JP2004356821A - 無線通信端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】周囲に不快感を与えることなく、使用者が快適に通話等を行うことができる無線通信端末を提供する
【解決手段】通話の開始及び終了を検出する検出手段と、前記検出手段が通話開始を検出してから通話終了を検出するまでの間、開閉弁を開放する封止容器を備えた構成とし、上記封止容器には、使用者の好みに応じた香料やアロマオイル等の発香物質、あるいは、炭やトルマリン等のマイナスイオン発生物質を封止する。
また、上記構成に加えて、上記開閉弁が開放している間、駆動されるモータと、上記モータに連結され、上記封止容器内に封止された気体を当該封止容器の外部に導くファンを備えてもよい。
さらに、上記封止容器に代えて、前記検出手段が通信開始を検出してから通信終了を検出するまでの間に、α波を放射する電磁波放射手段を備える構成とする。
【選択図】 図2
【解決手段】通話の開始及び終了を検出する検出手段と、前記検出手段が通話開始を検出してから通話終了を検出するまでの間、開閉弁を開放する封止容器を備えた構成とし、上記封止容器には、使用者の好みに応じた香料やアロマオイル等の発香物質、あるいは、炭やトルマリン等のマイナスイオン発生物質を封止する。
また、上記構成に加えて、上記開閉弁が開放している間、駆動されるモータと、上記モータに連結され、上記封止容器内に封止された気体を当該封止容器の外部に導くファンを備えてもよい。
さらに、上記封止容器に代えて、前記検出手段が通信開始を検出してから通信終了を検出するまでの間に、α波を放射する電磁波放射手段を備える構成とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コードレス電話、携帯電話、PHS等の無線通信端末は、その操作性、デザイン、機能面において、様々な改善や高性能化が行われ、急速に普及している。
【0003】
このような無線通信端末の普及が進む一方、無線通信端末を使用した長時間の通話等で、頭痛、めまい、吐き気等の不調を訴える使用者も存在している。このような不調が引き起こされる原因は、無線通信端末が通信のために使用する電磁波より発生するプラスイオンであるとされている。
【0004】
この対策として、電磁波を直接的に遮断する試みが行われているが、他の試みとして、香料を入れる容器を備えたストラップを取り付ける、あるいは、香料を含ませたシールを貼り付ける等により、使用者が好む香りを無線通信端末から発散させて精神的ストレスの緩和を図り、快適に通話を行えるようにすることが提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0005】
一方、精神的ストレスを緩和する手法として、例えば、扇風機の1/fゆらぎ送風や、アナログ音源の1/fノイズ等のように、α波(安定した精神状態のときに観測される人間の脳波)の周波数である8Hzから13Hzの低周波発振を含む刺激を与えることが提案されている。
【0006】
【特許文献1】
実用新案登録第3079714号公報
【特許文献2】
実開平05−076153号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の香りを発散する手法では、常に香りが発散されているため、香料の消耗が早く、香りを長期間持続させることは困難であった。また、人が集まる場所では、周囲の人がこの香りを不快に感じることがあるという問題もあった。
【0008】
一方、無線通信端末は、着信待機時に比べて数倍から数十倍の電磁波を通信時に発生する。したがって、この電磁波による精神的ストレスを緩和するためであれば、常時、香りを発散させる必要はなかった。
【0009】
本発明は、上記従来の事情に基づいて提案されたものであって、周囲に不快感を与えることなく、使用者が快適に通話等を行うことができる無線通信端末を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の手段を採用している。すなわち、本願の第1の発明に係る無線通信端末は、通話の開始及び終了を検出する検出手段と、前記検出手段が通話開始を検出してから通話終了を検出するまでの間、開閉弁を開放する封止容器を備えた構成としている。
【0011】
上記封止容器には、使用者の好みに応じた香料やアロマオイル等の発香物質を封止することができる。
【0012】
このようにすれば、通話中に無線通信端末から使用者の好みの香りを発散させることができ、使用者の精神的ストレスを緩和することができる。また、香りの発散は、通話中に限られているため、香料の消耗を抑えることができ、香りの発生を長期間持続することができる。
【0013】
また、上記封止容器には、炭やトルマリン等のマイナスイオン発生物質を封止してもよい。
【0014】
これにより、通話中に無線通信端末からマイナスイオンを発散することができ、このマイナスイオンの効果により、使用者に放射される電磁波が発生したプラスイオンを中和あるいは減少することができる。特に、トルマリン鉱物を用いた場合、半永久的にマイナスイオンを発生できるため、補充を行う必要が無い。
【0015】
また、上記構成に加えて、上記開閉弁が開放している間、駆動されるモータと、上記モータに連結され、上記封止容器内に封止された気体を当該封止容器の外部に導くファンを備えてもよい。
