JP2004348495A - パーソナルストレージサービス提供方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】遠隔地においてもデータ利用を可能とするサービスを提供する。
【解決手段】プレゼンスサーバへユーザのプレゼンス情報を通知し、プレゼンス情報に基づいて、ユーザのアクセスポイント近傍にストレージ領域を割り当て、ユーザの希望するコンテンツを割り当てたストレージ領域へ移動する。
【効果】モバイル環境においてもコンテンツを効率的に活用する環境を提供することが可能となる。また、携帯端末のように大容量のストレージ装置を備えない端末での情報へのアクセスも、ネットワークに接続されたストレージ領域を活用することにより、実現することができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介した情報配信システムおよびサービス提供方法に関し、特にユーザのネットワーク利用状況に応じて、ユーザが利用を希望するデータを適切な形式で適切な位置に移動することにより、高効率なアクセス環境を提供するネットワークサービスの実現方法に関わる。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークを介したデータ配信技術は従来、電子メールサービスやWebによる情報発信が行なわれてきた。近年のインターネット利用者の急速な拡大、特に、アクセス網のブロードバンド化が進む中でのWebを利用した情報配信サービスの急速な発展に伴い、ネットワーク上を行き交う情報量は急速に拡大している。動画データの配信サービスに代表されるように、個々のデータ容量が拡大している。
【0003】
インターネットで用いられるIPパケット通信では、ネットワーク内で処理されるデータ量が増大し、輻輳が発生すると、パケットの廃棄が生じる。これを防止するために、TCPによる転送制御が行なわれているが、これはパケットを再送するものであって、データが大容量化するに従い、配信の遅延が拡大され、ユーザへのデータ配信効率は急速に低下する。従来はユーザのデータへのアクセス効率を向上させるために、コンテンツ配信網(Content Delivery Network: CDN)と呼ばれるネットワーク構成が用いられてきた。これは、ユーザがデータを取得する際に、常にネットワークを介してオリジンサーバへ要求をするのではなく、頻繁に多数のユーザからの要求の有るデータ(コンテンツ)についてはユーザ側に置かれたキャッシュサーバにあらかじめデータのコピーを蓄積しておく方法である。これにより、ユーザへの配信効率を向上させ、データ配信時のネットワーク内での遅延とオリジンサーバの負荷を低減するという効果をもつ。現在、多くのデータ配信サービスや企業ネットワークにおいて利用されている方法である。
【0004】
CDNは、多数のユーザが同一のコンテンツを利用する際に配信効率を上げ、ネットワーク装置の負荷を低減するには有効な方法である。近年は、モバイル端末の普及とネットワークサービスの多様化が進んでいる。個人のネットワーク利用環境が広がり、移動先での情報へのアクセスといった、常時接続での情報活用が必要とされ、また個人が情報を受取るのみならず、個人から情報を発信する、ネットワークを利用したコミュニケーションが拡大することが見込まれる。こうした状況ではCDNのような特定コンテンツ向けのシステムは不適であり、個人が大容量データを利用する為の個人向けデータ配信システム、あるいは必要とする情報に随時アクセスが可能なネットワークサービスが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
大容量データを遠隔地で利用することは従来のネットワークにおいては困難であり、大衆向けコンテンツをキャッシュすることが唯一の方法であった。従って、従来の方法では個人利用のデータをネットワーク上で活用することが難しく、利用シーンの拡大に対応できない。本発明では情報のデジタル化、ネットワークを介した情報共有の需要拡大に伴い、将来的に予測される、個人利用目的での大容量コンテンツの流通が拡大する状況において、コンテンツ活用効率を向上させることを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、利用シーンに応じた情報配信システムを提供することを目的とする。具体的には、ユーザが必要とするデータおよび各種情報を手元に配信することにより、ネットワーク接続された遠隔地においても通常業務と同じ感覚でのデータ利用を可能とするサービスを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のパーソナルストレージサービス提供方法は、データパケットを中継する情報中継装置(以下、「ノード」)によって構成されるネットワークと、前記ネットワークに接続され、電子情報(以下、「コンテンツ」)を保存するための一つまたは複数の情報記憶装置(以下、「ストレージ」)と、前記ネットワークに接続されたプレゼンス情報管理サーバと、前記ネットワークに接続されたコンテンツ管理サーバと、前記ネットワークに接続されたストレージ管理サーバと、前記ネットワークに接続されたコンテンツ配信制御サーバと、から構成され、
前記プレゼンス管理サーバは、ユーザのネットワーク利用状況(以下、「プレゼンス情報」)を収集するプレゼンス情報収集手段と、前記プレゼンス情報を管理するプレゼンス情報管理手段と、を有し、
前記コンテンツ管理サーバは、前記ストレージ装置に保存されるコンテンツ(保存位置およびアクセス状況)情報を収集するコンテンツ情報収集手段と、前記コンテンツ情報を管理するコンテンツ情報管理手段を有し、
前記ストレージ管理サーバは、前記ストレージ装置の記憶領域の利用状況に関する情報を収集するストレージ情報収集手段と、前記ストレージ情報を管理するストレージ情報管理手段と、を有し、
前記ストレージ装置は、コンテンツを記憶領域内に保存するコンテンツ保存機能と、個人または複数のユーザに対し、記憶領域を割当てるストレージ割り当て手段と、を有し、
前記配信制御サーバは、ネットワーク利用者に対して、前記プレゼンス情報に基づき、ユーザのアクセスポイント近傍にストレージ領域(以下、「パーソナルストレージ領域」)を確保するよう支持するストレージ確保手段と、当該ユーザがアクセスを希望するコンテンツの一部または全部を、コンテンツ管理情報に基づき、保存位置からユーザのパーソナルストレージ領域へ移動する手段と、を有することを特徴とするネットワークシステムにおいて
ユーザのネットワーク利用に際してユーザのプレゼンス情報を確認するステップと、前記プレゼンス情報をプレゼンス管理サーバへ通知するステップと、ユーザがアクセスしようとするコンテンツを確認するステップと、前記コンテンツの属性情報を取得するステップと、ユーザのアクセスポイント近傍にパーソナルストレージ領域を割り当てるステップと、前記コンテンツを前記パーソナルストレージ領域へ移動するステップと、当該ユーザと前記パーソナルストレージ領域間の接続を確保するステップとによってネットワークの接続されたストレージ装置をユーザのパーソナルストレージとして用いることを可能にする。
これにより、モバイル端末などにより、ネットワークへのアクセス拠点を移動する必要が生じる際にも、大容量データ(コンテンツ)を効率的に活用する環境を提供し、さらには携帯端末のように太陽量のストレージ装置を備えない端末での情報へのアクセスも、ネットワークに接続されたストレージ領域を活用することにより、実現することができる。
【0007】
