JP2004349770A - オートカットオフ回路及びそのミュート解除方法 - Google Patents

オートカットオフ回路及びそのミュート解除方法 Download PDF

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Abstract

【課題】映像表示動作の安定時点を知ることができ、映像ミュート解除を適切なタイミングで制御できる映像表示装置のオートカットオフ回路を提供する。
【解決手段】リファレンスパルスの電圧レベルが第二基準電圧値以下になった場合にRGB毎に各々第二検出信号を出力する第二検出手段27f、27d、27bと、第一検出信号と第二検出信号とが双方ともに検出された場合にRGB毎に動作安定信号を出力する動作安定度判断手段27j、27h、27gと、各動作安定判断手段27j、27h、27gからRGB毎の全動作安定信号が出力された場合に直流電源電圧EoからRGB映像信号の各入力に切替えるミュート解除手段27kと、リファレンスパルスの電圧レベルを第一検出信号によりRGB毎に漸増又は漸減させ、動作安定信号により設定するレベルシフト手段6、9、12を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CRT(陰極線管)を用いるテレビジョン受信機あるいはモニター等の映像表示装置おける映像信号のカットオフを自動的に制御する回路に関し、特に、映像表示装置の電源をオンする時に映像信号をカットすることで映像をミュートする機能に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の映像表示装置のオートカットオフ(以後AKBと略す)回路としては、例えば、映像信号の1フィールド毎の所定箇所(基線期間)に基準となるリファレンスパルスを付加し、そのリファレンスパルスによって得られるカソード電流をパルス電圧に変換し、そのパルス電圧を所定の基準電圧と比較することにより映像表示動作の安定度を検出してパルス出力し、その検出出力のパルスをカウントした結果のアナログ変換値により、映像信号の直流成分をレベルシフトすることで、カットオフ特性の制御を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、例えば、特許文献1の映像表示装置の直流成分をレベルシフトして実施するカットオフ特性の制御とは別個に独立して、映像信号の直流成分を制御することで出力映像の色温度の調整ができるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
さらに、例えば、特許文献1の映像表示装置の電源オンから映像表示動作が安定するまでは、1フィールド間に複数単位で供給されるリファレンスパルスに基づく電圧と基準電圧とを比較した出力をカウントし、映像表示装置における映像表示動作が安定したら、R、G、Bすべてのカソード電流の検出時点から所定の計数値までをカウントするようにして映像表示動作が安定したことを判断できるものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−236500号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開平5−236501号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献3】
特開平5−236502号公報(第2−3頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
映像表示装置には、電源オン時の画面表示が始まる際に、煩わしい飽和した映像や赤、青、緑の特定の色が強い違和感のある映像を表示させないように映像をミュートさせるオートカットオフ回路が備えられている。上記したように従来の映像表示装置のオートカットオフ回路では、カソード電流をパルス電圧に変換した電圧が所定の基準電圧を超える場合のパルス電圧出力をカウントすることで、映像表示動作が安定したことを検出していた。従って、その映像表示動作の安定を示す検出結果が出た時点より前のいずれかの時点で動作が安定したことを知ることはできるが、実際に安定した状態に至った時点、あるいは安定した状態に近い時点にいつ至ったかを知ることはできなかった。
映像表示装置の映像ミュートを解除するタイミングは、使用者にとっては一刻も早いことが望まれるものである。ところが、従来の映像表示装置のオートカットオフ回路では、上記したように実際の動作の安定時点よりも遅れる場合があり、適切な時期に映像ミュートを解除できないという問題点があった。
【0007】
本発明は上記した問題を解決するためになされたものであって、映像表示動作の安定時点を知ることができ、映像ミュート解除を適切なタイミングで制御できる映像表示装置のオートカットオフ回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係るオートカットオフ回路は、陰極線管のR(赤)、G(緑)、B(青)の各色毎に分離されたRGB映像信号における1フィールド毎の帰線期間または該RGB映像信号が入力されない映像ミュート状態ではリファレンスパルスを基準電圧となる直流電源電圧に付加し、該リファレンスパルスから陰極線管を駆動するためにR、G、B毎に生成される各カソード電流を変換した各パルス電圧の波高値が第一基準電圧値以上になった場合にR、G、B毎に各々第一検出信号を出力し、該第一検出信号によりR、G、B毎に前記リファレンスパルスの電圧レベルを漸増あるいは漸減させるオートカットオフ回路であって、
リファレンスパルスの電圧レベルが第二基準電圧値以下になった場合にR、G、B毎に各々第二検出信号を出力する第二検出手段と、
第一検出信号と第二検出信号とが双方ともに検出された場合にR、G、B毎に各々動作安定信号を出力する色別の動作安定度判断手段と、
各動作安定判断手段からR、G、B毎の全ての動作安定信号が出力された場合には、直流電源電圧からRGB映像信号の各入力に切り替えるミュート解除手段と、
リファレンスパルスの電圧レベルを、第一検出信号によりR、G、B毎に漸増あるいは漸減させ、動作安定信号により設定するレベルシフト手段と
を備える。
【0009】
また、上記した目的を達成するために、本発明に係るオートカットオフ回路のミュート解除方法は、陰極線管のR(赤)、G(緑)、B(青)の各色毎に分離されたRGB映像信号における1フィールド毎の帰線期間または該RGB映像信号が入力されない映像ミュート状態ではリファレンスパルスを基準電圧となる直流電源電圧に付加し、該リファレンスパルスから陰極線管を駆動するためにR、G、B毎に生成される各カソード電流を変換した各パルス電圧の波高値が第一基準電圧値以上になった場合にR、G、B毎に各々第一検出信号を出力し、該第一検出信号によりR、G、B毎に前記リファレンスパルスの電圧レベルを漸増あるいは漸減させるオートカットオフ回路において、
リファレンスパルスの電圧レベルが第二基準電圧値以下になった場合にR、G、B毎に各々第二検出信号を出力するステップと、
第一検出信号と第二検出信号とが双方ともに検出された場合にR、G、B毎に各々動作安定信号を出力するステップと、
リファレンスパルスの電圧レベルを、第一検出信号によりR、G、B毎に漸増あるいは漸減させ、動作安定信号により設定するステップと、
R、G、B毎の全ての動作安定信号が出力された場合には、直流電源電圧からRGB映像信号の各入力に切り替える信号を出力するステップ
を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0011】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1となる映像表示装置のオートカットオフ回路を示すブロック図である。
