JP2004353221A - 舗装面の温度上昇抑制型舗装構造 - Google Patents

舗装面の温度上昇抑制型舗装構造 Download PDF

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JP2004353221A JP2003150288A JP2003150288A JP2004353221A JP 2004353221 A JP2004353221 A JP 2004353221A JP 2003150288 A JP2003150288 A JP 2003150288A JP 2003150288 A JP2003150288 A JP 2003150288A JP 2004353221 A JP2004353221 A JP 2004353221A
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Yukio Iwashita
幸生 岩下
Yoshimoto Nakamura
嘉元 中村
Yukinobu Kobayashi
志伸 小林
Kazuya Makita
和也 牧田
Tomoaki Harii
知明 針井
Toshihiro Miyayama
敏広 宮山
Yoshihiro Iwasaki
好博 岩崎
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Hokukon Co Ltd
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Abstract

【課題】道路や駐車場の舗装面の温度上昇を、道路や駐車場に降った降雨水を有効活用して永続的に抑制できる舗装構造を提供する。
【解決手段】透水性を有する舗装体5と、その下面側に配設されて舗装体5に水分を供給する水分分散層6と、舗装体5に降った降雨水を集水してこれを濾過する濾過装置10と、濾過された降雨水を貯留する貯水槽11と、水分分散層6と貯水槽の貯水12との間を導水する導水部材13とを具える。水分分散層6に供給された水を舗装体5に供給し、舗装体5の表面で順次蒸発させる。この蒸発潜熱によって舗装面を冷却する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路や駐車場における舗装面の温度上昇を抑制する機能を具えた舗装面の温度上昇抑制型舗装構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、太陽熱を吸収した道路舗装部の路面温度が上昇して都市部の気温上昇を招く所謂ヒートアイランド現象が大きな問題となっている。
【0003】
このようなヒートアイランド現象を抑制する手段の一つとして、保水性を有する舗装材料を用いて道路舗装部を形成する保水性舗装が一部で試験施工されている。該保水性舗装によるときは、吸収した雨水によって路面の湿潤性を保ち、又、蒸発潜熱を利用して路面を冷却できる利点があったが、現状の保水性舗装によるときは、吸収した雨水が短時間の日射で乾燥状態になって路面の温度が再び上昇しやすく、路面温度の上昇抑制効果が持続しない欠点があった。又、降雨のない状態では全く効果がなかった。
【0004】
そこで、このような問題点を解決せんとして、例えば特開平11−269808号公報が開示する湿潤性舗装システムが提案されている。
【0005】
この舗装システムは、路面排水を流すための側溝を、透水性舗装部の縁部に沿って配置し、該透水性舗装部の下面に敷設された吸水シートの側縁部を前記側溝内に垂下せしめてなり、該側溝内の水の一部を毛細管現象によって前記透水性舗装部に通水可能としてなるものであった。又、該側溝内の水位が基準水位から低下した場合に該側溝に水を導入するための貯水タンクを設置すると共に、該側溝の下部側には、側溝内の水位が基準水位を大幅に超えたときに、該オーバフローした水を前記貯水タンク内にバイパスさせる戻し管が接続され、基準水位を超えると、戻し管の管路に設けたバイパスバルブを開いて貯水タンク内に循環させるように構成されていた。又、水位センサの検出水位が基準水位を下回った場合は制御装置の指令によってポンプを駆動し、貯水タンク内に貯えられた水を側溝内に供給する如く構成されていた。
【0006】
しかしながら、かかる構成の湿潤性舗装システムによるときは、側溝を利用するために、側溝が配置されていさえすれば、これを利用してシステムを構成できる利点があった反面、側溝を利用するために次のような各種の問題点があり、システムが有効に機能しなかった。
【0007】
(1) 側溝には貯水機能がなく水が流れる状態にあるために、その水位が変動しやすく、又、枯渇することもある。これを防ぐために前記システムは、側溝の下部側に戻し管を接続し、基準水位を超えてオーバフローした水を貯水タンクに導入し、水位センサの検出水位が基準水位を下回ったときには、制御装置の指令によってポンプを駆動し、貯水タンク内に蓄えられた水を側溝内に供給することとしていた。
このように前記システムによるときは、水位を常時監視し、側溝内に水を補給したり、オーバフローした水を貯水タンクに導入するための特別な装置が必要となってシステムのコスト上昇を招く問題があった。又、側溝の底部に泥が堆積した場合は、水位センサの検出水位が基準水位に達していたとしても、泥の堆積によって有効水位が得られていない問題が生ずるため、このような問題が発生しないように側溝を定期的に清掃管理しなければならない面倒さがあり、メンテナンス上のコスト上昇を招く問題があった。又、制御装置が故障したときには、側溝への水の供給が不可能となってシステムが完全に動作不能となった。又、電気エネルギー消費を伴う問題もあった。
【0008】
(2) 路面は泥や砂等で汚れているため、これらが、降雨による道路排水に運ばれて側溝に流入することになる。そのため、側溝を流れる水は汚く、前記吸水シートの垂下部分が短期間で目詰まりしやすい問題があり、吸水シートの吸水効率が低下乃至極端に悪化して、路面温度の上昇を抑制せんとするシステム本来の機能が発揮されなくなる問題があった。
又、側溝の底部に泥が堆積した場合は、側溝内に垂らされた吸水シートの側縁部が泥に接触して、吸水シートの目詰まりが短時間の内に発生することになった。
【0009】
