JP2004348911A - 配列型ホログラフィックコード認識装置 - Google Patents
配列型ホログラフィックコード認識装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004348911A JP2004348911A JP2003147285A JP2003147285A JP2004348911A JP 2004348911 A JP2004348911 A JP 2004348911A JP 2003147285 A JP2003147285 A JP 2003147285A JP 2003147285 A JP2003147285 A JP 2003147285A JP 2004348911 A JP2004348911 A JP 2004348911A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- code
- light
- angle
- voltage
- transparent electrodes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Holo Graphy (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明は、電気光学効果や光損傷効果をもった位相型体積ホログラム材料の両面に帯状透明電極をクロス状に設け、透明電極の一方の面から一定の角度で入力コードの空間的情報がどの一点にも等しく集中している状態の拡散パターンを、また、別の面から参照光を一定の角度で入射させ、帯状透明電極のうちそれぞれ一本を選択し電界を印加する事によって、電圧を印加する一個のクロス領域を選択してそのクロス領域の材料の感度を上げることによって、そこにのみホログラムを選択記録する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学効果や光損傷効果をもった位相型ホログラム材料の両側面に帯状の透明電極を有するホログラム記録装置とホログラム記録時に両側面の交差電極のクロス領域を選択するための電圧制御器と拡散コード光で再生時に、各クロス領域に対応して検出器を置く事により、どの検出器で参照光を検出したかで入力コードを認識する配列型ホログラフィクコード認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から提案されているコード認識装置は光偏向器を用いる方法である。この方法は、コード認識装置をホログラフィックに実現するために、電圧を印加する代わりにコード記録時に入力角度を光偏向器で偏向させる。しかし、この場合、ビーム偏向器が必要であり光学系が煩雑となり、また、入力コードのパワーの損失が避けられない。また、一定の再生角度に対して回折光強度の回折角度依存性が半値全幅を持つ事により回折角度の分離性が悪くなる。
特許文献1は、電気光学効果や光損傷効果をもった位相型ホログラム材料の両側面に帯状の透明電極を有するホログラム記録装置とホログラム記録時に両側面の交差電極のクロス領域を選択するための電圧制御器を具備した、 光電蓄積表示装置を提案する。
【0003】
特許文献1記載の光電蓄積表示素子について、動作原理となる光損傷効果の特性を図6を参照して説明をする。すなわち、各印加電界下における入射光量と光損傷効果によって生ずる屈折率変化との関係は図6Aによって示される。したがって、印加電圧によって入射光量に対する感度が上がっていることがわかる。また、図6Bは屈折率変化と再生平面波に対する位相変化との線形な関係を示す。 この事によって、記録時に高印加電界を印加する事によって、一定の記録入射光量に対する屈折率変化はより大きくなる(すなわち、入射光量に対する屈折率変化の感度が大きくなる)事、さらに、屈折率変化が飽和するところまでの入射光量によって屈折率変調が可能である事がわかる。 さらに、再生時に一様な入射光を照射する事によって、透過光の位相が屈折率に対して線形に変化する事がわかる。
【0004】
【特許文献1】
特公昭57−29796号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような点に鑑み光電蓄積表示素子を用い、偏向器を用いる必要がなく、且つ、記録角度をかえて多重記録した場合の一つの再生角度に対する回折角度依存性が半値全幅を持つ事による角度分離性の悪さを克服する事が出来る。したがって、また、多数のコード情報を記録する事が出来る(すなわち、一つのクロス領域の大きさをホログラムの再生と検出に差し障りのないところまで縮小出来る)事を利用したホログラフィック認識装置を提供しようとするものである。
