JP2004355879A - 導電性組成物、及び、該導電性組成物を有する蛍光表示管。 - Google Patents

導電性組成物、及び、該導電性組成物を有する蛍光表示管。 Download PDF

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Abstract

【課題】中付け電極と基板の界面に於ける、中付け電極及び基板の、クラック及び剥離を防止することにある。
【解決手段】少なくとも、10〜60vol%の導電物質としてのAgと、10〜80vol%のPbO−B系ガラスと、0〜70vol%のフィラーとしてのチタン酸鉛又はジルコン等のセラミック粒子と、5〜10vol%の金属酸化物系顔料を含有し、且つ、前記セラミック粒子と前記金属酸化物系顔料の総量が10vol%以上含まれている導電性組成物を電極として使用する。
Ag粉末と低膨張フィラー粉末が体積比で1:7〜5:3の比率であることことが望ましい。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁性基板上に形成された導電性組成物、及び、該導電性組成物を電極として使用した蛍光表示管に関する。
【0002】
【従来の技術】
絶縁性基板上に電極を形成する場合、導電物質としてのAg粒子と固着成分としての低融点ガラス等を有機ビークル中に混練した導電性ペーストを作成し、該導電性ペーストを印刷法等により塗布形成した絶縁性基板を高温雰囲気中で焼成することにより前記Ag粒子及び低融点ガラスを主成分としてなる導電性組成物が絶縁性基板に固着される。
前記絶縁性基板上に形成された導電性組成物は各種の電極として使用されている。
【0003】
図1は従来のグリッド中付け方式の蛍光表示管の部分断面図を示したものであり、中付け電極6に導電性組成物が使用されている。
従来の中付け電極6は、Ag等の導電性物質、低融点ガラスを、粘性を持たせるための有機ビークル中に混錬した導電性ペーストをスクリーン印刷等によりパターン形成した後、該導電性ペーストパターンを形成した絶縁性基板を300〜500℃の雰囲気で焼成して前記有機ビークル等を飛散させ、且つ、前記低融点ガラスをガラス化後固化して形成される導電性組成物を電極として使用している。
【0004】
この中付け電極6を用いたグリッド9の取り付けにおいては、まず係るペーストの粘性を利用してグリッド9をガラス基板1上の所定位置に取り付ける。
そして、前記導電性ペーストパターンによりグリッド9が取り付けられたガラス基板1を焼成してペースト中の低融点ガラスを溶融させて、該低融点ガラスが固化することにより、グリッド9とガラス基板1が固着されると共に、固化した中付け電極6中の導電性物質によってグリッド9とグリッド配線2bが電気的に接続される。
【0005】
また、前記グリッド9をガラス基板1に固着してグリッド配線2bに電気的に接続するには中付け電極6を使用する。この中付け電極6は、まず、Ag粒子36.7wt%とAl粒子20wt%からなる導電性物質と、低融点ガラスと、チタン酸鉛(43.3wt%)と、金属酸化物系顔料を、有機ビークル等に混錬した導電性ペーストをスクリーン印刷法等で電極パターンに形成する。
次に、該導電性ペーストにより前記グリッドを固定した後に300〜500℃で焼成後冷却して得られる中付け電極6により前記グリッド9をガラス基板1上に固着する。
そうすることで、ガラス基板のクラックの発生を低減した技術が開示されている。(例えば特許文献1参照。)
【0006】
更に、前記導電性ペーストとして、Ag粉末と該Ag粉末に対して10〜100wt%のグラファイト粉末を合わせて40wt%とした導電物質と、Pb−Si−Zn−B系ガラスと、有機ビークル等から構成されるペーストを使用して、ガラス基板のクラックの発生を低減した技術が開示されている。(例えば特許文献2参照。)
【0007】
一方、Ag粒子36.5〜50wt%からなる導電性物質と、低融点ガラスとフィラーであるチタン酸鉛39〜50wt%と、有機金属2〜18wt%と、有機ビークル等から構成される導電性ペースト使用して、前記グリッド9を固定した後に300〜500℃で焼成後冷却して形成した中付け電極6のクラック及び剥離の発生を低減した技術が開示されている。(例えば特許文献3参照。)
【0008】
