JP2004502090A - イオン電流センサーを備えたシース形グロープラグおよびこの種のシース形グロープラグを作動させる方法 - Google Patents
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Abstract
イオン電流センサーを備えたシース形グロープラグおよびこの種のシース形グロープラグを作動させる方法が提案されており、この場合このシース形グロープラグは、ケーシング(3)およびケーシング(3)の同心孔内に配置された棒状の発熱体(5)を備えている。この発熱体(5)は、少なくとも1つの絶縁層(11)ならびに第1の供給層(7)および第2の供給層(9)を有し、これらの第1の供給層(7)と第2の供給層(9)は、発熱体(5)の燃焼室側端部(6)でウェブ(8)により結合されており、第1の供給層(7)および第2の供給層(9)ならびにウェブ(8)は、導電性セラミック材料からなり、絶縁層(11)は、電気絶縁性材料からなる。前記発熱体(5)は、イオン電流を検出するための少なくとも1個の電極(7、9、33)を備え、この場合イオン電流を検出するための少なくとも1個の電極(7、9、33)は、導電性セラミック材料からなる。
Description
【0001】
「技術分野」
本発明は、第1の独立請求項の概念により、イオン電流センサーを備えた、ディーゼルエンジンのためのセラミックシース形グロープラグから出発する。ドイツ連邦共和国特許出願公開第3428371号明細書の記載から、既にセラミック発熱体を備えたセラミックシース形グロープラグは、公知である。セラミック発熱体は、金属材料からなる電極を備え、この電極は、内燃機関の燃焼室中に存在するイオン化ガスの導電率を検出するために使用される。この場合、第2の電極としては、燃焼室壁が使用される。
【0002】
更に、ケーシングを備えたシース形グロープラグは、公知であり、この場合このケーシング中で同心孔内には、棒状の発熱体が配置されている。この場合、発熱体は、少なくとも1つの絶縁層ならびに第1の供給層および第2の供給層からなり、その際第1の供給層と第2の供給層は、ウェブにより発熱体の燃焼室側先端部に結合されている。この場合、絶縁層は、電気絶縁性セラミック材料からなり、第1の供給層、第2の供給層およびウェブは、導電性セラミック材料からなる。
【0003】
発明の利点
第1の独立請求項の特徴を有する、イオン電流センサーを備えた本発明によるセラミックシース形グロープラグは、イオン電流センサーを備えたシース形グロープラグが極めて簡単な構造を有し、製作が安価であるという利点を有する。更に、個々の層の膨張係数が互いに適合していることは、好ましい。
【0004】
従属請求項に記載された方法によれば、イオン電流センサーを備えた、独立請求項に記載されたシース形グロープラグの好ましい他の実施例および改善は、可能である。特に構造的視点からシース形グロープラグの好ましい構成は、供給層がイオン電流の捕捉のための電極として使用される場合に達成されることができる。このために、燃焼室から離れた、発熱体の端部への供給層の電気的接続が設けられていることは、好ましい。それというのも、こうしてイオン電流センサーとしてのシース形グロープラグの作動が可能になるからである。更に、付加的にイオン電流の検出のための電極が設けられていることは、好ましく、この場合この電極は、絶縁層内に延在しているかまたは絶縁層上に施こされている。それというのも、グロー放電の作動とイオン電流の測定は、同時に行なうことができるからである。この場合には、供給層とイオン電流の検出のための電極との間に十分な距離を保証するために、イオン電流の検出のための電極が発熱体の燃焼室側端部で表面に案内されていることは、好ましいことが証明された。また、イオン電流の検出のための電極が発熱体の燃焼室側端部にまで案内されていることは、好ましい。それというのも、こうしてイオン電流は、燃焼室の範囲内で検出されることができるからであり、この場合このイオン電流は、燃焼室中で行なわれる燃焼過程にとって重要である。更に、記載されたセラミック複合体組織を、導電率および膨張係数が極めて良好に適合することができる、発熱体の種々の層に使用することは、好ましい。これは、同様に記載された前駆体複合材料についても云えることである。
【0005】
更に、イオン電流センサーを備えたシース形グロープラグを種々の方法により作動させることは、好ましい。この場合、イオン電流の検出をグロー段階とは別の時間窓中で行なうことは、好ましい。それというのも、こうしてイオン電流の正確な検出が可能になるからである。同様に、発熱体のグロー放電の間にイオン電流の検出を設けることは、好ましい。それというのも、燃焼プロセスを内燃機関の始動段階でも検出することは、重要であるからである。
【0006】
更に、利点は、実施例の次の記載から明らかである。
【0007】
本発明の実施例は、図に示されており、以下の明細書中に詳説されている。
【0008】
実施例の記載
