JP2004502575A - 印刷機循環システム - Google Patents
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Abstract
印刷機液体循環システムは、パン上に設けられたパワードレインオリフィスをもつ専用パワー戻りドレイン(206)、及びオプショナル冷却手段をもつ冷却パンを有する。システムが、パワードレンに戻り管を連結し、パン供給オリフィスをもつパンから容器に、戻り管を通して液体の流れを導く。パワードレンオリフィス及びパン供給オリフィスの好適な設計は、開液圧回路のためのパン供給及び戻りシステムに適合して得られ、あわが生じず、あふれが生じず、調節を要しない。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【0001】
(発明の技術分野)
この発明は、印刷機循環システムに関するものであって、特に、パン上に設けられた専用のパワー戻りドレイン、及びオプショナル冷却手段を有するウォーターパンに関する。
【0002】
(従来技術の説明)
従来の印刷機液体循環システムでは、円筒状パンローラーが、冷却パン内に含まれる冷凍又は非冷凍液体によって部分的に浸される。このパンローラーは、パンから適当量の冷却液体を取り出し、印刷機の湿りシステムに、均一膜状の液を分布するよう回転する。
【0003】
図1は、従来の液体循環システムを示す。図1で示されるように、従来の液体循環システムは、循環器110を有し、これは、液体を蓄えるタンク又は容器(図示せず)と、R12、R22、又はR134Aの冷媒(これは周囲環境に応じて採用する)を利用する圧縮冷凍回路(図示せず)と、ポンプ112とを収容する。
【0004】
この圧縮冷凍回路は、印刷機上にある単一のパン120又は複数のパンに送られる液体を冷却する。この液体は、パン120を取外し可能なスタンドパイプ又はダム124で決定されるレベルまで満たす。
【0005】
供給管114が、循環器110とパン120との間にのびており、パン120への比較的一定流量の液体を提供する。液体は、供給管114を通じ、循環ポンプ112によって送られ、ポンプは、電気モータ又はそれに相当するもの(図示せず)で駆動される。
【0006】
冷却パンのスタンドパイプ124は、液体を、液体戻り管116に排出する。戻り管116は、液体を、循環器110内のタンク又は容器に、直接戻す。液体は、パンに連続的に流れ(印刷機から熱を取り除き)、スタンドパイプドレイン124を流れ、戻り管116に入る。いくつかのケースにおいて、戻り流れが、重力によって、循環器タンク又は容器に、容易に戻り排出される。しかし、ほとんどのパンドレインホールの大きさ、及び戻りライン供給設備(例えば、空間、ベンド、及び管経路)は、単純な重力の戻りを許容しない。
【0007】
ポンプ112は、液体を、供給管114にポンプ送りし、パンに冷却液体を供給し、液体をパンに通し、戻り管116に循環する。ポンプは、液体を、供給管114に供給し、そして、支管が、パワードレインを供給し、パン120と循環器110との間にある戻り管116内の部分にサクション圧を生じさせる(すなわち、周囲圧より低圧である)。
【0008】
従来より、液体は、圧縮冷凍回路によって、循環器110で冷却され、その後、パン120にポンプ送りされていた。しかし、液体が、パン120に達するころに、供給ライン114への送りの際に、冷却能力のロスが生じる。この冷却能力の減少は、印刷機の操作で生じた熱を取り除く液体の能力を減少する。
【0009】
従来の循環器110には、戻りラインパワードレイン118が設けられ、これは、戻りライン116内を真空状態にし、戻り流れを促進する。的確な操作では、パワードレイン118は、スタンドパイプ124の入口位置から、液体戻りだけを許容する真空を提供せねばならない。しかし、過剰な真空状態は、エアーを吸い込むに従って、タンク又は容器内に、あわを生じるだろうし、過小な真空状態は、パンにオーバーフローをもたらすであろう。
【0010】
循環器に配置されたパワードレインの場合、このシステムは、冷却した流れを用いて、パワードレインを作用させる。ポンプ出力の約40%から80%が、パワードレインのための原動流れとして用いられる。しかし、上記したように、供給ラインへの送りのときの冷却能力のロスが生じる。
【0011】
多くの印刷機工場は、種々の印刷機を生産し、それぞれが、異なる大きさのパン戻り孔、管長さ及び管形状、空間、要求されるベンド、そして種々の管戻り通路を有し、現状の循環器パワードレインでは、的確に処理することができない種々の戻り流れ状態のマトリックスを生じさせる。各パンシステムは、異なる戻りライン長さ、ベンド、そして、戻りライン通路を有することがある。さらに、単一のパワードレインを備えた複数のパンシステムにおいて、一つの戻り通路内のインキかすが、アンバランスを生じさせ、あわが残っている間、戻り通路をあふれさせるだろう。
【0012】
通常、一つ又はそれ以上のパワードレインの大きさは、循環器工場によって、種々の範囲をカバーすることが通例である。しかし、これらのシステムは、パワードレインへの流量制御手段によって、バランスをとることが困難であり、そして、二つ又はそれ以上のパンが、一つのパワードレインに接続されるとき、障害が生じる。ガスパリーニの米国特許第4,300,450号明細書に開示されたもののように、パワードレイン作用を制御する種々の試みがなされていたが、基本的な問題がまだ残っている。
