JP2004346904A - 筒内直噴cngエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン停止時にデリバリパイプ内に残存するCNG燃料を迅速かつ確実に抜き取り、当該燃料を有効利用すること。
【解決手段】CNG燃料ボンベ12と、筒内噴射用インジェクタ17と、デリバリパイプ13と、燃料供給パイプ14と、高圧レギュレータ15と、常時開の第1遮断弁16とを備え成層リーンバーン運転領域を有する筒内直噴CNGエンジンであり、排気通路18に三元触媒19、吸蔵還元型NOx触媒20、燃料添加用インジェクタ21を設け、燃料パイプ22に常時閉の第2遮断弁23と圧抜き制御用タンク24を設けた。CNGエンジン10停止時に第1遮断弁16を閉弁して第2遮断弁23を開弁し、デリバリパイプ13内に残存するCNG燃料を圧力差で圧抜き制御用タンク24に移送し、燃料添加用インジェクタ21による添加でNOx還元に利用する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、圧縮天然ガス(CNG:Compressed Natural Gas)を筒内に直接噴射し、成層リーンバーン運転領域を有する筒内直噴CNGエンジンに関し、さらに詳しくは、エンジン停止時にデリバリパイプ内に残存するCNG燃料を迅速かつ確実に抜き取り、当該燃料を有効利用できる筒内直噴CNGエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、エネルギー対策や環境対策等の観点から、自動車用内燃機関の燃料として圧縮天然ガス(CNG)を利用するとともに、その燃料消費率の向上や出力向上を図るべく、筒内にCNG燃料を燃料噴射弁によって直接噴射し、リーンバーン運転領域を有する筒内直噴CNGエンジン(以下、適宜CNGエンジンと記す)の開発が盛んに行われており、種々の技術が提案されている。たとえば、燃料噴射圧が変化しても安定した燃焼状態を維持できる技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
このような筒内直噴CNGエンジンは、通常、CNG燃料を貯蔵するCNG燃料ボンベと、CNGエンジンの各気筒内に前記CNG燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、CNG燃料を高圧で蓄圧し各燃料噴射弁に分配するデリバリパイプと、CNG燃料ボンベとデリバリパイプとを接続する燃料供給パイプの途中に設けられ、CNG燃料を所定圧力に減圧する高圧レギュレータと、燃料供給パイプの途中に設けられ、通常時は開弁され必要時に閉弁される遮断弁とを備えて構成されている。
【0004】
ところで、ガスステーション等では、コンプレッサーでCNG燃料を圧縮してCNG燃料ボンベ内に充填する。この工程でコンプレッサーオイル等の汚染成分がCNG燃料内に不可避的に混入するので、この汚染成分をCNG燃料から予め完全に除去するのは困難である。
【0005】
CNGエンジンの運転中には、このような汚染成分はCNG燃料とともにデリバリパイプを経て燃料噴射弁から高速で噴射されるので、燃料噴射弁が汚染成分に曝されても問題はない。しかしながら、CNGエンジンが停止(イグニションスイッチオフ)すると、この比重の大きい汚染成分はCNG燃料から分離して燃料噴射弁の内部やシール部に付着する。この付着により燃料噴射弁が動作不良を起こし、CNGエンジンが始動不良を起こすおそれがある。
【0006】
このような事態を避けるために、CNGエンジンの停止後にデリバリパイプ内に残存するCNG燃料を抜き取るという、いわゆる圧抜き制御を行うことが考えられる。すなわち、この圧抜き制御は、イグニションスイッチをオフ後に、デリバリパイプへの新たな燃料供給をせず、かつCNGエンジンを所定時間回転させ、デリバリパイプ内に残存するCNG燃料を燃料噴射弁によって燃焼室に噴射する。この場合、点火プラグで点火してCNG燃料を消費するものと、点火プラグを点火しないでCNG燃料を排出するものとがある。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−221037号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、筒内直噴式のCNGエンジンでは、CNG燃料を高圧噴射する必要があるため、デリバリパイプ内の圧力が高圧である。また、CNG燃料の噴射脈動等を抑制する観点から、デリバリパイプの容積を小さくするには限界がある。
【0009】
