JP2004362222A - 壁紙表示の方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンピュータの画面上で任意の背景部分に任意のサイズの動画を壁紙として利用者のストレスを感じさせずに表示する壁紙表示の方法を提供する。
【解決手段】コンピュータ操作画面1の背景部分をカラーキー単色で塗り潰してカラーキー単色背景2にする。コンピュータ操作画面1の中の指示した矩形領域内において、カラーキー色と色が一致する画素に対して現在表示すべき動画映像フレーム4を利用者がストレスを感じないようにコントラストや明るさ等を画像制御部で加工した後に上書描画した結果、動画の壁紙を任意の背景部分に任意のサイズで描画した表示映像5となる。
【選択図】 図1
【解決手段】コンピュータ操作画面1の背景部分をカラーキー単色で塗り潰してカラーキー単色背景2にする。コンピュータ操作画面1の中の指示した矩形領域内において、カラーキー色と色が一致する画素に対して現在表示すべき動画映像フレーム4を利用者がストレスを感じないようにコントラストや明るさ等を画像制御部で加工した後に上書描画した結果、動画の壁紙を任意の背景部分に任意のサイズで描画した表示映像5となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータの画面上で動画を壁紙として表示する壁紙表示の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータの画面を自分好みに飾るために壁紙表示機能が用いられている。壁紙表示機能はコンピュータの操作画面の背景部分に装飾用画像を表示する機能である。壁紙に表示するコンテンツは写真やイラスト、模様など様々である。壁紙にしたいコンテンツは静止画である必要があり、一般的なオペレーティングシステムでは静止画像ファイルを壁紙として選択可能な壁紙表示機能が標準で備わっている。また、背景に動画への表示を試みているものもある(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−83155号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般的なオペレーティングシステムに従来備わっている壁紙表示機能は静止画が対象であり、無数に有るコンテンツの中でも動画を壁紙にしたいと利用者が思った場合は、キャプチャ処理により一旦静止画にして、その静止画像ファイルを壁紙として選ぶ必要がある。また静止画しか壁紙に出来ないという制限下では動画の持つ動きや音声を壁紙の要素として利用する事は出来ない。さらに、静止画と動画を組み合わせた壁紙表示や、動的に表示座標や表示サイズを変更可能な動画の壁紙表示を行う事も出来ない。
【0005】
また、特許文献1の文献では背景に動画を表示するという事について述べられているが、動画を背景にする場合はそのまま表示すると動画の持つ動きや明るさが目立ってしまって落ち着きが無く、利用者にストレスを感じさせる事となる。
【0006】
さらに、動画に付随する音声も、そのままの音量で出力すると動画以外のコンピュータ操作に従う音声と混じって操作に従う音声の方が聞き取り難く、またコンピュータを操作する上で動画に付随する音声が目立ってしまうため、利用者にストレスを感じさせる事となる。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされ、コンピュータの画面上で任意の背景部分に任意のサイズの動画を壁紙として利用者のストレスを感じさせずに表示する壁紙表示の方法を提供する事を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の壁紙表示の方法は、コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能へカラーキー単色で塗り潰した静止画像ファイルの選択あるいはファイルの選択ではなくカラーキー単色での背景塗り潰しを指示し、画面上の任意の矩形領域内でカラーキーと色が一致する画素部分のみ動画を明るさ、およびコントラスト、および色調、および彩度などの画像パラメータ変更やフィルタ効果、フレーム数削減等の制御をしながら描画する事で、動画の壁紙表示を行う。
【0009】
このように構成する事により、コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能を使って画面上の任意の背景部分に任意のサイズの動画を利用者のストレスを感じさせずに壁紙として表示する事が可能になり、操作画面の背景部分の装飾方法の幅が広がる事で、より楽しい利用者好みなコンピュータ操作環境を提供する事が出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の発明は、コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能へカラーキー単色で塗り潰した静止画像ファイルの選択あるいはカラーキー単色での塗り潰しを指示する描画指示ステップと、該指示により操作画面上の背景部分をカラーキー単色で塗り潰す壁紙描画ステップと、動画の描画方法を制御する画像制御ステップと、カラーキーと矩形を指示して矩形領域内のカラーキーと色が一致する画素部分のみ動画を描画する動画描画ステップとを備える壁紙表示の方法であり、静止画壁紙表示機能の設定変更無しに動画を描画する矩形領域を動的に変更するだけで様々な場所に好みのサイズで利用者好みの動画像設定で利用者のストレスを感じさせずに動画を壁紙表示させる事が出来る。
【0011】
本発明の第2の発明は、コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能で現在選択されている静止画像ファイルをメモリ上に読み込み記憶する画像記憶ステップと、該記憶した画像の任意の矩形領域をカラーキー単色で塗り潰し加工する画像加工ステップと、該画像加工ステップへカラーキーと矩形を指示する加工内容指示ステップと、該加工した画像を新規ファイルとして書き出すファイル書き出しステップと、該静止画壁紙表示機能へ該新規ファイルの選択を指示するファイル選択指示ステップと、該指示により操作画面上の背景部分に壁紙描画する壁紙描画ステップと、動画の描画方法を制御する画像制御ステップと、該加工内容指示ステップと全く同じカラーキーと矩形を指示して矩形領域内のカラーキーと色が一致する画素部分のみ動画を描画する動画描画ステップとを備える壁紙表示の方法であり、自分が気に入って選んでいる静止画の一部を切り抜いて動画を利用者好みの動画像設定で利用者のストレスを感じさせずにはめ込み合成し、静止画と動画の同時表示が可能となる。
【0012】
本発明の第3の発明は、コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能へカラーキー単色で塗り潰された矩形領域を含む静止画像ファイルの選択を指示するファイル選択指示ステップと、該指示により操作画面上の背景部分に壁紙描画する壁紙描画ステップと、動画の描画方法を制御する画像制御ステップと、カラーキーと矩形を指示して矩形領域内のカラーキーと色が一致する画素部分のみ動画を描画する動画描画ステップとを備える壁紙表示の方法であり、静止画の一部を切り抜いて利用者のストレスを感じさせずに動画をはめ込むという壁紙表示を行う場合に、同一の静止画に対して2回以上同じ画像加工処理をする必要が無くなり、また動画壁紙専用の静止画像ファイルをあらかじめ用意する事も可能となる。
【0013】
以下、本発明を図面と共に詳細に説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る壁紙表示の方法の一表示例を示す説明図である。
【0015】
図1において、1はコンピュータ操作画面、2はカラーキー単色で塗り潰されたカラーキー単色背景、3は壁紙表示に使う動画を構成する動画フレーム群、4は動画フレーム群3の中で現在表示すべき動画映像フレーム、5はコンピュータ操作画面1の中の指示した矩形領域内において、カラーキー色と色が一致する画素に対して現在表示すべき動画映像フレーム4を上書描画した結果、表示装置に表示される表示映像である。
【0016】
図2は、本実施の形態に係る壁紙表示の方法の一構成例を示すブロック図である。
【0017】
図2において、101は本来表示装置に表示されるべき、壁紙を含まないコンピュータの操作画面、102は静止画像ファイルを記憶装置から読み込み、入力した操作画面101の壁紙として表示する静止画壁紙表示機能部、103は操作画面101に静止画壁紙表示機能部102で読み込んだ静止画を下位レイヤとして合成描画する壁紙描画部、104はカラーキー色単色で塗り潰された単色塗り静止画像ファイル、105は静止画壁紙表示機能部102へ単色塗り静止画像ファイル104を選択するか、または単色塗り静止画像ファイル104を利用せず直接操作画面101の背景をカラーキー単色で塗り潰すように指示するファイル選択/単色塗り潰し指示、106は静止画壁紙表示機能部102から出力された壁紙付き操作画面の指示された矩形領域で指示された色と一致する画素部分に動画映像フレームを上書描画する動画描画部、107は動画描画部106に動画を表示する矩形領域とカラーキーを指示する矩形領域/カラーキー指示、108は現在表示すべき動画映像フレーム、109は動画映像フレーム108を壁紙表示に適した画像になるように制御する画像制御部、110はコンピュータに備えられた表示装置である。
【0018】
図3に、静止画壁紙表示機能部102が行う壁紙表示処理を説明図にて示す。静止画壁紙表示機能部102に入力された操作画面101は静止画壁紙表示機能部102内部で上位レイヤとして扱われる。さらに、記憶装置から読み込まれた単色塗り静止画像ファイル104はメモリ上に描画し壁紙レイヤ120となり、これは下位レイヤとして扱われる。これら2つのレイヤを上下の関係を保ったまま合成する事で、カラーキー単色塗りの壁紙付き操作画面121が生成される。
【0019】
図4に、静止画壁紙表示機能部102がカラーキー単色で塗り潰された壁紙レイヤ120を作成する過程をフローチャートにて示す。
【0020】
まず、静止画壁紙表示機能部102はファイル選択/単色塗り潰し指示105を入力する(ステップS1)。入力された指示がファイル選択指示であった場合(ステップS2)、壁紙レイヤをメモリ上に作成し(ステップS3)、単色塗り静止画像ファイル104を記憶装置から読み込み(ステップS4)、壁紙レイヤに描画する(ステップS5)。また、入力された指示がカラーキー単色塗り潰し指示であった場合(ステップS6)、壁紙レイヤをメモリ上に作成し(ステップS7)、壁紙レイヤ全域をカラーキー単色で塗り潰す(ステップS8)。最後に、ステップS5またはステップS8で作成された単色塗り壁紙レイヤを壁紙描画部に渡す(ステップS9)。
【0021】