【0013】
循環器に配置されたパワードレインの他の問題は、一つの戻りラインを各パンに設け、液体を、循環タンク又は容器に戻すことが要求されることである。これら現在の循環システムの場合、複数管のすえ付けに制限があり、専門的でない配置が生じる。
【0014】
従って、均衡したシステムを生じさせる改良されたドレイン流れ、改良された冷却能力、すえ付け性、及び効果的なパン構成を提供する改良された印刷機液体循環システムが要望されている。
【0015】
(発明の開示)
この発明は、このような要望を満足する。この発明の一実施例による印刷機循環システムは、液体を印刷機に供給するための少なくとも一つのパンを有する。パンは、液体供給オリフィス及び出口を有する。スタンドパイプが、パンの出口に連通するよう配置され、パンから液体を排出し、パン内の実質上一定の液体レベルを維持する。循環器システムは、液体を保持する容器を有し、パンに対応するパワードレインを有する。パワードレインは、パワードレインオリフィスをもつ第一入口、第二入口、及び出口を有する。ドレイン管が、パンのスタンドパイプから、パワードレインの第二入口にのび、液体をパンから排出する。戻り管が、パワードレインの出口から、容器にのびる。液体を容器から供給管に通し、パン液体供給オリフィス及びパワードレインの第一入口にポンプ送りし、液体をパンから引き出し、戻り管にサクションを生じさせるポンプを備える。
【0016】
この発明の他の実施例によれば、印刷機循環システムは、印刷機に液体を供給する少なくとも一つのパンを有し、パンは、液体供給オリフィス及び出口を有する。スタンドパイプが、パンの出口に連通するよう配置されている。スタンドパイプは、パンから液体をドレインに排出し、パン内の実質上一定の液体レベルを維持する。液体を保持する容器も設けられている。パワードレインが、パンに対応しており、パワードレインオリフィスをもつ入口、及び出口を有する。パンに対応する冷却機構が設けられている。冷却機構は、対応パンの付近に配置されている。ドレイン管が、パワードレインのパワードレインオリフィスからのび、冷却機構及びスタンドパイプに排出する。戻り管が、パワードレインの出口から容器にのびる。液体を容器から供給管に通し、液体供給オリフィス及び冷却機構にポンプ送りし、戻り管にサクション圧を生じさせ、液体をパンから戻り管に引き出すポンプを備える。
【0017】
さらに別の実施例では、印刷機循環システムは、液体を印刷機に供給する少なくとも一つのパンを有し、パンは、入口と出口とを有する。スタンドパイプが、パンの出口に連通するよう配置されている。スタンドパイプは、パンから液体を排出し、パン内の実質上一定の液体レベルを維持する。循環器システムは、液体を保持するための容器と、パン内に配置して対応する冷却機構とを有する。冷却機構は、冷却機構入口オリフィスをもつ入口と、パンに液体を供給するための少なくとも一つのパン流量オリフィス、及び出口を有する。パワードレインが、パンに対応しており、冷却機構の出口から、液体を受けるためのパワードレインオリフィスをもつ第一入口、スタンドパイプから液体を受けるための第二入口、及び出口を有する。戻り管が、パワードレインの出口から容器にのびる。液体を容器から供給管に通し、冷却機構入口オリフィスにポンプ送りし、戻り管内のサクション圧を生じさせ、液体をパンから戻り管に引き出すポンプを備える。
【0018】
(好ましい実施例の詳細な説明)
図面の参照に基づいて、この発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0019】
先ず図2は、この発明の一実施例に係る循環システムが示されている。循環システムは、タンク又は容器、及びポンプをもつ循環器(図示せず)、冷却パン200、及び冷却パン200の近くに配置されたパワードレイン206を有する。複数の冷却パンをもつ循環システムにおいて、各冷却パンは、専用のパワードレインを有する。
【0020】
図2に示されているように、冷却パン200は、冷却パン200内に含まれる液体、例えば、冷凍又は非冷凍された冷媒内のローラ50を浸すのに適する。冷却パン200内の液体は、比較的一定の温度に維持されなければならず、さらに、比較的一定の流量割合で、パン200の内外を流れなければならず、これによって、藻の成長を防ぐとともに、循環器用の液体を循環する。
【0021】
図2に示されているように、冷却パン200は、パン液体供給オリフィス214、及び取外し可能なスタンドパイプ(又はせき)204に連通する出口を有する。取外し可能なスタンドパイプ204は、パン200の液体供給サイドに対向するサイドに配置されているが、供給サイド近くに配置できることは当然である。スタンドパイプ204は、液体をパンから排出し、パン内の実質上一定の液体レベルを維持する。
【0022】
冷却パン200は、循環器(図示せず)とパン200との間にのびる供給管208を通じて供給される液体を収容し、パン200内に、比較的一定の液体の流量を提供する。液体は、電気モータなどによって駆動される循環ポンプによって、循環器内のタンク又は容器から供給管208を通じて送られる。この実施例に用いられる循環器は、図1に示された循環器110と同一であり、上記に詳述している。しかし、以下、さらに詳細に述べるように、循環器は、循環器の圧縮冷凍回路に利用するためよりも、冷却パン上、又はその周囲の液体冷却機構を設置する上で改良可能である。
【0023】