図1において、本発明によるシース形グロープラグは、縦断面図で略示されている。管状の有利に金属製のケーシング3は、発熱体5の燃焼室側端部で同心孔内に含まれている。発熱体5は、セラミック材料からなる。発熱体5は、第1の供給層7および第2の供給層9を備え、この場合第1の供給層7および第2の供給層9は、導電性セラミック材料からなる。発熱体の燃焼室から離れた端部6では、第1の供給層7と第2の供給層9がウェブ8により結合されており、この場合このウェブは、同様に導電性セラミック材料からなる。第1の供給層7および第2の供給層9は、絶縁層11によって分離されている。絶縁層11は、電気絶縁性セラミック材料からなる。ケーシング3の内側は、燃焼室の方向に発熱体5を環状に包囲する燃焼室シール13によって密閉されている。発熱体5の燃焼室から離れた端部で、第1の供給層7は、第1の端子15と結合している。この第1の端子15は、再び燃焼室から離れた、シース形グロープラグの端部の方向に接続ボルト19と結合している。第2の供給層9は、燃焼室から離れた端部で第2の端子17と結合しており、この端子は、燃焼室から離れた、シース形グロープラグの端部に到るまで接続ボルト19を貫通しており、この場合第2の端子17は、この接続ボルトによって電気絶縁されている。接続ボルト19は、ケーシング3の同心孔内に配置されたセラミックスペーサースリーブ27によって燃焼室から離れた、発熱体5の端部と距離を隔てている。燃焼室から離れた端部の方向に接続ボルト19は、スペーサースリーブ29および金属スリーブ31を貫通している。燃焼室から離れた、シース形グロープラグの端部で、接続ボルト19上には、円形プラグ25が取り付けられており、この円形プラグは、端子を実現している。燃焼室から離れた、ケーシング3の同心孔の端部は、管状リング21および絶縁ディスク23によって密閉されているかまたは電気絶縁されている。
【0009】
この実施例において、シース形グロープラグは、内燃機関の始動時にシース形グロープラグが最初に加熱形態で作動されるように作動される。これは、第1の端子15でプラスの電圧が印加され、第2の端子17でマイナスの電圧が印加されるか、または反対に行なわれ、したがって第1の供給層7、ウェブ8および第2の供給層9を介して電流が流れることを意味する。こうして、電気抵抗によって発熱体の温度は上昇し、シース形グロープラグの燃焼室側端部が突入する燃焼室は加熱される。この場合、発熱体5は、燃焼室から離れた端部でケーシング3の燃焼室側縁部の外側でガラス化され、したがって第1の供給層または第2の供給層とケーシング3との間には、電気的接触は存在しない。
【0010】
グロー段階の終結時に、第1の端子15と第2の端子17には、同じ高さの電位が印加され、したがって供給層中には、もはや電流は流れないが、しかし、第1の供給層7および第2の供給層9は、イオン電流の検出のための電極として使用される。燃焼室がイオンの存在によってイオン化されている場合には、イオン電流の検出のための電極、即ち第1の供給層7および第2の供給層9からイオン電流が燃焼室壁に流れ、この場合この燃焼室壁は、アースされている。それによって、この実施例において、第1の供給層7および第2の供給層9は、イオン電流の検出のための電極として機能する。
【0011】
図2には、イオン電流センサーを備えた本発明によるシース形グロープラグの他の実施例が長手方向の断面図で略示されている。この場合には、単にこの種のシース形グロープラグの燃焼室側端部が図示されている。燃焼室から離れた、このシース形グロープラグの端部は、図1による実施例の形状に相当する。また、有利に金属製のケーシング3の同心孔内には、発熱体5が配置されている。また、発熱体5は、第1の供給層7と第2の供給層9と絶縁層11とからなり、この場合この図では、専ら絶縁層11を見ることができる1つの平面内で発熱体5が切断されている。(この平面は、図1の切断面に対して垂直に配置されている。)絶縁層11ならびに第1の供給層7、ウェブ8および第2の供給層9は、既に図1に関連して述べた材料からなる。第1の供給層7は、第1の端子15を介して接続ボルト19と結合されている。また、接続ボルト19は、セラミックスペーサースリーブ27により燃焼室から離れた、発熱体の端部と距離を隔てている。また、金属製のケーシング3の内部の燃焼室側での密閉は、燃焼室シール13によって保証されており、この燃焼室シールは、この実施例において導電性材料から成り立っている。それというのも、第2の供給層は、燃焼室シール13を介してケーシング3に向かってアース接続されているからである。第1の供給層の表面上で外側に施こされた、ケーシング3および燃焼室シール13の範囲内でのガラス化部は、燃焼室シール13およびケーシング3に対する第1の供給層7の接触を回避する。
【0012】
この実施例において、絶縁層11中には、イオン電流の検出のための電極33が設けられており、この電極は、燃焼室から離れた、発熱体5の端部から発熱体5の燃焼室側先端部6に向かって延在している。イオン電流の検出のための電極33は、燃焼室側先端部6で側方で発熱体5の表面に向かって案内されている。イオン電流の検出のための電極33は、導電性セラミック材料または金属材料からなる。燃焼室から離れた、イオン電流の検出のための電極の端部で、この電極は、第2の端子17に接続されており、この第2の端子は、接続ボルト19を貫通して燃焼室から離れた、シース形グロープラグの端部にまで案内されている。
【0013】