なお、静止画壁紙表示機能部102はコンピュータのオペレーティングシステムに備えられた機能であり、以上の静止画壁紙表示機能部102の動作説明に限定するものではない。例えば単色塗り指示が出来ない場合や、逆に静止画像ファイルを壁紙として利用する事が出来ない場合が考えられる。これらの場合、ファイル選択指示と単色塗り潰し指示のうち、有効な方を利用する。
【0022】
図5に、動画描画部106が動画を壁紙付き操作画面に描画する過程をフローチャートにて示す。
【0023】
まず、動画描画部106は描画すべき動画映像フレーム108が有るかどうかを判断する(ステップS101)。動画映像フレーム108が無い場合は、入力された壁紙付き操作画面をそのまま表示装置へ渡す(ステップS102)。この時、動画は全く描画されない。動画映像フレーム108が有る場合は、矩形領域/カラーキー指示107が有るかどうかを判断し(ステップS103)、矩形領域/カラーキー指示107が無い場合は、矩形領域/カラーキー指示107を待機する(ステップS104)。矩形領域/カラーキー指示107が有る場合は、動画フレームをバッファメモリ1に読み込み(ステップS105)、変数Xに動画フレームのサイズ(幅と高さ)を代入し(ステップS106)、変数Yに矩形領域/カラーキー指示107で指示された矩形領域のサイズを代入する(ステップS107)。これらXとYを比較し(ステップS108)、異なっていればバッファメモリ1上で動画フレームをサイズYにスケーリングする(ステップS109)。次に入力された壁紙付き操作画面をバッファメモリ2に読み込み(ステップS110)、矩形領域/カラーキー指示107で指示されたバッファメモリ2矩形領域内のカラーキーと色が一致する画素に対してバッファメモリ1をバッファメモリ2矩形領域に上書し(ステップS111)、バッファメモリ2の内容を表示装置へ渡す(S112)。
【0024】
なお、ステップS103で矩形領域/カラーキー指示107が有るかどうかを判断するが、この指示はループ毎に必要とする訳ではなく、一度指示が有れば2回目以降その指示を利用する。ループ毎に判断を入れる事で、動的に動画を描画する矩形領域を変更出来るという効果が得られる。
【0025】
ここで、動画映像フレーム108(図1の4)について説明する。動画映像フレーム108は、動画フレーム群3を構成する一フレームであるが、この動画フレーム群3の元となるコンテンツは、コンピュータの記憶装置に保存された動画圧縮ファイルや、テレビジョンの映像、インターネットのストリーミング配信などが考えられる。どのフレームを表示するのかを決定する処理は動画描画部106が行うのではなく、動画映像フレーム108を出力する動画圧縮ファイルのファイル再生ソフトなどが行う。
【0026】
ここで、画像制御部109について説明する。一般的な動画は、動きがありコントラストが強く明るさもあるため、そのまま壁紙として表示するには適さない。動画が持つこれらの特性は前景よりも背景を目立たせ、コンピュータを操作する利用者にストレスを感じさせる。ストレスを感じさせず違和感の無い壁紙表示を行うには、目立たないように動画映像フレーム108に対して利用者がストレスを感じなくなるように加工すればよい。
【0027】
動画映像を目立たなくする加工には、色や明るさを制御する加工としてはコントラストを変更する、彩度を変更する、などがある。また、フィルタ効果を掛ける処理としてはエンボス、油絵風、ぼかしなどがある。フィルタ効果は動画を背景に馴染ませる利点がある。
【0028】
また、動きを目立たなくする加工には、表示する動画映像フレーム108の数を減らす加工がある。この加工は、あらかじめ決められた一定間隔でフレームを落として動きを抑える方法、シーンの変わり目検出を行い、シーンの変わり目の動画映像フレーム108のみ動画描画部106に渡す方法、利用者がコンピュータを操作中かどうかを判断して、操作中のときは操作に集中出来るようにフレーム数を落とす方法などが考えられる。
【0029】
動画映像を目立たなくする加工と、動きを目立たなくする加工のいずれか、または両方を画像制御部109で行い、違和感の無い動画の壁紙表示を可能にする。
【0030】
なお、画像制御部109で行う加工の内容は、利用者が好みの内容をあらかじめ設定出来るようにし、さらに複数の設定を管理して好きなものを状況に応じて使い分け出来るのが望ましい。
【0031】
(表1)は、画像制御部109で行う加工の内容を複数のグループとして管理するためのデータ構造である。
【0032】
【表1】
【0033】
(表1)において各々のグループには重複しないグループ番号が割り当てられており、グループ毎に名称が付けられている。この名称は加工内容を簡潔に表すものであり、例えば「白基調」は淡くて白っぽく明るい動画の壁紙表示を表す。
【0034】
(表1)のグループ番号に対応する設定内容は、(表2)に示すようなグループ番号、内容、値からなるテーブルの集合によるデータ構造で管理されている。
【0035】
【表2】
【0036】
(表2)において、明るさ、コントラスト、彩度の値は0〜100の範囲であり50が基準値であるとする。フレームレート変換やフィルタ効果の加工を実施する場合は、その内容を記すものとする。例えば、(表1)におけるグループ番号1の「標準」は、(表2)において明るさ、コントラスト、彩度がそれぞれ50となっており、50は基準値を表すので標準の画像設定で動画の壁紙表示を行うことになる。また、(表1)におけるグループ番号4の「白基調」は、明るさを最大限にして白っぽくし、コントラストを下げて白周辺に色が集まるようにし、彩度を僅かに与えることでモノクロになって色味を失わないような設定となっている。また、(表1)におけるグループ番号6の「油絵風」は、グループ番号4の「白基調」に近い色表現で、油絵風の画像処理を行い、描画フレームをシーンの切り換わりを検出する度に更新するという半静止画的な動画の壁紙表示を行う設定となっている。
【0037】
また、1つのグループ内において、加工内容として適用する内容のみがテーブルとして存在し、不必要な加工内容は存在しない。すなわち「明るさ」に関するテーブルがそのグループに存在しない場合は、入力映像の明るさを変更せずにそのままの状態で出力する事を意味する。さらに、(表1)におけるグループに対して(表2)におけるテーブルが1つも存在しない場合は、動画映像フレーム108に一切の加工を行わず、オリジナルのまま動画描画部106へ渡す事になる。
【0038】
利用者は、自分好みの加工内容設定を新規に登録することが出来る。(表1)におけるグループ番号8の「ユーザー設定1」とグループ番号9の「ユーザー設定2」は、利用者が登録した設定である。
【0039】
なお、グループとして管理するためのデータ構造は、(表1)および(表2)の構成に限定するものではない。
【0040】
動画の壁紙表示を行うアプリケーションソフトウェアにおいて、どのグループを利用するかは、初期値として設定するほか、利用者が希望するときに適用するグループを動的に変更出来る手段を備えるのが望ましい。また、時間経過に合わせて適用するグループを自動変更したり、映像の種類の違いを検出して適用するグループを自動変更するのもよい。ここで動画がテレビジョンである場合、電子番組情報を使えば映画、音楽、アニメなどの種類を取得してそれぞれの種類に適したグループを選択することが出来る。
【0041】
なお、(表2)において、値に「自動調整」という選択肢を定義し、操作画面全体において、各色成分の占める割合や画面構成により動的に最適になるような値を求めて自動調整するようにしてもよい。最適になるような値の求め方は、あらかじめ定義したアルゴリズムを適用するか、または適当な値を設定してみて利用者に最適であるかどうかを意思確認し問題があれば次の設定値を提示するようにすればよい。意思確認による自動調整を行う場合、学習ステップを備える事により類似した色成分の割合や画面構成を履歴から検索して、最も近いものを適用出来るようにするのが望ましい。
【0042】
また、動画がストリーミング配信であるとき、遠隔制御ステップを備える事により、前記グループの作成やグループの選択を配信者の意図するものに遠隔制御可能な構成にしてもよい。
【0043】
なお、図2において、画像制御部109を動画映像フレーム108を動画描画部106に渡すまでの間に入れて説明したが、この構成に限定するものではない。例えば、動画描画部106に画像制御部109の機能が備わっている場合、矩形領域/カラーキー指示107にコントラストや彩度の指示を追加する事で同等の効果を得る事が出来る。
【0044】
また、動画に付随する音声も、そのままの音量で出力すると動画以外のコンピュータ操作に従う音声と混じって操作に従う音声の方が聞き取り難く、またコンピュータを操作する上で動画に付随する音声が目立ってしまうため利用者にストレスを感じさせる事となる。ストレスを感じさせず違和感の無い壁紙表示を行うには、音量制御部を備える事で目立たないように動画に付随する音声の音量を小さくするか、または消音すればよい。この時、コンピュータ全体に対する音量を小さくするのではなく、動画に付随する音声のみを小さくし、コンピュータ操作に従う音声は従来通りの音量で出るようにする。
【0045】
なお、音量制御部で制御する音量は、利用者が好みの内容をあらかじめ設定出来るようにするのが望ましい。
【0046】
図6に、図5のステップS111に相当する、カラーキーを使った動画描画方法を説明図にて示す。
【0047】
図6において、201は幅m高さnのバッファメモリ上の動画映像フレーム(図5のステップS105)である。202は画素であり、本説明図の例ではm×n個の画素202で動画映像フレーム201が構成される。各画素はコンピュータが表現可能な色数の範囲内で色情報を持っているが、本説明図では二値で示している。ここで各画素の座標系を次のように定義する。左上をP(1)とし、右方向にP(2)、P(3)、・・・と進み右端でP(m)となる。右端に辿り着くと次の行へ移り、P(m+1)、P(m+2)・・・と進む。最後は右下まで辿り着き、P(m×n)となる。203はバッファメモリ上の壁紙付き操作画面(図5のステップS110)上で動画描画する矩形領域であり、座標系は動画映像フレーム201と同じである。Q(1)やQ(m×n)は、バッファメモリ上の壁紙付き操作画面(図5のステップS110)上において動画を描画する矩形として指示された(図5のS103)任意の点である。204の黒塗りで示された画素はカラーキー色の画素であり、本説明図の例では21個のカラーキー色の画素204が有る。205は動画描画後の操作画面矩形領域であり、壁紙付き操作画面で動画描画する矩形領域204と動画描画後の操作画面矩形領域205は同じメモリ空間である。
【0048】
以下、図7のフローチャートを参照して、図6のカラーキーを使った動画描画方法の動作を説明する。
【0049】
