JP2004354220A - 非破壊検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非破壊検査装置に必要なメニュー構成やメニュー階層を分かりやすく画面表示し、その操作性を向上させること。
【解決手段】メニュー選択階層の中のある選択項目「AAA」と、この選択項目「AAA」に関連する一つ下のメニュー選択階層に属している選択項目群「Ggg」〜「Lll」とを一つにまとめて枠5で囲い、この枠5内を選択項目「AAA」〜「FFF」毎に異なる固有の色に着色して同時に画面表示する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば超音波探傷装置や渦流探傷装置のような非破壊検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、非破壊検査を行うための検査機器として超音波探傷装置や渦流探傷装置などが知られている。このような非破壊検査装置は、小型で持ち運びに便利な形態のものが主流になっている。また、近年の非破壊検査装置はアナログ処理からデジタル処理の方式に変遷しており、より多くの機能が搭載されるようになっている。
従来の機能設定は、ほとんどが画面表示されたメニューから必要な項目をスイッチ操作により選択するようになっている。また、従来のメニュー表示は、第1階層及び第2階層を表示するものが多く、簡易的な装置では第1階層のみを表示するものもある。
【0003】
また、従来の装置においては、第3階層以下の深い階層や多くの項目が存在する場合、たとえば第1階層の項目群の半分だけを同時に画面表示し、ダイレクトキーなどを使用して第1階層の表示を別の半分の項目群に切り替えるといった手法をとったり、あるいは、第2階層の項目群の表示欄に第3階層を表示させるといった手法を取っていた。このため、検査官はどこにどんな機能や項目があるのか分かりにくく、また、現在どこの階層を開いているのか分からなくなって混乱してしまうという懸念があった。
このように、多くの機能が搭載されるようになるにつれて、メニュー構成が複雑になり、扱いにくくなっている。
【0004】
なお、メニュー画面表示の従来例としては、超音波診断装置のメニュー画面にタッチキーを使用したものがある。(たとえば、特許文献1参照)
この他にも、超音波流量計の表示画面を図示したものがある。(たとえば、非特許文献1参照)
【0005】
【特許文献1】
特公平7−4361号公報(第3頁、第3図)
【特許文献2】
米国特許第5,511,425号明細書(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、非破壊検査装置は小型化が求められると同時に、デジタル処理に伴う多機能化が進んで操作メニューや設定項目が増加する傾向にある。
しかしながら、小型化により操作ボタンを設置できるスペースの確保には制約があり、表示画面の大きさにも制約を受けるため、増加した操作メニューや設定項目を同一画面上に表示するには自ずと限界があって操作メニューを多階層化することは避けられない状況にある。
このため、非破壊検査装置の使用者が画面表示されている階層やメニュー構成を認識しやすくして、操作性を向上させることが望まれる。
【0007】
すなわち、非破壊検査装置を使用して探傷検査を行う際、検査官は画面に表示される波形の変化等を見逃さないよう高い集中力を維持する必要がある。このため、多機能を備えて複雑になった非破壊検査装置の画面に表示されるメニュー表示等については、メニュー構成やメニュー階層を分かりやすく表示して操作性を向上させ、検査官の負担をできるだけ軽減することが望ましい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、非破壊検査装置に必要なメニュー構成やメニュー階層を分かりやすく画面表示し、その操作性を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
請求項1に記載の非破壊検査装置は、複数の第1階層選択項目が各選択項目毎に関連する1または複数の第2階層選択項目を備え、少なくとも2階層以上のメニュー選択階層に構成してメニュー画面表示を行う非破壊検査装置であって、前記メニュー選択階層の中のある選択項目と、この選択項目に関連する一つ下のメニュー選択階層に属している選択項目群とを一つにまとめて枠で囲い、該枠内が前記選択項目毎に異なる固有の色で同時に画面表示されることを特徴とするものである。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、メニュー選択階層の中のある選択項目と、この選択項目に関連する一つ下のメニュー選択階層に属している選択項目群とを一つにまとめて枠で囲い、該枠内が選択項目毎に異なる固有の色で同時に画面表示されるので、検査官(使用者)は、現在選択されているメニュー選択階層の選択項目及びその一つ下のメニュー選択階層に属する選択項目群を固有の色で識別し、容易に認識することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の非破壊検査装置において、前記選択項目の画面表示には、前記メニュー選択階層毎に異なる固有のフォントが用いられることを特徴とするので、画面表示されている選択項目のフォントからメニュー選択階層を認識することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の非破壊検査装置において、前記枠内には、前記第1階層選択項目に属するある選択項目と、この選択項目に関連する前記第2階層選択項目とが囲われ、かつ、前記第2階層選択項目の下層に属する複数のメニュー選択階層は、各メニュー選択階層毎に属する選択項目群が互いに位置ずれし、少なくとも一部を露出するように下層側を上に重ねた状態で表示されることを特徴とするので、第3階層以下の深い位置にある複数のメニュー選択階層が開かれると、全ての階層を位置ずれした状態で重ねて表示することができる。従って、第3階層以下の深い階層についても、現在画面表示されているメニュー選択階層及びその構成を容易に認識することができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の非破壊検査装置において、種類の異なる複数の検出手段に対応したメニュー画面を直接選択して表示するメニュー選択手段を備えていることを特徴とするので、検出手段が変更された場合の設定が容易になる。
