JP2004503670A - 香料組成物及びこの香料組成物を含む洗浄性組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
(産業上の利用分野)
本願は、強力で長時間持続性の香料の香りを与える「ブルーミング(blooming)」香料成分を含む香料組成物に関する。本願はまた、このような香料組成物を含む洗浄性組成物、及び手動食器洗浄における洗浄性組成物の使用に関する。
【0002】
(発明の背景)
世界の大部分では、食器類及び調理用器具類を手動洗浄するために液体洗剤製品を使用する。このような製品を用いる食器洗浄操作では、食器を洗う人と食器洗浄操作及びその操作で使用する洗剤製品とが非常に近接するので、このような製品には香料物質を添加するのが望ましく、商業的にも有利である。香料は、ユーザーに快い香りを与えるだけでなく、清浄性のシグナルとして作用し得る嗅覚に関する利益を与える。そのため、このような香料は食器洗浄製品のユーザーにとって容易に感知可能でなければならない。しかし使用される香料のいずれも、このような任意の製品から形成される洗浄溶液と接触する表面に残留物や余分な香りを残してはならない。例えば、鍋、平鍋、皿、調理台などののような表面に香料が残ると、消費者は化学的残留物として否定的に解釈し、後に使用するときに食品に混入することを心配するような場合がある。
【0003】
このようなことを考慮すると、本発明の目的は、使用中にはユーザーが容易に感知可能な快い望ましい香りを与えるだけでなく、使用中及び使用後には容易に感知可能な望ましい香りを周囲に与える香料組成物を提供することにある。ゆえに、本発明の目的はまた、調理、食事及び洗浄工程の間に生じる悪臭をマスキングできる香料を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、製品から形成される洗浄溶液と接触する表面に不必要な余分の香りを残さないブルーミング香料の洗剤製品を提供することにある。
【0004】
(発明の概要)
本発明によれば、香料組成物であって、
a)組成物の少なくとも7.5重量%の、250℃以下の沸点及び3.0以下のClogPを有する第一の香料成分と、
b)組成物の少なくとも35重量%の、250℃以下の沸点及び3.0以上のClogPを有する第二の香料成分と
を含み、
少なくとも一つの第一又は第二の香料成分が、組成物の少なくとも7重量%の量で存在することをさらに特徴とする組成物を提供する。
【0005】
(発明の詳細な説明)
ブルーミング香料組成物は、ブルーミング香料成分を含むものである。ブルーミング香料成分は、その沸点(B.P.)及びそのオクタノール/水への分配係数(P)によって特徴付けられ得る。本発明に従うB.P.は、通常760mmHgの標準常圧で測定される。多くの香料成分の標準760mmHgでの沸点は、例えば、「香料と風味の化学(Perfume and Flavor Chemicals)(アロマ・ケミカルズ(Aroma Chemicals))」(ステファン・アークタンダー(Steffen Arctander)、著者により出版、1969年)に見られ、本明細書参考として組み入れる。
【0006】
香料成分のオクタノール/水への分配係数は、オクタノール中及び水中におけるその平衡濃度間の比率である。本発明の好ましい香料成分の分配係数は、それらの10を底とする対数、logPの形で示すとより好都合な場合がある。多数の香料成分のlogP値が報告されており、例えば、デイライトケミカルインフォメーションシステム社(Daylight Chemical Information Systems, Inc.)(デイライトCIS(Daylight CIS))(カリフォルニア州アーヴィン)より入手可能なPomona92データベースには、元の文献の引用とともに多数のデータが記載されている。しかし、logP値は、最も簡単にはデイライトCISから入手できる「CLOGP」プログラムにより計算される。このプログラムは、Pomona92データベースにあるデータの実験的なlogPの値も一覧にしている。「計算上のlogP」(ClogP)はハンス(Hansch)及びレオ(Leo)のフラグメント法によって決定する(C.ハンス(C.Hansch)、P.G.サメンス(P.G.Sammens)、J.B.テイラー(J.B.Taylor)、及びC.A.ラムスデン(C.A.Ramsden)編のレオ著、「包括的医薬品化学」(Comprehensive Medicinal Chemistry)第4号(ペルガモンプレス(Pergamon Press)、1990年)の中の295ページを参照のこと)(この文献は本明細書に参考として組み入れる)。このフラグメント法は、各香料成分の化学構造を基にして、原子の数及び種類、原子の結合性、並びに化学結合を考慮している。このClogP値は、最も信頼性が高く、このような物理化学の特性を評価するために広く使用され、本発明に有効な香料成分を選択する際に、実験に基づくlogPの値の代わりに使用されるのが好ましい。
【0007】
本発明の第一の態様によれば、香料組成物は少なくとも二つの香料成分を含む。第一の香料成分は、250℃以下の沸点及び3.0以下のClogPを有することを特徴とする。より好ましくは、第一の香料成分は、240℃以下、最も好ましくは235℃以下の沸点を有する。より好ましくは、第一の香料成分は、3.0未満、より好ましくは2.5以下のClogP値を有する。第一の香料成分は、組成物の少なくとも7.5重量%、より好ましくは少なくとも8.5重量%、最も好ましくは少なくとも9.5重量%の濃度で存在する。
第二の香料成分は、250℃以下の沸点及び3.0以上のClogPを有することを特徴とする。より好ましくは、第二の香料成分は、240℃以下、最も好ましくは235℃以下の沸点を有する。より好ましくは、第二の香料成分は、3.0を超える、さらにより好ましくは3.2を超えるClogP値を有する。第二の香料成分は、香料組成物の少なくとも35重量%、より好ましくは少なくとも37.5重量%、最も好ましくは40重量%を超える濃度で存在する。
【0008】
本発明の香料組成物は、第一の群の香料成分からの少なくとも一つの香料、及び第二の群の香料成分からの少なくとも一つの香料を含む。より好ましくは、香料組成物は、第一の群の香料成分から選択される複数の成分、及び第二の群の香料成分から選択される複数の成分を含む。
上記に加えて、組成物が第一の香料成分及び/又は第二の香料成分のいずれかから選択される少なくとも一つの香料成分を含み、その成分が、香料組成物の少なくとも7重量%、好ましくは少なくとも8.5重量%、最も好ましくは少なくとも10重量%の量で存在することも必要である。
本発明の組成物は、特定の選択された香料成分を極めて高濃度で使用するように以前に記載されていたブルーミング香料組成物とは異なる。匂い検出閾値として知られる事情のために、このような高濃度での香料の使用は以前にも行われていない。香料原料は、香料を嗅ぐ個人に臭覚反応を生じさせる。確実に感知され、個人に嗅覚反応を生じさせるような香料成分の最小濃度は、匂い検出閾値(ODT)として知られている。香料の濃度が増加するにつれて、香料の香りの強度及び個人の嗅覚反応も増大する。これは、香料濃度が最大値に達するまで増大し、最大値では匂いの強度が高原状態に達し、そこでは個人に追加的な匂い反応は生じない。個人が香りを確実に感知できる香料濃度の範囲は、匂い検出幅(ODR)として知られている。
【0009】
従来、高濃度で香料成分を含むいずれの組成物も、追加的な嗅覚反応を生じさせないので費用がかかり無効果であったため、香料組成物中の香料成分の濃度は、香料成分のODR以内に配合されるべきであると考えられていた。
しかし、出願人らは香料成分のODRを超過することは実際有益であることを見出した。香料は製品が使用される際に噴出し、容易に感知可能であるだけでなく、香料はヘッドスペース(headspace)に蓄えられることを見出した。「ヘッドスペース」とは、香料を取り囲む隣接した環境を意味し、そのためヘッドスペースは組成物が保存される容器中の環境又は食器洗いタライとユーザーとの間の環境であってもよい。香料が蓄えられることによって、拡散した香料が補われ、そのため使用中、好ましくは使用後に香料の匂い検出閾値で、又は閾値を超えてヘッドスペース中の香料濃度を維持できる。さらに、香料は組成物を使用する部屋において長時間漂う傾向にあることも見出した。そのため、好ましい実施形態において、第一及び/又は第二香料成分から選択される少なくとも一つの香料成分が、好ましくはODRの50%を越える、より好ましくはODRの150%を越える濃度で存在する。香料を長時間持続させるためには、少なくとも一つの香料成分をODRの300%を越える濃度で添加するべきである。
【0010】
匂い検出閾値を、ガスクロマトグラフィを用いて測定する。ガスクロマトグラフィを、濃度及び鎖長分布が既知の標準炭化水素を用いて、シリンジにより注入された物質の正確な容量、精密なスプリット比、並びに炭化水素の反応性を測定できるように較正する。空気の流速を正確に測定し、ヒトの吸入持続時間を12秒と仮定して、試料の容量を算出する。検出計における精密濃度は適時どの点でも判るので、吸入された容量あたりの質量が判り、その結果、物質の濃度が判る。物質が50ppbより低い閾値を有するかどうかを決定するために、逆算した濃度にて、溶液を香りを嗅ぐ場所に運ぶ。パネリストはGC流出液の匂いを嗅ぎ、香気を感知したときの保持時間を確認する。パネリスト全員の平均を感知可能閾値と決定する。
検出器における50ppbの濃度を達成するために、必要な検体量をカラムに注入する。匂い検出閾値を決める一般的なガスクロマトグラフィ・パラメーターを以下に掲載する。
【0011】
GC:FID検出器を伴う5890シリーズII
7673オートサンプラー
カラム:J&Wサイエンティフィック(J&W Scientific)DB−1
長さ30メートル、内径0.25mm、膜厚1ミクロン
方法:
分割注入:17/1の分割比率
オートサンプラー:1注入あたり1.13マイクロリットル
カラムの流速:1.10mL/分
空気の流速:345mL/分
注入口の温度245℃
検出温度285℃
温度情報
当初の温度:50℃
上昇率:5℃/分
最終温度:280℃
最終的な時間:6分
読み込み仮定:(i)1嗅ぎあたり12秒
(ii)GCの空気が試料の希釈に加わる
【0012】
本発明の第一及び第二の香料成分は、好ましくはエステル類、ケトン類、アルデヒド類、アルコール類、これらの誘導体、及びこれらの混合物から成る群から選択される。表1に好ましい第一の香料成分の例を示し、表2に好ましい第二の香料成分の例を示す。
好ましい実施形態において、第一のブルーミング香料成分に対する第二の香料成分の好ましい重量比は、通常、少なくとも1、好ましくは少なくとも1.3、より好ましくは1.5、さらにより好ましくは2である。香料組成物は、少なくとも42.5%、より好ましくは少なくとも50%、さらにより好ましくは少なくとも60%の第一及び第二の香料成分の組み合わせを含む。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【表6】
(a)M.P.は融点である:これらの成分は275℃より高いB.P.を有する。
【0019】