各冷却パン200は、それ自身のパワードレイン206に関連している。各パワードレイン206は、パワードレインオリフィス209を有する。パワードレインの詳細は、図5に示されており、さらに詳細を下記で説明する。一つの好適なパワードレインが、ボールドウィン・グラフィック・プロダクツ(シェルトン、CT)で使用されている。パワードレイン206は、パン200内において、予め設定した液体レベルを維持するために用いられる。パワードレイン206は、循環器内のタンク又は容器に液体を戻す液体戻り管210に排出する。
【0024】
供給管208は、パン液体供給オリフィス214及びパワードレインオリフィス209への流量を調節する全流れ制御バルブ212を有する。供給管208は、接続点216も有しており、この接続点216は、中間管218によって、パワードレイン206に接続され、さらに、中間管220によって、パン液体供給オリフィス214に接続されている。
【0025】
循環システム内の液体の液圧流量は、全流れ制御バルブ212を調節して、オリフィス214,209双方の入口で、圧力が増加するに伴って増加する。主として、パン200への流量の増加は、パワードレイン206への流量の増加に伴うものであり、これにより、さらにサクションが生じる。双方のオリフィスの好適な設計は、開液圧回路のためのパン供給及び戻りシステムに適合して得られ、あわが生じず、あふれが生じず、調節を要しない。設計慣行では、オリフィス・インサートが、特別な印刷機パンの設計に利用可能な方法で、取り付け又は設計されるオリフィスを得ることができる。
【0026】
取外し可能なスタンドパイプ204は、接続点224で、ドレイン管222に接続されており、戻り管210に導かれる。戻り管210は、液体を、循環器内のタンク又は容器に直接戻す。液体は、パン200を通じ、間断なく流れ(印刷機からの熱及びくずを取り去る間)、ドレイン管222を通じ、スタンドパイプドレイン204内及びそれを超えて流すことによって戻り管210に入る。
【0027】
操作する際、循環ポンプは、液体を、循環器内のタンク又は容器から、供給管208を通じ、全流れ制御バルブ212に押し出す。液体の全流量は、全流れ制御バルブ212によって調整され、パン液体供給オリフィス214及びパワードレインオリフィス209を作動するための圧力を生じる。流れの矢印は、図面に示されたの種々の管における、流れの方向を示す。
【0028】
循環器からの流量Q1は、接続点216で、流量Q2と流量Q3に分かれる。流量Q2は、パン液体供給オリフィス214での発生に従い、パン200内に流れる。流量Q3は、中間管218によって、サクション圧を生じるために、パワードレインオリフィス209に流れる。流量Q5は、スタンドパイプドレイン204を通じ、パン200に排出し、ローラ50によって液体の一部Q4(Q2−Q5)を取り出すことによって減少し、流用Q2が減少する。その結果、単一の流量Q3が、サクション圧を生じ、パン液体供給オリフィス214を通じ、パン200内に入る流量Q2が、印刷機ローラ50によって、消費総量(Q4)が消費されるということが重要である。
【0029】
図5に示されるように、パワードレインは、中間管218からの流量Q3のための入口502をもつ流路500、パワードレインオリフィス209、スタンドパイプドレイン204を通じ、パン200に排出する流量Q5(Q2−Q4)のための入口504、及び戻り管210と、循環器のタンク又は容器への最後の流量Q6(Q3+(Q2−Q4))のための出口506を有する。流路500を通じて、液体をポンプ送りすることによって、負圧又はサクション圧(大気圧より低い圧力)が、入口504と出口506の間のパワードレインの一部内で生じる。
【0030】
図2の実施例において、液体は、循環器で冷却され、印刷機上のパン200に運ばれる。この冷却された供給流量(Q3)は、パワードレインに、直接、動力を与えるために用いられる。しかし、上記した通り、冷却能力のロスが、供給管208を通じる送りの際に生じる。
【0031】
図3に示される別の実施例において、液体、特に流量Q2は、パン200上、又はその付近に配置された冷却機構302によって、冷却される。冷却機構302は、取り付けバーなどの、従来から知られている種々の方法で、パン300上、及びその付近に取り付けてもよく、組み込んでもよい。
【0032】
図3に示されるように、供給管208は、パン液体供給オリフィス314とパワードレインオリフィス309の双方に向かう流量を調節する全流れ制御バルブ212を有する。供給管208は、接続点316をも有しており、接続点316は、中間管318で接続され、冷却機構302に向かい、中間管320によって、パン液体供給オリフィス314に向かう。流量Q2は、パン液体供給オリフィス314で、調節しながらパン300に流れる。
【0033】
この実施例において、標準流量Q3は、ドレイン管322及び戻り管210を通じて、循環器タンク又は容器に戻る前に、スタンドパイプドレイン304を通じ、パン300から放出する流量は、冷却機構302を通じて流れる。ローラ50によって取り出しられた液体の一部Q4によって減少し、これによって流量Q2が減少する。パワードレイン入口504は、スタンドパイプドレイン304を通じ、中間管326から、パン300に放出する流量を受ける。
【0034】
パワードレインに直接動力を与えるための冷却用供給流量Q3を用いる代わりに、この実施例の流量Q3は、パン200上の冷却機構302(例えば、水路、コイル、チューブなど)を通じて向かう。この流量が、パン流量Q2に比べて極めて大きくなった後、パンにさらなる冷却能力を提供し、パン内の液体温度の制御をよりよくする。
