JP2004350417A - 電柱識別用固定具およびその電柱識別用固定具を用いた電柱の管理方法 - Google Patents
電柱識別用固定具およびその電柱識別用固定具を用いた電柱の管理方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】経年変化や識別不明が発生することなく、電柱及び当該電柱に装荷されている電柱関連部材の情報を容易に書き込み且つ識別する。
【解決手段】電柱識別用固定具1は、締付機構で電柱3の外周に沿って固定される固定部材5と、この固定部材5に設けて識別情報を記憶するRFID7と、からなっている。予め前記RFID7に電柱3やその電柱3に装荷されている電柱関連部材などの識別情報が記録される。保守管理工事が行われる際に、RFID7の情報が読み取り機で読み取られ、前記識別情報の確認が容易に行われるので、電柱3の保守管理工事における準備作業時間が大幅に短縮される。
【選択図】 図1
【解決手段】電柱識別用固定具1は、締付機構で電柱3の外周に沿って固定される固定部材5と、この固定部材5に設けて識別情報を記憶するRFID7と、からなっている。予め前記RFID7に電柱3やその電柱3に装荷されている電柱関連部材などの識別情報が記録される。保守管理工事が行われる際に、RFID7の情報が読み取り機で読み取られ、前記識別情報の確認が容易に行われるので、電柱3の保守管理工事における準備作業時間が大幅に短縮される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電柱及び当該電柱に装荷されている全てのケーブル類、クロージャを含む接続函、アンテナ、変圧器等の電柱関連部材の識別を行うための電柱識別用固定具およびその電柱識別用固定具を用いた電柱の管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6を参照するに、従来、電柱101間に架線された架空ケーブルの保守管理には、ケーブルの表面印刷や、保管されている敷設工事記録台帳、電柱101の識別番号、電柱101に表示されている幹線名等から、異常箇所の抽出や保守すべき場所を探し出して保守管理が行われている。
【0003】
電柱101の識別番号や幹線名等は電柱番号札103に表示され、この電柱番号札103は例えば固定バンド105を使用して該当する電柱101に固定される方法が一般的である。なお、電柱番号札103には、縦長、横長の両サイズがあり、適用される場所によって使い分けられている。
【0004】
また、電柱番号札103は、ABS(Acrylonitrile−Butadiene−Stylene)樹脂、ポリカーボネート樹脂、アルミニウム等の板材からなっているが、最近は環境に配慮してリサイクルプラスチックも使用されている。電柱番号札103の印字方法としては、アクリル系塗料等で印字されたり、刻印機(あるいは型押機、彫刻機)を用いて刻印(型押)されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、上記の固定バンド105は、PVC、ステンレス、ブリキ等からなっている。しかし、近年では、上記の固定バンド105を使用せず、電柱番号札103が接着剤を用いて電柱101に直接固着されるという「バンドレス番号札」も普及している(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−278465号公報
【0007】
【特許文献2】
特開平8−6502号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平9−179501号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来、電柱101の保守管理工事を行う場所を特定するには、管理台帳などから住所が特定され、この住所の近辺で各電柱101に緊線されているケーブルを探し出す必要がある。この際にケーブルの表面印刷や電柱番号札103にある電柱101の識別番号並びに幹線表記で確認される。
【0010】
ところが、電柱番号札103の表記は経時変化で読み取れなくなることもあるという問題点があった。例えば、塗料による印字方法では、年月を経た場合、経時変化のために退色して文字・数字・記号等が不鮮明になる。
【0011】
また、電柱番号札103は、電柱101に固定できる電柱番号札103の面積と、地上から目視できる個々の文字等の大きさなどの制限のために、文字・数字・記号の数に制限があるので限られた情報しか得られないという問題点があった。
【0012】
なお、電柱番号札103が目視できず、その確認を行うために電柱101に登るには作業準備や道具が必要となる。
【0013】
したがって、上述したように確認の準備に時間がかかることや、確認場所の間違いのために余分な時間が必要となること、あるいは作業ミスによる断線の危険性も発生するという問題点があった。
【0014】
また、刻印(あるいは型押)する方法では、刻印(型押)するための時間と費用がかかりすぎるという問題点があった。
【0015】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、経年変化や識別不明が発生することなく、電柱およびその電柱に装荷されている全てのケーブル類、クロージャを含む接続函、アンテナ、変圧器等の電柱関連部材の多くの情報を容易に書き込み且つ識別できる電柱識別用固定具およびその電柱識別用固定具を用いた電柱の管理方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の電柱識別用固定具は、締付機構で電柱の外周に沿って固定される固定部材と、この固定部材に設けて識別情報を記憶するRFIDと、からなることを特徴とするものである。