本発明は、光偏向器を用いた場合に比べ、ロスがなく、煩雑にならず、きわめて簡便で、さらに一定の再生角度に対して回折角度が半値全幅を持つ事による角度分離性の悪さを克服する事が出来るため多数のコードを認識できる、コード認識装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のホログラム記録装置は、電気光学効果や光損傷効果をもった位相型体積ホログラム材料 (KTN(K(Ta、Nb)O3、LiNbO3、高密度フォトリフラクティブQuantum Well等) の両面に帯状透明電極をクロス状に設け、透明電極の一方の面から一定の角度で入力コードの空間的情報がどの一点にも等しく集中している状態の拡散パターン(拡散板を通す事によって得られる拡散光)を、また、別の面から参照光を一定の角度で入射させ、帯状透明電極のうちそれぞれ一本を選択し電界を印加する事によって、電圧を印加する一個のクロス領域を選択してそのクロス領域の材料の感度を上げることによって、そこにのみホログラムを選択記録する。
また、本発明のホログラム記録装置は、無電界で全クロス領域に特定の入力コードの拡散パターンを照射し、その入力拡散パターンを記録してあるクロス領域のホログラムのみから参照光が再生される事によって、各クロス領域からの再生位置に検出器を置くことによってどの検出器に入ったかで入力コードを認識する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を例示に基づき説明する。図1は、配列型ホログラフィックコード認識装置の構成を例示している。例示の構成自体は、前述の特許文献1において示されるように公知のものであって、両面に帯状の透明電極をクロス状に張り付けた光損傷効果を持った光電蓄積表示素子およびこの素子への電圧印加を制御する電圧制御装置、光源とコード光生成装置、また、この素子にコード情報をホログラフィックに記録するための参照ビームをガイドしてくるための光学装置、そして、無電圧で再生したときに再生する角度が決まってくるが、その角度方向に設置した検出器群(図2参照)からなる。この光電蓄積表示素子は、電気光学効果や光損傷効果をもった位相型体積ホログラム材料 (KTN(K(Ta、Nb)O3、LiNbO3、高密度フォトリフラクティブQuantum Well等) の両面に帯状透明電極をクロス状に設けて構成する。
【0008】
本発明は、このようなコード認識装置の構成を用いてコード認識することに特徴を有している。本発明は、特許文献1と対比すれば、光電蓄積表示素子の使い方が異なる。特許文献1では、計算機で計算した計算機ホログラムを各クロス領域の感度を印加電圧によって変えながら、電気的に屈折率変化の形で記録する方法であるが、本発明は、素子の構成は同じであるが、各コードの拡散パターンをそれぞれのクロス領域にホログラフィックに記録してゆき、どのクロス領域から再生されるかを検出する事でコードを認識する。
【0009】
本発明は、透明電極の一方の面から一定の角度で入力コードの空間的情報がどの一点にも等しく集中している状態のパターン(拡散板を通す事によって得られる拡散光)を、また、別の面から参照光を一定の角度で入射させ帯状透明電極のうちそれぞれ一本を選択し電界を印加する。これによって、電圧を印加する一個のクロス領域を選択してそのクロス領域の材料の感度を上げることによって、そこにのみホログラムを選択記録する。
【0010】
また、無電界で全クロス領域に特定の入力コードの拡散パターンを照射し、その入力拡散パターンを照射することによりホログラフィックに記録してあるクロス領域のみから参照光が再生される事によって、各クロス領域からの再生位置に置いた検出器のいずれに入ったかで入力コードを認識する。
【0011】
まず、拡散光の原理について説明する。図3に示すように、入力光をコード情報板に通したあと、拡散板を通す事によって拡散板上の全ての一点の光が均等に広がる事になる。したがって、また、拡散板上の全ての点からの均等な広がりの内共有している照射面から見れば、逆に照射面上の全ての一点において、コード全体の情報が集中する事になる。したがって、微小な領域(たとえば,表裏の縦、横の透明電極が交差する領域のような)に空間的に広がったコード情報全体を記録する事が出来るのである。
【0012】
以下、コード認識のための作用を説明する。 作用は2つからなる。1つはホログラム多重記録と各クロス領域の感度を増強する事による拡散コードを配列して記録した素子の作成である。2つ目はこのコード配列対応素子(これは、今までの光電蓄積表示素子に相当する。)を用いたコードの認識である。
【0013】
まず、コード配列対応素子の作成について説明する。図1のコードホログラフィック記録装置で示した構成において、コードCi,jとクロス領域Ri,jの配列(i,j)とを対応させ対応表を決定する。次にこの対応表に基づいてコード光Ci,jの拡散光と参照光とでホログラムを記録するときに、各コードCi,jに対応したクロス領域Ri,jに電圧Vi,jが印加されるように両面の帯状透明電極Ti,Tjを選択する。このようにして全てのコードをそれらのコードCi,jに対応したクロス領域Ri,jに電圧が印加されるように両面の透明電極Ti,Tjを選択してコード拡散光と参照光とでホログラフィックに多重記録する。そうすると、これがコード配列対応素子となるわけである。
【0014】