香料業界において、匂いのない又は匂いの少ない特定の補助物質、例えば、溶媒、希釈溶液、展延剤、定着剤を使用する。これらの物質の非限定例は、エチルアルコール、カルビトール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチルフタレート、トリエチルシトレート、ミリスチン酸イソプロピル、及びベンジルベンゾエートである。例えば、特定の固形又は粘稠な香料成分を可溶化又は希釈して、例えば、取り扱い性及び/又は配合性を改善するためにこれらの物質を使用する。これらの物質はブルーミング香料組成物に有用であるが、本発明のブルーミング香料組成物の定義/配合上の限定としては数えられない。
【0020】
本発明の手動皿洗浄粒子状洗浄性組成物においては最小限にすべきである非ブルーミング香料成分を含む任意成分は、275℃より高いB.P.を有するものである。表3には、任意の香料成分の非限定例を示す。
【0021】
低い匂い検出閾値を有する、ブルーミング及び遅延ブルーミング香料成分、並びにさらに別の成分を(好ましくは少量で)本発明のブルーミング香料組成物に使用するのが望ましい。匂いのある物質の匂い検出閾値とは、検出できるその物質の最低蒸気濃度である。匂い検出閾値及び特定の匂い検出閾値の値は、例えば、「標準化ヒト嗅覚閾値(Standardized Human Olfactory Thresholds)」、M.デイビス(M. Devos)ら、オックスオード大学IRL出版、1990年及び「匂い及び味の閾値データの編集(Compilation of Odor and Taste Threshold Values Data)」、F.A.ファラザリ(F. A. Fazzalari)編、ASTMデータシリーズDS48A、味覚及び物質に関するアメリカ学会(American Society for Testing and Materials)、1978年(前記刊行物の双方とも参考として組み入れる)で議論されている。低い匂い検出閾値を有する非ブルーミング香料成分を少量で使用すると、このような成分に通常関連する負の影響、例えば、皿表面などに染み及び/又は被膜が生じるようなことがなく、香料匂い特性が改善される。本発明に有用な低い匂い検出閾値を有する香料成分の非限定例としては、クマリン、バニリン、エチルバニリン、メチルジヒドロイソジャスモネート、3−ヘキセニルサリチラート、イソオイゲノール、リラール、γ−ウンデカラクトン、γ−ドデカラクトン、メチルβ−ナフチルケトン、及びこれらの混合物が挙げられる。これらの物質は、好ましくはブルーミング成分及び任意の遅延ブルーミング成分に加えて、通常、本発明のブルーミング香料組成物の5重量%未満、好ましくは3重量%未満、さらに好ましくは2重量%未満の低い濃度にて存在する。
【0022】
本明細書の洗浄性組成物への使用に好適な香料は、既知の香水成分から配合することができるが、環境との適合性を向上させるために、本明細書に使用する香料組成物は、好ましくはハロゲン化香水物質及びニトロ麝香を実質的に含まない。
【0023】
あるいは、本発明の香料成分又はその一部を錯化剤と錯化させてもよい。錯化剤には、水性溶液中で香料原料を内包又は結合させた任意の化合物を含み得る。結合は、一つ以上の強い可逆性の化学結合、可逆性の弱い化学結合、弱い又は強い物理的吸収又は吸着から生じ得、例えば、内包、部分内包、又は結合の形態であってもよい。形成された錯体は、1:1、1:2、2:1の錯化剤:香料比であることができ、又はより複雑な組み合わせであることもできる。コーティング(例えば、デンプンコーティング)又はコアセルベーションによる物理的な内包を介して香料を結合することも可能である。香料の放出を制御するのに効果的な錯化を行うための鍵となるのは、皿などの硬質表面を洗浄するための製品を使用することによって行われる効果的な脱錯化機構である。好適な脱錯化機構には、水中への希釈、温度の上昇又は低下、イオン強度の増大又は減少を含み得る。例えば、酵素との反応、漂白剤若しくはアルカリ性によって、又は界面活性剤若しくは溶媒による可溶化によってコーティングされた香料を化学的若しくは物理的に分解することも可能である。好ましい錯化剤としては、シクロデキストリン、ゼオライト、コアセルベートデンプンコーティング、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0024】
シクロデキストリン分子は、香料成分と錯体を形成する能力に関して既知であり、通常、香料キャリアとして教示されている。さらに、シクロデキストリン分子は、アミン類などの窒素系化合物によって生じる悪臭を減少させるのに驚くほど効果的であることも明らかである。
【0025】
従来技術には、高濃度のシクロデキストリン/香料錯体を含有する乾燥剤添付布地柔軟剤シートの使用が教示されており、ここでこの固形シクロデキストリン錯体で処理された布地は、布地が再び湿る場合に香料を放出し、これらシクロデキストリン/香料錯体は、保護されることなく、水性のリンス添加布地柔軟剤組成物に使用できることが教示されている。「保護される」とは、シクロデキストリンが疎水性ワックスコーティングに内包されて、シクロデキストリン/香料錯体が水の存在下でも分解しないことを意味する。例えば、米国特許第5,578,563号(1996年11月26日発行、トリン(Trinh)ら、この文献は本明細書に参考として組み入れられる)を参照のこと。ゆえに、本発明に使用されるシクロデキストリンは、上述したように「保護されていなくて」もよく、あるいは従来技術に議論されている疎水性コーティング保護技術によって「保護されて」もよい;米国特許第5,102,564号(ガルドリンク(Gardlik)ら、1992年4月7日発行);米国特許第5,234,610号(ガルドリンク(Gardlik)ら、1993年8月10日発行)を参照のこと。
【0026】
シクロデキストリン分子の空洞は、実質的に円錐形である。本発明では、シクロデキストリンの円錐形空洞の長さ(高さ)は、8Åであり、基底長さは5Å〜8.5Åであるのが好ましい。ゆえに、本発明のシクロデキストリンの好ましい空洞容積は、65Å3〜210Å3である。
【0027】
好適なシクロデキストリン種は、6〜12個のグルコース単位を含有する非置換シクロデキストリンのような既知のシクロデキストリン、特にα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン及び/又はこれらの誘導体及び/又はこれらの混合物のいずれかを含む。α−シクロデキストリンは6個のグルコース単位から成り、β−シクロデキストリンは7個のグルコース単位から成り、γ−シクロデキストリンはドーナツ形状の環の中に配置された8個のグルコース単位から成る。グルコース単位の特有のカップリング及び配置により、シクロデキストリンは、内部に特有な体積の空洞のある柔軟性のない円錐状の分子構造を有する。この内部の空洞の「内張り」は水素原子及びグリコシド架橋酸素原子によって形成されており、従ってこの表面は完全に疎水性である。空洞の独特の形状及び物理化学的特性のおかげで、シクロデキストリン分子は、空洞に取り付く可能性のある有機分子又は有機分子の一部を吸収する(それとともに包接複合体を形成する)ことができる。多くの香料分子は、この空洞に適合する。
【0028】
シクロデキストリン分子は好ましくは水溶性である。本明細書明細書で使用される水溶性シクロデキストリンは、標準温度及び圧力において、好ましくは100mlの水に対して少なくとも10g、より好ましくは100mlの水に対して少なくとも25gの溶解度を有する。本明細書での使用に好適な好ましい水溶性シクロデキストリン誘導体種の例は、ヒドロキシプロピルα−シクロデキストリン、メチル化α−シクロデキストリン、メチル化(methylareal)β−シクロデキストリン、ヒドロキシエチルβ−シクロデキストリン、及びヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリンである。ヒドロキシアルキルシクロデキストリン誘導体は、好ましくは1〜14、さらに好ましくは1.5〜7の置換度を有し、その際、シクロデキストリンあたりのOR基の総数が、置換度として定義される。メチル化シクロデキストリン誘導体は、通常1〜18、好ましくは3〜16の置換度を有する。既知のメチル化β−シクロデキストリンは、一般にDIMEBとして知られるヘプタキス−2,6−ジ−O−メチル−β−シクロデキストリンであり、その際、各グルコース単位は、14の置換度と共に2個のメチル基を有する。好ましいメチル化β−シクロデキストリンのうちさらに購入しやすいものは、12.6の置換度を有する、無作為にメチル化されたβ−シクロデキストリンである。好ましいシクロデキストリンは、例えば、アメリカンマイズ−プロダクツ社(American Maize−Products Company)及びワッカーケミカルズ(Wacker Chemicals)社(米国)から入手可能である。
【0029】
本発明で使用するのに好適なさらなるシクロデキストリン種は、α−シクロデキストリン及びその誘導体、γ−シクロデキストリン及びその誘導体、誘導体化されたβ−シクロデキストリン、並びに/又はこれらの混合物を含む。本発明の使用に好適なシクロデキストリンの他の誘導体は、上記で組み入れた米国特許第5,578,563号で議論されている。二つ以上の異なる種類のシクロデキストリンを同一の液体洗剤組成物に使用してもよいことに留意すべきである。
錯体は、当該技術分野で既知のどのような方法によって形成されてもよい。通常、錯体は、例えば、水及びエタノール混合物、プロピレングリコールなどの好適な溶媒中、香水物質及びシクロデキストリンとが共に架橋することによって形成される。好適な方法の追加的な例、並びにさらに好ましい処理パラメータ及び条件は、米国特許第5,234,610号(ガードリック(Gardlik)ら、1993年8月10日発行、この文献は本明細書に参考として組み入れる)に開示されている。シクロデキストリン及び香水物質共に混合した後、この混合物を液体洗剤組成物に添加する。
【0030】
一般に、シクロデキストリンと混合される香水物質の一部だけが(全てではない)、シクロデキストリンによって内包され、シクロデキストリン/香料錯体の一部を形成する:残りの香水物質は、シクロデキストリンが含まれてなく、シクロデキストリン/香料混合物が洗剤組成物に添加される場合に遊離の香料分子として洗剤組成物に含まれる。香水物質と錯化していない遊離のシクロデキストリン分子の一部も存在していてもよい。本発明の別の実施形態において、香水物質及びシクロデキストリンは、非錯体型で別々に液体洗剤組成物に添加される。結果として、シクロデキストリン及び香水物質は、お互いに組成物中に存在し、それぞれの一部が結合して所望の香水物質/シクロデキストリン錯体を形成する。
本発明の使用に好適な香水物質を以下により詳細に記載する。
【0031】
一般に、香料/シクロデキストリン錯体は、1:1の香料化合物対シクロデキストリンのモル比を有する。しかしながら、そのモル比は、香料化合物のサイズ及びシクロデキストリン化合物の正体に応じて、より高く又はより低くなり得る。本発明において、香水物質とシクロデキストリンとのモル比は、好ましくは4:1〜1:4、より好ましくは1.5:1〜1:2、最も好ましくは1:1〜1:1.5である。モル比は、シクロデキストリンの飽和溶液の形成及び錯体を形成する香料の追加によって、容易に決定し得る。一般的に、錯体は容易に沈殿する。そうでなければ、錯体は通常電解質の添加、pHの変化、冷却などによって沈殿する。錯体は、次いで、香料とシクロデキストリンの比を測定するために分析され得る。
【0032】