【0017】
したがって、電柱に装着される固定部材にRFIDが設けられているので、予め前記RFIDに電柱やその電柱に装荷されている電柱関連部材などの識別情報が記録される。保守管理工事が行われる際に、RFIDの情報が読み取り機で読み取られ、前記識別情報の確認が容易に行われる。
【0018】
その結果、電柱の保守管理工事における準備作業時間が大幅に短縮される。また、該当する電柱及び当該電柱の関連部材の情報が電子化されることで、経時変化による読み取り不能となる事態が防止される。さらに、工事現場で行った作業内容はその場でRFIDに書き込むことができ、RFIDリーダ/ライタ機器に残った情報を持ち帰り、ホストコンピュータに簡単に入力することが可能になり、誤記入が防止される。
【0019】
請求項2によるこの発明の電柱識別用固定具は、請求項1記載の電柱識別用固定具において、前記RFIDが、外部から非接触で前記識別情報を読み書き可能であることを特徴とするものである。
【0020】
したがって、電柱の識別情報は、電柱に装着された電柱識別用固定具のRFIDに容易に書き込むことができ、この書き込まれた識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばRFID読み書き装置により外部から非接触で短時間に容易に識別される。
【0021】
請求項3によるこの発明の電柱の管理方法は、電柱及び当該電柱に装荷される電柱の関連部材を管理するにあたって、
締付機構で電柱の外周に沿って固定した固定部材に、予め該当する電柱及び当該電柱の関連部材を識別するための識別情報を記憶せしめるRFIDを設け、このRFIDに前記識別情報をRFID読み書き装置で書き込み及び読み取りを行うことによって該当する電柱及び当該電柱の関連部材を識別し管理することを特徴とするものである。
【0022】
したがって、電柱に装着される固定部材にRFIDが設けられているので、予め前記RFIDに電柱やその電柱に装荷されている電柱関連部材などの識別情報が記録される。保守管理工事が行われる際に、RFIDの情報が読み取り機で読み取られ、前記識別情報の確認が容易に行われる。
【0023】
その結果、電柱の保守管理工事における準備作業時間が大幅に短縮される。また、該当する電柱及び当該電柱の関連部材の情報が電子化されることで、経時変化による読み取り不能となる事態が防止される。さらに、工事現場で行った作業内容はその場でRFIDに書き込むことができ、RFIDリーダ/ライタ機器に残った情報を持ち帰り、ホストコンピュータに簡単に入力することが可能になり、誤記入が防止される。
【0024】
請求項4によるこの発明の電柱の管理方法は、請求項3記載の電柱の管理方法において、前記RFIDが、外部から非接触で前記識別情報を読み書き可能であることを特徴とするものである。
【0025】
したがって、電柱の識別情報は、電柱に装着された電柱識別用固定具のRFIDに容易に書き込むことができ、この書き込まれた識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばRFID読み書き装置により外部から非接触で短時間に容易に識別される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】
図1を参照するに、この実施の形態に係る電柱識別用固定具1は、固定される電柱3および当該電柱3に装荷されている全てのケーブル類、クロージャを含む接続函、アンテナ、変圧器等の電柱関連部材の識別を行うためのものである。なお、電柱3の材質としては、コンクリート製、亜鉛メッキ鋼管、木材などがある。
【0028】
電柱識別用固定具1は、締付機構で電柱3の外周に沿って固定される固定部材としての例えば一般に使用されている汎用の自在バンド5と、この自在バンド5に取り付けたRFID7(Radio Fre光ファイバケーブル及びその製造方法quency Identification)と、から構成されている。なお、上記の固定部材としては、汎用の自在バンド5でなくとも、電柱に締め付けて固定する他の形態のものであっても構わない。
【0029】
自在バンド5は種々の形状のものがあり、図1はその一例である。この実施の形態の自在バンド5は、電柱3の外周に沿った1/4半円より長い湾曲形状で帯状の四分割円弧状片9と、この四分割円弧状片9の一端に設けられて自在バンド5を電柱3に留めるための固定片11と、から構成されている。さらに、2つの前記四分割円弧状片9の他端側、つまり固定片11を設けていない側を重ね合わせて半円弧状に組み合わせる際に、この組み合わせのバンド長さを調整するための調整用穴13が前記重ね合わせ部分に複数箇所、この例では図3に示されているように3箇所設けられている。したがって、2つの四分割円弧状片9は電柱3の外径に合わせて調整用穴13に挿通する連結具としての調整ボルト15及びナット17により半円弧状バンドとして組み合わされる。
【0030】
さらに、上記の半円弧状バンドが一対でほぼ円形をなして電柱3の外周に沿って締付機構としての例えば固定用ボルト19、ナット21によって固定されるよう構成されている。
【0031】
なお、上記の固定片11は矩形部材であり、四分割円弧状片9の一端に四分割円弧状片9の円周に対して直交するように一体的に設けられており、図3に示されているように固定片11のほぼ中央付近には上記の固定用ボルト19を挿入する電柱固定用の取付穴23が形成されている。