図3には、発熱体5による横断面図で端子が発熱体の個々の層中に配置されていることがもう一度正確に図示されている。この横断面図は、燃焼室から離れた、発熱体5の端部での1つの領域を示す。第1の端子15は、第1の供給層7と結合されており、他方、第2の端子17は、絶縁層11を貫通して延在している、イオン電流の検出のための電極と結合している。更に、なお第2の供給層9が示されており、この第2の供給層は、燃焼室の方向にさらに存在する領域内で燃焼室シール13を介してケーシング3との電気的接触を有し、この場合このケーシングは、アースされている。
【0014】
この実施例は、シース形グロープラグがグロー作動時にイオン電流検出装置として同時に作動しうるという特に大きな利点を十分に有する。そのために、グロー作動に必要とされる電圧は、接続ボルト19および第1の端子15を介して第1の供給層7に印加され、イオン電流の検出に必要とされる電圧は、第2の端子17を介してイオン電流の検出のための電極33に印加される。
【0015】
図4につき、イオン電流センサーを備えたシース形グロープラグのもう1つの実施例を示す。図2と同様に、この種のシース形グロープラグの燃焼室側端部は、長手方向の断面図で略示されている。発熱体5は、図2と同様に専ら絶縁層11を見ることができる1つの平面内で切断されている。同じ参照符号は、この図および次の図で先行の図と同じ構成部材を表わし、したがってこの参照符号については、これ以上詳説しない。
【0016】
また、イオン電流の検出のための電極33は、絶縁層を貫通して案内されているが、しかし、この場合この電極は、発熱体5の最も外側の燃焼室側先端部6にまで延在している。この電極は、図2につき示された実施例とは異なり側方では発熱体の表面にまで案内されていない。更に、イオン電流の検出のための電極33は、中心で絶縁層11を貫通して案内されているので、第1の端子15との結合も中心で行なわれている。第1の端子15は、好ましい実施例においてスペーサースリーブ27の同心孔内に配置されたばね素子35を貫通して、有利にばね素子35から絶縁されて案内されており、さらに燃焼室から離れた、シース形グロープラグの端部の方向に接続ボルト19を貫通して案内されている。バネ素子35は、発熱体5または接続ボルト19に対して圧力を作用させることを可能にし、第1の供給層7との電気的接触を生じ、したがって最適な電気的接触およびケーシング3の内部の最適な密閉は、燃焼室シール13により環境に対して行なうことができる。この場合、ケーシング3の内部の密閉は、スペーサースリーブ27により行なわれる。第2の供給層9の電気的接触は、図2によって詳説された実施例につき同様に形成されている。
【0017】
他の実施例において、第1の供給層7およびイオン電流の検出のための電極33に接する燃焼室から離れた端子の形成は、バネ素子35なしでも図2と同様に行なうことができる。
【0018】
図4に示された実施例に関連して、発熱体5の燃焼室側先端部6の形成についての種々の実施例は、図5および6につき示されている。図5および6には、それぞれ発熱体5の燃焼室側先端部を示す長手方向の断面図が示されている。
【0019】
図5において、イオン電流の検出のための電極33は、発熱体5の燃焼室側先端部6に到るまで延在する絶縁層11内で発熱体5の燃焼室側先端部にまで案内されている。この場合、ウェブ8による第1の供給層7と第2の供給層9との結合は、半径方向に(長手方向の軸線に対して発熱体5またはシース形グロープラグを貫通して)イオン電流の検出のための電極33が発熱体8の燃焼室側先端部6にまで延在する領域から離れて存在する2つの領域内で専ら行なわれる。更に、図5から、イオン電流の検出のための電極33が1つの好ましい実施例において絶縁スリーブ36中に配置されており、この絶縁スリーブが殆んどシース形グロープラグの燃焼室側端部にまで案内されていることを認めることができる。
【0020】
図6は、もう1つの実施例を示し、この場合には、イオン電流の検出のための電極33は、側方で発熱体5の燃焼室側先端部6にまで案内されており、発熱体5の燃焼室側端部6は、第1の供給層7と第2の供給層9とがウェブ8により結合されている1つの領域のみを有する。前記実施例の場合にウェブ8が配置されている領域は、発熱体5の燃焼室側先端部6の側に配置されており、この側は、イオン電流の検出のための電極33を備えていない。この実施例の場合、シース形グロープラグは、有利にウェブ8が配置されている、発熱体5の燃焼室側先端部6の側が最も幅広く燃焼室中に突入しているように内燃室中に配置される。これは、殊にシース形グロープラグが傾斜して燃焼室中に突入している配置の場合に注目することができる。
【0021】
図4、5および6につき詳説される実施例は、有利に導電性セラミック材料からなる、イオン電流の検出のための電極を含む。
【0022】
図2〜6につき詳説される実施態様に関連するもう1つの実施例において、イオン電流の検出のための電極33は、絶縁層11上以外に施こされていてもよい。
【0023】
既に上述したように、第1の供給層7、ウェブ8、第2の供給層9、絶縁層11およびイオン電流の検出のための電極33の材料は、セラミック材料からなる。それによって、材料の熱膨張係数は殆んど区別されないことが保証され、したがって発熱体5の耐久性が保証されている。この場合、第1の供給層7、ウェブ8および第2の供給層9の材料は、前記層の抵抗が絶縁層11の抵抗よりも小さい程度に選択されている。同様に、イオン電流の検出のための第1の電極33の抵抗は、絶縁層11の抵抗よりも小さい。