【0016】
このようにすれば、封止容器内の香り、マイナスイオン等を効率的に外部に発散させることが可能となる。
【0017】
また、このマイナスイオン発生物質に代えて、上記検出手段が通信開始を検出してから通信終了を検出するまでの間に、上記封止容器内にマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生手段を備えた構成としても同様の効果を得ることができる。
【0018】
本願の第2の発明に係る無線通信端末は、上記封止容器に代えて、上記検出手段が通信開始を検出してから通信終了を検出するまでの間に、α波を放射する電磁波放射手段を備える構成としている。
【0019】
これにより、通話中に使用者に対して無線通信端末からα波が放射されるため、使用者の精神的ストレスを緩和することができる。
【0020】
なお、本明細書において、α波とは、8Hzから13Hzの周波数帯域に属する電磁波を意味する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって詳細に説明する。
【0022】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態である無線通信端末の正面図である。また、図2は、図1に示す無線通信端末の裏ケースを取り外した状態の内部構造を示す概略図である。
【0023】
本発明の無線通信端末10は、従来からある無線通信端末と同様に、略直方体をなすケース1の表面に複数のプッシュボタンからなるキー操作部2、および、ダイヤル番号等の表示を行う表示部3を備えている。
【0024】
上記キー操作部2は、ダイヤル番号を入力するための数字ボタン群4、着呼時に通話開始を指示入力する(兼、発呼時には、入力したダイヤル番号への発呼を指示入力する)ための通話開始ボタン5、及び、通信の切断を指示入力するための通話終了ボタン6から構成されている。
【0025】
ケース1表面の長手方向の上端付近には受話孔7が形成されており、ケース1内部の受話孔7に対応する位置に設けたスピーカ(図示せず)が発する音が、この受話孔7を介して使用者に伝えられるようになっている。また、ケース表面の長手方向の下端付近には、発話孔8が形成されており、ケース1内部の発話孔8に対応する位置に設けたマイク(図示せず)に、使用者が発した声が、この発話孔8を介して伝えられる。
【0026】
一方、ケース裏面側の内部には、図2に示すように、電磁弁22を備えた封止容器21が配設されている。封止容器21には、使用者の好みに応じた芳香剤やアロマオイル等の発香物質、あるいは、炭やトルマリン鉱石等のマイナスイオン発生物質が封止されており、容器内部には、発香物質から発生した香り、あるいは、マイナスイオン発生物質から発生したマイナスイオンなどの発散物質が蓄えられる。また、上記封止容器21には、必要に応じて、内部に封止した発香物質、または、マイナスイオン発生物質の補充・交換が可能となるように交換口23を備えている。なお、液漏れ等により無線通信端末10が故障することを避けるために、上記封止容器21内に封止する発香物質、及びマイナスイオン発生物質は、固体、または、粒体であることが好ましく、液状の物質はセラミック等の多孔質物質に含ませて封止することが好ましい。
【0027】
また、上記電磁弁22には、封止容器内に蓄えられた香り、または、マイナスイオンを輸送する配管24の一端が接続されており、上記受話孔7、及び、上記発話孔8の付近に他端の開口24aが配設されている。
【0028】
さらに、上記封止容器21の内部には、容器内の発散物質を電磁弁の方向に導くファン25が配置されており、このファン25は、モータ26により駆動されるようになっている。
【0029】
上記の状態で、使用者が着呼に応答して通話開始ボタン5を押下し、通話を開始した場合、通話開始ボタン5の押下を検出した検出手段30は、制御手段31に通話開始信号を出力し、これを受けた制御手段31は電磁弁22を開放するとともにモータ26を駆動する。
【0030】
また、使用者が通話終了ボタン6を押下して通話を終了した場合、通話開始ボタン6の押下を検出した検出手段30は、制御手段31に通話終了信号を出力し、これを受けた制御手段31は電磁弁22を閉鎖するとともにモータ26を停止する。
【0031】
従って、本発明の無線通信端末10は、使用者が通話中の場合にのみ、封止容器21内の発散物質を受話孔7及び発話孔8から発散する。このため、使用者には、無線通信端末から使用者の頭部に比較的強い電磁波が放射される通話時に、好みの香り、あるいは、マイナスイオンが供給されることになる。
【0032】
好みの香りが発散された場合、使用者は、電磁波による精神的ストレスを緩和することができる。また、マイナスイオンが発散された場合、マイナスイオンが、使用者に放射された電磁波により発生したプラスイオンを中和あるいは減少させるため、電磁波による精神的ストレスを緩和することができる。
【0033】
一方、使用者が発呼を行う場合、ダイヤル番号を入力後、通話開始ボタン5を押下してから通話終了ボタン6を押下して通話を終了するまでの間、電磁弁22が開放されるとともにモータ26が駆動されるため、上記着呼に応答する場合と同様に、電磁波による精神的ストレスを緩和することができ、快適に通話を行うことができる。