【0032】
また、上記の四分割円弧状片9には、例えばケーブルを支持するための止め金具などの金物類を取り付けるための金物類取付穴25が設けられている。
【0033】
図2を参照して、上記のRFID7についてより詳しく説明すると、この実施の形態では金属対応型が用いられ、耐候性を持たせるために樹脂製のケース27で保護されている。このケース27は、この実施の形態では矩形状板片をなす本体部29と、この本体部29の両側に設けたフランジ部31と、前述した四分割円弧状片9の外周面にほぼ隙間なく当てられるように前記本体部29とフランジ部31の裏面に設けた凹面部33と、前記フランジ部31のほぼ中央から凹面部33に貫通した取付穴35と、から構成されている。
【0034】
なお、凹面部33は自在バンド5の外周の曲率にあった形状とし、RFID7が自在バンド5にセットされたときに歪みが加わらないようにしている。
【0035】
上記のケース27の本体部29内には、同調用コンデンサと電源用コンデンサとケーブル情報を記憶したIC(Integrated Circuit)チップとを収納したICパッケージ37と、このICパッケージ37に電気的に接続したアンテナコイル39が内蔵されている。アンテナコイル39は微小アンテナの役割を果たすもので、円板状の磁芯部材41と、この磁芯部材41の周囲に渦巻き状に卷回されたコイル本体としての被覆銅線43とからなっている。
【0036】
RFID7は、図4に示されているように電磁誘導を用いたRFID読み書き装置としての例えばRFIDリーダ/ライタ機器45にケーブル47で結線されたアンテナ49から発信される無線電波により、アンテナコイル39を経てICパッケージ37内のICチップに記憶された情報が読み出し且つ書き込み可能に構成されている。つまり、RFIDリーダ/ライタ機器45のアンテナ49とRFID7のアンテナコイル39との間で電磁波のやり取りが行われ、RFID7を取り付けた電柱識別用固定具1の識別情報が読み取り可能となる。
【0037】
なお、上記のRFID7の情報としては、例えば該当する電柱3の管理情報だけでなく、当該電柱3に装荷されている全てのケーブル類、クロージャを含む接続函、アンテナ、変圧器等の電柱関連部材に関する識別情報が、例えばRFIDリーダ/ライタ機器45によって盛り込まれる。
【0038】
図3を参照するに、電柱識別用固定具1における上記のRFID7の取付状態は、四分割円弧状片9にRFID7を取り付けるためのRFID固定用の取付穴51が設けられている。RFID7はケース27の凹面部33が四分割円弧状片9の外周面に当てられ、RFID固定用のボルト53が四分割円弧状片9の取付穴51とRFID7のケース27の取付穴35に内側から挿通され、ナット55で締め付け装着される。なお、ボルト53の頭部は平らで薄い形状である。
【0039】
したがって、一般に使用されている汎用の自在バンド5に、上記のRFID固定用の取付穴51を追加工し、RFID7がRFID固定用のボルト53、ナット55で取り付けられることにより、この発明の実施の形態の電柱識別用固定具1が完成するのである。
【0040】
図5には他の実施の形態の電柱識別用固定具57が示されている。図5において、図1における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。図5において、他の実施の形態の自在バンド59が電柱3の外周に沿ったほぼ半円状で帯状の半円弧状片61と、2つの前記四分割円弧状片9との組み合わせであり、RFID7が前記自在バンド59に前述した実施の形態の電柱識別用固定具1と同様に取り付けられている。
【0041】
また、さらに他の実施の形態の自在バンドとしては、図示していないが、電柱の全外周に沿った円形状で帯状のバンド片と、このバンド片の両端部を重ね合わせた部分に設けた複数の取付穴と、この取付穴内に挿通して締め付ける締付機構としてのフックボルト、ナットと、から構成される形態の自在バンド、あるいは他の形態の種々の自在バンドがある。
【0042】
次に、上記の電柱識別用固定具1を用いて該当する電柱3及び当該電柱3の関連部材を管理する方法について説明する。
【0043】
図4を参照するに、ケーブル(図示省略)が例えば電柱3を経て敷設される際に、ケーブルから分岐して各家庭に配線するためのクロージャを含む接続函、携帯電話用のアンテナ、変圧器等の電柱関連部材(図示省略)が装荷される。
【0044】
現場における電柱識別用固定具1の識別の状態は、図4に示されているように電柱識別用固定具1を識別するために、RFIDリーダ/ライタ機器45にケーブル47で結線されたアンテナ49から、例えば134kHzの電磁波が呼び掛け信号として周囲に放射される。なお、上記の電磁波は、通常は135kHz以下であるが、これに限定されない。
【0045】
一方、識別すべき電柱識別用固定具1にはRFID7が設けられているので、RFID7は上記のアンテナ49から発信された呼び掛け信号としての134kHzの電磁波をエネルギー源にして電源用コンデンサに蓄積した後に、ICチップに記憶された電柱識別用固定具1の識別情報などを含む応答信号としての電磁波を上記アンテナ49に返送する。
【0046】
以上のように、電柱識別用固定具1が電柱3に固定される際に、電柱識別用固定具1に設けられたRFID7に該当する電柱3及び当該電柱3の関連部材の情報がRFIDリーダ/ライタ機器45で書き込んでおくことにより、電柱3やケーブル等の保守管理を容易に行うことができる。
【0047】
