JP2004360218A - ガラス物品の施工方法 - Google Patents

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Yoshikazu Seki
芳和 関
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Abstract

【課題】意匠面から柔らかな光を放射することができ、ガラス物品を容易に固定又は交換できるガラス物品の施工方法を提供することにある。
【解決手段】本発明のガラス物品の施工方法は、透光不透視のガラス物品を躯体に固定するガラス物品の施工方法であって、躯体の所定の位置にクリップを取り付け、クリップの挟持部によってガラス物品の側面を挟持し、ガラス物品と躯体との間に隙間を設けてガラス物品を固定する構成としている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に、建物の内外装材として使用される透光不透視のガラスレンガ、ガラスブロック、ガラスブリック等のガラス物品を施工するためのガラス物品の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
透光不透視のガラスからなるガラスレンガ等のガラス物品は、従来、誘導灯、歩道灯、足元灯等の前面材として用いられ、面材の下部に光源を設け、他の床材と前面材とが同一面を形成するように設置し使用されるものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−33002号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図2、3に示すように、特許文献1に記載のガラス物品21a、31aが、階段20の足元灯21の面材として、又は歩道30の誘導灯31の面材として用いられる場合には、ガラス物品21a、31aを光源21b、31bと対向させ、踏面材22や枠材32に載置し、目地材23、33で固定するだけで、ガラス物品21a、31aが脱落することはなかった。
【0005】
しかし、このガラス物品を建物の内外装材として使用する場合は、セラミックスからなるレンガ等の仕上げブロックの施工方法のように、ガラス物品をモルタルによって躯体に固定する施工方法でガラス物品からなる壁面を構築することは可能であるが、ガラス物品と躯体との間に光を取り入れ、ガラス物品を通してその光を意匠面から放射することは困難であった。
【0006】
本発明の目的は、意匠面から柔らかな光を放射することができ、ガラス物品を容易に固定又は交換できるガラス物品の施工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のガラス物品の施工方法は、透光不透視のガラス物品を躯体に固定するガラス物品の施工方法であって、躯体の所定の位置にクリップを取り付け、クリップの挟持部によってガラス物品の側面を挟持し、ガラス物品と躯体との間に隙間を設けてガラス物品を固定する構成としている。
【0008】
本発明のガラス物品の施工方法は上記構成としたから、ガラス物品と躯体との隙間に光源を設置したり、壁面の上部、下部及び側部のうち少なくとも一箇所に設けた光源からの光をガラス物品と躯体との隙間に導入したりすれば、その光が透光不透視のガラス物品を通して柔らかな光として意匠面から放射することができる。またガラス物品を固定する際、モルタルを用いず、クリップによって固定するため、ガラス物品を容易に施工又は交換できる。特に、クリップの両方の挟持部によってガラス物品の両側面を挟持すれば、一個のガラス物品の両側面を挟持する挟持部の間隔が一定になるため、大きさの揃ったガラス物品を確実に固定でき、施工効率が向上する。
【0009】
クリップの挟持部に折り返しを設ければ、挟持部の強度が増大して変形しにくく、またガラス物品が意匠面側にずれたり、脱落したりするのを抑制できる。
【0010】
また、ガラス物品の側面が粗面であれば、具体的には表面粗さRaで2.0〜7.0μmの粗面であれば、クリップの挟持部の滑りを抑制できる。
【0011】
またクリップの挟持部がガラス物品の側面に設けた窪みと嵌合して、ガラスブロックの側面を挟持すれば、ガラス物品を更に強固に固定できる。
【0012】
ガラス物品と躯体との間に設けた隙間に光源を設ければ、壁面から放射する光の強さがより均一になりやすい。
【0013】
光源が照明用光ファイバと透明チューブからなり、透明チューブの内孔に照明用光ファイバが挿置されていれば、防水性に優れ、照明用光ファイバが破損、劣化しても、照明用光ファイバを容易に交換できる。尚、照明用光ファイバとは、可撓性のある樹脂又はガラスからなる円柱状体で、その端部から入射させた光をその表面から均等に放射する光源のことである。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1の(A)は本発明のガラス物品の施工方法によって構築した壁面の横断面図、図1の(B)は本発明のガラス物品の施工方法によって構築した壁面のa−a´縦断面図である。
【0015】
図1を用いて本発明のガラス物品の施工方法を説明する。
【0016】
まず、ガラス物品としては、内部に10〜1012個/kgの0.1〜3mmの気孔を有し、内部の平均透過率が波長400〜700nmの範囲において、厚さ10mmで15〜85%であるガラスからなる中実ブロック状のガラスレンガが使用可能である。尚、ガラスレンガは、ガラスとして、B−SiO系、Al−SiO系あるいはB−Al−SiO系ガラスを使用すると、熱衝撃に強く、耐薬品性に優れ、また30〜380℃における平均熱膨張係数が70×10−7/℃以下であるガラスを用いると、熱処理工程における冷却時の熱衝撃や、激しい気温の変化による熱衝撃でも破損する事が無い。また、透光不透視のガラス物品としては、上記したガラスレンガ以外にも、中空箱形状のガラスブロック、有底無蓋の箱形状のガラスブリック等のガラス物品が使用可能である。
【0017】
このようなガラス物品のうち、図1では、内部に2〜8×10個/kgの気孔を有し、厚さ10mmでの平均透過率が波長400〜700nmの範囲において70%であり、30〜380℃における平均熱膨張係数が32×10−7/℃である197×97×60mmのガラスレンガ1を用いた。尚、このガラスレンガ1は、質量%で、SiO 70%、B 14%、Al 5%、CaO 0.5%、BaO 1.5%、NaO 7%、KO 2%の組成を有するガラスからなる30mmの小片状の複数個のガラス片を、離型剤としてアルミナセラミックスファイバーシートを内表面に配置した内寸が200×100×150mmのコージエライト製の容器内に充填し、950℃で5時間熱処理することによって製造される。そのため、離型剤と接していたガラスレンガ1の側面1aや下面1bは粗面(表面粗さRaで4.0μm)となり、離型剤と接していなかった上面1cは平滑面(自由表面)となっている。
【0018】
次に、図1に示すように、ガラスレンガ1と同数のクリップ3を、ガラスレンガ1を固定する位置の略中心にクリップ3の固定部3aと躯体2を接するように配置して、コンクリートからなる躯体2にコンクリートビス4を打ち込むことによって固定する。尚、躯体2が鉄骨からなる躯体の場合には、ボルトナットで固定する。またクリップ3は、肉厚が0.5〜3.0mmのステンレス等の金属板を曲げ加工することによって作製されてなり、クリップ3の長さは、ガラスレンガ1を強固に固定できるように、ガラスレンガ1の長さの1/4以上にしてある。また、複数個のガラスレンガ1を縦方向に揃えて施工する場合には、クリップ3の長さを縦方向のガラスレンガ1の数に応じた長さにしてもよい。また、クリップ3の固定部3aの幅は、クリップ3のバネ部3bの弾性力によりガラスレンガ1を保持できるように、ガラスレンガ1の幅と略同じ又はそれより少し短くしてある。また、クリップ3は、挟持部3cの強度が増大して変形しにくく、またガラスレンガ1がずれたり脱落したりするのを抑制できるように、挟持部3cには内側に折り返し3caが設けてある。
【0019】
クリップ3の固定部3aに設けた断面がコの字状の光源固定部3dに、樹脂製の透明チューブ5を押入し、チューブ5の内孔5aに照明用光ファイバ6(住友スリーエム社製ライトファイバー)を挿置する。
【0020】
さらに、ガラスレンガ1の粗面となっている下面1bが意匠面となるようにして、クリップ3の挟持部3cによってガラスレンガ1の側面1aを挟持する。この場合、光沢のない壁面が構築される。尚、光沢のある壁面を構築する場合には、ガラスレンガ1の平滑面となっている上面1cを意匠面となるようにして、ガラスレンガ1を固定する。
【0021】
最後に、目地部7にシーリング材8を充填することによって、ガラスレンガ1からなる壁面10が完成する。
【0022】
尚、ガラス物品の気孔量は、作製したガラス物品を約30×30×10mmに切断し、その重量を測定し、次いで、その中に存在する気孔数をカウントし、単位重量当たりの個数に換算して求めた。30〜380℃における平均熱膨張係数は理学製熱機械分析装置で測定した。波長400〜700nmの範囲における、肉厚10mmでの平均透過率は、島津製分光光度計(UV2500PC)で測定した。
【0023】
【効果】
本発明によれば、ガラス物品と躯体との隙間に光源を設置したり、壁面の上部、下部及び側部のうち少なくとも一箇所に設けた光源からの光をガラス物品と躯体との隙間に導入したりすることができ、その光が透光不透視のガラス物品を通して柔らかな光として意匠面から放射することになる。またガラス物品を固定する際、モルタルを用いず、クリップによって固定するため、ガラス物品を容易に施工又は交換できる。特に、クリップの両方の挟持部によってガラス物品の両側面を挟持すれば、一個のガラス物品の両側面を挟持する挟持部の間隔が一定になるため、大きさの揃ったガラス物品を確実に固定でき、施工効率が向上する。
【0024】
クリップの挟持部に折り返しを設ければ、挟持部の強度が増大して変形しにくく、またガラス物品が意匠面側にずれたり、脱落したりするのを抑制できる。
【0025】
また、ガラス物品の側面が粗面であれば、具体的には表面粗さRaで2.0〜7.0μmの粗面であれば、クリップの挟持部の滑りを抑制できる。
【0026】
またクリップの挟持部がガラス物品の側面に設けた窪みと嵌合して、ガラスブロックの側面を挟持すれば、ガラス物品を更に強固に固定できる。
【0027】
ガラス物品と躯体との間に設けた隙間に光源を設ければ、壁面から放射する光の強さがより均一になりやすい。
【0028】
光源が照明用光ファイバと透明チューブからなり、透明チューブの内孔に照明用光ファイバが挿置されていれば、防水性に優れ、照明用光ファイバが破損、劣化しても、照明用光ファイバを容易に交換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明のガラス物品の施工方法によって構築した壁面の横断面図、(B)は本発明のガラス物品の施工方法によって構築した壁面のa−a´縦断面図である。
【図2】従来のガラス物品の施工方法によって構築した階段の足元灯の断面図である。
【図3】従来のガラス物品の施工方法によって構築した歩道の誘電灯の断面図である。
【符号の説明】
1 ガラスレンガ
1a 側面
1b 下面
1c 上面
2 躯体
3、クリップ
3a 固定部
3b バネ部
3c 挟持部
3ca 折り返し
3d 光源固定部
4 コンクリートビス
5 チューブ
6 照明用光ファイバ
7 目地部
8 シーリング材
10 壁面
20 階段
21 足元灯
21a、31a ガラス物品
21b、31b 光源
22 踏面材
23、33 目地材
31 誘導灯
32 枠材

Claims (7)

  1. 透光不透視のガラス物品を躯体に固定するガラス物品の施工方法であって、躯体の所定の位置にクリップを取り付け、クリップの挟持部によってガラス物品の側面を挟持し、ガラス物品と躯体との間に隙間を設けてガラス物品を固定するガラス物品の施工方法。
  2. クリップの両方の挟持部によってガラス物品の両側面を挟持する請求項1に記載のガラス物品の施工方法。
  3. クリップの挟持部に折り返しを設けてなる請求項1又は2に記載のガラス物品の施工方法。
  4. ガラス物品の側面が粗面である請求項1〜3のいずれかに記載のガラス物品の施工方法。
  5. クリップの挟持部がガラス物品の側面に設けた窪みと嵌合して、ガラスブロックの側面を挟持する請求項1〜4のいずれかに記載のガラス物品の施工方法。
  6. ガラス物品とクリップとの間に設けた隙間に光源を設けてなる請求項1〜5のいずれかに記載のガラス物品の施工方法。
  7. 光源が照明用光ファイバと透明チューブからなり、透明チューブの内孔に照明用光ファイバが挿置されてなる請求項6に記載のガラス物品の施工方法。
JP2003156972A 2003-06-02 2003-06-02 ガラス物品の施工方法 Withdrawn JP2004360218A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010180563A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Panasonic Electric Works Co Ltd 照明機能を有する建築材

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