図1のオートカットオフ回路において、入力端子1は、R(赤)の映像信号が入力される端子であり、入力端子2は、G(緑)の映像信号が入力される端子であり、入力端子3は、B(青)の映像信号が入力される端子である。スイッチブロック4は、R(赤)の映像信号の電圧と基準電圧とを切り替えると共に、その切り替えられた方の電圧と後述するレベルシフトされた電圧とを切り替えることでリファレンスパルスを付加するブロックである。スイッチブロック4は、陰極線管のRの映像信号が入力されない状態でリファレンスパルスを付加するための基準電圧Eoである直流電圧電源4aと、入力端子1からのRの映像信号の入力と直流電圧電源4aからの基準電圧Eoの入力とを切り替えるDC/映像切替スイッチ4b(第一切替スイッチ手段)と、DC/映像切替スイッチ4bで切り替えられた方の電圧とレベルシフトされた電圧とを切り替えてリファレンスパルスを付加するパルス生成スイッチ4c(第二切替スイッチ手段)を有する。
【0012】
スイッチブロック7は、G(緑)の映像信号の電圧と基準電圧とを切り替えると共に、その切り替えられた方の電圧と後述するレベルシフトされた電圧とを切り替えることでリファレンスパルスを付加するブロックであり、その内部構成は、入出力される信号がG(緑)の映像信号に関するものになること以外はスイッチブロック4と同様である。スイッチブロック10は、B(青)の映像信号の電圧と基準電圧とを切り替えると共に、その切り替えられた方の電圧と後述するレベルシフトされた電圧とを切り替えることでリファレンスパルスを付加するブロックであり、その内部構成は、入出力される信号がB(青)の映像信号に関するものになること以外はスイッチブロック4と同様である。
【0013】
CRTドライブ部5は、R(赤)の映像信号に基づいてR(赤)色のCRT用カソード電流を生成する回路部である。CRTドライブ部8は、G(緑)の映像信号に基づいてG(緑)色のCRT用カソード電流を生成する回路部である。CRTドライブ部11は、B(青)の映像信号に基づいてB(青)色のCRT用カソード電流を生成する回路部である。陰極線管(CRT)13は、映像信号を表示する陰極線管である。
【0014】
レベルシフト部6(レベルシフト手段)は、R(赤)の映像信号の入力あるいは直流電圧電源4aの入力に付加するリファレンスパルスの波高値(電圧レベル)を制御する回路部である。また、レベルシフト部6に入力する原リファレンスパルスRPrは、波高値を制御する前の最小波高値となるリファレンスパルスである。レベルシフト部9は、G(緑)の映像信号の入力あるいは直流電圧電源の入力に付加するリファレンスパルスの波高値(電圧レベル)を制御する回路部であり、原リファレンスパルスRPgが入力される。レベルシフト部12は、B(青)の映像信号の入力あるいは直流電圧電源の入力に付加するリファレンスパルスの波高値(電圧レベル)を制御する回路部であり、原リファレンスパルスRPbが入力される。
【0015】
検出抵抗14は、陰極線管(CRT)13のカソードに流れる電流を電圧に変換するための抵抗である。コンデンサ15は、カソード電流が変換された電圧をクランプするためのC−CUTコンデンサであり、クランプパルス発生部16は、クランプパルスを発生させ、クランプ部17(パルス電圧変換手段)は、コンデンサ15の出力電圧をクランプしてパルス電圧にし、クランプ電圧発生部18は、クランプパルスを発生させる場合の基準電圧であるクランプ電圧Voを発生させる。比較電圧発生部19は、変換された各パルス電圧の波高値と比較するための検出電圧の波高値である第一基準電圧値(比較電圧)ΔVを発生させる。検出電圧切替スイッチ20は、R、G、Bのそれぞれの各パルス電圧を検出するためにクランプ部17の出力をR、G、Bそれぞれのコンパレータに切り替えるスイッチである。
【0016】
コンパレータ21(第一検出手段)は、−側に入力される比較電圧発生部19の電圧と+側に入力される検出されたRのパルス電圧を比較して比較電圧ΔV以上である場合に出力(第一検出信号)を発生し、コンパレータ22(第一検出手段)は、−側に入力される比較電圧発生部19の電圧と+側に入力される検出されたGのパルス電圧を比較して比較電圧ΔV以上である場合に出力(第一検出信号)を発生し、コンパレータ23(第一検出手段)は、−側に入力される比較電圧発生部19の電圧と+側に入力される検出されたBのパルス電圧を比較して比較電圧ΔV以上である場合に出力(第一検出信号)を発生する。チャージコンデンサ24は、コンパレータ21のRの出力をチャージし、チャージコンデンサ25は、コンパレータ22のGの出力をチャージし、チャージコンデンサ26は、コンパレータ23のBの出力をチャージする。タイミングパルス入力端子28は、検出電圧切替スイッチ20にR、G、Bのそれぞれの各パルス電圧を検出するためのタイミングパルス信号を入力する。
【0017】
また、レベルシフト部6は、コンパレータ21のRの出力(第一検出信号)をチャージしたチャージコンデンサ24の電圧により、原リファレンスパルスRPrの波高値を制御(増減)すると共にパルス生成スイッチ4c(第二切替スイッチ手段)を制御してR(赤)の映像信号の入力あるいは直流電圧電源4aの入力に付加する。コンパレータ21のRの出力(第一検出信号)が多くなれば、チャージコンデンサ24の電圧も増加し、原リファレンスパルスRPrの波高値が減少し、コンパレータ21のRの出力(第一検出信号)が無ければ、チャージコンデンサ24の電圧も無くなり、原リファレンスパルスRPrの波高値が増加する。同様に、レベルシフト部9は、コンパレータ22のGの出力(第一検出信号)をチャージしたチャージコンデンサ25の電圧により、原リファレンスパルスRPgの波高値を制御(増減)すると共にパルス生成スイッチ(不図示:第二切替スイッチ手段)を制御してG(緑)の映像信号の入力あるいは直流電圧電源の入力に付加する。レベルシフト部12は、コンパレータ23のBの出力(第一検出信号)をチャージしたチャージコンデンサ26の電圧により、原リファレンスパルスRPbの波高値を制御(増減)すると共にパルス生成スイッチ(不図示:第二切替スイッチ手段)を制御してB(青)の映像信号の入力あるいは直流電圧電源の入力に付加する。
【0018】
映像ミュート解除回路27は、本発明における中心的な動作をする回路である。直流電圧電源27aは、B(青)のレベルシフトされたリファレンスパルスの電圧の波高値(電圧レベル)を判断するための第二基準電圧値(Eb)を供給する。コンパレータ27b(第二検出手段)は、レベルシフト部12から出力されたB(青)のリファレンスパルスの電圧の波高値(電圧レベル)を−側に入力し、+側に入力される第二基準電圧値(Eb)と比較し、第二基準電圧値(Eb)以下になった場合にBについての第二検出信号を出力する。ホールドコンデンサ271bは、コンパレータ27bから出力される第二検出信号の出力電圧をホールドする。2入力のAND回路27g(動作安定度判断手段)は、コンパレータ23(第一検出手段)のBの出力(第一検出信号)と、コンパレータ27b(第二検出手段)のBの出力(第二検出信号)とが入力され、両者が同時に入力されてAND条件を満足する場合にB(青)のリファレンスパルスのレベルが安定したことを示すB(青)の動作安定信号をレベルシフト部12(レベルシフト手段)とAND回路27kに出力する。
【0019】
同様にして、直流電圧電源27cは、G(緑)のレベルシフトされたリファレンスパルスの電圧の波高値(電圧レベル)を判断するための第二基準電圧値(Eg)を供給する。コンパレータ27d(第二検出手段)は、レベルシフト部9から出力されたG(緑)のリファレンスパルスの電圧の波高値(電圧レベル)を−側に入力し、+側に入力される第二基準電圧値(Eg)と比較し、第二基準電圧値(Eg)以下になった場合にGについての第二検出信号を出力する。ホールドコンデンサ271dは、コンパレータ27dから出力される第二検出信号の出力電圧をホールドする。2入力のAND回路27h(動作安定度判断手段)は、コンパレータ22(第一検出手段)のGの出力(第一検出信号)と、コンパレータ27d(第二検出手段)のGの出力(第二検出信号)とが入力され、両者が同時に入力されてAND条件を満足する場合にG(緑)のリファレンスパルスのレベルが安定したことを示すG(緑)の動作安定信号をレベルシフト部9(レベルシフト手段)とAND回路27kに出力する。
【0020】