【0024】
1つの好ましい実施例において、第1の供給層7、ウェブ8および第2の供給層9、絶縁層11および第1の電極33は、Al2O3、MoSi2、Si3N4およびY2O3の化合物の中の少なくとも2つの化合物を含有するセラミック複合体組織からなる。この複合体組織は、一工程または多工程の焼結プロセスによって得ることができる。この場合、層の比抵抗は、有利にMoSi2含量および/またはMoSi2の粒径によって定めることができ、好ましくは、第1の供給層7、ウェブ8および第2の供給層9ならびにイオン電流の検出のための電極33のMoSi2含量は、絶縁層11のMoSi2含量よりも高い。
【0025】
もう1つの実施例において、第1の供給層7、ウェブ8、第2の供給層9、絶縁層11、イオン電流の検出のための電極33は、充填剤の異なる含量を有する複合体−前駆体−セラミックからなる。この場合、この材料のマトリックスは、硼素、窒素またはアルミニウムでドーピングされていてよくかつ熱分解によって得られたポリシロキサン、ポリシルセスキオキサン(Polysilsesquioxane)、ポリシランまたはポリシラザンからなる。充填剤は、Al2O3、MoSi2、SiO2およびSiCの化合物の中の少なくとも1つの化合物から形成されている。上記の複合体組織と同様に、好ましくはMoSi2含量および/またはMoSi2の粒径は、層の抵抗を定めうる。好ましくは、第1の供給層7、ウェブ8および第2の供給層9のMoSi2含量ならびにイオン電流の検出のための第1の電極33は、絶縁層11のMoSi2含量よりも高くなるように調節される。第1の供給層7、ウェブ8、第2の供給層9、絶縁層11、イオン電流の検出のための第1の電極33の組成は、上記の実施例において熱膨張係数および焼結プロセスまたは熱分解プロセスの間に発生する収縮が等しくなるように選択され、したがって発熱体5中で亀裂は発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】イオン電流センサーを備えた本発明によるシース形グロープラグを示す長手方向の略示断面図。
【図2】イオン電流センサーを備えた本発明によるシース形グロープラグの燃焼室側端部を示す長手方向の略示断面図。
【図3】イオン電流センサーを備えた本発明によるシース形グロープラグの発熱体を示す略示横断面図。
【図4】イオン電流センサーを備えた本発明によるシース形グロープラグの他の実施例の燃焼室から離れた端部を示す長手方向の略示断面図。
【図5】イオン電流センサーを備えた本発明によるシース形グロープラグの発熱体の燃焼室側端部の1実施例を示す長手方向の略示断面図。
【図6】イオン電流センサーを備えた本発明によるシース形グロープラグの発熱体の燃焼室側端部の1実施例を示す長手方向の略示断面図。
【符号の説明】
3 ケーシング、 5 発熱体、 6 端部、 7 第1の供給層、8 ウェブ、 9 第2の供給層、 11 絶縁層、 13 燃焼室シール、 15 第1の端子、 17 第2の端子、 19 接続ボルト、 21 管状リング、 23 絶縁ディスク、 25 円形プラグ、 27 セラミックスペーサースリーブ、 29 スペーサースリーブ、 31 金属スリーブ、 33 イオン電流の検出のための電極、 35 バネ素子、 36 絶縁スリーブ
「技術分野」
本発明は、第1の独立請求項の概念により、イオン電流センサーを備えた、ディーゼルエンジンのためのセラミックシース形グロープラグから出発する。ドイツ連邦共和国特許出願公開第3428371号明細書の記載から、既にセラミック発熱体を備えたセラミックシース形グロープラグは、公知である。セラミック発熱体は、金属材料からなる電極を備え、この電極は、内燃機関の燃焼室中に存在するイオン化ガスの導電率を検出するために使用される。この場合、第2の電極としては、燃焼室壁が使用される。
【0002】
更に、ケーシングを備えたシース形グロープラグは、公知であり、この場合このケーシング中で同心孔内には、棒状の発熱体が配置されている。この場合、発熱体は、少なくとも1つの絶縁層ならびに第1の供給層および第2の供給層からなり、その際第1の供給層と第2の供給層は、ウェブにより発熱体の燃焼室側先端部に結合されている。この場合、絶縁層は、電気絶縁性セラミック材料からなり、第1の供給層、第2の供給層およびウェブは、導電性セラミック材料からなる。
【0003】
発明の利点
第1の独立請求項の特徴を有する、イオン電流センサーを備えた本発明によるセラミックシース形グロープラグは、イオン電流センサーを備えたシース形グロープラグが極めて簡単な構造を有し、製作が安価であるという利点を有する。更に、個々の層の膨張係数が互いに適合していることは、好ましい。
【0004】