この場合、超音波探傷装置においては、メニュー選択手段によりシングルプローブまたはフェーズドアレイプローブに対応したメニュー画面が選択され、渦流探傷装置においては、シングルコイル型プローブまたはマルチコイル型プローブに対応したメニュー画面が選択される。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の非破壊検査装置においては、下層に属するメニュー選択階層から初期設定画面へ直接戻す操作手段が設けられていることを特徴とするので、使用前に深い階層まで詳細に設定を行った後にも、実際に非破壊検査を行う際に使用する第1のメニュー選択階層を表示する初期設定画面まで容易に戻すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る非破壊検査装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、非破壊検査装置に設けられた表示画面1を示す概念図である。この表示画面1は、たとえば非破壊検査装置本体の一面に設けられている操作面に配設された液晶ディスプレイ(LCD)であり、検査結果の波形表示や操作に必要な各種メニュー表示の領域が設けられている。
【0015】
図1(a)に示す表示画面1は、画面の大部分を占める波形表示部2と、下端部領域に配設された下部メニュー画面表示部3と、右側端部領域に配設された側部メニュー画面表示部4とに分割される。このうち、下部メニュー画面表示部3は上下2段に分割されており、上段には第1階層選択項目が配置されている。図示の例では、第1階層選択項目群として、「AAA」、「BBB」、「CCC」、「DDD」、「EEE」及び「FFF」の6項目が表示されている。
また、下部メニュー画面表示部3の下段には、第1階層選択項目の一つ下のメニュー選択階層に属している第2階層選択項目が配置されている。この第2階層選択項目は、第1階層選択項目に属するそれぞれの項目に関連した選択項目であり、図示の例では、第1階層選択項目の「AAA」に関連する選択項目群として、「Ggg」、「Hhh」、「Iii」、「Jjj」、「Kkk」、「Lll」の6項目が表示されている。
【0016】
一方、側部メニュー画面表示部4には、第2階層選択項目の一つ下のメニュー選択階層に属している第3階層選択項目が配置されている。図示の例では、第2階層選択項目の「Ggg」に関連する選択項目群として、「Mmm」、「Nnn」、「Ppp」、「Qqq」、「Rrr」の5項目が表示されている。
さらに、側部メニュー画面表示部4には、たとえば図1(b)に示すように、第3階層選択項目よりさらに深い階層の選択項目群を表示できるようになっている。この場合、各階層の選択項目群が互いに位置ずれし、少なくとも一部を露出するように下層(深い階層)側を上に重ねて表示されている。すなわち、図示の例では、最も浅い階層となる第3階層選択項目の上に、わずかに左斜め下方へずらした一つ下の階層である第4階層選択項目4aを重ねて表示し、さらに、第4階層選択項目4aの上に同様にずらした第5階層選択項目4bを重ねて表示し、最も上には第5階層項目4bから同様にずらした第6階層選択項目4cを重ねることにより、合計4階層を重ねて全ての階層が画面上に見えるように表示してある。
【0017】
このようなメニュー選択階層の一例として、第1階層から第4階層までを備えたメニュー構成例をツリー状に表示して図2に示す。この場合、第3階層選択項目の「Nnn」に関連する一つ下の階層の選択項目群として、「Sss」、「Ttt」及び「Uuu」等よりなる第4階層選択項目群が設けられている。
また、第2階層にある「Ggg」のように、頻繁に使用するいくつかの項目については、それらを一つのグループにまとめ、そのグループを第1階層の全ての項目の中に入れておくことにより、第1階層のいずれの項目が選択された場合であっても、そのグループは常に第2階層内に存在するようになっている。
【0018】
さて、上述したように複数の第1階層選択項目が各選択項目毎に関連する複数の第2階層選択項目を備え、少なくとも2階層以上のメニュー選択階層に構成して表示画面1にメニュー画面表示を行う場合には、メニュー選択階層の中のある選択項目と、この選択項目に関連する一つ下のメニュー選択階層に属している選択項目群とを一つにまとめて太線で示す枠5で囲って表示する。
図1(a)の場合、第1階層選択項目「AAA」と、複数の選択項目よりなる第2階層選択項目群の「Ggg」、「Hhh」、「Iii」、「Jjj」、「Kkk」、「Lll」とが同じ枠5内に存在している。また、この枠5内は、複数の選択項目よりなる第1階層選択項目群の選択項目毎に異なる固有の色を着色した表示とされる。すなわち、選択された項目を画面表示する際には、第1階層選択項目群を構成する「AAA」、「BBB」、「CCC」、「DDD」、「EEE」及び「FFF」の6項目に対し、各項目毎に予め定められてそれぞれが異なる固有の着色を枠内に施してある。従って、枠5内に囲まれた選択項目群は、同一のグループとして容易かつ直感的に認識することができる。
【0019】