ユーザのプレゼンス情報およびネットワーク利用状況を管理するため、ネットワーク内に「エージェント」機能を導入する。エージェントはサービスを利用するユーザ毎にそのプレゼンスおよびコンテンツ利用状況を管理し、ネットワーク全体を管理するプレゼンス管理部およびコンテンツ属性管理部とユーザに代わって通信することにより、ユーザはアクセスポイントによる環境の違いを意識せずにコンテンツの利用が可能となる。エージェントはモバイル環境のユーザ等がネットワーク上を移動する際にもユーザと同様にネットワーク上を移動し、ユーザのプレゼンスその他の情報を保持するとともに、ユーザに対してサービスへのインタフェースを提供し続ける。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、ネットワークで接続された情報記憶装置上にデータを保管し、ユーザが直接またはネットワークを介してデータにアクセスする、もしくはサーバとの間でデータを送受信する形態でのネットワーク利用方法に適用される。特に、特定個人のみがアクセス、編集可能な電子情報(以下、「データ」「個人データ」「コンテンツ」)を扱う場合を対象とするが、不特定多数が閲覧可能なWebサービスの利用や企業ネットワークにおける情報共有など、従来のコンテンツ配信網(CDN)のプラットフォームとしての適用も可能である。
【0009】
本発明の実施例を、基本的なネットワーク構成を用いて説明する。パーソナルストレージサービスは、ユーザがネットワークに接続した時に、必要な情報あるいはアクセス対象となるコンテンツをユーザの接続位置に近いストレージ装置へ移動し、ユーザからの情報へのアクセス効率を向上させるものである。
本実施例の構成は、ルータもしくはサーバによって構成されるネットワーク101と、前記ネットワークに接続されたストレージ装置102、ユーザの位置情報および端末種別などを管理するプレゼンス管理部107、ストレージ装置内部のコンテンツ配置状況を管理するコンテンツ属性管理部108、ネットワーク経由で利用可能なストレージ領域の利用状況を管理するストレージ管理部109、およびコンテンツ配信状況を管理するコンテンツ配信制御サーバ110を用いる。プレゼンス管理部107は、ユーザの最近の接続位置、現在ネットワークを利用中か否か(オンラインかオフラインか)、作業中か否か、ユーザが利用中の端末の種類、利用情報の重要度に関する情報を管理する。これらの情報をプレゼンス情報として、例えばユーザID等の識別情報に基づきプレゼンス管理部107が持つデータベースで管理する。
コンテンツ管理部108の管理する情報には、データ、管理者(所有者)、保存位置それぞれの識別情報と、更新時刻や動画か音声か等のデータ種別に関する情報を含む。以下、これらコンテンツ関係の情報を「属性」または「属性情報」と称する。
【0010】
ストレージ領域管理部109は、ネットワーク内部に分散配置されるストレージの空き領域の容量等の利用状況を管理する。ストレージ識別情報としては、例えば装置のIPアドレス等、ストレージ装置の識別情報、ストレージ装置内部の記憶領域の識別情報が含まれる。データ保存位置の識別にはディレクトリ名もしくはディスクのブロックアドレスを用いるか、これらを包含した識別子として特願2002−302443に説明されるネットワークストレージアドレスを用いてもよい。
ユーザ端末103によってネットワーク101にアクセスすると、ユーザのプレゼンス情報がプレゼンス管理部107に登録される。ユーザがアクセスを希望するコンテンツがネットワーク101に接続されたストレージ装置102bに保存されていた場合、コンテンツ配信制御部110の指示により、ユーザに近いストレージ装置105aへ前記コンテンツを送信する。ユーザはストレージ装置105aに確保されたパーソナルストレージ領域を自由に利用できる。これによりコンテンツへのアクセス効率を向上させるとともに、ネットワークリソースの有効活用を実現することができる。
なお、本ネットワーク図に説明されるプレゼンス管理サーバ107、コンテンツ管理サーバ108、ストレージ領域管理サーバ109については、ネットワーク101に対してすべての情報を一箇所のサーバにおいて集中管理してもよいし、ネットワーク101に接続されるノードおよびサーバにおいてこれらの情報を分散管理し、必要に応じて相互に通知しあうことによって実現してもよい。また、パーソナルストレージからユーザ端末へのデータ配信にはHTTP、FTPなどのプロトコルを利用してもよく、データ編集を目的とするアクセスに際しては、ユーザ端末とストレージ装置間においてVPN・VLANなどによりセキュアな通信経路を確保した上でデータへのアクセスを行ってもよい。
【0011】
パーソナルストレージサービス提供方法の基本的な処理手順を図2に示す。図2はサービス提供開始時の処理の流れを説明するフローチャートである。ユーザからの接続はEthernet(登録商標)等を用いた有線接続、または移動端末等による無線アクセスが考えられるがここでは方法を問わない。ノード(ノード内のサーバ機能)においてアクセスを検知すると、必要ならばユーザ認証等を含むアクセス処理のステップ201が行なわれる。続いてノードまたはサーバによるユーザプレゼンス情報確認ステップ202が行われ、プレゼンス管理サーバへ通知(203)され、データベースに更新されたユーザプレゼンスが登録される。続いて当該ユーザがネットワーク上で利用を希望するデータ(以下、「アクセスコンテンツ」と記述する)についての情報を取得する(204)。このステップは、ユーザがアクセス後に指定してもよいし、予め登録しておいてもよいし、またサービス提供者側がユーザの利用履歴にもとづき必要データを準備しておいても、さらにはこれらの組み合わせでもよい。コンテンツ管理サーバ104のもつデータベースから当該アクセスコンテンツを検索(205)し、当該アクセスコンテンツを保持するストレージのネットワーク内の位置など、コンテンツのもつ属性情報を取得する(206)。一方でユーザのプレゼンス情報に基づいて当該ユーザに割り当て可能な、最もユーザの近傍にあるストレージ装置の位置および当該ストレージ領域の利用状況を確認し、利用可能なストレージ領域をユーザに割り当て(207)、前期ストレージ領域にユーザのアクセスコンテンツを転送する(208)。転送先のストレージとユーザ端末の間のセッション(209)には、VPNなどにより、データへの安全なアクセス、データの編集を行う。ユーザが接続している間、データは移動先のストレージにて管理され、編集・保存など通常の作業を行う。以下、ユーザのアクセスポイント近傍に割り当てられたストレージ領域を「パーソナルストレージ」と記述する。
【0012】
図3は、パーソナルストレージサービスを提供するネットワークシステムでの処理の流れを説明する機能ブロック図である。アクセス網内のサーバ等のアクセスポイント302により、ユーザ301のアクセスを受け付ける。アクセスポイント302は、必要ならば認証等の処理を行い、ユーザのプレゼンス情報を取得する。取得したプレゼンス情報はネットワークに接続されたプレゼンス管理部307へ通知される。
コンテンツ配信制御部309は、プレゼンス管理部307との通信もしくはアクセスポイント302との通信によりユーザへのコンテンツ配信依頼を受信すると、ユーザの要求するアクセスコンテンツの属性情報(保存位置、容量、配信優先度等)をコンテンツ管理部308より取得する。またユーザプレゼンス情報を(プレゼンス管理部307もしくは)アクセスポイント302より受け取り、ユーザのサービス契約およびコンテンツ属性等に基づき、必要な容量のストレージ領域をアクセスポイント近傍のストレージ装置303aに確保する。この際、ストレージ情報管理部へストレージの利用状況を問い合わせ、パーソナルストレージとして利用可能なストレージ領域を判断する。続いてデータ保存領域305bからパーソナルストレージ領域303aへアクセスコンテンツを配信する。アクセスポイント302がコンテンツ配信制御部309からコンテンツ属性およびパーソナルストレージ領域の設定情報を取得した後に、保存もとのストレージ装置305bにコンテンツの配信要求を送信するという設計も可能である。