したがって、筒内直噴式のCNGエンジンは、ポート噴射システムを有するエンジンよりも、デリバリパイプ内により多くのCNG燃料が貯蔵されていることになり、上記圧抜き制御によって、より多量のCNG燃料が無駄に消費されることとなる。
【0010】
また、多量のCNG燃料を上記圧抜き制御によって消費するためには、より多くの消費時間(制御時間)が必要であり、イグニションスイッチのオフ後にCNGエンジンの残回転時間が長くなるのは好ましくない。
【0011】
このように、CNGエンジンの停止時にデリバリパイプ内に残存するCNG燃料を迅速かつ確実に抜き取り、汚染成分付着による燃料噴射弁の動作不良を抑制することができる簡易な構成の手段の提供が望まれていた。
【0012】
また、CNGエンジンの停止時にデリバリパイプから抜き取ったCNG燃料を無駄に消費するのではなく、有効に利用できる手段の提供が望まれていた。
【0013】
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、CNGエンジンの停止時にデリバリパイプ内に残存するCNG燃料を簡易な構成にて迅速かつ確実に抜き取り、汚染成分付着による燃料噴射弁の動作不良を抑制することができる筒内直噴CNGエンジンを提供することを目的とする。
【0014】
また、この発明は、CNGエンジンの停止時にデリバリパイプから抜き取ったCNG燃料を有効に利用できる筒内直噴CNGエンジンを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンは、CNG燃料を貯蔵するCNG燃料ボンベと、CNGエンジンの各気筒内に前記CNG燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、前記CNG燃料を高圧で蓄圧し前記各燃料噴射弁に分配するデリバリパイプと、前記CNG燃料ボンベと前記デリバリパイプとを接続する燃料供給パイプの途中に設けられ、前記CNG燃料を所定圧力に減圧する高圧レギュレータと、前記燃料供給パイプの途中に設けられ、通常時は開弁され必要時に閉弁される第1遮断弁とを備え成層リーンバーン運転領域を有する筒内直噴CNGエンジンにおいて、前記CNGエンジンの排気通路に吸蔵還元型NOx触媒を設けるとともに、当該吸蔵還元型NOx触媒上流の排気通路に燃料添加弁を設け、さらに前記デリバリパイプと前記燃料添加弁とを接続する燃料パイプには、通常時は閉弁され必要時に開弁される第2遮断弁と圧抜き制御用タンクとを設け、前記CNGエンジンの停止時に前記第1遮断弁を閉弁するとともに前記第2遮断弁を開弁し、前記デリバリパイプ内に残存するCNG燃料を前記圧抜き制御用タンクに移送するように構成したことを特徴とするものである。
【0016】
したがって、この発明によれば、CNGエンジンの停止時にデリバリパイプ内に残存していたCNG燃料を圧抜き制御用タンクに回収貯蔵することで、燃料噴射弁の内部やシール部にCNG燃料の汚染成分(コンプレッサーオイル等)が付着することによる動作不良を抑制することができ、CNGエンジンの始動不良を抑制することができる。
【0017】
また、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンは、前記吸蔵還元型NOx触媒のNOx還元要求時であって、かつ前記圧抜き制御用タンク内の圧力が排気ガス圧力以上である場合には、当該圧抜き制御用タンク内のCNG燃料を前記燃料添加弁から前記吸蔵還元型NOx触媒に供給する一方、前記圧抜き制御用タンク内の圧力が排気ガス圧力未満である場合には、通常の燃焼によるリッチスパイク制御を行うように構成したことを特徴とするものである。
【0018】
したがって、この発明によれば、圧抜き制御用タンクに貯蔵したCNG燃料を、必要時に燃料添加弁によって吸蔵還元型NOx触媒に供給し、これによるNOx還元ができるので、回収したCNG燃料を有効に利用することができる。このとき、圧抜き制御用タンク内と排気ガスとの圧力差を利用しているので、別途の昇圧手段を用いることなく、簡易な構成にてCNG燃料を添加することができる。また、この圧力差を利用できない場合には、通常の燃焼によるリッチスパイク制御を行うことで対応できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンの実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0020】