また、選択項目を画面表示する際には、メニュー選択階層毎に異なる固有のフォントを使用する。たとえば、第1階層選択項目の表示は全て大文字とし、第2階層選択項目の表示は頭文字のみを大文字にして他は小文字で表示するというように階層毎にフォントを変えたり、あるいは字体や文字の大きさ、文字の太さなどを階層毎に変化させて表示すればよい。
【0020】
ところで、図1(a)に示した表示画面1では、上下2段とした第1階層選択項目及び第2階層選択項目を下部メニュー画面表示部3に配置してあるが、たとえば図3に示す表示画面1Aのように、第1階層選択項目を画面上部となる上部メニュー画面表示部6に配置し、第2階層選択項目のみを下部メニュー画面表示部3に配置してもよい。
この場合も、たとえば第1階層選択項目「AAA」が選択された場合には、この「AAA」と、第2階層選択項目群の「Ggg」、「Hhh」、「Iii」、「Jjj」、「Kkk」、「Lll」とが太線で示した枠5内に存在しており、さらに、二つの枠内が同色に着色されている。従って、二つの枠内に囲まれた選択項目群は、一つの枠にまとめた同一のグループとして容易に認識することができる。
なお、メニュー画面表示部については、上述した下部と右側端部との組み合わせ、下部及び上部と右側端部との組み合わせに限定されることはなく、たとえば左側端部を利用したり、あるいは左右の両側端部のみを利用するなど、適宜変更することができる。
【0021】
以下では、上述した表示画面を非破壊検査装置に適用した具体例を示して説明する。
<第1の具体例>
図4は、非破壊検査装置の一例として、超音波探傷試験装置10の操作面を示す図である。超音波探傷試験装置10は、高い周波数の超音波を発生させ、内部のきずからはね返るエコーなど、音波が伝わる様子を解析して画像表示することで超音波探傷(UT)を行う装置である。
【0022】
図示した超音波探傷装置10は、超音波を発生させる図示しない探傷子(プローブ)と、表示画面を装備した本体11とにより構成される。本体11には二種類のプローブが接続可能であり、たとえば図示しないプローブ切替スイッチや後述するスイッチ「PA」を操作することにより、使用したいどちらか一方のプローブの種類を選択して設定する。この結果、図示しない記憶装置(RAM)に記憶されて選択されたプローブの種類にあった設定条件が読み込まれ、同プローブの種類によって所定のメニュー画面(初期画面)が表示される。この時、メニュー内の各項目設定値は、記憶装置から読み込まれた値になり、選択された側のプローブは、この設定条件で動作し、同プローブから得られた波形は検出部を通して表示画面20に表示される。また、この設定条件は、前回の設定値を自動的に読み込んで設定することができるだけでなく、記憶装置にあらかじめ記憶させておいた複数の設定条件群の中から選択し、これを読み込んで設定することもできる。
なお、この超音波探傷装置10で使用可能なプローブには、シングルプローブとフェーズドアレイプローブとがあり、ここではシングルプローブを使用する場合の画面表示について説明する。
【0023】
本体11の一面である操作面12には、液晶ディスプレイ(LCD)等の表示画面20が設けられ、同表示画面20の周囲には各種操作用のスイッチが多数配設された構成とされる。
図示の操作面12には、たとえば「Power」、「Home」、「Lock」、「Store」、「Print」、「PA」等のダイレクトスイッチ類と、「Next」、「Prev.」、「F1」〜「F6」、「Menu1」〜「Menu5」等のメニュー選択スイッチ類などが多数配設されている。さらに、本体11の両側面には設定操作用の操作ダイヤル13が設けられている。
また、表示画面20は、その大部分を占める波形表示部21と、下端部領域に配設された下部メニュー画面表示部22と、右側端部領域に配設された側部メニュー画面表示部23とに分割される。
【0024】
このうち、下部メニュー画面表示部22は上下2段に分割され、上段には複数の選択項目よりなる第1階層選択項目群が配列されている。図示の例では、第1階層選択項目として「BASIC1」、「BASIC2」、「SINGLE1」、「SINGLE2」、「FILE」の5項目がある。
また、下部メニュー画面表示部22の下段には、第1階層選択項目の一つ下のメニュー選択階層に属している複数よりなる第2階層選択項目群が配列されている。この第2階層選択項目群は、第1階層選択項目に属するそれぞれの項目に関連した選択項目であり、図示の例では、第1階層選択項目の「BASIC1」に関連する第2階層選択項目群として、超音波探傷の基本設定を行う「Basic」と、測定範囲の調整を行う「Range」と、シングルプローブに与える送信パルスに対する設定を行う「Pulser」と、シングルプローブで受信した信号に対する設定を行う「Reciever」と、得られた信号に対してエコー高さや位置を読み取るための第1ゲートを設定する「Gate1」と、得られた信号に対してエコー高さや位置を読み取るための第2ゲートを設定する「Gate2」とが表示されている。
【0025】
一方、側部メニュー画面表示部23には、第2階層選択項目の一つ下のメニュー選択階層に属している複数の選択項目よりなる第3階層選択項目群が表示されている。図示の第3階層選択項目群は、第2階層選択項目群の「Basic」に関連する項目群であり、ゲインを変更する「Gain **db」、あるゲイン値からの変化量を表示する場合に設定する「db Difference ###」、表示された信号(波形)の時間軸(横軸)の範囲を変更する「Range ***mm」、信号を表示する起点、すなわち時間軸の最小値を設定する「D−Delay ***mm」、表示している信号(波形)上に置いたゲートの区間を拡大して表示するときに選択する「Gate Magnify ###」の5項目が表示されている。
【0026】
さて、超音波探傷装置10の「Power」スイッチを操作して電源を入れると、図4に示すような初期画面が表示される。但し、波形表示部21に示された波形は、この段階では表示されていない。