【0035】
この実施例では、パワードレインオリフィスによる調節に従い、冷却機構から排出した後、パワードレインの入口上で圧力が作用する。第一実施例と同様に、パン液体供給オリフィスを通じ、パンに流入する流量Q2が、印刷ローラによって消費総量Q4が消費されるということが重要である。
【0036】
ある実施例では、冷却機構302は、電気冷却装置であり、例えば、冷却コイルやチューブ、フィンなどを有する。ある好適な冷却装置は、メルカーサーモエレクトリックス(ニュージャージー洲トレントン)製のウルトラTEC(商標)が用いられる。しかし、従来から知られている冷却機構でも使用できる。
【0037】
上記したように、設計慣行に従うところ、オリフィス314,309双方の好適な設計は、開口液圧回路のためのパン供給及び戻りシステムに適合可能なものであって、あわの発生がなく、あふれがなく、調節が不用である。
【0038】
図4に示されるさらに別の実施例では、冷却機構402は、パン400内に配置される。この実施例において、全流量Q1は、全流れ制御バルブ412によって調節され、冷却機構402に直接供給され、冷却機構の入口で作用する圧力が生じる。冷却機構402は、流量Q1を受けるための冷却機構入口オリフィス414を有しており、冷却機構がコイリングコイルである実施例において、パン流量オリフィス又は複数のオリフィス430が、コイルの長さに沿って間隔をおいて、冷却された液体流量Q7をパンに供給する必要量に応じて配置される。別の言い方では、流量Q7は、冷却機構から、冷却機構402内に配置されたパン流量オリフィス430による調節に従ってパンに流れる。冷却機構402からの放出流量Q8は、パワードレイン406に動力を与えるために用いられる。
【0039】
上記によれば、冷却コイルオリフィスを通じ、パンに流入する流量Q7は、印刷ローラによる消費総量Q4が消費されるということが重要である。残り流量Q9(Q7−Q4)は、スタンドパイプドレイン404に流入し、その後、中間管422に流れ、前期パワードレイン406のサクション部に流入する。
【0040】
パワードレイン406から、液体(Q8+Q9)が、戻り管210を通じ、循環器内のタンク又は容器に戻る。別の実施例では、一つ以上のパン220が含まれており、戻り管220は、他の印刷機ユニット上に用いられる他のパンから、単一のパワードレインのためではなく、他の戻り管に接続し、それによって、戻りラインを有するタンク又は容器に排出する。これは、上記した取り付け上の問題を回避するものである。
【0041】
流量Q1を調節する冷却機構オリフィス414は、バランスシステムに従い、循環器に戻す液体を調節するパワードレインオリフィス409に対応して設けられる。冷却機構の入口における圧力の増加がパン流量Q1を増加し、同様にパワードレイン流量Q8が増加し、それによってシステムが常に安定し、あわの発生、及びあふれの発生を回避する。
【0042】
この発明は、パン供給流量及びパワードレイン供給流量が得られ、双方の好適なオリフィスの大きさにより決定され、双方に流れる全流量以外では調節が不要である。設置したとき、液圧回路が、効果的な印刷冷却システムを生じ、パン設計のコストを少なくし、設置を容易にする。
【0043】
当業者が、この発明の精神及び範囲から外れることなく、この発明の装置を、様々な改良及び変さらできることは、明らかである。従って、この発明が、特許請求の範囲に記載された精神及び範囲内において、全ての改良及び変さらを含むことは当然である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の印刷機液体循環システムを示す。
【図2】冷却パンの一実施例を有する循環システムの概略図である。
【図3】冷却パンの別の実施例を有する循環システムの概略図である。
【図4】冷却パンのさらに別の実施例を有する循環システムの概略図である。
【図5】パワードレインの別の実施例を有する循環システムの概略図である。
(発明の技術分野)
この発明は、印刷機循環システムに関するものであって、特に、パン上に設けられた専用のパワー戻りドレイン、及びオプショナル冷却手段を有するウォーターパンに関する。
【0002】
(従来技術の説明)
従来の印刷機液体循環システムでは、円筒状パンローラーが、冷却パン内に含まれる冷凍又は非冷凍液体によって部分的に浸される。このパンローラーは、パンから適当量の冷却液体を取り出し、印刷機の湿りシステムに、均一膜状の液を分布するよう回転する。
【0003】
図1は、従来の液体循環システムを示す。図1で示されるように、従来の液体循環システムは、循環器110を有し、これは、液体を蓄えるタンク又は容器(図示せず)と、R12、R22、又はR134Aの冷媒(これは周囲環境に応じて採用する)を利用する圧縮冷凍回路(図示せず)と、ポンプ112とを収容する。
【0004】
この圧縮冷凍回路は、印刷機上にある単一のパン120又は複数のパンに送られる液体を冷却する。この液体は、パン120を取外し可能なスタンドパイプ又はダム124で決定されるレベルまで満たす。
【0005】
供給管114が、循環器110とパン120との間にのびており、パン120への比較的一定流量の液体を提供する。液体は、供給管114を通じ、循環ポンプ112によって送られ、ポンプは、電気モータ又はそれに相当するもの(図示せず)で駆動される。