例えば、RFID7には、電柱3の固有番号と、どんなケーブルが緊線されているか、また前記ケーブルがどの幹線や支線に使われているか、どの幹線や支線に使われているか、などの情報が記憶される。
【0048】
したがって、電柱3及びケーブル線路の保守管理工事が行われる際に、電柱3が高いために、従来のような電柱番号札なら目視が困難な場合でも、この実施の形態の電柱識別用固定具1では離れた位置からRFIDリーダ/ライタ機器45を用いて前記情報が容易に読み取られ、作業すべきケーブルがどこにあるかの確認を容易に行うことが可能となる。しかも、RFID7の許容情報量が非常に多いので、電柱3以外の情報、すなわち当該電柱3に装荷されている全てのケーブル、クロージャを含む接続函、アンテナ、変圧器等の電柱関連部材の情報等も記憶させておき、それらの電柱関連部材の管理も行うことができる。
【0049】
その結果、電柱3の保守管理工事における準備作業時間を大幅に短縮することができる。また、該当する電柱3及び当該電柱3の関連部材の情報が電子化されることで、経時変化による読み取り不能となる事態を防止することができる。
【0050】
さらに、工事現場で行った作業内容はその場でRFID7に書き込むことができ、RFIDリーダ/ライタ機器45に残った情報を持ち帰り、ホストコンピュータに簡単に入力することが可能になり、誤記入を防止できる。
【0051】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0052】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、電柱に装着される固定部材にRFIDを設けているので、予め前記RFIDに電柱やその電柱に装荷されている電柱関連部材などの識別情報を記録できる。保守管理工事を行う際に、前記RFIDの情報を読み取り機で読み取り、前記識別情報を容易に確認できる。
【0053】
その結果、電柱の保守管理工事における準備作業時間を大幅に短縮できる。また、該当する電柱及び当該電柱の関連部材の情報を電子化できることから、経時変化による読み取り不能となる事態を防止できる。さらに、工事現場で行った作業内容をその場でRFIDに書き込むことができ、RFIDリーダ/ライタ機器に残った情報を持ち帰り、ホストコンピュータに簡単に入力することが可能になり、誤記入を防止できる。
【0054】
請求項2の発明によれば、電柱の識別情報は、電柱に装着された電柱識別用固定具のRFIDに容易に書き込むことができ、この書き込まれた識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばRFID読み書き装置により外部から非接触で短時間に容易に識別できる。
【0055】
請求項3の発明によれば、電柱に装着される固定部材にRFIDを設けているので、予め前記RFIDに電柱やその電柱に装荷されている電柱関連部材などの識別情報を記録できる。保守管理工事を行う際に、前記RFIDの情報を読み取り機で読み取り、前記識別情報を容易に確認できる。
【0056】
その結果、電柱の保守管理工事における準備作業時間を大幅に短縮できる。また、該当する電柱及び当該電柱の関連部材の情報を電子化できることから、経時変化による読み取り不能となる事態を防止できる。さらに、工事現場で行った作業内容をその場でRFIDに書き込むことができ、RFIDリーダ/ライタ機器に残った情報を持ち帰り、ホストコンピュータに簡単に入力することが可能になり、誤記入を防止できる。
【0057】
請求項4の発明によれば、電柱の識別情報は、電柱に装着された電柱識別用固定具のRFIDに容易に書き込むことができ、この書き込まれた識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばRFID読み書き装置により外部から非接触で短時間に容易に識別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の電柱識別用固定具の斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態で用いられるRFIDの斜視図である。
【図3】RFIDを固定部材に装着する状態を示す斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態の電柱識別用固定具を用いた電柱の管理方法の概略的な説明図である。
【図5】この発明の他の実施の形態の電柱識別用固定具の斜視図である。
【図6】従来の電柱の管理方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電柱識別用固定具
3 電柱
5 自在バンド(固定部材)
7 RFID
9 四分割円弧状片
11 固定片
13 調整用穴
15 調整ボルト
17 ナット
19 固定用ボルト(締付機構)
21 ナット(締付機構)
23 取付穴
27 ケース
29 本体部
31 フランジ部
33 凹面部
35 取付穴
45 RFIDリーダ/ライタ機器(RFID読み書き装置)
57 電柱識別用固定具(他の実施の形態の)
【発明の属する技術分野】
この発明は、電柱及び当該電柱に装荷されている全てのケーブル類、クロージャを含む接続函、アンテナ、変圧器等の電柱関連部材の識別を行うための電柱識別用固定具およびその電柱識別用固定具を用いた電柱の管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6を参照するに、従来、電柱101間に架線された架空ケーブルの保守管理には、ケーブルの表面印刷や、保管されている敷設工事記録台帳、電柱101の識別番号、電柱101に表示されている幹線名等から、異常箇所の抽出や保守すべき場所を探し出して保守管理が行われている。