従属請求項に記載された方法によれば、イオン電流センサーを備えた、独立請求項に記載されたシース形グロープラグの好ましい他の実施例および改善は、可能である。特に構造的視点からシース形グロープラグの好ましい構成は、供給層がイオン電流の捕捉のための電極として使用される場合に達成されることができる。このために、燃焼室から離れた、発熱体の端部への供給層の電気的接続が設けられていることは、好ましい。それというのも、こうしてイオン電流センサーとしてのシース形グロープラグの作動が可能になるからである。更に、付加的にイオン電流の検出のための電極が設けられていることは、好ましく、この場合この電極は、絶縁層内に延在しているかまたは絶縁層上に施こされている。それというのも、グロー放電の作動とイオン電流の測定は、同時に行なうことができるからである。この場合には、供給層とイオン電流の検出のための電極との間に十分な距離を保証するために、イオン電流の検出のための電極が発熱体の燃焼室側端部で表面に案内されていることは、好ましいことが証明された。また、イオン電流の検出のための電極が発熱体の燃焼室側端部にまで案内されていることは、好ましい。それというのも、こうしてイオン電流は、燃焼室の範囲内で検出されることができるからであり、この場合このイオン電流は、燃焼室中で行なわれる燃焼過程にとって重要である。更に、記載されたセラミック複合体組織を、導電率および膨張係数が極めて良好に適合することができる、発熱体の種々の層に使用することは、好ましい。これは、同様に記載された前駆体複合材料についても云えることである。
【0005】
更に、イオン電流センサーを備えたシース形グロープラグを種々の方法により作動させることは、好ましい。この場合、イオン電流の検出をグロー段階とは別の時間窓中で行なうことは、好ましい。それというのも、こうしてイオン電流の正確な検出が可能になるからである。同様に、発熱体のグロー放電の間にイオン電流の検出を設けることは、好ましい。それというのも、燃焼プロセスを内燃機関の始動段階でも検出することは、重要であるからである。
【0006】
更に、利点は、実施例の次の記載から明らかである。
【0007】
本発明の実施例は、図に示されており、以下の明細書中に詳説されている。
【0008】
実施例の記載
図1において、本発明によるシース形グロープラグは、縦断面図で略示されている。管状の有利に金属製のケーシング3は、発熱体5の燃焼室側端部で同心孔内に含まれている。発熱体5は、セラミック材料からなる。発熱体5は、第1の供給層7および第2の供給層9を備え、この場合第1の供給層7および第2の供給層9は、導電性セラミック材料からなる。発熱体の燃焼室から離れた端部6では、第1の供給層7と第2の供給層9がウェブ8により結合されており、この場合このウェブは、同様に導電性セラミック材料からなる。第1の供給層7および第2の供給層9は、絶縁層11によって分離されている。絶縁層11は、電気絶縁性セラミック材料からなる。ケーシング3の内側は、燃焼室の方向に発熱体5を環状に包囲する燃焼室シール13によって密閉されている。発熱体5の燃焼室から離れた端部で、第1の供給層7は、第1の端子15と結合している。この第1の端子15は、再び燃焼室から離れた、シース形グロープラグの端部の方向に接続ボルト19と結合している。第2の供給層9は、燃焼室から離れた端部で第2の端子17と結合しており、この端子は、燃焼室から離れた、シース形グロープラグの端部に到るまで接続ボルト19を貫通しており、この場合第2の端子17は、この接続ボルトによって電気絶縁されている。接続ボルト19は、ケーシング3の同心孔内に配置されたセラミックスペーサースリーブ27によって燃焼室から離れた、発熱体5の端部と距離を隔てている。燃焼室から離れた端部の方向に接続ボルト19は、スペーサースリーブ29および金属スリーブ31を貫通している。燃焼室から離れた、シース形グロープラグの端部で、接続ボルト19上には、円形プラグ25が取り付けられており、この円形プラグは、端子を実現している。燃焼室から離れた、ケーシング3の同心孔の端部は、管状リング21および絶縁ディスク23によって密閉されているかまたは電気絶縁されている。
【0009】
この実施例において、シース形グロープラグは、内燃機関の始動時にシース形グロープラグが最初に加熱形態で作動されるように作動される。これは、第1の端子15でプラスの電圧が印加され、第2の端子17でマイナスの電圧が印加されるか、または反対に行なわれ、したがって第1の供給層7、ウェブ8および第2の供給層9を介して電流が流れることを意味する。こうして、電気抵抗によって発熱体の温度は上昇し、シース形グロープラグの燃焼室側端部が突入する燃焼室は加熱される。この場合、発熱体5は、燃焼室から離れた端部でケーシング3の燃焼室側縁部の外側でガラス化され、したがって第1の供給層または第2の供給層とケーシング3との間には、電気的接触は存在しない。
【0010】
グロー段階の終結時に、第1の端子15と第2の端子17には、同じ高さの電位が印加され、したがって供給層中には、もはや電流は流れないが、しかし、第1の供給層7および第2の供給層9は、イオン電流の検出のための電極として使用される。燃焼室がイオンの存在によってイオン化されている場合には、イオン電流の検出のための電極、即ち第1の供給層7および第2の供給層9からイオン電流が燃焼室壁に流れ、この場合この燃焼室壁は、アースされている。それによって、この実施例において、第1の供給層7および第2の供給層9は、イオン電流の検出のための電極として機能する。
【0011】
