JP2004350237A - ストリーム切り替え装置、ストリーム切り替え方法及びストリーム切り替えプログラム、並びに、表示時刻補正装置 - Google Patents

ストリーム切り替え装置、ストリーム切り替え方法及びストリーム切り替えプログラム、並びに、表示時刻補正装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークを介して伝送される到着時間の異なる複数のストリームデータを、時刻通りに正しく切り替えるストリーム切り替え装置、ストリーム切り替え方法及びストリーム切り替えプログラムを提供する。
【解決手段】ストリーム切り替え装置1は、タイムスタンプ読み取り手段10で、切り替え元及び切り替え先のストリームデータからタイムスタンプを読み取り、そのタイムスタンプと切り替え時刻とを比較することで、切り替え元制御部31がバッファ20aの書き込み及び読み出しを禁止し、切り替え先制御部32が、バッファ20bの書き込み及び読み出しを許可し、切り替え手段40が、ストリームを切り替えて出力することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して配信される複数のストリームデータを切り替えるストリーム切り替え装置、ストリーム切り替え方法及びストリーム切り替えプログラム、並びに、表示時刻補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、放送やネットワークを介して映像等のコンテンツを配信する場合、コンテンツを提供する提供者(プロバイダ)は、そのコンテンツをMPEG−2(ISO/IEC 13818)等の符号化方式によって符号化し、ストリームデータ(ビットストリーム)として視聴者側の端末に配信している。一方、視聴者側の端末では、視聴者の要求、例えば、チャンネルの切り替え等によって、ストリームデータを切り替えて、コンテンツの再生及び表示を行っている。
【0003】
このストリームデータを切り替える技術に関しては、切り替え時点以降に入力される切り替え先のストリームデータを一旦蓄積し、切り替え元のストリームデータの構成単位であるデータ列の再生を完了させてから、蓄積されている切り替え先のストリームデータの再生を行う切り替え装置として技術が開示されている(特許文献1参照。)。
【0004】
この特許文献1では、さらに、データストリームの切り替え時に、切り替え元及び切り替え先のデータストリームのタイムスタンプ(時刻情報)を比較して、切り替え先のデータストリームの時刻情報を、切り替え元のデータストリーム以降の時刻に変更することで、切り替えを行う技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特許第3059151号明細書(段落〔0041〕−段落〔0049〕、第1−2図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の技術では、以下に示す課題が存在する。
一般に、インターネット等は、エンド・ツゥ・エンドでデータの遅延時間等が保証されないベストエフォート型のネットワークである。このようなネットワークで複数のストリームデータ(映像等)を伝送すると、ストリームデータが転送されるネットワーク経路の違いによって、表示タイムスタンプ(表示すべき時刻を示す時刻情報)や、復号タイムスタンプ(復号すべき時刻を示す時刻情報)が同一となるパケットが同時に切り替え装置に到着するとは限らない。このため、タイムスタンプを考慮せずにストリームデータの切り替えを行うと、例えば、映像の一部が表示されなかったり、表示順序が入れ替わって不必要な映像が表示されてしまうという問題がある。
【0007】
また、切り替え装置への到着時刻にずれがある複数のストリームデータを、タイムスタンプを考慮して切り替えると、単位時間に伝送される映像のフレーム数が多くなる場合や、逆に少なくなる場合が発生してしまう。一方、単位時間に表示装置に表示するフレーム数は一定であるため、前記した単位時間あたりに伝送されるフレーム数を調整するには、前記した特許文献1のように、一旦ストリームデータをバッファに蓄積して表示時刻又は復号時刻を制御する必要がある。しかし、ネットワークの遅延時間を考慮してバッファを大きくすると、それだけ遅延が大きくなってしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、ネットワークを介して伝送される到着時刻の異なる複数のストリームデータを、時刻通りに正しく切り替えるストリーム切り替え装置、ストリーム切り替え方法及びストリーム切り替えプログラムを提供し、さらに、到着時刻の異なる複数のストリームデータを受信した場合であっても、単位時間に表示するフレーム数を適正に補正して出力する表示時刻補正装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載のストリーム切り替え装置は、ネットワークを介して配信されるタイムスタンプを含んだ複数のストリームデータを、外部から入力される切り替え時刻に基づいて切り替えるストリーム切り替え装置であって、タイムスタンプ読み取り手段と、蓄積遅延手段と、切り替え元制御手段と、切り替え先制御手段と、切り替え手段と、を備える構成とした。
【0010】
かかる構成によれば、ストリーム切り替え装置は、タイムスタンプ読み取り手段によって、ネットワークを介して配信されたストリームデータから、フレーム単位でタイムスタンプを読み取る。このストリームデータは、MPEG−2等の符号化方式によって符号化されたデータ列(ビットストリーム)である。なお、このタイムスタンプ読み取り手段は、入力されるストリーム毎に複数存在してもよいし、1つのタイムスタンプ読み取り手段で、ストリーム毎にタイムスタンプを読み取ることとしてもよい。
【0011】
そして、ストリーム切り替え装置は、切り替え元制御手段によって、切り替え元のストリームデータのタイムスタンプで示される時刻が切り替え時刻を過ぎた段階で、切り替え元のストリームデータを蓄積する蓄積遅延手段の書き込み及び読み出しを禁止する。これによって、今まで入力していた切り替え前のストリームは蓄積遅延手段に蓄積されなくなる。
【0012】
なお、切り替え時刻は、外部から入力される情報であって、例えば、テレビ受像機の番組予約等によって、ストリームを切り替える時刻である。あるいは、時刻を指定せずに、単に切り替え指示を示す情報であってもよい。この場合、切り替えを行う時刻は、現在の時刻となる。
【0013】
また、ストリーム切り替え装置は、切り替え先制御手段によって、切り替え先のストリームデータで示される時刻のタイムスタンプが切り替え時刻を過ぎた段階で、切り替え先のストリームデータを蓄積する蓄積遅延手段の書き込み及び読み出しを許可する。これによって、切り替えられたストリームが蓄積遅延手段に蓄積されるようになる。
【0014】
さらに、ストリーム切り替え装置は、切り替え手段によって、切り替え元ストリームデータを蓄積した蓄積遅延手段と、切り替え先ストリームデータを蓄積した蓄積遅延手段とを切り替えて読み出す。なお、この蓄積遅延手段からの読み出しは、切り替え先制御手段によって、読み出しが許可された段階で可能になる。
【0015】
また、蓄積遅延手段は、ストリームデータを一旦蓄積しておくため、ネットワークを介して、切り替え元と切り替え先とのストリームデータに、到着時刻のずれがあっても、蓄積遅延手段内で、ストリームデータを遅延させることで、そのずれを吸収することができる。