まず、変数iを用意して値1を代入する(ステップS201)。iの値がm×nを超えているか判断し(ステップS202)、超えていない場合、画素Q(i)はカラーキーと同じ色か判断する(ステップS203)。同じ色の場合、動画を描画すべき画素であると判断し、画素Q(i)を画素P(i)の内容で上書し、結果Q1(i)となる(ステップS204)。また違う色の場合、動画を描画してはならない画素であると判断し、画素Q(i)は変化せず、結果Q1(i)となる(ステップS205)。次にiの値に1を加算し(ステップS206)、ステップS202が超えていると判断するまで上記処理を繰り返す。ステップS202でiの値がm×nを超えた場合、動画を描画した領域Q1を含む表示映像を表示装置に渡す(ステップS207、図5のステップS112)。
【0050】
なお、以上の動画描画部106の動作説明において、バッファメモリの構成や、座標系の定義方法、処理の順序などは一例であり、これに限定するものではない。例えば、動画描画部106がバッファメモリを全く持たない構成や、Q1のためのバッファメモリを含む3つのバッファメモリを持つ構成などが考えられる。
【0051】
図8に、本実施の形態に係る壁紙表示の方法の具体的な一実装例を示す。この実装例は、パーソナルコンピュータにおける、テレビ放送の視聴アプリケーションソフトウェアである。
【0052】
図8において、150は表示装置に表示されているコンピュータ操作画面、151は視聴アプリケーションソフトウェアのうち、テレビ放送を表示するテレビ表示ウィンドウ、152は視聴アプリケーションソフトウェアのうち、チャンネル切り換えや音量設定などの制御を行う制御ウィンドウ、153はテレビ放送が壁紙表示されたコンピュータ操作画面、154は制御ウィンドウ152が備える機能のうち一部だけを実装した小型の簡易制御ウィンドウである。
【0053】
利用者が視聴アプリケーションソフトウェアを起動すると、コンピュータ操作画面150のような画面構成となる。この時は、テレビ表示ウィンドウ151でテレビ放送を表示し、音声もテレビ放送のものが標準の音量で再生される。利用者はテレビ放送の視聴中に他のアプリケーションソフトウェアを使いたくなった場合、視聴アプリケーションソフトウェアを「隠す」か、「終了させる」か、「そのまま放置する」か、「壁紙として表示する」かを意思決定する。ここで、「壁紙として表示する」を選んだ場合、制御ウィンドウ152に備えられた壁紙ボタンを押下する。壁紙ボタンを押下すると、テレビ表示ウィンドウ151と制御ウィンドウ152を隠し、壁紙をカラーキー単色で塗り潰し、利用者が好む場所・サイズで壁紙としてテレビ放送を表示する。この時、あらかじめ利用者による設定が行われていれば、自動的に彩度を下げて白黒表示にしたり、コントラストを下げてテレビ放送が目立たないようにする。さらに、あらかじめ利用者による設定が行われていれば、自動的にパーソナルコンピュータに備えたテレビ放送受信チューナーからの音声入力音量を小さくし、テレビ放送の音声も目立たなくする。上記の処理の結果、コンピュータ操作画面153のような画面構成となり、テレビ放送の映像はコントラストを下げた表示となっている。また、簡易制御ウィンドウ154を画面端に表示して最低限の操作が出来るようにする。簡易制御ウィンドウからはチャンネル制御などの基本操作に加え、彩度、明るさ、コントラスト等の映像表示設定や動画の表示位置、音量が変更出来る。また、壁紙表示を止めるための中止ボタンも備え、中止ボタンを押下すると、コンピュータ操作画面150の画面構成に戻る。壁紙表示のオン/オフ状態は交互に切り換える事が可能である。
【0054】
以上のように、本実施の形態の壁紙表示の方法は、コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能へカラーキー単色で塗り潰した静止画像ファイルの選択あるいはファイルの選択ではなくカラーキー単色での背景塗り潰しを指示し、画面上の任意の矩形領域内でカラーキーと色が一致する画素部分のみ動画を利用者好みの動画像設定で描画する事で、動画の壁紙表示を行う事が出来る。
【0055】
なお、本実施の形態の壁紙表示の方法は、最初に背景部分をカラーキー単色で塗り潰すが、一度背景部分を塗り潰してしまえば以後動画の壁紙表示を止めるまでファイル選択/単色塗り潰し指示105は不要である。さらに、背景全域がカラーキー単色で塗り潰される事により、矩形領域/カラーキー指示107を行う度に異なった位置およびサイズで動画を表示する事が出来る。この様子を図9に示す。この例では4パターンの位置およびサイズが好きなように遷移出来る事を示している。
【0056】
また、単色塗り静止画像ファイル104のサイズは表示装置110のサイズと同じである必要は無く、例えば1×1の極小さなものでもよい。この場合ファイル選択/単色塗り潰し指示105に同じ静止画像ファイルを並べて表示する指示を加えれば良い。
【0057】
また、単色塗り静止画像ファイル104のファイル形式は、非可逆圧縮形式で圧縮すると静止画壁紙表示機能部102が読み込んだときに色合いが変わってしまう可能性があるため、可逆圧縮形式で圧縮するか、または非圧縮形式でなければならない。
【0058】
また、カラーキーの色は、コンピュータで利用可能な色空間の中で確率上まず使われる事のない色であるのが望ましい。例えば、矩形領域内の前景にカラーキーの色を含んでしまうと、前景部分にも動画が描画されてしまう。良く使われる色としては、原色や白、黒、オペレーティングシステムが基本色として利用しているパレットの色などが挙げられ、これらの色を避けるのが望ましい。
【0059】
また、本実施の形態を適用出来る機器としては、パーソナルコンピュータやオペレーティングシステムを搭載した携帯情報端末、オペレーティングシステムを搭載した携帯電話など様々な機器が考えられる。
【0060】
(実施の形態2)
本実施の形態では、カラーキー単色で塗り潰した静止画像ファイルの選択あるいはカラーキー単色での背景塗り潰しを指示するのではなく、現在選択されている静止画像ファイルを一部カラーキーの色で塗り潰して利用者好みの動画像設定で動画の壁紙表示を行う壁紙表示の方法について説明する。
【0061】
図10は本実施の形態に係る壁紙表示の方法の一表示例を示す説明図である。図10において、図1と同様の構成には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0062】
図10において、10は静止画壁紙が表示された背景である。表示映像5は、この静止画壁紙の一部を切り抜いて動画をはめ込むという壁紙表示を行っている。
【0063】
図11は本実施の形態に係る壁紙表示の方法の一構成例を示すブロック図である。図11において、図2と同様の構成には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0064】
図11において、301は現在壁紙として選択されている静止画像ファイル、302は静止画像ファイル301をメモリ上に読み込むための画像記憶部、303は画像記憶部302に読み込まれた静止画の指示された矩形領域を指示されたカラーキーの色で塗り潰す画像加工部、304は画像加工部303への加工内容指示、305は画像加工部303で加工された静止画を保持する画像記憶部302の内容を新しいファイルとして書き出すファイル書き出し部、306はファイル書き出し部305で書き出された新規ファイル、307は静止画壁紙表示機能部102が新規ファイル306を選択するように指示するファイル選択指示である。
【0065】
図12は本実施の形態に係る壁紙表示の方法の動作を示すフローチャートである。
【0066】
以下、図12のフローチャートを参照して、本実施の形態の壁紙表示の方法の動作を説明する。
【0067】
まず、画像加工部303は加工内容指示304を入力する(ステップS301)。この指示は動画を描画すべき矩形領域と、塗り潰すカラーキーの色とで構成される。次に静止画像ファイル301を画像記憶部302のバッファメモリに読み込み(ステップS302)、ステップS301で指示された矩形領域を指示されたカラーキーの色で塗り潰し(ステップS303)、画像記憶部302のバッファメモリの内容を新規ファイルに書き出す(ステップS304)。最後に、静止画壁紙表示機能部102に新規ファイル306のファイル選択指示307を行う。
【0068】
このフローチャートの過程を経て動画の壁紙表示を行う環境は整うが、加工内容指示304で指示する矩形領域/カラーキーと、動画描画部106に行う矩形領域/カラーキー指示107で指示する矩形領域/カラーキーは、相違があると動画の壁紙描画が行えないため、全く同じでなければならない。
【0069】
また、上記フローチャートは画像記憶部302に読み込まれた静止画のサイズと表示装置110のサイズが等しい場合は当てはまるが、等しくない場合は図13のフローチャートを適用しなければならない。以下、図13のフローチャートを参照して、サイズが等しく無い場合の動作を説明する。図13において、図12と同様の構成には同一の参照符号を付する。
【0070】
まず、画像加工部303は加工内容指示304を入力する(ステップS301)。この指示は動画を描画すべき矩形領域と、塗り潰すカラーキーの色とで構成される。次に静止画像ファイル301を画像記憶部302のバッファメモリに読み込み(ステップS302)、静止画壁紙表示機能部102から現在壁紙として選択されている静止画像ファイル301の表示方法を問い合わせる(ステップS351)。この表示方法を使い画像記憶部302のバッファメモリ上で表示装置110と同じサイズでの壁紙表示を再現する(ステップS352)。次にステップS301で指示された矩形領域を指示されたカラーキーの色で塗り潰し(ステップS303)、画像記憶部302のバッファメモリの内容を新規ファイルに書き出す(ステップS304)。最後に、静止画壁紙表示機能部102に新規ファイル306のファイル選択指示307を行う。
【0071】
ここで、表示方法について説明する。例えば、表示装置110の画面サイズと異なる静止画像ファイルを壁紙として表示する場合、(表3)のような表示方法がある。
【0072】
【表3】
【0073】
例えば(表3)において静止画のサイズが表示装置110より大きな場合は3つの方法があり、静止画の表示方法が「左上位置を合わせる」である場合、表示装置110の左上位置と静止画の左上位置を合わせて表示し、表示装置110の表示状態としては静止画の右側もしくは下側、あるいは右側と下側の両方が表示装置110からはみ出る部分が出来る。このはみ出た部分は表示されない。あるいは、静止画の表示方法が「縮小して表示装置の画面サイズにする」である場合、表示装置全域に1枚の静止画が表示され、はみ出る事は無い。
【0074】
なお、図10の説明図では静止画のサイズが表示装置110より小さく、表示方法が「並べる」となっており、静止画壁紙が表示された背景10は同じ静止画がタイルの様に敷き詰められた表示状態である。
【0075】