次に、このコード配列対応素子を用いたコード認識について図2を用いて説明する。このホログラム多重記録(これは、記録方法はホログラム多重記録であるが、実際には、各コードCi,jの拡散パターンは感度を上げた各クロス領域毎に記録され、配列状に各ホログラムが記録されるわけである。)された光電蓄積表示素子に、無電圧でコード光を入射させると記録時に印加した電圧に対応して再生角度がシフトする。 そして、この場合、印加電圧は一定であるから、どの配列においても、シフトした再生角度は一定である。したがって、このシフトした再生角度方向に各配列Ri,jに従って検出器群Deti,jを配置しておくことによって、配列Ri,jと検出器Deti,jとを対応させる事ができ、どの検出器で信号が検出されたかによってどの配列からきた参照光かがわかり、したがって、また、コードと配列との対応からコードを認識することができる。
【0015】
図4は、Fe添加LiNbO3結晶に透明電極をつけた場合の素子の構成例である。また、図5は、リフラクティブ型量子井戸に透明電極をつけた場合の素子の構成例である。Fe添加LiNbO3結晶などのような光損傷効果をもつ強誘電材料の場合はC軸異方性があり、光励起されたキャリヤーは、C軸方向にドリフトしその内部電場によって電気光学効果を通して屈折率変化が生ずるので、C軸方向に光強度変化が生じていれば屈折率変化が効率よく得られる。一方、リフラクティブ型量子井戸の場合は、どちらの方向も可能である。
【0016】
【発明の効果】
本発明は偏向器を用いる必要がなく、且つ、角度分離性をあげるために高電圧を用いる必要がない。したがって、また、多数のコード情報を記録する事が出来る。
本発明は、光偏向器を用いた場合に比べ、煩雑にならず、きわめて簡便なコード認識装置として、また、回折効率の回折角度依存性が半値全幅を持つ事による角度分離性の悪さを克服して、多数のコード認識装置として用いる事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コードホログラフィック記録装置を示す図。
【図2】コードホログラフィック認識装置を示す図。
【図3】拡散光の原理を説明する図。
【図4】Fe添加LiNbO3結晶に交差型帯状透明電極をつけた場合の素子の構成を示す図。
【図5】リフラクティブ型量子井戸に交差型帯状透明電極をつけた場合の素子の構成を示す図。
【図6】特許文献1に示された公知の特性図。
【符号の説明】
Ti:光電蓄積表示素子のコード光入射面の(i)番目の帯状透明電極
Tj:光電蓄積表示素子の参照光入射面の(j)番目の帯状透明電極
Ri,j:配列(i,j)に位置するクロス領域
Vi,j:クロス領域Ri,jにおける印加電圧
Ci,j:コードパターン
Difi,j:クロス領域Ri,jからの回折光
Deti,j:クロス領域Ri,jからの回折光を受ける検出器
Claims (2)
- 両面に帯状の透明電極をクロス状に張り付けた光損傷効果を持った光電蓄積表示素子と、この素子への電圧印加を制御する電圧制御装置と、光源とコード光生成装置と、そのコード光を空間的に分布しているコード情報のすべてが光電蓄積表示素子の照射面の任意の一点に集中している状態を作り出すための拡散コード光作成装置、その拡散コード光をホログラフィックに記録するための参照光をガイドしてくるための光学装置と、無電圧で再生したときに再生する角度方向に設置した検出器群とを備えるホログラフィックコード認識装置において、
前記コード光生成装置、拡散コード光作成装置及び前記参照光作成光学装置は、前記透明電極の一方の面から一定の角度で入力コードの空間的情報がどの一点にも実質上等しく集中している状態の拡散コード光を、また、別の面から参照光を一定の角度で入射させ、
前記電圧制御装置は、帯状透明電極のうちそれぞれ一本を選択し電圧を印加する事によってそのクロス領域の材料の感度を上げることによって、そこにのみホログラムを選択記録することを特徴とする配列型ホログラフィックコード認識装置。 - 無電界で全クロス領域に特定の入力コードの拡散パターンを照射し、その入力拡散パターンを記録してあるクロス領域のみのホログラムから参照光が再生される事によって、各クロス領域からの再生位置に置いた検出器のいずれに入ったかで入力コードを認識する請求項1に記載の配列型ホログラフィックコード認識装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003147285A JP4022621B2 (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 配列型ホログラフィックコード認識装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003147285A JP4022621B2 (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 配列型ホログラフィックコード認識装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004348911A true JP2004348911A (ja) | 2004-12-09 |
JP4022621B2 JP4022621B2 (ja) | 2007-12-19 |
Family