ノード内にストレージ機能を有する情報中継装置によってネットワークが構成される場合のシステム構成図を図4に示す。本発明は、ストレージ機能をネットワーク内部に備えるネットワークシステム(以下、「ストレージ連携情報ネットワーク」と記述する)において、より効果的な運用が可能となる。通常、ネットワークの構成はノード(ルータ)が均等に配置された構成になっていることは少なく、キャリアやインターネットサービスプロバイダ(ISP)の提供するアクセスポイント、及びデータセンタなどの情報記憶装置(ストレージ装置)を設置できる場所が限られている。従って、携帯情報端末やノート型PCによる、拠点の移動を伴うアクセスが必要な場合に、柔軟なストレージ領域の割当てが可能となるストレージ連携情報ネットワークでのパーソナルストレージサービスが今後重要になると考えられる。
【0013】
本実施例においては、ネットワークを構成するノードは、それぞれユーザのアクセス要求を処理するサーバ機能を持つ。ユーザは、自身の端末とネットワークノードとの接続を通じてネットワークを利用する。なおこのノードの機能は、サーバ機能、ルータ機能、ストレージ機能を1つの装置として具備していてもよいし、それらを連携するためのプログラム等を介して組み合わせることで機能を実現してもよい。個々のノードにサーバ機能を備えることにより、特願2002−302443に説明される高位レイヤでの経路制御機能を導入することが可能となり、本実施例は大容量データの転送において特に有効である。
また、ネットワーク内に分散配置されたストレージ装置を個人ユーザ向けに開放することにより、モバイル環境における大容量データの利用において大型ストレージを個人で準備する必要がなく、データの可用性を向上させることができる。本実施例においては、ネットワーク401はストレージ機能402b、403bを備えるネットワークノード402a、403aにより構成される。ユーザのアクセスを受信し、プレゼンス情報およびコンテンツ属性を取得するステップは図1および図2に説明される手順に従う。パーソナルストレージ領域は、ノードに備えられたストレージ領域のうち、ユーザのアクセスポイントに最も近いストレージ領域403b内に割当てられる。ユーザはアクセスポイントの機能を持つノード403aからネットワークへアクセスしノードに備えられたストレージ403bをパーソナルストレージとして利用する。各ノードはストレージ管理部と通信する手段を持ち、コンテンツ配信制御部110は、図2の手順に従い、プレゼンス管理部107、コンテンツ管理部108、およびストレージ領域管理部109との通信に基づき、パーソナルストレージ領域403bを確保し、コンテンツ保存元のストレージ領域105bからパーソナルストレージ402bへアクセスコンテンツを配信する。
本実施例では、ユーザの所有するコンテンツはネットワーク外のストレージ装置105bと同様に、ネットワーク内ストレージ装置402b、403bに保存され、コンテンツ管理部108、ストレージ領域管理部109により管理される。
【0014】
図5は、図4のネットワークシステムにおいてパーソナルストレージサービスを提供するネットワークシステムでの処理の流れを説明する機能ブロック図である。
ネットワークノード501a、501bはストレージ装置504a、504bを備え、さらにノード501a、501bにユーザのアクセスを処理するアクセス処理部502a、502bを備える。プレゼンス管理部307はネットワークサービスを利用するユーザプレゼンスを、コンテンツ管理部308はノード内ストレージ領域504a、504bに保存されるコンテンツを、またストレージ領域管理部306はノード内ストレージ装置の使用(割り当て)状況を管理する。
ノード501aに対してアクセスがあった場合、ノード501aのアクセス処理部502aはユーザとの接続を確立するとともに、プレゼンス管理部307へユーザプレゼンス情報を通知する。当該ユーザが利用を希望するコンテンツは、ユーザがアクセス時に指定するか、あるいは予めサービス提供側に登録しておくか、コンテンツ利用履歴から推測することにしてもよい。また、当該ユーザの所有するデータ全てを選択してもよい。アクセス処理部からの通知もしくはプレゼンス管理部との通信によってユーザのアクセスを検地すると、コンテンツ配信制御部309はストレージ領域管理部306、プレゼンス管理部307、コンテンツ管理部308の保持する情報に基づき、パーソナルストレージ領域を設定し、アクセスコンテンツを配信する。なお、アクセス処理部502aあるいはストレージ管理部503aがコンテンツ配信制御部309からコンテンツ属性およびパーソナルストレージ領域の設定情報を取得した後に、保存もとのストレージ装置504bにコンテンツの配信要求を送信するという設計も可能である。データの移動先など、データ管理上変更のある情報については、ストレージ装置もしくはノードの管理プログラムからデータ管理サーバへ通知され、データベースが更新される。
【0015】
図6はノードにおけるユーザからのアクセス要求の処理の手順を説明するフローチャートである。
ノードはユーザからのアクセスを受け付けるサーバ機能と自装置内部に保存されるデータを管理するデータ管理機能とを有する。これらの管理機能は、ネットワーク全体を管理するプレゼンス管理サーバおよびデータ管理サーバとの通信機能を有し、定期的またはイベント発生時等、必要に応じてサーバへ情報を通知する。
ユーザからのアクセス要求を受信すると(601)、ユーザのプレゼンス情報はプレゼンス管理サーバへ通知される(602,603)。ユーザの要求するコンテンツ情報はユーザからの指示もしくはあらかじめ登録されるユーザ個人情報、もしくは利用履歴に応じて決定され(604)、契約内容およびコンテンツ容量等から必要なパーソナルストレージ容量を判断し(605)、ノード内もしくは自装置内に領域確保が可能かどうかを判断する(606)。パーソナルストレージを確保可能な場合、データを移動し(607)、ユーザ端末とパーソナルストレージ間にセッションを確立(608)して一連の手順を修了する。ノード内のストレージにユーザの要求するデータを保存しきれない場合には、さらに近傍のストレージ装置に確保可能か否かを判断(609)し、コンテンツの一部または全部を近隣の利用可能なストレージ(ノード)装置に転送する(610)。制御605、609はネットワーク内に一つまたは複数設けられたコンテンツ配信制御部によって行われる。実用的には、ノード内に十分な空き容量が確保できない場合には、現代使われている領域のうち利用頻度の低いデータを別のストレージ装置へ転送し、新規に自装置内部に領域を確保する方法が有効である。また必要ならユーザ自身がコンテンツ配信を要求してもよい。
ノード内にストレージ装置が備えられる場合のネットワーク構成を用いて説明する。ノード内ストレージ装置の変わりに既存のルータとサーバおよびストレージの組み合わせで装置を実現してもよいし、ユーザがアクセスするサーバ近傍のストレージ装置との連携により、同様の機能を実現してもよい。
