JP2004364484A - 直流電源装置 - Google Patents

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和彦 次田
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勇 小川
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尚起 北村
Kenji Hamazaki
健治 濱崎
Kazutaka Shimizu
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Abstract

【課題】 電源スイッチを最初に投入した時の平滑コンデンサの充電電流のピーク値を十分小さく抑えられ、また、商用交流電源のワイドレンジ対応でも、動作が安定した直流電源装置を提供する。
【解決手段】 商用交流電源ACの交流電圧を整流する整流回路RE、大容量の平滑コンデンサC2を有し、整流回路REにより整流される電圧を直流電圧に変換する平滑回路DC、上記整流回路と上記平滑回路の充電経路に挿入接続されたMOS−FET、整流回路REの出力電圧を入力しMOS−FET Q1を駆動するゲート回路GC1を備え、ゲート回路GC1は商用交流電源ACのオンから充電されるミラー積分回路MIN1、商用交流電源ACのオフからミラー積分回路MIN1のコンデンサC1を放電させる放電ダイオードD1を備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電源スイッチのオン時に流れる電源平滑コンデンサの充電電流(以下、突入電流と略記)のピーク値を抑制する機能を備えた直流電源装置に関するものである。
従来の直流電源装置は、商用交流電源をオン/オフするための電源スイッチと、商用交流電源の交流電圧を整流する整流回路と、大容量の平滑コンデンサを有し、整流回路により整流される電圧を直流電圧に変換する平滑回路と、整流回路と平滑回路とを結ぶライン上に挿入されたMOS−FETと、電源スイッチのオンにより交流電圧が整流回路に印加されたとき商用周波数の数サイクルの間、MOS−FETを能動領域で動作させ、その後は、そのMOS−FETを飽和領域で動作させる素子駆動回路とを備え、素子駆動回路は整流回路の出力電圧を分圧する分圧回路及びこの分圧回路の出力電圧を充電するコンデンサからなる積分回路と、積分回路とMOS−FETのゲートとの間に挿入された抵抗から構成されており、突入電流による電源スイッチの接点の溶着を防止している(例えば特許文献1)。
また、他の従来の直流電源装置は、特許文献1の素子駆動回路のコンデンサに並列接続されたツェナーダイオードZを備えており、商用交流電源ACのワイドレンジ対応化を図っても高耐圧、大型の素子が不要で、実装スペースの制約が生じないようにしている(例えば特許文献2)。
特開平2000−14152号公報(段落0009〜0013、図1)。 特開平2001−333580号公報(段落0009〜0013、図1)。
上述の従来の直流電源装置では、駆動手段であるMOS−FETに接続されるゲート回路の充電時定数が長いほど電源スイッチに流れる突入電流、すなわち、平滑コンデンサの充電電流のピーク値を抑制できる。しかしながら、ゲート回路の充電時定数を長くするために、抵抗の抵抗値やゲートコンデンサの容量を大きくすると、電源スイッチオフ時のコンデンサの放電時定数も長くなり、短時間の電源再オン操作に対し、電源平滑コンデンサの放電に対しゲートコンデンサの放電が遅くなりMOS−FETがターンオフしない内に電源がオンすることになり、MOS−FETによる突入電流抑制効果がなくなる問題があった。
この間題を補うためにコンデンサの放電時定数を小さくするために抵抗の両端に放電用ダイオードを接続することが考えられるが、整流回路の出力電圧は脈流であるため商用周波数の各半サイクルでコンデンサが放電するため電源平滑コンデンサがチャージアップされた後MOS−FETを安定なオン状態を保てなくなる問題があった。
この発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、電源スイッチを最初に投入した時の平滑コンデンサの充電電流のピーク値を十分小さく抑えられるとともに、電源スイッチの短時間の再オンに対してもこのピーク値を抑制でき、また、例えば施設用照明システムのような一つの電源スイッチに複数の装置が接続される場合でも、電源スイッチの接点溶着や電源ブレーカの不要動作を防止でき、さらに、商用交流電源のワイドレンジ化にも対応できる動作が安定した直流電源装置、また、商用交流電源のワイドレンジ対応化としても高耐圧の素子が不要で、動作が安定した直流電源装置を提供することを目的とする。
この発明に係る直流電源装置は、商用交流電源の交流電圧を整流する整流回路と、平滑コンデンサを有し、上記整流回路により整流される電圧を直流電圧に変換する平滑回路と、上記整流回路と上記平滑回路との間の充電経路に挿入接続されたMOS−FETと、上記整流回路の出力電圧を入力し上記MOS−FETを駆動する駆動手段とを備え、上記駆動手段は、上記商用交流電源のオンから充電されるミラー積分回路と、上記商用交流電源のオフから上記ミラー積分回路のコンデンサを放電させる放電ダイオードとを備えたものである。