【0003】
電柱101の識別番号や幹線名等は電柱番号札103に表示され、この電柱番号札103は例えば固定バンド105を使用して該当する電柱101に固定される方法が一般的である。なお、電柱番号札103には、縦長、横長の両サイズがあり、適用される場所によって使い分けられている。
【0004】
また、電柱番号札103は、ABS(Acrylonitrile−Butadiene−Stylene)樹脂、ポリカーボネート樹脂、アルミニウム等の板材からなっているが、最近は環境に配慮してリサイクルプラスチックも使用されている。電柱番号札103の印字方法としては、アクリル系塗料等で印字されたり、刻印機(あるいは型押機、彫刻機)を用いて刻印(型押)されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、上記の固定バンド105は、PVC、ステンレス、ブリキ等からなっている。しかし、近年では、上記の固定バンド105を使用せず、電柱番号札103が接着剤を用いて電柱101に直接固着されるという「バンドレス番号札」も普及している(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−278465号公報
【0007】
【特許文献2】
特開平8−6502号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平9−179501号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来、電柱101の保守管理工事を行う場所を特定するには、管理台帳などから住所が特定され、この住所の近辺で各電柱101に緊線されているケーブルを探し出す必要がある。この際にケーブルの表面印刷や電柱番号札103にある電柱101の識別番号並びに幹線表記で確認される。
【0010】
ところが、電柱番号札103の表記は経時変化で読み取れなくなることもあるという問題点があった。例えば、塗料による印字方法では、年月を経た場合、経時変化のために退色して文字・数字・記号等が不鮮明になる。
【0011】
また、電柱番号札103は、電柱101に固定できる電柱番号札103の面積と、地上から目視できる個々の文字等の大きさなどの制限のために、文字・数字・記号の数に制限があるので限られた情報しか得られないという問題点があった。
【0012】
なお、電柱番号札103が目視できず、その確認を行うために電柱101に登るには作業準備や道具が必要となる。
【0013】
したがって、上述したように確認の準備に時間がかかることや、確認場所の間違いのために余分な時間が必要となること、あるいは作業ミスによる断線の危険性も発生するという問題点があった。
【0014】
また、刻印(あるいは型押)する方法では、刻印(型押)するための時間と費用がかかりすぎるという問題点があった。
【0015】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、経年変化や識別不明が発生することなく、電柱およびその電柱に装荷されている全てのケーブル類、クロージャを含む接続函、アンテナ、変圧器等の電柱関連部材の多くの情報を容易に書き込み且つ識別できる電柱識別用固定具およびその電柱識別用固定具を用いた電柱の管理方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の電柱識別用固定具は、締付機構で電柱の外周に沿って固定される固定部材と、この固定部材に設けて識別情報を記憶するRFIDと、からなることを特徴とするものである。
【0017】
したがって、電柱に装着される固定部材にRFIDが設けられているので、予め前記RFIDに電柱やその電柱に装荷されている電柱関連部材などの識別情報が記録される。保守管理工事が行われる際に、RFIDの情報が読み取り機で読み取られ、前記識別情報の確認が容易に行われる。
【0018】
その結果、電柱の保守管理工事における準備作業時間が大幅に短縮される。また、該当する電柱及び当該電柱の関連部材の情報が電子化されることで、経時変化による読み取り不能となる事態が防止される。さらに、工事現場で行った作業内容はその場でRFIDに書き込むことができ、RFIDリーダ/ライタ機器に残った情報を持ち帰り、ホストコンピュータに簡単に入力することが可能になり、誤記入が防止される。
【0019】
請求項2によるこの発明の電柱識別用固定具は、請求項1記載の電柱識別用固定具において、前記RFIDが、外部から非接触で前記識別情報を読み書き可能であることを特徴とするものである。
【0020】
したがって、電柱の識別情報は、電柱に装着された電柱識別用固定具のRFIDに容易に書き込むことができ、この書き込まれた識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばRFID読み書き装置により外部から非接触で短時間に容易に識別される。
【0021】
請求項3によるこの発明の電柱の管理方法は、電柱及び当該電柱に装荷される電柱の関連部材を管理するにあたって、
締付機構で電柱の外周に沿って固定した固定部材に、予め該当する電柱及び当該電柱の関連部材を識別するための識別情報を記憶せしめるRFIDを設け、このRFIDに前記識別情報をRFID読み書き装置で書き込み及び読み取りを行うことによって該当する電柱及び当該電柱の関連部材を識別し管理することを特徴とするものである。
【0022】