この初期画面では、第1階層選択項目群の中から最も基本的な操作に使用する「BASIC1」が選択されており、これと関連する第2階層選択項目群の6項目が同じ枠で囲われるとともに、枠内の背景色を固有の色(たとえば黄緑色)に着色して表示されている。従って、この装置を使用する検査官は、枠内の項目が一つのグループに属するものであることを容易に認識することができる。
【0027】
また、第1階層選択項目群の選択項目については、メニュー選択スイッチである「Next」または「Prev.」を操作することにより、選択項目を左右に動かしながら所望の項目を選択することができる。この時、第1階層選択項目群の選択項目を切り替える毎に、選択された第1階層選択項目群の選択項目及びその項目に関連する第2階層選択項目群が全て同じ枠内に囲われて表示されるとともに、その背景色が固有の色に変更される。
たとえば図5に示すように、「BASIC2」が選択された場合には、第2階層選択項目群として、超音波探傷の基本設定を行う「Basic」、測定範囲の調整を自動で行う自動キャリブレーション機能を設定する「CAL」、第1及び第2ゲートに関する詳細設定を行う「Gate Prope」、得られた信号(波形)を表示している画面に対する設定を行う「A−scan」、探傷に関する各種詳細設定を行う「Setup」の5項目が表示される。
【0028】
この場合の枠内背景色は、「BASIC1」を選択した場合と異なり、たとえば「BASIC2」固有の濃緑色に着色されているので、この装置の操作に熟練した検査官は、背景色から画面表示されている選択項目を容易に識別することができる。
なお、たとえば「BASIC1」及び「BASIC2」の第2階層選択項目に属している「Basic」のように、使用頻度の高い基本的なメニューについては重複して設けることで容易に選択できるようになっている。
【0029】
このようにして所望の第1階層選択項目を選択した後には、表示された第2階層選択項目群の下方に配置されたメニュー選択スイッチ「F1」〜「F5」の中から、所望の選択項目に対応するスイッチを選択して操作する。図4及び図5の場合、いずれも「F1」が操作されて「Basic」が選択された状態となっている。このような操作時には、第1階層選択項目及び第2階層選択項目が上下に並んで配置されているにもかかわらず、同色の枠内にそれぞれ異なるフォントで表示されているので、装置の操作に熟練すればするほど表示画面の認識が容易になる。
【0030】
こうして第2階層選択項目を選択すると、その項目に関連した第3階層選択項目の項目群が画面右側の側部メニュー画面表示部23に表示される。この第3階層選択項目についても、異なるフォントを使用して画面表示したり、第2階層選択項目と関連づけた固有の背景色に着色してもよい。第3階層選択項目から所望の項目を選択するには、表示画面21の右側に各項目と対応するよう並んで操作面12に配設されているメニュー選択スイッチ「Menu1」〜「Menu5」のいずれかを選択して操作すればよい。
なお、第3階層選択項目において、選択した各項目で設定値を変更するような場合には、本体11の左右両側に設けられている操作ダイヤル13を用いて行うことができる。
【0031】
また、第4階層選択項目群を持っている第3階層選択項目は、各項目毎の名称(たとえば「Gain」など)に続いて「... 」や「→」などの記号を付けて表示することで、さらに深い階層があることを示す。
このように第4階層選択項目群を備えている第3階層の項目が選択されると、たとえば図1(b)に示すように、第4階層項目群は第3階層項目群の上に少しずれた位置に重なるようにして表示される。また、さらに深い第5階層や第6階層が存在する場合も同様に重ねて表示される。
なお、第4階層選択項目から第3階層選択項目への移動など、一つ上の階層に戻る場合は、操作面12に設けられた「Back」ボタンを操作すればよい。
【0032】
また、たとえば第5階層選択項目や第6階層選択項目のように、深い階層の表示から一度に第3階層やさらに上の階層に戻る場合は、操作面12に設けられた「Home」ボタンを操作することにより、第3階層の上に表示されている深い階層の項目群の表示を消すことができる。
すなわち、下層に属するメニュー選択階層から最も上層となる第1のメニュー選択階層へ直接戻す操作手段として「Home」ボタンが設けられているので、検査を実施する前の段階で深い階層まで詳細に各種設定を行った後にも、実際に非破壊検査を行う際に使用する第1のメニュー選択階層を表示する初期設定画面まで容易に戻すことができる。なお、ここでの初期設定画面とは、第1階層選択項目、第2階層選択項目及び第3階層選択項目の設定を終了、または設定途中の段階にある画面、あるいは、初期画面のことである。
【0033】
<第2の具体例>
図6は、図4と同様に非破壊検査装置の一例として超音波探傷試験装置10の操作面12を示す図であるが、使用するプローブが異なっている。すなわち、以下では、同じ超音波探傷装置10の本体11に接続するプローブが、シングルプローブからフェーズドアレイプローブに変更された場合の画面表示について説明する。
このようなプローブの種類変更に伴う表示画面の切替は、操作面12にメニュー選択手段として設けたダイレクトスイッチの「PA」を操作することにより、直接かつ容易に選択切替を実施することができる。また、この「PA」スイッチに加えて、あるいは単独で、メニュー画面の適所にプローブの種類を選択するメニューを設けてもよい。
【0034】
本体11の一面である操作面12には、液晶ディスプレイ(LCD)等の表示画面20が設けられ、同表示画面20の周囲には各種操作用のスイッチが多数配設された構成とされる。なお、操作面12に配設されている各種のスイッチ類は当然ながら同じであり、さらに、大部分を占める波形表示部21と、下端部領域に配設された下部メニュー画面表示部22と、右側端部領域に配設された側部メニュー画面表示部23とに分割された表示画面20の構成も同様である。