以上のように、この発明によれば、商用交流電源の交流電圧を整流する整流回路と、平滑コンデンサを有し、上記整流回路により整流される電圧を直流電圧に変換する平滑回路と、上記整流回路と上記平滑回路との間の充電経路に挿入接続されたMOS−FETと、上記整流回路の出力電圧を入力し上記MOS−FETを駆動する駆動手段とを備え、上記駆動手段は、上記商用交流電源のオンから充電されるミラー積分回路と、上記商用交流電源のオフから上記ミラー積分回路のコンデンサを放電させる放電ダイオードとを備えたので、電源スイッチを最初に投入した時の平滑コンデンサの充電電流のピーク値を十分小さく抑えられるとともに、電源スイッチの短時間の再オンに対してもこのピーク値を抑制でき、また、例えば施設用照明システムのような一つの電源スイッチに複数の装置が接続される場合でも、電源スイッチの接点溶着や電源ブレーカ不要動作を防止することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示す直流電源装置の回路図、図2、図4は直流電源装置のMOS−FET Q1のゲート・ソース間電圧波形図、図3は電源スイッチのオン時に電源スイッチに流れる突入電流波形図である。
図1おいて、直流電源装置は商用交流電源ACをオン/オフするための電源スイッチSWと、商用交流電源ACの交流電圧を整流する整流回路REと、大容量の平滑コンデンサC2(数十〜数百μF)を有し、整流回路REによって整流された電圧を直流電圧に変換する平滑回路DCと、整流回路REと平滑回路DCとの間の負極ラインに挿入されたMOS−FET Q1と、MOS−FET Q1を駆動する駆動回路であるゲート回路GC1から構成される。
ゲート回路GC1は、整流回路REの両極間に直列接続された分圧抵抗R1、R2と、エミッタが整流回路REの負極に、コレクタが分圧抵抗R1、R2の接続点に接続されたバイポーラトランジスタQ2と、バイポーラトランジスタQ2のコレクタ・ベース間に接続されたゲートコンデンサC1と、バイポーラトランジスタQ2のベース・エミッタ間に接続され、ゲートコンデンサC1を放電させる放電ダイオードD1から構成される。そして、上記の分圧抵抗R1、ゲートコンデンサC1及びバイポーラトランジスタQ2とでミラー積分回路MIN1が構成されている。
また、MOS−FET Q1のゲートはゲートコンデンサC1と分圧抵抗R1の接続点に接続されている。
次に、本実施の形態の直流電源装置の回路動作を図1〜図4により説明する。図2はMOS−FET Q1のゲート・ソース間電圧波形であり、図2(1)は電源オン時の充電波形、図2(2)は電源オフ時の放電波形を示している。
図2において、aは従来例(商用交流電源ACが例えば100V)、cは本実施の形態(商用交流電源ACが例えば100V)である。
また、図3は電源オン時の電源スイッチSWに流れる突入電流波形であり、(1)は商用交流電源ACの交流電圧波形(100V)、(2)、(3)は商用交流電源ACの交流電圧波形に同期した、MOS−FET Q1のターンオフ時に電源スイッチSWに流れる突入電流波形であり、(2)は図2のa、(3)はcに対応した突入電流波形である。
まず、電源スイッチSWをオンした場合について説明する。電源スイッチSWオンにより、整流回路REに図3(1)に示すように商用交流電源ACの交流電圧が印加されると、電源スイッチSW、整流回路RE、分圧抵抗R1を介してゲートコンデンサC1に電流が流れるが、このとき、ゲートコンデンサC1の充電電流となるバイポーラトランジスタQ2のベース電流Ibと、バイポーラトランジスタQ2のコレクタ電流Icの合計が分圧抵抗R1の電流となり、Ic=hFE(直流電流増幅率)*Ibの関係があるので、ゲートコンデンサC1の充電電流は分圧抵抗R1の電流の1/(1+hFE)となる。一方、hFEは例えば100以上と大きいのでゲートコンデンサC1の充電時定数はR1*C1のほぼhFE倍となるので、ゲートコンデンサC1とバイポーラトランジスタQ2からなる回路は、ゲートコンデンサC1容量のバイポーラトランジスタQ2のhFE倍に相当する容量を有するコンデンサ(以下、等価コンデンサCE)とみなせる。
従って、商用交流電源ACの交流電圧が印加されると、商用交流電源AC→電源スイッチSW→整流回路RE→分圧抵抗R1→等価コンデンサCE→整流回路RE→商用交流電源ACの閉ループ電流により、等価コンデンサCEが充電される。そして、ゲートコンデンサC1の充電電圧がMOS−FET Q1のゲート・ソース間に印加される。
最初はゲート・ソース間電圧が低いため、MOS−FET Q1はオフ状態であるが、等価コンデンサCEの充電が進むにつれ、図2(1)のcに示すようにゲート・ソース間の電圧が徐々に高くなって、時間t8でオン電圧のV1に達するとMOS−FET Q1が徐々にオンし始める。このV1がドレイン・ソース間が高抵抗から低抵抗に移行する能動動作の開始電圧である。さらに電圧が徐々に高くなりt10でV2の能動動作終了電圧に達し、更にゲートコンデンサC1への充電が進むと、MOS−FET Q1が通常のオン状態となり、電源スイッチSWやMOS−FET Q1に定常的な負荷電流が流れる。