これによって、ストリーム切り替え装置は、ストリームデータをフレーム(コマ)の単位で切り替えることが可能になる。
【0016】
また、請求項2に記載のストリーム切り替え装置は、請求項1に記載のストリーム切り替え装置において、前記切り替え先制御手段が、前記切り替え時刻経過後、その切り替え時刻をタイムスタンプとして含んだ、前記切り替え元のストリームデータを受信するまでの時刻のずれを測定する時刻ずれ測定手段を備え、前記時刻ずれ測定手段での測定結果が、時刻ずれ許容時間を超過した場合に、前記切り替え先のストリームデータを蓄積した蓄積遅延手段の書き込み及び読み出しを許可することを特徴とする。
【0017】
かかる構成によれば、ストリーム切り替え装置は、切り替え元のストリームが遅延して、切り替え時刻をタイムスタンプとして含んだ切り替え元のストリームデータが到着していない場合であっても、時刻ずれ許容時間を超過した段階で、ストリームの切り替えを実行する。これによって、ストリーム切り替え装置は、ストリームの切り替えを許容範囲内で行うことができる。なお、時刻ずれ許容時間は、ストリームデータの付加情報として入力してもよいし、予め保持しておく形態であっても構わない。
【0018】
さらに、請求項3に記載のストリーム切り替え方法は、ネットワークを介して配信されるタイムスタンプを含んだ複数のストリームデータを、外部から入力される切り替え時刻に基づいて切り替えるストリーム切り替え方法であって、タイムスタンプ読み取りステップと、切り替え元蓄積停止ステップと、切り替え先蓄積開始ステップと、切り替え実行ステップと、を含んでいることを特徴とする。
【0019】
この方法によれば、タイムスタンプ読み取りステップで、ストリームデータから、フレーム単位で前記タイムスタンプを読み取る。そして、切り替え元蓄積停止ステップで、切り替え元のストリームデータのタイムスタンプで示される時刻が切り替え時刻を過ぎた段階で、切り替え元の蓄積遅延手段の書き込み及び読み出しが禁止される。これによって、今まで入力していた切り替え前のストリームは蓄積遅延手段に蓄積されなくなる。
【0020】
そして、切り替え先蓄積開始ステップで、切り替え先のストリームデータのタイムスタンプで示される時刻が切り替え時刻を過ぎた段階で、切り替え先の蓄積遅延手段の書き込み及び読み出しが許可される。これによって、切り替えられたストリームが蓄積遅延手段に蓄積されるようになる。
【0021】
そして、切り替え実行ステップで、切り替え元のストリームデータを蓄積した蓄積遅延手段と、切り替え先のストリームデータを蓄積した蓄積遅延手段とを切り替えて読み出す。これによって、ストリームデータをフレーム(コマ)の単位で切り替えることが可能になる。
【0022】
また、請求項4に記載のストリーム切り替えプログラムは、ネットワークを介して配信されるタイムスタンプを含んだ複数のストリームデータを、外部から入力される切り替え時刻に基づいて切り替えるために、コンピュータを、タイムスタンプ読み取り手段、切り替え元制御手段、切り替え先制御手段、切り替え手段、として機能させることを特徴とする。
【0023】
かかる構成によれば、ストリーム切り替えプログラムは、タイムスタンプ読み取り手段によって、ストリームデータから、フレーム単位でタイムスタンプを読み取る。
そして、ストリーム切り替えプログラムは、切り替え元制御手段によって、切り替え元のストリームデータのタイムスタンプで示される時刻が切り替え時刻を過ぎた段階で、切り替え元のストリームデータを蓄積する蓄積遅延手段の書き込み及び読み出しを禁止する。また、ストリーム切り替えプログラムは、切り替え先制御手段によって、切り替え先のストリームデータのタイムスタンプで示される時刻が切り替え時刻を過ぎた段階で、切り替え先のストリームデータを蓄積する蓄積遅延手段の書き込み及び読み出しを許可する。
【0024】
また、ストリーム切り替えプログラムは、切り替え手段によって、切り替え元のストリームデータを蓄積した蓄積遅延手段と、切り替え先のストリームデータを蓄積した蓄積遅延手段とを切り替えて読み出す。
これによって、ストリーム切り替え装置は、ストリームデータをフレーム(コマ)の単位で切り替えることが可能になる。
【0025】
さらに、請求項5に記載の表示時刻補正装置は、ネットワークを介して配信されるタイムスタンプを含んだ複数のストリームデータを切り替える際に、前記ストリームデータを復号したフレームの表示時刻を補正する表示時刻補正装置であって、ストリーム切り替え装置と、フレームタイムスタンプ読み取り手段と、復号手段と、フレーム蓄積手段と、出力手段と、フレーム時刻ずれ測定手段と、フレーム繰り返し手段と、フレームスキップ手段と、を備える構成とした。
【0026】
かかる構成によれば、表示時刻補正装置は、ストリーム切り替え装置が、ネットワークを介して配信される複数のストリームデータの中から切り替えて1つのストリームデータを出力する。そして、表示時刻補正装置は、フレームタイムスタンプ読み取り手段によって、ストリーム切り替え装置が出力するストリームデータから、フレーム単位でタイムスタンプを読み取る。また、ストリームデータは、復号手段によって復号され、フレーム蓄積手段に蓄積される。
【0027】
そして、表示時刻補正装置は、フレーム時刻ずれ測定手段によって、現在時刻に対するタイムスタンプの時刻のずれを測定する。この測定結果は、フレーム繰り返し手段によって解析され、時刻のずれが再出力判定時間より遅れている場合に、フレーム蓄積手段に蓄積されている先に出力したフレームを繰り返して出力する指示を出力手段に通知する。
これによって、ネットワークを介して、ストリームデータが遅延した場合、フレームが繰り返して出力される。
なお、この再出力判定時間は、外部から入力することとしてもよいし、ストリームデータの付加情報として入力することとしてもよい。
【0028】
そして、表示時刻補正装置は、フレームスキップ手段によって、フレーム時刻ずれ測定手段の測定結果で示される現在時刻に対するタイムスタンプの時刻のずれが、スキップ判定時間より進んでいる場合に、出力予定のフレームをスキップして、次のフレームを出力する指示を出力手段に通知する。
これによって、短時間に連続したフレームが復号された場合、フレームの出力間隔は予め定まっている(例えば1秒間に30フレーム)ため、フレームを読み飛ばす(スキップする)ことで、表示時刻の調整を行うことが可能になる。
なお、このスキップ判定時間は、外部から入力することとしてもよいし、ストリームデータの付加情報として入力することとしてもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(ストリーム切り替え装置の構成;第一の実施の形態)
まず、図1を参照して、本発明における第一の実施の形態に係るストリーム切り替え装置の構成について説明する。図1は、本発明における第一の実施の形態に係るストリーム切り替え装置1の構成を示したブロック図である。ストリーム切り替え装置1は、ネットワークを介して入力される複数のストリームデータを、外部から入力される切り替え時刻のタイミングで切り替えて出力するものである。このストリームデータは、MPEG−2等の符号化方式によって符号化されたデータ列(ビットストリーム)である。以下、ストリームデータを単にストリームという。
【0030】