また、ステップS352で画像記憶部302のバッファメモリ上で再現された壁紙表示は、図10の説明図のように同じ静止画がタイルの様に敷き詰められているとしてもステップS304で1枚の静止画像ファイルとして書き出す。
【0076】
また、本実施の形態では新規ファイル306が作成されるが、一旦作成された新規ファイル306は同じ矩形領域および同じカラーキーで動画表示する場合、何度も同じ新規ファイル306を作成し直すのは効率が悪い。画像加工部303またはファイル書き出し部305において、加工内容指示304の情報を新規ファイル306に関連付ければ作成し直す必要が無くなる。関連付けの方法としては、情報管理ファイルに情報を書き出す、新規ファイルの名称に情報を利用する、新規ファイルの内部に情報を埋め込む方法などがある。
【0077】
また、新規ファイル306のファイル形式は、非可逆圧縮形式で圧縮すると静止画壁紙表示機能部102が読み込んだときに色合いが変わってしまう可能性があるため、可逆圧縮形式で圧縮するか、または非圧縮形式でなければならない。
【0078】
また、新規ファイル306の静止画像のサイズは、静止画壁紙表示機能部102がスケーリング処理を行う事で色合いが変わってしまう可能性があるため、表示装置110のサイズと同じであるのが好ましい。
【0079】
また、本実施の形態を適用出来る機器としては、パーソナルコンピュータやオペレーティングシステムを搭載した携帯情報端末、オペレーティングシステムを搭載した携帯電話など様々な機器が考えられる。
【0080】
(実施の形態3)
本実施の形態では、任意の矩形領域をカラーキー単色で塗り潰してある、あらかじめ用意された静止画像ファイルを利用して利用者好みの動画像設定で動画の壁紙表示を行う壁紙表示の方法について説明する。
【0081】
図14は本実施の形態に係る壁紙表示の方法の一構成例を示すブロック図である。図14において、図2と同様の構成には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0082】
図14において、401は任意の矩形領域をカラーキー単色で塗り潰してある、あらかじめ用意された静止画像ファイル、402は静止画像ファイル401の選択を指示するファイル選択指示、403は静止画像ファイル401に関する矩形領域/カラーキーの情報を取得する情報取得部である。
【0083】
静止画像ファイル401を選択する際、情報取得部403で静止画像ファイル401に関する矩形領域/カラーキーの情報を取得するが、この情報を動画描画部106へ指示する事で動画の壁紙表示を行う事が出来る。
【0084】
ここで、情報取得部403について説明する。例えば、矩形領域およびカラーキーの情報をファイル名として持つ場合、(表4)のようなファイル名の例がある。
【0085】
【表4】
【0086】
この表ではファイル名の命名規則を「オリジナルのファイル名 + RGBllmmnn+ RECTr−s−t−u」(ll、mm、nn、r、s、t、uは16進数、色空間はRGBで各色256階調)としている。オリジナルのファイル名が「image」である場合、情報は持たず動画の壁紙表示は行えない。このファイルを使って動画の壁紙表示を行う場合は(実施の形態2)の壁紙表示の方法を使う。ファイル名が「image RGBa40020 RECT0−0−1e6−1a4」である場合、カラーキーを(赤164、緑0、青32)とし、動画を描画する矩形領域を左上座標(0,0)−右下座標(486、420)とする。ファイル名が「image RECTc8−64−e6−82」である場合、動画を描画する矩形領域を左上座標(200,100)−右下座標(230、130)とし、カラーキーは情報として持っていないためあらかじめ用意された標準のカラーキー色を用いる。
【0087】
なお、ファイル名に情報を含める方法について(表4)を例にとって説明したが、(表4)の方法に限定するものではない。例えば矩形領域を原点と幅と高さで表したり、矩形領域の候補がテーブルとして管理されており、その矩形領域のテーブル番号を利用して矩形領域を求めても良い。また、例えば色空間がYMCKであったり、コンピュータでカラーキーが特定の一色しか扱えないため情報として必要としなかったり、カラーキーの色候補がテーブルとして管理されており、その矩形領域のテーブル番号を利用して矩形領域を求めても良い。また、映像の縦横の比率が固定の場合、右下の座標の代わりに矩形の幅で表しても良い。
【0088】
また、ファイル名に情報を含める方法について説明したが、これに限定するものではない。このほかにも静止画像ファイル401の内部に情報を埋め込む方法やデータベース等を使って静止画像ファイル401とは別に情報管理ファイルで情報を管理する方法などがある。例えば情報管理ファイルで情報を管理する場合、図14の情報取得部403は、静止画像ファイル401から情報を取得するのではなく情報管理ファイルから取得する構成となる。
【0089】
また、本実施の形態で扱う静止画像ファイルは、(実施の形態2)で作成された新規ファイル(図11の306)でも、あらかじめ用意された動画壁紙専用の静止画像ファイルでも良い。動画壁紙専用の静止画像ファイルとは、例えばテレビのイラストが描いてありブラウン管の部分がカラーキーの色で塗り潰されているものや、額縁のイラストが描いてありキャンバスの部分がカラーキーの色で塗り潰されているものなどが考えられる。
【0090】
また、静止画像ファイル401のファイル形式は、非可逆圧縮形式で圧縮されていると静止画壁紙表示機能部102が読み込んだときに色合いが変わってしまう可能性があるため、可逆圧縮形式で圧縮されているか、または非圧縮形式でなければならない。
【0091】
また、静止画像ファイル401の静止画像のサイズは、静止画壁紙表示機能部102がスケーリング処理を行う事で色合いが変わってしまう可能性があるため、表示装置110のサイズと同じであるのが好ましい。
【0092】
また、本実施の形態を適用出来る機器としては、パーソナルコンピュータやオペレーティングシステムを搭載した携帯情報端末、オペレーティングシステムを搭載した携帯電話など様々な機器が考えられる。
【0093】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能を使って画面上の任意の背景部分に任意のサイズの動画を利用者のストレスを感じさせずに壁紙として表示する事が可能になり、操作画面の背景部分の装飾方法の幅が広がる事で、より楽しい利用者好みなコンピュータ操作環境を提供する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁紙表示の方法の一表示例を示す図
【図2】本発明の実施の形態1に係る壁紙表示の方法の一構成例を示すブロック図
【図3】静止画壁紙表示機能部が行う壁紙表示処理を示す図
【図4】静止画壁紙表示機能部がカラーキー単色で塗り潰された壁紙レイヤを作成する過程を示すフローチャート
【図5】動画描画部が動画を壁紙付き操作画面に描画する過程を示すフローチャート
【図6】カラーキーを使った動画描画方法の一例を模式的に表した図
【図7】カラーキーを使った動画描画方法の動作を示すフローチャート
【図8】本発明の実施の形態1に係る壁紙表示の方法の一実装例を示す図
【図9】動画を描画する領域を動的に変更出来る様子の一例を示す図
【図10】本発明に係る壁紙表示の方法の一表示例を示す図
【図11】本発明の実施の形態2に係る壁紙表示の方法の一構成例を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態2に係る壁紙表示の方法の動作を示すフローチャート
【図13】本発明の実施の形態2に係る壁紙表示の方法の動作を示すフローチャート
【図14】本発明に係る壁紙表示の方法の一構成例を示すブロック図
【符号の説明】
101 操作画面
102 静止画壁紙表示機能部
103 壁紙描画部
104 単色塗り静止画像ファイル
105 ファイル選択/単色塗り潰し指示
106 動画描画部
107 矩形領域/カラーキー指示
109 画像制御部
110 表示装置
301、401 静止画像ファイル
302 画像記憶部
303 画像加工部
304 加工内容指示
305 ファイル書き出し部
306 新規ファイル
307、402 ファイル選択指示
403 情報取得部
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータの画面上で動画を壁紙として表示する壁紙表示の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータの画面を自分好みに飾るために壁紙表示機能が用いられている。壁紙表示機能はコンピュータの操作画面の背景部分に装飾用画像を表示する機能である。壁紙に表示するコンテンツは写真やイラスト、模様など様々である。壁紙にしたいコンテンツは静止画である必要があり、一般的なオペレーティングシステムでは静止画像ファイルを壁紙として選択可能な壁紙表示機能が標準で備わっている。また、背景に動画への表示を試みているものもある(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−83155号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般的なオペレーティングシステムに従来備わっている壁紙表示機能は静止画が対象であり、無数に有るコンテンツの中でも動画を壁紙にしたいと利用者が思った場合は、キャプチャ処理により一旦静止画にして、その静止画像ファイルを壁紙として選ぶ必要がある。また静止画しか壁紙に出来ないという制限下では動画の持つ動きや音声を壁紙の要素として利用する事は出来ない。さらに、静止画と動画を組み合わせた壁紙表示や、動的に表示座標や表示サイズを変更可能な動画の壁紙表示を行う事も出来ない。
【0005】
また、特許文献1の文献では背景に動画を表示するという事について述べられているが、動画を背景にする場合はそのまま表示すると動画の持つ動きや明るさが目立ってしまって落ち着きが無く、利用者にストレスを感じさせる事となる。
【0006】
さらに、動画に付随する音声も、そのままの音量で出力すると動画以外のコンピュータ操作に従う音声と混じって操作に従う音声の方が聞き取り難く、またコンピュータを操作する上で動画に付随する音声が目立ってしまうため、利用者にストレスを感じさせる事となる。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされ、コンピュータの画面上で任意の背景部分に任意のサイズの動画を壁紙として利用者のストレスを感じさせずに表示する壁紙表示の方法を提供する事を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の壁紙表示の方法は、コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能へカラーキー単色で塗り潰した静止画像ファイルの選択あるいはファイルの選択ではなくカラーキー単色での背景塗り潰しを指示し、画面上の任意の矩形領域内でカラーキーと色が一致する画素部分のみ動画を明るさ、およびコントラスト、および色調、および彩度などの画像パラメータ変更やフィルタ効果、フレーム数削減等の制御をしながら描画する事で、動画の壁紙表示を行う。