実際の錯体は、シクロデキストリンにおける空洞のサイズと香料分子のサイズによって定められる。普通の錯体ではシクロデキストリン1分子に対して香料1分子であるけれども、香料分子が大きく、シクロデキストリンに合うような二つの部分を含有する場合は、1分子の香料と2分子のシクロデキストリンで錯体を形成することができる。香料は、普通はサイズが様々に異なる物質の混合物であるので、極めて望ましい錯体はシクロデキストリンの混合物を使用して形成することができる。少なくとも物質の主要部分は、β−及び/又はγ−シクロデキストリンであることが通常望ましい。以上に議論したように、精製シクロデキストリンの製造の中間段階からの反応混合物を使用するのが極めて望ましい。
【0033】
実施例
以下に好ましい香料組成物としてA〜Hの例を示すが、決してこれらに限定されることを意味しない。
【0034】
【表7】
【0035】
洗浄性組成物
第二の態様において、本発明は上述の香料組成物を含む洗浄性組成物に関する。洗浄性組成物は、好ましくは、硬質面、例えば、キッチン、浴室のような屋内、又は車の内装若しくは外装に典型的に見られるあらゆる種類の面、例えば、セラミック、ビニール、ノーワックスビニール、リノリウム、メラミン、ガラス、あらゆるプラスチック、プラスチック木材、金属などの種々の材料で製造された、床、壁、タイル、窓、流し、シャワー、シャワープラスチックカーテン、洗面器、トイレ、皿、固定物及び備品、又はあらゆる塗装面若しくはワニスを塗った面若しくはシール面などの洗浄に使用するのに好適である。硬質面は、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、自動乾燥機、オーブン、電子レンジ、食器洗浄機等が挙げられるがこれらに限定されない家庭用器具も含む。より好ましくは、本発明の洗浄性組成物は、皿を含む食器類、カップ、食卓用金物、ガラス、食品保存容器、食卓用金物、調理用器具、流し、及びその他の台所表面などを洗浄するのに好適である。
【0036】
洗浄性組成物は、例えば、粒子、ジェル、ペースト、又は液体などの好適な形態のいずれであってもよい。洗浄性組成物は、好ましくは液体の形態である。さらに、洗浄性組成物は、好ましくは水性液体の形態である。水が存在する場合、洗浄性組成物の好ましくは30〜80重量%、より好ましくは40〜70重量%、最も好ましくは45〜65重量%の濃度で存在する。
洗浄性組成物は、本質的な特徴として本明細書に記載される香料組成物を0.005〜2%で含む。より好ましくは、洗浄性組成物は0.001〜1%の香料組成物、最も好ましくは0.01〜0.7%の香料組成物を含む。
【0037】
任意成分
本発明の組成物は、例えば、ジアミン、追加的な界面活性剤、溶媒、高分子泡安定剤、酵素、ビルダー、香料、キレート化剤、及びこれらの混合物などの任意成分も含んでよい。
本明細書で使用するあらゆる部、パーセンテージ、及び比率は、特に指示がないかぎり重量%として表される。全ての引用文献は、関連部分において引用することにより、本明細書中に組み込まれる。
【0038】
溶媒
本組成物は、好ましくは溶媒を含んでいてもよい。好適な溶媒としては、ジオール類、高分子グリコール類、及びジオール類と高分子グリコール類双方との混合物が挙げられる。本発明での使用に好適なジオール類は以下の式を有する:
【0039】
【化1】
【0040】
式中、nは0〜3であり、R7はH、メチル、又はエチルであり;R8はH、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、及びイソブチルである。好ましいジオール類としては、プロピレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールが挙げられる。ジオール類が存在する場合、本組成物は、組成物の少なくとも0.5重量%、より好ましくは少なくとも1重量%、さらにより好ましくは少なくとも3重量%のジオール類を含む。組成物は、組成物の好ましくは20重量%以下、より好ましくは10重量%以下、さらにより好ましくは6重量%以下のジオール類も含む。
エチレンオキシド(EO)及びプロピレンオキシド(PO)基を含む高分子グリコール類も、本発明に含まれていてもよい。これらの物質は、エチレンオキシド部分のブロックをポリプロピレングリコール鎖の末端に加えることによって形成される。本発明での使用に好適な高分子グリコール類は、以下の式を有する。
【0041】
【化2】
【0042】
式中、x+yは17〜68であり、x/(x+y)は0.25〜1.0である。好ましい高分子グリコール類は、1000〜5000、より好ましくは2000〜4000、最も好ましくは2000〜3000の平均分子量を有するポリプロピレングリコール(yが0である場合に対応する)である。
高分子グリコール類が存在する場合、本液体洗剤組成物は、組成物の少なくとも0.25重量%、より好ましくは少なくとも0.5重量%、さらにより好ましくは少なくとも0.75重量%の高分子グリコール類を含有する。組成物はまた、組成物の重量に対して好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下、さらにより好ましくは2%以下の高分子グリコール類を含む。
【0043】
物理的安定性を満足させるために、高分子グリコール類を液体食器洗浄組成物に添加する場合はいかなるときでも、ジオール及び/又は塩化ナトリウムなどのアルカリ金属無機塩のいずれかを含むことも必要である。物理的安定性を得るためにジオール類の好適な量は上記に見られる範囲内の量であるが、アルカリ金属無機塩の好適な量は、組成物の少なくとも0.1重量%、及び1.5重量%未満、好ましくは0.8重量%未満である。
上記で議論したように、ジオール類を添加すると液体食器洗浄組成物の物理的及び酵素的安定性を改善することができる。
他の好適な溶媒としては、低級アルカノール類、ジオール類、他のポリオール類、エーテル類、アミン類などが挙げられ、これらを本発明に使用してもよい。特に好ましいものはC1〜C4アルカノール類である。
【0044】
本明細書で使用するのに好適な溶媒としては、4〜14個の炭素原子、好ましくは6〜12個の炭素原子、より好ましくは8〜10個の炭素原子を有するエーテル類及びジエーテル類が挙げられる。また、別の好適な溶媒は、グリコール類又はアルコキシル化グリコール類、アルコキシル化芳香族アルコール類、芳香族アルコール類、脂肪族分枝アルコール類、アルコキシル化脂肪族分枝アルコール類、アルコキシル化直鎖C1〜C5アルコール類、直鎖C1〜C5アルコール類、C8〜C14アルキル及びシクロアルキル炭化水素類及びハロ炭化水素類、C6〜C16グリコールエーテル類及びこれらの混合物である。
上記で例示したプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びジオール類に加えて、式HO−CR1R2−OH(式中、R1及びR2は独立にH又はC2〜C10の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素鎖及び/又は環状である)による他のグリコール類が好適であり、本明細書に使用できる。このような好適なグリコールの一つは、ドデカングリコールである。
本明細書で使用できる好適なアルコキシル化グリコール類は以下の式による。
【0045】
【化3】
【0046】
式中、RはH、OH、1〜20個の炭素原子、好ましくは2〜15個の炭素原子、より好ましくは2〜10個の炭素原子を有する直鎖状飽和又は不飽和アルキルであり、R1はH又は1〜20個の炭素原子、好ましくは2〜15個の炭素原子、より好ましくは2〜10個の炭素原子を有する直鎖状飽和又は不飽和アルキルであり、Aはアルコキシ基、好ましくはエトキシ、メトキシ、及び/又はプロポキシであり、nは1〜5、好ましくは1〜2である。本明細書に用いるのに好適なアルコキシル化グリコール類は、メトキシオクタデカノール及び/又はエトキシエトキシエタノールである。
本明細書に用いられ得る好適な芳香族アルコール類は、式R−OHに従い、上記においてRは、1〜20個、好ましくは1〜15個、さらに好ましくは1〜10個の炭素原子を有するアルキル置換又は非アルキル置換のアリール基である。例えば、本明細書に用いられる好適な芳香族アルコールはベンジルアルコールである。
【0047】
本明細書に使用できる好適な脂肪族分枝アルコール類は、式R−OHに従い、上記においてRは、1〜20個の炭素原子、好ましくは2〜15個の炭素原子、さらに好ましくは5〜12個の炭素原子を有する分枝状飽和又は不飽和アルキル基である。本明細書に用いられる特に好適な脂肪族分枝鎖アルコール類には2−エチルブタノール及び/又は2−メチルブタノールが挙げられる。
本明細書に使用できる好適なアルコキシル化脂肪族分枝アルコール類は、式R(A)n−OHによるものであり、式中、Rは1〜20個の炭素原子、好ましくは2〜15個の炭素原子、より好ましくは5〜12個の炭素原子の分枝の飽和又は不飽和アルキル基であり、式中、Aはアルコキシ基であり、好ましくはブトキシ、プロポキシ、及び/又はエトキシであり、nは1〜5、好ましくは1〜2の整数である。好適なアルコキシル化脂肪族分枝アルコール類には1−メチルプロポキシエタノール及び/又は2−メチルブトキシエタノールが挙げられる。
【0048】
本明細書に使用できる好適な直鎖C1〜C5アルコール類は、式R−OHによるものであり、式中、Rは1〜5個の炭素原子、好ましくは2〜4個の炭素原子の直鎖の飽和又は不飽和アルキル基である。好適な直鎖状C1〜C5アルコール類は、メタノール、エタノール、プロパノール、又はこれらの混合物である。
他の好適な溶媒には、ブチルジグリコールエーテル(BDGE)、ブチルトリグリコールエーテル、第三級−アミルアルコール(teramilic alcohol)等が挙げられるがこれらに限定されない。本明細書に使用できる特に好ましい溶媒は、ブトキシプロポキシプロパノール、ブチルジグリコールエーテル、ベンジルアルコール、ブトキシプロパノール、エタノール、メタノール、イソプロパノール、及びこれらの混合物である。
【0049】
本明細書の使用に好適な他の溶媒としては、プロピレングリコール誘導体、例えば、n−ブトキシプロパノール又はn−ブトキシプロポキシプロパノール、水溶性カルビトールR溶媒又は水溶性セルロソルブ(CELLOSOLVE)R溶媒が挙げられる;水溶性カルビトールR溶媒は2−(2−アルコキシエトキシ)エタノール系の化合物であり、アルコキシ基は、エチル、プロピル又はブチルから誘導される;好ましい水溶性カルビトールは、ブチルカルビトールとしても既知の2−(2−ブトキシエトキシ)エタノールである。水溶性セルロソルブ(CELLOSOLVE)Rは、2−アルコキシエトキシエタノール系の化合物であり、2−ブトキシエトキシエタノールが好ましい。他の好適な溶媒としては、ベンジルアルコール、並びに2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールなどのジオール類及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書での使用に好ましい溶媒は、n−ブトキシプロポキシプロパノール、ブチルカルビトールO、及びこれらの混合物である。
【0050】