この実施の形態では、ストリーム切り替え装置1は、複数のタイムスタンプ読み取り手段10及びバッファ20と、切り替え時刻判定手段30と、切り替え手段40とを備えている。また、ストリーム切り替え装置1は、2つのストリーム(ストリームA及びストリームB)を入力し、外部から、切り替え時刻を含む切り替え情報を入力されることで、ストリームの切り替えを行う。
【0031】
タイムスタンプ読み取り手段10は、入力されるストリームから、フレーム(コマ)単位に表示又は復号すべき時刻を示すタイムスタンプを読み取るものである。例えば、MPEG−2では、基準時間のどこで復号し、いつ再生すればよいかを示すタイムスタンプが、PES(Packetized Elementary Stream)パケットヘッダにDTS(Decoding Time Stamp)及びPTS(Presentation Time Stamp)として記述されている。例えば、このタイムスタンプ読み取り手段10では、表示タイムスタンプ(PTS)を読み出すものとする。
【0032】
なお、ストリーム切り替え装置1は、タイムスタンプ読み取り手段10を入力ストリーム毎に備えており、ここでは、2つのストリームに対応付けてタイムスタンプ読み取り手段10a及びタイムスタンプ読み取り手段10bを備えている。また、ここで読み取られたタイムスタンプ(At、Bt)は切り替え時刻判定手段30へ通知される。
【0033】
バッファ(蓄積遅延手段)20は、入力されたストリームを逐次記憶するものである。ストリーム切り替え装置1では、バッファ20を、入力ストリーム毎に設け、バッファ20a及びバッファ20bを備えている。このバッファ20a及びバッファ20bに書き込まれているストリームは、切り替え手段40によって、いずれか一方のみが読み出される。
【0034】
なお、このバッファ20へのストリームの書き込みは、切り替え時刻判定手段30から出力される書き込み制御情報によって制御される。例えば、書き込み制御情報が、「書き込み許可」となっている場合は、入力されたストリームがバッファ20へ書き込まれる。また、書き込み制御情報が、「書き込み禁止」となっている場合は、バッファ20への書き込みは行われず、入力されたストリームは廃棄される。
【0035】
また、このバッファ20からの読み出しは、切り替え時刻判定手段30から出力される読み出し制御情報によって制御される。例えば、読み出し制御情報が、「読み出し許可」となっている場合は、バッファ20からストリームを読み出すことが可能になる。また、読み出し制御信号が、「読み出し禁止」となっている場合は、バッファ20からストリームを読み出すことができない。
この書き込み制御情報及び読み出し制御情報は、ハードウェア信号として、Read/WriteのEnable/Disable信号として実現することができる。
【0036】
切り替え時刻判定手段30は、タイムスタンプ読み取り手段10が読み取ったタイムスタンプと、外部から入力された切り替え情報である切り替え時刻とを比較して、切り替えのタイミングを判定し、バッファ20へのストリームの書き込みと、バッファ20からのデータの読み出しの制御を行うものである。なお、切り替え情報は、ストリーム切り替え装置1において、ストリームを切り替える時刻、切り替え先等を示す情報である。ここでは、切り替え時刻判定手段30は、切り替え元制御部31と切り替え先制御部32とを備えている。
【0037】
切り替え元制御部(切り替え元制御手段)31は、切り替え前のストリームからタイムスタンプ読み取り手段10(10a又は10b)が読み取ったタイムスタンプと、切り替え時刻とを比較して、タイムスタンプが切り替え時刻を超過した段階で、切り替え前にストリームが入力されているバッファ20(20a又は20b)の書き込み及び読み出しを禁止するものである。このバッファ20の書き込み及び読み出しの禁止は、書き込み制御情報及び読み出し制御情報として、バッファ20へ出力される。
また、切り替え元制御部31は、バッファ20(20a又は20b)の書き込み及び読み出しの禁止を行った段階で、切り替え手段40に対して、切り替え指示を通知する。
【0038】
例えば、ストリームAからストリームBに切り替えを行う場合、切り替え元制御部31は、タイムスタンプ読み取り手段10aで読み取ったタイムスタンプAtと、切り替え時刻とを比較して、タイムスタンプAtが切り替え時刻を超過した段階で、バッファ20aの書き込み及び読み出しの禁止を行う。そして、切り替え手段40に対して、切り替え指示を通知する。
【0039】
切り替え先制御部(切り替え先制御手段)32は、切り替え先のストリームからタイムスタンプ読み取り手段10(10a又は10b)が読み取ったタイムスタンプと、切り替え時刻とを比較して、タイムスタンプが切り替え時刻を超過した段階で、切り替え後にストリームが入力されるバッファ20(20a又は20b)への書き込みを許可するものである。なお、切り替え先制御部32は、切り替え手段40から通知される読み出し完了通知を通知されることで、切り替え後にストリームが入力されるバッファ20(20a又は20b)からの読み出しを許可する。
【0040】
例えば、ストリームAからストリームBに切り替えを行う場合、切り替え先制御部32は、タイムスタンプ読み取り手段10bで読み取ったタイムスタンプBtと、切り替え時刻とを比較して、タイムスタンプBtが切り替え時刻を超過した段階で、バッファ20bの書き込みを許可する。そして、切り替え手段40からバッファ20aの読み出しが完了した読み出し完了通知を通知された段階で、バッファ20bの読み出しを許可する。
【0041】
切り替え手段40は、切り替え時刻判定手段30から通知される切り替え指示に基づいて、切り替え元のストリームを蓄積しているバッファ20から、切り替え先のストリームを蓄積しているバッファ20へ読み出しを切り替え、その読み出したストリームを出力するものである。
【0042】
なお、切り替え手段40は、切り替え指示が通知された段階では、読み出しの切り替えを行わず、切り替え元のバッファ20に蓄積されているストリームの読み出しが完了した段階で、読み出し完了通知を切り替え時刻判定手段30に通知して、読み出しの切り替えを行う。
このように、ストリーム切り替え装置1を構成することで、送信側から送出される複数のストリームがネットワークを経由することで、ストリーム毎に到着時刻が異なっても、ストリームの順番通りに切り替えを行うことができる。
【0043】
また、ここでは、2つのストリーム(ストリームA及びストリームB)を入力することとして説明を行ったが、3つ以上のストリームを入力して、ストリームの切り替えを行う場合であっても、本発明を適用することができる。例えば、タイムスタンプ10及びバッファ20をストリームの数だけ接続した構成とすればよい。この場合であっても、切り替え時刻判定手段30の切り替え元制御部31及び切り替え先制御部32は、それぞれ、切り替え元及び切り替え先のストリームのみを監視すればよい。
【0044】
なお、ストリーム切り替え装置1は、一般的なコンピュータにプログラムを実行させ、コンピュータ内の演算装置や記憶装置を動作させることにより実現することができる。このプログラム(ストリーム切り替えプログラム)は、通信回線を介して配付することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配付することも可能である。
【0045】
(ストリーム切り替え装置の動作)