特許文献3に於いて開示されているように、前記熱処理工程において、導電性ペースト中の有機ビークルは約180℃で分解蒸発し、前記導電性ペーストは乾燥して粘着性を失う。一方、低融点ガラスからなるフリットガラスの軟化点は320℃以上である。従って、この間の温度範囲においては、ガラス基板1とグリッド9の界面に作用していた導電性ペーストによる付着力は著しく低下してしまう。
【0009】
また、前記加熱工程において、グリッド9とガラス基板1も加熱されて膨張するが、両者は熱膨張率が異なるのでそれぞれの膨張量に差を生じる結果、中付け電極6で接着したガラス基板1とグリッド9との界面には、導電性組成物ペーストの低下した付着力を上回る力が作用して、中付け電極6及びグリッド9とガラス基板1との剥離が生じる。
中付け電極6のひび割れにより発生する剥離の対策として、Ag粒子36.5〜50wt%からなる導電性物質と、低融点ガラスとフィラーとしてのチタン酸鉛39〜50wt%と、有機金属2〜18wt%と、有機ビークル等から構成される導電性組成物ペーストを使用して中付け電極6を形成する技術が開示されている。
前述の中付け電極6によって固着された蛍光表示管のグリッドを、バネばかりで剥がして固着強度を測定したところ、該中付け電極はグリッドを剥がすとグリッドに付着して陽極基板から剥離した。
【0010】
中付け電極6のクラックは、熱膨張係数が85〜90×10−7/℃のソーダライムガラスと、65〜80×10−7/℃の絶縁層と、100×10−7/℃(at400℃)の(42%Ni−6%Cr−残Fe)alloy、SUS430alloy、SUS398alloy、SUS343alloy等のグリッド材料薄板界面において膨張差が発生することにより内部歪みが生じて、発生すると言われている。
【0011】
【特許文献1】
特開平3−152837号公報
【特許文献2】
特開平4−269404号公報
【特許文献3】
特開平7−254360号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明に於いては、従来の導電性組成物の絶縁性基板に対する固着力及び電気的特性を損なうことなく、剥離やクラックの発生しない導電性組成物を得ることにある。
更に、従来の導電性組成物の絶縁性基板に対する固着力及び電気的特性を損なうことなく、途中工程及び完成品において、中付け電極の剥離、並びに、中付け電極及び基板のクラックの発生しない該導電性組成物からなる中付け電極6を使用した蛍光表示管を得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、少なくとも、10〜60vol%のAgと、10〜80vol%のPbO−B系ガラスと、0〜70vol%のセラミック粒子と、5〜10vol%の金属酸化物系顔料を含み、且つ、前記セラミック粒子と前記金属酸化物系顔料の総量が10vol%以上であることを特徴としている。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1に記載の導電性組成物において、少なくとも、10〜35vol%のAgと、10〜40vol%のPbO−B系ガラスと、45〜70vol%のセラミック粒子と、5〜10vol%の金属酸化物系顔料を含むことを特徴としている。
【0015】
請求項3の発明は、前記導電性組成物中のフィラーとして一般にフィラーとして使用されている、ジルコン、チタン酸鉛、コージェライト、燐酸ジルコニウム、シリカ、ユークリプタイト、β−ユークリプタイト、β−スポジュメント、チタン酸アルミ、アルミナ、ムライト、の中から、チタン酸鉛又はジルコンを使用して導電性組成物を構成していることを特徴としている。
前記導電性組成物の抵抗率が10Ω/□を越えると、該導電性組成物の電気抵抗によってグリッドに印加される、電圧が低下してしまい表示が暗くなる等の不具合が生じてしまうことから、請求項4の発明は、請求項1〜請求項3に記載の導電性組成物の組成比を調整して抵抗率を10Ω/□以下にしたことを特徴としている。
【0016】
請求項5の発明はAg粉末と低膨張フィラー粉末が重量比で1:7〜5:3の比率とし、請求項6の発明は膨張率が83.3×10−7/℃〜138.1×10−7/℃である導電性組成物を構成することことを特徴としている。