【0034】
また、上記の構成によれば、通話中のみ封止容器内の発散物質を放出するため、常時発散する場合に比べ、発散物質の消費量を低減することができる。さらに、通話を行わない限り発散物質は放出されないので、人の集まる場所等では、着信があっても通話を行わなければよく、発散される香りにより、周囲の人を不快と感じさせることもない。
【0035】
なお、上記実施の形態では、封止容器内に封止した香り、または、マイナスイオンを発話孔及び受話孔から放出したが、これに限るものではなく、別途、放出専用の孔をケース1に設け、この放出孔付近に上記配管24の開口端24aを配設する構成としてもよい。
【0036】
また、上記マイナスイオン発生物質に代えて、上記検出手段が通話開始を検出してから通話終了を検出するまでの間、上記封止容器内にマイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生手段を備えた構成としても、上記封止容器にマイナスイオン発生物質を封止した場合と同様の効果を得ることができる。
【0037】
このようなマイナスイオン発生手段の構成は、特に限定しないが、例えば、陽極と陰極との間に高電圧を印加し、放電によりマイナスイオンを発生する構成を用いることができる。このとき、放電により放射される電磁ノイズを遮蔽するために、上記封止容器21の材質を金属等の導電性材料とし、両電極を封止容器21内に配設することが望ましい。
【0038】
上記構成に必要となる高電圧の発生には、例えば、一般的に広く用いられている着火装置にあるように、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電素子に衝撃を加える、あるいは、無線通信端末10に備えた電池から供給される電圧をトランスで昇圧する等を用いることができる。
【0039】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の他の実施の形態である無線通信端末の裏ケースを取り外した状態の内部構造を示す概略図である。
【0040】
本実施の形態の無線通信端末10は、上記の封止容器21、電磁弁22、配管24、モータ26に代えて、α波を放射する電磁波放射手段33を備えている点で第1の実施の形態と異なっている。他の構成は、第1の実施の形態と同様である。なお、電磁波放射手段33には、既製の低周波発振器IC等を用いることができる。
【0041】
上記の構成において、通話開始信号が入力された制御手段31は、通話終了信号が検出手段30から入力されるまでの間、電磁波放射手段33を動作させ、α波を放射する。
【0042】
このため、使用者には、無線通信端末10から使用者の頭部に比較的強い電磁波が放射される通話時に、α波が供給されることになり、精神的ストレスを緩和することができる。
【0043】
なお、上記各実施の形態では、無線通信端末を略直方体として説明したが、折りたたみ式の無線通信端末に適用できることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本願の第1の発明の無線通信端末によると、使用者に対して比較的強い電磁波が放射される通話時に、好みの香り、あるいは、マイナスイオンが供給されるため、精神的ストレスを緩和することができ、快適に通話を行うことができる。
【0045】
また、通話時のみに発散物質を放出する構成であるため、発散物質の消費量が少なく、作用を長期間継続することができ、人混等では、通話状態にしなければ香り等も発散されないため、周囲の人が不快感を抱くこともない。
【0046】
また、本願第2の発明の無線通信端末によると、通話時に、α波が供給されるため、精神的ストレスを緩和することができ、快適に通話を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した無線通信端末の正面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明する概略構成図。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明する概略構成図。
【符号の説明】
1 ケース
2 キー操作部
3 表示部
5 通話開始ボタン
6 通話終了ボタン
10 無線通信端末
21 封止容器
22 電磁弁
24 配管
24a 配管の開口端
25 ファン
26 モータ
30 検出手段
31 制御手段
32 電磁波発生手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コードレス電話、携帯電話、PHS等の無線通信端末は、その操作性、デザイン、機能面において、様々な改善や高性能化が行われ、急速に普及している。
【0003】
このような無線通信端末の普及が進む一方、無線通信端末を使用した長時間の通話等で、頭痛、めまい、吐き気等の不調を訴える使用者も存在している。このような不調が引き起こされる原因は、無線通信端末が通信のために使用する電磁波より発生するプラスイオンであるとされている。
【0004】
この対策として、電磁波を直接的に遮断する試みが行われているが、他の試みとして、香料を入れる容器を備えたストラップを取り付ける、あるいは、香料を含ませたシールを貼り付ける等により、使用者が好む香りを無線通信端末から発散させて精神的ストレスの緩和を図り、快適に通話を行えるようにすることが提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0005】
一方、精神的ストレスを緩和する手法として、例えば、扇風機の1/fゆらぎ送風や、アナログ音源の1/fノイズ等のように、α波(安定した精神状態のときに観測される人間の脳波)の周波数である8Hzから13Hzの低周波発振を含む刺激を与えることが提案されている。
【0006】
【特許文献1】
実用新案登録第3079714号公報
【特許文献2】
実開平05−076153号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の香りを発散する手法では、常に香りが発散されているため、香料の消耗が早く、香りを長期間持続させることは困難であった。また、人が集まる場所では、周囲の人がこの香りを不快に感じることがあるという問題もあった。
【0008】
一方、無線通信端末は、着信待機時に比べて数倍から数十倍の電磁波を通信時に発生する。したがって、この電磁波による精神的ストレスを緩和するためであれば、常時、香りを発散させる必要はなかった。
【0009】
本発明は、上記従来の事情に基づいて提案されたものであって、周囲に不快感を与えることなく、使用者が快適に通話等を行うことができる無線通信端末を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の手段を採用している。すなわち、本願の第1の発明に係る無線通信端末は、通話の開始及び終了を検出する検出手段と、前記検出手段が通話開始を検出してから通話終了を検出するまでの間、開閉弁を開放する封止容器を備えた構成としている。
【0011】
上記封止容器には、使用者の好みに応じた香料やアロマオイル等の発香物質を封止することができる。
【0012】
このようにすれば、通話中に無線通信端末から使用者の好みの香りを発散させることができ、使用者の精神的ストレスを緩和することができる。また、香りの発散は、通話中に限られているため、香料の消耗を抑えることができ、香りの発生を長期間持続することができる。
【0013】
また、上記封止容器には、炭やトルマリン等のマイナスイオン発生物質を封止してもよい。
【0014】
これにより、通話中に無線通信端末からマイナスイオンを発散することができ、このマイナスイオンの効果により、使用者に放射される電磁波が発生したプラスイオンを中和あるいは減少することができる。特に、トルマリン鉱物を用いた場合、半永久的にマイナスイオンを発生できるため、補充を行う必要が無い。
【0015】
また、上記構成に加えて、上記開閉弁が開放している間、駆動されるモータと、上記モータに連結され、上記封止容器内に封止された気体を当該封止容器の外部に導くファンを備えてもよい。
【0016】
このようにすれば、封止容器内の香り、マイナスイオン等を効率的に外部に発散させることが可能となる。
【0017】
また、このマイナスイオン発生物質に代えて、上記検出手段が通信開始を検出してから通信終了を検出するまでの間に、上記封止容器内にマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生手段を備えた構成としても同様の効果を得ることができる。
【0018】
本願の第2の発明に係る無線通信端末は、上記封止容器に代えて、上記検出手段が通信開始を検出してから通信終了を検出するまでの間に、α波を放射する電磁波放射手段を備える構成としている。
【0019】
これにより、通話中に使用者に対して無線通信端末からα波が放射されるため、使用者の精神的ストレスを緩和することができる。
【0020】
なお、本明細書において、α波とは、8Hzから13Hzの周波数帯域に属する電磁波を意味する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって詳細に説明する。
【0022】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態である無線通信端末の正面図である。また、図2は、図1に示す無線通信端末の裏ケースを取り外した状態の内部構造を示す概略図である。
【0023】
本発明の無線通信端末10は、従来からある無線通信端末と同様に、略直方体をなすケース1の表面に複数のプッシュボタンからなるキー操作部2、および、ダイヤル番号等の表示を行う表示部3を備えている。
【0024】
上記キー操作部2は、ダイヤル番号を入力するための数字ボタン群4、着呼時に通話開始を指示入力する(兼、発呼時には、入力したダイヤル番号への発呼を指示入力する)ための通話開始ボタン5、及び、通信の切断を指示入力するための通話終了ボタン6から構成されている。
【0025】
ケース1表面の長手方向の上端付近には受話孔7が形成されており、ケース1内部の受話孔7に対応する位置に設けたスピーカ(図示せず)が発する音が、この受話孔7を介して使用者に伝えられるようになっている。また、ケース表面の長手方向の下端付近には、発話孔8が形成されており、ケース1内部の発話孔8に対応する位置に設けたマイク(図示せず)に、使用者が発した声が、この発話孔8を介して伝えられる。
【0026】
一方、ケース裏面側の内部には、図2に示すように、電磁弁22を備えた封止容器21が配設されている。封止容器21には、使用者の好みに応じた芳香剤やアロマオイル等の発香物質、あるいは、炭やトルマリン鉱石等のマイナスイオン発生物質が封止されており、容器内部には、発香物質から発生した香り、あるいは、マイナスイオン発生物質から発生したマイナスイオンなどの発散物質が蓄えられる。また、上記封止容器21には、必要に応じて、内部に封止した発香物質、または、マイナスイオン発生物質の補充・交換が可能となるように交換口23を備えている。なお、液漏れ等により無線通信端末10が故障することを避けるために、上記封止容器21内に封止する発香物質、及びマイナスイオン発生物質は、固体、または、粒体であることが好ましく、液状の物質はセラミック等の多孔質物質に含ませて封止することが好ましい。
【0027】
また、上記電磁弁22には、封止容器内に蓄えられた香り、または、マイナスイオンを輸送する配管24の一端が接続されており、上記受話孔7、及び、上記発話孔8の付近に他端の開口24aが配設されている。
【0028】
さらに、上記封止容器21の内部には、容器内の発散物質を電磁弁の方向に導くファン25が配置されており、このファン25は、モータ26により駆動されるようになっている。
【0029】
上記の状態で、使用者が着呼に応答して通話開始ボタン5を押下し、通話を開始した場合、通話開始ボタン5の押下を検出した検出手段30は、制御手段31に通話開始信号を出力し、これを受けた制御手段31は電磁弁22を開放するとともにモータ26を駆動する。
【0030】
また、使用者が通話終了ボタン6を押下して通話を終了した場合、通話開始ボタン6の押下を検出した検出手段30は、制御手段31に通話終了信号を出力し、これを受けた制御手段31は電磁弁22を閉鎖するとともにモータ26を停止する。
【0031】
従って、本発明の無線通信端末10は、使用者が通話中の場合にのみ、封止容器21内の発散物質を受話孔7及び発話孔8から発散する。このため、使用者には、無線通信端末から使用者の頭部に比較的強い電磁波が放射される通話時に、好みの香り、あるいは、マイナスイオンが供給されることになる。
【0032】
好みの香りが発散された場合、使用者は、電磁波による精神的ストレスを緩和することができる。また、マイナスイオンが発散された場合、マイナスイオンが、使用者に放射された電磁波により発生したプラスイオンを中和あるいは減少させるため、電磁波による精神的ストレスを緩和することができる。
【0033】
一方、使用者が発呼を行う場合、ダイヤル番号を入力後、通話開始ボタン5を押下してから通話終了ボタン6を押下して通話を終了するまでの間、電磁弁22が開放されるとともにモータ26が駆動されるため、上記着呼に応答する場合と同様に、電磁波による精神的ストレスを緩和することができ、快適に通話を行うことができる。
【0034】
また、上記の構成によれば、通話中のみ封止容器内の発散物質を放出するため、常時発散する場合に比べ、発散物質の消費量を低減することができる。さらに、通話を行わない限り発散物質は放出されないので、人の集まる場所等では、着信があっても通話を行わなければよく、発散される香りにより、周囲の人を不快と感じさせることもない。
【0035】
なお、上記実施の形態では、封止容器内に封止した香り、または、マイナスイオンを発話孔及び受話孔から放出したが、これに限るものではなく、別途、放出専用の孔をケース1に設け、この放出孔付近に上記配管24の開口端24aを配設する構成としてもよい。
【0036】
また、上記マイナスイオン発生物質に代えて、上記検出手段が通話開始を検出してから通話終了を検出するまでの間、上記封止容器内にマイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生手段を備えた構成としても、上記封止容器にマイナスイオン発生物質を封止した場合と同様の効果を得ることができる。
【0037】
このようなマイナスイオン発生手段の構成は、特に限定しないが、例えば、陽極と陰極との間に高電圧を印加し、放電によりマイナスイオンを発生する構成を用いることができる。このとき、放電により放射される電磁ノイズを遮蔽するために、上記封止容器21の材質を金属等の導電性材料とし、両電極を封止容器21内に配設することが望ましい。
【0038】
上記構成に必要となる高電圧の発生には、例えば、一般的に広く用いられている着火装置にあるように、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電素子に衝撃を加える、あるいは、無線通信端末10に備えた電池から供給される電圧をトランスで昇圧する等を用いることができる。
【0039】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の他の実施の形態である無線通信端末の裏ケースを取り外した状態の内部構造を示す概略図である。
【0040】
本実施の形態の無線通信端末10は、上記の封止容器21、電磁弁22、配管24、モータ26に代えて、α波を放射する電磁波放射手段33を備えている点で第1の実施の形態と異なっている。他の構成は、第1の実施の形態と同様である。なお、電磁波放射手段33には、既製の低周波発振器IC等を用いることができる。
【0041】