次に、図2乃至図4を参照(適宜図1参照)して、本発明における第一の実施の形態に係るストリーム切り替え装置1の動作について説明する。図2は、ストリーム切り替え装置1のストリームの切り替え動作を示すフローチャートである。図3は、ストリーム切り替え時の切り替え元制御部31の動作を示すフローチャートである。図4は、ストリーム切り替え時の切り替え先制御部32の動作を示すフローチャートである。
なお、ここでは、ストリーム切り替え装置1において、ストリームAが予め選択されて出力されている状態から、切り替え時刻tで、ストリームBに出力が切り替る動作について説明する。
【0046】
まず、図2でストリーム切り替え装置1のストリームの切り替え動作の全体的な流れを説明する。図2に示すように、ストリーム切り替え装置1は、切り替え時刻判定手段30によって、外部から切り替え情報を入力する(ステップS1)。この切り替え情報には、ストリームを切り替える時刻(切り替え時刻t)、切り替え先(ここではストリームB)が含まれているものとする。
【0047】
そして、ストリーム切り替え装置1は、現在出力している切り替え元のストリームであるストリームAのタイムスタンプAtを、タイムスタンプ読み取り手段10aで読み取り、切り替え先のストリームであるストリームBのタイムスタンプBtを、タイムスタンプ読み取り手段10bで読み取る(ステップS2;タイムスタンプ読み取りステップ)。なお、タイムスタンプ読み取り手段10は、切り替え情報が切り替え時刻判定手段30に入力された段階で、タイムスタンプを読み取ることとしてもよいし、常に入力されているストリームのタイムスタンプを読み取ることとしてもよい。
【0048】
また、ストリーム切り替え装置1は、切り替え時刻判定手段30によって、切り替え時刻と、切り替え元のストリームのタイムスタンプ及び切り替え先のストリームのタイムスタンプとに基づいて、バッファ20(20a及び20b)の書き込み及び読み出しを制御し、切り替え手段40に対して切り替え指示を通知する(ステップS3;切り替え元蓄積停止ステップ及び切り替え先蓄積開始ステップ)。なお、このステップS3の詳細な動作については、図3及び図4で説明を行う。
【0049】
そして、ストリーム切り替え装置1は、切り替え手段40によって、読み出すバッファ20をバッファ20aからバッファ20bに切り替えて、逐次バッファ20bからストリームBを読み出して出力する(ステップS4;切り替え実行ステップ)。
以上の動作によって、ストリーム切り替え装置1は、ストリームの切り替えをタイムスタンプで示されている時刻の順番通りに行うことができる。
【0050】
次に、ステップS3の詳細な動作について説明する。このステップS3の動作は、切り替え元制御部31の動作と、切り替え先制御部32の動作とに大きく分けられる。以下、切り替え元制御部31及び切り替え先制御部32の動作について、個々に説明する。
【0051】
〔切り替え元制御部31の動作〕
まず、図3を参照(適宜図1参照)して、切り替え元制御部31の動作について説明する。
切り替え元制御部31は、ストリームAのタイムスタンプAtをタイムスタンプ読み取り手段10aから取得する(ステップS11)。そして、切り替え元制御部31は、タイムスタンプAtと切り替え時刻tとを比較し、タイムスタンプAtが切り替え時刻t以下であるかどうかを判定する(ステップS12)。
【0052】
ここで、切り替え元制御部31は、タイムスタンプAtが切り替え時刻t以下の場合(ステップS12でYes)、すなわち、切り替え時刻tのストリームが到着するまでは、切り替え元制御部31は、バッファ20aの書き込みを許可し(ステップS13)、さらにバッファ20aの読み出しを許可する(ステップS14)。そして、ステップS11へ戻って、動作を継続する。
【0053】
一方、タイムスタンプAtが切り替え時刻tより大きくなった場合(ステップS12でNo)、すなわち、切り替え時刻tより後のストリームが到着した場合、切り替え元制御部31は、バッファ20aの書き込みを禁止し(ステップS15)、さらにバッファ20aの読み出しを禁止する(ステップS16)。
【0054】
そして、切り替え元制御部31は、切り替え手段40に対して、読み出しバッファを、バッファ20aからバッファ20bへ切り替える旨の切り替え指示を通知する(ステップS17)。
これによって、切り替え元制御部31は、切り替え元のバッファ20aに対する書き込みと読み出しを禁止し、ストリーム切り替え装置1におけるストリームAの入出力が停止される。
【0055】
〔切り替え先制御部32の動作〕
次に、図4を参照(適宜図1参照)して、切り替え先制御部32の動作について説明する。
切り替え先制御部32は、ストリームBのタイムスタンプBtをタイムスタンプ読み取り手段10bから取得する(ステップS21)。そして、切り替え先制御部32は、タイムスタンプBtと切り替え時刻tとを比較し、タイムスタンプBtが切り替え時刻tより大きいかどうかを判定する(ステップS22)。
【0056】
ここで、切り替え先制御部32は、タイムスタンプBtが切り替え時刻tより大きい場合(ステップS22でYes)、すなわち、切り替え時刻tより後のストリームが到着した場合、切り替え先制御部32は、バッファ20bの書き込みを許可し(ステップS23)、ステップS24へ進む。一方、タイムスタンプBtが切り替え時刻t以下の場合(ステップS22でNo)、すなわち、切り替え時刻t以降のストリームが到着するまでは、切り替え先制御部32は、ステップS21へ戻って、動作を継続する。
そして、切り替え先制御部32は、切り替え手段40が切り替え時刻tのストリームAtの読み出しを完了したかどうかを、切り替え手段40からの「読み出し完了通知」によって判断する(ステップS24)。
【0057】
ここで、切り替え時刻tのストリームAtの読み出しが完了している場合(ステップS24でYes)、切り替え先制御部32は、バッファ20bの読み出しを許可して(ステップS25)、動作を終了する。一方、切り替え時刻tのストリームAtの読み出しが完了していない場合(ステップS24でNo)、切り替え先制御部32は、ステップS21へ戻って、動作を継続する。
これによって、切り替え先制御部32は、切り替え先のバッファ20bに対する書き込みと読み出しとを許可し、ストリーム切り替え装置1におけるストリームBの入出力が開始される。
【0058】
(ストリームの切り替え例)
次に、図5(適宜図1参照)を参照して、ストリーム切り替え装置1におけるストリームの切り替え例を具体的に説明する。図5(a)は、ストリーム切り替え装置1に入力されるストリームA及びストリームBを時刻Tの変化に伴って時系列に表したものである。図5(b)は、切り替え時刻tにストリームAからストリームBに切り替ったときの、ストリーム切り替え装置1の出力を時系列に表したものである。図5(c)は、切り替え時刻tにストリームBからストリームAに切り替ったときの、ストリーム切り替え装置1の出力を時系列に表したものである。なお、ここでは、各データAt−2、At−1等は、フレーム単位のパケットデータとする。
【0059】
図5(a)に示すように、ストリームAは、時系列にAt−2、At−1、A、At+1、At+2…の順番に、ネットワークを介して、ストリーム切り替え装置1に入力される。また、ストリームBは、時系列にBt−1、B、Bt+1、Bt+2、Bt+3、Bt+4…の順番に、ネットワークを介して、ストリーム切り替え装置1に入力される。このストリームA及びBは、ネットワークを介して配信されることで遅延が発生し、例えば、パケットデータBの後に時間的に1つ前のパケットデータAt−1が遅れて到着している。