(3) 更に側溝は、本来、道路排水を円滑に流すために設置されるものであるが、前記システムのように、吸水シートの側縁部を側溝内に垂らすと、これが障害になって水が流れにくくなったりゴミが引っ掛かる等し、側溝が本来の排水機能を発揮できなくなる問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、基本的には、貯水槽に貯留された道路排水を利用し、この貯水を導水部材を介して、透水性を有する舗装体の下面側に配設された水分分散層に供給し、該舗装体における水の蒸発潜熱を利用して路面を冷却し得る、舗装面の温度上昇抑制型舗装構造を提供せんとするものであるが、前記従来の湿潤性舗装システムの問題点に鑑みて、道路排水を利用しながらも、前記水分分散層への効率的且つ永続的な給水を、電気エネルギーを消費せずして可能とし、更に進んで、施工の容易化及び確実化を達成し得る、舗装面の温度上昇抑制型舗装構造の提供を課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用する。
即ち本発明に係る舗装面の温度上昇抑制型舗装構造の第1の態様は、透水性を有する舗装体と、その下面側に配設されて該舗装体に水分を供給する、吸水性素材を用いて構成された水分分散層と、該舗装体に降った降雨水及び/又は、該舗装体の周辺の舗装部分の上面に降った降雨水を集水してこれを濾過する濾過装置と、濾過された降雨水を貯留する貯水槽と、前記水分分散層と該貯水槽の貯水との間を導水する導水部材とを具え、該導水部材は、その下端部分が前記貯水に浸漬される如くなされ、且つその上端部分が前記水分分散層に接触せしめられていることを特徴とするものである。
【0012】
本発明に係る舗装面の温度上昇抑制型舗装構造の第2の態様は、透水性を有する舗装体と、その下面側に配設されて該舗装体に水分を供給する、吸水性素材を用いて構成された水分分散層と、該舗装体に降った降雨水及び/又は、該舗装体の周辺の舗装部分の上面に降った降雨水を集水してこれを濾過する濾過装置と、濾過された降雨水を貯留する貯水槽と、前記水分分散層と該貯水槽の貯水との間を導水する導水部材とを具え、該導水部材は、その下端部分が前記貯水に浸漬される如くなされ、且つその上端部分が前記水分分散層に接触せしめられ、又、前記水分分散層が前記貯水槽の上面に敷設されていることを特徴とするものである。
【0013】
前記各舗装構造において、前記導水部材を、上下に長く且つ上下端が開放した筒体内に吸水体を充填して構成し、前記筒体の上部で、前記貯水槽の頂版部に着脱可能に設置した状態で、前記吸水体の下端部分を前記貯水に浸漬させ、且つその上端部分を、前記水分分散層に接触させるのがよい。
【0014】
前記第1、第2の舗装構造において、前記導水部材を、上下に長く且つ上下端端が開放した筒体内に吸水体を充填して構成し、該筒体の上端側の外周面に係合突部を設ける一方、前記貯水槽の頂版部には、該筒体を上から下に向けて挿通させ得る支持孔を設け、該支持孔の上端側に、前記係合突部を下方から支持する受部を設け、該係合突部が該受部で下方から支持された状態において、前記吸水体の下端部分が前記貯水に浸漬させ、且つ該吸水体の上端部分を前記水分分散層に接触させるのがよい。
【0015】
又前記第1、第2の舗装構造において、前記導水部材は、上下に長く且つ上下端が開放した筒体内に吸水体を充填して構成し、前記貯水槽内で略垂直状態に配設すると共に、前記吸水体の下端部分を前記貯水に浸漬させ、且つその上端部分を、前記筒体の上端から上に突出状態とし、該突出状態の上端部分には、所要間隔を置いて縦方向の切り込みを設け、該切り込み間の部分を拡げた状態で前記水分分散層に接触させるのがよい。
【0016】
又前記第1、第2の舗装構造において、前記導水部材は、上下に長く且つ上下端が開放した筒体内に吸水体を充填して構成し、前記貯水槽内で略垂直状態に配設し、該筒体を該貯水槽の上面から上方に突出させると共に、前記吸水体の下端部分を前記貯水に浸漬し、該突出状態の上端部分には、所要間隔を置いて縦方向の切り込みを設け、該切り込み間の部分を拡げた状態で前記水分分散層に接触させるのがよい。
【0017】
前記導水部材を、上下に長く且つ上下端が開放した筒体内に吸水体を充填して構成する場合、前記吸水体の下端部分を、前記筒体の下端から下に突出状態とし、該突出状態の下端部分に、所要間隔を置いて縦方向の切り込みを設けるのがよい。
【0018】
前記導水部材を、上下に長く且つ上下端が開放した筒体内に吸水体を充填して構成する場合、該記筒体の側面部に透水口を分散状態に設けるのがよい。
【0019】
又前記第1、第2の舗装構造において、前記透水性を有する舗装体を歩道の表層部とし、前記濾過装置を、歩道の長さ方向に所要間隔で配設し、該濾過装置間に前記貯水槽を設けると共に、前記濾過装置は、該歩道に隣接する車道の路面に降った降雨水を集水してこれを濾過する如く構成できる。
【0020】
又前記第1、第2の舗装構造において、前記透水性を有する舗装体を駐車場の表層部とし、前記濾過装置を、該駐車場の一側部に沿って所要間隔で配設すると共に、前記貯水槽を、前記駐車場の対向側部間で延長せしめ、前記濾過装置は、前記表層部に降った降雨水を集水してこれを濾過する如く構成できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜4において本発明に係る舗装面の温度上昇抑制型舗装構造(以下舗装構造という)1は、透水性を有する、歩道2の表層部3としての舗装体5と、その下面側に配設されて該舗装体5に水分を供給する、吸水性素材からなる水分分散層6と、前記舗装体5に隣接する車道7の路面9に降った降雨水を集水してこれを濾過する濾過装置10と、濾過された降雨水を貯留する貯水槽11と、前記水分分散層6と前記貯水槽11の貯水12との間を導水する導水部材13とを具えるものである。
【0022】
歩道2の表層部3としての前記舗装体5は、内部の小空隙の50〜70%に、例えば高炉スラッグ粉末を主成分とした保水性スラリーを充填して構成されており、30mm程度の厚さに設定されている。
【0023】
又前記水分分散層6は、例えば不織布を以って構成され、その厚さは10〜20mm程度、例えば10mm程度であり、図4(B)に示すように、その上面15は、前記舗装体5の下面16に接触せしめられている。該不織布は、例えば、ナイロンやポリエチレン等からなる、例えば0.6dtexよりも細い極細繊維の集合体として構成できる。
【0024】
又前記濾過装置10は、図1に示すように、前記歩道2の車道側の側部において、歩道の長さ方向に所要間隔で、例えば20m間隔で配設されている。該濾過装置10は、図2〜7に示すように、上端開放で且つ内部が空洞である維持管理槽17と上端開放の処理槽19とが隔壁20を介して左右隣り合うように設けられた枡ブロック21を具え、該維持管理槽17には、歩車道境界突部22を挟んで歩道2と隣り合う車道7の路面9に降った降雨水を集水する集水枡26が連結されている。