【0006】
冷却パンのスタンドパイプ124は、液体を、液体戻り管116に排出する。戻り管116は、液体を、循環器110内のタンク又は容器に、直接戻す。液体は、パンに連続的に流れ(印刷機から熱を取り除き)、スタンドパイプドレイン124を流れ、戻り管116に入る。いくつかのケースにおいて、戻り流れが、重力によって、循環器タンク又は容器に、容易に戻り排出される。しかし、ほとんどのパンドレインホールの大きさ、及び戻りライン供給設備(例えば、空間、ベンド、及び管経路)は、単純な重力の戻りを許容しない。
【0007】
ポンプ112は、液体を、供給管114にポンプ送りし、パンに冷却液体を供給し、液体をパンに通し、戻り管116に循環する。ポンプは、液体を、供給管114に供給し、そして、支管が、パワードレインを供給し、パン120と循環器110との間にある戻り管116内の部分にサクション圧を生じさせる(すなわち、周囲圧より低圧である)。
【0008】
従来より、液体は、圧縮冷凍回路によって、循環器110で冷却され、その後、パン120にポンプ送りされていた。しかし、液体が、パン120に達するころに、供給ライン114への送りの際に、冷却能力のロスが生じる。この冷却能力の減少は、印刷機の操作で生じた熱を取り除く液体の能力を減少する。
【0009】
従来の循環器110には、戻りラインパワードレイン118が設けられ、これは、戻りライン116内を真空状態にし、戻り流れを促進する。的確な操作では、パワードレイン118は、スタンドパイプ124の入口位置から、液体戻りだけを許容する真空を提供せねばならない。しかし、過剰な真空状態は、エアーを吸い込むに従って、タンク又は容器内に、あわを生じるだろうし、過小な真空状態は、パンにオーバーフローをもたらすであろう。
【0010】
循環器に配置されたパワードレインの場合、このシステムは、冷却した流れを用いて、パワードレインを作用させる。ポンプ出力の約40%から80%が、パワードレインのための原動流れとして用いられる。しかし、上記したように、供給ラインへの送りのときの冷却能力のロスが生じる。
【0011】
多くの印刷機工場は、種々の印刷機を生産し、それぞれが、異なる大きさのパン戻り孔、管長さ及び管形状、空間、要求されるベンド、そして種々の管戻り通路を有し、現状の循環器パワードレインでは、的確に処理することができない種々の戻り流れ状態のマトリックスを生じさせる。各パンシステムは、異なる戻りライン長さ、ベンド、そして、戻りライン通路を有することがある。さらに、単一のパワードレインを備えた複数のパンシステムにおいて、一つの戻り通路内のインキかすが、アンバランスを生じさせ、あわが残っている間、戻り通路をあふれさせるだろう。
【0012】
通常、一つ又はそれ以上のパワードレインの大きさは、循環器工場によって、種々の範囲をカバーすることが通例である。しかし、これらのシステムは、パワードレインへの流量制御手段によって、バランスをとることが困難であり、そして、二つ又はそれ以上のパンが、一つのパワードレインに接続されるとき、障害が生じる。ガスパリーニの米国特許第4,300,450号明細書に開示されたもののように、パワードレイン作用を制御する種々の試みがなされていたが、基本的な問題がまだ残っている。
【0013】
循環器に配置されたパワードレインの他の問題は、一つの戻りラインを各パンに設け、液体を、循環タンク又は容器に戻すことが要求されることである。これら現在の循環システムの場合、複数管のすえ付けに制限があり、専門的でない配置が生じる。
【0014】
従って、均衡したシステムを生じさせる改良されたドレイン流れ、改良された冷却能力、すえ付け性、及び効果的なパン構成を提供する改良された印刷機液体循環システムが要望されている。
【0015】
(発明の開示)
この発明は、このような要望を満足する。この発明の一実施例による印刷機循環システムは、液体を印刷機に供給するための少なくとも一つのパンを有する。パンは、液体供給オリフィス及び出口を有する。スタンドパイプが、パンの出口に連通するよう配置され、パンから液体を排出し、パン内の実質上一定の液体レベルを維持する。循環器システムは、液体を保持する容器を有し、パンに対応するパワードレインを有する。パワードレインは、パワードレインオリフィスをもつ第一入口、第二入口、及び出口を有する。ドレイン管が、パンのスタンドパイプから、パワードレインの第二入口にのび、液体をパンから排出する。戻り管が、パワードレインの出口から、容器にのびる。液体を容器から供給管に通し、パン液体供給オリフィス及びパワードレインの第一入口にポンプ送りし、液体をパンから引き出し、戻り管にサクションを生じさせるポンプを備える。
【0016】
この発明の他の実施例によれば、印刷機循環システムは、印刷機に液体を供給する少なくとも一つのパンを有し、パンは、液体供給オリフィス及び出口を有する。スタンドパイプが、パンの出口に連通するよう配置されている。スタンドパイプは、パンから液体をドレインに排出し、パン内の実質上一定の液体レベルを維持する。液体を保持する容器も設けられている。パワードレインが、パンに対応しており、パワードレインオリフィスをもつ入口、及び出口を有する。パンに対応する冷却機構が設けられている。冷却機構は、対応パンの付近に配置されている。ドレイン管が、パワードレインのパワードレインオリフィスからのび、冷却機構及びスタンドパイプに排出する。戻り管が、パワードレインの出口から容器にのびる。液体を容器から供給管に通し、液体供給オリフィス及び冷却機構にポンプ送りし、戻り管にサクション圧を生じさせ、液体をパンから戻り管に引き出すポンプを備える。