【0060】
この図5(a)で示した入力ストリームに対して、ストリームAからストリームBに切り替え時刻tで切り替えを行うと、図5(b)に示すように、ストリーム切り替え装置1は、切り替え時刻tまでストリームA(At−2、At−1、A)を出力する。なお、ストリーム切り替え装置1は、ストリームAのパケットデータAの入力前に、パケットデータAの後に出力すべきストリームBのパケットデータBt+1がすでに入力されている。このパケットデータBt+1は、バッファ20bに蓄積され、遅延されて出力される。
【0061】
また、図5(a)で示した入力ストリームに対して、ストリームBからストリームAに切り替え時刻tで切り替えを行うと、図5(c)に示すように、ストリーム切り替え装置1は、切り替え時刻tまでストリームB(Bt−1、B)を出力する。それ以降のパケットデータBt+1、Bt+2…は、切り替え元制御部31が、バッファ20bの書き込み及び読み出しの禁止を行うため、出力されない。そして、切り替え先のストリームAのパケットデータAt+1が到着した段階でストリームAの出力が行われる。
このように、ストリーム切り替え装置1は、ネットワークを介して遅延が発生したストリームであっても、時系列に正しい順番でストリームの切り替えを行うことができる。
【0062】
(ストリーム切り替え装置の構成;第二の実施の形態)
次に、図6を参照して、本発明における第二の実施の形態に係るストリーム切り替え装置の構成について説明する。図6は、本発明における第二の実施の形態に係るストリーム切り替え装置1Bの構成を示したブロック図である。ストリーム切り替え装置1Bは、図1に示したストリーム切り替え装置1と同様、ネットワークを介して入力される複数のストリームデータを、外部から入力される切り替え時刻のタイミングで切り替えて出力するものである。さらに、ストリーム切り替え装置1Bは、時刻ずれ許容時間に基づいて、ストリームの切り替えを実行する。
【0063】
この実施の形態では、ストリーム切り替え装置1Bは、複数のタイムスタンプ読み取り手段10及びバッファ20と、切り替え時刻判定手段30Bと、切り替え手段40とを備えている。切り替え時刻判定手段30B以外の構成は、図1に示したものと同一であるので、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0064】
切り替え時刻判定手段30Bは、タイムスタンプ読み取り手段10が読み取ったタイムスタンプで示される時刻と、外部から入力された切り替え情報である切り替え時刻と、時刻ずれ許容時間とに基づいて、切り替えのタイミングを判定し、バッファ20へのストリームの書き込みと、バッファ20からのデータの読み出しの制御を行うものである。なお、時刻ずれ許容時間は、切り替え時刻経過後、切り替え元のストリームが遅延して、切り替え時刻のストリームが到着していない場合において、どれだけその遅延を許容するかを示す時間である。
【0065】
この許容する遅延時間を長く設定すると、フレームの欠落する確率を低くすることができるが、ストリームを図示していない復号器で復号する際のバッファを大きくする必要があり、ストリームが復号器に到着してから表示されるまでの時間が長くなる。また、逆に許容する遅延時間を短く設定すると、復号器で復号し表示されるまでの時間は短くなるが、フレームの欠落する確率が高くなる。
ここでは、切り替え時刻判定手段30Bは、切り替え元制御部31と切り替え先制御部32Bとを備えている。切り替え元制御部31は、図1に示したものと同一であるので、説明を省略する。
【0066】
切り替え先制御部(切り替え先制御手段)32Bは、図1に示した切り替え先制御部32と同一の機能を有し、さらに、切り替え時刻経過後、切り替え元のストリームが遅延して、切り替え時刻のストリームが到着していない場合であっても、時刻ずれ許容時間を超過した段階で、ストリームの切り替えを実行するものである。この時刻ずれ許容時間は外部から入力する形態であってもよいし、予め許容時間を設定し内部に保持しておく形態であっても構わない。また、切り替え先制御部32Bは、内部に時刻ずれ測定部33を備えて構成している。
【0067】
時刻ずれ測定部(時刻ずれ測定手段)33は、図示していないタイマから現在の時刻を取得し、切り替え時刻の切り替え元ストリームを受信するまでの時刻のずれを測定するものである。
このように、ストリーム切り替え装置1Bを構成することで、ネットワークを介して、ストリームが大きく遅延する場合であっても、ストリームの切り替えを許容範囲内で行うことができる。
【0068】
〔切り替え先制御部32Bの動作〕
次に、図7を参照(適宜図6参照)して、切り替え先制御部32Bの動作について説明する。なお、ストリーム切り替え装置1B全体の動作、及び、切り替え元制御部31の動作については、図2及び図3に示したフローチャートと同一であるので説明を省略し、ここでは、切り替え先制御部32Bの動作についてのみ説明することとする。図7は、ストリーム切り替え時の切り替え先制御部32Bの動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、ストリームAからストリームBに出力を切り替えるものとする。
【0069】
まず、切り替え元制御部32Bは、ストリームAのタイムスタンプAt及びストリームBのタイムスタンプBtを、それぞれタイムスタンプ読み取り手段10a及びタイムスタンプ読み取り手段10bから取得する(ステップS31)。そして、切り替え先制御部32Bは、タイムスタンプBtと切り替え時刻tとを比較し、タイムスタンプBtが切り替え時刻tより大きいかどうかを判定する(ステップS32)。
【0070】
ここで、切り替え先制御部32Bは、タイムスタンプBtが切り替え時刻tより大きい場合(ステップS32でYes)、すなわち、切り替え時刻tより後のストリームが到着した場合、切り替え先制御部32Bは、バッファ20bの書き込みを許可し(ステップS33)、ステップS34へ進む。一方、タイムスタンプBtが切り替え時刻t以下の場合(ステップS32でNo)、すなわち、切り替え時刻t以降のストリームが到着するまでは、切り替え先制御部32Bは、ステップS31へ戻って、動作を継続する。
【0071】
そして、切り替え先制御部32Bは、タイムスタンプAtと切り替え時刻tとを比較し、タイムスタンプAtが切り替え時刻t以下であるかどうかを判定する(ステップS34)。ここで、タイムスタンプAtが切り替え時刻t以下の場合(ステップS34でYes)、すなわち、切り替え時刻tのストリームAtが到着していない場合は、さらに、現在時刻と最後に受信したストリームAのタイムスタンプAtとの差が、時刻ずれ許容時間Δt以下であるかどうかを判定する(ステップS35)。ここで、時刻ずれ許容時間Δt以下である場合(ステップS35でYes)は、ステップS31へ戻って、動作を継続する。
【0072】
そして、タイムスタンプAtが切り替え時刻tより大きい場合(ステップS34でNo)、すなわち、切り替え時刻tより後のストリームが到着した場合、あるいは、現在時刻と最後に受信したストリームAのタイムスタンプAtとの差が、時刻ずれ許容時間Δtより大きい場合(ステップS35でNo)、切り替え先制御部32Bは、切り替え手段40に対して、読み出しバッファを、バッファ20aからバッファ20bへ切り替える旨の切り替え指示を通知する(ステップS36)。そして、切り替え先制御部32Bは、バッファ20bの読み出しを許可して(ステップS37)、動作を終了する。
【0073】
以上の動作によって、切り替え先制御部32Bは、切り替え元のストリームが大きく遅延したばあいであっても、時刻ずれ許容時間内でストリームの切り替えを行うことができる。
【0074】
なお、時刻ずれ測定部33は、現在時刻と切り替え元ストリームを受信するまでの時刻との時刻ずれを測定することとしているが、現在時刻の代わりに、切り替え先のストリームのタイムスタンプで示された時刻との時刻のずれを測定することとしてもよい。
【0075】
この場合、時刻ずれ測定部33は、切り替え先のストリームのタイムスタンプを取得し、切り替え時刻の切り替え元ストリームを受信するまでの時刻ずれを測定することとする。また、図7のステップS35においては、タイムスタンプBtと最後に受信したストリームAのタイムスタンプAtとの差が、時刻ずれ許容時間Δt以下であるかどうかを判定することになる。
【0076】
(表示時刻補正装置の構成)
次に、図8を参照して、本発明における表示時刻補正装置について説明する。図8は、本発明における表示時刻補正装置2の構成を示したブロック図である。表示時刻補正装置2は、ネットワークを介して入力される複数のストリームデータを、外部から入力される切り替え時刻のタイミングで切り替えて、表示データとして出力するものである。
【0077】
ここでは、表示時刻補正装置2は、ストリーム切り替え装置1Bと、タイムスタンプ読み取り手段10(10c)と、復号手段50と、フレームメモリ60と、出力手段70と、時刻ずれ判定手段80とを備えている。ストリーム切り替え装置1Bは、図6で説明したものと同一であるので説明を省略する。
【0078】
タイムスタンプ読み取り手段(フレームタイムスタンプ読み取り手段)10cは、ストリーム切り替え装置1Bから出力されるストリームから、フレーム(コマ)単位にタイムスタンプを読み取るものである。ここで読み取られたタイムスタンプは、時刻ずれ判定手段80へ通知される。
【0079】
復号手段50は、ストリーム切り替え装置1Bから出力されるストリームを復号するものである。ここで復号されたフレーム(フレーム画像)はフレームメモリ60に蓄積される。例えば、ストリームがMPEG−2のトランスポートストリームである場合、動き補償を行うブロック(例えば8ライン×8画素)単位で復号を行う。
【0080】
フレームメモリ(フレーム蓄積手段)60は、復号手段50で復号されたフレームを蓄積するものである。このフレームメモリ60に蓄積されたフレームは、出力手段70によって時系列に読み出される。
【0081】
出力手段70は、フレームメモリ60に蓄積されたフレームを時系列に読み出して、所定のフレーム送出間隔で出力するものである。この所定のフレーム間隔とは、単位時間におけるフレームの送出枚数を単位時間で除算した値である。例えば、映像の1秒間のコマ数が30コマである場合、すなわち、30fps(frame per second)の場合、フレーム間隔は、33.3msとなる。
【0082】
なお、出力手段70は、時刻ずれ判定手段80から通知される「フレーム再出力指示」に基づいて、同一フレームを再送したり、「フレームスキップ指示」に基づいて、フレームを読み飛ばして(スキップして)次のフレームを出力したりする。
【0083】
時刻ずれ判定手段80は、タイムスタンプ読み取り手段10cで読み取られたタイムスタンプと、フレームの到着時刻のずれに基づいて、フレームメモリ60に蓄積されているフレーム(フレーム画像)から送出すべきフレームをスキップしたり、再出力したりする指示を出力手段70に対して通知するものである。ここでは、時刻ずれ判定手段80は、フレーム時刻ずれ測定部81と、フレーム繰り返し部82と、フレームスキップ部83とを備えている。
【0084】
フレーム時刻ずれ測定部(フレーム時刻ずれ測定手段)81は、タイムスタンプ読み取り手段10cで読み取られたタイムスタンプに示された時刻と、図示していないタイマから取得した現在の時刻との時刻のずれを測定するものである。
【0085】
フレーム繰り返し部(フレーム繰り返し手段)82は、フレーム時刻ずれ測定部81で測定された時刻のずれに基づいて、読み取られたタイムスタンプに示された時刻が、現在の時刻と比較して再出力判定時間により示される許容値を超えて遅れている場合に、出力手段70に対して、前回送出したフレームと同一のフレームを再出力する「フレーム再出力指示」を通知するものである。
なお、再出力するフレーム数は、予め定めた最大値を超えないこととする。これによって、フレームの繰り返しを視覚的に目立たなくすることができる。
【0086】
フレームスキップ部(フレームスキップ手段)83は、フレーム時刻ずれ測定部81で測定された時刻のずれに基づいて、読み取られたタイムスタンプに示された時刻が、現在の時刻と比較してスキップ判定時間により示される許容値を超えて進んでおり、かつ、フレームメモリ60にまだ送出していないフレームがあるときは、出力手段70に対して、まだ送出していないフレームをスキップ(読み飛ばし)する「フレームスキップ指示」を通知するものである。
なお、スキップするフレーム数は、予め定めた最大値を超えないこととする。これによって、フレームのスキップを視覚的に目立たなくすることができる。
【0087】
また、ここでは、再出力判定時間、スキップ判定時間、並びに、切り替え時刻判定手段30Bに入力される時刻ずれ許容時間を同一時間として、時刻ずれ許容情報として、外部から入力することとしているが、予め内部に保持し、異なる時間としてもよい。またこれらの時間は、ストリームの付加情報として入力する形態であってもよい。
【0088】
このように、表示時刻補正装置2を構成することで、ネットワークを介して、ストリームの到着時刻にバラツキがあっても、表示時刻を許容範囲内で調整することができる。
【0089】
(表示時刻補正装置の動作)
次に、図9を参照(適宜図8参照)して、表示時刻補正装置2の動作について説明する。なお、ストリーム切り替え装置1Bの動作については、図2、図3及び図7で説明した動作と同じであるので、ここでは、ストリーム切り替え装置1Bから出力されるストリームから、表示時刻を調整して表示データ(フレーム)を出力させる時刻ずれ判定手段80の動作について説明する。図9は、表示時刻補正装置2における時刻ずれ判定手段80の動作を示したフローチャートである。
【0090】
まず、時刻ずれ判定手段80は、ストリーム切り替え装置1Bが出力するストリームのタイムスタンプを、タイムスタンプ読み取り手段10cから取得する(ステップS41)。そして、フレーム時刻ずれ測定部81が、現在時刻とタイムスタンプとの時刻ずれを測定し、フレーム繰り返し部82が、その時刻ずれ「現在時刻−タイムスタンプ」が再出力判定時間以内であるかどうかを判定する(ステップS42)。
【0091】
ここで、時刻ずれ「現在時刻−タイムスタンプ」が、再出力判定時間以内の場合(ステップS42でYes)は、ステップS45へ進む。一方、時刻ずれが、再出力判定時間より長い場合(ステップS42でNo)、フレーム繰り返し部82は、出力手段70が最後に出力したフレームのタイムスタンプと、タイムスタンプ読み取り手段10cで最後に読み取ったタイムスタンプとを比較し(ステップS43)、最後に出力したフレームのタイムスタンプが最後に読み取ったタイムスタンプ未満の場合(ステップS43でYes)は、ステップS41へ戻る。一方、最後に出力したフレームのタイムスタンプが最後に読み取ったタイムスタンプ以上の場合(ステップS43でNo)は、最後に出力したフレームを再出力する指示(「フレーム再出力指示」)を、出力手段70へ通知して(ステップS44)、ステップS41へ戻って動作を続ける。