【0035】
下部メニュー画面表示部22は上下2段に分割され、上段には複数の選択項目よりなる第1階層選択項目群が配列されている。図示の例では、第1階層選択項目として「BASIC1」、「BASIC2」、「SECTOR1」、「SECTOR2」、「FILE」の5項目があり、フェーズドアレイプローブ専用の選択項目である「SECTOR1」及び「SECTOR2」が入れ替わり、残る3項目はシングルプローブとの共通メニューである。
【0036】
また、図6の表示画面20は、第1階層選択項目が共通メニューの「BASIC1」を選択し、第2階層選択項目に「Basic」を選択した場合である。この場合も、「BASIC1」及びこれに関連する第2階層項目群に属する「Basic」、「Range」、「Pulser」、「Reciever」、「Gate1」及び「Gate2」の6項目が同じ枠で囲まれ、かつ枠内は固有の背景色に着色して表示されている。なお、第3階層選択項目群については、第1階層選択項目及び第2階層選択項目で選択された項目が同じであるから、図4の場合と同様になる。
【0037】
図7に示す表示画面20は、第1階層選択項目としてフェーズドアレイプローブ特有の「SECTOR1」を選択したものである。この場合、下部メニュー画面表示部22の下段には、第1階層選択項目の一つ下のメニュー選択階層に属している第2階層選択項目群として、第1階層選択項目の「SECTOR1」に関連する第2階層選択項目群が同じ枠内に囲まれ、固有の背景色に着色して表示されている。
この第2階層選択項目群は、フェーズドアレイによる超音波探傷の基本設定を行う「PA Basic」と、扇状(セクタースキャン)画面に関する設定を行う「S−Scan」と、扇状に探傷(セクタースキャン)させるためのフェーズドアレイプローブの設定を行う「PA−Sector」と、フェーズドアレイの場合のキャリブレーションを行う「PA CAL」と、扇状(セクタースキャン)画面上にある四角型の第1ボックスゲートを設定する「Box Gate1」と、扇状(セクタースキャン)画面上にある四角型の第2ボックスゲートを設定する「Box Gate2」とが表示されている。
【0038】
一方、側部メニュー画面表示部23には、第2階層選択項目の一つ下のメニュー選択階層に属している複数の選択項目よりなる第3階層選択項目群が表示されている。図示の第3階層選択項目群は、第2階層選択項目群の「Box Gate1」に関連する項目群であり、ゲインを変更する「Gain **db」、ある第1ボックスゲート内の信号を評価し、しきい値を越える場合、または下回る場合にアラームを鳴らすかどうかの設定を行う「B1 Trigger ########」、第1ボックスゲートの位置を設定する「B1 Position ###」、第1ボックスゲートのしきい値を変更する「B1 Threshold ***%」、第1ボックスゲートの位置に縦と横のカーソル(線)を表示するかどうかの設定を行う「B1 Cursor ###」の5項目が表示されている。
【0039】
図8に示す表示画面20は、図7に示した第3階層選択項目群の中から、「B1 Position ###」を選択した場合について、同選択項目に関連する第4階層選択項目群が表示された状態を示している。この第4階層選択項目群23bは、側部メニュー画面表示部23において、第3階層選択項目群23aの上に位置をずらして重ねた状態で表示される。従って、表示画面20上では、第3階層選択項目群23a及び第4階層選択項目群23bの存在が分かるので、現在表示されている階層を容易に認識することができる。
ここで、第4階層選択項目群23bとして表示されている選択項目は、第1ボックスゲートの深さ方向(上側)の位置を変更する「B1 Top **mm」、第1ボックスゲートの横方向(左側)の位置を変更する「B1 Left **mm」、第1ボックスゲートの深さ方向の幅を変更する「B1 V−Width **mm」、第1ボックスゲートの横方向の幅を変更する「B1 H−Width
**mm」の4項目が表示されており、残る1項目分は未使用である。
なお、図8に示す画面表示の状態は、「Back」ボタンを操作することにより、第3階層選択項目群23aの選択項目が表示された初期設定画面の表示に戻る。
【0040】
ところで、超音波探傷試験装置10では、Aスキャンと呼ばれる信号波形を表示画面20の波形表示部21に表示させるが、この波形表示部21の背景色をいろいろな色の単一色で変更できるだけでなく、たとえば上から下へ向かって徐々に濃淡が変化するような背景にすることもでき、これにより、波形信号が視覚的に浮き上がって見えるので、視認性が向上する。
【0041】
また、超音波探傷試験装置10や後述する渦流探傷試験装置のような非破壊検査装置は、屋内だけでなく屋外でも使用されることが多く、屋外で使用するときは、メニュー項目の文字色や表示画面20の明るさ設定などを調整しないと見難い場合がよくある。
しかし、これら表示画面20の設定項目が多いと、設定完了までに時間がかかってしまい面倒であるから、表示画面20の設定パターンを複数記憶させておく機能を設けておき、それらの設定パターンは任意に変更できるようにする。すなわち、予め複数の設定パターンを登録しておき、状況に応じて使用したい最適な設定パターンを適宜選択すれば、表示画面20の設定を簡単に変更できるようになる。
【0042】
<第3の具体例>
続いて、図9は、非破壊試験装置の一例として、渦流探傷試験装置10Aの操作面11を示す図である。渦流探傷試験装置10Aは、交流が流れているコイルを導体(被検査対象)に近づけると導体中に渦電流が流れ、導体に割れなどの欠陥があるとこの電流が妨げられてコイルの抵抗が変化する現象を利用して渦流探傷(ET)を行う装置である。
このような渦流探傷試験装置10Aでは、探傷子(プローブ)として、シングルコイル型プローブ(以下、「シングルプローブ」と呼ぶ)と、マルチコイル型プローブ(以下、「マルチコイルプローブ」と呼ぶ)との2種類から、切替スイッチ等の操作によりいずれか一方を選択して使用することができる。
【0043】
この具体例においても、本体11の一面が操作面12とされ、該操作面12には、表示画面20と、多数のスイッチ類とが配設されている。表示画面20は、その大部分を占める波形表示部21と、下端部領域に配設された下部メニュー画面表示部22と、右側端部領域に配設された側部メニュー画面表示部23とに分割される。
このうち、下部メニュー画面表示部22は上下2段に分割され、上段には複数の選択項目よりなる第1階層選択項目群が配列されている。図示の例では、第1階層選択項目として「BASIC1」、「BASIC2」、「BASIC3」、「MC BASIC1」、「MC BASIC2」、「FILE」の6項目がある。但し、本具体例では、シングルプローブが選択されている場合であるので、マルチコイルプローブ専用の選択項目である「MC BASIC1」と「MC BASIC2」は選択できないようになっている。
【0044】
また、下部メニュー画面表示部22の下段には、第1階層選択項目の一つ下のメニュー選択階層に属している複数よりなる第2階層選択項目群が配列されている。この第2階層選択項目群は、第1階層選択項目に属するそれぞれの項目に関連した選択項目であり、図示の例では、第1階層選択項目の「BASIC1」に関連する第2階層選択項目群として6項目が表示されている。
すなわち、シングルプローブに与える渦流探傷の第1周端数に関する設定を行う「FRQ1」と、シングルプローブに与える渦流探傷の第2周波数に関する設定を行う「FRQ2」と、シングルプローブに与える渦流探傷の第1周波数に対するフィルターの設定を行う「Filter1」と、シングルプローブに与える渦流探傷の第2周波数に対するフィルターの設定を行う「Filter2」と、試験に使用する周波数の数を設定する(第1周波数のみか、あるいは、第1周波数及び第2周波数の二つを使用するかを選択する)「FRQ Mode」と、試験に使用するプローブの種類を選択する(シングルプローブまたはマルチコイルプローブを選択)「S/M Mode」とが表示されている。
【0045】
ここに示した第1階層選択項目の選択項目である「BASIC1」と、この選択項目に関連する6項目の第2選択項目群は、全ての項目が同じ枠で囲われ、かつ、同枠内の背景色が予め定めた固有の色に着色されている。
また、第2階層選択項目で「FRQ1」を選択した場合、側部メニュー画面表示部23の第3階層選択項目群には、第1周波数を変更する「FRQ1 ***Hz」と、第1周波数による信号波形の表示の位相を変更する「Angle 1 **dB」と、H(x軸)及びV(y軸)の両方のゲインを同じ量で変更する「Gain」と、H(x軸)のゲインを変更する「H Gain1 **dB」と、V(y軸)のゲインを変更する「V Gain1 **dB」との5項目が表示されている。
【0046】
図10は、第1階層選択項目の選択を「BASIC1」から「BASIC2」に切り替えた場合の表示画面20を示している。この場合、第1階層選択項目の「BASIC2」と、この選択項目に関連する第2階層選択項目群の5項目とが同じ枠内に囲まれ、図9とは異なる固有の背景色に着色されている。ここで、5項目の第2階層選択項目群を示すと、きず信号を判定するアラームの設定を行う「Gate」と、画面表示の種類の切替を行う(たとえば、2周波を使用している場合に一つのインピーダンスプレーンのみ表示か、あるいは二つのインピーダンスプレーンを表示するかなど)「Display」と、信号を取り込む時間等の設定を行う「Scan」と、プローブを駆動する(自動で動かす)場合の設定を行う「Scanner」と、探傷に関する各種詳細設定を行う「Setup」である。
同様にして、第1階層選択項目の6項目それぞれに固有の背景色を定め、関連する第2階層選択項目群とともに同じ枠に囲って着色表示するので、検査官は、装置の操作に熟練すればするほど、色から直感的にメニュー画面を認識することができる。
【0047】
<第4の具体例>
図11に示す渦流探傷試験装置10Aの表示画面20は、マルチコイルプローブが選択された場合のものである。
この表示画面20は、たとえば操作面12に設けられた「S/MC」スイッチの操作や表示画面20内に表示されたメニューから、マルチコイルプローブを選択することにより表示される。この場合、第1階層選択項目は上述したシングルプローブの場合と同様であるが、第1階層選択項目の「BASIC1」と「BASIC2」はシングルプローブ専用の選択項目であるので、マルチコイルプローブが選択されている場合には、「BASIC1]と「BASIC2」は選択できないようになっている。また、図示の例では、「MC BASIC1」を選択した場合の第2階層選択項目群が同じ枠内に囲まれて固有の背景色に着色して表示されている。
【0048】
第1階層選択項目の「MC BASIC1」に関連する第2階層選択項目群としては、マルチコイルプローブに与える渦流探傷の第1周端数に関する設定を行う「M FRQ1」と、マルチコイルプローブに与える渦流探傷の第2周波数に関する設定を行う「M FRQ2」と、マルチコイルプローブに与える渦流探傷の第1周波数に対するフィルターの設定を行う「M Filter1」と、マルチコイルプローブに与える渦流探傷の第2周波数に対するフィルターの設定を行う「M Filter2」と、試験に使用する周波数の数を設定する(第1周波数のみか、あるいは、第1周波数及び第2周波数の二つを使用するかを選択する)「FRQ Mode」と、試験に使用するプローブの種類を選択する(シングルプローブまたはマルチコイルプローブを選択)「S/M Mode」とが表示されている。
【0049】