ユーザ701のアクセスお受けると、アクセス処理部703はプレゼンス情報をプレゼンス管理部へ登録する。コンテンツ配信制御部709はプレゼンス情報の更新を検知するか、アクセス制御部703から通知を受け、プレゼンス管理部710、コンテンツ属性管理部712、ストレージ管理部711の情報に基づきコンテンツを保存しているストレージ装置713にコンテンツ配信を指示する。図3および図5の処理の説明にあるように、配信要求については各ノードが独立に行ってもよい。コンテンツ配信制御部709は、ストレージ管理部711と連携し、ユーザ701がアクセスしたノード702のストレージ装置704に空き容量が十分取れる場合、自装置706内にユーザ使用領域(パーソナルストレージ)を確保する。この時、前記パーソナルストレージの領域情報を、ストレージ管理部711およびコンテンツ管理部712へ登録する。装置アドレスにはネットワークストレージアドレスを用いてもよい。ノード内に領域を確保できない場合、近隣のノード内もしくは近隣のデータセンタなどのストレージ領域708にユーザ利用領域を確保する。コンテンツの保存元からパーソナルストレージへコンテンツを配信し、ユーザ端末とパーソナルストレージの間にセッションを確立してアクセス処理を終了する。この場合、ストレージ装置をユーザ専用の領域として活用するために、ストレージ装置とユーザ端末の間に既存の認証プロトコル等を用いてセキュアなセッションを確立する。本セッションはユーザが利用を終了するまで、もしくは移動等により、接続ポイント(ストレージ)を変更する必要が生じるまで確保される。
【0016】
ユーザが接続ポイントを移動する際に発生する処理の手順を図8に示す。ネットワークを利用中のユーザから新規にアクセス要求を受信するか、モバイル環境においてユーザのネットワークへの接続ポイントが順次移動する等、パーソナルストレージとユーザとの距離が離れるなどの理由により転送効率が低下する場合を想定する。プレゼンス管理サーバおよびコンテンツ管理サーバの持つ利用状況から、コンテンツ配信制御部がパーソナルストレージの割り当てを変更する必要があると判断した場合、ストレージ領域の切り替えを行う。
プレゼンス情報の更新から移動を検知すると(801)、プレゼンス管理部へプレゼンス情報の更新を登録する。次にユーザの接続位置周辺のストレージ装置に必要な領域が確保できるか否かをストレージ管理情報に基づいて判断し(803,804)、確保可能な場合には利用中のデータを順次移動し(806)、新たにユーザ端末とストレージの間にセッションを確立する(807)。確保できる領域が十分ではない、もしくは確保不可能な場合は、移動するコンテンツの利用優先度を考慮し一部のみを移動するか、パーソナルストレージを変更することなく端末とのセッションのみ更新する(809)。
【0017】
ユーザが拠点を移動しつつ情報にアクセスする場合の処理における機能相関を図9に示す。ユーザ901aのネットワークへの接続状況はプレゼンス管理部307によって管理され、接続位置の変更に関してユーザからの要求を受信した場合、もしくはモバイル環境利用時(あるいは複数端末からの同時接続時)のようにユーザの物理的な移動によって接続ポイントを変更する必要が生じた場合に、コンテンツ配信制御部309により接続ポイントおよびパーソナルストレージ領域割り当て位置変更の指示が発生する。
ユーザがアクセスポイントを変更する場合、プレゼンス管理部307の情報が更新され、コンテンツ配信制御部309へパーソナルストレージの移動処理が依頼される。前期配信制御部309は、プレゼンス管理部307およびデータ管理部308の情報に基づきか否かを判断する。移動が必要と判断した場合、実用的には最新のアクセスポイントをユーザ位置とみなしデータ移動を行なうが、ストレージの利用状況によって、例えば移動先でストレージ装置内部に空き領域が存在しない場合等には、接続状態を変更しない運用も考えられる。新規アクセス要求を受け付けた時点でユーザが他の接続を利用していない場合には前述(図2参照)の通常の手順により新規に通信を確立する。
新規にパーソナルストレージ領域を確保できる場合、データを移動先のパーソナルストレージへ移動する。この時、コンテンツ配信制御部309よりノードにコンテンツの転送指示が送られる。この指示は、パーソナルストレージの位置など必要な情報を用いてノードのストレージ管理部904aもしくはアクセス処理部903aにおいて行ってもよい。
【0018】
図10は、パーソナルストレージサービス利用終了時の処理手順を説明するフローチャートである。ユーザもしくはサーバからの終了信号を通知されると(1001)、ユーザの接続状況を含むプレゼンス情報を更新するようにプレゼンス管理サーバへ通知する(1002)。また、このステップ1002と前後して作業中のコンテンツなど未保存のデータを保存する処理が行われる。ユーザのアクセスコンテンツはネットワーク上のストレージ装置に保存され、ストレージ領域に十分空き容量がある場合には、パーソナルストレージ領域をそのまま保存しておいてもよく、必要に応じて、その時点で利用されていないユーザのコンテンツを他のストレージ装置へ順次移動し、他のユーザにスペースを確保してもよい。この場合はコンテンツ管理部においてユーザコンテンツの情報が随時更新され、管理される。また、データセンタなどの大型ストレージ装置へ、オフライン状態のユーザが管理するコンテンツを集中して管理してもよい。この場合はユーザがサービス利用を終了した際に、パーソナルストレージ内のコンテンツはデータセンタへ戻され、再度アクセスがあった場合にパーソナルストレージへ一部もしくは全部が移動される。以上の処理をステップ1003にて行う。これら状況に応じてコンテンツ属性情報を更新し(1004)、処理を終了する。
【0019】
図11に、ユーザが接続を終了する場合の機能連携を説明する。ユーザのログアウト時には、サービス提供者の設定等により、データを予め確保されているデータセンタへ移動して管理する場合と、ネットワーク上に分散配置しておき、データの位置のみコンテンツ管理データベースで管理する場合とが実施例として挙げられる。危機管理、負荷分散の観点では分散管理が有利と考えられるが、システム運用上、コンテンツをデータセンタ等に集中して管理することが有効となる場合もある。
ユーザ1101からのログアウトシグナルは、アクセス処理部に送られ、続いてプレゼンス管理部307に通知される。プレゼンス情報の更新またはアクセス処理部1103aからの通知により、コンテンツ配信制御部309はログアウト処理を開始する。コンテンツを保持するストレージ装置が予め決まっている場合は、コンテンツ属性管理部308の情報に基づき、保存先のストレージ領域1105bへコンテンツを配信する。配信の指示はコンテンツ配信制御部309が行ってもよいし、ノード1102aのストレージ管理部1104aあるいはアクセス管理部1103aが行ってもよい。データを分散配置して保存する場合には、パーソナルストレージ1105aとユーザ1101のセッションを終了する。この場合、ノード内に保持されるコンテンツはコンテンツ配信管理部309およびノード毎のストレージ領域管理部によって管理され、必要な場合にはパーソナルストレージ領域の確保のため、他のノードに移動されるという運用が実用的である。
【0020】
本発明の一実施例として、制御情報を仲介するプログラム(以下、「エージェント」と呼ぶ)を利用することが効果的である。エージェントはユーザに対してネットワークへのインタフェースを提供する。
エージェントは、各ノードもしくはサーバ上で動作し、プレゼンス管理サーバ、コンテンツ管理サーバ、さらにはストレージ・ネットワーク管理サーバと連携してネットワークの状態を管理し、サービス運用を補助する。具体的には、個々のノードまたはサーバにおいてユーザ毎のプレゼンス情報を管理し、定期的もしくはイベント発生時にプレゼンス管理サーバへ状態を通知し、必要があればユーザからの要求をストレージ・ネットワーク管理サーバへ通知する。また、エージェントはコンテンツ配信制御部の機能を持つこともでき、プレゼンス管理サーバ、コンテンツ管理サーバ、ストレージ・ネットワーク管理サーバからの情報に基づき必要なコンテンツを保持するストレージ装置へ、直接にデータの配信あるいは移動を要求することができる。