図2には、イオン電流センサーを備えた本発明によるシース形グロープラグの他の実施例が長手方向の断面図で略示されている。この場合には、単にこの種のシース形グロープラグの燃焼室側端部が図示されている。燃焼室から離れた、このシース形グロープラグの端部は、図1による実施例の形状に相当する。また、有利に金属製のケーシング3の同心孔内には、発熱体5が配置されている。また、発熱体5は、第1の供給層7と第2の供給層9と絶縁層11とからなり、この場合この図では、専ら絶縁層11を見ることができる1つの平面内で発熱体5が切断されている。(この平面は、図1の切断面に対して垂直に配置されている。)絶縁層11ならびに第1の供給層7、ウェブ8および第2の供給層9は、既に図1に関連して述べた材料からなる。第1の供給層7は、第1の端子15を介して接続ボルト19と結合されている。また、接続ボルト19は、セラミックスペーサースリーブ27により燃焼室から離れた、発熱体の端部と距離を隔てている。また、金属製のケーシング3の内部の燃焼室側での密閉は、燃焼室シール13によって保証されており、この燃焼室シールは、この実施例において導電性材料から成り立っている。それというのも、第2の供給層は、燃焼室シール13を介してケーシング3に向かってアース接続されているからである。第1の供給層の表面上で外側に施こされた、ケーシング3および燃焼室シール13の範囲内でのガラス化部は、燃焼室シール13およびケーシング3に対する第1の供給層7の接触を回避する。
【0012】
この実施例において、絶縁層11中には、イオン電流の検出のための電極33が設けられており、この電極は、燃焼室から離れた、発熱体5の端部から発熱体5の燃焼室側先端部6に向かって延在している。イオン電流の検出のための電極33は、燃焼室側先端部6で側方で発熱体5の表面に向かって案内されている。イオン電流の検出のための電極33は、導電性セラミック材料または金属材料からなる。燃焼室から離れた、イオン電流の検出のための電極の端部で、この電極は、第2の端子17に接続されており、この第2の端子は、接続ボルト19を貫通して燃焼室から離れた、シース形グロープラグの端部にまで案内されている。
【0013】
図3には、発熱体5による横断面図で端子が発熱体の個々の層中に配置されていることがもう一度正確に図示されている。この横断面図は、燃焼室から離れた、発熱体5の端部での1つの領域を示す。第1の端子15は、第1の供給層7と結合されており、他方、第2の端子17は、絶縁層11を貫通して延在している、イオン電流の検出のための電極と結合している。更に、なお第2の供給層9が示されており、この第2の供給層は、燃焼室の方向にさらに存在する領域内で燃焼室シール13を介してケーシング3との電気的接触を有し、この場合このケーシングは、アースされている。
【0014】
この実施例は、シース形グロープラグがグロー作動時にイオン電流検出装置として同時に作動しうるという特に大きな利点を十分に有する。そのために、グロー作動に必要とされる電圧は、接続ボルト19および第1の端子15を介して第1の供給層7に印加され、イオン電流の検出に必要とされる電圧は、第2の端子17を介してイオン電流の検出のための電極33に印加される。
【0015】
図4につき、イオン電流センサーを備えたシース形グロープラグのもう1つの実施例を示す。図2と同様に、この種のシース形グロープラグの燃焼室側端部は、長手方向の断面図で略示されている。発熱体5は、図2と同様に専ら絶縁層11を見ることができる1つの平面内で切断されている。同じ参照符号は、この図および次の図で先行の図と同じ構成部材を表わし、したがってこの参照符号については、これ以上詳説しない。
【0016】
また、イオン電流の検出のための電極33は、絶縁層を貫通して案内されているが、しかし、この場合この電極は、発熱体5の最も外側の燃焼室側先端部6にまで延在している。この電極は、図2につき示された実施例とは異なり側方では発熱体の表面にまで案内されていない。更に、イオン電流の検出のための電極33は、中心で絶縁層11を貫通して案内されているので、第1の端子15との結合も中心で行なわれている。第1の端子15は、好ましい実施例においてスペーサースリーブ27の同心孔内に配置されたばね素子35を貫通して、有利にばね素子35から絶縁されて案内されており、さらに燃焼室から離れた、シース形グロープラグの端部の方向に接続ボルト19を貫通して案内されている。バネ素子35は、発熱体5または接続ボルト19に対して圧力を作用させることを可能にし、第1の供給層7との電気的接触を生じ、したがって最適な電気的接触およびケーシング3の内部の最適な密閉は、燃焼室シール13により環境に対して行なうことができる。この場合、ケーシング3の内部の密閉は、スペーサースリーブ27により行なわれる。第2の供給層9の電気的接触は、図2によって詳説された実施例につき同様に形成されている。
【0017】
他の実施例において、第1の供給層7およびイオン電流の検出のための電極33に接する燃焼室から離れた端子の形成は、バネ素子35なしでも図2と同様に行なうことができる。
【0018】
図4に示された実施例に関連して、発熱体5の燃焼室側先端部6の形成についての種々の実施例は、図5および6につき示されている。図5および6には、それぞれ発熱体5の燃焼室側先端部を示す長手方向の断面図が示されている。