このように、上述した各具体例ではプローブの種類に応じて画面表示20を切替操作できる構成としたので、プローブの種類によってメニュー構成を限定できるようになり、その分メニュー構成が簡単になって分かりやすくなる。また、誤動作やメニュー選択の混乱も少なくなるという効果もある。
【0050】
また、複数の種類のプローブを接続できる非破壊検査装置においては、プローブの種類にかかわらず共通して設定しなければならない項目も存在する。このため、たとえば「PA」スイッチや「S/MC」スイッチなどプローブの種類を変更することで、メニュー構成もその種類に合わせて変更した場合、このままでは共通項目において再設定が必要になる。そこで、共通項目においては、他方の探触子の情報を反映させることができる機能を設けておくことで、共通項目の再設定を省略することができ、設定作業が簡略化できるだけでなく、作業効率も向上する。
具体的には、シングルプローブ及びフェーズドアレイプローブを接続できる超音波探傷試験装置の場合、試験体の音速設定やフィルター設定などが共通の設定項目となる。また、シングルプローブとマルチコイルプローブを接続できる渦流探傷試験装置の場合は、コイルに印加する交流の周波数やフィルター設定などが共通の設定項目となる。
【0051】
また、フェーズドアレイプローブを使用できる超音波探傷試験装置において、フェーズドアレイプローブの設定を調整すると、超音波ビームが伝搬する角度をさまざまに変化させることができるため、扇状に探傷(セクタースキャン)することができる。あるいは、フェーズドアレイプローブを用いる場合には、多くの振動子(素子)が並んでいるので、一つのビームで使用する素子を順次少しずつずらしてゆくと、プローブを動かさなくても横方向に探傷(リニアスキャン)することができたり、さらに、伝搬する角度を変化させずに、一般的なシングルプローブのように一方向の超音波ビームだけを用いておいて超音波探傷することも可能である。
しかし、フェーズドアレイプローブを使用する場合は、特有な設定項目が多いので、その設定作業が繁雑で時間がかかる。また、フェーズドアレイプローブを一般的なシングルプローブのように使用する場合は、超音波探傷時に必要な機能においては一般的なシングルプローブの場合と類似しており、フェーズドアレイプローブの大きな特徴であるセクタースキャンやリニアスキャンを行う場合とは機能的に大きく異なる。
【0052】
そこで、フェーズドアレイプローブをシングルプローブのように使用する場合に特化した専用のメニューを設け、プローブの種類の設定をこれに変更すると、本設定メニューが一般的なシングルプローブの場合におけるメニュー構成の中に追加されるようにする。これにより、フェーズドアレイプローブをシングルプローブのように使用する場合においては、本設定メニューでフェーズドアレイプローブの設定を行うと、その他の設定項目は、一般的なシングルプローブの場合のメニューと同じように操作すればよいので、メニュー構成が比較的簡単になる。
また、フェーズドアレイプローブを一般的なシングルプローブのように使用する場合には、セクタースキャンやリニアスキャンを行う場合に比べて設定項目を減らすことができるので、この場合のフェーズドアレイプローブの設定作業を簡略化することができ、比較的容易に設定できる。
【0053】
また、本発明の非破壊検査装置では、第2階層選択項目の一つ下の第3階層選択項目まで表示し、各種設定値の変更は基本的には第3階層で行うが、第3階層よりも深い階層が存在する場合には、第3階層の項目群の上に、第4階層やさらに深い階層の項目群を少しずらしながら重ねて表示することで、どのくらい深い位置にいるのかを分かりやすく構成されている。
【0054】
なお、本発明の構成は上述した実施形態に限定されるものではなく、スイッチ類の配置や表示画面構成、各階層に分類される表示項目の組み合わせなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明の非破壊検査装置によれば、以下の効果を奏する。
上述した本発明によれば、メニュー選択階層から選択した選択項目と、この選択項目に関連する一つ下のメニュー選択階層に属している選択項目群とを一つにまとめて枠で囲い、選択項目毎に異なる固有の色に背景を着色して同時に画面表示するので、現在選択されているメニュー選択階層の選択項目及びその一つ下のメニュー選択階層に属する選択項目群を固有の色で直感的に識別し、容易に認識することができる。
また、選択項目の画面表示には、メニュー選択階層毎に異なる固有のフォントが用いられるので、これにより画面表示されている選択項目のメニュー選択階層を容易かつ直感的に認識することができる。
また、第3階層以下の深い位置にある複数のメニュー選択階層が開かれると、全ての階層を位置ずれした状態で重ねて表示するので、第3階層以下の深い階層についても、現在画面表示されているメニュー選択階層及びその構成を容易に認識することができる。
【0056】
従って、多機能化した非破壊検査装置のように複雑な設定項目を多く含み、しかも、装置の小型化により選択項目やスイッチ類の設置スペースに大きな制約を受ける場合であっても、メニュー構成やメニュー階層を容易に認識できるように選択階層を多階層化することができ、小型化と操作性とを両立した使いやすい非破壊検査装置となる。特に、初期画面に第1階層選択画面から第3階層選択画面まで表示されるので、必要な機能やメニューを容易に見つけることができ、メニュー構成の理解が容易になって操作性が向上する。
【0057】
また、本発明の非破壊検査装置においては、種類の異なる複数の検出手段(プローブ)に対応したメニュー画面を直接選択して表示するメニュー選択手段を備えているので、検出手段を交換して変更された場合の設定が容易になる。
また、下層に属するメニュー選択階層から初期設定画面へ直接戻す操作手段を設けたことにより、使用前に深い階層まで詳細に設定を行った後にも、実際に非破壊検査を行う際に使用する第1のメニュー選択階層を表示する初期設定画面まで容易に戻すことができ、従って、深い階層まで必要なメニュー構成であっても良好な操作性を維持できる。