このように本実施の形態は、従来例の図2(1)aに比べ図2(1)cに示すように徐々に増加するようにしたので能動時間t8〜t10は従来例の能動時間t1〜t2に比べ長い。
また、時間t8でオン電圧のV1に達し、MOS−FET Q1が徐々にオンし始めるとき、図3(3)に示すようなパルス状の突入電流Ip5が電源スイッチSWに流れ平滑コンデンサC2が充電される。この突入電流Ip5は、Ip5a、Ip5b・・・と次第に減少する。
そして、ゲートコンデンサC1が満充電になりMOS−FET Q1に十分なゲート電流が流れ、電圧V2を越えた飽和領域になると、電源スイッチ1に流れる電流のピーク値が通常の電流波形となる。
電源スイッチ1に流れる突入電流は能動動作時間が長いほど、ピーク値が抑制される。この実施の形態では能動動作時間がt8〜t10であるが従来例はt1〜t2と非常に短い。
なお、等価コンデンサCEが満充電になる時間は分圧抵抗R1と等価コンデンサCEの時定数で設定される。また、従来例のように、ミラー積分回路MIN1でなく抵抗とコンデンサを直列接続したものに比べ、ゲートコンデンサC1の容量は、従来例コンデンサ容量の1/(バイポーラトランジスタQ2の直流電流増幅率hFE)となり、一般には直流電流増幅率hFEは100〜500なので、例えば、従来のコンデンサ容量が、10μFとするとゲートコンデンサC1の容量は0.1μF以下の小さなもので済む。
次に、電源スイッチSWをオフした場合について説明する。電源スイッチSWオフとすると、ミラー積分回路MIN1において、充電されていたゲートコンデンサC1の放電がゲートコンデンサC1、分圧抵抗R2、ダイオードD1の閉ループでして行われる。そして、図2(2)のcに示すように電源スイッチSWオフとした時間t20でMOS−FET Q1のゲート・ソース間の飽和動作領域の満充電電圧V3は低下し始め、t21でMOS−FET Q1がオフする閾値の電圧V1(能動開始電圧)でMOS−FET Q1がオフする。
電源スイッチSWをオフした場合、ゲートコンデンサC1の放電は早いほどよいが、前述のように、ゲートコンデンサC1の容量は、従来例コンデンサ容量の1/(バイポーラトランジスタQ2の直流電流増幅率hFE)と小さい容量を選択できるため、短時間で放電できる。
図2(2)に示すように、本実施の形態ではMOS−FET Q1がオフする時間t20〜t21は従来例のt20〜t23に比べ小さい。
なお、以上のように電源スイッチSWをオン、オフした場合について説明したが、電源スイッチSWをオンする場合、従来例の構成でも積分回路の抵抗の抵抗値やコンデンサの容量を大きくして時定数を長くすると、図4(1)のbに示すように能動動作時間をt4〜t6と図4(1)のaのt1〜t2に比べ長くすることが可能である。
しかし、電源スイッチSWをオフした場合は、コンデンサの容量が大きいため放電に時間がかかり、図4(2)のbに示すようにMOS−FET Q1がオフする時間はt20〜t24と図4(2)のaのt20〜t23に比べ長くなってしまう。
以上のように、図2(1)に示すように電源スイッチSWをオンしたとき、ゲート回路GC1の作用によりMOS−FET Q1のゲート・ソース間電圧を図2に示すように従来例のaに比べcのように徐々に増加するようにしたので、図3(2)に示す従来例より図3(3)のように電源スイッチSWに流れる突入電流のピーク値を抑制することが可能になり、突入電流による電源スイッチSWの接点の溶着を防止でき、電源ブレーカがトリップするということがなくなる。
また、電源スイッチの短時間の再オンに対してもこのピーク値を抑制でき、安定した動作を行うことができる。
なお、上記の実施の形態では、一つの電源スイッチSWに一つの装置を接続したものを示したが、施設用照明システムのような一つの電源スイッチに複数の装置が接続される場合に、バイポーラトランジスタQ2の直流電流増幅率hFEのバラツキにより充電電流のピーク位相がランダムにずれることを利用して、電源スイッチSWの接点溶着や電源ブレーカの不要動作を防止することができる。
上述の充電電流のピーク位相のずれについて図5により次に説明する。
図5はバイポーラトランジスタQ2の直流電流増幅率hFEのバラツキによる商用交流電源ACオン時の電源スイッチSWの突入電流位相の波形図である。
図において(1)は商用交流電源ACの交流電圧波形、(2)はバイポーラトランジスタQ2の直流電流増幅率hFEがMINの場合、(3)はバイポーラトランジスタQ2の直流電流増幅率hFEがTYPの場合、(4)はバイポーラトランジスタQ2の直流電流増幅率hFEがMAXの場合の電源ACオン時の電源スイッチSWの突入電流位相の波形図である。
図5に示すように、(1)では、t30で突入電流Ip10、(2)では、t31で突入電流Ip11、(3)では、t32で突入電流Ip12と、直流電流増幅率hFEがバラツキ、突入電流の位相のずれが生ずる。
なお、Ip10>Ip11>Ip12である。
このように、各装置の突入電流が一致すれば、電源スイッチSWに流れる突入電流が大きくなるが、突入電流の位相がランダムにずれるので突入電流が大きくならず電源スイッチSWの接点溶着を防止することができる。
実施の形態2.