したがって、電柱に装着される固定部材にRFIDが設けられているので、予め前記RFIDに電柱やその電柱に装荷されている電柱関連部材などの識別情報が記録される。保守管理工事が行われる際に、RFIDの情報が読み取り機で読み取られ、前記識別情報の確認が容易に行われる。
【0023】
その結果、電柱の保守管理工事における準備作業時間が大幅に短縮される。また、該当する電柱及び当該電柱の関連部材の情報が電子化されることで、経時変化による読み取り不能となる事態が防止される。さらに、工事現場で行った作業内容はその場でRFIDに書き込むことができ、RFIDリーダ/ライタ機器に残った情報を持ち帰り、ホストコンピュータに簡単に入力することが可能になり、誤記入が防止される。
【0024】
請求項4によるこの発明の電柱の管理方法は、請求項3記載の電柱の管理方法において、前記RFIDが、外部から非接触で前記識別情報を読み書き可能であることを特徴とするものである。
【0025】
したがって、電柱の識別情報は、電柱に装着された電柱識別用固定具のRFIDに容易に書き込むことができ、この書き込まれた識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばRFID読み書き装置により外部から非接触で短時間に容易に識別される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】
図1を参照するに、この実施の形態に係る電柱識別用固定具1は、固定される電柱3および当該電柱3に装荷されている全てのケーブル類、クロージャを含む接続函、アンテナ、変圧器等の電柱関連部材の識別を行うためのものである。なお、電柱3の材質としては、コンクリート製、亜鉛メッキ鋼管、木材などがある。
【0028】
電柱識別用固定具1は、締付機構で電柱3の外周に沿って固定される固定部材としての例えば一般に使用されている汎用の自在バンド5と、この自在バンド5に取り付けたRFID7(Radio Fre光ファイバケーブル及びその製造方法quency Identification)と、から構成されている。なお、上記の固定部材としては、汎用の自在バンド5でなくとも、電柱に締め付けて固定する他の形態のものであっても構わない。
【0029】
自在バンド5は種々の形状のものがあり、図1はその一例である。この実施の形態の自在バンド5は、電柱3の外周に沿った1/4半円より長い湾曲形状で帯状の四分割円弧状片9と、この四分割円弧状片9の一端に設けられて自在バンド5を電柱3に留めるための固定片11と、から構成されている。さらに、2つの前記四分割円弧状片9の他端側、つまり固定片11を設けていない側を重ね合わせて半円弧状に組み合わせる際に、この組み合わせのバンド長さを調整するための調整用穴13が前記重ね合わせ部分に複数箇所、この例では図3に示されているように3箇所設けられている。したがって、2つの四分割円弧状片9は電柱3の外径に合わせて調整用穴13に挿通する連結具としての調整ボルト15及びナット17により半円弧状バンドとして組み合わされる。
【0030】
さらに、上記の半円弧状バンドが一対でほぼ円形をなして電柱3の外周に沿って締付機構としての例えば固定用ボルト19、ナット21によって固定されるよう構成されている。
【0031】
なお、上記の固定片11は矩形部材であり、四分割円弧状片9の一端に四分割円弧状片9の円周に対して直交するように一体的に設けられており、図3に示されているように固定片11のほぼ中央付近には上記の固定用ボルト19を挿入する電柱固定用の取付穴23が形成されている。
【0032】
また、上記の四分割円弧状片9には、例えばケーブルを支持するための止め金具などの金物類を取り付けるための金物類取付穴25が設けられている。
【0033】
図2を参照して、上記のRFID7についてより詳しく説明すると、この実施の形態では金属対応型が用いられ、耐候性を持たせるために樹脂製のケース27で保護されている。このケース27は、この実施の形態では矩形状板片をなす本体部29と、この本体部29の両側に設けたフランジ部31と、前述した四分割円弧状片9の外周面にほぼ隙間なく当てられるように前記本体部29とフランジ部31の裏面に設けた凹面部33と、前記フランジ部31のほぼ中央から凹面部33に貫通した取付穴35と、から構成されている。
【0034】
なお、凹面部33は自在バンド5の外周の曲率にあった形状とし、RFID7が自在バンド5にセットされたときに歪みが加わらないようにしている。
【0035】
上記のケース27の本体部29内には、同調用コンデンサと電源用コンデンサとケーブル情報を記憶したIC(Integrated Circuit)チップとを収納したICパッケージ37と、このICパッケージ37に電気的に接続したアンテナコイル39が内蔵されている。アンテナコイル39は微小アンテナの役割を果たすもので、円板状の磁芯部材41と、この磁芯部材41の周囲に渦巻き状に卷回されたコイル本体としての被覆銅線43とからなっている。
【0036】
RFID7は、図4に示されているように電磁誘導を用いたRFID読み書き装置としての例えばRFIDリーダ/ライタ機器45にケーブル47で結線されたアンテナ49から発信される無線電波により、アンテナコイル39を経てICパッケージ37内のICチップに記憶された情報が読み出し且つ書き込み可能に構成されている。つまり、RFIDリーダ/ライタ機器45のアンテナ49とRFID7のアンテナコイル39との間で電磁波のやり取りが行われ、RFID7を取り付けた電柱識別用固定具1の識別情報が読み取り可能となる。
【0037】