溶媒は、モノ−、ジ−、及びトリ−エチレングリコールのエーテル誘導体、ブチレングリコールエーテル類、並びにこれらの混合物を含む化合物群から選択することもできる。これらの溶媒の分子量は、好ましくは350未満、より好ましくは100〜300、さらにより好ましくは115〜250である。好ましい溶媒の例としては、例えば、モノエチレングリコールn−ヘキシルエーテル、モノプロピレングリコールn−ブチルエーテル、及びトリプロピレングリコールメチルエーテルが挙げられる。エチレングリコール及びプロピレングリコールエーテル類は、ダウケミカル社から商品名「ダウアノール(Dowanol)」及びアルコケミカル社から商品名「アルコソルブ(Arcosolv)」として市販されている。モノ−及びジ−エチレングリコールn−ヘキシルエーテルを含む他の好ましい溶媒は、ユニオンカーバイド(Union Carbide)社から入手可能である。
【0051】
溶媒が存在する場合、組成物は、組成物の少なくとも0.01重量%、より好ましくは少なくとも0.5重量%、さらにより好ましくは少なくとも1重量%の溶媒を含む。組成物は、組成物の好ましくは20重量%以下、より好ましくは10重量%以下、さらにより好ましくは8重量%以下の溶媒も含有する。
これらの溶媒は、例えば、水などの水性の液体担体と組み合わせて使用してもよく、又は存在する水性の液体担体と組み合わせることなく使用してもよい。溶媒は、温度20℃〜25℃で液体である化合物として広く定義されるが、界面活性剤ではない。際立った特徴の一つは、溶媒が化合物の広範囲の混合物よりむしろ別個のものとして存在する傾向にあることである。本発明の好適な溶媒の例としては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、2−メチルピロリジノン、ベンジルアルコール、及びモルホリンn−オキシドが挙げられる。これらの溶媒のうち好ましいものは、エタノール及びイソプロパノールである。
【0052】
ジアミン類
本発明の組成物の好ましい成分ではあるが、別の任意成分はジアミンである。手動食器洗浄組成物の背景において、本明細書の組成物におけるこのようなジアミンの「使用濃度」は、汚れやシミの種類や苛酷さのみならず、洗浄水の温度、洗浄水の容量、及び食器が洗浄水に接触する時間の長さによって幅広く変化することができる。
洗剤組成物のユーザーの習慣及び実践はばらつきが激しいので、組成物は、好ましくは前記組成物の少なくとも0.1重量%、より好ましくは少なくとも0.2重量%、さらにより好ましくは少なくとも0.25重量%、さらにより一層好ましくは少なくとも0.5重量%のジアミンを含有する。組成物はまた、好ましくは前記組成物の15重量%未満、さらに好ましくは10重量%未満、一層さらに好ましくは6重量%未満、一層さらに好ましくは5重量%未満、尚一層さらに好ましくは1.5重量%未満のジアミンを含有する。
【0053】
本発明に使用するジアミン類は本質的には不純物を含まないのが好ましい。つまり、「本質的に含まない」は、ジアミンは95%を超える純度、すなわち好ましくは97%、より好ましくは99%、さらにより好ましくは99.5%の純度であり、不純物を含まないということを意味する。市販で供給されるジアミン類に存在する可能性のある不純物の例としては、2−メチル−1,3−ジアミノブタン及びアルキルヒドロピリミジンが挙げられる。さらに、ジアミンはその分解及びアンモニア形成を避けるために、酸化反応物を含むべきではないと考えられている。
【0054】
好ましい有機ジアミン類は、pK1及びpK2が8.0〜11.5の範囲、好ましくは8.4〜11の範囲、さらに一層好ましくは8.6〜10.75にあるものである。性能及び供給を考慮した好ましい物質は、1,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン(pKa=10〜10.5)、1,3プロパンジアミン(pK1=10.5;pK2=8.8)、1,6ヘキサンジアミン(pK1=11;pK2=10)、1,3ペンタンジアミン(Dytek EP)(pK1=10.5;pK2=8.9)、2−メチル1,5ペンタンジアミン(Dytek A)(pK1=11.2;pK2=10.0)である。その他の好ましい物質は、一級ジアミン類で、アルキレンスペーサーがC4〜C8の範囲の一級ジアミン類である。一般に、一級ジアミンは、二級及び三級ジアミンより好ましいと考えられている。
【0055】
pK1及びpK2の定義−本明細書で使用されるとき、「pKa1」及び「pKa2」は、当業者にはまとめて「pKa」として既知の量の種類であり、pKaは、化学技術の習熟者に一般に知られているのと同様に本明細書で使用される。本明細書で参照される値は、スミス(Smith)及びマーテル(Martel)著、「臨界安定性定数:第二巻、アミン類」(Critical Stability Constants: Volume 2、Amines)(プレナムプレス(Plenum Press)、NY及びロンドン、1975年)のような文献から得ることができる。pKaに関する追加的な情報は、ジアミンの供給元であるデュポンにより供給される情報のような関連会社の文献から得ることができる。
本明細書で使用する定義に関して、ジアミン類のpKaは25℃の全水溶液中に、0.1〜0.5M間のイオン強度において特徴付けられる。pKaは温度及びイオン強度で変化し得る平衡定数であるため、文献に報告された値は、測定法及び条件によって時々一致しない。あいまいさを除去するために、本発明のpKaに使用する関連条件及び/又は参考は、本明細書で定義されるようなもの又は「臨界安定定数:第二巻、アミン」に定義されるものである。一つの典型的な測定法は酸と水酸化ナトリウムの電位差滴定であり及びシュガー(Shugar)及びディーン(Dean)による「化学者の簡便参照辞典」(The Chemist’s Ready Reference Handbook)、ニューヨーク、マックグロウ・ヒル(McGraw Hill, NY)、1990年に記載及び参照されている好適な方法によるpKaの決定である。
【0056】
8.0より小さい低pK1及びpK2となる置換基及び構造的修飾は望ましくなく、性能を損失する原因となることが確認されいる。これはエトキシ化ジアミン類、ヒドロキシエチル置換ジアミン類、スペーサー基の窒素に対してベータ(及びガンマ以外)位の酸素を持つジアミン類(例えば、ジェファミンEDR148)を導く置換基を含み得る。加えて、エチレンジアミンをベースとした物質は好適ではない。
本明細書に有用なジアミン類は、以下の構造によって定義され得る。
【0057】
【化4】
【0058】
式中、R2〜5は独立に、H、メチル、−CH3CH2、及びエチレンオキシドから選択され;Cx及びCyは独立に、メチレン基又は分枝アルキル基から選択され、ここでx+yは3〜6であり;Aは任意選択的に存在し、ジアミンのpKaを所望の範囲に調整するために電子供与部位又は電子吸引部位から選択される。もし、Aが存在するなら、x及びyは双方共1以上でなければならない。
好ましいジアミン類の例は、フィリップキレビンソン(Phillip Kyle Vinson)らの同時系属仮特許出願、「油脂洗浄、泡立ち、低温における安定度及び溶解を改善する有機ジアミン含有食器洗浄洗剤組成物」(Dishwashing Detergent Compositions Containing Organic Diamines for Improved Grease Cleaning, Sudsing, Low Temperature Stability and Dissolution)と名づけられたP&Gケース番号7167P、出願番号第60/087,693号(1998年6月20日)に開示されており、それは本明細書に参考として組み入れる。
【0059】
カルボン酸
本発明の組成物は、直鎖若しくは環状カルボン酸又はこれらの塩を含んでもよい。これらの酸又は塩が存在し、直鎖状である場合、好ましくは1〜6個の炭素原子を含み、この酸が環状である場合、3個を超える炭素原子を含むのが好ましい。カルボン酸又はその塩の直鎖又は環状炭素含有鎖は、ヒドロキシル、エステル、エーテル、1〜6個、より好ましくは1〜4個の炭素原子を有する脂肪族基、及びこれらの混合物から成る群から選択される置換基で置換されていてもよい。
カルボン酸又はその塩は、好ましくは7未満、より好ましくは1〜3のpKaを有する。カルボン酸又はその塩は、1又は2以上のカルボキシル基を含んでもよい。
好適なカルボン酸又はその塩は以下の一般式を有するものである。
【0060】
【化5】
【0061】
式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7は、1〜3個の炭素原子を有するアルキル鎖、ヒドロキシル基、水素、エステル基、カルボン酸基(ただし3個以下のカルボン酸基が存在する)から成る群から選択される。
好ましいカルボン酸は、サリチル酸、マレイン酸、アセチルサリチル酸、3−メチルサリチル酸、4−ヒドロキシイソフタル酸、ジヒドロキシフマル酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、ペンタン酸、及びこれらの塩、並びにこれらの混合物から成る群から選択される。カルボン酸が塩の形態で存在する場合、塩の陽イオンは、好ましくはアルカリ金属、アルカリ土類金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、又はトリエタノールアミン、及びこれらの混合物から選択される。
【0062】
カルボン酸又はその塩は、好ましくは0.1%〜5%、より好ましくは0.2%〜1%、最も好ましくは0.25%〜0.5%の濃度で存在する。
上記で記載したように、本明細書の組成物は以下で定義する改善されたリンス感触を与えるのに使用される。出願人は、陰イオン性界面活性剤が存在すると、特に組成物の15〜35重量%の範囲で多量に存在すると、ユーザーの手及び食器類にぬるりとした感触を与える組成物になることを認識している。ぬるりとした感触は、本明細書で定義される組成物を用いる場合に減少し、すなわちリンス感触のさらりとしたものが得られる。理論に拘束されることを望まないが、カルボン酸はこの利益を付与すると出願人は考える。さらに、炭素鎖が陰イオン性界面活性剤が平均30%を超える分枝度を含むように分枝状になった陰イオン性界面活性剤を有する組成物を配合すると、リンス感触を付与又は改善することもできると考えられている。
【0063】
「リンス感触」という用語は、ユーザーの手の感触又は食器類上のユーザーの手の感触、特に水で皿を洗い流す際の感触を意味する。組成物によって与えられるリンス感触の種類は、組成物と洗浄水とを表面から取り除くのがより困難であると感知されるような「ぬるりとした」ものであるか、逆に組成物と洗浄水が比較的取り除き易いように感知されるような「さらりとした」ものであるかのいずれかとして記載することができる。「さらりとした」リンス感触は、等しくは、ユーザーの皮膚の間又は皮膚と食器類との間の摩擦が増大するものとして検出できる。本明細書において「改善されたリンス感触」という用語は、本明細書で定義したような分枝状陰イオン性界面活性剤若しくはカルボン酸のいずれも含まない又はそれらの混合物を含まない組成物と比較した場合に、本発明の組成物が比較的より「さらりとした」リンス感触を与えることを意味する。
【0064】
界面活性剤
本発明の組成物は、任意選択的であるが好ましくは界面活性剤を含んでいてもよい。界面活性剤は、両性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、他の陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群から選択されてもよい。