また、直流電圧電源27eは、R(赤)のレベルシフトされたリファレンスパルスの電圧の波高値(電圧レベル)を判断するための第二基準電圧値(Er)を供給する。コンパレータ27f(第二検出手段)は、レベルシフト部6から出力されたR(赤)のリファレンスパルスの電圧の波高値(電圧レベル)を−側に入力し、+側に入力される第二基準電圧値(Er)と比較し、第二基準電圧値(Er)以下になった場合にRについての第二検出信号を出力する。ホールドコンデンサ271fは、コンパレータ27fから出力される第二検出信号の出力電圧をホールドする。2入力のAND回路27j(動作安定度判断手段)は、コンパレータ21(第一検出手段)のRの出力(第一検出信号)と、コンパレータ27f(第二検出手段)のRの出力(第二検出信号)とが入力され、両者が同時に入力されてAND条件を満足する場合にR(赤)のリファレンスパルスのレベルが安定したことを示すR(赤)の動作安定信号をレベルシフト部6(レベルシフト手段)とAND回路27kに出力する。
【0021】
3入力のAND回路27k(ミュート解除手段)は、各2入力AND回路27g、27h、27j(動作安定判断手段)からR、G、B毎の全ての動作安定信号が出力されて、3入力のAND条件を満足する場合には、DC/映像切替スイッチ4b(第一切替スイッチ手段)を基準電圧Eoとなる直流電圧電源4aからRGB映像信号の各入力に切り替える信号を出力する。これにより、ミュート状態が解除される。
【0022】
ここで、レベルシフト部6は、コンパレータ21の出力チャージ電圧により原リファレンスパルスの波高値が設定されてR(赤)の映像信号の入力(1フィールド毎の帰線期間)に付加するようになる。同様にレベルシフト部9は、コンパレータ22の出力チャージ電圧により原リファレンスパルスの波高値が設定されてG(緑)の映像信号の入力(1フィールド毎の帰線期間)に付加するようになる。レベルシフト部12も、コンパレータ23の出力チャージ電圧により原リファレンスパルスの波高値が設定されてB(青)の映像信号の入力(1フィールド毎の帰線期間)に付加するようになる。このように、レベルシフト部6、9、12(レベルシフト手段)は、リファレンスパルスの電圧レベルを、第一検出信号によりR、G、B毎に漸増あるいは漸減させ、動作安定信号により設定する機能を有する。
【0023】
図2は、図1に示したオートカットオフ回路における一部の回路の入出力波形のタイミングの例を示す図である。
図2の入出力波形では、R、G、B毎の各信号の処理動作はほぼ同じであるので、Rの信号波形の例について代表として示し、入出力信号を除いて重複する他の色の波形の例については記載を省略する。図2(a)は、R(赤)のスイッチブロック4からCRTドライブ部5への出力波形である。図2(b)は、R(赤)のコンパレータ21(第一検出手段)の+側入力波形である。図2(c)は、R(赤)のコンパレータ21(第一検出手段)の出力波形である。図2(d)は、R(赤)のコンパレータ27f(第二検出手段)の出力波形である。図2(e)は、R(赤)の2入力のAND回路27j(動作安定度判断手段)の出力波形である。図2(f)は、G(緑)の2入力のAND回路27h(動作安定度判断手段)の出力波形である。図2(g)は、B(青)の2入力のAND回路27g(動作安定度判断手段)の出力波形である。図2(h)は、3入力のAND回路27k(ミュート解除手段)の出力波形である。図2(j)は、陰極線管のR(赤)のカソードに印加される電圧波形である。
【0024】
図2(a)では、基準電圧Eoに対して、a〜eの各タイミングで、レベルシフト部6で波高値が制御されたリファレンスパルスが印加されている。タイミングaのリファレンスパルスは、最初のリファレンスパルスであるので波高値が最小であり、第二基準電圧値(Er)未満である。このタイミングaの場合には、例えば、映像表示装置の電源投入直後のように陰極線管(CRT)13のヒータ(図示せず)が温まっていないためカソードに電流が流れないタイミング領域Aであるので、図1の入力端子1から映像信号が入力されても、図2(b)のタイミングaに示したようにコンパレータ21(第一検出手段)の+側にはカソード電流の検出パルス(Vo+ΔV)が入力されず”L”レベルになり、また、第二基準電圧値(Er)未満でもあるので、当然ながら図2(c)のタイミングaに示したようにコンパレータ21からはRの第一検出信号が”L”レベルのままで出力されない。この場合、図2(h)のタイミングaに示すように、ミュート解除手段である3入力のAND回路27kからは、DC/映像切替スイッチ4b(第一切替スイッチ手段)で、入力端子1からのRの映像信号の入力ではなく直流電圧電源4aからの基準電圧Eoの入力が選択され、例えば、入力端子1からのRの映像信号の入力(”H”レベル)に設定されている場合には、切り替えられてミュートするように信号が”H”レベルから”L”レベル(基準電圧Eo)にされて出力される。その後、陰極線管(CRT)13にカソード電流が流れない状態がしばらく続くと、レベルシフト部6により付加されたリファレンスパルスの波高値が次第に大きくなり、図2(a)のタイミングbのリファレンスパルスのように制御上限まで大きくなる。
【0025】
図2(a)のタイミングbのリファレンスパルスは、第二基準電圧値(Er)は超過しているが、陰極線管のカソードに電流が流れていないタイミング領域Aであるので図2(b)のタイミングbに示したようにコンパレータ21(第一検出手段)の+側にはカソード電流の検出パルス(Vo+ΔV)が入力されず、タイミングaの場合と同様に図2(b)のタイミングcではコンパレータ21からRの第一検出信号が出力されていない。この時点では、陰極線管(CRT)13にカソード電流が流れはじめ、カソードに流れた電流が検出抵抗14により電圧に変換され、検出電圧となる。この検出電圧は、比較電圧部19のΔVより大きな波高値となった場合、コンパレータ21の出力を”H”レベルとし、チャージコンデンサ24にその電圧がチャージされる。そのため、レベルシフト部6では、パルス生成スイッチ4c(第二切替スイッチ手段)を切り替えて付加するリファレンスパルスの波高値を下げる。それと同時に、AND回路27jの入力に、この”H”レベル信号を印加するが、他方のコンパレータ27fの出力は、“L”であるため、AND回路27jの出力も“L”のままとなる。その結果、スイッチ4aの動作はそのままを維持することとなり、映像ミュート解除には至らない。
【0026】
図2(a)のタイミングcのリファレンスパルスは、第二基準電圧値(Er)を超過しており、陰極線管のカソードに電流が流れ始めたタイミング領域Bであるので図2(b)のタイミングcに示したようにコンパレータ21(第一検出手段)の+側には検出パルス(Vo+ΔV)が入力される。従って、図2(c)のタイミングcではコンパレータ21からRの第一検出信号が”L”レベルから”H”レベルになって出力される。この時点では、陰極線管(CRT)13のカソードに流れる電流がさらに増加しており、その結果コンパレータ21の出力信号の”H”レベルが続き、レベルシフト部6では、パルス生成スイッチ4c(第二切替スイッチ手段)で付加されるリファレンスパルスの波高値が下がり続ける。
【0027】
次に、図2(a)のタイミングdのリファレンスパルスは、第二基準電圧値(Er)に達しており、陰極線管のカソードに電流が流れ始めたタイミング領域B以降であるので図2(b)のタイミングdに示したようにコンパレータ21(第一検出手段)の+側には検出パルス(Vo+ΔV)が入力され、図2(c)のタイミングdでもコンパレータ21からRの第一検出信号が”L”レベルから”H”レベルになって出力され続けている。
【0028】
図2(d)のタイミングdでは、さらに、図1に示したR(赤)のコンパレータ27f(第二検出手段)の第二検出信号も”L”レベルから”H”レベルになって出力されている。このRの第二検出信号の出力は、レベルシフト部6で波高値が制御されたリファレンスパルスの電圧レベルが第二基準電圧値Er(=27e)以下になった場合を示している。その結果、図2(e)のタイミングdでは、図1に示したR(赤)のAND回路27j(動作安定度判断手段)の動作安定信号が”L”レベルから”H”レベルになって出力されている。このRの動作安定信号の出力は、AND回路27j(動作安定度判断手段)で第一検出信号と第二検出信号とが双方ともに検出された場合を示す。つまり、リファレンスパルスの波高値が基準電圧Er(直流電圧電源27e)以下になると、コンパレータ27fの出力信号が”H”レベルとなり、その”H”レベルがホールドコンデンサ271fにチャージされる。この時には、AND回路27jの入力は、ホールドコンデンサ271fの電圧信号”H”レベルと、他方の入力であるコンパレータ21の出力信号がすでに”H”レベルとなっているため、AND回路27jの出力は初めて”H”レベル信号に転じる。しかしながら、G、Bのコンパレータ27h、27gの出力信号が“L”の状態であるため、AND回路27kの出力は、“L”のままであり、映像ミュート解除には至らない。
【0029】
この時点でRの映像信号についてのみ考慮すれば、ミュートを解除して映像信号に切り替えてもよいが、RGB映像信号にはRの他にGとBの映像信号もあるので、GとBの映像信号についても同様な動作安定信号が出力されるまで待たなければならない。
【0030】
R、G、B毎の各信号の処理動作はほぼ同じであるので、図2(e)のタイミングdでRの動作安定信号がAND回路27jから出力されたすぐ後に、図2(f)のタイミングdでGの動作安定信号がAND回路27hから”L”レベルから”H”レベルになって出力され、そのすぐ後に、図2(g)のタイミングdでBの動作安定信号がAND回路27gから”L”レベルから”H”レベルになって出力される。この場合の各色の動作安定信号の出力間隔は、例えば、検出電圧切替スイッチ20の切替タイミングの間隔により生ずるものである。
【0031】
図2(e)〜(g)により、各動作安定判断手段(AND回路27j、h、g)からR、G、B毎の全ての動作安定信号が”L”レベルから”H”レベルになって出力されたことになるので、図2(h)のタイミングdに示すように、ミュート解除手段である3入力のAND回路27kからは、DC/映像切替スイッチ4b(第一切替スイッチ手段)で直流電圧電源4aからの基準電圧Eoの入力と入力端子1からのRの映像信号の入力とを切り替えてミュートを解除するように信号が”L”レベルから”H”レベルにされて出力される。つまり、上記したRと同様に、G、Bについても、陰極線管(CRT)13からカソード電流が流れると、検出抵抗14により、G、Bの検出パルスが発生し、それぞれのコンパレータ22および23の出力信号が”H”レベルとなる。かつ、パルス生成スイッチ4c(第二切替スイッチ手段)に付加されたG、Bのリファレンスパルスの波高値が、それぞれ基準電圧Eg(直流電圧電源27c)、基準電圧Eb(直流電圧電源27a)以下となると、G、Bそれぞれのコンパレータ27h、27gの出力信号が”H”レベルとなる。この時初めて、AND回路27kの入力信号がすべて”H”レベルとなり、スイッチ4bが映像信号を選択し、同様にG、Bについても、スイッチブロック7、10において映像信号を選択する。よって、この時に映像ミュートが解除される。なお、この時点では、AKB動作は安定状態に近いがまだ非安定領域Cである。
【0032】
すると、図2(a)のタイミングd(タイミング領域c=映像ミュート解除領域:AKBは非安定な領域)に示したように1フレーム分のRGB映像信号が入力され、リファレンスパルス以外の映像信号の電流が流れて、図2(j)のタイミングd(タイミング領域c)に示したように図2(a)の電圧を反転させたカソード電圧が”H”レベルから”L”レベルになって発生する。この図2(j)のタイミングd(タイミング領域c)のカソード電圧では、入力信号が直流電圧電源4aの基準電圧EoからRの映像信号に切り替えられているので、Rの映像信号の帰線期間にレベルシフトされた電圧(Vref)とを切り替えることでリファレンスパルスが付加される。その後、図2(a)のタイミングd〜eに示すように、R、G、Bそれぞれのレベルシフト部6、9、12において、スイッチブロック4、7、10で付加するリファレンスパルスの波高値が減少され、最終的にAKB動作は安定領域Dに達する。
【0033】
図3は、図1に示したオートカットオフ回路のミュート解除動作の一例を示すフローチャートである。
オートカットオフ回路は、まず、映像表示装置の電源投入されたか否かを判断する(S1)。電源が投入されない場合(S1:NO)には、再びステップS1を実施して待ち受け、電源が投入された場合(S1:YES)には、スイッチブロック4のDC/映像切替スイッチ4b(第一切替スイッチ手段)で、入力信号をRGB映像信号から、直流電圧電源4aからの基準電圧Eoに切り替え、スイッチブロック7、10も同様に切り替える(S2)。なお、前回の映像表示装置の電源遮断時あるいは電源投入時等に予め基準電圧Eoに切り替わっている場合には、このステップS2は省略しても良い。
【0034】
その後、オートカットオフ回路は、レベルシフト部6、9、12で、各色毎の原リファレンスパルスの波高値をレベルシフトしてリファレンスパルスを生成し(S3)、スイッチブロック4、7、10で各色毎に基準電圧Eoに付与し、CRTドライブ部5、8、11でカソード電流を生成する。さらに、オートカットオフ回路は、検出抵抗14およびクランプ部17等によりリファレンスパルスのカソード電流をパルス電圧に変換し(S4)、コンパレータ21、22、23(第一検出手段)によりそのパルス電圧が第一基準電圧値(Vo+ΔV)以上であるか否かを判断する(S5)。パルス電圧が第一基準電圧値以上の場合(S5:YES)には、コンパレータ21、22、23(第一検出手段)から第一検出信号を出力する(S6)が、パルス電圧が第一基準電圧値以上ではない場合(S5:NO)には、コンパレータ21、22、23(第一検出手段)から何も出力しないで次のステップS7に進む。
【0035】
オートカットオフ回路のレベルシフト部6、9、12では、第一検出信号がチャージされたチャージコンデンサ24、25、26の電圧から第一検出信号の有無を判断し(S7)、第一検出信号が有る場合(S7:YES)には、リファレンスパルスの電圧レベルを漸減シフトし(S8)、第一検出信号が無い場合(S7:NO)には、リファレンスパルスの電圧レベルを漸増シフトする(S9)。
【0036】
一方、オートカットオフ回路の映像ミュート解除回路27では、コンパレータ27f、27d、27b(第二検出手段)によりそのリファレンスパルスの電圧レベルが第二基準電圧値Er、Eg、Eb以下であるか否かを判断する(S10)。リファレンスパルスの電圧レベルが第二基準電圧値以下である場合(S10:YES)には、コンパレータ27f、27d、27b(第二検出手段)から第二検出信号を出力する(S11)が、リファレンスパルスの電圧レベルが第二基準電圧値以下で無い場合(S10:NO)には、コンパレータ27f、27d、27b(第二検出手段)からは何も出力せずに次のステップS12に進む。
【0037】
ミュート解除回路27内のAND回路27j、27h、27g(動作安定度判断手段)では、第一検出信号と第二検出信号の双方が同時に入力されたか否かを判断し(S12)、双方が同時に入力された場合(S12:YES)には、動作安定信号を出力する(S13)が、双方が同時に入力されない場合(S12:NO)には、AND回路27j、27h、27gからは何も出力せずに次のステップS14に進む。
【0038】
ミュート解除回路27内のAND回路27k(ミュート解除手段)は、AND回路27j、27h、27gからRGB各色毎の動作安定信号が全て入力されたか否かを判断し(S14)、各色毎の動作安定信号が全て入力された場合(S14:YES)には、スイッチブロック4のDC/映像切替スイッチ4b(第一切替スイッチ手段)で、入力信号を直流電圧電源4aからの基準電圧Eoから、RGB映像信号に切り替え、スイッチブロック7、10も同様に切り替えて映像ミュートを解除する(S15)が、各色毎の動作安定信号が全て入力されない場合(S14:NO)には、ステップS4の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0039】
このように本実施の形態では、AKB(オートカットオフ)動作を検出しながら、R、G、BすべてのAKB動作が安定となるか、あるいは、その安定状態に近い適切なタイミング映像表示動作の安定時点を知ることができるので、映像ミュートの解除が適切なタイミングとなるように制御することができる。
【0040】
実施の形態2.
上記した実施の形態1では、陰極線管のRGB各色毎のカソード電流をパルス電圧に変換した検出信号を用いて映像ミュートを解除するタイミングを適切に制御していたが、映像ミュートは映像表示装置の電源投入時のみでなく、電源投入後の任意の時点でも実施される場合がある。一般的に知られるように、経時変化により陰極線管(CRT)13のカソードに流れる電流が流れにくくなる傾向にあることから、カソード電流に経時変化が発生したタイミングで映像ミュートを実施する場合、実施の形態1では映像ミュートを解除するタイミングを適切に制御できないことがある。そこで、以下に説明する実施の形態2では、実施の形態1の回路にカソード電流に経時変化が発生したタイミングでも映像ミュートを解除するタイミングを適切に制御(補正)できるように回路を付加している。
【0041】
図4は、本発明の実施の形態2となる映像表示装置のオートカットオフ回路を示すブロック図である。
図4に示した本実施の形態の映像表示装置が、図1に示した実施の形態1の映像表示装置と異なる点は、以下の各点である。
(1)RGB各色毎のレベルシフト部6、9、12に、各々電源投入時の最初の動作安定時のリファレンスパルスの波高値を記憶するメモリ61、91、121を備える点。
(2)実施の形態1の第二検出手段であるコンパレータ27b、27d、27fの+側に入力する第二基準電圧値(Eb、Eg、Er)を発生する直流電圧電源27a、27c、27eが、実施の形態2では固定電圧でなく電圧可変な直流電圧可変電源27a’、27c’、27e’に変更される点。
(3)記憶手段であるメモリ61、91、121に格納されたR、G、B毎の各リファレンスパルスの電圧レベル(波高値)と、納されたR、G、B毎の各リファレンスパルスの電圧に相当する電圧に一致するように、直流電圧可変電源27a’、27c’、27e’から出力されるR、G、B毎の各第二基準電圧Eb、Eg、Erを変化させる制御部62、92、122を備える点。
【0042】
なお、本実施の形態のRGB各映像信号の帰線期間には、図2(a)および図2(j)のタイミングd(タイミング領域c)に示したようにレベルシフトされた電圧(Vref)のリファレンスパルスが付加されている。
【0043】
ここで、本実施の形態の動作の説明をする前に、陰極線管(CRT)13のカソードに流れる電流(カソード電流)は、経時変化により流れにくくなる傾向にあることについて説明する。
【0044】
図5は、陰極線管(CRT)13のRGB毎の各カソード電流の減衰率の経時変化特性の一例を示す図である。
図5では、縦軸が各カソード電流の減衰率(%)であり、横軸が経過時間(時間:Hr)とすることでRGB毎の各カソード電流の経時変化を示している。また、図5は、経時変化のない初期の時点(経過時間0時間)のカソード電流を100%(基準)とし、時間の経過によって電流が減少する割合を示したものである。例えば、経過時間Tまでは、RGB全ての各減衰率はほぼリニアに減衰しているが、経過時間Tを境にしてその後はRとGのみの減衰率が急激に低下している。なお、上記した経過時間Tは、陰極線管(CRT)13によって大きくバラツキがあるため、一概にその時間が何時間であるということは決められない。
【0045】
図6は、各レベルシフト部6、9、12において、RGB毎の各カソード電流が図5に示したように減衰した場合にRGB毎の各リファレンスパルスの波高値が変化する量を示した図である。
図6は、経時変化が無い初期のRGB毎の各リファレンスパルス波高値を1.00(基準)とし、時間の経過(横軸方向)によってリファレンスパルスの波高値が増加する割合を示したものである。例えば、図5とは逆に、経過時間Tまでは、RGB全ての各リファレンスパルスの波高値はほぼリニアに増加しているが、経過時間Tを境にしてその後はRとGのリファレンスパルスの波高値のみが急激に増加している。
【0046】
図6に示したように、RGB各映像信号の帰線期間に付加する各リファレンスパルスの波高値は、図2のAKB安定領域Dのように電源投入後に一旦安定した状態になった後でも、カソード電流の経時変化により初期段階から増加する傾向にある。従って、実施の形態1に示したように各リファレンスパルスの波高値が所定の波高値(第二基準電圧値)以下であることを第二検出手段で検出する場合には、そのために使用される基準電圧(第二基準電圧値)も、カソード電流の減少に従って増加させる必要がある。実施の形態1では、電源投入時のミュート解除タイミングを適正に制御するものであったが、本実施の形態では、電源投入後のカソード電流の経時変化(減少)を含めてリファレンスパルスが増加することでミュート解除のタイミング制御が実施の形態1の回路では適正でなくなる場合が発生するため、その基準電圧(第二基準電圧値)をカソード電流の経時変化に追従させて補正することでミュート解除のタイミング制御を適正にするものである。上記したメモリ61、91、121、直流電圧可変電源27a’、27c’、27e’、および、制御部62、92、122は、その基準電圧(第二基準電圧値)を補正するために用いられるものである。
【0047】
図7は、図4に示したオートカットオフ回路における図3のフローチャート以降のミュート解除動作の一例を示すフローチャートである。
オートカットオフ回路は、まず、スイッチブロック4、7、12で基準電圧Eo等からRGBの各映像信号に切り替えられたか否かを判断する(S21)。RGBの各映像信号に切り替えられない場合(S21:NO)には、再びステップS21を実施して待ち受け、RGBの各映像信号に切り替えられた場合(S21:YES)には、スイッチブロック4のパルス生成スイッチ4c(第二切替スイッチ手段)で、RGB映像信号の帰線期間のタイミングでレベルシフトされたリファレンスパルスに切り替えてリファレンスパルスを付加し、スイッチブロック7、10も同様に切り替えてリファレンスパルスを付加する(S22)。
【0048】
その後、オートカットオフ回路は、その時のRGB各色毎のリファレンスパルスの波高値の電圧レベルをメモリ61、91、121に格納し(S23)、制御部62、92、122で、各色毎に各メモリ61、91、121に格納された電圧レベルと各レベルシフト部6、9、12でレベルシフトされるリファレンスパルスの電圧レベルに基づき、直流電圧可変電源27a’、27c’、27e’の直流電圧(第二基準電圧値Er、Eg、Eb)を変化させて、両電圧レベルが同一になるように制御を開始する(S24)。
【0049】
コンパレータ27b、27d、27f(第二検出手段)によりリファレンスパルスの電圧が第二基準電圧値Er、Eg、Eb以下であるか否かを判断する(S25)。リファレンスパルスの電圧が第二基準電圧値以下である場合(S25:YES)には、コンパレータ27b、27d、27f(第二検出手段)から第二検出信号を出力する(S26)が、リファレンスパルスの電圧が第二基準電圧値以下でない場合(S25:NO)には、コンパレータ27b、27d、27f(第二検出手段)から何も出力しないでステップS30に進む。
【0050】
オートカットオフ回路のレベルシフト部6、9、12では、AND回路27g、27h、27j(動作安定度判断手段)の動作安定信号は第二検出信号が第一検出信号とともに入力されないと出力されないことから、その動作安定信号により各色毎の第二検出信号の有無を判断し(S27)、第二検出信号が有る場合(S27:YES)には直流電圧可変電源27a’、27c’、27e’の直流電圧を漸減シフトし(S28)、第二検出信号が無い場合(S27:NO)には、直流電圧可変電源27a’、27c’、27e’の直流電圧を漸増シフトする(S29)。
【0051】
制御部62、92、122で、各色毎に各メモリ61、91、121に格納された電圧レベルと各レベルシフト部6、9、12でレベルシフトされるリファレンスパルスの電圧レベルが等しくなったか否かを判断し(S30)、両電圧レベルが同一になった場合(S30:YES)には、直流電圧可変電源27a’、27c’、27e’の直流電圧(第二基準電圧値Er、Eg、Eb)をその電圧に設定する(S31)が、両電圧レベルが同一にならない場合(S30:NO)には、直流電圧(第二基準電圧値Er、Eg、Eb)を設定しないでステップS30に進む。オートカットオフ回路は、その時の電圧レベル(波高値)のリファレンスパルスを用いてカットオフ制御を実施する(S32)。
【0052】
オートカットオフ回路は、そのカットオフ制御中にスイッチブロック4のDC/映像切替スイッチ4b(第一切替スイッチ手段)が、入力信号をRGB映像信号から直流電圧電源4aからの基準電圧Eoに切り替え、スイッチブロック7、10も同様に切り替えて映像ミュートが実施されたか否かを判断する(S33)。映像ミュートが実施された場合(S33:YES)には、図3に示した実施の形態1のステップS2〜S15の処理を実施してミュート解除の制御を実施する(S34)。ここで、再び、スイッチブロック4、7、12で基準電圧Eo等からRGBの各映像信号に切り替えられたか否かを判断する(S35)。RGBの各映像信号に切り替えられない場合(S35:NO)には、再びステップS34の処理を繰り返し実施し、RGBの各映像信号に切り替えられた場合(S35:YES)には、処理を終了する。
【0053】
このように本実施の形態では、実施の形態1に示した、AKB動作を検出しながら映像表示動作の安定時点を知ることができ、R、G、BすべてのAKB動作が安定となるか、あるいは、その安定状態に近い適切なタイミングで映像ミュートを解除するように制御するという効果に加えて、経時変化前(カソード電流が流れにくくなる前)の安定状態のリファレンスパルスの電圧が得られるようにメモリ61、91、121、直流電圧可変電源27a’、27c’、27e’、および、制御部62、92、122を用いて、第二検出手段で用いられる基準電圧(第二基準電圧値)を補正するので、カソード電流に経時変化が発生するタイミングであっても映像ミュートを解除するタイミングを適切に制御することができる。経時変化に伴うリファレンスパルスの変化に対して、コンパレータ27b、27d、27fは時定数を持っており、瞬間的な変化や変化過程において映像ミュートがかからないようになっている。また、安定したときのリファレンス波高値がメモリ61、91、121に保存されているため、電源立ち上がり時においても該メモリにより設定された第二基準電圧値Eb、Eg、Erにより適切に映像ミュートを解除可能である。
【0054】
実施の形態3.
上記した実施の形態1および2では、陰極線管(CRT)13を1個のみ有する映像表示装置のオートカットオフ回路において、適切なタイミングで映像ミュートを解除するように制御できるようにしたが、映像表示装置としては陰極線管(CRT)13を複数個使用したマルチ映像表示装置が知られている。そこで、以下に説明する実施の形態3では、そのようなマルチ映像表示装置に、実施の形態1のオートカットオフ回路を適用する場合の変更点等について説明する、
【0055】
図8は、本発明の実施の形態3となるマルチ映像表示装置のオートカットオフ回路を示すブロック図である。
図8に示した本実施の形態の映像表示装置は、例えば、図1に示した実施の形態1の映像表示装置を複数段に並べて配置するものであり、例えば、映像表示装置(CRT13)の各段毎に実施の形態1と同様な映像ミュートを制御する回路が必要となる。具体的には各表示部の段毎に、映像ミュートを解除する回路、および、映像ミュート解除信号を発生する回路が設けられる。図8では、第1段目の表示部203、第2段目の表示部303、および、第n段目の表示部403が多段構成になりマルチ映像表示装置を構成している。なお、図8中では、3段目からn−1段目までの各段の構成は第1〜2段目あるいは第n段目と同様であるので記載を省略している。
【0056】
図8のオートカットオフ回路において、入力端子201は、例えば、実施の形態1におけるRGB毎の入力端子1〜3をまとめた第1段目の映像入力端子である。第1段目の映像ミュート解除部202は、例えば、実施の形態1におけるスイッチブロック4、7、12と、レベルシフト部6、9、12等のように、リファレンスパルスの付加とミュート解除を実施する機能に関する回路部をまとめたものである。第1段目の表示部203は、例えば、実施の形態1におけるカソード電流を生成するCRTドライブ部5、8、11と、映像を表示させる陰極線管(CRT)13等のように映像を表示させる機能に関する回路部をまとめたものである。第1段目の映像ミュート解除信号発生部204は、例えば、実施の形態1における上記した入力端子201、第1段目の映像ミュート解除部202回路、第1段目の表示部203を除く残りの機能を有する回路部であり、特に、映像ミュート解除回路27を含む回路である。また、入力端子201、第1段目の映像ミュート解除部202、第1段目の映像ミュート解除信号発生部204は、第1段目の表示部203に映像信号を供給する回路である。
【0057】
第2段目の表示部303に映像信号を供給する回路としては、入力端子301、第2段目の映像ミュート解除部302、第2段目の映像ミュート解除信号発生部304となり、また、第n段目の表示部403に映像信号を供給する回路としては、入力端子401、第n段目の映像ミュート解除部402、第n段目の映像ミュート解除信号発生部404となり、それらの構成内容は上記した第1段目の各構成と同様である。
【0058】
本実施の形態では、例えば、第1段目の映像ミュート解除信号発生部204からのミュート解除信号は、直接に第1段目の映像ミュート解除部202に出力されず、映像ミュート一斉解除判断用のAND回路501に入力される。AND回路501は、表示部の段数分の入力が可能で、全ての入力がある(Hレベル状態)の場合に、映像ミュート一斉解除信号を各段の映像ミュート解除部に出力するものである。
【0059】
ここで、本実施の形態のようにマルチ映像表示装置では、映像ミュートを一斉に解除する必要性について説明する。
【0060】
図9は、表示部が複数あるマルチ映像表示装置の正面図の一例を示すものである。
図9のマルチ映像表示装置では、最上段に第1表示部から第6表示部までが並び、最下段に第n−5表示部から第n表示部までがならんでいる。中間の段の表示部の構成は同様であるので記載を省略している。
【0061】
図9の様に構成されているマルチ映像表示装置では、例えば、マルチ映像表示装置の各表示部に個別に実施の形態1のオートカットオフ回路を適用するのみでは、一部上記したように陰極線管(CRT)13におけるRGB各色毎のカソード電流の個体差が大きいため、ミュートの解除時間がばらついてしまう。表示部が複数あるマルチ映像表示装置で各表示部のミュート解除タイミングがばらつくと、マルチ映像表示装置の視聴者にとって穴あきあるいは歯欠け等の見苦しい映像を表示させてしまう。このマルチ映像表示装置における見苦しい画面を避けるためには、各表示部のミュート解除タイミングを揃えて一斉に解除する必要がある。つまり、マルチ映像表示装置では、映像が出る時には全ての表示部に一斉に映像が出ることが望ましいので、一斉にミュートが解除されることが望ましいことになる。
【0062】
そのため、本実施の形態では、図8の各段における映像ミュート解除信号発生部204、304、404からの格段毎の映像ミュート解除信号を、全ての段の映像ミュート解除信号が揃うまでは保留しておき、全てが揃った時点で一斉に格段の映像ミュート解除部202、302、402に向けて映像ミュート解除信号を送出するAND回路501を設けている。
【0063】
図10は、図8のマルチ映像表示装置のオートカットオフ回路のミュート解除動作の一例を示すフローチャートである。
オートカットオフ回路は、まず、マルチ映像表示装置の電源投入されたか否かを判断する(S41)。電源が投入されない場合(S41:NO)には、再びステップS41を実施して待ち受け、電源が投入された場合(S41:YES)には、各表示部において、図3に示した実施の形態1のステップS2〜S14の処理を実施する(S42)。
【0064】
その後、オートカットオフ回路は、AND回路501で、全ての段(各表示部)毎のオートカットオフ回路から映像ミュート解除信号が出力されたか否かを判断する(S43)。AND回路501では、全映像ミュート解除信号が出力されない場合(S43:NO)には、AND回路501から何も出力しないで入力した格段毎の映像ミュート信号を保留する(S44)が、全映像ミュート解除信号が出力された場合(S43:YES)には、AND回路501から各段の映像ミュート解除部202、302、402に向けて映像ミュート一斉解除信号を出力する(S45)。
【0065】
このように本実施の形態では、実施の形態1の効果に加えて、マルチ映像表示装置の各表示部毎の映像ミュート解除信号が全て揃うまでは保留し、全て揃った時点で各表示部に向けて一斉に映像ミュートを解除する信号を送るようにしたので、全映像ミュートを解除する時に全ての表示部が一斉に映像が出すようにでき、視聴者にとって穴あきあるいは歯欠け等の見苦しい映像を表示させないようにすることができ、マルチ映像表示装置の表示部全体で調和の取れた映像でミュートを解除することができる。
【0066】
実施の形態4.