なお、上記のRFID7の情報としては、例えば該当する電柱3の管理情報だけでなく、当該電柱3に装荷されている全てのケーブル類、クロージャを含む接続函、アンテナ、変圧器等の電柱関連部材に関する識別情報が、例えばRFIDリーダ/ライタ機器45によって盛り込まれる。
【0038】
図3を参照するに、電柱識別用固定具1における上記のRFID7の取付状態は、四分割円弧状片9にRFID7を取り付けるためのRFID固定用の取付穴51が設けられている。RFID7はケース27の凹面部33が四分割円弧状片9の外周面に当てられ、RFID固定用のボルト53が四分割円弧状片9の取付穴51とRFID7のケース27の取付穴35に内側から挿通され、ナット55で締め付け装着される。なお、ボルト53の頭部は平らで薄い形状である。
【0039】
したがって、一般に使用されている汎用の自在バンド5に、上記のRFID固定用の取付穴51を追加工し、RFID7がRFID固定用のボルト53、ナット55で取り付けられることにより、この発明の実施の形態の電柱識別用固定具1が完成するのである。
【0040】
図5には他の実施の形態の電柱識別用固定具57が示されている。図5において、図1における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。図5において、他の実施の形態の自在バンド59が電柱3の外周に沿ったほぼ半円状で帯状の半円弧状片61と、2つの前記四分割円弧状片9との組み合わせであり、RFID7が前記自在バンド59に前述した実施の形態の電柱識別用固定具1と同様に取り付けられている。
【0041】
また、さらに他の実施の形態の自在バンドとしては、図示していないが、電柱の全外周に沿った円形状で帯状のバンド片と、このバンド片の両端部を重ね合わせた部分に設けた複数の取付穴と、この取付穴内に挿通して締め付ける締付機構としてのフックボルト、ナットと、から構成される形態の自在バンド、あるいは他の形態の種々の自在バンドがある。
【0042】
次に、上記の電柱識別用固定具1を用いて該当する電柱3及び当該電柱3の関連部材を管理する方法について説明する。
【0043】
図4を参照するに、ケーブル(図示省略)が例えば電柱3を経て敷設される際に、ケーブルから分岐して各家庭に配線するためのクロージャを含む接続函、携帯電話用のアンテナ、変圧器等の電柱関連部材(図示省略)が装荷される。
【0044】
現場における電柱識別用固定具1の識別の状態は、図4に示されているように電柱識別用固定具1を識別するために、RFIDリーダ/ライタ機器45にケーブル47で結線されたアンテナ49から、例えば134kHzの電磁波が呼び掛け信号として周囲に放射される。なお、上記の電磁波は、通常は135kHz以下であるが、これに限定されない。
【0045】
一方、識別すべき電柱識別用固定具1にはRFID7が設けられているので、RFID7は上記のアンテナ49から発信された呼び掛け信号としての134kHzの電磁波をエネルギー源にして電源用コンデンサに蓄積した後に、ICチップに記憶された電柱識別用固定具1の識別情報などを含む応答信号としての電磁波を上記アンテナ49に返送する。
【0046】
以上のように、電柱識別用固定具1が電柱3に固定される際に、電柱識別用固定具1に設けられたRFID7に該当する電柱3及び当該電柱3の関連部材の情報がRFIDリーダ/ライタ機器45で書き込んでおくことにより、電柱3やケーブル等の保守管理を容易に行うことができる。
【0047】
例えば、RFID7には、電柱3の固有番号と、どんなケーブルが緊線されているか、また前記ケーブルがどの幹線や支線に使われているか、どの幹線や支線に使われているか、などの情報が記憶される。
【0048】
したがって、電柱3及びケーブル線路の保守管理工事が行われる際に、電柱3が高いために、従来のような電柱番号札なら目視が困難な場合でも、この実施の形態の電柱識別用固定具1では離れた位置からRFIDリーダ/ライタ機器45を用いて前記情報が容易に読み取られ、作業すべきケーブルがどこにあるかの確認を容易に行うことが可能となる。しかも、RFID7の許容情報量が非常に多いので、電柱3以外の情報、すなわち当該電柱3に装荷されている全てのケーブル、クロージャを含む接続函、アンテナ、変圧器等の電柱関連部材の情報等も記憶させておき、それらの電柱関連部材の管理も行うことができる。
【0049】
その結果、電柱3の保守管理工事における準備作業時間を大幅に短縮することができる。また、該当する電柱3及び当該電柱3の関連部材の情報が電子化されることで、経時変化による読み取り不能となる事態を防止することができる。
【0050】
さらに、工事現場で行った作業内容はその場でRFID7に書き込むことができ、RFIDリーダ/ライタ機器45に残った情報を持ち帰り、ホストコンピュータに簡単に入力することが可能になり、誤記入を防止できる。
【0051】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0052】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、電柱に装着される固定部材にRFIDを設けているので、予め前記RFIDに電柱やその電柱に装荷されている電柱関連部材などの識別情報を記録できる。保守管理工事を行う際に、前記RFIDの情報を読み取り機で読み取り、前記識別情報を容易に確認できる。
【0053】