蛍光表示管の表示内容の複雑化及び多様化に伴い従来問題となっていなかった導電性組成物との界面の微細なクラック、及び、ガラス基板の微細な剥離やクラック及びグリッドの剥がれのない導電性組成物を得るものである。
【0017】
請求項7の発明は、請求項1〜請求項6に記載の導電性組成物を蛍光表示管の電極として使用したことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7の電極が中付け電極であることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項7の電極が端子電極であることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本願発明の導電性組成物について具体的に説明し、合わせて、該導電性組成物を蛍光表示管用導電性電極に適用した例について説明する。(蛍光表示管の構成は従来例と同じ図1に従って説明する。)
【0019】
【作用】
絶縁性基板上面に固着された導電性組成物、及び/又は、該導電性組成物と絶縁性基板界面のクラックが発生する原因は、蛍光表示管製造工程に焼成工程があり、焼成中に前記導電性組成物がガラス基板の熱膨張より大きくなるために発生すると思われる。
ガラス基板と導電性組成物の熱膨張係数が互いに適合している必要があると仮定して、本願発明者等は、前記導電性組成物の熱膨張係数を、ソーダライムガラス基板の熱膨張係数である90×10−7に近傍の69.0×10−7/℃〜140.0×10−7/℃に適合させることで前記クラックの発生を低減することが出来るものと推慮した。
そこで、本願発明者等は低融点ガラスが固化する300℃以下で、前記導電性組成物の中に接着力を有する物質を探索した。
【0020】
その結果、Agが300℃以下で接着性を有し、導電性組成物である導電性電極を形成する焼成工程、及び、前記グリッドを固定する導電性電極に於いても固着力を維持出来ることを見出した。
更に、セラミック粒子からなるフィラー又は金属酸化物顔料の組成比を、従来と比べて大量に含ませた、Agを導電物質とした導電性組成物を使用して、ソーダライムガラスの熱膨張係数に近い組成の導電性組成物を作成することに成功した。
前記導電性組成物をグリッド中付け方式蛍光表示管の中付け電極として使用することで蛍光表示管の表示内容の複雑化及び多様化に伴い従来問題となっていなかった導電性組成物との界面の微細なクラック、及び、ガラス基板とグリッドの剥がれのない中付け電極が得られた。
以下に詳細を説明する。
【0021】
図2は、Agと、PbO−B系ガラスと、チタン酸鉛粒子と、金属酸化物系顔料を各々300℃及び350℃で焼成して固着強度を測定したものである。
まず、本願発明の導電性組成物の主要成分である、Agと、PbO−B系ガラスと、チタン酸鉛粒子と、金属酸化物系顔料を各々300℃及び350℃で焼成して焼結体の内Ag、低融点ガラス、フィラー、無機顔料の固着強度を測定した。その結果、Agが約1200[g]で、他の、低融点ガラス、フィラー、無機顔料は40g以下であることからAgが最も固着強度が強いことを示している。
次に、本願発明者等は鋭意検討して実験を繰り返した結果、Ag粉を焼成すると、212℃で表面が軟化して略焼結状態となり始めることを見出した。
この現象は、Agの融点は960℃であるにもかかわらず212℃で略焼結状態になり始める理由をとしては、Ag粉末に融点が212℃のAgNOが微量含有されており、該AgNOの焼結により固着力が得られるものと推慮した。
前記推論を確認する為に、AgNOを444℃に加熱したところ、Agが析出される事を確認した。
【0022】
ここで、前記導電性ペーストの固着力の測定方法は、絶縁性基板であるソーダライムガラス上面に直径2mmの導電性組成物を構成するAg、低融点ガラス、フィラー等の無機粒子を夫々別に有機ビークル中に混練した導電性ペーストを配設した後、所定温度で焼成して高さ0.5mm、0.7mm、1.0mm、2mmの導電性組成物を形成する。
前記絶縁性基板を固定して、プッシュプルゲージを使用して、前記導電性組成物を前記絶縁性基板表面に平行に押力を加えて、前記導電性組成物が剥離したときのプッシュプルゲージの読みを固着強度とした。(導電性組成物の固着強度を測定する場合は、高温焼成して形成した導電性組成物について同様な測定方法で実施した。)
【0023】