【0009】
このように構成する事により、コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能を使って画面上の任意の背景部分に任意のサイズの動画を利用者のストレスを感じさせずに壁紙として表示する事が可能になり、操作画面の背景部分の装飾方法の幅が広がる事で、より楽しい利用者好みなコンピュータ操作環境を提供する事が出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の発明は、コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能へカラーキー単色で塗り潰した静止画像ファイルの選択あるいはカラーキー単色での塗り潰しを指示する描画指示ステップと、該指示により操作画面上の背景部分をカラーキー単色で塗り潰す壁紙描画ステップと、動画の描画方法を制御する画像制御ステップと、カラーキーと矩形を指示して矩形領域内のカラーキーと色が一致する画素部分のみ動画を描画する動画描画ステップとを備える壁紙表示の方法であり、静止画壁紙表示機能の設定変更無しに動画を描画する矩形領域を動的に変更するだけで様々な場所に好みのサイズで利用者好みの動画像設定で利用者のストレスを感じさせずに動画を壁紙表示させる事が出来る。
【0011】
本発明の第2の発明は、コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能で現在選択されている静止画像ファイルをメモリ上に読み込み記憶する画像記憶ステップと、該記憶した画像の任意の矩形領域をカラーキー単色で塗り潰し加工する画像加工ステップと、該画像加工ステップへカラーキーと矩形を指示する加工内容指示ステップと、該加工した画像を新規ファイルとして書き出すファイル書き出しステップと、該静止画壁紙表示機能へ該新規ファイルの選択を指示するファイル選択指示ステップと、該指示により操作画面上の背景部分に壁紙描画する壁紙描画ステップと、動画の描画方法を制御する画像制御ステップと、該加工内容指示ステップと全く同じカラーキーと矩形を指示して矩形領域内のカラーキーと色が一致する画素部分のみ動画を描画する動画描画ステップとを備える壁紙表示の方法であり、自分が気に入って選んでいる静止画の一部を切り抜いて動画を利用者好みの動画像設定で利用者のストレスを感じさせずにはめ込み合成し、静止画と動画の同時表示が可能となる。
【0012】
本発明の第3の発明は、コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能へカラーキー単色で塗り潰された矩形領域を含む静止画像ファイルの選択を指示するファイル選択指示ステップと、該指示により操作画面上の背景部分に壁紙描画する壁紙描画ステップと、動画の描画方法を制御する画像制御ステップと、カラーキーと矩形を指示して矩形領域内のカラーキーと色が一致する画素部分のみ動画を描画する動画描画ステップとを備える壁紙表示の方法であり、静止画の一部を切り抜いて利用者のストレスを感じさせずに動画をはめ込むという壁紙表示を行う場合に、同一の静止画に対して2回以上同じ画像加工処理をする必要が無くなり、また動画壁紙専用の静止画像ファイルをあらかじめ用意する事も可能となる。
【0013】
以下、本発明を図面と共に詳細に説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る壁紙表示の方法の一表示例を示す説明図である。
【0015】
図1において、1はコンピュータ操作画面、2はカラーキー単色で塗り潰されたカラーキー単色背景、3は壁紙表示に使う動画を構成する動画フレーム群、4は動画フレーム群3の中で現在表示すべき動画映像フレーム、5はコンピュータ操作画面1の中の指示した矩形領域内において、カラーキー色と色が一致する画素に対して現在表示すべき動画映像フレーム4を上書描画した結果、表示装置に表示される表示映像である。
【0016】
図2は、本実施の形態に係る壁紙表示の方法の一構成例を示すブロック図である。
【0017】
図2において、101は本来表示装置に表示されるべき、壁紙を含まないコンピュータの操作画面、102は静止画像ファイルを記憶装置から読み込み、入力した操作画面101の壁紙として表示する静止画壁紙表示機能部、103は操作画面101に静止画壁紙表示機能部102で読み込んだ静止画を下位レイヤとして合成描画する壁紙描画部、104はカラーキー色単色で塗り潰された単色塗り静止画像ファイル、105は静止画壁紙表示機能部102へ単色塗り静止画像ファイル104を選択するか、または単色塗り静止画像ファイル104を利用せず直接操作画面101の背景をカラーキー単色で塗り潰すように指示するファイル選択/単色塗り潰し指示、106は静止画壁紙表示機能部102から出力された壁紙付き操作画面の指示された矩形領域で指示された色と一致する画素部分に動画映像フレームを上書描画する動画描画部、107は動画描画部106に動画を表示する矩形領域とカラーキーを指示する矩形領域/カラーキー指示、108は現在表示すべき動画映像フレーム、109は動画映像フレーム108を壁紙表示に適した画像になるように制御する画像制御部、110はコンピュータに備えられた表示装置である。
【0018】
図3に、静止画壁紙表示機能部102が行う壁紙表示処理を説明図にて示す。静止画壁紙表示機能部102に入力された操作画面101は静止画壁紙表示機能部102内部で上位レイヤとして扱われる。さらに、記憶装置から読み込まれた単色塗り静止画像ファイル104はメモリ上に描画し壁紙レイヤ120となり、これは下位レイヤとして扱われる。これら2つのレイヤを上下の関係を保ったまま合成する事で、カラーキー単色塗りの壁紙付き操作画面121が生成される。
【0019】
図4に、静止画壁紙表示機能部102がカラーキー単色で塗り潰された壁紙レイヤ120を作成する過程をフローチャートにて示す。
【0020】
まず、静止画壁紙表示機能部102はファイル選択/単色塗り潰し指示105を入力する(ステップS1)。入力された指示がファイル選択指示であった場合(ステップS2)、壁紙レイヤをメモリ上に作成し(ステップS3)、単色塗り静止画像ファイル104を記憶装置から読み込み(ステップS4)、壁紙レイヤに描画する(ステップS5)。また、入力された指示がカラーキー単色塗り潰し指示であった場合(ステップS6)、壁紙レイヤをメモリ上に作成し(ステップS7)、壁紙レイヤ全域をカラーキー単色で塗り潰す(ステップS8)。最後に、ステップS5またはステップS8で作成された単色塗り壁紙レイヤを壁紙描画部に渡す(ステップS9)。
【0021】
なお、静止画壁紙表示機能部102はコンピュータのオペレーティングシステムに備えられた機能であり、以上の静止画壁紙表示機能部102の動作説明に限定するものではない。例えば単色塗り指示が出来ない場合や、逆に静止画像ファイルを壁紙として利用する事が出来ない場合が考えられる。これらの場合、ファイル選択指示と単色塗り潰し指示のうち、有効な方を利用する。
【0022】
図5に、動画描画部106が動画を壁紙付き操作画面に描画する過程をフローチャートにて示す。
【0023】
まず、動画描画部106は描画すべき動画映像フレーム108が有るかどうかを判断する(ステップS101)。動画映像フレーム108が無い場合は、入力された壁紙付き操作画面をそのまま表示装置へ渡す(ステップS102)。この時、動画は全く描画されない。動画映像フレーム108が有る場合は、矩形領域/カラーキー指示107が有るかどうかを判断し(ステップS103)、矩形領域/カラーキー指示107が無い場合は、矩形領域/カラーキー指示107を待機する(ステップS104)。矩形領域/カラーキー指示107が有る場合は、動画フレームをバッファメモリ1に読み込み(ステップS105)、変数Xに動画フレームのサイズ(幅と高さ)を代入し(ステップS106)、変数Yに矩形領域/カラーキー指示107で指示された矩形領域のサイズを代入する(ステップS107)。これらXとYを比較し(ステップS108)、異なっていればバッファメモリ1上で動画フレームをサイズYにスケーリングする(ステップS109)。次に入力された壁紙付き操作画面をバッファメモリ2に読み込み(ステップS110)、矩形領域/カラーキー指示107で指示されたバッファメモリ2矩形領域内のカラーキーと色が一致する画素に対してバッファメモリ1をバッファメモリ2矩形領域に上書し(ステップS111)、バッファメモリ2の内容を表示装置へ渡す(S112)。
【0024】
なお、ステップS103で矩形領域/カラーキー指示107が有るかどうかを判断するが、この指示はループ毎に必要とする訳ではなく、一度指示が有れば2回目以降その指示を利用する。ループ毎に判断を入れる事で、動的に動画を描画する矩形領域を変更出来るという効果が得られる。
【0025】
ここで、動画映像フレーム108(図1の4)について説明する。動画映像フレーム108は、動画フレーム群3を構成する一フレームであるが、この動画フレーム群3の元となるコンテンツは、コンピュータの記憶装置に保存された動画圧縮ファイルや、テレビジョンの映像、インターネットのストリーミング配信などが考えられる。どのフレームを表示するのかを決定する処理は動画描画部106が行うのではなく、動画映像フレーム108を出力する動画圧縮ファイルのファイル再生ソフトなどが行う。
【0026】
ここで、画像制御部109について説明する。一般的な動画は、動きがありコントラストが強く明るさもあるため、そのまま壁紙として表示するには適さない。動画が持つこれらの特性は前景よりも背景を目立たせ、コンピュータを操作する利用者にストレスを感じさせる。ストレスを感じさせず違和感の無い壁紙表示を行うには、目立たないように動画映像フレーム108に対して利用者がストレスを感じなくなるように加工すればよい。
【0027】
動画映像を目立たなくする加工には、色や明るさを制御する加工としてはコントラストを変更する、彩度を変更する、などがある。また、フィルタ効果を掛ける処理としてはエンボス、油絵風、ぼかしなどがある。フィルタ効果は動画を背景に馴染ませる利点がある。
【0028】
また、動きを目立たなくする加工には、表示する動画映像フレーム108の数を減らす加工がある。この加工は、あらかじめ決められた一定間隔でフレームを落として動きを抑える方法、シーンの変わり目検出を行い、シーンの変わり目の動画映像フレーム108のみ動画描画部106に渡す方法、利用者がコンピュータを操作中かどうかを判断して、操作中のときは操作に集中出来るようにフレーム数を落とす方法などが考えられる。