【0092】
また、時刻ずれ判定手段80のフレームスキップ部83が、フレーム時刻ずれ測定部81で測定した時刻ずれ「タイムスタンプ−現在時刻」がスキップ判定時間以内であるかどうかを判定する(ステップS45)。
【0093】
ここで、時刻ずれが、スキップ判定時間以内の場合(ステップS45でYes)は、ステップS41へ戻って動作を続ける。一方、時刻ずれが、スキップ判定時間を超える場合(ステップS45でNo)、フレームスキップ部83は、出力手段70が次に出力予定のフレームのタイムスタンプと、タイムスタンプ読み取り手段10cで読み取ったタイムスタンプとを比較し(ステップS46)、次に出力予定のフレームのタイムスタンプが読み取ったタイムスタンプ未満の場合(ステップS46でYes)は、次に出力予定のフレームをスキップして、その次のフレームを出力する指示(「フレームスキップ指示」)を、出力手段70へ通知し(ステップS47)、ステップS41へ戻って動作を続ける。一方、次に出力予定のフレームのタイムスタンプが読み取ったタイムスタンプ以上の場合(ステップS46でNo)は、そのままステップS41へ戻って動作を続ける。
【0094】
(フレームの出力例1;フレームのスキップ)
次に、図10を参照(図8参照)して、表示時刻補正装置2におけるフレームをスキップする出力例を具体的に説明する。図10(a)は、復号手段50で復号されたフレーム(復号フレーム)を時刻Tの変化に伴って時系列に表したものであり、図5(b)でストリームAからストリームBへ切り替ったときの状態を表している。図10(b)は、出力手段70から出力されるフレーム(表示フレーム)を時系列に表したものである。
【0095】
図10(a)に示すように、復号フレームは、時系列にAt−2、At−1、A、Bt+1、Bt+2、Bt+3、Bt+4…の順番に復号手段50で復号される。タイムスタンプの「進み」の許容値を示すスキップ判定時間を“0”とすると、基準時刻t+1においては、タイムスタンプBt+2は許容値(スキップ判定時間)を超えて進んでいる。そこで、フレームスキップ部83は、出力手段70に対して、フレームメモリ60にBt+2以前に出力されるべきフレームが残っていれば、そのフレームをスキップすることを指示する。この例では、復号フレームBt+1は、スキップフレームとして、出力手段70からは読み飛ばされることになる。
【0096】
これによって、表示時刻補正装置2は、図10(b)に示すように、表示時刻補正装置2内の基準時刻に沿って、フレーム送出間隔で、At−2、At−1、A、Bt+2、Bt+3…の順番に表示フレームとして出力する。
【0097】
(フレームの出力例2;フレームの繰り返し)
次に、図11を参照(図8参照)して、表示時刻補正装置2におけるフレームを繰り返す出力例を具体的に説明する。図11(a)は、復号手段50で復号されたフレーム(復号フレーム)を時刻Tの変化に伴って時系列に表したものであり、図5(c)でストリームBからストリームAへ切り替ったときの状態を表している。図11(b)は、出力手段70から出力されるフレーム(表示フレーム)を時系列に表したものである。
【0098】
図11(a)に示すように、復号フレームは、時系列にBt−1、B、At+1、At+2…の順番に復号手段50で復号される。ここで、タイムスタンプの「遅れ」の許容値を示す再出力判定時間を“0”とすると、基準時刻t+1おいては、タイムスタンプ読み取り手段10cで読み取った最新のタイムスタンプはBであり、許容値(再出力判定時間)を超えている。そこで、フレーム繰り返し部82は、出力手段70に対して、フレームメモリ60にBの次に出力されるべきフレームが届いていない場合には、復号フレームBtを繰り返しフレームとして出力手段70から再出力することを指示する。この例では、復号フレームBは、繰り返しフレームとして、出力手段70から繰り返して出力されることになる。
【0099】
これによって、表示時刻補正装置2は、図11(b)に示すように、表示時刻補正装置2内の基準時刻に沿って、フレーム送出間隔で、Bt−1、B、B、At+1、At+2…の順番に表示フレームとして出力する。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明に係るストリーム切り替え装置、ストリーム切り替え方法及びストリーム切り替えプログラム、並びに、表示時刻補正装置では、以下に示す優れた効果を奏する。
【0101】
請求項1、請求項3又は請求項4に記載の発明によれば、ネットワークを介して配信される複数のストリームデータを切り替える場合、ネットワークによる遅延が発生し、切り替え元と切り替え先とで、ストリームデータの到着時刻にずれがあっても、正しくストリームデータ間の切り替えを行うことができる。
【0102】
請求項2に記載の発明によれば、ネットワークによる遅延によって、切り替え時刻になって、切り替え元の切り替え時刻に対応するストリームが到着しない(又は遅い)場合であっても、時刻ずれ許容時間内で切り替え先のストリームデータに切り替えることができる。
【0103】
請求項5に記載の発明によれば、ネットワークによる遅延が発生し、ストリームデータの到着が遅れた場合であっても、表示フレームを繰り返して表示するため、視覚的に映像の途切れを目立たなくすることができる。さらに、ストリームデータの切り替え時に、切り替え先のストリームデータが早く到着した場合にも、フレーム内に残っているデータをスキップすることができるので、フレームの表示時刻を進めることができ、遅延の許容範囲内で表示時刻を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係るストリーム切り替え装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態に係るストリーム切り替え装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第一の実施の形態に係る切り替え元制御部の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第一の実施の形態に係る切り替え先制御部の動作を示すフローチャートである。
【図5】ストリームの切り替えの例を説明するための説明図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態に係るストリーム切り替え装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態に係る切り替え先制御部の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る表示時刻補正装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明に係る表示時刻補正装置の時刻ずれ判定手段の動作を示すフローチャートである。
【図10】表示時刻補正装置においてフレームをスキップする例を説明するための説明図である。