図1は、この発明の実施の形態に係る筒内直噴CNGエンジンを示す模式図である。図1に示すように、CNGエンジン10は、CNG燃料を筒内噴射用インジェクタ(燃料噴射弁)17によって燃焼室10aに直接噴射する直噴式であり、成層リーンバーン運転領域を有している。
【0021】
このCNGエンジン10は、基本的には通常の直噴式のガソリンエンジンと同様の構成となっているが、CNG燃料を供給できるようにするために、燃料系統の構成が当該ガソリンエンジンの場合と異なっている。なお、図1では、燃焼室10aの水平断面を示してあり、燃焼室10aの底部がピストンの頂面を表している。
【0022】
CNG燃料ボンベ12は、CNG燃料を高圧(たとえば、最大20MPa)状態で貯蔵するためのものである。このCNG燃料ボンベ12とCNGエンジン10のデリバリパイプ13とは、燃料供給パイプ14によって接続されている。
【0023】
このデリバリパイプ13は、燃料供給パイプ14で圧送されてきたCNG燃料を各筒内噴射用インジェクタ17に分配するためのものであり、当該デリバリパイプ13内の圧力を検出する圧力センサ13aや、温度を検出する温度センサ13bを備えている。
【0024】
燃料供給パイプ14には、CNG燃料ボンベ12から圧送されてくるCNG燃料を所定圧力に調節する高圧レギュレータ15が設けられている。デリバリパイプ13直前の燃料供給パイプ14には、通常時は開弁され必要時に閉弁される第1遮断弁16が設けられている。
【0025】
また、CNGエンジン10の排気通路18には、三元触媒19と吸蔵還元型NOx触媒20が設けられている。この吸蔵還元型NOx触媒20の上流の排気通路18には、CNG燃料を添加するための燃料添加用インジェクタ(燃料添加弁)21が設けられている。
【0026】
この三元触媒19は、不完全燃焼成分であるHC(炭化水素)およびCO(一酸化炭素)と、空気中の窒素と燃え残りの酸素とが反応して生成されるNOx(窒素酸化物)の還元とを同時に促進するためのものである。
【0027】
また、吸蔵還元型NOx触媒20は、排気ガスの空燃比がリーンのときにNOxを吸蔵し、排気ガス中の酸素濃度が低下するとともに還元雰囲気で吸蔵したNOxを放出し還元するためのものである。
【0028】
デリバリパイプ13と燃料添加用インジェクタ21とを接続する燃料パイプ22には、通常時は閉弁され必要時に開弁される第2遮断弁23と、圧抜き制御用タンク24が設けられている。この圧抜き制御用タンク24は、CNGエンジンの10の停止時に第1遮断弁16を閉弁するとともに、第2遮断弁23を開弁し、デリバリパイプ13内に残存するCNG燃料を当該タンク24内に移送し、貯留するためのものである。なお、この圧抜き制御用タンク24の容量は、通常の運転条件において、移送されるCNG燃料が溢れないように設定されている。
【0029】
この圧抜き制御用タンク24には、当該タンク内の圧力を検出するための圧力センサ24aと、当該タンク内の温度を検出するための温度センサ(図示せず)が設けられている。上記燃料添加用インジェクタ21は、この圧抜き制御用タンク24に直結されている。
【0030】
なお、CNGエンジン10、筒内噴射用インジェクタ17、高圧レギュレータ15、第1遮断弁16、第2遮断弁23、燃料添加用インジェクタ21等は、圧力センサ13a,24aや温度センサ13b等の各種センサ情報に基づいて、図示しない電子制御ユニット(ECU)によって制御されている。また、排気通路18内の温度および圧力も、図示しないセンサによって検出され、上記電子制御ユニット(ECU)による制御に用いられている。
【0031】
つぎに制御動作について図2および図3に基づいて説明する。ここで、図2は、CNGエンジン10停止時にデリバリパイプ13内の残存燃料を抜くための制御動作を示すフローチャートである。また、図3は、圧抜き制御用タンク24に貯蔵されたCNG燃料を必要時に吸蔵還元型NOx触媒20に添加し消費する制御動作を示すフローチャートである。
【0032】
図2に示すように、先ず、CNGエンジン10の停止後に、すなわち、イグニションスイッチをオフにした後に(ステップS10)、デリバリパイプ13内に残存しているCNG燃料を抜いて圧抜き制御用タンク24に移送するために、第1遮断弁16を閉弁し(ステップS11)、さらに第2遮断弁23を開弁する(ステップS12)。このように弁操作することで、高圧のデリバリパイプ13と低圧の圧抜き制御用タンク24とが連通し、その圧力差によってデリバリパイプ13内に残存しているCNG燃料が圧抜き制御用タンク24に移送される。
【0033】
そして、デリバリパイプ13内の圧力と圧抜き制御用タンク24内の圧力とは、それぞれ圧力センサ13a,24aによってモニターされているので、両圧力がほぼ等しくなったか否かを判断する(ステップS13)。両圧力がほぼ等しくなったら(ステップS13肯定)、デリバリパイプ13内のCNG燃料の大半が圧抜き制御用タンク24に移送されたと判断できるので、第2遮断弁23を閉弁する(ステップS14)。
【0034】
なお、両圧力がほぼ等しくなっていない場合には、デリバリパイプ13内のCNG燃料がまだ圧抜き制御用タンク24に移送されている途中であると判断できるので、両圧力がほぼ等しくなるまで第2遮断弁23の閉弁操作を待つ(ステップS13否定)。
【0035】
つぎに、デリバリパイプ13内の残存CNG燃料をさらに抜くために、通常の圧抜き制御を所定時間実施する(ステップS15)。すなわち、デリバリパイプ13への新たな燃料供給をせず(第1遮断弁16および第2遮断弁23を閉弁した状態)、かつ点火プラグで点火しない状態で、CNGエンジン10を所定時間回転させ、デリバリパイプ13内に残存するCNG燃料を筒内噴射用インジェクタ17によって燃焼室10aに噴射する。
【0036】
そして、デリバリパイプ13内の圧力がほぼゼロになったら(ステップS16肯定)、デリバリパイプ13内の残存CNG燃料がなくなったと判断できるので、CNGエンジン10の回転を停止する(ステップS17)。なお、このCNGエンジン10の回転は、デリバリパイプ13内の圧力がほぼゼロになるまで行う(ステップS16否定、ステップS17)。
【0037】
CNGエンジン10の停止時に、以上のように制御することにより、デリバリパイプ13にはCNG燃料が残存しなくなり、筒内噴射用インジェクタ17の内部やシール部にCNG燃料の汚染成分(コンプレッサーオイル等)が付着することによる動作不良を抑制することができ、CNGエンジン10の始動不良を抑制することができる。
【0038】
つぎに、上記制御動作によって圧抜き制御用タンク24に移送され貯蔵されたCNG燃料を、NOx還元要求時に燃料添加用インジェクタ21によって吸蔵還元型NOx触媒20に添加する制御動作について図3に基づいて説明する。図3に示すように、先ず、運転中のCNGエンジン10が成層リーンバーン運転領域か否かを判断する(ステップS20)。
【0039】
成層リーンバーン運転領域でない場合には制御を終え(ステップS20否定)、成層リーンバーン運転領域である場合には(ステップS20肯定)、圧抜き制御用タンク24内の圧力が排気ガス圧力よりも大きいか否かを判断する(ステップS21)。これは、圧抜き制御用タンク24の圧力センサ24aおよび排気通路18の燃料添加用インジェクタ21近傍に設けられた圧力センサ(図示せず)等の検出値に基づいて判断できる。
【0040】
圧抜き制御用タンク24内の圧力が排気ガス圧力以上の場合には(ステップS21肯定)、その圧力差を利用して燃料添加用インジェクタ21によってCNG燃料を吸蔵還元型NOx触媒20に添加供給し、NOx還元を行う(ステップS22)。このとき、検出された圧抜き制御用タンク24内の圧力および温度から、図示しない電子制御ユニット(ECU)によって必要な燃料噴射量が算出されている。
【0041】
このように、CNGエンジン10の停止時にデリバリパイプ13内に残存していたCNG燃料を圧抜き制御用タンク24に貯蔵し、これを燃料添加用インジェクタ21によって吸蔵還元型NOx触媒20上流の排気通路18に噴射し、NOx還元ができるので、回収したCNG燃料を有効に利用することができる。
【0042】
また、この燃料添加用インジェクタ21によるCNG燃料の添加は、圧抜き制御用タンク24内と排気ガスとの圧力差を利用しているので、別途の昇圧手段を用いることなく、簡易な構成にてCNG燃料を添加することができる。
【0043】
一方、圧抜き制御用タンク24内の圧力が排気ガス圧力未満の場合には(ステップS21否定)、燃料添加用インジェクタ21による添加圧力を確保できていないので、通常の燃焼室10aでのリッチスパイク制御にて対応することができる(ステップS23)。
【0044】
このように、圧抜き制御用タンク24内にCNG燃料が所定圧力で貯蔵されている場合には、燃料添加用インジェクタ21により燃料添加し、NOx還元制御を優先させる。
【0045】
以上のように、この実施の形態に係る筒内直噴CNGエンジンによれば、CNGエンジン10の停止時にデリバリパイプ13内に残存していたCNG燃料を圧抜き制御用タンク24に回収し貯蔵することで、筒内噴射用インジェクタ17の内部やシール部にCNG燃料の汚染成分(コンプレッサーオイル等)が付着することによる動作不良を抑制することができ、CNGエンジン10の始動不良を抑制することができる。