次に、Agの強い固着を生かし、基板から剥離の無い導電性組成物として使用する為に、
▲1▼ 導電性材料Agの量。
▲2▼ 絶縁性無機材料である、チタン酸鉛及び金属酸化物顔料の量。
を考慮して、本願発明の導電性組成物をペーストにした物(C)、及び、従来の導電性ペーストA、Bを作成し、固着力を比較検討した。
(A)Ag、及び、Alを導電物質とした導電性ペースト:
Ag粒子18.9vol%とAl粒子39.9vol%からなる導電性物質と、低融点ガラス22.9vol%とフィラーであるチタン酸鉛9.9vol%、願料8.5vol%と、1〜5wt%のエチルセルロースその他のバインダーをターピネオール等の有機溶剤中に溶解してなる有機ビークル中に混練して形成される導電性ペーストである。
【0024】
(B)Agのみを導電物質とした導電性ペースト:
Ag粒子29.9vol%からなる導電性物質と、低融点ガラス32.3vol%とフィラーであるチタン酸鉛13.5vol%と、金属酸化物顔料24.3vol%と、1〜5wt%のエチルセルロースその他のバインダーをターピネオール等の有機溶剤中に溶解してなる有機ビークル中に混練して形成される導電性ペーストである。
【0025】
(C)Agのみを導電物質として、Ag粒子とフィラーの組成比を改善した、導電性ペースト:
Ag粒子22.5vol%からなる導電性物質と、低融点ガラス15vol%とフィラーであるチタン酸鉛52.5vol%と、顔料10vol%と、1〜5wt%のエチルセルロースその他のバインダーをターピネオール等の有機溶剤中に溶解してなる有機ビークル中に混練して形成される導電性ペーストである。
【0026】
図3は、前述の導電性ペーストA、B、Cをソーダライムガラス上面に塗布後、100℃〜500℃で焼成したときの導電性組成物のソーダライムガラスに対する固着強度を示す図である。
その結果、100℃〜200℃付近まではバインダーにより固着されていたものが、300〜350℃付近ではバインダーが高温により無くなり、低融点ガラスは未だガラス化しないため固着力が十分ではないことから固着力が弱く、350〜500℃迄昇温すると低融点ガラスがガラス化する事で固着力が大きくなることを示している。
【0027】
図4は、前述の導電性ペーストA、B、Cをソーダライムガラス上面に塗布後、300℃、350℃で焼成したときの固着強度を示す図である。
グリッドが熱変形を開始して中付けと基板の接着界面に負荷が掛り始める温度である300〜350℃焼成の固着強度を測定したところ、前記フィラーを増量して導電物質としてAgの量を増量し全体の導電物質を低減したサンプルCが300℃焼成で約90g、350℃焼成で約110gとなり最も強い物であることを示している。
【0028】
蛍光表示管の、グリッド固着用の中付け電極6の電気抵抗率は10Ω/□を越えると、該中付け電極6の電気抵抗によってグリッドに印加される電圧が低下してしまい、表示が暗くなる等の不具合が生じてしまうことから、中付け電極6に使用する場合の電気抵抗は10Ω/□以下であることが望ましい。
【0029】
熱膨張係数が108.0×10−7/℃の低融点ガラスPbO−B系ガラスと、フィラーとして60.0×10−7/℃のチタン酸鉛の組成比を調整して、熱膨張係数が197.0×10−7/℃であるAgの組成比を0〜100%変化させたとき、熱膨張係数を65.0×10−7/℃よりも大きくなるように、前記導電性組成物の抵抗率、及び、該導電性組成物の熱膨張係数を検討した。顔料は、導電性組成物の外光等の反射防止、及び、フィラーと共同して導電性組成物の熱膨張を調整することから10.0vol%で一定とした。
顔料が10.0vol%含まれていればフィラーが無い場合でも所望の熱膨張率の導電性組成物が得られる。
前記無機固形物を、1〜5wt%のエチルセルロースその他のバインダーをターピネオール等の有機溶剤中に溶解してなる有機ビークル中に混練して形成される導電性ペーストを、ソーダライムガラス上面に印刷法等により塗布形成後350℃と450℃で焼成して導電性組成物を作成して、該導電性組成物の、電気抵抗率、熱膨張係数を求めた。
【0030】
【表1】Agの組成比率を0〜100vol%の範囲で10%刻みとしたときの、電気抵抗率、熱膨張係数、固着強度を示す表。
Figure 2004355879
表1から、Agの含有量が10vol%以上であれば抵抗率が10Ω/□以下となっている。