【0025】
そして前記処理槽19の側方部には、図1〜3に示すように排水枡27が配設されている。該排水枡27は、前記維持管理槽17が流入水で一杯になって雨水が入りきれない状態となったときに、過剰水が流入せしめられる上端開放で有底の直方体箱状に構成されており、前記歩車道境界突部22に接する状態で、車道7側に設けられ、該排水枡27の前後には、排水路29を構築するための水路ブロック30が連結されると共に、前記貯水槽11は、前記歩車道境界突部22に接する状態で、歩道2の側部に沿って延設されており、その一方の端部が、図4に示すように前記処理槽19に連結されている。
【0026】
これらをより具体的に説明すれば、前記枡ブロック21は、図4〜5に示すように、上端の周縁に立壁部31が周設された上下に稍長い有底の、例えば直方体箱状に構成され、該立壁部31の内側をなす陥没凹部32の略水平な底面33で、前記維持管理槽17の上端及び前記処理槽19の上端が開放せしめられている。そして両槽の上端開放部35,36が、前記陥没凹部32内で、平板状の蓋板37により開閉可能となされている。
【0027】
前記維持管理槽17は、平面視で長方形状を呈する縦長の槽として形成されると共に前記処理槽19は、平面視で円形を呈する縦長の槽として形成されており、図4〜6に示すように、該処理槽19の下端部分39と前記維持管理槽17の下端部分40が連通部41を介して連通されている。そして該処理槽19の、平面として形成された底部42は、前記維持管理槽17の、水平面としての底部43に向けて下方に傾斜する傾斜面とされており、前記処理槽19には、前記汚染物質を除去処理する処理材収容体45が、前記上端開放部36(図6)を通して出し入れ可能に納設されている。
【0028】
又図5〜7に示すように、前記立壁部31の一方の短辺側が下方に向けて所要深さに矩形状に欠切されることにより、維持管理槽17側で流入部47が形成されると共に、図7〜8に示すように、前記立壁部31の一方の長辺側の下端側に位置させて且つ他方の短辺側に寄った状態で、横長矩形状をなす排水孔49が下方に向けて傾斜状態に設けられ、図8に示すように、その下端50が、前記枡ブロック21の車道側の側壁部51に凹設した円形の連結凹部52の中央部に連通せしめられている。又図4〜5、図8に示すように、前記枡ブロック21の前記流入部47と対向する側の側壁部53には、前記処理槽19の上端側において、円形の流出孔55が貫設されている。なお該流出孔55の下端56は、処理槽19からの処理水の排出が自然的に行なわれるように、維持管理槽17と処理槽19とを含む、前記流入部47から流出孔55に至る流路57の各部の摩擦損失を考慮して、前記流入部47の下端59よりも下方に位置させてある。
【0029】
又前記蓋板37は、図6〜7に示すように、前記維持管理槽17の上端開放部35と前記処理槽19の上端開放部36とを同時に開閉できる、例えば一枚の矩形板状に形成されており、前記立壁部の一方の長辺部60(図7)で、蝶番61により開閉可能に枢着され、閉蓋状態においては、図5に示すように、前記陥没凹部32の底面33に当接状態となる。該蓋板37の、前記維持管理槽17側の端部分には、図5〜7に示すように、前記流入部47に連通し得る流入開口63が欠切形成されており、前記流入部47から流入した道路排水が、図4に矢印で示すように、閉蓋状態にある蓋板37の前記流入開口63を通して維持管理槽17内に流入可能となされている。そして、閉蓋状態にある蓋板37の、処理槽側の端部分65の下側に、前記流出孔55が存する。
【0030】
前記構成の枡ブロック21は、全体が一体に成形されてもよいのであるが、本実施の形態においては、図6に示すように、上下左右の4個のブロック片66,67,69,70を用い、これらを組み合わせ、連結金具71等を用いて一体化することにより構成されている。
【0031】
又図5、図7、図9に示すように、前記枡ブロック21の上端に設けた支持欠切部72の水平支持面73で覆蓋75が、取り外し可能に支持される如くなされており、該覆蓋75が前記閉蓋状態の蓋板37を覆い隠す。該覆蓋75は、図9に示すように、上下動し得る取手76,76に両手を掛けて持ち上げることができる。そして該覆蓋75が取り外された状態においては、図6に示すように、両槽の上端開放部35,36を開放させるように前記蓋板37を開くことができる。
【0032】
又前記処理材収容体45は、図10、図4〜5に示すように、前記汚染物質を濾過や吸着により除去する処理材77を、円筒状の筒状体79内に収容して構成されている。該処理材77としては、親油性物質等を吸着する能力が高く然も攪拌洗浄が容易である、比重の軽い例えば発泡ポリプロピレンの細片等が好ましいが、その他にも、活性炭や各種の公知素材からなるものを用いることができる。
【0033】
そして該筒状体79の上下端は、例えば円形のメッシュ状布(ポリエチレン等の合成繊維や金属線等を素材とするもの)80,81で覆われると共に、その周縁部分82,83が前記筒状体79の外周面85を覆うように適宜折り曲げられ、図10〜11に示すように、ステンレス製等の固定バンド86,87を用いて筒状体79に固定可能とされている。下端の嵌入溝89に装着される固定バンド87は、通常は取り外しが予定されないが、上端の嵌入溝62に装着される固定バンド86は、筒状体79内に収容された前記処理材77を洗浄する必要から、取り外し可能とされている。
【0034】
又、前記上端の固定バンド86aは、図10〜11に示すように、比較的硬質で弾力性を有するゴム質素材からなる、止水部材としての環状弾性止水部材90を介して装着されている。該環状弾性止水部材90は、止水突片91が斜め上方に向けて突設されている。
【0035】
前記上のメッシュ状布80は、図11に示すように、下のメッシュ状布81を取り付けて形成した有底筒体内に前記処理材77を収容した後、筒状体79の上端93を覆うように取り付けられる。
【0036】
又前記2段目の固定バンド86bも、前記と同様に、比較的硬質で弾力性を有するゴム質素材からなる、止水部材としての環状弾性止水部材90を介して装着されている。該環状弾性止水部材90は、図10〜11に示すように、止水突片91が斜め上方に向けて突設されている。そして前記筒状体79の上端にハンドル96が設けられている。
【0037】
かかる処理材収容体45を構成する前記筒状体79の外径は、前記処理槽19の内径よりも稍小さく設定されると共に、前記環状弾性止水部材90の外端径は前記処理槽19の内径よりも稍大きく設定されている。