また、エージェントはノードやデータセンタのストレージ装置につき、その使用状況とデータの配置状況を、それぞれストレージ管理サーバとコンテンツ管理サーバへ通知する。エージェントが管理するストレージ領域にパーソナルストレージ領域を確保できない場合には、優先度の低いコンテンツを近隣の未使用ストレージやデータセンタの大型ストレージへ移動する。自装置内にパーソナルストレージ領域を確保できない場合には近隣ストレージ装置を管理するエージェントと連携し、ユーザ領域と接続性を確保する。
【0021】
図12にエージェントが行う処理の一例を説明する。ユーザからのアクセスを受け付けると(ステップ1201)、必要があれば認証処理を行い、ユーザとエージェントのセッションを確立する(1202)。認証にあたっては、認証サーバ等への問い合わせを行うか、エージェント自身が代理認証機能を持っていてもよい。セッション確立後、ユーザの使用端末種別、接続位置を含むプレゼンス情報を取得し(1203)、プレゼンス管理部へ通知する(1204)。続いてエージェントの管理するストレージ装置へユーザがアクセスを希望するコンテンツを配信するため、アクセスコンテンツ属性をコンテンツ管理部から取得する(1205)。ストレージ管理部および近傍のエージェントとの通信により、自身の管理する装置もしくは近傍のストレージ装置にパーソナルストレージの確保が可能か否かを判断し、確保可能な場合には、領域確保(1206)およびアクセスコンテンツの配信処理(1207)を行い、パーソナルストレージとユーザ端末の間にセッションを確立する。確保できない場合にも、その時点でコンテンツを保持するストレージとの間にセッションを確立する。セッション確立後には随時ユーザの要求およびコンテンツ利用状況、プレゼンス情報の管理を行い、ユーザへのインタフェースの提供およびサービス管理部との情報伝達を行う。
【0022】
図13は、エージェント機能を用いる場合のパーソナルストレージ領域割り当て処理における機能相関を示す図である。エージェント1301aは、アクセス処理機能およびストレージ領域管理機能を有するものとする。ユーザからのアクセスを受け付け、ユーザとの接続を確保するとともに、プレゼンス情報をプレゼンス管理部へ通知する。ユーザがアクセスを希望するコンテンツの属性を問い合わせ、その保存元であるストレージ装置704の位置を取得する。契約内容もしくはアクセスコンテンツの容量に応じて自装置内ストレージ706にパーソナルストレージ領域を確保可能か否かを判断し、確保できない場合には近傍のストレージ領域を管理するエージェント1301bとの通信もしくはストレージ領域管理部との通信によって、パーソナルストレージ割り当てが可能な装置を検索する。ストレージ領域を割り当てた後、保存元のストレージ704に対してコンテンツ配信要求を行う。
図14は、ユーザがネットワーク内でアクセス拠点を移動しつつサービスを利用する場合の処理の手順を示すフローチャートである。ユーザが移動する場合、移動先の拠点においてもエージェントによる管理が継続される。ユーザの移動に伴う処理は、エージェントの管理するユーザプレゼンス情報のうち、アクセスポイントの識別情報等を参照した時にエージェントとの距離が一定以上離れたと判断した場合、もしくは移動先において新規に他のエージェントによる管理に切り替わる場合に行われる。
エージェントはユーザに最も近い位置のノードからユーザの利用状況を管理するため、ユーザの移動を検知すると、エージェントのもつユーザおよびコンテンツ属性情報を、ユーザに近いノードまたはサーバに通知し、エージェント機能をユーザの位置に従って移動する。この時、サービス提供開始からの継続時間など、課金に必要なデータも継続しつつ受け渡され、サービス提供が継続される。実用的には、エージェントをIDで管理するサーバによってエージェントの管理する情報をデータベース等で識別しておき、ユーザの移動に伴い、エージェントIDの伝達を各ノードに対して行うことによってユーザ管理を継続する形態が考えられる。また、移動先において新規エージェントと通信を行う場合には、プレゼンス管理部の持つ、接続履歴に基づいて移動前に利用していたエージェントから管理情報を受け取るための通信を行うことにより、サービスを継続する。
【0023】
フローチャートには、アクセスポイントを移動する度に新規にエージェントとセッションを開始する場合の処理を示す。ユーザの移動を検知すると、それまでユーザを管理していたエージェントがプレゼンス管理サーバへセッションの切断を通知する(1401)。移動後のノードもしくはサーバにおいて、ユーザのアクセスに伴いエージェントが起動すると(1402)、エージェントはプレゼンス管理サーバへユーザのアクセスを通知する(1403)。またエージェントはユーザプレゼンス管理サーバ、もしくは以前に接続していたエージェントとの通信によって、当該ユーザのサービス利用状況を取得し、サービス提供を継続する(1404)。以下、図12と同様の手順に従い、パーソナルストレージ領域を確保し、コンテンツの移動を行った後、ユーザとパーソナルストレージ領域のセッションを確立する(1405)。
前記ユーザ移動時の処理における機能連携を図15を参照して説明する。ユーザ端末1507が、移動に伴い、接続先をノード1501aからノード1501bに変更する場合、移動前のエージェントがユーザプレゼンス情報のうち位置情報の更新を検知してプレゼンス管理部1505へ通知する。ノード1501b内のエージェント1502bは、ユーザからのアクセスを検知すると、そのプレゼンス情報をプレゼンス管理部1505に登録するとともに、以前に接続していたノード1501aでの当該ユーザのサービス利用状況を取得する。具体的には、プレゼンス管理部1505から以前のサービス利用状況を、コンテンツ管理部からコンテンツの利用状況をそれぞれ取得し、エージェント1502aからユーザ管理情報およびコンテンツ管理情報を引き継ぐことによってサービスを継続する。ストレージ領域1503b内もしくは近傍のストレージ装置にパーソナルストレージ領域を確保した後、エージェントの持つコンテンツ配信制御機能により、ストレージ領域1503a内のユーザアクセスコンテンツを直接もしくはネットワーク内ストレージ装置1504経由でストレージ領域1503bに移動する。
【0024】
図16はユーザ移動時に、エージェントIDを用いてユーザ情報を引き継ぐ場合の処理の手順を説明するフローチャートである。エージェントは個々のユーザにつきそれぞれ別々のエージェントが独立に管理を行う。ネットワーク上を移動するユーザを管理するためエージェント識別子としてIDを付与し、個々のエージェントの管理情報はIDと関連付けられ、エージェント管理部によって管理される(1601)。ユーザ移動時には、移動先ノードでユーザアクセス処理およびインタフェースを提供するエージェントが、移動前にユーザを管理していたエージェントからIDを受け継ぎ、ユーザ情報を引き継ぐ(1602)。引き継いだ管理情報に基づき、パーソナルストレージ領域の確保、ユーザ管理コンテンツの移動、およびプレゼンス管理部、コンテンツ管理部、ストレージ管理部への状況登録(1603)を行い、ユーザへパーソナルストレージ領域へのアクセス環境を提供して一連の処理を終了する(1604)。
【0025】
図17はエージェントとコンテンツ配信制御部との連携方法の一例を示す機能相関図である。エージェントは独自にプレゼンス情報、コンテンツ属性、およびストレージ領域情報管理部との通信を行い、エージェント間の通信および外部ストレージ装置の管理部との通信により、ユーザのアクセスコンテンツをパーソナルストレージ領域へ配信する手段を有している。この方法は処理の負荷を分散させる上で有効な運用方法であるが、コンテンツの管理という面ではデータセンタ等のサーバによる、個人データ配置状況の一括管理が有効な場合もある。ユーザ端末1704からのアクセスを受けたエージェント1702はプレゼンス情報をプレゼンス管理部1705に通知する。これに続いて、エージェントもしくはプレゼンス管理部からパーソナルストレージ確保およびコンテンツ配信処理に対する要求がコンテンツ配信管理部1706に送信され、配信管理部1706は、コンテンツ管理部1707およびストレージ管理部1708の情報に基づき、ユーザのアクセスポイント近傍もしくはノード内に備えられたストレージ装置煮にパーソナルストレージ領域1703aを確保し、コンテンツ保存元1701bのストレージ領域1703bからパーソナルストレージ1703aへアクセスコンテンツを配信する。
【0026】
ネットワークの利用状況を考慮したコンテンツ配信を行うことによって、ネットワークの負担を低減するとともに、コンテンツ配信効率を向上させることが可能である。図18に示すフローチャートでは、パーソナルストレージサービスを提供する際にネットワーク回線情報を利用する場合の基本的な処理を説明する。ユーザアクセスの受信(1801)からアクセスコンテンツの属性確認(1805)までのステップは、図2に示される基本処理と同様のものとする。ネットワーク情報が必要とされるのは、ユーザがアクセスを希望するコンテンツを保存するストレージ領域からパーソナルストレージへコンテンツを配信する際、およびパーソナルストレージとユーザ端末の間にアクセス効率のよい経路を選択してセッションを確立する際である。経路制御の方法はCOPSを用いたポリシーベースルーティングでも、MPLSを用いるVPN等のセキュアパスを利用してもよい。コンテンツ配信制御部により配信先が選択された場合(1806)、配信元とパーソナルストレージ間で必要なデータ配信効率を確保できる経路を、ネットワーク情報に基づいて選択する(1807)。確保できない場合には、再度経路を設定し直すか、経路の確保できる配信先を選択し直す。パーソナルストレージ領域の割り当てに関しては、配信元とパーソナルストレージの間と、ユーザ端末とパーソナルストレージの間の双方で通信経路を確保できることが必要である。ただし、前者は一時的に経路確保できればよく、後者は比較的長時間にわたって確保されなくてはならないため、実用的には別の条件として
用いることが有効と考えられる。パーソナルストレージ領域を決定した後、コンテンツの配信(1808)およびセッション確保(1809)が行われる。
【0027】
ネットワーク接続情報を利用する際のノードにおける処理の流れを図19に示す。ここで、ノード1901はストレージ部1904を備え、ユーザアクセスを処理するアクセス管理部1903を備えるものとする。ノード1901内部のネットワーク部は、ネットワーク上の回線利用状況および輻輳・障害情報を管理するネットワーク管理部1907と通信することでネットワーク内トラフィック状況を通知する。ユーザ端末1912からのアクセスに伴い、コンテンツ管理部およびストレージ管理部1909の情報に基づき配信性制御部1911が配置を決定するが、その際にネットワーク部1907が保持するネットワーク状況を参照し、コンテンツ保持者1910とノード1901の間で効率よく配信できる経路を選択した後にコンテンツ配信を行う。コンテンツの属性取得までの基本処理は、図7に説明される処理に従う。
ネットワーク情報を活用する場合のコンテンツ配信状況を図20のネットワーク図に示す。従来のネットワークにおいては、データパケットは送信先までのホップ数や回線コスト値を参照して最適経路が計算されるが、大容量データの送信が頻発する場合には、IPルーティングの特性から一部の区間に負荷がかかりやすい。通常使用される区間に輻輳が発生した場合は、配信遅延を生じる。これを避けるため、ネットワーク情報管理部2007では回線状態を管理し、コンテンツ配信制御部2012は効率的な配信が可能となるよう配信経路を選択する。
【0028】
【発明の効果】
本発明の方法によれば、移動先や遠隔地から個人的な大容量データへのアクセスを行う場合、あるいは大量の業務データへのアクセスを必要とする場合に、移動先においてアクセスした位置の近傍のストレージ装置内部に個人的に使用できるストレージ装置を割り当て、必要なデータが配置されることによって、ネットワークを介したアクセスを必要とする従来の方法よりも効率的なコンテンツの利用が可能となる。ユーザは、アクセスした位置および予め登録しておいたコンテンツリストもしくは過去の利用履歴などにより必要なコンテンツを随時移動先のストレージ装置で活用することができ、バックアップや移動時のデータ処理などを意識する必要がない。
さらに、ネットワーク上のストレージ装置を一般ユーザへ開放するサービスであるため、ユーザは携帯電話や携帯情報端末のような、記憶容量の限られる端末においても、大容量のストレージ装置を持ち運ぶことなく、画像や動画など大容量のコンテンツを利用することが可能となる。本サービスにより、ネットワークを介したデータアクセスのようにネットワーク内部の障害などに影響されることが少なく、コンテンツ利用環境が大幅に改善される。また、従来のようにネットワーク回線負荷の増大に伴う、端末とストレージの間でのデータパケット再送が大幅に減少し、ユーザ端末の処理の負荷が低減される。このことは、特にモバイル端末のように小型端末を使用する際に効果的である。
【0029】
本発明は、ストレージ機能をネットワーク内部に備えるネットワークシステム(以下、「ストレージ連携情報ネットワーク」と記述する)において、より効果的な運用が可能となる。通常、ネットワークの構成はノード(ルータ)が均等に配置された構成になっていることは少なく、キャリアやインターネットサービスプロバイダ(ISP)の提供するアクセスポイント、及びデータセンタなどの情報記憶装置(ストレージ装置)を設置できる場所が限られている。従って、携帯情報端末やノート型PCによる、拠点の移動を伴うアクセスが必要な場合に、柔軟なストレージ領域の割当てが可能となるストレージ連携情報ネットワークでのパーソナルストレージサービスが今後重要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるパーソナルストレージサービスの基本動作と、本発明実施のための基本的な機能構成を説明するネットワーク図である。
【図2】本発明におけるサービス提供を行うための基本的な動作手順を説明するフローチャートである。
【図3】本発明の実施における基本的な機能構成と処理の手順を説明する機能ブロック図である。
【図4】本発明の実施形態の一つである、ネットワークノードがストレージ機能を備える場合のサービスの概要を説明するネットワーク図である。
【図5】本発明の実施における、ノードがストレージを備える場合の基本的な処理の手順を説明する機能相関図である。
【図6】本発明において、ユーザがネットワークにアクセスした場合のノードにおける処理の手順を説明するフローチャートである。
【図7】ユーザがネットワークにアクセスした場合の処理における機能相関を説明する機能相関図である。
【図8】ユーザがネットワーク内を移動する場合のノードにおける処理の手順を説明するフローチャートである。
【図9】ユーザがネットワーク内を移動する場合の処理における機能相関を説明する機能相関図である。
【図10】ユーザがサービス利用を終了する場合のノードにおける処理手順を説明するフローチャートである。
【図11】ユーザがサービス利用を終了する場合の処理手順を説明する機能相関図である。
【図12】本発明の実施において、ネットワーク上でユーザプレゼンス情報およびコンテンツ情報を管理するエージェント機能を導入した場合の処理の流れを説明するフローチャートである。
【図13】エージェントを導入した場合の、ユーザアクセス時のノードにおける処理を説明する機能相関図である。