実施の形態3では、マルチ映像表示装置における各表示部のミュート解除のタイミングを揃えることで、ミュート解除時の表示画像の品位を向上させることができたが、マルチ映像表示装置における、実施の形態2に示したようなカソード電流に経時変化が発生した後のミュート解除については対応していない。
【0067】
そこで本実施の形態では、実施の形態3に示した各段における映像ミュート解除信号発生部204、304、404、および、映像ミュート解除部202、302、402に対して実施の形態2と同様な回路の追加を実施する。つまり、各段の表示部毎のオートカットオフ回路に対して、メモリ61、91、121、直流電圧可変電源27a’、27c’、27e’、および、制御部62、92、122を追加し、第二検出手段で用いられる基準電圧(第二基準電圧値)を補正するように構成する。
【0068】
本実施の形態の動作としては、図10の実施の形態3のフローチャートで電源投入を判断するステップS41が、図7のステップS21のような映像ミュートの解除の判断になり、図10の実施の形態3のフローチャートのステップS42が、各表示部でステップS22〜S35の処理になる。以下の動作は実施の形態3と同様となる。
【0069】
このように本実施の形態では、実施の形態3の効果に加えて、カソード電流に経時変化が発生するタイミングであっても映像ミュートを解除するタイミングを適切に制御することができる。
【0070】
【発明の効果】
上記したように本発明では、AKB(オートカットオフ)動作を検出しながら、R、G、BすべてのAKB動作が安定となるか、あるいは、その安定状態に近い適切なタイミング映像表示動作の安定時点を知ることができるので、映像ミュートの解除が適切なタイミングとなるように制御することができ、また、カソード電流に経時変化が発生するタイミングであっても映像ミュートを解除するタイミングを適切に制御することができ、さらに、マルチ映像表示装置の映像ミュート解除時に全ての表示部が一斉に映像が出すようにでき、視聴者にとって穴あきあるいは歯欠け等の見苦しい映像を表示させないようにすることができ、マルチ映像表示装置の表示部全体で調和の取れた映像でミュートを解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1となる映像表示装置のオートカットオフ回路を示すブロック図である。
【図2】(a)〜(j)は図1に示したオートカットオフ回路における一部の回路の入出力波形のタイミングの例を示す図である。
【図3】図1に示したオートカットオフ回路のミュート解除動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2となる映像表示装置のオートカットオフ回路を示すブロック図である。
【図5】陰極線管(CRT)のRGB毎の各カソード電流の減衰率の経時変化特性の一例を示す図である。
【図6】各レベルシフト部においてRGB毎の各カソード電流が図5に示したように減衰した場合に各リファレンスパルスの波高値が変化する量を示した図である。
【図7】図4に示したオートカットオフ回路における図3のフローチャート以降のミュート解除動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態3となるマルチ映像表示装置のオートカットオフ回路を示すブロック図である。
【図9】表示部が複数あるマルチ映像表示装置の正面図の一例を示すものである。
【図10】図8のマルチ映像表示装置のオートカットオフ回路のミュート解除動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 R(赤)の映像信号入力端子、 2 G(緑)の映像信号入力端子、 3B(青)の映像信号入力端子、 4 Rのスイッチブロック、 4a 直流電圧電源(Eo)、 4b DC/映像切替スイッチ(第一切替スイッチ手段)、4c パルス生成スイッチ(第二切替スイッチ手段)、 5 RのCRTドライブ部、 6 Rのレベルシフト部、 7 Gのスイッチブロック、 8 GのCRTドライブ部、 9 Gのレベルシフト部、 10 Bのスイッチブロック、 11 BのCRTドライブ部、 12 Bのレベルシフト部、 13 陰極線管(CRT)、 14 検出抵抗、 15 (C−CUT)コンデンサ、 16 クランプパルス発生部、 17 クランプ部(パルス電圧変換手段)、 18 クランプ電圧発生部、 19 比較電圧発生部、 20 検出電圧切替スイッチ、 21 コンパレータ(第一検出手段)、 22 コンパレータ(第一検出手段)、 23 コンパレータ(第一検出手段)、 24 (Rの)チャージコンデンサ、 25 (Gの)チャージコンデンサ、 26 (Bの)チャージコンデンサ、 27 映像ミュート解除回路、 27a 直流電圧電源、 27b コンパレータ(第二検出手段)、 27c 直流電圧電源、 27d コンパレータ(第二検出手段)、 27e 直流電圧電源、 27f コンパレータ(第二検出手段)、 27g 2入力のAND回路(動作安定度判断手段)、 27h 2入力のAND回路(動作安定度判断手段)、 27j 2入力のAND回路(動作安定度判断手段)、 27k 3入力のAND回路(ミュート解除手段)、 28 (R、G、B検出パルスの)切り替えタイミングパルス入力端子、 61 (Rの)メモリ、 62 (Rの)制御部、 91 (Gの)メモリ、 92 (Gの)制御部、 121 (Bの)メモリ、 122 (Bの)制御部、 27a’、27c’、27e’ 直流電圧可変電源、 271b、271d、271f ホールドコンデンサ、 201 1段目の入力端子、 202 1段目の映像ミュート解除部、 203 1段目の表示部、 204 1段目の映像ミュート解除信号発生部、 301 2段目の入力端子、 302 2段目の映像ミュート解除部、 303 2段目の表示部、 304 2段目の映像ミュート解除信号発生部、 401 n段目の入力端子、 402 n段目の映像ミュート解除部、 403 n段目の表示部、 404 n段目の映像ミュート解除信号発生部、 505 (n)入力のAND回路。

Claims (8)

  1. 陰極線管のR(赤)、G(緑)、B(青)の各色毎に分離されたRGB映像信号における1フィールド毎の帰線期間または該RGB映像信号が入力されない映像ミュート状態ではリファレンスパルスを基準電圧となる直流電源電圧に付加し、該リファレンスパルスから陰極線管を駆動するためにR、G、B毎に生成される各カソード電流を変換した各パルス電圧の波高値が第一基準電圧値以上になった場合にR、G、B毎に各々第一検出信号を出力し、該第一検出信号によりR、G、B毎に前記リファレンスパルスの電圧レベルを漸増あるいは漸減させるオートカットオフ回路であって、
    前記リファレンスパルスの電圧レベルが第二基準電圧値以下になった場合にR、G、B毎に各々第二検出信号を出力する第二検出手段と、
    前記第一検出信号と第二検出信号とが双方ともに検出された場合に前記R、G、B毎に各々動作安定信号を出力する色別の動作安定度判断手段と、
    前記各動作安定判断手段から前記R、G、B毎の全ての動作安定信号が出力された場合には、前記直流電源電圧からRGB映像信号の各入力に切り替えるミュート解除手段と、