【0038】
そして該処理材収容体45は、図5、図12に示すように、前記処理槽19の上端開放部36(図6)を通して処理槽19内に納設され、その下端97は、図5、図12に示すように、処理槽19の内周面99の下側部位に周方向で4ヵ所突設された支持片100,100,100,100で支持される。かかる納設状態において、図11に示すように、前記環状弾性止水部材90の前記止水突片91の先側部分91aが、処理槽の前記内周面99に押されて弾性的な屈曲状態となり、該内周面99に密接し、これによって、筒状体79の外周面85と前記処理槽19の内周面99との間に生ずる間隙Gが前記環状弾性止水部材90により塞がれた状態となっている。
【0039】
又前記集水枡26は、例えば図2〜4、図13に示すように、上端開放で有底の立方体箱状に構成されており、車道側の側壁部101の上端部分は、下方に向けて所要深さに矩形状に欠切されることによって、前記歩車道境界突部22の下端側に貫設された通水部102に連通し得る流入切欠部103が形成されると共に、維持管理槽17に設けられた前記流入部47に連通し得る流出欠切部105が設けられている。かかる構成の集水枡26は、その上端106が前記歩道2の路面107で開口され、図4、図9に示すように、取り外し可能の覆蓋109で閉じられる。なお、該覆蓋109は、前記覆蓋75におけると同様にして、上下動し得る取手108に両手を掛けて持ち上げることができる。
【0040】
又前記排水枡27は、図2〜3、図13〜14に示すように、上端開放で有底の上下に稍長い直方体箱状に構成されており、その上端110は前記車道7の路面9で開口され、図9、図14に示すように、取り外し可能の覆蓋(グレーチング)112で閉じられる。そして、道路の延長方向で見た対向する側壁部113,113には、前記水路排ブロック30の排水孔115に連通し得る円形状の開孔114,114が設けられている。又、図3、図14に示すように該排水枡27の歩道側の側壁部117の上端側には円形孔119が設けられており、円形樹脂パイプ120の両端部分121,121を前記円形の連結凹部52(図8)と前記円形孔119に挿入せしめ且つ該挿入部分を止水処理することにより、処理槽19と排水枡27とが連通されている。
【0041】
又前記貯水槽11は、図1〜4、図15に示すように、両端開口の角筒状をなすコンクリート製の中間部材122の多数個をその端部相互を連通させて連結することにより中間体123を形成し、該中間体123の両端にコンクリート製の端面部材124,125を配設し、緊張鋼材118を用いて全体を一体化することにより構成されており、例えば17m程度の長さに設定されている。該貯水槽11の容積は、降雨等の気象条件を考慮して、常に必要な水深が得られるように設定するものであり、例えば、舗装体1m当り1日に5リットル程度の吸水があるとして、20日間程度降雨がなくても干上がることがないように設定する。
【0042】
そして前記濾過装置10側の端面部材124の上端側には、図4に示すように、前記処理槽19に設けられた流出孔55と連通し得る流入孔127が設けられており、円形樹脂パイプ129の両端部分130,130を該流出孔55と流入孔127に挿入せしめ、且つ該挿入部分を止水処理することにより、処理槽19と貯水槽11とが連通されている。
【0043】
又、該貯水槽11の頂版部131には、図16〜17に示すように、支持孔132が例えば千鳥配置で且つ、隣り合う支持孔132,132間の距離Lを例えば75cm程度にして設けられており、図18に示す如く、該支持孔132に、上下に長い導水部材13が着脱可能に取り付けられる。該支持孔132は、図17〜18に示すように、下孔134にこれよりも稍拡大した上孔135を連通させた段付き円形孔として形成されている。
【0044】
又前記導水部材13は、図17〜21に示すように、不織布等からなるシート状の吸水材139(図19)を心棒140に巻回することによって外径95mm程度に形成された吸水体141を、周面部に透水孔142が分散状態に設けられた樹脂製の、上下端が開設した筒体143内に挿入し、両者を一体化した構成を有している。本実施の形態においては、図18、図20に示すように、前記吸水体141を構成する心棒140の上下端145,146が、吸水体141の上下端149,150から内方に5〜10cm程度(例えば7cm程度)退いており、該心棒140の上下端から突出した、前記吸水体141の上端部分151及び下端部分152に、周方向に所要間隔を置いて(例えば22度程度の角度を置いて)、縦方向の切り込み153が設けられている。
【0045】
そして該吸水体141の上端部分151及び下端部分152が、前記筒体143の上下端から突出状態となされている。該筒体143の外径は、図18に示すように、前記下孔134を略密接に挿通せしめられる程度に設定され(例えば120mm程度に設定され)、該筒体143の上端外周面には、段差からなる受部144を介して拡大した前記上孔135に嵌まり合う、例えば環状の係合突部155が設けられている。
【0046】
然して、前記筒体143を前記支持孔132に、その上側から下方に向けて挿入せしめ、前記係合突部155を前記上孔135に嵌め入れると、導水部材13が、図18、図20〜21に示すように、係合突部155が前記受部144で下方から支持されて、前記頂版部131に吊下状態で支持されることになる。そして該導水部材13は、上方に持ち上げることによって、貯水槽11から取り外し可能である。
【0047】
そして、導水部材13をこのようにして頂版部131に取り付けた状態で、吸水体141の前記上端部分151が、図18に示すように、頂版部131の上面156から突出状態になり、且つ、吸水体141の下端部分152が、図20に示すように、前記貯水槽11内の貯水に浸漬状態となる。これにより、毛細管現象によって、貯水12が吸い上げられ、前記吸水体141の上端部分151が湿潤状態となり得る。なお、該吸水体141の下端150は、図20に示すように、貯水槽11の底面159に近接状態となるように設定される。貯水槽11の頂版部113の下面160(図20)と、吸水体141の下端150間の長さは例えば約80cmに設定される。
【0048】
その後、吸水体141の上端部分151を、図2〜3、図21に示すように放射状に開いた状態で前記頂版部131の上面に配置し、然る後、前記頂版部131の上面156及び、歩道2を構成する路盤161上に、前記水分分散層6を敷設する。これにより、各導水部材13に接触された水分分散層6が形成されることになる。その後、該水分分散層6上に、前記透水性を有する舗装体5を形成する。このように水分分散層6を前記頂版部131の上面156に直接敷設するときは、頂版部131上側を埋め戻しをする必要がないため、埋め戻し土を転圧する等の施工手間を要さない。
【0049】
然して本発明によるときは、降雨による道路排水が、図22、図13に矢印で示すように、前記歩車道境界突部22に設けられた通水部102、前記流入欠切部103を通過して前記集水枡26内に流入する。この道路排水中には、泥や砂、自動車の排気ガスに含まれている微粒子、タイヤの摩耗塵、アスファルトの摩耗塵、工場ばい塵、粉塵等の汚染物質が含まれている。集水枡26に流入した水は、前記汚染物質の一部が図13に符号104で示すように、底部162に沈殿した後、図22、図4〜5に矢印で示すように、前記流出欠切部105、流入部47及び、閉蓋状態にある蓋板37に設けられた流入開口63を通して前記維持管理槽17内に流入する。このように流入することにより、前記連通部41(図4〜5)で連通された維持管理槽17と処理槽19とを含む前記流路57が流入水で満たされる。道路排水が、その後も継続して維持管理槽17内に流入することにより、前記処理槽19を上昇する上昇水が、図22、図4に示すように、前記処理材収容体45を通過して濾過された後、前記流出孔55、円形樹脂パイプ129、流入孔127を通して前記貯水槽11内に流入する。そして、該貯水槽11の最大水位を一定に保つことができるように、他方の端面板部材125には、図1、図15、図23に示すように、前記排水路29に連通された排水管163が連結されている。
【0050】
ここで、枡ブロック21内における水の濾過作用を、図4に基づいて説明する。維持管理槽17内に流入した流入水が、前記処理材収容体45を通過して処理層19を上昇する間に、該上昇水に含有されている汚染物質が、前記処理材77によって効率的に除去されるのであるが、その具体的な作用は次の通りである。
【0051】
処理材収容体45が前記処理槽19内に納設された状態において、図11に示すように、環状弾性止水部材90の止水突片91が前記間隙Gを塞いだ状態にある。従って、前記連通部41を通して処理槽19に流入して上昇する上昇水は、その全てが、前記下のメッシュ状布81を通して処理材収容体45内に流入する。そして該処理材収容体45内で上昇することによって、上昇水に含まれている前記汚染物質が、処理材によって濾過や吸着により除去され、汚染物質の低減された処理水として上のメッシュ状布80を通して排出され、その後、前記流出孔55を通して前記貯留槽11内に流入する。
【0052】
前記流出孔55からの処理水の排出は、連通部41で連通された維持管理槽17と処理槽19とを含む前記流路57の摩擦損失や、上昇水が処理材収容体45を上昇する際の摩擦損失等を考慮して、流出孔55の下端56が、流入部47の下端59よりも下方に位置する落差が設けられているため(図4)、流入部47から流入した水量分が流出孔55から順次円滑に排出されることになる。
【0053】
なお、前記下のメッシュ状布81を通過できない砂や泥は処理槽19の底部42に沈殿することになり、又、前記処理材収容体45内の濾過物の一部も、底部42に沈殿する。本実施の形態においては、前記のように、処理槽の底部42が維持管理槽17の底部43に向けて下方に傾斜しているため、沈殿した砂や泥は維持管理槽の底部43に向けて移動しやすい。その結果、維持管理槽の底部43及びその近傍には、汚染物質を吸収した沈殿物167が泥状の沈殿状態となる。
【0054】
ところで単位時間当たりの降雨量が多い場合は、その内に、前記維持管理槽17が流入水でいっぱいになって道路排水が入りきれない状態になることがある。
このようになったときは、過剰水が図14に矢印で示すように、閉蓋状態にある前記蓋板37の上面169を流れて、前記排水孔49、円形樹脂パイプ120、円形孔119を通して前記排水枡27内に流入し、その後、開孔114を通して排水路29に排出される。
【0055】
そして、前記貯水槽11内に貯留されている水は、夫々の導水部材13を構成する吸水体141の下端部分152が、図20に示すように、貯水12に浸漬状態にあるため、毛細管現象によって貯水が吸い上げられ、該吸水体141の上端部分151が湿潤状態になる。吸水体141の該上端部分151は、図20〜21に示すように前記水分分散層6に接触せしめられているため、毛細管現象によって該水分分散層6の全体に拡散せしめられる。
【0056】
更に、このように拡散された水は、前記透水性を有する舗装体5に供給され、該舗装体5の表面(歩道の路面)170より順次蒸発する。この蒸発潜熱によって、該路面170が冷却されることになる。
【0057】
前記舗装構造1において、長期間の使用によって導水部材13の前記吸水体141が目詰まり状態になって導水機能が低下した場合は、該導水部材13を貯水槽11の上側から抜き取り可能であるため、前記支持孔132が設けられている部分で舗装体5を破壊して導水部材13を抜き取り、新たな導水部材や洗浄後の導水部材を該支持孔132に挿入することにより、吸水機能を回復できる。
【0058】
図24〜27は、本発明に係る舗装構造1を駐車場171に応用した場合を示すものであり、透水性を有する、駐車場171の表層部172としての舗装体5と、その下面側に配設されて該舗装体5に水分を供給する、吸水性素材からなる水分分散層6と、前記駐車場171の舗装体5に降った降雨水を集水してこれを濾過する濾過装置10と、濾過された降雨水を貯水する貯水槽11と、前記水分分散層6と前記貯水槽11の貯水12(図27)との間を導水する導水部材13とを具えている。
【0059】
駐車場の表層部172としての前記舗装体5は、前記歩道2の表層部3と同様の構成を有しており、内部の小空隙の50〜70%に保水性スラリーを充填して構成されており、30mm程度に設定されている。
【0060】
又前記水分分散層6は、前記と同様に不織布を以って構成され、図26〜27に示すように、前記貯水槽11の上面156及び、駐車場を構成する路盤173上に敷設され、その厚さは10mm程度であって、その上面175が、前記舗装体5の下面176に接触せしめられている。
【0061】
又前記濾過装置10は、図24に示すように、駐車場171の一側部174に沿って、所要間隔で、例えば6m程度の間隔で配置されている。該濾過装置10は前記と同様に、図28に示す如く、上端開放で且つ内部が空洞である維持管理層17と処理層19とを隔壁20を介して左右隣り合うように設けられた枡ブロック21を具えており、該処理層19には前記と同様に、処理材収容体45が、前記上端開放部36を通して出し入れ可能に納設されている。