【0065】
両性界面活性剤は、好ましい追加的な界面活性剤である。本発明に有用な両性界面活性剤は、好ましくはアミンオキシド界面活性剤から選択される。アミンオキシド類は半極性非イオン性界面活性剤であり、それらには10〜18個の炭素原子の一つのアルキル部分及び1〜3個の炭素原子を含有するアルキル基及びヒドロキシアルキル基から成る群から選択される二つの部分を含有する水溶性アミンオキサイド類;10〜18個の炭素原子の一つのアルキル部分及び1〜3個の炭素原子を含有するアルキル基及びヒドロキシアルキル基から成る群から選択される二つの部分を含有する水溶性ホスフィンオキシド類;及び10〜18個の炭素原子の一つのアルキル部分及び1〜3個の炭素原子を含有するアルキル部分及びヒドロキシアルキル部分から成る群から選択される部分を含有する水溶性スルホキシド類が挙げられる。
半極性非イオン性洗剤界面活性剤としては、以下の式を有するアミンオキシド界面活性剤が挙げられる。
【0066】
【化6】
【0067】
式中、R3は、8〜22個の炭素原子を含有するアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキルフェニル基、又はこれらの混合物であり;R4は、2〜3個の炭素原子を含有するアルキレン、ヒドキシアルキレン基、又はこれらの混合物であり;xは0〜3であり;各R5は、1〜3個の炭素原子を含有するアルキル若しくはヒドロキシアルキル基、又は1〜3個のエチレンオキシド基を含有するポリエチレンオキシド基である。R5基は、例えば、酸素又は窒素原子を通してお互いに結合でき、環状構造を形成する。
これらのアミンオキシド界面活性剤としては、とりわけC10〜C18アルキルジメチルアミンオキシド類及びC8〜C12アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミンオキシド類が挙げられる。
好適なものは、以下の式で表されるプロピルアミンオキシドなどのアミンオキシド類である。
【0068】
【化7】
【0069】
式中、R1はアルキル、2−ヒドロキシアルキル、3−ヒドロキシアルキル、又は3−アルコキシ−2−ヒドロキシプロピルラジカルであり、アルキル及びアルコキシはそれぞれ8〜18個の炭素原子を含有し、R2及びR3はそれぞれメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、又は3−ヒドロキシプロピルであり、nは0〜10である。
さらに好適な種類のアミンオキシド半極性界面活性剤は、以下の式を有する化合物及びその混合物を含む。
【0070】
【化8】
【0071】
式中、R1はアルキル、2−ヒドロキシアルキル、3−ヒドロキシアルキル、又は3−アルコキシ−2−ヒドロキシプロピルラジカルであり、アルキル及びアルコキシはそれぞれ8〜18個の炭素原子を含有し、R2及びR3はそれぞれメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、又は3−ヒドロキシプロピルであり、nは0〜10である。特に好ましいものは、以下の式を有するアミンオキシド類である。
【0072】
【化9】
【0073】
式中、R1は、C10〜14アルキルであり、R2及びR3はメチル又はエチルである。より完全に米国特許第4,316,824号(パンチェリ(Pancheri))、第5,075,501号、及び第5,071,594号に記載されている長鎖アミンオキシド界面活性剤を使用することは、それが低発泡性であるために、望ましい可能性がある。
本発明に有用な両性洗剤界面活性剤のその他の好適な非限定的な例としては、アミドプロピルベタイン類及び脂肪族又は複素環式二級及び三級アミン類の誘導体が挙げられ、脂肪族部分は直鎖又は分枝鎖であることができ、脂肪族置換基の一つは8〜24個の炭素原子を含有し、少なくとも一つの脂肪族置換基は陰イオン性水溶性基を含有する。
【0074】
さらに好適な両性界面活性剤の例は「界面活性剤および洗剤」(Surface Active Agents and Detergents)(I巻及びII巻、シュワルツ、ペリー及びベルク(Schwartz, Perry and Berch))に与えられており、本明細書に参考として組み入れる。
両性界面活性剤は、存在する場合、好ましくは有効量で組成物中に存在し、より好ましくは0.1重量%〜20重量%、さらにより好ましくは0.1重量%〜15重量%、さらに一層より好ましくは0.5重量%〜10重量%で存在する。
好適な非イオン性洗剤界面活性剤は、1975年12月30日に発行されたローリン(Laughlin)らの米国特許第3,929,678号の13段14行〜16段6行に概ね開示されており、本明細書に参考として組み入れる。
【0075】
1〜25モルのエチレンオキシドと脂肪族アルコール類の縮合生成物。脂肪族アルコールのアルキル鎖は直鎖状又は分枝状、一級又は二級のいずれであることもでき、一般的には8〜22個の炭素原子を含有する。特に好ましいのは、10〜20の炭素原子を含有するアルキル基を有するアルコール類とアルコールのモルあたり2〜18モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である。この型の市販されている非イオン性界面活性剤の例としては、タージトール(Tergitol)(登録商標)15−S−9(9モルのエチレンオキシドとC11〜C15直鎖状二級アルコールの縮合生成物)、タージトール(登録商標)24−L−6NMW(分子量分布の狭い6モルのエチレンオキシドとC12〜C14一級アルコールの縮合生成物)(双方ともユニオンカーバイド社(Union Carbide Corporation)により販売);ネオドール(登録商標)45−9(9モルのエチレンオキシドとC14〜C15直鎖状アルコールの縮合生成物);ネオドール(Neodol)(登録商標)23−6.5(6.5モルのエチレンオキシドとC12〜C13直鎖状アルコールの縮合生成物)、ネオドール(登録商標)45−7(7モルのエチレンオキシドとC14〜C15直鎖状アルコールの縮合生成物)、ネオドール(登録商標)45−4(4モルのエチレンオキシドとC14〜C15直鎖状アルコールの縮合生成物)(シェル化学社(Shell Chemical Company)より販売)及びキロ(Kyro)(登録商標)EOB(9モルのエチレンオキシドとC13〜C15アルコールの縮合生成物(プロクター&ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)により販売)が挙げられる。その他の市販されている非イオン性界面活性剤としてはシェル化学社(Shell Chemical Co.)より販売されているドバノール(Dobanol)91−8(登録商標)及びヘキスト(Hoechst)より販売されているゲナポール(Genapol)UD−080(登録商標)が挙げられる。この部類の非イオン性界面活性剤は、一般的に「アルキルエトキシレート類」と呼ばれる。
【0076】
好適なアルキルポリグリコシドは次の式を有する。
R2O(CnH2nO)t(グリコシル)x
式中、R2アルキル、アルキル−フェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルフェニル、及びこれらの混合物からなる群より選択されるが、アルキル基には10〜18個、好ましくは12〜14個の炭素原子が含まれる;nは2又は3、好ましくは2であり;tは0〜10、好ましくは0であり;xは1.3〜10、好ましくは1.3〜3、最も好ましくは1.3〜2.7である。グリコシルは、好ましくはグルコースから誘導される。これらの化合物を製造するため、アルコール又はアルキルポリエトキシアルコールが最初に形成され、その後グルコース又はグルコース源と反応させられ、グルコシドを形成する(1位で結合)。次いで追加的なグリコシル単位は、その1位と既存グリコシル単位の2、3、4、及び/又は6位、好ましくは主に2位との間で結合させることができる。
【0077】
以下の式を有する脂肪酸アミド界面活性剤。
【0078】
【化10】
【0079】
式中、R6は7〜21(好ましくは9〜17)個の炭素原子を含有するアルキル基であり、各R7は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ヒドロキシアルキル、及び−(C2H4O)xH(式中、xは1〜3で変化する)から成る群から選択される。
好ましいアミド類はC8〜C20アンモニアアミド類、モノエタノールアミド類、ジエタノールアミド類、及びイソプロパノールアミド類である。
非イオン性界面活性剤は、存在する場合、好ましくは有効量で組成物中に存在し、より好ましくは0.1重量%〜20重量%、さらにより好ましくは0.1重量%〜15重量%、さらに一層より好ましくは0.5重量%〜10重量%で存在する。
【0080】
本明細書の洗剤組成物はまた、有効量のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤を含有していてもよい。「有効量」とは、組成物の配合者が、洗剤組成物の洗浄性能が改善されるように組成物中に導入するポリヒドロキシ脂肪酸アミドの量を選択できることを意味する。一般に従来の濃度に関して、1重量%のポリヒドロキシ脂肪酸アミドを導入すると、洗浄性能が向上する。
ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤が存在する場合、洗剤組成物は、1重量%基準のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤、好ましくは3重量%〜30重量%のポリヒドロキシ脂肪酸アミドを含んでいてもよい。ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤成分は、以下の構造式の化合物を含む。
【0081】
【化11】
【0082】
式中、R1は、H、C1〜C4ヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、又はこれらの混合物、好ましくはC1〜C4アルキル、より好ましくはC1又はC2アルキル、最も好ましくはC1アルキル(すなわち、メチル)であり;R2は、C5〜C31ヒドロカルビル、好ましくは直鎖のC7〜C19アルキル又はアルケニル、さらに好ましくは直鎖のC9〜C17アルキル又はアルケニル、最も好ましくは直鎖のC11〜C15アルキル又はアルケニル又はこれらの混合物であり;Zは、鎖に直接接合する少なくとも三つのヒドロキシルを持つ線状ヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル又はこれらのアルコキシル化誘導体(好ましくはエトキシレート化又はプロポキシレート化)である。Zは、好ましくは還元アミノ化反応における還元糖、より好ましくは、Zはグリシチルから誘導される。好適な還元糖としては、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノース、及びキシロースが挙げられる。上記の個々の糖と同様に、原材料として、高級ブドウ糖コーンシロップ、高級フルクトースコーンシロップ、及び高級マルトースコーンシロップを利用することができる。これらのコーンシロップによって、Zが糖成分の混合物となってもよい。その他の好適な原材料の除外は決して意図しないことを理解すべきである。Zは、好ましくは−CH2−(CHOH)n−CH2OH、−CH(CH2OH)−(CHOH)n−1−CH2OH、−CH2−(CHOH)2(CHOR’)(CHOH)−CH2OH、及びこれらのアルコキシル化誘導体からなる群より選択され、nは3〜5の整数であり、R’は、H又は環状又は脂肪族単糖類である。最も好ましいものは、nが4であるグリシチルであり、特に好ましくは−CH2−(CHOH)4−CH2OHである。
【0083】
R’は、例えば、N−メチル、N−エチル、N−プロピル、N−イソプロピル、N−ブチル、N−2−ヒドロキシエチル、又はN−2−ヒドロキシプロピルであり得る。
R2−CO−N<は、例えば、ココアミド、ステアラミド、オレアミド、ラウロアミド、ミリスタミド、カプリカミド、パルミタミド、タローアミドなどであり得る。
Zは1−デオキシグルシチル、2−デオキシフルクチチル、1−デオキシマルチチル、1−デオキシラクチチル、1−デオキシガラクチチル、1−デオキシマンニチル、1−デオキシマルトトリオチチルなどであり得る。
【0084】
本明細書の組成物に使用するのに好適な陰イオン性界面活性剤としては、式ROSO3M(式中、Rは、好ましくはC6〜C20直鎖又は分枝ヒドロカルビル、好ましくはC10〜C20アルキル部分を有するアルキル又はヒドロキシアルキル、より好ましくはC10〜C14アルキル又はヒドロキシアルキルであり、MはH、又はアルカリ金属陽イオン、アンモニウム、若しくは置換アンモニウムなどの陽イオンであるが、好ましくはナトリウムである)の水溶性塩又は酸が挙げられる。
【0085】
本明細書に用いるのに好適な他の陰イオン性界面活性剤は、式RO(A)mSO3Mの水溶性塩又は酸であって、式中、Rは非置換直鎖又は分枝C6〜C20アルキル、又はC10〜C20のアルキル成分を有するヒドロキシアルキル基であり、好ましくはC12〜C20のアルキル又はヒドロキシアルキルであり、より好ましくはC12〜C14のアルキル又はヒドロキシアルキルであり、Aはエトキシ又はプロポキシ単位であり、mは0より大きく、典型的に0.5〜5の間であり、より好ましくは0.5〜2の間であり、MはH、又は、例えば、金属陽イオン、アンモニウム、若しくは置換アンモニウム陽イオンであることができる陽イオンである。アルキルプロポキシル化スルフェート類及びアルキルエトキシ化スルフェート類について本明細書において考慮する。代表的な界面活性剤は、C10〜C14アルキルポリエトキシレート(1.0)スルフェート、C10〜C14ポリエトキシレート(1.0)スルフェート、C10〜C14アルキルポリエトキシレート(2.25)スルフェート、C10〜C14ポリエトキシレート(2.25)スルフェート、C10〜C14アルキルポリエトキシレート(3.0)スルフェート、C10〜C14ポリエトキシレート(3.0)スルフェート、及びC10〜C14アルキルポリエトキシレート(4.0)スルフェート、C10〜C18ポリエトキシレート(4.0)スルフェートである。好ましい実施形態において、陰イオン性界面活性剤は、アルコキシル化、好ましくはエトキシ化及び非アルコキシル化スルフェート界面活性剤の混合物である。このような好ましい実施形態において、好ましい平均アルコキシル化度は0.4〜0.8である。
【0086】
本明細書に用いるのに特に好適な他の陰イオン性界面活性剤は、式RSO3Mの水溶性塩又は酸を含むアルキルスルホネート類であって、式中、RはC6〜C20直鎖状又は分枝状、飽和又は不飽和アルキル基、好ましくはC10〜C20アルキル基、より好ましくはC10〜C14アルキル基であり、MはH又は陽イオン、例えば、アルカリ金属陽イオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム)、アンモニウム、又は置換アンモニウム(例えば、メチル−、ジメチル−、及びトリメチルアンモニウム陽イオン、並びにテトラメチル−アンモニウムなど四級アンモニウム陽イオン、ジメチルピペリジニウム陽イオン、並びにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、及びこれらの混合物などのアルキルアミン類に由来する四級アンモニウム陽イオンなど)である。
【0087】
本明細書で使用するのに好適なアルキルアリールスルホネート類には、式RSO3Mの水溶性の塩又は酸が挙げられ、式中、RはC6〜C20の直鎖状又は分枝状、飽和又は不飽和のアルキル基、好ましくはC12〜C16のアルキル基、さらに好ましくはC10〜C14のアルキル基で置換されたアリール、好ましくはベンジルであり、MはH又は陽イオン、例えば、アルカリ金属陽イオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムなど)、アンモニウム、又は置換アンモニウム(例えば、メチル−、ジメチル−、及びトリメチルアンモニウム陽イオン、並びにテトラメチル−アンモニウム及びジメチルピペリジニウム陽イオンのような第四級アンモニウム陽イオン、並びにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、及びこれらの混合物のようなアルキルアミン類に由来する第四級アンモニウム陽イオンなど)である。
【0088】
さらに好ましい実施形態において、陰イオン性界面活性剤の炭素鎖はアルキル、好ましくはC1〜4アルキル分枝ユニットを含む。陰イオン性界面活性剤の平均分枝百分率は、30%を超える、より好ましくは35%〜80%、最も好ましくは40%〜60%である。このような平均分枝百分率は、一つ以上の陰イオン性界面活性剤と組成物を配合することによって達成でき、この全ての界面活性剤は、好ましくは30%を超える分枝度、より好ましくは35%〜80%、最も好ましくは40%〜60%の分枝度である。別の方法としてより好ましくは、組成物は、分枝状陰イオン性界面活性剤及び直鎖状陰イオン性界面活性剤の組み合わせを、この陰イオン性界面活性剤全ての組み合わせの平均分枝百分率が30%を超える、より好ましくは35%〜80%、最も好ましくは40%〜60%であるように含んでいてもよい。
【0089】
平均4モル未満のアルコキシ基を含む陰イオン性界面活性剤は、好ましくは総組成物の少なくとも10重量%、より好ましくは15重量%〜40重量%、最も好ましくは20重量%〜35重量%の濃度で存在する。少なくとも平均4モルのアルコキシ基を含む陰イオン性界面活性剤は、好ましくは総組成物の少なくとも20重量%、より好ましくは25重量%〜35重量%の濃度で存在する。
【0090】
洗浄目的のために有用な他の追加的な陰イオン性界面活性剤もまた、本明細書において用いることができる。これらには石鹸の塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、並びにモノ−、ジ−、及びトリエタノールアミン塩などの置換アンモニウム塩)、C8〜C24オレフィンスルホネート類、アルカリ土類金属クエン酸塩類の熱分解生成物のスルホン化によって調製されるスルホン化ポリカルボン酸、例えば、英国特許明細書第1,082,179号に記載されているようなもの、C8〜C24アルキルポリグリコールエーテルスルフェ−ト類(10モルまでのエチレンオキシドを含有する);C14〜16メチルエステルスルホネート類などのアルキルエステルスルホネ−ト類;アシルグリセロールスルホネート類、脂肪族オレイルグリセロールスルフェート類、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテルスルフェート類、パラフィンスルホネート類、アルキルホスフェート類、アシルイセチオネート類などのイセチオネート類、N−アシルタウレート類、アルキルサクシナメート類及びスルホサクシネート類、スルホサクシネートのモノエステル類(とりわけ飽和及び不飽和C12〜C18モノエステル類)、スルホサクシネートのジエステル類(とりわけ飽和及び不飽和C6〜C14ジエステル類)、アルキルポリグルコシドのスルフェ−ト類などのアルキル多糖類のスルフェ−ト類(以下に記載する非イオン性の非スルフェート化合物)、分枝状一級アルキルスルフェ−ト類、式RO(CH2CH2O)kCH2COO−M+(式中、RはC8〜C22アルキルであり、kは0〜10の整数であり、Mは可溶性塩形成陽イオンである)などのアルキルポリエトキシカルボキシレート類が挙げられる。ロジン、水素添加ロジンなどの樹脂酸及び水素添加樹脂酸も好適であり、樹脂酸及び水素添加樹脂酸はトール油中に存在するか又はトール油から誘導される。更なる例は「界面活性剤及び洗剤」(Surface Active Agents and Detergents)(I巻及びII巻、シュバルツ(Schwartz)、ペリー(Perry)、及びバーク(Berch)著)に記載されている。多種多様なこうした界面活性剤は、一般に1975年12月30日にローリン(Laughlin)らに発行された米国特許第3,929,678号の第23欄58行〜第29欄23行にも開示されている(参考として本明細書に組み入れる)。
【0091】
本明細書に用いるのに特に好ましい他の陰イオン界面活性剤は、アルキルカルボキシレート類及びアルキルアルコキシカルボキシレート類であって、アルキル鎖に4〜24個、好ましくは8〜18個、より好ましくは8〜16個の炭素原子を有し、アルコキシは、プロポキシ及び/又はエトキシであり、好ましくは、アルコキシ化度0.5〜20、好ましくは5〜15のエトキシである。本明細書に用いるのに好ましいアルキルアルコキシカルボキシレートは、ラウレス11カルボン酸ナトリウム(sodium laureth 11 carboxylate)であり(すなわち、RO(C2H4O)10−CH2COONaであり、R=C12〜C14である)、アキポソフト(Akyposoft(登録商標))100NVの名前で、花王化学株式会社(Kao Chemical Gbmh)より市販されている。
【0092】
使用される特定の界面活性剤は、それゆえに特別な末端使用の構想に依存して広範囲に変化し得る。好適な追加的な界面活性剤は「ポリマー性泡増強剤を含む液体洗剤組成物」と名づけられたチャンドリカ・カスツリー(Chandrika Kasturi)らの同時係属仮特許出願、P&Gケース番号第6938P号、出願番号第60/066,344号に詳細に記載されており、上記に組み入れられている。
【0093】
高分子泡安定剤
本発明の組成物は、任意選択的に高分子泡安定剤を含有してもよい。このような高分子泡安定剤は、液状洗剤組成物の油脂切断能を犠牲にすることなく、高められた泡容量及び泡立ち持続時間を提供する。これらの高分子泡安定剤は以下から選択される。
i)以下の式を有する(N,N−ジアルキルアミノ)アルキルアクリレートエステル類のホモポリマー類:
【0094】
【化12】
【0095】
式中、各Rは独立に、水素、C1〜C8アルキル、及びこれらの混合物であり、R1は水素、C1〜C6アルキル、及びこれらの混合物であり、nは2〜6であり、
ii)
(i)のコポリマー、並びに
【0096】
【化13】
【0097】
式中、R1は水素、C1〜C6アルキル、及びこれらの混合物であるが、だたし(ii)と(i)の比は2:1〜1:2である;従来のゲル透過クロマトグラフィーによって測定する場合の高分子泡促進剤の分子量は、1,000〜2,000,000、好ましくは5,000〜1,000,000、より好ましくは10,000〜750,000、より好ましくは20,000〜500,000、さらにより好ましくは35,000〜200,000である。高分子泡安定剤は任意に塩、無機又は有機塩のどちらかの形態で存在でき、例えば(N,N−ジメチルアミノ)アルキルアクリレートエステルのクエン酸塩、硫酸塩、又は硝酸塩として存在できる。