【0046】
また、圧抜き制御用タンク24に貯蔵したCNG燃料を、必要時に燃料添加用インジェクタ21によって添加し、吸蔵還元型NOx触媒20によるNOx還元ができるので、回収したCNG燃料を有効に利用することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンによれば、CNGエンジンの停止時に第1遮断弁を閉弁するとともに第2遮断弁を開弁し、デリバリパイプ内に残存するCNG燃料を圧抜き制御用タンクに移送するように構成したので、CNGエンジンの停止時にデリバリパイプ内に残存していたCNG燃料を前記圧抜き制御用タンクに回収し貯蔵することで、燃料噴射弁の内部やシール部にCNG燃料の汚染成分(コンプレッサーオイル等)が付着することによる動作不良を抑制することができ、CNGエンジンの始動不良を抑制することができる。
【0048】
また、この発明に係る筒内直噴CNGエンジンによれば、吸蔵還元型NOx触媒のNOx還元要求時に圧抜き制御用タンク内の圧力と排気ガス圧力とを比較し、その圧力差に応じて、当該圧抜き制御用タンク内のCNG燃料を燃料添加弁から前記吸蔵還元型NOx触媒に供給し、または通常の燃焼によるリッチスパイク制御を行うように構成したので、回収したCNG燃料をNOx還元に有効利用することができる。このとき、圧抜き制御用タンク内と排気ガスとの圧力差を利用しているので、別途の昇圧手段を用いることなく、簡易な構成にてCNG燃料を添加することができる。また、この圧力差を利用できない場合には、通常の燃焼によるリッチスパイク制御を行うことで対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る筒内直噴CNGエンジンを示す模式図である。
【図2】NGエンジン停止時にデリバリパイプ内の残存燃料を抜くための制御動作を示すフローチャートである。
【図3】圧抜き制御用タンクに貯蔵されたCNG燃料を必要時に吸蔵還元型NOx触媒に添加し消費する制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 CNGエンジン
10a 燃焼室
12 CNG燃料ボンベ
13 デリバリパイプ
13a 圧力センサ
13b 温度センサ
14 燃料供給パイプ
15 高圧レギュレータ
16 第1遮断弁
17 筒内噴射用インジェクタ(燃料噴射弁)
18 排気通路
19 三元触媒
20 吸蔵還元型NOx触媒
21 燃料添加用インジェクタ(燃料添加弁)
22 燃料パイプ
23 第2遮断弁
24 圧抜き制御用タンク
24a 圧力センサ

Claims (2)

  1. CNG燃料を貯蔵するCNG燃料ボンベと、
    CNGエンジンの各気筒内に前記CNG燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、
    前記CNG燃料を高圧で蓄圧し前記各燃料噴射弁に分配するデリバリパイプと、
    前記CNG燃料ボンベと前記デリバリパイプとを接続する燃料供給パイプの途中に設けられ、前記CNG燃料を所定圧力に減圧する高圧レギュレータと、
    前記燃料供給パイプの途中に設けられ、通常時は開弁され必要時に閉弁される第1遮断弁と、
    を備え成層リーンバーン運転領域を有する筒内直噴CNGエンジンにおいて、
    前記CNGエンジンの排気通路に吸蔵還元型NOx触媒を設けるとともに、当該吸蔵還元型NOx触媒上流の排気通路に燃料添加弁を設け、
    さらに前記デリバリパイプと前記燃料添加弁とを接続する燃料パイプには、通常時は閉弁され必要時に開弁される第2遮断弁と圧抜き制御用タンクとを設け、
    前記CNGエンジンの停止時に前記第1遮断弁を閉弁するとともに前記第2遮断弁を開弁し、前記デリバリパイプ内に残存するCNG燃料を前記圧抜き制御用タンクに移送するように構成したことを特徴とする筒内直噴CNGエンジン。
  2. 前記吸蔵還元型NOx触媒のNOx還元要求時であって、かつ前記圧抜き制御用タンク内の圧力が排気ガス圧力以上である場合には、当該圧抜き制御用タンク内のCNG燃料を前記燃料添加弁から前記吸蔵還元型NOx触媒に供給する一方、
    前記圧抜き制御用タンク内の圧力が排気ガス圧力未満である場合には、通常の燃焼によるリッチスパイク制御を行うように構成したことを特徴とする請求項1に記載の筒内直噴CNGエンジン。
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