その結果、電柱の保守管理工事における準備作業時間を大幅に短縮できる。また、該当する電柱及び当該電柱の関連部材の情報を電子化できることから、経時変化による読み取り不能となる事態を防止できる。さらに、工事現場で行った作業内容をその場でRFIDに書き込むことができ、RFIDリーダ/ライタ機器に残った情報を持ち帰り、ホストコンピュータに簡単に入力することが可能になり、誤記入を防止できる。
【0054】
請求項2の発明によれば、電柱の識別情報は、電柱に装着された電柱識別用固定具のRFIDに容易に書き込むことができ、この書き込まれた識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばRFID読み書き装置により外部から非接触で短時間に容易に識別できる。
【0055】
請求項3の発明によれば、電柱に装着される固定部材にRFIDを設けているので、予め前記RFIDに電柱やその電柱に装荷されている電柱関連部材などの識別情報を記録できる。保守管理工事を行う際に、前記RFIDの情報を読み取り機で読み取り、前記識別情報を容易に確認できる。
【0056】
その結果、電柱の保守管理工事における準備作業時間を大幅に短縮できる。また、該当する電柱及び当該電柱の関連部材の情報を電子化できることから、経時変化による読み取り不能となる事態を防止できる。さらに、工事現場で行った作業内容をその場でRFIDに書き込むことができ、RFIDリーダ/ライタ機器に残った情報を持ち帰り、ホストコンピュータに簡単に入力することが可能になり、誤記入を防止できる。
【0057】
請求項4の発明によれば、電柱の識別情報は、電柱に装着された電柱識別用固定具のRFIDに容易に書き込むことができ、この書き込まれた識別情報は時間経過によって消滅することはなく、例えばRFID読み書き装置により外部から非接触で短時間に容易に識別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の電柱識別用固定具の斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態で用いられるRFIDの斜視図である。
【図3】RFIDを固定部材に装着する状態を示す斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態の電柱識別用固定具を用いた電柱の管理方法の概略的な説明図である。
【図5】この発明の他の実施の形態の電柱識別用固定具の斜視図である。
【図6】従来の電柱の管理方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電柱識別用固定具
3 電柱
5 自在バンド(固定部材)
7 RFID
9 四分割円弧状片
11 固定片
13 調整用穴
15 調整ボルト
17 ナット
19 固定用ボルト(締付機構)
21 ナット(締付機構)
23 取付穴
27 ケース
29 本体部
31 フランジ部
33 凹面部
35 取付穴
45 RFIDリーダ/ライタ機器(RFID読み書き装置)
57 電柱識別用固定具(他の実施の形態の)
Claims (4)
- 締付機構で電柱の外周に沿って固定される固定部材と、この固定部材に設けて識別情報を記憶するRFIDと、からなることを特徴とする電柱識別用固定具。
- 前記RFIDが、外部から非接触で前記識別情報を読み書き可能であることを特徴とする請求項1記載の電柱識別用固定具。
- 電柱及び当該電柱に装荷される電柱の関連部材を管理するにあたって、
締付機構で電柱の外周に沿って固定した固定部材に、予め該当する電柱及び当該電柱の関連部材を識別するための識別情報を記憶せしめるRFIDを設け、このRFIDに前記識別情報をRFID読み書き装置で書き込み及び読み取りを行うことによって該当する電柱及び当該電柱の関連部材を識別し管理することを特徴とする電柱の管理方法。 - 前記RFIDが、外部から非接触で前記識別情報を読み書き可能であることを特徴とする請求項3記載の電柱の管理方法。
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JP2003144953A JP2004350417A (ja) | 2003-05-22 | 2003-05-22 | 電柱識別用固定具およびその電柱識別用固定具を用いた電柱の管理方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006243995A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-09-14 | Fujikura Ltd | 電柱上配電機材管理方法 |
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KR101415485B1 (ko) * | 2013-03-08 | 2014-07-08 | 아시아나아이디티 주식회사 | 금속공구용 클램프형 rfid 디바이스 |
CN105464356A (zh) * | 2016-01-12 | 2016-04-06 | 国网浙江象山县供电公司 | 一种钢管杆操作平台 |
CN118553154A (zh) * | 2024-07-30 | 2024-08-27 | 国网湖北省电力有限公司 | 一种便于安装的电杆杆号牌 |
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2003
- 2003-05-22 JP JP2003144953A patent/JP2004350417A/ja active Pending
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