【0058】
さらに、選択階層の数を増やし、その分各階層の中の選択項目を減らすようなメニュー構成とすることも可能になるので、各階層に属するメニュー構成の数を減らすことができる。この結果、各階層で選択項目を直接選択するために必要となるスイッチ類の数を減らすことができるので、コストの削減に有効である。
さらに、種類の異なるプローブに対応するメニュー画面を素早く頻繁に選択することができるため、作業性が向上する。しかも、種類の異なるプローブによってメニュー構成を切り替えるので、関係のない項目を省略することができるようになり、メニュー構成が簡単で分かりやすくなるとともに、選択項目を直接選択するために必要となるスイッチ類の数を減らしてコストを削減することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非破壊検査装置の一実施形態として表示画面を示す図であり、(a)は初期画面を表示した状態、(b)は第6階層選択項目まで表示した状態である。
【図2】メニュー選択構成の一例をツリー状に表示した図である。
【図3】図1(a)の変形例を示す図である。
【図4】本発明に係る第1の具体例として、シングルプローブ使用時における超音波探傷試験装置の操作面及び表示画面(「BASIC1」を選択した状態)を示す図である。
【図5】本発明に係る第1の具体例として、シングルプローブ使用時における超音波探傷試験装置の操作面及び表示画面(「BASIC2」を選択した状態)を示す図である。
【図6】本発明に係る第2の具体例として、フェーズドアレイプローブ使用時における超音波探傷試験装置の操作面及び表示画面(「BASIC1」を選択した状態)を示す図である。
【図7】本発明に係る第2の具体例として、フェーズドアレイプローブ使用時における超音波探傷試験装置の操作面及び表示画面(「SECTOR1」を選択した状態)を示す図である。
【図8】図7の表示画面にさらに第4階層選択画面を重ねた状態を示す図である。
【図9】本発明に係る第3の具体例として、シングルプローブ使用時における渦流探傷試験装置の操作面及び表示画面(「BASIC1」を選択した状態)を示す図である。
【図10】本発明に係る第3の具体例として、シングルプローブ使用時における渦流探傷試験装置の操作面及び表示画面(「BASIC2」を選択した状態)を示す図である。
【図11】本発明に係る第4の具体例として、マルチコイルプローブ使用時における渦流探傷試験装置の操作面及び表示画面(「MC BASIC1」を選択した状態)を示す図である。
【符号の説明】
1,1A,20 表示画面
2,21 波形表示部
3,22 下部メニュー画面表示部
4,23 側部メニュー画面表示部
5 枠
6 上部メニュー画面表示部
10 超音波探傷試験装置(非破壊検査装置)
10A 渦流探傷試験装置(非破壊検査装置)
11 本体
12 操作面
13 操作ダイヤル

Claims (7)

  1. 複数の第1階層選択項目が各選択項目毎に関連する1または複数の第2階層選択項目を備え、少なくとも2階層以上のメニュー選択階層に構成してメニュー画面表示を行う非破壊検査装置であって、
    前記メニュー選択階層の中のある選択項目と、この選択項目に関連する一つ下のメニュー選択階層に属している選択項目群とを一つにまとめて枠で囲い、該枠内が前記選択項目毎に異なる固有の色で同時に画面表示されることを特徴とする非破壊検査装置。
  2. 前記選択項目の画面表示には、前記メニュー選択階層毎に異なる固有のフォントが用いられることを特徴とする請求項1記載の非破壊検査装置。
  3. 前記枠内には、前記第1階層選択項目に属するある選択項目と、この選択項目に関連する前記第2階層選択項目とが囲われ、かつ、前記第2階層選択項目の下層に属する複数のメニュー選択階層は、各メニュー選択階層毎に属する選択項目群が互いに位置ずれし、少なくとも一部を露出するように下層側を上に重ねた状態で表示されることを特徴とする請求項1または2記載の非破壊検査装置。
  4. 種類の異なる複数の検出手段に対応したメニュー画面を直接選択して表示するメニュー選択手段を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の非破壊検査装置。
  5. 前記メニュー選択手段により、超音波探傷装置のシングルプローブまたはフェーズドアレイプローブに対応したメニュー画面が選択されることを特徴とする請求項4記載の非破壊検査装置。
  6. 前記メニュー選択手段により、渦流探傷装置のシングルコイル型プローブまたはマルチコイル型プローブに対応したメニュー画面が選択されることを特徴とする請求項4記載の非破壊検査装置。
  7. 下層に属するメニュー選択階層から初期設定画面へ直接戻す操作手段が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の非破壊検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007226478A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Fujitsu Ten Ltd 入出力制御装置、入出力制御方法およびナビゲーション装置
JP2009139327A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Yokogawa Electric Corp 測定装置
JP2011196777A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Anritsu Sanki System Co Ltd 物品検査装置

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