【0031】
Agの比率が10vol%以上含まれていれば、350℃焼成で80g、450℃焼成で1300g以上の固着強度が得られ、蛍光表示管の途中工程及び完成品の固着強度として十分なものであった。
前述の導電性組成物(A)を使用して作成した蛍光表示管のグリッドを、バネばかりで剥がして固着強度を測定したところ、450℃の固着強度は180gであり、450℃で焼成後冷却して形成した中付け電極6は陽極基板の導電性電極はグリッドを剥がすとグリッドに付着して、陽極基板から剥離した。
【0032】
これに対し、本願発明の導電性組成物を使用した蛍光表示管を作製して、グリッドをバネばかりで剥がす固着強度試験を実施したところ、450℃の固着強度が200g以上であった。
450℃で焼成後冷却して形成した中付け電極6で固着されたグリッドを剥がしたところ、グリッドのみが離脱され、中付け電極6は陽極基板に固着され剥離しなかった。
さらに、本願の導電性組成物を使用した場合は中付け電極6の剥離及び基板側のクラックも激減した。
Ag含有量が70vol%を越すと熱膨張係数が153.7×10−7以上となりソーダライムガラス上面に当該導電性電極を形成するとクラックが発生してしまうことを示している。
以上から、Agの含有量は10〜60vol%、好ましくは10〜35vol%が好適である事ことを示している。
【0033】
次に、低融点ガラスの含有量の組成範囲を確定する為に、顔料の含有量を10%に固定して、Agの含有量を10〜60vol%としたときに、熱膨張係数を60×10−7/℃よりも大きくなるように低融点ガラスの組成比率を変化させて、Ag、フィラー、顔料を組み合わせて導電性ペーストを作製後、該導電性ペーストをガラス基板上面に塗布後450℃焼成して形成した導電性組成物の、電気抵抗、熱膨張係数、固着強度を測定した結果を表2〜表7に示す。
【0034】
【表2】Agの含有率が10vol%に固定し、低融点ガラスの含有量を変化させた場合の、電気抵抗、熱膨張係数、固着強度を示す表。
Figure 2004355879
【0035】
【表3】Agの含有率を20vol%に固定し、低融点ガラスの含有量を変化させた場合の、電気抵抗、熱膨張係数、固着強度を示す表。
Figure 2004355879
【0036】
【表4】Agの含有率を30vol%に固定し、低融点ガラスの含有量を変化させた場合の、電気抵抗、熱膨張係数、固着強度を示す表。
Figure 2004355879
【0037】
【表5】Agの含有率を40vol%に固定し、低融点ガラスの含有量を変化させた場合の、電気抵抗、熱膨張係数、固着強度を示す表。
Figure 2004355879
【0038】
【表6】Agの含有率を50vol%に固定し、低融点ガラスの含有量を変化させた場合の、電気抵抗、熱膨張係数、固着強度を示す表。
Figure 2004355879
【0039】
【表7】Agの含有率を60vol%に固定し、低融点ガラスの含有量を変化させた場合の、電気抵抗、熱膨張係数、固着強度を示す表。
Figure 2004355879
【0040】
前記、表2〜表7から、低融点ガラスの含有率が10vol%未満では、100gに満たない為十分な固着強度が得られず、70vol%を越すと熱膨張係数が153.7×10−7/℃をなることから、低融点ガラスの含有量は10vol%〜70vol%が好適であること示している。
次に、フィラー、及び、顔料の含有量の最適値を求める為に、Agの含有量を下限値の10vol%及び上限値の60vol%とし、低融点ガラスの含有量を下限値の10vol%及び上限値の30vol%とし、顔料を10vol%に固定して導電性ペーストを作成後、該導電ペーストをガラス基板上面に塗布後350℃及び450℃で焼成して形成した導電性組成物の、電気抵抗、熱膨張係数、固着強度を測定した結果を表8に示す。
【0041】
【表8】顔料とフィラーの含有量の最適値を求める表。
Figure 2004355879
表8から、フィラーは顔料との相乗効果を奏して70vol%含んでいてもAg,ガラスがそれぞれ10vol%含まれていれば、導電性組成物としての中付け電極として必要な強度を有していることを示している。
【0042】
【表9】導電性組成物のAg粉末と低膨張フィラー粉末が重量比を求める表
Figure 2004355879