上記の構成において、通話開始信号が入力された制御手段31は、通話終了信号が検出手段30から入力されるまでの間、電磁波放射手段33を動作させ、α波を放射する。
【0042】
このため、使用者には、無線通信端末10から使用者の頭部に比較的強い電磁波が放射される通話時に、α波が供給されることになり、精神的ストレスを緩和することができる。
【0043】
なお、上記各実施の形態では、無線通信端末を略直方体として説明したが、折りたたみ式の無線通信端末に適用できることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本願の第1の発明の無線通信端末によると、使用者に対して比較的強い電磁波が放射される通話時に、好みの香り、あるいは、マイナスイオンが供給されるため、精神的ストレスを緩和することができ、快適に通話を行うことができる。
【0045】
また、通話時のみに発散物質を放出する構成であるため、発散物質の消費量が少なく、作用を長期間継続することができ、人混等では、通話状態にしなければ香り等も発散されないため、周囲の人が不快感を抱くこともない。
【0046】
また、本願第2の発明の無線通信端末によると、通話時に、α波が供給されるため、精神的ストレスを緩和することができ、快適に通話を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した無線通信端末の正面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明する概略構成図。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明する概略構成図。
【符号の説明】
1 ケース
2 キー操作部
3 表示部
5 通話開始ボタン
6 通話終了ボタン
10 無線通信端末
21 封止容器
22 電磁弁
24 配管
24a 配管の開口端
25 ファン
26 モータ
30 検出手段
31 制御手段
32 電磁波発生手段
Claims (7)
- 通話の開始及び終了を検出する検出手段と、
前記検出手段が通話開始を検出してから通話終了を検出するまでの間、開閉弁を開放する封止容器と、
を備えたことを特徴とする無線通信端末。 - 上記開閉弁が開放している間、駆動されるモータと、
上記モータに連結され、上記封止容器内の気体を当該封止容器の外部に導くファンと、
を備えた請求項1に記載の無線通信装置。 - 上記封止容器に発香物質を封止する請求項1または請求項2に記載の無線通信端末。
- 上記封止容器にマイナスイオン発生物質を封止する請求項1または請求項2に記載の無線通信端末。
- 上記マイナスイオン発生物質がトルマリンである請求項4に記載の無線通信端末。
- 上記マイナスイオン発生物質に代えて、上記検出手段が通話開始を検出してから通話終了を検出するまでの間、上記封止容器内にマイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生手段を備えた請求項4に記載の無線通信端末。
- 上記封止容器に代えて、上記検出手段が通話開始を検出してから通話終了を検出するまでの間、α波を放射する電磁波放射手段を備えた請求項1に記載の無線通信端末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003150590A JP2004356821A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 無線通信端末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003150590A JP2004356821A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 無線通信端末 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004356821A true JP2004356821A (ja) | 2004-12-16 |
Family
ID=34046350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003150590A Pending JP2004356821A (ja) | 2003-05-28 | 2003-05-28 | 無線通信端末 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004356821A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012046635A1 (ja) * | 2010-10-04 | 2012-04-12 | シャープ株式会社 | 携帯端末装置 |
-
2003
- 2003-05-28 JP JP2003150590A patent/JP2004356821A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012046635A1 (ja) * | 2010-10-04 | 2012-04-12 | シャープ株式会社 | 携帯端末装置 |
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