【図14】エージェントを導入した場合の、ユーザ移動時のノードにおける処理を説明するフローチャートである。
【図15】エージェントを導入した場合の、ユーザ移動時のノードにおける処理を説明する機能相関図である。
【図16】エージェントを導入した場合の、ユーザ移動時のエージェント間情報伝達処理の手順を説明するフローチャートである。
【図17】本発明の一実施例における、エージェント機能をコンテンツ配信制御機能と連携する場合の処理手順を示す機能相関図である。
【図18】本発明の実施において、コンテンツ配信の効率を向上させるためネットワーク情報を活用する場合の手順を示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施にあたりネットワーク情報を利用する場合の制御信号の流れを説明する機能相関図である。
【図20】ユーザコンテンツを移動する際に、ネットワーク情報を利用する場合の動作の概要を説明するネットワーク図である。

Claims (30)

  1. データパケットを中継する情報中継装置(以下、「ノード」)によって構成されるネットワークと、前記ネットワークに接続され、電子情報(以下、「コンテンツ」)を保存するための一つまたは複数の情報記憶装置(以下、「ストレージ」)と、前記ネットワークに接続されたプレゼンス情報管理部と、前記ネットワークに接続されたコンテンツ管理部と、前記ネットワークに接続されたストレージ管理部と、前記ネットワークに接続されたコンテンツ配信制御部と、から構成されるネットワークシステムにおいて、前記ネットワークに接続された前記ストレージ領域を個人または複数のユーザ向けに提供する制御ステップを有するパーソナルストレージサービス提供方法であって
    前記プレゼンス管理サーバは、ユーザのネットワーク利用状況(以下、「プレゼンス情報」)を収集するプレゼンス情報収集手段と、前記プレゼンス情報を管理するプレゼンス情報管理手段と、を有し、
    前記コンテンツ管理サーバは、前記ストレージ装置に保存されるコンテンツ(保存位置およびアクセス状況)情報を収集するコンテンツ情報収集手段と、前記コンテンツ情報を管理するコンテンツ情報管理手段を有し、
    前記ストレージ管理サーバは、前記ストレージ装置の記憶領域の利用状況に関する情報を収集するストレージ情報収集手段と、前記ストレージ情報を管理するストレージ情報管理手段と、を有し、
    前記ストレージ装置は、コンテンツを記憶領域内に保存するコンテンツ保存機能と、個人または複数のユーザに対し、記憶領域を割当てるストレージ割り当て手段と、を有し、
    前記配信制御サーバは、ネットワーク利用者に対して、前記プレゼンス情報に基づき、ユーザのアクセスポイント近傍にストレージ領域(以下、「パーソナルストレージ領域」)を確保するよう支持するストレージ確保手段と、当該ユーザがアクセスを希望するコンテンツの一部または全部を、コンテンツ管理情報に基づき、保存位置からユーザのパーソナルストレージ領域へ移動する手段と、を有し、
    前記制御ステップは、ユーザプレゼンス情報を管理するステップと、ユーザのアクセスの対象となるコンテンツの属性情報を管理するステップと、前記ストレージ装置内のストレージ領域の利用状況を管理するステップと、ユーザのアクセスポイント近傍にパーソナルストレージ領域を割り当てるステップと、前記コンテンツを前記パーソナルストレージ領域へ移動するステップと、当該ユーザと前記パーソナルストレージ領域間の接続を確保するステップと、を含むことを特徴とするパーソナルストレージ提供方法。
  2. 前記コンテンツは、個人所有のコンテンツを含むことを特徴とする請求項1に記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  3. 前記ストレージ装置は、パーソナルストレージ領域でのユーザによるデータの追加および改編を可能にするストレージ領域管理手段を有することを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載のパーソナルストレージシステム。
  4. 前記プレゼンス情報は、ユーザIDと、ユーザが利用中のアクセスポイントの識別子と、ユーザが利用する端末の種別と、ネットワークを利用中か否かを示す識別子と、ネットワーク利用時に他人からのアクセスを許可するか否かの情報と、を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  5. 前記プレゼンス情報は、ユーザ個別のサービス契約内容に関する情報(最大利用帯域、最大利用領域、優先度など)を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  6. 前記コンテンツ情報は、コンテンツが保存されているストレージ領域の識別子と、コンテンツの所有者を識別する識別子と、コンテンツ利用環境の識別子と、コンテンツの改編の可否を示す識別子と、コンテンツが利用するアプリケーションを示す識別子と、保存および配信時の優先度を示す識別子と、を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のパーソナルストレージ提供方法。
  7. 前記ストレージ領域の識別子には、情報を保持しているストレージ装置のネットワーク上での識別子およびストレージ装置内の記憶領域の識別子を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のパーソナルストレージシステム提供方法。
  8. 前記ストレージ情報は、ネットワーク上でのストレージ装置の識別情報と、前記装置内部においてユーザに割り当て可能な領域の識別情報と、前記ストレージ領域の利用状況を表すパラメータと、を含むことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  9. 前記ストレージ領域の識別子は、前記データ保存位置情報として情報を保持しているストレージ装置内の記憶領域をネットワーク上で識別するためのネットワークストレージアドレス(NSA)を用いることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のサービス提供方法
  10. 前記プレゼンス情報管理ステップは、ユーザがネットワークにアクセスした場合にユーザのプレゼンス情報を取得するプレゼンス情報取得ステップと、プレゼンスサーバへユーザのプレゼンス情報を通知するプレゼンス情報通知ステップと、必要に応じてプレゼンス情報を更新するプレゼンス情報更新ステップと、プレゼンス管理サーバへの問い合わせに応じてサーバから要求元へプレゼンス情報を通知するプレゼンス情報確認ステップと、を含むことを特徴とする請求項1から9のいすれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  11. 前記コンテンツ情報管理ステップは、前記ストレージ装置に保存されているコンテンツ属性情報を取得するコンテンツ情報取得ステップと、コンテンツ管理サーバへコンテンツ属性情報を通知するコンテンツ情報通知ステップと、必要に応じてコンテンツ情報を更新するコンテンツ情報更新ステップと、コンテンツ管理サーバへの問い合わせに応じてサーバから要求元へコンテンツ属性情報を通知するコンテンツ情報確認ステップと、を含むことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  12. 前記ストレージ情報管理ステップは、前記ストレージ装置内のストレージ領域の利用状況を取得するストレージ情報取得ステップと、ストレージ管理サーバへ前記ストレージ利用状況を通知するストレージ情報通知ステップと、必要に応じてストレージ情報を更新するストレージ情報更新ステップと、ストレージ管理サーバへの問い合わせに応じてサーバから要求元へストレージ利用状況を通知するストレージ情報確認ステップと、を含むことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  13. 前記プレゼンス情報管理部は、ネットワークノードもしくはネットワークに接続された一つまたは複数のサーバにおいて、ユーザのプレゼンス情報を集中的にもしくは分散して管理する手段を有することを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載のパーソナルストレージ提供方法。