【0017】
さらに別の実施例では、印刷機循環システムは、液体を印刷機に供給する少なくとも一つのパンを有し、パンは、入口と出口とを有する。スタンドパイプが、パンの出口に連通するよう配置されている。スタンドパイプは、パンから液体を排出し、パン内の実質上一定の液体レベルを維持する。循環器システムは、液体を保持するための容器と、パン内に配置して対応する冷却機構とを有する。冷却機構は、冷却機構入口オリフィスをもつ入口と、パンに液体を供給するための少なくとも一つのパン流量オリフィス、及び出口を有する。パワードレインが、パンに対応しており、冷却機構の出口から、液体を受けるためのパワードレインオリフィスをもつ第一入口、スタンドパイプから液体を受けるための第二入口、及び出口を有する。戻り管が、パワードレインの出口から容器にのびる。液体を容器から供給管に通し、冷却機構入口オリフィスにポンプ送りし、戻り管内のサクション圧を生じさせ、液体をパンから戻り管に引き出すポンプを備える。
【0018】
(好ましい実施例の詳細な説明)
図面の参照に基づいて、この発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0019】
先ず図2は、この発明の一実施例に係る循環システムが示されている。循環システムは、タンク又は容器、及びポンプをもつ循環器(図示せず)、冷却パン200、及び冷却パン200の近くに配置されたパワードレイン206を有する。複数の冷却パンをもつ循環システムにおいて、各冷却パンは、専用のパワードレインを有する。
【0020】
図2に示されているように、冷却パン200は、冷却パン200内に含まれる液体、例えば、冷凍又は非冷凍された冷媒内のローラ50を浸すのに適する。冷却パン200内の液体は、比較的一定の温度に維持されなければならず、さらに、比較的一定の流量割合で、パン200の内外を流れなければならず、これによって、藻の成長を防ぐとともに、循環器用の液体を循環する。
【0021】
図2に示されているように、冷却パン200は、パン液体供給オリフィス214、及び取外し可能なスタンドパイプ(又はせき)204に連通する出口を有する。取外し可能なスタンドパイプ204は、パン200の液体供給サイドに対向するサイドに配置されているが、供給サイド近くに配置できることは当然である。スタンドパイプ204は、液体をパンから排出し、パン内の実質上一定の液体レベルを維持する。
【0022】
冷却パン200は、循環器(図示せず)とパン200との間にのびる供給管208を通じて供給される液体を収容し、パン200内に、比較的一定の液体の流量を提供する。液体は、電気モータなどによって駆動される循環ポンプによって、循環器内のタンク又は容器から供給管208を通じて送られる。この実施例に用いられる循環器は、図1に示された循環器110と同一であり、上記に詳述している。しかし、以下、さらに詳細に述べるように、循環器は、循環器の圧縮冷凍回路に利用するためよりも、冷却パン上、又はその周囲の液体冷却機構を設置する上で改良可能である。
【0023】
各冷却パン200は、それ自身のパワードレイン206に関連している。各パワードレイン206は、パワードレインオリフィス209を有する。パワードレインの詳細は、図5に示されており、さらに詳細を下記で説明する。一つの好適なパワードレインが、ボールドウィン・グラフィック・プロダクツ(シェルトン、CT)で使用されている。パワードレイン206は、パン200内において、予め設定した液体レベルを維持するために用いられる。パワードレイン206は、循環器内のタンク又は容器に液体を戻す液体戻り管210に排出する。
【0024】
供給管208は、パン液体供給オリフィス214及びパワードレインオリフィス209への流量を調節する全流れ制御バルブ212を有する。供給管208は、接続点216も有しており、この接続点216は、中間管218によって、パワードレイン206に接続され、さらに、中間管220によって、パン液体供給オリフィス214に接続されている。
【0025】
循環システム内の液体の液圧流量は、全流れ制御バルブ212を調節して、オリフィス214,209双方の入口で、圧力が増加するに伴って増加する。主として、パン200への流量の増加は、パワードレイン206への流量の増加に伴うものであり、これにより、さらにサクションが生じる。双方のオリフィスの好適な設計は、開液圧回路のためのパン供給及び戻りシステムに適合して得られ、あわが生じず、あふれが生じず、調節を要しない。設計慣行では、オリフィス・インサートが、特別な印刷機パンの設計に利用可能な方法で、取り付け又は設計されるオリフィスを得ることができる。
【0026】
取外し可能なスタンドパイプ204は、接続点224で、ドレイン管222に接続されており、戻り管210に導かれる。戻り管210は、液体を、循環器内のタンク又は容器に直接戻す。液体は、パン200を通じ、間断なく流れ(印刷機からの熱及びくずを取り去る間)、ドレイン管222を通じ、スタンドパイプドレイン204内及びそれを超えて流すことによって戻り管210に入る。
【0027】
操作する際、循環ポンプは、液体を、循環器内のタンク又は容器から、供給管208を通じ、全流れ制御バルブ212に押し出す。液体の全流量は、全流れ制御バルブ212によって調整され、パン液体供給オリフィス214及びパワードレインオリフィス209を作動するための圧力を生じる。流れの矢印は、図面に示されたの種々の管における、流れの方向を示す。
【0028】
循環器からの流量Q1は、接続点216で、流量Q2と流量Q3に分かれる。流量Q2は、パン液体供給オリフィス214での発生に従い、パン200内に流れる。流量Q3は、中間管218によって、サクション圧を生じるために、パワードレインオリフィス209に流れる。流量Q5は、スタンドパイプドレイン204を通じ、パン200に排出し、ローラ50によって液体の一部Q4(Q2−Q5)を取り出すことによって減少し、流用Q2が減少する。その結果、単一の流量Q3が、サクション圧を生じ、パン液体供給オリフィス214を通じ、パン200内に入る流量Q2が、印刷機ローラ50によって、消費総量(Q4)が消費されるということが重要である。
【0029】
図5に示されるように、パワードレインは、中間管218からの流量Q3のための入口502をもつ流路500、パワードレインオリフィス209、スタンドパイプドレイン204を通じ、パン200に排出する流量Q5(Q2−Q4)のための入口504、及び戻り管210と、循環器のタンク又は容器への最後の流量Q6(Q3+(Q2−Q4))のための出口506を有する。流路500を通じて、液体をポンプ送りすることによって、負圧又はサクション圧(大気圧より低い圧力)が、入口504と出口506の間のパワードレインの一部内で生じる。
【0030】
図2の実施例において、液体は、循環器で冷却され、印刷機上のパン200に運ばれる。この冷却された供給流量(Q3)は、パワードレインに、直接、動力を与えるために用いられる。しかし、上記した通り、冷却能力のロスが、供給管208を通じる送りの際に生じる。
【0031】
図3に示される別の実施例において、液体、特に流量Q2は、パン200上、又はその付近に配置された冷却機構302によって、冷却される。冷却機構302は、取り付けバーなどの、従来から知られている種々の方法で、パン300上、及びその付近に取り付けてもよく、組み込んでもよい。
【0032】
図3に示されるように、供給管208は、パン液体供給オリフィス314とパワードレインオリフィス309の双方に向かう流量を調節する全流れ制御バルブ212を有する。供給管208は、接続点316をも有しており、接続点316は、中間管318で接続され、冷却機構302に向かい、中間管320によって、パン液体供給オリフィス314に向かう。流量Q2は、パン液体供給オリフィス314で、調節しながらパン300に流れる。
【0033】
この実施例において、標準流量Q3は、ドレイン管322及び戻り管210を通じて、循環器タンク又は容器に戻る前に、スタンドパイプドレイン304を通じ、パン300から放出する流量は、冷却機構302を通じて流れる。ローラ50によって取り出しられた液体の一部Q4によって減少し、これによって流量Q2が減少する。パワードレイン入口504は、スタンドパイプドレイン304を通じ、中間管326から、パン300に放出する流量を受ける。
【0034】
パワードレインに直接動力を与えるための冷却用供給流量Q3を用いる代わりに、この実施例の流量Q3は、パン200上の冷却機構302(例えば、水路、コイル、チューブなど)を通じて向かう。この流量が、パン流量Q2に比べて極めて大きくなった後、パンにさらなる冷却能力を提供し、パン内の液体温度の制御をよりよくする。
【0035】
この実施例では、パワードレインオリフィスによる調節に従い、冷却機構から排出した後、パワードレインの入口上で圧力が作用する。第一実施例と同様に、パン液体供給オリフィスを通じ、パンに流入する流量Q2が、印刷ローラによって消費総量Q4が消費されるということが重要である。
【0036】
ある実施例では、冷却機構302は、電気冷却装置であり、例えば、冷却コイルやチューブ、フィンなどを有する。ある好適な冷却装置は、メルカーサーモエレクトリックス(ニュージャージー洲トレントン)製のウルトラTEC(商標)が用いられる。しかし、従来から知られている冷却機構でも使用できる。
【0037】
上記したように、設計慣行に従うところ、オリフィス314,309双方の好適な設計は、開口液圧回路のためのパン供給及び戻りシステムに適合可能なものであって、あわの発生がなく、あふれがなく、調節が不用である。
【0038】
図4に示されるさらに別の実施例では、冷却機構402は、パン400内に配置される。この実施例において、全流量Q1は、全流れ制御バルブ412によって調節され、冷却機構402に直接供給され、冷却機構の入口で作用する圧力が生じる。冷却機構402は、流量Q1を受けるための冷却機構入口オリフィス414を有しており、冷却機構がコイリングコイルである実施例において、パン流量オリフィス又は複数のオリフィス430が、コイルの長さに沿って間隔をおいて、冷却された液体流量Q7をパンに供給する必要量に応じて配置される。別の言い方では、流量Q7は、冷却機構から、冷却機構402内に配置されたパン流量オリフィス430による調節に従ってパンに流れる。冷却機構402からの放出流量Q8は、パワードレイン406に動力を与えるために用いられる。
【0039】
上記によれば、冷却コイルオリフィスを通じ、パンに流入する流量Q7は、印刷ローラによる消費総量Q4が消費されるということが重要である。残り流量Q9(Q7−Q4)は、スタンドパイプドレイン404に流入し、その後、中間管422に流れ、前期パワードレイン406のサクション部に流入する。
【0040】
パワードレイン406から、液体(Q8+Q9)が、戻り管210を通じ、循環器内のタンク又は容器に戻る。別の実施例では、一つ以上のパン220が含まれており、戻り管220は、他の印刷機ユニット上に用いられる他のパンから、単一のパワードレインのためではなく、他の戻り管に接続し、それによって、戻りラインを有するタンク又は容器に排出する。これは、上記した取り付け上の問題を回避するものである。
【0041】
流量Q1を調節する冷却機構オリフィス414は、バランスシステムに従い、循環器に戻す液体を調節するパワードレインオリフィス409に対応して設けられる。冷却機構の入口における圧力の増加がパン流量Q1を増加し、同様にパワードレイン流量Q8が増加し、それによってシステムが常に安定し、あわの発生、及びあふれの発生を回避する。
【0042】
この発明は、パン供給流量及びパワードレイン供給流量が得られ、双方の好適なオリフィスの大きさにより決定され、双方に流れる全流量以外では調節が不要である。設置したとき、液圧回路が、効果的な印刷冷却システムを生じ、パン設計のコストを少なくし、設置を容易にする。
【0043】
当業者が、この発明の精神及び範囲から外れることなく、この発明の装置を、様々な改良及び変さらできることは、明らかである。従って、この発明が、特許請求の範囲に記載された精神及び範囲内において、全ての改良及び変さらを含むことは当然である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の印刷機液体循環システムを示す。
【図2】冷却パンの一実施例を有する循環システムの概略図である。
【図3】冷却パンの別の実施例を有する循環システムの概略図である。
【図4】冷却パンのさらに別の実施例を有する循環システムの概略図である。
【図5】パワードレインの別の実施例を有する循環システムの概略図である。
Claims (6)
- 印刷機に液体を供給するための少なくとも一つのパンを備え、前記パンは、液体供給オリフィス及び出口を有し、
前記パンの出口に連通するよう配置されたスタンドパイプを備え、前記スタンドパイプは、前記パンから液体を排出し、前記パン内の実質上一定の液体レベルを維持することができ、さらに、
前記液体を保持する循環器容器と、
前記パンに対応するパワードレインとを備え、前記パワードレインが、パワードレインオリフィスをもつ第一入口、第二入口、及び出口を有し、さらに、
前記パンのスタンドパイプから、前記パワードレインの第二入口にのび、前記パンから液体を排出するドレイン管と、
前記パワードレインの出口から、前記循環器容器にのびる戻り管と、
液体を前記容器から供給管に通し、前記パン液体供給オリフィス及び前記パワードレインの第一入口にポンプ送りし、液体を前記パンから引き出し、前記戻り管にサクションを生じさせるポンプとを備えたことを特徴とする印刷機循環システム。 - 中間管が、前記供給管と前記パワードレインの第一入口との間にのびていることを特徴とする請求項1に記載の印刷機循環システム。
- 前記中間管は、前記パンの近くに配置された冷却機構を有することを特徴とする請求項2に記載の印刷機循環システム。
- 前記冷却機構が、冷却コイルであることを特徴とする請求項3に記載の印刷機循環システム。
- 印刷機に液体を供給するための少なくとも一つのパンを備え、前記パンは、液体供給オリフィス及び出口を有し、
前記パンの出口に連通するよう配置されたスタンドパイプを備え、前記スタンドパイプは、前記パンから液体を排出し、前記パン内の実質上一定の液体レベルを維持することができ、
前記液体を保持する容器を備え、
前記パンに対応するパワードレインを備え、前記パワードレインは、パワードレインオリフィスをもつ入口及び出口を有し、
前記パンに対応する冷却機構を備え、前記冷却機構は、前記対応パンの付近に配置され、
前記冷却機構から、前記パワードレインのパワードレインオリフィスにのび、液体を前記スタンドパイプから排出するドレイン管を備え、
前記パワードレインの出口から前記容器にのびる戻り管を備え、
液体を前記容器から供給管に通し、前記液体供給オリフィス及び前記冷却機構にポンプ送りし、前記戻り管にサクション圧を生じさせ、液体を前記パンから前記戻り管に引き出すポンプとを備えたことを特徴とする印刷機循環システム。 - 印刷機に液体を供給するための少なくとも一つのパンを備え、前記パンは、入口及び出口を有し、
前記パンの出口に連通するよう配置されたスタンドパイプを備え、前記スタンドパイプは、前記パンから液体を排出し、前記パン内の実質上一定の液体レベルを維持することができ、
前記パンに対応し、配置された冷却機構を備え、前記冷却機構は、冷却機構入口オリフィスをもつ入口、前記パンに液体を供給するための少なくとも一つのパン流量オリフィス、及び出口を含み、
前記パンに対応するパワードレインを備え、前記パワードレインが、前記冷却機構の出口から液体を受けるパワードレインオリフィスをもつ第一入口、前記スタンドパイプから液体を受けるための第二入口、及び出口を含み、さらに、
前記パワードレインの出口から前記容器にのびる戻り管と、
液体を前記容器から供給管に通し、前記冷却機構入口オリフィスにポンプ送りし、前記戻り管内のサクション圧を生じさせ、液体を前記パンから前記戻り管に引き出すポンプとを備えたことを特徴とする印刷機循環システム。
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