この表は、Ag粉末を10〜60vol%の間で変化させ、チタン酸鉛粉末(低膨張フィラー)の量を調整することにより焼成後の熱膨張率が60×10−7/℃よりも大きくなる様に導電性組成物を作製し、該導電性組成物を蛍光表示管の中付け電極として、基板のクラック状態を調査したものである。
その結果、Ag粉末と低膨張フィラー粉末が体積比で1:7〜5:3の比率であれば実用上問題が無いこと示している。
尚、フィラーはチタン酸鉛を主体に記載したがジルコンの熱膨張率が40.0×10−7/℃とチタン酸鉛の60.0×10−7/℃よりも低いが、同様な結果が得られることも確認している。
【0043】
以上から、Ag:10〜60Vol%、低融点ガラス:10〜80Vol%、フィラー:0〜70Vol%、顔料:5〜80Vol%をビークルに混練した導電性ペースト作成し、該導電性ペーストを300〜500℃で焼成した場合、熱膨張率が83.3×10−7/℃〜131×10−7/℃の本発明の導電性組成物が得られた。
【0044】
前記、Ag粒子、低融点ガラス及びフィラーの粒径は、1〜20μmが好ましい。粒径が大きすぎると低融点ガラス及びAg粒子等が溶融したときのコンプレッションが低下して低効率が上昇し、かつ、スクリーン印刷をした場合に通常使用されるスクリーンの開口部60μm□を通過し難くなる。
粒径が小さすぎる場合は、粒子同士が緻密に充填されることになる。従って、各粒子間のバインダーが焼成に際にブリスター(空洞)を形成して接着強度が弱くなるために好ましくない。
【0045】
前記Ag粒子の形状はフレーク状が好ましい。その理由として、フレーク状の場合には低融点ガラスが溶融した時、Ag粒子は面接触して低抵抗化するものである。
低融点ガラス及びフィラーの形状は、フレーク状のみの配合ではチクソ比が高くなり作業性は悪くなる。又、適度なレベリング性を出すため球状を併用したペーストを使用して印刷性を向上できる。
【0046】
本願発明の適用例として蛍光表示管用グリッド電極を固着する為の導電性接着剤として使用した中付け電極6を採用した蛍光表示管について図1を参考に説明する。
前記ガラス基板1の上面には配線導体2a、2bのパターンが配設されている。
配線導体2bはグリッド電極9と外囲器の外側に延出しているリード15と接続させるグリッド配線2aと、陽極導体3と蛍光体4から構成されるアノード5に接続されるアノード配線2aがある。
【0047】
配線2の上には絶縁層8がスクリーン印刷法で被着される。この絶縁層8には、アノード5の位置及びグリッド9とグリッド配線2bを接続させる位置にスルーホール7が設けられている。そして、絶縁層8には黒色顔料が混入されており、黒色の背景として作用している。
前記アノード配線2aの端部のスルーホール7上に黒鉛ペーストを塗布して形成した陽極導体3上に蛍光体層4が被着形成されてアノード5を形成している。又、グリッド配線2bの外囲器内の端部にはスルーホール7上に導電性接着剤として作用する中付け電極6が配設され、そこにグリッド9の足部が埋め込まれて、固着している。
前記中付け電極6は、導電物質としての粒径1〜20μmのAg粉末を20.0〜24.0vol%(好適には22.5vol%)、接着成分の一部を構成するフリットガラスとして粒径1〜20μmのPbO−Bを12.5〜20.0vol%(好適には15vol%)、フィラーとしてチタン酸鉛を48.5〜55.0vol%(好適には52.5vol%)、顔料として径1〜20μmのCu−Cr系顔料を7.5〜14.5vol%(好適には10vol%)からなる導電性組成物に、ターピネオール等の有機溶剤中に印刷性向上のためのエチルセルロース等のバインダーを1〜5%溶解してなるペースト化する為の有機ビークルはそれぞれ従来と同様に6vol%前後を使用して導電性ペーストとして使用される。
【0048】
次に、該中付け電極6に対し、グリッド9を固着する場合にて説明する。
前記導電性組成物を含む導電性ペーストをスクリーン印刷法で被着し、その後グリッド9を載置した状態で、焼成して導電性ペーストの有機成分を分解蒸発させることにより、グリッド9を陽極基板に固着する。
この様にして、表面に蛍光体層を有するアノード5及び該陽極の上方に配設されるグリッド9が配設された陽極基板が完成する。
【0049】