【0062】
かかる構成を有する枡ブロック21の維持管理層17には、図24に示すように、駐車場171の一側部に沿って配設された上端開放のU型水路177に連通する集水枡26が連結されている。駐車場171の舗装体5は、該U型水路177の上端開口に向けて傾斜しており、該舗装体5に降った降雨水は、図24に矢印で示すように流下して該U型水路177に流入する。
【0063】
又、該U型水路177の下流端179は、図24に示すように集水槽180に連結され、該集水槽180に流入した水路水は、これに含まれていた泥や砂が沈殿された後、下水管178に排水されるようになされている。
【0064】
そして図26、図30に示すように、該U型水路177の一方の側壁181には、その下端寄り部位において、前記集水枡26に連通する流入開口182が設けられている。又図24、図29に示すように、該U型水路177の下流端寄り部位において、U型水路の底面183と両側面184,184に接する堰板186が着脱可能に立設されており、図31に示すように、該堰板186で水路水178を嵩上げして、前記流入開口182への水の流入を円滑に行なうようになされている。なお該堰板186は、例えば図29に示すように、前記両側面184,184に設けた上下方向の案内溝188,188に堰板の両端部分186a,186aを嵌め入れて落とし込むことにより立設状態とされる。そして図32に示すように、前記堰板186を取り外すことにより、U型水路177の底部における沈殿物を、図32に矢印で示すように、該U型水路177を流れる流水により流し去り、前記集水槽180に流入させ得る。
【0065】
そして前記処理槽19の側方部には、図25〜26、図33に示すように、例えば前記U型水路177の下側に、その延長方向に排水路189が配設され、前記処理槽19と該排水路189とが排水管190で連結され、維持管理槽17が流入水で一杯になって雨水が入りきれない状態となったときに、過剰水が、図25、図33に矢印で示すように、閉蓋状態にある蓋板37の上面169を流れ、前記排水管190を通して前記排水路189に排水される。
【0066】
又前記貯水槽11は、駐車場171の対向側部174,194間で、該側部の延長方向と直交する状態で延長しており、該側部の長さ方向に、例えば6m程度の間隔で配設されている。
【0067】
該貯水槽11は、前記と同様に、図24〜26に示す如く、コンクリート製の中間部材122の多数個をその端部相互を連通状態に連結することにより形成された中間体123の両端にコンクリート製の端面部材124,125を配設し、全体を一体化して構成されている。そして前記と同様に、該貯水槽11の一方の端面部材125と前記処理層19とが、図24〜26に示すように、例えばL字状に屈曲した円形樹脂パイプ192で連結されている。そして、該貯水槽11の最大水位を一定に保つことができるように、他方の端面部材125には、図24、図34に示すように、駐車場171の他側部194に沿って配設された排水流路195に連通された排水管196が連結されている。
【0068】
然して、かかる舗装構造1によるときは、前記舗装体5に降った降雨水が前記U型水路177内に流入して後、所要間隔を置いて配置された各集水枡26に、前記流入開口182を通して流入する。そして該集水枡26に流入した水は、図25、図28、図30に示すように、前記汚染物質の一部が底部162に沈殿した後、前記流出欠切部105、流入部47及び、閉蓋状態にある蓋板37に設けられた流入開口63を通して前記維持管理層17内に流入する。このように流入することにより、維持管理層17と処理層19とを含む流路57が流入水で満たされる。舗装体5に降った降雨水が、その後も継続して維持管理層17内に流入することにより、前記処理層19を上昇する上昇水が、前記処理材収容体45を通過して前記と同様に濾過された後、図5、図34に矢印で示すように、前記L字状の円形樹脂パイプ192を通して前記貯水槽11内に流入する。
【0069】
前記貯水槽11内に貯水されている水は、図27に示すように、夫々の導水部材13を構成する吸水体141の下端部分152が貯水12に浸漬状態にあるため、毛細管現象によって貯水が吸い上げられ、前記吸水体141の上端部分151が湿潤状態になる。該上端部分151は、図26〜27に示すように前記水分分散層6に接触せしめられているため、毛細管現象によって該水分分散層6の全体に水分が拡散せしめられる。
【0070】
更に、このように拡散された水は、前記透水性を有する舗装体5に供給され、該舗装体5の表面(駐車場の表面)196より順次蒸発する。この蒸発潜熱のよって、駐車場の舗装体5の表面が冷却されることになる。
【0071】
そして前記と同様に、単位時間当りの降雨量が多い場合は、前記維持管理層17が流入水で一杯になる場合が生ずるが、このようになったときは、図25、図33に矢印で示すように、過剰水が前記排水管190を通して前記排水路189に排出される。
【0072】
〔その他の実施の形態〕
本発明は、前記実施の形態で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。
【0073】
(1) 本発明に係る舗装構造1は、透水性を有する舗装体5を車道の表層部として構成することもでき、図35は、貯水槽11の貯水12と、車道7の舗装体5の下面側に配設された水分分散層6との間を導水する導水部材13を該貯水槽11の頂版部131に取り付けた状態を示すものである。
【0074】
(2) 濾過装置10で濾過される降雨水は、歩道や車道、駐車場等の表層部としての舗装体に降った降雨水だけであることの他、その周辺の舗装部分の上面に降った降雨水、或いは、舗装体に降った降雨水と舗装体の周辺の舗装部分の上面に降った降雨水の双方であることもある。
【0075】
(3) 水分分散層6と貯水層11の貯水12との間を導水する導水部材13は、図36に示すように、貯水層11の上面156から上に、例えば10〜30cm程度突出するように構成され、該導水部材の上端197で前記水分分散層6に接続されるように構成されることもある。この場合は、貯水層11の上部空間の高さを不必要に大きくしなくてすむ利点がある。なお、該突出部13aの周囲は、舗装体の陥没を防ぐために十分に転圧する。
【0076】