好ましい高分子泡安定剤の一つは、(N,N−ジメチルアミノ)アルキルアクリレートエステル類である。
【0098】
【化14】
【0099】
すなわち組成物に存在する場合、高分子泡促進剤は、0.01重量%〜15重量%、好ましくは0.05重量%〜10重量%、より好ましくは0.1重量%〜5重量%で組成物に存在し得る。
【0100】
ビルダー
本発明に基づいた組成物はさらにビルダー系を含んでもよい。クエン酸及びクエン酸塩などのビルダーはLDL組成物における酵素の安定性を減ずるので、LDL組成物において通常使用されるビルダー塩は量を低減させるか又は完全に除去し、ビルダーとしてプロピレングリコールを混合するのが望ましい。洗剤組成物が洗剤担体の一部又は全体としてプロピレングリコール溶媒を含む時、酵素はより安定し、必要とされるビルダー塩も少量ですむか又は全く必要とされない。
【0101】
もしビルダーを使用するのが望ましければ、アルミノケイ酸塩物質、ケイ酸塩類、ポリカルボキシレート類及び脂肪酸類、エチレン−ジアミン四酢酸などの物質、アミノポリホスホネート類、とりわけエチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸及びジエチレントリアミンペンタメチレン−ホスホン酸などの金属イオン封鎖剤を含む従来のいずれかのビルダー系が本明細書の使用に好適である。明らかに環境的な理由においてあまり好ましくないが、ホスフェートビルダー類も本明細書において使用できる。
本明細書に使用するのに好適なポリカルボキシレートビルダーとしては、クエン酸(好ましくは水溶性の塩の形態)、以下の式のコハク酸誘導体が挙げられる。
【0102】
R−CH(COOH)CH2(COOH)(式中、RはC10〜20アルキル又はアルケニル、好ましくはC12〜16であり、又はRはヒドロキシ、スルホ、スルホキシル、又はスルホン置換基で置換することができる)。具体例としは、ラウリルコハク酸塩、ミリスチルコハク酸塩、パルミチルコハク酸塩、2−ドデセニルコハク酸塩、2−テトラデセニルコハク酸塩などが挙げられる。コハク酸塩ビルダーは、好ましくはナトリウム、カリウム、アンモニウム、及びアルカノールアンモニウム塩を含むこれらの水溶性塩の形態で使用する。
その他の好適なポリカルボキシレート類はオキソ二コハク酸類、並びに米国特許第4、663,071号に記載されているような酒石酸塩一コハク酸及び酒石酸塩二コハク酸の混合物である。
【0103】
とりわけ本明細書の液体生成において、本明細書の使用に好適な脂肪酸ビルダーは、飽和又は不飽和C10〜18脂肪酸及び相当する石鹸である。好ましい飽和種はアルキル鎖に12〜16個の炭素原子を有する。好ましい不飽和脂肪酸はオレイン酸である。液体組成物のその他の好ましいビルダー系は、ドデセニルコハク酸及びクエン酸をベースにしている。
洗浄性ビルダー塩が含まれる場合、それは組成物の0.5重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜30重量%、最も一般的には5重量%〜25重量%の量で含まれる。
【0104】
酵素
本発明の洗剤組成物は、洗浄性能利益を提供する一つ以上の酵素をさらに含んでもよい。前記酵素には、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、グルコ−アミラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、キシラナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、又はこれらの混合物から選択される酵素が挙げられる。好ましい組み合わせは、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、及び/又はセルラーゼのような従来の適用可能な酵素のカクテルを有する洗剤組成物である。酵素が組成物に存在する場合、洗剤組成物の0.0001重量%〜5重量%の活性酵素として存在する。次に好ましいタンパク質分解酵素は、アルカラーゼ(登録商標)(ノボインダストリ(Novo Industri)A/S)、BPN’、プロテアーゼA及びプロテアーゼB(ジェネンコール(Genencor))、並びにこれらの混合物から成る群から選択される。プロテアーゼBが最も好ましい。好ましいアミラーゼ酵素としてはターマミル(TERMAMYL)(登録商標)、デュラミル(DURAMYL)(登録商標)、並びにWO94/18314(ゲネンカー・インターナショナル(Genencor International))及びWO94/02597(ノボ(Novo))に記載されているアミラーゼ酵素が挙げられる。
【0105】
さらに好適な及び好ましい酵素の非限定的な例は同時係属出願、「油脂洗浄、泡立ち、低温における安定度及び溶解を改善する有機ジアミン含有食器洗浄洗剤組成物」(Dishwashing Detergent Compositions Containing Organic Diamines for Improved Grease Cleaning, Sudsing, Low temperature stability and Dissolution)と名づけられたP&Gケース番号7167P、出願番号第60/087,693号に開示されており、それは本明細書に参考として組み入れる。
過酸化水素並びにクエン酸及びクエン酸塩などのビルダーはLDL組成物における酵素の安定性を減ずるので、酵素を含有する組成物においてはこれらの化合物の量を減ずるか又は除去するのが望ましい。過酸化水素は、界面活性剤及び界面活性剤ペーストにおいて不純物としてしばしば見られる。このように、アミンオキシド又はアミンオキシドの界面活性剤ペーストにおける過酸化水素の好ましい濃度は0−40ppm、より好ましくは0−15ppmである。アミンオキシド及びベタイン類のアミン不純物は、存在する場合、過酸化水素に関して上述した濃度まで最低限にするべきである。
【0106】
マグネシウムイオン
二価イオンは、本発明によって調製されるLDL組成物から削除されるのが好ましいが、本発明の別の実施形態はマグネシウムイオンを含んでもよい。
二価イオンは、不十分なリンスと同様により遅い溶解及び低温における不十分な安定特性につながるおそれがあるので、全ての二価イオンをLDL組成物から取り除くのが望ましい。さらに、アルカリpHマトリックスにおけるそのような二価イオン含有組成物を配合することは二価イオン、とりわけマグネシウムと水酸化物イオンの不適合性のため、難しい可能性がある。
それにもかかわらず、マグネシウムイオンの存在はいくつかの利益を与える。特に、そのような二価イオンを含むことによって多様なLDL組成物、特にアルキルエトキシカルボキシレート及び/又はポリヒドロキシ脂肪酸アミドを含有する組成物の脂質汚れの洗浄性を改善する。これは、組成物がほとんど二価イオンを含有しない軟水に使用されるとき、とりわけ当てはまる。
【0107】
しかし本発明において、これらの利点は二価イオンを含まなくても得ることができる。特に、上記の特定の比率で両性及び陰イオン性界面活性剤と組み合わせて有機ジアミンを含ませることによって二価イオンが無くても、脂質洗浄性を改善できるとともに、酵素は本発明のLDL組成物の皮膚軟化性能についての改善を示す。
それらがLDL組成物の別の実施形態に含まれる場合、マグネシウムイオンは0.01重量%〜1.5重量%、好ましくは0.015重量%〜1重量%、より好ましくは0.025重量%〜0.5重量%の活性濃度で存在する。本発明の組成物に存在するマグネシウムの量は、アルキルエトキシカルボキシレート類及びポリヒドロキシ脂肪酸アミドの量などの組成物中に存在する総界面活性剤量にも依存する。
【0108】
好ましくは、マグネシウムイオンは水酸化物、塩化物、酢酸塩、硫酸塩、蟻酸塩、酸化物、又は硝酸塩として本発明の組成物に加えられる。保存中、これらの組成物の安定性は、適度な濃度の水酸化物イオンを含有する組成物の存在において、水酸化物沈殿の形成によって低下するので、ある種のキレート化剤を加えることが必要となる可能性もある。好適なキレート化剤は、さらに以下及び米国特許第5,739,092号(オホス−アサンテ(Ofosu−asante)、1998年4月14日発行)に記載されており、参考として本明細書に組み入れる。
【0109】
キレート化剤
本明細書の洗剤組成物は、任意選択的に一つ以上の鉄及び/又はマンガンキレート化剤を含有してもよい。かかるキレート化剤は、アミノカルボキシレート類、アミノホスホネート類、多官能−置換芳香族キレート化剤、及びこれらの混合物から成る群から選択することができ、すべて以下で定義する。理論に拘束されることを意図せずに、このような物質の利益は、部分的には可溶性キレートの形成により洗浄溶液から鉄及びマンガンイオンを取り除くその並外れた能力によると考えられている。
任意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレート類には、エチレンジアミンテトラアセテート類、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテート類、ニトリロ−トリ−アセテート類、エチレンジアミンテトラプロ−プリオネート類、トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート類、ジエチレントリアミンペンタアセテート類、及びエタノールジグリシン類、これらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、及び置換アンモニウム塩、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0110】
洗剤組成物において少なくとも低レベルの総リンが許容される場合、アミノホスフォネート類も本発明の組成物におけるキレート化剤としての使用に好適であり、デクエスト(DEQUEST)としてエチレンジアミンテトラキス(メチレンホスフォネート)が挙げられる。好ましいこのようなアミノホスフォネート類は、6を超える炭素原子を持つアルキル基又はアルケニル基を含有しない。
本明細書の組成物において、多官能置換芳香族キレート化剤も有用である。1974年5月21日にコナー(Connor)らに発行された米国特許第3,812,044号を参照のこと。酸性形態でのこの種の好ましい化合物は、1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼンのようなジヒドロキシジスルホベンゼンである。
【0111】
本明細書で用いるのに好ましい生分解性キレート化剤は、エチレンジアミンジサクシネート(「EDDS」)であり、特に、ハートマン(Hartman)及びパーキンス(Perkins)への米国特許第4,704,233号(1987年11月3日)に記載されている[S,S]異性体である。
本発明における組成物は、キレート化剤又は補助ビルダーとして水溶性メチルグリシン二酢酸(MGDA)塩(又は酸の形態)も含有してよい。同様に、クエン酸塩のようないわゆる「弱い」ビルダーをキレート化剤として用いることもできる。
利用するのであれば、このようなキレート化剤は、一般に、本明細書における洗剤組成物の0.00015重量%〜15重量%で含まれる。さらに好ましくは、利用するのであれば、該キレート化剤は、かかる組成物の0.0003重量%〜3.0重量%で含まれる。