本実施の形態は、装置の電源定格がワイドレンジ(例えば100V〜200V共用)で実際電源が100Vあるいは200Vで使用された場合でも、突入電流の発生タイミングとピーク値の差異を抑制できるものである。
図6はこの発明の実施の形態2を示す直流電源装置の回路図、図7は直流電源装置のMOS−FET Q1のゲート・ソース間電圧波形図、図8は電源スイッチのオン時に電源スイッチに流れる突入電流波形図である。
図6において、実施の形態1の図1と同一または相当部分には同一の符号を付し説明を省略する。ゲート回路GC2は、整流回路REの両極間に直列接続された抵抗R3、コンデンサC3と、コンデンサC3に並列接続された電圧制御手段である定電圧ダイオードDZ1と、抵抗R5と、エミッタが整流回路REの負極に、コレクタが分圧抵抗R1、コンデンサC3の接続点に抵抗R4を介して接続されたバイポーラトランジスタQ2と、バイポーラトランジスタQ2のコレクタ・ベース間に接続されたゲートコンデンサC1と、バイポーラトランジスタQ2のベース・エミッタ間に接続され、ゲートコンデンサC1を放電させる放電ダイオードD1から構成される。
そして、上記の抵抗R4、ゲートコンデンサC1及びバイポーラトランジスタQ2とでミラー積分回路MIN2が構成されている。
また、MOS−FET Q1のゲートはゲートコンデンサC1と抵抗R4の接続点に接続されている。
次に、本実施の形態の直流電源装置の回路動作を図6〜図8により説明する。図7はMOS−FET Q1のゲート・ソース間電圧波形であり、図7(1)は電源オン時の充電波形、図7(2)は電源オフ時の放電波形、図8は電源スイッチのオン時に電源スイッチに流れる突入電流波形図である。
図7において、dは本実施の形態(商用交流電源ACが例えば100V)、eは実施の形態1(商用交流電源ACが例えば200V)、fは本実施の形態(商用交流電源ACが例えば200V)の場合を示す。なお、dは実施の形態1のcと同じである。
また、図8は電源オン時の電源スイッチSWに流れる突入電流波形であり、(1)は商用交流電源ACの交流電圧波形であり実線が100V、点線が200Vを示す。(2)〜(6)は商用交流電源ACの交流電圧波形に同期した、MOS−FET Q1のターンオフ時に電源スイッチSWに流れる突入電流波形であり、(2)、(3)は実施の形態1の図4(2)、(3)と同じであり説明を省略する。(4)〜(6)は図7のd〜fに対応した突入電流波形である。
なお、(4)は実施の形態1の図3(3)と同じである。
まず、電源スイッチSWをオンした場合について説明する。電源スイッチSWオンにより、整流回路REに図8(1)に示すように商用交流電源ACの交流電圧が印加されると、商用交流電源AC→電源スイッチSW→整流回路RE→抵抗R3→抵抗R4→等価コンデンサCE→整流回路RE→商用交流電源ACの閉ループ電流により等価コンデンサCEが充電される。
そして、ゲートコンデンサC1の充電電圧がMOS−FET Q1のゲート・ソース間に印加される。
商用交流電源ACが100Vの場合、実施の形態1と同様に、抵抗R3、R4と等価コンデンサCEの時定数によって、等価コンデンサCEが充電され、図7(1)のdに示すようにMOS−FET Q1のゲート・ソース間の電圧が徐々に高くなって時間t8で能動動作の開始電圧(オン電圧)のV1に達し、MOS−FET Q1が徐々にオンし始める。
さらに電圧が徐々に高くなりt10で能動動作終了電圧V2に達し、ゲート・ソース間の電圧がオン電圧(V1)を十分越えると、MOS−FET Q1が通常のオン状態となり、電源スイッチSWやMOS−FET Q1に定常的な負荷電流が流れる。
また、時間t8でオン電圧のV1に達するとMOS−FET Q1が徐々にオンし始めるときに、図8(4)に示すようなパルス状の突入電流Ip5が電源スイッチSWに流れ平滑コンデンサC2が充電される。
一方、商用交流電源ACが200Vの場合、実施の形態1ではゲート回路GC1に100Vのときの2倍の電圧が印加され、MOS−FET Q1のゲート・ソース間電圧の上昇が図7(1)のeに示すように急であり、能動動作時間t3〜t5と短くなるが、本実施の形態ではミラー積分回路MIN2の入力電圧を定電圧ダイオードDZ1で制限してあるため、図7(1)のfに示すように、商用交流電源ACが100Vのdとほぼ同じとなり、能動動作時間t7〜t9はdの能動動作時間t8〜t10とほぼ同じになり、eの能動動作時間t3〜t5より長くなる。
次に、電源スイッチSWをオフした場合について説明する。電源スイッチSWをオフすると、ミラー積分回路MIN1の充電されていたゲートコンデンサC1の電荷がゲートコンデンサC1→分圧抵抗R1→抵抗R5→ダイオードD1→ゲートコンデンサC1の閉ループで放電する。
商用交流電源ACが100Vの場合は、図7(2)のdに示すように電源スイッチSWオフ時間t20でMOS−FET Q1のゲート・ソース間の飽和動作領域の満充電電圧V3は低下し始め、t21でMOS−FET Q1がオフする。
一方、商用交流電源ACが200Vの場合、実施の形態1の装置では、図7(2)のeに示すようにMOS−FET Q1のゲート・ソース間の飽和動作領域の満充電電圧V4も高く、電源スイッチSWオフ時間t20でMOS−FET Q1のゲート・ソース間の飽和動作領域の満充電電圧V5は低下し始め、t22でMOS−FET Q1がオフし、オフまでの時間t20〜t22は長くなるが、本実施の形態ではMOS−FET Q1のゲート・ソース間の飽和動作領域の満充電電圧はV3と低く、図7(2)のfに示すように、100Vのdと同じになり、MOS−FET Q1のオフまでの時間t20〜t21はeのオフまでの時間t20〜t22より短くなる。
なお、図8において、t1<t3<t4<t7〜t8、Ip1>Ip1>Ip3>Ip4〜Ip5である。
以上のように、商用交流電源ACの広範囲な電圧に対しても、同等な突入電流の抑制性能効果が得られる。
なお、実施の形態1、2で示した図4、図7のMOS−FET Q1のゲート・ソース間電圧波形をまとめて図9に示す。
図9(1)に示すように、電源オンの時の能動動作時間は、AC100Vでは実施の形態1、2とも従来例に比べ同じように長くできるが、AC200Vでは実施の形態2がAC100Vと同等で従来例より長い。
また、図9(2)に示すように電源オフのときは、トランジスタのオフまでの時間は、AC100Vのときは、実施の形態1、2とも同じで従来例に比べ短い。また、AC200Vのときは、実施の形態2が実施の形態1より短い。
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3を示す直流電源装置の回路図、図11は電源スイッチのオン時に電源スイッチに流れる突入電流波形図である。
図10において、直流電源装置は商用交流電源ACをオン/オフするための電源スイッチSWと、商用交流電源ACの交流電圧を整流する整流回路REと、大容量の平滑コンデンサC2(数十〜数百μF)を有し、整流回路REによって整流された電圧を直流電圧に変換する平滑回路DCと、整流回路REと平滑回路DCとの間の負極ラインに挿入されたMOS−FET Q1と、MOS−FET Q1を駆動する駆動回路であるゲート回路GC3から構成される。
ゲート回路GC3は、整流回路REの両極間に直列接続された分圧抵抗R1、R2と、分圧抵抗R2と並列接続された充電抵抗R6とゲートコンデンサC1の直列回路と、充電抵抗R6と並列にゲートコンデンサC1の放電方向に接続された放電ダイオードD1と、ゲートコンデンサC1とMOS−FET Q1のゲート端子間に接続されたゲート抵抗R7で構成されている。
次に、本実施の形態の直流電源装置の回路動作を図10、図11、及び実施の形態1の図2,図4により説明する。
図11は電源オン時の電源スイッチSWに流れる突入電流波形であり、(1)は商用交流電源ACの交流電圧波形(100V)、(2)、(3)は商用交流電源ACの交流電圧波形に同期した、MOS−FET Q1のターンオフ時に電源スイッチSWに流れる突入電流波形であり、(2)は図2のa、(3)はcに対応した突入電流波形である。
まず、電源スイッチSWをオンした場合について説明する。電源スイッチSWオンにより、整流回路REに図11(1)に示すように商用交流電源ACの交流電圧が印加されると、商用交流電源AC→電源スイッチSW→整流回路RE→分圧抵抗R1→充電抵抗R6→ゲートコンデンサC1→整流回路RE→商用交流電源ACの閉ループ電流により、ゲートコンデンサC1が充電される。そして、ゲートコンデンサC1の充電電圧がゲート抵抗R7を介してMOS−FET Q1のゲート・ソース間に印加される。
最初はゲート・ソース間電圧が低いため、MOS−FET Q1はオフ状態であるが、ゲートコンデンサC1の充電が進むにつれ、図2(1)のcに示すようにゲート・ソース間の電圧が徐々に高くなって、時間t8でオン電圧のV1に達するとMOS−FET Q1が徐々にオンし始める。このV1がドレイン・ソース間が高抵抗から低抵抗に移行する能動動作の開始電圧である。さらに電圧が徐々に高くなりt10でV2の能動動作終了電圧に達し、更にゲートコンデンサC1への充電が進むと、MOS−FET Q1が通常のオン状態となり、電源スイッチSWやMOS−FET Q1に定常的な負荷電流が流れる。
なお、MOS−FET Q1のゲートに接続されたゲート抵抗R7は、MOS−FET Q1のターンオン時に生じるゲートコンデンサC1→MOS−FET Q1のG・D容量→MOS−FET Q1のD・S→ゲートコンデンサC1の閉ループ電流によるゲートコンデンサC1の放電を抑制する。
このように本実施の形態は、従来例の図2(1)aに比べ図2(1)cに示すように徐々に増加するようにしたので能動時間t8〜t10は従来例の能動時間t1〜t2に比べ長い。
また、時間t8でオン電圧のV1に達し、MOS−FET Q1が徐々にオンし始めるとき、図11(3)に示すような分散されたパルス状の突入電流Ip5が電源スイッチSWに流れ平滑コンデンサC2が充電される。
そして、ゲートコンデンサC1が満充電になりMOS−FET Q1に十分なゲート電流が流れ、電圧V2を越えた飽和領域になると、電源スイッチ1に流れる電流のピーク値Iが通常の電流波形となる。
電源スイッチ1に流れる突入電流は能動動作時間が長いほど、ピーク値が抑制される。この実施の形態では能動動作時間がt8〜t10であるが従来例はt1〜t2と非常に短い。
次に、電源スイッチSWをオフした場合について説明する。電源スイッチSWをオフとすると、充電されていたゲートコンデンサC1の電荷がゲートコンデンサC1→放電ダイオードD1→分圧抵抗R2→ゲートコンデンサC1の閉ループで放電する。そして、図2(2)のcに示すように電源スイッチSWオフとした時間t20でMOS−FET Q1のゲート・ソース間の飽和動作領域の満充電電圧V3は低下し始め、t21でMOS−FET Q1がオフする閾値の電圧V1(能動開始電圧)でMOS−FET Q1がオフする。
電源スイッチSWをオフした場合、ゲートコンデンサC1の放電は早いほどよいが、放電ダイオードD1の効果で短時間で放電できる。
図2(2)に示すように、本実施の形態ではMOS−FET Q1がオフする時間t20〜t21は従来例のt20〜t23に比べ小さい。
なお、以上のように電源スイッチSWをオン、オフした場合について説明したが、電源スイッチSWをオンする場合、従来例の構成でも積分回路の抵抗の抵抗値やコンデンサの容量を大きくして時定数を長くすると、図4(1)のbに示すように能動動作時間をt4〜t6と図4(1)のaのt1〜t2に比べ長くすることが可能である。
しかし、電源スイッチSWをオフした場合は、コンデンサの容量が大きいため放電に時間がかかり、図4(2)のbに示すようにMOS−FET Q1がオフする時間はt20〜t24と図4(2)のaのt20〜t23に比べ長くなってしまう。
以上のように、図2(1)に示すように電源スイッチSWをオンしたとき、ゲート回路GC1の作用によりMOS−FET Q1のゲート・ソース間電圧を図2に示すように従来例のaに比べcのように徐々に増加するようにしたので、図3(2)に示す従来例より図11(3)のように電源スイッチSWに流れる突入電流のピーク値を抑制することが可能になり、突入電流による電源スイッチSWの接点の溶着を防止でき、電源ブレーカがトリップするということがなくなる。
また、電源スイッチの短時間の再オンに対してもこのピーク値を抑制でき、安定した動作を行うことができる。
実施の形態4.
本実施の形態は、装置の電源定格がワイドレンジ(例えば100V〜200V共用)で実際電源が100Vあるいは200Vで使用された場合でも、突入電流の発生タイミングとピーク値の差異を抑制できるものである。
図12はこの発明の実施の形態2を示す直流電源装置の回路図、図13は電源スイッチのオン時に電源スイッチに流れる突入電流波形図である。
図12に示すゲート回路GC4は、実施の形態3の図10における分圧抵抗R2と並列に定電圧ダイオードDZ1をカソードが分圧抵抗R1,R2の接点側になるように接続したものであり、他の構成は実施の形態3の図10と同じであり説明を省略する。
次に、本実施の形態の直流電源装置の回路動作を 図12,図13及び実施の形態3の図7、図9により説明する。
図13は電源オン時の電源スイッチSWに流れる突入電流波形であり、(1)は商用交流電源ACの交流電圧波形であり実線が100V、点線が200Vを示す。(2)〜(6)は商用交流電源ACの交流電圧波形に同期した、MOS−FET Q1のターンオフ時に電源スイッチSWに流れる突入電流波形であり、(2)、(3)は実施の形態1の図4(2)、(3)と同じであり説明を省略する。(4)〜(6)は図7のd〜fに対応した突入電流波形である。
なお、(4)は実施の形態1の図3(3)と同じである。
まず、電源スイッチSWをオンした場合について説明する。電源スイッチSWオンにより、整流回路REに図13(1)に示すように商用交流電源ACの交流電圧が印加されると、商用交流電源AC→電源スイッチSW→整流回路RE→分圧抵抗R1→充電抵抗R6→ゲートコンデンサC1→整流回路RE→商用交流電源ACの閉ループ電流によりゲートコンデンサC1が充電される。
このとき、分圧抵抗R2の脈流電圧が定電圧ダイオードDZ1のツェナー電圧で制限されている。
そして、ゲートコンデンサC1の充電電圧がMOS−FET Q1のゲート・ソース間に印加される。
商用交流電源ACが100Vの場合、実施の形態1と同様に、分圧抵抗R1、充電抵抗R6とゲートコンデンサC1の時定数によって、ゲートコンデンサC1が充電され、図7(1)のdに示すようにMOS−FET Q1のゲート・ソース間の電圧が徐々に高くなって時間t8で能動動作の開始電圧(オン電圧)のV1に達し、MOS−FET Q1が徐々にオンし始める。
さらに電圧が徐々に高くなりt10で能動動作終了電圧V2に達し、ゲート・ソース間の電圧がオン電圧(V1)を十分越えると、MOS−FET Q1が通常のオン状態となり、電源スイッチSWやMOS−FET Q1に定常的な負荷電流が流れる。
また、時間t8でオン電圧のV1に達するとMOS−FET Q1が徐々にオンし始めるときに、図13(4)に示すようなパルス状の突入電流Ip5が電源スイッチSWに流れ平滑コンデンサC2が充電される。
一方、商用交流電源ACが200Vの場合、実施の形態3ではゲート回路GC3に100Vのときの2倍の電圧が印加され、MOS−FET Q1のゲート・ソース間電圧の上昇が図7(1)のeに示すように急であり、能動動作時間t3〜t5と短くなるが、本実施の形態では分圧抵抗R2の電圧を定電圧ダイオードDZ1のツェナー電圧で制限してあるため、図7(1)のfに示すように、商用交流電源ACが100Vのdとほぼ同じとなり、能動動作時間t7〜t9はdの能動動作時間t8〜t10とほぼ同じになり、eの能動動作時間t3〜t5より長くなる。
次に、電源スイッチSWをオフした場合について説明する。電源スイッチSWをオフすると、ゲートコンデンサC1の電荷がゲートコンデンサC1→ダイオードD1→分圧抵抗R2→ゲートコンデンサC1の閉ループで放電する。
商用交流電源ACが100Vの場合は、図7(2)のdに示すように電源スイッチSWオフ時間t20でMOS−FET Q1のゲート・ソース間の飽和動作領域の満充電電圧V3は低下し始め、t21でMOS−FET Q1がオフする。
一方、商用交流電源ACが200Vの場合、実施の形態3の装置では、図7(2)のeに示すようにMOS−FET Q1のゲート・ソース間の飽和動作領域の満充電電圧V4も高く、電源スイッチSWオフ時間t20でMOS−FET Q1のゲート・ソース間の飽和動作領域の満充電電圧V5は低下し始め、t22でMOS−FET Q1がオフし、オフまでの時間t20〜t22は長くなるが、本実施の形態ではMOS−FET Q1のゲート・ソース間の飽和動作領域の満充電電圧はV3と低く、図7(2)のfに示すように、100Vのdと同じになり、MOS−FET Q1のオフまでの時間t20〜t21はeのオフまでの時間t20〜t22より短くなる。
なお、図13において、t1<t3<t4<t7〜t8、Ip1>Ip1>Ip3>Ip4〜Ip5である。
以上のように、商用交流電源ACの広範囲な電圧に対しても、同等な突入電流の抑制性能効果が得られる。
なお、実施の形態2で図9(1)に示したと同様に、電源オンの時の能動動作時間は、AC100Vでは実施の形態3、4とも従来例に比べ同じように長くできるが、AC200Vでは実施の形態2がAC100Vと同等で従来例より長い。
また、図9(2)に示すように電源オフのときは、トランジスタのオフまでの時間は、AC100Vのときは、実施の形態3、4とも同じで従来例に比べ短い。また、AC200Vのときは、実施の形態4が実施の形態2より短い。
この発明の実施の形態1を示す直流電源装置の回路図である。 この発明の実施の形態1、3を示す直流電源装置のMOS−FET Q1のゲート・ソース間電圧波形図である。 この発明の実施の形態1を示す直流電源装置の電源スイッチのオン時に電源スイッチに流れる突入電流波形図である。 この発明の実施の形態1、3を示す直流電源装置のMOS−FET Q1のゲート・ソース間電圧波形図である。 この発明の実施の形態1を示す直流電源装置の商用交流電源ACオン時の電源スイッチSWの突入電流位相の波形図である。 この発明の実施の形態2を示す直流電源装置の回路図である。 この発明の実施の形態2、4を示す直流電源装置のMOS−FET Q1のゲート・ソース間電圧波形図である。 この発明の実施の形態2を示す直流電源装置の電源スイッチのオン時に電源スイッチに流れる突入電流波形図である。 この発明の実施の形態1〜4を示す直流電源装置のMOS−FET Q1のゲート・ソース間電圧波形図である。 この発明の実施の形態3を示す直流電源装置の回路図である。 この発明の実施の形態3を示す直流電源装置の電源スイッチのオン時に電源スイッチに流れる突入電流波形図である。 この発明の実施の形態4を示す直流電源装置の回路図である。 この発明の実施の形態4を示す直流電源装置の電源スイッチのオン時に電源スイッチに流れる突入電流波形図である。
符号の説明
AC 商用交流電源、C1 ゲートコンデンサ、C2 平滑コンデンサ、D1 放電ダイオード、DC 平滑回路、DZ1 定電圧ダイオード、GC1、GC2、GC3、GC4 ゲート回路、MIN1、MIN2 ミラー積分回路、Q1 MOS−FET、R1,R2 分圧抵抗、R6 充電抵抗、R7 ゲート抵抗、RE 整流回路。

Claims (4)

  1. 商用交流電源の交流電圧を整流する整流回路と、
    平滑コンデンサを有し、上記整流回路により整流される電圧を直流電圧に変換する平滑回路と、
    上記整流回路と上記平滑回路との間の充電経路に挿入接続されたMOS−FETと、
    上記整流回路の出力電圧を入力し上記MOS−FETを駆動する駆動手段とを備え、
    上記駆動手段は、上記商用交流電源のオンから充電されるミラー積分回路と、
    上記商用交流電源のオフから上記ミラー積分回路のコンデンサを放電させる放電ダイオードとを備えたことを特徴とする直流電源装置。
  2. 駆動手段は、整流回路からの入力電圧をMOS−FETのゲート・ソース間最大印加電圧以下の一定値に制限する電圧制限手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の直流電源装置。
  3. 商用交流電源の交流電圧を整流する整流回路と、
    平滑コンデンサを有し、上記整流回路により整流される電圧を直流電圧に変換する平滑回路と、
    上記整流回路と上記平滑回路との間の充電経路に挿入接続されたMOS−FETと、
    上記整流回路の出力電圧を入力し上記MOS−FETを駆動する駆動手段とを備え、
    上記駆動手段は、上記商用交流電源を整流した出力端子に直列接続された分圧抵抗と、
    この分圧抵抗の負極側の分圧抵抗に並列接続された充電抵抗とゲートコンデンサの直列回路と、
    上記充電抵抗と並列に上記ゲートコンデンサの放電方向に接続された放電ダイオードと、
    上記ゲートコンデンサと上記MOS−FETのゲート端子間に接続されたゲート抵抗と
    を備えたことを特徴とする直流電源装置。
  4. 駆動手段の負極側の分圧抵抗に生じる脈流電圧の規定以上の電圧を制限する定電圧ダイオードを上記負極側の分圧抵抗に並列接続したことを特徴とする請求項3記載の直流電源装置。
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