  14. 前記コンテンツ管理部は、ネットワークノードもしくはネットワークに接続された一つまたは複数のサーバにおいて、コンテンツ属性情報を集中的にもしくは分散して管理する手段を有することを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載のパーソナルストレージ提供方法。
  15. 前記ストレージ領域情報管理部は、ネットワークノードもしくはネットワークに接続された一つまたは複数のサーバにおいて、前記ストレージ領域情報を集中的にもしくは分散して管理する手段を有することを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載のパーソナルストレージ提供方法。
  16. 前記コンテンツ移動制御部は、前記プレゼンス情報、コンテンツ属性情報、およびストレージ領域情報に基づいて、ネットワークノードもしくはネットワークに接続された一つまたは複数のサーバにおいて集中的、または分散したプログラムの連携により、配信制御を行う手段を有することを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  17. 前記ネットワークノードは、ノード内に情報記憶装置(ストレージ)を備え、コンテンツを保持するコンテンツ保存手段と、自装置内に保持されるコンテンツ(に関する)情報を管理するコンテンツ管理手段と、前期コンテンツ情報を、前記コンテンツ管理サーバ、もしくは他のノードあるいはサーバへ通知するコンテンツ情報通知手段と、を有することを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  18. 前記ネットワークノードは、ノード内のストレージ領域の利用状況を管理するストレージ領域管理手段と、前記ストレージ利用状況を前記ストレージ管理サーバ、もしくは他のノードあるいはサーバへ通知するストレージ情報通知手段とを有することを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  19. 前記制御ステップは、ユーザがネットワークへのアクセスポイントを変更する場合に、プレゼンス情報の変更を管理するステップと、前記プレゼンス情報をプレゼンス管理サーバへ通知するステップと、移動先のアクセスポイント近傍に新たにパーソナルストレージ領域を確保可能か否かを確認するステップと、確保可能な場合に前記移動先のアクセスポイント近傍にパーソナルストレージ領域を確保するステップと、前記移動先のパーソナルストレージ領域にユーザ所有のコンテンツの一部または全部を移動するステップと、を含むことを特徴とする請求項1から18のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  20. 前記制御ステップは、前記移動先のアクセスポイント近傍にパーソナルストレージ領域を確保できない場合には、その時点でユーザ所有のコンテンツを保持しているストレージ装置をパーソナルストレージ領域として割り当てるステップを含むことを特徴とする請求項1から19のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  21. 前記制御ステップは、ユーザがネットワーク利用を終了する場合に、ユーザ所有のコンテンツをパーソナルストレージ領域あるいはネットワークに接続された他の保存用ストレージ領域へ移動し保持するステップを含むことを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  22. 前記制御ステップは、前記ノードまたはサーバにおいてユーザのプレゼンス情報、コンテンツ利用状況のうち、少なくとも一方を管理するステップ(以下、「エージェント機能」と称する)を有することを特徴とする請求項1から21のいずれかに記載のパーソナルストレージ提供方法。
  23. 前記エージェントは、ユーザのプレゼンス情報を監視し、保持するプレゼンス管理手段と、イベント発生時(プレゼンス情報変更時)にプレゼンス情報を取得するプレゼンス取得手段と、前記変更情報をプレゼンス管理サーバへ変更を通知するプレゼンス通知手段と、を有することを特徴とする請求項1から22のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  24. 前記エージェントは、ユーザからのコンテンツ要求あるいはユーザからのネットワークへのアクセスを受けた際に、ユーザのアクセスコンテンツに関する属性情報を取得する手段、前記情報をユーザ近傍のストレージ装置まで移動する要求を行うコンテンツ配信制御手段と、を有することを特徴とする請求項1から23のいずれかに記載のパーソナルストレージ提供方法。
  25. 前記エージェントは、ユーザが移動する際に、移動先のノードにユーザとともに移動し、ユーザがサービス利用を継続している間、ユーザの利用状況を管理する手段を有することを特徴とする請求項1から24のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  26. 前記エージェントは、必要に応じて他のノードの利用状況を管理するエージェントと通信を行うエージェント間通信手段を有することを特徴とする請求項1から25のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  27. 前記エージェント間通信情報には、ユーザのプレゼンス情報およびユーザのアクセスコンテンツの属性情報、ストレージ領域の利用状況のうち、少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1から26のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  28. 前記制御ステップは、前記ユーザコンテンツの移動に際して、ネットワーク回線状態を参照して有効な転送経路を選択するステップを含むことを特徴とする請求項1から27のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  29. 前記制御ステップは、前記ユーザ端末とパーソナルストレージ領域間にセッションを確立する際、ユーザ端末とパーソナルストレージ間のネットワーク利用状況を参照し、有効な経路を設定するステップを含むことを特徴とする請求項1から28のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
  30. 前記制御ステップは、前記経路設定に際して、前記コンテンツ属性情報に基づきコンテンツの配信優先度を判断するステップと、優先度に応じてネットワーク利用帯域を確保するステップと、を含むことを特徴とする請求項1から29のいずれかに記載のパーソナルストレージサービス提供方法。
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