【0112】
その他の成分−洗剤組成物は、さらに好ましくは、以下から選択される一つ以上の洗浄性添加物を含む:汚れ解放高分子、高分子分散剤、多糖類、研磨剤、殺菌剤及びその他の抗菌剤、曇り防止剤、ビルダー、酵素、染料、緩衝剤、抗真菌剤又は白カビ制御剤、昆虫忌避剤、香料、屈水性誘発物質、増粘剤、加工助剤、泡立ち促進剤、光沢剤、錆止め助剤、安定剤、酸化防止剤及びキレート物。その他の有効成分、担体、屈水性誘発物質、酸化防止剤、加工助剤、染料又は顔料、液状処方のための溶媒、棒石鹸組成物の固体充填剤を含む洗剤組成物で有用な多種多様なその他の成分を本発明の組成物に含むことができる。高い泡立ちが所望であれば、C10〜C16のアルカノールアミド類のような泡立ち促進剤を、通常1%〜10%の濃度にて組成物に組み入れることができる。C10〜C14のモノエタノール及びジエタノールアミド類はそのような泡立ち促進剤の典型的な部類を例示する。上述のようなアミンオキシド類、ベタイン類、及びスルタイン類のような高い起泡添加界面活性剤と共にこのような起泡促進剤を使用することも有利である。
【0113】
抗酸化剤も本発明の洗剤組成物に任意選択的に加えることができる。それらは、2,6−ジ−第3級−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)、カルバミン酸塩、アルコルビン酸塩、チオサルフェート、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのような洗剤組成物において使用される従来の抗酸化剤のいかなるものであってもよい。存在する場合、抗酸化剤は0.001重量%〜5重量%で組成物に存在することが好ましい。
前記成分を多孔性の疎水性基材に吸収させ、次いで疎水性被膜で前記基材を被覆することにより、本組成物で用いられる種々の洗浄性成分を任意選択的にさらに安定化することができる。好ましくは、洗浄性成分は多孔性基材に吸着させる前に界面活性剤と混合する。使用中、洗浄性成分は基材から水性洗浄液に放出され、そこで意図された洗浄性の機能を発揮する。
【0114】
この技法をさらに詳細に説明するために、多孔性疎水性シリカ(商標シペルナット(SIPERNAT)D10、デグッサ(DeGussa))を3%〜5%のC13〜15のエトキシ化アルコール(EO7)非イオン性界面活性剤を含有するタンパク質分解酵素溶液と混合する。通常、酵素/界面活性剤溶液はシリカの重量の2.5倍である。得られた粉末を撹拌しながらシリコーン油(500〜12,500の範囲の種々のシリコーン油の粘度を用いることができる)に分散する。得られたシリコーン油分散物を乳化する、さもなければ最終洗剤マトリックスに加える。この方法によって、前述の酵素、漂白剤、漂白活性化剤、漂白触媒、光活性化剤、染料、蛍光剤、布地コンディショナーのような成分、及び加水分解しやすい界面活性剤を液状の洗濯用洗剤組成物を含む洗剤における使用に対して「保護する」ことができる。
さらに、これらの手動食器洗浄洗剤実施形態は、好ましくはさらに屈水性誘発物質を含む。好適な屈水性誘発物質には、トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、クメンスルホン酸、キシレンスルホン酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、又は水溶性の置換アンモニウム塩が挙げられる。
【0115】
非水溶性液体洗剤
非水性担体媒体を含む液体洗剤組成物の製造は、米国特許第4,753,570号;同第4,767,558号;同第4,772,413号;同第4,889,652号;同第4,892,673号;英国特許出願第2,158,838号;英国特許出願第2,195,125号;英国特許出願第2,195,649号;米国特許第4,988,462号;米国特許第5,266,233号;欧州特許出願第225,654号(6/16/87);欧州特許出願第510,762号(10/28/92);欧州特許出願第540,089号(5/5/93);欧州特許出願第540,090号(5/5/93);米国特許第4,615,820号;欧州特許出願第565,017号(10/13/93);欧州特許出願第030,096号(6/10/81)の開示に従って調製することができ、これらを参考として本明細書に組み入れる。かかる組成物は、その中に安定して懸濁される種々の粒子状洗浄性成分を含有することができる。従って、かかる非水性組成物は「液体相」及び任意選択的にしかし好ましくは「固体相」を含み、すべて詳細は以下及び引用文献に記載されている。
【0116】
食器類の洗浄方法
本発明は、食器類を洗浄する方法にも関する。食器類を、上述したように組成物と接触させる。組成物をそのままの状態又は希釈形態で適用してもよい。そのため、食器類は組成物を食器類に適用するだけで洗浄されてもよく、さらに任意選択的にではあるが好ましくは乾燥前に濯いでもよい。あるいは、組成物を好適な容器(例えば、タライ、流し、又はボウル)中で水と混合することもでき、それによって多くの皿を同一の組成物及び水(食器を洗うための水)を用いて洗浄することができる。さらに別の方法において、製品は、通常非常に汚れた食器類用の浸漬媒体として、適切な容器中において希釈形態で使用できる。前述したように、食器類を好ましくはあるが任意選択的に乾燥の前に濯ぐことができる。乾燥は、水が自然に蒸発することによって受動的に行われてもよく、適切な任意の乾燥器具、例えば、布又はタオルを用いて能動的に行われてもよい。
【0117】
(実施例)
以下の洗浄組成物の例は決して限定を意味するものではない。
実施例1〜6は、本発明による軽質液体食器洗浄洗剤を記載する。
【0118】
【表8】
【0119】
1:平均0.6エトキシ基を含有するC12〜13アルキルエトキシスルホネート
2:C12〜C14アミンオキシド
3:非イオン性は9エトキシ基を含有するC11アルキルエトキシ化界面活性剤又は8エトキシ基を含有するC10アルキルエトキシ化界面活性剤のいずれでもよい。
4:ポリマーは(N,N−ジメチルアミノ)エチルメタクリレートホモポリマー
5:1,3ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン
6:プロテアーゼはサビナーゼ(Savinase)(登録商標):マクサターゼ(Maxatase)(登録商標):マクサカル(Maxacal)(登録商標):マクサペム(Maxapem)15(登録商標):サブチリシンBPN及びBPN’:プロテアーゼB;プロテアーゼA;プロテアーゼD;プリマ−ゼ(Primase)(登録商標);デュラジム(Durazym)(登録商標);オプティクリーン(Opticlean)(登録商標);及びオプティマーゼ(Optimase)(登録商標);及びアルカラーゼ(Alcalase)(登録商標)から選択される。
【0120】
実施例7〜10は、本発明に従う軽質液体食器洗浄洗剤を記載する。
【0121】
【表9】
【0122】
1:平均0.6エトキシ基を含有するC12〜13アルキルエトキシスルホネート
2:C12〜C14アミンオキシド
3:ポリマーは(N,N−ジメチルアミノ)エチルメタクリレートホモポリマー
4:非イオン性は8エトキシ基を含有するC10アルキルエトキシ化界面活性剤又は8エトキシ基を含有するC10アルキルエトキシ化界面活性剤のいずれでもよい。
5:1,3ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン
Claims (18)
- 香料組成物であって、
a)組成物の少なくとも7.5重量%の、250℃以下の沸点及び3.0以下のClogPを有する第一の香料成分と、
b)組成物の少なくとも35重量%の、250℃以下の沸点及び3.0以上のClogPを有する第二の香料成分と
を含み、
少なくとも一つの第一又は第二の香料成分が、組成物の少なくとも7重量%の量で存在することをさらに特徴とする組成物。 - 前記第一の香料成分が3.0未満のClogPを有する、請求項1に記載の香料組成物。
- 前記第二の香料成分が3.0を超えるClogPを有する、請求項1又は2に記載の香料組成物。
- 前記組成物の少なくとも8.5重量%の第一の香料成分を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の香料組成物。
- 前記組成物の少なくとも37.5重量%の第二の香料成分を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の香料組成物。
- 前記組成物の少なくとも9.5重量%の第一の香料成分を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の香料組成物。
- 前記組成物の少なくとも40重量%の第二の香料成分を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の香料組成物。
- 少なくとも一つの第一及び/又は第二の香料成分が、前記組成物の少なくとも8.5重量%の濃度で存在する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の香料組成物。
- 少なくとも一つの第一及び/又は第二の香料成分が、前記組成物の少なくとも10重量%の濃度で存在する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の香料組成物。
- 前記第一の香料成分が、エステル類、ケトン類、アルデヒド類、アルコール類からなる群より選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の香料組成物。
- 前記第二の香料成分が、エステル類、ケトン類、アルデヒド類、アルコール類からなる群より選択される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の香料組成物。
- 少なくとも一つの第一及び/又は第二の香料成分が、前記成分の匂い検出幅(ODR)を越える濃度で存在する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の香料組成物。
- 少なくとも一つの第一及び/又は第二の香料成分が、ODRよりも少なくとも50%高い濃度で存在する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の香料組成物。
- 少なくとも一つの第一及び/又は第二の香料成分が、ODRよりも少なくとも150%高い濃度で存在する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の香料組成物。
- 少なくとも一つの第一及び/又は第二の香料成分が、ODRよりも少なくとも300%高い濃度で存在する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の香料組成物。
- 請求項1〜15のいずれか一項に記載の香料組成物を含む洗浄性組成物。
- 好ましくは前記組成物の3重量%を超える濃度でエタノールを追加的に含む、請求項14に記載の洗浄性組成物。
- 食器類、食卓用金物類、及び調理用器具類を洗浄するための請求項14又は15に記載の洗浄性組成物の使用。
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