ID=33533851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003147285A Expired - Lifetime JP4022621B2 (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 配列型ホログラフィックコード認識装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4022621B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110728163A (zh) * | 2019-10-11 | 2020-01-24 | 首都医科大学宣武医院 | 一种通过不透明介质认证的二维码及其认证系统 |
-
2003
- 2003-05-26 JP JP2003147285A patent/JP4022621B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110728163A (zh) * | 2019-10-11 | 2020-01-24 | 首都医科大学宣武医院 | 一种通过不透明介质认证的二维码及其认证系统 |
CN110728163B (zh) * | 2019-10-11 | 2023-05-09 | 首都医科大学宣武医院 | 一种通过不透明介质认证的二维码及其认证系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4022621B2 (ja) | 2007-12-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3547610B2 (ja) | 体積ホログラフィックメモリ光情報記録再生装置 | |
KR101075351B1 (ko) | 홀로그램 기록 장치 | |
US20020163873A1 (en) | Optical recording medium, holographic recording and/or retrieval method and holographic recording and/or retrieval apparatus | |
JP3844460B2 (ja) | 空間光変調器 | |
EP0632348A1 (en) | Volume holographic storage system | |
EP0439146B1 (en) | Image forming device and two-dimensional optical scanning device | |
US20100039686A1 (en) | Hologram pattern generation method and multiple light points generation apparatus | |
US6301028B1 (en) | Holographic memory and optical information recording and reproducing apparatus using the same | |
US5121228A (en) | Holographic learning machine | |
JP4022621B2 (ja) | 配列型ホログラフィックコード認識装置 | |
JPH11237829A (ja) | 光記録方法、光記録装置、光読み取り方法、光読み取り装置 | |
KR20060132842A (ko) | 홀로그래픽 저장장치 | |
JP2801257B2 (ja) | 光ビーム走査装置 | |
JPWO2007105679A1 (ja) | ホログラム装置及び光偏向素子 | |
JP2000284676A (ja) | 体積ホログラフィックメモリ光情報記録再生装置 | |
WO2005057557A1 (en) | Holographic scanning device | |
US6040883A (en) | Programmable hologram generator | |
JP3688584B2 (ja) | 記録消去方法およびホログラフィックメモリー装置 | |
JP2772503B2 (ja) | 光相関器 | |
JPH1028055A (ja) | アナログ・デジタル変換方法及び装置 | |
JP2005003828A (ja) | ホログラム記録装置及びホログラム記録方法 | |
JPH0392819A (ja) | 空間光変調器 | |
Mikaelian et al. | High-capacity optical spatial switch based on reversible holograms | |
WO1997025654A9 (en) | Programmable hologram generator | |
Agranat et al. | The Concept of Electroholgraphy and its Implementation in KLTN Crystals |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070904 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4022621 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |