JP2004348482A - 事業者保有の工作機械賃貸・賃借情報交換システム - Google Patents

事業者保有の工作機械賃貸・賃借情報交換システム Download PDF

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光一 藤阪
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Abstract

【課題】鉄工所や部品製造業者等の事業者が、所有権を保有したままの状態で、新品や中古の遊休状態である工作機械のレンタルを行い、有効活用できるサービスサポートシステムを提供する。
【解決手段】『賃貸可能工作機械リストA』と『賃借希望工作機械リストB』のデータベースSを設け、中古の工作機械を保有し、該中古の工作機械を一定期間賃貸希望する事業者を賃貸希望事業者(甲)を会員として認証する手段を設け、中古工作機械を一定期間だけ賃借希望する事業者を賃借希望事業者(乙)を会員として認証する手段を設け、該会員のみが、認証手段を使用して前記データベースSにアクセス可能とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄工所や部品製造業者等の事業者が、所有権を保有したままの状態で、新品や中古の遊休状態である工作機械のレンタルを行い、有効活用できるサービスサポートシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械の売上は、不況の影響を受けて、鉄工所や部品製造業者等の金属加工業者の設備投資意欲が低下し、若干回復の兆しが見えてきたものの、一部の特に自動車関連の部品メーカーやIT関連を除いて、全般的にまだまだ弱く、これからも大きな需要の伸びは期待できない状況である。
また、日本の製造業自体がアジアにシフトされつつあり、将来日本国内において、金属加工業が生き残るかどうかの見通しが不透明で、何時、金属加工の仕事の受注が途切れるかが懸念されていることから、設備投資の意欲が冷えきっているのである。
【0003】
特に中小企業においては深刻であり、設備投資しようにも、今までのように、機械の償却が10年で出来るかどうかの見通しが不明であり、積極的な設備投資に踏み切れず、機械の流通自体が停滞しているのである。
しかし、新しく注文を受けた仕事に対して、新しい機械設備を導入するか等、悠長なことを言っていては、折角の注文も逃がしてしまうという問題点も発生するのである。
そこで、価格の安い中古機械の購入が注目されつつあるが、それも新しい仕事の注文に適合した仕様の中古機械が中古市場になかったり、中古の工作機械を改装するのに費用がかかり、また整備費用も加算すると新品の工作機械くらいに高くなるという不具合があったのである。
また、新品の工作機械をレンタルするという事業も存在する(例えば、特許文献1を参照)。しかし、レンタルに要する費用は安価と思っていたのに、新品を買うと同じ程度の費用が掛かる。
このように、新品の工作機械を購入する、または新品の工作機械をレンタルする、中古の工作機械を購入するという方法以外に、何か選択枝が無いかとの要望に応えるシステムである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−123768号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来から建設機械や自動車等のレンタルシステムは存在するのである。建設機械や自動車等では、レンタルされる機種や仕様は、数種類に分類できるので、新品の建設機械や自動車をラインアップすることが比較的に容易に出来るのである。また、単純な工作機械のレンタルシステムとして、新品機械のレンタルはもう既に事業として実施されている。
従来の新品の工作機械のレンタルの場合には、最低のレンタル期間は3年であり、88%の償却をしなくてはならないので、レンタル費用としても非常に高くなるのである。
そこでもっとレンタル期間を短期間として、安いレンタル料金で借りられ、多数のラインアップから選択可能な、中古の工作機械をレンタル可能とするものである。
【0006】
中古の工作機械は性能や品質や精度等の面で懸念事項があり、何らかのトラブルを発生し、工作機械が使え無くなる可能性がある。
また、アクシデントが発生し、予定の納期に注文の製品を納品することが不可能となったりし、納入先に多大の迷惑を掛ける可能性がある。
更に、契約によっては、納品が不可能ということで、ペナルティを払う必要が発生する可能性があるのである。
これまでの発注者との間の信頼関係を損ねて、取引停止に発展しかねないというおそれもあるのである。
【0007】
また、レンタル工作機械を利用する顧客と、工作機械賃貸・賃借情報交換システムの本発明のサービスサポートシステム提供者との間で、仮にメンテナンス契約をすることにより、万が一、レンタル工作機械が故障しても、システム提供者の側から、サービス員がすみやかに派遣され、該レンタル工作機械を修理することにより、注文製品の生産加工を支障なく安心してレンタル工作機械を利用可能とするものである。また、希望に応じた期間(最低3ヶ月から1ヶ年単位)とすることが出来るので、従って安くつくのである。
【0008】
もう一つの特徴としては、現状では使用していない遊休中の工作機械を保有している工場や下請鉄工所等がたくさん存在している。
本工作機械賃貸・賃借情報交換システムの特徴は、中古の工作機械は保有したままであり、所有権は賃貸希望事業者が保持しているのである。
それまでに使用していた工作機械を、その機械を使用する仕事の受注が無くなった場合には、遊休させることとなるのであるが、下請け加工を主体として営業している機械加工業者の場合には、また次に同じような加工の仕事が入ってきた場合に、その工作機械が無くなっていると、仕事の受注が出来なくなるという危惧を持っているので、仕事場に据え付けたまま、または仕事場の隅の方に移動させたままで、該工作機械の所有権を保持し続けるのである。
【0009】
このような、工作機械はずっと遊休状態が続くことも考えられるが、自分でレンタル相手を捜して、貸し出すということも不可能なのである。
従来は地域の同業者の間で、中古工作機械のたらい回しや、受注仕事のたらい回し等の方法で、これらの問題点を克服していたのである。しかし、たらい回しに対象となる同業者の数が少ないと十分な機種に対応することが出来なくなるのである。
本発明は、これらの遊休中古工作機械のたらい回しを、インターネット上に構築した工作機械賃貸・賃借情報交換システムを設けることにより、全国的に可能とするものである。
【0010】
このような事業所では、また将来この工作機械を使用して製品加工をする可能性が存在するので、中古工作機械を処分したり転売したりすることが出来ないのである。この遊休工作機械を維持することは、場所も取るし、放置しておいては錆びるので定期的に点検や試運転が必要である。
万が一、スクラップとして処分する場合にも、産業廃棄物として扱われるので、処理費用を徴収されたり、環境に対する悪影響をなくしてから処理したりする為に、費用がかかるのである。これらの現状を考慮して、賃貸希望事業者が中古工作機械を保持したままで、賃借希望事業者に貸出する作業を、サービスサポートシステム提供者が代行するのである。
そして、このレンタルを行う際における地域格差に伴い発生する輸送費の負担や、移動据え付けの時間と費用の問題点や、熟練工作作業者の有無による加工精度の良否の問題点や、中古機械の程度により発生する故障の解消や、精度を維持するためのメンテナンスや、機械独特の癖の継承等を、サービスサポートシステム提供者が中間に介在して、トータル的に対応し解消する工作機械賃貸・賃借情報交換システムを提供するものである。
【0011】
本工作機械賃貸・賃借情報交換システムにより、この遊休工作機械を、短期間だけでも、使用を希望する事業者に貸し出すことが出来るなら、その間だけでも、僅かながら中古工作機械がレンタル費用を稼ぐので、期間収入が入るし、前記のような手間を省くことが出来るのである。
以上のような理由から、遊休中の中古工作機械の、貸出を希望する人と、必要な時だけ、安く、安心して借りる人を、『賃貸可能工作機械リスト』と『賃借希望工作機械リスト』に載せて、お互いをマッチングするサービスサポートシステムを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
次に本発明の課題を解決する手段を説明する。
請求項1に記載のごとく、インターネット上にウェブ情報を提供する手段を有する親装置と、該インターネット上に会員として随時接続される一以上の子装置としての端末装置とを具備し、親装置を、工作機械賃貸・賃借情報交換システムを提供するサービスサポートシステムのサーバーとし、該サーバーと、会員端末をインターネット上で接続し、該サービスサポートシステムのサーバーを、『賃貸可能工作機械リスト』情報と『賃借希望工作機械リスト』情報を蓄積したデータベースに接続し操作可能とし、賃貸希望事業者として登録した情報により、会員端末として認証する手段を設け、賃借希望事業者として登録した情報により、会員端末として認証する手段を設け、会員端末が、認証手段を使用して前記サーバーにアクセス可能とした。
【0013】
請求項2に記載のごとく、請求項1記載の工作機械賃貸・賃借情報交換システムにおいて、賃貸希望事業者からの情報提供する希望賃貸価格情報と、賃借希望事業者から情報提供する希望賃借価格情報に対して、サービスサポートシステム提供者のサーバーにより、工作機械移転据付費用情報と、メンテナンス費用情報を付加する手段を具備し、賃借希望事業者として認識される会員端末に情報を提供する手段を具備する。
【0014】
請求項3に記載のごとく、請求項1記載の工作機械賃貸・賃借情報交換システムにおいて、前記データベースへの入力・削除・変更は、サービスサポートシステム提供者として認識される端末のみが操作可能とする。
【0015】
請求項4に記載のごとく、請求項1記載の工作機械賃貸・賃借情報交換システムにおいて、賃貸希望事業者として認識される会員端末から、希望する中古工作機械情報をインターネット上のサイトに、該当会員端末情報と共に発信する手段と、サービスサポートシステム提供者のサーバーが前記情報を受信する手段と、該受信情報をサービスサポートシステム提供者のサーバーが、『賃貸可能工作機械リスト』情報に入力・削除・変更する手段とを具備させる。
【0016】
請求項5に記載のごとく、請求項1記載の工作機械賃貸・賃借情報交換システムにおいて、賃借希望事業者として認識される会員端末から、希望する中古工作機械情報をインターネット上のサイトに対して発信する手段と、サービスサポートシステム提供者のサーバーが前記情報を『賃借希望工作機械リスト』情報に入力・削除・変更する手段とを具備させる。
【0017】
請求項6に記載のごとく、請求項1記載の工作機械賃貸・賃借情報交換システムにおいて、『賃貸可能工作機械リスト』情報に送信する手段において、該工作機械の操作に熟練した技術者を派遣する『熟練技術者派遣条件』情報を付加する手段とを設けた。
【0018】
請求項7に記載のごとく、請求項1記載の工作機械賃貸・賃借情報交換システムにおいて、『賃借希望工作機械リスト』情報に入力する手段において、該工作機械の操作に熟練した技術者を派遣を希望する『熟練技術者派遣条件』情報を付加する手段を設ける。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の工作機械賃貸・賃借情報交換システムを示す概略図、
図2は、本発明の工作機械賃貸・賃借情報交換システムの情報の流れを示す概略図、
図3は、インターネット上での本発明の工作機械賃貸・賃借情報交換システムを示す図面である。
中古の工作機械を工場内に保有しており、該中古機械は直ぐには稼働する可能性は低いので、賃貸に出したいと考えている事業者を(甲)とする。
また、一時的な加工注文が入り、直ぐに工作機械が必要であるが、新品の工作機械を買うには資金の余裕がないので、新品又は中古の工作機械を賃借したいと考えている事業者を(乙)とする。
そして、両者の情報を結び付けて、移動や据付けや修理や管理を行い、該中古の工作機械を良く熟知している作業者を派遣することを代行するサービスサポートシステム提供者を(丙)とする。(実際には熟練作業者は賃貸業者から派遣する。)
賃貸希望事業者(甲)と賃借希望事業者(乙)の会社は、サービスサポートシステム提供者(丙)が提供するサービスサポートシステムの会員になる必要がある。会員になる為の入会金を支払うのである。
【0020】
そして、上記した入会金を支払って、認証手段を得た会員が、情報を提供して、また逆に情報を得ることが出来るのである。
上記した賃貸事業者(甲)は、後記する表1の如き、遊休中の中古工作機械のリストを作成して、インターネット上でサービスサポートシステム提供者(丙)が管理する『賃貸可能工作機械リストA』に情報を入力する手段を具備しているのである。
また、その他に、新品でも中古でも、レンタル可能な工作機械の在庫リストの情報も提供する手段も具備しているのである。
サービスサポートシステム提供者(丙)のサーバーが提供するインターネット上のホームページには、賃貸希望事業者(甲)が提供したレンタル可能工作機械の一覧リストが、賃借希望事業者(乙)に対して提供可能な状態に提供する手段が用意されている。該賃貸希望事業者(甲)と賃借希望事業者(乙)の事業者名を直接的に表示することは、サービスサポートシステム提供者(丙)を介在しない直接取引を可能とするので、会員番号と地域が表示されるように構成されている。
該入力手段で直ぐに、『賃貸可能工作機械リストA』に入力情報が入力されて、表示画面手段で表示されるわけではない。
該入力手段で入力された情報は、サービスサポートシステム提供者(丙)のサーバー蓄積情報として蓄積され、該情報に基づいて、『移動据付け費用C』と『修理管理費用D』が、前記『賃貸可能工作機械リストA』への賃貸希望事業者(甲)からの情報に基づいて算出されるので、この数値を自動的に付した状態で、上記『賃貸可能工作機械リストA』の上に画面表示される手段を具備しているのである。
【0021】
賃借希望事業者(乙)も、前記のように、本サービスサポートシステムの会員となっているので、上記した工作機械賃貸・賃借情報交換システムのインターネット上のホームページを閲覧することが可能な、認証手段を得ており、自由に、前記した『賃貸可能工作機械リストA』を閲覧することが出来るのである。
故に、賃借要望事業者(乙)は、上記の『賃貸可能工作機械リストA』を毎日でも閲覧することができ、この『賃貸可能工作機械リストA』の中に、希望する中古の工作機械か存在すれば、ただちに、サービスサポートシステム提供者(丙)に対して、賃借希望工作機械の指定を行うことが出来るのである。
【0022】
そして、賃貸希望事業者(甲)が提示している条件と、賃借希望事業者(乙)が希望している条件と、サービスサポートシステム提供者(丙)を介して折り合いを取ることにより、両者のレンタル契約が成立するのである。
『賃貸可能工作機械リストA』に情報として提供する情報の内容としては、次の「表1」に示すように、『賃貸希望事業者(甲)の記号情報』『賃貸希望事業者(甲)の存在する地域』『工作機械のメーカー名』『工作機械の機種名』『型式』『製造年月日』『工作機械の仕様』『賃貸可能期間』『希望レンタル料金』『熟練作業者派遣可能内容』等の情報である。
【0023】
【表1】
Figure 2004348482
【0024】
しかし、賃借希望事業者(乙)の希望する中古工作機械が、前記した『賃貸可能工作機械リストA』の中に存在しない場合には、賃借希望事業者(乙)は、次の「表2」に示す『賃借希望工作機械リストB』にその要望機種を事業者が保持するパソコンからインターネットを介して、サービスサポートシステム提供者(丙)に設けたサーバーの認証データベースSに入力する手段を具備しているのである。
該入力手段で直ぐに、『賃借希望工作機械リストB』に入力情報が入力されて、表示画面手段で表示されるわけではない。
該入力手段で入力された情報は、サーバー蓄積情報として蓄積され、該情報に基づいて、『(据付け場所による)移動据え付け費用C』と『(移送による)修理管理費用D』が、前記『賃借希望工作機械リストB』への賃借希望事業者(乙)からの情報に基づいて算出されるので、この数値を自動的に付した状態で、上記『賃借希望工作機械リストB』の上に画面表示される手段を具備しているのである。
【0025】
【表2】
Figure 2004348482
【0026】
この『賃借希望工作機械リストB』の場合にも、『熟練作業者派遣希望内容』が設けられており、その他に、『賃借希望事業者(乙)の記号情報』『賃借希望事業者(乙)の存在する地域』『工作機械のメーカー名』『工作機械の機種名』『型式』『製造年月日』『工作機械の仕様』『賃借希望期間』『希望レンタル料金』『熟練作業者派遣希望内容』等の情報である。
『熟練技術者派遣条件C』を、『賃貸可能工作機械リストA』や『賃借希望工作機械リストB』に付しているのである。
【0027】
[他の実施例]
次に、本発明の他の実施例について説明を行う。
図4は加工工程の差異を示す図、図4(a)は一つの汎用工作機械を用いる場合を示す図、図4(b)は複数個の工作機械より選出する場合を示す図である。
図4(a)に示すごとく、一つの工作機械1により様々な加工を行う場合、その工作機械1は高級な汎用工作機械である必要がある。このため、設備投資や維持管理に必要となる経費が大きくなるものである。
しかし、原材料5より製品6もしくは7を製作際の一連の加工を複数個の工作機械2・2・・を用いて行うことも可能である。ここにおいて、既存の中古工作機械を複数個利用することにより、高度な汎用工作機械と同様な加工を行うことが可能となるものである。そして、既存の工作機械であるため、その工作機械に熟練した技能者の数も多く確保できるものである。
また、既存の工作機械を組み合わせることにより、複雑な加工を行うことが可能であるとともに、加工処理能力を大きくすることができるものである。そして、複数個の工作機械を連係させることにより、複合機械に相当する加工を行うことが可能となるものである。
すなわち、必要となる加工に応じて利用する工作機械の経路を選択することにより、複数個の工作機械を一つの巨大な複合機械として利用することができるものである。既存の中古機械の所在や技能者等を含む存在を、インターネットなどの情報網を利用して連係させ、連係を行うための振り分け処理をサービスサポートのサーバーにおいて行うことにより、個々独立に存在する工作機械を有機的に連係させて機能させることができるものである。
【0028】
本実施例においては、データベースに、複数の工作機械の情報を集約して、管理するものである。工作機械はサービスサポート提供者により整備され、その工作機械の形式、加工精度、加工に係る時間などの情報がデータ−ベースに工作機械の情報として入力されるものである。この情報をもとにして、データ−ベースにおいて、加工に応じて利用する工作機械が選択される。そして、各工作機械において必要となる加工を出力し、該当工作機械において指示された加工を行うことにより、求められる加工が行われるものである。
【0029】
まず、賃貸希望事業者から目的製品情報および、希望期間などの要望情報が入力される。データ−ベースには、工作機械の情報および加工費等の情報が保持されている。そして、要望情報と工作機械の情報などに基づき、利用する工作機械が選択される。工作機械が複数にわたる場合には、複数の工作機械をとおる加工経路が算出される。
工作機械の選出は、賃貸希望事業者側の情報と、賃借希望者である工作機械側の情報とにより行われるものである。賃貸希望事業者側の情報としては、材料となる被加工物、加工後の形状などの製品情報、工作機械のメンテナンス予定、使用可能な期間、地理的位置などであり、賃借希望者側の情報としては、工作機械の加工能力、使用可能な期間、地理的位置などである。
【0030】
工作機械の選出方法としては、賃貸希望事業者側の情報と、賃借希望者である工作機械側の情報とにおいて、条件の一致する賃借希望者を選出する。そして、賃貸希望事業者側に条件の一致する賃借希望者側の情報が提供され、賃貸希望事業者において契約を行う賃借希望者を決定することが可能である。
【0031】
このほかに、賃貸希望事業者側の端末と賃借希望者側の端末において、それぞおれの希望条件を一定の幅で設定し、これを交渉条件として設定し、端末間において自動的に条件交渉を行うことも可能である。例えば、数量に応じて加工単価を変化させる条件や、期間が短い場合には使用料を上げる条件、期間や数量による利率の変動条件などを設定するものである。
賃貸希望事業者側の交渉条件と賃借希望者側の交渉条件とは、サービスサポート提供者に開示されており、サービスサポート提供者のデータベースに入力されているものである。サービスサポート提供者のサーバーにおいては、交渉条件に応じて、賃貸希望事業者もしくは賃借希望者の選出が行われる。各賃貸希望事業者もしくは賃借希望者の交渉条件は、サービスサポート提供者のサーバーにのみ開示されるものであり、他者には開示されない。サーバー内において、データ−ベースの情報をもとに交渉条件に沿った選出が行われる。
すなわち、賃貸希望事業者もしくは賃借希望者の条件を一定範囲において変更可能に設定し、サービスサポート提供者のサーバーにおいて算出を行い決定することができるものである。
【0032】
図5は工作機械所在地間における部品および技能者の配送経路を示す図である。
各工作機械は分散した状態で存在するため、選択された工作機械を一箇所に集めたり、各地に点在する工作機械に加工を行う部品を配送したりすることが可能である。
図5に示すごとく、複数の拠点11・11・・を結ぶ部品配送経路13・13と技能者の移動経路12・12・・とは複雑に交差する。このため、部品配送経路と、技術者の移動経路において、重複する部分を統一することにより、配送に係る費用と時間を軽減できるものである。
サービスサポート提供者のデータ−ベースには、各工作機械の所在地のデータが入力されており、部品もしくは工作機械の配送経路による配送費用および配送にかかる時間を算出可能に構成しているものである。
これにより、サービスサポート提供者において、輸送にかかる経費および時間を含めて、賃貸希望事業者もしくは賃借希望者の選出が可能となるものである。
【0033】
分散した工作機械により加工を行うための、工作機械もしくは部品の配送経路はサービスサポート提供者のサーバーにおいて算出され、選択可能な経路において輸送の総経路が短くなるように、もしくは輸送時間、あるいは輸送費用がかからないようにするものである。ここにおいて、単に経路のみを選択することも可能であり、経路のお状態により工作機械を選択することも可能である。
【0034】
さらに、経路が選択されることにより、サービスサポート提供者が管理する経路が構成されるので、この経路を利用して、熟練技能者の配送を行うことも可能である。部品および技能者において、工作機械の所在地が拠点となるので、同様に配送することができる。すなわち、サービスサポート提供者のサーバーにおいて、工作機械の所在地を結ぶ配送網により部品および技能者を配送するものである。各経路において工作機械所在地間で、配送する品目もしくは技能者がサービスサポート提供者側のサーバーにより算出される。
これにより、工作機械所在地間での部品の流通および技能者の配送が円滑に行われるものである。
【0035】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。
第1に、賃貸希望事業者は、中古の工作機械の所有権を保持したままであるので、現在は加工していないが、将来的にまた加工するかも知れない部品加工の注文が来た場合にも、新たに工作機械を用意することなく、賃貸している機械を戻してもらうことにより、対処することが出来るので、何時でも対応できるという機械の準備をし続けることが出来るのである。
【0036】
第2に、賃借希望事業者は、一時的かも知れない新たな賃加工に対して、新規に機械を購入することなく、短期間に中古の機械を工場内に据え付けて、ただちに加工業務を開始することが出来るので、部品加工の発注元からのどのような加工注文にも対応可能な準備をすることが出来るのである。
【0037】
第3に、『賃貸可能工作機械リスト』と『賃借希望工作機械リスト』の情報提供手段を常時ウオッチングしておくことにより、事業者の工場に存在しない工作機械を、保有した様な状態に維持することが可能となり、無駄な投資と余分なコストを掛ける必要がなくなるのである。
【0038】
第4に、サービスサポートシステム提供者がレンタル工作機械の移動や据え付けや修理や管理や費用料金の徴収等の業務を代行するので、レンタル業者としての心構えを用意することなく、レンタル業者と同じ費用の支給を受けることが出来るのである。
【0039】
第5に、サービスサポートシステム提供者が中古機械の性能について保証をすることにより、もし十分な性能を発揮できないという状況が発生した場合でも、直ぐに適切な対応をとることが出来る体制となっているので、安心してレンタルを申し込むことができるシステムとなっているのである。
【0040】
第6に、工作機械の保有権は保持し続けるので、レンタルの作業は、インターネット上だけの仮想取引で可能となり、全国の遊休機械をレンタルにラインアップすることが出来るので、賃貸可能機種を豊富にラインアップすることが可能となったのである。
【0041】
第7に、別に『賃借希望工作機械リスト』の手段をも具備しておくことにより、『賃貸可能工作機械リスト』にリストアップされていない機種についても、ただちにインターネット上で、全国に情報を配付して希望機種を募ることができるので、種類の多い工作機械においても、十分に対応することが可能となったのである。
【0042】
第8に、該中古の工作機械には、機械独特の癖や加工ズレが存在する場合があるが、熟練作業者を、賃貸希望事業者が派遣することにより、据付けと同時に十分な精度で加工を開始することが可能となるのである。
また、レンタルで据え付けた機械に関して、賃借希望事業者の方で、対応可能な作業者を用意する必要がなく、慣らし加工等をすることなく、本格的な加工を開始することが出来るのである。
【0043】
第9に、熟練作業者を一時的に派遣により得ることが出来るので、該加工作業の終了後には、賃借希望事業者から賃貸希望事業者に、該熟練作業者を帰還させることにより、余分な人件費を抱え込んだ状態を維持する必要がなくなるのである。
【0044】
第10に、中古工作機械は保有権を放棄しようとすると、粗大ゴミであり、処理費用を徴収されるのであるが、これを利用できる事業者にとっては、価値のある機械である。また、一度放棄すると、新規に購入することは、非常にコストのかかるものなのである。
ゆえに、全国の事業者がそれぞれ、中古の工作機械の保有のコストを抱え、そして、互いに融通してレンタル可能なシステムを構築することにより、賃貸希望事業者にとっても、賃借希望事業者にとっても、有効な工作機械賃貸・賃借情報交換システムを提供することとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工作機械賃貸・賃借情報交換システムを示す概略図。
【図2】本発明の工作機械賃貸・賃借情報交換システムの情報の流れを示す概略図。
【図3】インターネット上での本発明の工作機械賃貸・賃借情報交換システムを示す図面。
【図4】加工工程の差異を示す図。
【図5】工作機械所在地間における部品および技能者の配送経路を示す図。
【符号の説明】
A 賃貸可能工作機械リスト
B 賃借希望工作機械リスト
C 熟練技術者派遣条件
S データベース
甲 賃貸希望事業者
乙 賃借希望事業者
丙 サービスサポートシステム提供者

Claims (7)

  1. インターネット上にウェブ情報を提供する手段を有する親装置と、該インターネット上に会員として随時接続される一以上の子装置としての端末装置とを具備し、親装置を、工作機械賃貸・賃借情報交換システムを提供するサービスサポートシステムのサーバーとし、
    該サーバーと、会員端末をインターネット上で接続し、該サービスサポートシステムのサーバーを、『賃貸可能工作機械リスト』情報と『賃借希望工作機械リスト』情報を蓄積したデータベースに接続し操作可能とし、
    賃貸希望事業者として登録した情報により、会員端末として認証する手段を設け、賃借希望事業者として登録した情報により、会員端末として認証する手段を設け、
    会員端末が、認証手段を使用して前記サーバーにアクセス可能としたことを特徴とする事業者保有の工作機械賃貸・賃借情報交換システム。
  2. 請求項1記載の事業者保有の工作機械賃貸・賃借情報交換システムにおいて、賃貸希望事業者からの情報提供する希望賃貸価格情報と、賃借希望事業者から情報提供する希望賃借価格情報に対して、サービスサポートシステム提供者のサーバーにより、工作機械移転据付費用情報と、メンテナンス費用情報を付加する手段を具備し、賃借希望事業者として認識される会員端末に情報を提供する手段を具備していることを特徴とする事業者保有の工作機械賃貸・賃借情報交換システム。
  3. 請求項1記載の工作機械賃貸・賃借情報交換システムにおいて、前記データベースへの入力・削除・変更は、サービスサポートシステム提供者として認識される端末のみが操作可能とすることを特徴とする事業者保有の工作機械賃貸・賃借情報交換システム。
  4. 請求項1記載の工作機械賃貸・賃借情報交換システムにおいて、賃貸希望事業者として認識される会員端末から、希望する中古工作機械情報をインターネット上のサイトに、該当会員端末情報と共に発信する手段と、
    サービスサポートシステム提供者のサーバーが前記情報を受信する手段と、該受信情報をサービスサポートシステム提供者のサーバーが、『賃貸可能工作機械リスト』情報に入力・削除・変更する手段とを具備していることを特徴とする事業者保有の工作機械賃貸・賃借情報交換システム。
  5. 請求項1記載の工作機械賃貸・賃借情報交換システムにおいて、賃借希望事業者として認識される会員端末から、希望する中古工作機械情報をインターネット上のサイトに対して発信する手段と、サービスサポートシステム提供者のサーバーが前記情報を『賃借希望工作機械リスト』情報に入力・削除・変更する手段とを具備したことを特徴とする事業者保有の工作機械賃貸・賃借情報交換システム。
  6. 請求項1記載の工作機械賃貸・賃借情報交換システムにおいて、『賃貸可能工作機械リスト』情報に送信する手段において、該工作機械の操作に熟練した技術者を派遣する『熟練技術者派遣条件』情報を付加する手段とを設けたことを特徴とする事業者保有の工作機械賃貸・賃借情報交換システム。
  7. 請求項1記載の工作機械賃貸・賃借情報交換システムにおいて、『賃借希望工作機械リスト』情報に入力する手段において、該工作機械の操作に熟練した技術者を派遣を希望する『熟練技術者派遣条件』情報を付加する手段を設けたことを特徴とする事業者保有の工作機械賃貸・賃借情報交換システム。
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