前述の工程で完成した陽極基板を一部として、前面版13、側面版14を低融点ガラスにより真空容器を構成し、内部に前述の陽極5、グリッド9、該グリッド固着用導電性組成物からなる中付け電極6、熱電子を放出するためのカソード、外部からの電気信号を入力するための金属リード15からなる蛍光表示管を構成し、内部を高真空にした蛍光表示管が完成する。
【0050】
蛍光表示管の用途拡大により、ガラス基板上面と絶縁層の間にSiO等の層11を設ける場合や、前記導電性組成物(中付けパターン)の上面に結晶性ガラス層12を設ける場合がある。
この場合は、ソーダライムガラス中のNaイオンを遮蔽するため等に使用されるSiO層11の形成や、中付け用導電性組成物上に結晶化ガラス12の塗布を実施する場合に、クラックが発生し易くなっている。
更に、配線導体2a、2bの端子部にされた配線導体に本願発明の導電性組成物を該配線導体上面に形成した端子電極16と、金属リード15と接続することにより一層接続の信頼性を向上ことが出来る。
【0051】
上述の導電性組成物を蛍光表示管の中付け電極6に使用した蛍光表示管に於いては、前記中付け電極6にひび割れは発生せず、陽極基板のクラックも発生していなかった。
更に、前記蛍光表示管の陽極基板上に設けた厚み1.0mmの導電性組成物も剥離せずに、基板側のクラックも発生していなかった。
【0052】
【効果】
本願発明による効果は以下の通りである。
1mm以上の厚い膜をひび割れ・剥離を発生させずに形成する場合に適応できる導電性組成物が得られた。
更に、蛍光表示管の表示内容の複雑化及び多様化に伴い従来問題となる微細な中付けパターンとの界面の基板クラック及び剥離を防止できた。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のグリッド中付け方式蛍光表示管の断面図
【図2】Agと、PbO−B系ガラスと、チタン酸鉛粒子と、金属酸化物系顔料を各々300℃及び350℃で焼成して固着強度を測定したグラフ
【図3】前記導電性ペーストA、B、Cをソーダライムガラス上面に塗布後、100℃〜500℃で焼成して固着力を焼成したときの固着強度を示す図。
【図4】前記導電性ペーストA、B、Cをソーダライムガラス上面に塗布後、300℃、350℃で焼成して固着力を焼成したときの固着強度を示す図。
【符号の説明】
1 ・・・ガラス基板
2a・・・アノード配線
2b・・・グリッド配線
3 ・・・陽極導体
4 ・・・蛍光体
5 ・・・アノード
6 ・・・中付け電極
7 ・・・スルーホール
8 ・・・絶縁層
9 ・・・グリッド
10・・・カソード
11・・・SiO
12・・・結晶性ガラス
13・・・前面板
14・・・側面板
15・・・金属リード
16・・・端子電極

Claims (9)

  1. 少なくとも、10〜60vol%のAgと、10〜80vol%のPbO−B系ガラスと、0〜70vol%のセラミック粒子と、5〜10vol%の金属酸化物系顔料を含み、且つ、前記セラミック粒子と前記金属酸化物系顔料の総量が10vol%以上であることを特徴とする導電性組成物。
  2. 少なくとも、10〜35vol%のAgと、10〜40vol%のPbO−B系ガラスと、45〜70vol%のセラミック粒子と、5〜10vol%の金属酸化物系顔料を含むことを特徴とする請求項1に記載の導電性組成物。
  3. 前記セラミック粒子がチタン酸鉛又はジルコンであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の導電性組成物。
  4. 前記導電性組成物の抵抗率が10Ω/□以下であることを特徴とする請求項1〜請求項3に記載の導電性組成物。
  5. Ag粉末とセラミック粒子が体積比で1:7〜5:3の比率であることを特徴とする請求項1〜請求項3に記載の導電性組成物。
  6. 膨張率が83.3×10−7/℃〜138.1×10−7/℃
    であることを特徴とする請求項1〜請求項5に記載の導電性組成物。
  7. 請求項1〜請求項6に記載の導電性組成物を電極として使用したことを特徴とする蛍光表示管。
  8. 前記電極が中付け電極であることを特徴とする請求項7に記載の蛍光表示管。
  9. 前記電極が端子電極であることを特徴とする請求項7に記載の蛍光表示管。
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