    前記リファレンスパルスの電圧レベルを、前記第一検出信号によりR、G、B毎に漸増あるいは漸減させ、前記動作安定信号により設定するレベルシフト手段と
    を備えたことを特徴とするオートカットオフ回路。
  2. 陰極線管の映像信号が入力されない映像ミュート状態でR(赤)、G(緑)、B(青)の各色毎のリファレンスパルスを付加するための基準電圧となる直流電圧電源と、
    R、G、Bの各色信号に分離されたRGB映像信号の各入力と、前記直流電源電圧とを切り替える第一切替スイッチ手段と、
    前記直流電源電圧入力と、陰極線管用のRGB各色用の基準となるリファレンスパルスとを切り替える第二切替スイッチ手段と、
    該リファレンスパルスから陰極線管を駆動するためにR、G、B毎に生成される各カソード電流を各々パルス電圧に変換するパルス電圧変換手段と、
    前記パルス電圧変換手段で変換された各パルス電圧の波高値が第一基準電圧値以上になった場合にR、G、B毎に各々第一検出信号を出力する第一検出手段と、
    を備え、
    前記ミュート解除手段は、前記各動作安定判断手段から前記R、G、B毎の全ての動作安定信号が出力された場合には、前記第一切替スイッチ手段を直流電源電圧からRGB映像信号の各入力に切り替える信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載のオートカットオフ回路。
  3. 前記ミュート解除手段の出力により前記第一切替スイッチ手段が直流電源電圧からRGB映像信号の各入力に切り替えた後、
    前記第二切替スイッチ手段は、前記RGB映像信号の各入力と、前記リファレンスパルス電圧とを切り替えることで、前記RGB映像信号における1フィールド毎の帰線期間に基準となるリファレンスパルスを付加し、
    前記第一切替スイッチ手段が直流電源電圧からRGB映像信号の各入力に切り替えた直後の、前記レベルシフト手段から出力される前記リファレンスパルスの電圧レベルをR、G、B毎に各々格納する記憶手段と、
    前記第二検出手段に供給するR、G、B毎の各第二基準電圧値を各々変化させて出力する直流電圧可変電源と、
    前記記憶手段に格納されたR、G、B毎の各リファレンスパルスの電圧レベルと検出パルスによりレベルシフトされたR、G、B毎の各リファレンスパルスの電圧レベルとが一致するように、前記直流電圧可変電源から出力されるR、G、B毎の各第二基準電圧を変化させる制御部と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のオートカットオフ回路。
  4. n(nは2以上の自然数)個の前記陰極線管を表示部として使用するマルチ映像表示装置に用いられるオートカットオフ回路であって、
    前記マルチ映像表示装置を構成するn面の各表示部に対して個別にオートカットオフ回路をn個設け、
    前記第一切替スイッチ手段を直流電源電圧からRGB映像信号の各入力に切り替える信号を、各表示部毎に設けられた全n個のオートカットオフ回路のミュート解除手段が全て出力するまでは保留し、全ての切り替える信号が出力された場合には、マルチ映像表示装置を構成する全表示部に対して一斉に前記切り替える信号を出力する一斉ミュート解除手段
    を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載のオートカットオフ回路。
  5. 陰極線管のR(赤)、G(緑)、B(青)の各色毎に分離されたRGB映像信号における1フィールド毎の帰線期間または該RGB映像信号が入力されない映像ミュート状態ではリファレンスパルスを基準電圧となる直流電源電圧に付加し、該リファレンスパルスから陰極線管を駆動するためにR、G、B毎に生成される各カソード電流を変換した各パルス電圧の波高値が第一基準電圧値以上になった場合にR、G、B毎に各々第一検出信号を出力し、該第一検出信号によりR、G、B毎に前記リファレンスパルスの電圧レベルを漸増あるいは漸減させるオートカットオフ回路において、
    前記リファレンスパルスの電圧レベルが第二基準電圧値以下になった場合にR、G、B毎に各々第二検出信号を出力するステップと、
    前記第一検出信号と第二検出信号とが双方ともに検出された場合に前記R、G、B毎に各々動作安定信号を出力するステップと、
    前記リファレンスパルスの電圧レベルを、前記第一検出信号によりR、G、B毎に漸増あるいは漸減させ、前記動作安定信号により設定するステップと、
    前記R、G、B毎の全ての動作安定信号が出力された場合には、直流電源電圧からRGB映像信号の各入力に切り替える信号を出力するステップ
    を有することを特徴とするオートカットオフ回路のミュート解除方法。
  6. 前記リファレンスパルスから陰極線管を駆動するためにR、G、B毎に生成される各カソード電流を各々パルス電圧に変換するステップと、
    前記変換された各パルス電圧の波高値が第一基準電圧値以上になった場合にR、G、B毎に各々第一検出信号を出力するステップと、
    を有することを特徴とする請求項5に記載のオートカットオフ回路のミュート解除方法。
  7. 前記R、G、B毎の各第二基準電圧値を各々変化させて出力する直流電圧可変電源を有し、
    前記直流電源電圧からRGB映像信号の各入力に切り替える信号を出力するステップの後に、
    前記RGB映像信号の各入力と、前記リファレンスパルス電圧とを切り替えることで、前記RGB映像信号における1フィールド毎の帰線期間に基準となるリファレンスパルスを付加するステップと、
    前記直流電源電圧からRGB映像信号の各入力に切り替えた直後の、前記リファレンスパルスの電圧レベルをR、G、B毎に各々格納するステップと、
    前記格納されたR、G、B毎の各リファレンスパルスの電圧レベルと検出パルスによりレベルシフトされたR、G、B毎の各リファレンスパルスの電圧レベルとが一致するように、前記R、G、B毎の各第二基準電圧を変化させるステップと
    を有することを特徴とする請求項5または6に記載のオートカットオフ回路のミュート解除方法。
  8. n(nは2以上の自然数)個の陰極線管を表示部として使用するマルチ映像表示装置を構成するn面の各表示部に対して個別にオートカットオフ回路をn個設ける場合、
    前記直流電源電圧からRGB映像信号の各入力に切り替える信号を、全n個のオートカットオフ回路が全て出力するまではその切り替える信号を保留するステップと、
    全てのオートカットオフ回路が前記切り替える信号を出力した場合に、前記マルチ映像表示装置を構成する全表示部に対して一斉に前記切り替える信号を出力するステップ
    を有することを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載のオートカットオフ回路のミュート解除方法。
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JP2017037127A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 三菱電機株式会社 マルチ画面表示装置

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