【図11】表示時刻補正装置においてフレームを繰り返す例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1、1B ストリーム切り替え装置
2 表示時刻補正装置
10(10a、10b) タイムスタンプ読み取り手段
10(10c) タイムスタンプ読み取り手段
(フレームタイムスタンプ読み取り手段)
20 バッファ(蓄積遅延手段)
30 切り替え時刻判定手段
31 切り替え元制御部(切り替え元制御手段)
32、32B 切り替え先制御部(切り替え先制御手段)
33 時刻ずれ測定部(時刻ずれ測定手段)
40 切り替え手段
50 復号手段
60 フレームメモリ(フレーム蓄積手段)
70 出力手段
80 時刻ずれ判定手段
81 フレーム時刻ずれ測定部(フレーム時刻ずれ測定手段)
82 フレーム繰り返し部(フレーム繰り返し手段)
83 フレームスキップ部(フレームスキップ手段)

Claims (5)

  1. ネットワークを介して配信されるタイムスタンプを含んだ複数のストリームデータを、外部から入力される切り替え時刻に基づいて切り替えるストリーム切り替え装置であって、
    前記ストリームデータから、フレーム単位で前記タイムスタンプを読み取るタイムスタンプ読み取り手段と、
    前記複数のストリームデータを蓄積することで前記ストリームデータを遅延させる複数の蓄積遅延手段と、
    前記タイムスタンプ読み取り手段で読み取られた切り替え元のストリームデータのタイムスタンプと、前記切り替え時刻とを比較して、当該タイムスタンプが前記切り替え時刻を過ぎた段階で、前記切り替え元のストリームデータを蓄積する蓄積遅延手段に対して、書き込み及び読み出しを禁止する制御情報を通知する切り替え元制御手段と、
    前記タイムスタンプ読み取り手段で読み取られた切り替え先のストリームデータのタイムスタンプと、前記切り替え時刻とを比較して、当該タイムスタンプが前記切り替え時刻を過ぎた段階で、前記切り替え先のストリームデータを蓄積する蓄積遅延手段に対して、書き込み及び読み出しを許可する制御情報を通知する切り替え先制御手段と、
    前記切り替え元のストリームデータを蓄積した蓄積遅延手段と、前記切り替え先のストリームデータを蓄積した蓄積遅延手段とを切り替えて、前記読み出しを許可された蓄積遅延手段から、前記切り替え先のストリームデータを読み出す切り替え手段と、
    を備えていることを特徴とするストリーム切り替え装置。
  2. 前記切り替え先制御手段は、前記切り替え時刻経過後、その切り替え時刻をタイムスタンプとして含んだ、前記切り替え元のストリームデータを受信するまでの時刻のずれを測定する時刻ずれ測定手段を備え、
    前記時刻ずれ測定手段での測定結果が、時刻ずれ許容時間を超過した場合に、前記切り替え先のストリームデータを蓄積した蓄積遅延手段の書き込み及び読み出しを許可することを特徴とする請求項1に記載のストリーム切り替え装置。
  3. ネットワークを介して配信されるタイムスタンプを含んだ複数のストリームデータを、外部から入力される切り替え時刻に基づいて切り替えるストリーム切り替え方法であって、
    前記ストリームデータから、フレーム単位で前記タイムスタンプを読み取るタイムスタンプ読み取りステップと、
    このタイムスタンプ読み取りステップで読み取った切り替え元のストリームデータのタイムスタンプと、前記切り替え時刻とを比較して、当該タイムスタンプが前記切り替え時刻を過ぎた段階で、前記切り替え元のストリームデータを蓄積する蓄積遅延手段に対して、書き込み及び読み出しを禁止する制御情報を通知する切り替え元蓄積停止ステップと、
    前記タイムスタンプ読み取りステップで読み取った切り替え先のストリームデータのタイムスタンプと、前記切り替え時刻とを比較して、当該タイムスタンプが前記切り替え時刻を過ぎた段階で、前記切り替え先のストリームデータを蓄積する蓄積遅延手段に対して、書き込み及び読み出しを許可する制御情報を通知する切り替え先蓄積開始ステップと、
    前記切り替え元のストリームデータを蓄積した蓄積遅延手段と、前記切り替え先のストリームデータを蓄積した蓄積遅延手段とを切り替えて、前記読み出しを許可された蓄積遅延手段から、前記切り替え先のストリームデータを読み出す切り替え実行ステップと、
    を含んでいることを特徴とするストリーム切り替え方法。
  4. ネットワークを介して配信されるタイムスタンプを含んだ複数のストリームデータを、外部から入力される切り替え時刻に基づいて切り替えるために、コンピュータを、
    前記ストリームデータから、フレーム単位で前記タイムスタンプを読み取るタイムスタンプ読み取り手段、
    このタイムスタンプ読み取り手段で読み取られた切り替え元ストリームデータのタイムスタンプと、前記切り替え時刻とを比較して、当該タイムスタンプが前記切り替え時刻を過ぎた段階で、前記切り替え元のストリームデータを蓄積する蓄積遅延手段に対して、書き込み及び読み出しを禁止する制御情報を通知する切り替え元制御手段、
    前記タイムスタンプ読み取り手段で読み取られた切り替え先のストリームデータのタイムスタンプと、前記切り替え時刻とを比較して、当該タイムスタンプが前記切り替え時刻を過ぎた段階で、前記切り替え先ストリームデータを蓄積する蓄積遅延手段に対して、書き込み及び読み出しを許可する制御情報を通知する切り替え先制御手段、
    前記切り替え元のストリームデータを蓄積した蓄積遅延手段と、前記切り替え先のストリームデータを蓄積した蓄積遅延手段とを切り替えて、前記読み出しを許可された蓄積遅延手段から、前記切り替え先のストリームデータを読み出す切り替え手段、
    として機能させることを特徴とするストリーム切り替えプログラム。
  5. ネットワークを介して配信されるタイムスタンプを含んだ複数のストリームデータを切り替える際に、前記ストリームデータを復号したフレームの表示時刻を補正する表示時刻補正装置であって、
    前記ストリームデータを、外部から入力される切り替え時刻に基づいて切り替えて出力する請求項1又は請求項2に記載のストリーム切り替え装置と、
    このストリーム切り替え装置から出力されるストリームデータから、フレーム単位でタイムスタンプを読み取るフレームタイムスタンプ読み取り手段と、
    前記ストリーム切り替え装置から出力されるストリームデータを、表示データであるフレームに復号する復号手段と、
    この復号手段で復号されたフレームを蓄積するフレーム蓄積手段と、
    このフレーム蓄積手段に蓄積されたフレームを所定のフレーム送出間隔で出力する出力手段と、
    前記フレームタイムスタンプ読み取り手段で読み取られたタイムスタンプに基づいて、現在時刻に対する前記タイムスタンプの時刻のずれを測定するフレーム時刻ずれ測定手段と、
    このフレーム時刻ずれ測定手段での測定結果で、前記時刻のずれが再出力判定時間より遅れている場合に、前記フレーム蓄積手段に蓄積されているフレームを繰り返して出力する指示を前記出力手段に通知するフレーム繰り返し手段と、
    前記フレーム時刻ずれ測定手段での測定結果で、前記時刻のずれがスキップ判定時間より進んでいる場合に、出力予定のフレームをスキップして、次のフレームを出力する指示を前記出力手段に通知するフレームスキップ手段と、
    を備えていることを特徴とする表示時刻補正装置。
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