【0019】
図5において、イオン電流の検出のための電極33は、発熱体5の燃焼室側先端部6に到るまで延在する絶縁層11内で発熱体5の燃焼室側先端部にまで案内されている。この場合、ウェブ8による第1の供給層7と第2の供給層9との結合は、半径方向に(長手方向の軸線に対して発熱体5またはシース形グロープラグを貫通して)イオン電流の検出のための電極33が発熱体8の燃焼室側先端部6にまで延在する領域から離れて存在する2つの領域内で専ら行なわれる。更に、図5から、イオン電流の検出のための電極33が1つの好ましい実施例において絶縁スリーブ36中に配置されており、この絶縁スリーブが殆んどシース形グロープラグの燃焼室側端部にまで案内されていることを認めることができる。
【0020】
図6は、もう1つの実施例を示し、この場合には、イオン電流の検出のための電極33は、側方で発熱体5の燃焼室側先端部6にまで案内されており、発熱体5の燃焼室側端部6は、第1の供給層7と第2の供給層9とがウェブ8により結合されている1つの領域のみを有する。前記実施例の場合にウェブ8が配置されている領域は、発熱体5の燃焼室側先端部6の側に配置されており、この側は、イオン電流の検出のための電極33を備えていない。この実施例の場合、シース形グロープラグは、有利にウェブ8が配置されている、発熱体5の燃焼室側先端部6の側が最も幅広く燃焼室中に突入しているように内燃室中に配置される。これは、殊にシース形グロープラグが傾斜して燃焼室中に突入している配置の場合に注目することができる。
【0021】
図4、5および6につき詳説される実施例は、有利に導電性セラミック材料からなる、イオン電流の検出のための電極を含む。
【0022】
図2〜6につき詳説される実施態様に関連するもう1つの実施例において、イオン電流の検出のための電極33は、絶縁層11上以外に施こされていてもよい。
【0023】
既に上述したように、第1の供給層7、ウェブ8、第2の供給層9、絶縁層11およびイオン電流の検出のための電極33の材料は、セラミック材料からなる。それによって、材料の熱膨張係数は殆んど区別されないことが保証され、したがって発熱体5の耐久性が保証されている。この場合、第1の供給層7、ウェブ8および第2の供給層9の材料は、前記層の抵抗が絶縁層11の抵抗よりも小さい程度に選択されている。同様に、イオン電流の検出のための第1の電極33の抵抗は、絶縁層11の抵抗よりも小さい。
【0024】
1つの好ましい実施例において、第1の供給層7、ウェブ8および第2の供給層9、絶縁層11および第1の電極33は、Al2O3、MoSi2、Si3N4およびY2O3の化合物の中の少なくとも2つの化合物を含有するセラミック複合体組織からなる。この複合体組織は、一工程または多工程の焼結プロセスによって得ることができる。この場合、層の比抵抗は、有利にMoSi2含量および/またはMoSi2の粒径によって定めることができ、好ましくは、第1の供給層7、ウェブ8および第2の供給層9ならびにイオン電流の検出のための電極33のMoSi2含量は、絶縁層11のMoSi2含量よりも高い。
【0025】
もう1つの実施例において、第1の供給層7、ウェブ8、第2の供給層9、絶縁層11、イオン電流の検出のための電極33は、充填剤の異なる含量を有する複合体−前駆体−セラミックからなる。この場合、この材料のマトリックスは、硼素、窒素またはアルミニウムでドーピングされていてよくかつ熱分解によって得られたポリシロキサン、ポリシルセスキオキサン(Polysilsesquioxane)、ポリシランまたはポリシラザンからなる。充填剤は、Al2O3、MoSi2、SiO2およびSiCの化合物の中の少なくとも1つの化合物から形成されている。上記の複合体組織と同様に、好ましくはMoSi2含量および/またはMoSi2の粒径は、層の抵抗を定めうる。好ましくは、第1の供給層7、ウェブ8および第2の供給層9のMoSi2含量ならびにイオン電流の検出のための第1の電極33は、絶縁層11のMoSi2含量よりも高くなるように調節される。第1の供給層7、ウェブ8、第2の供給層9、絶縁層11、イオン電流の検出のための第1の電極33の組成は、上記の実施例において熱膨張係数および焼結プロセスまたは熱分解プロセスの間に発生する収縮が等しくなるように選択され、したがって発熱体5中で亀裂は発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】イオン電流センサーを備えた本発明によるシース形グロープラグを示す長手方向の略示断面図。
【図2】イオン電流センサーを備えた本発明によるシース形グロープラグの燃焼室側端部を示す長手方向の略示断面図。
【図3】イオン電流センサーを備えた本発明によるシース形グロープラグの発熱体を示す略示横断面図。
【図4】イオン電流センサーを備えた本発明によるシース形グロープラグの他の実施例の燃焼室から離れた端部を示す長手方向の略示断面図。
【図5】イオン電流センサーを備えた本発明によるシース形グロープラグの発熱体の燃焼室側端部の1実施例を示す長手方向の略示断面図。
【図6】イオン電流センサーを備えた本発明によるシース形グロープラグの発熱体の燃焼室側端部の1実施例を示す長手方向の略示断面図。
【符号の説明】