(4) 図37は水分分散層6の他の態様を示すものであり、歩道や車道、駐車場の路盤や貯水槽11の上面に敷設される防水シート199と、その上に配置された不織布や布帛等の水分浸透性素材200とを用いて構成することもできる。そして、導水部材13の上端197を前記水分分散層6に接触させる際は、該防水シート199を部分的に開口する。
【0077】
(5) 前記導水部材13を構成する筒体143は、断面が円形状をなすものには特定されず、又、前記透水孔142が設けられないこともある。又、筒体143の下端201は、吸水体141の下端202を下方から支持するように、図38に示すように、中央部に開口203が設けられた底板205で覆われることもある。
又導水部材13は、前記水分分散層6と貯水槽11の貯水12との間を導水し得るものであれば、前記樹脂製の筒体143を省略して、前記吸水体141のみを以って構成することもできる。
【0078】
(6) 濾過装置10,10間に貯水槽11を配置する場合、例えば図39に示すように、地下埋設物との関係で該貯水槽が途切れ状態となる場合が生ずるが、この場合は、分断された貯水槽11a,11b相互を連通管206で連結すればよい。
【0079】
(7) 前記貯水槽11の水中には、貯水の腐敗を抑制するために竹炭等の吸着材を入れることもある。
【0080】
(8) 貯水槽11の頂版部131における導水部材13の配置状態は、前記した千鳥配置に特定されるものではなく、水分分散層への効率的な水分供給を可能とするものであるならば、一直線状の配置等であってもよい。
【0081】
(9) 前記水分分散層6は、前記した不織布や各種布帛等、毛細管現象によって水分を分散し得る機能を有するもの全般を採用できる。
【0082】
(10)駐車場の舗装体5 に降った降雨水が、図2に示すと同様にして、駐車場の外部に配設した集水枡26に流入するように構成されることもある。
【0083】
【発明の効果】
本発明は以下の如き優れた効果を奏する。
(1) 本発明に係る舗装構造は、透水性を有する舗装体の下面側に水分分散層を配設し、該水分分散層に、該舗装体やその周辺の舗装部分の上面に降った降雨水を浄化して供給し、更に、この供給された水を舗装体に供給して該舗装体の表面より順次蒸発させ、この蒸発潜熱によって舗装体を冷却する基本構成を採用している。
従って本発明によるときは、舗装体やその周辺の舗装部分の上面に降った降雨水を有効活用して舗装面の温度上昇を抑制できるため、上水を利用する不経済がなく、又、河川水を導入するための特別な設備も要さない。しかも、前記した側溝利用の湿潤性舗装システムにおけるような、側溝に水を補給するための特別な装置や電気エネルギーも要さない。
又本発明に係る舗装構造は、舗装体やその周辺の舗装部分に降った降雨水をそのまま利用するのではなく、この降雨水を濾過装置で濾過して利用するため、側溝利用の前記湿潤性舗装システムにおけるように導水部材の目詰まりを生じさせることが非常に少ない。
かかることから本発明によるときは、道路の降雨水を利用しながらも、前記水分分散層への効率的且つ永続的な給水を、構造の複雑化を招くことなく、又電気エネルギーを消費することなく経済的に行ない得る利点がある。
【0084】
(2) そして水分分散層に供給する水は、貯水槽の貯水を用いるものであり、前記湿潤性舗装システムにおけるような側溝水を利用するものではないため、側溝の排水機能を損なうといった不都合も生じさせない。
【0085】
(3) 前記導水部材を、筒体内に吸水材を充填して構成し、該筒体の上部で、前記貯水槽の頂版部に着脱可能に設置する場合、長期間の使用によって吸水材の給水性能が低下したときは、該導水部材を取り外して目詰まり状態を解消したり、導水部材を交換することが容易であることから、舗装構造の維持管理の容易化を達成できる。
【0086】
(4) 貯水槽の上面に水分分散層を直接敷設することとし、導水部材の上端部分を該水分分散層に接触させる構成を採用したときは、貯水槽の上側を埋め戻しする必要がないため、転圧施工が不要となって施工の簡易化を図り得る。
【0087】
(5) 前記導水部材を前記貯水槽の上面から上方に突設させ、該導水部材の上端部分を前記水分分散層に接触させる構成を採用したときは、貯水槽の上部に生ずる空間を必要最小限度に止めることができ、貯水槽をよりコンパクトに構成し得る利点がある。
【0088】
(6) 導水部材を、上下端が開放した筒体内に吸水体を充填して構成し、該吸水体の上端部分を、筒体の上端から上に突出状態とし、該突出部分に、所要間隔で、例えば周方向に所要角度ピッチで、縦方向の切り込みを設け、該切り込み間の部分を拡げ、該拡げた部分を前記水分分散層に接触させる構成を採用した場合は、吸水体の上端部分と前記水分分散層との接触面積の増大を図ることができて、水分分散層への水の供給を円滑に行なうことができる。
この場合、吸水体の下端部分を前記筒体の下端から下に突出状態とし、該突出部分に、所要間隔で、例えば周方向に所要角度ピッチで、縦方向の切込みを設けることにより、吸水部材の吸水をより効率的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舗装構造を、道路に応用した場合について示す平面図である。
【図2】その要部を示す斜視図である。
【図3】その要部を示す斜視図である。
【図4】その要部を示す断面図である。
【図5】濾過装置を説明する一部断面斜視図である。
【図6】濾過装置を構成する枡ブロックを示す斜視図である。
【図7】枡ブロックを、その上端を閉蓋する覆蓋と共に示す斜視図である。
【図8】枡ブロックの処理槽側に設けた排水孔の構成を説明する斜視図である。
【図9】枡ブロックと集水枡と排水枡を、その閉蓋状態で示す斜視図である。
【図10】処理槽に収容される処理材収容体を示す斜視図である。
【図11】処理材収容体を処理槽に収容した状態を示す部分断面図である。
【図12】処理材収容体を処理槽に収容した状態を示す断面図である。
【図13】道路排水が集水枡に流入する状態を示す断面図である。
【図14】過剰水が排水孔を通して集水枡内に流入する状態を示す断面図である。
【図15】貯水槽の構成を説明する側面図である。
【図16】貯水槽の構成を説明する平面図である。
【図17】貯水槽とこれに取り付けられる導水部材を示す斜視図である。
【図18】導水部材を貯水槽の頂版部に取り付けた状態を示す断面図である。
【図19】導水部材を説明する断面図である。
【図20】本発明に係る舗装構造の作用を説明する断面図である。
【図21】本発明に係る舗装構造の作用を説明する部分斜視図である。
【図22】本発明に係る舗装構造の、降雨水の流れ状態を説明する平面図である。
【図23】貯水槽内の水位を一定に保つ排水管の作用を説明する断面図である。
