対して記述した実施例は例示的なものであり、これに対する全ての変形および変換は、下記に明記した特許請求の範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデジタルデータに対する著作権認証サービスを提供するシステムの概略的な構成を示したブロック図である。
【図2】本発明によるサービス提供システムの一例として、電子透かし埋込みサービスを提供するためのシステムの構成をサーバー/クライアント側に分けて示したブロック図である。
【図3A】本発明によるサービス提供システムにおける運営方法の一実施例を示したフローチャートであって、電子透かしを埋め込む過程を示したフローチャートである。
【図3B】本発明によるサービス提供システムにおける運営方法の一実施例を示したフローチャートであって、電子透かしを抽出する過程を示したフローチャートである。
【図4】図3Aの過程中で、ユーザーが電子透かし方法を選択できるようにする場合の一例を示したものである。
【図5】MDCASで提供する多様な電子透かし方法を用いて電子透かしを埋込み/抽出する過程を概略的に示したフローチャートである。
【図6】ユーザー側で予め電子透かしを直接埋め込み、電子透かしが埋め込まれたコンテンツをMDCASに登録するようにする過程を概略的に示したフローチャートである。
Claims (25)
- 著作物に関する情報を保存するデータベース;および
ユーザーからのインターネットを通じた上記著作物に対する提供要請により、上記データベースから上記著作物を受け取って著作権情報を電子透かしとして形成し、上記著作物に埋め込んで提供する著作物提供手段を含むことを特徴とする著作物提供サービスシステム。 - 著作物に関する情報を保存するデータベース;および
ユーザーからのインターネットを通じた上記著作物に対する提供要請により、上記データベースから著作権情報が電子透かしの形態で埋め込まれている上記著作物を提供する著作物提供手段を含むことを特徴とする著作物提供サービスシステム。 - 上記著作物提供手段と上記ユーザー間のデータの伝送は、ウェブブラウザを通じて行われることを特徴とする請求項1または2に記載の著作物提供サービスシステム。
- 上記電子透かしは、イメージの形態で埋め込まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の著作物提供サービスシステム。
- 上記著作権情報は、著作者に関する情報および著作者のロゴを含むことを特徴とする請求項4に記載の著作物提供サービスシステム。
- 上記埋め込まれる電子透かしの種類は、上記著作者により選択されることを特徴とする請求項4に記載の著作物提供サービスシステム。
- 上記電子透かしの埋込みは、2レイヤ電子透かし方法を使用することを特徴とする請求項1、2、5または6に記載の著作物提供サービスシステム。
- 上記著作者を示すことができるロゴを生成するためのロゴ生成手段をさらに含み、上記ロゴ生成手段により生成されたロゴが、上記著作物提供手段を通じて上記データベースに上記著作権情報として保存されることを特徴とする請求項5または6に記載の著作物提供サービスシステム。
- 著作物に関する情報を保存するデータベース;および
ユーザーからのインターネットを通じた上記著作物に対する認証要請により、上記ユーザーからの著作物に埋め込まれた電子透かしを抽出し、上記データベースに保存されている上記著作物に関する情報と比較し、上記ユーザーから提供された著作物に対する認証を行う著作物認証手段を含むことを特徴とする著作物認証サービスシステム。 - 上記著作物認証手段と上記ユーザー間のデータ伝送は、ウェブブラウザを通じて行われることを特徴とする請求項9に記載の著作物認証サービスシステム。
- 上記電子透かしは、イメージの形態で埋め込まれることを特徴とする請求項9または10に記載の著作物認証サービスシステム。
- 上記著作権情報は、著作者に関する情報および著作者のロゴを含むことを特徴とする請求項11に記載の著作物認証サービスシステム。
- 上記抽出される電子透かしの種類は、上記著作者により選択されることを特徴とする請求項11に記載の著作物認証サービスシステム。
- 上記電子透かしの埋込みは、2レイヤ電子透かし方法を使用することを特徴とする請求項9、10、12または13に記載の著作物認証サービスシステム。
- インターネットを通じて著作者により提供される著作物と上記著作物に関する著作権情報を登録するステップ;
上記登録された著作物に対し、ユーザーによる著作物提供要請により上記著作権情報を電子透かしとして上記著作物に埋め込むステップ;および
上記電子透かしが埋め込まれた著作物を上記ユーザーに提供するステップ;を含むことを特徴とする著作物提供サービス方法。 - 上記電子透かしは、イメージの形態で埋め込まれることを特徴とする請求項15に記載の著作物提供サービス方法。
- 上記著作権情報は、著作者に関する情報および著作者のロゴを含むことを特徴とする請求項16に記載の著作物提供サービス方法。
- 上記埋め込まれる電子透かしの種類は、上記著作者により選択されることを特徴とする請求項17に記載の著作物提供サービス方法。
- 上記電子透かしの埋込みは、2レイヤ電子透かし方法を使用することを特徴とする請求項15乃至18のいずれか1項に記載の著作物提供サービス方法。
- インターネットを通じてユーザーまたは著作者から、著作物に対する認証要請と共に著作物を受信するステップ;
上記受信された著作物から電子透かしを抽出するステップ;および
上記抽出された電子透かしから得られる著作権情報と、保存されている著作物および著作権情報とを比較して、認証結果を上記ユーザーまたは著作者に伝送するステップ;を含むことを特徴とする著作物認証サービス方法。 - 上記電子透かしは、イメージの形態で埋め込まれることを特徴とする請求項20に記載の著作物認証サービス方法。
- 上記著作権情報は、著作者に関する情報および著作者のロゴを含むことを特徴とする請求項21に記載の著作物認証サービス方法。
- 上記抽出される電子透かしの種類は、上記著作者により選択されることを特徴とする請求項21に記載の著作物認証サービス方法。
- 上記電子透かしの埋込みは、2レイヤ電子透かし方法を使用することを特徴とする請求項20に記載の著作物認証サービス方法。
- 著作物提供者により動作される著作物提供者システム;
上記著作物提供者により提供される著作物を保存するためのデータベースシステム;
ユーザーにより動作されるユーザーシステム;および
上記著作物提供者と上記ユーザーにより提供および要請される著作物に対する認証と著作物の提供を行うためのサーバー;を含み、
上記著作物の提供者システムは、著作権の認証のための著作物と著作権関連情報を上記サーバーに提供して、上記データベースシステムに保存されるように構成され、
上記ユーザーシステムは、上記データベースシステムに保存されている著作物を選択およびディスプレイして特定の著作物に対する伝送の要求ができるように構成され、
上記サーバーは、上記ユーザーシステムからの著作物伝送の要求に対し、上記著作物に関する情報と上記ユーザーに関する情報をそれぞれ電子透かしとして埋め込んで伝送し、上記著作物提供者または上記ユーザーからの著作物に対する著作権の認証のための要請に対し、上記著作物に埋め込まれている電子透かしを抽出し、上記データベースシステムに保存されている著作権関連情報と比較して認証を行うことを特徴とする著作物伝送および認証サービスシステム。
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