3 ケーシング、 5 発熱体、 6 端部、 7 第1の供給層、8 ウェブ、 9 第2の供給層、 11 絶縁層、 13 燃焼室シール、 15 第1の端子、 17 第2の端子、 19 接続ボルト、 21 管状リング、 23 絶縁ディスク、 25 円形プラグ、 27 セラミックスペーサースリーブ、 29 スペーサースリーブ、 31 金属スリーブ、 33 イオン電流の検出のための電極、 35 バネ素子、 36 絶縁スリーブ
Claims (13)
- ケーシング(3)およびケーシング(3)の同心孔内に配置された棒状の発熱体(5)を備え、この発熱体(5)が少なくとも1つの絶縁層(11)ならびに第1の供給層(7)および第2の供給層(9)を備え、これらの第1の供給層(7)と第2の供給層(9)が発熱体(5)の燃焼室側端部(6)でウェブ(8)により結合されており、第1の供給層(7)および第2の供給層(9)ならびにウェブ(8)が導電性セラミック材料からなり、絶縁層(11)が電気絶縁性材料からなり、前記発熱体(5)がイオン電流を検出するための少なくとも1個の電極(7、9、33)を備えている、イオン電流センサーを備えたシース形グロープラグにおいて、イオン電流を検出するための少なくとも1個の電極(7、9、33)が導電性セラミック材料からなることを特徴とする、イオン電流センサーを備えたシース形グロープラグ。
- 第1の供給層(7)および/または第2の供給層(9)の少なくとも一部分が電極としてイオン電流の検出に使用される、請求項1記載のシース形グロープラグ。
- 燃焼室から離れた、発熱体(6)の端部に第1の端子(15)および第2の端子(17)が設けられており、この第1の端子(15)は、燃焼室から離れた、第1の供給層(7)の端部と結合し、第2の端子(17)は、燃焼室から離れた、第2の供給層(9)の端部と結合している、請求項2記載のシース形グロープラグ。
- イオン電流の検出のための電極(33)が絶縁層(11)内に延在しているかまたは絶縁層(11)上に施こされている、請求項1記載のシース形グロープラグ。
- イオン電流の検出のための電極(33)が燃焼室から離れた方向で、第1の供給層と第2の供給層が発熱体(6)の燃焼室側端部で結合している領域の前方で発熱体の表面に向かって案内されている、請求項4記載のシース形グロープラグ。
- 発熱体(6)が燃焼室側端部(6)に到るまで、イオン電流の検出のための電極(33)が絶縁層(11)内で延在し、この絶縁層(11)は、発熱体(5)が燃焼室側端部に到るまで案内されている、請求項4記載のシース形グロープラグ。
- 第1の供給層(7)が燃焼室から離れた端部で第1の端子(15)と結合し、燃焼室から離れた、イオン電流の検出のための電極(33)の端部が第2の端子(17)と結合している、請求項4から6までのいずれか1項に記載のシース形グロープラグ。
- 第2の供給層(9)がケーシング(3)を介してアースと結合している、請求項4から7までのいずれか1項に記載のシース形グロープラグ。
- 発熱体(6)の燃焼室から離れた端部でケーシング(3)の同心孔内には電気絶縁性材料からなる管状のスペーサースリーブ(27)が配置されている、請求項1から8までのいずれか1項に記載のシース形グロープラグ。
- 絶縁層(11)、第1の供給層(7)、ウェブ(8)、第2の供給層(9)およびイオン電流の検出のための電極(7、9、33)がセラミック複合体組織からなり、このセラミック複合体組織が一工程または多工程の焼結プロセスによってAl2O3、MoSi2、Si3N4およびY2O3の化合物の中の少なくとも2つの化合物から得ることができる、請求項1から9までのいずれか1項に記載のシース形グロープラグ。
- 絶縁層(11)、ウェブ(8)、第1の供給層(7)、第2の供給層(9)およびイオン電流の検出のための電極(7、9、33)が複合体−前駆体−セラミックからなり、この場合マトリックス材料は、硼素、窒素またはアルミニウムでドーピングされていてよくかつ熱分解によって得られたポリシロキサン、ポリシルセスキオキサン、ポリシランまたはポリシラザンを含む、その際充填剤は、Al2O3、MoSi2、SiO2およびSiCの化合物の中の少なくとも1つの化合物から形成されている、請求項1から9までのいずれか1項に記載のシース形グロープラグ。
- イオン電流センサーを備えた請求項1記載のシース形グロープラグを作動させる方法において、グロー段階の間に電圧を第1の供給層(7)および第2の供給層(9)に印加し、この場合この第1の供給層(7)および第2の供給層(9)は、異なる電位と接続されており、グロー段階の終結後に同じ電位を有する電圧をイオン電流の検出のための電極(7、9)に印加することを特徴とする、イオン電流センサーを備えた請求項1記載のシース形グロープラグを作動させる方法。
- イオン電流センサーを備えた請求項1記載のシース形グロープラグを作動させる方法において、グロー段階の間に異なる電位を有する電圧を第1の供給層(7)および第2の供給層(9)ならびに同時にイオン電流の検出のための電極(33)に印加することを特徴とする、イオン電流センサーを備えた請求項1記載のシース形グロープラグを作動させる方法。
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