【図24】本発明に係る舗装構造を、駐車場に応用された場合について説明する平面図である。
【図25】その舗装構造による水の流れ状態を説明する平面図である。
【図26】その舗装構造の要部構成を説明する斜視図である。
【図27】その舗装構造の作用を説明する断面図である。
【図28】その舗装構造における水の流れ状態を説明する断面図である。
【図29】その舗装構造を構成するU型水路を説明する一部欠切斜視図である。
【図30】U型水路に流入した降雨水の集水枡への流入状態を示す断面図である。
【図31】堰板で嵩上げされたU型水路内の水路水が流入開口に流入する状態を説明する断面図である。
【図32】堰板を外して、U型水路の底部の沈殿物を流し去っている状態を示す断面図である。
【図33】維持管理槽に流入された水が過剰である場合の排水状態を示す断面図である。
【図34】貯水槽の構成を説明する断面図である。
【図35】本発明に係る舗装構造を、車道に応用した場合について示す断面図である。
【図36】導水部材の上側部分を貯水槽の上方に突設させた舗装構造を説明する断面図である。
【図37】水分分散槽の下面に防水シートを配置した場合における、導水部材と水分分散層との接続状態を示す断面図である。
【図38】筒体内に吸水体を収容して構成した導水部材の他の態様を示す断面図である。
【図39】途切れ状態となった貯水槽相互を連通管で連結した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 舗装構造
2 歩道
3 表層部
5 舗装体
6 水分分散層
7 車道
9 路面
10 濾過装置
11 貯水槽
12 貯水
13 導水部材
17 維持管理槽
19 処理槽
21 枡ブロック
27 排水枡
29 排水路
45 処理材収容体
47 流入部
49 排水孔
77 処理材
131 貯水槽の頂版部
132 支持孔
141 吸水体
143 筒体
151 吸水体の上端部分
152 吸水体の下端部分
153 切り込み
144 受部
155 係合突部
171 駐車場
172 駐車場の表層部
177 U型水路
182 流入開口
186 堰板
187 欠切開口
189 排水路

Claims (10)

  1. 透水性を有する舗装体と、その下面側に配設されて該舗装体に水分を供給する、吸水性素材を用いて構成された水分分散層と、該舗装体に降った降雨水及び/又は、該舗装体の周辺の舗装部分の上面に降った降雨水を集水してこれを濾過する濾過装置と、濾過された降雨水を貯留する貯水槽と、前記水分分散層と該貯水槽の貯水との間を導水する導水部材とを具え、該導水部材は、その下端部分が前記貯水に浸漬される如くなされ、且つその上端部分が前記水分分散層に接触せしめられていることを特徴とする舗装面の温度上昇抑制型舗装構造。
  2. 透水性を有する舗装体と、その下面側に配設されて該舗装体に水分を供給する、吸水性素材を用いて構成された水分分散層と、該舗装体に降った降雨水及び/又は、該舗装体の周辺の舗装部分の上面に降った降雨水を集水してこれを濾過する濾過装置と、濾過された降雨水を貯留する貯水槽と、前記水分分散層と該貯水槽の貯水との間を導水する導水部材とを具え、該導水部材は、その下端部分が前記貯水に浸漬される如くなされ、且つその上端部分が前記水分分散層に接触せしめられ、又、前記水分分散層が前記貯水槽の上面に敷設されていることを特徴とする舗装面の温度上昇抑制型舗装構造。
  3. 前記導水部材は、上下に長く且つ上下端が開放した筒体内に吸水体を充填して構成され、前記筒体の上部で、前記貯水槽の頂版部に着脱可能に設置されており、前記吸水体の下端部分が前記貯水に浸漬され、且つその上端部分が、前記水分分散層に接触せしめられていることを特徴とする請求項1又は2記載の舗装面の温度上昇抑制型舗装構造。
  4. 前記導水部材は、上下に長く且つ上下端端が開放した筒体内に吸水体を充填して構成され、該筒体の上端側の外周面に係合突部を設ける一方、前記貯水槽の頂版部には、該筒体を上から下に向けて挿通させ得る支持孔が設けられ、該支持孔の上端側には、前記係合突部を下方から支持する受部を設けてなり、該係合突部が該受部で下方から支持された状態で、前記吸水体の下端部分が前記貯水に浸漬され、且つ該吸水体の上端部分が前記水分分散層に接触せしめられていることを特徴とする請求項1又は2記載の舗装面の温度上昇抑制型舗装構造。
  5. 前記導水部材は、上下に長く且つ上下端が開放した筒体内に吸水体を充填して構成され、前記貯水槽内で略垂直状態に配設されると共に、前記吸水体の下端部分が前記貯水に浸漬され、且つその上端部分が、前記筒体の上端から上に突出状態にあり、該突出状態の上端部分には、所要間隔を置いて縦方向の切り込みが設けられ、該切り込み間の部分が拡げられた状態で前記水分分散層に接触せしめられていることを特徴とする請求項1又は2記載の舗装面の温度上昇抑制型舗装構造。
  6. 前記導水部材は、上下に長く且つ上下端が開放した筒体内に吸水体を充填して構成され、前記貯水槽内で略垂直状態に配設され、該筒体が該貯水槽の上面から上方に突出されると共に、前記吸水体の下端部分が前記貯水に浸漬され、該突出状態の上端部分には、所要間隔を置いて縦方向の切り込みが設けられ、該切り込み間の部分が拡げられた状態で前記水分分散層に接触せしめられていることを特徴とする請求項1又は2記載の舗装面の温度上昇抑制型舗装構造。
  7. 前記吸水体の下端部分を、前記筒体の下端から下に突出状態とし、該突出状態の下端部分には、所要間隔を置いて縦方向の切り込みが設けられていることを特徴とする請求項5又は6記載の舗装面の温度上昇抑制型舗装構造。
  8. 前記筒体の側面部に透水口が分散状態に設けられていることを特徴とする請求項3記載の舗装面の温度上昇抑制型舗装構造。
  9. 前記透水性を有する舗装体は歩道の表層部であり、前記濾過装置が、歩道の長さ方向に所要間隔で配設され、該濾過装置間に前記貯水槽が設けられると共に、前記濾過装置は、該歩道に隣接する車道の路面に降った降雨水を集水してこれを濾過することを特徴とする請求項1又は2記載の舗装面の温度上昇抑制型舗装構造。
  10. 前記透水性を有する舗装体は駐車場の表層部であり、前記濾過装置が、該駐車場の一側部に沿って所要間隔で配設されると共に、前記貯水槽が、前記駐車場の対向側部間で延長せしめられ、前記濾過装置は、前記表層部に降った降雨水を集水してこれを濾過することを特徴とする請求項1又は2記載の舗装面の温度上昇抑制型舗装構造。
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