【0029】
動画映像を目立たなくする加工と、動きを目立たなくする加工のいずれか、または両方を画像制御部109で行い、違和感の無い動画の壁紙表示を可能にする。
【0030】
なお、画像制御部109で行う加工の内容は、利用者が好みの内容をあらかじめ設定出来るようにし、さらに複数の設定を管理して好きなものを状況に応じて使い分け出来るのが望ましい。
【0031】
(表1)は、画像制御部109で行う加工の内容を複数のグループとして管理するためのデータ構造である。
【0032】
【表1】
【0033】
(表1)において各々のグループには重複しないグループ番号が割り当てられており、グループ毎に名称が付けられている。この名称は加工内容を簡潔に表すものであり、例えば「白基調」は淡くて白っぽく明るい動画の壁紙表示を表す。
【0034】
(表1)のグループ番号に対応する設定内容は、(表2)に示すようなグループ番号、内容、値からなるテーブルの集合によるデータ構造で管理されている。
【0035】
【表2】
【0036】
(表2)において、明るさ、コントラスト、彩度の値は0〜100の範囲であり50が基準値であるとする。フレームレート変換やフィルタ効果の加工を実施する場合は、その内容を記すものとする。例えば、(表1)におけるグループ番号1の「標準」は、(表2)において明るさ、コントラスト、彩度がそれぞれ50となっており、50は基準値を表すので標準の画像設定で動画の壁紙表示を行うことになる。また、(表1)におけるグループ番号4の「白基調」は、明るさを最大限にして白っぽくし、コントラストを下げて白周辺に色が集まるようにし、彩度を僅かに与えることでモノクロになって色味を失わないような設定となっている。また、(表1)におけるグループ番号6の「油絵風」は、グループ番号4の「白基調」に近い色表現で、油絵風の画像処理を行い、描画フレームをシーンの切り換わりを検出する度に更新するという半静止画的な動画の壁紙表示を行う設定となっている。
【0037】
また、1つのグループ内において、加工内容として適用する内容のみがテーブルとして存在し、不必要な加工内容は存在しない。すなわち「明るさ」に関するテーブルがそのグループに存在しない場合は、入力映像の明るさを変更せずにそのままの状態で出力する事を意味する。さらに、(表1)におけるグループに対して(表2)におけるテーブルが1つも存在しない場合は、動画映像フレーム108に一切の加工を行わず、オリジナルのまま動画描画部106へ渡す事になる。
【0038】
利用者は、自分好みの加工内容設定を新規に登録することが出来る。(表1)におけるグループ番号8の「ユーザー設定1」とグループ番号9の「ユーザー設定2」は、利用者が登録した設定である。
【0039】
なお、グループとして管理するためのデータ構造は、(表1)および(表2)の構成に限定するものではない。
【0040】
動画の壁紙表示を行うアプリケーションソフトウェアにおいて、どのグループを利用するかは、初期値として設定するほか、利用者が希望するときに適用するグループを動的に変更出来る手段を備えるのが望ましい。また、時間経過に合わせて適用するグループを自動変更したり、映像の種類の違いを検出して適用するグループを自動変更するのもよい。ここで動画がテレビジョンである場合、電子番組情報を使えば映画、音楽、アニメなどの種類を取得してそれぞれの種類に適したグループを選択することが出来る。
【0041】
なお、(表2)において、値に「自動調整」という選択肢を定義し、操作画面全体において、各色成分の占める割合や画面構成により動的に最適になるような値を求めて自動調整するようにしてもよい。最適になるような値の求め方は、あらかじめ定義したアルゴリズムを適用するか、または適当な値を設定してみて利用者に最適であるかどうかを意思確認し問題があれば次の設定値を提示するようにすればよい。意思確認による自動調整を行う場合、学習ステップを備える事により類似した色成分の割合や画面構成を履歴から検索して、最も近いものを適用出来るようにするのが望ましい。
【0042】
また、動画がストリーミング配信であるとき、遠隔制御ステップを備える事により、前記グループの作成やグループの選択を配信者の意図するものに遠隔制御可能な構成にしてもよい。
【0043】
なお、図2において、画像制御部109を動画映像フレーム108を動画描画部106に渡すまでの間に入れて説明したが、この構成に限定するものではない。例えば、動画描画部106に画像制御部109の機能が備わっている場合、矩形領域/カラーキー指示107にコントラストや彩度の指示を追加する事で同等の効果を得る事が出来る。
【0044】
また、動画に付随する音声も、そのままの音量で出力すると動画以外のコンピュータ操作に従う音声と混じって操作に従う音声の方が聞き取り難く、またコンピュータを操作する上で動画に付随する音声が目立ってしまうため利用者にストレスを感じさせる事となる。ストレスを感じさせず違和感の無い壁紙表示を行うには、音量制御部を備える事で目立たないように動画に付随する音声の音量を小さくするか、または消音すればよい。この時、コンピュータ全体に対する音量を小さくするのではなく、動画に付随する音声のみを小さくし、コンピュータ操作に従う音声は従来通りの音量で出るようにする。
【0045】
なお、音量制御部で制御する音量は、利用者が好みの内容をあらかじめ設定出来るようにするのが望ましい。
【0046】
図6に、図5のステップS111に相当する、カラーキーを使った動画描画方法を説明図にて示す。
【0047】
図6において、201は幅m高さnのバッファメモリ上の動画映像フレーム(図5のステップS105)である。202は画素であり、本説明図の例ではm×n個の画素202で動画映像フレーム201が構成される。各画素はコンピュータが表現可能な色数の範囲内で色情報を持っているが、本説明図では二値で示している。ここで各画素の座標系を次のように定義する。左上をP(1)とし、右方向にP(2)、P(3)、・・・と進み右端でP(m)となる。右端に辿り着くと次の行へ移り、P(m+1)、P(m+2)・・・と進む。最後は右下まで辿り着き、P(m×n)となる。203はバッファメモリ上の壁紙付き操作画面(図5のステップS110)上で動画描画する矩形領域であり、座標系は動画映像フレーム201と同じである。Q(1)やQ(m×n)は、バッファメモリ上の壁紙付き操作画面(図5のステップS110)上において動画を描画する矩形として指示された(図5のS103)任意の点である。204の黒塗りで示された画素はカラーキー色の画素であり、本説明図の例では21個のカラーキー色の画素204が有る。205は動画描画後の操作画面矩形領域であり、壁紙付き操作画面で動画描画する矩形領域204と動画描画後の操作画面矩形領域205は同じメモリ空間である。
【0048】
以下、図7のフローチャートを参照して、図6のカラーキーを使った動画描画方法の動作を説明する。
【0049】
まず、変数iを用意して値1を代入する(ステップS201)。iの値がm×nを超えているか判断し(ステップS202)、超えていない場合、画素Q(i)はカラーキーと同じ色か判断する(ステップS203)。同じ色の場合、動画を描画すべき画素であると判断し、画素Q(i)を画素P(i)の内容で上書し、結果Q1(i)となる(ステップS204)。また違う色の場合、動画を描画してはならない画素であると判断し、画素Q(i)は変化せず、結果Q1(i)となる(ステップS205)。次にiの値に1を加算し(ステップS206)、ステップS202が超えていると判断するまで上記処理を繰り返す。ステップS202でiの値がm×nを超えた場合、動画を描画した領域Q1を含む表示映像を表示装置に渡す(ステップS207、図5のステップS112)。
【0050】
なお、以上の動画描画部106の動作説明において、バッファメモリの構成や、座標系の定義方法、処理の順序などは一例であり、これに限定するものではない。例えば、動画描画部106がバッファメモリを全く持たない構成や、Q1のためのバッファメモリを含む3つのバッファメモリを持つ構成などが考えられる。
【0051】
図8に、本実施の形態に係る壁紙表示の方法の具体的な一実装例を示す。この実装例は、パーソナルコンピュータにおける、テレビ放送の視聴アプリケーションソフトウェアである。
【0052】
図8において、150は表示装置に表示されているコンピュータ操作画面、151は視聴アプリケーションソフトウェアのうち、テレビ放送を表示するテレビ表示ウィンドウ、152は視聴アプリケーションソフトウェアのうち、チャンネル切り換えや音量設定などの制御を行う制御ウィンドウ、153はテレビ放送が壁紙表示されたコンピュータ操作画面、154は制御ウィンドウ152が備える機能のうち一部だけを実装した小型の簡易制御ウィンドウである。
【0053】
利用者が視聴アプリケーションソフトウェアを起動すると、コンピュータ操作画面150のような画面構成となる。この時は、テレビ表示ウィンドウ151でテレビ放送を表示し、音声もテレビ放送のものが標準の音量で再生される。利用者はテレビ放送の視聴中に他のアプリケーションソフトウェアを使いたくなった場合、視聴アプリケーションソフトウェアを「隠す」か、「終了させる」か、「そのまま放置する」か、「壁紙として表示する」かを意思決定する。ここで、「壁紙として表示する」を選んだ場合、制御ウィンドウ152に備えられた壁紙ボタンを押下する。壁紙ボタンを押下すると、テレビ表示ウィンドウ151と制御ウィンドウ152を隠し、壁紙をカラーキー単色で塗り潰し、利用者が好む場所・サイズで壁紙としてテレビ放送を表示する。この時、あらかじめ利用者による設定が行われていれば、自動的に彩度を下げて白黒表示にしたり、コントラストを下げてテレビ放送が目立たないようにする。さらに、あらかじめ利用者による設定が行われていれば、自動的にパーソナルコンピュータに備えたテレビ放送受信チューナーからの音声入力音量を小さくし、テレビ放送の音声も目立たなくする。上記の処理の結果、コンピュータ操作画面153のような画面構成となり、テレビ放送の映像はコントラストを下げた表示となっている。また、簡易制御ウィンドウ154を画面端に表示して最低限の操作が出来るようにする。簡易制御ウィンドウからはチャンネル制御などの基本操作に加え、彩度、明るさ、コントラスト等の映像表示設定や動画の表示位置、音量が変更出来る。また、壁紙表示を止めるための中止ボタンも備え、中止ボタンを押下すると、コンピュータ操作画面150の画面構成に戻る。壁紙表示のオン/オフ状態は交互に切り換える事が可能である。
【0054】
以上のように、本実施の形態の壁紙表示の方法は、コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能へカラーキー単色で塗り潰した静止画像ファイルの選択あるいはファイルの選択ではなくカラーキー単色での背景塗り潰しを指示し、画面上の任意の矩形領域内でカラーキーと色が一致する画素部分のみ動画を利用者好みの動画像設定で描画する事で、動画の壁紙表示を行う事が出来る。
【0055】
なお、本実施の形態の壁紙表示の方法は、最初に背景部分をカラーキー単色で塗り潰すが、一度背景部分を塗り潰してしまえば以後動画の壁紙表示を止めるまでファイル選択/単色塗り潰し指示105は不要である。さらに、背景全域がカラーキー単色で塗り潰される事により、矩形領域/カラーキー指示107を行う度に異なった位置およびサイズで動画を表示する事が出来る。この様子を図9に示す。この例では4パターンの位置およびサイズが好きなように遷移出来る事を示している。
【0056】
また、単色塗り静止画像ファイル104のサイズは表示装置110のサイズと同じである必要は無く、例えば1×1の極小さなものでもよい。この場合ファイル選択/単色塗り潰し指示105に同じ静止画像ファイルを並べて表示する指示を加えれば良い。
【0057】
また、単色塗り静止画像ファイル104のファイル形式は、非可逆圧縮形式で圧縮すると静止画壁紙表示機能部102が読み込んだときに色合いが変わってしまう可能性があるため、可逆圧縮形式で圧縮するか、または非圧縮形式でなければならない。
【0058】
また、カラーキーの色は、コンピュータで利用可能な色空間の中で確率上まず使われる事のない色であるのが望ましい。例えば、矩形領域内の前景にカラーキーの色を含んでしまうと、前景部分にも動画が描画されてしまう。良く使われる色としては、原色や白、黒、オペレーティングシステムが基本色として利用しているパレットの色などが挙げられ、これらの色を避けるのが望ましい。
【0059】
また、本実施の形態を適用出来る機器としては、パーソナルコンピュータやオペレーティングシステムを搭載した携帯情報端末、オペレーティングシステムを搭載した携帯電話など様々な機器が考えられる。
【0060】
(実施の形態2)
本実施の形態では、カラーキー単色で塗り潰した静止画像ファイルの選択あるいはカラーキー単色での背景塗り潰しを指示するのではなく、現在選択されている静止画像ファイルを一部カラーキーの色で塗り潰して利用者好みの動画像設定で動画の壁紙表示を行う壁紙表示の方法について説明する。
【0061】
図10は本実施の形態に係る壁紙表示の方法の一表示例を示す説明図である。図10において、図1と同様の構成には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0062】
図10において、10は静止画壁紙が表示された背景である。表示映像5は、この静止画壁紙の一部を切り抜いて動画をはめ込むという壁紙表示を行っている。
【0063】
図11は本実施の形態に係る壁紙表示の方法の一構成例を示すブロック図である。図11において、図2と同様の構成には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0064】
図11において、301は現在壁紙として選択されている静止画像ファイル、302は静止画像ファイル301をメモリ上に読み込むための画像記憶部、303は画像記憶部302に読み込まれた静止画の指示された矩形領域を指示されたカラーキーの色で塗り潰す画像加工部、304は画像加工部303への加工内容指示、305は画像加工部303で加工された静止画を保持する画像記憶部302の内容を新しいファイルとして書き出すファイル書き出し部、306はファイル書き出し部305で書き出された新規ファイル、307は静止画壁紙表示機能部102が新規ファイル306を選択するように指示するファイル選択指示である。
【0065】
図12は本実施の形態に係る壁紙表示の方法の動作を示すフローチャートである。
【0066】
以下、図12のフローチャートを参照して、本実施の形態の壁紙表示の方法の動作を説明する。
【0067】
まず、画像加工部303は加工内容指示304を入力する(ステップS301)。この指示は動画を描画すべき矩形領域と、塗り潰すカラーキーの色とで構成される。次に静止画像ファイル301を画像記憶部302のバッファメモリに読み込み(ステップS302)、ステップS301で指示された矩形領域を指示されたカラーキーの色で塗り潰し(ステップS303)、画像記憶部302のバッファメモリの内容を新規ファイルに書き出す(ステップS304)。最後に、静止画壁紙表示機能部102に新規ファイル306のファイル選択指示307を行う。
【0068】
このフローチャートの過程を経て動画の壁紙表示を行う環境は整うが、加工内容指示304で指示する矩形領域/カラーキーと、動画描画部106に行う矩形領域/カラーキー指示107で指示する矩形領域/カラーキーは、相違があると動画の壁紙描画が行えないため、全く同じでなければならない。
【0069】
また、上記フローチャートは画像記憶部302に読み込まれた静止画のサイズと表示装置110のサイズが等しい場合は当てはまるが、等しくない場合は図13のフローチャートを適用しなければならない。以下、図13のフローチャートを参照して、サイズが等しく無い場合の動作を説明する。図13において、図12と同様の構成には同一の参照符号を付する。
【0070】
まず、画像加工部303は加工内容指示304を入力する(ステップS301)。この指示は動画を描画すべき矩形領域と、塗り潰すカラーキーの色とで構成される。次に静止画像ファイル301を画像記憶部302のバッファメモリに読み込み(ステップS302)、静止画壁紙表示機能部102から現在壁紙として選択されている静止画像ファイル301の表示方法を問い合わせる(ステップS351)。この表示方法を使い画像記憶部302のバッファメモリ上で表示装置110と同じサイズでの壁紙表示を再現する(ステップS352)。次にステップS301で指示された矩形領域を指示されたカラーキーの色で塗り潰し(ステップS303)、画像記憶部302のバッファメモリの内容を新規ファイルに書き出す(ステップS304)。最後に、静止画壁紙表示機能部102に新規ファイル306のファイル選択指示307を行う。
【0071】
ここで、表示方法について説明する。例えば、表示装置110の画面サイズと異なる静止画像ファイルを壁紙として表示する場合、(表3)のような表示方法がある。
【0072】
【表3】
【0073】
例えば(表3)において静止画のサイズが表示装置110より大きな場合は3つの方法があり、静止画の表示方法が「左上位置を合わせる」である場合、表示装置110の左上位置と静止画の左上位置を合わせて表示し、表示装置110の表示状態としては静止画の右側もしくは下側、あるいは右側と下側の両方が表示装置110からはみ出る部分が出来る。このはみ出た部分は表示されない。あるいは、静止画の表示方法が「縮小して表示装置の画面サイズにする」である場合、表示装置全域に1枚の静止画が表示され、はみ出る事は無い。
【0074】
なお、図10の説明図では静止画のサイズが表示装置110より小さく、表示方法が「並べる」となっており、静止画壁紙が表示された背景10は同じ静止画がタイルの様に敷き詰められた表示状態である。
【0075】
また、ステップS352で画像記憶部302のバッファメモリ上で再現された壁紙表示は、図10の説明図のように同じ静止画がタイルの様に敷き詰められているとしてもステップS304で1枚の静止画像ファイルとして書き出す。
【0076】
また、本実施の形態では新規ファイル306が作成されるが、一旦作成された新規ファイル306は同じ矩形領域および同じカラーキーで動画表示する場合、何度も同じ新規ファイル306を作成し直すのは効率が悪い。画像加工部303またはファイル書き出し部305において、加工内容指示304の情報を新規ファイル306に関連付ければ作成し直す必要が無くなる。関連付けの方法としては、情報管理ファイルに情報を書き出す、新規ファイルの名称に情報を利用する、新規ファイルの内部に情報を埋め込む方法などがある。
【0077】
また、新規ファイル306のファイル形式は、非可逆圧縮形式で圧縮すると静止画壁紙表示機能部102が読み込んだときに色合いが変わってしまう可能性があるため、可逆圧縮形式で圧縮するか、または非圧縮形式でなければならない。
【0078】
また、新規ファイル306の静止画像のサイズは、静止画壁紙表示機能部102がスケーリング処理を行う事で色合いが変わってしまう可能性があるため、表示装置110のサイズと同じであるのが好ましい。
【0079】
また、本実施の形態を適用出来る機器としては、パーソナルコンピュータやオペレーティングシステムを搭載した携帯情報端末、オペレーティングシステムを搭載した携帯電話など様々な機器が考えられる。
【0080】
(実施の形態3)
本実施の形態では、任意の矩形領域をカラーキー単色で塗り潰してある、あらかじめ用意された静止画像ファイルを利用して利用者好みの動画像設定で動画の壁紙表示を行う壁紙表示の方法について説明する。
【0081】
図14は本実施の形態に係る壁紙表示の方法の一構成例を示すブロック図である。図14において、図2と同様の構成には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0082】
図14において、401は任意の矩形領域をカラーキー単色で塗り潰してある、あらかじめ用意された静止画像ファイル、402は静止画像ファイル401の選択を指示するファイル選択指示、403は静止画像ファイル401に関する矩形領域/カラーキーの情報を取得する情報取得部である。
【0083】
静止画像ファイル401を選択する際、情報取得部403で静止画像ファイル401に関する矩形領域/カラーキーの情報を取得するが、この情報を動画描画部106へ指示する事で動画の壁紙表示を行う事が出来る。
【0084】
ここで、情報取得部403について説明する。例えば、矩形領域およびカラーキーの情報をファイル名として持つ場合、(表4)のようなファイル名の例がある。
【0085】
【表4】
【0086】
この表ではファイル名の命名規則を「オリジナルのファイル名 + RGBllmmnn+ RECTr−s−t−u」(ll、mm、nn、r、s、t、uは16進数、色空間はRGBで各色256階調)としている。オリジナルのファイル名が「image」である場合、情報は持たず動画の壁紙表示は行えない。このファイルを使って動画の壁紙表示を行う場合は(実施の形態2)の壁紙表示の方法を使う。ファイル名が「image RGBa40020 RECT0−0−1e6−1a4」である場合、カラーキーを(赤164、緑0、青32)とし、動画を描画する矩形領域を左上座標(0,0)−右下座標(486、420)とする。ファイル名が「image RECTc8−64−e6−82」である場合、動画を描画する矩形領域を左上座標(200,100)−右下座標(230、130)とし、カラーキーは情報として持っていないためあらかじめ用意された標準のカラーキー色を用いる。
【0087】
なお、ファイル名に情報を含める方法について(表4)を例にとって説明したが、(表4)の方法に限定するものではない。例えば矩形領域を原点と幅と高さで表したり、矩形領域の候補がテーブルとして管理されており、その矩形領域のテーブル番号を利用して矩形領域を求めても良い。また、例えば色空間がYMCKであったり、コンピュータでカラーキーが特定の一色しか扱えないため情報として必要としなかったり、カラーキーの色候補がテーブルとして管理されており、その矩形領域のテーブル番号を利用して矩形領域を求めても良い。また、映像の縦横の比率が固定の場合、右下の座標の代わりに矩形の幅で表しても良い。
【0088】
また、ファイル名に情報を含める方法について説明したが、これに限定するものではない。このほかにも静止画像ファイル401の内部に情報を埋め込む方法やデータベース等を使って静止画像ファイル401とは別に情報管理ファイルで情報を管理する方法などがある。例えば情報管理ファイルで情報を管理する場合、図14の情報取得部403は、静止画像ファイル401から情報を取得するのではなく情報管理ファイルから取得する構成となる。
【0089】
また、本実施の形態で扱う静止画像ファイルは、(実施の形態2)で作成された新規ファイル(図11の306)でも、あらかじめ用意された動画壁紙専用の静止画像ファイルでも良い。動画壁紙専用の静止画像ファイルとは、例えばテレビのイラストが描いてありブラウン管の部分がカラーキーの色で塗り潰されているものや、額縁のイラストが描いてありキャンバスの部分がカラーキーの色で塗り潰されているものなどが考えられる。
【0090】
また、静止画像ファイル401のファイル形式は、非可逆圧縮形式で圧縮されていると静止画壁紙表示機能部102が読み込んだときに色合いが変わってしまう可能性があるため、可逆圧縮形式で圧縮されているか、または非圧縮形式でなければならない。
【0091】
また、静止画像ファイル401の静止画像のサイズは、静止画壁紙表示機能部102がスケーリング処理を行う事で色合いが変わってしまう可能性があるため、表示装置110のサイズと同じであるのが好ましい。
【0092】
また、本実施の形態を適用出来る機器としては、パーソナルコンピュータやオペレーティングシステムを搭載した携帯情報端末、オペレーティングシステムを搭載した携帯電話など様々な機器が考えられる。
【0093】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能を使って画面上の任意の背景部分に任意のサイズの動画を利用者のストレスを感じさせずに壁紙として表示する事が可能になり、操作画面の背景部分の装飾方法の幅が広がる事で、より楽しい利用者好みなコンピュータ操作環境を提供する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁紙表示の方法の一表示例を示す図
【図2】本発明の実施の形態1に係る壁紙表示の方法の一構成例を示すブロック図
【図3】静止画壁紙表示機能部が行う壁紙表示処理を示す図
【図4】静止画壁紙表示機能部がカラーキー単色で塗り潰された壁紙レイヤを作成する過程を示すフローチャート
【図5】動画描画部が動画を壁紙付き操作画面に描画する過程を示すフローチャート
【図6】カラーキーを使った動画描画方法の一例を模式的に表した図
【図7】カラーキーを使った動画描画方法の動作を示すフローチャート
【図8】本発明の実施の形態1に係る壁紙表示の方法の一実装例を示す図
【図9】動画を描画する領域を動的に変更出来る様子の一例を示す図
【図10】本発明に係る壁紙表示の方法の一表示例を示す図
【図11】本発明の実施の形態2に係る壁紙表示の方法の一構成例を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態2に係る壁紙表示の方法の動作を示すフローチャート
【図13】本発明の実施の形態2に係る壁紙表示の方法の動作を示すフローチャート
【図14】本発明に係る壁紙表示の方法の一構成例を示すブロック図
【符号の説明】
101 操作画面
102 静止画壁紙表示機能部
103 壁紙描画部
104 単色塗り静止画像ファイル
105 ファイル選択/単色塗り潰し指示
106 動画描画部
107 矩形領域/カラーキー指示
109 画像制御部
110 表示装置
301、401 静止画像ファイル
302 画像記憶部
303 画像加工部
304 加工内容指示
305 ファイル書き出し部
306 新規ファイル
307、402 ファイル選択指示
403 情報取得部
Claims (19)
- コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能へカラーキー単色で塗り潰した静止画像ファイルの選択あるいはカラーキー単色での塗り潰しを指示する描画指示ステップと、該指示により操作画面上の背景部分をカラーキー単色で塗り潰す壁紙描画ステップと、動画の描画方法を制御する画像制御ステップと、カラーキーと矩形を指示して矩形領域内のカラーキーと色が一致する画素部分のみ動画を描画する動画描画ステップとを備える壁紙表示の方法。
- コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能で現在選択されている静止画像ファイルをメモリ上に読み込み記憶する画像記憶ステップと、該記憶した画像の任意の矩形領域をカラーキー単色で塗り潰し加工する画像加工ステップと、該画像加工ステップへカラーキーと矩形領域を指示する加工内容指示ステップと、該加工した画像を新規ファイルとして書き出すファイル書き出しステップと、該静止画壁紙表示機能へ該新規ファイルの選択を指示するファイル選択指示ステップと、該指示により操作画面上の背景部分に壁紙描画する壁紙描画ステップと、動画の描画方法を制御する画像制御ステップと、該加工内容指示ステップと全く同じカラーキーと矩形を指示して矩形領域内のカラーキーと色が一致する画素部分のみ動画を描画する動画描画ステップとを備える壁紙表示の方法。
- 前記画像加工ステップは、前記静止画壁紙表示機能から壁紙の表示方法を問い合わせる表示方法問い合わせステップを備え、前記画像記憶ステップに読み込まれた静止画のサイズがコンピュータの表示装置の画面サイズと異なる場合、該表示方法問い合わせステップで得た方法を使って表示装置とサイズが等しい1枚の静止画を作成する事を特徴とする請求項2に記載の壁紙表示の方法。
- 前記画像加工ステップは、カラーキー単色で塗り潰した矩形の座標情報およびカラーキーの色情報を情報管理ファイルに書き出す事を特徴とする請求項2に記載の壁紙表示の方法。
- 前記ファイル書き出しステップは、前記画像加工ステップにおいてカラーキー単色で塗り潰した矩形の座標情報およびカラーキーの色情報を前記新規ファイルの名称に利用する事を特徴とする請求項2に記載の壁紙表示の方法。
- 前記ファイル書き出しステップは、前記画像加工ステップにおいてカラーキー単色で塗り潰した矩形の座標情報およびカラーキーの色情報を前記新規ファイルの内部に埋め込む事を特徴とする請求項2に記載の壁紙表示の方法。
- カラーキー単色で塗り潰された矩形領域を含む静止画像ファイルと、該静止画像ファイルの矩形の座標情報およびカラーキーの色情報との関連を管理する情報管理ステップを備え、前記加工内容指示ステップの指示内容と前記ファイル書き出しステップで作成した新規ファイルとの関連を該情報管理ステップに登録する事を特徴とする請求項2に記載の壁紙表示の方法。
- コンピュータのオペレーティングシステムに備えられた静止画壁紙表示機能へカラーキー単色で塗り潰された矩形領域を含む静止画像ファイルの選択を指示するファイル選択指示ステップと、該指示により操作画面上の背景部分に壁紙描画する壁紙描画ステップと、動画の描画方法を制御する画像制御ステップと、カラーキーと矩形を指示して矩形領域内のカラーキーと色が一致する画素部分のみ動画を描画する動画描画ステップとを備える壁紙表示の方法。
- カラーキー単色で塗り潰された矩形領域を含む静止画像ファイルから矩形の座標情報およびカラーキーの色情報を取得する情報取得ステップを備え、前記動画描画ステップへ矩形の座標およびカラーキーの色を指示する事を特徴とする請求項8に記載の壁紙表示の方法。
- カラーキー単色で塗り潰された矩形領域を含む静止画像ファイルと、該静止画像ファイルの矩形の座標情報およびカラーキーの色情報との関連を管理する情報管理ステップを備え、該静止画像ファイルに対応する情報を該情報管理ステップから取得し、前記動画描画ステップへ矩形の座標およびカラーキーの色を指示する事を特徴とする請求項8に記載の壁紙表示の方法。
- 前記動画描画ステップは、操作画面上の指示された矩形領域を順次走査しカラーキーと色が一致する画素に対してのみ動画を上書描画する事を特徴とする請求項1または請求項2または請求項8に記載の壁紙表示の方法。
- 前記動画描画ステップは、表示する動画の映像サイズが指示された矩形サイズと合致しない場合に動画映像に対してスケーリングを行う事を特徴とする請求項1または請求項2または請求項8に記載の壁紙表示の方法。
- カラーキーの色は、コンピュータで利用可能な色空間の中で確率上まず使われる事のない色である事を特徴とする請求項1または請求項2または請求項8に記載の壁紙表示の方法。
- キー入力ステップを備え、該キー入力により動画の表示方法を壁紙表示と、ウィンドウ内表示などの標準の表示とを動的に切り換える事を特徴とする請求項1または請求項2または請求項8に記載の壁紙表示の方法。
- 前記画像制御ステップは、入力した映像に対して明るさ、およびコントラスト、および色調、および彩度などの画像パラメータを制御し出力する処理を備え、あらかじめ定義された、動画を壁紙として表示するのに適した画像パラメータ値グループ、もしくは利用者が設定した画像パラメータ値グループを適用して画像制御する事を特徴とする請求項1または請求項2または請求項8に記載の壁紙表示の方法。
- 前記画像制御ステップは、入力した映像に対してエンボスや油絵風などのフィルタ効果処理や、フレーム数を落として出力する処理を備え、利用者が設定した内容で動画を画像制御する事を特徴とする請求項1または請求項2または請求項8に記載の壁紙表示の方法。
- 前記画像制御ステップは、動画を壁紙として表示する時と動画をウィンドウ内表示などの標準の方法で表示する時で画像制御の有無および前記画像パラメータ値の切り換えを行う事を特徴とする請求項1または請求項2または請求項8に記載の壁紙表示の方法。
- 動画に付随する音声を入力し音量を制御し出力する音量制御ステップを備え、動画を壁紙として表示するのに最適な音量値、もしくは利用者が設定した音量値に該動画に付随する音声の音量を小さくする事を特徴とする請求項1または請求項2または請求項8に記載の壁紙表示の方法。
- 前記音量制御ステップは、動画を壁紙として表示する時と動画をウィンドウ内表示などの標準の方法で表示する時で音量制御の有無の切り換えを行う事を特徴とする請求項1または請求項2または請求項8に記載の壁紙表示の方法。
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